JP2000282348A - 無杼織機の緯糸貯留装置 - Google Patents

無杼織機の緯糸貯留装置

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JP2000282348A
JP2000282348A JP11092211A JP9221199A JP2000282348A JP 2000282348 A JP2000282348 A JP 2000282348A JP 11092211 A JP11092211 A JP 11092211A JP 9221199 A JP9221199 A JP 9221199A JP 2000282348 A JP2000282348 A JP 2000282348A
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Masa Anada
雅 穴田
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Tsudakoma Corp
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Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で,測長量の変更を簡単に行うこ
とができる緯糸貯留装置を提供する。 【解決手段】 半径方向に移動可能に設けられた複数の
測長ドラム片46と、回転軸12に対し偏心傾斜状態で
回転軸12に相対的に回転可能に設けられ半径方向に移
動可能に設けられた複数の送りドラム片64を有する。
送りドラム片64の往復運動の上死点及び下死点の少な
くとも一方で、送りドラム片64と接触し、送りドラム
片64の突出量を設定する基準面56aが、測長ドラム
片46に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無杼織機で一回
の緯入れに必要な長さの緯糸を測長、貯留しておく無杼
織機の緯糸貯留装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、緯糸貯留装置には、緯糸貯留部で
ある貯糸ドラムと、緯糸を糸出し方向へ順次送り出して
貯糸ドラム周面に一定の間隔を置いて整然と巻きつける
送りドラムが設けられていた。貯糸ドラムの周面には貯
糸ドラムの軸方向に沿ってスリットが形成され、この貯
糸ドラムの内側に送りドラムが位置している。この送り
ドラムの周面には、貯糸ドラムに設けられたスリットに
遊嵌される送り羽が形成され、送りドラムは貯糸ドラム
に対して回転軸が偏心傾斜している。
【0003】この緯糸貯留装置は、送りドラムの送り羽
が貯糸ドラムのスリットから突没し、突出しているとき
は、送りドラムに対して糸出し方向へ順次移送され、緯
糸を適宜な間隔をあけて整然と巻付ける。
【0004】このように緯糸貯留装置で、ドラム径を変
更し測長量を変更するものとしては、実案登録第251
9360号公報に開示されている緯糸測長貯留装置があ
った。この緯糸測長貯留装置は、複数の第一ドラム(測
長ドラム)と複数の第二ドラム(送りドラム)が、各々半
径方向に移動可能に設けられている。
【0005】また、特開平4−240250号公報に開
示されている構造の緯糸貯留装置もあった。これは、第
二のコラム(送りドラム)が、第一のコラム(測長ドラム)
に対して、カムを形成する溝によって半径方向に連動し
て移動可能に設けられているものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の実案
登録第2519360号公報に開示されているものは、
測長量変更作業が煩雑であるという問題があった。この
変更作業は、はじめに第一ドラム(測長ドラム)の位置を
移動させ所望の位置で固定し、次に第二ドラム(送りド
ラム)の位置を移動させ、第一ドラム(測長ドラム)に
対し所定の位置関係となるように第二ドラムを固定する
ものであり、作業工程が多いものであった。
【0007】また、特開平4−240250号公報に開
示されているものは、巻径変更のためのカムが、第一の
コラム(測長ドラム)側と第二のコラム(送りドラム)側の
2種類必要となるため、構成が複雑になるものであっ
た。
【0008】この発明は上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、簡単な構成で,測長量の変更を簡単に
行うことができる緯糸貯留装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、ヤーンガイ
ドを備えた回転軸に相対的に回転可能に設けられ上記回
転軸に対して略直角に位置する第一のホルダと、上記第
一のホルダに対し半径方向に移動可能に設けられている
複数の測長ドラム片と、上記回転軸に対し偏心傾斜状態
で上記回転軸に相対的に回転可能に設けられ上記回転軸
に対して略直角に位置する第二のホルダと、上記第二の
ホルダに対し半径方向に移動可能に設けられた複数の送
りドラム片が設けられ、緯糸の測長貯留時における回転
軸の1回転中に上記送りドラム片が、測長ドラム片の外
周面やその外周面をつなぐ仮想線上の面としての測長ド
ラム周面位置に対して、所定量の最大突出を伴う半径方
向の往復運動を行うように両ドラム片の取り付け位置を
設定する緯糸貯留装置である。この緯糸貯留装置は、上
記往復運動の上死点及び下死点の少なくとも一方で上記
送りドラム片と接触し、上記送りドラム片の突出量を設
定する基準面が上記測長ドラム片に形成されている。
【0010】また、上記基準面は、上記測長ドラム片に
形成された溝部または段部の側壁面である。そして、上
記送りドラム片は上記側壁面に係合する突起を備えたも
のである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面に基づいて説明する。図1〜図9はこの発明の一実
施形態の緯糸貯留装置10を示すもので、回転軸12は
図示しない機台に固定されているケーシング14に組み
込まれ、図示しない駆動モータに連結され、織機に同期
して回転している。回転軸12には、回転ヤーンガイド
16が回転軸12の先端側に向かって斜めに突設され、
回転ヤーンガイド16の内側には緯糸Yが挿通する緯糸
案内通路16aが形成されている。緯糸案内通路16a
は回転軸12に沿って形成され、図示しない給糸体から
緯糸Yを導いている。
【0012】回転軸12の先端部には、回転軸12の取
り付け段部13に、エンドプレート26が当接し、一対
のベアリング28がカラー24を挟んでさらに嵌合さ
れ、ベアリング28の先端側の回転軸12には、段付ス
リーブ18が止め板20により止めネジ22で止められ
ている。従って、一対のベアリング28は、段付スリー
ブ18,カラー24,エンドプレート26により位置決
めされて設けられている。
【0013】そして、回転軸12には、一対のベアリン
グ28を介して、後述する第一ドラムホルダ42を支承
する第一ドラムブラケット30が設けられている。ドラ
ムブラケット30とケーシング14との間には、旋回す
る回転ヤーンガイド16が通過する空隙32が全周にわ
たって形成されている。ドラムブラケット30の周縁部
付近には複数の磁石34が埋設され、ケーシング14
の、磁石34に対向する部分にも複数の磁石36が埋設
され、互いに吸引し合って回転を阻止し位置決めしてい
る。
【0014】回転軸12に設けられているドラムブラケ
ット30の前面には、円板状のドラムホルダ42が取り
付けられている。ドラムホルダ42の前面には、4本の
ガイド溝42aが放射方向に十字状に形成され、ドラム
ホルダ42の中央には回転軸12および段付きスリーブ
18が挿通される中心孔42bが形成されている。各ガ
イド溝42aには、中心孔40b寄りに棒状の磁石44
がほぼ直角に立設され、磁石44よりも放射方向外側に
は、ネジ孔42cが形成されている。
【0015】ドラムホルダ42の各ガイド溝42aに
は、4個の測長ドラム片46が係合されている。各測長
ドラム片46は、円筒形を軸方向に4分割した形状で,
図3に示すように円弧状の糸巻付け部48を有し、糸巻
付け部48には測長ドラム片46の軸方向に沿って複数
の例えば4本のスリット50が並べられて形成されてい
る。糸巻付け部48の一方の端部48a付近には、糸巻
付け部48の円弧の外側に肉厚となる傾斜部52が形成
されている。糸巻付け部48の端部48aに連続し、糸
巻付け部48の円弧の内側に突出するとともにガイド溝
42aに係合するガイドブロック部54が形成されてい
る。ガイドブロック部54の内側面には、糸巻付け部4
8近傍で糸巻付け部48に対して平行に溝部56が形成
されている。そして、溝部56よりもガイドブロック部
54の端部側には、糸巻付け部48の円弧に対して直角
の方向に沿って縦長の長孔58が設けられている。
【0016】測長ドラム片46を、ドラムホルダ42に
取りつける方法は、図4に示すように、ドラムホルダ4
2の各ガイド溝42aに、測長ドラム片46のガイドブ
ロック部54を嵌合させ、長孔58にボルト60を差し
込み、ボルト60の先端部はドラムホルダ42のネジ孔
42cに螺合される。測長ドラム片46の取り付け位置
は、ドラムホルダ42に対して、長孔58の長手方向に
長孔58の長さの範囲で移動調節可能である。
【0017】段付スリーブ18の先端部には、偏心傾斜
軸18aが形成されている。偏心傾斜軸18aの軸心C
1は、回転軸12の軸心Cに対し、図2の紙面に垂直な
方向に偏心量δだけ偏心するとともに、紙面と平行な方
向に傾斜角θだけ傾斜している。偏心傾斜軸18aに
は、ベアリング38を介し、後述する第二ドラムホルダ
62を支承する第二ドラムブラケット40が装着されて
いる。ドラムブラケット40には、止めネジ22を露出
させるために、ベアリング38が嵌合される取り付け筒
部41と、その取り付け筒部41の内側の中心孔40a
が設けられている。
【0018】ドラムブラケット40には等分に4個の透
孔40bが円周上に設けられ、対向する一対の透孔40
bの外側に各1個、透孔40bよりも直径が小さい透孔
40cが形成されている。
【0019】ドラムブラケット40の後面側には、円板
状の第二ドラムホルダ62が取り付けられている。ドラ
ムホルダ62の後面には、ガイド溝62aが放射方向に
十字状に形成され、ドラムホルダ62の中央には、ドラ
ムブラケット40の中心孔40aに設けられている取り
付け筒部41が挿入される中心孔62bが形成されてい
る。各ガイド溝62a には、ドラムブラケット40の
透孔40bに連通するネジ穴62cと、透孔40cに連
通するネジ穴62dが形成されている。そして、ドラム
ブラケット40の透孔40bにボルト63が差し込まれ
てドラムホルダ62のネジ穴62dに螺合され、ドラム
ホルダ62はドラムブラケット40に取り付けられてい
る。
【0020】ドラムホルダ62の後面には、4個の送り
ドラム片64が係合されている。各送りドラム片64
は、測長ドラム片46の内面よりも小径の円筒形を軸方
向に4分割した形状で、図5に示すように円弧面66に
は、送りドラム片64の軸方向に沿って板状の送り羽6
8が設けられている。送り羽68は、測長ドラム片46
のスリット50よりも幅が狭く長さが短く形成され、ス
リット50同士の間隔とほぼ同じ間隔で並べられて形成
されている。円弧面66の軸方向の一端部には、円弧面
66の円弧内側へ突出するガイドブロック部70が形成
されている。そして、円弧面66の他端部中央には、円
弧面66の延長方向に突出する突起72が形成されてい
る。
【0021】送りドラム片64は、後述するロック片7
4によりドラムホルダ62の各ガイド溝62aに取り付
けられている。ロック片74は、図6に示すようにほぼ
直角に折り曲がった板部材で、送りドラム片64のガイ
ドブロック部70に対して平行に重ねられる側面74a
には、一定厚みの弾性体76が設けられている。弾性体
76は適度な弾性を有する板ばねやゴム等でできてい
る。そして、ロック片74の側面74aの、ロック片7
4のドラムホルダ62の透孔62cに対向する位置に、
ネジ穴74bが形成されている。そして、ロック片74
の側面74aの後面には、棒状の磁石78がほぼ直角に
立設されている。
【0022】ロック片74の取り付け方法は、図6に示
すようにドラムブラケット40の透孔40bと、ドラム
ホルダ62の透孔62cにボルト80が差し込まれてロ
ック片74のネジ穴74bに螺合され、ロック片74は
ドラムホルダ62とともに送りドラム片64を挟持して
取り付けられる。ロック片74は弾性体76を介して送
りドラム片64を保持しているため、送りドラム片64
は適度な摩擦力で保持され、摩擦力より大きい力が加わ
るとその力の方向へ摺動する。
【0023】そして、ロック片74に設けられた磁石7
8は、ドラムホルダ42に設けられた磁石44にわずか
な距離を離間されて対向し、互いに吸引している。そし
て、送りドラム片64の突起72は、測長ドラム片46
の溝部56に所定の遊びを有して差し込まれている。
【0024】次にこの実施形態の緯糸貯留装置10の動
作について説明する。先ず、緯入れに必要な測長貯留を
行うとき、回転軸12が回転するとドラムホルダ42は
磁石34,36の相互吸引作用によりケーシング14に
対して静止状態を保ち、またドラムホルダ62は、ロッ
ク片74に設けられている磁石78とドラムホルダ42
の磁石44の相互吸引作用により静止状態を保つ。
【0025】しかし、ドラムホルダ62は偏心傾斜軸1
8aを介して回転軸12に軸止されているので、回転軸
12が1回転するごとにドラムホルダ62及び送りドラ
ム片64は回転軸12に対して、偏心量δの2倍の量だ
け紙面に対して直角および平行な方向に移動し、すなわ
ち、回転軸12の半径方向に振幅がσの往復運動をし、
かつ傾斜角θの2倍の揺動角で揺動する。
【0026】そして、送りドラム片64は、送り羽68
が回転軸12の1回転中に測長ドラム片46の周面位
置、例えばスリット50から外側に最大で高さhだけ半
径方向に突出する往復運動を行うように、測長ドラム片
46との相対位置が設定されている。送り羽68は、測
長ドラム片46から突出しているとき、図7に示すよう
に、送りドラム片64に対して左から右方向へ揺動し、
送り羽68の揺動により、測長ドラム片46に巻かれた
緯糸Yを糸出し方向へ順次移送し、緯糸Yを適宜な間隔
あけて整然と巻付ける。
【0027】次に、この実施形態の緯糸貯留装置10に
おいて、緯糸Yの測長量の変更をする場合、各ボルト6
0,80をゆるめ手で各測長ドラム片46をガイド溝4
2aに沿って移動させ適宜の位置でボルト60を固定す
る。このときボルト80は、ロック片74と送りドラム
片64が弾性片76によりドラムホルダ62に保持され
る程度に緩める。測長ドラム片46を移動させるとき送
りドラム片64は、測長ドラム片46の溝部56に嵌合
した突起72が溝部56の内壁に押され、測長ドラム片
46の移動方向へ力がかかる。そして送りドラム片64
を保持しているロック片74の弾性体76との摩擦力に
抗して、送りドラム片64は測長ドラム片46に伴って
移動する。そして測長ドラム片46の停止とともに、送
りドラム片64がロック片74の弾性体76の付勢力に
より保持される。
【0028】ここで、図8に示すように、測長ドラム片
46の溝部56の回転軸12の半径方向長さLは、送り
ドラム片64の上下方向の偏心量2δよりも長く形成さ
れている。また、送り羽68がスリット50から所定量
hの最大突出を伴う往復運動を行うように測長ドラム片
46と送りドラム片64との相対位置が設定されている
場合に、溝部56の内側壁56aが、上記往復運動の下
死点で突起72の内側面72aと接触するように、言い
換えれば、内側面72aと同一位置となるように形成さ
れている。
【0029】さらに、図8に示すように、溝部56の内
側壁56aおよび外側壁56bは、送りドラム片64が図
7に示す揺動を行う間、突起72の一部と回転軸12の
軸方向について常時重複し得るように形成されている。
したがって、測長ドラム片46を半径方向へ移動させる
と、各送りドラム片64は、揺動位置に関係なく突起7
2が溝部56の内側壁56aまたは外側壁68bと係合し
て測長ドラム片46と共に移動することになる。
【0030】いま、緯糸Yの測長量を増やす場合につい
て説明する。先ず、ボルト60,80をゆるめた上で、
4つの測長ドラム片46をそれぞれ手で回転軸12の半
径方向外側へ移動させる。送りドラム64は、その突起
72が溝部56の内側壁56aに押されて測長ドラム片
46と共に移動する。測長ドラム片46を所望の測長量
が得られる適宜な位置に移動させた後、ボルト60を締
めてドラムホルダ42に固定する。このとき測量ドラム
片46の移動量が2σより大きければ、全ての送りドラ
ム片64の突起72は測長ドラム片46の溝部56の内
側壁56aに当接している。
【0031】この後、回転軸12を手動または自動で少
なくとも1回転させると、ドラムホルダ62は回転軸1
2の半径方向の往復運動および軸方向の揺動運動を行
う。一方、各送りドラム片64は、内側壁56aによっ
て回転軸12の半径方向内側への運動が規制されている
ので、回転軸12を1回転させる間に、各送りドラム片
64と弾性体76およびドラムホルダ62との間で摩擦
力に抗して相対運動が生じる。
【0032】ここで、1つの送りドラム片64について
みると、ドラムホルダ62の該送りドラム64に対応す
る部分が往復運動の下死点を通過するまでは、該送りド
ラム片64とドラムホルダ62との間で相対運動が生
じ、下死点の通過後に該送りドラム64はドラムホルダ
62と共に運動を行うことになる。そうして回転軸12
が1回転したときには、全ての送りドラム片64とドラ
ムホルダ62との相対位置が適宜な位置に自動的に位置
決めされる。この後、ボルト80を締め付けて、送りド
ラム片64をドラムホルダ62に固定する。
【0033】以後、回転軸12が回転すると、各送りド
ラム片64の送り羽68は、新たな位置に設定された測
長ドラム片46のスリット50から所定量hの最大突出
を伴う往復運動および傾斜角θの2倍の揺動角での揺動
運動を行うことができ、その往復運動における下死点で
突起72の内側面72aが溝部56の内側壁56aに接触
する。
【0034】このように測長量を増やす場合において
は、溝部56の内壁面56aが、送りドラム片64の最
大突出量hを設定するための基準面として作用する。
【0035】また、緯糸Yの測長量を減らすとき、測長
ドラム片46を半径方向内側に移動させる。これに伴
い、送りドラム片64は突起72が溝部56の外側壁5
6bに押されて移動する。なお、このとき測長ドラム片
46を所望の位置より少なくとも距離Lだけ半径方向内
側へ余計に移動させる。次に測長ドラム片46を所望の
位置に半径方向外側へ再び移動させ、これに伴い送りド
ラム片64は突起72が溝部56の内側壁56aに押さ
れて所定位置に移動する。この操作により、溝部56の
内側壁56aが基準面となり、上記と同様に回転軸12
の1回転中に、各送りドラム片64とドラムホルダ62
との相対位置が適宜な位置に自動的に位置決めされる。
【0036】また、図9に示すように、溝部56の外側
壁56bが基準面となり、送りドラム64の上死点は送
りドラム片64の突起72の外側壁72bが溝部56の
外側壁56bに接する位置で設定するようにしても良
い。
【0037】この場合、緯糸Yの測長量を増やすとき、
一旦測長ドラム片46を半径方向外側に移動させる。こ
れに従い送りドラム片64は突起72が溝部56の内側
壁56aに押されて移動する。なお、このとき測長ドラ
ム片46を所望の位置より少なくとも距離Lだけ半径方
向外側へ余計に移動させる。次に測長ドラム片46を所
望の位置に半径方向内側へ移動させ、これに伴い送りド
ラム片64は突起72が溝部56の外側壁56bに押さ
れて所定位置に移動する。この操作により、溝部56の
外側壁56bが基準面となり、上記と同様に、回転軸1
2を1回転させると、各送りドラム片64が所定の突出
量に設定される。
【0038】また、緯糸Yの測長量を減らすとき、測長
ドラム片46を半径方向内側に移動させ、これに伴い送
りドラム片64は突起72が溝部56の外側壁56bに
押されて所定位置に移動する。この状態で溝部56の外
側面56bが基準面となる。この操作により、溝部56
の外側壁56bが基準面となり、上記と同様に、回転軸
12を1回転させると、各送りドラム片64が所定の突
出量に設定される。
【0039】なお、この発明の緯糸貯留装置は上記実施
形態に限定されるものではなく、4つの測長ドラム片を
個々に手で動かす代わりに、各測長ドラムを一斉に半径
方向へ移動させるためのカムを設け、カムを手で動かす
ことにより、各測長ドラム片をカムで一斉に動かすよう
にしても良い。また、図10に示すように、測長ドラム
片46に溝部ではなく段部57が形成され、段部57の
側壁面を基準面としても良い。また、測長ドラム片の溝
部の半径方向長さLは、送りドラム片の偏心量2δと同
じ長さに形成されていても良く、この場合は溝部の内側
壁面と外側壁面の両方が基準面となる。また、ロック片
に設けられている弾性体は、ゴム以外に板バネ等でもよ
い。
【0040】さらに、ボルト80を適度にゆるく締める
ことで、送りドラム片64をドラムホルダ62に保持す
ることができるとともに、回転軸12を回転させたとき
に送りドラム片64とドラムホルダ62との間での相対
運動を許容できる場合、弾性体を省略してもよい。ま
た、上記の条件を満たすならば、送りドラム片64をロ
ック片74とドラムホルダ62との間にボルト締めする
固定手段の他に適宜な公知の固定手段を用いてもよい。
【0041】また、本発明を、上述のような送りドラム
片の送り羽が測長ドラム片のスリット内で往復運動する
形式の緯糸貯留装置に適用する他に、例えば特開昭64
−45850号公報に記載されているような、送り羽が
隣接する2つの測長ドラム片の間に位置するように送り
ドラム片が設けられた緯糸貯留装置に適用することも可
能である。この場合は、複数の測長ドラム片の外周面と
その延長線によって形成される仮想の円を測長ドラム片
の周面位置と捉えることができる。従って、基準面の設
定に際しては、上記仮想の円を測長ドラム片の周面位置
として、送りドラム片が所定の最大突出量を伴う半径方
向の往復運動を行うように設定されることになる。
【0042】
【発明の効果】この発明の緯糸貯留装置は、測長ドラム
片の位置を調整するだけで簡単に送りドラム片の位置合
わせも行われ、調整作業を大幅に簡略化することができ
る。しかも位置決め精度も高く、構成が簡単であり、コ
ストもかからないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の緯糸貯留装置の分解斜
視図である。
【図2】この実施形態の緯糸貯留装置の縦断面図であ
る。
【図3】この実施形態の緯糸貯留装置の測長ドラム片の
斜視図である。
【図4】この実施形態の緯糸貯留装置の測長ドラム片の
縦断面図である。
【図5】この実施形態の緯糸貯留装置の送りドラム片の
斜視図である。
【図6】この実施形態の緯糸貯留装置の送りドラム片の
縦断面図である。
【図7】この実施形態の緯糸貯留装置の送りドラム片の
動作を示す図である。
【図8】この実施形態の緯糸貯留装置の測長ドラム片と
送りドラム片の調整動作を示す概略図である。
【図9】この実施形態の緯糸貯留装置の測長ドラム片と
送りドラム片の他の調整動作を示す概略図である。
【図10】この発明の他の実施形態の緯糸貯留装置の測
長ドラム片と送りドラム片の調整動作を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
10 緯糸貯留装置 12 回転軸 14 ケーシング 16 ヤーンガイド 18 段付きスリーブ 42,62 ドラムホルダ 42a,62a ガイド溝 46 測長ドラム片 50 スリット 56 溝部 64 送りドラム片 68 送り羽 72 突起 74 ロック片 76 弾性片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヤーンガイドを備えた回転軸に相対的に
    回転可能に設けられ上記回転軸に対して略直角に位置す
    る第一のホルダと、上記第一のホルダに対し半径方向に
    移動可能に設けられている複数の測長ドラム片と、上記
    回転軸に対し偏心傾斜状態で上記回転軸に相対的に回転
    可能に設けられ上記回転軸に対して略直角に位置する第
    二のホルダと、上記第二のホルダに対し半径方向に移動
    可能に設けられた複数の送りドラム片が設けられ、緯糸
    の測長貯留時における回転軸の1回転中に上記送りドラ
    ム片が測長ドラム片の周面位置に対して所定量の最大突
    出を伴う半径方向の往復運動を行うように両ドラム片の
    取り付け位置を設定する緯糸貯留装置において、上記往
    復運動の上死点及び下死点の少なくとも一方で上記送り
    ドラム片と接触し、上記送りドラム片の突出量を設定す
    る基準面が、上記測長ドラム片に形成されていることを
    特徴とする無杼織機の緯糸貯留装置。
  2. 【請求項2】 上記基準面は、上記測長ドラム片に形成
    された溝部または段部の側壁面であることを特徴とする
    請求項1記載の無杼織機の緯糸貯留装置。
  3. 【請求項3】 上記送りドラム片は上記側壁面に係合す
    る突起を備えたことを特徴とする請求項2記載の無杼織
    機の緯糸貯留装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110678592A (zh) * 2017-05-30 2020-01-10 必佳乐公司 纬纱供给器装置

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