JP2000280101A - 曲面加工方法 - Google Patents
曲面加工方法Info
- Publication number
- JP2000280101A JP2000280101A JP11085878A JP8587899A JP2000280101A JP 2000280101 A JP2000280101 A JP 2000280101A JP 11085878 A JP11085878 A JP 11085878A JP 8587899 A JP8587899 A JP 8587899A JP 2000280101 A JP2000280101 A JP 2000280101A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- turret
- tool
- workpiece
- curved surface
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ＮＣ旋盤の汎用性を害することなく、工作物
の曲面を高精度に加工する。 【解決手段】 主軸軸線と直角な軸線周りで旋回可能な
タレット１０を備えたＮＣ旋盤において、工作物５をチ
ャック４により主軸に保持し、工具１１Ａをタレット１
０の端面に取り付け、主軸を回転する。刃物台をＸ，
Ｙ，Ｚの直交３軸方向に移動し、タレット１０の旋回軸
線Ｂを工作物５の球心Ｏに位置決めする。この状態でタ
レット１０を旋回し、工作物５の球面５ａを工具１１Ａ
で切削する。
の曲面を高精度に加工する。 【解決手段】 主軸軸線と直角な軸線周りで旋回可能な
タレット１０を備えたＮＣ旋盤において、工作物５をチ
ャック４により主軸に保持し、工具１１Ａをタレット１
０の端面に取り付け、主軸を回転する。刃物台をＸ，
Ｙ，Ｚの直交３軸方向に移動し、タレット１０の旋回軸
線Ｂを工作物５の球心Ｏに位置決めする。この状態でタ
レット１０を旋回し、工作物５の球面５ａを工具１１Ａ
で切削する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ＮＣ旋盤において
工作物の曲面を加工する方法に関するものである。
工作物の曲面を加工する方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、図４に示すようにＮＣ旋盤におい
て、工作物３３を主軸３１に保持し、工具３４をタレッ
ト３２に取り付け、主軸３１を回転し、タレット３２を
Ｘ軸方向及びＺ軸方向に移動し、工作物３３の球面３３
ａを工具３４で切削する方法が知られている。
て、工作物３３を主軸３１に保持し、工具３４をタレッ
ト３２に取り付け、主軸３１を回転し、タレット３２を
Ｘ軸方向及びＺ軸方向に移動し、工作物３３の球面３３
ａを工具３４で切削する方法が知られている。
【０００３】また、図５に示すように、主軸３１の軸線
と直角な軸線周りで旋回可能な円テーブル３５を備えた
ＮＣ旋盤において、工具３６を円テーブル３５に取り付
け、主軸３１を回転し、刃物台３７をＸ軸方向及びＺ軸
方向に移動し、円テーブル３５の旋回軸線Ｂを工作物３
３の球心Ｏに位置決めし、円テーブル３５を旋回し、工
作物３３の球面３３ａを工具３６で切削する方法も知ら
れいてる。
と直角な軸線周りで旋回可能な円テーブル３５を備えた
ＮＣ旋盤において、工具３６を円テーブル３５に取り付
け、主軸３１を回転し、刃物台３７をＸ軸方向及びＺ軸
方向に移動し、円テーブル３５の旋回軸線Ｂを工作物３
３の球心Ｏに位置決めし、円テーブル３５を旋回し、工
作物３３の球面３３ａを工具３６で切削する方法も知ら
れいてる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の従来
方法は、タレット３２を２方向に移動させることで工具
３４に送りを付与しているため、球面３３ａの加工精度
が低下するという問題点があった。また、後者の従来方
法は、円テーブル３５の旋回によって工具３６に送りを
付与しているため、加工精度は向上するが、円テーブル
３５によって刃物台３７に取付可能な工具本数が制限さ
れるなど、ＮＣ旋盤の汎用性を害するという問題点があ
った。
方法は、タレット３２を２方向に移動させることで工具
３４に送りを付与しているため、球面３３ａの加工精度
が低下するという問題点があった。また、後者の従来方
法は、円テーブル３５の旋回によって工具３６に送りを
付与しているため、加工精度は向上するが、円テーブル
３５によって刃物台３７に取付可能な工具本数が制限さ
れるなど、ＮＣ旋盤の汎用性を害するという問題点があ
った。
【０００５】そこで、本発明の課題は、ＮＣ旋盤の汎用
性を害することなく、工作物の曲面を高精度に加工でき
る方法を提供することにある。
性を害することなく、工作物の曲面を高精度に加工でき
る方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の曲面加工方法は、主軸軸線と直角な軸線
周りで旋回可能なタレットを備えたＮＣ旋盤において、
工作物の中心線を含む断面が円弧となる曲面を加工する
方法であって、工作物を主軸に保持し、工具をタレット
に取り付け、主軸を回転し、タレットの旋回軸線を円弧
の中心に位置決めし、この状態でタレットを旋回して、
工作物の曲面を工具で切削することを特徴とする。
めに、本発明の曲面加工方法は、主軸軸線と直角な軸線
周りで旋回可能なタレットを備えたＮＣ旋盤において、
工作物の中心線を含む断面が円弧となる曲面を加工する
方法であって、工作物を主軸に保持し、工具をタレット
に取り付け、主軸を回転し、タレットの旋回軸線を円弧
の中心に位置決めし、この状態でタレットを旋回して、
工作物の曲面を工具で切削することを特徴とする。
【０００７】また、本発明の曲面加工方法は、主軸軸線
と直角な軸線周りで旋回可能なタレットを備えたＮＣ旋
盤において、工作物の球面を加工する方法であって、工
作物を主軸に保持し、工具をタレットにタレットの旋回
軸線向きかつ工具先端がタレットの旋回軸線から球面の
半径分離れた位置に取り付け、主軸を回転し、タレット
の旋回軸線を球面の中心に位置決めし、この状態でタレ
ットを旋回して、工作物を工具で球面状に切削すること
を特徴とする。
と直角な軸線周りで旋回可能なタレットを備えたＮＣ旋
盤において、工作物の球面を加工する方法であって、工
作物を主軸に保持し、工具をタレットにタレットの旋回
軸線向きかつ工具先端がタレットの旋回軸線から球面の
半径分離れた位置に取り付け、主軸を回転し、タレット
の旋回軸線を球面の中心に位置決めし、この状態でタレ
ットを旋回して、工作物を工具で球面状に切削すること
を特徴とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１はＮＣ旋盤の全体的な構成を
示すものである。このＮＣ旋盤においては、主軸台１に
主軸２がモータ３により回転可能に支持され、主軸２の
先端に工作物５を保持するチャック４が装着されてい
る。ベッド６にはサドル７がＺ軸方向へ移動可能に載置
され、サドル７にコラム８がＹ軸方向へ移動可能に設け
られている。コラム８には刃物台９がＸ軸方向へ移動可
能に支持され、刃物台９にタレット１０が主軸２の軸線
と直角の軸線周りで旋回可能に装備されている。そし
て、タレット１０に複数種の工具１１が取り付けられ、
タレット１０と工具マガジン１２との間に自動工具交換
装置１３が配設されている。
に基づいて説明する。図１はＮＣ旋盤の全体的な構成を
示すものである。このＮＣ旋盤においては、主軸台１に
主軸２がモータ３により回転可能に支持され、主軸２の
先端に工作物５を保持するチャック４が装着されてい
る。ベッド６にはサドル７がＺ軸方向へ移動可能に載置
され、サドル７にコラム８がＹ軸方向へ移動可能に設け
られている。コラム８には刃物台９がＸ軸方向へ移動可
能に支持され、刃物台９にタレット１０が主軸２の軸線
と直角の軸線周りで旋回可能に装備されている。そし
て、タレット１０に複数種の工具１１が取り付けられ、
タレット１０と工具マガジン１２との間に自動工具交換
装置１３が配設されている。
【０００９】図２は上記ＮＣ旋盤において、工作物５の
球面５ａを加工する方法を示すものである。この球面加
工にあたっては、まず、工作物５をチャック４により主
軸２に保持し、球面加工に適した工具１１Ａをホルダ１
４を介しタレット１０の端面に取り付ける。この場合、
工具１１Ａをタレット１０の旋回軸線Ｂに向け、工具先
端が旋回軸線Ｂから球面５ａの半径分離れた位置になる
ように取り付ける。次に、主軸２を回転し、刃物台９を
Ｘ，Ｙ，Ｚの直交３軸方向に移動し、タレット１０の旋
回軸線Ｂを工作物５の中心線を含む断面と球面５ａとが
交差する曲線の中心つまり球心Ｏに位置決めする。そし
て、この状態でタレット１０を旋回し、工作物５の球面
５ａを工具１１Ａにより切削する。
球面５ａを加工する方法を示すものである。この球面加
工にあたっては、まず、工作物５をチャック４により主
軸２に保持し、球面加工に適した工具１１Ａをホルダ１
４を介しタレット１０の端面に取り付ける。この場合、
工具１１Ａをタレット１０の旋回軸線Ｂに向け、工具先
端が旋回軸線Ｂから球面５ａの半径分離れた位置になる
ように取り付ける。次に、主軸２を回転し、刃物台９を
Ｘ，Ｙ，Ｚの直交３軸方向に移動し、タレット１０の旋
回軸線Ｂを工作物５の中心線を含む断面と球面５ａとが
交差する曲線の中心つまり球心Ｏに位置決めする。そし
て、この状態でタレット１０を旋回し、工作物５の球面
５ａを工具１１Ａにより切削する。
【００１０】上記球面加工方法によれば、タレット１０
の旋回軸線Ｂと工作物５の球心Ｏとを一致させた状態で
工具１１Ａを旋回するので、この工具１１Ａにより工作
物５の球面５ａを高精度に加工することができる。ま
た、タレット１０の周面に取り付けた別の工具１１を用
いて通常の旋削加工を行うこともでき、ＮＣ旋盤の汎用
性を確保することが可能である。
の旋回軸線Ｂと工作物５の球心Ｏとを一致させた状態で
工具１１Ａを旋回するので、この工具１１Ａにより工作
物５の球面５ａを高精度に加工することができる。ま
た、タレット１０の周面に取り付けた別の工具１１を用
いて通常の旋削加工を行うこともでき、ＮＣ旋盤の汎用
性を確保することが可能である。
【００１１】図３は別の工作物１５の曲面１５ａを加工
する方法を示すものである。この曲面加工にあたって
は、まず、工作物１５をチャック４により主軸２に保持
し、曲面加工に適した工具１１Ｂをタレット１０の周面
に取り付けたのち、主軸２を回転する。次に、刃物台９
をＸ，Ｙ，Ｚの直交３軸方向に移動し、タレット１０の
旋回軸線Ｂを、工作物５の中心線を含む断面と曲面１５
ａとが交差する曲線の中心Ｏに位置決めする。そして、
この状態でタレット１０を旋回し、工作物１５の曲面１
５ａを工具１１Ｂにより切削する。
する方法を示すものである。この曲面加工にあたって
は、まず、工作物１５をチャック４により主軸２に保持
し、曲面加工に適した工具１１Ｂをタレット１０の周面
に取り付けたのち、主軸２を回転する。次に、刃物台９
をＸ，Ｙ，Ｚの直交３軸方向に移動し、タレット１０の
旋回軸線Ｂを、工作物５の中心線を含む断面と曲面１５
ａとが交差する曲線の中心Ｏに位置決めする。そして、
この状態でタレット１０を旋回し、工作物１５の曲面１
５ａを工具１１Ｂにより切削する。
【００１２】上記曲面加工方法によれば、タレット１０
の旋回軸線Ｂと曲面１５ａの中心Ｏとを一致させた状態
で工具１１Ｂを旋回するので、この工具１１Ｂにより工
作物１５の曲面１５ａを高精度に加工することができ
る。また、タレット１０の周面に取り付けた別の工具１
１を用いて通常の旋削加工を行うこともでき、ＮＣ旋盤
の汎用性を確保することが可能である。
の旋回軸線Ｂと曲面１５ａの中心Ｏとを一致させた状態
で工具１１Ｂを旋回するので、この工具１１Ｂにより工
作物１５の曲面１５ａを高精度に加工することができ
る。また、タレット１０の周面に取り付けた別の工具１
１を用いて通常の旋削加工を行うこともでき、ＮＣ旋盤
の汎用性を確保することが可能である。
【００１３】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、工作
物の形状やＮＣ旋盤の構成を適宜に変更して実施するこ
とも可能である。
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、工作
物の形状やＮＣ旋盤の構成を適宜に変更して実施するこ
とも可能である。
【００１４】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の曲面加工
方法は、タレットにより工具を旋回して工作物を切削す
るので、ＮＣ旋盤の汎用性を害することなく、工作物の
曲面、特に球面を高精度に加工できるという優れた効果
を奏する。
方法は、タレットにより工具を旋回して工作物を切削す
るので、ＮＣ旋盤の汎用性を害することなく、工作物の
曲面、特に球面を高精度に加工できるという優れた効果
を奏する。
【図１】ＮＣ旋盤の全体的な構成を示す斜視図である。
【図２】図１のＮＣ旋盤において工作物の球面を加工す
る方法を示す平面図である。
る方法を示す平面図である。
【図３】別の工作物の曲面を加工する方法を示す正面図
である。
である。
【図４】従来の球面加工方法を示す平面図である。
【図５】従来の別の球面加工方法を示す平面図である。
１・・主軸台、２・・主軸、５・・工作物、５ａ・・球
面、９・・刃物台、１０・・タレット、１１・・工
具、、１５・・工作物、１５ａ・・曲面、Ｂ・・旋回軸
線、Ｏ・・中心。
面、９・・刃物台、１０・・タレット、１１・・工
具、、１５・・工作物、１５ａ・・曲面、Ｂ・・旋回軸
線、Ｏ・・中心。
Claims (2)
- 【請求項１】 主軸軸線と直角な軸線周りで旋回可能な
タレットを備えたＮＣ旋盤において、工作物の中心線を
含む断面が円弧となる曲面を加工する方法であって、工
作物を主軸に保持し、工具をタレットに取り付け、主軸
を回転し、タレットの旋回軸線を円弧の中心に位置決め
し、この状態でタレットを旋回して、工作物の曲面を工
具で切削することを特徴とする曲面加工方法。 - 【請求項２】 主軸軸線と直角な軸線周りで旋回可能な
タレットを備えたＮＣ旋盤において、工作物の球面を加
工する方法であって、工作物を主軸に保持し、工具をタ
レットにタレットの旋回軸線向きかつ工具先端がタレッ
トの旋回軸線から球面の半径分離れた位置に取り付け、
主軸を回転し、タレットの旋回軸線を球面の中心に位置
決めし、この状態でタレットを旋回して、工作物を工具
で球面状に切削することを特徴とする曲面加工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11085878A JP2000280101A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 曲面加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11085878A JP2000280101A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 曲面加工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000280101A true JP2000280101A (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=13871173
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11085878A Pending JP2000280101A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 曲面加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000280101A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007210062A (ja) * | 2006-02-09 | 2007-08-23 | Murata Mach Ltd | タレット旋盤 |
| CN102366889A (zh) * | 2011-09-21 | 2012-03-07 | 李忠绪 | 用于球面切削的高速精密自动化数控机床 |
| CN102426113A (zh) * | 2011-12-20 | 2012-04-25 | 深圳市华测检测技术股份有限公司 | 球面型样品表面涂层取样设备 |
| CN102500765A (zh) * | 2011-10-31 | 2012-06-20 | 南京肯迈得机床制造有限公司 | 一种数控球面车床 |
| CN102645352A (zh) * | 2012-05-17 | 2012-08-22 | 深圳市华测检测技术股份有限公司 | 全自动球型样品表面涂层取样设备 |
| CN106984834A (zh) * | 2017-05-23 | 2017-07-28 | 句容通源电器有限公司 | 一种球面车削加工装置 |
| CN111992739A (zh) * | 2020-08-27 | 2020-11-27 | 江特科技股份有限公司 | 一种塑料球面免抛光的车加工工艺 |
| CN113618091A (zh) * | 2021-08-26 | 2021-11-09 | 北京理工大学 | 一种基于刀具转动加工的微球面透镜加工方法 |
-
1999
- 1999-03-29 JP JP11085878A patent/JP2000280101A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007210062A (ja) * | 2006-02-09 | 2007-08-23 | Murata Mach Ltd | タレット旋盤 |
| JP4609337B2 (ja) * | 2006-02-09 | 2011-01-12 | 村田機械株式会社 | タレット旋盤 |
| CN102366889A (zh) * | 2011-09-21 | 2012-03-07 | 李忠绪 | 用于球面切削的高速精密自动化数控机床 |
| CN102500765A (zh) * | 2011-10-31 | 2012-06-20 | 南京肯迈得机床制造有限公司 | 一种数控球面车床 |
| CN102426113A (zh) * | 2011-12-20 | 2012-04-25 | 深圳市华测检测技术股份有限公司 | 球面型样品表面涂层取样设备 |
| CN102645352A (zh) * | 2012-05-17 | 2012-08-22 | 深圳市华测检测技术股份有限公司 | 全自动球型样品表面涂层取样设备 |
| CN106984834A (zh) * | 2017-05-23 | 2017-07-28 | 句容通源电器有限公司 | 一种球面车削加工装置 |
| CN111992739A (zh) * | 2020-08-27 | 2020-11-27 | 江特科技股份有限公司 | 一种塑料球面免抛光的车加工工艺 |
| CN111992739B (zh) * | 2020-08-27 | 2021-07-27 | 江特科技股份有限公司 | 一种塑料球面免抛光的车加工工艺 |
| CN113618091A (zh) * | 2021-08-26 | 2021-11-09 | 北京理工大学 | 一种基于刀具转动加工的微球面透镜加工方法 |
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