JP2000279096A - 多層構造油脂性食品の製法 - Google Patents

多層構造油脂性食品の製法

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JP2000279096A
JP2000279096A JP11093339A JP9333999A JP2000279096A JP 2000279096 A JP2000279096 A JP 2000279096A JP 11093339 A JP11093339 A JP 11093339A JP 9333999 A JP9333999 A JP 9333999A JP 2000279096 A JP2000279096 A JP 2000279096A
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chocolate
oily
filled
concave mold
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Takao Harada
貴夫 原田
Taiji Amano
泰司 天野
Yoshitaka Ono
吉孝 大野
Toru Miyaaki
徹 宮秋
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Kracie Foods Ltd
Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
Kanebo Foods Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バラエティに富んだ多層構造油脂性食品を、省
スペースで、連続的に効率よく量産することのできる製
法を提供する。 【解決手段】2個一対のローラ1,2対の近接部上側に
溶融チョコレート溜まり部10を形成するよう溶融チョ
コレート4を供給し、上記溶融チョコレート溜まり部1
0より上流側の、ローラ2の凹型モールド3b内に、溶
融チョコレート4を予め充填し、その溶融チョコレート
4が完全に冷却固化する前に、上記凹型モールド3b内
の溶融チョコレート4のうち未固化部分を、吸引ノズル
20で吸引除去してシェル部を形成し、ついで、上記凹
型モールド3b内の、吸引除去によって形成された空間
部に、センター充填ノズル21で溶融チョコレート30
を充填し、その後、上記溶融チョコレート溜まり部10
を経由させて成形固化を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外周層が油脂性食
材で形成され、その内側に、センターとして種類の異な
る食材を一層以上含む多層構造油脂性食品の製法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、外周層が油脂性食材で形成さ
れ、センターが上記油脂性食材とは異なる、充填時に流
動性を有する食材(油脂性食材であっても非油脂性食材
であってもよい)で形成された二層構造の組み合わせ食
品が多く出回っている。
【0003】例えば、外周層がチョコレートで形成さ
れ、センターが上記チョコレートとは異なる他のチョコ
レートで形成された二層構造のチョコレート菓子は、通
常、つぎのようにして製造されている。すなわち、ま
ず、平面コンベア上に並べられた所定形状の凹型モール
ドに、外周層となるチョコレートAの溶融液(以下「溶
融チョコレート」という)を充填して冷却し、凹型モー
ルドに沿って所定厚みだけ固化させたのち、反転して未
固化の溶融チョコレートAを落下除去してシェルをつく
る。つづいて、再度反転してこの上からセンターとなる
他の溶融チョコレートBを充填し、さらにこの上から上
記溶融チョコレートAを流してボトム形成したのち、全
体を冷却固化して脱型することにより、目的とするチョ
コレート菓子を得るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
製法では、多数の凹型モールドを平面的に搬送し、その
搬送ラインに沿って、冷却手段、反転手段、脱型手段等
を組まなければならず、装置を設置するために多大なス
ペースが必要で、設備コストが高いという問題がある。
また、溶融チョコレート充填、凹型モールド反転、冷
却、脱型等の各工程が、所定数の凹型モールドを一ブロ
ックとしたバッチ式の処理となるため、製造効率が悪い
という問題もある。
【0005】一方、上記のような二層構造のチョコレー
ト菓子を得るものではないが、チョコレート生地のみか
らなるチョコレート成形品を得る方法として、図5に示
すような、連続成形装置を用いた方法が、従来から知ら
れている。
【0006】図5において、1,2は、表面に多数の凹
型モールド3a,3bが形成された2個一対のローラ対
で、互いに近接した状態で並設されており、矢印Aで示
す方向に、同速度で回転するようになっている。そし
て、各ローラ1,2内は、内部が中空で、この部分に冷
媒が導入されて、ローラ1,2の表面が−20〜−15
℃に冷却されるようになっている。
【0007】このローラ1,2間に、溶融チョコレート
4を、一定レベル溜まるよう連続的に供給しながら、ロ
ーラ1,2を回転させることにより、連続的にチョコレ
ート成形品を得ることができる。すなわち、上記ローラ
1,2間に供給された溶融チョコレート4は、左右のロ
ーラ1,2の凹型モールド3a,3b内に充填され、凹
型モールド3a,3b内で冷却固化しながら、左右の凹
型モールド3a,3bの近接部まで移動する。そして、
左右の凹型モールド3a,3bが突き合わされた状態
で、その内部形状に沿って粒状に成形固化され、凹型モ
ールド3a,3bが左右に離れるとともに、粒状の成形
品4aとして、下方に落下する。5は、成形品4aをつ
ぎの冷却工程に搬送するためのベルトコンベアである。
【0008】なお、上記成形品4aは、一続きの紐状に
なっているため、回転ドラムにかける等、適宜の方法に
より、個々にばらされて、粒状の成形品となる。
【0009】この製法によれば、設備が小規模ですみ、
簡単に粒状の成形品を量産することができるという利点
を有する。
【0010】そこで、本発明者らは、上記方法を利用し
て、二層構造以上の、多層構造のチョコレート菓子を、
連続的に製造できれば、安価な設備コストで、効率よく
製造することができるのではないか、と想起したが、実
用的な方法は未だ開発されていないのが実情である。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、バラエティに富んだ多層構造油脂性食品を、省
スペースで、連続的に効率よく量産することのできる製
法の提供をその目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、表面に多数の凹型モールドが形成され、
その表面を内側から冷却する冷却手段を備えた2個一対
のローラ対を、互いに近接した状態で並設し、近接方向
側に回転動作を与えながら、その近接部上側に溶融油脂
性食材溜まり部を形成するよう溶融油脂性食材Aを供給
することにより、上記ローラ対の各凹型モールド内に溶
融油脂性食材Aを充填し、上記ローラ対の近接部を経由
させて溶融油脂性食材Aを成形固化させることを連続的
に行う方法において、上記溶融油脂性食材溜まり部より
もローラ回転方向に対し上流側の、上記ローラ対の少な
くとも一方のローラの凹型モールド内に、上記溶融油脂
性食材Aと同じか異なる溶融油脂性食材A′を予め充填
し、その充填された溶融油脂性食材A′が完全に冷却固
化する前に、上記凹型モールド内の溶融油脂性食材A′
のうち未固化部分を吸引除去してシェル部を形成し、つ
いで、上記凹型モールド内の、吸引除去によって上記シ
ェル部内に形成された空間部に、上記溶融油脂性食材
A′とは異なる食材Bを充填し、その後、上記溶融油脂
性食材溜まり部を経由させて成形固化を行うようにした
多層構造油脂性食品の製法をその要旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0014】まず、本発明が対象とする多層構造油脂性
食品は、外周層が、チョコレート等の油脂性食材で形成
され、センターとして、外周層の油脂性食材とは種類の
異なる食材からなる層を一層以上含む構造のもので、上
記外周層を形成する油脂性食材としては、カカオバター
もしくはカカオバター代替油脂を含むチョコレート類等
の油脂性食材や、チーズ,バター等の乳脂を含む油脂性
食材等、充填時に流動性を有し、冷却によって固化する
性質を有する食材であれば、どのようなものであっても
差し支えはない。また、上記センター形成用の食材とし
ては、上記油脂性食材のうち、外周層に用いられた油脂
性食材とは異なる種類の油脂性食材があげられる。ま
た、油脂性食材以外の、例えばペースト,あん,ジャ
ム,クリーム等のフィリングや、エキス,果汁,シロッ
プ,リキュール等の液状物や、果肉類,種実類,チップ
類,マイクロカプセル等の粒状食品や、これらを含有す
る混合食品等があげられる。なかでも、充填適性、内部
食材の流出防止等の点から、充填時に一定の粘性と流動
性を有する物性を備えた食材が好適である。
【0015】つぎに、実施例について説明する。
【0016】
【実施例】図1は本発明の一実施例に用いられる装置
で、このものは、油脂性食材として、種類の異なる2種
類のチョコレートを用い、一方のチョコレートで外周層
を形成し他方のチョコレートでセンターを形成すること
により、多層構造油脂性食品の一種である二層構造のチ
ョコレート菓子を得るようにした装置である。この装置
は、図5に示す連続成形装置と同様、表面に多数の凹型
モールド3a,3bが形成された2個一対のローラ1,
2を、互いに近接した状態で並設したもので、矢印Aで
示すように、両者1,2がともに近接方向側に、互いに
同速度で回転するよう、回転動作が与えられるようにな
っている。そして、両者1,2の近接部Pに対し垂直方
向上側に、一定レベルの溶融チョコレート溜まり部10
が形成されるよう、溶融チョコレート4が連続的に供給
されるようになっている。
【0017】上記ローラ対1,2の片方のローラ2の、
溶融チョコレート溜まり部10よりもローラ回転方向に
対し上流側には、ローラ2の表面の凹型モールド3b内
に予め溶融チョコレート4を充填するための筒体11
と、この筒体11に溶融チョコレート4を供給するため
の供給配管12と、供給源となる溶融チョコレートタン
ク13とを備えた予備充填手段14が設けられている。
15はポンプである。
【0018】上記筒体11は、図2に示すように、その
開口が、ローラ2の表面に形成された凹型モールド3b
を、周方向に3個分、幅方向にはその列全部を覆うよう
設定された角筒体で、開口縁部が、ローラ2の表面に近
接している。そして、上記筒体11の、凹型モールド3
bが入ってくる側の側壁11aの下端縁16は、断面円
形の厚肉に形成されており、その内面16aに円弧状の
テーパが形成されている。これは、この部分のローラ2
表面に対するシール性を高め、かつローラ2の回転動作
に支障がないよう考慮したものである。また、上記筒体
11の、凹型モールド3bが出ていく側の側壁11b
は、下部17がエッジ状に尖鋭化されており、溶融チョ
コレート4が予備充填された凹型モールド3bの表面か
ら、余剰の溶融チョコレート4をかきとりながら送り出
すようになっている。
【0019】なお、上記筒体11の内面は、温度調節手
段(図示せず)によって、各側壁内面が、それぞれ個別
に適宜の温度に設定されるようになっている。ちなみ
に、この例では、側壁11bの内面が40〜45℃に設
定され、それ以外の内面が28〜32℃に設定されるよ
うになっている。これは、溶融チョコレート4が、筒体
11内に溜まっている間にテンパリングが崩れないよう
考慮するとともに、側壁11bの下端縁による余剰の溶
融チョコレート4のかきとり動作時に、これをリシード
できるようにしたものである。
【0020】また、上記筒体11が設けられた位置と、
前記溶融チョコレート溜まり部10(図1に戻る)との
間の、上記予備充填された溶融チョコレート4が完全に
固化する前の位置には、上記凹型モールド3b内から、
未固化の溶融チョコレート4を吸引するための吸引ノズ
ル20が設けられている。
【0021】上記吸引ノズル20は、図3において矢印
Xで示すように、筒体11の開口部を通過した凹型モー
ルド3b(ローラ2の幅方向一列分)に対し、下降→溶
融チョコレート4の未固化部分41の吸引→上昇という
一連の動作を繰り返すようになっている。これにより、
凹型モールド3b内には、冷却によって凹型モールド3
bの内周面に沿って形成された固化部分40が、シェル
部として残留する。なお、上記吸引ノズル20は、吸引
ポンプ(図示せず)に連通されており、吸引された溶融
チョコレート4は、上記予備充填用の溶融チョコレート
4として、もしくは溶融チョコレート溜まり部10に供
給される溶融チョコレート4として、再利用されるよう
になっている。
【0022】さらに、上記吸引ノズル20と上記溶融チ
ョコレート溜まり部10との間には、上記未固化部分4
1の吸引除去によって、固化部分(シェル部)40の上
部に形成された空間部に、溶融チョコレート4とは種類
の異なる他の溶融チョコレート30を充填するためのセ
ンター充填ノズル21が設けられている。
【0023】上記センター充填ノズル21も、吸引ノズ
ル20と同様、図3において矢印Yで示すように、上記
吸引ノズル20の下を通過した凹型モールド3b(ロー
ラ2の幅方向一列分)に対し、下降→溶融チョコレート
30の充填→上昇という一連の動作を繰り返すようにな
っている。なお、上記センター充填ノズル21は、上記
溶融チョコレート30供給用のタンク(図示せず)か
ら、ポンプ(図示せず)を介して延びている。
【0024】上記装置を用い、例えばつぎのようにして
二層構造のチョコレート菓子を製造することができる。
なお、この例では、外周層を形成するための溶融チョコ
レート4として褐色チョコレートを用い、センターを形
成するための溶融チョコレート30としてホワイトチョ
コレートを用いる。そして、ローラ1,2(図1に戻
る)の表面の凹型モールド3a,3bを、長径30m
m、短径15mm、深さ6mmの半ラグビーボール状と
した。また、ローラ1,2の表面温度を、−20〜−1
5℃になるよう設定し、ローラ1,2の回転速度を、周
速度400mm/分とした。
【0025】上記条件設定にもとづき、まず、溶融(褐
色)チョコレート4を、ローラ1,2の間に一定レベル
溜めて溶融チョコレート溜まり部10を形成するととも
に、ローラ1,2を矢印A方向に回転させながら、筒体
11に、タンク13から溶融(褐色)チョコレート4
(予備充填用)を供給し、筒体11からローラ2の凹型
モールド3b内に、溶融(褐色)チョコレート4を充填
する(図2参照)。
【0026】そして、上記充填された溶融(褐色)チョ
コレート4は、吸引ノズル20の真下に位置決めされる
位置までくる間に、凹型モールド3bの内面形状にした
がって、シェル状に固化する(図3参照)。
【0027】上記溶融(褐色)チョコレート4が予備充
填された凹型モールド3bが、上記吸引ノズル20の真
下に位置決めされた時点で、上記吸引ノズル20を下降
させることにより、凹型モールド3内に吸引ノズル20
の先端を差し込み、凹型モールド3b内の未固化部分4
1を吸引除去して、固化部分40を残す。
【0028】つぎに、上記未固化部分41が吸引除去さ
れて固化部分40の上部に空間部が形成された凹型モー
ルド3bが、センター充填ノズル21の真下に位置決め
された時点で、上記センター充填ノズル21の先端を下
降させ、凹型モールド3b内の空間部に、溶融(ホワイ
ト)チョコレート30を充填する。
【0029】これにより、ローラ2側の凹型モールド3
b内では、溶融(褐色)チョコレート4がシェル状に固
化した固化部分40内に、センターとして溶融(ホワイ
ト)チョコレート30が充填された状態となり、この溶
融(ホワイト)チョコレート30も、次第に冷却されて
固化しつつ、溶融(褐色)チョコレート溜まり部10に
入っていく。
【0030】そして、反対側から回転してきた、内部に
溶融(褐色)チョコレート4が充分に取り込まれたロー
ラ1の凹型モールド3aと近接して、双方の固化部分4
0が合体し、溶融(ホワイト)チョコレート30に由来
するセンターを内部に保持し周囲にラグビーボール形状
の固化層が形成された二層構造の成形品が形成されてい
く。そして、各ローラ1,2の凹型モールド3a,3b
が離れていくに伴い、その間から、ほぼ完全に冷却固化
して硬いラグビーボール状に成形された成形品4aが外
れ、自重で下方に落下する。そして、ベルトコンベア5
によってつぎの冷却工程に搬送される。なお、成形品4
aは、従来の場合と同様(図5参照)、つぎつぎ取り出
されるものが紐状につながっているため、次工程で、個
々にばらされて製品化される。このようにして、図4
(a)に示すように、外周層42が褐色チョコレートで
形成され、センター43がホワイトチョコレートで形成
された、二層構造の成形品4bを、連続的に得ることが
できる。
【0031】上記製法によれば、例えば図5に示される
ような従来装置を活用して、良好な外観を有する二層構
造の成形品4bを、連続的に得ることができるため、設
備コストを低く抑えることができ、しかも製造効率が高
い。
【0032】なお、上記実施例では、片方のローラ2の
みで、予備充填と吸引、センター充填を行っているが、
両方のローラ1,2で、それぞれ予備充填と吸引、セン
ター充填を行うようにすれば、図4(b)に示すよう
に、センター43の量の多い構成にしたり、センター4
3を2種以上の構成にしたり、外周層42を2層以上の
構成にしたりすることができる。また、ローラ1または
2において、予備充填と吸引、異種食材の充填、その部
分固化、吸引、さらに異種食材の充填、と、この一連の
工程を繰り返すことにより、三層以上の、複雑な多層構
造油脂性食品を得ることができる。
【0033】そして、上記の例では、ローラ2において
予備充填する溶融チョコレート4と、溶融チョコレート
溜まり部10に溜める溶融チョコレート4とを、同一の
ものとしたが、必ずしも両者は同一である必要はなく、
異なる油脂性食材を用いてもよい。それによって、より
複雑な構成の多層構造油脂性食品を得ることができる。
【0034】また、上記の例において、予備充填される
溶融チョコレート4の量は、少なくとも凹型モールド3
b内面が完全に覆われる量にすることが好適である。す
なわち、上記溶融チョコレート4の量が少なくて、凹型
モールド3bの内面を部分的にしか覆わない場合、冷却
によって形成される固化部分40が凹型モールド3b内
において部分的となるため、この状態で、センターとな
る溶融チョコレート30を充填すると、上記センターが
外周面に露出して、外周層が不均一になったり、センタ
ーに非油脂性食材を用いた場合に表面がべたついたりす
るおそれがある。
【0035】さらに、上記の例では、予備充填手段14
として、内面が温度調節可能な筒体11等を設けたが、
各凹型モールド3a(3b)内への予備充填は、上記構
成に限るものではなく、溶融チョコレート4を充填しう
る構成になっていれば、どのような構成であっても差し
支えはない。
【0036】そして、上記の例では、センターとなる溶
融チョコレート30の充填を、センター充填ノズル21
によって行っているが、これに代えて、上記予備充填手
段14と同様の構成を用いることもできる。
【0037】なお、上記予備充填手段14と吸引ノズル
20の配置は、予備充填された溶融チョコレート4が、
完全に固化していない、未固化の状態で吸引ノズル20
の真下に位置決めされるような配置に設定される。ま
た、上記吸引ノズル20と、そのつぎのセンター充填ノ
ズル21の配置は、特に限定するものではない。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、小規模
な設備で、多層構造の油脂性食品を、効率よく連続的に
得ることができる。そして、両方のローラで、それぞれ
予備充填と未固化部分の吸引、センター充填を行った
り、片方のローラで、上記一連の動作を繰返し行うこと
により、より複雑な多層構造油脂性食品を、簡単に量産
することができるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に用いる装置を示す構成図で
ある。
【図2】上記装置の要部拡大説明図である。
【図3】上記装置の要部拡大説明図である。
【図4】(a)は上記実施例によって得られるチョコレ
ート菓子の断面図、(b)は他の実施例によって得られ
るチョコレート菓子の断面図である。
【図5】従来の連続成形装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1,2 ローラ 3a,3b 凹型モールド 4,30 溶融チョコレート 10 溶融チョコレート溜まり部 14 予備充填手段 20 吸引ノズル 21 センター充填ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 泰司 大阪府高槻市梶原6−20−1 カネボウフ ーズ株式会社内 (72)発明者 大野 吉孝 大阪府高槻市梶原6−20−1 カネボウフ ーズ株式会社内 (72)発明者 宮秋 徹 大阪府高槻市梶原6−20−1 カネボウフ ーズ株式会社内 Fターム(参考) 4B014 GB01 GB04 GE03 GQ08 GQ12 GU02 GU15 4B026 DC02 DG01 DG11 DX02 4B048 PE02 PE10 PL03 PL11 PM06 PM12 PN03 PN27 PP01 PS11 PS12 PS15

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に多数の凹型モールドが形成され、
    その表面を内側から冷却する冷却手段を備えた2個一対
    のローラ対を、互いに近接した状態で並設し、近接方向
    側に回転動作を与えながら、その近接部上側に溶融油脂
    性食材溜まり部を形成するよう溶融油脂性食材Aを供給
    することにより、上記ローラ対の各凹型モールド内に溶
    融油脂性食材Aを充填し、上記ローラ対の近接部を経由
    させて溶融油脂性食材Aを成形固化させることを連続的
    に行う方法において、上記溶融油脂性食材溜まり部より
    もローラ回転方向に対し上流側の、上記ローラ対の少な
    くとも一方のローラの凹型モールド内に、上記溶融油脂
    性食材Aと同じか異なる溶融油脂性食材A′を予め充填
    し、その充填された溶融油脂性食材A′が完全に冷却固
    化する前に、上記凹型モールド内の溶融油脂性食材A′
    のうち未固化部分を吸引除去してシェル部を形成し、つ
    いで、上記凹型モールド内の、吸引除去によって上記シ
    ェル部内に形成された空間部に、上記溶融油脂性食材
    A′とは異なる食材Bを充填し、その後、上記溶融油脂
    性食材溜まり部を経由させて成形固化を行うようにした
    ことを特徴とする多層構造油脂性食品の製法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004357691A (ja) * 2003-05-12 2004-12-24 Meiji Seika Kaisha Ltd 多色シェルとそれを有する油性菓子およびそれらの製造方法
US9066530B2 (en) 2008-06-16 2015-06-30 Conopco, Inc. Process and apparatus for manufacturing frozen aerated confections
JP2018007602A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 森永製菓株式会社 チョコレート菓子

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