JP2000278643A - データ変換装置 - Google Patents

データ変換装置

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JP2000278643A
JP2000278643A JP8490299A JP8490299A JP2000278643A JP 2000278643 A JP2000278643 A JP 2000278643A JP 8490299 A JP8490299 A JP 8490299A JP 8490299 A JP8490299 A JP 8490299A JP 2000278643 A JP2000278643 A JP 2000278643A
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JP8490299A
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Takahide Taniguchi
▲隆▼英 谷口
Mitsuaki Nakamura
三津明 中村
Hiroyuki Akagi
宏之 赤木
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質の劣化を生じさせることなく、間欠映像
音声情報を作成することができるデータ変換装置を提供
する。 【解決手段】 映像を表す符号化された第1の映像情報
と映像以外の情報を表す符号化された非映像情報とを含
む第1のデータ列を入力する入力部と、符号化された第
1の映像情報と符号化された非映像情報とを復号化する
ことなく、第1のデータ列に含まれる符号化された第1
の映像情報と符号化された非映像情報とを分離する分離
部と、分離された符号化された第1の映像情報を符号化
された第2の映像情報に変換する映像変換部と、符号化
された第2の映像情報と分離された符号化された非映像
情報とを結合することにより、第2のデータ列を生成す
る結合部とを有するデータ変換装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル圧縮符
号化された映像音声データを、映像は間欠的に、音声は
連続的に記録し、再生する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星ディジタル放送、DVDな
ど、映像がディジタルデータの形態で配信される機会が
増えている。将来的には地上波でのディジタル放送も計
画されており、映像のディジタルデータ化に一層拍車が
かかることは容易に予想される。よって、今後、ディジ
タル化された映像情報が多くの映像関連分野で使用され
るようになると考えられる。
【0003】ディジタル化映像情報を取り扱うための処
理、例えばノンリニア映像編集や映像検索といった比較
的負荷の大きい処理は、今までは高価な編集機器を有す
る映像業界のプロだけが行うことのできる処理であっ
た。しかし、近年、大量のデータを高速に処理できる高
性能パソコン等が普及したことにより、一般の個人が取
り扱うことのできる情報量が飛躍的に増大した。その結
果、上述した負荷の大きい処理は、個人が家庭で行うこ
とのできる範疇の処理になってきている。一般の個人が
音声情報を含む大量の映像情報を受け取り、蓄積し、編
集して利用するという生活スタイルが定着するのはもは
や時間の問題であろう。
【0004】ところが、情報収集に費やすことのできる
個人の時間は往々にして限られており、その時間内に処
理しうる情報量も限られるので、大量に送られてくる情
報を有効に活用できないおそれが生じる。したがって、
個人にとって重要な情報だけを効率的に利用できるよう
にする技術が必要である。
【0005】重要な情報だけを利用するにあたり、携帯
端末で映像情報あるいは音声情報を処理する際に問題と
なるのは、映像情報あるいは音声情報のデータサイズで
ある。携帯端末に映像情報あるいは音声情報をそのまま
記憶させるには容量的に無理が多くかつ無駄であること
が多い。
【0006】したがって、情報を重要度に応じて自動的
に取捨選択し、どこででもすばやく参照することができ
るようにすることが有用であろう。特に近年は、モバイ
ル機器の普及により、携帯端末でも手軽に情報を参照す
ることが可能である。例えば、自宅のパソコンで映像情
報あるいは音声情報を蓄積し、重要な映像情報あるいは
音声情報を検索した後、携帯端末にコピーしておくこと
により、出先などで空いた時間内に手軽に情報を参照す
ることができる。
【0007】映像情報の容量を携帯端末であっても十分
記憶できる容量にするため、連続した映像を、例えばコ
マ送り映像などのような、連続した映像を間引いた間欠
映像に変換することができる。間欠映像であってもユー
ザは十分情報を活用することができる。ユーザが必要と
している情報は、連続した映像情報のうちの代表的な映
像フレームだけ十分であることが多く、必ずしも連続映
像として提供される必要はないからである。したがっ
て、大量の映像情報を間引きするために効率的な間引き
処理手法が望まれている。
【0008】特開平8−98133号公報は、映像を間
欠的に、音声を連続的に記録することにより記憶領域を
効率的に使用するシステムを開示する。
【0009】図9は、特開平8−98133号公報に開
示されたシステムのブロック図を示す。
【0010】映像データ101は、映像データ記録部1
02とシーンチェンジ検出部103とに入力される。音
声データ104は、シーンチェンジ検出部103と音声
データ記録部105とに入力される。
【0011】シーンチェンジ検出部103は、画像メモ
リ121とデータ比較部122とを用いてシーンチェン
ジを検出する。シーンチェンジの検出は、映像データ1
01と音声データ104とを用いて行われる。シーンチ
ェンジを検出する際の映像データ101は、映像そのも
のを表すデータである。すなわち、映像データ101は
ディジタル符号化された映像データではなく、復号化さ
れた映像データである。シーンチェンジ検出部103の
データ比較部122は、シーンチェンジが検出されたこ
とを示す検出信号106を記録制御部107に出力す
る。
【0012】記録制御部107は、検出信号106に基
づいて映像データ記録信号108と再生タイミング情報
109とを出力する。映像データ記録信号108は、映
像データ記録部102を制御するための信号である。記
録制御部107は、再生タイミング情報109を制御情
報記録部112に入力する。制御情報記録部112は、
入力された再生タイミング情報109に対し半導体メモ
リ111に記録するために必要な信号処理を行った後、
再生タイミング情報109を半導体メモリ111に書き
込む。
【0013】映像データ記録部102は、入力端からの
映像データ101または映像データ記録信号108に関
連するシーンチェンジ検出部103からの映像データ1
10に対して、半導体メモリ111への記録に必要な信
号処理を行う。映像データ記録部102は、信号処理さ
れた映像データ101または映像データ110を記録媒
体である半導体メモリ111に書き込む。
【0014】音声データ104は、音声データ記録部1
05において記録に必要な信号処理を受けて半導体メモ
リ111に書き込まれる。
【0015】上述の特開平8−98133号公報は、音
声は連続して記録されるのに対して、映像は変化があっ
た場合のみ記録する技術である。間欠的に記録された映
像の間欠部は情報が存在しないため、半導体メモリが無
駄に使用されてしまう問題がある。上述のシステムで
は、この無駄をなくすため情報が存在しない部分を省略
し、映像データ間の隙間を詰めて記録するようにしてい
る。映像データ間の隙間を詰めて記録するためには、映
像と音声の同期を取る必要があるため、間欠映像と音声
を記録する際に映像と音声の同期情報もあわせて記録さ
れる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記システム
が出力する間欠映像音声情報は独自のフォーマットであ
るため、ユーザの利用環境を制約することになり不都合
である。
【0017】さらに上記システムでは、シーンチェンジ
を検出するために、まずディジタル化された映像情報を
復号化しなければならない。この復号化は、全てのディ
ジタル情報に対して必要であるため、処理量が多い。
【0018】加えてこの復号化プロセスにより、シーン
チェンジの検出に使用した映像を記憶装置に書き込む際
に画質劣化が生じる。
【0019】さらに、処理の最終段階では映像と音声を
再符号化する必要があり処理量が大きい。
【0020】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであって、MPEG規格で符号化された映像音声
情報のデータ構造を利用することにより、符号化された
映像音声情報を復号化および再符号化することなくMP
EG規格に準拠した間欠映像音声を作成することを目的
とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ変換装置
は、映像を表す符号化された第1の映像情報と映像以外
の情報を表す符号化された非映像情報とを含む第1のデ
ータ列を入力する入力部と、前記符号化された第1の映
像情報と前記符号化された非映像情報とを復号化するこ
となく、前記第1のデータ列に含まれる前記符号化され
た第1の映像情報と前記符号化された非映像情報とを分
離する分離部と、分離された前記符号化された第1の映
像情報を符号化された第2の映像情報に変換する映像変
換部と、前記符号化された第2の映像情報と分離された
前記符号化された非映像情報とを結合することにより、
第2のデータ列を生成する結合部とを有するデータ変換
装置であって、これにより上記目的を達成することがで
きる。
【0022】前記符号化された第2の映像情報は、前記
映像を間引いた間欠映像を表してもよい。
【0023】前記分離部は、分離された前記符号化され
た第1の映像情報と前記符号化された非映像情報との結
合に関する第1の結合情報を前記映像変換部に出力し、
前記映像変換部は、前記符号化された第1の映像情報か
ら前記符号化された第2の映像情報への変換にしたがっ
て、前記第1の結合情報から、前記符号化された第2の
映像情報と前記符号化された非映像情報との結合に関す
る第2の結合情報を生成し、前記結合部は、前記第2の
結合情報に基づいて前記符号化された第2の映像情報と
前記符号化された非映像情報とを結合することにより前
記第2のデータ列を生成してもよい。
【0024】前記符号化された非映像情報は、前記第1
のデータ列に含まれる前記符号化された第1の映像情報
の再生と前記符号化された非映像情報との再生を同期さ
せるための同期情報を含み、前記結合部は、前記同期情
報を前記符号化された第2のデータの同期情報として用
いてもよい。
【0025】前記第1のデータ列はMPEG圧縮符号化
された第1のMPEGデータ列であり、前記第2のデー
タ列はMPEG圧縮符号化された第2のMPEGデータ
列であり、前記符号化された第1の映像情報は、所定の
数の第1のピクチャを含み、前記符号化された第2の映
像情報は、前記所定の数の第2のピクチャを含んでもよ
い。
【0026】前記映像変換部は、前記所定の数の前記第
1のピクチャのうち、少なくとも1つのピクチャを除く
ピクチャをダミーピクチャに変換することによって、前
記少なくとも1つのピクチャと前記ダミーピクチャとか
ら前記所定の数の前記第2のピクチャを生成し、前記少
なくとも1つのピクチャは前記映像の一部を表す情報を
含むピクチャであり、前記ダミーピクチャは前記映像の
一部の表示を保持させるための情報を含むピクチャであ
ってもよい。
【0027】前記所定の数の第1のピクチャは、少なく
ともイントラピクチャと非イントラピクチャとを含み、
前記イントラピクチャと前記非イントラピクチャは所定
の順序で配置されており、前記少なくとも1つのピクチ
ャは、最初に配置されたイントラピクチャを含んでもよ
い。
【0028】前記第1のデータ列はMPEG圧縮符号化
された第1のMPEGデータ列であり、前記第2のデー
タ列はMPEG圧縮符号化された第2のMPEGデータ
列であり、前記符号化された第1の映像情報は、各々が
複数のピクチャを有する複数のGOPを含み、前記映像
変換部は、複数のGOPのうち第1のGOPの少なくと
も1つのピクチャを除くピクチャと、前記第1のGOP
を除く前記複数のGOPの各々に含まれる前記複数のピ
クチャをダミーピクチャに変換することによって、前記
第1のGOPの少なくとも1つのピクチャと前記ダミー
ピクチャとから単一のGOPを生成し、前記第1のGO
Pの前記少なくとも1つのピクチャは前記映像の一部を
表す情報を含むピクチャであり、前記ダミーピクチャは
前記映像の一部の表示を保持させるための情報を含むピ
クチャであり、前記複数のGOPに含まれる前記複数の
ピクチャの総数と、前記映像変換部によって生成された
前記単一のGOPに含まれるピクチャの総数は同じであ
ってもよい。
【0029】前記複数のGOPの各々は第1の所定の順
序で配置されており、前記複数のGOPの各々に含まれ
る前記複数のピクチャは、少なくともイントラピクチャ
と非イントラピクチャとを含み、前記イントラピクチャ
と前記非イントラピクチャは、第2の所定の順序で配置
されており、前記第1のGOPは、前記第1の所定の順
序で配置された前記複数のGOPのうち最初に配置され
たGOPであり、前記第1のGOPの少なくとも1つの
ピクチャは、前記第2の所定の順序で配置された前記第
1のGOPの前記複数のピクチャのうち最初に配置され
たイントラピクチャであってもよい。
【0030】前記符号化された第1の映像情報は、所定
の順序で配置され、各々が少なくともイントラピクチャ
を含む複数のGOPを含み、前記データ変換装置は、前
記符号化された第1の映像情報の所定の部分を復号化す
る部分復号部と、前記復号された前記所定の部分に基づ
いて、前記映像の特性が大きく変化する画像を表すイベ
ントを検出するイベント検出部とをさらに含み、前記映
像変換部は、前記イベントに対応するピクチャに基づい
て少なくとも1つのピクチャを選択し、前記所定の数の
前記第2のピクチャを生成してもよい。
【0031】前記少なくとも1つのピクチャは、前記イ
ベントに対応するピクチャを含むGOPの次に配置され
たGOPのイントラピクチャであってもよい。
【0032】前記少なくとも1つのピクチャは、前記イ
ベントに対応するピクチャの次のピクチャであってもよ
い。
【0033】前記少なくとも1つのピクチャは、前記イ
ベントに対応するピクチャが再生されてから所定の時間
を経過した後に再生されるピクチャであってもよい。
【0034】前記データ変換装置は、所定のパラメータ
に応じて、前記所定の順序で配置されているピクチャの
うちの任意のピクチャを、前記少なくとも1つのピクチ
ャとして利用してもよい。
【0035】前記符号化された非映像情報は、前記第1
の映像情報の情報量を示す第1のパケット長データを含
み、前記結合部は、前記第2の映像情報の情報量にした
がって前記第1のパケット長データを修正することによ
り、第2のパケット長データを生成し、前記非映像情報
として前記第2のデータ列に含めてもよい。
【0036】以下、作用を説明する。
【0037】本発明の請求項1に係る発明によれば、符
号化された第1の映像情報と符号化された非映像情報と
を復号化することなく、第1のデータ列に含まれる符号
化された第1の映像情報と符号化された非映像情報とを
分離し、かつ、符号化された第1の映像情報を符号化さ
れた第2の映像情報に変換する。これにより、復号化に
よる画質劣化のない映像情報を得ることができる。さら
に、復号化に要する計算に必要な負荷を減少することが
できる。
【0038】本発明の請求項3に係る発明によれば、映
像変換部は、符号化された第1の映像情報から符号化さ
れた第2の映像情報への変換にしたがって、第1の結合
情報から、符号化された第2の映像情報と符号化された
非映像情報との結合に関する第2の結合情報を生成す
る。第2の結合情報を用いることにより、符号化された
第1の映像情報を符号化された第2の映像情報に変換し
ても、第2の映像情報と非映像情報とを結合することが
できる。
【0039】本発明の請求項4に係る発明によれば、符
号化された第1の映像情報の再生と符号化された非映像
情報との再生を同期させるための同期情報を、符号化さ
れた第2のデータの同期情報として用いる。これによ
り、第1の映像情報を第2の映像情報に変換しても、同
一の同期情報を利用することができ、同期情報を新たに
生成する処理を行う必要がなくなる。
【0040】本発明の請求項5に係る発明によれば、M
PEG圧縮符号化されたデータ列の第1の映像情報およ
び第2の映像情報は、同数のピクチャを含む。これによ
り、第1の映像情報を第2の映像情報に変換しても、再
生時間が同じ映像情報を得ることができる。
【0041】本発明の請求項8に係る発明によれば、映
像変換部は、複数のGOPを含む第1の映像情報を単一
のGOPを含む第2の映像情報に変換する。これによ
り、第1の映像情報を第2の映像情報に変換しても、再
生時間が同じ映像情報を得ることができる。
【0042】本発明の請求項15に係る発明によれば、
結合部は、第2の映像情報の情報量にしたがって第1の
映像情報の情報量を示す第1のパケット長データを修正
し、第2のパケット長データを生成する。生成された第
2のパケット長データは、非映像情報として第2のデー
タ列に含められる。これにより、第1の映像情報を第2
の映像情報に変換しても、第2の映像情報に基づいて生
成された第2のデータ列を適切に再生することができ
る。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明のデータ変換装置では、入
力される映像情報および/あるいは音声情報を含むデー
タ列は、例えばMPEG規格のデータ構造を有するディ
ジタルデータ列である。以下では、入力されるデータ列
はMPEG規格で符号化されたディジタルデータ列(以
下「MPEGデータ列」と呼ぶ)であるとして説明す
る。MPEGデータ列のうち、特に、MPEG符号化さ
れた映像音声情報をMPEG映像音声情報と呼ぶ。MP
EG映像音声情報は、例えば、衛星放送やDVDなどの
メディアによって配信される。
【0044】なお、言うまでもなく、以下で説明する方
法が適用できる場合にはMPEGデータ列に限られない
他のデジタル形式の圧縮データであってもよい。
【0045】以下ではまず、本発明によるデータ変換装
置が扱うMPEGデータ列の構造を説明する。
【0046】図1は、MPEGデータ列の一般的なデー
タ構造(データフォーマット)を示す。
【0047】MPEGデータ列は、データブロックであ
るパック11を複数個含む。パック11は、パックヘッ
ダ12とシステムヘッダ13と1以上のパケット14と
を含む。
【0048】パックヘッダ12は、バッファを同期させ
るためのバッファ同期情報(図示せず)を含む。システ
ムヘッダ13は、各パックのシステム情報(図示せず)
を含む。パケット14は、パケットヘッダと呼ばれるパ
ケット開始コード15とパケットのデータ長を示すパケ
ット長16と同期情報17とパケットデータ18とを含
む。
【0049】パケット開始コード15は32ビット幅を
持つデータブロックである。パケット開始コード15は
パケットの開始を示す情報であり、さらにその下位8ビ
ットを見ることによりそのパケットが映像パケットであ
るのか音声パケットであるのかを識別することができ
る。同期情報17は、再生時にそのパケットに含まれる
データと他のパケットのデータとの再生の同期を取らせ
るために用いられる情報である。パケットデータ18に
は実際の映像あるいは音声を表す情報の他に、そのパケ
ットデータ18の属性を示す属性情報等が含まれる。
【0050】以下では、映像情報とは、パケット開始コ
ード15で映像パケットであると識別されたパケット1
4のパケットデータ18のみに含まれる情報をいう。
【0051】音声情報とは、パケット開始コード15で
音声パケットであると識別されたパケット14のパケッ
トデータ18のみに含まれる情報をいう。
【0052】非映像情報とは、MPEG映像音声情報に
おける映像情報以外の情報、すなわちMPEG映像音声
情報におけるパックヘッダ12、システムヘッダ13、
パケット開始コード15、パケット長16、同期情報1
7および音声情報であると識別されたパケットのパケッ
トデータ18に含まれる情報をいう。
【0053】(実施の形態1)以下、図面を参照しなが
ら本発明の第1の実施の形態におけるデータ変換装置を
説明する。
【0054】1.本発明のデータ変換装置の動作の概要 本発明のデータ変換装置は、連続映像を表す入力された
MPEG映像情報のGOP(Group Of Pic
ture)構造を保持したまま、間欠映像情報に変換す
る装置である。ここでGOPとは、数フレームの符号化
されたピクチャ(映像の1画面あるいは1コマ)が複数
集められたデータの単位をいう。
【0055】以下の説明で言及されるGOPは、GOP
ヘッダ、Iピクチャ、BピクチャおよびPピクチャを含
む(GOPの具体的データ構造は図5Bに例示され
る)。GOPヘッダには、GOPの属性やタイムコード
等が記録されている。Iピクチャはフレーム内符号化画
像を、Bピクチャは双方向予測符号化画像を、Pピクチ
ャはフレーム間順方向予測符号化画像を表す。なお、I
ピクチャはイントラピクチャ、PピクチャおよびBピク
チャは非イントラピクチャである。
【0056】データ変換装置は、GOPヘッダとGOP
の最初のIピクチャを除く他のピクチャをダミーPピク
チャに置換する。ダミーPピクチャは、前フレームから
の変化がないという情報、すなわち映像の一部を表すフ
レームの表示を保持させるための情報だけを含んだピク
チャである。ダミーPピクチャの再生時にはIピクチャ
で表された映像情報が保持されるので、静止画像として
表示される間欠映像情報を作成することができる。な
お、ダミーピクチャにはBピクチャを使うこともでき
る。ダミーBピクチャも、ダミーPピクチャと同様、前
フレームからの変化がないという情報、すなわち映像の
一部を表すフレームの表示を保持させるための情報だけ
を含んだピクチャである。したがって、Pピクチャをダ
ミーPピクチャで、BピクチャをダミーBピクチャで置
換してもよい。あるいは、GOPヘッダとGOPの最初
のIピクチャを除く他のピクチャをダミーBピクチャに
置換してもよい。
【0057】2.本発明のデータ変換装置100(図2
A)の構成 図2Aは、映像変換処理を行うための本発明のデータ変
換装置100の構成を示す。
【0058】データ変換装置100は、映像音声情報入
力部20と、分離部22と、映像変換部24と、結合部
26と、映像音声情報記録部28とを含む。
【0059】MPEG符号化された映像音声情報は、ま
ず映像音声情報入力部20に入力され、データ変換装置
100内部の記憶作業領域(図示せず)に読み込まれ
る。映像音声入力部20は読み込んだMPEG映像音声
情報を分離部22に出力する。
【0060】分離部22は、映像音声入力部20からM
PEG映像音声情報を受け取り、符号化された映像情報
と符号化された非映像情報とに分離する。後述のよう
に、MPEG規格のデータ構造を利用することにより、
MPEG映像音声情報から映像情報および非映像情報を
分離する処理は復号化することなくディジタルデータの
形態で行われる。分離された映像情報は映像変換部24
に、非映像情報は結合部26に出力される。さらに分離
部22は、映像情報と非映像情報とが互いにどのような
関係でMPEG映像音声情報を構成していたかを示す情
報を、結合情報として映像変換部24へ出力する。後述
するように、結合情報は例えば分離された映像情報およ
び非映像情報のそれぞれの情報量(データ長)等を格納
した情報である。
【0061】映像変換部24は、分離部22から符号化
された映像情報を受け取り、受け取った符号化された映
像情報を、異なる別の映像情報に変換する。例えばこの
変換は、連続映像を表す映像情報からその連続映像を間
引くことによって得られる間欠映像を表す映像情報への
変換である。ここで間欠映像は連続映像(すなわち分離
された映像情報によって表される映像)を間引くことに
よって得られる映像であるため、間欠映像のデータ量は
連続映像のデータ量よりも小さい。映像変換部24は、
このデータ量の減少に応じて結合情報を修正する。映像
変換部24は、間欠映像情報および修正された結合情報
を結合部26に出力する。
【0062】後述のようにMPEG規格のデータ構造を
利用することにより、連続映像情報から間欠映像情報へ
の変換を含む、ある映像情報から別の異なる映像情報へ
の変換は、復号化することなくディジタルデータの形態
で行われる。
【0063】結合部26は、映像変換部24から受け取
った間欠映像情報と、分離部22から受け取った非映像
情報とを結合する。結合に際して、結合部26は、映像
変換部24から受け取った結合情報を用い、間欠映像と
音声とを同期させた間欠映像音声情報を作成する。作成
された間欠映像音声情報は、映像音声記録部28に出力
される。
【0064】映像音声記録部28は、結合部26から受
け取った間欠映像音声情報を、メモリあるいは携帯端末
(図示せず)等に書き込む。
【0065】3.本発明のデータ変換装置100(図2
A)が行う映像変換処理 図2Bは、本発明のデータ変換装置が行う映像変換処理
の手順を示すフローチャートである。ここでいう映像変
換処理とは、連続映像を間引くことにより間欠映像を生
成する処理のことをいう。
【0066】データ変換装置100(図2A)は、映像
音声情報入力部20(図2A)を介してMPEG映像音
声情報を読み込むと(ステップ201)、分離部22
(図2A)は、読み込まれたMPEG映像音声情報を映
像情報と非映像情報とに分離する(ステップ202)。
上述のように、MPEG映像音声情報はMPEG符号化
されている。したがってMPEG映像音声情報に含まれ
る映像情報と非映像情報のいずれも符号化されている。
MPEG映像音声情報を映像情報と非映像情報とに分離
するステップは、符号化されたMPEG映像音声情報を
復号化することなく行われ得る。続いて映像変換部24
(図2A)は、分離した映像情報に対し変換処理を行う
ことによって元の映像情報とは異なる映像情報を生成す
る(ステップ203)。結合部22(図2A)は、生成
した元の映像情報とは異なる映像情報と分離した非映像
情報とを再び結合する(ステップ204)。上述した映
像情報の変換処理には、例えば連続映像を表す映像情報
を、その連続映像を間引くことによって得られる間欠映
像を表す映像情報に変換する処理が含まれる。本実施の
形態のデータ変換装置は、映像情報および非映像情報を
復号化することなく、これらの変換処理および結合処理
を行うことができる。このような分離処理、変換処理お
よび結合処理によって得られた映像音声情報を、映像音
声情報記録部28(図2A)がメモリ等の記憶媒体へ書
き込むと一連の映像変換処理が終了する。
【0067】本発明のデータ変換装置は映像情報および
非映像情報の復号化が必要ないので、画質劣化のない映
像情報を得ることができる。さらに、復号化に要する計
算に必要な負荷を減少することができる。
【0068】4.本発明のデータ変換装置100(図2
A)の各部の説明 以下では、本発明のデータ変換装置100(図2A)に
含まれる構成要素のうち、特に主要な分離部22(図2
A)、映像変換部24(図2A)および結合部26(図
2A)の動作をさらに詳しく説明する。
【0069】4.1 分離部22(図2A)の動作 図3Aは、分離部22(図2A)がMPEG映像音声情
報を映像情報と非映像情報に分離する処理の手順を示す
フローチャートである。
【0070】分離部22(図2A)は、映像音声情報入
力部20(図2A)を介して入力されたMPEG映像音
声情報から、パックヘッダ12(図1)およびシステム
ヘッダ13(図1)を読み込む(ステップ301)。パ
ックヘッダ12(図1)およびシステムヘッダ13(図
1)は映像情報を含まない。したがって分離部22(図
2A)は、パックヘッダ12(図1)およびシステムヘ
ッダ13(図1)を非映像情報としてバッファあるいは
メモリに書き出し、蓄積する(ステップ302)。次に
分離部22(図2A)は、映像音声情報からパケットヘ
ッダ、すなわちパケット開始コード15(図1)、パケ
ット長16(図1)および同期情報17(図1)を読み
込む(ステップ303)。パケットヘッダも映像情報を
含まない。したがって分離部22(図2A)は、非映像
情報としてバッファに書き出し、蓄積する(ステップ3
04)。
【0071】分離部22(図2A)は、上述のパケット
ヘッダに続き、パケットデータ18(図1)を読み込む
(ステップ305)。パケットヘッダのうち、パケット
開始コード15(図1)には続くパケットデータが映像
情報であるか音声情報であるかを示す情報が含まれてい
る。したがって分離部22(図2A)は、その情報を読
み取ることにより、後の処理が映像情報を対象とすべき
か否かを判断することができる(ステップ306)。パ
ケットヘッダに含まれている情報が、パケットデータ1
8(図1)には映像情報が含まれていることを示してい
る場合には、分離部22(図2A)は、そのパケットデ
ータを映像情報としてバッファに蓄積する(ステップ3
07)。その後分離部22(図2A)は、結合情報を作
成し、バッファに書き込む(ステップ308)。
【0072】バッファへの書き込みが終了すると、分離
部22(図2A)は、1つのパック11(図1)の映像
音声情報の終端まで処理を行ったかを判断し(ステップ
310)、さらにパック11(図1)が終端かを判断す
る(ステップ311)。処理すべき映像音声情報が残っ
ている場合には、分離部22(図2A)は、それぞれス
テップ303およびステップ301から上述した処理を
繰り返す。処理すべき映像音声情報が残っていない場合
には、処理を終了する。
【0073】以上、分離部22(図2A)で行われる処
理の手順を説明した。
【0074】図3Bを参照して、分離部22(図2A)
が、MPEG映像音声情報すなわちMPEG映像音声情
報に含まれる映像情報と非映像情報とをどのように分離
するかを具体的に説明する。
【0075】図3Bは、MPEG映像音声情報すなわち
MPEG映像音声情報が映像情報と非映像情報とに分離
される処理を示す。図3Bには、入力されたMPEG映
像音声情報32と、分離された映像情報30および非映
像情報34とが示されている。
【0076】MPEG映像音声情報32は、映像情報を
表す映像データブロックV、映像情報以外のパケットデ
ータ(主に音声情報)ブロックNおよび同期情報や属性
情報を含むデータブロックPを含む。データブロックP
は、パックヘッダ、システムヘッダ、パケット開始コー
ド、パケット長、同期情報を表す情報である。個々のデ
ータブロックPにつけられた数字は、それぞれのデータ
の種類に関する通し番号である。図示されるように、M
PEG映像音声情報32には、映像データブロックVと
映像データブロック以外のデータブロックNおよびPが
交互に出現する。
【0077】分離部22(図2A)の動作(図3A)に
したがって、MPEG映像音声情報32は、映像データ
ブロックVと非映像情報のデータブロック、すなわち映
像情報以外のパケットデータブロックNおよび同期情報
や属性情報を含むデータブロックPとに分離される。図
3Bには、映像情報30中での映像データブロックVの
開始位置VPと、映像データブロックV間のサイズ(映
像データブロックVの開始位置VP間のサイズ)VSと、
非映像情報34中のデータブロックの開始位置NPと、
データブロック間のサイズ(データブロックの開始位置
P間のサイズ)NSとが示されている。
【0078】図示されるように、MPEG映像音声情報
32は、映像情報30と非映像情報34とに分離され
る。
【0079】次に、分離部22(図2A)がステップ3
08(図3A)において作成する結合情報を説明する。
【0080】図4は、結合情報の例を示す。図4に示さ
れる例では、複数の結合情報が表形式で記録されてい
る。結合情報は、映像データブロックV(図3B)およ
び非映像情報データブロックそれぞれの開始位置VP
PおよびそのサイズVS、NSと、映像を切り出したと
きのその映像パケットの同期情報のサイズPVSとを含
む。
【0081】結合情報は、映像データブロックV(図3
B)を出力する際に記録された、それまでに出力した映
像データブロックVおよび非映像情報のデータブロック
の情報量(データサイズ)である。結合情報を用いるこ
とにより、分離され、さらに間引かれた映像情報の映像
データブロックと非映像情報のデータブロックとを映像
音声情報に再結合することができる(再結合処理は、結
合部26(図2A)の動作に関連して後述する)。
【0082】結合情報は、同期情報17のデータサイズ
を含む。この理由を簡単に述べる。分離部22(図2
A)によって分離された後、映像変換部24(図2A)
によって映像情報が間引かれると、映像情報の情報量
(データサイズ)は変化する。情報量(データサイズ)
が変わってしまった映像情報と非映像情報とを再結合す
るには、映像情報のもとのパケット長を修正する必要が
ある。間引くことにより小さくなった映像情報の情報量
(データサイズ)の減少分をパケット長16から減算
し、MPEG規格に適合させるためである。映像情報の
パケット長16の値を修正する際には、既に受け取られ
たパケット長16(図1)が格納されている位置を逆算
して修正することになる。パケット14(図1)では、
パケット長16、同期情報17、パケットデータ18の
順にデータが配置されている。パケット長16(図1)
が格納されている位置の逆算は、パケットデータの先頭
の位置から、同期情報17(図1)の情報量(データサ
イズ)に相当するデータサイズだけ前の位置を差し引く
ことにより実現される。ここで、同期情報17(図1)
のサイズは一定でないため、後方から走査すると処理の
負荷が大きく処理が面倒になる。したがって、パケット
長16(図1)の位置の逆算を容易にするために同期情
報17のデータサイズを記録しておくと、その後の処理
の負荷を軽減できる。
【0083】なお結合情報には、それまでに出力した映
像情報の情報量だけでなく、これから出力するデータの
サイズも記録しておくことにより、その後の処理の負荷
を軽減することができる。
【0084】図4に示される結合情報の1行目は、最初
の映像データブロックV(図3B)が記録されたとき、
非映像情報34(図3B)および映像情報30(図3
B)の位置NPおよびVPがいずれも「0000」であ
り、記録された非映像情報34(図3B)のデータブロ
ックのサイズNSが30バイト、映像情報30(図3
B)のデータブロックのサイズVSが20バイト、パケ
ットの同期情報のサイズPVSが12バイトであること
を示す。
【0085】図4に示される結合情報の2行目は、非映
像情報34(図3B)の開始位置N Pが「0030」、
映像情報30(図3B)の映像データブロックV(1)
(図3B)の開始位置VPが「0020」であり、記録
された非映像情報34(図3B)のデータブロックのサ
イズNSが30バイト、映像情報(図3B)のデータブ
ロックのサイズVSが20バイト、パケットの同期情報
のサイズPVSが3バイトであることを示す。
【0086】図4に示される結合情報の3行目も上記同
様の内容を示す。ここで、記録された非映像情報34の
データブロックのサイズNSが100バイトの大きさに
なっているのは、パケットデータに含まれていた情報が
映像情報以外の情報(主に音声情報)を含んでいるた
め、次のパケットの同期情報のサイズもデータブロック
のサイズに含まれたからである。
【0087】以下、映像パケットが記録されるたびに、
同様に繰り返し結合情報が追加記録され結合情報が作成
される。このようにして、パケット構造にしたがって映
像情報と非映像情報を繰り返し交互に切り出す操作をM
PEG映像情報32(図3B)の終端に達するまで行
い、かつ結合情報を作成することによって、映像情報3
0(図3B)および非映像情報34(図3B)の分離が
どのような情報に基づいて行われているのかが判断でき
る。
【0088】4.2 映像変換部24(図2A)の動作 映像変換部24(図2A)は、連続した映像を示す映像
情報を解析し編集した後、入力された映像と同数のピク
チャを持つ映像を出力することによって間欠映像情報を
生成する。すなわちこの動作は、映像変換部24(図2
A)は、重要な情報を持つピクチャのみを残しその他の
フレームを情報を含まないダミーPピクチャと置換する
動作である。したがって、出力される映像は間欠映像と
なる。さらに映像変換部24(図2A)は、編集による
映像のサイズ変化に応じて結合情報(図4)を修正す
る。
【0089】図5Aは、映像変換部24(図2A)が連
続する映像情報を間欠映像情報に変換する処理の手順を
示すフローチャートである。
【0090】まず映像変換部24(図2A)は、映像情
報からシーケンスヘッダを読み込み(ステップ50
1)、シーケンスヘッダをそのまま間欠映像情報に書き
出す(ステップ502)。映像情報のシーケンスが終端
でない場合、続いて処理が進められる。次に映像変換部
24(図2A)は、映像情報からGOPヘッダを読み込
み(ステップ504)、間欠映像情報のGOPヘッダに
書き込む(ステップ505)。これは、映像情報のGO
Pヘッダが間欠映像情報のGOPヘッダとして用いられ
ることを意味する。その後映像変換部24(図2A)
は、映像情報からIピクチャを読み込み(ステップ50
6)、そのIピクチャをそのまま間欠映像情報のIピク
チャとして間欠映像情報として書き込む(ステップ50
7)。映像情報のGOPが終端でなければ、そのまま処
理が進められる(ステップ508)。続いて、映像変換
部24(図2A)は、映像情報のGOPから、GOPに
含まれる残りのピクチャを読み込む(ステップ50
9)。このピクチャの読み込みは、Iピクチャ以外のピ
クチャ(例えばBピクチャあるいはPピクチャ)であり
うる。映像変換部24(図2A)は、読み込んだピクチ
ャに含まれる映像情報を棄却し、そのピクチャの数と同
数のダミーピクチャを間欠映像情報のGOPとして書き
込む(ステップ510)。ダミーピクチャは、前フレー
ムからの変化がないという情報だけを含んだ、サイズの
小さなピクチャである。このようなGOPの変換をシー
ケンス終端まで繰り返す。シーケンス終端に達すると、
シーケンスヘッダの読み込み(ステップ501)に戻っ
て処理を繰り返す。映像終端に達すると、映像から間欠
映像への変換は終了する。映像情報のGOPが終端でな
く、シーケンスが終端でなく、かつ映像情報が終端でな
い場合には、そのまま処理が続けられる。
【0091】図5Bを参照して、上述のように動作する
映像変換部24(図2A)が映像情報のGOPを読み込
み、間欠映像情報のGOPを出力する処理をより具体的
に説明する。
【0092】図5Bは、入力された映像情報から取り出
したあるGOP50と、GOP50を変換して得られる
間欠映像情報のGOP52の対応関係を示す。GOP5
0は、映像情報に含まれる任意のGOPである。GOP
に付されているマーカーVPは、結合情報(図4)に記
録された映像開始位置を示す。
【0093】まず映像変換部24(図2A)は、GOP
50のGOPヘッダおよび最初のIピクチャを読みこ
み、それをそのままGOP52に書き出す。続いて、G
OP50の2枚目以降のすべてのピクチャを読み込む。
読み込まれたピクチャに含まれる映像情報は棄却され、
代わりに読み込まれたピクチャの数と同数のダミーPピ
クチャに置換されGOP52に書き込まれる。ダミーP
ピクチャは、前フレームからの変化がないという情報だ
けを含んだピクチャである。ダミーPピクチャは映像情
報を含まないためサイズが極めて小さい。このピクチャ
が存在すると、再生系は前フレームを継続表示する。な
お、ダミーピクチャのこのような仕様はMPEG規格に
定められている。このダミーピクチャの存在により、G
OP52は最初のIピクチャの静止画のように再生され
る。さらに、GOP52はGOP50と同数のピクチャ
を含むため、再生時間はGOP50と同じである。
【0094】ここで留意すべき点は、GOP50をGO
P52に変換すると、ダミーピクチャのサイズが比較的
小さいことに起因してGOP52のサイズが小さくな
り、映像開始位置VPがGOP52の外部に存在すると
いう矛盾が生じることである。そこでこの矛盾をなくす
ために、映像開始位置VPがGOP52内に含まれるよ
うに修正する必要がある。以下にその修正を行うための
一例を示す。映像ストリーム中でのGOPの開始位置を
S、終了位置をEとし、n番目の映像開始位置V
P(n)がVP’(n)に修正され、VP’(n)の開始
位置がS’、終了位置がE’とすると、 VP’(n)=(VP(n)−S)*(E’−S’)/
(E−S)+S’ という計算を行うことにより、映像開始位置がGOP5
2内に含まれるように修正することができる。
【0095】このような一連のGOP変換動作がシーケ
ンス終端まで繰り返される。シーケンス終端に達する
と、シーケンスヘッダの読み込みに戻って処理を繰り返
す。映像終端に達すると、映像から間欠映像への変換は
終了する。
【0096】GOPの変換では、GOP50に含まれる
ピクチャ数と、GOP52に含まれるピクチャ数は同じ
になる。仮に、GOP50に含まれるピクチャ数および
GOP52に含まれるピクチャ数が異なる場合は、後続
のすべてのGOPに対してGOPヘッダ内のTC(タイ
ムコード)値をずらす必要が生じ、処理量が多くなる。
したがって本実施例は、GOP50とGOP52に含ま
れるそれぞれのピクチャ数を同じにすることにより、G
OPヘッダを変更することなく処理することができると
いう利点がある。
【0097】なお、GOPの途中のイントラピクチャを
棄却せず、間欠映像として利用することができる。例え
ば、1枚のイントラピクチャを棄却せず間欠映像に利用
する場合は、最初のIピクチャのあといくつかのピクチ
ャをダミーPピクチャで置換した後、2枚目のイントラ
ピクチャを抜き出して挿入し、さらにその後のピクチャ
をダミーPピクチャで置換することになる。一般にGO
Pは、2分の1秒程度のピクチャを構成するように符号
化されることが多い。したがって、1GOPにつきイン
トラピクチャを1枚程度用いると、1秒に2コマ程度ず
つ進行する適度な間欠映像になる。
【0098】しかし、さらに細かくコマ送りする間欠映
像にしたい場合や、映像情報自体がGOPを構成するピ
クチャの数が多くなるように符号化されている場合に
は、GOP最初のIピクチャに限らず、任意の位置で任
意の数のイントラピクチャを使うことにより、間欠映像
のコマ毎の間隔を任意に調節することができる。このよ
うな柔軟性により、使用される携帯端末の処理速度に応
じた速度、またはユーザが選択した速度で間欠的に表示
される間欠映像を生成することができる。携帯端末の処
理速度に応じた速度あるいはユーザが選択した速度は、
パラメータとしてデータ変換装置へ入力され、そのパラ
メータの値に応じてイントラピクチャが間欠映像の各コ
マとして利用される。
【0099】逆に複数のGOPを1つのGOPに統合
し、間欠映像のコマの間隔をGOPの再生期間よりも長
くすることも可能である。
【0100】図6は、映像情報に含まれる複数のGOP
列60から間欠映像情報の単一のGOP62を生成する
場合のヘッダおよびピクチャの対応関係を示す。
【0101】GOP列60は、元の映像情報から任意の
数の連続するGOPを抜き出して得られたGOPの集合
である。簡略化のため、切り出された最初のGOPと最
後のGOPのみが図示され、途中のGOPは省略されて
いる。GOP列60が変換され、単一のGOPとして統
合された結果得られたのがGOP62である。
【0102】まず、GOP列60の最初のGOPのGO
Pヘッダ情報と最初のGOPの最初のIピクチャが間欠
映像情報のGOPとして用いられる。それ以降のGOP
列60のピクチャは棄却され、それに代えて、情報量を
持たないダミーのPピクチャがGOP62のピクチャと
して用いられる。この際、各ピクチャが有するTR(テ
ンポラルリファレンス値)が、GOP62における通し
番号になるように修正する。GOP列の2つ目以降のG
OPのGOPヘッダは棄却される。GOPヘッダの中に
は、タイムコードなどの同期情報が含まれるが、必ずし
も必要ではないので棄てても問題は起きない。これは最
終的にMPEG映像音声情報に再構成すると、MPEG
映像音声情報に含まれる同期情報が同期安定性を補償す
るためである。
【0103】作成されたGOP62は、最初のGOPの
最初のIピクチャのみが映像情報を持ち、それに続くピ
クチャはダミーPピクチャで、前ピクチャを継続表示す
ることを再生系に伝える以上に情報を持たない。したが
って、GOP62を再生すると、最初のIピクチャがG
OP62の再生期間中継続表示される。GOP62に
は、GOP列60と同数のピクチャが含まれる。したが
って、GOP62は、GOP列60の再生期間と同じ長
さの静止映像となる。こうして、複数のGOPをひとつ
のGOPに統合することにより、GOPの再生期間より
長い静止コマ映像を作成することができる。
【0104】映像に含まれるすべてのGOPに対して、
上記操作を行うことにより、間欠映像を作成することが
できる。
【0105】なおGOP50(図5B)からGOP52
(図5B)を生成した際にも述べたように、GOP62
はGOP列60に比べてサイズが小さくなっているた
め、結合情報に含まれる映像開始位置に関して矛盾が生
じてしまう。そこで、結合情報が保持する映像開始位置
もGOPサイズの縮小に応じて、修正する必要がある。
以下にその修正を行うための一例を示す。映像ストリー
ム中でのGOP列60の開始位置をS、終了位置をEと
し、n番目の映像開始位置NP(n)がNP’(n)に修
正され、間欠映像中でのGOP62の開始位置がS’、
終了位置がE’とすると、 NP’(n)=(NP(n)−S)*(E’−S’)/
(E−S)+S’ のように計算すればよい。
【0106】4.3 結合部26(図2A)の動作 結合部26(図2A)は、映像変換部24(図2A)で
作成された間欠映像情報と、分離部22によって分離さ
れた非映像情報とを、映像変換部53より出力される結
合情報に基づいて映像音声情報に再結合する。間欠映像
情報と非映像情報とを結合すると、間欠映像音声情報と
なる。再結合は、MPEG映像音声情報と非映像情報と
がいずれも符号化されたままで行われるため、計算量を
少なくすることができる。
【0107】図7Aは、結合部26(図2A)が間欠映
像情報と非映像情報とを結合する処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
【0108】結合処理では、結合部26(図2A)はま
ず、映像変換部24(図2A)からの結合情報を読み込
み(ステップ701)、続いて非映像情報から非映像デ
ータブロックを読み込む(ステップ702)。結合部2
6(図2A)は、読み込んだ結合情報を用いて非映像情
報を映像音声情報として書き込む(ステップ703)。
この後結合部26(図2A)は、読み込んだ結合情報
が、最終の非映像情報のデータブロックを示しているか
否かを判断する(ステップ704)。結合情報が最終の
非映像情報のデータブロックを示している場合には、処
理は終了する。結合情報が最終の非映像情報のデータブ
ロックを示していない場合には、結合部26(図2A)
は続いて映像情報から映像データブロックを読み込む
(ステップ705)。その後結合部26(図2A)は、
映像音声情報に映像情報の映像データブロックを書き込
み(ステップ706)、再び結合情報を読み込む処理
(ステップ701)に戻る。
【0109】図7Bを参照して、上述のように動作する
結合部26(図2A)が間欠映像情報と非映像情報とが
結合される処理を示す。図7Bには、間欠映像情報70
と非映像情報74と生成されたMPEG映像音声情報7
2とが示されている。MPEG映像音声情報72は間欠
映像情報である。
【0110】間欠映像音声情報72は、非映像情報のデ
ータブロックPで始まり、その後交互に映像情報と非映
像情報および音声情報が繰り返し出現し、最後に非映像
情報で終わることがあらかじめ分かっている。
【0111】結合部26(図2A)は、結合情報を読み
込み、非映像情報のデータブロックの切り出し開始位置
Pと切り出しサイズNS、映像データブロックVの切り
出し開始位置VPと切り出しサイズVSを取得する。ただ
し、最後の結合情報には、非映像データブロックの切り
出し開始位置NPと切り出しサイズNSのみであり、映像
データブロックの切り出し開始位置VPおよび切り出し
サイズVSには情報は書かれていないか、もしくは事前
に定めらたエンドコードが書かれている。次に結合部2
6(図2A)は、非映像情報74から、データ結合情報
に書かれている切り出し開始位置NPより切り出しサイ
ズNS分だけ、データブロックを切り出す。たとえば、
Pの値が0、NSの値が30であれば、非映像情報74
の最初から30バイト分が切り出される。結合部26
(図2A)は、切り出されたデータブロックを間欠映像
音声情報72に記録する。読みこまれた結合情報が最終
の非映像データブロックを示している場合は、ここで結
合処理は終了する。読みこまれた結合情報が最終の非映
像データブロックを表しているのでなければ、結合部2
6(図2A)は、間欠映像70から切り出し開始位置V
Pより切り出しサイズVS分だけデータブロックを切り出
す。たとえば、VPの値が0、VSの値が20であれば、
間欠映像を表す映像情報70の最初から20バイトのデ
ータブロックを切り出す。結合部26(図2A)は、間
欠映像音声情報72の末尾に切り出されたデータブロッ
クを結合する。結合部26(図2A)は再び結合情報の
読み込み処理に戻り、次の非映像情報74および映像情
報70から切り出すべきデータブロックの開始位置およ
びデータブロックサイズを結合情報からそれぞれ読み込
む。そして、結合情報を読みこみ、非映像情報74から
データブロックを切り出してそのデータブロックを間欠
映像音声72に追加し、最後の結合情報でなければ間欠
映像を表す映像情報70からデータブロックを切り出し
てそのデータブロックを間欠映像音声情報72に追加す
る処理を繰り返す。この繰り返し操作が最後の結合情報
に達すると、結合された間欠映像音声情報72が生成さ
れる。
【0112】ここで、パケットに含まれる、パケット長
以外の情報すわなちパケット開始コードと同期情報のう
ち同期情報は、映像データブロックのサイズが増加する
ことがない場合は非映像情報74に含まれる情報がその
まま再利用できる。一般に、映像を間欠映像に変換する
とデータブロックのサイズは大幅に小さくなるので、同
期情報は変更する必要がない。パケット開始コードは例
えばMPEG規格に定められた固定値である。また、パ
ックヘッダには同期情報とパケットの属性情報が含まれ
るが、同期情報は上記パケットと同じ理由で変更の必要
はない。パケットの属性情報は、間欠映像にすることで
は変化しない。したがって、本発明において修正しなけ
ればならないヘッダ情報は、パケット長16(図1)の
みである。
【0113】以上、本発明の実施の形態1によるデータ
変換装置の構成および動作の説明を終わる。
【0114】(実施の形態2)次に、図8を参照しなが
ら、本発明の第2の実施の形態におけるデータ変換装置
を説明する。
【0115】1.本発明のデータ変換装置800(図
8)の動作の概要 本発明の実施の形態2におけるデータ変換装置800
(図8)は、輝度もしくは彩度、色相などの分布、すな
わち映像の特性の変化が時間的に所定の閾値以上になる
カットが映像中に含まれる場合、そのカットを静止画像
として用いるように間欠映像音声情報を生成する。カッ
トを静止画像として利用するのは、映像が時間的に大き
く変化するカットが存在する付近には映像上重要な情報
を含むことが多いという経験的事実に基づいている。本
実施の形態におけるデータ変換装置を利用することによ
り、たとえば、ニュース番組では、シーンが切り替わっ
た直後の、ニュースの概要を示すテロップが表示された
映像や、あるいは映画等における字幕の切り替わった直
後の映像を代表画像とすることでシーンの概要を把握す
ることができるようになる。
【0116】2.本発明のデータ変換装置800(図
8)の構成 図8は、映像に含まれるカット検出を行うための構成を
含むデータ変換装置800を示す。
【0117】データ変換装置800は、映像音声情報入
力部80と、分離部81と、部分復号部82と、カット
検出部83と、ショット映像作成および結合情報修正部
84と、結合部85と、映像音声情報記録部86とを含
む。
【0118】なお、データ変換装置800を構成する各
要素のうち、映像音声情報入力部80、分離部81、結
合部85および映像音声情報記録部86の機能および動
作は、図2Aに示すデータ変換装置100の映像音声情
報入力部20、分離部22、結合部26および映像音声
情報記録部28の機能および動作とそれぞれ同一である
ので、その説明は省略する。
【0119】部分符号部82は、分離部81で分離され
た符号化された映像情報を受け取り、その映像情報の一
部分であるDC成分のみを復号する。MPEGにおい
て、DC(低周波)成分はIDCT(逆離散コサイン変
換)を要せず、簡単な計算で求めることができる。求め
られた映像情報のDC成分は、低解像度映像情報として
カット検出部83へ出力される。
【0120】カット検出部83は、部分復号部82から
出力された低解像度映像情報を受け取り、受け取った低
解像度映像情報(映像情報のDC成分)を用いて、単位
時間当たりの映像の変化が大きい部分を検出する。映像
の変化が大きいフレームをカットフレームと呼ぶ。カッ
トフレームは、例えば輝度もしくは彩度、色相などの分
布が時間的にある閾値以上になるフレームとして認識す
ることができる。前述のように、一般にカットフレーム
付近には映像的に重要となるフレームが存在することが
多い。カット検出部83は、映像を走査し、カットの直
後に現れるGOPを検索する。そして、そのGOPの最
初のIピクチャを代表フレームとして選出する。選出さ
れた代表フレームを含むGOPおよび代表フレームのフ
レーム番号は、カット情報としてショット映像作成およ
び結合情報修正部84に出力される。
【0121】ここで、カットフレーム自身を代表フレー
ムとしない理由は、MPEGの場合、GOPを単位とし
て映像を改変する方が処理が容易であるからである。M
PEGデータ列を利用する場合に、カットフレーム自身
を代表フレームとして間欠映像を作成するためには、M
PEGデータ列を復号化する必要がある。復号化には多
少の計算を要する。一方、カットフレーム直後のGOP
の先頭フレームを代表フレームとすると、遅延の為に重
要性のより少ないフレームを代表フレームに選んでしま
うエラーが生じる問題もあるというトレードオフが存在
する。本実施の形態では、カットフレーム直後のGOP
の最初のフレームを代表フレームとすることとして説明
する。なお、多少計算量が増加してもMPEGデータ列
を復号化する、あるいはMPEG以外のフォーマットが
利用される場合であって、映像の改変が容易に行うこと
ができる等の場合には、カットフレーム自身を静止画像
を表すため代表フレームとして利用することができる。
【0122】ショット映像作成および結合情報修正部8
5は、分離部82よって分離された映像情報および結合
情報と、カット検出部84によって検出されたカット情
報から間欠映像を作成する。ショット映像作成および結
合情報修正部85は映像を走査し、カット情報に記録さ
れた代表フレームを探索する。代表画像フレ一ムが見つ
かると、代表フレームの直後のGOPから次の代表フレ
ームを含むGOPの直前までをひとつの間欠映像GOP
に変換する。映像に含まれる複数のGOPを単一の間欠
映像GOPに変換し、結合情報を修正するには、第1の
実施の形態において図6に関連して説明した手順と同一
の手順を用いることができる。この変換処理により、最
初のピクチャを継続再生する静止画映像が作成される。
この静止画映像をショット映像と呼ぶ。カット情報にし
たがって一つ一つのカットに対して上記操作を適用する
ことにより、それぞれのカットに対応するショット映像
を作成し、作成されたショット映像を結合することによ
り、複数の代表画像からなる間欠映像が作成される。
【0123】上記説明では、間欠映像の代表画像をカッ
ト直後のGOPの最初のIピクチャとしたが、この方法
では、カットの位置と代表画像の位置にずれがあるた
め、特に映像が時間的に激しく変化する場合には、本来
採用したかった代表画像とは異なる画像を代表画像にし
てしまうことがある。そこで、ショット映像を作成する
他の例として、カット直後のピクチャを代表画像とする
ことが考えられる。カット直後のピクチャを代表画像と
する場合は、カット直後のピクチャがIピクチャとは限
らない。カット直後のピクチャがIピクチャである場合
は、そのIピクチャを切り出して間欠映像の代表画像に
使用することができる。しかし、カット直後のピクチャ
がBピクチャやPピクチャである場合には、先行するI
ピクチャを検索し、そこからカット直後のピクチャまで
を復号化し、さらにカット直後のピクチャを符号化して
Iピクチャとして生成すればよい。これにより、カット
情報により忠実な代表画像をショット映像として間欠映
像を作成することができるため、重要度の高い画像を代
表画像とした間欠映像が作成できる。ただし、このよう
な復号化処理および符号化処理を行うと、元の映像情報
に含まれるIピクチャを置換するだけの場合に比べて計
算量が大きくなる。しかしこの計算量は、復号化するピ
クチャが全映像の一部のピクチャだけであること、およ
び符号化はカット直後のピクチャに限られることを考え
ると、映像すべてを復号化する方法に比べて小さい。
【0124】ショット映像を作成する他の変形例とし
て、カット直後は映像の乱れが発生しやすいため、カッ
トからさらに一定時間後のピクチャを代表画像として採
用することによって間欠映像を作成してもよい。この場
合も、先行するIピクチャから、カット直後より一定時
間後のピクチャすなわち代表ピクチャまでを復号化した
後、代表ピクチャをIピクチャに符号化すればよい。本
実施の形態で最初に説明したショット映像作成方法で
は、カット直後のGOPの先頭Iピクチャを代表ピクチ
ャとするため、カットからある程度時間が経過した後の
ピクチャを採用している。本変形例もカットから一定時
間後のピクチャを代表画像として採用しているために、
上記最初の説明の場合と同様の効果を得ることができ
る。しかし上記最初の説明の場合は、必ずしもカットか
ら一定時間が経過した後のピクチャではない。したがっ
て、カット直後のピクチャを代表画像として採用してし
まうこともある。上述のようにカット直後は映像の乱れ
が発生しやすいため、代表画像の画質が不安定になり得
る。したがって、先行するIピクチャからカットから一
定時間後のピクチャまでを復号化し、代表ピクチャを符
号化する方法を用いることで、より安定した画像を代表
画像として採用することができ、したがって安定した間
欠映像を作成することができる。
【0125】本実施の形態では、カットすなわち輝度も
しくは彩度、色相などの分布が時間的にある閾値以上に
なる時点の映像を代表画像として採用した。しかし、映
像の時間的な区切りの情報であれば、任意の情報を代表
画像として採用することができる。一般的には、映像の
特性が大きく変化する画像を表すイベントを検出して、
代表画像として採用することができる。イベントの検出
は、カットの検出のみならずテロップの検出も含まれ
る。テロップは、映像の空間的勾配の総量が時間的に大
きく変化する時点の映像として検出される。概して、ニ
ュースなどの映像ではテロップの出現した直後の映像
に、シーンの要約が提示されることが多いため、テロッ
プの出現直後のピクチャを代表画像として間欠映像を作
成すると、利用価値の高い間欠映像を得ることができ
る。本実施の形態では、カットの検出を説明したが、こ
の説明はイベントの検出にも適用される。イベントを検
出するためには、カットを検出するためのカット検出部
83と同様の動作を行うイベント検出部を設ければよ
い。
【0126】以上、本発明の実施の形態2によるデータ
変換装置の構成および動作の説明を終わる。
【0127】上述した実施の形態1および2のデータ変
換装置は、広く利用されているMPEG規格で符号化さ
れた映像音声情報を取り扱う装置として実現されること
が望ましい。MPEG規格化された情報を扱うことによ
り、ユーザは現在までにMPEG規格に関連して確立さ
れた技術を利用することができる。
【0128】
【発明の効果】本発明によれば、符号化されたデータ列
を復号化することなく映像情報を変換することができ
る。したがって、画質劣化のない映像情報を得ることが
できる。さらに、復号化に要する計算に必要な負荷を減
少することができる。
【0129】本発明によれば、映像のシーンチェンジな
どのイベント検出部を併用することによって、より重要
度の高い画像を代表画像とする間欠映像音声を作成する
ことができる。また、使用する携帯端末に応じた形で間
欠画像を録画することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】MPEGデータ列の一般的なデータ構造(デー
タフォーマット)を示す図である。
【図2A】本発明の第1の実施の形態における、映像変
換処理を行うための本発明のデータ変換装置100を示
す。
【図2B】本発明のデータ変換装置が行う映像変換処理
の手順を示すフローチャートである。
【図3A】分離部22(図2A)がMPEG映像音声情
報を映像情報と非映像情報に分離する手順を示すフロー
チャートである。
【図3B】MPEG映像音声情報(図1)が映像情報と
非映像情報とに分離される処理を示す図である。
【図4】結合情報の例を示す図である。
【図5A】映像変換部24(図2A)が連続する映像情
報を間欠映像情報に変換する処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図5B】入力された映像情報から取り出したGOP5
0と、GOP50を変換して得られる間欠映像情報のG
OP52の対応関係を示す図である。
【図6】映像情報に含まれる複数のGOP列60から間
欠映像情報の単一のGOP62を生成する場合のヘッダ
およびピクチャの対応関係を示す図である。
【図7A】結合部26(図2A)が間欠映像情報と非映
像情報とを結合する処理の手順を示すフローチャートで
ある。
【図7B】間欠映像情報と非映像情報とが結合され、M
PEG映像音声情報が作成される処理を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における、映像に含
まれるカット検出を行うための構成を含むデータ変換装
置800を示す図である。
【図9】映像を間欠的に、音声を連続的に記録し、再生
するための従来のデータ変換装置を示す図である。
【符号の説明】
20 映像音声情報入力部 22 分離部 24 映像変換部 26 結合部 28 映像音声情報記録部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤木 宏之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5C052 AA17 AB03 AB04 AC02 AC03 AC08 CC11 CC20 DD06 GA03 GA04 GA06 GA07 GB06 GB07 GB09 GC06 GD09 GE04 GE08 5C053 FA14 FA27 GB06 GB08 GB09 GB10 GB11 GB12 GB21 GB37 GB40 HA29 JA21 JA30 KA05 5C059 KK39 LB07 MA00 MA23 MC32 PP01 PP05 PP06 PP07 RB01 RC02 RC07 RC32 RC39 SS19 SS30 UA02 UA05

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像を表す符号化された第1の映像情報
    と映像以外の情報を表す符号化された非映像情報とを含
    む第1のデータ列を入力する入力部と、 前記符号化された第1の映像情報と前記符号化された非
    映像情報とを復号化することなく、前記第1のデータ列
    に含まれる前記符号化された第1の映像情報と前記符号
    化された非映像情報とを分離する分離部と、 分離された前記符号化された第1の映像情報を符号化さ
    れた第2の映像情報に変換する映像変換部と、 前記符号化された第2の映像情報と分離された前記符号
    化された非映像情報とを結合することにより、第2のデ
    ータ列を生成する結合部とを有するデータ変換装置。
  2. 【請求項2】 前記符号化された第2の映像情報は、前
    記映像を間引いた間欠映像を表す、請求項1に記載のデ
    ータ変換装置。
  3. 【請求項3】 前記分離部は、分離された前記符号化さ
    れた第1の映像情報と前記符号化された非映像情報との
    結合に関する第1の結合情報を前記映像変換部に出力
    し、 前記映像変換部は、前記符号化された第1の映像情報か
    ら前記符号化された第2の映像情報への変換にしたがっ
    て、前記第1の結合情報から、前記符号化された第2の
    映像情報と前記符号化された非映像情報との結合に関す
    る第2の結合情報を生成し、 前記結合部は、前記第2の結合情報に基づいて前記符号
    化された第2の映像情報と前記符号化された非映像情報
    とを結合することにより前記第2のデータ列を生成す
    る、請求項1に記載のデータ変換装置。
  4. 【請求項4】 前記符号化された非映像情報は、前記第
    1のデータ列に含まれる前記符号化された第1の映像情
    報の再生と前記符号化された非映像情報との再生を同期
    させるための同期情報を含み、 前記結合部は、前記同期情報を前記符号化された第2の
    データの同期情報として用いる、請求項1に記載のデー
    タ変換装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のデータ列はMPEG圧縮符号
    化された第1のMPEGデータ列であり、前記第2のデ
    ータ列はMPEG圧縮符号化された第2のMPEGデー
    タ列であり、 前記符号化された第1の映像情報は、所定の数の第1の
    ピクチャを含み、 前記符号化された第2の映像情報は、前記所定の数の第
    2のピクチャを含む、請求項1に記載のデータ変換装
    置。
  6. 【請求項6】 前記映像変換部は、前記所定の数の前記
    第1のピクチャのうち、少なくとも1つのピクチャを除
    くピクチャをダミーピクチャに変換することによって、
    前記少なくとも1つのピクチャと前記ダミーピクチャと
    から前記所定の数の前記第2のピクチャを生成し、 前記少なくとも1つのピクチャは前記映像の一部を表す
    情報を含むピクチャであり、前記ダミーピクチャは前記
    映像の一部の表示を保持させるための情報を含むピクチ
    ャである、請求項5に記載のデータ変換装置。
  7. 【請求項7】 前記所定の数の第1のピクチャは、少な
    くともイントラピクチャと非イントラピクチャとを含
    み、前記イントラピクチャと前記非イントラピクチャは
    所定の順序で配置されており、 前記少なくとも1つのピクチャは、最初に配置されたイ
    ントラピクチャを含む、請求項6に記載のデータ変換装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第1のデータ列はMPEG圧縮符号
    化された第1のMPEGデータ列であり、前記第2のデ
    ータ列はMPEG圧縮符号化された第2のMPEGデー
    タ列であり、 前記符号化された第1の映像情報は、各々が複数のピク
    チャを有する複数のGOPを含み、 前記映像変換部は、複数のGOPのうち第1のGOPの
    少なくとも1つのピクチャを除くピクチャと、前記第1
    のGOPを除く前記複数のGOPの各々に含まれる前記
    複数のピクチャをダミーピクチャに変換することによっ
    て、前記第1のGOPの少なくとも1つのピクチャと前
    記ダミーピクチャとから単一のGOPを生成し、 前記第1のGOPの前記少なくとも1つのピクチャは前
    記映像の一部を表す情報を含むピクチャであり、前記ダ
    ミーピクチャは前記映像の一部の表示を保持させるため
    の情報を含むピクチャであり、 前記複数のGOPに含まれる前記複数のピクチャの総数
    と、前記前記映像変換部によって生成された前記単一の
    GOPに含まれるピクチャの総数は同じである、請求項
    1に記載のデータ変換装置。
  9. 【請求項9】 前記複数のGOPの各々は第1の所定の
    順序で配置されており、 前記複数のGOPの各々に含まれる前記複数のピクチャ
    は、少なくともイントラピクチャと非イントラピクチャ
    とを含み、前記イントラピクチャと前記非イントラピク
    チャは、第2の所定の順序で配置されており、 前記第1のGOPは、前記第1の所定の順序で配置され
    た前記複数のGOPのうち最初に配置されたGOPであ
    り、 前記第1のGOPの少なくとも1つのピクチャは、前記
    第2の所定の順序で配置された前記第1のGOPの前記
    複数のピクチャのうち最初に配置されたイントラピクチ
    ャである、請求項8に記載のデータ変換装置。
  10. 【請求項10】 前記符号化された第1の映像情報は、
    所定の順序で配置され、各々が少なくともイントラピク
    チャを含む複数のGOPを含み、 前記データ変換装置は、 前記符号化された第1の映像情報の所定の部分を復号化
    する部分復号部と、 前記復号された前記所定の部分に基づいて、前記映像の
    特性が大きく変化する画像を表すイベントを検出するイ
    ベント検出部とをさらに含み、 前記映像変換部は、前記イベントに対応するピクチャに
    基づいて少なくとも1つのピクチャを選択し、前記所定
    の数の前記第2のピクチャを生成する、請求項6に記載
    のデータ変換装置。
  11. 【請求項11】 前記少なくとも1つのピクチャは、前
    記イベントに対応するピクチャを含むGOPの次に配置
    されたGOPのイントラピクチャである、請求項10に
    記載のデータ変換装置。
  12. 【請求項12】 前記少なくとも1つのピクチャは、前
    記イベントに対応するピクチャの次のピクチャである、
    請求項10に記載のデータ変換装置。
  13. 【請求項13】 前記少なくとも1つのピクチャは、前
    記イベントに対応するピクチャが再生されてから所定の
    時間を経過した後に再生されるピクチャである、請求項
    10に記載のデータ変換装置。
  14. 【請求項14】 前記データ変換装置は、所定のパラメ
    ータに応じて、前記所定の順序で配置されているピクチ
    ャのうちの任意のピクチャを、前記少なくとも1つのピ
    クチャとして利用する、請求項7に記載のデータ変換装
    置。
  15. 【請求項15】 前記符号化された非映像情報は、前記
    第1の映像情報の情報量を示す第1のパケット長データ
    を含み、 前記結合部は、前記第2の映像情報の情報量にしたがっ
    て前記第1のパケット長データを修正することにより、
    第2のパケット長データを生成し、前記非映像情報とし
    て前記第2のデータ列に含める、請求項1に記載のデー
    タ変換装置。
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