JP2000274885A - 分岐管及び分岐管を備えた空気調和機 - Google Patents

分岐管及び分岐管を備えた空気調和機

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JP2000274885A
JP2000274885A JP11081761A JP8176199A JP2000274885A JP 2000274885 A JP2000274885 A JP 2000274885A JP 11081761 A JP11081761 A JP 11081761A JP 8176199 A JP8176199 A JP 8176199A JP 2000274885 A JP2000274885 A JP 2000274885A
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JP11081761A
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English (en)
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Yuichi Rokkaku
雄一 六角
Kazuo Katayama
和男 片山
Hiroshi Okuda
浩史 奥田
Atsushi Honda
淳 本多
Ryuta Onishi
竜太 大西
Yuji Shimamura
島村  裕二
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コストの著しい上昇を生じることなく流体の流
動状態、及び、配管状態に応じて最適な状態で流体を分
流することができるようにする。 【構成】分岐管1の内部において開口端4の首部4aに
円筒形状の絞り部材8を装着した。分岐管1には、開口
端4から矢印X方向に流体が流入し、分岐管1の内部に
おいて分流された後に、開口端5及び6のそれぞれから
矢印Y方向及びZ方向に流出する。開口端4から外部に
露出した絞り部材8の一部が配管内に嵌入した状態で分
岐管1に配管が接続される。配管を経由して分岐管1内
に流入する流体は、配管の内径よりも小径の絞り部材8
の内周部によって流量が制限されて整流化され、分岐管
1内において偏流を生じることなく開口端5側及び開口
端6側に均等に分流する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空気調和機の熱交換
器等に備えられた配管内に配置され、流体の流路を分流
する分岐管に関する。
【0002】
【従来の技術】流体の流路を複数の方向に振り分ける際
に用いられる従来の分岐管を図6に示す。分岐管21に
は、開口端24〜26が形成されている。開口端25と
開口端26とは互いに同一の方向であって開口端24の
開口方向と反対方向に開口している。また、分岐管21
の内部には、長手方向の中間部から開口端25,26側
の端部までの間を、開口端25側と開口端26側とに分
離する仕切り部27が形成されている。
【0003】したがって、開口端24から分岐管21内
に矢印X方向に流入した流体は、開口端25及び26か
ら矢印Y及びZ方向に分流して流出する。また、開口端
25及び26から分岐管21内に流入した流体は、開口
端24から流出する。
【0004】上記の分岐管21は、例えば、図7に示す
ように、空気調和機において冷凍サイクルの一部に含ま
れる熱交換器22内の冷媒の流路を構成する配管23の
一部に配置されるが、熱交換器22の性能を維持するた
めには、配管23における分岐管22による分流後のパ
スバランスを適正にする必要がある。特に、図8に示す
ように、熱交換器22の性能の向上を目的として用いら
れる多段分岐管31では、分流後のパスバランスに対す
る要求がさらに厳格になる。
【0005】このため、例えば、特開平9−11294
5号公報には、分岐管の内部に形成する仕切り部の一部
に分岐板を形成することにより、分岐管内において分流
時に偏流を生じないようにし、分流後のパスバランスを
適正にするようにした構成が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分岐管
における分流時の偏流は、分岐管の加工精度のみなら
ず、分岐管に流入する流体の温度、方向及び状態(液
状、ガス状、液体と気体との2層状等)等の流入条件、
並びに、分岐管が配置される部分における配管方向(図
9参照)によっても生じる場合があり、また、配管の溶
接状態(蝋材の流れ具合等)の影響を受けるため、分岐
管の加工精度を向上することのみによっては分流後のパ
スバランスを適正にすることができない問題があった。
【0007】また、特開平9−112945号公報に開
示されている構成では、分岐板が仕切り部とともに分岐
管の内部に一体的に形成されるものであるとともに、分
岐板の形状に応じて分岐管内における流体の分流状態が
変化するため、配置される配管の状態に応じた分流後の
パスバランスを実現するために分岐管全体の加工精度を
厳格に維持する必要があり、また、配置される配管の状
態に応じて分岐板の形状が異なる多種類の分岐管を準備
する必要があり、コストの上昇を生じる問題がある。
【0008】この発明の目的は、分岐管に流入した流体
を整流した後に分流して分流時の分流比率を調整する絞
り部材を開口端に装着することにより、コストの著しい
上昇を生じることなく流体の流動状態、及び、配管状態
に応じて最適な状態で流体を分流することができる分岐
管を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するための手段として、以下の構成を備えてい
る。
【0010】(1) 流体の流路方向の一方及び他方のそれ
ぞれに単一又は複数の開口端を形成し、単一又は複数の
開口端に開口径を減少する絞り部材を装着したことを特
徴とする(請求項1)。
【0011】この構成においては、単一又は複数の流入
側の開口端、又は、単一又は複数の流出側の開口端の開
口径が絞り部材によって減少する。したがって、流入側
の開口端に絞り部材を装着すると、分岐管に流入する際
に流体の流量が減少し、整流化されて分岐管内において
偏流を生じることがない。また、絞り部材が装着された
流出側の開口端において流体の流量が減少し、分岐管に
よる分岐後の複数の流路間における流量の割合が調整さ
れる。
【0012】(2) 前記絞り部材を、流体の流入側の開口
端に装着したことを特徴とする(請求項2)。
【0013】この構成においては、流入側の開口端を経
由して分岐管に流入する流体の流量が絞り部材によって
減少する。したがって、流路中の流体は、分岐管に流入
する際に絞り部材によって整流化されて分岐管内におい
て偏流を生じることがなく、複数の流出側の開口端に対
する流量が均一化される。
【0014】(3) 前記絞り部材を、流体の流出側の開口
端に装着したことを特徴とする(請求項3)。
【0015】この構成においては、分岐管から流出側の
開口端を経由して流出する流体の流量が絞り部材によっ
て減少する。したがって、複数の流出側の開口端に連続
する流路のそれぞれにおいて流体に作用する抵抗に差異
がある場合に、流体に作用する抵抗がより低い流路が連
続する開口端に絞り部材を装着することにより、複数の
流出側の開口端に連続する流路のそれぞれにおける流体
の流量が均一化される。
【0016】(4) 前記絞り部材が、流路方向の開口径が
徐々に縮小する形状を有することを特徴とする(請求項
4)。
【0017】この構成においては、絞り部材が装着され
た開口端における開口径が流路方向に徐々に縮小する。
したがって、開口端を通過する流体は、絞り部材の内部
において流量が徐々に制限され、流体に生じていた乱流
は絞り部材を通過する間に確実に整流化される。
【0018】(5) 前記絞り部材が、流路方向の開口径が
徐々に拡大する形状を有することを特徴とする(請求項
5)。
【0019】この構成においては、絞り部材が装着され
た開口端における開口径が流路方向に徐々に拡大する。
したがって、開口端を通過する流体は、絞り部材の内部
において圧力が徐々に低下し、流体に生じていた乱流は
絞り部材を通過する間に確実に整流化される。
【0020】(6) 前記絞り部材が、流路方向に直交する
方向における下流側の開口位置を複数の流出側の開口端
のいずれかに偏向したことを特徴とする(請求項6)。
【0021】この構成においては、絞り部材が装着され
た開口端を経由して分岐管内に流入した流体は、絞り部
材を通過する際に、複数の流出側の開口端のそれぞれに
対する流量に差異が与えられる。したがって、複数の流
出側の開口端に連続する流路のそれぞれにおいて流体に
作用する抵抗に差異がある場合に、流体に作用する抵抗
がより高い流路が連続する開口端側に開口位置を偏向し
た絞り部材を流入側の開口端に装着することにより、複
数の流出側の開口端に連続する流路のそれぞれにおける
流体の流量が均一化される。
【0022】(7) 前記絞り部材が、流体の温度に応じて
開口径を変化させることを特徴とする(請求項7)。
【0023】この構成においては、分岐管における開口
端の開口径が流体の温度に応じて変化する。したがっ
て、温度によって流体の流動状態が変化する場合に、流
体の流動状態に適した絞り状態によって流体が整流化さ
れる。
【0024】(8) (7) の構成において、前記絞り部材
が、流体の温度変化に応じて形状が可逆的に変化する形
状記憶合金を素材とするものとすることができる。
【0025】この構成においては、温度変化に応じて形
状を可逆的に変化させる形状記憶合金を素材として形成
された絞り部材により、開口端の開口径が流体の温度に
応じた大きさにされる。したがって、流体の温度が繰り
返し変動する場合にも、常に流体の流動状態に最適な絞
り状態で流体を整流化することができる。
【0026】(9) 前記絞り部材が、流体の圧力に応じて
絞り量を変化させることを特徴とする(請求項8)。
【0027】この構成においては、分岐管における開口
端の開口径が流体の圧力に応じて変化する。したがっ
て、圧力によって流体の流動状態が変化する場合に、流
体の流動状態に適した絞り状態によって流体が整流化さ
れる。
【0028】(10)(9) の構成において、前記絞り部材
が、流体の圧力に応じて形状が可逆的に変化する弾性材
料を素材とするものとすることができる。
【0029】この構成においては、圧力変化に応じて形
状を可逆的に変化させる形状記憶合金を素材として形成
された絞り部材により、開口端の開口径が流体の圧力に
応じた大きさにされる。したがって、流体の圧力が繰り
返し変動する場合にも、常に流体の流動状態に最適な絞
り状態で流体を整流化することができる。
【0030】(11)前記絞り部材が、内周面に流体に接触
する溝部を形成したことを特徴とする(請求項9)。
【0031】この構成においては、開口端を通過する流
体が絞り部材の内周面に形成された溝部に接触する。し
たがって、開口端を通過する流体は、溝部によって整流
化される。
【0032】(12)(11)の構成において、前記絞り部材の
内周面に形成される溝部が、流体の流路方向の複数の溝
であるものとすることができる。
【0033】この構成においては、開口端を通過する流
体が絞り部材の内周面に流路方向に複数形成された溝に
接触する。したがって、開口端を通過する流体を流路方
向について確実に整流化することができる。
【0034】(13)(11)の構成において、前記絞り部材の
内周面に形成される溝部が、流体の流路方向に連続する
螺旋状の溝であるものとすることができる。
【0035】この構成においては、開口端を通過する流
体が絞り部材の内周面に流路方向に連続して形成された
螺旋状の溝に接触する。したがって、開口端を通過する
流体を渦流に整流化することができる。
【0036】(14)複数の流出側の開口端のそれぞれに接
続された複数の配管における冷媒の流量を均一化する絞
り部材を装着した請求項1乃至9のいずれかに記載の分
岐管を配置したことを特徴とする(請求項10)。
【0037】この構成においては、空気調和機に備えら
れる熱交換器の配管中における冷媒の流量が、開口端に
絞り部材を装着した分岐管によって均一化される。した
がって、熱交換器の配管中における冷媒が分岐管に装着
された絞り部材によって整流化され、熱交換器における
熱交換効率が向上する。
【0038】(15)(14)の構成において、前記分岐管が、
流出側の複数の開口端のそれぞれに接続された配管から
流体に作用する流出抵抗の差異を補正する絞り部材を単
一又は複数の開口端に装着したものとすることができ
る。
【0039】この構成においては、空気調和機に備えら
れる熱交換器の配管中における冷媒に作用する抵抗が、
分岐管に装着された絞り部材によって均一化される。し
たがって、熱交換器の複数の配管から冷媒に作用する抵
抗が均一化され、配管中における冷媒の流量を均一化す
ることができ、熱交換器の熱交換効率を向上することが
できる。
【0040】
【実施の形態】図1は、この発明の第1の実施形態に係
る分岐管の構成を示す分解図である。分岐管1には、流
体の流路方向の一端側に単一の開口端4が形成され、他
端側に2つの開口端5及び6が形成されている。また、
分岐管1の内部には、流体の流路方向の中間部と他端側
との間を開口端5側と開口端6側とに分離する仕切り部
7が形成されている。分岐管1の内部において、開口端
4〜6のそれぞれに流路方向に連続する首部4a〜6a
のそれぞれの内径は、開口端4〜6のそれぞれの開口径
に等しくされている。
【0041】分岐管1の内部において、開口端4の首部
4aには、円筒形状の絞り部材8が装着されている。絞
り部材8の一部は開口端4から外部に露出している。こ
の分岐管1には、開口端4から矢印X方向に流体が流入
し、分岐管1の内部において分流された後に、開口端5
及び6のそれぞれから矢印Y方向及びZ方向に流出す
る。分岐管1の開口端4〜6のそれぞれには、例えば、
空気調和機において冷凍サイクルを構成する熱交換器の
配管が溶接等によって接続される。特に、開口端4側に
おいては、開口端4から外部に露出した絞り部材8の一
部が配管内に嵌入した状態で分岐管1に配管が接続され
る。
【0042】図2は、上記分岐管の開口端に装着される
絞り部材の形状を示す図である。前述のように、絞り部
材8は、分岐管1の内部において内径を一定にされた開
口端4の首部4aに装着されるものであるため、外径が
一定の円筒形状を呈している。これに対して、絞り部材
8の内周部は、図2(A)〜(F)に示すように、機能
に応じて種々の形状を取りうる。
【0043】図2(A)に示す絞り部材8は、軸方向の
全長にわたって内径を一定にしたものである。前述のよ
うに、絞り部材8は開口端4から外部に露出した一部に
おいて配管内に嵌入するため、絞り部材8の内径は配管
の内径よりも小さい。したがって、この形状の絞り部材
8を分岐管1に対する流体の流入側である開口端4の首
部4aに装着すると、配管を経由して分岐管1内に流入
する流体は、配管の内径よりも小径の絞り部材8の内周
部によって流量が制限されて整流化される。但し、絞り
部材8の内径が一定であるため、流体の絞り量は少な
く、分岐管1に流入する流体において乱流が発生しにく
い配管構成に適した形状である。
【0044】図2(B)に示す絞り部材8は、軸方向に
おける内径を流体の通過方向の上流側から下流側に向か
って徐々に小さくしたものである。この形状の絞り部材
8を分岐管1における流体の流入側である開口端4の首
部4aに装着すると、配管を経由して分岐管1内に流入
する流体は、絞り部材8内に流入する際に流量を制限さ
れた後、さらに、絞り部材8の内部において流量が徐々
に制限される。これによって、配管から流出する際に流
体に生じていた乱流は、絞り部材8を通過する間に確実
に整流化される。
【0045】図2(C)に示す絞り部材8は、軸方向に
おける内径を流体の通過方向の上流側から下流側に向か
って徐々に大きくしたものである。この形状の絞り部材
8を分岐管1における流体の流入側である開口端4の首
部4aに装着すると、配管を経由して分岐管1内に流入
する流体は、絞り部材8内に流入する際に流量を制限さ
れた後、さらに、絞り部材8の内部において流速が徐々
に低下する。これによって、配管から流出する際に流体
に生じていた乱流は、絞り部材8を通過する間に確実に
整流化される。
【0046】図2(D)に示す絞り部材8は、軸方向に
おける内径を流体の通過方向の上流側から下流側に向か
って一旦徐々に小さくした後に所定範囲において一定に
し、さらに、徐々に大きくしたものである。この形状の
絞り部材8を分岐管1における流体の流入側である開口
端4の首部4aに装着すると、配管を経由して分岐管1
内に流入する流体は、絞り部材8内に流入する際に流量
を制限された後、流量が制限されるとともに、流速が低
下される。これによって、配管から流出する際に流体に
生じていた乱流は、絞り部材8を通過する間に、より確
実に整流化される。
【0047】図2(E)及び(F)に示す絞り部材8
は、軸方向における内径を流体の通過方向の上流側から
下流側に向かって徐々に小さくするとともに、流体の通
過方向の下流側端部における開口位置を、軸方向に直交
する方向の一方に偏らせて配置したものである。この形
状の絞り部材8を分岐管1における流体の流入側である
開口端4の首部4aに装着すると、配管を経由して分岐
管1内に流入する流体は、絞り部材8内に流入する際に
流量を制限された後、さらに、絞り部材8の内部におい
て流量が徐々に制限されるとともに、分岐管1内におい
て絞り部材8からの流出方向が偏向される。これによっ
て、配管から流出する際に流体に生じていた乱流は、絞
り部材8を通過する間に確実に整流されるとともに、分
岐管1における開口端5及び6のそれぞれに対する流体
の分流比率を、膨張弁等の高価な部品を用いることなく
変化させることができる。
【0048】即ち、開口端5及び6に接続される配管の
長さや形状等により、開口端5及び6のそれぞれから流
出する流体に作用する抵抗に差異を生じ、分岐管1内に
おいて開口端4から流入した流体の開口端5側及び開口
端6側のそれぞれに対する分流量が均一にならない場合
がある。このような場合には、図2(E)又は(F)に
示す絞り部材8を下流側端部の開口位置を開口端5及び
開口端6のうち流出抵抗の大きい方に偏らせた状態で開
口端4の首部4aに装着することにより、開口端5及び
開口端6のそれぞれからの流体の流出量を均等にし、分
岐後の配管におけるパスバランスを向上することができ
る。
【0049】なお、絞り部材8の内周部の形状・寸法
が、配管を介して分岐管1内に流入する流体の温度や圧
力に応じて可逆的に変化させるようにしてもよい。例え
ば、流体の温度によって内周部の形状・寸法を変化させ
る場合には絞り部材8を形状記憶合金によって構成し、
流体の圧力によって内周部の形状・寸法を変化させる場
合には絞り部材8を樹脂等の弾性体によって構成する。
これによって、配管を介して分岐管1に流入する流体の
状態が温度や圧力によって変化する場合にも、流体の状
態に応じて流体を確実に整流化することができ、複数の
流出経路のそれぞれに対して分岐管1から所定の流量の
流体を流出することができる。
【0050】図3は、この発明の第2の実施形態に係る
分岐管に装着される絞り部材の形状を示す図である。図
3(A)に示す絞り部材9は、図2(A)に示す形状の
絞り部材8の内周面の全面に、流体の通過方向の溝10
を均一に形成したものである。この形状の絞り部材9を
分岐管1における流体の流入側である開口端4の首部4
aに装着すると、配管を経由して分岐管1内に流入する
流体は、絞り部材9内に流入する際に流量を制限された
後、絞り部材9の内部において溝10に接触して溝10
による整流を受け、絞り部材9から流出する際に、より
確実に整流化される。
【0051】また、図3(B)に示す絞り部材9は、図
2(A)に示す形状の絞り部材8の内周面の全面に流体
の通過方向の一端側から他端側に向かう螺旋状の溝11
を形成したものである。この形状の絞り部材9を分岐管
1における流体の流入側である開口端4の首部4aに装
着すると、配管を経由して分岐管1内に流入する流体
は、絞り部材9内に流入する際に流量を制限された後、
絞り部材9の内部において溝11に接触して整流された
渦流となり、絞り部材9から流出する際に、より確実に
整流化されて偏流を生じることがない。
【0052】なお、溝10及び11の幅及び深さは、絞
り部材9を通過する流体の流量、圧力及び状態に基づい
て決定することができる。また、図2(A)に示した形
状の絞り部材8のみならず、図2(B)〜(F)に示し
たいずれの形状の絞り部材8にも形成することができ
る。
【0053】図4は、この発明の第3の実施形態に係る
分岐管の構成を示す分解図である。この実施形態に係る
分岐管1′は、流出側の開口端5の首部5aに絞り部材
8又は9を装着したものである。分岐管1′の開口端5
及び6に接続される配管の長さに差がある場合、分岐管
1′からの流出後に流体が受ける抵抗差によって分岐管
1′内における開口端5側と開口端6側とに対して流体
を均等に分流することができなくなる。
【0054】そこで、例えば、開口端5に接続される配
管が開口端6に接続される配管よりも短い場合に、開口
端5の首部5aにのみ絞り部材8又は9を装着すること
により、開口端4から分岐管1′内に流入した流体が、
開口端5及び6から流出する際に、開口端5の流出抵抗
を開口端6の流出抵抗よりも大きくする。これによっ
て、分岐管1′内において、開口端5及び開口端6への
流体の分流量を均等にすることができる。
【0055】なお、開口端6から流出する流体が配管か
ら受ける抵抗が開口端5から流出流体が配管から受ける
抵抗に比較して小さい場合には、開口端6の首部6aに
のみ絞り部材8又は9を装着することにより、開口端5
及び開口端6からの流体の流出量を均等にすることがで
きる。
【0056】以上のように、第1〜第3の実施形態に係
る分岐管1及び1′により、分岐後の配管に対する流体
の流出量を均等にすることができる。このため、第1〜
第3の実施形態に係る分岐管1及び1′を、例えば、図
5に示すように、空気調和機の熱交換器12を構成する
配管13内に配置し、分岐後の配管13a,13bにお
ける冷媒の流量を均一化してパスバランスの向上を図
り、空気調和機の性能を向上することができる。
【0057】即ち、熱交換器12において分岐管1又は
1′の流出側の一方の開口端5に接続される配管13a
が流出側の他方の開口端6に接続される配管13bより
も短い場合、開口端6から流出する冷媒が配管13bか
ら受ける抵抗は開口端5から流出する冷媒が配管13a
から受ける抵抗よりも大きくなり、開口端6における流
出量は開口端5における流出量よりも少なくなり、分岐
管1又は1′の内部における開口端5側と開口端6とに
対する分流比が均等でなくなり、偏流を生じる。そこ
で、開口端5の首部5aに絞り部材8又は9を装着する
ことによって開口端5における冷媒の流出抵抗を大きく
し、分岐管1又は1′の内部における分流比を均等にし
て、分岐管1又は1′による分岐後の配管13a及び1
3bにおける冷媒の流量を均一化する。
【0058】また、絞り部材8及び9は、分岐管1及び
1′に対して別体にされているため、分岐弁1又は1′
が配置される配管の状態や流体の状態等に応じて分岐管
1又は1′内に装着する絞り部材8又は9の形状や装着
位置を変更することができ、配管の状態や流体の状態等
に応じて多数種の分岐管1及び1′を準備する必要がな
く、コストの著しい上昇を生じることがない。また、一
旦分岐管1又は1′を配管内に配置した後に、流体や配
管の状態が変更された場合にも、絞り部材8又は9のみ
を交換することによって変更後の状態に対応することが
でき、分岐管1又は1′自体を交換する必要がなく、流
体や配管の状態の変更を低コストで実現することができ
る。
【0059】さらに、上記の第1〜第3の実施形態に係
る分岐管1及び1′はいずれも、単一の開口端4に接続
した配管を経由して流入した流体を2つの流出側の開口
端5及び6のそれぞれに接続した配管内に流出させる場
合について説明したが、開口端5及び6のそれぞれに接
続された2本の配管から開口端4に接続された単一の配
管に流体を流出させる場合にも分岐管1及び1′を同様
に使用することができ、流入側の配管におけるパスバラ
ンスを向上することができる。
【0060】加えて、上記の第1〜第3の実施形態に係
る分岐管1及び1′はいずれも、流体の流路方向の一方
に単一の開口端4を配置し、他方に2つの開口端5及び
6を配置した構成を例にあげて説明したが、流路方向の
一方及び他方における開口端の配置数はこれに限るもの
ではない。
【0061】また、上記第1〜第3の実施形態に係る分
岐管1及び1′はいずれも単一の絞り部材8又は9を装
着したものを例にあげて説明したが、分岐管1及び1′
の前後における流体の流量を調整するために単一の開口
端の首部に複数の絞り部材8又は9を装着すること、及
び、複数の開口端のそれぞれの首部に単一又は複数の絞
り部材8又は9を装着することもできる。
【0062】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、単一
又は複数の流入側の開口端、又は、単一又は複数の流出
側の開口端の開口径を絞り部材によって縮小することに
より、流入側の開口端において流体の流量を減少させて
整流化することができ、分岐管内において偏流を生じる
ことがないとともに、流出側の開口端において流体の流
量を減少させて分岐後の複数の流路間における流量の割
合を調整することができ、パスバランスを適正に維持す
ることができる。したがって、分岐管に装着する絞り部
材のみを変更することによってパスバランスを適正に維
持することができ、流体の流動状態に応じて多数種の分
岐管を準備する必要がなく、コストの著しい上昇を防止
することができるとともに、配管中に分岐管を配置した
後に流体の流動状態が変化した場合にも、分岐管自体を
変更する必要がなく、ランニングコストを低廉化するこ
とができる。
【0063】請求項2に記載した発明によれば、流入側
の開口端を経由して分岐管に流入する流体の流量を絞り
部材によって減少することにより、流路中の流体を、分
岐管に流入する際に絞り部材によって整流化することが
でき、分岐管内における偏流の発生を確実に防止して、
複数の流出側の開口端に対する流量を均一化することが
できる。
【0064】請求項3に記載した発明によれば、分岐管
から流出側の開口端を経由して流出する流体の流量を絞
り部材によって減少することにより、複数の流出側の開
口端に連続する流路のそれぞれにおいて流体に作用する
抵抗に差異がある場合にも、流体に作用する抵抗がより
低い流路が連続する開口端に絞り部材を装着することに
よって複数の流出側の開口端に連続する流路のそれぞれ
における流体の流量を均一化することができ、パスバラ
ンスを容易に適正化することができる。
【0065】請求項4に記載した発明によれば、絞り部
材が装着された開口端における開口径を流路方向に徐々
に縮小することにより、開口端を通過する流体の流量
を、絞り部材の内部において徐々に制限し、流体に生じ
ていた乱流を絞り部材を通過する間に確実に整流化する
ことができ、分岐管内における偏流の発生を確実に防止
して複数の開口端に対する流量を均一化することができ
る。
【0066】請求項5に記載した発明によれば、絞り部
材が装着された開口端における開口径を流路方向に徐々
に拡大することにより、開口端を通過する流体の圧力
を、絞り部材の内部において徐々に低下し、流体に生じ
ていた乱流を絞り部材を通過する間に確実に整流化する
ことができ、分岐管内における偏流の発生を確実に防止
して複数の開口端に対する流量を均一化することができ
る。
【0067】請求項6に記載した発明によれば、絞り部
材が装着された開口端を経由して分岐管内に流入した流
体の複数の流出側の開口端のそれぞれに対する流量に差
異を与えることができ、複数の流出側の開口端に連続す
る流路のそれぞれにおいて流体に作用する抵抗に差異が
ある場合にも、流体に作用する抵抗がより高い流路が連
続する開口端側に開口位置を偏向した絞り部材を流入側
の開口端に装着することにより、複数の流出側の開口端
に連続する流路のそれぞれにおける流体の流量を均一化
して、パスバランスを適正に維持することができる。
【0068】請求項7に記載した発明によれば、分岐管
における開口端の開口径を流体の温度に応じて変化させ
ることにより、温度によって流体の流動状態が変化する
場合にも、流体の流動状態に適した絞り状態によって流
体を整流化することができ、分岐管内における偏流の発
生を確実に防止して複数の開口端に対する流量を均一化
することができる。
【0069】請求項8に記載した発明によれば、分岐管
における開口端の開口径を流体の圧力に応じて変化させ
ることにより、圧力によって流体の流動状態が変化する
場合にも、流体の流動状態に適した絞り状態によって流
体を整流化することができ、分岐管内における偏流の発
生を確実に防止して複数の開口端に対する流量を均一化
することができる。
【0070】請求項9に記載した発明によれば、開口端
を通過する流体を絞り部材の内周面に形成された溝部に
接触させることにより、開口端を通過する流体を、溝部
によってより確実に整流化することができ、分岐管内に
おける偏流の発生を確実に防止して複数の開口端に対す
る流量を均一化することができる。
【0071】請求項10に記載した発明によれば、空気
調和機に備えられる熱交換器の配管中における冷媒の流
量を、開口端に絞り部材を装着した分岐管によって均一
化することにより、熱交換器の配管中における冷媒を分
岐管に装着された絞り部材によって整流化することがで
き、種々の配管状態が混在する場合にも単一の種類の分
岐管のみによって対応することができ、コストの著しい
上昇を生じることなく熱交換器における熱交換効率を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る分岐管の構成
を示す分解図である。
【図2】上記分岐管の開口端に装着される絞り部材の形
状を示す図である。
【図3】この発明の第2の実施形態に係る分岐管に装着
される絞り部材の形状を示す図である。
【図4】この発明の第3の実施形態に係る分岐管の構成
を示す分解図である。
【図5】この発明の実施形態に係る分岐管を適用した空
気調和機の熱交換機の要部を示す図てある。
【図6】従来の分岐管の構成を示す分解図である。
【図7】従来の分岐管を適用した空気調和機の熱交換機
の要部を示す図である。
【図8】従来の別の分岐管を適用した空気調和機の熱交
換機の要部を示す図である。
【図9】この発明の実施形態を含む一般的な分岐管が配
置される配管の種々の形状を示す図である。
【符号の説明】
1,1′−分岐管 4−流入側の開口端 4a−流入側の開口端の首部 5,6−流出側の開口端 5a,6a−流出側の開口端の首部 7−仕切り部 8,9−絞り部材 10,11−溝部 12−熱交換器 13a,13b−配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 浩史 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 本多 淳 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 大西 竜太 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 島村 裕二 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体の流路方向の一方及び他方のそれぞれ
    に単一又は複数の開口端を形成し、単一又は複数の開口
    端に開口径を減少する絞り部材を装着したことを特徴と
    する分岐管。
  2. 【請求項2】前記絞り部材を、流体の流入側の開口端に
    装着した請求項1に記載の分岐管。
  3. 【請求項3】前記絞り部材を、流体の流出側の開口端に
    装着した請求項1又は2に記載の分岐管。
  4. 【請求項4】前記絞り部材が、流路方向の開口径が徐々
    に縮小する形状を有する請求項2乃至3のいずれかに記
    載の分岐管。
  5. 【請求項5】前記絞り部材が、流路方向の開口径が徐々
    に拡大する形状を有する請求項2乃至4のいずれかに記
    載の分岐管。
  6. 【請求項6】前記絞り部材が、流路方向に直交する方向
    における下流側の開口位置を複数の流出側の開口端のい
    ずれかに偏向した請求項2に記載の分岐管。
  7. 【請求項7】前記絞り部材が、流体の温度に応じて開口
    径を変化させる請求項1乃至6のいずれかに記載の分岐
    管。
  8. 【請求項8】前記絞り部材が、流体の圧力に応じて開口
    径を変化させる請求項1乃至6のいずれかに記載の分岐
    管。
  9. 【請求項9】前記絞り部材が、内周面に流体に接触する
    溝部を形成した請求項1乃至8のいずれかに記載の分岐
    管。
  10. 【請求項10】熱交換器の配管中に、複数の流出側の開
    口端のそれぞれに接続された複数の配管における冷媒の
    流量を均一化する絞り部材を装着した請求項1乃至9の
    いずれかに記載の分岐管を配置したことを特徴とする空
    気調和機。
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