JP2000273977A - 防蟻機能をもつ基礎断熱構造及びその施工方法 - Google Patents

防蟻機能をもつ基礎断熱構造及びその施工方法

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JP2000273977A
JP2000273977A JP11078526A JP7852699A JP2000273977A JP 2000273977 A JP2000273977 A JP 2000273977A JP 11078526 A JP11078526 A JP 11078526A JP 7852699 A JP7852699 A JP 7852699A JP 2000273977 A JP2000273977 A JP 2000273977A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断熱材を用いて良好な温度環境を形成しなが
ら、当該断熱材を通じて白蟻が侵入するのを未然に防止
する。 【解決手段】 基礎12の外側に断熱材22を配設し、
この断熱材の土中埋設部分の外側面を防蟻シート24等
の防蟻材で覆う等して防蟻処理した基礎断熱構造。ま
た、予め断熱材22に防蟻シート24を固着させておい
てから、当該断熱材22を基礎12の打設と同時に施工
する施工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防蟻機能をもつ基
礎断熱構造及びその施工方法等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅の断熱化、気密化が進むにつ
れ、床に断熱材を施工する床断熱工法に代え、基礎の内
側や外側に断熱材を施工する基礎断熱工法の採用が活発
化されている。
【0003】その断熱構造の一例を図8に示す。同図に
おいて、地盤10に基礎12が打設されている。この基
礎12は、水平方向に延びる底部12aの中央から立直
部12bが立ち上がる逆T字状の断面形状を有し、前記
底部12aと立直部12bの下半部が土中に埋められて
いる。そして、立直部12bの上面12cの上に土台1
4が設置されるとともに、基礎12の内側領域(図1で
は右側領域)に土間コンクリート16が打設されてい
る。
【0004】ここで、通常の基礎構造では、前記立直部
12bの外側にラス18を介してモルタル等からなる仕
上壁20が施工されるのであるが、図示の構造では、前
記ラス18と基礎立直部12bの外側面との間に断熱材
22が介在しており、この断熱材22の下面が基礎底部
12aの上面に接触するとともに、断熱材22の上面が
立直部12bの上面12cと略同一の高さに位置してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】住宅の敵である白蟻
は、暗がりをその行動範囲としているため、基礎12の
外側に断熱材22が存在しない場合には、当該基礎外側
から土台14側へ這い上がってくることはない。ところ
が、図示のように基礎外側に断熱材22が施工されてい
る場合、当該断熱材22は、一般に、発泡ポリスチレ
ン、発泡ポリエチレン、発泡ポリウレタン等の発泡樹脂
からなるものであって、白蟻が容易に食い破ることがで
きるものであるため、この断熱材22をその土中埋設部
分から白蟻が食い破っていくことにより、図5に示すよ
うに土台14へ至る蟻道23が形成されてしまうおそれ
がある。
【0006】また、このように基礎外側に断熱材22が
施工される場合だけでなく、例えば基礎内側に土間コン
クリート16が打設されていない状態で当該基礎内側面
に沿って断熱材22が施工された場合にも、この断熱材
22が土中から食い破られて蟻道が形成されるおそれが
ある。
【0007】このため従来は、図示の基礎断熱工法を採
用するか否かにつき、建設地周辺における白蟻の生息状
況や被害状況などを十分勘案の上決定することが求めら
れており、その採用が著しく制約されているのが現状で
ある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑み、断熱材
を用いて良好な温度環境を形成しながら、当該断熱材を
通じて白蟻が侵入するのを未然に防止することができる
防蟻機能をもつ基礎断熱構造及びその施工方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、基礎の側方(すなわち基礎の
外側、内側の少なくとも一方)に断熱材を配設した基礎
断熱構造において、前記断熱材の少なくとも土中に埋設
される部分を防蟻処理したものである。
【0010】この構造によれば、基礎の外側に断熱材を
配設することによって良好な温度環境を形成することが
できるとともに、当該断熱材の土中埋設部分を防蟻処理
することにより、土中を徘徊する白蟻が断熱材を食い破
るのを阻止することができ、この断熱材を通じて白蟻が
侵入するのを未然に防止することができる。
【0011】前記防蟻処理を行う手段としては、前記断
熱材を防蟻剤が混入された発泡合成樹脂板で構成するよ
うにしてもよいし、断熱材の少なくとも土中埋設部分を
防蟻材で覆うようにしてもよい。
【0012】後者の場合の防蟻材は、その具体的な構造
を問わず、防蟻シートや防蟻板など、防蟻機能を持たせ
た種々の部材を適用することができる。
【0013】例えば、前記断熱材の少なくとも外側面と
上端面とを防蟻シートで覆うようにすれば、より確実に
建屋側への白蟻の侵入を防ぐことができる。
【0014】この場合、断熱材の上面を防蟻シートで覆
うようにして当該防蟻シートの上端部を防蟻テープによ
って前記基礎の上面または前記基礎上の土台に固定する
ようにすれば、防蟻シート上端部を固定する防蟻テープ
そのものによって、防蟻効果をさらに高めることができ
る。
【0015】ここで、断熱材上面と基礎上面とは略同一
高さにあることが好ましいが、両面間に高低差があって
も防蟻シート上端部の固定は可能である。
【0016】また、前記断熱材の上面と基礎の上面とを
略同一の高さに揃え、基礎上面とその上に設置される土
台との間にパッキンを介在させるとともに、このパッキ
ンから基礎外側に前記断熱材上面を覆うカバー部を延長
させ、少なくともこのカバー部に防蟻処理を施すように
すれば、前記パッキンの介在によって基礎と土台との間
の気密性を高めることができるとともに、当該パッキン
を有効に利用して防蟻効果も高めることができる。
【0017】さらに、前記パッキン全体を一体成形する
とともに、当該パッキンの少なくともカバー部(好まし
くはパッキン全体)に防蟻剤を含有させるようにすれ
ば、パッキン自体の量産性を高めることができる。
【0018】また、前記防蟻材の少なくとも一部を、基
礎外側方向に突出する突出部をもつ防蟻板で構成し、そ
の突出部が土中内に位置するように当該防蟻板を配置す
れば、前記突出部がいわゆる蟻返し的な作用をすること
により、土中での白蟻の這い上がりをより有効に抑止し
て防蟻効果をさらに高めることができる。
【0019】また、断熱材の下端部については、当該断
熱材を基礎底部上に配設し、当該断熱材の外側面を防蟻
シートで覆うとともに、当該防蟻シートの下端部であっ
て前記断熱材の下端よりもはみ出した部分を前記基礎底
部上面に防蟻機能をもつ接着剤で固着することにより、
断熱材下端部を確実に防蟻シートで覆うことがてきると
ともに、その固着に用いる接着剤自身の防蟻機能によっ
て防蟻効果をさらに高めることができる。
【0020】なお、ここでいう「断熱材を基礎底部上に
配設し、」とは、必ずしも断熱材下端面が基礎底部上面
に接触しているものに限られず、これらの面同士が離間
している場合や、当該面同士の間にスペーサが介在して
いる場合も含む概念である。
【0021】また、前記断熱材の外側面を防蟻シートで
覆うとともに、当該防蟻シートの下端部であって前記断
熱材の下端よりもはみ出した部分を断熱材の下面を覆う
ように断熱材の裏側へ回り込ませるようにしてもよい。
【0022】前記断熱材は、基礎打設が完了してからそ
の側方に施工するようにしてもよいが、予め断熱材の片
側面に防蟻シートを固着しておき、この断熱材を、基礎
打設と同時に、前記防蟻シートが基礎と反対の側を向く
状態で当該基礎の側方に配設するようにすれば、施工能
率をより高めることができる。
【0023】また本発明は、前記施工方法を行うにあた
って用いられる基礎断熱用断熱材であって、断熱材の片
側面にその上部を残して防蟻シートを固着するととも
に、当該防蟻シートの上部と断熱材上部とを剥離可能な
状態にしたものである。
【0024】この断熱材では、前記防蟻シートの下端部
を断熱材の下面よりも余らせ、この下端部を断熱材の下
面を覆うように断熱材の裏側へ回り込ませておくこと
が、より好ましい。
【0025】かかる基礎断熱用断熱材を、基礎打設と同
時に、前記防蟻シートが外側を向く状態で当該基礎の外
側に配設し、この断熱材が前記基礎の上面よりも上方に
突出した部分を切除し、その切除した面上に前記防蟻シ
ートの上端面を被せるようにすれば、基礎の打設が完了
してから断熱材を配設する方法よりも施工能率が高まる
とともに、当該断熱材を配設するだけで良好な防蟻構造
を構築することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。なお、以下の実施の形態において、防蟻
処理に関する部分以外の構造は基本的に前記図8に示し
たものと同等であり、同一の要素には同一の参照符を付
してその説明を省略する。
【0027】1)第1の実施の形態(図1) この実施の形態では、前記図8に示した構造における断
熱材22とラス18との間に防蟻シート24が配設され
ている。すなわち、断熱材22の外側に防蟻シート24
が配設され、この防蟻シート24の上にラス18及び仕
上壁20が施工されている。
【0028】この防蟻シート24は、断熱材22の外側
面全域を覆うように配され、その下端部24a及び上端
部24bが断熱材22の下面及び上面よりもそれぞれは
み出している。そして、前記下端部24aが防蟻薬剤を
含有する接着剤26によって基礎底部12aの上面に固
着されるとともに、上端部24bが断熱材22の上面に
外側から被せられている。そして、この防蟻シート上端
部24b及び基礎上面12cに跨るようにしてこれらの
上に防蟻テープ28が貼り付けられることにより、前記
断熱材22の上面に防蟻シート上端部24bが固定され
ており、前記防蟻テープ28の上に土台14が設置され
ている。
【0029】前記防蟻シート24としては、ポリプロピ
レンやポリエチレンやエチレンビニルアセテート等の防
湿性を有する合成樹脂製シートに、ピレスロイド系殺虫
剤(シラフルオフェン、エトフェンプロックス、ビフェ
ントリン等)や有機リン系殺虫剤をはじめとする種々の
殺虫剤から有効なものを選択して混入したものが好適で
ある。ただし、本発明では防蟻材に含有される防蟻成分
の具体的な種類を問わず、また母材も、例えば不織布の
ように防湿性を有しないものであってもよい。防蟻テー
プ28の含有成分についても同様である。
【0030】接着剤26の具体的な成分も問わないが、
例えば、アスファルトもしくは適当なエマルジョン(ア
クリル系やウレタン系等の合成樹脂のエマルジョンまた
はSBRをはじめとする合成ゴムのエマルジョン)中に
前述の殺虫剤を混入させたもの等が好適である。この接
着剤26については適宜省略が可能である。
【0031】この構造によれば、断熱材22(特に土中
埋設部分)が防蟻シート24によって外側から覆われて
いるため、断熱材22が基礎12の外側に施工されてい
ても食い破られるおそれがない。従って、この断熱材2
2を蟻道にして白蟻が土台14側へ這い上がってくるの
を未然に防止することができる。
【0032】さらに、この実施の形態では、断熱材22
の上端面も防蟻シート24及び防蟻テープ28で覆われ
た状態となっており、また、防蟻シート24の下端部2
4aが防蟻成分を含む接着剤26で基礎底部12aに固
着されているので、断熱材22の保護がより強化された
ものとなっている。
【0033】なお、前記断熱材22の下端面は必ずしも
基礎底部12aの上面に接触していなくてもよく、基礎
底部12aから断熱材22が浮いた状態、あるいは両者
間に断熱材とは別のスペーサを介在させた状態で断熱材
22を施工してもよい。この場合も、当該断熱材22を
覆う防蟻シート24aの下端部を基礎底部12aに接着
するようにすればよい。
【0034】また、断熱材22の上端面は必ずしも基礎
上面12cと同じ高さになくてもよく、両面間に高低差
があっても、断熱材上面を防蟻シート24で覆うように
しながら当該シート上端部24bを基礎上面12c上に
固定することが可能である。
【0035】2)第2の実施の形態(図2(a)
(b)) 前記図1に示した断熱材22は、基礎12の打設が完了
した後に施工してもよいが、基礎12の打設と同時に配
設するようにすれば、施工能率がより高まる。そこで、
この実施の形態では、図2(a)に示すように、予め断
熱材22の片側面に防蟻シート24を固着させて防蟻機
能付の断熱材を構成するようにしている。ただし、防蟻
シート24の上端部は、断熱材22の上端部に固着され
ておらず、両者は剥離可能な状態となっている。また、
防蟻シート24の下端部24aは断熱材22の下端より
も余らせており、この下端部24aが断熱材22の下面
を覆うように裏側へ回り込ませた状態で当該下端部24
aが断熱材22に固着されている。
【0036】この断熱材22によれば、基礎12の打設
と同時にその外側に断熱材22を配するだけで、良好な
防蟻機能付基礎断熱構造を構築することができる。しか
も、当該断熱材22の上端部と防蟻シート上端部24b
とは固着されていないので、図2(b)に示すように、
基礎12の上面12cから突出した断熱材部分(すなわ
ち断熱材上端部)を切除して基礎12の上面12cと高
さを揃えた後、その切除によって形成された断熱材上面
の上に防蟻シート上端部24bを被せることによって、
防蟻効果をさらに高めることができる。
【0037】なお、この方法において、防蟻シート下端
部24aは、必ずしも断熱材22の下端部に回り込ませ
る必要はない。ただし、このように回り込ませておけ
ば、より確実な防蟻効果が得られ、例えば断熱材22の
下面が基礎底部12aの上面から離れていても、当該下
面から白蟻が断熱材22を食い破ることを未然に防ぐこ
とができる。上端部24bも、図示のように断熱材22
の上端部と剥離可能にするのではなく当該断熱材上端部
と固着させておき、この防蟻シート24が断熱材22と
一緒に切除されるようにしても、少なくとも土中埋設部
分における断熱材22の保護が可能である。
【0038】3)第3の実施の形態(図3) この実施の形態では、断熱材22を保護する防蟻材が、
前記防蟻シート24と防蟻板25とで構成されている。
【0039】防蟻シート24は、断熱材22の下半部の
み覆うように配せられており、その下端部24aは前記
第1の実施の形態と同様に基礎底部12aの上面に接着
剤26で固着されている。
【0040】防蟻板25は、上下方向に延びる本体部2
5aの下端から突出部25bが基礎外側に突出したもの
であり、前記本体部25aが前記防蟻シート24の上部
及びそれよりも上方の断熱材外側面であって少なくとも
土中埋設部分を含む部分の外側面を覆う高さ位置に配設
されている。すなわち、前記突出部25bの上端部は地
盤10から上方に突出した状態となっている。
【0041】この防蟻板25としては、合成樹脂、金
属、硬質の紙や布など、ある程度の保形性を有する母材
に防蟻剤を含侵あるいは塗布したものが好適である。例
えば、合成樹脂に防蟻剤を練り込んで押出し成形するよ
うにしてもよいし、紙材や布材に後から防蟻剤を含侵さ
せるようにしてもよい。また、本発明にかかる防蟻板は
図示のような完全な板状のものだけでなく、例えばメッ
シュ状のものも含まれる概念である。
【0042】なお、土台14と基礎上面12cとの間に
は、気密性を確保するためのパッキン30が介在してお
り、このパッキン30の上面に形成された長手方向に延
びる突条32が土台14の下面に密着している。
【0043】この実施の形態にかかる構造においても、
断熱材22を白蟻から有効に保護することができる。特
に、防蟻板25の突出部25bは、土中を上がろうとす
る白蟻に対して蟻返し的な役割を果たし、この図例にお
いては、仕上壁20の下端押えとしての役割も担ってい
る。
【0044】この実施の形態に示すように、本発明では
必ずしも断熱材22の外側面全域を防蟻材で覆うものに
限られず、少なくとも土中からの白蟻の侵入を有効に防
止できるものであればよい。
【0045】4)第4の実施の形態(図4) この実施の形態では、前記第1の実施の形態で示した防
蟻テープ28に代えて、前記第3の実施の形態で示した
パッキン30が基礎上面12cと土台14との間に介在
している。当該パッキン30からは、基礎12の外側に
カバー部30aが延長されており、当該カバー部30a
が防蟻シート24の上端部24a及び断熱材22の上端
面を覆うようにパッキン30が配設されるとともに、前
記カバー部30aに防蟻処理が施されている。
【0046】このカバー30aに防蟻処理を施す手段と
しては、図示のようにカバー部30aの上面に防蟻テー
プ34を貼り付けるようにしてもよいし、カバー部30
aも含めたパッキン30全体を一体成形する際に少なく
ともカバー部30a(より好ましくはパッキン全体)に
防蟻剤を含侵させるようにしてもよい。後者の場合に
は、パッキン30の製造のための工数が減り、量産性も
さらに高まる。
【0047】以上の構造によれば、パッキン30の使用
によって床下の気密性を高めながら、かかるパッキン3
0を有効に利用して防蟻効果を高めることができる。
【0048】5)第5の実施の形態(図5) この実施の形態では、断熱材22の上面を基礎上面12
cよりも少し高くし、この断熱材22の上面を防蟻シー
ト24の上部が覆う状態でその上端部を防蟻テープ28
により土台14の側面に固定するようにしている。ま
た、前記断熱材22の上に、当該断熱材22との間に前
記防蟻シート24を挟み込むようにして壁用断熱材2
2′を施工するようにしている。
【0049】この実施の形態に示すように、本発明で
は、必ずしも防蟻シート上端部の固定箇所が基礎上面1
2cに限られるものではなく、また、基礎側方の断熱材
22の上に別の断熱材を施工することも自由である。
【0050】6)その他の実施の形態 ・前記実施形態では、防蟻シート24を用いて断熱材2
2の防蟻処理を行うものを示したが、断熱材22を防蟻
剤が混入された発泡合成樹脂板(防蟻剤の材質は防蟻シ
ート28と同じでよい。)で構成することによっても、
当該断熱材22を白蟻から保護することができる。ま
た、かかる防蟻剤含有断熱材と防蟻シートとの併用によ
って、防蟻効果はさらに高まる。
【0051】・本発明では基礎12の具体的な種類を問
わず、布基礎、べた基礎等にかかわらず、その側方に断
熱材を施工する場合に広く本発明を適用することが可能
である。また、基礎12の具体的な断面形状も図示のよ
うな逆T字状に限らず、外側に断熱材を施工できる形状
であればよい。
【0052】例えば、第6の実施の形態として図6に示
すように、基礎12として、土間コンクリート16を基
礎底部12a′として一体化させたべた基礎を打設する
場合、一般には、基礎12の外側へ基礎底部が突出しな
いことになるが、この場合には、図示のように防蟻シー
ト24の下端部24aを断熱材22の裏側に回り込ませ
るようにして当該防蟻シート下端部24aによって断熱
材22の下端面を覆うようにすればよい。
【0053】・前記各実施形態では、基礎12の外側に
断熱材22を施工する場合を示したが、本発明はこれに
限られない。例えば基礎12の内外両側に断熱材22を
施工するものや、基礎12の内側にのみ断熱材22を施
工するものにおいても、基礎内側に前記土間コンクリー
ト16を施工しない場合には、基礎内側の断熱材22が
食い破られて蟻道が形成されるおそれがあるので、かか
る場合にも本発明を有効に適用し得る。その例として図
7に示す第7の実施の形態は、基礎12の内外両外側に
断熱材22を施工する場合において、内外断熱材22を
それぞれ防蟻シート24で覆い、両防蟻シート24の上
端部を共通の防蟻テープ28によって基礎上面12cに
固定したものである。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明は、基礎の外側に断
熱材を配設した基礎断熱構造において、前記断熱材の少
なくとも土中に埋設される部分を防蟻処理するようにし
たものであるので、断熱材を用いて良好な温度環境を形
成しながら、当該断熱材を通じて白蟻が侵入するのを未
然に防止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる基礎断熱構
造を示す断面斜視図である。
【図2】(a)は本発明の第2の実施の形態にかかる基
礎断熱用断熱材の断面斜視図、(b)は同断熱材を施工
している状態を示す断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態にかかる基礎断熱構
造を示す断面斜視図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態にかかる基礎断熱構
造を示す断面斜視図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態にかかる基礎断熱構
造を示す断面斜視図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態にかかる基礎断熱構
造を示す断面斜視図である。
【図7】本発明の第7の実施の形態にかかる基礎断熱構
造を示す断面図である。
【図8】従来の基礎断熱構造の一例を示す断面斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 地盤 12 基礎 14 土台 22 断熱材 24 防蟻シート 25 防蟻板 26 防蟻機能付接着剤 28 防蟻テープ 30 パッキン 30a カバー部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 修 東京都品川区大井一丁目23番3号 フクビ 化学株式会社東京支店内 (72)発明者 吉田 賢二郎 東京都品川区大井一丁目23番3号 フクビ 化学株式会社東京支店内 (72)発明者 長谷川 意法 東京都品川区大井一丁目23番3号 フクビ 化学株式会社東京支店内 Fターム(参考) 2D046 BA01 BA02 2E001 DD01 DH14 FA21 GA24 GA82 HD01 HD11

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎の側方に断熱材を配設した基礎断熱
    構造において、前記断熱材の少なくとも土中に埋設され
    る部分を防蟻処理したことを特徴とする防蟻機能をもつ
    基礎断熱構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の防蟻機能をもつ基礎断熱
    構造において、前記断熱材を防蟻剤が混入された発泡合
    成樹脂板で構成したことを特徴とする防蟻機能をもつ基
    礎断熱構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の防蟻機能をもつ
    基礎断熱構造において、前記断熱材の少なくとも外側面
    と上端面とを防蟻シートで覆ったことを特徴とする防蟻
    機能をもつ基礎断熱構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の防蟻機能をもつ基礎断熱
    構造において、前記断熱材を防蟻シートで覆うようにし
    て当該防蟻シートの上端部を防蟻テープによって前記基
    礎上面または前記基礎面上の土台に固定したことを特徴
    とする防蟻機能をもつ基礎断熱構造。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の防蟻機能をもつ基礎断熱
    構造において、前記断熱材の上面と基礎の上面とを略同
    一の高さに揃え、基礎上面とその上に設置される土台と
    の間にパッキンを介在させるとともに、このパッキンか
    ら基礎外側に前記断熱材上面を覆うカバー部を延長さ
    せ、少なくともこのカバー部に防蟻処理を施したことを
    特徴とする防蟻機能をもつ基礎断熱構造。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の防蟻機能をもつ基礎断熱
    構造において、前記パッキン全体を一体成形するととも
    に、当該パッキンの少なくともカバー部に防蟻剤を含有
    させたことを特徴とする防蟻機能をもつ基礎断熱構造。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の防蟻機
    能をもつ基礎断熱構造において、前記防蟻材の少なくと
    も一部を、基礎外側方向に突出する突出部をもつ防蟻板
    で構成し、その突出部が土中内に位置するように当該防
    蟻板を配置したことを特徴とする防蟻機能をもつ基礎断
    熱構造。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の防蟻機
    能をもつ基礎断熱構造において、前記断熱材を基礎底部
    上に配設し、当該断熱材の外側面を防蟻シートで覆うと
    ともに、当該防蟻シートの下端部であって前記断熱材の
    下端よりもはみ出した部分を前記基礎底部上面に防蟻機
    能をもつ接着剤で固着したことを特徴とする防蟻機能を
    もつ基礎断熱構造。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6のいずれかに記載の防蟻機
    能をもつ基礎断熱構造において、前記断熱材の外側面を
    防蟻シートで覆うとともに、当該防蟻シートの下端部で
    あって前記断熱材の下端よりもはみ出した部分を断熱材
    の下面を覆うように断熱材の裏側へ回り込ませたことを
    特徴とする防蟻機能をもつ基礎断熱構造。
  10. 【請求項10】 断熱材の片側面に防蟻シートを固着し
    ておき、この断熱材を、基礎打設と同時に、前記防蟻シ
    ートが基礎と反対の側を向く状態で当該基礎の側方に配
    設することを特徴とする防蟻機能をもつ基礎断熱構造の
    施工方法。
  11. 【請求項11】 断熱材の片側面にその上部を残して防
    蟻シートを固着するとともに、当該防蟻シートの上部と
    断熱材上部とを剥離可能な状態にしたことを特徴とする
    防蟻機能をもつ基礎断熱用断熱材。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の基礎断熱用断熱材に
    おいて、前記防蟻シートの下端部を断熱材の下面よりも
    余らせ、この下端部を断熱材の下面を覆うように断熱材
    の裏側へ回り込ませたことを特徴とする防蟻機能をもつ
    基礎断熱用断熱材。
  13. 【請求項13】 請求項11または12記載の基礎断熱
    用断熱材を、基礎打設と同時に、前記防蟻シートが外側
    を向く状態で当該基礎の外側に配設し、この断熱材が前
    記基礎の上面よりも上方に突出した部分を切除し、その
    切除した面上に前記防蟻シートの上端面を被せることを
    特徴とする防蟻機能をもつ基礎断熱構造の施工方法。
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