JP2000272802A - 用紙カール矯正装置 - Google Patents

用紙カール矯正装置

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JP2000272802A
JP2000272802A JP11080345A JP8034599A JP2000272802A JP 2000272802 A JP2000272802 A JP 2000272802A JP 11080345 A JP11080345 A JP 11080345A JP 8034599 A JP8034599 A JP 8034599A JP 2000272802 A JP2000272802 A JP 2000272802A
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JP11080345A
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Yuki Omichi
由起 大道
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙カール矯正装置において、用紙の先端か
ら後端まで矯正が可能で、しかも、後端ほど高い矯正効
果を得る。また、用紙の位置に応じてループ量を制御す
ることにより、カールの大きい用紙端面のカール矯正を
適切に行う。 【解決手段】 下流側の第2搬送ローラの手前で用紙先
端を所定時間停止させ、用紙先端からループを作った状
態で搬送する。第2搬送ローラの速度が第1搬送ローラ
よりも低く設定されているので、用紙後端ほどループ量
が大きくなり、高い矯正効果を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ装置等の画像形成装置において、トナ
ー像が熱定着されることによって生ずる用紙のカールを
矯正する用紙カール矯正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカール矯正装置として
は、例えば、特公平6−84223号公報に示されるよ
うに、用紙を搬送するローラを所定時間停止させること
により、用紙にループを作り、カールを矯正する技術
や、特許第2637619号公報に示されるように、カ
ール量をセンサにより検出し、ローラ間の速度差を設定
することにより、適正な矯正を行おうとした技術があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、定着により
発生する用紙のカールは、一般的に端面ほど大きい。用
紙端面がカールしていると、後処理装置でステープル、
バインド等を施す場合、用紙ずれやステープル不良など
の不具合が発生しやすくなるため、用紙のカール、特に
端面部を矯正することが必要であった。しかしながら、
上記の特公平6−84223号公報に示される技術で
は、用紙の後端付近でローラを停止させることにより後
端の矯正を行っている。そのため、用紙の先端部を矯正
することができない。この問題の解決のために、用紙の
先端で停止させると、後端での矯正効果が不足する。
【0004】また、特許第2637619号公報に示さ
れる技術では、カール量を検出することにより、ローラ
間の速度差をある値に固定してループを形成し、カール
矯正を行っている。このように速度差固定のため、ルー
プ量は用紙後端ほど大きくなり、後端は十分な矯正効果
が得られるが、先端部はループが小さく、十分な矯正効
果が得られない。また、いずれの技術も、ループを形成
している時間は短く、カールが非常に大きい場合、ルー
プ量を大きくしても矯正効果が不十分な場合がある。ま
た、ループ量を大きくしすぎると、用紙に波打ち状の皺
が付くという副作用が発生する。
【0005】本発明は、上記問題を解消するものであ
り、用紙の先端から後端まで矯正が可能で、しかも、後
端ほど高い矯正効果が得られる用紙カール矯正装置を提
供することを目的とする。また、用紙の位置に応じてル
ープ量を制御することにより、カールの大きい用紙端面
のカール矯正を適切に行うことが可能な用紙カール矯正
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、用紙の搬送路に設けられ、搬送
される用紙のカールを矯正する用紙カール矯正装置にお
いて、用紙を搬送する第1搬送手段と、前記第1搬送手
段の下流に位置し、第1搬送手段の搬送速度よりも遅い
搬送速度に設定された第2搬送手段と、前記第1及び第
2搬送手段の間で用紙の先端を所定時間停止させる停止
手段と、前記第1及び第2搬送手段の間で発生する用紙
のループを受け入れる空間とを備えたものである。
【0007】上記構成においては、停止手段により第2
搬送手段の手前で用紙先端を一時停止させた後、第2搬
送手段で搬送することにより、用紙先端からループを作
った状態での搬送が可能となる。しかも、第1及び第2
搬送手段の速度の関係は、第1搬送手段の方が第2搬送
手段よりも高く設定されているので、用紙後端ほどルー
プ量が大きくなり、より強い矯正効果を得ることができ
る。これにより、用紙の先端から後端まで矯正が可能で
あり、しかも、後端ほど矯正効果を高めることができ
る。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の用紙カール矯正装置において、第1及び第2搬送手段
の少なくとも一方の搬送速度を設定する手段を有するも
のである。この構成においては、カール矯正の必要度合
いに応じて、適宜に搬送速度を設定することができる。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項1に記載
の用紙カール矯正装置において、停止手段は、第2搬送
手段の動作を停止させること、用紙先端に接触させるス
トッパ部材、又は駆動力を持たないローラ対のいずれか
である。この構成において、用紙の先端から後端側に至
るまでループを作り、全体に亘りカール矯正が可能とな
る。
【0010】また、請求項4の発明は、請求項1に記載
の用紙カール矯正装置が、用紙に形成された画像を定着
する熱定着手段の下流に設けられ、空間は用紙の表裏に
対し、熱定着手段の温度が低く設定された側に張り出し
ているものである。この構成においては、通常、熱定着
で用紙に発生するカール方向は熱定着手段の温度が高く
設定された側になっているが、これとは逆方向にループ
が形成されるので、カール矯正を適正に行うことができ
る。
【0011】また、請求項5の発明は、請求項1に記載
の用紙カール矯正装置を備え、用紙に形成された画像を
定着する熱定着手段とを備え、第1搬送手段は熱定着手
段の下流に配置されている画像形成装置である。この構
成においては、画像形成された用紙のカール矯正を適正
に行うことができる。
【0012】また、請求項6の発明は、請求項5に記載
の画像形成装置において、第1搬送手段が熱定着方式の
定着搬送手段であるものである。この構成においては、
カール矯正装置の構成要素の一つを熱定着搬送手段で兼
用することができる。
【0013】また、請求項7の発明は、請求項1に記載
の用紙カール矯正装置において、第1搬送手段は画像形
成装置に連結された排紙装置内に位置するものである。
この構成においては、請求項1と同等のカール矯正機能
を持つ排紙装置が得られる。
【0014】また、請求項8の発明は、請求項1に記載
の用紙カール矯正装置において、第1搬送手段は画像形
成装置の排出ローラであり、第2搬送手段は画像形成装
置に連結された排紙装置内に位置するものである。この
構成においては、カール矯正装置の構成要素の一部を画
像形成装置に持たせ、構成部品を削減した排紙装置が得
られる。
【0015】また、請求項9の発明は、用紙の搬送路に
設けられ、搬送される用紙のカールを矯正する用紙カー
ル矯正装置において、用紙を搬送する第1搬送手段と、
第1搬送手段の下流に位置する第2搬送手段と、第2搬
送手段の搬送速度を制御する制御手段と、第1搬送手段
の上流近傍に位置し、用紙を検出する検出手段と、発生
する用紙のループを受け入れる空間とを備え、制御手段
は、用紙後端部が次の用紙の先端と干渉しない範囲で第
2搬送手段の搬送速度を第1搬送手段よりも低速に維持
するように制御するものである。
【0016】上記構成においては、第2搬送手段の搬送
を停止して用紙後端にループを作成し、その状態を長く
保つことで矯正効果が高くなる。この効果を高めるに
は、次に搬送されてくる用紙の先端を検出し、該先端が
第1搬送手段に到達する時間と、第2搬送手段の停止を
解除し搬送を開始することによりループが解消するまで
の時間を計算し、これらを比較し、用紙停止時間を最大
限に設定するように制御する。なお、第2搬送手段を停
止でなく、極低速に制御することでも、同等の作用が得
られる。
【0017】また、請求項10の発明は、請求項9に記
載の用紙カール矯正装置において、1枚の用紙に対して
複数回、第2搬送手段の搬送速度を低速に切り換える場
合、最後に低速で回転している時間がその他の各低速回
転時の時間よりも長くしたものである。この構成におい
ては、用紙後端側で最も長い時間、ループ状態が保持さ
れ、後端部での矯正効果を高めることができる。
【0018】また、請求項11の発明は、用紙の搬送路
に設けられ、搬送される用紙のカールを矯正する用紙カ
ール矯正装置において、用紙を搬送する第1搬送手段
と、第1搬送手段の下流に位置する第2搬送手段と、第
1及び第2搬送手段の間で用紙の搬送速度を低下させ、
用紙にループを発生させる手段と、発生する用紙のルー
プを受け入れる空間と、用紙を検出する用紙検出手段
と、用紙検出手段の出力に基づいて第1又は第2搬送手
段の少なくとも一方の搬送速度を制御する制御手段とを
備えたものである。
【0019】上記構成においては、第1又は第2搬送手
段の搬送速度を用紙検出手段の出力に基づいて変化させ
ることが可能であり、ループを発生させる手段により所
定のループ形成後、第2搬送手段の搬送速度を第1搬送
手段と等速に切換えて所定のループ量を維持し、または
高速に切換えてループを解消する。用紙後端部では第2
搬送手段の搬送速度を第1搬送手段のそれよりも低速に
設定することにより、ループ量を増大し、又は再度ルー
プを形成する。これにより、用紙の先端、後端を確実に
矯正することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。本実施形態に係る用紙カール
矯正装置は、レーザプリンタやコピー機等の電子写真装
置(画像形成装置)に装備される。図1は第1の実施形
態による画像形成装置を示す。画像形成装置1は、感光
体2上に形成したトナー画像を搬送される用紙上に転写
し、転写された画像を熱定着器3(定着手段)により熱
定着し、画像が形成された用紙を排紙部4に排出する。
感光体2の周辺には、露光手段20、現像手段21、転
写手段22等の電子写真プロセス手段が配置されてい
る。給紙装置5(給紙手段)は複数の給紙カセット5
1,52,53と手差し給紙部54を有する。用紙はい
ずれかの給紙装置5から給紙ローラ55により1枚ずつ
給紙され、搬送ローラ56が配置された用紙搬送路12
を通って供給される。熱定着器3は一対のヒートローラ
3aと加圧ローラ3bとから成る。
【0021】用紙搬送路12は、熱定着器3の下流側に
おいて排紙部4へ向かう経路中には、用紙を検出する用
紙センサ10(用紙検出手段)と、一対の第1搬送ロー
ラ18(第1搬送手段)と、その下流側に位置する一対
の第2搬送ローラ11(第2搬送手段;排紙ローラでも
ある)と、第1搬送ローラ18及び第2搬送ローラ11
の間に設けられ用紙のループを受け入れる空間19が設
けられている。第2搬送ローラ11の搬送速度は、第1
搬送ローラ18のそれよりも遅い速度に設定されてお
り、また、第2搬送ローラ11を所定時間停止させるこ
とも可能とされている(停止手段)。これにより、搬送
される用紙にループを発生させることができるようにな
っている。上記各要素でもって、熱定着により用紙に発
生したカールを矯正するための用紙カール矯正装置を構
成している。なお、第1搬送ローラ18及び第2搬送ロ
ーラ11の少なくとも一方又は両者が速度制御可能とさ
れていてもよい。
【0022】ここで、上記熱定着器3による定着作用に
ついて図2及び図3を参照して説明する。熱定着器3は
画像面側のヒートローラ3aの内部にのみヒータが設け
られているため、画像面側のヒートローラ3aと裏側の
加圧ローラ3bとでは、温度、熱量が異なる。このよう
な構成でなる熱定着器3に水分を多量に含んだ用紙を通
紙すると、用紙の表側(画像面側)と裏側で不均一な熱
量が加えられるため、用紙に含まれる水分は熱量の低い
側に蒸発しながら水分が移動し乾燥される(図2)。乾
燥により紙の繊維が収縮を起こすが、紙に含まれる水分
は紙の表から裏方向に移動し、裏側から放出され、最終
的には紙の両面が同じ水分量に乾燥する。
【0023】繊維の収縮には水分が蒸発する際に水の表
面張力により繊維が引き寄せられる繊維間収縮と、単に
繊維の径、長さが収縮する繊維内収縮の2通りがある。
上記の定着構成の場合は、表側(画像面側)は直接加熱
されるため、繊維内収縮のみが発生し、裏側(非画像面
側)は表側から多量の水分が移動し、繊維間に水分が液
体の状態で介在するため、繊維内収縮に加え繊維間収縮
も発生する。そのため表裏の収縮度合いが異なり、裏面
の方が繊維の収縮度合いが大きい。よって、紙は非画像
面側に大きくカールした状態となる。また、カールは紙
の筋目に影響され、筋目の方向を軸にしてカールする
(図3)。
【0024】用紙のカールが大きいと、収容時に用紙不
揃い、積載枚数未達など、排紙装置において数々の不具
合が発生する原因となる。紙の含水率が少ない場合は、
水分変化が小さいため、カール自体も小さく問題となら
ない。以上は画像が文字だけのテキストなどの場合であ
り、トナー付着量が多いベタ画像やカラー画像の場合は
上記水分変化のカールに加えて、トナーの収縮によるカ
ールがプラスされるので、カール方向は上記の限りでは
ない。
【0025】本カール矯正装置は、比較的に高湿紙が定
着されることで、水分量の変化が大きく急激である場合
に顕著な作用効果が得られるものである。その作用は、
具体的には、紙の繊維間が水素結合されていることを利
用しており、定着手段の熱により水分が急激に変化する
ことにより、繊維間に水分が液体の状態で介在すること
になり、それにより水素結合が弱められたり、結合点が
増えたりといった変化が起きる。定着手段を通過直後
は、この繊維間の再結合が行われている領域となり、紙
を撓ませてループを作ることにより、紙に歪みを与え、
歪みを与えた状態で再結合させることにより、矯正を可
能とすることである。よって、矯正を行う箇所が定着手
段に近いほど矯正効果は高く、矯正を行う箇所が定着直
後、又は排紙装置の入り口までの範囲であれば、小さい
ループを形成するだけでカールを矯正することができ
る。しかし、繊維間の再結合を起こしている時間は長い
ので、矯正を行う箇所が排紙装置の出口付近であって
も、形成するループを大きくすればカールを矯正するこ
とはできる。また、ループ形成までにループと逆方向の
湾曲経路を通過させると紙が湾曲し、歪みが加えられる
ため効果が薄れる。
【0026】図4はカール矯正装置の一実施形態による
構成を示す。用紙は熱定着器3でトナー像を熱定着さ
れ、その下流に位置する用紙検出センサ10を通過し、
第1搬送ローラ18に搬送される。第2搬送ローラ11
は図示しないモータ、クラッチなどにより回転、停止可
能に構成されており、用紙検出センサ10が用紙先端を
検出した信号に基づき、第2搬送ローラ11の回転を停
止しループを形成する。この第2搬送ローラ11は、所
定時間後、第1搬送ローラ18より遅い搬送速度で回転
を開始する。第2搬送ローラ11の停止時間を変更する
ことにより、用紙先端のループ量を調節することが可能
となる。
【0027】定着でカールを発生するのは高湿紙であ
り、上記のように画像面と反対側(温度の低いローラ
側)にカール(図4の場合、用紙の前、後端側が上向い
た下に凸カール)することが分かっているため、用紙搬
走路12のガイド板はカール方向と反対側に用紙Pがル
ープを形成するように空間19を構成している。但し、
カラー画像形成装置や片側ヒータの定着方式でない場合
は、空間を逆方向に形成する場合もあり得る。
【0028】第2搬送ローラ11の駆動は、第1搬送ロ
ーラ18より若干遅い速度に設定されており、用紙を搬
送するにしたがって、両ローラの速度差のため、順次ル
ープ量が増大する。これにより、用紙後端側ほど矯正効
果を高めることが可能になる。また、第1搬送ローラ1
8、第2搬送ローラ11は、その内の少なくとも一方の
搬送速度を設定可能とされていてもよく、第2搬送ロー
ラ11と第1搬送ローラー18の速度差の設定を行うこ
とにより、矯正効果の調節が可能となる。設定の方法は
操作パネルなどの入力手段により行う(後述の図8乃至
図10)。
【0029】図5はカール矯正装置の他の実施形態によ
る構成を示す。用紙を停止させる手段としてのストッパ
31が、図示しないモータやソレノイド、カム等の駆動
手段により、搬送ローラ11の直前位置に突出、退避可
能に設けられている。用紙検出センサ10が用紙Pの先
端を検出すると、ストッパ31は用紙搬送路に突出して
用紙Pの停止を行い、所定時間後、退避を行う。この停
止時間を変更することにより、用紙先端のループ量を調
節することが可能となる。
【0030】図6はカール矯正装置のさらに他の実施形
態による構成を示す。第1搬送ローラ18の下流で第2
搬送ローラ11の直上流に、停止手段として駆動力を持
たないローラ対32が設けられている。このローラ対3
2は用紙Pが上流より送り込まれ、ある所定の回転トル
クに達した際に、回転するように構成されている。用紙
Pがローラ対28にニップされ、ローラ対28が回転を
開始するまでの間、用紙Pは一時停止し、ループが形成
された状態になる。
【0031】図7はカール矯正装置を排紙装置に装備し
た実施形態を示す。この実施形態では、画像出力後の排
紙を受けるソータ等の排紙装置40が画像形成装置1に
連結されている。排紙装置40は用紙を受ける複数のビ
ン41と、用紙排出を仕分ける通路切換え機構42と、
画像形成装置1の排紙ローラ11(ここでは、第2搬送
手段ではなく、第1搬送手段に相当する)により排出さ
れる用紙を受け入れる搬入ローラ43(第2の搬送手
段)を備えている。この下流側の搬入ローラ43が排紙
ローラ11の搬送速度よりも遅い速度で駆動されるよう
制御することで、用紙先端側の搬送を遅らせ、画像形成
装置1と排紙装置40との間(搬入ローラ43と排紙ロ
ーラ11との間)に形成した空間19に用紙のループを
作る。これにより、矯正効果を得る。本実施形態では、
画像形成装置1の排紙ローラ11を第1搬送ローラとし
て用いているが、第1搬送ローラを排紙装置40内に持
つ構成も可能である。
【0032】図8は、画像形成装置1に備えられた用紙
特性の入力手段としてのパネル15を示す。この操作パ
ネル15は、操作キーと表示用LCD16を有し、これ
らを用いてオペレータやサービスマンが各給紙装置毎に
通紙される用紙にカール矯正効果を与えるか否かを設定
することができる。また、図9、図10はLCD16の
表示例を示す。図10の表示状態で、カール矯正効果の
設定が行える。
【0033】次に、図11乃至図18を参照して上記の
ようなカール矯正装置におけるループ量制御動作を説明
する。図11及び図12は、それぞれ図4、図5の実施
形態でのループ量制御のタイムチャートを示す(請求項
1に対応)。用紙検出センサ10が用紙先端を検出して
その信号がオンになったタイミングで、第2搬送ローラ
11の回転を停止、又はストッパ31が用紙搬送路12
に突出し、所定時間t1後に、再度回転を開始し、又は
ストッパ31が待避する。ここに、第1搬送ローラ18
の搬送速度の方が第2搬送ローラ11の搬送速度よりも
速いので、両ローラ間で用紙に形成されるループ位置は
移動してゆき、また、ループ量は漸次大きくなる。その
後、用紙検出センサ10が用紙後端を検出してその信号
がオフになった後、用紙後端が第1搬送ローラ18から
離れると、次第にループは解消される。このような制御
を行うことで、用紙先端側からループを形成して、カー
ル矯正を行うことができ、また、後端側になる程、矯正
効果を高めることができる。
【0034】図13は、上記とは別のループ量制御のタ
イムチャートを示す(請求項9に対応)。この制御にお
いては、1枚目の用紙後端部が2枚目の用紙先端と干渉
しない範囲で、第2搬送ローラ11の搬送速度を第1搬
送ローラ18よりも低速(又は停止)に維持するように
制御する。すなわち、用紙検出センサ10が1枚目の用
紙後端を検出してセンサ信号がオフになったタイミング
で、第2搬送ローラ11の回転を停止し、これにより、
用紙の後端部にループを形成し、その状態を一時的に保
持させる。2枚目の用紙先端が到来する前に、第2搬送
ローラ11の回転を開始させ、1枚目の用紙後端部のル
ープを解消する。
【0035】このような制御においては、第2搬送ロー
ラ11の搬送を停止して用紙後端にループを作成し、そ
の状態を長く保つことで矯正効果が高くなり、その効果
をより高めるには、次に搬送されてくる用紙の先端が第
1搬送ローラ18に到達する時間と、第2搬送ローラ1
1の停止を解除し搬送を開始することによりループが解
消するまでの時間を計算し、これらを比較し、用紙停止
時間を最大限に設定するように制御すればよい。なお、
第2搬送ローラ11を停止でなく、極低速に制御するこ
とでも、同等の作用が得られる。
【0036】図14は、さらに別のループ量制御のタイ
ムチャートであり、1枚の用紙で複数回(ここでは先端
側と後端側)、第2搬送ローラ11の搬送速度を低速に
切り換える場合であって、最後に低速で回転(又は停
止)している時間t2がその他の低速回転(又は停止)
時の時間t1よりも長くしたものである(請求項10に
対応)。この制御により、用紙のループ位置は移動して
ゆき、用紙後端側で最も長い時間、ループ状態が保持さ
れ、後端部での矯正効果を高めることができる。
【0037】図15、図16は、さらに別のループ量制
御のタイムチャートであり、用紙検出センサ10の出力
に基づいて、第2搬送ローラ11の搬送速度を制御する
ようにしている(請求項11に対応)。この例では、上
述の同等の要領で所定のループ形成後、第2搬送ローラ
11の搬送速度を第1搬送ローラ18と等速に切換えて
所定のループ量を維持し(又は、高速に切換えてループ
を解消;図16)、用紙後端部では第2搬送ローラ11
の搬送速度を第1搬送ローラ18よりも低速に設定する
ことにより、ループ量を増大(又は再度ループを形成)
する。これにより、用紙の先端、後端を矯正することが
できる。
【0038】図17、図18は、停止手段としてストッ
パ31と第2搬送ローラ11を用いて、それぞれ上記図
15、図16と同等の作用を得るようにしたものであ
る。
【0039】上記各種実施形態に示したように、用紙を
停止させる手段は、モータ、クラッチ等により、第2搬
送ローラを回転、停止可能に構成し、用紙検出センサが
用紙先端を検出すると、第2搬送ローラの回転を停止さ
せるものとすればよい。このローラの停止時間を変更す
ることにより、用紙先端のループ量を調整することが可
能となる。また、ストッパを用いる場合は、これをモー
タや、ソレノイド、カム等の駆動手段により搬送路に対
して突出、退避可能に構成し、用紙検出センサが用紙先
端を検出すると、搬送路に突出して用紙を停止させ、所
定時間退避を行うものとすればよい。用紙を停止させる
時間を変更することにより、上記と同等の作用が得られ
る。また、第2搬送ローラの速度切換えのタイミング
は、用紙の先端、後端を検出し、所定時間後に行う方法
や、紙の先端を検出し、モータのパルスをカウントする
方法や、その他公知の方法を適用可能である。
【0040】また、上記は一般的な場合である用紙端面
のカールが大きい場合を例に説明したが、定着器の構
成、その他の用件により、別の傾向のカールが発生する
場合は、そのカールに対して適正な効果が得られるよう
に制御することも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、下流側に
位置する第2搬送手段の手前で用紙先端を一時停止さ
せ、用紙先端からループを作った状態で搬送することが
可能であり、しかも、第2搬送手段の搬送速度が第1搬
送手段のそれよりも低く設定されているので、用紙後端
ほどループ量が大きくなり、用紙先端側から後端部まで
カール矯正効果が得られ、しかも、後端側で高いカール
矯正効果が得られる。また、次の用紙の先端と干渉しな
い範囲で用紙後端部にループを形成した状態で一時停止
又はループ状態を長く維持するように制御することによ
り、用紙後端部でのカール矯正効果を高めることができ
る。また、用紙の位置に応じてループ量を制御すること
により、カールの大きい用紙端面のカール矯正を適切に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるカール矯正装置が
装備された画像形成装置の構成図。
【図2】 片側ヒータ定着器を通った用紙の状態変化を
示す説明図。
【図3】 用紙の目による用紙の状態変化を示す説明
図。
【図4】 本発明の一実施形態によるカール矯正装置の
構成図。
【図5】 他の実施形態によるカール矯正装置の構成
図。
【図6】 さらに他の実施形態によるカール矯正装置の
構成図。
【図7】 カール矯正装置を排紙装置に装備した構成
図。
【図8】 カール矯正効果の入力手段を示す構成図。
【図9】 カール矯正効果の入力手段の表示例を示す
図。
【図10】 カール矯正効果の入力手段の表示例を示す
図。
【図11】 ループ量制御のタイミング動作図。
【図12】 ループ量制御のタイミング動作図。
【図13】 ループ量制御のタイミング動作図。
【図14】 ループ量制御のタイミング動作図。
【図15】 ループ量制御のタイミング動作図。
【図16】 ループ量制御のタイミング動作図。
【図17】 ループ量制御のタイミング動作図。
【図18】 ループ量制御のタイミング動作図。
【符号の説明】
1 画像形成装置 3 熱定着器(定着手段) 10 用紙センサ(用紙検出手段) 11 第2搬送ローラ(第2搬送手段、但し図7では第
1搬送手段) 12 用紙搬送路 18 第1搬送ローラ(第1搬送手段) 19 空間 31 ストッパ(停止手段) 32 駆動力を持たないローラ対(停止手段) 40 排紙装置 43 搬入ローラ(第2搬送手段)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙の搬送路に設けられ、搬送される用
    紙のカールを矯正する用紙カール矯正装置において、 用紙を搬送する第1搬送手段と、 前記第1搬送手段の下流に位置し、第1搬送手段の搬送
    速度よりも遅い搬送速度に設定された第2搬送手段と、 前記第1及び第2搬送手段の間で用紙の先端を所定時間
    停止させる停止手段と、 前記第1及び第2搬送手段の間で発生する用紙のループ
    を受け入れる空間とを備えたことを特徴とする用紙カー
    ル矯正装置。
  2. 【請求項2】 第1及び第2搬送手段の少なくとも一方
    の搬送速度を設定する手段を有することを特徴とする請
    求項1に記載の用紙カール矯正装置。
  3. 【請求項3】 前記停止手段は、前記第2搬送手段の動
    作を停止させること、用紙先端に接触させるストッパ部
    材、又は駆動力を持たないローラ対のいずれかであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の用紙カール矯正装置。
  4. 【請求項4】 用紙に形成された画像を定着する熱定着
    手段の下流に設けられており、前記空間は用紙の表裏に
    対し、熱定着手段の温度が低く設定された側に張り出し
    ていることを特徴とする請求項1に記載の用紙カール矯
    正装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の用紙カール矯正装置を
    備え、 用紙に形成された画像を定着する熱定着手段とを備え、 前記第1搬送手段は熱定着手段の下流に配置されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記第1搬送手段は熱定着方式の定着搬
    送手段であることを特徴とする請求項5に記載の画像形
    成装置。
  7. 【請求項7】 前記第1搬送手段は画像形成装置に連結
    された排紙装置内に位置することを特徴とする請求項1
    に記載の用紙カール矯正装置。
  8. 【請求項8】 前記第1搬送手段は画像形成装置の排出
    ローラであり、第2搬送手段は画像形成装置に連結され
    た排紙装置内に位置することを特徴とする請求項1に記
    載の用紙カール矯正装置。
  9. 【請求項9】 用紙の搬送路に設けられ、搬送される用
    紙のカールを矯正する用紙カール矯正装置において、 用紙を搬送する第1搬送手段と、 前記第1搬送手段の下流に位置する第2搬送手段と、 前記第2搬送手段の搬送速度を制御する制御手段と、 前記第1搬送手段の上流近傍に位置し、用紙を検出する
    検出手段と、 発生する用紙のループを受け入れる空間とを備え、 前記制御手段は、用紙後端部が次の用紙の先端と干渉し
    ない範囲で第2搬送手段の搬送速度を第1搬送手段より
    も低速に維持するように制御することを特徴とする用紙
    カール矯正装置。
  10. 【請求項10】 1枚の用紙に対して複数回、前記第2
    搬送手段の搬送速度を低速に切り換える場合、最後に低
    速で回転している時間がその他の各低速回転時の時間よ
    りも長いことを特徴とする請求項9に記載の用紙カール
    矯正装置。
  11. 【請求項11】 用紙の搬送路に設けられ、搬送される
    用紙のカールを矯正する用紙カール矯正装置において、 用紙を搬送する第1搬送手段と、 前記第1搬送手段の下流に位置する第2搬送手段と、 前記第1及び第2搬送手段の間で用紙の搬送速度を低下
    させ、用紙にループを発生させる手段と、 発生する用紙のループを受け入れる空間と、 用紙を検出する用紙検出手段と、 前記用紙検出手段の出力に基づいて前記第1又は第2搬
    送手段の少なくとも一方の搬送速度を制御する制御手段
    とを備えたことを特徴とする用紙カール矯正装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US9845212B2 (en) 2015-10-13 2017-12-19 Murata Machinery, Ltd. Paper delivery device
CN108609213A (zh) * 2018-05-25 2018-10-02 常州汉威信科技股份有限公司 纸张搬送机构

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