JP2000269520A - 高耐圧型半導体装置 - Google Patents

高耐圧型半導体装置

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JP2000269520A
JP2000269520A JP11068078A JP6807899A JP2000269520A JP 2000269520 A JP2000269520 A JP 2000269520A JP 11068078 A JP11068078 A JP 11068078A JP 6807899 A JP6807899 A JP 6807899A JP 2000269520 A JP2000269520 A JP 2000269520A
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Japan
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film
type
layer
semiconductor device
breakdown voltage
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JP11068078A
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Masanobu Tsuchiya
政信 土谷
Shingo Sato
慎吾 佐藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接合終端構造において有効にRFP効果を利用
でき、静耐圧特性、動耐圧特性両者に充分なマージンを
得る高耐圧型半導体装置を提供する。 【解決手段】N型基板11に形成された高耐圧素子の主
接合領域周辺のP型層12と終端の高濃度N+ 型チャネ
ルストッパ層13との間の基板表面上に半導電性膜14
が形成され、その上にはP型層12からN+ 型チャネル
ストッパ層13の方向に、ノンドープのポリシリコン膜
(第1膜18a)と、不純物がドーピングされたポリシ
リコン膜(第2膜18b)が交互に規則正しく形成され
その上に絶縁膜15が形成されている。絶縁膜15上に
P型層12と接続される電極16と、チャネルストッパ
層13と接続される電極17が形成されている。N型基
板11の裏面には高濃度のN+ 型層19に接続される電
極20が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大電力駆動の高耐
圧型半導体装置に係り、特にその接合終端構造の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】高耐圧のダイオードやバイポーラトラジ
スタ、パワーMOSFET、IGBT等の高耐圧型半導
体装置の接合終端部に関し、パッシベーション膜として
半導電性膜を直接素子基板表面とコンタクトする構造を
用いる技術がある。これにより、上記接合終端部におけ
る表面電界緩和効果を高め、高耐圧型半導体装置スイッ
チオフ時の逆電圧印加時における空乏層の伸びを均一化
するなど、耐圧特性の向上、動作安定化を図っている。
【0003】図7は、従来の高耐圧型半導体装置の接合
終端部を示す断面図である。N型基板101に、高耐圧
素子の素子領域周辺のP型層102と、P型層102を
所定距離隔てて取り囲むように終端の高濃度N+ 型チャ
ネルストッパ層103が形成されている。P型層102
とチャネルストッパ層103との間の基板表面上に半導
電性膜104が形成されている。
【0004】半導電性膜104はSiO2 等の絶縁膜1
05で覆われ、その上にP型層102と接続される電極
106と、N+ 型チャネルストッパ層103と接続され
る電極107が形成されている。なお、電極106と1
07は充分な絶縁距離が保たれる。N型基板101の裏
面には高濃度のN+ 型層109及びこのN+ 型層109
に接続される電極110が形成されている。
【0005】例えば、上記構成における耐圧試験時、動
作状態から遮断状態で電極106は0V、電極107
は、裏面の電極110と同電位になり、例えば3000
V印加される。このとき、P型層102に対する空乏層
の過渡的な伸びは、半導電性膜104による表面電界緩
和効果及び電極106,107によるメタルフィールド
プレートの作用により、均一化されるようになる。
【0006】ところが、3000Vを越える耐圧を要求
する試験になると、素子遮断状態で静的な電圧をかける
静的耐圧特性に関しては所望の値を維持できるが、素子
遮断状態で、電流を強制的に流す動的耐圧特性(SUS
耐圧)に関しては、耐圧が低下する傾向にあるという問
題が発生した。
【0007】上記問題の起きる原因は、素子表面付近の
空乏層の過渡的な伸びが阻害され、半導電性膜の持つ電
界緩和効果のマージンを超えた電界集中が発生すること
による。
【0008】そこで、図8に示すように、例えば上記図
7の構成において、半導電性膜104上にこの半導電性
膜よりも抵抗率が低い(2桁くらい低い)ポリシリコン
108(ノンドープのポリシリコン)を付加する構造が
採用された。この構成は、ポリシリコン108に静電的
に発生する等電位面を利用するポリシリコンのRFP
(Resistive Field Plate)効果により、上記動的耐圧
特性の低下を抑えるものである。
【0009】すなわち、空乏領域へのホールの侵入が多
少あっても、ポリシリコンの等電位面による支配的な影
響力で素子表面付近の空乏層の過渡的な伸びが均一にな
るように改善される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記半
導電性膜上にポリシリコンを付加した接合終端構造で
も、形成したポリシリコンの局所的な膜質の違いによ
り、ポリシリコン内部の等電位面が不均一になる懸念が
ある。
【0011】図9は、上記ポリシリコン内部の等電位面
の乱れを表わす概念図である。ポリシリコンは例えばC
VD法等により形成され、局所的な膜質の違い(異状
面)115が発生することもある。この局所的な異状面
の影響で等電位面116は乱れ、その影響は広範囲に及
ぶ。この結果、有効なRFP効果を得ることができず、
動的な耐圧特性(SUS耐圧)に対するマージンはまだ
低く、十分とはいえないものであった。
【0012】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のであり、その課題は、接合終端構造においてRFP効
果をより有効に利用でき、もって静耐圧特性、動耐圧特
性両者に充分なマージンを得ることができる高耐圧型半
導体装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の高耐圧型半導
体装置は、N型半導体基板と、前記基板表面に選択的に
形成されたP型拡散層と、前記P型拡散層を取り囲みか
つ前記P型拡散層とは所定の間隔を有する前記基板より
高濃度のN型拡散層が存在し、少なくとも前記P型拡散
層と前記N型拡散層間の基板表面に半導電性膜、かつ前
記半導電性膜上に交互に配置された第1膜、第2膜とを
設けた接合終端構造とを具備したことを特徴とする。
【0014】この発明によれば、半導電性膜上に形成す
る第1膜及び第2膜により、RFP効果ができるだけ有
効に作用する構成を設け、大電圧がかかったとき、接合
終端部の半導電性膜上に均一な等電位面を形成する。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る高耐圧型半導体装置の接合終端部の構成を示す断
面図である。N型基板11に、高耐圧素子の素子領域周
辺のP型層12と、P型層12を所定距離隔てて取り囲
むように終端の高濃度N+ 型チャネルストッパ層13が
形成されている。P型層12とチャネルストッパ層13
との間の基板表面上に半導電性膜14が形成されてい
る。
【0016】半導電性膜14は、通常、半導体より抵抗
が高く、抵抗率が107 〜1013Ωcmである。半導電
性膜は、シリコンに少なくとも酸素、窒素、炭素のうち
いずれかが混入されたものである。ここでは、半導電性
膜14は、例えばシリコンに酸素を混入したものを用い
る。
【0017】半導電性膜14上には、P型層12からN
+ 型チャネルストッパ層13の方向に、ノンドープのポ
リシリコン膜でなる第1膜18aと、不純物がドーピン
グされたポリシリコン膜でなる第2膜18bが交互にそ
れぞれ略所定の幅A,B(A≧B)を有して規則正しく
形成されている。
【0018】ここでは両端が第2膜18bとなっている
が、この限りではなく、第1膜18aと第2膜18bが
交互に配列されていればよい。しかし、後述する作用を
考慮すると、両端が不純物がドーピングされたポリシリ
コン膜でなる第2膜18bの方がより好ましい。上記第
1膜は抵抗率が105 〜107 Ωcm程度であり、上記
第2膜は抵抗率が10-5〜101 Ωcm程度である。
【0019】半導電性膜14は、これら第1膜18aと
第2膜18bの配列構成上を含めてSiO2 等の絶縁膜
15で覆われている。絶縁膜15上にP型層12と接続
される電極16と、N+ 型チャネルストッパ層13と接
続される電極17が形成されている。なお、電極16と
17は充分な絶縁距離が保たれる。N型基板11の裏面
には高濃度のN+ 型層19及びこのN+ 型層19に接続
される電極20が形成されている。
【0020】例えば、上記構成における耐圧特性試験
時、動作状態から遮断状態で電極16は0V、電極17
は、裏面の電極20と同電位になり例えば3000V印
加される。このとき、P型層12に対する空乏層の過渡
的な伸びは、次の作用により均一化が図られる。
【0021】まず、半導電性膜14による表面電界緩和
効果及び半導電性膜14の一部上を絶縁膜を介して覆う
電極16,17によるメタルフィールドプレートの作
用、さらには、第1膜18a、第2膜18bに静電的に
発生する等電位面を利用するRFP(Resistive Field
Plate)効果である。これにより、動的耐圧特性(SU
S耐圧)の低下をも抑える。
【0022】図2は、本発明の第1の実施形態に係るポ
リシリコン内部の等電位面の乱れを表わす概念図であ
る。局所的な膜質の違い(異状面)21の発生があった
としても、本発明では第1膜18a、第2膜18bの構
成によって、RFP(Resistive Field plate)効果を
最大限活用できる。
【0023】すなわち、ドーピングされたポリシリコン
である第2膜18bがポリシリコンの等電位面22を修
正することができるため、等電位面22に乱れが生じた
としても最小限に留めることができる。第1膜18aと
第2膜18bの形成はピッチが狭い方が等電位面22の
乱れを最小限に留めることができる。
【0024】上記構成によれば、ポリシリコンの等電位
面の乱れがあったとしても、それを最小限に留める作用
を備え、3000Vよりも大きい動的な耐圧特性試験に
も、ポリシリコンの等電位面による支配的な影響力で素
子表面付近の空乏層の過渡的な伸びが均一になるように
改善される。
【0025】これにより、RFP効果を有効利用でき、
静耐圧特性、動耐圧特性両者に充分なマージンを得るこ
とのできる高耐圧型半導体装置の構成が期待できる。ま
た、図示しないが、上記構成にさらに、半導電性膜14
下の基板表面に選択的に低濃度のP- 拡散層を設けるR
ESURF(Reduced Surface Field)技術を付加して
も、耐圧特性向上に寄与する。
【0026】なお、この実施形態では上記第1膜18a
及び第2膜18bは、電極16,17と電気的に接続さ
れていない構成を示したが、電極16とは電気的に接続
されていたとしても問題ない(これに対し電極17とは
電気的に接続されてはならない)。
【0027】図3は、本発明の第2の実施形態に係る高
耐圧型半導体装置の接合終端部の構成を示す断面図であ
る。図1と同様の箇所には同一の符号を付し、その説明
は省略する。図1に比べて異なる構成は、半導電性膜1
4上の第1膜27と第2膜28の構成である。
【0028】半導電性膜14上には、P型層12からN
+ 型チャネルストッパ層13の方向に、酸化膜でなる第
1膜27と、不純物がドーピングされたポリシリコン膜
でなる第2膜28が交互に規則正しくそれぞれ所定の幅
C,D(C≧D)を有して形成されている。上記第2膜
は抵抗率が10-5〜101 Ωcm程度である。
【0029】ここでは両端が第2膜28となっている
が、この限りではなく、第1膜27と第2膜28が交互
に配列されていればよい。しかし、後述する作用を考慮
すると、両端が不純物がドーピングされたポリシリコン
膜でなる第2膜28の方がより好ましい。
【0030】上記構成によっても、半導電性膜14によ
る表面電界緩和効果及び電極16,17によるメタルフ
ィールドプレートの作用、さらには、第1膜27、第2
膜28に静電的に発生する等電位面を利用するRFP
(Resistive Field Plate)効果により、動的耐圧特性
の低下をも抑える。
【0031】すなわち、この第2の実施形態では、絶縁
膜である第1膜27と、ドーピングされたポリシリコン
である第2膜28による、半導電性膜14上の容量結合
構成により、RFP効果が活用できる。これにより、半
導電性膜14上に均一な等電位面を形成することができ
る。
【0032】第1膜27と第2膜28の形成は、上記容
量結合によるRFP効果が作用するピッチを有して形成
されるべきであり、ピッチがある程度狭い方がRFP効
果が作用しやすい。絶縁物による容量結合としたこと
で、第1の実施形態よりもリーク電流を抑えることがで
きる。
【0033】上記構成によれば、容量結合による均一な
等電位面を形成できるため、3000Vよりも大きい動
的な耐圧特性試験にも、ポリシリコンの等電位面による
支配的な影響力で素子表面付近の空乏層の過渡的な伸び
が均一になるように改善される。
【0034】これにより、RFP効果を有効利用でき、
静耐圧特性、動耐圧特性両者に充分なマージンを得るこ
とのできる高耐圧型半導体装置の構成が期待できる。ま
た、図示しないが、上記構成にさらに、半導電性膜14
下の基板表面に選択的に低濃度のP- 拡散層を設けるR
ESURF(Reduced Surface Field)技術を付加して
も、耐圧特性向上に寄与する。
【0035】なお、この実施形態では上記第1膜27及
び第2膜28は、電極16,17と電気的に接続されて
いない構成を示したが、電極16や電極17と電気的に
接続されていたとしても問題ない。
【0036】図4は、本発明の前記第1の実施形態に係
る接合終端構造を有する具体例として、高耐圧ダイオー
ドの構成を示す断面図である。製造方法を踏まえて説明
する。
【0037】N型半導体基板(比抵抗ρ=170Ωc
m、厚さ625μm)41の主表面に選択的にP型のア
ノード層42とデバイス外周のN型のチャネルストッパ
層43を形成する。両者の形成は共にイオン注入と拡散
技術を利用する。前者(42)はイオン注入条件を、イ
オン種B(ボロン)、加速電圧60keV、ドーズ量1
×1014cm-2、拡散条件を窒素雰囲気で拡散温度11
50℃、拡散時間60分とし、また、後者(43)はイ
オン注入条件を、イオン種As(砒素)、加速電圧40
keV、ドーズ量5×1015cm-2、拡散条件を酸素雰
囲気で拡散温度1000℃、拡散時間20分とした。
【0038】次に、主表面全面に常圧CVD法により、
厚さ400nmの酸化膜(図示せず)を形成した後、ア
ノード層42とチャネルストッパ層43間の酸化膜を選
択的にエッチングした。次に、減圧CVD法により、
1.5μmの半導電性膜44を成膜温度700℃で生成
した後、100nmのノンドープのポリシリコン(45
1)を堆積した。
【0039】次に、上記ポリシリコンに対し、レジスト
マスクを形成するなどしてアノード層42からチャネル
ストッパ層43の方向に略等間隔にイオン注入によるド
ーピングを行った。これにより、半導電性膜44上にノ
ンドープのポリシリコンである第1膜45aと、ドーピ
ングされたポリシリコンである第2膜45bが規則正し
く交互に配置された構造にした。
【0040】次に、アノード層42とチャネルストッパ
層43間に存在するポリシリコン(45a,45b)と
半導電性膜44以外のポリシリコンと半導電性膜を選択
的に除去した。その後、常圧CVD法により酸化膜47
を生成し、950℃のゲッター(リンガラス層等を堆積
して酸化膜表面の汚染物質を吸収−除去)を行った。
【0041】次に、アノード層42とアノード電極4
9、チャネルストッパ層43とチャネルストッパ電極5
0がコンタクトする部分の酸化膜47を選択的にエッチ
ングし、各電極を形成した。各電極49,50はアルミ
ニウム電極とした。最後に基板裏面のカソード層48と
接続されるカソード電極51をアルミニウムにより形成
した。
【0042】なお、上記第1膜45a及び第2膜45b
は、アノード電極49,チャネルストッパ電極50と電
気的に接続されていない構成を示したが、アノード電極
49とは電気的に接続されていても問題ない(これに対
しチャネルストッパ電極50とは電気的に接続されては
ならない)。
【0043】上記構成によれば、ポリシリコンの局所的
な膜質の違いによって、ポリシリコン中の等電位面が乱
されたとしても、ドーピングされたポリシリコンである
第2膜452がポリシリコンの等電位面を修正すること
ができるため、等電位面の乱れを最小限に留めることが
できる。すなわち、半導電性膜44上のポリシリコンの
RFP効果を最大限に活用できるため、静的な耐圧特性
はもとより、動的な耐圧特性に対するマージンを大幅に
向上させることができる。
【0044】図5は、本発明の前記第2の実施形態に係
る接合終端構造を有する具体例として、高耐圧ダイオー
ドの構成を示す断面図である。製造方法を踏まえて説明
する。
【0045】N型半導体基板(比抵抗ρ=170Ωc
m、厚さ625μm)61の主表面に選択的にP型のア
ノード層62とデバイス外周のN型のチャネルストッパ
層63を形成する。両者の形成は共にイオン注入と拡散
技術を利用する。前者(62)はイオン注入条件を、イ
オン種B(ボロン)、加速電圧60keV、ドーズ量1
×1014cm-2、拡散条件を窒素雰囲気で拡散温度11
50℃、拡散時間60分とし、また、後者(63)はイ
オン注入条件を、イオン種As(砒素)、加速電圧40
keV、ドーズ量5×1015cm-2、拡散条件を酸素雰
囲気で拡散温度1000℃、拡散時間20分とした。
【0046】次に、主表面全面に常圧CVD法により、
厚さ400nmの酸化膜(図示せず)を形成した後、ア
ノード層62とチャネルストッパ層63間の酸化膜を選
択的にエッチングした。次に、減圧CVD法により、
1.5μmの半導電性膜64を成膜温度700℃で生成
した後、100nmのポリシリコンを堆積した。
【0047】次に、上記ポリシリコンに対し、イオン注
入によるドーピングを行った。その後、フォトリソグラ
フィ技術を用いるなどしてアノード層62からチャネル
ストッパ層63の方向に略等間隔の環状のポリシリコン
(65)が残るように選択的にエッチングした。その
後、エッチングした凹部を埋めるように常圧CVD法に
より酸化膜67を生成し、950℃のゲッターを行っ
た。これにより、半導電性膜64上に酸化膜(67)で
ある第1膜67aと、ドーピングされたポリシリコンで
ある第2膜65が規則正しく交互に配置された構造にし
た。
【0048】次に、アノード層62とアノード電極6
9、チャネルストッパ層63とチャネルストッパ電極7
0がコンタクトする部分の酸化膜67を選択的にエッチ
ングし、各電極を形成した。各電極69,70はアルミ
ニウム電極とした。最後に基板裏面のカソード層68と
接続されるカソード電極71をアルミニウムにより形成
した。
【0049】なお、上記第1膜67a及び第2膜65
は、アノード電極69,チャネルストッパ電極70と電
気的に接続されていない構成を示したが、アノード電極
69、チャネルストッパ電極70とは電気的に接続され
ていても問題ない。
【0050】上記構成によれば、酸化膜である第1膜6
7aと、ドーピングされたポリシリコンである第2膜6
5の容量容量結合による均一な等電位面を形成できる。
この結果、半導電性膜44上のポリシリコンのRFP効
果を有効利用でき、静的な耐圧特性はもとより、動的な
耐圧特性に対するマージンを大幅に向上させることがで
きる。
【0051】なお、上記第1、第2の実施形態に関する
具体例では、ダイオードを題材に説明したが、これに限
らず、高耐圧のバイポーラトランジスタ、パワーMOS
FET、IGBT他の各高耐圧パワーデバイスにおける
接合終端構造にも適用できる。
【0052】例えば、図6は、IGBTにおける接合終
端構造を示す断面構成図である。ここでは第1の実施形
態を適用するが、もちろん第2の実施形態でも適用可能
である。
【0053】N型基板80に形成された主接合領域に
は、エミッタ電極Eと接続されるP型層81及び基板よ
り高濃度のN+ 型層82の領域が複数ストライプ状に形
成されている(ストライプ形エミッタ)。このストライ
プ形エミッタ間において、N型基板表面を隔てるN+
層82相互間を跨ぐように図示しない絶縁膜を介してゲ
ート電極Gが設けられる。また、上記主面に対し裏面に
はコレクタ電極Cとつながる高濃度P+ 型層83が形成
されている。
【0054】素子領域周辺において、基板表面にはエミ
ッタ電極Eと同電位にされるP型層84とこれにつなが
る高濃度P+ 型ガードリング層85が設けられている。
さらに、ガードリング層85から、終端の高濃度N+
チャネルストッパ層86に向かって基板表面にP型層8
4より低濃度のP- 型のRESURF層87が設けられ
ている。このRESURF層87はN+ 型チャネルスト
ッパ層86とは離間している。
【0055】半導電性膜88は、P+ 型ガードリング層
85と終端の高濃度N+ 型チャネルストッパ層86との
間の基板表面上(RESURF層87上を含む)に形成
されている。半導電性膜88上には、ガードリング層8
5からN+ 型チャネルストッパ層86の方向に、ノンド
ープのポリシリコン膜でなる第1膜89aと、不純物が
ドーピングされたポリシリコン膜でなる第2膜89bが
交互に所定の幅(第1膜の幅≧第2膜の幅)を有してリ
ング状に形成されている。
【0056】半導電性膜88は、これら第1膜89aと
第2膜89bの配列構成上を含めて絶縁膜90で覆われ
ている。絶縁膜90上にP型層84及びP+ 型ガードリ
ング層85と接続されエミッタ電極Eと繋がる電極91
と、N+ 型チャネルストッパ層86と接続される電極9
2が形成されている。なお、電極91と92は充分な絶
縁距離が保たれる。
【0057】このように、各高耐圧パワーデバイスにお
ける接合終端構造に本発明は適用でき、RFP効果を有
効利用でき、静耐圧特性、動耐圧特性両者に充分なマー
ジンを得ることができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、接
合終端構造において、半導電性膜上に第1膜、第2膜か
らなるRFP効果をより有効に利用できる構成を形成し
たことにより、もって静耐圧特性、動耐圧特性両者に充
分なマージンを得ることができる高耐圧型半導体装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る、高耐圧型半導
体装置の接合終端部の構成を示す断面図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る、ポリシリコン
内部の等電位面の乱れを表わす概念図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る、高耐圧型半導
体装置の接合終端部の構成を示す断面図。
【図4】本発明の前記第1の実施形態に係る接合終端構
造を有する具体例として、高耐圧ダイオードの構成を示
す断面図。
【図5】本発明の前記第2の実施形態に係る接合終端構
造を有する具体例として、高耐圧ダイオードの構成を示
す断面図。
【図6】本発明を適用したIGBTにおける接合終端構
造を示す断面構成図。
【図7】従来の高耐圧型半導体装置の接合終端部を示す
断面図。
【図8】従来の高耐圧型半導体装置における接合終端部
の改良形態を示す断面図。
【図9】図8の接合終端部に関するポリシリコン内部の
等電位面の乱れを表わす概念図。
【符号の説明】
11…N型基板 12…P型層 13…N+ 型チャネルストッパ層 14…半導電性膜 15…絶縁膜 16,17,20…電極 18a…第1膜(ノンドープのポリシリコン膜) 18b…第2膜(ドーピングされたポリシリコン膜) 19…N+ 型層 27…第1膜(酸化膜) 28…第2膜(ドーピングされたポリシリコン膜)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N型半導体基板と、 前記基板表面に少なくとも素子領域として選択的に形成
    されたP型拡散層と、 前記P型拡散層を取り囲みかつ前記P型拡散層とは所定
    の間隔を有する前記基板より高濃度のN型拡散層が存在
    し、少なくとも前記P型拡散層と前記N型拡散層間の基
    板表面に半導電性膜、かつ前記半導電性膜上に交互に配
    置された第1膜、第2膜とを設けた接合終端構造とを具
    備したことを特徴とする高耐圧半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記半導電性膜は、シリコンに少なくと
    も酸素、窒素、炭素のうちいずれかが含まれていること
    を特徴とする請求項1記載の高耐圧半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導電性膜は、抵抗率が107 〜1
    13Ωcmであることを特徴とする請求項1記載の高耐
    圧半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1膜は抵抗率が105 〜107 Ω
    cmであり、前記第2膜は抵抗率が10-5〜101 Ωc
    mであることを特徴とする請求項1記載の高耐圧半導体
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第1膜は絶縁膜であり、前記第2膜
    は抵抗率が10-5〜101 Ωcmであることを特徴とす
    る請求項1記載の高耐圧半導体装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも前記P型拡散層に接続された
    電極、前記N型拡散層に接続された電極を具備し、前記
    両者の電極とは少なくとも前記第2膜は電気的にフロー
    ティング状態で構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の高耐圧半導体装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも前記P型拡散層に接続された
    電極を具備し、前記第2膜は前記電極と電気的に接続さ
    れることを特徴とする請求項4記載の高耐圧半導体装
    置。
  8. 【請求項8】 少なくとも前記P型拡散層に接続された
    電極、前記N型拡散層に接続された電極を具備し、前記
    第2膜は前記両者の電極の少なくともいずれかと電気的
    に接続されることを特徴とする請求項5記載の高耐圧半
    導体装置。
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