JP2000261614A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2000261614A
JP2000261614A JP11064397A JP6439799A JP2000261614A JP 2000261614 A JP2000261614 A JP 2000261614A JP 11064397 A JP11064397 A JP 11064397A JP 6439799 A JP6439799 A JP 6439799A JP 2000261614 A JP2000261614 A JP 2000261614A
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Japan
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light
image
film
light emitting
emitting element
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JP11064397A
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English (en)
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Yoshiharu Okino
美晴 沖野
Masaaki Konno
雅章 紺野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源として、発光時の発熱量が少なく、かつ
色温度の高いLED等の発光素子を用いる場合に、各色
間でむらのない光を生成し、良好な画質で画像を読取る
と共に装置として小型化への設計の自由度を増す。 【解決手段】 発光素子として広帯域スペクトルを有す
るLED64を用いた。最大強度を1.0とした、発光
相対強度特性において、前記最大強度は、B帯域にあ
る。一方、最小強度はR帯域にあり、その相対強度は
0.46となっている。これにより、Max:Min
が、10:4.6であり、白色光源として適用可能な設
定値10:1を充分に確保していることがわかる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像が記録された
フィルムへ発光素子からの光を照射し、その透過又は反
射光を光電変換素子で受光して、画像を読み取る画像読
取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、写真フィルムに記録されたコ
マ画像をCCD等の読取センサによって光電的に読み取
り、該読み取りによって得られたデジタル画像データに
対し拡大縮小や各種補正等の画像処理を実行し、画像処
理済のデジタル画像データに基づき変調したレーザ光に
より記録材料へ画像を形成する技術が知られている。
【0003】このようにCCD等の読取センサによりコ
マ画像をデジタル的に読み取る技術では、精度の良い画
像読み取りを実現するために、コマ画像を予備的に読み
取り(いわゆるプレスキャン)、コマ画像の濃度等に応
じた読取条件(例えば、コマ画像に照射する光量やCC
Dの電荷蓄積時間等)を決定し、決定した読取条件でコ
マ画像を再度読み取っている(いわゆるファインスキャ
ン)。
【0004】上記画像読取系において、光源には、従
来、焼付露光等に多用されているハロゲンランプが用い
られていたが、このハロゲンランプは、多大な熱を発生
し、このため、発光効率が悪く、読取速度アップが制限
されていた。
【0005】すなわち、ハロゲンランプは、焼付露光の
ようにネガフィルムを透過して直接印画紙へ焼付るため
の光源としては最適であるが、上記の如くCCD(通常
は、色3原色の色毎に感応するようにそれぞれフィルタ
が取付けられたラインCCD)で画像を読み取る系にお
いては、色温度が低いため、短波長(色でいえばB(ブ
ルー)系統)の光量が低く、読取画像のSNが劣化す
る。このようなことからも、ハロゲンランプは高速読取
り支障をきたしている。
【0006】また、色温度の高いランプ(例えば、キセ
ノンランプやメタルハライドランプ等)では、放電ノイ
ズが発生し、良好な画質で読み取ることができないとい
う問題点がある。
【0007】このため、光源としてLEDを適用するこ
とが提案されている。LEDは、通常特定の色(青色、
緑色、赤色)に発光するため、これらを集合配置して白
色光光源を構成している。LEDは、発熱量が少なく、
色温度も高いため、画像読取系の光源として適してい
る。
【0008】一方、読み取り側であるラインCCDに
は、各ライン毎に色フィルタが取付けられており、各ラ
インCCDは、各色毎の濃度(光量)を検出するように
なっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の構成では、各色に発色する複数のLEDを集合
配置して白色光源を構成しているが、この配置によって
は、色むらが生じることがある。このため、複数のLE
Dの数を多くして色むらを抑制したり、出力側に光拡散
板等を配置したりする必要があり、光を有効利用するこ
とができない。また、各色毎に分離してフィルムを照射
することも考えられるが、いずれにしても部品点数の増
加を招き、装置の小型化に支障をきたすことになる。
【0010】本発明は上記事実を考慮し、光源として、
発光時の発熱量が少なく、かつ色温度の高いLED等の
発光素子を用いる場合に、各色間でむらのない光を生成
し、良好な画質で画像を読取ることができると共に装置
として小型化への設計の自由度を増すことができる画像
読取装置を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、画像が記録されたフィルムへ発光素子からの光を照
射し、その透過又は反射光を光電変換素子で受光して、
画像を読み取る画像読取装置であって、前記発光素子の
発光波長域のうち400nmから500nm、500n
mから600nm、600nmから700nmのそれぞ
れの波長帯域内での最大発光強度の最大値と最小値との
比が10:1以内としたことを特徴としている。ここ
で、強度とは、ルーメン等で表される測光量ではなく、
ワット等で表される放射量をいう。
【0012】請求項1に記載の発明によれば、発光素子
の発光波長域は、B(ブルー)、G(グリーン)、R
(レッド)の波長を通じて凹凸の無い発光強度であるこ
とが好ましい。しかしながら、LEDやLDにおいて上
記のような発光強度を得ることは難しい。そこで、BG
Rの各色の発光波長帯域に合わせて、400nmから5
00nm、500nmから600nm、600nmから
700nmの3帯域それぞれの波長帯域内での最大発光
強度の内の2つ、最大値と最小値を選択し、これを比較
した場合にその強度比が10:1以内となるように設定
する。この設定は、例えば、RGBの各色に発色するL
EDを用いる場合には、各色の強度を調整するか、或い
はフィルタ等の光学手段で減光することにより、各色の
発光ピーク強度比を10:1内に収めることができる。
【0013】フィルム画像を読み取った後、画像処理を
施してプリントするシステムにおいて、読取時のS/N
が色間でバランスがとれていることが必要であり、実験
の結果、読取照明光源の3色の強度比が10:1以内で
あれば良好な結果が得られることがわかった。
【0014】このように、発光素子の強度分布を規定す
ることによって、色むらのなくなり、ハロゲンランプ等
の白色光源に近い光源とすることができると共に、発光
素子の特性である、低発熱量及び高色温度を維持するこ
とができる。
【0015】なお、このような発光素子として、広スペ
クトル帯域のLEDを用いてもよい。
【0016】請求項2に記載の発明は、前記請求項1記
載の画像読取装置が、前記発光素子を前記フィルムの幅
方向にライン状に複数個配列して発光素子群を構成して
ライン状の光を前記フィルムに照射した状態で、前記フ
ィルムを搬送しながら画像を読み取る走査系画像読取装
置である、ことを特徴としている。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、走査系画
像読取装置であるため、発光素子からの光を細幅のライ
ン状としてフィルム面に照射することが好ましい。この
ために、発光素子から出力する発散光を集光光(或いは
平行光)とし、発光素子からの光を有効利用する。この
場合、拡散板等を用いると、光の有効利用ができないた
め、各色毎に発色する発光素子を単純に集合させると色
むらが発生することがある。しかし、請求光に記載のよ
うに各色の強度ピークの相対比を規定することにより、
上記色むらを発生させることがない。
【0018】請求項3に記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2に記載の発明において、前記発光素子から出
力する発散光のほとんどを前記フィルム上の必要領域に
案内する光学案内手段をさらに有している。
【0019】請求項3に記載の発明によれば、発光素子
からフィルムまでの間の空間に案内光学系として導光路
やレンズ等を配置し、発光素子から出力する光のほとん
どをフィルム面上へ案内することにより、発光素子から
の光を有効に利用することができる。
【0020】請求項4に記載の発明は、前記請求項1乃
至請求項3の何れか1項記載の発明において、前記光電
変換素子の読取画素が、前記フィルムの幅方向に沿って
3列に配列されており、各列毎に前記分割した波長帯域
のピーク波長に相当する色に分解して光電変換する、こ
とを特徴としている。
【0021】請求項4に記載の発明によれば、発光素子
からの光の強度ピークが請求項1の如く定められている
ため、ハロゲンランプ等の白色光源と同様に、所謂3ラ
インCCDを用い、各ライン毎に異なる波長域の色(例
えば、RGB)を受光することが可能となる。
【0022】請求項5に記載の発明は、前記請求項1乃
至請求項4の何れか1項記載の発明において、前記発光
素子からの光は、前記フィルム面に略垂直に入射する光
軸を持ち、この発光素子の光軸に対して所定角度傾斜し
た光軸を持つ補助光源をさらに有している。
【0023】請求項5に記載の発明によれば、発光素子
からの光を有効利用しようとすると、フィルム面上に
は、自ずから集光光或いは平行光が照射されることにな
る。この場合、フィルム面に傷があると、この傷によっ
て光が屈折し、光量むらが発生し易くなる。このため、
この発光素子の光軸(フィルム面に対して垂直)に対し
て所定角度傾斜した光軸を持つ補助光源を配置すること
により、前記傷があった場合、逆にこの傷による屈折に
よって、発光素子からのの光の代わりに、光量が少ない
部分を補うことができ、フィルム面への照射光量を安定
(ほぼ均一)させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1及び図2には、本実施形態に
係るディジタルラボシステム10の概略構成が示されて
いる。
【0025】図1に示すように、このディジタルラボシ
ステム10は、ラインCCDスキャナ14、画像処理部
16、レーザプリンタ部18、及びプロセッサ部20を
含んで構成されており、ラインCCDスキャナ14と画
像処理部16は、図2に示す入力部26として一体化さ
れており、レーザプリンタ部18及びプロセッサ部20
は、図2に示す出力部28として一体化されている。
【0026】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されて
いるコマ画像を読み取るためのものであり、例えば13
5サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィル
ム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム(24
0サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)、12
0サイズ及び220サイズ(ブローニサイズ)の写真フ
ィルムのコマ画像を読取対象とすることができる。ライ
ンCCDスキャナ14は、上記の読取対象のコマ画像を
ラインCCD30で読取り、A/D変換器32において
A/D変換した後、画像データを画像処理部16へ出力
する。
【0027】なお、本実施の形態では、135サイズの
写真フィルム22を適用した場合のディジタルラボシス
テム10として説明する。
【0028】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データ(スキャン画像データ)
が入力されると共に、デジタルカメラ34等での撮影に
よって得られた画像データ、原稿(例えば反射原稿等)
をスキャナ36(フラットベット型)で読み取ることで
得られた画像データ、他のコンピュータで生成され、フ
ロッピディスクドライブ38、MOドライブ又はCDド
ライブ40に記録された画像データ、及びモデム42を
介して受信する通信画像データ等(以下、これらをファ
イル画像データと総称する)を外部から入力することも
可能なように構成されている。
【0029】画像処理部16は、入力された画像データ
を画像メモリ44に記憶し、色階調処理部46、ハイパ
ートーン処理部48、ハイパーシャープネス処理部50
等の各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像デー
タとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、画像
処理部16は、画像処理を行った画像データを画像ファ
イルとして外部へ出力する(例えばFD、MO、CD等
の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報処
理機器へ送信する等)ことも可能とされている。
【0030】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光源52を備えており、レーザドライバ54を制御し
て、画像処理部16から入力された記録用画像データ
(一旦、画像メモリ56に記憶される)に応じて変調し
たレーザ光を印画紙に照射して、走査露光(本実施の形
態では、主としてポリゴンミラー58、fθレンズ60
を用いた光学系)によって印画紙62に画像を記録す
る。また、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18
で走査露光によって画像が記録された印画紙62に対
し、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。
これにより、印画紙上に画像が形成される。
【0031】(ラインCCDスキャナの構成)次にライ
ンCCDスキャナ14の構成について説明する。図3に
はラインCCDスキャナ14の光学系の概略構成が示さ
れている。この光学系は複数のLEDチップ64(以
下、総称する場合には、LEDチップ群64という)か
ら成り、写真フィルム22に光を照射する光源66を備
えている。
【0032】なお、LEDチップ群64は、アルミ基板
65上に写真フィルム22の幅方向に沿って1から2列
(本実施の形態では、2列)に配列されている。
【0033】LEDチップ64は、広帯域スペクトルL
EDであり白色に発光する。図4には本実施の形態で適
用されるLEDチップの波長帯域の相対強度分布特性図
が示されている。この図4からも分かるように、LED
チップ64は、BGRの全てにおいて所定の強度を有し
ている。また、波長帯域を、400nmから500nm
のB帯域と、500nmから600nmのG帯域と、6
00nmから700nmのR帯域と、に分割した場合、
この3帯域から最大強度と最小強度を選択し、これらの
比が10:1以内であれば、白色光源として適用可能で
ある。図4に示される如く、最大強度Maxは、B帯域
の1.0であり、最小強度Minは、R帯域の0.46
となっている。このため、Max:Min=10:4.
6となり、前記10:1以内であることがわかる。
【0034】各LEDチップ群64は、透明の保護膜6
7によってコーティングされ、発光面の傷等が保護され
ている。
【0035】LEDチップ群64の発光側には、光学案
内手段としての導光路部材80が配設されている。導光
路部材80の一端面はLEDチップ群64の近接してお
り、LEDチップ群64から発散光として出力したほと
んどの光をこの導光路部材80の入射させる構造となっ
ている。
【0036】導光路部材80は、フィルム搬送方向が細
幅の直方体形状とされており、その他方の端面は、写真
フィルム22に接近している。このため、LEDチップ
群64から出力した光のほとんどを画像読取のための光
として適用可能となる。
【0037】ネガキャリア74によって位置決め搬送さ
れる写真フィルム22を挟んで光源66と反対側には、
各LEDチップ群64R、64G、64Bの光軸に沿っ
て、コマ画像を透過した光を結像させるレンズユニット
76、3ラインCCD30が順に配置されている。
【0038】3ラインCCD30は、光を検出する複数
の画素が写真フィルム22の幅方向に並べられており、
これがフィルム搬送方向に3ライン設けられている。3
ラインCCD30には、各ライン毎に異なる波長の光
(RGB)を受光するためのフィルタが設けられてい
る。
【0039】写真フィルム22と透過した光は、レンズ
ユニット76(例えばセルフォックレンズ)を介して3
ラインCCD30の画素に結像される。
【0040】ここで、各ラインの一端側の画素から他端
側の画素まで順次受光した光に応じて電荷を蓄積する
(一次元)機能を有しており、前記写真フィルムが搬送
されることとあいまって、コマ画像(二次元)を電気的
に読み取ることができる。
【0041】以下に、本実施の形態の作用を説明する。
【0042】オペレータがフィルムキャリア74に写真
フィルム22を挿入し、画像処理部16のキーボード1
6Kによりコマ画像読取開始を指示すると、フィルムキ
ャリア74では、写真フィルム22の搬送を開始する。
この搬送により、プレスキャンが実行される。すなわ
ち、写真フィルム22を比較的高速で搬送しながら、ラ
インCCDスキャナ14によって、画像コマのみなら
ず、写真フィルムの22の画像記録領域外の各種データ
を含めて、読み取っていく。なお、読み取った画像は、
モニタ16Mに表示される。
【0043】このとき、コマ画像のサイズを認識し、例
えば、パノラマサイズのコマ画像である場合には、パノ
ラマサイズの画像特有の素抜け部分(写真フィルムの幅
方向両端側)を遮光する。
【0044】次に、各コマ画像のプレスキャンの結果に
基づいてファインスキャン時の読取条件を各コマ画像毎
に設定し、該プレスキャンの結果に基づいてファインス
キャン時の読取条件が各コマ画像毎に設定されていく。
【0045】そして、全コマ画像に対するファインスキ
ャン時の読取条件設定が終了すると、写真フィルム22
をプレスキャンとは逆方向に搬送し、各コマ画像のファ
インスキャンを実行する。
【0046】このとき、写真フィルム22は、プレスキ
ャン時とは逆方向に搬送されているため、最終コマから
1コマ目まで順にファインスキャンが実行されていく。
ファインスキャンは、前記プレスキャンに比べて搬送速
度が遅く設定されており、その分、読取解像度が高くな
る。また、プレスキャン時に、画像の状態(例えば、撮
影画像アスペクト比、アンダー、ノーマル、オーバー、
スーパーオーバー等の撮影状態やストロボ撮影の有無
等)を認識しているため、適正な読取条件で読み取るこ
とができる。
【0047】ここで、本実施の形態におけるラインCC
Dスキャナ14に適用した光源部66は、従来多く適用
されているハロゲンランプやキセノンランプではなく、
LEDチップ群64を適用している。
【0048】このLEDチップ群64は、写真フィルム
22の幅方向に沿ってほぼ直線状に高密度に配列されて
いる。
【0049】LEDチップ群64によって発光された光
は、導光路部材80によってLEDチップ群64から写
真フィルム22へと至る光のほとんどをロスなく、かつ
写真フィルム22面の必要最小限に近い領域のみを照射
することができる。
【0050】写真フィルム22を透過した光は、レンズ
ユニット76により集光され、3ラインCCD30の各
ラインの画素で受光する。この3ラインCCD30で
は、各ラインにRGBの光を別個に受光するためのフィ
ルタが取り付けられており、この結果、各ライン毎に画
像に対応する3色毎の光量を得ることができる。
【0051】このように、LEDチップ群64を光源6
6として適用することにより、LEDの特性としての色
温度が高く、短波長の光量が低いという性質を充分に発
揮させ、読取画像のSNがよく、高速読取りが可能とな
る。すなわち、ハロゲンランプ等の他の光源よりも、画
像読取りのための光源として最適である。
【0052】しかし、LEDチップ64の欠点として
は、色むらにあった。しかし、本実施の形態では、各色
波長毎の強度ピーク相対比を10:1以内に収めたため、
色むらがなく、かつ光量不足を解消することができる。
すなわち、図4に示される如く、最大強度を1.0とし
た、発光相対強度特性において、前記最大強度は、B帯
域にある。一方、最小強度はR帯域にあり、その相対強
度は0.46となっている。これにより、Max:Mi
nが、10:4.6であり、白色光源として適用可能な
設定値10:1を充分に確保していることがわかる。
【0053】なお、本実施の形態では、発光素子として
広帯域スペクトルを有するLED64を用いたが、RG
B各色に発色するLEDを用いてもよい。このとき、各
色の強度を電流制御等の電気的な制御で減光するか、フ
ィルタ等の光学部材で減光するか、LEDの数によって
強度調整を行うかして、前記分割した帯域間の最大強度
と最小強度との比が10:1以内に収まるようにする必
要がある。
【0054】また、本実施の形態では、発光素子として
LEDを適用したが、半導体レーザLDを適用してもよ
い。
【0055】さらに、本実施の形態では、光源66をL
EDチップ群64で構成し、その光軸を写真フィルム2
2の面に対して垂直としたが(図5参照)、導光路部材
80によってLEDチップ64からの光を集めている関
係で、光が光軸と平行に近くなり、写真フィルム22の
表面にできた傷等に多大な影響(傷による光の散乱)を
及ぼす。そこで、図6に示される如く、光源66のフィ
ルム搬送方向上流及び下流側に補助光源82を設け、導
光路部材84によって前記光源66の光軸に対して所定
角度傾斜した光軸となるように補助光源82からの光を
写真フィルム22へ案内するようにしてもよい。この補
助光源82は、傷によって散乱し、写真フィルム22の
照射光源として利用できない光の代わりに、光量不足領
域に光を供給することができ、傷の有無に拘らず、安定
した光を写真フィルム22に供給することができる。
【0056】また、本実施の形態では、写真フィルム2
2のように透過フィルムを対象としたが、反射原稿の読
取りにも適用可能である。
【0057】なお、本実施の形態では、LEDチップ群
64を構成するLEDチップとして、発光チップが矩形
の樹脂ブロックに埋設された、一般的な構造のものを適
用したが、パラボラ形状の反射板を備え、該パラボラ面
の集光位置にチップが配置された、反射型LEDチップ
を用いても良い。この場合、チップで発光した光は、反
射板で反射され、ほぼ平行光となって出力されるため、
色分離して画像を読み取る構成に適している。
【0058】また、レンズユニット76として、セルフ
ォックレンズ76を適用したが、円板状の一般的な凸レ
ンズや凹レンズを適用してもよい。ただし、色収差等を
考慮して、比較的大径であることが好ましい。
【0059】さらに、光電変換素子として3ラインCC
D30を用いたが、MOS等の他の光電変換素子を適用
してもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る画像読取
装置は、光源として、発光時の発熱量が少なく、かつ色
温度の高いLED等の発光素子を用いる場合に、各色間
でむらのない光を生成し、良好な画質で画像を読取るこ
とができると共に装置として小型化への設計の自由度を
増すことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るディジタルラボシス
テムの概略構成図である。
【図2】ディジタルラボシステムの外観図である。
【図3】ラインCCDスキャナの光学系の概略構成を示
す斜視図である。
【図4】本実施の形態に適用される広帯域スペクトルL
EDの波長−相対発光強度特性図である。
【図5】本実施の形態にかかるラインCCDスキャナの
正面図である。
【図6】変形例に係るラインCCDスキャナの正面図で
ある。
【符号の説明】
10 ディジタルラボシステム 14 ラインCCDスキャナ 22 写真フィルム 30 ラインCCD(光電変換素子) 64 LEDチップ群(発光素子群) 66 光源 76 レンズユニット 80 導光路部材(光学案内手段) 82 補助光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C072 AA01 CA05 DA09 EA05 NA01 QA06 VA03 WA04 5F041 AA11 DA13 DA20 DA41 DB07 EE11 FF13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が記録されたフィルムへ発光素子か
    らの光を照射し、その透過又は反射光を光電変換素子で
    受光して、画像を読み取る画像読取装置であって、 前記発光素子の発光波長域のうち400nmから500
    nm、500nmから600nm、600nmから70
    0nmのそれぞれの波長帯域内での最大発光強度の最大
    値と最小値との比が10:1以内とした、ことを特徴と
    する画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の画像読取装置が、前
    記発光素子を前記フィルムの幅方向にライン状に複数個
    配列して発光素子群を構成してライン状の光を前記フィ
    ルムに照射した状態で、前記フィルムを搬送しながら画
    像を読み取る走査系画像読取装置である、ことを特徴と
    する画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記発光素子から出力する発散光のほと
    んどを前記フィルム上の必要領域に案内する光学案内手
    段をさらに有する請求項1又は請求項2記載の画像読取
    装置。
  4. 【請求項4】 前記光電変換素子の読取画素が、前記フ
    ィルムの幅方向に沿って3列に配列されており、各列は
    前記分割した3波長帯域各々に最大感度を有して光電変
    換する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れ
    か1項記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記発光素子からの光は、前記フィルム
    面に略垂直に入射する光軸を持ち、この発光素子の光軸
    に対して所定角度傾斜した光軸を持つ補助光源をさらに
    有する請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の画像読
    取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7518763B2 (en) 2004-01-23 2009-04-14 Fuji Xerox Co., Ltd. Image reading apparatus and image reading module

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