JP2000260147A - 円盤状記録媒体の製造装置及び円盤状記録媒体の製造方法 - Google Patents

円盤状記録媒体の製造装置及び円盤状記録媒体の製造方法

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JP2000260147A
JP2000260147A JP11062267A JP6226799A JP2000260147A JP 2000260147 A JP2000260147 A JP 2000260147A JP 11062267 A JP11062267 A JP 11062267A JP 6226799 A JP6226799 A JP 6226799A JP 2000260147 A JP2000260147 A JP 2000260147A
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JP11062267A
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Kenichi Kano
賢一 鹿野
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハブをディスク本体の中央部に形成されたセ
ンタ孔に、ディスク本体に歪み等を発生させることなく
確実に取り付けることができる。 【解決手段】 センタ孔7が穿設されたディスク本体6
を保持するディスク保持機構22と、センタ孔7に嵌合
される本体部9の開口端にフランジ部10が形成された
ハブ8のフランジ部10のディスク本体6と対向する面
に溶融接着剤13を塗布する接着剤塗布機構23と、本
体部9がディスク本体6のセンタ孔7に嵌入され、接着
剤塗布機構23によりフランジ部10に溶融接着剤13
が塗布されたハブ8をディスク本体6のセンタ孔7の周
縁部に第1の圧力で押圧し、次いで、第1の圧力より高
い第2の圧力で更にハブ8をディスク本体6のセンタ孔
7の周縁部に押圧し、次いで、第2の圧力より高い第3
の圧力で更にハブ8をディスク本体6のセンタ孔7の周
縁部に押圧する押圧機構24,25とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中央部にセンタ孔
が穿設された円盤状の記録媒体本体にハブを取り付ける
円盤状記録媒体の製造装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カートリッジ本体に磁気ディスク
を回転可能に収納するディスクカートリッジの中には、
可撓性を有するディスク基板上に信号記録層となる磁性
層が形成された直径を3.5インチとなす磁気ディスク
を記録媒体として用いるものがある。この種のディスク
カートリッジに用いられる磁気ディスクは、可撓性を有
する合成樹脂製のディスク基板の両面に磁性層を形成し
たディスク本体を有する。このディスク本体の中央部に
は、中央部に略円形のセンタ孔が穿設され、このセンタ
孔を閉塞するようにハブが取り付けられている。ハブ
は、磁性材料により形成され、有底筒状の本体部と、こ
の本体部の開口端より外方に張り出し形成されたフラン
ジ部とからなる。ハブは、本体部をディスク本体のセン
タ孔に嵌入し、フランジ部をディスク本体のセンタ孔周
縁部に接着剤を用いて接着することにより、ディスク本
体に取り付けられる。
【0003】このハブをディスク本体に取り付ける磁気
ディスクの製造装置は、ディスク本体を搬送する搬送機
構と、この搬送機構にディスク本体を保持する保持機構
と、ディスク本体のセンタ孔に取り付けられるハブのフ
ランジ部に、ディスク本体のセンタ孔周縁部に接着する
ための接着剤塗布機構と、この接着剤塗布機構により接
着剤が塗布されたハブを保持機構に保持されたディスク
本体に押圧して取り付ける押圧機構とを備える。接着剤
塗布機構によりフランジ部のディスク本体と対向する面
に接着剤が塗布されたハブは、ハブをディスク本体に押
圧する押圧機構により、ディスク本体まで移送される。
そして、ハブの本体部は、押圧機構により、搬送機構に
より搬送されているディスク本体のセンタ孔に嵌入さ
れ、これとともに、所定時間ハブのフランジ部は、ディ
スク本体のセンタ孔周縁部に押圧される。かくして、ハ
ブは、ディスク本体のセンタ孔を閉塞するように取り付
けられ、磁気ディスクが完成する。ハブが取り付けられ
た磁気ディスクは、搬送機構により搬出位置まで搬送さ
れ、完成した磁気ディスクを収納する収納機構に収納さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような磁気ディ
スクの製造装置は、搬送機構にディスク本体を搬入して
から、このディスク本体にハブが取り付けられた磁気デ
ィスクを搬送機構より搬出するまでの1サイクルで、接
着剤を完全に硬化させるように制御されている。しかし
ながら、接着剤の変更或いはディスク基板に塗布される
磁性層の材料、ディスク本体の表面粗度等を変更した場
合には、接着剤が完全に硬化するまでの時間が変化する
ことになる。磁気ディスクが搬送機構より搬出されると
きに接着剤が完全に硬化していない場合には、ハブの取
付位置がずれ、また、ディスク本体のセンタ孔周縁部で
歪みが発生してしまうことがある。ハブの取付位置がず
れ或いは歪みが生じた磁気ディスクは、ディスク記録及
び/又は再生装置に装填され、ディスク回転操作機構に
より回転操作されたとき、面ぶれが発生し、磁気ヘッド
の追従性が著しく悪化し、情報信号を確実に記録及び/
又は再生することができなくなってしまう。
【0005】また、ディスク本体の基材となるシート状
のディスク基板は、原反ロールに巻回された長尺状の磁
気シートをプレス金型で打ち抜いて形成される。このた
め、ディスク基板に磁性層が塗布されたディスク本体
は、磁気シートが原反ロールに巻回されていたときの巻
き癖が残り、湾曲していることがある。このような巻き
癖を有する磁気ディスクは、ディスク記録及び/又は再
生装置のディスク回転操作機構により回転操作される
と、上述のように面ぶれが発生し、情報信号を確実に記
録及び/又は再生することができなくなってしまう。
【0006】ところで、この種の磁気ディスクの中に
は、従来の2MB(メガバイト)の記録容量に対して数
10MBから数100MBの記憶容量を有する高密度化
が図られた磁気ディスクがある。この磁気ディスクは、
信号記録部に形成される記録トラックの高密度化を図る
ため、記録トラックのトラック幅が狭小とされるととも
に狭ピッチ化が図られている。この磁気ディスクは、記
録及び/又は再生時に、従来の磁気ディスクより高速に
回転されるため、ハブの取付位置のずれ、或いは磁気デ
ィスクの歪みにより、記録及び/又は再生動作に著しい
悪影響を及ぼすことになる。したがって、高密度化が図
られた磁気ディスクにおいては、ハブの取付に伴うディ
スク本体の歪みを低減し、平面度の更なる向上を図るこ
とが必要となる。例えば従来の磁気ディスクは、磁気デ
ィスクの内周側において、回転軸方向の面ぶれ量の規格
値を270μm/360rpmとしているのに対し、高
密度化が図られた磁気ディスクは、回転軸方向の面ぶれ
量の規格値を50μm/3600rpmとしており、従
来の磁気ディスクに対して面ぶれ量を極めて小さくしな
ければならない。
【0007】そこで、本発明は、ハブを記録媒体本体の
中央部に形成されたセンタ孔に、記録媒体本体に歪み等
を発生させることなく確実に取り付けることができる新
規な円盤状記録媒体の製造装置及びこの円盤状記録媒体
の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、フランジ部に
接着剤が塗布され、本体部が記録媒体本体のセンタ孔に
嵌入されたハブを3回記録媒体本体のセンタ孔周縁部に
押圧し、順次圧力を高くしていくものである。
【0009】すなわち、本発明に係る円盤状記録媒体の
製造装置は、上述のような課題を解決すべく、中央部に
センタ孔が穿設された円盤状の記録媒体本体を保持する
保持機構と、記録媒体本体のセンタ孔に嵌合される略有
底筒状の本体部と、本体部の開口端より張り出し形成さ
れ、記録媒体本体のセンタ孔周縁部に接着されるフラン
ジ部とからなるハブのフランジ部の記録媒体本体と対向
する面に接着剤を塗布する接着剤塗布機構と、本体部が
記録媒体本体のセンタ孔に嵌入され、接着剤塗布機構に
よりフランジ部に接着剤が塗布されたハブを記録媒体本
体のセンタ孔周縁部に第1の圧力で押圧し、ハブを記録
媒体本体のセンタ孔周縁部に第1の圧力で押圧した後、
第1の圧力より高い第2の圧力で更にハブを記録媒体本
体のセンタ孔周縁部に押圧し、ハブを記録媒体本体に第
2の圧力で押圧した後、第2の圧力より高い第3の圧力
で更にハブを記録媒体本体のセンタ孔周縁部に押圧する
押圧機構とを備える。すなわち、押圧機構は、保持機構
に取り付けられた状態で、ハブを記録媒体本体のセンタ
孔に取り付けるためハブを第1の圧力で押圧する1次加
圧と、次いで行うハブを第2の圧力で押圧する2次加圧
と、次いで行うハブを第3の圧力で押圧する3次加圧と
を行うことができる。
【0010】なお、押圧機構は、単一の機構に限定され
るものではなく、例えば1次加圧を接着剤塗布機構で接
着剤が塗布されたハブを保持機構に保持された記録媒体
本体に移送する移送ヘッド機構により、ハブをセンタ孔
に移送し、このハブを記録媒体本体のセンタ孔周縁部に
取り付けると同時に第1の圧力でハブを記録媒体本体の
センタ孔周縁部に押圧するようにしてもよい。この場
合、移動ヘッド機構とは異なる押圧機構が、1次加圧後
に保持機構に取り付けられ、この押圧機構が2次加圧、
3次加圧を行うようにしてもよい。
【0011】また、1次加圧を行うとき、ハブは、本体
部の底面が押圧される。そして、2次加圧及び3次加圧
を行うとき、ハブは、直接フランジ部が押圧される。
【0012】また、この製造装置は、記録媒体本体を搬
送する搬送路がループ状に形成された搬送機構を備え、
記録媒体本体は、ハブが押圧機構に押圧された状態で搬
送機構により搬送される。
【0013】また、保持機構には、記録媒体本体の少な
くとも外周側を支持する記録媒体支持部が設けられ、押
圧機構には、少なくとも記録媒体本体の外周側を記録媒
体支持部に押圧する記録媒体押圧部が設けられる。そし
て、記録媒体押圧部は、少なくとも上記媒体本体の外周
側を記録媒体支持部に押圧し、記録媒体本体の反りを矯
正する。
【0014】また、本発明に係る円盤状記録媒体の製造
方法は、上述のような課題を解決すべく、記録媒体本体
の中央部に穿設されたセンタ孔に嵌合される有底筒状の
本体部と本体部の開口端より張り出し形成されセンタ孔
周縁部に接着されるフランジ部とからなるハブのフラン
ジ部の記録媒体本体と対向する面に接着剤を塗布する工
程と、接着剤塗布機構により接着剤がフランジ部に塗布
されたハブの本体部を記録媒体本体のセンタ孔に嵌入す
る工程と、記録媒体本体のセンタ孔に嵌入されたハブを
記録媒体本体のセンタ孔周縁部に第1の圧力で押圧する
工程と、ハブを記録媒体本体のセンタ孔周縁部に第1の
圧力で押圧した後、第1の圧力より高い第2の圧力で更
にハブを記録媒体本体のセンタ孔周縁部に押圧する工程
と、ハブを記録媒体本体のセンタ孔周縁部に第2の圧力
で押圧した後、第2の圧力より高い第3の圧力で更にハ
ブを記録媒体本体のセンタ孔周縁部に押圧する工程とを
備える。
【0015】また、この製造方法は、第1の圧力でハブ
を記録媒体本体のセンタ孔周縁部に押圧する工程と第2
の圧力でハブを記録媒体本体のセンタ孔周縁部に押圧す
る工程との間に、ハブの記録媒体本体のセンタ孔周縁部
への押圧を解除する工程を備える。第2の圧力でハブを
記録媒体本体のセンタ孔周縁部に押圧する工程と第3の
圧力でハブを記録媒体本体のセンタ孔周縁部に押圧する
工程との間とは、連続して行うようにしても良く、ま
た、ハブを記録媒体本体に押圧しないようにしてもよ
い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された磁気デ
ィスクの製造装置及びこの磁気ディスク製造装置を用い
た磁気ディスクの製造方法について、図面を参照して説
明する。この磁気ディスクの製造装置は、ディスクカー
トリッジの記録媒体となるフレキシブル磁気ディスク
(以下、単に磁気ディスクという。)の製造装置であ
り、両面に磁性層が形成されたディスク本体の中央部に
穿設されたセンタ孔にハブを取り付けるものである。先
ず、この磁気ディスクの製造装置の説明に先立って、こ
の磁気ディスクを記録媒体に用いるディスクカートリッ
ジについて、図2及び図3を参照して説明する。
【0017】このディスクカートリッジ1は、図2に示
すように、合成樹脂を射出成形して略矩形状に形成され
た上下一対のハーフ2,3を突き合わせ結合したカート
リッジ本体4を備え、カートリッジ本体4内に情報信号
が記録される磁気ディスク5を収納している。
【0018】この磁気ディスク5は、図3に示すよう
に、可撓性を有する薄いフィルム状のディスク基板の両
面に磁性層を被着した直径を3.5インチとなすディス
ク本体6を備え、ディスク本体6の中心部にセンタ孔7
が穿設されてなる。このセンタ孔7には、センタ孔7を
閉塞するようにハブ8が取り付けられている。ハブ8
は、金属等の磁性材料により形成され、磁気ディスク5
をディスク記録及び/又は再生装置側に配設されるディ
スク回転操作機構に装着するとき、ディスク回転操作機
構に配設されるマグネットにより磁気吸引される。
【0019】ハブ8は、底面が扁平な有底筒状の本体部
9を有し、本体部9の上端側開口端にディスク本体6へ
の取付け部となるフランジ部10が一体に張り出し形成
されている。本体部9の底面9aには、中心部にディス
ク回転操作機構のスピンドル軸が係合するスピンドル軸
係合孔11と、中心部より偏心した位置にディスク回転
操作機構の駆動ピンが係合する駆動ピン係合孔12が穿
設されている。
【0020】以上のようなハブ8は、本体部9がディス
ク本体6のセンタ孔7に嵌合され、フランジ部10のデ
ィスク本体6のセンタ孔7の周縁部に対向する面に塗布
された熱可塑性の接着剤13を介してディスク本体6に
取り付けられる。ここで、ハブ8のディスク本体6への
取付工程は、後述する磁気ディスク5の製造装置20に
より行われる。以上のような磁気ディスク5は、100
MB以上の記憶容量を有し、ディスク回転操作機構に装
着され、3000rpm以上の回転速度で回転される。
【0021】以上のように構成された磁気ディスク5を
収納するカートリッジ本体4は、図2に示すように、合
成樹脂を射出成形して略矩形状に形成された上下一対の
ハーフ2,3を突き合わせ結合して形成される。上下ハ
ーフ2,3の内面には、上下ハーフ2,3の外周に設け
られた立上がり周壁2a,3aに内接するように、略円
弧状の仕切り壁が形成され、この仕切り壁により磁気デ
ィスク5を回転可能に収納するディスク収納部が構成さ
れている。
【0022】カートリッジ本体4の下面側を構成する下
ハーフ3の中央部には、カートリッジ本体4に収納され
た磁気ディスク5に取り付けられたハブ8を外方に臨ま
せる円形の中央開口部15が形成されている。また、カ
ートリッジ本体4の上ハーフ2及び下ハーフ3の相対向
する位置には、カートリッジ本体4に収納された磁気デ
ィスク5の信号記録領域の少なくとも一部を径方向に亘
って外方に臨ませる記録及び/又は再生用の開口部1
6,16が形成されている。これら記録及び/又は再生
用の開口部16,16は、カートリッジ本体4の左右方
向の中央部に位置して、中央開口部15の近傍位置から
カートリッジ本体4の前面壁の近傍位置に亘って略矩形
状に形成されている。
【0023】カートリッジ本体4には、記録及び/又は
再生用の開口部16,16を開閉するシャッタ部材17
が移動可能に取り付けられている。シャッタ部材17
は、薄い金属板を打ち抜き折り曲げて形成されてなり、
略コ字状に形成されている。シャッタ部材17は、図示
しない捻りコイルバネにより図2中矢印A1方向に付勢
されており、記録及び/又は再生用の開口部16,16
を閉塞した位置と、記録及び/又は再生用の開口部1
6,16を開放した位置とに亘って移動し、ディスク記
録及び/又は再生装置に装填されたときに限って、図2
中矢印A2方向に移動され、記録及び/又は再生用の開
口部16,16を開放する。
【0024】以上のようなディスクカートリッジ1は、
ディスク記録及び/又は再生装置に装着されると、ディ
スク記録及び/又は再生装置側のシャッタ開放機構によ
りシャッタ部材17が図2中矢印A2方向に移動され、
記録及び/又は再生用の開口部16,16を開放する。
そして、ディスクカートリッジ1は、カートリッジ本体
4の下面側に設けた中央開口部15より臨まされたハブ
8がディスク記録及び/又は再生装置のディスク回転操
作機構を構成するディスクテーブル上に載置されるとと
もに、スピンドル軸係合孔11にディスク回転操作機構
のスピンドル軸が係合する。このとき、ハブ8は、ディ
スク回転操作機構のディスクテーブル上に載置されると
ともに、このディスクテーブル側のマグネットにより吸
引され、磁気ディスク5がディスクテーブルと一体的に
回転可能な状態となる。
【0025】磁気ディスク5がディスクテーブルと一体
的に回転可能となされた状態でディスク回転操作機構を
構成するスピンドルモータが駆動され、ディスクテーブ
ルが回転すると、ディスク回転操作機構の駆動ピンは、
駆動ピン係合孔10に係合し、磁気ディスク5は、スピ
ンドル軸に対する位置出しが図られ、スピンドル軸を中
心にディスクテーブルの回転に同期して回転される。そ
して、磁気ヘッドが、記録及び/又は再生用の開口部1
6,16よりカートリッジ本体4内に進入し、磁気ディ
スク5の情報信号の記録及び/又は再生が行われる。
【0026】以上のようなディスクカートリッジ1に用
いる磁気ディスク5のハブ8をディスク本体6に取り付
ける磁気ディスク5の製造装置20は、図1に示すよう
に、ディスク本体6を搬送する搬送機構21と、搬送機
構21により搬送されるディスク本体6を保持するディ
スク保持機構22と、ディスク保持機構22に保持され
たディスク本体6に取り付けるハブ8に溶融された接着
剤(以下、溶融接着剤ともいう。)13を塗布する接着
剤塗布機構23と、接着剤塗布機構23により溶融接着
剤13が塗布されたハブ8をディスク本体6まで移送
し、ハブ8をディスク本体6に仮接着する移送ヘッド機
構24と、移送ヘッド機構24により仮接着されたハブ
8を完全に接着するためハブ8をディスク本体6に押圧
する押圧機構25とを備える。
【0027】ディスク本体6及びハブ8が取り付けられ
たディスク本体6を搬送する搬送機構21は、図1に示
すように、搬送路がループ状に形成されたコンベア31
よりなり、図1中矢印B方向に走行される。このコンベ
ア31には、ディスク本体6を保持するディスク保持機
構22が複数配設されている。コンベア31は、ディス
ク本体6が搬入される搬入位置よりハブ8が取り付けら
れたディスク本体6が磁気ディスク5として搬出される
搬出位置までの1サイクルにおいて、溶融接着剤13が
完全に硬化する速度で走行される。すなわち、搬送機構
21は、ハブ8が取り付けられたディスク本体5を、溶
融接着剤13が完全に硬化した時点で搬出することで、
搬出後に溶融接着剤13が硬化し、ディスク本体6に歪
みが発生することを防止している。
【0028】ここで、搬入位置において、ディスク本体
6を搬送機構21に供給するディスク供給機構32は、
図1に示すように、ディスク本体6を搬送機構21のコ
ンベア31に供給するコンベア33を有する。コンベア
33は、ディスク本体6が直接載置されることから、デ
ィスク本体6を汚損しないようにフェルト系の材料によ
り形成されている。そして、コンベア33は、図1中矢
印C方向に走行され、コンベア33に載置されたディス
ク本体6を搬送機構21に供給する。また、コンベア3
3は、ディスク本体6に帯電した静電気を除去するため
の静電気除去部34により被覆されている。静電気除去
部34は、イオンエアを噴出するエアガンを有し、この
エアガンによりイオンエアをコンベア33により搬送さ
れるディスク本体6に吹き付けることで、ディスク本体
6に帯電した静電気を除去する。そして、静電気が除去
されたディスク本体6は、ディスク本体6を搬送機構2
1に移送する移送機構35により搬送機構21に配設さ
れたディスク保持機構22に移送される。
【0029】また、搬送機構21には、ディスク本体6
が供給される搬入位置より下流側に、ディスク本体6に
取り付けるハブ8を供給するためのハブ供給機構36が
設けられている。ハブ供給機構36は、多数のハブ8が
収納された収納部37と、収納部37に収納されたハブ
8を順次摺動させて搬送機構21に供給する搬送部38
とを有している。搬送部38は、収納部37より搬送機
構21の方向である図1中矢印D方向に搬送する。ハブ
供給機構36は、搬送部38の終端にハブ8のフランジ
部10側を上側にした状態でハブ8を待機させるように
構成されている。このハブ8は、詳細は後述するが、ハ
ブ8のフランジ部10に溶融接着剤13を塗布する接着
剤塗布機構23により溶融接着剤13が塗布され、移送
ヘッド機構24により搬送機構21により搬送されるデ
ィスク本体6まで移送される。
【0030】ところで、上述した搬送機構21に配設さ
れるディスク本体6を保持するディスク保持機構22
は、図4に示すように、ディスク本体6を保持する保持
体41と、保持体41に保持されたディスク本体6の位
置決めを行う位置決め部材42とを備える。
【0031】保持体41は、搬送機構21を構成するコ
ンベア31に取り付けられる基体部43を有し、この基
体部43の中央部に中心孔44が形成されている。そし
て、この中心孔44の周囲には、略円筒状に形成された
立上がり部45が形成されている。立上がり部45の開
口端には、ディスク本体6のセンタ孔7の周縁部、すな
わちディスク本体6の信号記録領域の内周側に形成され
た非信号記録領域を支持するディスク支持部46aが形
成されている。また、このディスク支持部46aの外周
側には、ディスク本体6の外周側、すなわちディスク本
体6の信号記録領域の外周側に形成された非信号記録領
域を支持するディスク支持部46bが設けられている。
中心孔44の径は、ディスク本体6に穿設されたセンタ
孔7と同じとなるように形成されている。ディスク支持
部46a,46bは、ディスク本体6の外径よりやや大
きいリング状に形成され、ディスク本体6の内周側と外
周側とを支持できるように形成されている。ディスク支
持部46a,46bのディスク本体6が載置される載置
面には、図示しないがディスク本体6が汚損することを
防止するためフェルト等により形成された保護シートが
配設されている。
【0032】基体部43の中心孔44には、位置決め部
材42がディスク支持部46a,46bに載置されたデ
ィスク本体6に対して近接離間する図4中矢印E1又は
2方向に移動可能に配設されている。位置決め部材4
2の上端部は、ディスク本体6のセンタ孔7に嵌合され
る嵌合部47が形成されている。嵌合部47は、円盤状
に形成され、センタ孔7の径と同じ径に形成され、セン
タ孔7に嵌合できるように形成されている。嵌合部47
の主面には、中心部にディスク本体6のセンタ孔7に取
り付けられたハブ8に設けられたスピンドル軸係合孔1
1に係合される係合突起47aが突設されている。
【0033】また、位置決め部材42は、嵌合部47と
一体に形成された軸部48を有している。軸部48は、
基体部43の中心孔44の底部に設けられた挿通孔49
に挿通されている。挿通孔49は、基体部43の対向す
る位置に設けられた後述する取付穴54に連通してい
る。そして、挿通孔49に挿通された軸部48は、下端
部において、ストッパ51が取り付けられ、取付穴54
の底部に係止されている。また、位置決め部材42の中
心孔44の底部と嵌合部47との間には、位置決め部材
42をディスク本体6の方向である図4中矢印E1方向
に付勢する付勢部材である圧縮コイルばね52が介在さ
れている。圧縮コイルばね52は、ストッパ51が取付
穴54の底面に係止されるまで、位置決め部材42を図
4中矢印E1方向に付勢する。位置決め部材42は、嵌
合部47がディスク本体6のセンタ孔7に嵌合されるよ
うに、嵌合部47がディスク支持部46a,46bに載
置されたディスク本体6のディスク支持部46a,46
b側と面と反対側の面とが面一となる高さまで突出され
る。
【0034】また、基体部43には、中心孔44と対向
する側に、位置決め部材42の移動量を調節する調節ね
じ53が取り付けられる取付穴54が設けられている。
調節ねじ53は、先端部に、位置決め部材42の軸部4
8に取り付けられたストッパ51が突き当てられる突き
当て部53aが突設されている。調節ねじ53は、取付
穴54への挿入量を調節することで、位置決め部材42
の図4中矢印E2方向の移動量を調節することができ
る。すなわち、ディスク本体4のセンタ孔7にハブ8が
配設され、移送ヘッド機構24及び押圧機構25により
ハブ8が押圧されたとき、位置決め部材42は、図4中
矢印E2方向に移動することになるが、調節ねじ53の
挿入量を調節することで、位置決め部材42の図4中矢
印E2方向の移動量を調節することができ、ディスク本
体6とハブ8のフランジ部10との間に介在される接着
剤13の膜厚を調節することができる。
【0035】なお、保持体41及び位置決め部材42
は、溶融接着剤13を冷却するため、放熱特性に優れた
材料により形成され、溶融接着剤13を効率よく硬化す
ることができるようにされている。
【0036】一方、ハブ供給機構36により供給された
ハブ8をディスク本体6のセンタ孔7の周縁部に接着す
るための溶融接着剤13をハブ8のフランジ部10のデ
ィスク本体6と対向する面に塗布する接着剤塗布機構2
3は、図5及び図6に示すように、溶融接着剤13が塗
布されるハブ8を保持するハブ保持機構61と、溶融接
着剤13を吐出する接着剤吐出機構62とを備える。
【0037】ハブ保持機構61は、図5に示すように、
ハブ8を保持するハブ保持部材66と、このハブ保持部
材66を回転させるとともに昇降動作させる回転昇降部
材67とを有する。ハブ保持部材66は、図5に示すよ
うに、略逆円錐台状に形成され、ハブ8を支持するハブ
支持部68が形成されている。このハブ支持部68の中
央部には、ハブ8のスピンドル軸係合孔11に係合され
る位置決め突部68aが形成されている。回転昇降部材
67の一端は、ハブ保持部材66の下端に一体に形成さ
れ、後述する接着剤吐出機構63に形成された挿通孔内
に挿入されている。この回転昇降部材67は、ハブ保持
部材66とともに図示しない駆動機構により回転しなが
ら、接着剤吐出機構62に対して近接離間する図5中矢
印F1及びF2方向に昇降する。ハブ保持部材66及び回
転昇降部材67には、ハブ保持部材66に保持されたハ
ブ8を吸引するための吸引孔69,70が連通して設け
られている。吸引孔69,70は、図示しないが吸引ポ
ンプに接続されており、ハブ保持部材66にハブ8を保
持するとき、吸引ポンプを動作させ、ハブ保持部材66
にハブ8を保持させる。
【0038】以上のように構成されたハブ保持機構61
には、ハブ保持部材66の位置決め突部68aにハブ8
のスピンドル軸係合孔11が挿入されて、ハブ8がハブ
支持部68に位置決めされて支持される。ハブ保持部材
66は、吸引ポンプが吸引孔69を介してエアを吸引す
ることにより、ハブ8をハブ支持部68に吸引保持す
る。ハブ保持部材66は、回転昇降部材67が回転する
とともに昇降することで、接着剤吐出機構62の中心部
に位置する位置(図5中実線で示す位置)と、接着剤吐
出機構62から離間した位置(図5中点線で示す位置)
との間を、回転しながら昇降する。ハブ保持部材66
は、接着剤吐出機構62の中心部に位置するとき、後述
する接着剤吐出機構62に形成された収納部内に位置す
る。
【0039】接着剤吐出機構62は、図5及び図6に示
すように、上端が先鋭状に形成された内周筒部材72
と、この内周筒部材72の外周側に設けられ上端が先鋭
状に形成された外周筒部材73とを備える。これら内周
筒部材72及び外周筒部材73には、各先鋭状の上端の
間に、ハブ8をディスク本体6に接着するための熱可塑
性の溶融接着剤13を吐出するための略環状の吐出部7
4が形成されている。なお、この吐出部74は、内周筒
部材72及び外周筒部材73の各上端の間隔を例えば
0.2mm以下に設定することにより形成されている。
【0040】接着剤吐出機構62は、図5に示すよう
に、内周筒部材72に対して外周筒部材73が着脱可能
とされており、吐出部74の清掃等の整備作業を容易に
行うことができるようになっている。また、接着剤吐出
機構62は、図7に示すように、内周筒部材72の上端
の直径φ1と、外周筒部材73の上端の直径φ2とによ
り決定される吐出部74の間隔を調整することで、溶融
接着剤13の吐出量を適宜調整することができる。
【0041】また、この接着剤吐出機構62には、図5
に示すように、吐出部74に溶融接着剤13を供給する
流路75が設けられている。溶融接着剤13を供給する
流路75は、一端が吐出部74に連通して設けられてい
るとともに、他端が後述する接着剤供給機構91に接続
されている。また、接着剤吐出機構62の内周筒部材7
2の内周側には、回転昇降部材67が挿通される挿通孔
76が設けられている。ハブ保持部材66に一体に設け
られた回転昇降部材67は、この挿通孔76に挿通さ
れ、接着剤吐出機構62に対して近接離間する図5中矢
印F1及びF2方向に回転しながら昇降する。さらに、接
着剤吐出機構62の上端側中央部には、ハブ保持部材6
6が収納される収納部77が形成されている。ハブ保持
部材66が収納される収納部77は、ハブ保持部材66
を収納できるように断面略漏斗状に形成されている。
【0042】すなわち、この収納部77は、図5及び図
6に示すように、吐出部74側である上端から下端に向
かって次第に縮径するように形成され、吐出部74から
過剰な溶融接着剤13が吐出された場合に、過剰な溶融
接着剤13が流出するように内周側傾斜面部78が形成
されている。この内周側傾斜面部78には、連続して、
流出した溶融接着剤13を排出する略環状の内周側排出
溝79が形成されている。また、外周筒部材73の吐出
部74側の外周部は、吐出部74側である上端から下端
に向かって次第に拡径するように形成され、吐出部74
から過剰な溶融接着剤13が吐出された場合に、過剰な
溶融接着剤13が流出するように外周側傾斜面部81が
形成されている。この外周側傾斜面部81には、連続し
て、流出した溶融接着剤13を排出する略環状の外周側
排出溝82が形成されている。そして、内周側排出溝7
9及び外周側排出溝82は、連続して内周側排出溝79
の溶融接着剤13を装置外部に排出するための排出導管
80に接続されている。
【0043】また、この接着剤吐出機構62には、図5
に示すように、基台83内に環状のヒータ84が配設さ
れいる。ヒータ84は、ハブ保持機構61及び接着剤吐
出機構62を保温し、吐出部74より吐出される溶融接
着剤13が溶融状態を維持することができるようにして
いる。
【0044】また、接着剤吐出機構62は、図5に示す
ように、溶融接着剤13が塗布されたハブ8がハブ保持
機構61より離間するとき、ハブ8と吐出部74との間
で糸引き状になった溶融接着剤13を切断するエア噴出
部85を有する。エア噴出部85は、吐出部74の外周
側に環状に設けられた噴出口86を有し、この噴出口8
6より糸引き状の溶融接着剤13を切断するためのエア
を噴出する。このエアは、溶融接着剤13を硬化させな
いために、溶融接着剤13を硬化させない程度の温度で
ある100℃〜300℃のものである。エア噴出部85
は、溶融接着剤13が塗布されたハブ8をハブ保持機構
61により図5中矢印F1方向に移動させるときに限っ
て、エアを噴出口86より噴出する。
【0045】以上のような接着剤吐出機構62に溶融接
着剤13を供給する接着剤供給機構91は、図8に示す
ように、溶融接着剤13が貯蔵される接着剤貯蔵部92
と、接着剤貯蔵部92より溶融接着剤13を接着剤吐出
機構62へ供給するポンプ93と、溶融接着剤13の接
着剤塗布機構23の流路75への供給を制御する電磁弁
94とを備える。
【0046】接着剤貯蔵部92は、固形の熱可塑性の接
着剤13が投入され、この接着剤13を溶融するヒータ
92aを有する。ヒータ92aは、固形の接着剤13を
溶融し、溶融接着剤13が硬化しないように加熱してい
る。ここで、ヒータ92aは、120℃〜200℃に加
熱し、固形の接着剤13を溶融する。ポンプ93は、接
着剤貯蔵部92に貯蔵された溶融接着剤13を定量的に
接着剤吐出機構62に供給する。電磁弁94は、接着剤
吐出機構94の流路75に、所定のデューティサイクル
で溶融接着剤13を供給する。流路75には、電磁弁9
4により所定のデューティサイクルで溶融接着剤13が
供給されることから、吐出部74には、微量の溶融接着
剤13が断続的に供給され、図10に示すように、吐出
部74の周回り方向に均一に溶融接着剤13が供給され
る。
【0047】また、接着剤供給機構91は、接着剤貯蔵
部92に不活性ガスが貯められたガスタンク95と、ガ
スタンク95の不活性ガスを接着剤貯蔵部92に供給す
るガス供給部96と、ガス供給部93、電磁弁94等を
制御する制御部97とを備える。ガスタンク95の不活
性ガスには、接着剤貯蔵部92内の溶融接着剤13の酸
化を防止するものであり、酸素より比重の重いガス、例
えばアルゴンガス、窒素ガス、炭酸ガスが用いられる。
そして、ガス供給部96は、定期的に不活性ガスを接着
剤貯蔵部92内に供給する。接着剤貯蔵部92では、溶
融接着剤13が無い空間部に不活性ガスが充填される。
そして、この不活性ガスは、酸素より比重が重いことか
ら、接着剤貯蔵部92内の溶融接着剤13が減少し、液
面が下がった場合にも、液面に追従して下降する。した
がって、接着剤貯蔵部92内の溶融接着剤13は、酸素
に接触することが防止され、酸化が防止されている。
【0048】そして、制御部97は、接着剤貯蔵部9
2,ポンプ93、電磁弁94、ガス供給部96等を制御
する。具体的に、制御部97は、接着剤貯蔵部92が固
形の接着剤13を溶融し、接着剤13の溶融状態を維持
できるようにヒータ92aを制御する。また、制御部9
7は、定量的に接着剤吐出機構62に溶融接着剤13を
供給するようにポンプ93を制御する。さらに、制御部
97は、断続的に接着剤吐出機構62の流路75に溶融
接着剤13を供給できるように、電磁弁94を所定のデ
ューティサイクル(duty cycle)で制御する。すなわ
ち、制御部97は、図9に示すように、1つのハブ8に
転写する溶融接着剤13を所定量吐出部74に吐出する
ため、0.5msec周期で、0.3msec電磁弁9
4を開状態とし、0.2msec電磁弁94を閉状態に
する制御信号で電磁弁94を制御する。なお、1つのハ
ブ8のフランジ部10に溶融接着剤13を塗布するた
め、吐出部74に溶融接着剤13を供給するための電磁
弁94の開閉の間隔は、これに限定されるものではな
い。更にまた、制御部97は、接着剤貯蔵部92内の溶
融接着剤13が減り、液面が下がったとき、順次不活性
ガスを接着剤貯蔵部92に供給するようにガス供給部9
6を制御する。
【0049】以上のような接着剤供給機構91では、接
着剤貯蔵部92は、ヒータ92aにより、固形の接着剤
13を溶融し、溶融接着剤13が固化しない温度まで加
熱されている。また、接着剤貯蔵部92は、溶融接着剤
13の無い空間部に、溶融接着剤13の酸化を防止する
不活性ガスが充填されている。また、ポンプ93は、制
御部97により、常時接着剤吐出機構62に溶融接着剤
13が供給されている。そして、接着剤吐出機構62に
ハブ8が供給されると、電磁弁94は、制御部97によ
り、接着剤吐出機構62の流路75に、0.5msec
周期で0.3msec電磁弁94を開状態とし、0.3
msec溶融接着剤13を流路75に供給するように制
御される。そして、吐出部74には、断続的に微量の溶
融接着剤13が吐出される。吐出部74には、溶融接着
剤13が断続的に供給されることで、吐出部74の周回
り方向に均一に溶融接着剤13が供給される。そして、
接着剤吐出機構62において、吐出部74より吐出され
た溶融接着剤13は、図10に示すように、均一な量で
ハブ8のフランジ部10に転写される。
【0050】なお、接着剤貯蔵部92において、以上の
ように溶融接着剤13が使用され、接着剤貯蔵部92の
溶融接着剤13の量が減少し、液面が下がった場合、接
着剤貯蔵部92内の不活性ガスは、酸素より比重が重い
ことから、溶融接着剤13の液面に追従して下降し、常
に溶融接着剤13の液面上にあることから、溶融接着剤
13の酸化を防止している。また、接着剤貯蔵部92
は、適宜ガス供給部96より不活性ガスが補充される。
【0051】以上のような接着剤塗布機構23につい
て、ハブ8のフランジ部10に溶融接着剤13を塗布す
る動作について説明する。図5に示すように、移送ヘッ
ド機構24によりハブ保持機構61に移送されると、ハ
ブ8は、吸引ポンプが駆動されることにより吸引孔6
9,70により吸引され、ハブ保持機構61のハブ保持
部材66に吸引保持される。次に、ハブ保持機構61に
保持されたハブ8には、接着剤吐出機構62により溶融
接着剤13が塗布される。接着剤吐出機構62には、接
着剤供給機構91により溶融接着剤13が供給される。
図9に示すように、制御部97は、電磁弁94を0.5
msecの周期で0.3msec電磁弁94を開状態と
するように制御し、流路75を介して溶融接着剤13を
吐出部7に断続的に供給するように制御する。これによ
り、吐出部74において、溶融接着剤13は、吐出部7
4の周回り方向に均等に供給される。このとき、図11
に示すように、吐出部は、内周筒部材72及び外周筒部
材73の上端部が先鋭状に形成されていることから、溶
融接着剤13を表面張力によって保持可能な最大量を吐
出部74の周回り方向において、一定に保持する。この
ため、吐出部74に所定量以上の過剰な溶融接着剤13
が誤って吐出された場合、この過剰な溶融接着剤13
は、内周筒部材72及び外周筒部材73の内周側傾斜面
部78及び外周側傾斜面部81に沿ってそれぞれ流れ落
ちる。したがって、この接着剤吐出機構62は、所定量
以上の多量な溶融接着剤13がハブ8に転写されること
を確実に防止することができる。
【0052】この後、移送ヘッド機構24が上昇すると
もにハブ保持部材66は、回転昇降部材67が回転しな
がら図5中矢印F2方向に昇降し、ハブ8のフランジ部
10を吐出部74と離間させる。このとき、エア噴出部
85は、噴出口86よりエアを噴出し、糸引き状の溶融
接着剤13を切断する。次に、ハブ保持機構61のハブ
支持部68が吸引を停止する一方、移送ヘッド機構24
が吸引を開始することによって、ハブ8は、移送ヘッド
機構24に吸引保持される。
【0053】そして、以上のように接着剤塗布機構23
により溶融接着剤13が塗布されたハブ8をディスク本
体6まで移送し、ハブ8をディスク本体6に仮接着する
移送ヘッド機構24は、図5に示すように、ハブ供給機
構36から接着剤塗布機構23にハブ8を移送し、接着
剤塗布機構23により溶融接着剤13が塗布されたハブ
8を搬送機構21のディスク保持機構22に保持された
ディスク本体6へ移送する。そして、移送ヘッド機構2
4は、図1中第1の位置において、ハブ8をディスク本
体6に仮接着するためにハブ8の1次加圧を行う。
【0054】この移送ヘッド機構24は、図5に示すよ
うに、ハブ8を保持するハブ保持部材101を有し、こ
のハブ保持部材101は、ハブ8を保持するハブ保持部
102と、ハブ保持部102と一体に形成された軸部1
03とを備える。ハブ保持部材101は、図示しない
が、ハブ保持部材101をハブ供給機構36と接着剤塗
布機構23及び接着剤塗布機構23と搬送機構21のデ
ィスク保持機構22に保持されたディスク本体6とに亘
って移動させる移動アームに軸部103が接続されてい
る。
【0055】このハブ保持部102は、ハブ8の本体部
9の径よりやや小径に形成され、ハブ8の本体部10内
に進入できる大きさに形成されている。ハブ保持部10
2の中央部には、本体部9の底面9aを押圧する第1の
押圧部104が設けられている。第1の押圧部104
は、溶融接着剤13が塗布されたハブ8をディスク本体
6のセンタ孔7の周縁部に取り付けるとき、ハブ8の本
体部9の底面9aに形成されたスピンドル軸係合孔11
の周囲を押圧できるようにリング状に突出して形成され
ている。
【0056】また、ハブ保持部102には、ハブ8を保
持する面側にハブ8を吸引するための吸引孔106が形
成されている。吸引孔106は、図示しない吸引ポンプ
に接続されており、ハブ8を移送するときに限って、吸
引ポンプを駆動させ、ハブ8を吸引する。また、ハブ保
持部102の側面からは、フランジ部が張り出し形成さ
れ、先端部を折曲してディスク本体6の外周側を押圧す
るディスク押圧部107が形成されている。ディスク押
圧部107は、溶融接着剤13が塗布されたハブ8をデ
ィスク保持機構22に保持されたディスク本体6に取り
付ける際、図4に示すディスク本体6の外周側をディス
ク保持機構22を構成するディスク支持部46bに押圧
する。ディスク押圧部107は、ディスク本体6をディ
スク支持部46bに押圧することで、ディスク本体6の
反りを矯正し、ディスク本体5が平坦な状態でハブ8を
取り付けることができるようにしている。また、ハブ保
持部102には、ハブ8を保持する面側に、接着剤塗布
機構23の位置決め突部68aが係合するとともに、デ
ィスク保持機構22の係合突起47aが係合する係合凹
部109が形成されている。
【0057】また、軸部103には、圧縮コイルバネ1
08が巻装され、圧縮コイルバネ108は、図示しない
移動アームに対してハブ保持部材101を図5中下方に
付勢している。
【0058】以上のような移送ヘッド機構24は、ハブ
供給機構36のハブ8を接着剤塗布機構23に移送する
とき、次のように動作する。すなわち、図5に示すよう
に、ハブ供給機構36とハブ保持機構61とに亘って移
送するとき、ハブ供給機構36のハブ8は、図示しない
吸引ポンプが動作し、ハブ保持部102がハブ8の本体
部10に進入した状態で、吸引孔106,106により
ハブ8がハブ保持部102に吸引保持される。この後、
移送ヘッド機構24は、図5に示すように、図示しない
移動アームにより、接着剤塗布機構23の上方まで移動
される。この後、移送ヘッド機構24は、図示しない移
動アームによりハブ保持機構61に近接する図5中F1
方向に移動し、ハブ8をハブ保持機構61に保持させ
る。このとき、図示しない吸引ポンプは、停止し、ハブ
8は、ハブ保持機構61に保持される。
【0059】また、移送ヘッド機構24は、接着剤塗布
機構23によりフランジ部10に溶融接着剤13が塗布
されたハブ8を搬送機構21のディスク保持機構22に
保持されたディスク本体6に移送するとき、次のように
動作する。すなわち、接着剤吐出機構62によりハブ8
のフランジ部10に溶融接着剤13が塗布されると、移
送ヘッド機構24は、図示しない移動アームにより接着
剤塗布機構23より離間する図5中矢印F2方向に移動
され、図12に示すような搬送機構21のディスク保持
機構22に保持されたディスク本体6の上方の第1の位
置に移動される。このとき、移動ヘッド機構24は、溶
融接着剤13が塗布されたハブ8を保持するとき、再
度、図示しない吸引ポンプが動作し、ハブ保持部102
をハブ8の本体部10内に進入させ、溶融接着剤13が
塗布されたハブ8を保持する。
【0060】このディスク本体6の上方の第1の位置に
おいて、移送ヘッド機構24は、図12に示すように、
ハブ8をディスク保持機構22に保持されたディスク本
体6に取り付けるべく、図示しない移動アームによりデ
ィスク本体6に近接する図12中F1方向に下降し、ハ
ブ8の1次加圧を行う。そして、ハブ8は、本体部9が
ディスク本体6のセンタ孔7に嵌入され、フランジ部1
0がセンタ孔7の周縁部に当接する。このとき、圧縮コ
イルバネ108の付勢力により、ハブ保持部102の第
1の押圧部104は、本体部9の底面9aを押圧する。
すると、位置決め部材42は、図12中矢印E2方向に
移動し、フランジ部10は、ディスク本体6のセンタ孔
7の周縁部に押圧される。これと同時に、ディスク押圧
部107は、ディスク本体6をディスク支持部46bに
押圧することで、ディスク本体6の反りを矯正し、ディ
スク本体6が平坦な状態でハブ8を取り付けることがで
きるようにしている。
【0061】このとき、ハブ保持部102は、圧力が1
〜3kg/mm2で0.5〜2秒間ハブ8をディスク本
体6に押圧する。これにより、ハブ8は、ディスク本体
6のセンタ孔7の周縁部に仮接着される。この後、移送
ヘッド機構24は、ディスク本体6から離間する方向に
移動される。なお、移送ヘッド機構24がディスク本体
6より離間するとき、ハブ保持部102は、ハブ8の吸
引を停止する。
【0062】また、移送ヘッド機構24によりディスク
本体6のセンタ孔7の周縁部に仮接着されたハブ8を更
に押圧する押圧機構25は、図1に示すように、移送ヘ
ッド機構24の下流側でハブ8が仮接着されたディスク
本体6を保持したディスク保持機構22に取り付けら
れ、ディスク本体6に取り付けられたハブ8を更に2度
押圧する。すなわち、この押圧機構25は、移送ヘッド
機構24が配設された第1の位置より下流側の第2の位
置でハブ8を2次加圧し、この第2の位置より更に下流
側の第3の位置で3次加圧を行う。そして、図1中、第
2の位置から押圧機構25がディスク保持機構22より
取り外される第4の位置までディスク保持機構22に取
り付けられる。
【0063】この押圧機構25は、図13に示すよう
に、ハブ8を押圧するハブ押圧部材111を有する。こ
のハブ押圧部材111は、ハブを押圧するハブ押圧部1
12と、このハブ押圧部112に設けられた軸部113
とを有する。ハブ押圧部112のハブ8と対向する面側
には、ハブ8のフランジ部10を押圧する押圧部114
が設けられている。この押圧部114は、フランジ部1
0を周回り方向に押圧できるようにリング状に形成され
ている。また、この押圧部114の内周側には、ハブ8
をディスク本体6のセンタ孔7の周縁部に押圧した際、
係合突起47aが係合される係合凹部120が形成され
ている。
【0064】また、ハブ押圧部112には、外周側面よ
りフランジ部が一体に張り出し形成され、先端部を折曲
してディスク本体6の外周側を押圧するディスク押圧部
115が形成されている。ディスク押圧部115は、溶
融接着剤13が塗布されたハブ8をディスク保持機構2
2に保持されたディスク本体6に押圧する際、ディスク
本体6の外周側をディスク保持機構22を構成するディ
スク支持部46bに押圧する。ディスク押圧部115
は、ディスク本体6をディスク支持部46bに押圧する
ことで、ディスク本体6の反りを矯正し、ディスク本体
5が平坦な状態でハブ8を押圧することができるように
している。
【0065】また、ハブ押圧部112と一体に設けられ
た軸部113には、中途部に、フランジ状の係止部11
6が形成され、また、先端部に、ストッパ117が形成
されている。係止部116には、ハブ押圧部112をデ
ィスク保持機構22の方向である図13中矢印G1方向
に付勢する付勢部材である圧縮コイルバネ118が係止
される。また、ストッパ117は、ハブ押圧部112の
図13中矢印G1及びG2方向の移動量を規制する。
【0066】また、押圧機構25は、図13に示すよう
に、ハブ押圧部112の図13中矢印G1及びG2方向の
移動を操作する操作部材119を有する。操作部材11
9は、詳細は省略する押圧回転操作機構139により回
転押圧操作される操作部121と、軸部113が挿通さ
れ、軸部113の先端部に形成されたストッパ117が
係止される係止部122が形成され、ストッパ117が
図13中矢印G1及びG2方向に摺動自在に移動する移動
空間部123とを有する。移動空間部123は、ストッ
パ117の図13中G1及びG2方向の移動量を規制して
いるとともに、ハブ押圧部材111が操作部材119に
対して回転しないように規制している。すなわち、ハブ
押圧部材111は、操作部材119とともに回転するよ
うにされている。そして、係止部122と軸部113の
係止部116との間には、上述した圧縮コイルバネ11
8が配設され、圧縮コイルバネ118は、ハブ押圧部材
111を図13中矢印g1方向に付勢している。また、
操作部材119には、移動空間部123を構成する一側
壁123aに係止突起124が突設されている。また、
操作部121の先端部には、操作部材119を押圧回転
操作する押圧回転操作機構139の係合部142が係合
される係合溝121aが形成されている。
【0067】また、押圧機構25は、ハブ押圧部材11
1を被覆するようにカバー125が配設されている。カ
バー125内には、操作部材119がディスク保持機構
22に対して近接離間する図5中矢印G1及びG2方向に
移動可能に配設されている。カバー125は、天板12
6に挿通孔127が穿設され、この挿通孔127に操作
部材119の操作部121が挿通されてなる。また、カ
バー125の一側面128には、操作部材119の係止
突起124が係止される係止孔133が形成されてい
る。係止孔133は、図14に示すように、操作部材1
19の移動方向に形成されたガイド部132と、ガイド
部132と直交する方向、すなわち操作部材119の回
転方向に形成された第1及び第2の係止部133,13
4と、ガイド部132の延長方向にガイド部132と連
続して形成された非係止部135とからなり、全体とし
て逆F字状に形成されている。
【0068】第1の係止部133は、ガイド部132の
上側に設けられ、第2の係止部134は、第1の係止部
133の下段に設けられている。また、非係止部135
は、第1の係止部133側にガイド部132と連続して
ガイド部132の延長方向に設けられている。第1の係
止部133には、ディスク本体6に仮接着されたハブ8
を2次加圧するとき、係止突起124が係止され、第2
の係止部134には、ディスク本体6のセンタ孔7に取
り付けられたハブ8を3次加圧するとき係止突起124
が係止される。また、係止突起124が非係止部135
に係止突起124が係止されるときは、ハブ押圧部材1
11がディスク本体6を押圧していない状態とされ、3
次加圧終了後に、係止突起126は、この非係止部13
5に位置される。
【0069】また、カバー117の内周面には、図13
に示すように、ハブ保持部112側に、段差部136が
形成され、操作部材119と段差部136の間には、操
作部材119をディスク保持機構22と離間する図13
中矢印G2方向に付勢する付勢部材であるコイルバネ1
37が配設されている。すなわち、ハブ押圧部材111
の図13中矢印G1方向のハブ8を押圧する押圧力は、
操作部材119の係止突起124が係止孔131の第1
の係止部133から第2の係止部134に係止されるに
従って、ハブ押圧部材111を図13中矢印G1方向に
付勢する圧縮コイルバネ118が収縮されることによ
り、大きくなるように構成されている。
【0070】なお、操作部材119を回転操作する押圧
回転操作機構139は、図1に示すように、ハブ8の2
次加圧を開始する第2の位置と、2次加圧を解除し、3
次加圧を開始する第3の位置と、3次加圧を解除する第
4の位置とに配設されている。この押圧回転操作機構1
39は、図13に示すように、操作部材119を回転押
圧する操作アーム141を有し、先端部に、操作部材1
19を構成する操作部121の係合溝121aに係合さ
れる係合部142が形成されている。操作アーム141
は、図示しない駆動機構により、回転しつつ、操作部材
119をディスク保持機構22に近接離間する図13中
矢印G1及びG2方向に移動させる。
【0071】以上のような押圧機構25は、図13に示
すように、ハブ8が仮接着されたディスク本体6が図1
中第2の位置まで搬送されると、押圧機構25は、図1
中第2の位置において、ハブ8が仮接着されたディスク
本体6を保持したディスク保持機構22に配設される。
この初期状態において、押圧機構25は、非係止部13
5に係止突起124が係止された状態にあり、ディスク
本体6にハブ8を押圧していない状態にある。
【0072】ハブ8の2次加圧を開始するとき、押圧回
転操作機構139が駆動される。すなわち、操作アーム
141が正転方向に回転し、係止突起124を図14中
矢印G3方向に移動させ、次いで操作アーム141が図
13中矢印G1方向に移動し、係止突起124をガイド
部132に沿って図14中矢印G1方向に移動させ、次
いで、操作アーム141が逆転方向に回転し、係止突起
124を図14中矢印G4方向に移動させる。かくし
て、係止孔131の非係止部135に係合された係止突
起124は、第1の係止部133に係止される。これに
より、コイルバネ137は収縮し、これに伴い、圧縮コ
イルバネ118も収縮される。そして、ハブ押圧部材1
11に設けられ、圧縮コイルバネ118により図13中
矢印G1方向に付勢された押圧部114は、ディスク保
持機構22に保持されたディスク本体6に仮接着された
ハブ8のフランジ部10に当接され、このフランジ部1
0を押圧する。このとき、押圧部114は、移送ヘッド
機構24のハブ保持部102が押圧する圧力より大きい
圧力でハブ8を押圧する。具体的には、押圧部114
は、3〜10kg/mm2の圧力で10〜20秒程度押
圧する。なお、押圧機構25は、この2次加圧をハブ8
が取り付けられたディスク本体6を保持したディスク保
持機構22とともに移動し、時間の短縮化を図ってい
る。
【0073】次いで、ディスク保持機構22とともに搬
送された保持機構22は、図1中第3の位置で3次加圧
を行う。この3次加圧を行うとき、押圧機構25は、2
次加圧を行うとき、係止突起124が係止孔131の第
1の係止部133に係止された状態にあり、押圧機構2
5は、図15に示すように、第3次加圧を行うため、押
圧回転操作機構139が駆動される。すなわち、操作ア
ーム141が正転方向に回転し、係止突起124を図1
4中矢印G3方向に移動させ、次いで操作アーム141
が図13中矢印G1方向に移動し、係止突起124をガ
イド部132に沿って図14中矢印G1方向に移動さ
せ、次いで、操作アーム141が逆転方向に回転し、係
止突起124を図14中矢印G4方向に移動させる。か
くして、係止突起124は、係止孔131の第2の係止
部134に係止される。これにより、コイルバネ137
はさらに収縮し、これに伴い、圧縮コイルバネ118も
さらに収縮される。そして、ハブ押圧部材111に設け
られ、圧縮コイルバネ118により図15中矢印G1
向に付勢された押圧部114は、ディスク保持機構22
に保持されたディスク本体6に2次加圧が施されたハブ
8のフランジ部10に当接され、このフランジ部10を
押圧する。このとき、押圧部114は、2次加圧のとき
より大きい圧力でハブ8を押圧する。具体的には、押圧
部114は、5〜30kg/mm2の圧力で数秒程度押
圧する。なお、押圧機構25は、この2次加圧をハブ8
が取り付けられたディスク本体6を保持したディスク保
持機構22とともに移動し、時間の短縮化を図ってい
る。すなわち、2次加圧と3次加圧は、連続して行われ
る。
【0074】以上のように構成された磁気ディスク5の
製造装置20は、図16に示すように、ディスク本体5
のセンタ孔7の周縁部にハブ8を取り付けて製造する。
先ず、ステップS1において、搬送機構21の最も上流
側において、図1に示すように、ディスク供給機構32
は、コンベア33によりディスク本体6を図1中C方向
に移送し、順次搬送機構21に搬送する。すなわち、デ
ィスク本体6は、ディスク供給機構32を構成する静電
気除去部34において、イオンエアが吹き付けられるこ
とで静電気が除去され、次いで、移送機構35により搬
送機構21に配設されたディスク保持機構22に移送さ
れる。そして、ディスク保持機構22は、図4に示すよ
うに、ディスク本体6の信号記録領域の外周側をディス
ク支持部46bで支持し、ディスク本体6の信号記録領
域の内周側をディスク支持部46aで支持する。また、
ディスク本体のセンタ孔7には、位置決め部材42が圧
縮コイルばね52により図4中矢印E1方向に付勢され
ていることで、嵌合部47がディスク本体6のセンタ孔
7に嵌合され、ディスク本体6の位置決めを図ってい
る。
【0075】これと同時に、図16中ステップS2にお
いて、ハブ8がハブ供給機構36より接着剤塗布機構2
3により搬送される。すなわち、図1に示すように、移
送ヘッド機構24は、ハブ供給機構36を構成する搬送
部38の終端にフランジ部10側を上側にした状態で待
機しているハブ8を接着剤塗布機構23に移送する。具
体的には、図5に示すように、ハブ供給機構36のハブ
8は、図示しない吸引ポンプが動作し、ハブ保持部10
2がハブ8の本体部10に進入した状態で、吸引孔10
6,106によりハブ8がハブ保持部102に吸引保持
される。この後、移送ヘッド機構24は、図5に示すよ
うに、図示しない移動アームにより、接着剤塗布機構2
3の上方まで移動される。この後、移送ヘッド機構24
は、図示しない移動アームによりハブ保持機構61に近
接する図5中F1方向に移動し、ハブ8をハブ保持機構
61に保持させる。
【0076】そして、図9中ステップS3において、ヘ
ッド移送機構24のハブ保持部102は、保持したハブ
8を接着剤塗布機構23に載置する。具体的に、移送ヘ
ッド機構24は、接着剤塗布機構23にハブ8を載置す
るため図示しない移動アームによりハブ保持機構61に
近接する図5中F1方向に移動される。そして、移送ヘ
ッド機構24に保持されたハブ8は、接着剤塗布機構2
3に受け渡しされるとき、移送ヘッド機構24の図示し
ない吸引ポンプが停止し、これと同時に、ハブ保持機構
61側の吸引ポンプが駆動し、吸引孔69,70により
吸引され、ハブ保持機構61のハブ保持部材66に吸引
保持される。
【0077】次いで、ハブ保持機構61に保持されたハ
ブ8には、図5に示すように、接着剤吐出機構62によ
り溶融接着剤13が塗布される。接着剤吐出機構62に
は、接着剤供給機構91により溶融接着剤13が供給さ
れる。図9に示すように、制御部97は、電磁弁94を
0.5msecの周期で0.3msec電磁弁94を開
状態とするように制御し、流路75を介して溶融接着剤
13を吐出部74に断続的に供給するように制御する。
これにより、吐出部74において、溶融接着剤13は、
吐出部74の周回り方向に均等に供給される。このと
き、図11に示すように、吐出部74は、内周筒部材7
2及び外周筒部材73の上端部が先鋭状に形成されてい
ることから、溶融接着剤13を表面張力によって保持可
能な最大量を吐出部74の周回り方向において、一定に
保持する。このため、吐出部74に所定量以上の過剰な
溶融接着剤13が誤って吐出された場合、この過剰な接
着剤13は、内周筒部材72及び外周筒部材73の内周
側傾斜面部78及び外周側傾斜面部81に沿ってそれぞ
れ流れ落ちる。したがって、この接着剤吐出機構62
は、所定量以上の多量な溶融接着剤13がハブ8に転写
されることを確実に防止することができる。
【0078】次いで、ステップS4において、移送ヘッ
ド機構24は、溶融接着剤13がフランジ部10に塗布
されたハブ8を接着剤塗布機構23よりディスク本体6
を保持したディスク保持機構22に移送し、ディスク保
持機構22に保持されたディスク本体6のセンタ孔7に
ハブ8を取り付ける。具体的に、移送ヘッド機構24が
上昇するともにハブ保持部材66は、回転昇降部材67
が回転しながら図5中矢印F2方向に昇降し、ハブ8の
フランジ部10を吐出部74と離間させる。このとき、
エア噴出部85は、噴出口86よりエアを噴出し、糸引
き状の溶融接着剤13を切断する。次に、ハブ保持機構
61のハブ支持部68が吸引を停止する一方、移送ヘッ
ド機構24が吸引を開始することによって、ハブ保持部
102が本体部10内に進入し、ハブ8は、移送ヘッド
機構24に吸引保持される。
【0079】そして、移送ヘッド機構24は、ディスク
本体6の上方位置において、ハブ8をディスク保持機構
22に保持されたディスク本体6に取り付けるべく、図
示しない移動アームによりディスク本体6に近接する図
12中F1方向に下降する。そして、ハブ8は、本体部
9がディスク本体6のセンタ孔7に嵌入され、フランジ
部10がセンタ孔7の周縁部に当接し、1次加圧がなさ
れる。このとき、圧縮コイルバネ108の付勢力によ
り、ハブ保持部102の第1の押圧部104は、本体部
9の底面9aを押圧する。すると、位置決め部材42
は、図12中矢印E2方向に移動し、フランジ部10が
ディスク本体6のセンタ孔7の周縁部に押圧される。こ
れと同時に、ディスク押圧部107は、ディスク本体6
をディスク支持部46bに押圧することで、ディスク本
体6の反りを矯正し、ディスク本体6が平坦な状態でハ
ブ8を取り付けることができるようにしている。
【0080】このとき、ハブ保持部102は、圧力が1
〜3kgで0.5〜2秒間ハブ8をディスク本体6に押
圧する。これにより、ハブ8は、ディスク本体6のセン
タ孔7の周縁部に仮接着される。このとき、搬送機構2
1は、停止しており、この状態で、ハブ8は、ディスク
本体6のセンタ孔7の周縁部に仮接着される。この後、
移送ヘッド機構24は、ディスク本体6から離間する方
向に移動される。なお、移送ヘッド機構24がディスク
本体6より離間するとき、ハブ保持部102は、ハブ8
の吸引を停止する。
【0081】次いで、ディスク本体6に仮接着された
後、搬送機構21は、図9中ステップS5において、再
度、図1中矢印B方向に走行し、ハブ8をディスク本体
6に押圧していない状態で約30秒間ディスク本体6を
図1中B方向に搬送する。
【0082】次いで、ディスク保持機構22に保持され
たハブ8が仮接着されたディスク本体6が第2の位置ま
で搬送されると、図9中ステップS6において、ディス
ク保持機構22には、ハブ8を更に2次及び3次加圧を
する押圧機構25が取り付けられる。すなわち、図1に
示す第2の位置に、ディスク保持機構22に保持されハ
ブ8が仮接着されたディスク本体6が搬送されると、押
圧機構25は、図1中第2の位置において、ハブ8が仮
接着されたディスク本体6を保持したディスク保持機構
22に配設される。この初期状態において、押圧機構2
5は、図13に示すように、非係止部135に係止突起
124が係止された状態にあり、ディスク本体6にハブ
8を押圧していない状態にある。
【0083】ハブ8の2次加圧を開始するとき、図13
に示すように、押圧回転操作機構139が駆動され、操
作アーム141が正転方向に回転し、係止突起124を
図14中矢印G3方向に移動させ、次いで操作アーム1
41が図13中矢印G1方向に移動し、係止突起124
を図14中矢印G1方向に移動させ、次いで、操作アー
ム141が逆転方向に回転し、係止突起124を図14
中矢印G4方向に移動させる。かくして、係止孔131
の非係止部135に係合された係止突起124は、第1
の係止部133に係止される。これにより、コイルバネ
137は収縮し、これに伴い、圧縮コイルバネ118も
収縮される。そして、ハブ押圧部材111に設けられ、
圧縮コイルバネ118により図13中矢印G1方向に付
勢された押圧部114は、ディスク保持機構22に保持
されたディスク本体6に仮接着されたハブ8のフランジ
部10に当接され、このフランジ部10を押圧し、2次
加圧を行う。このとき、押圧部114は、移送ヘッド機
構24のハブ保持部102が押圧する圧力より大きい圧
力でハブ8を押圧する。具体的には、押圧部114は、
3〜10kg/mm2の圧力で10〜20秒程度押圧す
る。なお、押圧機構25は、この2次加圧をハブ8が取
り付けられたディスク本体6を保持したディスク保持機
構22とともに搬送機構21により図1中矢印B方向に
搬送され、時間の短縮化を図っている。
【0084】次いで、2次加圧がなされた状態で、ディ
スク保持機構22に保持されたハブ8が仮接着されたデ
ィスク本体6が第3の位置まで搬送されると、図16中
ステップS7において、2次加圧がなされたハブ8は、
2次加圧に連続して3次加圧がなされる。具体的に、押
圧機構25は、図15に示すように、第3次加圧を行う
ため、押圧回転操作機構139が駆動され、操作アーム
141が正転方向に回転し、係止突起124を図14中
矢印G3方向に移動させ、次いで操作アーム141が図
13中矢印G1方向に移動し、係止突起124をガイド
部132に沿って図14中矢印G1方向に移動させ、次
いで、操作アーム141が逆転方向に回転し、係止突起
124を図14中矢印G4方向に移動させる。かくし
て、係止突起124が係止孔131の第2の係止部13
4に係止される。これにより、コイルバネ137はさら
に収縮し、これに伴い、圧縮コイルバネ118もさらに
収縮される。そして、ハブ押圧部材111に設けられ、
圧縮コイルバネ118により図15中矢印G1方向に付
勢された押圧部114は、ディスク保持機構22に保持
されたディスク本体6に2次加圧が施されたハブ8のフ
ランジ部10に当接され、このフランジ部10を押圧
し、3次加圧を行う。このとき、押圧部114は、2次
加圧のときより大きい圧力でハブ8を押圧する。具体的
には、押圧部114は、5〜30kg/mm2の圧力で
数秒程度押圧する。なお、押圧機構25は、この2次加
圧をハブ8が取り付けられたディスク本体6を保持した
ディスク保持機構22とともに移動し、時間の短縮化を
図っている。
【0085】そして、3次加圧がされた状態で、図1中
第4の位置まで搬送されると、図16中ステップS8に
おいて、第4の位置に配設された押圧回転操作機構13
9により3次加圧の状態が解除される。すなわち、押圧
回転操作機構139は、この第4の位置まで3次加圧さ
れているディスク本体6が搬送されると、回転しつつデ
ィスク保持機構22と離間する図15中矢印G2方向に
移動される。これにより、押圧機構の係止突起124
は、係止孔131の非係止部135に係止され、ハブ8
をディスク本体6に押圧した状態が解除される。これと
ともに、押圧機構25は、ディスク保持機構22より取
り外される。
【0086】そして、さらに、ハブ8が完全に接着され
たディスク本体6が搬送機構21により図1中矢印B方
向に搬送されると、図9中ステップS9において、ハブ
8ハブ8が取り付けられたディスク本体6は、図1に示
す搬出位置で、ディスク保持機構22より搬出され、デ
ィスク本体6にハブ8が完全に接着された磁気ディスク
5が取り出される。
【0087】以上のような磁気ディスク5の製造装置2
0によれば、搬送機構21にディスク本体6を搬入して
から、このディスク本体6にハブ8が取り付けられた磁
気ディスク5を搬送機構21より搬出するまでの1サイ
クルで、溶融接着剤13を確実に固化することができ、
磁気ディスク5の完成後、ハブ8がディスク本体6に対
してずれることを防止することができる。特に、磁気デ
ィスク5の製造装置20は、図12、図13及び図15
に示すように、ハブ8をディスク本体6のセンタ孔7の
周縁部に仮接着として移送ヘッド機構24により1次加
圧をした後、更に押圧機構25により2次、3次加圧が
なされることから、ハブ8とディスク本体6との接着部
にずれや歪み等が発生することを防止することができ
る。更には、ハブ8をディスク本体6のセンタ孔7の周
縁部に、移送ヘッド機構24及び押圧機構25により押
圧するとき、ディスク本体6の反りを矯正すため、ディ
スク本体6の信号記録領域の外周側が移送ヘッド機構2
4のディスク押圧部107及び押圧機構25のディスク
押圧部115によりディスク保持機構22のディスク支
持部46bに押圧されるので、ハブ8をディスク本体6
のセンタ孔7の周縁部に取り付けるときの歪みの発生を
防止することができる。そして、以上のように製造され
た磁気ディスク5は、ハブ8のずれや歪みが無いことか
ら、面ぶれを小さくすることができ、情報信号を確実に
記録及び/又は再生することができる。
【0088】また、この製造装置20では、図8に示す
ように、接着剤貯蔵部92の溶融接着剤13の無い空間
部に、溶融接着剤13の酸化を防止する不活性ガスが充
填されていることから、接着剤貯蔵部92内の溶融接着
剤13の酸化を防止することができる。また、接着剤供
給機構91を構成する制御部97は、断続的に接着剤吐
出機構62の流路75に溶融接着剤13を供給できるよ
うに、電磁弁94を所定のデューティサイクル(duty c
ycle)で制御していることから、吐出部74には、断続
的に微量の溶融接着剤13が吐出され、吐出部74の周
回り方向に均一に溶融接着剤13を供給することがで
き、溶融接着剤13を均一にハブ8のフランジ部10に
転写することができる。
【0089】
【発明の効果】本発明によれば、第1の圧力でハブを記
録媒体本体に仮接着し、この後、第1の圧力より大きい
第2の圧力でハブを記録媒体本体のセンタ孔周縁部に押
圧し、更にこの後、第2の圧力より大きい第3の圧力で
ハブを記録媒体本体に押圧することで、記録媒体本体と
ハブとの接合部に歪みやハブの取付位置のずれを発生さ
せることなく、確実にハブを記録媒体本体に取り付ける
ことができる。かくして製造されたハブが記録媒体本体
のセンタ孔周縁部に取り付けられた円盤状記録媒体は、
ハブと記録媒体本体との接合部に歪みやずれが無いこと
から、円盤状記録媒体が回転操作されたときの面ぶれを
小さくすることができ、情報信号の記録及び/又は再生
を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された磁気ディスクの製造装置の
構成図である。
【図2】ディスクカートリッジの全体斜視図である。
【図3】磁気ディスクの要部断面図である。
【図4】ディスク本体の保持機構の断面図である。
【図5】接着剤塗布機構の要部断面図である。
【図6】接着剤吐出機構の要部断面図である。
【図7】接着剤を吐出する接着剤吐出機構の平面図であ
る。
【図8】接着剤供給機構の構成図である。
【図9】電磁弁を制御する制御信号を説明する図であ
る。
【図10】溶融接着剤が供給された吐出部の斜視図であ
る。
【図11】吐出部の要部断面図である。
【図12】移送ヘッド機構がハブを保持機構に保持され
たディスク本体に仮接着する状態を示す断面図である。
【図13】押圧機構がディスク本体にハブを2次加圧す
る状態を示す要部断面図である。
【図14】係合突起が係合される係止孔を説明する図で
ある。
【図15】押圧機構がディスク本体にハブを3次加圧す
る状態を示す要部断面図である。
【図16】磁気ディスクの製造工程を説明するフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ、4 カートリッジ本体、5
磁気ディスク、6 ディスク本体、7 センタ孔、8
ハブ、9 本体部、9a 底面、10 フランジ部、
11 スピンドル軸係合孔、13 溶融(接着剤) 2
1 製造装置、22 ディスク保持機構、23 接着剤
塗布機構、24 移送ヘッド機構、25押圧機構、32
ディスク供給機構、36 ハブ供給機構、41 保持
体、42位置決め部材、46a,46b ディスク支持
部、47 嵌合部、61 ハブ保持機構、62 接着剤
吐出機構、66 ハブ保持部材、87 吐出部、91接
着剤供給機構、92 接着剤貯蔵部、94 電磁弁、9
7 制御部、101ハブ保持部材、102 ハブ保持
部、107 ディスク押圧部、115 ディスク押圧
部、131 係止孔、132 ガイド部、133 第1
の係止部、134第2の係止部、135 非係止部、1
39 押圧回転操作機構、142 係合部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部にセンタ孔が穿設された円盤状の
    記録媒体本体を保持する保持機構と、 上記記録媒体本体の上記センタ孔に嵌合される略有底筒
    状の本体部と、上記本体部の開口端より張り出し形成さ
    れ、上記記録媒体本体のセンタ孔周縁部に接着されるフ
    ランジ部とからなるハブの上記フランジ部の上記記録媒
    体本体と対向する面に接着剤を塗布する接着剤塗布機構
    と、 上記本体部が上記記録媒体本体のセンタ孔に嵌入され、
    上記接着剤塗布機構により上記フランジ部に接着剤が塗
    布された上記ハブを上記記録媒体本体のセンタ孔周縁部
    に第1の圧力で押圧し、上記ハブを上記記録媒体本体の
    センタ孔周縁部に上記第1の圧力で押圧した後、上記第
    1の圧力より高い第2の圧力で更に上記ハブを上記記録
    媒体本体のセンタ孔周縁部に押圧し、上記ハブを上記記
    録媒体本体に上記第2の圧力で押圧した後、上記第2の
    圧力より高い第3の圧力で更に上記ハブを上記記録媒体
    本体のセンタ孔周縁部に押圧する押圧機構とを備える円
    盤状記録媒体の製造装置。
  2. 【請求項2】 上記押圧機構は、上記第1の圧力で上記
    ハブを上記記録媒体本体のセンタ孔周縁部に押圧すると
    き、上記ハブの本体部の底面を押圧することを特徴とす
    る請求項1記載の円盤状記録媒体の製造装置。
  3. 【請求項3】 上記押圧機構は、上記第2の圧力及び第
    3の圧力でハブを上記記録媒体本体に押圧するとき、上
    記ハブのフランジ部を押圧することを特徴とする請求項
    1記載の円盤状記録媒体の製造装置。
  4. 【請求項4】 上記記録媒体本体を搬送する搬送路がル
    ープ状に形成された搬送機構を備え、 上記記録媒体本体は、上記ハブが上記押圧機構に押圧さ
    れた状態で上記搬送機構により搬送されることを特徴と
    する請求項1記載の円盤状記録媒体の製造装置。
  5. 【請求項5】 上記保持機構には、上記記録媒体本体の
    少なくとも外周側を支持する記録媒体支持部が設けら
    れ、上記押圧機構には、少なくとも上記記録媒体本体の
    外周側を上記記録媒体支持部に押圧する記録媒体押圧部
    が設けられ、上記記録媒体押圧部は、少なくとも上記記
    録媒体本体の外周側を上記記録媒体支持部に押圧し、上
    記記録媒体本体の反りを矯正することを特徴とする請求
    項1記載の円盤状記録媒体の製造装置。
  6. 【請求項6】 記録媒体本体の中央部に穿設されたセン
    タ孔に嵌合される有底筒状の本体部と上記本体部の開口
    端より張り出し形成され上記センタ孔周縁部に接着され
    るフランジ部とからなるハブの上記フランジ部の上記記
    録媒体本体と対向する面に接着剤を塗布する工程と、 上記接着剤塗布機構により接着剤が上記フランジ部に塗
    布された上記ハブの本体部を上記記録媒体本体の上記セ
    ンタ孔に嵌入する工程と、 上記記録媒体本体のセンタ孔に嵌入された上記ハブを上
    記記録媒体本体のセンタ孔周縁部に第1の圧力で押圧す
    る工程と、 上記ハブを上記記録媒体本体のセンタ孔周縁部に第1の
    圧力で押圧した後、上記第1の圧力より高い第2の圧力
    で更に上記ハブを上記記録媒体本体のセンタ孔周縁部に
    押圧する工程と、 上記ハブを上記記録媒体本体のセンタ孔周縁部に第2の
    圧力で押圧した後、上記第2の圧力より高い第3の圧力
    で更に上記ハブを上記記録媒体本体のセンタ孔周縁部に
    押圧する工程とを備える円盤状記録媒体の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記ハブを上記記録媒体本体のセンタ孔
    周縁部に第1の圧力で押圧する際、上記ハブの本体部底
    面が押圧されることを特徴とする請求項6記載の円盤状
    記録媒体の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記ハブを上記記録媒体本体のセンタ孔
    周縁部に第2の圧力及び第3の圧力で押圧する際、上記
    ハブのフランジ部が押圧されることを特徴とする請求項
    6記載の円盤状記録媒体の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記第1の圧力で上記ハブを上記記録媒
    体本体のセンタ孔周縁部に押圧する工程と上記第2の圧
    力で上記ハブを上記記録媒体本体のセンタ孔周縁部に押
    圧する工程との間に、上記ハブの上記記録媒体本体のセ
    ンタ孔周縁部への押圧を解除する工程を備えることを特
    徴とする請求項6記載の円盤状記録媒体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001008156A1 (fr) * 1999-07-22 2001-02-01 Fuji Photo Film Co., Ltd. Centreur de disque magnetique

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WO2001008156A1 (fr) * 1999-07-22 2001-02-01 Fuji Photo Film Co., Ltd. Centreur de disque magnetique
US6807028B1 (en) 1999-07-22 2004-10-19 Fuji Photo Film Co., Ltd. Core center for magnetic disk

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