JP2000258000A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2000258000A
JP2000258000A JP11054227A JP5422799A JP2000258000A JP 2000258000 A JP2000258000 A JP 2000258000A JP 11054227 A JP11054227 A JP 11054227A JP 5422799 A JP5422799 A JP 5422799A JP 2000258000 A JP2000258000 A JP 2000258000A
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air passage
air
passage
casing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒回路(20)を室外に設置する空気調和装
置において、冷媒漏れに起因する弊害の発生を回避す
る。 【解決手段】 ケーシング(11)内の冷媒回路(20)
に、空気よりも比重の大きい微燃性のR32を充填す
る。ケーシング(11)内を、利用側空気通路(35)と熱
源側空気通路(31)とに区画する。利用側空気通路(3
5)には蒸発器(24)を、熱源側空気通路(31)には凝
縮器(22)を配置する。利用側空気通路(35)は、ダク
ト(17,18)を介して室内と連通する。ケーシング(1
1)の下部には、スリット状の開口部(40)を形成す
る。この開口部(40)は、利用側空気通路(35)の下部
に開口する。そして、冷媒回路(20)から漏洩した冷媒
は、重力によって下方に移動し、開口部(40)から自然
にケーシング(11)の外に排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒回路を備える
空気調和装置に関し、特に、冷媒漏れによる弊害防止策
に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷媒回路内で冷媒が循環して
冷凍サイクルを行う空気調和装置は、一般的に知られて
いる。また、冷媒回路やファン等の構成機器を全て室外
のケーシングに収納する一方、室外のケーシングと室内
空間とをダクトで接続して室内に調和空気を供給する空
気調和装置がある。この種の空気調和装置としては、家
屋等の屋根にケーシングを配置して室内とダクト接続す
るいわゆるルーフトップ型のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、空調機や冷凍
機器の冷媒として用いられていたCFC物質はオゾン層
を破壊するため、オゾン層を破壊しない代替冷媒への転
換が図られている。この様な代替冷媒としては、HFC
物質であるR32やR152a等が知られている。しか
し、これらの物質は弱いながらも燃焼性を有する。この
ため、上述のような室外に冷媒回路を配置する空気調和
装置の冷媒としてこれらの物質を使用すると、冷媒回路
から冷媒漏れが生じると漏洩した冷媒がダクトを通って
室内に流入するおそれがあった。そして、室内に流入し
た冷媒に引火すると、冷媒漏れによって火災等の重大な
事故を引き起こすという問題があった。
【0004】一方、R32を含む混合冷媒であるR40
7CやR410Aなどが提案されている。これらの混合
冷媒は、燃焼抑制作用のあるR125を含むため、R3
2単体のように燃焼性はない。しかしながら、R125
を混合することによって、地球温暖化係数GWP(対C
2比)が比較的高くなっている。具体的に、各冷媒の
GWPは、R407Cが1530、R410Aが173
0、R404Aが3260、R22が1500などとな
っている。これに対してR32やR152aは、分子中
に水素を比較的多く含むため、大気中で分解されやすく
てGWPも低い。このため、GWPを考慮すると、R3
2等を単独で冷媒として使用するのが望ましい。
【0005】また、上述の代替冷媒としては、プロパ
ン、ブタン等の炭化水素冷媒も知られているが、これら
の炭化水素冷媒は強い燃焼性を示す。このため、この種
の冷媒を上記空気調和装置に使用すると、漏洩した冷媒
が室内に流入した場合はもちろん、ケーシング内に滞留
する場合であっても火災の原因となる可能性があった。
つまり、これらの冷媒は強燃性であるため、例えば、空
気調和装置の電気系統に設けられたリレー接点での微弱
なスパークによっても引火するおそれがあり、これによ
って火災を引き起こすおそれがあった。
【0006】また、従来から冷媒として一般的なR22
等を使用する場合であっても、漏洩した冷媒が室内に流
入すると、酸欠による窒息等の事故を招くおそれがあっ
た。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、冷媒回路を室外に配
置する空気調和装置において、冷媒漏れに起因する弊害
の発生を確実に防止することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷媒回路から
漏洩した冷媒を確実に外気中に排出するようにしたもの
である。
【0009】具体的に、本発明が講じた第1の解決手段
は、冷媒が充填された冷媒回路(20)を有する空気調和
装置を対象としている。そして、冷媒回路(20)の利用
側熱交換器(24)が配置されて室内に連通する利用側空
気通路(35)を区画形成する一方、上記利用側空気通路
(35)に開口して該利用側空気通路(35)と室外とを連
通させ、冷媒回路(20)から利用側空気通路(35)内に
漏洩した冷媒の室外への排出を少なくとも行う開口部
(40)を設けるものである。
【0010】また、本発明が講じた第2の解決手段は、
冷媒が充填された冷媒回路(20)が収納されて室外に設
置されるケーシング(11)を備える空気調和装置を対象
としている。そして、上記ケーシング(11)の内部に
は、冷媒回路(20)の利用側熱交換器(24)が配置され
て室内に連通する利用側空気通路(35)と、冷媒回路
(20)の熱源側熱交換器(22)が配置されて室外に連通
する熱源側空気通路(31)とを形成する一方、上記ケー
シング(11)には、利用側空気通路(35)をケーシング
(11)の外部と連通させる開口部(40)を形成するもの
である。
【0011】また、本発明が講じた第3の解決手段は、
上記第1又は第2の解決手段において、冷媒回路(20)
の冷媒を、大気中での比重が空気よりも大きい物質で構
成する一方、開口部(40)を、利用側空気通路(35)の
下部に開口するように形成するものである。
【0012】また、本発明が講じた第4の解決手段は、
上記第3の解決手段において、開口部(40)を、利用側
空気通路(35)の底部から該利用側空気通路(35)の全
高の三分の一よりも低い位置で該利用側空気通路(35)
に開口するように形成するものである。
【0013】また、本発明が講じた第5の解決手段は、
上記第1又は第2の解決手段において、冷媒回路(20)
の冷媒を、大気中での比重が空気よりも小さい物質で構
成する一方、開口部(40)を、利用側空気通路(35)の
上部に開口するように形成するものである。
【0014】また、本発明が講じた第6の解決手段は、
上記第5の解決手段において、開口部(40)を、利用側
空気通路(35)の底部から該利用側空気通路(35)の全
高の三分の二よりも高い位置に開口するように形成する
ものである。
【0015】また、本発明が講じた第7の解決手段は、
上記第2の解決手段において、冷媒回路(20)の冷媒
を、大気中での比重が空気よりも大きい物質で構成し、
ケーシング(11)の側部には空気吸込口(38)を形成し
て該空気吸込口(38)に接続されたダクト(17)を介し
て利用側空気通路(35)が室内と連通する一方、開口部
(40)を、空気吸込口(38)の最上部よりも低い位置で
利用側空気通路(35)に開口するように形成するもので
ある。
【0016】また、本発明が講じた第8の解決手段は、
上記第2の解決手段において、冷媒回路(20)の冷媒
を、大気中での比重が空気よりも小さい物質で構成し、
ケーシング(11)の側部には空気吸込口(38)を形成し
て該空気吸込口(38)に接続されたダクト(17)を介し
て利用側空気通路(35)が室内と連通する一方、開口部
(40)を、空気吸込口(38)の最下部よりも高い位置で
利用側空気通路(35)に開口するように形成するもので
ある。
【0017】また、本発明が講じた第9の解決手段は、
上記第1〜第8の何れか1の解決手段において、開口部
(40)を、利用側空気通路(35)における利用側熱交換
器(24)の上流側及び下流側の双方に開口するように形
成するものである。
【0018】また、本発明が講じた第10の解決手段
は、上記第2の解決手段において、ケーシング(11)に
は空気吸込口(38)を形成して該空気吸込口(38)に接
続されたダクト(17)を介して利用側空気通路(35)が
室内と連通する一方、該空気吸込口(38)には、冷媒回
路(20)から利用側空気通路(35)内に漏洩した冷媒が
室内に流出するのを阻止するための邪魔板(41)を設け
るものである。
【0019】また、本発明が講じた第11の解決手段
は、上記第2の解決手段において、冷媒回路(20)の冷
媒を、大気中での比重が空気よりも大きい物質で構成
し、ケーシング(11)の底部に接続されたダクト(17)
を介して利用側空気通路(35)が室内と連通する一方、
上記ダクト(17)が、端部が利用側空気通路(35)内に
突出するようにケーシング(11)に接続されるものであ
る。
【0020】また、本発明が講じた第12の解決手段
は、上記第2の解決手段において、利用側空気通路(3
5)は、利用側送風手段(12)が配置されると共に、利
用側送風手段(12)の上流側の上流通路(36)と下流側
の下流通路(37)とに区画される一方、冷媒回路(20)
は、上記下流通路(37)を迂回するように上記上流通路
(36)と熱源側空気通路(31)に配置され、開口部(4
0)は、利用側空気通路(35)の上流通路(36)をケー
シング(11)の外部と連通させるように形成されるもの
である。
【0021】また、本発明が講じた第13の解決手段
は、上記第1又は第2の解決手段において、冷媒回路
(20)からの冷媒漏れの有無を検知する検知手段と、利
用側空気通路(35)内の冷媒を開口部(40)から排出す
るための排気用送風手段と、検知手段が冷媒漏れを検知
すると排気用送風手段を運転するように構成された制御
手段とを設けるものである。
【0022】また、本発明が講じた第14の解決手段
は、冷媒が充填された冷媒回路(20)が収納されて室外
に設置されるケーシング(11)を備える空気調和装置を
対象としている。そして、上記ケーシング(11)の内部
には、冷媒回路(20)の利用側熱交換器(24)が配置さ
れて室内に連通する利用側空気通路(35)と、冷媒回路
(20)の熱源側熱交換器(22)が配置されて室外に連通
する熱源側空気通路(31)とを形成する一方、熱源側空
気通路(31)に配置された熱源側送風手段(13)と、冷
媒回路(20)からの冷媒漏れの有無を検知する検知手段
と、利用側空気通路(35)と熱源側空気通路(31)を連
通状態と遮断状態とに切り換える切換手段(43)と、検
知手段が冷媒漏れを検知すると、切換手段(43)によっ
て利用側空気通路(35)と熱源側空気通路(31)とを連
通させて熱源側送風手段(13)を運転するように構成さ
れた制御手段とを設けるものである。
【0023】また、本発明が講じた第15の解決手段
は、燃焼性の冷媒が充填された冷媒回路(20)が収納さ
れて室外に設置されるケーシング(11)を備える空気調
和装置を対象としている。そして、上記ケーシング(1
1)の内部には、冷媒回路(20)の利用側熱交換器(2
4)が配置されて室内に連通する利用側空気通路(35)
と、冷媒回路(20)の熱源側熱交換器(22)が配置され
て室外に連通する熱源側空気通路(31)とを形成する一
方、熱源側空気通路(31)に配置された熱源側送風手段
(13)と、冷媒回路(20)からの冷媒漏れの有無を検知
する検知手段と、検知手段が冷媒漏れを検知すると熱源
側送風手段(13)を運転するように構成された制御手段
とを設けるものである。
【0024】また、本発明が講じた第16の解決手段
は、上記第1〜第14の何れか1の解決手段において、
冷媒回路(20)の冷媒が燃焼性を有する物質で構成され
るものである。
【0025】−作用− 上記第1の解決手段では、冷媒回路(20)内を冷媒が循
環して冷凍サイクル動作を行う。利用側空気通路(35)
には室内の内気が吸引され、利用側熱交換器(24)で冷
媒と熱交換して冷却された後に再び室内に供給される。
尚、冷媒回路(20)に四路切換弁等を設けて冷媒の循環
方向を可逆とし、ヒートポンプ運転を可能に構成しても
よい。
【0026】一方、停止中に冷媒回路(20)から冷媒が
漏洩すると、冷媒が利用側空気通路(35)に流入するこ
ととなるが、漏洩した冷媒は開口部(40)を通って利用
側空気通路(35)から室外に排出される。その際、冷媒
が開口部(40)から自然に排出されるようにしてもよ
く、強制的に排出されるようにしてもよい。従って、漏
洩した冷媒は、室内に流入しない。
【0027】上記第2の解決手段では、冷媒回路(20)
内を冷媒が循環して冷凍サイクル動作を行う。尚、冷媒
回路(20)に四路切換弁等を設けて冷媒の循環方向を可
逆とし、ヒートポンプ運転を可能に構成してもよい。利
用側空気通路(35)には室内の内気が吸引され、利用側
熱交換器(24)で冷媒と熱交換して冷却された後に再び
室内に供給される。また、熱源側空気通路(31)には室
外の外気が吸引され、熱源側熱交換器(22)で冷媒と熱
交換した後に再び室外に排出される。以上のように空調
運転が行われる。
【0028】一方、停止中に冷媒回路(20)から冷媒が
漏洩すると、冷媒が利用側空気通路(35)に流入するこ
ととなるが、漏洩した冷媒はケーシング(11)に設けら
れた開口部(40)を通ってケーシング(11)の外部に排
出される。その際、冷媒が開口部(40)から自然に排出
されるようにしてもよく、強制的に排出されるようにし
てもよい。従って、漏洩した冷媒がケーシング(11)内
に滞留せず、室内にも流入しない。
【0029】上記第3の解決手段では、冷媒の比重が空
気よりも大きいため、冷媒回路(20)から漏洩した冷媒
は、利用側空気通路(35)の下部に滞留する。これに対
し、開口部(40)が利用側空気通路(35)の下部に開口
しているため、漏洩した冷媒は、重力によって自然に開
口部(40)から室外へ排出される。
【0030】上記第4の解決手段では、利用側空気通路
(35)において、その底部からその全高の三分の一だけ
上方の位置までの間で開口部(40)が開口する。
【0031】上記第5の解決手段では、冷媒の比重が空
気よりも小さいため、冷媒回路(20)から漏洩した冷媒
は、利用側空気通路(35)の上部に滞留する。これに対
し、開口部(40)が利用側空気通路(35)の上部に開口
しているため、漏洩した冷媒は、浮力によって自然に開
口部(40)から室外へ排出される。
【0032】上記第6の解決手段では、利用側空気通路
(35)において、その底部からその全高の三分の二だけ
上方の位置よりも更に上方で開口部(40)が開口する。
【0033】上記第7又は第8の解決手段では、ケーシ
ング(11)の側部に空気吸込口(38)が形成され、この
空気吸込口(38)にダクト(17)が接続される。ダクト
(17)は室内にまで延び、このダクト(17)を介して利
用側空気通路(35)が室内空間と連通する。
【0034】そして、第7の解決手段では、冷媒の比重
が空気よりも大きいため、冷媒回路(20)から漏洩した
冷媒は、冷媒回路(20)から下方に移動する。一方、開
口部(40)は、空気吸込口(38)の最上部よりも低い位
置で利用側空気通路(35)に開口している。このため、
冷媒回路(20)から漏洩した冷媒は、ダクト(17)内に
滞留したり、ダクト(17)を通って室内に流入すること
なく、開口部(40)からケーシング(11)の外に排出さ
れる。
【0035】また、第8の解決手段では、冷媒の比重が
空気よりも小さいため、冷媒回路(20)から漏洩した冷
媒は、冷媒回路(20)から上方に移動する。一方、開口
部(40)は、空気吸込口(38)の最下部よりも高い位置
で利用側空気通路(35)に開口している。このため、冷
媒回路(20)から漏洩した冷媒は、ダクト(17)内に滞
留したり、ダクト(17)を通って室内に流入することな
く、開口部(40)からケーシング(11)の外に排出され
る。
【0036】上記第9の解決手段では、利用側空気通路
(35)における利用側熱交換器(24)の上流側と下流側
の双方に亘って開口部(40)が開口する。
【0037】上記第10の解決手段では、ケーシング
(11)に空気吸込口(38)が形成され、この空気吸込口
(38)にダクト(17)が接続される。ダクト(17)は室
内にまで延び、このダクト(17)を介して利用側空気通
路(35)が室内空間と連通する。この空気吸込口(38)
には、所定の邪魔板(41)が設けられる。このため、冷
媒回路(20)から漏洩した冷媒は、邪魔板(41)に阻ま
れて空気吸込口(38)からダクト(17)を通って室内に
流入せず、開口部(40)からケーシング(11)の外へ排
出される。
【0038】上記第11の解決手段では、冷媒の比重が
空気よりも大きいため、冷媒回路(20)から漏洩した冷
媒は、冷媒回路(20)から下方に移動して利用側空気通
路(35)の底部にも滞留する。一方、ダクト(17)は、
その端部が利用側空気通路(35)に突出した状態でケー
シング(11)の底部に接続されている。このため、利用
側空気通路(35)の底部に滞留した冷媒は、ダクト(1
7)内に流入せず、ダクト(17)を通って室内に流入す
ることもない。
【0039】上記第12の解決手段では、利用側空気通
路(35)は、利用側送風手段(12)の上流側の上流通路
(36)と下流側の下流通路(37)とに区画される。冷媒
回路(20)は、上流通路(36)及び熱源側空気通路(3
1)にのみ位置して下流通路(37)を迂回するように配
置される。従って、冷媒回路(20)から冷媒漏れが生じ
た場合、漏洩した冷媒は、上流通路(36)及び熱源側空
気通路(31)にのみ流入し、利用側送風手段(12)を運
転しない限り下流側通路へは流入しない。このため、漏
洩した冷媒が下流通路(37)から室内に流入することは
ない。また、熱源側空気通路(31)が室外に連通してい
るため熱源側空気通路(31)に流入した冷媒はケーシン
グ(11)の外に排出され、上流通路(36)に流入した冷
媒は開口部(40)からケーシング(11)の外に排出され
る。
【0040】上記第13の解決手段では、冷媒回路(2
0)から冷媒漏れが生じると、この冷媒漏れを検知手段
が検知する。制御手段は、検知手段が冷媒漏れを検知す
ると、排気用送風手段を運転する。これによって、漏洩
した冷媒は、開口部(40)から室外に排出される。
【0041】上記第14の解決手段では、上記第2の解
決手段と同様にして空調運転を行う。その際、熱源側送
風手段(13)の運転によって熱源側空気通路(31)に室
内の外気が吸引され、熱源側熱交換器(22)を通った後
に排出される。空調運転の停止中に検知手段が冷媒漏れ
を検知すると、制御手段が切換手段(43)を切り換える
と共に、熱源側送風手段(13)を運転する。この切換手
段(43)の切り換えによって利用側空気通路(35)と熱
源側空気通路(31)とが連通する。この状態で熱源側送
風手段(13)を運転すると、冷媒回路(20)から漏洩し
て利用側空気通路(35)に流入した冷媒は、熱源側送風
手段(13)によって吸引されてケーシング(11)の外部
に排出される。
【0042】上記第15の解決手段では、上記第2の解
決手段と同様にして空調運転を行う。その際、熱源側送
風手段(13)の運転によって熱源側空気通路(31)に室
内の外気が吸引され、熱源側熱交換器(22)を通った後
に排出される。冷媒回路(20)の冷媒は、燃焼性の物質
で構成される。冷媒として使用される燃焼性の物質とし
ては、R332,R152a等のHFC物質や、R32
等を含む混合冷媒、更には、プロパン、ブタン、イソブ
タン等の炭化水素が例示される。空調運転の停止中に検
知手段が冷媒漏れを検知すると、熱源側送風手段(13)
を運転する。これによって、冷媒回路(20)から漏洩し
て熱源側空気通路(31)に流入した冷媒は、熱源側送風
手段(13)によって吸引されてケーシング(11)の外部
に排出される。
【0043】上記第16の解決手段では、冷媒回路(2
0)の冷媒が燃焼性の物質により構成される。冷媒とし
て使用される燃焼性の物質としては、R332,R15
2a等のHFC物質や、R32等を含む混合冷媒、更に
は、プロパン、ブタン、イソブタン等の炭化水素が例示
される。
【0044】
【発明の効果】従って、上記の解決手段によれば、冷媒
回路(20)からの冷媒漏れが生じた場合であっても、漏
洩した冷媒が室内に流入するのを阻止することができ
る。このため、室内に流入した冷媒によって酸欠とな
り、在室者が窒息する等の事故を確実に回避することが
できる。
【0045】特に、第16の解決手段のように、冷媒を
燃焼性の物質で構成した場合には、漏洩した冷媒が室内
に流入し、この冷媒に着火して火災を引き起こすといっ
た事態もあり得る。これに対し、上記の解決手段によれ
ば、漏洩した冷媒の室内への流入を阻止できるため、冷
媒漏れに起因する事故を確実に回避できる。更に、上記
の解決手段によれば、漏洩した冷媒をケーシング(11)
の外に確実に排出することができる。ここで、燃焼性の
冷媒であっても、冷媒と空気との混合割合、即ち空気中
における冷媒濃度がある程度高くならなければ冷媒に着
火することはない。これに対し、ケーシング(11)の外
に冷媒を排出してケーシング(11)内での冷媒濃度の上
昇を阻止でき、また、ケーシング(11)の外に排出され
た冷媒は大気中に拡散するため、ケーシング(11)の外
部で冷媒濃度が上昇することもない。このため、室外に
おいても冷媒への着火を確実に防止できる。
【0046】この結果、冷媒回路(20)の冷媒に燃焼性
の物質を用いた場合であっても、空気中での冷媒濃度が
上昇して冷媒に引火するのを防止でき、冷媒漏れに起因
する火災等の重大な事故を回避することができる。そし
て、安全性を維持しつつ、上述のような燃焼性を有する
もののオゾン層を破壊せずGWPも低い物質を冷媒に用
いることができ、地球環境に対する悪影響を抑制するこ
とができる。
【0047】特に、上記第3〜第9の解決手段によれ
ば、利用側空気通路(35)において開口部(40)が所定
の位置に開口するようにしているため、冷媒回路(20)
から漏洩した冷媒を自然に開口部(40)からケーシング
(11)の外に排出し、該冷媒が室内に流入するのを阻止
できる。この結果、ケーシング(11)に開口部(40)を
設けるのみによって冷媒の排出が可能となり、構成を簡
素に維持しつつ、冷媒漏れに起因する事故を確実に回避
することができる。
【0048】また、上記第10〜第12の解決手段によ
れば、邪魔板(41)の設置、ダクト(17)の構成、ある
いは利用側空気通路(35)の構成と冷媒回路(20)の配
置によって、冷媒回路(20)から漏洩した冷媒が室内に
流入するのを確実に防止できる。このため、冷媒漏れに
起因する事故を確実に回避できる。
【0049】また、上記第13の解決手段によれば、排
気用送風手段によって開口部(40)から漏洩した冷媒を
強制的に室外へ排出するため、空調運転中であっても漏
洩した冷媒をケーシング(11)の外に確実に排出するこ
とができる。
【0050】また、上記第14の解決手段によれば、熱
源側空気通路(31)の熱源側送風手段(13)を流用して
漏洩した冷媒を強制的にケーシング(11)の外へ排出す
ることができる。
【0051】また、上記第15の解決手段によれば、冷
媒回路(20)から漏洩して熱源側空気通路(31)に流入
した冷媒を確実にケーシング(11)の外へ排出できる。
本解決手段は、冷媒回路(20)の冷媒にプロパン等の強
燃性の物質を用いた場合に、特に有効である。つまり、
熱源側空気通路(31)は室外と連通するため漏洩した冷
媒は滞留しにくいものの、強燃性の物質は僅かな量であ
っても引火するおそれがある。これに対し、本解決手段
では熱源側送風手段(13)を運転して冷媒を確実にケー
シング(11)から排出しているため、火災等を確実に防
止できる。
【0052】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0053】図1に示すように、本実施形態の空気調和
装置は、いわゆるルーフトップ型に構成されている。空
気調和装置の本体ユニット(10)は、住宅等の屋根(5
0)の上に設置されている。この本体ユニット(10)
は、直方体状のケーシング(11)に冷媒回路(20)、蒸
発器ファン(12)及び凝縮器ファン(13)を収納して構
成されている。
【0054】上記冷媒回路(20)は、圧縮機(21)、凝
縮器(22)、膨張弁(23)及び蒸発器(24)を順に冷媒
配管(25)で接続して構成されている。この冷媒回路
(20)では、冷媒が循環して冷凍サイクル動作を行う。
また、凝縮器(22)は熱源側熱交換器に構成され、蒸発
器(24)は利用側熱交換器に構成されている。
【0055】冷媒回路(20)の冷媒は、R32によって
構成される。このR32は微燃性の冷媒であって、R3
2の大気中における比重は空気の比重よりも大きい。
尚、R32を含む混合冷媒であって、R32単体と同様
に燃焼性のあるものを冷媒として用いてもよい。また、
同様に、R152a単体やR152aを含む混合冷媒を
冷媒として用いてもよい。更に、プロパン、ブタン、イ
ソブタン等の可燃性の炭化水素冷媒を冷媒として用いて
もよい。
【0056】上記ケーシング(11)には隔壁(15)が設
けられ、この隔壁(15)によってケーシング(11)内部
が熱源側空気通路(31)と利用側空気通路(35)とに区
画されている。ケーシング(11)には、外気入口(32)
と外気出口(33)とが形成されている。この外気入口
(32)及び外気出口(33)によって、熱源側空気通路
(31)がケーシング(11)の外部、即ち室外と連通され
ている。
【0057】熱源側空気通路(31)には、冷媒回路(2
0)の圧縮機(21)、凝縮器(22)及び膨張弁(23)が
配置されると共に、熱源側送風手段である凝縮器ファン
(13)が設けられている。凝縮器(22)は外気入口(3
2)に対応して配置され、凝縮器ファン(13)は外気出
口(33)に対応して配置されている。
【0058】上記ケーシング(11)には隔壁(16)が設
けられ、この隔壁(16)によって利用側空気通路(35)
が上流通路(36)と下流通路(37)とに区画されてい
る。隔壁(16)には利用側送風手段である蒸発器ファン
(12)が取り付けられており、この蒸発器ファン(12)
を介して上流通路(36)と下流通路(37)とが連通す
る。つまり、蒸発器ファン(12)の上流側に上流通路
(36)が位置し、下流側に下流通路(37)が位置する。
【0059】上記ケーシング(11)の底部には、空気吹
出口(39)が形成されている。この空気吹出口(39)に
は、吹出ダクト(18)の一端が接続されている。この吹
出ダクト(18)は、屋根(50)を貫通して設けられ、他
端で室内空間に開口している。そして、空気吹出口(3
9)及び吹出ダクト(18)を介して、利用側空気通路(3
5)の下流通路(37)が室内空間と連通する。
【0060】上記ケーシング(11)の側部には、空気吸
込口(38)が形成されている。この空気吸込口(38)に
は、吸込ダクト(17)の一端が接続されている。この吸
込ダクト(17)は、屋根(50)を貫通して設けられ、他
端で室内空間に開口している。そして、空気吸込口(3
8)及び吸込ダクト(17)を介して、利用側空気通路(3
5)の上流通路(36)が室内空間と連通する。また、利
用側空気通路(35)の上流通路(36)には、冷媒回路
(20)の蒸発器(24)が配置されている。
【0061】上記ケーシング(11)の側部の下部には、
横長のスリット状の開口部(40)が形成されている。こ
の開口部(40)は、利用側空気通路(35)の上流通路
(36)における所定の位置に開口している。つまり、開
口部(40)は、上流通路(36)において、空気吸込口
(38)の最上部よりも低い位置に開口している。更に望
ましくは、この開口部(40)を、高さ方向に上流通路
(36)の全高:hの三分の一、即ち上流通路(36)の底
部から高さ:h/3までの位置に開口させるとよい。そ
して、開口部(40)は、上流通路(36)とケーシング
(11)の外部とを連通させている。
【0062】−運転動作− 次に、冷房運転時の動作を説明する。この冷房運転時に
は、圧縮機(21)、蒸発器ファン(12)及び凝縮器ファ
ン(13)を運転する。圧縮機(21)を運転すると、冷媒
回路(20)で冷媒が循環して冷凍サイクル動作を行う。
【0063】蒸発器ファン(12)を運転すると、吸込ダ
クト(17)に室内空気が吸い込まれる。吸い込まれた空
気は、空気吸込口(38)を通って利用側空気通路(35)
の上流通路(36)に入り、蒸発器(24)で冷媒回路(2
0)の冷媒と熱交換して冷却される。冷却された空気
は、蒸発器ファン(12)を通って下流通路(37)に入
り、空気吹出口(39)及び吹出ダクト(18)を通って室
内に供給される。
【0064】凝縮器ファン(13)を運転すると、室外空
気が外気入口(32)から熱源側空気通路(31)に吸い込
まれる。吸い込まれた空気は、凝縮器(22)で冷媒回路
(20)の冷媒と熱交換を行う。これによって、冷媒回路
(20)の冷媒が空気に対して放熱する。その後、空気は
熱源側空気通路(31)を流れ、外気出口(33)から再び
室外に排出される。
【0065】尚、冷房運転時には、開口部(40)が新気
取入口として作用する。つまり、蒸発器ファン(12)の
運転中は開口部(40)から室外空気が上流通路(36)に
流入し、この室外空気は吸込ダクト(17)からの室内空
気と合流して流れ、その後、吹出ダクト(18)を通って
室内に供給される。
【0066】一方、冷房運転の停止中に冷媒回路(20)
からの冷媒漏れが生じると、冷媒であるR32は空気よ
りも比重が大きいため、漏洩した冷媒は重力によって下
方へと移動する。そして、上流通路(36)内の蒸発器
(24)や冷媒配管(25)から冷媒が漏洩した場合、漏洩
した冷媒は、上流通路(36)の下部に移動する。このた
め、上流通路(36)内に漏洩した冷媒は、上流通路(3
6)の下部に開口する開口部(40)を通ってケーシング
(11)の外に排出され、吸込ダクト(17)を通って室内
に流入することはない。
【0067】−実施形態1の効果− 本実施形態1によれば、冷媒回路(20)からの冷媒漏れ
が生じた場合であっても、漏洩した冷媒が室内に流入す
るのを阻止することができる。このため、室内に流入し
た冷媒に着火して火災を引き起こすといった事態を確実
に回避できる。
【0068】更に、漏洩した冷媒をケーシング(11)の
外に確実に排出することができる。ここで、燃焼性の冷
媒であっても、冷媒と空気との混合割合、即ち空気中に
おける冷媒濃度がある程度高くならなければ冷媒に着火
することはない。具体的に、R32については、空気中
の濃度が13%以上にならなければ着火しない。これに
対し、ケーシング(11)の外に冷媒を排出してケーシン
グ(11)内での冷媒濃度の上昇を阻止でき、また、ケー
シング(11)の外に排出された冷媒は大気中に拡散する
ため、ケーシング(11)の外部で冷媒濃度が上昇するこ
ともない。このため、室外においても冷媒への着火を確
実に防止できる。
【0069】この結果、冷媒回路(20)の冷媒に燃焼性
のあるR32を用いた場合であっても、空気中での冷媒
濃度が上昇して冷媒に引火するのを防止でき、冷媒漏れ
に起因する火災等の重大な事故を回避することができ
る。そして、安全性を維持しつつ、オゾン層を破壊せず
GWPも比較的低いR32を冷媒に用いることができ、
地球環境に対する悪影響を抑制することができる。
【0070】特に、本実施形態では、冷媒と空気の比重
の差を利用し、冷媒回路(20)から漏洩した冷媒が開口
部(40)から自然に排出されるようにしている。従っ
て、ケーシング(11)に開口部(40)を設けるのみによ
って冷媒の排出が可能となり、構成を簡素に維持しつ
つ、上述のような冷媒漏れに起因する事故を確実に回避
することができる。
【0071】−実施形態1の変形例− 上記実施形態では、冷媒に空気よりも比重の大きい物質
を用いたことに対応して、開口部(40)をケーシング
(11)の下部に形成している。これに対し、冷媒に空気
よりも比重の大きい物質、例えばアンモニア等を用いる
場合には、開口部(40)をケーシング(11)の上部に形
成するとよい。その際、上流通路(36)において空気吸
込口(38)の最下部よりも高い位置に開口するように、
開口部(40)を形成する。更に望ましくは、この開口部
(40)を、高さ方向に上流通路(36)の全高:hの三分
の二、即ち上流通路(36)の底部から高さ:2h/3の
位置よりも上方に開口させるとよい。
【0072】
【発明の実施の形態2】本発明の実施形態2は、上記実
施形態1において、空気吸込口(38)及び吸込ダクト
(17)の配置等を変更したものである。以下、実施形態
1と異なる部分についてのみ説明する。
【0073】図2に示すように、本実施形態では、ケー
シング(11)の底部に空気吸込口(38)が形成されてい
る。この空気吸込口(38)には、吸込ダクト(17)の一
端が接続されている。吸込ダクト(17)は、一端が利用
側空気通路(35)の上流通路(36)に突出するように接
続されている。吸込ダクト(17)が他端で室内空間に開
口する点は、上記実施形態1と同様である。
【0074】上記空気吸込口(38)には、複数の邪魔板
(41)が設けられている。各邪魔板(41)は、細長い板
状であって、端面から見てV字状に形成されている。そ
して、邪魔板(41)は、等間隔で並べられ、空気吸込口
(38)の全面に亘って設けられている。尚、各邪魔板
(41)の間には、所定の隙間が形成されている。
【0075】本実施形態では、上記実施形態1と同様の
位置にスリット状の開口部(40)を形成している。ただ
し、本実施形態の開口部(40)は、実施形態1のものよ
りも横長に形成され、上流通路(36)における蒸発器
(24)の上流側及び下流側の双方に開口している。
【0076】−運転動作− 本実施形態では、実施形態1と同様に、圧縮機(21)、
蒸発器ファン(12)及び凝縮器ファン(13)を運転して
冷房運転が行われる。その際、吸込ダクト(17)から吸
い込まれた室内空気は、各邪魔板(41)の間の隙間を通
って上流通路(36)に入る。その他の動作は、実施形態
1と同様である。
【0077】一方、冷房運転の停止中に冷媒回路(20)
からの冷媒漏れが生じると、実施形態1の場合と同様
に、漏洩した冷媒が上流通路(36)の下部に移動する。
このため、上流通路(36)内に漏洩した冷媒は、上流通
路(36)の下部に開口する開口部(40)を通ってケーシ
ング(11)の外に排出される。また、空気吸込口(38)
には邪魔板(41)が設けられているため、この邪魔板
(41)によって漏洩した冷媒の吸込ダクト(17)への流
入が阻止される。その際、邪魔板(41)の隙間を通って
極少量の冷媒が室内に流入するおそれがある。しかしな
がら、冷媒量が少ないため、室内での冷媒濃度が着火可
能な濃度に達することはない。更に、開口部(40)から
排出されなかった冷媒が上流通路(36)の底部に滞留す
るおそれがある。これに対し、吸込ダクト(17)の端部
が上流通路(36)内に突出しているため、上流通路(3
6)の底部に滞留した冷媒が吸込ダクト(17)に流入す
ることはない。
【0078】従って、本実施形態によれば、上記実施形
態1と同様の効果を得ることができる。
【0079】
【発明の実施の形態3】本発明の実施形態3は、上記実
施形態1において、利用側空気通路(35)の構成とケー
シング(11)内での冷媒回路(20)の配置を変更するも
のである。以下、実施形態1と異なる部分についてのみ
説明する。
【0080】図3に示すように、本実施形態では、利用
側空気通路(35)において上流通路(36)と下流通路
(37)とを区画する隔壁(16)の形状が変更され、これ
によって上流通路(36)の上部が熱源側空気通路(31)
に向かって延びている。そして、本実施形態の上流通路
(36)は、その一部において隔壁(15)のみによって熱
源側空気通路(31)から区画されている。この点が、実
施形態1と相違する。
【0081】本実施形態の冷媒回路(20)は、ケーシン
グ(11)内において、熱源側空気通路(31)及び上流通
路(36)内のみに配置されて下流通路(37)内には配置
されていない。つまり、膨張弁(23)と蒸発器(24)と
を接続する冷媒配管(25)、及び圧縮機(21)と蒸発器
(24)とを接続する冷媒配管(25)は、熱源側空気通路
(31)から隔壁(15)を貫通して上流通路(36)に亘っ
て配置されている。
【0082】−運転動作− 本実施形態では、圧縮機(21)、蒸発器ファン(12)及
び凝縮器ファン(13)を運転して冷房運転が行われる。
冷房運転時の動作は、実施形態1と同様である。
【0083】一方、冷房運転の停止中に冷媒回路(20)
からの冷媒漏れが生じると、実施形態1の場合と同様
に、漏洩した冷媒が上流通路(36)の下部に移動する。
このため、上流通路(36)内に漏洩した冷媒は、上流通
路(36)の下部に開口する開口部(40)を通ってケーシ
ング(11)の外に排出される。
【0084】ここで、上述のように、冷媒回路(20)
は、熱源側空気通路(31)及び上流通路(36)内のみに
配置されている。このため、蒸発器ファン(12)を運転
しない限りは、漏洩した冷媒が下流通路(37)に流入す
ることはなく、該冷媒が吹出ダクト(18)を通って室内
に流入することもない。また、上流通路(36)内の蒸発
器(24)や冷媒配管(25)から冷媒漏れが生じた場合で
あっても、漏洩した冷媒は、実施形態1と同様に開口部
(40)からケーシング(11)の外に排出され、吸込ダク
ト(17)を通って室内に流入することはない。
【0085】従って、本実施形態によれば、上記実施形
態1と同様の効果を得ることができる。
【0086】
【発明の実施の形態4】本発明の実施形態4は、上記実
施形態1においてケーシング(11)に開口部(40)を設
けたのに代えて、冷媒漏れを検知すると漏洩した冷媒を
排出するために所定の動作を行うコントローラ(46)等
を設けるものである。以下、実施形態1と異なる部分に
ついてのみ説明する。
【0087】図4に示すように、本実施形態では、熱源
側空気通路(31)と利用側空気通路(35)とを区画する
隔壁(15)に通気口(42)が形成されている。この通気
口(42)には、該通気口(42)を開閉するための開閉扉
(43)が設けられている。そして、開閉扉(43)を開く
と通気口(42)が開口状態となって利用側空気通路(3
5)の下流通路(37)と熱源側空気通路(31)とが連通
し、開閉扉(43)を閉じると通気口(42)が閉口状態と
なって利用側空気通路(35)の下流通路(37)と熱源側
空気通路(31)とが遮断される。つまり、この開閉扉
(43)は、切換手段を構成している。
【0088】蒸発器(24)の下部には、該蒸発器(24)
の温度を検出する温度センサ(44)が設けられている。
また、凝縮器(22)の下部には、該凝縮器(22)の温度
を検出する温度センサ(45)が設けられている。両温度
センサ(44,45)の検出温度は、上記コントローラ(4
6)に入力されている。
【0089】上記コントローラ(46)には、図示しない
が、検知部と制御部とが設けられている。
【0090】上記検知部は、蒸発器(24)及び凝縮器
(22)に設けられた温度センサ(44,45)の検出温度に
基づいて冷媒回路(20)からの冷媒漏れの有無を検知す
るように構成されている。つまり、図5に示すように、
停止中に冷媒漏れが生じると、蒸発器(24)又は凝縮器
(22)の温度が低下する。また、冷媒漏れが生じてから
一定時間経過すると、停止中にもかかわらず蒸発器(2
4)及び凝縮器(22)の温度が大きく変化する。そし
て、検知部は、両温度センサ(44,45)の検知温度の変
化を監視することによって冷媒漏れの有無を検知してい
る。この検知部が検知手段を構成している。
【0091】上記制御部は、検知部が冷媒漏れを検知す
ると、開閉扉(43)を開いて通気口(42)を開口させる
と共に、凝縮器ファン(13)を運転するように構成され
ている。この制御部は、制御手段を構成している。
【0092】−運転動作− 本実施形態では、実施形態1と同様に、圧縮機(21)、
蒸発器ファン(12)及び凝縮器ファン(13)を運転して
冷房運転が行われる。尚、冷房運転時には、開閉扉(4
3)は閉じられて通気口(42)は閉口状態となってい
る。
【0093】一方、冷房運転の停止中に冷媒回路(20)
からの冷媒漏れが生じると、上述のように蒸発器(24)
又は凝縮器(22)の温度が変化する。そして、コントロ
ーラ(46)の検知部が両温度センサ(44,45)の検知温
度に基づいて冷媒漏れを検知する。検知部が冷媒漏れを
検知すると、制御部が開閉扉(43)を開くと共に凝縮器
ファン(13)を運転する。この状態で、冷媒回路(20)
から利用側空気通路(35)内に漏洩した冷媒は、凝縮器
ファン(13)に吸引され、通気口(42)を通って熱源側
空気通路(31)に入り、その後、外気出口(33)からケ
ーシング(11)の外に排出される。その際、上流通路
(36)内の冷媒も蒸発器ファン(12)を通って下流通路
(37)に入り、下流通路(37)内の冷媒と共に熱源側空
気通路(31)を通って排出される。従って、冷媒漏れが
生じても漏洩した冷媒は、室内に流入せず、また、ケー
シング(11)内に滞留することもない。
【0094】−実施形態4の効果− 本実施形態4によれば、冷媒回路(20)から漏洩した冷
媒が室内に流入するのを阻止すると共に、ケーシング
(11)の外に排出して火災等を回避できるという効果
を、実施形態1と同様に得ることができる。また、本実
施形態では、凝縮器ファン(13)を運転して漏洩した冷
媒をケーシング(11)から強制的に排出するようにして
いるため、ケーシング(11)からの冷媒の排出を確実に
行うことができる。
【0095】
【発明の実施の形態5】本発明の実施形態5は、上記実
施形態1において、冷媒漏れを検知すると漏洩した冷媒
を排出するために所定の動作を行うコントローラ(46)
等を設けるものである。また、本実施形態では、冷媒回
路(20)の冷媒が可燃性の冷媒であるプロパンによって
構成されている。尚、同様に可燃性の冷媒であるブタ
ン、イソブタン等を冷媒として用いてもよい。以下、実
施形態1と異なる部分についてのみ説明する。
【0096】図6に示すように、本実施形態では、蒸発
器(24)の下部に該蒸発器(24)の温度を検出する温度
センサ(44)が設けられている。また、凝縮器(22)の
下部に該凝縮器(22)の温度を検出する温度センサ(4
5)が設けられている。両温度センサ(44,45)の検出温
度は、上記コントローラ(46)に入力されている。
【0097】上記コントローラ(46)には、図示しない
が、検知部と制御部とが設けられている。上記検知部
は、上記実施形態4と同様に、蒸発器(24)及び凝縮器
(22)に設けられた温度センサ(44,45)の検出温度に
基づいて冷媒回路(20)からの冷媒漏れの有無を検知す
るように構成されている。この検知部が検知手段を構成
している。上記制御部は、検知部が冷媒漏れを検知する
と、凝縮器ファン(13)を運転するように構成されてい
る。この制御部は、制御手段を構成している。
【0098】−運転動作− 本実施形態では、圧縮機(21)、蒸発器ファン(12)及
び凝縮器ファン(13)を運転して冷房運転が行われる。
冷房運転時の動作は、実施形態1と同様である。
【0099】一方、冷房運転の停止中に冷媒回路(20)
からの冷媒漏れが生じると、実施形態1の場合と同様
に、漏洩した冷媒が上流通路(36)の下部に移動する。
このため、上流通路(36)内に漏洩した冷媒は、上流通
路(36)の下部に開口する開口部(40)を通ってケーシ
ング(11)の外に排出される。また、検知部が冷媒漏れ
を検知すると、凝縮器ファン(13)が運転される。そし
て、冷媒回路(20)から漏洩して熱源側空気通路(31)
に流入した冷媒を強制的にケーシング(11)の外に排出
する。
【0100】−実施形態5の効果− 本実施形態によれば、上記実施形態1と同様に、冷媒回
路(20)から漏洩した冷媒が利用側空気通路(35)から
室内に侵入するのを阻止することができ、また、漏洩し
た冷媒を開口部(40)から排出して利用側空気通路(3
5)内に対流するのを防止できる。このため、漏洩した
冷媒に着火することによる火災等を確実に回避できる。
【0101】ここで、本実施形態で冷媒回路(20)の冷
媒に用いているプロパンは、強い燃焼性を示す物質であ
り、空気中における濃度が2.1%に達すると着火す
る。また、プロパンは燃焼性が強いため、例えば、空気
調和装置の電気系統に設けられたリレー接点での微弱な
スパークによっても着火するおそれがある。これに対
し、本実施形態では、冷媒漏れを検知すると熱源側空気
通路(31)からも冷媒を強制的に排出することが可能と
なる。このため、熱源側空気通路(31)内に漏洩した冷
媒が滞留するのを確実に防止でき、燃焼性の高いプロパ
ンを冷媒に用いた場合であっても、安全性を十分に確保
することができる。
【0102】
【発明のその他の実施の形態】上記実施形態1〜3,5
では、ケーシング(11)に開口部(40)を設け、この開
口部(40)から利用側空気通路(35)内の冷媒が自然に
排出されるようにしている。これに対して、利用側空気
通路(35)内に排気用送風手段として小容量のファンを
設け、このファンによって利用側空気通路(35)内の冷
媒を開口部(40)から強制的に排出するようにしてもよ
い。この場合は、冷房運転中においても上記ファンを運
転することによって漏洩した冷媒の排出が可能となる。
【0103】また、上記実施形態4,5では、蒸発器
(24)及び凝縮器(22)の温度センサ(44,45)の検知
温度に基づいて冷媒漏れの有無を検知するようにした
が、これに代えて、センサ表面の吸着や化学変化等を利
用したガスセンサを用いて冷媒漏れの有無を検知するよ
うにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る空気調和装置の側方から見た
概略構成図である。
【図2】実施形態2に係る空気調和装置の側方から見た
概略構成図である。
【図3】実施形態3に係る空気調和装置の側方から見た
概略構成図である。
【図4】実施形態4に係る空気調和装置の側方から見た
概略構成図である。
【図5】冷媒回路から冷媒漏れが生じた場合における蒸
発器及び凝縮器の温度と漏れ開始からの経過時間との関
係を示す関係図である。
【図6】実施形態5に係る空気調和装置の側方から見た
概略構成図である。
【符号の説明】
(11) ケーシング (12) 蒸発器ファン(利用側送風手段) (13) 凝縮器ファン(熱源側送風手段) (17) 吸込ダクト (20) 冷媒回路 (22) 凝縮器(熱源側熱交換器) (24) 蒸発器(利用側熱交換器) (31) 熱源側空気通路 (35) 利用側空気通路 (36) 上流通路 (37) 下流通路 (38) 空気吸込口 (40) 開口部 (41) 邪魔板

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒が充填された冷媒回路(20)を有す
    る空気調和装置であって、 冷媒回路(20)の利用側熱交換器(24)が配置されて室
    内に連通する利用側空気通路(35)が区画形成される一
    方、 上記利用側空気通路(35)に開口して該利用側空気通路
    (35)と室外とを連通させ、冷媒回路(20)から利用側
    空気通路(35)内に漏洩した冷媒の室外への排出を少な
    くとも行う開口部(40)が設けられている空気調和装
    置。
  2. 【請求項2】 冷媒が充填された冷媒回路(20)が収納
    されて室外に設置されるケーシング(11)を備え、 上記ケーシング(11)の内部には、冷媒回路(20)の利
    用側熱交換器(24)が配置されて室内に連通する利用側
    空気通路(35)と、冷媒回路(20)の熱源側熱交換器
    (22)が配置されて室外に連通する熱源側空気通路(3
    1)とが形成される一方、 上記ケーシング(11)には、利用側空気通路(35)をケ
    ーシング(11)の外部と連通させる開口部(40)が形成
    されている空気調和装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の空気調和装置にお
    いて、 冷媒回路(20)の冷媒は、大気中での比重が空気よりも
    大きい物質で構成される一方、 開口部(40)は、利用側空気通路(35)の下部に開口す
    るように形成されている空気調和装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の空気調和装置において、 開口部(40)は、利用側空気通路(35)の底部から該利
    用側空気通路(35)の全高の三分の一よりも低い位置で
    該利用側空気通路(35)に開口するように形成されてい
    る空気調和装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の空気調和装置にお
    いて、 冷媒回路(20)の冷媒は、大気中での比重が空気よりも
    小さい物質で構成される一方、 開口部(40)は、利用側空気通路(35)の上部に開口す
    るように形成されている空気調和装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の空気調和装置において、 開口部(40)は、利用側空気通路(35)の底部から該利
    用側空気通路(35)の全高の三分の二よりも高い位置に
    開口するように形成されている空気調和装置。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の空気調和装置において、 冷媒回路(20)の冷媒は、大気中での比重が空気よりも
    大きい物質で構成され、 ケーシング(11)の側部には空気吸込口(38)が形成さ
    れて該空気吸込口(38)に接続されたダクト(17)を介
    して利用側空気通路(35)が室内と連通する一方、 開口部(40)は、空気吸込口(38)の最上部よりも低い
    位置で利用側空気通路(35)に開口するように形成され
    ている空気調和装置。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の空気調和装置において、 冷媒回路(20)の冷媒は、大気中での比重が空気よりも
    小さい物質で構成され、 ケーシング(11)の側部には空気吸込口(38)が形成さ
    れて該空気吸込口(38)に接続されたダクト(17)を介
    して利用側空気通路(35)が室内と連通する一方、 開口部(40)は、空気吸込口(38)の最下部よりも高い
    位置で利用側空気通路(35)に開口するように形成され
    ている空気調和装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8の何れか1記載の空気調
    和装置において、 開口部(40)は、利用側空気通路(35)における利用側
    熱交換器(24)の上流側及び下流側の双方に開口するよ
    うに形成されている空気調和装置。
  10. 【請求項10】 請求項2記載の空気調和装置におい
    て、 ケーシング(11)には空気吸込口(38)が形成されて該
    空気吸込口(38)に接続されたダクト(17)を介して利
    用側空気通路(35)が室内と連通する一方、 該空気吸込口(38)には、冷媒回路(20)から利用側空
    気通路(35)内に漏洩した冷媒が室内に流出するのを阻
    止するための邪魔板(41)が設けられている空気調和装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項2記載の空気調和装置におい
    て、 冷媒回路(20)の冷媒は、大気中での比重が空気よりも
    大きい物質で構成され、 ケーシング(11)の底部に接続されたダクト(17)を介
    して利用側空気通路(35)が室内と連通する一方、 上記ダクト(17)は、端部が利用側空気通路(35)内に
    突出するようにケーシング(11)に接続されている空気
    調和装置。
  12. 【請求項12】 請求項2記載の空気調和装置におい
    て、 利用側空気通路(35)は、利用側送風手段(12)が配置
    されると共に、利用側送風手段(12)の上流側の上流通
    路(36)と下流側の下流通路(37)とに区画される一
    方、 冷媒回路(20)は、上記下流通路(37)を迂回するよう
    に上記上流通路(36)と熱源側空気通路(31)に配置さ
    れ、 開口部(40)は、利用側空気通路(35)の上流通路(3
    6)をケーシング(11)の外部と連通させるように形成
    されている空気調和装置。
  13. 【請求項13】 請求項1又は2記載の空気調和装置に
    おいて、 冷媒回路(20)からの冷媒漏れの有無を検知する検知手
    段と、 利用側空気通路(35)内の冷媒を開口部(40)から排出
    するための排気用送風手段と、 検知手段が冷媒漏れを検知すると排気用送風手段を運転
    するように構成された制御手段とを備えている空気調和
    装置。
  14. 【請求項14】 冷媒が充填された冷媒回路(20)が収
    納されて室外に設置されるケーシング(11)を備え、 上記ケーシング(11)の内部には、冷媒回路(20)の利
    用側熱交換器(24)が配置されて室内に連通する利用側
    空気通路(35)と、冷媒回路(20)の熱源側熱交換器
    (22)が配置されて室外に連通する熱源側空気通路(3
    1)とが形成される一方、 熱源側空気通路(31)に配置された熱源側送風手段(1
    3)と、 冷媒回路(20)からの冷媒漏れの有無を検知する検知手
    段と、 利用側空気通路(35)と熱源側空気通路(31)を連通状
    態と遮断状態とに切り換える切換手段(43)と、 検知手段が冷媒漏れを検知すると、切換手段(43)によ
    って利用側空気通路(35)と熱源側空気通路(31)とを
    連通させて熱源側送風手段(13)を運転するように構成
    された制御手段とを備えている空気調和装置。
  15. 【請求項15】 燃焼性の冷媒が充填された冷媒回路
    (20)が収納されて室外に設置されるケーシング(11)
    を備え、 上記ケーシング(11)の内部には、冷媒回路(20)の利
    用側熱交換器(24)が配置されて室内に連通する利用側
    空気通路(35)と、冷媒回路(20)の熱源側熱交換器
    (22)が配置されて室外に連通する熱源側空気通路(3
    1)とが形成される一方、 熱源側空気通路(31)に配置された熱源側送風手段(1
    3)と、 冷媒回路(20)からの冷媒漏れの有無を検知する検知手
    段と、 検知手段が冷媒漏れを検知すると熱源側送風手段(13)
    を運転するように構成された制御手段とを備えている空
    気調和装置。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至14の何れか1記載の空
    気調和装置において、 冷媒回路(20)の冷媒は、燃焼性を有する物質で構成さ
    れている空気調和装置。
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