JP2000256236A - 光学活性アルコール化合物の製造方法 - Google Patents

光学活性アルコール化合物の製造方法

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JP2000256236A
JP2000256236A JP11065426A JP6542699A JP2000256236A JP 2000256236 A JP2000256236 A JP 2000256236A JP 11065426 A JP11065426 A JP 11065426A JP 6542699 A JP6542699 A JP 6542699A JP 2000256236 A JP2000256236 A JP 2000256236A
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methyl
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JP11065426A
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Tamotsu Fujisawa
有 藤澤
Makoto Shimizu
真 清水
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学活性ジオール化合物の製造方法を提供す
ること。 【解決手段】 一般式(1) (式中、R1、R2は、アルキル、ベンジル等。)で示さ
れる1,3−ジケトン化合物を一般式(2) (式中、R5、R6およびR7は、アルキル基、フェニル
等。)で示される光学活性アミノアルコール類とボラン
類から得られる光学活性オキサザボロリジン錯体の存在
下に不斉還元する一般式(3)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学活性1,3−
ジオール化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】特に
医薬品の分野においては、有用な中間体となる化合物を
効率よく、且つ、立体規則性を保持した製造方法の開発
が望まれている。
【0003】
【課題を解決するための手段】このような状況下に本発
明者らは 医薬品の分野において、有用な中間体となる
化合物の製造方法を見いだすべく鋭意検討を重ねた結
果、入手容易な不斉源であるL−トレオニンを原料とし
て得られる不斉触媒を用いた、1,3−ジケトン化合物
の立体選択的還元により、有用な医薬中間体となりうる
光学活性1,3−ジオール化合物の有利な製造方法を見
出し、本発明を完成した。
【0004】すなわち本発明は、一般式(1) (式中、R1、R2は、C1〜C4アルキル基、ベンジル基
またはフェネチル基を示し、あるいはR1、R2全体でイ
ンダン−2−イル基を示し、R3、R4は、C1〜C4アル
キル基、あるいはR3とR4が結合して−(CH2)n−を
示し、nは2、3または4を表わす。)で示される1,
3−ジケトン化合物を一般式(2) (式中、R5、R6およびR7は、それぞれ独立に、水素
原子、低級アルキル基、低級アルキルで置換されていて
もよいフェニル基または低級アルキルで置換されていて
もよいベンジル基を示すが、同時にすべて水素原子であ
ることはない。R 8、R9は、それぞれ独立に、水素原
子、低級アルキル基または低級アルコキシ基を示し、*
は不斉炭素原子であることを示す。)で示される光学活
性アミノアルコール類とボラン類から得られる光学活性
オキサザボロリジン錯体の存在下に不斉還元することを
特徴とする一般式(3) (式中、R1、R2、R3、R4は、前記と同じ意味を表わ
し、*は不斉炭素原子であることを示す。)で示される
光学活性ジオール化合物の製造方法を提供するものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明において、原料として用いられる不斉源は
入手容易なL−トレオニンを原料として容易に合成する
ことができる。M.Shimizu,K.Tsukamoto,T.Matsutan
i,andT.Fujisawa,Tetrahedron,54,10265(1998); M.
Shimizu,K.Tsukamoto,andT.Fujisawa,Tetrahedro
n, 38,5193(1997);M.Shimizu,M.Kamei,T.Fujisawa,T
etrahedronLett.,36,8607(1995).]。
【0006】本発明で原料として用いられる1,3−ジ
ケトン化合物(1)の代表化合物としては、例えば、2,
2-ジメチル-1,3-シクロペンタンジオン、2-ベンジル-2-
メチル-1,3-シクロペンタンジオン、2,2-ジベンジル-1,
3-シクロペンタンジオン,2,2-ジエチル-1,3-シクロペン
タンジオン 2-ベンジル-2-エチル-1,3-シクロペンタン
ジオン、2-ベンジル-2-メチル-1,3-シクロペンタンジオ
ン、2,2-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、2-ベン
ジル-2-メチル-1,3-シクロヘキサンジオン、2,2-ジベン
ジル-1,3-シクロヘキサンジオン,2,2-ジエチル-1,3-シ
クロヘキサンジオン、 2-ベンジル-2-エチル-1,3-シク
ロヘキサンジオン、2-ベンジル-2-メチル-1,3-シクロヘ
キサンジオン、2,2-ジアセチルインダン等が挙げられ
る。
【0007】本発明においては、1,3−ジケトン化合
物(1)を不斉還元するにあたり、光学活性アミノアル
コール類(2)から得られる光学活性オキサザボロリジ
ン錯体が用いられる。かかる光学活性アミノアルコール
類(2)における置換基R5、R6、R7としては、それ
ぞれ例えば水素原子、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル等の低級アルキル基、メチル、エチル、プロピル、ブ
チル等の低級アルキルで置換されていてもよいフェニル
基;メチル、エチル、プロピル、ブチル等の低級アルキ
ルで置換されていてもよいベンジル基等が挙げられ、同
時にすべて水素原子であることはない。置換基R8、R9
としては、それぞれ例えば水素原子、メチル、エチル、
プロピル、ブチル等の低級アルキル基、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、ブトキシ等の低級アルコキシ基等が
挙げられる。
【0008】光学活性アミノアルコール類(2)の代表
化合物としては、例えば光学活性な2-アミノ-3- トリメ
チルシロキシ-1,1- ジフェニルブタノ−ル、2-アミノ-3
-(t- ブチルジメチルシロキシ)-1,1-ジフェニルブタノ
−ル、2-アミノ-3-(t- ブチルジエチルシロキシ)-1,1-
ジフェニルブタノ−ル、2-アミノ-3-(t- ブチルジ-i-
プロピルシロキシ)-1,1-ジフェニルブタノ−ル、2-ア
ミノ-3-(t- ブチルジフェニルシロキシ)-1,1-ジフェニ
ルブタノ−ル、2-アミノ-3- トリメチルシロキシ-1,1-
ジトリルブタノ−ル、2-アミノ-3-(t- ブチルジメチル
シロキシ)-1,1- ビス(メトキシフェニル) ブタノ−ル
等が挙げられる。
【0009】これらの光学活性アミノアルコール類
(2)は、光学活性トレオニンを出発原料として容易に
製造することができる。 [M.Shimizu,K.Tsukamoto,T.Matsutani,T.Fujisaw
a,Tetrahedron,54,10265(1998)を参照]。例えば、光
学活性トレオニンにベンジルオキシカルボニルハライド
を作用させて、アミノ基を保護した後、ジアゾメタンを
作用させてカルボン酸をエステル化し、次いでt-ブチル
シリルハライド類を作用させてヒドロキシ基にt-ブチル
シリル基を導入し、次いでフェニルマグネシウムハライ
ドを作用させてエステル基をジフェニル化し、しかる後
にアミノ基の脱保護することにより、良好な収率で光学
活性アミノアルコール類(2)を製造することができ
る。
【0010】また本発明に用いる光学活性オキサザボロ
リジン錯体は上記の光学活性アミノアルコール類(2)
とボラン類から容易に調製できる[M.Shimizu,M.Kamei,
T.Fujisawa,TetrahedronLett.,36,8607(1995)参
照]。上記反応に用いられるボラン類としては例えばメ
チルホウ酸、ジボラン、テトラボラン、ヘキサボラン、
テトラヒドロフランボラン錯体、ジメチルスルフィドボ
ラン錯体、ジオキサンボラン錯体、チオキサンボラン錯
体等が挙げられる。該ボラン類は、ホウ素換算で光学活
性アミノアルコール類(2)に対して、通常1〜2モル倍
程度、好ましくは1〜1.5モル倍程度である。
【0011】光学活性アミノアルコール類(2)とボラ
ン類から光学活性オキサザボロリジン錯体を得るにあた
っては、通常、溶媒が用いられる。かかる溶媒として
は,例えばテトラヒドロフラン、1,3-ジオキサン、1,4-
ジオキサン、1,3-ジオキソラン、チオキサン、エチレン
グリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル、メチル-t- ブチルエーテル等のエーテ
ル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン
等の芳香族類、1,2-メトキシエタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、シクロヘキサン等の炭化水素類、メチレンクロリ
ド、エチレンクロリド、四塩化炭素等のハロゲン化炭化
水素類、これらの混合物などが挙げられる。溶媒は、光
学活性アミノアルコール類(2)に対して、通常0.5 〜
20重量倍程度使用される。
【0012】光学活性オキサザボロリジン錯体を得る際
の具体的な方法としては、例えば、溶媒及び光学活性ア
ミノアルコール類(2)の混合物にボラン類を加える方
法等を挙げることができる。この際、反応温度は通常−
20 〜100 ℃程度、好ましくは0 〜80℃程度である。か
くして得られる光学活性オキサザボロリジン錯体は、単
離して用いることもできるが、通常はそのまま用いられ
る。
【0013】かかる光学活性オキサザボロリジン錯体を
用いて1,3−ジケトン化合物(1)を不斉還元するに
あたり、光学活性オキサザボロリジン錯体の使用量は、
1,3−ジケトン化合物(1)に対し、光学活性アミノ
アルコール類(2)換算で、通常0.01〜3 モル倍程度、
好ましくは0.05〜2モル倍程度使用される。該ボラン類
は、光学活性アミノアルコール類(2)に対して、ホウ
素換算で通常1 〜20モル倍程度、好ましくは1 〜10
モル倍程度である。
【0014】上記反応には、通常、溶媒が用いられ、か
かる不斉還元反応の際に用いられる溶媒としては、光学
活性オキサザボロリジン錯体を得る工程で示したものと
同様の溶媒が挙げられる。溶媒を使用する場合、その量
は1,3−ジケトン化合物(1)に対して通常0.5 〜30
重量倍程度である。不斉還元反応の温度は、通常-20 〜
100 ℃程度、好ましくは0〜80℃程度である。また、該
不斉還元反応は、通常、アルゴン、窒素等の不活性気体
の存在下に実施される。
【0015】かくして光学活性ジオール化合物(3)が
生成するが、これを単離するにあたっては、例えば、反
応マスに塩酸等の鉱酸やリン酸緩衝液などの水溶液を加
えて光学活性オキサザボロリジン錯体錯体を分解した
後、水に難溶の有機溶媒を加えて粗生成物を抽出し、次
いで分液した有機相から溶媒を留去することにより、容
易に単離することができる。単離した光学活性なジオー
ル化合物(3)は、必要に応じて再結晶や各種クロマト
グラフィー等の精製手段に付すことにより更に精製する
こともできる。また、反応に供した光学活性アミノアル
コール類(2)は、上記の方法等により光学活性なジオ
ール化合物(3)を単離した後の反応マスから分離、回
収し、再利用することができる。
【0016】本発明において得られる光学活性なジオー
ル化合物(3)は、出発原料として用いた1,3−ジケ
トン化合物(1)に対応するものであり、代表化合物と
しては、例えば、2,2-ジメチル-1,3-シクロペンタンジ
オール、2-ベンジル-2-メチル-1,3-シクロペンタンジオ
ール、2,2-ジベンジル-1,3-シクロペンタンジオール,2,
2-ジエチル-1,3-シクロペンタンジオール、 2-ベンジル
-2-エチル-1,3-シクロペンタンジールオール、2-ベンジ
ル-2-メチル-1,3-シクロペンタンジオール、2,2-ジメチ
ル-1,3-シクロヘキサンジオール、2-ベンジル-2-メチル
-1,3-シクロヘキサンジオール、2,2-ジベンジル-1,3-シ
クロヘキサンジオール,2,2-ジエチル-1,3-シクロヘキサ
ンジオ、 2-ベンジル-2-エチル-1,3-シクロヘキサンジ
オール、2-ベンジル-2-メチル-1,3-シクロヘキサンジオ
ール、2,2-ジアセチルインダン等の光学活性体が挙げら
れる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、3-位に置換シリルオキ
シ基を有する特定の光学活性アミノアルコール類とボラ
ン類から得られる光学活性オキサザボロリジン錯体を用
いて、1,3−ジケトン化合物を不斉還元することによ
り、光学純度の優れたジオール化合物が、煩雑な操作も
なく製造できる。
【0018】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明をより詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0019】実施例1:2,2-ジアセチルインダンの合成 炭酸カリウム(4.3g.31.2mmol)をポンプを用いて100℃
で2時間乾燥させ、アルゴン雰囲気下100 ml二口ナス型
フラスコに入れる。a,a- ジクロロ- o -キシレン(3.
0g,17.1mmol),アセチルアセトン(1.5g,15.6mmol)をア
セトン(20ml)で洗いながら加えジムローコンデンサーを
取り付けオイルバスを用いて80℃で加熱環流し、24時間
反応させた。セライトを用いて濾過し、濃縮し粗生成物
を得た。生成物は、フラシュクロマトグラフィー(Hex:
acOEt=10:1)により精製を行い2,2-ジアセチルインダン
を得た。 収量 3.15 g 収率 75% Rf 0.3 (Hex : acOEt = 10 : 1)1 H-NMR (CDCl3): d 2.17 (s, 6H), 3.50 (s, 4H), 7.1
0〜7.20 (m, 4H) IR (CHCl3): 2900, 1700, 1350, 1140, 950 cm-1.
【0020】実施例2 β-メチル-オキサザボロリジン(1当量)を用いた2,2-
ジアセチルインダンの還元30mlナス型フラスコにアルゴ
ン雰囲気下L-トレオニンより誘導した(2S, 3R)-2-アミ
ノ-3-(t-ブチルジメチルシリルオキシ)-1,1-ジフェニル
ブタノール(185.5mg,0.5mmol)のTHF溶液(3.0ml)を加え
た。この溶液にメチルホウ酸(36mg)、MS4a(1.0g)を
加え50℃で5時間撹拌した後、0℃に冷却し2,2-ジアセ
チルインダン(101mg,0.5mmol)のジクロロエタン溶液(3.
0ml)を加え、10規定のBH3-SMe2錯体のTHF溶液(0.25ml,
2.5mmol)をTHF(3.0ml)に溶かしシリンジポンプを用いて
3時間かけて滴下した。13時間後、2規定の塩酸水溶液を
加えて反応を止めセライトを用いて濾過し、ジクロメタ
ンで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ
た後濃縮し、アルミナ薄層クロマトグラフィー(Hex:a
cOEt=3:1)により精製を行い2,2-ジ-(1-ヒドロキシエ
タン)インダンを得た。光学純度はダイセル化学社製キ
ラルセルODを用いた高速クロマトグラフィーの分析によ
り決定した。ジアステレオマー比は質量から決定した。 収量 76mg 収率 74% meso : dl = 31 : 69 ,97% ee [α]D23 =+26.7 (c 0.14, CHCl3) Rf 0.3 (Hex : acOEt = 3 : 1)1 H-NMR (CDCl3): dl; d 1.11 (d, j =6.6 Hz, 6H), 2.7
6 (d, j = 16.5 Hz, 2H),3.17 (d, j = 16.5 Hz, 2H)
7.10〜7.20 (m, 4H)meso;d 1.08 (d, j = 6.27Hz, 6H),
2.73 (s, 2H), 3.06 (s, 2H ) 7.10〜7.21 (m, 4H) IR (CHCl3): 3400, 3000, 1440, 1100, 710 cm-1.
【0021】実施例3:2-ベンジル-2-メチル-1,3-シク
ロペンタンジオンの合成 炭酸カリウム(4.4g.32.2mmol)をポンプを用いて100℃
で2時間乾燥させ、アルゴン雰囲気下100 ml二口ナス型
フラスコに入れる。 ベンジルブロミド(4.6g,26.8mmo
l)、2-メチル-1,3-シクロペンタンジオン(1.5g,15.6mm
ol)をアセトン(20ml)で洗いながら加え,ジムローコンデ
ンサーを取り付け、オイルバスを用いて80℃で加熱環流
し、37時間反応させた。セライトを用いて濾過し、濃縮
し粗生成物を得た。粗生成物は、フラシュクロマトグラ
フィー(Hex:acOEt=5:1)により精製を行い2-ベンジル-
2-メチル-1,3-シクロペンタンジオンを得た。 収量 1.5 g 収率 30% Rf 0.3 (Hex : acOEt = 5 : 1)1 H-NMR (CDCl3): d 1.20 (s, 3H), 2.00〜2.16 (m, 2
H), 2.46〜2.70 (m, 2H),2.96(s, 2H), 7.02〜7.41 (m,
5H) IR (CHCl3): 3400, 1700, 1430, 850, 700 cm-1.
【0022】実施例4:β-メチル-オキサザボロリジン
(1当量)を用いた2-ベンジル-2-メチル-1,3-シクロペ
ンタンジオンの還元 30mlナス型フラスコにアルゴン雰囲気下L-トレオニンよ
り誘導した(2S, 3R)-2-アミノ-3-(t-ブチルジメチルシ
リルオキシ)-1,1-ジフェニルブタノール(74.2mg,0.2mmo
l)のTHF溶液(3.0ml)を加えた。この溶液にメチルホウ酸
(13.2mg,0.22mmol)、MS4a(1.0g)を加え50℃で5時間
撹拌した後、0℃に冷却し、2-ベンジル-2-メチル-1,3-
シクロペンタンジオン(40.4mg,0.2mmol)のTHF溶液(3.0m
l)を加え、10規定のBH3-SMe2錯体のTHF溶液(0.1ml,1.0m
mol)をTHF(3.0ml)に溶かしシリンジポンプを用いて3時
間かけて滴下した。反応終了確認後、塩化アンモニウム
水溶液で反応を停止した後、メタノールを除去し酢酸エ
チルにより抽出し無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃
縮し、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(Hex:acOEt
=2:1)により精製を行い2-ベンジル-2-メチル-1,3-シク
ロペンタンジオ−ルを得た。光学純度はダイセル化学社
製キラルセルODを用いた高速クロマトグラフィーの分析
により決定した。ジアステレオマー比は質量から決定し
た。 meso : dl = <1 : >99 , 99% ee [α]D23 -50.3 (c 0.06, CHCl3) Rf 0.3 (Hex : acOEt = 2 : 1)1 H-NMR (CDCl3): dl; d 0.78 (s, 3H), 1.46〜1.63 (m,
2H), 2.05〜2.35 (m, 2H),2.67 (d, j = 13.2 Hz, 2
H), 2.92 (d, j = 13.2 Hz, 2H), 3.75〜3.90 (m,1H),
4.11〜4.26 (m, 1H) 7.19〜7.33 (m, 5H) IR (CHCl3): 3250, 2760, 1450, 1310, 980, 690 cm-1.
【0023】実施例5:β-メチル化-オキサザボロリジ
ン(1.0当量)を用いた2,2-ジベンジル-1,3-シクロペン
タンジオンの還元 30mlナス型フラスコにアルゴン雰囲気下L-トレオニンよ
り誘導した(2S, 3R)-2-アミノ-3-(t-ブチルジメチルシ
リルオキシ)-1,1-ジフェニルブタノール(74.2mg,0.2mmo
l)のTHF溶液(3.0ml)を加えた。この溶液にメチルホウ酸
(13.2mg,0.22mmol)、MS4a(1.0g)を加え50℃で5時間
撹拌した後、0℃に冷却し、2,2-ジベンジル-1,3-シク
ロペンタンジオン(55.6mg,0.2mmol)のTHF溶液(3.0ml)を
加え、1規定のBH3-SMe2錯体のTHF溶液(0.1ml,1.0mmol)
をTHF(3.0ml)に溶かしシリンジポンプを用いて3時間か
けて滴下し、室温まで昇温した後50℃に加熱し反応終了
確認後、2規定の塩酸水溶液を加えて反応を止めセライ
トを用いて濾過し、ジクロメタンで抽出した。以下2-2-
11の方法と同様の処理、精製法により2,2-ジベンジル1.
3-シクロペンタンジオールを得た。光学純度はダイセル
化学社製キラルセルODを用いた高速クロマトグラフィー
の分析により決定した。ジアステレオマー比は質量から
決定した。 収量 35mg 収率 62% meso : dl = <1 : >99 , >99% ee [α]D23 -134.6 (c 0.07, CHCl3) Rf 0.3 (Hex : acOEt = 3 : 1)1 H-NMR (CDCl3): dl; d 1.48〜1.61 (m, 3H), 2.12〜
2.24 (m, 1H), 2.75 (d,j = 14.2 Hz, 2H), 2.92 (d, j
= 14.2 Hz, 2H), 4.30(s, 2H) 7.20〜7.43 (m,10H)me
so; d 1.93〜2.39 (m, 4H), 2.45 (s, 2H), 3.11 (s,
2H), 3.95 (s,2H), 7.13〜7.51 (m, 10H) IR (CHCl3): 3450, 2950, 1500, 1480, 1210, 750, 700
cm-1.
【0024】実施例6: 2,2-ジベンジル-1,3-シクロ
ヘキサンジオンの合成 炭酸カリウム(5.0g, 35.7mmol)をポンプを用いて100℃
で2時間乾燥させ、アルゴン雰囲気下100 ml二口ナス型
フラスコに入れる。 ベンジルブロミド(6.0g, 35.7mmo
l)、1,3-シクロヘキサンジオン(2.0g, 17.9mmol)をア
セトン(20ml)で洗いながら加え,ジムローコンデンサー
を取り付け、オイルバスを用いて80℃で加熱環流し、40
時間反応させた。セライトを用いて濾過し、濃縮し粗生
成物を得た。粗生成物は、フラシュクロマトグラフィー
(Hex:acOEt=10:1)により精製を行い2,2-ジベンジル-
1,3-シクロヘキサンジオンを得た。 収量 1.7g 収率33% Rf 0.3 (Hex : acOEt = 10 : 1)1 H-NMR (CDCl3): d 0.77〜0.86 (5, j = 26.4 Hz, 2
H), 1.82〜0.86 (t, j = 13.2Hz, 4H), 3.24 (s, 4H),
6.94〜7.64 (m, 10H) IR (CHCl3): 3300, 1680, 1150, 550, 450 cm-1.
【0025】実施例7: オキサザボロリジン(1.0当
量)を用いた2,2-ジベンジル-1,3-シクロヘキサンジオ
ンの還元 30mlナス型フラスコにアルゴン雰囲気下L-トレオニンよ
り誘導した(2S, 3R)-2-アミノ-3-(t-ブチルジメチルシ
リルオキシ)-1,1-ジフェニルブタノール(74.2mg,0.2mmo
l)のTHF溶液(3.0ml)を加えた。この溶液に10規定のBH3-
THF錯体のTHF溶液(0.2ml,0.2mmol)、を加え50℃で5
時間撹拌した後、0℃に冷却し、2,2-ジベンジル-1,3-
シクロヘキサンジオン(58.4mg,0.2mmol)のTHF溶液(3.0m
l)を加え、1規定のBH3-THF錯体のTHF溶液(1.0ml,1.0mmo
l)をTHF(3.0ml)に溶かしシリンジポンプを用いて3時間
かけて滴下し、室温まで昇温した後℃に加熱し反応終
了、確認後、2規定の塩酸水溶液を加えて反応を止めセ
ライトを用いて濾過し、ジクロメタンで抽出した。シリ
カゲル薄層クロマトグラフィー(Hex:acOEt=3:1)によ
り精製を行い2,2-ジベンジル-1,3-シクロヘキサンジオ
−ルを得た。光学純度はダイセル化学社製キラルセルOD
を用いた高速クロマトグラフィーの分析により決定し
た。ジアステレオマー比は質量から決定した。 収量 47mg 収率 69% meso : dl = 1 : 99, >99% ee [α]D23 -92 (c 0.07, CHCl3) Rf 0.3 (Hex : acOEt = 3 : 1)1 H-NMR (CDCl3): dl; d 1.12〜1.27 (m, 1H), 1.60〜
1.67 (m, 4H), 1.71〜1.96 (m, 1H), 1.83 (d, j = 13.
9 Hz, 2H), 3.03(d, j = 13.9 Hz, 2H), 4.06〜4.14
(m, 2H) 7.12〜7.57 (m, 10H)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月2日(2000.2.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】実施例1:2,2-ジアセチルインダンの合成 炭酸カリウム(4.3g.31.2mmol)をポンプを用いて100℃
で2時間乾燥させ、アルゴン雰囲気下100 ml二口ナス型
フラスコに入れる。a,a- ジクロロ- o -キシレン(3.
0g,17.1mmol),アセチルアセトン(1.5g,15.6mmol)をア
セトン(20ml)で洗いながら加えジムローコンデンサーを
取り付けオイルバスを用いて80℃で加熱環流し、24時間
反応させた。セライトを用いて濾過し、濃縮し粗生成物
を得た。生成物は、フラシュクロマトグラフィー(Hex:
AcOEt=10:1)により精製を行い2,2-ジアセチルインダン
を得た。 収量 3.15 g 収率 75% Rf 0.3 (Hex : AcOEt = 10 : 1)1 H-NMR (CDCl3): d 2.17 (s, 6H), 3.50 (s, 4H), 7.1
0〜7.20 (m, 4H) IR (CHCl3): 2900, 1700, 1350, 1140, 950 cm-1.
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】実施例2 β-メチル-オキサザボロリジン(1当量)を用いた2,2-
ジアセチルインダンの還元30mlナス型フラスコにアルゴ
ン雰囲気下L-トレオニンより誘導した(2S, 3R)-2-アミ
ノ-3-(t-ブチルジメチルシリルオキシ)-1,1-ジフェニル
ブタノール(185.5mg,0.5mmol)のTHF溶液(3.0ml)を加え
た。この溶液にメチルホウ酸(36mg)、MS4a(1.0g)を
加え50℃で5時間撹拌した後、0℃に冷却し2,2-ジアセ
チルインダン(101mg,0.5mmol)のジクロロエタン溶液(3.
0ml)を加え、10規定のBH3-SMe2錯体のTHF溶液(0.25ml,
2.5mmol)をTHF(3.0ml)に溶かしシリンジポンプを用いて
3時間かけて滴下した。13時間後、2規定の塩酸水溶液を
加えて反応を止めセライトを用いて濾過し、ジクロメタ
ンで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ
た後濃縮し、アルミナ薄層クロマトグラフィー(Hex:A
cOEt=3:1)により精製を行い2,2-ジ-(1-ヒドロキシエ
タン)インダンを得た。光学純度はダイセル化学社製キ
ラルセルODを用いた高速クロマトグラフィーの分析によ
り決定した。ジアステレオマー比は質量から決定した。 収量 76mg 収率 74% meso : dl = 31 : 69 ,97% ee [α]D 23 =+26.7° (c 0.14, CHCl3) Rf 0.3 (Hex : AcOEt = 3 : 1)1 H-NMR (CDCl3): dl; d 1.11 (d, j =6.6 Hz, 6H), 2.7
6 (d, j = 16.5 Hz, 2H),3.17 (d, j = 16.5 Hz, 2H)
7.10〜7.20 (m, 4H)meso;d 1.08 (d, j = 6.27Hz, 6H),
2.73 (s, 2H), 3.06 (s, 2H ) 7.10〜7.21 (m, 4H) IR (CHCl3): 3400, 3000, 1440, 1100, 710 cm-1.
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】実施例3:2-ベンジル-2-メチル-1,3-シク
ロペンタンジオンの合成 炭酸カリウム(4.4g.32.2mmol)をポンプを用いて100℃
で2時間乾燥させ、アルゴン雰囲気下100 ml二口ナス型
フラスコに入れる。 ベンジルブロミド(4.6g,26.8mmo
l)、2-メチル-1,3-シクロペンタンジオン(1.5g,15.6mm
ol)をアセトン(20ml)で洗いながら加え,ジムローコンデ
ンサーを取り付け、オイルバスを用いて80℃で加熱環流
し、37時間反応させた。セライトを用いて濾過し、濃縮
し粗生成物を得た。粗生成物は、フラシュクロマトグラ
フィー(Hex:AcOEt=5:1)により精製を行い2-ベンジル-
2-メチル-1,3-シクロペンタンジオンを得た。 収量 1.5 g 収率 30% Rf 0.3 (Hex : AcOEt = 5 : 1)1 H-NMR (CDCl3): d 1.20 (s, 3H), 2.00〜2.16 (m, 2
H), 2.46〜2.70 (m, 2H),2.96(s, 2H), 7.02〜7.41 (m,
5H) IR (CHCl3): 3400, 1700, 1430, 850, 700 cm-1.
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】実施例4:β-メチル-オキサザボロリジン
(1当量)を用いた2-ベンジル-2-メチル-1,3-シクロペ
ンタンジオンの還元 30mlナス型フラスコにアルゴン雰囲気下L-トレオニンよ
り誘導した(2S, 3R)-2-アミノ-3-(t-ブチルジメチルシ
リルオキシ)-1,1-ジフェニルブタノール(74.2mg,0.2mmo
l)のTHF溶液(3.0ml)を加えた。この溶液にメチルホウ酸
(13.2mg,0.22mmol)、MS4a(1.0g)を加え50℃で5時間
撹拌した後、0℃に冷却し、2-ベンジル-2-メチル-1,3-
シクロペンタンジオン(40.4mg,0.2mmol)のTHF溶液(3.0m
l)を加え、10規定のBH3-SMe2錯体のTHF溶液(0.1ml,1.0m
mol)をTHF(3.0ml)に溶かしシリンジポンプを用いて3時
間かけて滴下した。反応終了確認後、塩化アンモニウム
水溶液で反応を停止した後、メタノールを除去し酢酸エ
チルにより抽出し無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃
縮し、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(Hex:AcOEt
=2:1)により精製を行い2-ベンジル-2-メチル-1,3-シク
ロペンタンジオ−ルを得た。光学純度はダイセル化学社
製キラルセルODを用いた高速クロマトグラフィーの分析
により決定した。ジアステレオマー比は質量から決定し
た。 meso : dl = <1 : >99 , 99% ee [α]D 23 -50.3 °(c 0.06, CHCl3) Rf 0.3 (Hex : AcOEt = 2 : 1)1 H-NMR (CDCl3): dl; d 0.78 (s, 3H), 1.46〜1.63 (m,
2H), 2.05〜2.35 (m, 2H),2.67 (d, j = 13.2 Hz, 2
H), 2.92 (d, j = 13.2 Hz, 2H), 3.75〜3.90 (m,1H),
4.11〜4.26 (m, 1H) 7.19〜7.33 (m, 5H) IR (CHCl3): 3250, 2760, 1450, 1310, 980, 690 cm-1.
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】実施例5:β-メチル化-オキサザボロリジ
ン(1.0当量)を用いた2,2-ジベンジル-1,3-シクロペン
タンジオンの還元 30mlナス型フラスコにアルゴン雰囲気下L-トレオニンよ
り誘導した(2S, 3R)-2-アミノ-3-(t-ブチルジメチルシ
リルオキシ)-1,1-ジフェニルブタノール(74.2mg,0.2mmo
l)のTHF溶液(3.0ml)を加えた。この溶液にメチルホウ酸
(13.2mg,0.22mmol)、MS4a(1.0g)を加え50℃で5時間
撹拌した後、0℃に冷却し、2,2-ジベンジル-1,3-シク
ロペンタンジオン(55.6mg,0.2mmol)のTHF溶液(3.0ml)を
加え、1規定のBH3-SMe2錯体のTHF溶液(0.1ml,1.0mmol)
をTHF(3.0ml)に溶かしシリンジポンプを用いて3時間か
けて滴下し、室温まで昇温した後50℃に加熱し反応終了
確認後、2規定の塩酸水溶液を加えて反応を止めセライ
トを用いて濾過し、ジクロメタンで抽出した。以下2-2-
11の方法と同様の処理、精製法により2,2-ジベンジル1.
3-シクロペンタンジオールを得た。光学純度はダイセル
化学社製キラルセルODを用いた高速クロマトグラフィー
の分析により決定した。ジアステレオマー比は質量から
決定した。 収量 35mg 収率 62% meso : dl = <1 : >99 , >99% ee [α]D 23 -134.6° (c 0.07, CHCl3) Rf 0.3 (Hex : AcOEt = 3 : 1)1 H-NMR (CDCl3): dl; d 1.48〜1.61 (m, 3H), 2.12〜
2.24 (m, 1H), 2.75 (d,j = 14.2 Hz, 2H), 2.92 (d, j
= 14.2 Hz, 2H), 4.30(s, 2H) 7.20〜7.43 (m,10H)me
so; d 1.93〜2.39 (m, 4H), 2.45 (s, 2H), 3.11 (s,
2H), 3.95 (s,2H), 7.13〜7.51 (m, 10H) IR (CHCl3): 3450, 2950, 1500, 1480, 1210, 750, 700
cm-1.
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】実施例6: 2,2-ジベンジル-1,3-シクロ
ヘキサンジオンの合成 炭酸カリウム(5.0g, 35.7mmol)をポンプを用いて100℃
で2時間乾燥させ、アルゴン雰囲気下100 ml二口ナス型
フラスコに入れる。 ベンジルブロミド(6.0g, 35.7mmo
l)、1,3-シクロヘキサンジオン(2.0g, 17.9mmol)をア
セトン(20ml)で洗いながら加え,ジムローコンデンサー
を取り付け、オイルバスを用いて80℃で加熱環流し、40
時間反応させた。セライトを用いて濾過し、濃縮し粗生
成物を得た。粗生成物は、フラシュクロマトグラフィー
(Hex:AcOEt=10:1)により精製を行い2,2-ジベンジル-1,
3-シクロヘキサンジオンを得た。 収量 1.7g 収率33% Rf 0.3 (Hex : AcOEt = 10 : 1)1 H-NMR (CDCl3): d 0.77〜0.86 (5, j = 26.4 Hz, 2
H), 1.82〜0.86 (t, j = 13.2Hz, 4H), 3.24 (s, 4H),
6.94〜7.64 (m, 10H) IR (CHCl3): 3300, 1680, 1150, 550, 450 cm-1.
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】実施例7: オキサザボロリジン(1.0当
量)を用いた2,2-ジベンジル-1,3-シクロヘキサンジオ
ンの還元 30mlナス型フラスコにアルゴン雰囲気下L-トレオニンよ
り誘導した(2S, 3R)-2-アミノ-3-(t-ブチルジメチルシ
リルオキシ)-1,1-ジフェニルブタノール(74.2mg,0.2mmo
l)のTHF溶液(3.0ml)を加えた。この溶液に10規定のBH3-
THF錯体のTHF溶液(0.2ml,0.2mmol)、を加え50℃で5
時間撹拌した後、0℃に冷却し、2,2-ジベンジル-1,3-
シクロヘキサンジオン(58.4mg,0.2mmol)のTHF溶液(3.0m
l)を加え、1規定のBH3-THF錯体のTHF溶液(1.0ml,1.0mmo
l)をTHF(3.0ml)に溶かしシリンジポンプを用いて3時間
かけて滴下し、室温まで昇温した後℃に加熱し反応終
了、確認後、2規定の塩酸水溶液を加えて反応を止めセ
ライトを用いて濾過し、ジクロメタンで抽出した。シリ
カゲル薄層クロマトグラフィー(Hex:AcOEt=3:1)によ
り精製を行い2,2-ジベンジル-1,3-シクロヘキサンジオ
−ルを得た。光学純度はダイセル化学社製キラルセルOD
を用いた高速クロマトグラフィーの分析により決定し
た。ジアステレオマー比は質量から決定した。 収量 47mg 収率 69% meso : dl = 1 : 99, >99% ee [α]D 23 -92 °(c 0.07, CHCl3) Rf 0.3 (Hex : AcOEt = 3 : 1)1 H-NMR (CDCl3): dl; d 1.12〜1.27 (m, 1H), 1.60〜
1.67 (m, 4H), 1.71〜1.96 (m, 1H), 1.83 (d, j = 13.
9 Hz, 2H), 3.03(d, j = 13.9 Hz, 2H), 4.06〜4.14
(m, 2H) 7.12〜7.57 (m, 10H)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) (式中、R1、R2は、C1〜C4アルキル基、ベンジル基
    またはフェネチル基を示し、あるいはR1、R2全体でイ
    ンダン−2−イル基を示し、R3、R4は、C1〜C4アル
    キル基、あるいはR3とR4が結合して−(CH2)n−を
    示し、nは2、3または4を表わす。)で示される1,
    3−ジケトン化合物を一般式(2) (式中、R5、R6およびR7は、それぞれ独立に、水素
    原子、低級アルキル基、低級アルキルで置換されていて
    もよいフェニル基または低級アルキルで置換されていて
    もよいベンジル基を示すが、同時にすべて水素原子であ
    ることはない。R 8、R9は、それぞれ独立に、水素原
    子、低級アルキル基または低級アルコキシ基を示し、*
    は不斉炭素原子であることを示す。)で示される光学活
    性アミノアルコール類とボラン類から得られる光学活性
    オキサザボロリジン錯体の存在下に不斉還元することを
    特徴とする一般式(3) (式中、R1、R2、R3、R4は、前記と同じ意味を表わ
    し、*は不斉炭素原子であることを示す。)で示される
    光学活性ジオール化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】一般式(1)で示される1,3−ジケトン
    化合物が2,2-ジアセチルインダン、2−ベンジル−2−
    メチル−1,3−シクロペンタンジオン、2,2−ジベ
    ンジル−1,3−シクロペンタンジオンまたは2,2−
    ジベンジル−1,3−シクロヘキサンジオンである請求
    項1に記載の光学活性ジオール化合物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009037307A2 (en) * 2007-09-21 2009-03-26 Basf Se Accelerated reduction of organic substances with boranes
WO2009037307A3 (en) * 2007-09-21 2010-04-29 Basf Se Accelerated reduction of organic substances with boranes

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