JP2000253355A

JP2000253355A - 放送受信端末装置

Info

Publication number: JP2000253355A
Application number: JP11051064A
Authority: JP
Inventors: Takahisa Mori; 卓久森
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1999-02-26
Filing date: 1999-02-26
Publication date: 2000-09-14

Abstract

(57)【要約】【課題】視聴者が所望の時に、必要な広告データを選
択して視聴することが可能な放送受信端末装置を提供す
ること。【解決手段】受信部１０１により、放送局から送信さ
れる広告データを受信して、記憶装置１０２に記憶し、
入力装置１０３から「広告表示」の指示があったとき、
記憶装置１０２から広告データを読み出し、視聴者が選
択した広告データを表示装置１０５に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、地上波放送やＣＡ
ＴＶ、衛星放送などのディジタル放送を受信する放送受
信端末装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】現在、アナログ信号を用いた地上波放
送、特に民間放送局による放送では、番組の前後や途中
に、番組のスポンサーの広告（ＣＭ）を挿入することの
対価として、スポンサーが番組制作や放送システム維持
のための費用を放送局に支払っている。これによって、
視聴者は通常、無料で番組を視聴することができる。

【０００３】このような広告は、広い意味で商品情報を
提供するものであるが、対象とする視聴者は限定されて
いることが多い。ところが、現在の放送システムでは、
ある番組を視聴している全視聴者が同時に同一の広告し
か見ることができないため、その広告提供者である番組
のスポンサーにとっては、広告の効率が良いとはいえな
い。また、視聴者にとっても、全く興味のない商品情報
を半ば強制的に視聴させられている場合がある。

【０００４】ところで、近年、映像や音声のディジタル
符号化技術の進展により、衛星放送をはじめとして、地
上波やＣＡＴＶにおいても、ディジタル信号を用いた放
送が始まりつつある。該ディジタル信号を用いた放送で
は、複数の番組を多重化し、ひとつのチャンネルを用い
て送受信したり、番組を構成する映像・音声データに付
加的な情報を添付することにより、番組の表示内容を対
話的・選択的に変更することが可能である。

【０００５】そこで、上述のアナログ信号を用いた放送
における広告効率の問題を解決するために、特開平１０
−７９７１１号公報に記載のコマーシャル情報選択再生
方法および放送システムが提案されている。これは、す
べての視聴者に同時に同一の広告を視聴させるのではな
く、例えば、視聴者の家族構成，年齢，性別などの情報
を放送受信機に記憶し、この情報を元にして、視聴者ご
とに最も効果的なＣＭを選択して表示することにより、
視聴者の嗜好にあわせて視聴者ごとに異なった広告を提
供することができるようにし、番組スポンサーが広告効
果の向上を期待できるようにしている。また、例えば、
視聴者の居住地域の情報を放送受信機に記憶しておけ
ば、ある特定の市町村に住む人だけを対象とした、きめ
細かい広告を放送することも可能になる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、視聴者
は常に番組の中で必要のない商品情報を強制的に視聴さ
せられているとは限らず、例えば、安売り情報や新製品
情報などを、積極的に得たいと考える場合もある。その
ような場合に、上記特開平１０−７９７１１号公報に記
載のコマーシャル情報選択再生方法および放送システム
では、広告を視聴者に見せるスケジュールを決定するの
は放送局であるため、視聴者が所望のときに必要な広告
を選択して視聴することはできなかった。

【０００７】このような商品情報に対する要求を満たす
には、一般に新聞や雑誌の広告，情報専門誌，特に地域
を細かく限定する場合には新聞の折り込み広告など、紙
を媒体にした広告が主に用いられている。しかし、紙の
媒体は情報伝達速度が遅く、最新の情報を得にくい。

【０００８】本発明は、以上のような問題点に鑑みてな
されたもので、視聴者が所望のときに、必要な広告デー
タを選択して視聴することが可能な放送受信端末装置を
提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明（請求項１）にかかる放送受信端末装置は、
ディジタル放送による番組データを受信して表示する放
送受信端末装置において、放送局から送信される広告デ
ータを受信する受信部と、受信した広告データを記憶す
る記憶装置と、外部から任意の広告データを選択する入
力装置と、上記入力装置からの入力に応じて、上記記憶
装置から広告データを読み出して、表示装置に表示する
制御部とを設けたものである。

【００１０】また、本発明（請求項２）にかかる放送受
信端末装置は、請求項１に記載の放送受信端末装置にお
いて、該放送受信端末装置ごとに予め設定される，該放
送受信端末装置の使用者を特定する端末属性値を記憶す
る端末属性記憶部をさらに備え、上記制御部は、受信し
た広告データの中から映像および音声情報と、視聴対象
者を制限するための制限情報とを分離して読み出し、記
憶された端末属性値と合致する制限情報をもつ広告デー
タのみを記憶装置に記憶するものであるものである。

【００１１】また、本発明（請求項３）にかかる放送受
信端末装置は、請求項２に記載の放送受信端末装置にお
いて、上記制御部は、上記端末属性記憶部に記憶されて
いる端末属性値に関わらず、受信した広告データをすべ
て記憶装置に記憶し、入力装置からの入力に応じて、記
憶されている広告データの中から、映像および音声情報
と上記制限情報とを分離して読み出し、上記端末属性値
と合致する制限情報をもつ広告データのみを上記記憶装
置から読み出し、表示装置に表示するものであるもので
ある。

【００１２】また、本発明（請求項４）にかかる放送受
信端末装置は、請求項２または３に記載の放送受信端末
装置において、上記制御部は、上記制限情報に含まれ
る，広告データの有効期限を示す有効期限情報を読み取
り、有効期限の過ぎた広告データを上記記憶装置から削
除するものであるものである。

【００１３】また、本発明（請求項５）にかかる放送受
信端末装置は、請求項２ないし４のいずれかに記載の放
送受信端末装置において、上記制御部は、受信部が放送
局から送信される，広告データの削除を指示する削除指
示データを受信したとき、指示された広告データを記憶
装置から削除するものであるものである。

【００１４】また、本発明（請求項６）にかかる放送受
信端末装置は、請求項２ないし５のいずれかに記載の放
送受信端末装置において、上記端末属性記憶部は、着脱
可能とし、複数の端末属性記憶部において、該放送受信
端末装置の複数の使用者を特定する端末属性値を別個に
記憶するものであるものである。

【００１５】また、本発明（請求項７）にかかる放送受
信端末装置は、請求項１ないし６のいずれかに記載の放
送受信端末装置において、上記制御部は、表示可能な広
告データの一覧を上記表示装置に表示し、上記入力装置
によって一覧の中から選択された広告データを上記記憶
装置から読み出し、該表示装置に表示するものであるも
のである。

【００１６】また、本発明（請求項８）にかかる放送受
信端末装置は、請求項１ないし６のいずれかに記載の放
送受信端末装置において、上記制御部は、予め定められ
た順序でのみ、上記記憶装置から広告データを読み出
し、上記表示装置に表示するものであるものである。

【００１７】また、本発明（請求項９）にかかる放送受
信端末装置は、請求項７または８に記載の放送受信端末
装置において、上記制御部は、上記入力装置により、上
記記憶装置に記憶された広告データの中の一部の広告デ
ータの削除が指示されたとき、指定された広告データを
上記表示装置に表示されないようにするものであるもの
である。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。（実施の形態１）図１は、本発明の実施の形態１による
放送受信端末装置の例を示す構成図である。図におい
て、１０１は受信部であり、放送局から送信されてくる
広告データの映像情報および音声情報を受信する。１０
２は記憶装置であり、受信部１０１で受信した広告デー
タを記憶する。１０３はリモコン装置などの入力装置で
ある。１０４は制御部であり、番組データと広告データ
とを判別し、広告データを記憶装置１０２に記憶させ、
入力装置１０３からの入力に従って表示する広告データ
を決定し、その広告データを表示させる。１０５は表示
装置であり、番組の映像や広告データの一覧を表示す
る。

【００１９】図２は、図１における入力装置１０３の例
を示す図である。図に示すように、広告表示ボタン２０
１，上矢印ボタン２０２，下矢印ボタン２０３決定ボタ
ン２０４，広告中断ボタン２０５，及び広告削除ボタン
２０６を設けたリモコン装置である。なお、入力装置１
０３として、リモコンの代わりに該放送受信端末装置自
体に図２に示した各ボタンと同等の操作ボタンを設けて
もよい。

【００２０】図３は、広告データ一覧の表示例を示す図
である。図において、Ａはカーソルを表しており、図２
の上矢印ボタン２０２あるいは下矢印ボタン２０３を押
すことによって移動する。ここで、広告データは、通常
の番組放送に多重化して送信されたり、早朝などの特定
の時間に、通常の番組放送を休止して送信される。ま
た、ディジタル放送の番組多重化には、例えばＩＳＯ／
ＩＥＣのＭＰＥＧ２システム規格などが用いられる。該
ＭＰＥＧ２システム規格では、各番組に含まれる各メデ
ィア（映像，音声，データ）にそれぞれパケットＩＤが
付けられ、番組とメディアの関係はプログラム・アソシ
エーション・テーブル（ＰＡＴ）や、プログラム・マッ
プ・テーブル（ＰＭＴ）によって対応づけられ、広告デ
ータは、映像および音声パケットストリームとして送信
される。

【００２１】図４は、図１における制御部の動作を示す
フローチャート図である。以上のように構成された本実
施の形態１による放送受信端末装置の動作について、図
１〜４により説明する。まず、受信部１０１は、通常の
番組放送に多重化されたり、特定の時間に通常の番組放
送を休止して、放送局から送信されてくる広告データを
受信する。次いで、制御部１０４は、受信部１０１が受
信したデータが広告データであることを判別し、該広告
データを記憶装置１０２に記憶させる。

【００２２】つぎに、該放送受信端末装置の電源が投入
されると（Ｓ１）、受信部１０１は、番組データを受信
して、制御部１０４が該番組データを広告データでない
と判別して、そのまま表示装置１０５に表示させる（Ｓ
２）。入力装置１０３からの入力がなければ、このまま
通常番組の表示が継続される（Ｓ３）。

【００２３】次いで、入力装置１０３の広告表示ボタン
２０１が押されると（Ｓ３）、制御部１０４は記憶装置
１０２に蓄積されている広告データの一覧（図３
（ａ））を表示装置１０５に表示し（Ｓ４）、ボタン入
力待ち状態になる（Ｓ５）。すなわち、上矢印ボタン２
０２あるいは下矢印ボタン２０３を用いて広告データが
選択される。

【００２４】次いで、入力装置１０３の上矢印ボタン２
０２あるいは下矢印ボタン２０３によってカーソルを操
作して任意の広告を選択する。より具体的には、入力装
置１０３の下矢印ボタン２０３が押されると（Ｓ６）、
現在のカーソル位置は項目「ＡＢＣ電器ワイドテレビ」
にあって一番下の項目にはないので（Ｓ７）、カーソル
はひとつ下の項目に移動して（Ｓ８）、図３（ｂ）の表
示になった後、ボタン入力待ち（Ｓ５）に戻る。あるい
は、図３（ａ）の状態で、上矢印ボタン２０２を押すと
（Ｓ６）、カーソル位置は一番上にあるので（Ｓ９）、
カーソルは移動せず、ボタン入力待ち（Ｓ５）に戻る。
また、図３（ｂ）の状態で、入力装置１０３の上矢印ボ
タン２０２が押されると（Ｓ６）、現在のカーソル位置
は、一番上の項目ではないので（Ｓ９）、カーソルはひ
とつ上の項目に移動し（Ｓ１０）、図３（ａ）の表示に
なった後、ボタン入力待ち（Ｓ５）に戻る。さらに、図
３（ｃ）のように、カーソルが一番下の項目にあるとき
に、下矢印ボタン２０３が押されると（Ｓ６）、カーソ
ル位置が一番下の項目にあるので（Ｓ７）、カーソルは
移動せず、ボタン入力待ち（Ｓ５）に戻る。

【００２５】次いで、任意の広告が選択された後、入力
装置１０３の決定ボタン２０４が押されると（Ｓ６）、
該当する広告データの映像および音声情報が表示装置１
０５で再生される（Ｓ１１）。例えば、図３（ｂ）の状
態で、決定ボタン２０４が押されると、「さつきが丘分
譲住宅」の広告が再生される。

【００２６】次いで、広告再生中に、入力装置１０３の
広告中断ボタン２０５が押されると（Ｓ１２）、広告デ
ータの再生を中断し、広告一覧表示（Ｓ４）に戻る。ま
た、再生されている広告データに、予め再生時間が設定
されている場合、この再生時間が過ぎたとき（Ｓ１
３）、広告中断ボタン２０５が押されなくても、広告再
生を終了し、広告一覧表示（Ｓ４）に戻る。

【００２７】さらに、ボタン入力待ち状態（Ｓ５）で、
広告削除ボタン２０６が押されると（Ｓ６）、制御部１
０４は、現在カーソルで選択されている広告の項目を広
告一覧の中から削除し（Ｓ１４）、広告一覧表示（Ｓ
４）に戻る。例えば、図３（ｂ）の状態で、広告削除ボ
タン２０６が押されると、「さつきが丘分譲住宅」が一
覧から削除され、図３（ｄ）のように表示される。な
お、該広告の項目を広告一覧から削除するためには、記
憶装置１０２から広告データを削除してもよいし、記憶
装置１０２からは削除せずに、「削除マーク」をつける
などして、単に一覧表が表示されないようにするだけで
もよい。最後に、ボタン入力待ち状態（Ｓ５）で、広告
表示ボタン２０１が再度押されると（Ｓ６）、広告デー
タ表示を終了し、通常の番組表示（Ｓ２）に戻る。

【００２８】なお、図３では一画面で表示できる程度の
広告数の場合について例示したが、広告数が一画面で表
示しきれないほど多いときは、矢印ボタン２０２、２０
３を用いてスクロール表示させるものであってもよい。

【００２９】このように、本実施の形態１によれば、放
送局から送信される広告データを受信して、記憶装置に
記憶し、入力装置から「広告表示」の指示があったとき
には、記憶装置に記憶されている広告の一覧を表示装置
に表示し、入力装置の矢印ボタンを用いて、この広告一
覧から任意の広告を選択して、選択された広告の映像お
よび音声を表示装置で再生するものとしたから、視聴者
が所望のときに、所望する広告を視聴することができ
る。また、指定された広告を一覧に表示しないようにし
たから、見終わった広告が何度も一覧に現れる煩わしさ
を防ぐことができる。

【００３０】（実施の形態２）図５は、本発明の実施の
形態２による放送受信端末装置の構成を表す構成図であ
る。図において、図１と同一符号は同一または相当部分
である。また、５０６は端末属性記憶部であり、該放送
受信端末装置の使用者の居住地域や、家族構成などを予
め設定しておく。この情報設定は、使用者が自ら行って
もよいし、視聴契約の際の調査をもとに、放送事業者が
行うものとしてもよい。

【００３１】したがって、制御部１０４は、受信部１０
１が受信した広告データの中から映像情報，音声情報，
及び制限情報を分離するとともに、該制限情報と、端末
属性記憶部５０６に記憶されている，該放送受信端末装
置の使用者の情報を比較し、両者の条件が合致する場合
は、この広告データを記憶装置１０２に記憶する。な
お、入力装置１０３には、上記実施の形態１と同様、図
２に示すようなリモコン装置などが用いられる。

【００３２】図６は、制限情報を含む広告データの構成
例を示す図である。図に示すように、本実施の形態２で
は、広告データの中に、映像および音声に加えて、その
広告の視聴対象者を制限するための情報（例えば居住地
域や家族構成などの制限情報）がデータパケットストリ
ームとして送信される。該制限情報，映像情報，及び音
声情報には同一のＩＤ（識別番号）が付与されている。
ここでは、広告データのＩＤは３８４６２である。該広
告データのＩＤは、広告データ同士を識別するためのも
のであり、パケットを識別するためのパケットＩＤとは
異なる。

【００３３】なお、該制限情報は、音声または映像のパ
ケットストリームの中にプライベートデータとして記述
することも可能である。また、映像情報および音声情報
のうちのいずかが欠けていても構わないし、映像情報は
動画でも静止画でも構わない。図７は、広告データの中
の制限情報および端末属性データの構成例を示す図であ
る。

【００３４】図において、（ａ）は制限情報の例であ
り、ＩＤが３８４６２の広告データの有効期限が１９９
８年９月３０日であり、この広告の視聴者を、東京都に
居住し、幼児がいる世帯に制限することを表している。
同じく、（ｂ）も制限情報の例であり、ＩＤが３８５３
９の広告データの有効期限が１９９８年１０月３日であ
り、この広告の視聴者を未婚者に制限することを表して
いる。また、（ｃ）は、図５の端末属性記憶部５０６に
記憶される情報（端末属性データ）の例であり、該放送
受信端末装置の使用者が、東京都新宿区に居住し、既婚
で幼児がおり、小学生，中学生，または高校生の子供は
いないことを表している。

【００３５】図８は、削除指示データの構成例を示す図
である。図に示すように、該削除指示データは、図５の
記憶装置１０２に記憶された広告データの一部を、放送
局側の指示により削除するためのデータ例である。該削
除指示データ自身のＩＤが３８７０５であり、削除対象
となる広告データのＩＤは３８５３９であることを表し
ている。

【００３６】以上のように構成された本発明の実施の形
態２による放送受信端末装置における動作について、図
２，及び図５〜８により説明する。まず、受信部１０１
はＩＤが３８４６２の広告データを受信し、制御部１０
４は、この中から図７（ａ）に示す制限情報を分離す
る。また、制御部１０４は、該制限情報と、図７（ｃ）
に示した，端末属性記憶部５０６に記憶されている情報
（端末属性データ）とを比較する。その結果、「東京都
に居住」し、「幼児がいる」という制限情報が合致する
ので、この広告データを制限情報とともに、記憶装置１
０２に記憶する。

【００３７】次いで、受信部１０１はＩＤが３８５３９
の広告データを受信し、制御部１０４は、この中から図
７（ｂ）に示す制限情報を分離する。また、制御部１０
４は、該制限情報と、図７（ｃ）に示した端末属性デー
タとを比較し、「既婚でない」という制限情報が合致し
ないので、この広告データは、記憶装置１０２に記憶せ
ずに破棄する。このようにして、制御部１０４は、端末
属性記憶部５０６に記憶されている条件と合致する広告
データのみを記憶装置１０２に蓄積する。

【００３８】ここで、入力装置１０３の広告表示ボタン
２０１が押されると、制御部１０４は記憶装置１０２に
蓄積されている広告データのリストを読み出し、リスト
の最初にある広告データの映像および音声を表示装置１
０５で再生する。

【００３９】次いで、入力装置１０３の下矢印ボタン２
０３，或いは上矢印ボタン２０２が押されると、リスト
内の次，或いは前の広告データがそれぞれ表示装置１０
５で再生される。したがって、上記実施の形態１と異な
り、各広告データの表示順序を視聴者が指定することが
できないが、逆に、すべての広告データを視聴者の目に
触れさせる効果がある。

【００４０】また、制御部１０４は記憶装置１０２に蓄
積されている各広告データの制限情報の中に含まれてい
る有効期限を管理し、有効期限が過ぎた広告データを記
憶装置１０２から削除する。

【００４１】さらに、受信部１０１が図８に示すような
広告データの削除を指示する削除指示データを受信した
とき、制御部１０４は、記憶装置１０２の中にＩＤが３
８５３９の広告データの存在を確認し、存在すれば当該
広告データを記憶装置１０２から削除する。

【００４２】以上のように、本発明の実施の形態２によ
れば、広告の映像情報および音声情報とともに送信され
る制限情報と、放送受信端末装置ごとに設定された属性
値を比較して、広告提供者が意図する視聴者の放送受信
端末装置にのみ広告データを蓄積し、さらに、入力装置
からの指示により、この広告データを表示装置に表示で
きるものとしたから、視聴者は、自分の個人情報に合致
した，きめ細かい広告データを所望のときに視聴するこ
とができる。

【００４３】また、予め設定された有効期限を過ぎた広
告データや、有効期限内であっても放送局側から指定さ
れた広告データを記憶装置から削除するものとしたか
ら、常に最新の情報を視聴者に提供することができる。

【００４４】なお、本実施の形態２では、図７（ａ），
及び（ｂ）に示した広告データの制限情報、同（ｃ）に
示した端末属性データ、図８に示した削除指示データな
どを文字で表現したが、これらを数値化、あるいは符号
化して表現してもかまわない。

【００４５】また、本実施の形態２では、受信した広告
データの中の制限情報と、記憶されている端末属性デー
タとを比較し、条件が合致する場合のみ、当該広告デー
タを記憶するものとしたが、記憶されている端末属性デ
ータに関係なく、制限情報を含む広告データをすべて記
憶し、広告一覧を表示する時点で、各広告データに含ま
れる制限情報と、該端末属性データとを比較し、条件が
合致した広告データだけを表示対象とするものとしても
上記同様の効果を得ることができる。

【００４６】さらに、端末属性記憶部５０６を着脱可能
とし、視聴者個人ごとの個人情報を記憶した端末属性記
憶部を、視聴の都度、装着して使用することにより、さ
らに、個人単位できめ細かく広告データを選択して視聴
させることが可能になる。

【００４７】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
（請求項１）にかかる放送受信端末装置は、放送局から
送信される広告データを受信して、記憶装置に記憶し、
入力装置から「広告表示」の指示があったときに、指定
された広告データを表示装置に表示することにより、新
聞や雑誌の広告のように視聴者が所望の時に、広告デー
タの中から所望の情報を選択して視聴することができる
効果がある。

【００４８】また、本発明（請求項２）にかかる放送受
信端末装置は、請求項１に記載の放送受信端末装置にお
いて、広告の映像および音声情報に付加して送信される
制限情報と、放送受信端末装置ごとに設定された属性値
を比較して、広告提供者が意図する視聴者の端末装置に
のみ広告データを蓄積することにより、視聴者は、自分
の個人情報に合致したきめ細かい広告データを視聴する
ことができる効果がある。

【００４９】また、本発明（請求項３）にかかる放送受
信端末装置は、請求項２に記載の放送受信端末装置にお
いて、記憶されている端末属性データに関係なく、制限
情報を含む広告データをすべて記憶し、広告一覧を表示
する時点で、各広告データに含まれる制限情報と、該端
末属性データとを比較し、条件が合致した広告データだ
けを表示対象とするものとして、視聴者は、自分の個人
情報に合致したきめ細かい広告データを視聴することが
できる効果がある。

【００５０】また、本発明（請求項４）にかかる放送受
信端末装置は、請求項２または３に記載の放送受信端末
装置において、予め設定された有効期限を過ぎた広告デ
ータを記憶装置から削除するものとしたから、常に最新
の情報を視聴者に提供することができる効果がある。

【００５１】また、本発明（請求項５）にかかる放送受
信端末装置は、請求項２ないし４のいずれかに記載の放
送受信端末装置において、放送局側から指定された広告
データを記憶装置から削除するものとしたから、常に最
新の情報を視聴者に提供することができる効果がある。

【００５２】また、本発明（請求項６）にかかる放送受
信端末装置は、請求項２ないし５のいずれかに記載の放
送受信端末装置において、放送受信端末装置ごとの属性
値を記憶する部分を着脱可能とし、視聴者個人ごとの個
人情報を記憶した端末属性記憶部を、都度装着して使用
することにより、個人単位の、さらにきめ細かい広告デ
ータを視聴させることができる効果がある。

【００５３】また、本発明（請求項７）にかかる放送受
信端末装置は、請求項１ないし６のいずれかに記載の放
送受信端末装置において、入力装置からの指示により、
広告データを表示装置に表示できるものとしたから、視
聴者は、所望の広告データを所望のときに視聴すること
ができる効果がある。

【００５４】また、本発明（請求項８）にかかる放送受
信端末装置は、請求項１ないし６のいずれかに記載の放
送受信端末装置において、予め定められた順序でのみ、
上記記憶装置から広告データを読み出し、上記表示装置
に表示するものとしたから、すべての広告データを視聴
者の目に触れさせる効果がある。

【００５５】また、本発明（請求項９）にかかる放送受
信端末装置は、請求項７または８に記載の放送受信端末
装置において、入力装置によって削除が指定された広告
データを表示対象から除くものとしたから、見終わった
広告が表示されるという煩わしさを防ぐことができる効
果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１による放送受信端末装置
の例を示す構成図である。

【図２】図１における入力装置の例を示す図である。

【図３】広告データ一覧の表示例を示す図である。

【図４】図１における制御部の動作を示すフローチャー
ト図である。

【図５】本発明の実施の形態２による放送受信端末装置
の例を示す構成図である。

【図６】制限情報を含む広告データの構成例を示す図で
ある。

【図７】広告データの中の制限情報および端末属性デー
タの構成例を示す図である。

【図８】削除指示データの構成例を示す図である。

【符号の説明】

１０１受信部１０２記憶装置１０３入力装置１０４制御部１０５表示装置５０６端末属性記憶部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ディジタル放送による番組データを受信
して表示する放送受信端末装置において、放送局から送信される広告データを受信する受信部と、受信した広告データを記憶する記憶装置と、外部から任意の広告データを選択する入力装置と、上記入力装置からの入力に応じて、上記記憶装置から広
告データを読み出して、表示装置に表示する制御部とを
設けたことを特徴とする放送受信端末装置。
【請求項２】請求項１に記載の放送受信端末装置にお
いて、該放送受信端末装置ごとに予め設定される，該放送受信
端末装置の使用者を特定する端末属性値を記憶する端末
属性記憶部をさらに備え、上記制御部は、受信した広告データの中から映像および
音声情報と、視聴対象者を制限するための制限情報とを
分離して読み出し、記憶された端末属性値と合致する制
限情報をもつ広告データのみを記憶装置に記憶するもの
であることを特徴とする放送受信端末装置。
【請求項３】請求項２に記載の放送受信端末装置にお
いて、上記制御部は、上記端末属性記憶部に記憶されている端
末属性値に関わらず、受信した広告データをすべて記憶
装置に記憶し、入力装置からの入力に応じて、記憶され
ている広告データの中から、映像および音声情報と上記
制限情報とを分離して読み出し、上記端末属性値と合致
する制限情報をもつ広告データのみを上記記憶装置から
読み出し、表示装置に表示するものであることを特徴と
する放送受信端末装置。
【請求項４】請求項２または３に記載の放送受信端末
装置において、上記制御部は、上記制限情報に含まれる，広告データの
有効期限を示す有効期限情報を読み取り、有効期限の過
ぎた広告データを上記記憶装置から削除するものである
ことを特徴とする放送受信端末装置。
【請求項５】請求項２ないし４のいずれかに記載の放
送受信端末装置において、上記制御部は、受信部が放送局から送信される，広告デ
ータの削除を指示する削除指示データを受信したとき、
指示された広告データを記憶装置から削除するものであ
ることを特徴とする放送受信端末装置。
【請求項６】請求項２ないし５のいずれかに記載の放
送受信端末装置において、上記端末属性記憶部は、着脱可能とし、複数の端末属性
記憶部において、該放送受信端末装置の複数の使用者を
特定する端末属性値を別個に記憶するものであることを
特徴とする放送受信端末装置。
【請求項７】請求項１ないし６のいずれかに記載の放
送受信端末装置において、上記制御部は、表示可能な広告データの一覧を上記表示
装置に表示し、上記入力装置によって一覧の中から選択
された広告データを上記記憶装置から読み出し、該表示
装置に表示するものであることを特徴とする放送受信端
末装置。
【請求項８】請求項１ないし６のいずれかに記載の放
送受信端末装置において、上記制御部は、予め定められた順序でのみ、上記記憶装
置から広告データを読み出し、上記表示装置に表示する
ものであることを特徴とする放送受信端末装置。
【請求項９】請求項７または８に記載の放送受信端末
装置において、上記制御部は、上記入力装置により、上記記憶装置に記
憶された広告データの中の一部の広告データの削除が指
示されたとき、指定された広告データを上記表示装置に
表示されないようにするものであることを特徴とする放
送受信端末装置。