JP2000247932A - 新規アミノ化合物とその製造方法、および用途 - Google Patents
新規アミノ化合物とその製造方法、および用途Info
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Abstract
ンス素子に利用可能な新規アミノ化合物を提供するこ
と。 【解決手段】 下記一般式(I)で表わされるアミノ化
合物とその製法、および用途; 【化1】 (式中、Aは下記一般式(II) 【化2】 (Ar2、Ar3は置換もしくは無置換のアリール基を表
わす)で表される基を表わし;Ar1は置換もしくは無
置換のアリーレン基を表わす;nは1または2の整数を
表わす;R1、R2はそれぞれ独立して、アルキル基、ア
ラルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換も
しくは無置換の芳香族複素環基を表わし、R1とR2は一
体となって環を形成してもよい)。
Description
物とその製造方法、およびその用途に関する。本発明の
アミノ化合物は発光材料、有機光導電材料等に使用する
ことができ、より具体的には、面光源や表示に使用され
る有機エレクトロルミネッセンス素子や電子写真感光体
に有用である。
いる有機光導電性材料は、低コスト、加工性が多様であ
り、無公害性などの多くの利点があり、多くの化合物が
提案されている。
ゾン化合物、ピラゾリン化合物、オキサゾール化合物、
アリールアミン化合物、ベンジジン化合物、スチルベン
化合物、ブタジエン化合物などの有機光導電材料が提案
されている。
て、電子写真感光体が挙げられる。電子写真方式は、カ
ールソンにより発明された画像形成法の一つである。こ
の方式は、コロナ放電により感光体を帯電した後、像露
光して感光体上に静電潜像を形成させ、該静電潜像上に
トナーを付着させて現像し、得られたトナー像を紙に転
写することからなる。
要求される基本的な特性としては、暗所において適当な
電位が保持されること、暗所における電荷の散逸が少な
いこと、光照射により速やかに電荷を散逸することなど
が挙げられる。従来の電子写真感光体は、セレン、セレ
ン合金、酸化亜鉛、硫化カドミウムなどの無機光導電体
が使用されてきた。これら無機光導電体は、耐久性が高
く、耐刷枚数が多いなどの利点を有しているが、製造コ
ストが高い、加工性に劣る、毒性を有するなどの問題点
が指摘されている。
体の開発が行われているが、従来までの有機光導電体を
電荷輸送材料に用いた電子写真感光体は、帯電性、感
度、および残留電位などの電子写真特性が必ずしも満足
されているものとは言えないのが現状であり、優れた電
荷輸送能力を有し、耐久性のある電荷輸送材料の開発が
望まれていた。
エレクトロルミネッセンス素子が挙げられる。有機化合
物を使用したエレクトロルミネッセンス素子は、固体発
光型の安価な大画面フルカラー表示素子としての用途が
有望視され、数多くの研究が行われている。
は、発光層及び、該発光層を挟んだ一対の対向電極から
構成されている。発光は、両電極間に電界が印加される
と、陰極から電子が注入され、陽極から正孔が注入され
る。さらに、この電子と正孔が発光層において再結合
し、エネルギー準位が伝導帯から価電子帯に戻る際にエ
ネルギーを光として放出する現象である。
は、無機エレクトロルミネッセンス素子に比べて駆動電
圧が高く、発光輝度や発光効率も低かった。また、特性
劣化も著しく実用化には至らなかった。近年、10V以
下の低電圧で発光する高い蛍光量子効率を持った有機化
合物を含有した薄膜を積層した有機エレクトロルミネッ
センス素子が報告され、関心を集めている(アプライド
・フィジックス・レターズ、51巻、913頁、198
7年参照)。
層、アミン系化合物を正孔注入層に使用して、高輝度の
緑色発光を得ており、6〜7Vの直流電圧で輝度は数1
00cd/m2、最大発光効率は1.5lm/Wを達成し
て、実用領域に近い性能を持っている。
ルミネッセンス素子は、構成の改善により発光効率は改
良されてきてはいるが、未だ充分な発光輝度を有してい
ない。また、繰り返し使用時での安定性に劣るという大
きな問題点を持っている。従って、より大きな発光輝度
を持ち、繰り返し使用時での安定性に優れた有機エレク
トロルミネッセンス素子の開発のために、優れた電荷輸
送能を有し、耐久性のある電荷輸送材料の開発が望まれ
ている。
事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、耐久性のある電荷輸送材料や発光材料として有用
な、新規アミノ化合物、その製造法、およびその用途を
提供することにある。
記一般式(I)で表わされる新規なアミノ化合物を提供
するものである。
I);
は、それぞれ独立して、置換もしくは無置換のアリール
基を表わす。アリール基としてはフェニル基、ビフェニ
ル基、ターフェニル基、ナフチル基等を表わし、好まし
くはフェニル基、ビフェニル基などである。置換基とし
てはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基などのアルコキシ基、ベンジル基などのアラル
キル基、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基などの
アリール基、チエニル基、フリル基、ピリジル基などの
複素環基を有していてもよい。好ましい置換基はアルキ
ル基またはアルコキシ基である。特にメチル基、メトキ
シ基が好ましい。
置換のアリーレン基を表わす。アリーレン基としては、
フェニレン基、ビフェニレン基、ターフェニレン基、ナ
フチレン基等である。好ましくはフェニレン基、ビフェ
ニレン基などである。置換基としては、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基などのアルキル
基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基などのアル
コキシ基、ベンジル基などのアラルキル基、フェニル
基、ビフェニル基、ナフチル基などのアリール基、チエ
ニル基、フリル基、ピリジル基などである。好ましくは
無置換のアリーレン基である。
表す。すなわち一般式(II)中のベンゼン環に結合す
るアリレーン基Ar1の結合位置は、ベンゼン環の3
位、または3,5位である。nが2の場合、一般式(I
I)中のベンゼン環に結合する基は同一であっても異な
っていてもよい。
して、アルキル基、アラルキル基、置換もしくは無置換
のアリール基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基を
表わし、R1とR2は一体となって環を形成してもよい。
アルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基等、アラルキル基としてはベンジル
基等、アリール基としてはフェニル基、ビフェニル基、
ナフチル基等、芳香族複素環基としてはチエニル基、フ
リル基、ピリジル基等が例示できる。R1とR2が一体と
なって環を形成する場合、R1とR2が結合する窒素原子
と共に環、例えば;
ナフチル等、またはR1とR2が一体となって形成した
環;
の置換基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基などのアルキル基、メトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基などのアルコキシ基が例示でき
る。
の場合、R1とR2のいずれか一方、あるいは両方が下記
一般式(III);
基、ビフェニレン基、ターフェニレン基、ナフチレン基
等のアリーレン基を表し、好ましくはフェニレン基、ビ
フェニレン基などである。これらの基はメチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基などのアルキル
基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基などのアル
コキシ基、ベンジル基などのアラルキル基、フェニル
基、ビフェニル基、ナフチル基などのアリール基、チエ
ニル基、フリル基、ピリジル基などの複素環基を置換基
として有していてもよいが、無置換の方が好ましい。
ぞれ独立して、アルキル基、アラルキル基、置換もしく
は無置換のアリール基、置換もしくは無置換の芳香族複
素環基を表わし、R3とR4は一体となって環を形成して
もよい。アルキル基としてはメチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基等、アラルキル基としては
ベンジル基等、アリール基としてはフェニル基、ビフェ
ニル基、ナフチル基等、芳香族複素環基としてはチエニ
ル基、フリル基、ピリジル基等が例示できる。R3とR4
が一体となって環を形成する場合、R3とR4が結合する
窒素原子と共に環、例えば;
ル、ナフチル等、またはR 1とR2が一体となって形成し
た環;
の置換基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基などのアルキル基、メトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基などのアルコキシ基が例示でき
る。
特定の原料物質を用い公知の化学反応を利用して製造す
ることが可能である。例えば、下記一般式(IV)で表
わされるハロゲン化合物;
原子を表わす)と下記一般式(V)で表されるアミノ化
合物;
よって製造することができる。
化合物の製造例としては、下記スキームで示されるよう
に;
合物;
表わし、Xはハロゲン原子を表わす)と下記一般式(I
X)で表わされるアセチル化アリール化合物;
わす)を反応させて下記一般式(X)で表されるピリリ
ウム塩;
ウム存在下に加熱処理し、下記一般式(XI)で表わさ
れるハロゲン化1,3,5−トリアリールベンゼン化合
物;
ることができる。
r1と同様の置換もしくは無置換のアリーレン基を表
し、Ar8は、一般式(II)中のAr2と同様の置換も
しくは無置換のアリール基を表す。
I)で表わされるホルミル化アリール化合物;
わす)と下記一般式(VIII)で表わされるアセチル
化アリール化合物;
表わし、Xはハロゲン原子を表わす)を反応させて下記
一般式(XII)ピリリウム塩;
存在下に加熱処理し、下記一般式(XIII)で表わさ
れるハロゲン化1,3,5トリアリールベンゼン化合
物;
とによって得ることもできる。
Ar3と同様の置換もしくは無置換のアリール基を表
し、Ar7は、一般式(I)中のAr1と同様の置換もし
くは無置換のアリーレン基を表す。
表されるハロゲン化1,3,5−トリアリールベンゼン化
合物と下記一般式(V)で表されるアミノ化合物;
せることによって下記一般式(XIV)および(XV)
れる化合物、すなわち一般式(I)で表されるアミノ化
合物を製造することができる。
または遷移金属化合物触媒と、溶媒との存在下、Ull
mann反応により行うことができる。
性化合物としては、アルカリ金属の水酸化物、炭酸塩、
炭酸水素塩、アルコラートなどが一般的であるが、第4
級アンモニウム化合物や脂肪族アミンや芳香族アミンの
ような有機塩基を用いることも可能である。この中で、
アルカリ金属や第4級アンモニウムの炭酸塩や炭酸水素
塩が好ましいものとして用いられる。更に、反応速度、
および熱安定性という観点から、アルカリ金属の炭酸塩
や炭酸水素塩やアルコラートが最も好ましい。
属化合物触媒としては、例えば、Cu、Fe、Ni、C
r、V、Pd、Pt、Ag等の金属、およびそれらの化
合物が用いられるが、収率の点から、銅、パラジウム、
またはそれらの化合物が好ましい。銅化合物としては特
に限定はなく、ほとんどの銅化合物が用いられるが、ヨ
ウ化第一銅、塩化第一銅、酸化第一銅、臭化第一銅、シ
アン化第一銅、硫酸第一銅、硫酸第二銅、塩化第二銅、
水酸化第二銅、酸化第二銅、臭化第二銅、リン酸第二
銅、硝酸第一銅、硝酸第二銅、炭酸銅、酢酸第一銅、酢
酸第二銅等が好ましい。その中でも、ヨウ化第一銅、塩
化第一銅、酸化第一銅、臭化第一銅、硫酸第一銅、硫酸
第二銅、塩化第二銅、酸化第二銅、臭化第二銅、酢酸第
一銅、酢酸第二銅は容易に入手可能である点で好適であ
る。パラジウム化合物としても、ハロゲン化物、硫酸
塩、硝酸塩、有機酸塩などを用いることができる。遷移
金属、およびその化合物の使用量は、反応させるハロゲ
ン化合物の0.5〜500モル%である。
れ溶媒であればよいが、ジクロロベンゼン、ニトロベン
ゼン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
N−メチルピロリドン等の非プロトン性極性溶媒が好ま
しく用いられる。
50℃の温度範囲内で行われるが、加圧下で行っても差
し支えない。反応終了後、反応液中の固形分を除去した
後、溶媒を減圧留去して目的物を得ることができる。
ものが挙げられる。なお、これらの例示は、本発明のア
ミノ化合物を制限的に提示しているものでも、またこれ
らに限定する意図で開示しているものでもない。
は、電荷輸送機能、特に正孔輸送機能に優れており、か
つ、耐久性、耐熱性に優れている。そのため、本発明の
一般式(I)で表わされるアミノ化合物は電荷輸送材料
としての用途に優れており、そのような機能を利用して
種々の応用が考えられ、例えば感光体または有機エレク
トロルミネッセンス素子の電荷輸送材料として、好適に
使用することができる。
物を電子写真感光体として用いる場合について説明す
る。
電子写真感光体のいずれの層においても使用できるが、
高い電荷輸送特性を有することから電荷輸送材料として
使用することが望ましい。
用し、光吸収により発生した、もしくは電極より注入し
た電荷を極めて効率よく輸送できるので、感度、高速応
答性に優れた感光体を得ることが可能である。また、該
化合物は、耐オゾン性、光安定性に優れているので、耐
久性に優れた感光体を得ることができる。
支持体上に電荷発生材料と電荷輸送材料とを適当なバイ
ンダー樹脂に分散してなる単層型の感光層を形成してな
る感光体、支持体上に感光層として電荷発生層と電荷輸
送層とを積層してなる感光体、支持体上に下引層や導電
層とを形成し、その上に感光層を形成してなる感光体、
あるいは支持体上に下引層、感光層および表面保護層を
順次積層してなる感光体が挙げられる。
ニッケル、ステンレス等の箔、あるいは板やドラム形状
にしたものが使用される。また、これらの金属を紙やプ
ラスチックドラム等に真空蒸着、無電解メッキしたも
の、あるいは導電性ポリマー、酸化インジウム、酸化ス
ズ等の導電性化合物の層を紙あるいはプラスチックドラ
ム上に塗布もしくは蒸着によって設けたものも使用可能
である。一般的にはアルミニウムが使用され、例えば押
し出し加工後、引き抜き加工を施したアルミニウムパイ
プを切断し、その外表面をダイヤモンドバイト等の切削
工具を用いて、約0.2〜0.3mmに切削し仕上げたの
(切削管)や、アルミニウム円板を深絞り加工してカッ
プ状とした後、外表面をしごき加工によって仕上げたも
の(DI管)、アルミニウム円板をインパクト加工して
カップ状とした後、外表面をしごき加工によって仕上げ
たもの(EI管)、押し出し加工後、冷間引き抜き加工
したもの(ED管)等が挙げられる。また、これらの表
面をさらに切削したものを使用してもよい。
表面を陽極酸化させて得られる酸化皮膜を下引層として
用いることがよく行われる。支持体がアルミ合金の場
合、アルマイト層を下引層として用いることが効果的で
ある。また、適当な樹脂を溶解させた溶液や、その中に
低抵抗化合物を分散させ、この溶液や分散液を上記導電
性支持体上に塗布し、乾燥させることによっても形成さ
れる。この場合、下引層に用いられる材料としては、ポ
リイミド、ポリアミド、ニトロセルロース、ポリビニル
ブチラール、ポリビニルアルコール等が適当で、これら
の樹脂に低抵抗化合物を分散させてもよい。低抵抗化合
物としては、酸化錫、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジル
コニウム、フッ化マグネシウム等の金属化合物や有機顔
料、電子吸引性有機化合物、有機金属錯体等の有機化合
物が好適に用いられる。下引層の膜厚は、0.1〜5μ
m、好ましくは0.2〜3μm程度が望ましい。
成されるが、以下、感光層として電荷発生層と電荷輸送
層とを積層する場合について説明する。電荷発生層を形
成するにあたっては、電荷発生材料を真空蒸着するか、
あるいは適当な溶媒に溶解せしめて塗布するか、顔料を
適当な溶剤もしくは必要があれば結着樹脂を溶解させた
溶液中に分散させて作製した塗布液を塗布乾燥して形成
する。接着性の点から見て、樹脂中に分散させたものが
良好である。電荷発生層の膜厚は0.01〜2μm、好
ましくは0.05〜1μm程度が望ましい。電荷発生層
を形成するために使用されるバインダー樹脂は、電荷発
生材料に対して100重量%以下が好ましいが、この限
りではない。樹脂は2種類以上組み合わせて使用しても
よい。
は、例えば、アゾ系顔料(ビスアゾ系顔料、トリスアゾ
系顔料を含む)、トリアリールメタン系染料、チアジン
系染料、オキサジン系染料、キサンテン系染料、シアニ
ン系色素、スチリル系色素、ピリリウム系染料、キナク
リドン系顔料、インジゴ系顔料、ペリレン系顔料、多環
キノン系顔料、ビスベンズイミダゾール系顔料、インダ
スロン系顔料、スクアリウム系顔料、フタロシアニン系
顔料等の有機系顔料、および染料等が挙げられる。これ
以外でも、光を吸収し極めて高い確率で電荷担体を発生
する材料であれば、いずれの材料であっても使用するこ
とができるが、特にアゾ系(ビス系、トリス系)顔料や
フタロシアニン顔料が好ましい。
脂としては、例えば、飽和ポリエステル樹脂、ポリアミ
ド樹脂、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)、
スチレン−ブタジエンブロック共重合体、ポリアリレー
ト、ポリカーボネート、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、セルロースエステル、ポリイミド、スチロール樹
脂、ポリアセタール樹脂、フェノキシ樹脂等の熱可塑性
結着剤、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹
脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、ア
ルキッド樹脂、熱硬化性アクリル樹脂等の熱硬化結着
剤、光硬化性樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポ
リビニルピレン、ポリビニルアントラセン等の光導電性
樹脂を使用することができる。
に、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のア
ルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘ
キサノン等のケトン類、N,N−ジメチルアセトアミド
等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル等のエーテル類、酢酸メチル、
酢酸エチル等のエステル類、クロロホルム、塩化メチレ
ン、ジクロロエタン、四塩化炭素、トリクロロエチレン
等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、あるいはベンゼン、
トルエン、キシレン、リグロイン、モノクロロベンゼ
ン、ジクロロベンゼン等の芳香族類等の有機溶剤に分
散、あるいは溶解させて調製した感光塗液を、上記導電
性支持体上に塗布し、乾燥させて電荷発生層を設けるよ
うにする。上記のようにして形成された電荷発生層の上
に電荷輸送材料とバインダー樹脂を含有する電荷輸送層
を設ける。
ーボネート、ポリアリレート、飽和ポリエステル樹脂、
ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマ
ー)、スチレンブタジエンブロック共重合体、ポリアリ
レート、ポリカーボネート、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、セルロースエステル、ポリイミド、スチロール
樹脂、ポリアセタール樹脂、フェノキシ樹脂等の熱可塑
性結着剤、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹
脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、ア
ルキッド樹脂、熱硬化性アクリル樹脂等の熱硬化結着
剤、光硬化性樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポ
リビニルピレン、ポリビニルアントラセン等の光導電性
樹脂を使用することができる。
は、電荷輸送材料とバインダー樹脂とを適当な溶剤に溶
解させて得られる塗布溶液を、上記の電荷発生層の上に
塗布し、乾燥させる。電荷輸送層の膜厚は、5〜60μ
m、好ましくは10〜50μm程度が望ましい。
量は、その種類により一概には規定できないが、バイン
ダー樹脂1重量部に対して概ね0.02〜2重量部、好
ましくは0.5〜1.2重量部添加することが望まし
い。感光体に使用される電荷輸送材料は、一般式(I)
で表わされる化合物を2種以上使用してもよいし、他の
電荷輸送材料と組み合わせて使用することもできる。
ドラゾン化合物、ピラゾリン化合物、スチリル化合物、
トリフェニルメタン化合物、オキサジアゾール化合物、
カルバゾール化合物、スチルベン化合物、エナミン化合
物、オキサゾール化合物、トリフェニルアミン化合物、
テトラフェニルベンジジン化合物、アジン化合物等の正
孔輸送材料や、フルオレノン化合物、アントラキノジメ
タン化合物、ジフェノキノン化合物、スチルベンキノン
化合物、チオピランジオキシド化合物、オキサジアゾー
ル化合物、ペルレンテトラカルボン酸化合物、フルオレ
ニリデンメタン化合物、アントラキノン化合物、アント
ロン化合物、シアノビニル化合物等の電子輸送材料等、
様々な化合物を使用することができる。
としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロロベンゼン等のケトン、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール等のアルコール、酢酸エチル、エチルセ
ロソルブ等のエステル、四塩化炭素、四臭化炭素、クロ
ロホルム、ジクロロメタン、テトラクロロエタン等のハ
ロゲン化炭化水素、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
のエーテル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、ジエチルホルムアミド等を挙げることができる。
これらの溶媒は、1種単独で使用してもよく、あるい
は、2種以上を混合溶媒として併用してもよい。
場合、電荷輸送層、および電荷発生層の塗布は公知の方
法で各種の塗布装置を用いて行うことができる。具体的
には、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、
スピナーコーティング法、ブレードコーティング法、ロ
ーラーコーティング法、ワイヤーバーコーティング法等
の色々なコーティング法を用いることができる。また、
上述したような積層型の感光層の場合には、特に電荷輸
送層中に、成膜性あるいは可撓性を向上させるための添
加剤、残留電位の蓄積を抑制するための添加剤等、周知
の添加剤を含有させてもよい。
ン化パラフィン、ポリ塩化ビフェニル、ジメチルナフタ
レン、o−ターフェニル、m−ターフェニル、p−ター
フェニル、ジエチルビフェニル、水素化ターフェニル、
ジイソプロピルビフェニル、ベンジルビフェニル、ジイ
ソプロピルナフタレン、ジベンゾフラン、9,10−ジ
ヒドロキシフェナントレン等の可塑剤やクロラニル、テ
トラシアノキノジメタン、テトラシアノエチレン、トリ
ニトロフルオレノン、ジシアノベンゾキノン、テトラク
ロロ無水フタル酸、3,5−ジニトロ安息香酸、シアノ
ビニル化合物等の電子吸引性増感剤、メチルバイオレッ
ト、ローダミンB、シアニン染料、ピリリウム塩、チア
ピリリウム塩等の増感剤が使用可能である。
応力が低減されるため、感光層が電荷輸送層と電荷発生
層との積層により構成される場合には、電荷輸送層と電
荷発生層との間の接着性が、また、単層型の場合には感
光層と支持体間の接着性が改善される。しかし、多すぎ
ると、機械的強度の低下や感度の低下等の問題が発生す
るため、電荷輸送材料100重量部に対して1〜100
重量部、好ましくは5〜80重量部、より好ましくは1
0〜50重量部程度添加することが望ましい。増感剤の
添加量は、電荷輸送材料100重量部に対して0.01
〜20重量部、好ましくは0.1〜10重量部、より好
ましくは0.5〜8重量部程度添加することが望まし
い。
には、オゾン劣化防止の目的で酸化防止剤を添加しても
よい。酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール、ヒ
ンダードアミン、パラフェニレンジアミン、ハイドロキ
ノン、スピロクロマン、スピロインダノン、ヒドロキノ
リンおよびこれらの誘導体や、有機燐化合物、有機硫黄
化合物等が挙げられる。
向上するものの、多すぎると機械的強度の低下や感度の
低下等の問題が発生し、少なすぎると酸化防止の充分な
効果が得られない。従って、電荷輸送材料100重量部
に対して0.1〜50重量部、好ましくは1〜30重量
部、より好ましくは3〜20重量部程度添加することが
望ましい。酸化防止剤と前記可塑剤とを併用する場合
は、添加量の総量が1〜120重量部、好ましくは5〜
100重量部、より好ましくは10〜80重量部程度添
加することが望ましい。可塑剤や酸化防止剤の溶解度が
低い場合や融点が高い場合は、結晶析出を招いたり、そ
れほど接着性が向上しなかったりするため、可塑剤や酸
化防止剤の融点が100℃以下の化合物を用いることが
好ましい。
電層を設けてもよい。導電層としては、アルミニウム、
鉄、ニッケル等の金属物を樹脂中に分散させたものや、
導電性の酸化スズ、酸化チタン、酸化アンチモン、酸化
ジルコニウム、ITO(インジウム、スズ酸化物固溶
体)等の金属酸化物を樹脂中に分散させたものが好適に
用いられる。
よい。表面保護層の膜厚は、5μm以下が望ましい。表
面保護層に用いられる材料としては、アクリル樹脂、ポ
リアリール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ウレタン樹
脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂などのポリマーをその
まま、または酸化スズ、酸化インジウム、などの低抵抗
物質を分散させたものなどが使用可能である。また、表
面保護層として、有機プラズマ重合膜を使用してもよ
い。有機プラズマ重合膜は必要に応じて適宜酸素、窒
素、ハロゲン、周期律表の第3族、第5族原子を含んで
もよい。
電荷発生材料と電荷輸送材料とを、バインダー樹脂とと
もに適当な樹脂に溶解した液を用いてディップコートや
スピンコートすることにより形成すればよい。
機エレクトロルミネッセンス素子の材料として用いた場
合について説明する。
ス素子の実施形態を模式的に示した。図1中、(1)は
陽極であり、その上に、有機正孔注入輸送層(2)と有
機発光層(3)、および陰極(4)が順次積層された構
成をとっており、該有機正孔注入輸送層には上記一般式
(I)で表わされるアミノ化合物を含有する。
に、有機正孔注入輸送層(2)と有機発光層(3)、電
子注入輸送層(5)および陰極(4)が順次積層された
構成をとっており、該有機正孔注入輸送層または/およ
び有機発光層に上記一般式(I)で表わされるアミノ化
合物を含有する。
上に、有機発光層(3)、有機電子注入輸送層(5)お
よび陰極(4)が順次積層された構成をとっており、該
有機発光層に上記一般式(I)で表わされるアミノ化合
物を含有する。
に、有機発光層(3)および陰極(4)が順次積層され
た構成をとっており、該有機発光層に有機発光材料
(6)と電荷輸送材料(7)が含まれており、該電荷輸
送材料に上記一般式(I)で表わされるアミノ化合物を
使用する。
素子は、陽極(1)と陰極(4)がリード線(8)によ
り接続され、陽極(1)と陰極(4)に電圧を印加する
ことにより有機発光層(3)が発光する。
入輸送層には、必要があれば公知の発光材料、発光補助
材料、キャリア輸送を行う電荷輸送材料を使用すること
もできる。
合物は、イオン化ポテンシャルが小さく、正孔輸送能が
大きいため、有機エレクトロルミネッセンス素子を発光
させるために必要な発光開始電圧は低くてよく、そのた
め安定して長時間の発光を可能ならしめていると考えら
れる。また、アミノ化合物を有機発光体として用いた場
合にはアミノ化合物自体の発光材料としての機能と熱安
定性が寄与しているものと考えられる。
(1)として使用される導電性物質としては4eVより
も大きい仕事関数をもつものがよく、炭素、アルミニウ
ム、バナジウム、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、
タングステン、銀、金、白金、およびそれらの合金や、
酸化錫、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛、
酸化ジルコニウムなどの導電性金属化合物、さらにはポ
リチオフェンやポリピロール等の有機導電性樹脂が用い
られる。
Vよりも小さい仕事関数を持つものが好ましく、マグネ
シウム、カルシウム、錫、鉛、チタニウム、イットリウ
ム、リチウム、ガドリニウム、イッテルビウム、ルテニ
ウム、マンガン、およびそれらの合金が用いられる。陽
極および陰極は、必要があれば2層以上の層構成により
形成されてもよい。
ては、発光が見られるように、少なくとも陽極(1)あ
るいは陰極(4)のいずれか一方は透明電極にする必要
がある。この際、陰極に透明電極を使用すると、透明性
が損なわれやすいので、陽極を透明電極にすることが好
ましい。
述しような導電性物質を用い、真空蒸着、スパッタリン
グ等の手段や、ゾル−ゲル法あるいは樹脂等に分散させ
て塗布する等の手段を用いて所望の透光性と導電性が確
保されるように形成すればよい。
機エレクトロルミネッセンス素子作製時、蒸着等による
熱による悪影響を受けず透明なものであれば特に限定さ
れないが、係るものを例示すると、ガラス基板や透明な
樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
ーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエ
ステル等を使用することも可能である。ガラス基板上に
透明電極が形成されたものとしては、ITO、NESA
等の市販品が知られているが、これらを使用してもよ
い。
例として、アミノ化合物を有機正孔注入輸送層に用いた
場合の構成(図1)を用いて説明する。まず、上述した
陽極(1)上に有機正孔注入輸送層(2)を形成する。
有機正孔注入輸送層(2)は、前記した一般式(I)で
表わされるアミノ化合物を蒸着して形成してもよいし、
該アミノ化合物を溶解した溶液や、適当な樹脂と共に溶
解した溶液をディップコートやスピンコートといった塗
布法により形成してもよい。
1〜500nm程度であり、塗布法で形成する場合は5
〜1000nm程度に形成すればよい。形成する膜厚が
厚いほど、発光させるための印加電圧を高くする必要が
あり、発光効率が悪く、有機エレクトロルミネッセンス
素子の劣化を招きやすい。また、膜厚が薄くなると、発
光効率はよくなるがブレイクダウンしやすなり、素子の
寿命が短くなる。
料と併せて使用することができる。具体的には、フタロ
シアニン化合物、ナフタロシアニン化合物、ポルフィリ
ン化合物、オキサジアゾール、トリアゾール、イミダゾ
ール、イミダゾリン、イミダゾールチオン、ピラゾリ
ン、ピラゾロン、テトラヒドロイミダゾール、オキサゾ
ール、オキサジアゾール、ヒドラゾン、アシルヒドラゾ
ン、ポリアリールアルカン、スチルベン、ブタジエン、
ベンジジン型トリアリールアミン、ジアミン型トリアリ
ールアミン等とそれらの誘導体、およびポリビニルカル
バゾール、ポリシラン、導電性高分子等の高分子材料等
が挙げられるが、その他にも、発光物質に対して優れた
正孔注入効果を有し、発光層で生成した励起子の電子注
入層または電子輸送材料への移動を防止し、かつ薄膜形
成能の優れた化合物等であれば使用できる。
発光層を形成する。有機発光層に用いられる有機発光材
料、発光補助材料としては、公知のものが使用可能で、
例えば、エピドリジン、2,5−ビス(5,7−ジ−t
−ペンチル−2−ベンゾオキサゾリル)チオフェン、
2,2−(1,4−フェニレンジビニレン)ビスベンゾ
チアゾール、2,2−(4,4−ビフェニレン)ビスベ
ンゾチアゾール、5−メチル−2−{2−〔4−(5−
メチル−2−ベンゾオキサゾリル)フェニル〕ビニル}
ベンゾオキサゾール、2,5−ビス(5−メチル−2−
ベンゾオキサゾリル)チオフェン、アントラセン、ナフ
タレン、フェナントレン、ピレン、クリセン、ペリレ
ン、ペリノン、1,4−ジフェニルブタジエン、テトラ
フェニルブタジエン、クマリン、アクリジン、スチルベ
ン、2−(4−ビフェニル)−6−フェニルベンゾオキ
サゾール、アルミニウムトリスオキシン、マグネシウム
ビスオキシン、ビス(ベンゾ−8−キノリノール)亜
鉛、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)アルミニ
ウムオキサイド、インジウムトリスオキシン、アルミニ
ウムトリス(5−メチルオキシン)、リチウムオキシ
ン、ガリウムトリスオキシン、カルシウムビス(5−ク
ロロオキシン)、ポリ亜鉛−ビス(8−ヒドロキシ−5
−キノリノリル)メタン、ジリチウムエピンドリジオ
ン、亜鉛ビスオキシン、1,2−フタロペリノン、1,
2−ナフタロペリノン、トリス(8−ヒドキシキノリ
ン)アルミニウム錯体などを挙げることができる。
染料、ペリレン染料、ピラン染料、チオピラン染料、ポ
リメチン染料、メロシアニン染料、イミダゾール染料等
も使用できる。これらのうち、特に好ましい材料として
は、キレート化オキシノイド化合物が挙げられる。有機
発光層は、前記した発光物質の単層構成でもよいし、発
光色、発光強度等の特性を調整するために、多層構成と
してもよい。また、2種以上の発光物質を混合したり、
発光層にドープしてもよい。
質を蒸着して形成してもよいし、該発光物質を溶解した
溶液や適当な樹脂と共に溶解した液を、ディップコート
やスピンコートといった塗布法にて形成してもよい。ま
た、一般式(I)で表わされるアミノ化合物を発光物質
として用いてもよい。
1〜500nm程度、塗布法で形成する場合は、5〜1
000nm程度に形成すればよい。形成する膜厚が厚い
ほど発光させるための印加電圧を高くする必要があり、
発光効率が悪く、有機エレクトロルミネッセンス素子の
劣化を招きやすい。また、膜厚が薄くなると、発光効率
はよくなるがブレイクダウンしやすくなり、素子の寿命
が短くなる。
極(4)を形成して有機エレクトロルミネッセンス素子
とする。
(2)、有機発光層(3)、および電子注入輸送層
(5)を積層する場合、正孔注入輸送層と有機発光層の
いずれか一方、または両者にアミノ化合物を用いること
ができる。この場合、正孔注入輸送層はアミノ化合物を
用いてあるいはアミノ化合物を用いずに上述したのと同
様の手順で形成することができる。有機発光層も上述し
たのと同様の手順で形成することができ、アミノ化合物
を発光物質として用いてもよい。アミノ化合物を発光物
質として使用する場合は、他の発光物質を混合したり有
機発光層にドープすることが好ましい。
て、正孔注入輸送層や有機発光層と同様に、蒸着法や塗
布法等の従来公知の方法により形成することができる。
ノン、アントラキノジメタン、ジフェノキノン、スチル
ベンキノン、チオピランジオキシド、オキサジアゾー
ル、ペリレンテトラカルボン酸、フルオレニリデンメタ
ン、アントラキノン、アントロン等とそれらの誘導体が
あるが、電子を輸送する能力を持ち、発光層または発光
物質に対して優れた電子注入効果を有し、発光層で生成
した励起子の正孔注入層または正孔輸送材料への移動を
防止し、かつ薄膜形成能の優れた化合物であればこれら
に限定されるものではない。また、電荷輸送材料に電子
受容物質や電子供与性物質を添加することにより増感さ
せることもできる。
発光層(3)と電子注入輸送層(5)とを積層する場
合、上述したのと同様の手順でアミノ化合物を用いて有
機発光層を形成することができる。また、上述したのと
同様にして電子注入輸送層を形成することができる。
層は、正孔注入機能と正孔輸送機能を分離して、正孔注
入層と正孔輸送層の2層構成としてもよい。この場合、
正孔注入層に一般式(I)で表わされる本発明のアミノ
化合物を使用することが好ましい。
用することができ、例えば、N,N’−ジフェニル−
N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ジ
フェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジフェニル
−N,N’−ビス(4−メチルフェニル)−1,1’−
ジフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジフェニ
ル−N,N’−ビス(1−ナフチル)−1,1’−ジフ
ェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジフェニル−
N,N’−ビス(2−ナフチル)−1,1’−ジフェニ
ル−4,4’−ジアミン、N,N’−テトラ(4−メチ
ルフェニル)−1,1’−ジフェニル−4,4’−ジア
ミン、N,N’−テトラ(4−メチルフェニル)−1,
1’−ビス(3−メチルフェニル)−4,4’−ジアミ
ン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチ
ルフェニル)−1,1’−ビス(3−メチルフェニル)
−4,4’−ジアミン、N,N’−ビス(N−カルバゾ
リル)−1,1’−ジフェニル−4,4’−ジアミン、
4,4’,4”−トリス(N−カルバゾリル)トリフェ
ニルアミン、N,N’,N”−トリフェニル−N,
N’,N”−トリス(3−メチルフェニル)−1,3,
5−トリ(4−アミノフェニル)ベンゼン、4,4’,
4”−トリス〔N,N’,N”−トリフェニル−N,
N’,N”−トリス(3−メチルフェニル)〕トリフェ
ニルアミン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス
(4−メチルフェニル)−1,1’−ビス(3−メチル
フェニル)−4,4’−ジアミン、N,N’−ジフェニ
ル−N,N’−(3−メチルフェニル)−1,1’−ビ
フェニル−4,4’−ジアミンなどを挙げることができ
る。これらを2種以上混合して使用してもよい。
送機能を分離して、電子注入層と電子輸送層の2層構成
としてもよい。
を形成するためには、有機発光材料と電荷輸送材料とを
共蒸着法により混合形成してもよいし、有機発光材料と
電荷輸送材料とを溶解した溶液や適当な樹脂とともに溶
解した液を用いてディップコートやスピンコートするこ
とにより形成してもよい。電荷輸送材料としては上述し
た電子輸送材料または正孔輸送材料が用いられ、これら
は混合して用いてもよいし、同じ輸送性の材料を2種以
上混合して用いてもよい。蒸着法で有機発光層を形成す
る場合、その厚さは通常5〜200nmであり、塗布法
で形成する場合、10〜500nm程度に形成すればよ
い。塗布法の場合、混合して使用する樹脂としては、ポ
リビニルカルバゾールやポリビニルアセチレンのような
光導電性樹脂を用いると特に良好な特性を得ることがで
きる。以上、陽極(1)上に各層を形成する場合を例に
とって説明したが、陰極(4)上に上述したのと同様の
手順で各層を形成しても構わない。
白金線等の適当なリード線(8)を接続し、両電極に適
当な電圧(Vs)を印加することにより、有機エレクト
ロルミネッセンス素子は発光する。
子は、各種の表示装置、あるいはディスプレイ装置等に
適用可能である。以下に実施例を記載し、本発明を説明
する。実施例中、「部」とあるは、特に断らない限り、
「重量部」を表わす。
トルアルデヒド5.0g(0.042mol)と4’−ブ
ロモアセトフェノン16.6g(0.083mol)を入
れ、これにトルエン20mlを加えて溶解させた。次に、
三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体17.7g
(0.125mol)をトルエン10mlに溶解し、この溶
液を室温中攪拌しながら加えた後、8時間、加熱環流さ
せた。反応液を室温まで冷却し、これに1,4−ジオキ
サン200mlを加えて析出した結晶をろ過、減圧乾燥
し、下記のピリリウム塩、13.7g(収率58%)を
黄色結晶として得た。
ピリリウム塩8.0g(0.014mol)、酢酸ナトリ
ウム2.3g(0.028mol)を入れ、これに無水
酢酸25mlを加えた後、10時間加熱還流させた。反応
液を室温まで冷却し、これに水およびジクロロメタンを
加えて生成物を有機層に抽出後、溶媒を減圧留去し、得
られた反応混合物について、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒:ヘキサン/トルエン=1/1
(vol/vol))により精製し、下記ブロモ化トリフェニ
ルベンゼン誘導体3.2g(収率48%)を薄茶色針状
結晶として得た。
上記ブロモ化トリフェニルベンゼン誘導体1.5g
(0.003mol)、下記ベンジジン誘導体;
キシド0.75g(0.0078mol)、酢酸パラジウ
ム0.04g(0.00017mol)、トリ−t−ブチ
ルホスフィン0.14g(0.00067mol)を入
れ、これに溶媒としてo−キシレン15mlを加えた後、
窒素雰囲気下、120℃で3時間攪拌した。溶液を室温
まで冷却し、ジクロロメタン100mlを加えて内容物を
溶解させ、不溶物をろ別した後、残渣の溶媒を減圧留去
した。得られた反応混合物について、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/トルエン=
1/1(vol/vol))により精製し、目的化合物(5
8)3.1g(収率83%)を淡黄色結晶として得た。
であった。また、分子式の分析を行ったところ、以下の
結果を得た。なお、分子式の分析はCHN分析装置を用
いて行った。以下の合成例についても同様である。 分子式:C87H68N4 計算値(%) C:89.35% H:5.86%
N:4.79% 分析値(%) C:89.29% H:5.90%
N:4.81%
りに4’−ヨードアセトフェノンを用い、同様の操作に
て目的化合物(57)を合成した。水冷冷却管を設けた
200mlの三つ口フラスコに、p−トルアルデヒド5.
0g(0.042mol)と4’−ヨードアセトフェノン
20.4g(0.083mol)を入れ、これにトルエン
20mlを加えて溶解させた。次に、三フッ化ホウ素−ジ
エチルエーテル錯体17.7g(0.125mol)をト
ルエン10mlに溶解し、この溶液を室温中攪拌しながら
加えた後、8時間、加熱環流させた。反応液を室温まで
冷却し、これに1,4−ジオキサン200mlを加えて析
出した結晶をろ過、減圧乾燥し、下記のピリリウム塩、
14.5g(収率52%)を黄色結晶として得た。
ピリリウム塩9.3g(0.014mol)、酢酸ナトリ
ウム2.3g(0.028mol)を入れ、これに無水
酢酸25mlを加えた後、10時間加熱還流させた。反応
液を室温まで冷却し、これに水およびジクロロメタンを
加えて生成物を有機層に抽出後、溶媒を減圧留去し、得
られた反応混合物について、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒:ヘキサン/トルエン=1/1
(vol/vol))により精製し、下記ヨード化トリフェニ
ルベンゼン誘導体3.7g(収率49%)を薄茶色針状
結晶として得た。
上記ヨード化トリフェニルベンゼン誘導体1.7g
(0.003mol)、下記ベンジジン誘導体;
キシド0.75g(0.0078mol)、酢酸パラジウ
ム0.04g(0.00017mol)、トリ−t−ブチ
ルホスフィン0.14g(0.00067mol)を入
れ、これに溶媒としてo−キシレン15mlを加えた後、
窒素雰囲気下、120℃で3時間攪拌した。溶液を室温
まで冷却し、ジクロロメタン100mlを加えて内容物を
溶解させ、不溶物をろ別した後、残渣の溶媒を減圧留去
した。得られた反応混合物について、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/トルエン=
1/1(vol/vol))により精製し、目的化合物(5
7)3.1g(収率83%)を淡黄色結晶として得た。
成例1と同様であった。
紡績社製)0.45部をシクロヘキサノン50部ととも
にサンドミルにより分散させた。得られたトリスアゾ化
合物の分散物を80φのアルミドラム上に浸漬塗布法に
より、乾燥膜厚が0.3g/m2となるように塗布した
後、これを乾燥させた。このようにして得られた電荷発
生層の上にアミノ化合物(2)50部およびポリカーボ
ネート樹脂(パンライトK−1300;帝人化成社製)
50部を1,4−ジオキサン400部に溶解した溶液
を、乾燥膜厚が20μmになるように塗布し、乾燥させ
て電荷輸送層を形成した。このようにして、2層からな
る感光層を有する電子写真感光体が得られた。
複写機(ミノルタ社製;EP−540)を用い、−6K
Vでコロナ帯電させ、初期表面電位V0(V)、初期電
位を1/2にするために要した露光量E1/2(lux・
sec)、1秒間暗所中に放置したときの初期電位の減
衰率DDR1(%)を測定した。
たアミノ化合物(2)の代わりにアミノ化合物(6)、
(7)、(8)を用いた感光体を作製した。こうして得
られた感光体について、実施例1と同様の方法で、
V0、E1/2、DDR1を測定した。
0.45部をシクロヘキサノン50部とともにサンドミ
ルにより分散させた。得られたビスアゾ化合物の分散物
を80φのアルミドラム上に浸漬塗布法により、乾燥膜
厚が0.3g/m 2となるように塗布した後、これを乾
燥させた。
アミノ化合物(13)50部および、ポリアリレート樹
脂(U−100;ユニチカ社製)50部を1,4−ジオ
キサン400部に溶解した溶液を、乾燥膜厚が25μm
になるように塗布し、乾燥させて電荷輸送層を形成し
た。このようにして、2層からなる感光層を有する電子
写真感光体が得られた。
たアミノ化合物(13)の代わりにアミノ化合物(1
4)、(17)、(20)を用いた感光体を作製した。
こうして得られた感光体について、実施例1と同様の方
法で、V0、E1/2、DDR1を測定した。
3000:帝人化成社製)0.45部をジクロロエタン
50部とともにサンドミルにより分散させ、得られた多
環キノン系顔料の分散物を80φのアルミドラム上に、
乾燥膜厚が0.4g/m2となるように塗布した後、乾
燥させた。このようにして得られた電荷発生層の上にア
ミノ化合物(25)60部、およびポリアリレート樹脂
(U−100:ユニチカ社製)50部を1,4−ジオキ
サン400部に溶解した溶液乾燥膜厚が18μmになる
ように塗布し、乾燥させて電荷輸送層を形成した。この
ようにして、2層からなる感光層を有する電子写真感光
体を作製した。
9で用いたアミノ化合物(25)の代わりに、アミノ化
合物(26)、(33)を各々用いる感光体を作製し
た。こうして得られた感光体について、実施例1と同様
の方法で、V0、E1/2、DDR1を測定した。
(BX−1:積水化学工業社製)0.45部をジクロロ
エタン50部とともにサンドミルにより分散させ、得ら
れたフタロシアニン顔料の分散物を80φのアルミドラ
ム上に、乾燥膜厚が0.3μmとなるように塗布した
後、乾燥させた。このようにして得られた電荷発生層の
上に、アミノ化合物(35)50部、およびポリカーボ
ネート樹脂(PC−Z:三菱ガス化学社製)50部を
1,4−ジオキサン400部に溶解した溶液を乾燥膜厚
が18μmになるように塗布し、乾燥させて電荷輸送層
を形成した。このようにして、2層からなる感光層を有
する電子写真感光体を作製した。こうして得られた感光
体について、実施例1と同様の方法で、V0、E1/2、D
RR1を測定した。
ン0.2部を98%濃硫酸500部に充分攪拌しながら
溶解させ、これを水5000部にあけ、銅フタロシアニ
ンとテトラニトロ銅フタロシアニンの光導電性材料組成
物を析出させた後、ろ過、水洗し、減圧下120℃で乾
燥した。こうして得られた光導電性組成物10部を熱硬
化性アクリル樹脂(アクリデュクA405:大日本イン
ク社製)22.5部、メラミン樹脂(スーパーベッカミ
ンJ820:大日本インク社製)7.5部、アミノ化合
物(43)15部をメチメエチルケトンとキシレンを同
量混合した混合溶剤100部とともにボールミルポット
に入れて48時間分散して感光性塗液を調製し、この塗
液を80φのアルミドラム上にスプレー塗布し、乾燥し
て約15μmの感光層を形成させた。このようにして、
単層型感光体を作製した。こうして得られた感光体につ
いて、実施例1と同様の方法、但しコロナ帯電を+6K
Vで行い、V0、E1/2、DDR1を測定した。
例13で用いたアミノ化合物(43)の代わりにアミノ
化合物(44)、(49)を各々用いる感光体を作製し
た。こうして得られた感光体について、実施例13と同
様の方法で、V0、E1/2、DDR1を測定した。実施例
1〜15で得られた感光体のV0、E1/2、DDR1の測
定結果を表1にまとめて示す。
は積層型でも単層型でも電荷保持能が充分あり、暗減衰
率も感光体としては充分使用可能な程度に小さく、ま
た、感度においても優れている。さらに、市販の電子写
真複写機(ミノルタ社製;EP−350Z)による正帯
電時の繰り返し実写テストを実施例15の感光体におい
て行ったが、1,000枚のコピーを行っても、初期と
最終画像において階調性が優れ、感度変化がなく、鮮明
な画像が得られた。このことから、本発明の感光体は繰
り返し特性も安定していることがわかる。
用 実施例16 インジウム−スズ酸化物被覆ガラスの基板上に、有機正
孔注入輸送層としてアミノ化合物(10)を蒸着により
厚さ50nmの薄膜を形成した。次に、有機発光層とし
て、アルミニウムトリスオキシンを蒸着により50nm
の厚さになるように薄膜を形成した。さらに、陰極とし
て、マグネシウムを蒸着により200nmの厚さになる
ように薄膜を形成した。以上のようにして、有機エレク
トロルミネッセンス素子を作製した。
代わりに、アミノ化合物(13)、(18)、(20)
に代えること以外は実施例16と全く同様にして、有機
エレクトロルミネッセンス素子を作製した。
注入輸送層としてアミノ化合物(25)を蒸着により7
0nmの厚さになるように薄膜を形成した。次に、有機
発光層としてアルミニウムトリスオキシンを100nm
の厚さになるように薄膜を形成した。次に、有機電子注
入輸送層として、下記のオキサジアゾール化合物;
た。さらに、陰極として、マグネシウムを蒸着により2
00nmの厚さになるように薄膜を形成した。以上のよ
うにして、有機エレクトロルミネッセンス素子を作製し
た。
に、アミノ化合物(30)、(38)、(46)を使用
すること以外は実施例20と全く同様にして有機エレク
トロルミネッセンス素子を作製した。
光層としてアミノ化合物(48)を蒸着により50nm
の厚さで薄膜を形成した。次に、有機電子注入輸送層と
して下記のオキサジアゾール化合物;
た。さらに、陰極として10:1の原子比でMgおよび
Agを蒸着により20nmになるように薄膜を形成し
た。以上のようにして、有機エレクトロルミネッセンス
素子を作製した。
(50)を真空蒸着して膜厚20nmの正孔注入層を形
成した。次に、N,N’−ジフェニル−N,N’−(3
−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’
−ジアミンを真空蒸着して、膜厚40nmの正孔輸送層
を形成した。次に、トリス(8−ヒドロキシキノリン)
アルミニウム錯体を蒸着により50nmの厚さになるよ
うに薄膜を形成した。さらに、陰極として10:1の原
子比でMgおよびAgを蒸着により200nmの厚さに
なるように薄膜を形成した。以上のようにして、有機エ
レクトロルミネッセンス素子を作製した。
ジフェニル−N,N’−(3−メチルフェニル)−1,
1’−ビフェニル−4,4’−ジアミンを真空蒸着し
て、膜厚60nmの正孔注入輸送層を形成した。次に、
トリス(8−ヒドロキシキリン)アルミニウム錯体とア
ミノ化合物(53)を3:1の割合で真空蒸着により6
0nmの厚さになるように発光層を形成した。さらに、
陰極として10:1の原子比でMgおよびAgを蒸着に
より200nmの厚さになるように薄膜を形成した。以
上のようにして、有機エレクトロルミネッセンス素子を
作製した。
5)をジクロロメタンに溶解させ、スピンコーティング
により膜厚50nmの正孔注入輸送層を得た。さらに、
トリス(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウム錯体を
蒸着により20nmの厚さになるように発光層を形成し
た後、下記オキサジアゾール化合物;
た。さらに、陰極として10:1の原子比でMgおよび
Agを蒸着により200nmの厚さになるように薄膜を
形成した。以上のようにして、有機エレクトロルミネッ
センス素子を作製した。
に、アミノ化合物(57)、(58)を使用すること以
外は実施例27と全く同様にして、有機エレクトロルミ
ネッセンス素子を作製した。
(62)、トリス(8−ヒドロキシキノリン)アルミニ
ウム錯体、ポリメチルメタクリレートを3:2:5の重
量比率でテトラヒドロフランに溶解させ、スピンコーテ
ィング法により膜厚100nmの発光層を形成した。次
に、陰極として10:1の原子比でMgおよびAgを蒸
着により200nmの厚さなるように薄膜を形成した。
以上のようにして、有機エレクトロルミネッセンス素子
を作製した。
入輸送層として下記アミノ化合物;
に、有機発光層として、アルミニウムトリスオキシンを
真空蒸着により厚さ50nmになるように薄膜を形成し
た。以上のようにして、有機エレクトロルミネッセンス
素子を作製した。
トロルミネッセンス素子について、そのガラス電極を陽
極として直流電圧をかけた時の発光開始電圧、および最
高発光輝度とその時の発光開始電圧を測定した。測定結
果を表2にまとめて示す。
クトロルミネッセンス素子は低電圧でも高い発光輝度を
示した。また、本発明の実施例21の有機エレクトロル
ミネッセンス素子について、電流密度1mA/cm2で
連続発光させたところ、1000時間以上安定な発光を
観測することができた。本発明の有機エレクトロルミネ
ッセンス素子は、発光効率、発光輝度の向上と素子の長
寿命化を達成すものであり、併せて使用される発光材
料、発光補助材料、電荷輸送材料、増感剤、樹脂、電極
材料等の素子構成材料、および素子作製方法に限定され
るものではない。
新規なアミノ化合物を提供する。該アミノ化合物を使用
することにより、感度、電荷輸送特性、初期表面電位、
暗減衰率等の初期電子写真特性に優れ、繰り返し使用に
対する疲労も少ない電子写真感光体、および発光強度が
大きく発光開始電圧が低い、耐久性に優れた有機エレク
トロルミネッセンス素子を得ることができる。
例の概略断面図。
例の概略断面図。
例の概略断面図。
例の概略断面図。
Claims (8)
- 【請求項1】 下記一般式(I)で表されるアミノ化合
物: 【化1】 (式中、Aは下記一般式(II); 【化2】 (Ar2、Ar3は置換もしくは無置換のアリール基を表
わす)で表される基を表わし;Ar1は置換もしくは無
置換のアリーレン基を表わす;nは1または2の整数を
表わす;R1、R2はそれぞれ独立して、アルキル基、ア
ラルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換も
しくは無置換の芳香族複素環基を表わし、R1とR2は一
体となって環を形成してもよい)。 - 【請求項2】 上記一般式(I)において、R1、R2の
いずれか一方、あるいは両方が、下記一般式(III)
で表わされる基である請求項1に記載のアミノ化合物: 【化3】 (式中、Ar4は置換もしくは無置換のアリーレン基を
表わす;R3、R4はそれぞれ独立して、アルキル基、ア
ラルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換も
しくは無置換の芳香族複素環基を表わし、R3とR4は一
体となって環を形成してもよい)。 - 【請求項3】 下記一般式(IV)で表わされるハロゲ
ン化合物; 【化4】 (式中、A、Ar1、nは請求項1に記載のものと同意
義;Xはハロゲン原子を表わす)と下記一般式(V)で
表されるアミノ化合物; 【化5】 (式中、R1、R2は請求項1または請求項2に記載のも
のと同意義)を反応させることを特徴とする、下記一般
式(I)で表わされるアミノ化合物の製造方法: 【化6】 (式中、A、Ar1、n、R1、R2は前記と同意義)。 - 【請求項4】 (a)下記一般式(VI)で表わされるホ
ルミル化アリール化合物; 【化7】 (式中、Ar5は置換もしくは無置換のアリーレン基を
表わし、Xはハロゲン原子を表わす)と下記一般式(I
X)で表わされるアセチル化アリール化合物; 【化8】 (式中、Ar8は置換もしくは無置換のアリール基を表
わす)を反応させて下記一般式(X)で表されるピリリ
ウム塩を得る工程; 【化9】 (b)前記ピリリウム塩を無水酢酸中、酢酸ナトリウム
存在下に加熱処理し、下記一般式(XI)で表わされる
ハロゲン化1,3,5−トリアリールベンゼン化合物; 【化10】 (式中、Ar5、Ar8は前記と同意義)に転化させる工
程;および(c)得られた前記ハロゲン化1,3,5−ト
リアリールベンゼン化合物と下記一般式(V)で表され
るアミノ化合物; 【化11】 (式中、R1、R2は請求項1または請求項2に記載のも
のと同意義)を反応させる工程から成る、下記一般式で
表されるアミノ化合物の製造方法: 【化12】 (式中、Ar5、Ar8、R1、R2は前記と同意義)。 - 【請求項5】 (a)下記一般式(VII)で表わされ
るホルミル化アリール化合物; 【化13】 (式中、Ar6は置換もしくは無置換のアリール基を表
わす)と下記一般式(VIII)で表わされるアセチル
化アリール化合物; 【化14】 (式中、Ar7は置換もしくは無置換のアリーレン基を
表わし、Xはハロゲン原子を表わす)を反応させて下記
一般式(XII)で表わされるピリリウム塩を得る工
程; 【化15】 (b)前記ピリリウム塩を無水酢酸中、酢酸ナトリウム
存在下に加熱処理し、下記一般式(XIII)で表わさ
れるハロゲン化1,3,5トリアリールベンゼン化合
物; 【化16】 (式中、Ar6、Ar7は上記と同意儀)に転化させる工
程;および(c)得られた前記ハロゲン化1,3,5ト
リアリールベンゼン化合物と下記一般式(V)で表わさ
れるアミノ化合物; 【化17】 (式中、R1、R2は請求項1または請求項2に記載のも
のと同意義)を反応させる工程から成る、下記一般式で
表されるアミノ化合物の製造方法: 【化18】 (式中、Ar6、Ar7、R1、R2は上記と同意義)。 - 【請求項6】 請求項1記載のアミノ化合物からなる正
孔輸送材料。 - 【請求項7】 一対の電極間に発光層または発光層を含
む複数の有機化合物薄膜を備えた有機エレクトロルミネ
ッセンス素子において、少なくとも一層が、請求項1記
載のアミノ化合物を含有する層であることを特徴とする
有機エレクトロルミネッセンス素子。 - 【請求項8】 導電性支持体上に、電荷発生材料および
電荷輸送材料を使用してなる電子写真感光体において、
電荷輸送材料が請求項6記載の正孔輸送材料であること
を特徴とする電子写真感光体。
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