JP2000247808A - 消毒用具、および消毒用シート - Google Patents

消毒用具、および消毒用シート

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JP2000247808A
JP2000247808A JP11044661A JP4466199A JP2000247808A JP 2000247808 A JP2000247808 A JP 2000247808A JP 11044661 A JP11044661 A JP 11044661A JP 4466199 A JP4466199 A JP 4466199A JP 2000247808 A JP2000247808 A JP 2000247808A
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Japan
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disinfecting
water
sheet
disinfection
chamber
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JP11044661A
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English (en)
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Masaharu Hoshino
政陽 星野
Masatomi Sasaki
正富 佐々木
Takaaki Osawa
孝明 大澤
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 医療や一般家庭等で使用する殺菌、消毒、除
菌を目的とした酸性水において、電解水生成装置を使用
することなく、使用時に簡単に使用量分の酸性水を生成
でき、かつ該酸性水の生成精度を上げることができる消
毒シート、あるいは消毒水を作製する消毒用具を提供す
る。 【構成】 塩素剤が付着している消毒用シートを有する
薬剤室と所定量の消毒用水を有する液体室を有し、該薬
剤室と該液体室は無菌的に該消毒用水が連通することを
可能とする隔離手段を有することを特徴とする消毒用
具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療や一般家庭等
で使用する殺菌、消毒、除菌を目的とした酸性水におい
て、電解水生成装置を使用することなく、使用時に簡単
に使用量分の酸性水を生成でき、かつ該酸性水の生成精
度を上げることができる消毒シート、あるいは消毒水を
作製する消毒用具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、塩化ナトリウム等の塩化物と、
塩酸等のpH調整剤を混合した水溶液を電気分解すれ
ば、消毒効果のある酸性電解水が生成されること知られ
ている。この酸性電解水は、強い殺菌作用を有してお
り、且つ従来汎用の消毒薬に比較して為害性が少なく、
手洗い等に使用しても肌の荒れを生じにくい上、使用済
み廃水についても特別な処理が不要であるという利点か
ら、殺菌消毒用として注目されている。そして、近年に
おいて、水道水に微量の食塩を加えて電気分解し、陽極
側に生成する酸性電解水を取り出すように構成された電
解水生成装置が種々市販されている。
【0003】この酸性電解水には、通常の電解によって
得られるPH2.7以下、残留塩素量10〜40ppm
の強酸性電解水と、これを電解直後に希釈する方法等で
得られるPH4.0〜6.5、残留塩素量50〜80p
pmの弱酸性電解水とがあり、後者の弱酸性電解水は殺
菌力に優れ、強酸性電解水と比較して器具や材料の錆び
が少ないという利点がある。酸性電解水の殺菌効果はそ
の主成分である次亜塩素酸(HOCl)の強い酸化力が
寄与しており、該次亜塩素酸の存在比率はpHにより図
1に示すごとく変化するため、pHが4.0〜7.0、
特に5.0〜5.5で最も消毒効果が高いと言われてい
る。
【0004】上述のような電気分解による電解水生成に
よらず、該電解水と同様な消毒効果を発揮する粉末状の
消毒剤を水道水で希釈するタイプが出現してきた(特開
平10−81610号)。この粉末状の消毒剤を用いる
方法は、水で希釈するだけで電解水と同等の殺菌力を有
する消毒水を調製できるため、電解水生成装置のような
生成装置のコストがかからず経済的である。
【0005】しかしながら、調製後、時間の経過と共に
塩素が徐々に放出されてしまうため、できる限り使用時
に使用する量だけの適量を、随時、調製することが好ま
しいが、使用時の適量である数ml〜数百mlの消毒水
を調製するための薬剤量は、数百μg〜数百mg程度で
あるので、適度の効果を発現するように調製するのが困
難であった。
【0006】また、水道水を用いた場合、水道さえあれ
ばどこでも調製が可能であるので便利である一方、水質
が一定せず、また、計量誤差も生じやすいという欠点が
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の問題点を解決した、使用時に容易に所定濃度の次亜塩
素酸溶液の消毒水を所定量生成できる消毒用具、消毒用
シートおよび消毒用セットを提供することにある。ま
た、本発明の目的は、所定濃度の次亜塩素酸溶液の消毒
水を含浸した消毒シートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
の本発明により達成される。
【0009】(1) 塩素剤が付着している消毒用シー
トを収容する薬剤室と所定量の消毒用水を収容する液体
室を有し、該薬剤室と該液体室は無菌的に該消毒用水が
連通することを可能とする隔離手段を有することを特徴
とする消毒用具。
【0010】(2) 該消毒用シートにpH調整剤が付
着していることを特徴とする上記(1)に記載の消毒用
具。
【0011】(3) 該消毒用水が電解質水溶液である
ことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の消毒
用具。
【0012】(4) 該消毒用水がpH調整剤の水溶液
であることを特徴とする上記(1)ないし(3)に記載
の消毒用具。
【0013】(5) 該塩素剤が、ジクロロイソシアヌ
ール酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム、高度さらし
粉、クロラミンTの少なくとも1つであることを特徴と
する上記(1)ないし(4)に記載の消毒用具。
【0014】(6) 該pH調整剤が、クエン酸、リン
ゴ酸、酒石酸、コハク酸、マレイン酸、リン酸1Na、
シュウ酸、硫酸水素ナトリウム、スルファミン酸等の粉
末酸、または酢酸と酢酸ナトリウム、リン酸1Naとリ
ン酸2Na等の各組み合わせであることを特徴とする上
記(1)ないし(5)に記載の消毒用具。
【0015】(7) 該隔離手段を連通させ該消毒用シ
ートに該消毒用水を接触、含浸させることよって消毒シ
ートを作製することを特徴とした上記(1)ないし
(6)に記載の消毒用具。
【0016】(8) 該薬剤室および/または該液体室
に液体流出部を有し、該隔離手段を連通させ、該消毒用
シートに該消毒用水を接触、含浸させ、該消毒用シート
に付着した薬剤を該消毒用水に溶解させることによって
消毒水を調製することを特徴とした上記(1)ないし
(6)に記載の消毒用具。
【0017】(9) 塩素剤または該塩素剤とpH調整
剤が付着した吸水性の消毒用シート。
【0018】(10) 個別に液密に包装された(9)
に記載の消毒用シート。
【0019】(11) 塩素剤または該塩素剤とpH調
整剤が付着した吸水性の消毒用シートと、該消毒用シー
トを液密に収容する容器と、該容器に設けられた少なく
とも1つの液体注入部を有する消毒用具。
【0020】(12) 塩素剤または該塩素剤とpH調
整剤が付着した吸水性の消毒用シートと、該消毒用シー
トを液密に収容する容器と、該容器に設けられた少なく
とも一つの液体流出部を有することを特徴とする消毒用
【0021】(13) 該塩素剤が、0.0001から
200mg/cm付着していることを特徴とする上記
(7)または(8)に記載の消毒用シート。
【0022】
【発明の実施の形態】以下さらに詳細に説明する。
【0023】本発明は、所定量の塩素剤の付着した消毒
用シートと所定量の消毒用水を接触させることにより、
所定濃度の次亜塩素酸水溶液を調製する消毒用具に関す
る。また、本発明は、所定量の塩素剤が付着した消毒用
シートに所定量の消毒用液を含浸させて消毒シートを作
製する消毒用具に関する。また、本発明は前記消毒用具
に用いられる消毒用シートに関する。
【0024】前記塩素剤は、水に溶解して、次亜塩素酸
を発生するものであればよいが、ジクロロイソシアヌー
ル酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム、高度さらし
粉、クロラミンTの少なくとも1つを用いることが好ま
しい。これらの塩素剤は、水に溶解し有効量の次亜塩素
酸(HOCl)を発生させ、高い殺菌効果を有する。上
述の塩素剤は、特開平10−81610号に記載される
ように、水に容易に溶解し、かつ、適度の酸化還元電位
を得ることができる。
【0025】また、該塩素剤を効果的に作用させるため
のpH調整剤や電解質を共存させることができる。前記
pH調整剤はクエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、
マレイン酸、リン酸1Na、シュウ酸、硫酸水素ナトリ
ウム、スルファミン酸等の粉末酸、または酢酸と酢酸ナ
トリウム、リン酸1Naとリン酸2Na等の各組み合わ
せによるpH緩衝剤が好ましい。また、電解質として
は、Na、Ca2+、K等があり、消毒水の浸透圧
調節等を行うことができる。消毒水の好ましい浸透圧
は、250mOsmから310mOsmが好ましく、細
胞組織への刺激が少ない。上記塩素剤、pH調整剤、電
解質は、全て消毒用シートに付着してもよいが、その一
部を消毒用水に添加してもよい。pH調整剤、電解質は
水溶液の状態でも、その機能が経時的に劣化することが
ないので、消毒用水に添加した場合、その機能を安定し
て得られる点で好ましい。
【0026】塩素剤が消毒用水に溶解した消毒水の好ま
しいpHの範囲は、4.0〜7.0、より好ましくは、
5.0〜5.5である。図1に示されているように下限
値よりも酸性側および上限値よりもアルカリ側では、次
亜塩素酸(HOCl)の存在比が小さくなり、殺菌効果
が低下する。
【0027】前記消毒用シートの基材となるシートは、
吸水性があれば特に限定されないが、例えば、布状、綿
状、不織布状、ろ紙状、スポンジ状等がある。特に、不
織布状、スポンジ状は、保水性の点で好ましい。前記消
毒用シートの材質は、セルロース、ポリアミド、アクリ
ル酸系樹脂等の親水性高分子または、ポリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート等の疎水性高分子にポリヒ
ドロキシエチルメタクリレート等で親水化処理したも等
が好ましい。特に、セルロース、アクリル酸系樹脂は、
他の用途に広く用いられており、種々の形態が可能であ
る点で好ましい。
【0028】前記シートに塩素剤を塗布する方法は、特
に限定されないが、塩素剤をある濃度で溶解した消毒用
シート作製用水をシートに吸水させた後、該消毒用シー
ト作製用水の水分を揮発させて、該消毒用シート作製用
水に含まれていた塩素剤をシート内部に残留させる方
法、所定濃度の塩素剤用液に浸漬した後、乾燥させる方
法等が好ましい。特に前者の方法は、消毒用シートに付
着する塩素剤量を調製することが容易である。該水分を
揮発する方法としては、オーブンで加温して行ってもよ
く、凍結乾燥させてもよい。また、この場合、基材とな
るシートとの接触により消毒用シート作製用水中に含ま
れる有効塩素が消費され不活化するため、あらかじめ消
費される有効塩素量を考慮して、消毒用シート作製用の
塩素剤溶液濃度を設定することが好ましい。
【0029】また、塩素剤が溶解する場合は、メチルア
ルコール、エチルアルコール、プロパノール、アセトン
等の低沸点有機溶媒に所定量溶解させ、シートに塗布、
あるいは浸漬してもよい。低沸点有機溶媒を用いること
により、シートの乾燥が低温、あるいは短時間に行うこ
とができるので、作業効率の点で好ましい。低沸点有機
溶媒と水との混合物を用いてもよい。このようにして作
製された消毒用シートには、塩素剤が乾燥状態で保持さ
れるので保存中に有効塩素が消費されることがない。そ
して、消毒が必要となる時の直前に、適当量の水道水、
RO水、純水、蒸留水、生理食塩水等の消毒用水を含水
させることで、消毒可能な状態とすることができる。
【0030】消毒する対象の表面をふき取る場合には、
消毒用シートをそのまま消毒シートとして使用し、対象
物の表面を清浄化することができる。また、消毒する対
象に噴霧する場合には、消毒用シートに付着した消毒剤
を所定量の消毒用水に溶解させて消毒液を調製すること
ができる。
【0031】まず、消毒シートを作製する場合について
説明する。上記の通り、本発明の消毒シートは、塩素剤
の付着した消毒用シートに、適当量の消毒用水を含浸さ
せることにより、消毒可能な状態になる。この時、該消
毒液の塩素剤濃度を所定値とするため、予め消毒用シー
トの飽和含水量を目安に塩素剤の添着量を設定してもよ
いが、好ましくは、消毒用シートに添着した塩素剤の量
に対する適量の消毒用水を収容した容器を用いた方が、
消毒水の生成精度が向上してよい。
【0032】このような消毒用シートの包装形態は特に
限定されないが、使用する用途に応じた大きさの消毒用
シートを一個づつ、または所定個数づつ容器に包装され
た消毒用具とすることが、使用量に無駄がなくなるので
好ましい。このように包装された消毒用シートは、使用
時に容器を開封し、所定量の消毒用水を添加し、含浸さ
せることによって、必要枚数の消毒シートを作製し、使
用することができる。
【0033】本発明の消毒用具の好適な実施形態につい
て図2に示す。連通可能な隔離手段3で区画された少な
くとも2室を有する容器1の第一室(薬剤室)2に、塩
素剤が付着した該消毒用シート4が収容されており、第
2室(液体室)5には、該消毒用シートに保持できるだ
けの量で、該消毒用シートに吸収されて該塩素剤が溶解
したときに所定の次亜塩素酸濃度およびpH値とするの
に適当量のpH調整剤、電解質の少なくとも1種を含む
水溶液、またはRO水、純水、蒸留水等の消毒用水が収
容されている。
【0034】本発明の該薬剤室2と該液体室5とは、液
密に、連通可能に分離されていればよく、例えば、薬剤
室2に塩素剤を含んだ消毒用シートを収容し、液体室5
にpH調整剤を溶解した消毒用水を収容してもよく、ま
た、薬剤室2に塩素剤とpH調整剤含んだ消毒用シート
を収容し、液体室5にRO水、純水、蒸留水等の消毒用
水を収容してもよい。また、生成する消毒水を体液と等
張にするため、前記消毒用水に塩化ナトリウム等の電解
質等を混入してもよい。
【0035】消毒シートを作製する場合の、消毒用シー
トを一面に広げた時の面積は、5〜1000cmであ
り、好ましくは20〜500cmである。下限値より
も小さいと、扱いが不便であり、ふき取り作業の際、十
分に消毒対象部位をふき取ることができない。また、上
限値以上であると、一度限りの使用では無駄が多くな
る。また、該シートの保持可能な水分量は、0.1〜1
00ml、好ましくは1〜50mlである。保持可能な
水分量が少ない場合、ふき取り作業の際の消毒効果が不
十分である。また、保持可能な水分量が多すぎる場合、
一度限りの使用では無駄が多くなる。
【0036】本発明の消毒用具の薬剤室2と液体室5の
間には、連通可能な隔離手段3が設けられている。隔離
手段5の形態は、使用前は薬液室2と液体室5との間が
液密に隔離されており、使用時に隔離手段3が連通し、
液体室5から薬剤室2へ消毒用水が移動できればよく、
特に限定されるものではない。例えば、実開平5−44
135号に開示されている横断面C字形の剛性クランプ
とロッドを用いる方法、特開昭61−203379号に
開示されている外部より圧力を加えることにより破裂す
るような小袋を用いる方法、あるいは実開平3−668
45号に開示されているイージーピールフィルムを挟ん
で熱融着することにより形成する方法等を用いることが
できる。中でも輸送等の衝撃によっては剥離せず、成人
の力で容易に剥離する程度に融着された隔離手段を有す
るものが好ましい。また、隔離手段3の一部が連通し、
消毒用水のみが移動可能でもよいし、隔離手段3が全域
にわたって開放され、消毒用シート4が液体室5へ移動
してもよい。
【0037】本発明の消毒用具の容器に使用される材料
としては、通気性が小さいことが必要であり、医療用輸
液容器に使用されている材料を用いることができる。ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、スチレン−エチレン−プロピレン共重合体、ア
ルミ箔、エチレン−ビニルアルコール共重合体等の2種
あるいはそれ以上の積層フィルムが好ましい。
【0038】このようにして作製された消毒用具1は、
使用する直前に該消毒用具1の第1室(薬剤室)2と第
2室(液体室)5の隔離手段3が、第2室5の消毒用水
を容器の外部から圧迫することにより剥離する形態の場
合、容器を外部から圧迫することによって、第1室2と
第2室5が連通し、第1室2に収容された消毒用シート
が第2室5に収容された所定量の消毒用水を吸水する。
この後、本消毒用具の容器を開封して、消毒用シートに
付着した塩素剤が消毒用シートにしみ込み保持されてい
る消毒用水に溶解して消毒水が保持された消毒シートを
該容器から取り出すことで、直ちに消毒対象物の表面を
ふき取ることができる消毒可能な状態になる。
【0039】本発明は上記に限定されるものではなく、
前記消毒用シートのみを収納した薬剤室のみの容器であ
っても構わない。例えば、薬剤室容器の一部に注射器
や、輸液用セット等により所定量の消毒用水を注入でき
る注入ポートを設けることにより、予め容器ごと滅菌し
ておけば、使用直前まで、無菌に近い状態を維持するこ
とができる。
【0040】次に、噴霧あるいは散布するための消毒水
を得ることができる本発明の消毒用具について説明す
る。
【0041】噴霧あるいは散布するための消毒水を得る
本発明の消毒用具は、前記消毒シートを得る方法とくら
べ、前記消毒用シートに付着させる塩素剤、pH調整
剤、あるいは電解質の量を、最終的に調製したい消毒水
の量に適合させたものである。
【0042】本発明の消毒用具の好適な実施形態を図3
に示す。連通可能な隔離手段23で区画された少なくと
も2室を有する容器21の第一室(薬剤室)22に、塩
素剤が付着した該消毒用シート24が収容されており、
第2室(液体室)25には、調製すべき消毒液に対応し
た量の消毒用水が収容されている。さらに、容器21に
は、消毒液流出口26が設けられている。消毒液流出口
26から直接に調製した消毒液を消毒対象部位に散布し
てもよいし、消毒液流出口16に噴霧装置あるいは散布
装置を接続して用いてもよい。また、別に用意した消毒
用の不織布、脱脂綿等を浸して、ふき取り消毒に用いて
もよい。
【0043】液体室25に収容される消毒用水の量は、
10〜5000mlが好ましく、さらに50〜1000
mlがより好ましい。下限値以下では、消毒液を散布ま
たは噴霧するには不十分な量である。また、上限値以上
では、1度限りの使用には無駄が多くなる。
【0044】本発明の消毒水を得るための消毒用具は、
塩素剤と消毒用水と分離されており、例えば、第一室2
2に塩素剤を含んだ消毒用シート24を収容し、第2室
25にpH調整剤を溶解した消毒用水を収容してもよ
く、また、第1室22に塩素剤とpH調整剤含んだ消毒
用シート24を収容し、第2室25にRO水、純水、蒸
留水等の消毒用水を収容してもよい。また、生成する消
毒水を体液と等張にするため、前記消毒用水に塩化ナト
リウム等の電解質等を混入してもよい。
【0045】このようにして作製された消毒用具は、使
用する直前に、例えば、第2室26内の消毒用水を消毒
用具の外部から手で圧迫することにより、第1室22と
第2室25が連通し、第1室22に収容された消毒用シ
ート24が第2室25に収容された所定量の消毒用水と
混和後に、消毒水流出口26から消毒水を取り出すこと
で消毒可能な状態になる。
【0046】消毒水流出口26の形状は特に限定され
ず、例えば、ねじ型でスクリューキャップが付いている
ものや、輸液等に用いられている混注口等が上げられ
る。また、消毒水流出口から液体室(第2室)に延びる
複数の孔を有するストロー形状体を有していてもよい。
【0047】また本発明の消毒用具は、3室構造を有す
る容器を用いてもよく、第1室に塩素剤、第2室にpH
調整剤、第3室に消毒用水を収容することもできる。こ
のとき、該第3室と該第2室の間に連通可能に設けられ
た第1隔離手段、該第2室と該第1室の間に連通可能に
設けられた第2隔離手段を有する。該第1隔離手段と第
2隔離手段の形態は同一でもよいし、異なっていてもよ
い。使用方法は、例えば、第1隔離手段を外部から手で
圧迫することにより第3室と第2室を連通させて、第3
室に収容された消毒用水を本消毒用具の第2室に収容さ
れていたpH調整剤と混合溶解し、次いで、第2室を容
器の外部から手で圧迫することにより第1室と第2室を
連通させて、第1室に収容された塩素剤をpH調整剤と
混合溶解させた消毒用水と混合溶解してもよい。このこ
とにより、不均一な混和による塩素ガスの発生量を抑制
することができる。
【0048】本発明は、所定量の消毒用水を収容できる
ように設計された薬剤室に、該消毒用水に対応した塩素
剤およびpH調整剤が、乾燥状態で付着した消毒用シー
トが収容され、該薬液室に消毒用水注入口を備えた形態
でもよい。この場合、消毒水注入口に注射器や、輸液用
セット等により所定量の消毒用水を注入し、消毒水を調
製できる。また、予め容器ごと滅菌しておけば、使用直
前まで、無菌に近い状態を維持することができる。
【0049】本発明は、少量の消毒水を吸水したシート
を、使用時に簡易に作製でき、また、噴霧や散布できる
消毒水を使用時に簡易に調製できる。その用途として
は、例えば、医療器具、調理器具、トイレの便座,ワゴ
ン,棚,台,流し等の各種備品ならびに小面積であれば
壁や床の消毒が可能であり、さらに本発明は希釈用水と
して水道水以外のRO水や純水、蒸留水等のきれいな水
や生理食塩水を使用することも可能であり、また、予め
滅菌処理を施し、滅菌状態を維持したまま供給すること
が可能となるため、医療機関,各種厚生施設,厨房,一
般家庭等における殺菌消毒用の手拭き、さらに人体・動
物の皮膚、創傷部、患部、切開部、留置カテーテルの経
皮開口部、ストーマ(人工肛門)、肛門等の消毒にも適用が
可能である。
【0050】(作製例1)消毒シートを作製する場合の
消毒用具の作製例を以下に示す。1重量%濃度の次亜塩
素酸ナトリウム水溶液を3.7ml、クエン酸24mg
をRO水300mlに溶解し、有効塩素140ppm、
pH4.8の消毒用シート作製用水を調製した。該消毒
用シート作製用水に、重さ850mg、面積7.5×
7.5cmの綿を浸して、数分間から30分間程度放
置し、十分に有効塩素を失活させた後、該綿を取り出し
て凍結乾燥して消毒用シートを作製した。直鎖状低密度
ポリエチレン/低密度ポリエチレンの積層フィルム二枚
を低密度ポリエチレン側を内側にして3方を剥離しない
条件でヒートシールし、袋を作製した。この袋にRO水
20mlを入れ、該袋の中間部を剥離可能な弱いヒート
シール条件でヒートシールし、連通可能な隔離部を形成
した。該袋の残り半分に、該消毒用シートを入れ、端部
を剥離しない条件でヒートシールし、本発明の消毒用具
を得た。
【0051】本消毒用具のRO水が収容された室を徒手
的に圧迫し、該隔離部の弱いヒートシール部分を剥離
し、消毒用シート室とRO水室を連通させ、RO水を消
毒用シートにしみ込ませ、消毒シートを作製した。本消
毒シートには、pHは5.2、有効塩素濃度は57pp
mの消毒水が生成されていた。
【0052】有効塩素濃度の測定方法は、ヨウ素法を用
いた。すなわち、試料30mlをフラスコにとり、これ
にRO水を加えて300mlとし、さらに7.5%ヨウ
化カリウム溶液10ml、50%酢酸5mlを加え、5
分間冷蔵庫で静置後、0.01Nチオ硫酸ナトリウム溶
液(力価f=1.001)で滴定し、溶液の黄色がうす
くなってからでんぷん溶液3mlを加え、ヨウ素でんぷ
んの青色が消えるまで滴定を行った。有効塩素濃度は式
(1)より算出した。
【0053】 有効塩素濃度(ppm)=0.3545×滴定量(ml)×0.01Nチオ硫 酸ナトリウム溶液の力価×1000/試料容量(ml)・・式(1)
【0054】従って、 有効塩素濃度(ppm)=0.3545×滴定量(m
l)×1.001×1000/30
【0055】(消毒効果の実験例1)黄色ブドウ球菌
(Staphylococcus aureus AT
CC 29213)、表皮ブドウ球菌(Staphylo
coccus Epedermidis ATCC 1
4990)、大腸菌(Escherichia coli
ATCC 25922)、緑膿菌(Pseudomona
s aeruginosa ATCC 27853)を
用いて、殺菌効果を確認した。試験管に各菌液(10
〜10/10オl)を入れ、そこに前記で作製した消
毒用シートに含まれる消毒水を1ml、滴下1分後に
0.01Nチオ硫酸ナトリウム液10mlを加えて消毒
水を不活化し、その後100 オlサンプリングして培養
した。
【0056】それぞれの添加菌数および消毒水添加後の
各生菌数を表1に示す。各菌株の生菌数は検出限界以下
(<10)であり、殺菌効果が認められた。
【0057】
【表1】
【0058】(作製例2)噴霧あるいわ散布するための
消毒水を調製する場合の消毒用具の作製例を以下に示
す。1重量%濃度の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を77
ml、クエン酸400mgをRO水500mlに溶解
し、有効塩素1800ppm、pH4.8の消毒用シー
ト作製用水を調製した。該消毒用シート作製用水に、重
さ1.7mg、7.5×7.5cmの綿を浸して、数
分間から30分間程度放置し、十分に有効塩素を失活さ
せた後、該綿を取り出して凍結乾燥して消毒用シートを
作製した。作製例1に用いた二層フィルムを用い、3方
をシールする際、底に当たる面に、医療用輸液容器に用
いられている薬液注入口をヒートシールした。また、消
毒用水としてのRO水を500mlとした以外は、作製
例1と同様に行った。
【0059】本消毒用具のRO水が収容された室を徒手
的に圧迫し、該隔離部の弱いヒートシール部分を剥離
し、消毒用シート室とRO水室を連通させ、消毒用シー
トとRO水を混合し、消毒水を調製した。該消毒水のp
Hは5.5、有効塩素濃度は52ppmであった。
【0060】(消毒効果の実験例2)実験例1と同様に
して、菌液に作製例2で調製した消毒水を1ml、滴下
1分後に0.01Nチオ硫酸ナトリウム液10mlを加
えて消毒水を不活化し、その後100 オlサンプリング
して培養した。
【0061】それぞれの添加菌数および消毒水添加後の
各生菌数を表2に示す。各菌株の生菌数は検出限界以下
(<10)であり、殺菌効果が認められた。
【0062】
【表2】
【0063】
【発明の効果】本発明により、電解水生成装置を使用す
ることなく、使用時に簡単に少量の消毒水を吸水した消
毒用シートを生成でき、かつ該消毒水の生成精度を上げ
ることができる。
【0064】 また、本発明により、電解水生成装置を
使用することなく、使用時に簡単に消毒水を生成でき、
かつ該消毒水の生成精度を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 次亜塩素酸水溶液中の残留塩素の比率とpH
の関係を示すグラフである。
【図2】 本発明の消毒用具の一実施例の正面からの模
式図である。
【図3】 本発明の消毒用具の別の実施例を示す正面か
らの模式図である。
【符号の説明】
1、21 消毒用具 2、22 薬剤室(第1室) 3、23 隔離手段(弱いヒートシール部) 4、24 消毒用シート 5、25 液体室(第2室) 26 消毒水流出口 7、27 シール部(剥離しないヒートシール部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C058 AA02 AA06 AA07 AA12 AA17 AA23 AA28 AA29 BB07 JJ07 JJ08 JJ22 JJ23 JJ24 JJ30 4H011 AA01 BA01 BB18 BC06 BC18 BC19 DA07 DA08 DB01 DH02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素剤が付着している消毒用シートを収
    容する薬剤室と所定量の消毒用水を収容する液体室を有
    し、該薬剤室と該液体室との間が無菌的に連通すること
    を可能とする隔離手段を有することを特徴とする消毒用
    具。
  2. 【請求項2】 該消毒用シートにpH調整剤が付着して
    いることを特徴とする請求項1に記載の消毒用具。
  3. 【請求項3】 該消毒用水が電解質水溶液であることを
    特徴とする請求項1または2に記載の消毒用具。
  4. 【請求項4】 該消毒用水がpH調整剤を含有すること
    を特徴とする請求項1ないし3に記載の消毒用具。
  5. 【請求項5】 該塩素剤が、ジクロロイソシアヌール酸
    ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム、高度さらし粉、ク
    ロラミンTの少なくとも1つであることを特徴とする請
    求項1ないし4に記載の消毒用具。
  6. 【請求項6】 該pH調整剤が、クエン酸、リンゴ酸、
    酒石酸、コハク酸、マレイン酸、リン酸1Na、シュウ
    酸、硫酸水素ナトリウム、スルファミン酸等の粉末酸、
    または酢酸と酢酸ナトリウム、リン酸1Naとリン酸2
    Na等の各組み合わせであることを特徴とする請求項1
    ないし5に記載の消毒用具。
  7. 【請求項7】 該隔離手段を連通させ該消毒用シートに
    該消毒用水を接触、含浸させることよって消毒シートを
    作製する請求項1ないし6に記載の消毒用具。
  8. 【請求項8】 該薬剤室および/または該液体室に液体
    流出部を有し、該隔離手段を連通させ、該消毒用シート
    に該消毒用水を接触、含浸させ、該消毒用シートに付着
    した薬剤を該消毒用水に溶解させることによって消毒水
    を作製する請求項1ないし6に記載の消毒用具。
  9. 【請求項9】 塩素剤または該塩素剤とpH調整剤が付
    着した吸水性の消毒用シート。
  10. 【請求項10】 個別に液密に包装された請求項9に記
    載の消毒用シート。
  11. 【請求項11】 塩素剤または該塩素剤とpH調整剤が
    付着した吸水性の消毒用シートと、該消毒用シートを液
    密に収容する容器と、該容器に設けられた少なくとも1
    つの液体注入部を有する消毒用具。
  12. 【請求項12】 塩素剤または該塩素剤とpH調整剤が
    付着した吸水性の消毒用シートと、該消毒用シートを液
    密に収容する容器と、該容器に設けられた少なくとも一
    つの液体流出部を有することを特徴とする消毒用具。
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