JP2000247663A - 板ガラス浮上用ベッド構造 - Google Patents

板ガラス浮上用ベッド構造

Info

Publication number
JP2000247663A
JP2000247663A JP11054678A JP5467899A JP2000247663A JP 2000247663 A JP2000247663 A JP 2000247663A JP 11054678 A JP11054678 A JP 11054678A JP 5467899 A JP5467899 A JP 5467899A JP 2000247663 A JP2000247663 A JP 2000247663A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
adjusting member
air
flow rate
rate adjusting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11054678A
Other languages
English (en)
Inventor
Masuhide Kajii
培秀 梶井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sheet Glass Co Ltd filed Critical Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority to JP11054678A priority Critical patent/JP2000247663A/ja
Publication of JP2000247663A publication Critical patent/JP2000247663A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B35/00Transporting of glass products during their manufacture, e.g. hot glass lenses, prisms
    • C03B35/14Transporting hot glass sheets or ribbons, e.g. by heat-resistant conveyor belts or bands
    • C03B35/22Transporting hot glass sheets or ribbons, e.g. by heat-resistant conveyor belts or bands on a fluid support bed, e.g. on molten metal
    • C03B35/24Transporting hot glass sheets or ribbons, e.g. by heat-resistant conveyor belts or bands on a fluid support bed, e.g. on molten metal on a gas support bed
    • C03B35/243Transporting hot glass sheets or ribbons, e.g. by heat-resistant conveyor belts or bands on a fluid support bed, e.g. on molten metal on a gas support bed having a non-planar surface, e.g. curved, for bent sheets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B23/00Re-forming shaped glass
    • C03B23/02Re-forming glass sheets
    • C03B23/023Re-forming glass sheets by bending
    • C03B23/035Re-forming glass sheets by bending using a gas cushion or by changing gas pressure, e.g. by applying vacuum or blowing for supporting the glass while bending
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B35/00Transporting of glass products during their manufacture, e.g. hot glass lenses, prisms
    • C03B35/14Transporting hot glass sheets or ribbons, e.g. by heat-resistant conveyor belts or bands
    • C03B35/22Transporting hot glass sheets or ribbons, e.g. by heat-resistant conveyor belts or bands on a fluid support bed, e.g. on molten metal
    • C03B35/24Transporting hot glass sheets or ribbons, e.g. by heat-resistant conveyor belts or bands on a fluid support bed, e.g. on molten metal on a gas support bed
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/50Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping
    • Y02P40/57Improving the yield, e-g- reduction of reject rates

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Jigs For Machine Tools (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送ベッドのエア圧分布を調整する際に、作
業者の負担を軽減することができる技術を提供する。 【解決手段】 エア排出孔20…の一部を塞ぐことで流
路断面積を調整する流路調整部材30…を複数種類準備
し、板ガラス35をエア圧で浮上させるための多数個の
エア排出孔20…を湾曲上面14に備えた搬送ベッド1
2のエア排出孔20…に流路調整部材30…を上から差
込む構成とし、流路調整部材30…を、上から見たとき
に区別がつく様に、種類毎に形状に差をつけた。このた
め、エア排出孔20…に差込んだ流路調整部材30…の
種類を簡単に目視で区別することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板ガラスを加熱エ
アで浮上させながら曲げ成形する板ガラス浮上用ベッド
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用の窓ガラスには湾曲に曲げた板
ガラスが使用され、板ガラスを湾曲に曲げる装置には、
加熱エアで板ガラスを浮上させながら曲げ成形するもの
がある。この装置の代表的な例は、特開平9−1324
20号公報「板ガラスの曲げ成形方法及び装置」などが
ある。同公報の要部を次図で再掲して説明する。但し符
号は新たに振り直した。
【0003】図18は従来の板ガラスの曲げ成形装置の
斜視図であり、搬送ベッド100の湾曲上面101に加
熱エアを噴射するエア噴射孔102…を形成し、エア噴
射孔102…に隣接させて加熱エアを排出するエア排出
孔104…を形成し、エア排出孔104…の排出量を調
整するエア排出量調整手段105を取り付けた状態を示
す。エア排出量調整手段105…のハンドル106…を
回転することで、排出管107…を回転して排出管10
7…の開口107a…をエア排出孔104…の所定箇所
に配置する。なお、108は板ガラスである。
【0004】図19は図18のF−F線断面図であり、
搬送ベッド100の下方から加熱エアを矢印a…の如く
エア噴射孔102…に供給して矢印b…の如く湾曲上面
101上に噴射し、噴射した加熱エアで板ガラス108
を浮上させ、板ガラス108で折り返した加熱エアをエ
ア排出孔104…から矢印c…の如くエア排出孔104
…→開口107a…→排出管107…の順に排出する状
態を示す。
【0005】図20は図18のG−G線断面図であり、
エア排出量調整手段105(図18に示す)のハンドル
を回転することで排出管107を回転し、排出管107
の開口107a…をエア排出孔104…の所定箇所に配
置した姿を示す。中央部E1の開口107a…をエア排
出孔104…から比較的ずらし、両側部E2,E2の開
口107a…をエア排出孔104…に完全に一致させ
た。
【0006】このため、中央部E1の範囲においてエア
排出孔104…の排出量は矢印d…の如く少量になり、
両側部E2,E2の範囲においてエア排出孔104…の
排出量は白抜き矢印e…の如く多量になる。従って、板
ガラス108の中央で受けるエア圧を高くして、板ガラ
ス108の両側で受けるエア圧を低くすることができ
る。この結果、板ガラス108を湾曲上面101と異な
った湾曲形状に曲げることができる。すなわち、エア排
出量調整手段105を取付けることで、例えば、自動車
のモデルチェンジで板ガラス108の曲げ形状が変った
とき、エア排出量調整手段105を調整して、新たな曲
げ形状に合うように板ガラス108を曲げ成形すること
が可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した板
ガラスの曲げ成形装置は、板ガラス108を成形型に押
し付けて強制的に曲げ成形するものではなく、板ガラス
108を加熱エアで浮上させた状態で板ガラス108の
自重のみで曲げ成形するものである。従って、板ガラス
108を浮上させる加熱エアのエア圧分布を高精度に設
定しなければ、板ガラス108を規定の形状に合せて曲
げ成形することは難しい。このため、板ガラス108の
曲げ形状を変更するときには、最適の曲げ形状を得るた
めに、何度もテストを繰返して最適なエア圧分布を見つ
け出さなければならない。
【0008】しかし、エア排出量調整手段105は、エ
ア排出孔104…の排出量を調整する各々の排出管10
7…を搬送ベッド100の内部に取付けたので、各々の
エア排出孔104…における排出量の設定状態を、外部
から目視で判別することはできない。このため、作業者
が勘に頼って湾曲上面101のエア圧分布を設定するの
で最適なエア圧分布を得るまでに多大なテスト時間を必
要とする。また、作業者が勘に頼って湾曲上面101の
エア圧分布を設定するので、作業者の負担が大きい。
【0009】また、エア排出量調整手段105は、1本
の排出管排出管107を回転することで搬送ベッド10
0の一方側部から他方側部まで一列に配置した複数個の
エア排出孔104…の排出量を同時に調整するので、例
えば、一列に配置したエア排出孔104…の排出量を個
別に微調整することは難しい。このため、一列に配置し
たエア排出孔104…の排出量を各々最適に設定するこ
とができない虞がある。
【0010】そこで、本発明の目的は、搬送ベッドのエ
ア圧分布を調整するときに、作業者の負担を軽減するこ
とができ、さらにエア排出孔を個別に微調整することが
できる技術を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1は、流路の一部を塞ぐことで流路断
面積を調整する流路調整部材を複数種類準備し、板ガラ
スをエア圧で浮上させるための多数個のエア孔を上面に
備えたベッドのエア孔に流量調整部材を上から差込んで
なるベッド構造において、流量調整部材は、上から見た
ときに区別がつく様に、種類毎に区別可能な識別手段を
備えたことを特徴とする。
【0012】流量調整部材を、上から見たときに区別が
つく様に、種類毎に区別可能な識別手段を備えたので、
エア孔に差込んだ流量調整部材の種類を簡単に目視で区
別することができる。このため、流量調整部材の配置情
報を簡単に得ることができるので、流量調整部材の配置
情報に基いてエア圧分布を設定することで、最適なエア
圧分布を時間をかけないで設定することができる。ま
た、流量調整部材の配置情報に基いてエア圧分布を設定
することで、作業者の勘に頼ってエア圧分布を設定する
必要がなく、作業者の負担を大幅に軽減することができ
る。
【0013】さらに、各々のエア孔に個別に流量調整部
材を差込む構成としたので、各々のエア孔の流量を独立
させて個別に調整することができる。このため、エア圧
分布を微細に調整することができるので、板ガラスの形
状や曲げ形状に合せて最適な状態に設定することができ
る。
【0014】請求項2において、識別手段は、流量調整
部材の種類毎に差をつけた形状であることを特徴とす
る。流量調整部材の種類毎に形状に差をつけることで、
流量調整部材を区別することができる。このように、流
量調整部材の形状を識別手段として利用することがせき
るので、流量調整部材のコストを抑えることができる。
【0015】請求項3において、識別手段は、流量調整
部材の種類毎に差をつけたマーク、色又は材料であるこ
とを特徴とする。流量調整部材にマークをつけるだけ
で、流量調整部材を区別することができる。従って、流
量調整部材に識別手段を簡単につけることができるの
で、流量調整部材のコストを抑えることができる。ま
た、流量調整部材を色分けするだけで、流量調整部材を
区別することができる。従って、流量調整部材に識別手
段を簡単につけることができるので、流量調整部材のコ
ストを抑えることができる。さらに、流量調整部材の材
料を変えるだけで、流量調整部材を区別することができ
る。従って、流量調整部材に識別手段を簡単につけるこ
とができるので、流量調整部材のコストを抑えることが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る板ガラス浮上用ベッド
構造(第1実施例)の斜視図である。板ガラス浮上用ベ
ッド構造10は、板ガラスを搬送するベッドとしての搬
送ベッド12と、搬送ベッド12の上面に形成した湾曲
上面14と、湾曲上面14に開口したエア噴出孔18…
及びエア孔としてのエア排出孔20…と、エア排出孔2
0…の一部(上端)20a…を塞ぐことで流路断面積を
調整する複数種類の流路調整部材30…とからなる。流
路調整部材30は、一例として円断面のものを示すが、
具体的な形状は図4(a)〜(j)で説明する。
【0017】板ガラス浮上用ベッド構造10を、想像線
で示すように複数個直列に並べた状態で加熱炉(図示せ
ず)内に配置して板ガラスの曲げ成形装置を構成する。
板ガラス浮上用ベッド構造10…で搬送中の板ガラスを
加熱炉で軟化温度まで上昇することで、板ガラスを自重
で湾曲状に曲げ成形することができる。エア噴射流路1
8は、搬送ベッド12の湾曲上面14から下面15まで
貫通させて下面15側をエア供給手段(図示せず)につ
ないだものである。エア供給手段から供給した加熱エア
をエア噴射流路18から湾曲上面14上に噴射すること
ができる。
【0018】エア排出孔20は、上端20aを搬送ベッ
ド14の湾曲上面14に開口して下端20bを集合排出
孔26に開口したものである。上端20aに大径の差込
孔22を形成することで、差込孔22に流路調整部材3
0を湾曲上面14の上側から差込むことができる。
【0019】集合排出孔26は、搬送ベッド12の左側
部16から右側部17まで貫通した孔で、左右側部1
6,17の開口にエア吸込手段(図示せず)をつないだ
ものである。エア吸込手段を作動することで、搬送ベッ
ド12の湾曲上面14側のエア加熱を流路調整部材30
…→エア排出孔20…→集合排出孔26を通して排出す
ることができる。
【0020】図2は図1のA−A線断面図であり、各々
のエア排出孔20…の差込孔22…に流路調整部材30
…を差込んだ状態を示す。一例として、断面円形の流路
調整部材30…を差込孔22…に差込んだ状態を示した
が、流路調整部材30…の種類毎に断面形状に差をつけ
ることで、エア排出孔20…の流路断面積を調整するこ
とができる。
【0021】図3は図2のB部拡大図であり、エア排出
孔20の差込孔22に流路調整部材30を差込んだ状態
を示す。差込孔22は孔径d1をエア排出孔20の孔径
d2より大径とし、孔深さt1を孔径d1と同一(t1
=d1)に設定したものである。また、流路調整部材3
0は、外径d3を孔径d1より僅かに小さく設定し、高
さh1を孔深さt1より僅かに小さく設定したものであ
る。
【0022】差込孔22の孔径d1を孔径d2より大径
としてテーパ状の段部23を形成することで、段部23
の上端23aに流路調整部材30を載せて、流路調整部
材30を差込孔22に保持することができる。また、流
路調整部材30の高さh1を差込孔22の孔深さt1よ
り僅かに小さく設定したので、流路調整部材30が搬送
ベッド12の湾曲上面14から突出する心配はない。な
お、図面上では、理解を助けるために孔径d1と外径d
3との間に比較的大きな隙間を開けたが、実際には隙間
を殆どなくしてもよい。
【0023】図4(a)〜(j)は本発明に係る板ガラ
ス浮上用ベッド構造(第1実施例)を構成する流路調整
部材の平面図であり、多種の流路調整部材30を第1流
路調整部材30a〜第10流路調整部材30jとして示
す。第1〜第10流路調整部材30a〜30jは、上か
ら見たときに区別がつく様に種類毎に形状(識別手段)
に差をつけ、更に各々のエア排出孔20…(図1に示
す)の排出能力に10段階の差をつけることができるも
のである。
【0024】第1〜第10流路調整部材30a〜30j
は、例えば金属やセラミックス製の部材であって、温度
劣化を防ぐために加熱炉の最大設定温度以上の耐熱性を
備えた耐熱材で形成したものである。しかしながら、第
1〜第10流路調整部材30a〜30jを交換するとき
の容易さを考慮すると、第1〜第10流路調整部材30
a〜30jを磁性体の材質(例えば、鋼材)で形成して
もよい。第1〜第10流路調整部材30a〜30jを磁
石(マグネット)で吸着することで差込孔22…から簡
単に取り出すことができる。なお、第1〜第10流路調
整部材30a〜30jは、冷間状態で交換しやすいよう
に溶融シリカと付着しない材質が好ましい。溶融シリカ
は、SiO2であり、ガラスの主成分である。
【0025】以下、第1〜第10流路調整部材30a〜
30jの断面形状を説明する。ここで、差込孔22の断
面積をS、第1〜第10流路調整部材30a〜30jの
各々の断面積をSa〜Sj、エア排出孔の排出能力をS
1〜S10とすると、S1〜S10=[(Sa〜Sj)
/S]×100%の関係が成立する。従って、例えばS
1のときには、S1=Sa/S×100%となる。
【0026】(a);第1流路調整部材30aは、断面
I型に形成して、差込孔22の開口断面(排出能力)S
1=90%にするように断面積Saを設定したものであ
る。 (b);第2流路調整部材30bは、断面逆V型に形成
して、差込孔22の開口断面(排出能力)S2=80%
にするように断面積Sbを設定したものである。
【0027】(c);第3流路調整部材30cは、断面
C型に形成して、差込孔22の開口断面(排出能力)S
3=70%にするように断面積Scを設定したものであ
る。 (d);第4流路調整部材30dは、断面直角三角形に
形成して、差込孔22の開口断面(排出能力)S4=6
0%にするように断面積Sdを設定したものである。
【0028】(e);第5流路調整部材30eは、断面
十字型に形成して、差込孔22の開口断面(排出能力)
S5=50%にするように断面積Seを設定したもので
ある。 (f);第6流路調整部材30fは、断面N字型に形成
して、差込孔22の開口断面(排出能力)S6=40%
にするように断面積Sfを設定したものである。
【0029】(g);第7流路調整部材30gは、断面
正三角形型に形成して、差込孔22の開口断面(排出能
力)S7=30%にするように断面積Sgを設定したも
のである。 (h);第8流路調整部材30hは、断面正四角形型に
形成して、差込孔22の開口断面(排出能力)S8=2
0%にするように断面積Shを設定したものである。
【0030】(i);第9流路調整部材30iは、断面
環状型に形成して、差込孔22の開口断面(排出能力)
S9=10%にするように断面積Siを設定したもので
ある。dは孔径である。 (j);第10流路調整部材30jは、断面円形型に形
成して、差込孔22の開口断面(排出能力)S10=0
%にするように断面積Sjを設定したものである。
【0031】このように、第1〜第10流路調整部材3
0a〜30jを準備することにより、エア排出孔の排出
能力を0%〜100%の10段階に調整することができ
る。但し、エア排出孔の排出能力が100%とは、流路
調整部材を使用しない状態をいう。以下、流路調整部材
30の第1〜第10流路調整部材30a〜30jのうち
の数種類の流路調整部材を使用してエア圧を設定した例
を示す。
【0032】図5は本発明に係る板ガラス浮上用ベッド
構造(第1実施例)の平面図であり、第1〜第10流路
調整部材30a〜30jのうちの数種類の流路調整部材
30a,30d,30iを使用してエア圧を設定した例
を示す。すなわち、搬送ベッド12の中央部領域E1の
差込孔22…に第9の流路調整部材30i…を差込み、
中間部領域E2,3の差込孔22…に第4の流路調整部
材30d…を差込み、側部領域E4,5の差込孔22…
に第1の流路調整部材30a…を差込んだ状態を示す。
【0033】中央部領域E1の範囲における差込孔22
…の開口率はS9=10%と小さく、中間部領域E2,
3の範囲における差込孔22…の開口率はS4=60%
と比較的大きく、側部領域E4,5の範囲における差込
孔22…の開口率はS1=90%と十分に大きくなる。
各々の差込孔22…に個別に流量調整部材30a,30
d,30iを差込むことで、各々のエア排出孔20…
(図1に示す)の排出量を独立させて個別に調整するこ
とができる。このため、板ガラスを浮上させるエア圧の
エア圧分布を微調整して、板ガラスの曲げ形状に合せて
最適な状態に曲げることができる。
【0034】また、流量調整部材30は、流量調整部材
30a,30d,30iの形状に差をつけたことで、エ
ア排出孔20…(図1に示す)に差込んだ流量調整部材
30a,30d,30iの種類を上から見ただけで区別
することができる。従って、流量調整部材30a,30
d,30iの配置情報を簡単に得ることができるので、
エア圧分布を比較的簡単に最適状態に設定することがで
きる。
【0035】図6(a),(b)は本発明に係る板ガラ
ス浮上用ベッド構造(第1実施例)のエア排出量の調整
説明図であり、(a)は孔径(D1〜D3)の大きさを
変えた流路調整部材を「比較例」として示し、(b)は
図4(a)〜(j)で説明した第1実施例の流路調整部
材を「実施例」として示した。
【0036】(a)において、上段の差込孔22,22
に孔径D1の第1流路調整部材40,40を差込み、中
段の差込孔22,22に孔径D2の第2流路調整部材4
1,41を差込み、下段の差込孔22,22に孔径D3
の第3流路調整部材42,42を差込んだ状態を示す。
第1〜第3流量調整部材40〜42の孔径をD1>D2
>D3とすることで、差込孔22,22のエア排出量を
調整する。通常、流路の排出量を調整するときには、第
1〜第3流路調整部材40〜42のように孔径の異なる
流量調整部材を準備して排出量を調整する。しかし、第
1〜第3流路調整部材40〜42は断面形状が類似して
いるので、目視だけで簡単に区別つけ難い。
【0037】従って、エア圧分布を調整するとき、作業
者が勘に頼って第1〜第3流量調整部材40〜42の配
置箇所を決める必要があるので最適なエア圧分布を得る
までに多大なテスト時間を必要とする。また、作業者が
勘に頼ってエア圧分布を設定するので、作業者の負担が
大きい。
【0038】(b)において、上段の差込孔22,22
に第1流路調整部材30a,30aを差込み、中段の差
込孔22,22に第4流路調整部材30d,30dを差
込み、下段の差込孔22,22に第9流路調整部材30
i,30iを差込んだ状態を示す。第1、第4、第9の
流量調整部材30a,30d,30iを種類毎に形状に
差をつけたことで、エア孔に差込んだ第1、第4、第9
の流量調整部材30a,30d,30iの種類を上から
見ただけで区別することができる。
【0039】このため、第1、第4、第9の流量調整部
材30a,30d,30iの配置情報を簡単に得ること
ができる。この結果、第1、第4、第9の流量調整部材
30a,30d,30iの配置情報に基いてエア圧分布
を設定することができるので、最適なエア圧分布を時間
をかけないで設定することができる。また、第1、第
4、第9の流量調整部材30a,30d,30iの配置
情報に基いてエア圧分布を設定することができるので、
作業者の勘に頼ってエア圧分布を設定する必要はない。
この結果、作業者の負担を大幅に軽減することができ
る。以下、第1、第4、第9の流量調整部材30a,3
0d,30iで所望のエア圧に設定した搬送ベッド12
を使用して板ガラス35を曲げる例を説明する。
【0040】図7(a),(b)は本発明に係る板ガラ
ス浮上用ベッド構造(第1実施例)の第1作用説明図で
あり、(b)は(a)のb−b線断面図を示す。(a)
において、搬送ベッド12を複数個直列に配置し、搬送
ベッド12…の湾曲上面14…から加熱エアを矢印の如
く噴出させて搬送ベッド12上に板ガラス35を載せ
る。
【0041】(b)において、エア噴射流路18から湾
曲上面14上に噴射した加熱エアを板ガラス35の下面
35aに当て、下面35aで折り返した加熱エアを流路
調整部材30i…→エア排出孔20…→集合排出孔26
…を通して排出する。このとき、板ガラス35の下面3
5a側にエア圧が発生して板ガラス35を湾曲上面14
から浮上させる。この状態で、板ガラス35を白抜き矢
印の如く搬送ベッド12…の湾曲上面14に沿って加
熱炉(図示せず)内に搬送する。
【0042】図8は本発明に係る板ガラス浮上用ベッド
構造(第1実施例)の第2作用説明図であり、図7のC
−C線断面図を示す。中央部領域E1の範囲において、
差込孔22…の開口率をS9=10%と小さくしたの
で、加熱エアの排出量が少量になりエア圧は比較的高
い。中間部領域E2,3の範囲において、差込孔22…
の開口率をS4=60%と中間にしたので、加熱エアの
排出量が比較的多量になりエア圧は比較的低い。側部領
域E4,5の範囲において、差込孔22…の開口率をS
1=90%と十分に大きくしたので、加熱エアの排出量
が多量になりエア圧は中間部領域E2,3より低い。
【0043】従って、板ガラス35の中央部が湾曲上面
14から浮上高さH1と高く浮上して、板ガラス35の
両側部が湾曲上面14から浮上高さH2と低く浮上す
る。板ガラス35を加熱炉で軟化温度まで上昇すること
で、湾曲上面14の湾曲形状より深い湾曲形状に曲げ
る。この曲げは板ガラス35の幅方向の曲げであり、以
下「単一R曲げ」という。
【0044】次に、第1実施例の変形例を説明する。図
9は本発明に係る板ガラス浮上用ベッド構造(第1実施
例)の第3作用説明図であり、変形例を示す。中央部領
域E1の範囲において、差込孔22…の開口率をS1=
90%と大きくしたので、加熱エアの排出量が多量にな
りエア圧が下がる。中間部領域E2の範囲において、差
込孔22…の開口率をS4=60%と中間にしたので、
加熱エアの排出量が比較的多量になりエア圧が比較的下
がる。側部領域E4の範囲において、差込孔22…の開
口率をS9=10%と小さくしたので、加熱エアの排出
量が少量になりエア圧が高くなる。従って、板ガラス3
5の中央部を湾曲上面14からH3と比較的低く浮上さ
せ、板ガラス35の側部を湾曲上面14からH4と比較
的高く浮上させる。この結果、板ガラス35を湾曲上面
14と異なった湾曲状に曲げ成形することができる。
【0045】図10(a),(b)は本発明に係る板ガ
ラス浮上用ベッド構造(第1実施例)の第4作用説明図
である。(a)において、湾曲上面14の中央エリア1
4aの差込孔22…(図1に示す)に第9の流路調整部
材30i…を差込むことで、中央エリア14aの加熱エ
アの排出量を少量にしてエア圧を高く設定する。中央エ
リア14aの周囲の周囲エリア14bの差込孔22…に
第1の流路調整部材30a…(図示せず)を差込む。周
囲エリア14bの加熱エアの排出量を多量にしてエア圧
を低く設定する。このように設定した湾曲上面14で板
ガラス35を所定時間浮上させながら、加熱炉(図示せ
ず)で板ガラス35を軟化温度まで加熱する。
【0046】(b)において、板ガラス35は前辺37
a、後辺37b、左辺37c及び右辺37dが垂れ下が
ることで、中央38が突出した凸形になる。このため、
板ガラス35は中央の母線38aの長さLc1が左右辺
37c,37dの長さLp1より長くなり、Lc1>L
p1の関係が成立する。
【0047】図11(a),(b)は本発明に係る板ガ
ラス浮上用ベッド構造(第1実施例)の第5作用説明図
であり、(a)は図9で説明した板ガラスを「二次元曲
げ」成形する例を「実施例」として示し、(b)は従来
技術の項で説明した板ガラスを「二次元曲げ」成形する
例を「比較例」として示した。なお、48は加熱炉を示
す。なお、「二次元曲げ」については後述する。
【0048】(a)において、搬送ベッド12aの板ガ
ラス35は中央の母線38aの長さLc1と左右辺37
c,37dの長さLp1とはLc1>Lp1である。こ
の状態で板ガラス35を白抜き矢印の如く搬送して搬
送ベッド12b及び12cで浮上させる。板ガラス35
は上方に反ろうとするが、板ガラス35はLc1>Lp
1の関係が成立しているので、板ガラス35は上方に反
り難くい。このため、左右辺37c,37dの伸びを△
L1と小さく抑えて、板ガラス35を上方に反らさない
ようにできる。このため、Lc1≧Lp1+△L1の関
係が成立する。
【0049】この状態で板ガラス35を白抜き矢印の
如く搬送して搬送ベッド12c及び12dで浮上させ
る。板ガラス35は搬送ベッド12c及び12dに沿っ
て確実に曲り、板ガラス35を「単一R曲げ」に加えて
板ガラス35の長手方向に確実に曲げ成形することがで
きる。なお、板ガラス35を幅方向と長手方向とに夫々
異なった曲げ半径(R)で曲げることを、以下「二次元
曲げ」という。従って、本発明によれば、板ガラス35
を簡単に「二次元曲げ」成形することができるので、装
置の稼働率を上げることができ、さらに生産性を高める
こともできる。
【0050】(b)において、搬送ベッド100aの板
ガラス108は中央の母線108aの長さLc2と右辺
108bの長さLp2とはLc2=Lp2である。この
状態で板ガラス108を白抜き矢印の如く搬送して搬
送ベッド100b及び100cで浮上させる。右辺10
8bが△L2と比較的大きく伸びて板ガラス108が上
方に反り、いわゆるサドルバッグ形状になる。従って、
Lc2<Lp2+△L2の関係が成立する。
【0051】この状態で板ガラス108を白抜き矢印
の如く搬送して搬送ベッド100c及び100dで浮上
させる。ここで、サドルバッグ形状の板ガラス108を
搬送ベッド100c及び100dに沿って曲げるために
は、右辺108bの伸び△L2を収縮させる必要があ
る。しかし、板ガラス108は自重だけで曲げ成形する
ので、右辺108bの伸び△L2を十分に吸収できない
こともある。このため、たとえ板ガラス108と搬送ベ
ッド100dとの間に比較的大きな間隔Lを発生させて
も、板ガラス108を搬送ベッド100dに沿って「二
次元曲げ」成形できないこともある。
【0052】以下、板ガラス浮上用ベッド構造10の流
量調整部材の配置パターンを調整する例を説明する。図
12(a)〜(c)は本発明に係る板ガラス浮上用ベッ
ド構造(第1実施例)の流量調整部材の配置パターンの
第1説明図である。なお、第1流路調整部材30a、第
3流路調整部材30c、第6流路調整部材30f及び第
9流路調整部材30iの各々の断面形状は、図4
(a),(c),(f),(i)に示す。(a)は、湾
曲上面14を仕切り線(想像線)45で仕切った内側領
域(中央及び前端)E10に第9流路調整部材30i…
を配置し、外側領域(左右端及び後端)E11に第1流
路調整部材30a…を配置した状態を示す。
【0053】(b)は、湾曲上面14を仕切り線(想像
線)46で仕切った内側左段領域(中央及び前端)E1
2に第6流路調整部材30f…を配置し、内側中段領域
(中央及び前端)E13に第9流路調整部材30i…を
配置し、内側右段領域(中央及び前端)E14に第3流
路調整部材30c…を配置し、外側領域(左右端及び後
端)E15に第1流路調整部材30a…を配置した状態
を示す。
【0054】(c)は、湾曲上面14の中央に第9流路
調整部材30i…を配置し、その左右側に第6流路調整
部材30f…を配置し、その他の領域に第1流路調整部
材30a…を配置した状態を示す。(a)〜(c)に示
すように、各々のエア排出孔20…(図1に示す)に個
別に流量調整部材30a〜30jを差込む構成としたの
で、各々のエア排出孔20…の流量を独立させて個別に
調整することができる。このため、エア圧分布を微調整
することができるので、板ガラス35(図7(a)に示
す)の形状や曲げ形状に合せて最適な状態に設定するこ
とができる。
【0055】図13(a)〜(b)は本発明に係る板ガ
ラス浮上用ベッド構造(第1実施例)の流量調整部材の
配置パターンの第2説明図である。(a)は、湾曲上面
14の中央領域E16のみに流量調整部材30…を配置
した構成とした例を示す。湾曲上面14全域に流量調整
部材30…を配置する必要がないので、流量調整部材3
0…を交換するときの手間を省くことができる。(b)
は、湾曲上面14の略右側半分の領域E17のみに流量
調整部材30…を配置した構成とした例を示す。(a)
〜(b)によれば、湾曲上面14全域に流量調整部材3
0…を配置する必要がないので、流量調整部材30…を
交換するときの手間を省くことができる。
【0056】以下、板ガラス浮上用ベッド構造の第2実
施例及び第3実施例を説明する。なお、第1実施例と同
一部材については同一符号を付して説明を省略する。図
14は本発明に係る板ガラス浮上用ベッド構造(第2実
施例)の要部拡大図である。板ガラス浮上用ベッド構造
50は、板ガラス35(図7(a)に示す)を搬送する
ベッドとしての搬送ベッド51と、搬送ベッド51の上
面に形成した湾曲上面52と、湾曲上面52に開口させ
たエア噴出孔18…(図1に示す)及びエア孔としての
エア排出孔53…(1個のみ図示する)と、エア排出孔
53…の一部を塞ぐことで流路断面積を調整する複数種
類の流路調整部材56…(1個のみ図示する)とからな
る。
【0057】エア排出孔53は、流路調整部材56…を
差込み可能に孔径d5に形成した孔であって、上端の拡
径部54を湾曲上面52に開口して下端を集合排出孔2
6につないだものである。拡径部54は、孔径d6を孔
径d5より大きく設定し、孔深さをt2と設定したもの
である。
【0058】流路調整部材56は、下端57を集合排出
孔26の周壁に載せた状態で、上端58と湾曲上面52
との間に隙間G1(G1≧0)が発生し、かつ上端58
を拡径部54の途中まで突出させるように高さh2を設
定したものである。隙間G1を発生することで、流路調
整部材56が湾曲上面52から突出する心配はない。ま
た、上端58を拡径部54の途中まで突出させること
で、流路調整部材56をエア排出孔53に差込みやす
く、かつエア排出孔53から抜出しやすくすることがで
きる。
【0059】流路調整部材56は、断面四角形型の部材
として説明したが、その他の断面形状として例えば第1
実施例の図4(a)〜(j)に示す流路調整部材30a
〜30jの断面形状の部材を準備することが可能であ
る。この結果、流路調整部材56を第1実施例と同様の
パターンで湾曲上面52に配置することができる。
【0060】図15は図14のD矢視図であり、流路調
整部材56…の四隅をエア排出孔53の周壁に接触させ
てエア排出孔53に差込んだ状態を示す。流路調整部材
56の四隅をエア排出孔53の周壁に接触させること
で、流路調整部材56…をエア排出孔53内に安定させ
た状態に配置することができる。
【0061】第2実施例によれば、エア排出孔53に個
別に流量調整部材56を差込むことで、各々のエア排出
孔53の排出量を独立させて個別に調整することができ
る。このため、板ガラスを浮上させるエア圧のエア圧分
布を微調整して、板ガラスの曲げ形状に合せて最適な状
態に曲げることができる。
【0062】また、流量調整部材56は、流量調整部材
56の形状に差をつけたことで、エア排出孔53に差込
んだ流量調整部材56の種類を上から見ただけで区別す
ることができる。従って、流量調整部材56の配置情報
を簡単に得ることができるので、エア圧分布を比較的簡
単に最適状態に設定することができる。さらに、大径の
拡径部54に流量調整部材56を突出することで、比較
的簡単に流路調整部材56を交換することができる。こ
の結果、より時間をかけないでエア圧分布を設定するこ
とができ、かつ作業者の負担をより大幅に軽減すること
ができる。
【0063】図16は本発明に係る板ガラス浮上用ベッ
ド構造(第3実施例)の要部拡大図である。板ガラス浮
上用ベッド構造60は、板ガラスを搬送するベッドとし
ての搬送ベッド61と、搬送ベッド61の上面に形成し
た湾曲上面62と、湾曲上面62に開口させたエア噴出
孔18…(図1に示す)及びエア孔としてのエア排出孔
63…(1個のみ図示する)と、エア排出孔63…の一
部を塞ぐことで流路断面積を調整する複数種類の流路調
整部材66…(1個のみ図示する)とからなる。
【0064】エア排出孔63は、流路調整部材66…の
下部ロッド67を差込み可能に孔径d7に形成した孔で
あって、上端の拡径部64を湾曲上面62に開口して下
端を集合排出孔26につないだものである。拡径部64
は、孔径d8を孔径d7より大きく設定し、孔深さをt
3と設定したものである。
【0065】流路調整部材66は、全体を円柱形に形成
した部材であって、上端に逆円錐台形の座部68を形成
し、座部68の下側テーパ面に突起68a…を形成し、
座部68の上端にをつまみ69としたものである。流路
調整部材66は、突起68a…の高さを異ならせたもの
を複数種類準備することで、エア排出孔63と座部68
との隙間Sを任意に調整することができる。この結果、
第1実施例及び第2実施例と同様に、エア排出量を調整
して湾曲上面62上のエア圧を調整することができる。
【0066】つまみ69は湾曲上面52との間の隙間G
2≧0となるように高さh3を設定したものである。こ
のため、流路調整部材56のつまみ69が湾曲上面52
から突出する心配はない。なお、つまみ69を掴みやす
いように比較的細い形状とし、さらに拡径部64に配置
することで、つまみ69を簡単に掴むことができる。こ
の結果、流路調整部材66をエア排出孔63に差込みや
すく且つエア排出孔63から抜出しやすくすることがで
きる。
【0067】図17は図16のE矢視図であり、流路調
整部材66…をエア排出孔63に差込んだ状態を示す。
流路調整部材66の座部68の下側テーパ面に3個の突
起68a…を形成したので、3個の突起68a…をエア
排出孔63の上端63a(図16も参照)に載せること
で、流路調整部材66をエア排出孔63と同心上に安定
状態に配置することができる。
【0068】第3実施例によれば、エア排出孔63に個
別に流量調整部材66を差込むことで、各々のエア排出
孔63の排出量を独立させて個別に調整することができ
る。このため、板ガラスを浮上させるエア圧のエア圧分
布を微調整して、板ガラスの曲げ形状に合せて最適な状
態に曲げることができる。さらに、大径の拡径部64に
つまみ69を突出することで、比較的簡単に流路調整部
材66を交換することができる。この結果、より時間を
かけないでエア圧分布を設定することができ、かつ作業
者の負担をより大幅に軽減することができる。
【0069】また、例えば座部68の表面に、識別手段
としてのマーク70(例えば「△」)をつけることで、
流路調整部材66を区別することができる。マーク70
には刻印も含む。マークに代えて、流路調整部材68を
色分けすることや、流路調整部材68の材質を変えるこ
とで流路調整部材68を区別するようにしてもよい。流
量調整部材66にマーク70をつけるだけで、流量調整
部材66を区別することができる。従って、流量調整部
材66に識別手段を簡単につけることができるので、流
量調整部材66のコストを抑えることができる。
【0070】また、流量調整部材66を色分けするだけ
で、流量調整部材66を区別してもよい。流量調整部材
66に識別手段を簡単につけることができるので、流量
調整部材66のコストを抑えることができる。さらに、
流量調整部材66の材料を変えるだけで、流量調整部材
66を区別してもよい。流量調整部材66に識別手段を
簡単につけることができるので、流量調整部材66のコ
ストを抑えることができる。
【0071】なお、前記実施例では搬送ベッド12に流
路調整部材30を配置する例を説明したが、その他に、
例えば、従来技術の欄で説明したエア排出量調整手段1
05と併用することも可能である。流路調整部材30を
エア排出量調整手段105と併用することで、エア排出
量調整手段105で予めラフにエア排出量を調整して、
その後、流路調整部材30でエア排出量を微調整を行う
ことができる。すなわち、本発明に係る流路調整部材3
0は、従来技術の欄で説明したエア排出量調整手段10
5の補完、補強用の部材として使用することも可能であ
る。この結果、より時間をかけないでエア圧分布を設定
することができ、かつ作業者の負担をより大幅に軽減す
ることができる。
【0072】また、第1実施例では、第1〜第10流路
調整部材30a〜30jを差込孔22…に差込んでエア
排出孔20…のエア排出能力を調整する例について説明
したが、その他の流路調整部材の形状として、例えば直
径のことなる円柱状の流路調整部材を複数個準備して、
これらの流路調整部材を差込孔22…に差込むことによ
り、エア排出孔20…のエア排出能力を調整することも
可能である。この場合、各々の流路調整部材を区別する
ために、各々の流路調整部材の頂部に識別用のマーク
(刻印を含む)をつけることが好ましい。また、マーク
に代えて、各々の流路調整部材を色分けすることや、各
々の流路調整部材の材質を変えることで、各々の流路調
整部材を区別するようにしてもよい。なお、直径のこと
なる円柱状の流路調整部材を複数個準備して、これらの
流路調整部材を差込孔に差込む例は、第2実施例の流路
調整部材56に適用することもできる。
【0073】さらに、第2実施例では、流路調整部材5
6をエア排出孔53から抜出しやすくするために拡径部
54を形成したが、流路調整部材56を磁性体の材質で
形成することで拡径部54を形成しなくてもエア排出孔
53から簡単に抜出すことができる。すなわち、マグネ
ットで流路調整部材56を吸着することで、流路調整部
材56をエア排出孔53から簡単に抜出すことができ
る。搬送ベッド51に拡径部54を加工する工程を省く
ことができるので、設備コストを抑えることができる。
【0074】また、第3実施例では、流量調整部材66
につけたマーク70を「△」にしたが、その他に、
「○」、「×」やアルファベット「A,B…」などを使
用してもよい。
【0075】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、流量調整部材を、上から見たときに
区別がつく様に、種類毎に区別可能な識別手段を備え
て、ベッドのエア孔に上から差込む構成とした。このた
め、エア孔に差込んだ流量調整部材の種類を簡単に目視
で区別することができるので、流量調整部材の配置情報
を簡単に得ることができる。この結果、流量調整部材の
配置情報に基いてエア圧分布を設定することができるの
で、最適なエア圧分布を時間をかけないで設定すること
ができる。
【0076】また、流量調整部材の配置情報に基いてエ
ア圧分布を設定することができるので、作業者の勘に頼
ってエア圧分布を設定する必要はない。この結果、作業
者の負担を大幅に軽減することができる。
【0077】さらに、各々のエア孔に個別に流量調整部
材を差込む構成としたので、各々のエア孔の流量を独立
させて個別に調整することができる。このため、エア圧
分布を微細に調整することができるので、板ガラスの形
状や曲げ形状に合せて最適な状態に設定することができ
る。この結果、板ガラスを比較的簡単に最適な形状に曲
げることができる。
【0078】請求項2は、流量調整部材の種類毎に形状
に差をつけることで、流量調整部材を区別することがで
きる。このように、流量調整部材の形状を識別手段とし
て利用することがせきるので、流量調整部材のコストを
抑えることができる。
【0079】請求項3は、識別手段を流量調整部材の種
類毎に差をつけたマーク、色又は材料とした。このた
め、流量調整部材にマークをつけるだけで、流量調整部
材を区別することができる。従って、流量調整部材に識
別手段を簡単につけることができるので、流量調整部材
のコストを抑えることができる。また、流量調整部材を
色分けするだけで、流量調整部材を区別することができ
る。従って、流量調整部材に識別手段を簡単につけるこ
とができるので、流量調整部材のコストを抑えることが
できる。さらに、流量調整部材の材料を変えるだけで、
流量調整部材を区別することができる。従って、流量調
整部材に識別手段を簡単につけることができるので、流
量調整部材のコストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る板ガラス浮上用ベッド構造(第1
実施例)の斜視図
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】図2のB部拡大図
【図4】本発明に係る板ガラス浮上用ベッド構造(第1
実施例)を構成する流路調整部材の平面図
【図5】本発明に係る板ガラス浮上用ベッド構造(第1
実施例)の平面図
【図6】本発明に係る板ガラス浮上用ベッド構造(第1
実施例)のエア排出量の調整説明図
【図7】本発明に係る板ガラス浮上用ベッド構造(第1
実施例)の第1作用説明図
【図8】本発明に係る板ガラス浮上用ベッド構造(第1
実施例)の第2作用説明図
【図9】本発明に係る板ガラス浮上用ベッド構造(第1
実施例)の第3作用説明図
【図10】本発明に係る板ガラス浮上用ベッド構造(第
1実施例)の第4作用説明図
【図11】本発明に係る板ガラス浮上用ベッド構造(第
1実施例)の第5作用説明図
【図12】本発明に係る板ガラス浮上用ベッド構造(第
1実施例)の流量調整部材の配置パターンの第1説明図
【図13】本発明に係る板ガラス浮上用ベッド構造(第
1実施例)の流量調整部材の配置パターンの第2説明図
【図14】本発明に係る板ガラス浮上用ベッド構造(第
2実施例)の要部拡大図
【図15】図14のD矢視図
【図16】本発明に係る板ガラス浮上用ベッド構造(第
3実施例)の要部拡大図
【図17】図16のE矢視図
【図18】従来の板ガラスの曲げ成形装置の斜視図
【図19】図18のF−F線断面図
【図20】図18のG−G線断面図
【符号の説明】
10,50,60…板ガラス浮上用ベッド構造、12,
51,61…ベッド(搬送ベッド)、14,52,62
…上面(湾曲上面)、20,53,63…エア孔(エア
排出孔)、30,56,66…流路調整部材、30a〜
30j…第1〜第10流路調整部材、35…板ガラス、
70…識別手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路の一部を塞ぐことで流路断面積を調
    整する流路調整部材を複数種類準備し、板ガラスをエア
    圧で浮上させるための多数個のエア孔を上面に備えたベ
    ッドの前記エア孔に流量調整部材を上から差込んでなる
    ベッド構造において、 前記流量調整部材は、上から見たときに区別がつく様
    に、前記種類毎に区別可能な識別手段を備えたことを特
    徴とした板ガラス浮上用ベッド構造。
  2. 【請求項2】 前記識別手段は、流量調整部材の種類毎
    に差をつけた形状であることを特徴とする請求項1記載
    の板ガラス浮上用ベッド構造。
  3. 【請求項3】 前記識別手段は、流量調整部材の種類毎
    に差をつけたマーク、色又は材料であることを特徴とす
    る請求項1記載の板ガラス浮上用ベッド構造。
JP11054678A 1999-03-02 1999-03-02 板ガラス浮上用ベッド構造 Withdrawn JP2000247663A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11054678A JP2000247663A (ja) 1999-03-02 1999-03-02 板ガラス浮上用ベッド構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11054678A JP2000247663A (ja) 1999-03-02 1999-03-02 板ガラス浮上用ベッド構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000247663A true JP2000247663A (ja) 2000-09-12

Family

ID=12977459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11054678A Withdrawn JP2000247663A (ja) 1999-03-02 1999-03-02 板ガラス浮上用ベッド構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000247663A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002220244A (ja) * 2001-01-24 2002-08-09 Nippon Sheet Glass Co Ltd 板ガラスの曲げ成形装置および板ガラスの曲げ成形方法
WO2004085325A1 (en) * 2003-03-28 2004-10-07 Pilkington Automotive Deutschland Gmbh Device for producing a gas cushion
US20110167871A1 (en) * 2010-01-11 2011-07-14 Glaston Services Ltd. Oy Method and apparatus for supporting and heating glass sheets on a hot gas cushion
US8028543B2 (en) * 2003-03-28 2011-10-04 Pilkington Plc Tempering bent glass sheets
US8448466B2 (en) 2003-03-28 2013-05-28 Pilkington Automotive Deutschland Gmbh Process and plant for the treatment of the glass sheets of an asymmetric glass-sheet pair
CN105060684A (zh) * 2015-08-06 2015-11-18 蚌埠玻璃工业设计研究院 一种特种平板玻璃锡槽的拱形顶盖
WO2016163373A1 (ja) * 2015-04-10 2016-10-13 旭硝子株式会社 ガラス板
JP2016539895A (ja) * 2013-11-04 2016-12-22 コーニング精密素材株式会社Corning Precision Materials Co., Ltd. ガラス基板成形装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4680395B2 (ja) * 2001-01-24 2011-05-11 日本板硝子株式会社 板ガラスの曲げ成形装置および板ガラスの曲げ成形方法
JP2002220244A (ja) * 2001-01-24 2002-08-09 Nippon Sheet Glass Co Ltd 板ガラスの曲げ成形装置および板ガラスの曲げ成形方法
US8028543B2 (en) * 2003-03-28 2011-10-04 Pilkington Plc Tempering bent glass sheets
US7866186B2 (en) 2003-03-28 2011-01-11 Pilkington Automotive Deutschland Gmbh Device for producing a gas cushion
CN100386273C (zh) * 2003-03-28 2008-05-07 皮尔金顿汽车德国有限公司 用来产生气垫的装置
WO2004085325A1 (en) * 2003-03-28 2004-10-07 Pilkington Automotive Deutschland Gmbh Device for producing a gas cushion
KR101117511B1 (ko) 2003-03-28 2012-03-16 필킹톤 오토모티브 도이칠란트 게엠베하 가스 쿠션 생성 장치
US8448466B2 (en) 2003-03-28 2013-05-28 Pilkington Automotive Deutschland Gmbh Process and plant for the treatment of the glass sheets of an asymmetric glass-sheet pair
US20110167871A1 (en) * 2010-01-11 2011-07-14 Glaston Services Ltd. Oy Method and apparatus for supporting and heating glass sheets on a hot gas cushion
US8997521B2 (en) * 2010-01-11 2015-04-07 Glaston Services Ltd. Oy Method and apparatus for supporting and heating glass sheets on a hot gas cushion
JP2016539895A (ja) * 2013-11-04 2016-12-22 コーニング精密素材株式会社Corning Precision Materials Co., Ltd. ガラス基板成形装置
WO2016163373A1 (ja) * 2015-04-10 2016-10-13 旭硝子株式会社 ガラス板
CN105060684A (zh) * 2015-08-06 2015-11-18 蚌埠玻璃工业设计研究院 一种特种平板玻璃锡槽的拱形顶盖

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000247663A (ja) 板ガラス浮上用ベッド構造
US20020149649A1 (en) Bubble-jet type ink-jet printhead
EP0622601B1 (en) Heat exchanger
EP1155745A3 (en) Module and nozzle for dispensing controlled patterns of liquid material
US20040184682A1 (en) Flattening and gusseting device, method and bag
CZ9902891A3 (cs) Licí výlevka pro přivádění roztaveného kovu do krystalizátoru zařízení pro kontinuální odlévání
CZ20022567A3 (cs) Deskové topné těleso
EP1055518A3 (en) Liquid discharge head and method of manufacturing the same
US4938461A (en) Device for distributing gas into molten metal
US5551977A (en) Susceptor for EFG crystal growth apparatus
US5916472A (en) Immersed outlet for casting metal
JPH064592U (ja) 送風ノズル
CN208995548U (zh) 连续式加热炉
JP3700490B2 (ja) 種結晶の保持装置
JPH06313623A (ja) 熱交換用フィン
JPH0523580Y2 (ja)
DE10006133A1 (de) Vakuumsystem für eine IS-Glasformungsmaschine
CN212533202U (zh) 一种用于高频线圈的拉制孔盖板
CN212199382U (zh) 多电极组批焊接重熔装置
US5497711A (en) Grate plate
JP4098055B2 (ja) 鋳造用上ノズル
JPS61159095A (ja) クロスフインチユ−ブ型熱交換器
MXPA00001231A (en) Coupling tooth of a selector sleeve of a gear coupling for coupling a gear wheel to its shaft
CN110257899A (zh) 一种平衡热场的区熔线圈
CA2099023C (en) Modified manifold assembly for directional gas distribution device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051111

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20071019