JP2000245744A - 電気外科手術装置 - Google Patents

電気外科手術装置

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JP2000245744A
JP2000245744A JP11051570A JP5157099A JP2000245744A JP 2000245744 A JP2000245744 A JP 2000245744A JP 11051570 A JP11051570 A JP 11051570A JP 5157099 A JP5157099 A JP 5157099A JP 2000245744 A JP2000245744 A JP 2000245744A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処置具の違いによる作用開始の遅れ時間の違
いを減少して、操作感覚の違いを減少することで、操作
性を向上する電気外科手術装置を提供する。 【解決手段】 波形発生回路33で発生した高周波は、
制御回路32に増幅率を制御される可変増幅回路34で
増幅され、昇圧回路35等を介して、高周波焼灼処置具
3へ与えられ、処置対象部位が加熱され、処置対象部位
のインピーダンスが所定値に増加するまでの遅れ時間が
経過した後、切除作用等が開始する。この遅れ時間の間
は、出力電流測定回路37等で得られた電流値等に従っ
て制御回路32が一定の目的電流値に定電流制御する。
このとき、高周波焼灼処置具3の種類に応じて、処置具
選択スイッチ12bで、目的電流値を切り替えること
で、遅れ時間の違いが減少し、操作感覚の違いが減少
し、操作性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波電流を利用
して生体組織等に対して切除や凝固等の医療処置を施す
電気外科手術装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高周波電流を利用して生体組織等
に対して切除や凝固等の処置を施す電気外科手術装置が
知られている。このような電気外科手術装置は、一般
に、高周波電流を発生する高周波焼灼電源装置と、患者
の処置対象部位に接触して高周波電流により医療処置を
施す能動電極を備えた高周波焼灼処置具を有して構成さ
れている。この高周波焼灼処置具の種類としては、モノ
ポーラ式の処置具と、バイポーラ式の処置具とが知られ
ている。モノポーラ式の処置具は、高周波焼灼電源装置
の一方の出力端子に接続し、患者の処置対象部位に接触
させる能動電極部と、他方の出力端子に接続し、患者の
処置対象部位以外の体表面に面接触させる帰還電極部を
有して構成されている。そして、高周波焼灼電源装置で
高周波電力を発生し、能動電極を処置対象部位に接触さ
せて生体組織に集中的に高周波電流を流入し、帰還電極
より高周波電流を分散して回収することによって、生体
組織の切除、凝固等の医療処置を行えるようになってい
る。また、バイポーラ式の処置具は、帰還電極を持た
ず、能動電極部が高周波焼灼電源装置の双方の出力端子
に接続されるようになっている。また、能動電極部の電
極形状には、用途に応じて様々な種類があり、例えば図
11(A)に示すようなループ状のループ電極、図11
(B)に示すような帯状のバンド電極、図11(C)に
示すようなローラ状のローラ電極等がある。
【0003】一般に、電気外科手術装置の出力電力は、
生体組織のインピーダンスである負荷インピーダンスに
対して、図12に示すような特性を示す。即ち、負荷イ
ンピーダンスが定格負荷インピーダンスから所定の範囲
であるときには、処置対象部位に処置を施すための必要
な定格出力電力が得られ、この範囲より負荷インピーダ
ンスが小さい場合及び大きい場合には、出力電力が減少
し、処置対象部位に処置を施すための必要な出力電力が
得られない。能動電極部への高周波電力の供給が開始さ
れる前の生体組織は、多くの水分を通常含んでいるため
に、負荷インピーダンスが小さく、定格出力電力が得ら
れない。
【0004】能動電極部への高周波電力の供給が開始さ
れると、高周波電力により生体組織に生じる熱及び高周
波電力により熱を生じた能動電極部から生体組織へ伝搬
する熱により、生体組織の水分が減少して組織変性が生
じ、図13に示すように、負荷インピーダンスが時間の
経過とともに増加する。すると、負荷インピーダンスに
よる電圧降下が増加し、電気外科手術装置の出力電圧が
増加する。そして、出力電圧が所定の電圧VEに達する
と、能動電極部から生体組織に対してアーク放電が開始
し、このアーク放電により、生体組織に対する切除作用
等の作用が開始する。また、生体組織に対する作用は、
切除作用ばかりでなく、高周波電流の波形を変調するこ
とにより、凝固作用を施すことができ、これにより止血
を行うこと等ができる。なお、図中の曲線a、b、c
は、能動電極の電極形状や大きさ、体積、材質の違い等
による特性の違いを示している。
【0005】以上のように、一般に電気外科手術装置で
は、電力の出力を開始してから、処置対象部位に対する
切除・凝固作用が開始するまで遅れ時間が生じるという
問題がある。そこで、生体組織の変性を加速するため
に、出力電流を増加させると、負荷インピーダンスの増
加は早まるが、負荷インピーダンスが必要な値に達して
から、過大な電力が出力されてしまうという問題があっ
た。
【0006】そこで、例えば特公第2542058号で
は、電力の出力が開始されてから所定の時間出力電流を
増加するように制御することで、電力の出力開始直後の
負荷インピーダンスが小さい期間には、電流の増加され
た電力を出力して組織変性を加速でき、所定の時間経過
後には、適切な電力を出力できる手段が示されている。
これにより、電力の出力を開始してから、切除・凝固作
用が開始するまでの遅れ時間が短縮される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一方、
切除・凝固作用が開始するまでの遅れ時間は、図13に
示すように、高周波焼灼処置具を構成する能動電極の大
きさ・体積等の形状や材質、の違いによって違いが生じ
る。例えば、図11(A)に示すループ電極と、図11
(B)に示すバンド電極と、図11(C)に示すローラ
電極とでは、それぞれの体積等の電極形状が異なり、切
除・凝固作用が開始するまでの遅れ時間に違いが生じ
る。すると、使用する能動電極の電極形状等によって、
操作感覚が異なり、操作性が悪いという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、処置
具の違いによる作用開始の遅れ時間の違いを減少して、
操作感覚の違いを減少することで、操作性を向上する電
気外科手術装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、処置対象部位に接触させて前記処置対象
部位に電気エネルギーを与えることで前記処置対象部位
に対して医療処置を施すための複数の種類の能動電極を
選択的に接続可能な電気外科手術装置において、前記能
動電極に与える電流の電流値を与えられた目的電流値に
維持する定電流制御手段を備えた電源と、前記複数の種
類の能動電極のうち前記電源に接続される能動電極の種
類に応じて前記目的電流値を選択する目的電流値選択手
段とを備えたことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0010】(第1の実施の形態)図1ないし図5は本
発明の第1の実施の形態に係り、図1は電気外科手術装
置の全体構成を示す説明図、図2は操作パネルの構成を
示す説明図、図3は高周波焼灼電源装置の構成を示すブ
ロック図、図4は制御回路の構成を示すブロック図、図
5は負荷インピーダンスに対する出力電力の特性を示す
説明図である。
【0011】図1に示すように、本実施の形態の電気外
科手術装置1は、患者2に接触して高周波電力を与え、
処置対象部位2aに切除及び凝固の処置を施すための高
周波焼灼処置具3と、この高周波焼灼処置具3に供給す
る高周波電力を発生するための高周波焼灼電源装置4
と、この高周波焼灼電源装置4にケーブルで接続され、
高周波電力の出力を指示するためのフットスイッチ5を
有して構成されている。前記高周波焼灼電源装置4は、
前記高周波焼灼処置具3へ供給する電力を出力する2つ
の出力端子11a、11bと、高周波焼灼電源装置4の
動作設定等の操作を行うための操作パネル12を有して
いる。
【0012】前記高周波焼灼処置具3は、処置対象部位
2aに接触して処置を施す電極21aを有する能動電極
部21と、この能動電極部21から延出し、他端が前記
出力端子11aに電気的に接続されるケーブル22と、
患者2の処置対象部位2a以外の体表面2bに面接触す
る帰還電極部23と、この帰還電極部23から延出し、
他端が前記出力端子11bに接続されるケーブル24を
有して構成されている。つまり、本実施の形態の例で
は、高周波焼灼処置具3は、モノポーラ式の処置具であ
る。
【0013】前記フットスイッチ5は、例えば、切除用
の高周波電力の発生を指示するための切除用スイッチ5
aと、凝固用の高周波電力の発生を指示するための凝固
用スイッチ5bを有して構成されている。
【0014】なお、フットスイッチ5は、フットスイッ
チに限らず、高周波の発生を高周波焼灼電源装置4に指
示できる手段であればよく、例えば能動電極部21等に
スイッチを設けて構成してもよい。また、操作パネル1
2の一部又は全部は、高周波焼灼電源装置4の筐体に固
定して設けるばかりでなく、ケーブルを介して設けても
よいし、前記フットスイッチ5に設けてもよいし、前記
能動電極部21に設ける等してもよい。
【0015】図2に示すように、前記操作パネル12
は、接続可能な高周波焼灼処置具3の能動電極部21の
電極21aの電極形状の種類が記された表示部12a
と、この表示部12aに記された電極形状の電極21a
を有する高周波焼灼処置具3を選択するための処置具選
択スイッチ12bを有して構成されている。図の例で
は、電極形状として、「ループ電極」と「バンド電極」
と「ローラ電極」のうちから1つを選択できるようにな
っている。なお、表示部12aには、電極形状を記すば
かりでなく、電極21aの種類を示す他の表示や、高周
波焼灼処置具3の種類を示す他の表示等を記してもよ
い。また、処置具選択スイッチ12bは、図に示すよう
な回動式のスイッチに限らず、例えば押しボタン式スイ
ッチであっても他のスイッチであってもよい。また、例
えば、選択された電極形状等を表示するためのランプ1
2cを前記表示部12aの近傍に設ける等してもよい。
【0016】図3に示すように、前記高周波焼灼電源装
置4の内部は、商用電源等から与えられる電力を変換
し、高周波焼灼電源装置4の各部へ電源を供給するため
の電源回路31と、高周波焼灼電源装置4の各部を制御
するための制御回路32と、この制御回路32に制御さ
れ、処置に使用する波形の高周波を発生する波形発生回
路33と、この波形発生回路33で得られた高周波を前
記制御回路32から指示される増幅率に従って増幅する
可変増幅回路34と、この可変増幅回路34で得られた
高周波を昇圧して、前記出力端子11a、11bへ出力
する昇圧回路35と、この昇圧回路35から出力端子1
1a、11bへ出力される高周波の出力電圧及び出力電
流をそれぞれ測定する出力電圧測定回路36及び出力電
流測定回路37と、これら出力電圧測定回路36で得ら
れた出力電圧値信号及び出力電流測定回路37で得られ
た出力電流値信号をそれぞれA/D変換して前記制御回
路32へ与えるA/D変換回路36a、37aを有して
構成されている。
【0017】前記制御回路32は、ハードウェア的に
は、例えばマイクロプロセッサ32aと、このマイクロ
プロセッサ32aが実行するプログラムを格納する図示
しない記憶素子等を有して構成されている。この制御回
路32は、前記フットスイッチ5から与えられる信号
と、前記処置具選択スイッチ12bから与えられる信号
と、前記出力電圧測定回路36及び出力電流測定回路3
7からそれぞれA/D変換回路36a、37aを介して
与えられる信号に応じて、前記波形発生回路33が発生
する波形をこの波形発生回路33に対して指示する制御
信号と、前記可変増幅回路34による増幅率をこの可変
増幅回路34に対してD/A変換回路34aを介して指
示する制御信号等を発生する。
【0018】前記波形発生回路33は、例えば、高周波
を発生する高周波発生回路33aと、前記制御回路32
からの指示により、切除用の波形の信号及び凝固用の波
形の信号等を発生する変調信号発生回路33bと、前記
高周波発生回路33aで得られた高周波を前記変調信号
発生回路33bで得られた信号で変調する変調回路33
cを有して構成されている。
【0019】前記昇圧回路35は、例えば、前記可変増
幅回路34で得られた高周波を1次側から入力し、2次
側から昇圧した高周波を出力する昇圧トランス35aを
有して構成されている。このとき、この昇圧トランス3
5aの2次側に直列に接続され、直流成分を除去するコ
ンデンサを設けてもよい。また、昇圧トランス35aの
1次側に並列共振用のコンデンサを設けてもよい。
【0020】図4に示すように、前記制御回路32は、
機能的には、前記フットスイッチ5からの指示信号に応
じて、前記波形発生回路33へ制御信号を与え、切除や
凝固等の処置内容に応じた波形の高周波が前記波形発生
回路33から出力されるべく、前記波形発生回路33を
制御する波形制御部41と、前記出力電圧測定回路36
及び前記出力電流測定回路37からそれぞれA/D変換
回路36a、37aを介して得られた出力電圧値信号及
び出力電流値信号を入力して負荷インピーダンスを算出
する負荷インピーダンス算出部42と、前記出力電圧測
定回路36及び前記出力電流測定回路37からそれぞれ
A/D変換回路36a、37aを介して得られた出力電
圧値信号及び出力電流値信号を入力して出力電力を算出
する出力電力算出部43と、前記出力電圧測定回路36
からA/D変換回路36aを介して出力電圧値信号を入
力し、高周波焼灼電源装置4からの出力電圧を一定に維
持すべく前記可変増幅回路34を制御するための増幅率
信号を得る定電圧制御部44と、前記出力電力算出部4
3で得られた出力電力値信号を入力し、高周波焼灼電源
装置4からの出力電力を一定に維持すべく前記可変増幅
回路34を制御するための増幅率信号を得る定電力制御
部45と、前記出力電流測定回路37からA/D変換回
路37aを介して出力電流値信号を入力し、高周波焼灼
電源装置4からの出力電流を一定に維持すべく前記可変
増幅回路34を制御するための増幅率信号を得る定電流
制御部46と、前記負荷インピーダンス算出部42で得
られた負荷インピーダンス信号を入力し、この負荷イン
ピーダンスの範囲に応じて、前記定電圧制御部44で得
られた増幅率信号と前記定電力制御部45で得られた増
幅率信号と前記定電流制御部46で得られた増幅率信号
とのうち1つを選択的に通過させ、通過した増幅率信号
を前記D/A変換回路34aを介して前記可変増幅回路
34へ与える制御特性選択部47を有して構成されてい
る。
【0021】前記負荷インピーダンス算出部42は、例
えば、前記出力電圧値信号と前記出力電流値信号とを除
算することで、負荷インピーダンスを算出する。
【0022】前記出力電力算出部43は、例えば、前記
出力電圧値信号と前記出力電流値信号とを乗算すること
で、出力電力を算出する。
【0023】前記定電圧制御部44は、一定に維持する
目的電圧値を記憶する目的電圧値記憶部44aと、この
目的電圧値に対する前記出力電圧値の差を検出する電圧
値比較部44bと、この電圧値比較部44bの出力に応
じて、前記可変増幅回路34へ与える増幅率を加減する
増幅率加減部44cを有して構成されている。
【0024】前記定電力制御部45は、一定に維持する
目的電力値を記憶する目的電力値記憶部45aと、この
目的電力値に対する前記出力電力算出部で得られた出力
電圧値の差を検出する電力値比較部45bと、この電力
値比較部45bの出力に応じて、前記可変増幅回路34
へ与える増幅率を加減する増幅率加減部45cを有して
構成されている。
【0025】前記定電流制御部46は、複数種類の電極
形状等に対応して一定に維持する目的電流値をそれぞれ
記憶する例えば3つの目的電流値記憶部51a、51
b、51cと、前記処置具選択スイッチ12bの状態に
応じて、前記目的電流値記憶部51a、51b、51c
のいずれかの目的電流値信号を通過させる目的電流値選
択部52と、この目的電流値選択部52を通過して得ら
れた目的電流値に対する前記出力電流値の差を検出する
電流値比較部53と、この電流値比較部53の出力に応
じて、前記可変増幅回路34へ与える増幅率を加減する
増幅率加減部54を有して構成されている。
【0026】前記制御特性選択部47は、例えば、前記
負荷インピーダンス算出部42で得られた負荷インピー
ダンスの値が定格負荷インピーダンスから所定の範囲に
含まれる場合には、前記定電力制御部45で得られた増
幅率信号を通過させ、負荷インピーダンス値が所定の範
囲より小さい場合には、前記定電流制御部46で得られ
た増幅率信号を通過させ、負荷インピーダンス値が所定
の範囲より大きい場合には、前記定電圧制御部44で得
られた増幅率信号を通過させるようになっている。
【0027】次に、本実施の形態の作用を述べる。先
ず、電気外科手術装置1を使用するに当たって、高周波
焼灼処置具3のケーブル22、24を高周波焼灼電源装
置4の出力端子11a、11bに接続し、接続された高
周波焼灼処置具3の種類を処置具選択スイッチ12bで
選択し、帰還電極部23を患者2の処置対象部位2a以
外の体表面2bに面接触させる。ここで、処置具選択ス
イッチ12bで高周波焼灼処置具3の種類を選択したこ
とにより、目的電流値選択部52は、複数の種類の高周
波焼灼処置具3の種類にそれぞれ対応した目的電流値記
憶部51a、51b、51cから与えられる目的電流値
のうち、選択した高周波焼灼処置具3の種類に対応した
目的電流値を通過させ、電流値比較部53へ与える。
【0028】次に、患者の処置対象部位2aを切除或い
は凝固するには、能動電極部21の電極21aを処置対
象部位2aに接触させ、フットスイッチ5の切除用スイ
ッチ5a或いは凝固用スイッチ5bを操作する。する
と、制御回路32の波形制御部41は、波形発生回路3
3に対して、切除用の波形或いは凝固用の波形の高周波
を出力するよう制御信号を与える。すると、波形発生回
路33は、与えられた制御信号に応じて、切除用の波形
或いは凝固用の波形の高周波を発生し、この高周波は、
可変増幅回路34で増幅され、昇圧回路35で昇圧さ
れ、出力端子11a、11bを介して高周波焼灼処置具
3に与えられる。すると、電極21aが接触する処置対
象部位2aに高周波電流が与えられ、この高周波電流に
より処置対象部位2aが加熱され、また、高周波電流に
より加熱された電極21aにより処置対象部位2aが加
熱される。このとき、能動電極部21の電極21aから
の電流は、処置対象部位2aに集中的に流入し、処置対
象部位2aに流入した電流は、処置対象部位2a以外の
体表面2bに面接触する帰還電極部23で分散して回収
されるので、処置対象部位2a以外の生体組織へ与えら
れるエネルギーは抑えられる。また、帰還電極部23を
能動電極部21の電極21aより大きく形成すること
で、帰還電極部23の発熱が抑えられる。
【0029】高周波焼灼処置具3に高周波電流を与え始
めた時点では、処置対象部位2aの生体組織の負荷イン
ピーダンスが小さく、加熱される処置対象部位2aの負
荷インピーダンスが所定の大きさに達するまでは切除・
凝固作用は発生しない。
【0030】高周波焼灼電源装置4から高周波電力が出
力されると、この高周波の出力電圧及び出力電流が、出
力電圧測定回路36及び出力電流測定回路37によりそ
れぞれ測定され、得られた出力電圧値信号及び出力電流
値信号は、それぞれA/D変換回路36a、37aを介
して、制御回路32へ与えられる。すると、定電圧制御
部44は、与えられた出力電圧値と目的電圧値とを比較
し、出力電圧値を目的電圧値に維持すべく加減した増幅
率信号を出力する。また、出力電力算出部43は、与え
られた出力電圧値及び出力電流値から出力電力値を算出
し、定電力制御部45は、この出力電力値と目的電力値
とを比較し、出力電力値を目的電力値に維持すべく加減
した増幅率信号を出力する。また、定電流制御部46
は、与えられた出力電流値と目的電流値とを比較し、出
力電流値を目的電流値に維持すべく加減した増幅率信号
を出力する。また、負荷インピーダンス算出部42は、
与えられた出力電圧値信号及び出力電流値信号から負荷
インピーダンスを算出し、この負荷インピーダンスの範
囲に応じて、制御特性選択部47を制御する。ここで、
負荷インピーダンスが所定の範囲より小さいときには、
制御特性選択部47は、定電流制御部46で得られた増
幅率信号を通過させ、この増幅率信号は、D/A変換回
路34aを介して、可変増幅回路34へ与えられ、この
可変増幅回路34は、与えられた増幅率信号に応じて高
周波の増幅率を調節する。
【0031】つまり、図5に示すように、負荷インピー
ダンスが所定の範囲より小さいときには、出力高周波は
定電流制御される。ここで、図中の定電流制御領域の特
性曲線α、β、γは、高周波焼灼処置具3の種類に応じ
て処置具選択スイッチ12bで選択した目的電流値の違
いによる特性の違いを示している。即ち、高周波焼灼処
置具3の電極21aがループ電極のように小さい電極2
1aである場合には、電極21aを流れる電流密度が大
きく、電極21aの加熱が速いので、小さい目的電流値
が選択され、図中の例えば特性曲線αに示す制御特性が
得られる。また、電極21aがローラ電極のように大き
い電極21aである場合には、電極21aを流れる電流
密度が小さく、電極21aの加熱が遅いので、大きい目
的電流値が選択され、図中の例えば特性曲線γに示す制
御特性が得られる。これにより、高周波焼灼処置具3の
電極21aの種類の違いによる処置対象部位2aへの加
熱量の違いが減少され、処置対象部位2aの負荷インピ
ーダンスの増加の速さの違いが減少する。
【0032】加熱された処置対象部位2aの生体組織
は、水分が減少して変性すると、負荷インピーダンスが
増加し、負荷インピーダンスは定格負荷インピーダンス
から所定の範囲の値となる。すると、出力電圧が増加
し、処置対象部位2aに対して、切除或いは凝固作用が
開始する。負荷インピーダンスが所定の範囲の値になる
と、負荷インピーダンス算出部42で算出された負荷イ
ンピーダンス値を得た制御特性選択部47は、定電力制
御部45で得られた増幅率信号を通過させて、D/A変
換回路34aを介して可変増幅回路34へ与える。つま
り、図5に示すように、負荷インピーダンスが所定の範
囲の間にあるときには、出力高周波は定電力制御され
る。
【0033】また、負荷インピーダンスが所定の範囲よ
り大きくなると、負荷インピーダンス算出部42で算出
された負荷インピーダンス値を得た制御特性選択部47
は、定電圧制御部44で得られた増幅率信号を通過させ
て、D/A変換回路34aを介して可変増幅回路34へ
与える。つまり、図5に示すように、負荷インピーダン
スが所定の範囲より大きいときには、出力高周波は定電
圧制御される。
【0034】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、処置対象部位2aの負荷インピーダンスが所定の範
囲より小さいときには、出力高周波が定電流制御され、
このとき、高周波焼灼処置具3の能動電極部21の電極
21aの形状等の違いに応じて、異なる目的電流値に維
持するように出力高周波が定電流制御される。これによ
り、フットスイッチ5操作時点から切除・凝固作用が開
始する時点までの遅れ時間の違いが減少し、この遅れ時
間の違いによる操作感覚の違いが減少し、操作性が向上
するという効果が得られる。また、処置対象部位2aの
負荷インピーダンスが、処置対象部位2aに対して切除
・凝固作用を与えることができる所定の範囲であるとき
には、出力高周波は定電力制御される。これにより、切
除・凝固作用を与えるために処置対象部位2aに与えら
れる高周波エネルギーが安定し、操作性が向上する。ま
た、処置対象部位2aの負荷インピーダンスが所定の範
囲より大きいときには、出力高周波は定電圧制御される
ことで、出力電力が過大になることが防止され、且つ安
定してアーク放電を発生させることができる。
【0035】なお、処置具選択スイッチ12bで選択す
る選択項目は、電極形状の種類を示す情報に限らず、例
えば、電極の大きさや体積を示す情報であってもよい
し、電極の材質を示す情報であってもよい。このとき、
一般に、電極の大きさや体積及び材質の情報は、加熱を
開始してから切除・凝固作用が開始するまでの遅れ時間
と相関しており、これらの情報から目的電流値を選択す
ることが可能である。例えば、同一電圧を用いた場合、
目的電流値を変化させることで、遅れ時間を調整でき
る。これにより、術者の経験や技能に対応して、切開、
凝固作用までの時間を選択又は可変にすることができ
る。また、処置具選択スイッチ12bで選択する選択項
目は、電極形状、電極の大きさや体積、材質等の情報を
特定可能な、電極の型番等の電極の種類を識別可能な名
称に対応した情報であってもよい。また、フットスイッ
チ5の切除用スイッチ5aと凝固用スイッチ5bの操作
の別に応じて、つまり切除や凝固等の作用の別に応じ
て、高周波の波形を制御するばかりでなく、電流値を制
御してもよい。
【0036】図6は第1の実施の形態の第1の変形例に
係り、高周波焼灼処置具の構成を示す説明図である。な
お、本変形では、前記第1の実施の形態と同様に構成さ
れている部位には同じ符号を付してその説明を省略す
る。図6に示す本変形例のように、前記第1の実施の形
態のモノポーラ式の高周波焼灼処置具3(図1参照)の
代わりに、バイポーラ式の高周波処置具3aを高周波焼
灼電源装置4に接続して使用してもよい。前記高周波処
置具3aは、例えば、患者2の処置対象部位2aに接触
される2つの電極71a、71bを備えた能動電極部7
1と、これら電極71a、71bを高周波焼灼電源装置
4の出力端子11a、11bにそれぞれ電気的に接続す
るケーブル72a、72bを有して構成されている。本
変形例で述べたように、電気外科手術装置1を構成する
高周波焼灼処置具は、モノポーラ式であってもバイポー
ラ式であってもよい。
【0037】図7は第1の実施の形態の第2の変形例に
係り、制御回路の構成を示すブロック図である。なお、
本変形例では、前記第1の実施の形態と略同様に構成さ
れている部位には同じ符号を付してその説明を省略す
る。また、前記第1の実施の形態と異なる点を主に説明
する。
【0038】本変形例は、前記第1の実施の形態と同様
の機能を有しており、図4を参照して説明した制御回路
32の実装形態の一例を示すものである。図7に示すよ
うに、本変形例の制御回路32では、波形制御部41
と、増幅率加減部44cと、増幅率加減部45cと、増
幅率加減部54と、制御特性選択部47は、マイクロプ
ロセッサ32aにより構成されている。また、負荷イン
ピーダンス算出部42(図4参照)は、同様の役割のハ
ードウェア回路である負荷インピーダンス測定回路10
1で構成され、出力電力算出部43(図4参照)は、同
様の役割のハードウェア回路である出力電力測定回路1
02で構成され、電圧値比較部44b(図4参照)は、
同様の役割のハードウェア回路である電圧値比較回路1
12で構成され、目的電圧値記憶部44a(図4参照)
は、同様の役割のハードウェア回路であるトリマ111
で構成され、電力値比較部45b(図4参照)は、同様
の役割のハードウェア回路である電力値比較回路122
で構成され、目的電力値記憶部45a(図4参照)は、
同様の役割のハードウェア回路であるトリマ121で構
成され、電流値比較部53(図4参照)は、同様の役割
のハードウェア回路である電流値比較回路133で構成
され、目的電流値記憶部51a、51b、51c(図4
参照)は、同様の役割のハードウェア回路であるトリマ
131a、131b、131cで構成され、目的電流値
選択部52(図4参照)は、同様の役割のハードウェア
回路である目的電流値選択回路132で構成されてい
る。また、出力信号がマイクロプロセッサ32aへ与え
られないハードウェア回路の出力からは、適宜A/D変
換回路が削除され、出力信号がマイクロプロセッサ32
aへ直接へ与えられるハードウェア回路の出力には、適
宜A/D変換回路が挿入されている。また、出力電圧測
定回路36、出力電流測定回路37、負荷インピーダン
ス測定回路101、出力電力測定回路102、トリマ1
11、電圧値比較回路112、トリマ121、電力値比
較回路122、トリマ131a、131b、131c、
電流値比較回路133の各回路の出力信号は、各回路の
出力値に対応した電圧の信号であってもよいことは勿論
である。
【0039】本変形例のように制御回路32を実装する
と、制御回路32を構成する機能を例えばすべてマイク
ロプロセッサ32aで実装した場合に比べて、制御回路
32の処理を速くすることができるという利点がある。
【0040】(第2の実施の形態)図8ないし図10は
本発明の第2の実施の形態に係り、図8は操作パネルの
構成を示す説明図、図9は制御回路の構成を示すブロッ
ク図、図10は操作手順を説明するための説明図であ
る。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と
略同様に構成されている部位には同じ符号を付してその
説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と異なる
点を主に説明する。
【0041】図8に示すように、本実施の形態では、前
記第1の実施の形態の操作パネル12(図2参照)の代
わりに、操作パネル201が設けられている。この操作
パネル201では、処置具選択スイッチ12bにより選
択される選択項目を表示する表示部12aは、電極形状
等の高周波焼灼処置具3の種類を示す選択項目に加え
て、電極形状等の高周波焼灼処置具3の種類を自動的に
選択する動作モードを選択するための例えば「電極自動
選択」と記された選択項目202を含んでいる。
【0042】図9に示すように、本実施の形態では、前
記第1の実施の形態の制御回路32(図4参照)の代わ
りに、制御回路211が設けられている。この制御回路
211では、処置具選択スイッチ12bから定電流制御
部46へ与えられる信号の途中に、処置具自動選択部2
21が挿入されている。
【0043】前記処置具自動選択部221は、例えばフ
ットスイッチ5が操作されるタイミングで、負荷インピ
ーダンス算出部42で算出された負荷インピーダンスを
記憶する負荷インピーダンス記憶部231と、この負荷
インピーダンス記憶部231に記憶された負荷インピー
ダンス値と、各高周波焼灼処置具3の電極を帰還電極部
23に短絡させた際のそれぞれのインピーダンス値とを
比較し、例えば最もインピーダンスの近い高周波焼灼処
置具3を選択する処置具選択信号を得るインピーダンス
比較部232と、処置具選択スイッチ12bからの処置
具選択信号とインピーダンス比較部232で得られた処
置具選択信号とを選択的に通過させて定電流制御部46
へ与える処置具選択信号選択部233を有して構成され
ている。この処置具選択信号選択部233は、前記処置
具選択スイッチ12bにより選択項目202が選択され
ている際には、インピーダンス比較部232で得られた
処置具選択信号を通過させ、選択項目202以外が選択
されている際には、処置具選択スイッチ12bによる処
置具選択信号を通過させるようになっている。
【0044】次に、本実施の形態の作用を述べる。な
お、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と異なる
点を主に説明する。症例に先立ち、処置具選択スイッチ
12bで選択項目202を選択し、図4に示すように、
高周波焼灼処置具3の能動電極21の電極21aを帰還
電極23の所定の位置に接触させ、例えばフットスイッ
チ5の切除用スイッチ5aを操作する。すると、切除用
スイッチ5aを操作したことにより、高周波焼灼電源装
置4から高周波焼灼処置具3に高周波電流が出力され、
負荷インピーダンス算出部42により、高周波焼灼処置
具3短絡時のインピーダンスが算出され、インピーダン
ス記憶部231に記憶される。このとき、電極21aの
電極形状が小さい例えばループ電極の場合には、小さい
インピーダンス値が算出され、電極形状が大きい例えば
ローラ電極の場合には、大きいインピーダンス値が算出
される。そして、このインピーダンス記憶部231に記
憶された短絡時インピーダンス値に例えば最も近い短絡
時インピーダンスの高周波焼灼処置具3を選択する処置
具選択信号がインピーダンス比較部232により得ら
れ、この処置具選択信号は、処置具選択信号選択部23
3を通過して目的電流値選択部52へ与えられる。その
他の作用は、前記第1の実施の形態と同様である。ま
た、処置具選択スイッチ12bで選択項目202以外を
選択した場合の作用は、前記第1の実施の形態と同じで
ある。
【0045】なお、高周波焼灼処置具3は、負荷インピ
ーダンス算出部42等により短絡時インピーダンスを求
め易いように、帰還電極部23をインピーダンスの高い
例えば導電性のゴムで形成する等してもよい。また、処
置具選択スイッチ12bで選択項目202が選択されて
いる際には、過電流を防止するため、通常より出力電圧
を小さくするように制御する等してもよい。
【0046】以上説明した本実施の形態によれば、前記
第1の実施の形態の効果に加えて、次の効果を得ること
ができる。本実施の形態では、高周波焼灼処置具3の種
類を自動的に検出することができる。従って、選択対象
の高周波焼灼処置具3の種類が多い場合等には、高周波
焼灼処置具3の種類を選択する術者の負担が減り、操作
性が向上する。
【0047】なお、本発明は、上述の実施の形態のみに
限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々変形実施可能である。
【0048】[付記] (付記項1−1)処置対象部位に接触させて前記処置対
象部位に電気エネルギーを与えることで前記処置対象部
位に対して医療処置を施すための複数の種類の能動電極
を選択的に接続可能な電気外科手術装置において、前記
能動電極に与える電流の電流値を与えられた目的電流値
に維持する定電流制御手段を備えた電源と、前記複数の
種類の能動電極のうち前記電源に接続される能動電極の
種類に応じて前記目的電流値を選択する目的電流値選択
手段とを備えたことを特徴とする電気外科手術装置。
【0049】(付記項1−2)付記項1−1に記載の電
気外科手術装置であって、前記医療処置の種類を指示す
る入力手段と、前記入力手段から指示された前記医療処
置の種類に応じて前記電流を制御する手段とを備えたこ
とを特徴とする電気外科手術装置。
【0050】(付記項1−3)付記項1−1に記載の電
気外科手術装置であって、前記目的電流値選択手段は前
記複数の種類の能動電極のそれぞれに対応して予め設定
された複数の電流値のうちから前記目的電流値を選択す
ることを特徴とする電気外科手術装置。
【0051】(付記項1−4)付記項1−1に記載の電
気外科手術装置であって、前記医療処置は、前記処置対
象部位に対する切除処置を含む。
【0052】(付記項1−5)付記項1−1に記載の電
気外科手術装置であって、前記医療処置は、前記処置対
象部位に対する凝固処置を含む。
【0053】(付記項1−6)付記項1−6に記載の電
気外科手術装置であって、前記凝固処置は、前記処置対
象部位に対する止血処置を含む。
【0054】(付記項1−7)付記項1−1に記載の電
気外科手術装置であって、前記能動電極は、電極がルー
プ状に形成されたループ電極を含む。
【0055】(付記項1−8)付記項1−1に記載の電
気外科手術装置であって、前記能動電極は、電極が帯状
に形成されたバンド電極を含む。
【0056】(付記項1−9)付記項1−1に記載の電
気外科手術装置であって、前記能動電極は、電極がロー
ラ状に形成されたローラ電極を含む。
【0057】(付記項1−10)付記項1−1に記載の
電気外科手術装置であって、前記目的電流値選択手段に
対して前記能動電極の種類を示す情報を指示する入力手
段を備えた。
【0058】(付記項1−11)付記項1−10に記載
の電気外科手術装置であって、前記能動電極の種類を示
す情報は、前記能動電極の形状を示す情報を含む。
【0059】(付記項1−12)付記項1−10に記載
の電気外科手術装置であって、前記能動電極の種類を示
す情報は、前記能動電極の大きさを示す情報を含む。 (付記項1−13)付記項1−10に記載の電気外科手
術装置であって、前記能動電極の種類を示す情報は、前
記能動電極の材質を示す情報を含む。
【0060】(付記項1−14)付記項1−10に記載
の電気外科手術装置であって、前記能動電極の種類を示
す情報は、前記能動電極の体積を示す情報を含む。
【0061】(付記項1−15)付記項1−10に記載
の電気外科手術装置であって、前記能動電極の種類を示
す情報は、前記能動電極の種類を識別可能な名称に対応
した情報を含む。
【0062】(付記項1−16)付記項1−2に記載の
電気外科手術装置であって、前記電流を制御する手段
は、電流値を制御する。
【0063】(付記項1−17)付記項1−2に記載の
電気外科手術装置であって、前記電流を制御する手段
は、前記電流の波形を制御する。
【0064】(付記項1−18)付記項1−1に記載の
電気外科手術装置であって、前記電流の電圧値を測定す
る電圧値測定手段を備えた。
【0065】(付記項1−19)付記項1−1に記載の
電気外科手術装置であって、前記電流の電流値を測定す
る電流値測定手段を備えた。
【0066】(付記項1−20)付記項1−1に記載の
電気外科手術装置であって、前記電流の電力値を測定す
る電力値測定手段を備えた。
【0067】(付記項1−21)付記項1−1に記載の
電気外科手術装置であって、前記処置対象部位のインピ
ーダンス値を測定するインピーダンス測定手段を備え
た。
【0068】(付記項1−22)付記項1−21に記載
の電気外科手術装置であって、前記定電流制御手段は、
前記インピーダンス測定手段で得られたインピーダンス
値が所定の値より小さいときに前記電流を制御する。
【0069】(付記項1−23)付記項1−1に記載の
電気外科手術装置であって、前記電源は、前記電流の電
圧値を一定に維持する定電圧制御手段を備えた。
【0070】(付記項1−24)付記項1−1に記載の
電気外科手術装置であって、前記電源は、前記電流の電
力値を一定に維持する定電力制御手段を備えた。
【0071】(付記項1−25)付記項1−10に記載
の電気外科手術装置であって、前記入力手段を操作する
ことで、前記医療処置にかかる時間が調節される。
【0072】(付記項1−26)付記項1−10に記載
の電気外科手術装置であって、前記入力手段を操作する
ことで、前記電流が流れ始めてから前記医療処置が開始
する遅れ時間が調節される。
【0073】(付記項2−1)付記項1−1ないし付記
項1−3に記載の電気外科手術装置であって、前記能動
電極の種類を検出し前記目的電流値選択手段を制御する
能動電極種類検出手段を備えた。
【0074】(付記項2−2)付記項2−1に記載の電
気外科手術装置であって、前記能動電極と対をなす電極
である帰還電極と、前記能動電極と前記帰還電極とを短
絡させた際のインピーダンス値を検出する短絡インピー
ダンス検出手段とを備え、前記能動電極種類検出手段
は、前記短絡インピーダンス検出手段で検出されたイン
ピーダンス値により前記能動電極の種類を検出する。
【0075】(付記項2−3)付記項2−2に記載の電
気外科手術装置であって、前記帰還電極は、導電性のゴ
ムで形成した。
【0076】(付記項2−4)付記項2−1に記載の電
気外科手術装置であって、前記能動電極に備えられた対
の電極と、前記対の電極を短絡させた際のインピーダン
ス値を検出する短絡インピーダンス検出手段とを備え、
前記能動電極種類検出手段は、前記短絡インピーダンス
検出手段で検出されたインピーダンス値により前記能動
電極の種類を検出する。
【0077】(付記項3−1)処置対象部位に接触して
前記処置対象部位に電気エネルギーを与えることで前記
処置対象部位に対して医療処置を施す複数の種類の処置
具を接続可能な電気外科手術装置において、複数の電流
値のうちから任意の1つの電流値を選択するための電流
値選択手段と、前記電流値選択手段で選択された電流値
に出力電流の電流値を維持する定電流源とを備えたこと
を特徴とする電気外科手術装置。
【0078】(付記項3−2)付記項3−1に記載の電
気外科手術装置であって、前記電流値選択手段は、前記
複数の種類の処置具のうち接続される処置具の種類に応
じて前記複数の電流値のうちから1つの電流値を選択す
る。
【0079】(付記項3−3)付記項3−1に記載の電
気外科手術装置であって、前記処置具に設けられ前記処
置対象部位に接触する2つの電極と、前記2つの電極接
触させたときの接触抵抗値を測定する接触抵抗測定手段
とを備え、前記前記電流値選択手段は、前記接触抵抗値
に応じて、前記複数の電流値のうちから1つの電流値を
選択する。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
処置具の違いによる作用開始の遅れ時間の違いを減少し
て、操作感覚の違いを減少することで、操作性を向上で
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は本発明の第1の実施の形態に
係り、図1は電気外科手術装置の全体構成を示す説明図
【図2】操作パネルの構成を示す説明図
【図3】高周波焼灼電源装置の構成を示すブロック図
【図4】制御回路の構成を示すブロック図
【図5】負荷インピーダンスに対する出力電力の特性を
示す説明図
【図6】第1の実施の形態の第1の変形例に係り、高周
波焼灼処置具の構成を示す説明図
【図7】第1の実施の形態の第2の変形例に係り、制御
回路の構成を示すブロック図
【図8】図8ないし図10は本発明の第2の実施の形態
に係り、図8は操作パネルの構成を示す説明図
【図9】制御回路の構成を示すブロック図
【図10】操作手順を説明するための説明図
【図11】図11ないし図13は従来技術の説明で参照
し、図11は電極の形状を示す説明図で、(A)はルー
プ電極の形状を示す説明図、(B)はバンド電極の形状
を示す説明図、(C)はローラ電極の形状を示す説明図
【図12】負荷インピーダンスに対する出力電力の特性
を示す説明図
【図13】負荷インピーダンス及び出力電圧の経時変化
特性を示す説明図
【符号の説明】
1…電気外科手術装置 3、3a…高周波焼灼処置具 4…高周波焼灼電源装置 5…フットスイッチ 5a…切除用スイッチ 5b…凝固用スイッチ 12b…処置具選択スイッチ 21…能動電極部 21a…電極 32…制御回路 33…波形発生回路 34…可変増幅回路 36…出力電圧測定回路 37…出力電流測定回路 41…波形制御部 46…定電流制御部 71…能動電極部 71a、71b…電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大山 雅英 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 原野 健二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C060 KK03 KK04 KK09 KK10 KK15 KK17 KK23 KK30 KK47

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処置対象部位に接触させて前記処置対象部
    位に電気エネルギーを与えることで前記処置対象部位に
    対して医療処置を施すための複数の種類の能動電極を選
    択的に接続可能な電気外科手術装置において、 前記能動電極に与える電流の電流値を与えられた目的電
    流値に維持する定電流制御手段を備えた電源と、 前記複数の種類の能動電極のうち前記電源に接続される
    能動電極の種類に応じて前記目的電流値を選択する目的
    電流値選択手段とを備えたことを特徴とする電気外科手
    術装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電気外科手術装置であっ
    て、 前記医療処置の種類を指示する入力手段と、 前記入力手段から指示された前記医療処置の種類に応じ
    て前記電流を制御する手段とを備えたことを特徴とする
    電気外科手術装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の電気外科手術装置であっ
    て、 前記目的電流値選択手段は前記複数の種類の能動電極の
    それぞれに対応して予め設定された複数の電流値のうち
    から前記目的電流値を選択することを特徴とする電気外
    科手術装置。
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