JP2000245725A - 回転ストッパー装置及びこれを備えたx線断層撮影装置 - Google Patents

回転ストッパー装置及びこれを備えたx線断層撮影装置

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JP2000245725A
JP2000245725A JP11051253A JP5125399A JP2000245725A JP 2000245725 A JP2000245725 A JP 2000245725A JP 11051253 A JP11051253 A JP 11051253A JP 5125399 A JP5125399 A JP 5125399A JP 2000245725 A JP2000245725 A JP 2000245725A
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stopper
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ray
rotating
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Kazuo Niizaka
一男 新坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転体を静かに、安全に回転させることがで
き、しかも回転体の回転角範囲を極めて大幅に広げるこ
とができ、そしてその範囲を極めて簡単に調整できる回
転ストッパー装置及びこれを備えたX線断層撮影装置を
得ること。 【解決手段】 本発明の回転ストッパー装置29は、一
平面の直径方向に、回転中心Coから円周部にわたって
所定の距離を円滑に往復移動できるようにショックアブ
ソーバ2912が取り付けられた回転テーブル2910
と、前記回転テーブル2910の前記一平面に対して互
いに平行に所定の間隔を開けて配設され、前記ショック
アブソーバ2912の往復移動範囲内で所定のピッチで
螺旋状にガイド溝2922が形成されており、前記ガイ
ド溝2922の両端部にそれぞれストッパーブロック2
923、2924が調整自在に取り付けられている溝カ
ム3920とから構成し、前記ガイド溝2922内に前
記ショックアブソーバ2912のカムフォロア2913
を挿入して組み込まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転装置が所定の
回転角範囲を越えて回転することを防止する回転ストッ
パー装置、特にその回転装置が、X線管球装置とX線検
出装置とを所定の関係で配設されているX線照射装置を
備え、これが回転駆動されて、被検体の所望の部位の断
層画像を得ることができるX線断層撮影装置における前
記X線照射装置が所定の回転角範囲を越えて回転するこ
とを防止する回転ストッパー装置に用いて好適な回転ス
トッパー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】先ず、従来技術の回転ストッパー装置を
備えたX線断層撮影装置を採り上げて、その従来技術の
回転ストッパー装置の構造、構成を図6乃至図8を参照
しながら説明する。図6は従来技術の回転ストッパー装
置を備えたX線断層撮影装置の略線的な外観斜視図、図
7は図6に示した従来技術の回転ストッパー装置の拡大
平面図、そして図8は図7に示した回転ストッパー装置
のA−A線上における断面側面図である。
【0003】図6において、符号11は全体として従来
技術のX線断層撮影装置を指す。このX線断層撮影装置
11は寝台部12とX線断層撮影本体部13とから構成
されている。寝台部12はX線が、例えば、カーボンフ
ァイバーのような透過できる材料で形成されており、被
検体Bを寝かした状態で後記の主回転テーブル1530
の円形貫通孔1531及び本体フレーム16の円形貫通
孔1611内を通過できる大きさで構成されている。
【0004】一方のX線断層撮影本体部13は、所定の
奥行きのある保護カバー14に覆われ、X線管球装置1
510とX線検出装置1520と回転中心軸Coを中心
に形成された円形貫通孔1531が開けられている主回
転テーブル1530などとから構成されているX線照射
装置15と、このX線照射装置15を回転支持する本体
フレーム16と、前記X線照射装置15を回転させる回
転駆動装置(不図示)と、前記X線照射装置15に接続
されている複数本のケーブル(不図示)を収納するケー
ブル収納装置18と、前記X線照射装置15の回転を停
止させる回転ストッパー装置19などが内蔵されて構成
されている。前記X線管球装置1510と前記X線検出
装置1520とは、前記主回転テーブル1530の円形
貫通孔1531を挟んで互いに対向した位置に取り付け
られている。
【0005】前記X線照射装置15は本体フレーム16
に回転可能に取り付けられている。この本体フレーム1
6は垂直に配設されており、その少なくとも一方の面が
平面に仕上げられ、中央部に前記寝台部12を搬入でき
る大きさの直径の円形貫通孔1611が形成されてい
る。そしてこの本体フレーム16の一方の前記平面側に
前記主回転テーブル1530(図6)が軸受け(不図
示)を介して取り付けられている。図7に示した2本の
一点鎖線が直交する交点Coは主回転テーブル1530
の回転中心軸でもある。
【0006】また、前記回転ストッパー装置19は、前
記主回転テーブル1530に連結されて前記の本体フレ
ーム16の背後に取り付けられている。この回転ストッ
パー装置19は、図7及び図8に示したように、回転テ
ーブル1910と前記本体フレーム16の一部分である
ストッパーフレーム1920を主体に構成されている。
【0007】回転テーブル1910は、前記のように主
回転テーブル1530の回転機構に取り付けられていて
一体的に回転する構成部材であり、その中心部には、前
記寝台部12を搬入することができる直径の円形貫通孔
1911が形成されている。そして、図7に図示の状態
において回転テーブル1910の下方の円周部を一部カ
ットして形成した直線部1912に凸型の回転ストッパ
ー1913が固定されている。従って、この回転ストッ
パー1913は回転テーブル1910が回転中心Coを
中心にして回転する場合に一体で回転する。
【0008】一方のストッパーフレーム1920にも、
前記寝台部12を搬入することができる大きさの貫通孔
1921が形成されている。このストッパーフレーム1
920の平面に対して前記回転テーブル1910の回転
面が平行になるように回転テーブル1910が配設され
る。回転テーブル1910は前記のように主回転テーブ
ル1530と一体的に回転するが、回転テーブル191
0の対向面のストッパーフレーム1920の平面に固定
されている円形ガイドレール1928に回転テーブル1
910の外周部内面が取り付けられて回転案内されるよ
うに構成されている。
【0009】また、ストッパーフレーム1920の下方
には円弧状にガイドレール1922が固定されており、
そのガイドレール1922上をスライドできるように可
動ストッパー1923が取り付けられており、そして円
弧状ガイドレール1922の両端部の近傍内側には固定
ストッパー1924、1925が、そのれらの近傍外側
にはショックアブソーバ1926、1927がそれぞれ
固定されている。これら各ショックアブソーバ192
6、1927の先端部は前記各固定ストッパー192
4、1925の内側の先端部よりも更に内側に突出する
ように取り付けられている。
【0010】以上のような構造で構成されている従来技
術の回転ストッパー装置19を備えたX線断層撮影装置
11は次のように作動する。即ち、被検体Bの断層映像
を撮る場合には、被検体Bを寝かせた寝台部12をX線
断層撮影本体部13の円形貫通孔1611、1531、
1911及び貫通孔1921内に搬入し、一方、主回転
テーブル1530を、従って前記X線照射装置15を回
転駆動装置(不図示)で、例えば、図6において矢印R
で示した時計方向(図7においては反時計方向になる)
に1回転させながらX線を照射し、被検体Bを透過した
X線をX線検出装置1520で断層データを検出して外
部に配設されているコンピュータなどの画像処理装置へ
導出し、所望の断層映像を得る。
【0011】前記回転ストッパー装置19は、X線照射
装置15(主回転テーブル1530)の回転に伴って、
その回転テーブル1910も図7に示した位置から矢印
Rで示したように反時計方向に回転する。回転テーブル
1910が1回転すると、回転ストッパー1913が可
動ストッパー1923に左側に当接する。その状態のま
まで回転を続けると、可動ストッパー1923も円弧状
ガイドレール1922に沿って共に回転する。可動スト
ッパー1923がショックアブソーバ1926に当接す
ると、回転テーブル1910の回転速度が減速し、更に
回転すると、可動ストッパー1923が固定ストッパー
1924に当接し、回転テーブル1910が停止する。
回転テーブル1910が前記回転方向と逆の方向に回転
しても、回転ストッパー装置19の動作は同一であるの
で、その説明を省略する。
【0012】通常、X線断層撮影装置11においては、
主回転テーブル1530の回転制御はモータで制御さ
れ、主回転テーブル1530は可動ストッパー1923
が固定ストッパー1924、1925に当接する迄の所
定の回転位置で停止するのであるが、何らかの理由によ
り主回転テーブル1530が所定の回転角範囲を越えて
回転する非常事態の発生も考えられ、そのような場合を
考慮して前記回転ストッパー装置19が付属されている
ものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のような
回転ストッパー装置19においては、下記のような問題
点がある。即ち、 1.主回転テーブル1530の停止は、回転ストッパー
1913が直接的に行うのではなく、可動ストッパー1
923を介して行われるため、信頼性が劣る 2.可動ストッパー1923が回転ストッパー1913
に当接すると、音が発生する。 3.可動ストッパー1923が円弧状ガイドレール19
22上をスライドする場合に走行音が発生する。 4.可動ストッパー1923の可動範囲の調整は円弧状
ガイドレール1922の交換が必要となり、簡単に調整
ができない などを挙げることができる。
【0014】本発明は、これらの課題を解決しようとす
るものであって、回転体を静かに、安全に回転させるこ
とができ、しかも回転体の回転角範囲を極めて大幅に広
げることができ、そしてその範囲を極めて簡単に調整で
きる回転ストッパー装置及びこれを備えたX線断層撮影
装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】従って、請求項1に記載
の本発明では、回転ストッパー装置を、一平面の直径方
向に、回転中心から円周部にわたって所定の距離を円滑
に往復移動できるように第1のストッパー部材が取り付
けられた回転テーブルと、前記回転テーブルの前記一平
面に対して互いに平行に所定の間隔を開けて配設され、
前記第1のストッパー部材の往復移動範囲内で所定のピ
ッチで螺旋状にガイド溝が形成されており、前記ガイド
溝の両端部にそれぞれ第2のストッパー部材が取り付け
られている溝カムとから構成し、前記ガイド溝内に前記
ストッパー部材の先端部を挿入して組み立てることによ
り前記課題を解決している。
【0016】また、請求項2に記載の本発明の回転スト
ッパー装置を備えたX線断層撮影装置では、ほぼ垂直に
配設され本体フレームと、貫通孔が形成され、前記本体
フレームに回転可能に支持された主回転テーブルと、そ
の主回転テーブルの前記貫通孔を挟んで互いに対向する
ように配設されたX線管球装置とX線検出装置とからな
るX線照射装置と、前記主回転テーブルを回転駆動させ
る回転駆動装置と、前記主回転テーブルに連結され、そ
の主回転テーブルが所定の回転角範囲を越えて回転する
ことを防止する回転ストッパー装置と、被検体を載置
し、前記X線管球装置からのX線に照射させるための寝
台装置とから構成されているX線断層撮影装置におい
て、前記回転ストッパー装置を、前記主回転テーブルに
連結され、一平面の直径方向に、回転中心から円周部に
わたって所定の距離を円滑に往復移動できるように第1
のストッパー部材が取り付けられた回転テーブルと、前
記本体フレームに取り付けられ、前記回転テーブルの前
記一平面に対して互いに平行に所定の間隔を開けて配設
され、前記第1のストッパー部材の往復移動範囲内でガ
イド溝が所定のピッチで螺旋状に形成されており、前記
ガイド溝の両端部に第2のストッパー部材がそれぞれ取
り付けられている溝カムとから構成し、前記ガイド溝内
に前記ストッパー部材の先端部を挿入して組み立てるこ
とにより前記課題を解決している。
【0017】従って、請求項1に記載の本発明によれ
ば、回転体を静かに回転させることができ、しかも回転
体の非常時の回転を誤差動を起こすことなく防止し、し
かも回転体の回転角範囲を極めて大幅に広げることがで
き、そしてその範囲を極めて簡単に調整できる。また、
請求項2に記載の本発明によれば、前記本発明の回転ス
トッパー装置をX線断層撮影装置に用いることにより、
X線断層撮影装置を極めて安全に、しかも静かに運転で
き、被検者の不安を解消することができる。また、検査
内容によって、X線照射装置の回転角範囲を容易に増減
することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1及び第2の実
施形態の回転ストッパー装置を図を用いて説明するが、
それらの説明に当たっては、回転体としてX線断層撮影
装置を採り挙げ、本発明の回転ストッパー装置を備えた
X線断層撮影装置として説明する。図1は本発明の第1
の実施形態の回転ストッパー装置を備えたX線断層撮影
装置の回転中心を通る垂線上における一部断面側面図、
図2は図1に示したX線断層撮影装置のA−A線から矢
示の方向に見た前記第1の実施形態の回転ストッパー装
置の平面図、図3は図2の回転ストッパー装置における
A−A線上における断面図、図4は本発明の第2の実施
形態の回転ストッパー装置の平面図、そして図5は図4
示した回転ストッパー装置のA−A線上における断面図
である。なお、本発明のX線断層撮影装置の構成におい
て、従来技術のX線断層撮影装置11の構成と同一の構
成部分には同一の符号を付して説明する。
【0019】先ず、本発明の第1実施形態の回転ストッ
パー装置を備えたX線断層撮影装置の構造、構成を図1
乃至図3を用いて説明する。本発明のX線断層撮影装置
は全体としては、従来技術のX線断層撮影装置11と同
様に、寝台部12(不図示、図6を参照のこと)と、図
1に示した、以下に説明するX線断層撮影本体部23と
から構成されている。寝台部12は従来のものと同一で
あるので、その説明は省略する。
【0020】この実施形態におけるX線断層撮影本体部
23の構成は、保護カバー14(図1には二点鎖線La
で示した)内に、X線照射装置15と、このX線照射装
置15を回転支持する本体フレーム16と、前記X線照
射装置15を回転させる回転駆動装置17と、前記X線
照射装置15に接続されている複数本のケーブルWを収
納するケーブル収納装置18と、前記X線照射装置15
の回転を停止させる本発明の第1実施形態の回転ストッ
パー装置29などが内蔵されて構成されている。
【0021】そして、このX線断層撮影本体部23も本
体フレーム16を中心に構成されており、本体フレーム
16の一部分に形成されている軸受け円筒部1610の
円形貫通孔1620の内周面に、その幅方向に配設され
た一対の軸受け1710、1711を介して回転シャフ
ト1720が回転自在に取り付けられている。符号17
12はカラーであり、軸受け1710の外端面は軸受け
押さえ1713で、軸受け1711の外端面は軸受け押
さえ1714で固定されている。
【0022】前記回転シャフト1720の円形貫通孔1
711内には、前記寝台部12を搬入できる内径で所定
の長さのパイプ1730が貫通して水平状態に配設さ
れ、本体フレーム16の他の部分にパイプ押さえ173
1を用いて支持、固定されている。
【0023】前記回転シャフト1720の一端部(図2
において右側)には、回転駆動装置17の一部分を構成
する従動側プーリ1741が固定されており、モーター
1740により回転駆動される駆動側プーリ1742に
よりタイミングベルト1743を介して回転駆動され
る。
【0024】また、前記回転シャフト1720の他端部
(図1において左側)には、主回転テーブル1530が
固定されており、その中央部にも前記パイプ1730を
十分に挿通できる直径の円形貫通孔1531が開けられ
ている。この主回転テーブル1530の外側面側(図1
においては左側)には前記X線照射装置15が取り付け
られている。このX線照射装置15も主回転テーブル1
530の前記円形貫通孔1531の近傍に、その円形貫
通孔1531を挟んで、互いに相対向して一対のブラケ
ット1541、1542が配設、固定されており、一方
のブラケット1541にはフィルター部1550及び取
付けプレート1542を介して前記X線管球装置151
0が、他方のブラケット1542には前記X線検出装置
1520が取り付けられて構成されている。符号151
1、1512はX線管球を指す。
【0025】また、前記主回転テーブル1530の内側
面側(図1においては右側)には、ケーブル収納装置1
8が取り付けられている。このケーブル収納装置18内
には、一端が前記X線照射装置15に接続され、他端が
X線断層撮影本体部23の外部の固定部に配設されてい
る電源装置やコンピュータなどの前記画像処理装置に接
続されている複数本のケーブルWが収納されている。な
お、このケーブル収納装置18の詳細な構造、主回転テ
ーブル1530への詳細な取付け構造は本発明の主要部
ではないので、本明細書ではこのケーブル収納装置28
の詳細な説明は省略するが、その詳細な構造、構成は本
出願人が同日付けで出願した特許願(整理番号9900
039301「X線断層撮影装置」)に開示されている
ので参照されたい。
【0026】次に、本発明の第1実施形態の回転ストッ
パー装置29の構造、構成を図2及び図3をも併せて用
いて説明する。この回転ストッパー装置29は、前記従
動側プーリ2741の側面に固定された環状の回転テー
ブル2910と本体フレーム16の一部1630に固定
された環状の溝カム2920とから構成されている。前
記回転テーブル2910は、図3に示したように、一平
面の直径方向に、回転中心Coから円周部にわたって所
定の長さの1本の直線ガイドレール2911が敷設され
ており、この直線ガイドレール2911上を円滑に往復
移動できるように第1のストッパー部材であるショック
アブソーバ2912が取り付けられている。このショッ
クアブソーバ2912の溝カム2920側の端部にはカ
ムフォロア2913が取り付けられている。
【0027】一方の前記溝カム2920は、溝カムプレ
ート2921に支持されており(図1)、そのカム面が
前記回転テーブル2910の前記一平面に対して互いに
平行に所定の間隔を開けて、即ち、前記直線ガイドレー
ル2911、前記ショックアブソーバ2912とで形成
される高さにほぼ相当する間隔を開けて配設され、そし
て前記ショックアブソーバ2912の往復移動範囲内
で、図2に示した例では、少なくとも0度から540度
の角範囲にわたって所定のピッチで螺旋状に1条のガイ
ド溝2922が形成されており、このガイド溝2922
の両端部に第2のストッパー部材であるストッパーブロ
ック2923、2924がそれぞれ取り付けられてい
る。そして回転テーブル2910と溝カム2920と
は、前記ショックアブソーバ2912の端部に取り付け
られたカムフォロア2913が前記ガイド溝2922内
に挿入されて組み立てられている。
【0028】次に、X線断層撮影装置における前記のよ
うな構造、構成の回転ストッパー装置29の動作を説明
する。X線断層撮影装置1により被検体Bの断層映像を
撮る場合には、被検体Bを寝かせた寝台部12をX線断
層撮影本体部13のパイプ2730内に搬入し、その
後、主回転テーブル1530を、従って前記X線照射装
置15をモータ1740からなる回転駆動装置27で、
例えば、図2において矢印Rで示した時計方向に少なく
とも1回転させながらX線を照射し、被検体Bを透過し
たX線をX線検出装置1520で断層データを検出して
外部に配設されているコンピュータなどの画像処理装置
へ導出し、所望の2次元或いは3次元の断層映像を得る
ものである。
【0029】X線照射装置25の回転すると、カムフォ
ロア2913も溝カム2920のガイド溝2922にな
らいながら移動する。図2に図示の場合、225度から
315度間で直径方向の長さの違いにより、ショックア
ブソーバ2912が直径方向にスライドしながら移動す
る。このX線断層撮影装置は、既に、〔従来の技術〕の
項で説明したように、X線照射装置25の回転制御はモ
ータ1740で制御され、徐々に減速して所定の停止位
置で停止するのであるが、何らかの理由によりX線照射
装置25が所定の回転角範囲を越えて回転する場合に
は、前記ショックアブソーバ2912がストッパの機能
も備えていることから、ガイド溝2922の回転送り端
及び回転戻り端で、それぞれのストッパーブロック29
23、2924に当接して非常停止する。
【0030】前記540度の可動範囲を狭く、或いは広
くしたい場合は、ショックアブソーバ2912と両スト
ッパーブロック2923、2924とが干渉しない任意
角度で両ストッパーブロック2923、2924をガイ
ド溝2922上を移動させることにより調整でき、容易
に変更することができる。また、この回転ストッパー装
置29は、前記溝カム3920の直径を大きくすること
により、0度から無限大に近い回転にまで対応させるこ
とができる。
【0031】次に、図4及び図5に、本発明の第2実施
形態の回転ストッパー装置39の構造、構成を示した。
この回転ストッパー装置39は第1実施形態の回転スト
ッパー装置29の構造、構成と実質的に変わらず、同一
の構造、構成部分には同一の符号を付して、それらの詳
細な説明を省略する。この回転ストッパー装置39を構
成する回転テーブル3910には、図5に示したよう
に、一平面の直径方向に敷設されている1本の直線ガイ
ドレール2911上に第1のストッパー部材であるスラ
イドブロック3912が円滑に往復移動できるように取
り付けられており、そのスライドブロック3912の先
端部にカムフォロア3913が取り付けられている。
【0032】そして、この回転ストッパー装置39を構
成する一方の溝カム3920の1条の螺旋状のガイド溝
2922の両端部には、第2のストッパー部材であるシ
ョックアブソーバ3923、3924がそれぞれ取り付
けられている。そして回転テーブル3910と溝カム3
920とは、前記スライドブロック3912の先端部に
取り付けられたカムフォロア3913が前記ガイド溝3
922内に挿入されて組み立てられている。この回転ス
トッパー装置39の動作も前記第1実施形態の回転スト
ッパー装置29の動作と同様であるので、その説明を省
略する。
【0033】前記の実施形態では回転ストッパー装置を
備えた機器としてX線断層撮影装置を採り上げて説明し
たが、本発明の回転ストッパー装置はX線断層撮影装置
のみならず、この他、例えば、電気掃除機などに内蔵さ
れている電源コード巻き取り器などのコード切断防止用
としても応用できることを付言しておく。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の実施形態の回転ストッパー装置及びこれを備えたX線
断層撮影装置によれば、 1.回転部にストッパーが直接的に取り付けられている
ために誤動作が起きにくく、高い信頼性が得られる 2.螺旋状の溝カムを使用しているため、回転体の72
0度(2回転)以上の回転角度にも対応することができ
る 3.第2ストッパー部材を移動することにより、第1ス
トッパー部材を極めて簡単に可動範囲(回転角度)の調
整を行うことができる。 4.通常の回転動作中に両ストッパー部材が当接するこ
とがなく、音が静かである 5.溝カムを使用しているため、回転体を静かに回転さ
せることができる また、本発明の回転ストッパー装置をX線断層撮影装置
に用いることにより、前記の効果の他に、 6.X線断層撮影装置を極めて安全に、しかも静かに運
転でき、これまでの騒音の発生による被検者の不安を解
消することができる 7.検査内容によって、X線照射装置の回転角範囲を容
易に増減することができる など、数々の優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の回転ストッパー装
置を備えたX線断層撮影装置の回転中心を通る垂線上に
おける一部断面側面図である。
【図2】 図1に示したX線断層撮影装置のA−A線か
ら矢示の方向に見た前記第1の実施形態の回転ストッパ
ー装置の平面図である。
【図3】 図2の回転ストッパー装置におけるA−A線
上における断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態の回転ストッパー装
置の平面図である。
【図5】 図4示した回転ストッパー装置のA−A線上
における断面図である。
【図6】 従来技術の回転ストッパー装置を備えたX線
断層撮影装置の略線的な外観斜視図である。
【図7】 図6に示した従来技術の回転ストッパー装置
の拡大平面図である。
【図8】 図7に示した回転ストッパー装置のA−A線
上における断面側面図である。
【符号の説明】
12…寝台部、1510…X線管球装置、1511,1
512…X線管球、1520…X線検出装置、23…本
発明におけるX線断層撮影本体部、15…X線照射装
置、1530…主回転テーブル、16……本体フレー
ム、17…回転駆動装置、18…ケーブル収納装置、2
9…本発明の第1の実施形態の回転ストッパー装置、3
9…本発明の第2の実施形態の回転ストッパー装置、2
910,3910…回転テーブル、2911…ガイドレ
ール、2912…ショックアブソーバ、2913,39
13…カムフォロア、2920,3920…溝カム、2
921…溝カムプレート、2922…ガイド溝、292
3,2924…ストッパーブロック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一平面の直径方向に、回転中心から円周
    部にわたって所定の距離を円滑に往復移動できるように
    第1のストッパー部材が取り付けられた回転テーブル
    と、 前記回転テーブルの前記一平面に対して互いに平行に所
    定の間隔を開けて配設され、前記第1のストッパー部材
    の往復移動範囲内で所定のピッチで螺旋状にガイド溝が
    形成されており、前記ガイド溝の両端部にそれぞれ第2
    のストッパー部材が取り付けられている溝カムとから構
    成され、 前記ガイド溝内に前記ストッパー部材の先端部が挿入さ
    れて組み立てられていることを特徴とする回転ストッパ
    ー装置。
  2. 【請求項2】 ほぼ垂直に配設され本体フレームと、 貫通孔が形成され、前記本体フレームに回転可能に支持
    された主回転テーブルと、 該主回転テーブルの前記貫通孔を挟んで互いに対向する
    ように配設されたX線管球装置とX線検出装置とからな
    るX線照射装置と、 前記主回転テーブルを回転駆動させる回転駆動装置と、 前記主回転テーブルに連結され、その主回転テーブルが
    所定の回転角範囲を越えて回転することを防止する回転
    ストッパー装置と、 被検体を載置し、前記X線管球装置からのX線に照射さ
    せるための寝台装置とから構成されているX線断層撮影
    装置において、 前記回転ストッパー装置が、 前記主回転テーブルに連結され、一平面の直径方向に、
    回転中心から円周部にわたって所定の距離を円滑に往復
    移動できるように第1のストッパー部材が取り付けられ
    た回転テーブルと、 前記本体フレームに取り付けられ、前記回転テーブルの
    前記一平面に対して互いに平行に所定の間隔を開けて配
    設され、前記第1のストッパー部材の往復移動範囲内で
    所定のピッチで螺旋状にガイド溝が形成されており、前
    記ガイド溝の両端部に第2のストッパー部材がそれぞれ
    取り付けられている溝カムとから構成され、 前記ガイド溝内に前記ストッパー部材の先端部が挿入さ
    れて組み立てられていることを特徴とする回転ストッパ
    ー装置を備えたX線断層撮影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114849084A (zh) * 2022-04-11 2022-08-05 中国科学院近代物理研究所 一种基于90度旋转束线的治疗床及其操作方法

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