JP2000244947A - 動画伝送効率の測定装置 - Google Patents

動画伝送効率の測定装置

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JP2000244947A
JP2000244947A JP4312399A JP4312399A JP2000244947A JP 2000244947 A JP2000244947 A JP 2000244947A JP 4312399 A JP4312399 A JP 4312399A JP 4312399 A JP4312399 A JP 4312399A JP 2000244947 A JP2000244947 A JP 2000244947A
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video signal
transmission
transmission efficiency
transmitted
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JP4312399A
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Kazuo Ota
和夫 太田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮により変化する伝送映像フレーム数を定
量的かつ容易に測定評価して機器や系の伝送効率を知る
装置を提供する。 【解決手段】 画像圧縮を伴う画像伝送システムにおけ
る動画像の伝送フレーム数が画像の動きに関係して変化
することを利用する。伝送しようとする映像のフレーム
毎に多重位置の異なるマーカーをマーカー多重部1によ
って映像信号中に付加し、送信側伝送ユニット2で画像
圧縮を施し、回線3により伝送する。マーカーカウンタ
部5は、受信側伝送ユニット4でデータ伸長を施された
映像信号からこのマーカーを抽出して表示、カウントす
る。映像信号中のみで測定に必要となる処理を行うの
で、汎用の映像信号入出力端子を装備する画像伝送ユニ
ットと容易に接続して伝送効率の測定を行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像圧縮を伴う画
像伝送システムに関し、特に動画像の伝送効率を定量的
にかつ容易に比較・測定するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像圧縮された映像信号を伝送する画像
伝送システムにおける動画像の伝送効率について評価す
る場合、テレビカメラによって回転板を撮像したり、メ
トロノームや振り子の動きなどを評価信号源として用
い、動特性については目視での比較的主観的な評価を行
うことが普通であった。しかしながら、これらの評価を
行うための実験はその再現性が必ずしも安定したものと
はいえなかった。このため、TV会議用などの画像コー
デックを評価するための短時間の評価用の動画ビデオを
比較的安定なデジタルVCRやレーザーディスクなどを
信号源として伝送する評価では、画角や動きの状態を適
宜変化させることができず自由度が低く使い難かった。
【0003】このような評価方法の背景にある原理につ
いて要約すると、伝送されて出力された動画映像信号
は、伝送される前のその画像の動きに応じてフレームが
随時圧縮によって間引かれたものとなる。即ち、画像の
動きの少ない時は多くの数のフレームが伝送出力映像と
して得られ、逆に画像の動きの大きいときは少ない数の
フレームが伝送出力映像となる。これは限られた伝送速
度の系、例えばISDN(Integrated Service Digital
Network)の公衆回線の中に膨大な映像情報を伝送しよ
うとする場合に必要となる圧縮によって、伝送データ量
の増加と伝送フレーム数の増加とのトレードオフ関係に
より生ずるものであるから、画像伝送のための圧縮処理
に必要とする時間や伝送系の速度が、伝送フレーム数と
密接な関係を持っていることになる。
【0004】よく知られているように、伝送フレーム数
は受信側で再生される動画像の動きのスムーズさを決定
する大きな要素となっているので、フレームの連続性や
フレームの単位時間当たりの枚数を定量的に知ることは
主観的な評価のもつ曖昧さを改善する有効な評価指標と
考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで単位時間当たり
で伝送されるフレーム数について考察する場合、従来、
これを画像伝送装置などの伝送効率として定量的に測定
・比較などを行う手段としては、装置の開発段階での性
能検討用のために内部回路の情報を得るなどして評価を
行うことが考えられた。しかし、この方法では様々なメ
ーカーの異なった方式や回路構造を備える画像伝送機器
の性能評価を相対的に行うことは非常に困難であった。
【0006】また、これに準じた方法として「伝送する
画面にフレーム情報を多重して送信し、受信機側の画像
をVTRなどで録画・再生して伝送状態を把握する」な
どの方法も考えられたが、データの把握に手間や時間が
かかるという難点があった。
【0007】これらのことから、市場においても画像伝
送装置の画像の伝送能力を示す数値的指標としては最大
可能伝送枚数としての表記となるケースが多い。しかし
ながら、これは動画状態としての能力でなく、静止画と
しての能力を示すものであるため、実際のTV会議シス
テムなどで運用された場合、どのくらいの枚数の動画像
を表示できる能力があるかという点に関しては定量的に
把握することが困難であった。
【0008】画像伝送装置などの圧縮効率を定量的に測
定・比較などを行う手段の一つとして、伝送状態を評価
する指標に毎秒当たり何枚のフレーム伝送を実行してい
るかについて、一つの確立した方法と決められた動画像
を条件に測定すれば、開発に用いる際の各種係数の検討
や、他社画像伝送装置との比較検討等に対して効率的な
判断をもたらす要素になると考えられる。さらにこの測
定方法を使用することにより容易に測定し数値データと
して残すことも可能であり、測定器を同時に複数使用す
ることで再現性の悪いソースに対しても伝送機器間の相
対比較が可能となる。
【0009】本発明はこのように課題を解決することの
できる動画伝送効率の測定装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、動画伝送効率の測定装置に、入力映像信
号に対してそのフレーム番号に対応させて異なる位置に
マーカーを多重するマーカー多重部と、伝送された映像
信号から前記マーカーを分離し、所定時間内に伝送され
たフレーム数を測定するマーカーカウンタ部とを設ける
構成とした。このように構成したことにより、画像圧縮
や伝送系の速度等すべての要素を含んだ総合的な伝送効
率を把握することが可能となり、しかも映像信号の入力
側と出力側にこれらデータを処理する機器を接続するの
みで毎秒伝送枚数を測定できるため、被測定伝送機器の
内部に手を加えることなく、画像伝送機器の伝送効率を
簡易に測定し圧縮処理の係数検討や機器同士の比較検討
が容易に可能となる扱いやすい動画伝送効率の測定装置
を提供することができる。
【0011】そして、応用的な用途としては、フィール
ドにおいて使用する被写体の動きに対して必要な回線容
量を判断したり、機器の設定をユーザが変更するための
判断に用いることもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、入力映像信号に対してそのフレーム番号に対応させ
て異なる位置にマーカーを多重するマーカー多重部と、
伝送された映像信号から前記マーカーを分離し、所定時
間内に伝送されたフレーム数を測定するマーカーカウン
タ部とを備えた動画伝送効率の測定装置であり、伝送し
ようとする動画映像信号のフレーム毎にフレーム番号
(NTSC方式の場合1〜30、PAL方式の場合1〜2
5)に対応させて異なる位置にマーカーを多重して伝送
し、伝送された映像信号からこのマーカーを抽出するこ
とで単位時間当たりの伝送枚数をリアルタイムで計測す
るという作用を有する。
【0013】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、入力映像信号に多重するマーカ
ーの位置を画面周辺4辺に配置し、かつ各々のフレーム
番号に相当するマーカーの挿入位置を所定の周期で循環
させる動画伝送効率の測定装置であり、通常の被写体の
表示範囲を画面中央部に確保すると共に、マーカーの動
きによる伝送効率に対する影響を最低限に抑え、さらに
単位時間当たりの伝送枚数のみならず、動的画像変化に
対する伝送フレームの離散状態や同一フレームの表示等
の伝送状態の評価、例えば伝送されるべき最大30フレー
ムの中でどのフレームが伝送できているのかを知らせる
という作用を有する。
【0014】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、前記マーカー多重部では入力映
像信号より抽出した映像のフレーム信号に同期したマー
カーを映像信号に多重させてフレーム番号を付与し、前
記マーカーカウンタ部では伝送された映像信号のフレー
ム信号に同期したタイミングで前記マーカーを分離する
動画伝送効率の測定装置であり、マーカーの動きを画像
変化データ(画像のフレーム)の単位と一致させると共
に、受信した映像信号から抽出したマーカーをカウント
して伝送枚数の表示を行う際、表示フレームの最小単位
と積算時間と同期させることにより測定精度を向上させ
るという作用を有する。
【0015】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、前記マーカー多重部では多重し
ようとする位置の映像信号を予め削除してから前記マー
カーを付加する動画伝送効率の測定装置であり、映像の
変化をマーカーとして検出しないようにするという作用
を有する。
【0016】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、前記マーカーカウンタ部は、測
定した伝送枚数値のデジタル表示を行う手段と、この伝
送枚数値をD/A変換し、画像表示装置へ出力する手段
とを有する動画伝送効率の測定装置であり、画像の変化
に対応した時間経過に伴う伝送枚数のリアルタイムな比
較・記録を視覚的に表示する機能を実現するという作用
を有する。
【0017】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、任意なタイミングでマーカーを
多重開始する機能を前記マーカー多重部に具備する動画
伝送効率の測定装置であり、マーカーを多重開始した時
間から、伝送されて受信側にマーカーが検出されるまで
の時間を計測することで伝送遅延の測定も可能にすると
いう作用を有する。
【0018】以下、本発明の実施の形態について図1か
ら図7を用いて詳細に説明する。
【0019】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態では、入力映像信号に対してそのフレーム番号に
対応させて異なる位置にマーカーを多重する機能を有す
るマーカー多重部の出力を汎用映像入力端子を有する送
信側伝送ユニットに接続し、この送信側伝送ユニットに
回線を介して接続された受信側伝送ユニットの汎用映像
出力端子に、受信した映像信号から前記マーカーを分離
し、所定時間内に伝送されたフレーム数を測定するマー
カーカウンタ部を接続する構成とした。
【0020】図1は、本発明に係る動画伝送効率測定装
置を用いて動画伝送効率を測定するシステムの全体構成
の一例を示す図である。このシステムにおいて、動画伝
送効率測定装置は送信側に設けられたマーカー多重部1
と受信側に設けられたマーカーカウンタ部5とから構成
されている。
【0021】マーカー多重部1は信号源から入力される
任意の映像信号に対してフレーム毎に異なる位置にマー
カーを多重する機能を有している。送信側伝送ユニット
2はマーカーが多重された映像信号に対して所定の画像
圧縮処理を施し、回線3へ送出する。受信側伝送ユニッ
ト4は回線3へ送出された映像信号を受信し、画像伸長
処理を施した後、マーカーカウンタ部5へ出力する。マ
ーカーカウンタ部5は受信側伝送ユニットから入力され
た映信号に多重されているマーカーを抽出して、単位時
間当たり幾つのフレームが伝送されたかをカウントして
表示する機能を有している。マーカーカウンタ部5の出
力映像信号は図示されていないモニタへ供給される。
【0022】図2は、図1のマーカー多重部1において
多重されるマーカーのイメージの例を示す図である。こ
の図において矩形の枠は画面を示し、その画面の周辺部
に存在する網掛けはマーカーを多重する位置を示す。ま
た、マーカーを多重する位置に付されている番号は映像
信号のフレーム番号を示す。つまり、マーカーは画面の
周辺部に表示される。そして、フレーム毎に表示位置が
画面の左上端部から時計回りに回転し、1秒間で1回転
する。マーカーを多重する位置の映像信号は黒レベルに
固定される。従って、マーカーを多重しようとする画面
中の30箇所全てが常時黒レベルに表示される。ただし、
フレーム番号に対応してマーカーが多重される位置は映
像信号レベルが高くなるようにレベルが設定される。図
2ではフレームNo.3にマーカーが多重されている様子を
示している。なお、この図は映像信号がNTSC方式の場合
であり、例えばPAL 方式の場合には1秒間に25個のマー
カーが表示される。
【0023】図3は、マーカー多重部1の構成例であ
る。このマーカー多重部1において、同期信号発生部8
は信号源から入力される映像信号中の水平同期信号と垂
直同期信号とを分離する。そして、その水平同期信号に
より、内蔵するPLL 同期制御してクロックパルスを生成
する。また、そのクロックパルスをカウントすることに
より、映像信号をペデスタルクランプするためのクラン
プパルスaを生成して映像消去部6へ供給する。さら
に、このクロックパルスと水平同期信号と垂直同期信号
とをマーカー生成部9へ出力する。
【0024】マーカー生成部9は入力されたこれらのタ
イミング信号bを内蔵するカウンタでカウントしてブラ
ンク信号dを生成し、映像消去部6へ供給する。この
時、画面の水平方向のブランク信号はクロックパルスを
カウントして生成し、垂直方向のブランク信号は水平同
期信号をカウントして生成する。また、入力された前記
のタイミング信号bを内蔵する別のカウンタでカウント
して1フレーム毎に異なるマーカー多重位置(30箇所)
のマーカー信号fを生成してマーカー合成部7へ供給す
る。
【0025】映像消去部6では、同期信号発生部8から
供給されたクランプパルスaにより、信号源から入力さ
れる映像信号のペデスタルを黒レベルに固定した後に、
マーカー生成部9から供給されたブランク信号dによ
り、マーカーを多重しようとする位置の映像信号を黒レ
ベルに固定する。これによって、図2に示したマーカー
を多重しようとする画面中の30箇所全てが常時黒レベル
に固定される。
【0026】マーカー合成部7では、映像消去部6で前
処理された映像信号に対して、1フレーム毎に異なるマ
ーカー多重位置にマーカーを合成し、図1の送信側伝送
ユニット2へ出力する。このとき、マーカーを多重すべ
き位置では映像信号レベルが高くなるようにレベルを設
定する。したがって、前述した30個所の黒レベルに表示
された部分のうち1箇所が明るく表示される。そして、
この明るい位置は1フレーム毎に更新して移動し、1秒
間で画面の周囲を1回転する。
【0027】マーカー多重後の映像信号と、ブランク信
号と、マーカー信号との位相およびレベル関係の例を図
4(1)〜(3)に示す。多重するマーカーの幅は、C
IF(Commom Intermediate Format)やQCIF(Quar
ter Commom Intermediate Format)変換などの圧縮によ
って情報が欠落せず、かつ伝送して表示された際に視認
性を確保できるサイズにして設定する。そして、これよ
りも少し広めのサイズのブランク信号dにより映像信号
を削除しておく。ここで、図4は画面の水平方向に対す
るイメージであるが、垂直方向についてもライン単位で
同様である。
【0028】なお、同期信号発生部8からマーカー生成
部9へ供給されているマーカー多重位相制御信号cは、
送信側伝送ユニット2と受信側伝送ユニット4の同期信
号(水平および垂直)の位相が機器によってばらついて
いたり、測定装置自身の同期信号の位相がばらついてい
た場合に、それらを吸収するためのものである。すなわ
ち、入力映像信号に対して水平方向・垂直方向に各分離
同期信号の位相を微調整して出力できるように構成し、
後述するマーカーカンウタ部5の表示多重部11に使用
してモニタ上で送信側と受信側のマーカーの位置が一致
していることを確認できるようにする。
【0029】また、マーカー生成部9へ入力されるマー
カー多重スタート制御信号eは、マーカーをオン/オフ
するための信号である。すなわち、この信号のオフの時
にはマーカーは映像信号に多重されず、オンに起動され
ると次のフィールドで図2のNo.1の位置にマーカーが多
重される。
【0030】図5は、マーカーカウンタ部5の構成例で
ある。このマーカーカウンタ部5において、同期信号発
生部13は図3の同期信号発生部8と同じ構成を有してお
り、同じ動作によって各タイミング信号を生成すると共
に、クランプパルスhをマーカー分離部10へ供給する。
また、生成した各タイミング信号iおよびマーカー抽出
位相制御信号jをカウンタ部14へ供給する。ここで、マ
ーカー抽出位相制御信号jはマーカー多重部1における
マーカー多重位相制御信号cと同様、送信側伝送ユニッ
ト2と受信側伝送ユニット4の同期信号(水平および垂
直)の位相が機器によってばらついていたり、測定装置
自身の同期信号の位相がばらついていた場合に、それら
を吸収するためのものである。
【0031】カウンタ部14は入力されたこれらのタイミ
ング信号iを内蔵するカウンタでカウントして図4
(4)に示すように水平・垂直に対してマーカー多重部
1で多重したマーカーよりも多少広めの幅を有するマー
カー抽出ゲート信号kを生成し、マーカー分離部10へ供
給する。
【0032】マーカー分離部10では、同期信号発生部1
3から入力されるクランプパルスhを用いて映像信号の
ペデスタルを黒レベルに固定し、さらにカウンタ部14か
ら入力されるマーカー抽出ゲート信号kを用いて、受信
側伝送ユニット4から入力される映像信号中の一定レベ
ル以上の輝度信号をマーカーmとして抽出し、カウンタ
部14へ出力する。また、マーカー分離部10は入力され
た映像信号を受信エリア表示多重部11へ出力する。
【0033】カウンタ部14は内蔵するカウンタによっ
て、抽出されたマーカーmを映像信号に同期させた30フ
イールドの時間内でカウントし、そのカウント値pを表
示部12とD/A出力部15へ供給する。表示部12は例え
ば7セグメントのLEDなどで構成されており、このカ
ウント値pを表示する。また、D/A出力部15ではこの
カウント値をD/A変換して、図示されていないオシロ
スコープに入力するための電圧レベルに変化する。
【0034】さらに、カウンタ部14はマーカー抽出ゲー
ト信号kと同一のタイミングを有すマスキングパルスn
を受信エリア表示多重部11へ供給する。受信エリア表示
多重部11は、マーカー分離部10から出力される映像信号
にマスキングパルスnを多重する。マスキングパルスn
が多重された映像信号はモニタへ出力される。
【0035】また、カウンタ部14はマーカー分離部10で
抽出されたマーカーmのタイミングを表すマーカータイ
ミング信号qを出力することができる。
【0036】次に、図3のマーカー多重部1および図5
のマーカーカウンタ部5の動作を説明する。図3におい
て、マーカー生成部9に入力されるマーカー多重スター
ト制御信号eがオフからオンに変化すると、まず図2に
示したNo.1の位置にマーカーが多重され、以後1フレー
ム毎にマーカーの位置がNo.2、No.3、・・・No.30 まで
時計回りに移動し、1秒後には再びNo.1の位置に戻り、
以後同じ動作を繰り返す。マーカー多重部1によりマー
カーが多重された映像信号は送信側伝送ユニット2によ
りデータ圧縮処理を施され、回線3を通って受信側伝送
ユニット4に入力される。そして、ここでデータ伸長処
理を受けた後にマーカーカウンタ部5に入力される。マ
ーカーカウンタ部5では、データ伸長処理を受けた映像
信号中のマーカーを分離する。そして、分離したマーカ
ーmをカウンタ部14でカウントし、そのカウント値pを
表示部12で表示する。これによって、単位時間当たりの
伝送フレーム数を定量的に測定することができる。
【0037】このように、本発明の第1の実施の形態で
は、マーカーを画面の周辺に表示することによって、通
常の被写体の表示範囲を画面中央に確保すると共に、マ
ーカーの動きによる伝送効率に対する影響を最低限に抑
えることができる。また、単位時間当たりの伝送枚数の
みならず、動的画像変化に対する伝送フレームの離散状
態や同一フレームの表示等の伝送状態の評価、例えば伝
送されるべき最大30フレームの中でどのフレームが伝送
できているのかを知ることによつて、入力する画像の動
き方と圧縮状態の関係をも把握することができる。
【0038】また、画像変化データ(画像のフレーム)
の単位がマーカーの動きと一致していること、同様に受
信した映像から抽出したマーカーをカウントして伝送枚
数の表示を行う際、受信側の垂直同期信号の60フイール
ド分をカウントして1秒間の伝送枚数積算用のゲートパ
ルスを得ることで表示フレームの最小単位と積算時間と
同期させることにより測定精度を向上させている。
【0039】さらに、マーカーを多重化しようとする位
置の映像信号を予め削除してからマーカーを付加するの
で、映像の変化がマーカーとして検出されないようにし
ている。
【0040】そして、この動画伝送効率測定装置は手の
ひらに乗るほどの軽量小型サイズの規模で実現すること
が可能である。
【0041】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態では、2系統の画像伝送機器の動画像伝送効率を
比較・対照できるように構成したものである。
【0042】図6は、本発明の第2の実施の形態のシス
テム全体を示す図である。この図において、図1と同一
の部分には図1で使用した符号と同一の符号を付した。
つまり、この図のマーカー多重部1は図1のマーカー多
重部1と同じ構成を有している。また、マーカーカウン
タ部5A、5Bは、いずれも図1のマーカーカウンタ部5と
同じ構成を有している。さらに、送信側伝送ユニット2
A、2B、回線3A、3B、受信側伝送ユニット4A、4Bは、そ
れぞれ図1における送信側伝送ユニット2、回線3、受
信側伝送ユニット4と同等の構成を有している。ただ
し、符号Aを付した系統と符号Bを付した系統とは同一
ではなく、送信側伝送ユニット2A、2Bの差異は例えば前
処理回路におけるノイズフィルタの係数の差、H.261 符
号化パラメータの設定係数の差など、また回線3A、3Bの
差異は例えば電話回線や専用回線のレートによる差な
ど、そして伝送ユニット4A、4Bの差異は例えばメーカー
による差などがあり、それらの相対比較をリアルタイム
で行うことが可能となる。
【0043】そして、このシステムにおいて、ストレー
ジ型オシロスコープ16はマーカーカウンタ部5A、5Bのそ
れぞれのD/A出力を2現象同時に表示すると共に、そ
れを映像信号に変換して4画面表示装置17へ出力する。
4画面表示装置17はストレージ型オシロスコープ16が出
力した映像信号と、マーカーカウンタ部5A、5Bから出力
される映像信号と、信号源の映像信号とを入力して表示
すると共に、それらをVTR18へ出力する。VTR18は
4画面表示装置17が出力した映像信号を記録・再生して
モニタ19へ出力する。モニタ19はVTR18が出力した映
像信号により、この図に示すように信号源映像と、シス
テムAとシステムBの伝送フレーム数の同時表示映像
と、システムAの伝送出力映像と、システムBの伝送出
力映像とを画面分割して1つのモニタに同時表示する。
【0044】このように、本発明の第2実施の形態で
は、入力信号の条件を同一とし、画像伝送機器あるいは
回線に差異がある場合の動画像伝送効率の相対比較をリ
アルタイムで行うことが可能となる。また、入力映像信
号の差についての例えばテレビカメラの種類やフリッカ
補正の有無、S/Nの差による比較検討を行うように構
成することも可能である。なお、当然のことながら、静
止画入力状態である一般的な画像伝送装置の最大伝送能
力の測定も可能であるが、通常、遠隔地間の画像授受を
行う画像伝送ユニットの送受に関して現実的には画像フ
レームの同期運転はできず、垂直同期の周期が一致しな
いため、表示に1フレーム分の誤差を生ずる場合があ
る。
【0045】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態では、マーカー多重スタート制御信号eとマーカ
ー検出タイミング出力qとの時間差を計測することによ
り画像伝送の遅延時間を測定する。
【0046】図7は、本発明の第3の実施の形態のシス
テム全体を示す図である。この図において、図1と同一
の部分には図1で使用した符号と同一の符号を付した。
本実施の形態では、マーカー多重スタート制御信号eを
送信側のマーカー多重部1と受信側のオシロスコープ20
の両方に入力する。また、受信側のマーカーカウンタ部
5から出力されるマーカー検出タンミング出力qをオシ
ロスコープ20へ入力する。これ以外の構成は図1と同じ
である。
【0047】以上のように構成された本発明実施の形態
において、マーカー多重スタート制御信号eがオンにな
ると、マーカー多重部1は信号源からの映像信号に対し
て図2のNo.1の位置にマーカーを多重する。また、この
マーカー多重スタート制御信号eは受信側のオシロスコ
ープ20へ入力される。マーカーが多重された映像信号は
送信側伝送ユニット2でデータ圧縮され、回線3を通っ
て受信側伝送ユニット4へ送られる。そして、ここでデ
ータ伸長され、マーカーカウンタ部5へ入力される。マ
ーカーカウンタ部5は映像信号中のマーカーを検出し、
マーカー検出タイミング出力信号qをオシロスコープ20
へ供給する。オシロスコープ20は、マーカー多重スター
ト制御信号eが入力された時刻とマーカー検出タイミン
グ出力信号qが入力された時刻との時間差を計算するこ
とにより、画像伝送の遅延時間を測定する。このよう
に、本発明の第3の実施の形態では、動画像の伝送フレ
ーム数の測定を行うと共に、画像伝送の遅延時間の測定
を行うことができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明では、入力映像信
号に対してそのフレーム番号に対応させて異なる位置に
マーカーを多重するマーカー多重部と、伝送された映像
信号から前記マーカーを分離し、所定時間内に伝送され
たフレーム数を測定するマーカーカウンタ部とを設ける
構成としたので、画像圧縮や伝送系の速度等すべての要
素を含んだ総合的な伝送効率を把握することが可能とな
り、しかも映像信号の入力側と出力側にこれらデータを
処理する機器を接続するのみで毎秒伝送枚数を測定でき
るため、被測定伝送機器の内部に手を加えることなく、
画像伝送機器の伝送効率を簡易に測定し圧縮処理の係数
検討や機器同士の比較検討が容易に可能となる扱いやす
い動画伝送効率の測定装置を提供することができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のシステム全体を示
す図、
【図2】図1のマーカー多重部において多重されるマー
カーのイメージの例を示す図、
【図3】図1中のマーカー多重部の構成例のブロック
図、
【図4】マーカーと映像信号波形との位相およびレベル
の関係を示すイメージ図、
【図5】図1中のマーカーカウンタ部の構成例のブロッ
ク図、
【図6】本発明の第2の実施の形態のシステム全体を示
す図、
【図7】本発明の第3の実施の形態のシステム全体を示
す図である。
【符号の説明】
1 マーカー多重部 2 送信側伝送ユニット 3 回線 4 受信側伝送ユニット 5 マーカーカウンタ部 6 映像消去部 7 マーカー合成部 8、13 同期信号発生部 9 マーカー生成部 10 マーカー分離部 11 受信エリア表示多重部 12 表示部 14 カウンタ部 15 D/A出力部 16 ストレージ型オシロスコープ 17 4画面分割表示装置 18 VTR 19 モニタ 20 オシロスコープ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号に対してそのフレーム番号
    に対応させて異なる位置にマーカーを多重するマーカー
    多重部と、伝送された映像信号から前記マーカーを分離
    し、所定時間内に伝送されたフレーム数を測定するマー
    カーカウンタ部とを備えることを特徴とする動画伝送効
    率の測定装置。
  2. 【請求項2】 入力映像信号に多重するマーカーの位置
    を画面周辺4辺に配置し、かつ各々のフレーム番号に相
    当するマーカーの挿入位置を所定の周期で循環させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の動画伝送効率の測定装
    置。
  3. 【請求項3】 前記マーカー多重部では入力映像信号よ
    り抽出した映像のフレーム信号に同期したマーカーを映
    像信号に多重させてフレーム番号を付与し、前記マーカ
    ーカウンタ部では伝送された映像信号のフレーム信号に
    同期したタイミングで前記マーカーを分離することを特
    徴とする請求項1記載の動画伝送効率の測定装置。
  4. 【請求項4】 前記マーカー多重部では前記マーカーを
    多重しようとする位置の映像信号を予め削除してから前
    記マーカーを付加することを特徴とする請求項1記載の
    動画伝送効率の測定装置。
  5. 【請求項5】 前記マーカーカウンタ部は、測定した伝
    送枚数値のデジタル表示を行う手段と、この伝送枚数値
    をD/A変換し、画像表示装置へ出力する手段とを有す
    ることを特徴とする請求項1記載の動画伝送効率の測定
    装置。
  6. 【請求項6】 任意なタイミングでマーカーを多重開始
    する機能を前記マーカー多重部に具備することを特徴と
    する請求項1記載の動画伝送効率の測定装置。
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