JP2000243082A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2000243082A
JP2000243082A JP11038245A JP3824599A JP2000243082A JP 2000243082 A JP2000243082 A JP 2000243082A JP 11038245 A JP11038245 A JP 11038245A JP 3824599 A JP3824599 A JP 3824599A JP 2000243082 A JP2000243082 A JP 2000243082A
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voltage
sense drive
level
bit line
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Yoichi Hida
洋一 飛田
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Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
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    • G11C7/06Sense amplifiers; Associated circuits, e.g. timing or triggering circuits
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低電源電圧下においても、高速でセンス動作
を行なうことのできる半導体記憶装置を実現する。 【解決手段】 ビット線(BL,/BL)とセンスアン
プ(SA)と接続した状態で、結合容量素子(C1)を
介してセンス駆動線(SALb)を所定の電圧レベルよ
りもオーバードライブした後所定期間経過後センス駆動
線を所定の電圧レベルに保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体記憶装置に
関し、特にメモリセルが容量を有するダイナミック型半
導体記憶装置に関する。より特定的には、この発明はダ
イナミック型半導体記憶装置において、メモリセルデー
タを検知・増幅するセンスアンプの駆動方式に関する。
【0002】
【従来の技術】図30は、従来のダイナミック型半導体
記憶装置の要部の構成を概略的に示す図である。図30
において、行方向に延在するワード線WLと列方向に延
在するビット線対BLPの交差部に対応してメモリセル
MCが配置される。ワード線WLには1行に整列して配
置されるメモリセルが接続され、またビット線BLおよ
び/BLを含むビット線対BLPには、1列に整列して
配置されるメモリセルが接続される。図30において
は、ワード線WLとビット線BLの交差部に配置される
メモリセルMCを代表的に示す。メモリセルMCは、情
報を電荷の形で格納するためのメモリセルキャパシタM
Qと、ワード線WL上の電圧に応答してメモリセルキャ
パシタMQをビット線BLに接続するnチャネルMOS
トランジスタで構成されるアクセストランジスタMTを
含む。ビット線BLと対をなす補のビット線/BLとワ
ード線WLの交差部にはメモリセルは配置されない。
【0003】ビット線対BLPには、さらに、イコライ
ズ指示信号φEQの活性化に応答してビット線BLおよ
び/BLを所定のプリチャージ電圧VBLにプリチャー
ジしかつイコライズするビット線プリチャージ/イコラ
イズ回路P/Eと、センス駆動信号φSDPおよびφS
DNの活性化に応答して活性化され、ビット線BLおよ
び/BLの電圧を差動増幅するセンスアンプSAと、列
選択信号Yに応答してビット線対BLPを内部データ線
対IOPに接続する列選択ゲートCSGが設けられる。
列選択ゲートCSGは、ビット線BLおよび/BLそれ
ぞれに対して設けられる転送ゲートを含む。
【0004】センスアンプSAは、通常の交差結合され
たpチャネルMOSトランジスタと、交差結合されたn
チャネルMOSトランジスタを含む。次に動作について
簡単に説明する。
【0005】スタンバイサイクル時においては、ワード
線WLは、接地電圧レベルにあり、メモリセルMCのア
クセストランジスタMTは非導通状態にある。また、セ
ンスアンプSAも非活性状態にあり、列選択ゲートCS
Gも非導通状態にある。一方、イコライズ指示信号φE
Qは活性状態にあり、ビット線プリチャージ/イコライ
ズ回路P/Eが活性化され、ビット線BLおよび/BL
が所定の電圧VBLレベルに保持される。
【0006】メモリサイクルが始まると、まず、イコラ
イズ指示信号φEQが非活性状態となり、ビット線プリ
チャージ/イコライズ回路P/Eによるビット線プリチ
ャージ/イコライズ動作が停止する。ビット線BLおよ
び/BLが、このプリチャージ電圧VBLレベルでフロ
ーティング状態となる。
【0007】行選択動作が行なわれ、アドレス信号に従
ってワード線WLが選択状態へ駆動され、その電圧レベ
ルが上昇する。応じて、アクセストランジスタMTが導
通し、メモリセルキャパシタMQがビット線BLに電気
的に接続され、このビット線BLとメモリセルキャパシ
タMQの間で電荷の移動が生じる。メモリセルMCがH
レベルデータを記憶している場合には、ビット線BLの
電圧レベルが上昇し、一方、メモリセルMCがLレベル
データを格納している場合には、ビット線BLの電圧レ
ベルは低下する。補のビット線/BLは、プリチャージ
電圧VBLの電圧レベルを保持する。
【0008】ビット線BLおよび/BLの電圧差が十分
に拡大されると、センス駆動信号φSDPおよびφSD
Nが活性状態へ駆動され、センスアンプSAが、ビット
線BLおよび/BLの電圧を差動増幅してラッチする。
【0009】次いで列選択動作が行なわれ、アドレス信
号に従って列選択信号Yが選択状態へ駆動され、列選択
ゲートCSGが導通し、ビット線対BLPが内部データ
線対IOPに接続される。これによりメモリセルMCに
対するデータの読出またはデータの書込が行なわれる。
【0010】ダイナミック型半導体記憶装置は、メモリ
セルMCが1個のキャパシタと1個のトランジスタとで
構成されており、メモリセルの占有面積は小さい。すな
わち、メモリセルは高集積化に適した構造を有してお
り、大記憶容量の半導体記憶装置として、DRAM(ダ
イナミック・ランダム・アクセス・メモリ)などのダイ
ナミック型半導体記憶装置が広く用いられている。
【0011】半導体記憶装置の高集積化に伴って、素子
のサイズも小さくされる。構成要素であるMOSトラン
ジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)のゲート
絶縁膜などの耐圧特性を保証するために、電源電圧を低
くすることが必要となる。この素子サイズの縮小時に
は、所定のスケーリング則に沿ってサイズの縮小が行な
われる。しかしながら、MOSトランジスタは、そのし
きい値電圧を、所定のスケーリング則に沿って電源電圧
の低下に伴って低くすることは一般に困難である。これ
は、MOSトランジスタのゲート−ソース間電圧Vgs
が0Vとなっても流れるリーク電流(サブスレッショル
ド電流)が、しきい値電圧の絶対値を小さくした場合大
きくなり、このリーク電流を無視することができなくな
るためである。したがって、しきい値電圧の絶対値は、
所定の値(サブスレッショルドリーク電流が十分小さい
電圧レベル)に設定される。
【0012】図31は、センスアンプSAの構成を示す
図である。図31において、センスアンプSAは、セン
ス駆動信号線SDPとビット線BLの間に接続されかつ
そのゲートがビット線/BLに接続されるpチャネルM
OSトランジスタPT1と、センス駆動信号線SDPと
ビット線/BLの間に接続されかつそのゲートがビット
線BLに接続されるpチャネルMOSトランジスタPT
2と、センス駆動信号線SDNとビット線BLとの間に
接続されかつそのゲートがビット線/BLに接続される
nチャネルMOSトランジスタNT1と、センス駆動信
号線SDNとビット線/BLとの間に接続されかつその
ゲートがビット線BLに接続されるnチャネルMOSト
ランジスタNT2を含む。
【0013】センス駆動信号線SDP上にはセンス駆動
信号φSDPが伝達され、センス駆動信号線SDN上に
はセンス駆動信号φSDNが伝達される。センス駆動信
号φSDPの振幅はVBLとVccの間であり、センス
駆動信号φSDNは、電圧VBLと接続電圧Vssの間
で変化する。pチャネルMOSトランジスタPT1およ
びPT2は、センス駆動信号φSDPの活性化時(電源
電圧Vccレベル)、ビット線BLおよび/BLの高電
位のビット線を電源電圧Vccレベルへ駆動する。nチ
ャネルMOSトランジスタNT1およびNT2は、セン
ス駆動信号φSTNの活性化時(接地電圧Vssレベ
ル)、ビット線BLおよび/BLの低電位のビット線を
接地電圧Vssレベルに駆動する。
【0014】通常、センス動作時においては、センス駆
動信号φSDNが最初に活性化され、次いでセンス駆動
信号φSDPが活性化される。ビット線BLおよび/B
Lが、中間電圧VBL(=Vcc/2)の電圧レベルに
プリチャージされている場合、主にnチャネルMOSト
ランジスタNT1およびNTのゲート−ソース間電圧V
gsの最大値は、ΔV+Vcc/2である。ここで、Δ
Vは、ビット線に読出される読出電圧を示す。したがっ
て、電源電圧Vccの電圧レベルが低くなった場合、n
チャネルMOSトランジスタNT1およびNT2のゲー
ト−ソース間電圧が低くなり、この駆動力が小さくなり
(MOSトランジスタの電流駆動力は、ゲート−ソース
間電圧に依存する)、高速でセンス動作を行なうことが
できなくなる。また、ドレイン−ソース間電圧Vdsも
同様、小さくなり、ドレイン電流が小さくなり、高速充
放電(センス動作)が行なえない。
【0015】また、pチャネルMOSトランジスタPT
1およびPT2においても、このnチャネルMOSトラ
ンジスタNT1およびNT2のセンス動作により拡大さ
れたビット線電圧を増幅する。しかしながら、電源電圧
Vccが低くなった場合、これらのpチャネルMOSト
ランジスタPT1およびPT2のゲート−ソース間電圧
の最大値Vccが低く、高速で、センス動作(リストア
動作)を行なうことができなくなる。
【0016】特に、現世代の64MビットDRAMにお
いては、1つのビット線対に126ビットのメモリセル
が接続されているが、次世代のDRAMにおいては、1
つのビット線に接続されるメモリセルの数が256とな
り、ビット線容量が増加する。このため、低電源電圧条
件下において、高速で大きなビット線負荷を駆動するこ
とができず、高速アクセスを実現することができなくな
るという問題が生じる。
【0017】このような、低電源電圧条件下において
も、センス動作を高速で行なうための構成が、種々提案
されている。
【0018】図32(A)は、従来のセンス駆動制御回
路の構成を概略的に示す図である。図32(A)におい
て、ビット線BLおよび/BLは、ビット線分離ゲート
BIGによりセルビット線BLCおよび/BLCと、セ
ンスビット線BLSおよび/BLSに分割される。セル
ビット線BLCおよび/BLCにメモリセルMCが接続
される。一方、センスビット線BLSおよび/BLSに
は、センスアンプSAが接続される。ビット線分離ゲー
トBIGへは、ビット線分離制御信号/φBIがインバ
ータIV1を介して与えられる。
【0019】センスアンプSAは、先の図31に示す構
成と同様、交差結合されるpチャネルMOSトランジス
タPT1およびPT2と、交差結合されるnチャネルM
OSトランジスタNT1およびNT2を含む。センスア
ンプSAのソースノードSPLにセンス駆動線SALa
が接続され、センスアンプSAのソースノードSNLに
センス駆動線SALbが接続される。
【0020】センス駆動線SALaには、昇圧制御信号
φBSPを一方電極に受ける昇圧容量Cspと、センス
活性化信号/φLPの非活性化時導通し中間電圧Vcc
/2を伝達するnチャネルMOSトランジスタNR3
と、センス活性化信号/φLPの活性化時導通し電源電
圧Vccを伝達するpチャネルMOSトランジスタPR
3が結合される。センス駆動線SALbには、一方電極
に昇圧制御信号φBSNを受ける昇圧容量Csnと、セ
ンス活性化信号/φLNの非活性化時導通し中間電圧V
cc/2を伝達するnチャネルMOSトランジスタNR
4と、インバータIV2を介してセンス活性化信号/φ
LNをゲートに受け、このセンス活性化信号/φLNの
活性化時(Lレベル)導通し、接地電圧Vssを伝達す
るnチャネルMOSトランジスタNR5が接続される。
次に、この図32(A)に示すセンス駆動制御回路の動
作を図32(B)に示す信号波形図を参照して説明す
る。
【0021】スタンバイサイクル時においては、分離制
御信号/φBIはLレベルであり、インバータIV1の
出力信号はHレベルであり、ビット線分離ゲートBIG
は導通状態にある。したがって、セルビット線BLCお
よび/BLCは、それぞれ、センスビット線BLSおよ
び/BLSに接続される。また、昇圧制御信号φBSP
は接地電圧レベルであり、また昇圧制御信号φBSN
は、電源電圧Vccレベルである。センス駆動線SAL
aおよびSALbは、MOSトランジスタNR3および
NR4により、それぞれ、中間電圧Vcc/2の電圧レ
ベルにプリチャージされている。ビット線BLおよび/
BLも、同様図示しないビット線プリチャージ/イコラ
イズ回路(図30参照)により中間電圧Vcc/2の電
圧レベルにプリチャージされている。
【0022】メモリサイクルが始まると、まず行アドレ
ス信号に従ってワード線WLが選択状態へ駆動される。
このワード線WLの電圧上昇に従って、メモリセルMC
の記憶データがビット線BLCおよびBLS上に伝達さ
れる(図32(B)においては、Hレベルデータが読出
されたときの信号波形を示す)。ビット線/BLCおよ
び/BLSは、メモリセルが接続されていないため、中
間電圧Vcc/2のレベルを維持する。
【0023】センスビット線BLSおよび/BLSの電
圧差が大きくなると、所定のタイミングで、ビット線分
離制御信号/φBIがHレベルとなり、ビット線分離ゲ
ートBIGが非導通状態となる。これにより、センスビ
ット線BLSおよび/BLSが、セルビット線BLCお
よび/BLCから分離される。センスビット線BLSお
よび/BLSには、メモリセルは接続されていない。し
たがってセンスアンプSAが駆動する負荷は十分小さく
される。このビット線分離ゲートBIGの非導通とほぼ
同時に、センス活性化信号/φLNおよび/φLPがそ
れぞれ、Lレベルの活性状態へ駆動される。これによ
り、MOSトランジスタNR3およびNR4が非導通状
態となり、一方MOSトランジスタPR3およびNR5
が導通状態となる。センス駆動線SALbには、接地電
圧Vssが伝達され、MOSトランジスタNT1および
NT2により、センスビット線BLSおよび/BLSの
うちの低電位のセンスビット線(/BLS)が接地電圧
レベルへ放電される。また、センス駆動線SALaに
は、電源電圧Vccが伝達され、MOSトランジスタP
T1およびPT2により、センスビット線BLSの電圧
レベルが電源電圧Vccへ駆動される。このセンスアン
プSAのセンス動作時、単に、センスビット線BLSお
よび/BLSが駆動されるだけである。したがって、セ
ンスアンプSAが駆動する負荷は、このセンスビット線
BLSおよび/BLSの寄生容量と、MOSトランジス
タNT1、NT2、PT1およびPT2の接合容量など
の寄生容量のみである。したがって負荷は十分小さく、
電源電圧Vccの電圧レベルが低くても、高速でセンス
動作を行なうことができる。
【0024】このセンスアンプSAがセンス動作を完了
すると、所定のタイミングで、分離制御信号/φBIが
Lレベルへ駆動され、ビット線分離ゲートBIGが導通
し、ビット線BLCおよびBLSならびに補のビット線
/BLCおよび/BLSが結合される。このとき、また
昇圧制御信号φBSPが接地電圧レベルから電源電圧レ
ベルへ駆動され、昇圧制御信号φBSNが、電源電圧レ
ベルから接地電圧レベルへ駆動される。これにより、セ
ンス駆動線SALaおよびSALbが、過駆動(オーバ
ドライブ)され、センス駆動線SALaの電圧レベルは
電源電圧Vccよりも高くなり、またセンス駆動線SA
Lbの電圧レベルは接地電圧Vssよりも低くなる。こ
のセンス駆動線SALaおよびSALbをオーバドライ
ブすることにより、センスビット線BLSおよび/BL
Sが、セルビット線BLCおよび/BLCに接続され、
センスビット線BLSおよび/BLSの電圧レベルが変
動する場合においても、高速で、電荷を補充して、セン
スビット線BLSおよび/BLSの電圧変動を抑制する
ことができ、正確かつ確実に、メモリセルMCへデータ
の再書込(リストア)を行なうことを図る。
【0025】このリストア動作の完了後、メモリセルに
対するアクセス動作(列選択動作)が行なわれ、データ
の書込/読出が行なわれる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】この図32(A)に示
すセンスアンプ分離およびセンス駆動線オーバドライブ
方式の場合、ビット線分離ゲートBIGを非導通状態に
するタイミングとセンス動作を開始するタイミングを正
確に設定する必要がある。センス動作を速く行なうため
に、ビット線分離ゲートBIGを速いタイミングで非導
通状態とすると、センスビット線BLSおよび/BLS
には、十分な電圧差は生じず、正確なセンス動作を行な
うことができない。また、センス動作開始後に、ビット
線分離ゲートBIGを非導通状態に設定した場合には、
センスアンプSAの駆動する負荷は大きく、高速でセン
ス動作を行なうことはできない。センス動作開始タイミ
ング(センス活性化信号/φLNの活性化)タイミング
を、ビット線分離ゲートBIGの非導通状態移行タイミ
ングと同じように設定するのが最も簡単である。しかし
ながら、この場合においても、これらのビット線分離ゲ
ートBIGおよびセンスアンプSAは別々の制御信号に
より駆動されており、タイミングマージンを見込む必要
があり(センスアンプSAを低負荷で活性化する必要が
あるため)、タイミング制御が難しく、高速のセンス動
作を実現するのが困難である。
【0027】また、センス動作後リストア動作を行なう
必要があり、リストアを行なう期間だけ、メモリサイク
ルが長くなり、高速アクセスを実現することができなく
なるという問題が生じる。
【0028】それゆえ、この発明の目的は、低電源電圧
下においても、高速でセンス動作を容易に行なうことの
できる半導体記憶装置を提供することである。
【0029】この発明の他の目的は、特別にリストア時
間を設ける必要がなく、メモリサイクルを短縮すること
のできる半導体記憶装置を提供することである。
【0030】この発明のさらに他の目的は、占有面積を
増加させることなく低電源電圧下でも容易に高速アクセ
スを実現することのできる半導体記憶装置を提供するこ
とである。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る半導体記
憶装置は、少なくとも1列に整列して配置される複数の
メモリセルと、この1列に整列して配置されるメモリセ
ルが接続するビット線対と、このビット線対に結合さ
れ、センス駆動線上の電圧に従ってビット線対の電圧を
差動増幅するためのセンスアンプと、センス駆動線に結
合され、センス動作指示信号の活性化に応答してセンス
駆動線を結合容量素子の容量結合動作により所定電圧を
超えて所定期間オーバドライブした後、この所定電圧に
センス駆動線を保持するためのセンス駆動制御回路を含
む。ビット線対とセンスアンプとは少なくともセンス動
作指示信号が活性状態の間継続して接続される。
【0032】請求項2に係る半導体記憶装置は、請求項
1のメモリセルの各々はメモリ容量を含み、結合容量素
子が、このメモリ容量と同一構造を有する容量を有し、
センス駆動制御回路がさらに、センス動作指示信号の活
性化に応答して、この結合容量素子を駆動してセンス駆
動線へ所定期間電荷を供給するセンス駆動回路を含む。
【0033】請求項3に係る半導体記憶装置は、請求項
2のセンス駆動制御回路が、さらに、所定期間の経過後
センス駆動線を所定電圧を供給する電圧供給源に結合す
るゲート素子を含む。
【0034】請求項4に係る半導体記憶装置は、請求項
2または3のセンス駆動回路が、センス駆動線と結合容
量素子との間に接続され、所定期間センス駆動線と結合
容量素子とを接続しかつ所定期間経過後センス駆動線と
結合容量素子とを切離すための分離ゲートと、センス動
作指示信号の活性化に応答して、この結合容量素子を駆
動して電荷を分離ゲートへ伝達するためのドライバとを
含む。
【0035】請求項5に係る半導体記憶装置は、請求項
2のセンス駆動回路が、センス動作指示信号の活性化に
応答して、結合容量素子を駆動してセンス駆動線へ電荷
を供給するためのドライバと、このドライバに結合さ
れ、センス動作指示信号の活性化に応答してこのドライ
バを所定期間経過後非活性化して結合容量素子の駆動を
停止させるためのゲート素子とを含む。
【0036】請求項6に係る半導体記憶装置は、請求項
2または3のセンス駆動制御回路が、センス動作指示信
号の活性化に応答して、所定期間活性化されて前記結合
容量素子を駆動して電荷をセンス駆動線へ供給するため
のドライバを含む。
【0037】請求項7に係る半導体記憶装置は、請求項
1のセンス駆動線が、メモリセルの記憶データのHレベ
ルデータに対応する電圧とLレベルデータに対応する電
圧をそれぞれ伝達する第1および第2の駆動電圧伝達線
を含み、センス駆動制御回路が、第1および第2の駆動
電圧伝達線それぞれに対して設けられる。
【0038】請求項8に係る半導体記憶装置は、請求項
1のセンス駆動線が、メモリセルの記憶するHレベルデ
ータに対応する電圧を伝達する第1の駆動電圧伝達線
と、メモリセルの記憶するLレベルデータに対応する電
圧を伝達する第2の駆動電圧伝達線とを含み、センス駆
動制御回路が、第1および第2の駆動電圧伝達線の一方
に設けられる。
【0039】請求項9に係る半導体記憶装置は、請求項
2の装置において、センス駆動回路から結合容量素子へ
与えられる駆動信号の振幅は、メモリセルの記憶データ
のHレベルおよびLレベル各々に対応する電圧の差の
1.0倍以上1.5倍以下である。
【0040】請求項10に係る半導体記憶装置は、請求
項2の装置において、複数のメモリセルが、複数行・複
数列のマトリックス状に配列され、センスアンプは、各
列に対応して配置され、センス駆動制御回路がセンスア
ンプそれぞれに共通に設けられかつさらにセンス駆動制
御回路が、各列に対応して配置されるセンスアンプに共
通に設けられる。
【0041】請求項11に係る半導体記憶装置は、請求
項1の装置において、複数のメモリセルが、複数行・複
数列のマトリックス状に配列される。このマトリックス
は、各々が複数行のメモリセルを含む複数のアレイブロ
ックに分割される。複数のアレイブロックは、各々が所
定数のアレイブロックを含む1以上のグローバルブロッ
クに分割される。各メモリセルは容量を含む。またセン
スアンプは各アレイブロックにおいて各列に対応して配
置される。センス駆動線は各アレイブロックに対応して
設けられ、各々に対応のアレイブロックのセンスアンプ
が共通に接続する複数のサブセンス駆動線を含む。セン
ス駆動制御回路は、グローバルブロックに対応して設け
られ、かつメモリ容量と同一構造を有する結合容量素子
と、結合容量素子に対応して設けられ、センス動作指示
信号の活性化に応答して対応の結合容量素子を駆動する
ドライバと、アレイブロックそれぞれに対応して設けら
れ、センス動作指示信号とアレイブロック指示信号とに
応答して導通して、対応の結合容量素子からの電荷を対
応のサブセンス駆動線へ伝達する複数のゲートを含む。
【0042】請求項12に係る半導体記憶装置は、請求
項3のゲート素子は、センス駆動線上の電圧の最大絶対
値とPN接合コンタクトポテンシャルの差以上の絶対値
の電圧をバックゲートに受ける絶縁ゲート型電界効果ト
ランジスタを備える。
【0043】請求項13に係る半導体記憶装置は、請求
項4の分離ゲートは、センス駆動線上の電圧の最大絶対
値とPN接合コンタクトポテンシャルの差以上の絶対値
の電圧をバックゲートに受ける絶縁ゲート型電界効果ト
ランジスタを備える。
【0044】請求項14記載の半導体記憶装置は、請求
項2のメモリ容量が、半導体基板領域表面に形成される
不純物領域に接続する第1電極層と、この第1電極層上
に絶縁膜を介して形成される第2電極層とを備える。結
合容量素子は、不純物領域と同一不純物濃度を有する第
2の不純物領域に接続する第1電極層と同一層の第3電
極層と、この第3電極層上に第2の絶縁膜を介して第2
電極層と同一層に形成される第4導電層を備える。
【0045】請求項15に係る半導体記憶装置は、請求
項2の装置において、メモリセルが、ゲート電極と、ビ
ット線対の一方のビット線に接続する第1の導通ノード
と、第2の導通ノードとを有する絶縁ゲート型電界効果
トランジスタと、この第2の導通ノードに接続するスト
レージノード電極層と、このストレージノード電極層と
絶縁膜を介して対向するように形成されるセルプレート
電極層とを有するセルキャパシタとを備える。結合容量
素子は、このゲート電極層と同一層に形成される第1導
電層と、ストレージノード電極層と同一層に形成されか
つ第1導電層に接続する第2導電層と、第2導電層に対
向してセルプレート電極層と同一層に形成される第3導
電層を備える。
【0046】請求項16に係る半導体記憶装置は、請求
項2の装置において、メモリセルが、ビット線対の一方
のビット線に接続する第1の導通ノードと、第2の導通
ノードとを有するアクセストランジスタと、第2の導通
ノードに接続するストレージノード電極層と、このスト
レージノード電極層に絶縁膜を介して対向して配置され
かつストレージノード電極層上層に形成されるセルプレ
ート電極層とを有するセルキャパシタとを含む。結合容
量素子は、このビット線と同一層に形成される第1導電
層と、第1導電層に接続されかつストレージノード電極
層と同一層に形成される第2導電層と、セルプレート電
極層と同一層に第2導電層と対向して形成される第3導
電層を有する。
【0047】請求項17に係る半導体記憶装置は、請求
項1の装置が、さらに、スタンバイサイクル時、メモリ
セルの記憶データのHレベルデータおよびLレベルデー
タそれぞれに対応する第1および第2の電圧ならびに第
1および第2の電圧の和の1/2のレベルの電圧のいず
れかにセンス駆動線を保持するための回路をさらに備え
る。ビット線対の各ビット線は、スタンバイサイクル
時、センス駆動線と同一電圧レベルに保持される。
【0048】ビット線とセンスアンプとを接続した状態
でセンスアンプを活性化しているため、リストア動作が
センス動作と同時に行なわれ、リストアサイクルを特に
設ける必要がなく、メモリサイクルを短縮することがで
きる。
【0049】また、センス駆動線を、センス動作時過駆
動(オーバドライブ)することにより、センス動作時の
センスアンプ電流の消耗を抑制して安定にセンス動作を
行なうことができる。また、センスアンプトランジスタ
は、大きな駆動力を持ってビット線をドライブすること
ができ、高速のセンス動作が実現される。これにより、
低電源電圧下でも速いタイミングでビット線電圧を確定
することができ、列選択タイミングを速くでき、高速ア
クセスが実現される。
【0050】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、この発
明の実施の形態1に従う半導体記憶装置の全体の構成を
概略的に示す図である。図1において、半導体記憶装置
は、行列状に配列される複数のメモリセルMCを有する
メモリアレイ1を含む。メモリアレイ1においては、メ
モリセルMCの各列に対応してビット線対BLP0〜B
LPnが配設され、メモリセルMCの各行に対応してワ
ード線WL…が配設される。図1においては、1本のワ
ード線WLを代表的に示す。
【0051】この半導体記憶装置は、さらに、ビット線
対BLP0−BLPnそれぞれに対応して設けられるセ
ンスアンプSAを含むセンスアンプ群2と、活性化時メ
モリアレイ1のアドレス指定された行に対応するワード
線を選択状態へ駆動するための行選択回路3と、活性化
時、センスアンプ群2のセンスアンプSAに共通に設け
られるセンス駆動線SALを駆動するセンス駆動制御回
路4と、活性化時、アドレス指定された列に対応するビ
ット線対(またはセンスアンプ)を選択して図示しない
内部データバスへ接続するための列選択回路5と、外部
からの制御信号EXTに従って行選択回路3、センス駆
動制御回路4、および列選択回路5を選択的に活性化す
る主制御回路6を含む。
【0052】主制御回路6は、外部制御信号EXTに従
って行選択動作が指示されたときには、行選択動作指示
信号φRCを活性化して行選択回路3へ与える。列選択
動作(またはデータ書込/読出)が指定されたときに
は、この主制御回路6は、列選択動作指示信号φCCを
活性化して列選択回路5へ与える。行選択動作が指定さ
れたときには、所定のタイミングで、主制御回路6は、
センス動作指示(活性化)信号φSAを活性化してセン
ス駆動制御回路4へ与える。
【0053】センス駆動制御回路4は、結合容量素子を
含んでおり、このセンス動作指示信号φSAの活性化に
従って、センス動作初期時においては、結合容量素子を
介してセンス駆動線SALを、所定電圧レベルを超えて
オーバードライブし、センス動作開始時におけるセンス
電源電圧の消耗を防止し、高速でセンス動作を行なわせ
る。所定期間経過後においては、このセンス駆動線SA
Lは所定の電圧レベルに保持される。これにより、電流
消費を低減し、かつビット線電圧を安定化させる。
【0054】センスアンプ群2のセンスアンプSAは、
センス駆動線SAL上の電圧に従って対応のビット線対
BLP0−BLPn上の電圧を差動増幅する。ビット線
対BLP0−BLPnは、それぞれ対応のセンスアンプ
SAに直結されており、センスアンプSAのセンス動作
時、このセンスアンプに従ってビット線対BLP0−B
LPnも駆動される。したがって、リストアサイクルを
特別に別に設ける必要がなく、サイクル時間を短縮する
ことができる。
【0055】図2は、図1に示すセンス駆動制御回路4
およびセンスアンプ群2の構成を示す図である。図2に
おいては、1つのセンスアンプSAを代表的に示す。
【0056】ビット線対BLPは、ビット線BLおよび
/BLを含む。このビット線対BLPには、従来と同
様、ビット線イコライズ指示信号φEQの活性化に応答
してビット線BLおよび/BLを所定電圧VBLにプリ
チャージしかつイコライズするためのビット線プリチャ
ージ/イコライズ回路P/Eが設けられる。また、ビッ
ト線BLとワード線WLの交差部に対応してメモリセル
MCが配置される。メモリセルMCは、図32に示すメ
モリセルと同一の構成を有し、1つのメモリキャパシタ
と1つのアクセストランジスタとで構成される。
【0057】センスアンプSAに対するセンス駆動線S
ALは、1対のセンス駆動線SALaおよびSALbを
含む。センスアンプSAは、図32に示す従来のセンス
アンプSAと同様に、交差結合されたpチャネルMOS
トランジスタPT1およびPT2と、交差結合されたn
チャネルMOSトランジスタNT1およびNT2を含
む。本実施の形態においては、センス駆動線SALb
が、接地電圧を超えて負電圧レベルにオーバードライブ
されるため、センスアンプSAのnチャネルMOSトラ
ンジスタNT1およびNT2のバックゲートへは、負電
圧VBBが与えられる。これにより、オーバードライブ
時MOSトランジスタNT1およびNT2の基板領域
(バックゲート)とソースとが導通するのを防止する。
【0058】センス駆動線SALaおよびSALbに対
し、スタンバイサイクル時、このセンス駆動線SALa
およびSALbを、中間電圧VBL(=VCC/2)に
プリチャージしかつイコライズするためのセンスプリチ
ャージ/イコライズ回路12が設けられる。このセンス
プリチャージ/イコライズ回路12は、イコライズ指示
信号φPEの活性化に応答して導通し、センス駆動線S
ALaおよびSALbを電気的に短絡するためのnチャ
ネルMOSトランジスタNT3と、プリチャージ指示信
号φPPの活性化に応答して導通し、センス駆動線SA
LaおよびSALbに中間電圧VBL(=VCC/2)
を伝達するnチャネルMOSトランジスタNT4および
NT5を含む。これらのMOSトランジスタNT3、N
T4およびNT5のバックゲートへは、バイアス電圧V
BBが与えられる。このセンスプリチャージ/イコライ
ズ回路12の構成は、ビット線プリチャージ/イコライ
ズ回路P/Eの構成と同じである(与えられる制御信号
が異なる)。
【0059】センス駆動制御回路4は、センスドライブ
制御信号φS1に従ってノードND1を駆動するドライ
バ14と、ノードND1とノードND2の間に設けら
れ、このドライバ14の出力信号を容量結合によりノー
ドND2に伝達する結合容量素子C1と、センスドライ
ブ制御信号/φS2に従ってノードND2とセンス駆動
線SALbとを電気的に接続するnチャネルMOSトラ
ンジスタQN3と、センス駆動制御信号φS3に従って
センス駆動線SALbに接地電圧を伝達するnチャネル
MOSトランジスタQN2を含む。MOSトランジスタ
QN2およびQN3のバックゲートへは、バイアス電圧
VBBが与えられる。このセンス駆動線SALaに対し
ては、センス制御信号/φSPに従って電源電圧VCC
をセンス駆動線SALaに伝達するpチャネルMOSト
ランジスタQP2が設けられる。
【0060】ビット線BLおよび/BLには、寄生容量
CbaおよびCbbが存在する。センスアンプSAは、
ビット線BLおよび/BLに常時接続されており、活性
化時これらの寄生容量CbaおよびCbbを駆動する。
次に、この図2に示す回路の動作を、図3に示す信号波
形図を参照して説明する。
【0061】スタンバイ状態時においては、プリチャー
ジ指示信号φPPは、電源電圧VCCレベルにあり、ま
たイコライズ指示信号φPEおよびφEQも電源電圧V
CCレベルにある。したがって、ビット線BLおよび/
BLならびにセンス駆動線SALaおよびSALbは、
それぞれ、プリチャージ/イコライズ回路P/Eおよび
12により、中間電圧VBLレベルに保持される。
【0062】メモリサイクルが始まると(メモリセル行
選択動作開始指示が与えられると)、プリチャージ指示
信号φPPならびにイコライズ指示信号φPEおよびφ
EQが、負電圧−VCC/2の電圧レベルに低下する。
また、ビット線イコライズ指示信号P/Eが非活性化さ
れ、ビット線BLおよび/BLは、中間電圧VBLレベ
ルでフローティング状態となる。また、プリチャージ/
イコライズ回路12も非活性化され、MOSトランジス
タNT3−NT5が非導通状態となり、センス駆動線S
ALaおよびSALbも、中間電圧VBLレベルでフロ
ーティング状態となる(時刻t1)。
【0063】次いで、図1に示す行選択回路3の行選択
動作により、アドレス指定された行に対応するワード線
WLの電圧レベルが、時刻t2において、上昇する。通
常、この選択ワード線WLの電圧レベルは、電源電圧V
CCよりも高い高電圧レベルに駆動される(これは、メ
モリセルMCのアクセストランジスタのしきい値電圧損
失をなくし、かつ高速でメモリキャパシタとビット線B
Lの間で電荷転送を行なうためである)。
【0064】時刻t2においてワード線WLの電圧レベ
ルが上昇すると、メモリセルMCに格納されていたデー
タが、ビット線BL上に読出される。図3においては、
メモリセルMCにおいては、Lレベルデータ(接地電圧
レベル)が記憶されている場合の信号波形を示す。この
Lレベルデータが保持されている場合には、ビット線B
Lの電圧レベルが、プリチャージ電圧VBLから低下す
る。一方、ビット線/BLは、メモリセルMCは接続さ
れていないため、プリチャージ電圧VBL(=VCC/
2)の電圧レベルを保持する。
【0065】このビット線BLの電圧が、所定値以上変
化すると、時刻t3において、センス駆動制御信号φS
1が、接地電圧GNDレベルから、電源電圧VCCレベ
ルに上昇する。応じて、ドライバ14により、ノードN
D1が、電源電圧VCCレベルから接地電圧GNDレベ
ルに低下する。このノードND1の電圧変化が、結合容
量素子C1を介してノードND2に伝達され、ノードN
D2の電圧が、それまでのプリチャージ電圧VBL(=
VCC/2)のレベルから−VCC/2の負電圧レベル
に変化する(最大変化時)。ここで、制御信号/φS2
は、電源電圧VCCレベルに保持されており、また制御
信号φS3は、負電圧−VCC/2の電圧レベルに保持
されている。ノードND2に結合容量素子C1を介して
伝達された電荷が、MOSトランジスタQN3を介して
センス駆動線SALbに伝達され、センス駆動線SAL
bの電圧レベルが、プリチャージ電圧VBL(=VCC
/2)から負電圧−VCC/2の電圧レベルに低下す
る。このセンス駆動線SALbの電圧レベルが低下する
と、センスアンプSAにおいて、交差結合されたMOS
トランジスタNT1およびNT2で構成されるNセンス
アンプが活性化され、ビット線BLおよび/BLの電圧
の差動増幅を行なう。
【0066】センス駆動線SALbの電圧レベルは、ほ
ぼ−VCC/2の電圧レベルであり、MOSトランジス
タNT1およびNT2のゲート−ソース間電圧およびド
レイン−ソース間電圧は、電源電圧VCCの電圧レベル
にほぼ等しく、これらのMOSトランジスタは、大きな
駆動力をもって、センス動作を行なう。ビット線BLの
電圧レベルは、ビット線/BLの電圧レベルよりも低い
ため、ビット線BLが、MOSトランジスタNT1を介
して放電されてその電圧レベルが低下する。この放電動
作時において、MOSトランジスタNT1のゲート−ソ
ース間電圧は、ほぼ電源電圧VCCに等しく、このMO
SトランジスタNT1による放電動作は高速で行なわれ
る。このビット線BLの電圧は、同時に充放電されるビ
ット線の合計容量値ΣCbと結合容量素子C1の容量値
の比に応じて低下する。
【0067】時刻t4において、センス制御信号/φS
Pが活性化され、センス駆動トランジスタQP2が導通
し、センス駆動線SALaの電圧レベルが電源電圧VC
Cレベルに上昇し、pチャネルMOSトランジスタPT
1およびPT2によるビット線プルアップ動作が行なわ
れる。このMOSトランジスタPT1およびPT2によ
り、ビット線/BLの電圧レベルが、中間電圧VCC/
2からHレベルデータに対応する電源電圧VCCレベル
に上昇する。
【0068】ビット線合計容量値ΣCbよりも結合容量
素子C1の容量値が十分大きい場合には、このセンス駆
動線SALbは、ほぼ負電圧−VCC/2に保持される
ため、ビット線BLの電圧レベルは、負電圧−VCC/
2の電圧レベルに向かって低下する。しかしながら、ビ
ット線BLの電圧レベルが接地電圧GND以下の負電圧
レベルになると、このビット線BLの電圧が、メモリセ
ルMCに含まれる容量素子に伝達され、このメモリセル
キャパシタの電極間に印加される電圧はVCC/2より
も大きくなり、キャパシタ絶縁膜に印加される電界が大
きくなり、絶縁特性を劣化させる可能性がある。したが
って、このビット線BLの電圧を、接地電圧以下に低下
するのを防止するために、時刻t5において、センス制
御信号/φS2を、負電圧VCC/2の電圧レベルに設
定して、MOSトランジスタQN3を非導通状態に設定
し、ノードND2とセンス駆動線SALbとを分離す
る。これにより、結合容量素子C1からの電荷供給を停
止させる。この状態においては、センス駆動線SALb
は、放電ビット線からの電荷により、その電圧レベルが
緩やかに上昇する。このセンス駆動線SALbの電圧レ
ベルが不安定になるのを防止するために、時刻t6にお
いてセンス制御信号φS3を、負電圧−VCC/2から
電源電圧VCCレベルに立上げて、MOSトランジスタ
QN2を導通させる。これにより、センス駆動線SAL
bは、接地電圧レベルに保持され、ビット線BLの電圧
レベルは、接地電圧レベルに保持される。これにより、
時刻t5においてフローティング状態となったセンス駆
動線SALbが、時刻t6において接地電圧GNDに固
定され、メモリセルMCに格納されるLレベルデータの
電圧レベルは、安定した接地電圧レベルとなる。
【0069】センスアンプSAにおいてNセンスアンプ
(MOSトランジスタNT1およびNT2)の活性化を
時刻t3において行ない、ビット線BLおよび/BLに
電圧差が生じると、時刻t4においてPセンスアンプ
(MOSトランジスタPT1およびPT2)を活性化す
る。これにより、ビット線BLおよび/BLの差動増幅
動作において、センスアンプSA内でビット線の電圧変
化の正帰還が行なわれ、センスアンプSAが高速に動作
する。センスアンプSAは、ビット線BLおよび/BL
と直結されている。したがって、センスアンプSAのセ
ンス動作完了時において、メモリセルMCには、この記
憶データの再書込(リストア動作)が行なわれている。
したがって、特にリストア時間を、別に設ける必要はな
い。
【0070】時刻t6において、図1に示す列選択回路
5により、列選択動作が行なわれ、メモリセルMCへの
データの書込または読出が行なわれる。
【0071】メモリサイクルが完了すると、選択状態に
あったワード線WLが、時刻t7において非選択状態へ
駆動される。次いで、各制御信号が、スタンバイ状態に
それぞれ所定のシーケンスで復帰する。なお、センス制
御信号φS1の非活性化は、このメモリサイクル完了時
に行なわれてもよく、また、制御信号/φS2が活性化
され、ノードND2とセンス駆動線SALbが切り離さ
れた後に行なわれてもよい。すなわち、このセンス制御
信号φS1は、時刻t5以降の適当なタイミングで非活
性化されてもよい。
【0072】なお、ビット線イコライズ指示信号φEQ
も、非活性化時、負電圧VCC/2の電圧レベルに駆動
されている。これは、ビット線BLおよび/BLの低電
位のビット線が、負電圧に駆動される場合がある可能性
を考慮して行なわれている。しかしながら、このビット
線イコライズ指示信号φEQは、電源電圧VCCと接地
電圧GNDの間で変化するように構成されてもよい。
【0073】MOSトランジスタQN2、QN3、NT
3−NT5のバックゲートには、負のバイアス電圧VB
Bが印加される。これは、センス駆動線SALbが負電
圧レベルに駆動されたとき、これらのMOSトランジス
タQN2、QN3、NT3およびNT5のバックゲート
とセンス駆動線SALbの間で不要な電流が流れるのを
防止するためである。この電流が流れない条件は、次式
で示される。
【0074】|VBB|>|VN2|−VB VN2は、ノードND2の電圧、VBは、各MOSトラ
ンジスタのPN接合(不純物領域−バックゲート間)の
コンタクトポテンシャル(約0.7V)を示す。
【0075】MOSトランジスタNT4は、特にそのバ
ックゲートに負のバイアス電圧VBBを印加する必要は
ない。しかしながら、MOSトランジスタNT4および
NT5のしきい値電圧を等しくし、これらのMOSトラ
ンジスタNT4およびNT5の電気的特性を等しくする
ために、MOSトランジスタNT4のバックゲートへ
は、負のバイアス電圧VBBが印加される。
【0076】センスアンプSAにおいて、MOSトラン
ジスタNT1およびNT2のバックゲートへバイアス電
圧VBBを印加するのは、以下の理由による。MOSト
ランジスタNT1およびNT2のバックゲートは、図2
において破線で示すように、ソース(センス駆動線SA
Lb)に接続してもよい。しかしながら、この場合、セ
ンス駆動線SALbにこれらのセンスアンプSAに含ま
れるMOSトランジスタNT1およびNT2のバックゲ
ートの寄生容量が接続され、センス駆動線SALbの寄
生容量が大きくなり、電圧変化速度が低下する。また、
センス駆動線SALbの電圧が負電圧レベルとなったと
き、これらのMOSトランジスタNT1およびNT2の
それぞれのバックゲート−ソース間電圧の絶対値が小さ
くなり、応じてMOSトランジスタNT1およびNT2
のしきい値電圧が小さくなり、応じてセンスアンプの動
作速度が速くなるというバックゲートバイアス変調効果
がなくなる。したがって、センスアンプSAにおいて、
MOSトランジスタNT1およびNT2は、バックゲー
トとソースを同電圧とせず、バックゲートにはバックゲ
ートバイアス電圧VBBが印加される。
【0077】センス駆動線SALbの電圧レベルが、−
VCC/2の電圧レベルまで駆動されるのは、同時に動
作するビット線の合計容量ΣCbよりも結合容量素子C
1の容量値を十分大きく設定することにより実現され
る。これは、たとえばC1=10・ΣCbの条件により
実現される。
【0078】図4は、図2に示すセンス駆動制御信号を
発生する部分の構成を概略的に示す図である。このセン
ス制御信号を発生する回路は、図2に示すセンス駆動制
御回路4に含まれる。図4において、センス駆動信号発
生部は、センス活性化信号(センス動作指示信号)φS
Aに応答してセンス制御信号/φSPを発生するSP制
御回路40aと、センス活性化信号φSAに応答してセ
ンス制御信号φS1を発生するS1制御回路40bと、
S1制御回路40bの出力信号φS1とセンス活性化信
号φSAとに従ってセンス制御信号/φS2を発生する
S2制御回路40cと、S2制御回路40cの出力信号
/φS2とセンス活性化信号φSAとに従ってセンス制
御信号φS3を発生するS3制御回路40dを含む。
【0079】センス活性化信号φSAは、接地電圧(0
V)と電源電圧VCCの間で変化する。センス制御信号
/φSPは、電源電圧VCCと中間電圧VCC/2の間
で変化する。センス制御信号φS1は、接地電圧(0
V)と電源電圧VCCの間で変化する。センス制御信号
/φS2およびφS3は、電源電圧VCCと負電圧−V
CC/2の間で変化する。したがって、これらのSP制
御回路40a、S2制御回路40cおよびS3制御回路
40dは、それぞれレベル変換機能を有する。
【0080】S2制御回路40cは、センス制御信号φ
S1の活性化に応答して所定時間経過後に、センス制御
信号/φS2を負電圧−VCC/2の電圧レベルへ駆動
する。S3制御回路40dは、このセンス制御信号/φ
S2の負電圧レベル移行に応答して、そのセンス制御信
号φS3を負電圧レベルへ駆動する。S2制御回路40
cおよびS3制御回路40dは、センス活性化信号φS
Aが非活性状態へ駆動されると、その出力信号/φS2
およびφS3を所定のスタンバイ状態(VCCおよび−
VCC/2)へ駆動する。
【0081】次に、この図4に示すセンス駆動信号発生
部の動作を図5に示す信号波形図を参照して説明する。
図5においては、図2に示す外部制御信号EXT、およ
び行選択制御信号φRCを併せて示す。
【0082】外部制御信号EXTが行選択動作開始を指
示すると、図1に示す主制御回路6からの行選択動作指
示信号φRCが活性状態(図5においてHレベル)へ駆
動される。この行選択動作指示信号φRCの活性化に応
答して行選択回路が動作し、選択ワード線の電圧レベル
が上昇する。この行選択動作指示信号φRCが活性化さ
れると、所定のタイミングでセンス活性化信号φSAが
活性化され、応じて、センス制御信号/φSP、φS
1、/φS2、φS3が、それぞれ所定のタイミング
(図3参照)で変化する。このセンス活性化信号φSA
の活性化に応答して所定期間、センス駆動線をオーバー
ドライブするオーバードライブ期間が設けられ、このオ
ーバードライブ期間経過後、センス駆動線の電圧が固定
される。この状態は、行選択完了が外部信号EXTによ
り指示されるまで保持される。
【0083】行選択完了が外部信号EXTにより指示さ
れると、行選択動作指示信号φRCが非活性化され、応
じて選択ワード線WLの電圧レベルが低下し、非選択状
態へ駆動される。次いで、センス活性化信号φSAが非
活性化され、センス制御信号/φSP、φS1、/φS
2、φS3がそれぞれ所定の状態(スタンバイ状態)へ
駆動される。これにより、半導体記憶装置は、スタンバ
イサイクルに入る。
【0084】なお、図2においては、センス駆動制御回
路4において、ドライバ14は、CMOSインバータで
構成されており、センス制御信号φS1は、Lレベルか
らHレベルへ駆動されている。しかしながら、このセン
ス制御信号φS1は、ドライバ14がたとえばNAND
ゲート、またはNORゲート等の論理ゲートで構成され
る場合、ドライバ14の構成に応じてその論理レベルは
適当に調整される。
【0085】なお、ビット線イコライズ指示信号φEQ
を発生する部分の構成は示していない。このビット線イ
コライズ指示信号φEQは、行選択動作指示信号φRC
に従って変化する。
【0086】以上のように、この発明の実施の形態1に
従えば、センスアンプとビット線対とを接続した状態で
センス動作を行ないかつセンス開始時センス駆動線をオ
ーバードライブしており、低電源電圧下でも高速でセン
ス動作を行なうことができるとともに、リストア時間を
特別に設ける必要がなく、メモリサイクルを短縮するこ
とができる。
【0087】[実施の形態2]センス駆動線SALbを
十分にオーバードライブするためには、結合容量素子C
1の容量値を十分大きく(たとえば、C1=10・ΣC
b)設定する必要がある。この結合容量素子C1を、通
常用いられる方法、すなわちMOSトランジスタのゲー
ト容量で実現した場合を考える。DRAMの記憶容量を
64Mビットと想定すると、リフレッシュサイクル数
(4Kサイクル)の規定から、同時に活性化される(セ
ンス動作される)ビット線対の数は16Kとなる。ビッ
ト線1本当りの寄生容量Cb(Cba,Cbb)は、約
0.2pFであるため、合計容量ΣCbは、0.2pF
・16K=3.2nFとなる。この合計容量の10倍の
容量値を有する容量をMOSトランジスタのゲートと同
一構造を有する容量で形成することを考えると、この容
量の占有面積は、以下のようになる。
【0088】すなわち、一般的な64MビットDRAM
のゲート絶縁膜の厚さは、約100Åである。ゲート絶
縁膜の誘電率εが約3.6・10-10 であり、結合容量
素子C1の占有面積は、約9.0mm2 となる。64M
ビットDRAMのチップ面積は約100mm2 であり、
結合容量素子C1のチップ面積占有率は、約9%に達す
る。
【0089】一方、以下に詳細に説明するメモリセル容
量と同一構造を有する容量を用いた場合、この結合容量
素子の占有面積は、以下のようになる。すなわち、64
MビットDRAMの単位セルの面積は、約1μm2 であ
り、メモリセルキャパシタの容量値は約25fFであ
る。したがって、容量値3.2nFを有する容量素子の
占有面積は3.2nF/25fF〜1.3mm2 であ
る。したがって、MOSトランジスタ構造の容量素子に
対して、メモリセル容量を利用する結合容量素子の占有
面積は約1/7に低減され、チップ面積に対する比率
も、ほぼ許容できるレベル(チップ面積の約1.3%)
となる。今後、さらに、メモリの記憶容量が大きくなる
につれて、この占有面積の差は拡大するため、このメモ
リセル容量と同一構造を有する容量素子を使用する効果
がますます大きくなる。本実施の形態においては、この
小面積で大容量、すなわち面積効率のよい容量素子を昇
圧容量素子化結合容量素子)として利用することによ
り、チップ寸法の小さい、低電源電圧で高速動作可能な
DRAMを実現する。
【0090】なお、上述の説明において、結合容量素子
の容量値は、ビット線の合計容量値の10倍に設定して
いるが、これに限定はされない。結合容量素子C1の占
有面積を小さくするために、C1=ΣCbとしてもよ
い。この場合には、センス駆動線SALbに供給された
電荷が、ビット線寄生容量により消費される(各ビット
線対において1本のビット線が放電される)。センス駆
動線の負電圧レベルでのセンス動作開始後、センス駆動
線の電圧レベルが上昇するため、センス直後、センスア
ンプの動作速度が低下することが考えられる。したがっ
て、できるだけ、この結合容量素子C1の容量値を大き
くすることが望ましい。以下に、この結合容量素子の構
造について説明する。
【0091】[メモリセル構造]この発明が適用される
ダイナミック型半導体記憶装置の1つであるDRAMの
メモリセルは、スタックトキャパシタ構造のメモリセル
キャパシタを有する。このスタックトキャパシタには、
フィン形、円筒形およびT形構造のいずれの構造が用い
られてもよい。また、ストレージノードを構成する電極
層表面が球状の凹凸表面を有する構造であってもよい。
図6においては、T字形スタックトキャパシタを有する
メモリセルの構造を代表例として示す。
【0092】図6において、P型半導体基板51の表面
に、互いに間を置いて複数(3つ)の高濃度N型不純物
領域52a,52bおよび52cが配置される。半導体
基板領域51は、半導体基板そのものであってもよく、
またエピタキシャル層であってもよく、またウェル領域
であってもよい。この半導体基板領域51は、メモリセ
ルに対する基板として作用する機能を有していればよ
い。
【0093】不純物領域52aおよび52bの間の半導
体基板領域51表面に、ゲート絶縁膜54aを介して所
定形状にパターニングされたゲート電極層(ワード線)
53aが配設され、また不純物領域52aおよび52c
の間の半導体基板領域51表面上に、ゲート絶縁膜54
bを介してゲート電極層(ワード線)53bが配設され
る。ゲート電極層53aおよび53bは、不純物が導入
された低抵抗のポリシリコンで構成される。また、これ
に代えて、これらのゲート電極層53aおよび53b
は、タングステンまたはモリブデンなどの高融点金属と
ポリシリコンとの低抵抗の複合構造であってもよく、ま
た低抵抗の高融点金属シリサイド構造を有してもよい。
メモリセルは、先に述べたように、行および列のマトリ
クス状に配列されており、これらのゲート電極層53a
および53bは、メモリセルの各行に対応して配置さ
れ、それぞれに対応の行のメモリセルが接続される。
【0094】不純物領域52aに対しては、メモリセル
キャパシタのストレージノードを構成する導電層56a
が配置され、また不純物領域52cには、断面T字型の
形状を有する、ストレージノードでもある導電層56b
が形成される。これらのストレージノードとなる導電層
56aおよび56bは、不純物が導入された低抵抗のポ
リシリコンで構成される。導電層56aおよび56b
は、対応の不純物領域52aおよび52cに電気的に接
続され、その上部は、比較的高さの高い矩形形状を有す
る(後に説明するセルプレートとの対向面積を大きくす
るため)。ここで、「電気的に接続される」という用語
は、領域相互間で電気信号の授受が可能なように接続さ
れる態様を示す。間に別の配線層(たとえばバリア層)
が存在してもよく、またスイッチングトランジスタを介
して相互接続される構成であってもよい。
【0095】不純物領域52bには、ビット線となる導
電層55が電気的に接続される。導電層55は、ゲート
電極層53aおよび53bとストレージノードの上部と
の間に配設されるように示される。しかしながら、この
ビット線となる導電層55は、ストレージノードおよび
セルプレート(後に説明する)よりも上方に配設される
ように構成されてもよい。ビット線となる導電層55
は、タングステンなどの高融点金属とポリシリコンとの
複合構造または高融点金属シリサイド構造のいずれの構
造を有してもよい。この導電層55は、メモリセルの列
方向に延在して、各列に対応して配置され、それぞれに
対応の列のメモリセルが接続される。
【0096】不純物領域52aおよび52cに隣接し
て、隣接メモリセルとの分離を実現するためのたとえば
LOCOS膜(局所表面酸化シリコン膜)で構成される
素子分離膜(熱酸化膜)58aおよび58bが形成され
る。これらの素子分離膜58aおよび58b上には、隣
接行のメモリセルに対応してそれぞれ配置されるゲート
電極層(ワード線)53cおよび53dが配設される。
【0097】ストレージノードとなる導電層56aおよ
び56b表面に、絶縁膜57aおよび57bを介して対
向するようにセルプレートとなる導電層59が配設され
る。このセルプレートとなる導電層59は、不純物が導
入された低抵抗のポリシリコンで構成される。キャパシ
タ絶縁膜57aおよび57bは、シリコン窒化膜および
シリコン酸化膜の2層構造を有し、その大きな誘電率に
より、キャパシタ絶縁膜の実効膜厚の厚膜化を図る。
【0098】図6に示す構成において、不純物領域52
a、52b、ゲート電極層53a、ストレージノードと
しての導電層56a、絶縁膜57aおよびセルプレート
としての導電層59により、1つのメモリセルが形成さ
れる。別のメモリセルが、不純物領域52bおよび52
c、ゲート電極層53b、導電層56b、絶縁膜57
b、および導電層59により形成される。隣接メモリセ
ルで1つの不純物領域52bを共有することにより、メ
モリセル占有面積の低減を図る。
【0099】この図6に示す構成から明らかなように、
メモリセルトランジスタ、すなわちアクセストランジス
タと平面的に見て重なり合うようにメモリセルキャパシ
タが配置される。このような3次元的なセル構造とする
ことにより、セル占有面積を低減する。一方、ストレー
ジノードを構成する導電層56aおよび56bは、比較
的その上部の膜厚が厚くされ、セルプレートとなる導電
層59との対向面積が大きくされる。平面図的に見た占
有面積の増大をもたらすことなくキャパシタ電極間の対
向面積を増大させ、メモリセルキャパシタの容量値を増
大する。すなわち、スタックトキャパシタ構造のキャパ
シタは、面積効率の優れたキャパシタを実現する。本実
施の形態2においては、このメモリセルキャパシタの構
造を利用する。
【0100】[結合容量素子の構造1]図7は、この発
明の実施の形態2に従う結合容量素子の構成を概略的に
示す図である。図7において、P型半導体基板領域51
表面上に、Nウェル(N型半導体層)60が形成され
る。このNウェル60を基板領域として、図6に示すメ
モリセルと同一の構造を有する容量素子が形成される。
すなわち、Nウェル60の表面に、互いに間をおいて高
濃度N型不純物領域52d−52gが形成される。不純
物領域52d−52gは、図6に示すメモリセルの不純
物領域52a−52cと同一製造プロセスにおいて形成
され、同一不純物濃度を有する。以下の説明において、
図6に示す構成要素と図7に示す構成要素において、添
字を除いて同じ参照数字が付される構成要素は同一の製
造プロセスで形成される。
【0101】不純物領域52fに隣接して、素子分離用
のたとえば熱酸化膜(LOCOS膜)である素子分離膜
58dが形成される。また、不純物領域52dおよび5
2gの間に素子分離膜58cが形成される。不純物領域
52gの外部に接して素子分離膜58eが形成される。
これらの素子分離膜58eおよび58dにより、容量素
子の形成領域が規定される。
【0102】不純物領域52dおよび52eの間の半導
体基板領域(Nウェル)60上に、ゲート絶縁膜54e
を介してゲート電極層(導電層)53eが形成される。
不純物領域52eおよび52fの間の半導体基板領域6
0表面上に、ゲート絶縁膜54fを介して導電層53f
が形成される。また、素子分離膜58cおよび58d上
に導電層53iおよび53jが形成される。これらの導
電層53e、53f、53iおよび53jは、図6に示
すゲート電極層53aおよび53bと同様の、不純物が
導入された低抵抗のポリシリコン高融点金属たまは高融
点金属シリサイド層で構成され、かつ同一配線層に形成
される。すなわち、これらの導電層53e、53f、5
3iおよび53jは、ワード線に相当する導電層であ
る。
【0103】不純物領域52dおよび52fに対し、断
面がT字型形状を有する第1の導電層56cおよび56
dがそれぞれ形成され、これらの第1の導電層56cお
よび56dは不純物領域52dおよび52fにそれぞれ
電気的に接続される。これらの第1の導電層56cおよ
び56dの各々は、対応の不純物領域52dおよび52
fと電気的に接続するためのプラグ部分(脚部分)と、
実際に容量を形成するための比較的大きな表面面積を有
するフラット部分とを有する。これらの第1の導電層5
6cおよび56dは、図6に示すメモリセルのストレー
ジノードを構成する導電層56aおよび56bと同一の
製造プロセスで形成され、かつ同一の構造および材料
(不純物ドープトポリシリコン)を有しかつ同一層に形
成される。第1の導電層56cおよび56dは、所定形
状にパターニングされており、互いに層間絶縁膜により
分離されている。第1の導電層56cおよび56d上
に、絶縁膜57cを介して第1の導電層56cおよび5
6d表面に対向して低抵抗の高濃度に不純物がドープさ
れたポリシリコンで構成される第2の導電層59aが形
成される。この第2の導電層59aは、セルプレート電
極層と同一製造プロセスで同一層に形成され、かつ一方
電極ノードVAに電気的に接続される。半導体基板領域
60表面に形成された不純物領域52gが、他方電極ノ
ードVBに接続される。
【0104】さらに、不純物領域2eは、図の水平方向
に沿って延在する第3の導電層55aに電気的に接続さ
れる。この第3の導電層55aは、図6に示すメモリセ
ルのビット線を構成する導電層55に対応し、同一製造
プロセスで形成され、かつこのビット線に対応する導電
層55と同一の材料の高融点金属シリサイドなどで形成
されかつ同一配線層に形成される。
【0105】図7に示す構成においては、第2の導電層
59aが一方電極を形成し、第1の導電層56cおよび
56dが不純物領域52gおよび52fを介してNウェ
ル(半導体基板領域)60に電気的に接続されて他方電
極ノードVBにさらに電気的に接続される。したがっ
て、領域AおよびBに形成される容量が互いに並列に電
極ノードVAおよびVBの間に接続される。これらの電
極ノードVAおよびVBが、図2に示すノードND1お
よびND2に接続される。ノードND2は、中間電圧V
CC/2にプリチャージされている。そのときには、ノ
ードND1の電圧は、電源電圧VCCレベルである。ノ
ードND1が、接地電圧レベルに低下したとき、ノード
ND2は、容量結合により、−VCC/2の電圧レベル
に低下する。したがって、これらのノードND1および
ND2の間に印加される電圧は、中間電圧VCC/2で
ある。したがって、このメモリセル容量と同一構造の容
量素子を用いて結合容量素子を形成しても、キャパシタ
絶縁膜57cに印加される電圧は、最大VCC/2であ
り、十分に、キャパシタ絶縁膜の絶縁破壊は防止され
る。これにより、小占有面積で大きな容量値を有する結
合容量素子を実現することができる。
【0106】すなわち、この図7に示す容量素子は、メ
モリセルと同一の構造を有しており、領域AおよびBに
形成される容量素子の占有面積は十分小さい。キャパシ
タ絶縁膜57cは、メモリセルのキャパシタ絶縁膜57
aおよび57bと同様、シリコン窒化膜およびシリコン
酸化膜の2層構造を有しており、十分大きな容量値を小
占有面積で実現することができる。
【0107】また、領域AおよびBに形成される容量素
子は、メモリセルと同一の構成を有しているため、半導
体基板領域(Nウェル)60の形成を除いてすべてメモ
リセルの対応の構成要素の製造工程と同一の工程でこれ
らの構成要素を形成することができ(同一不純物濃度、
同一配線層、同一材料、同一膜厚)、DRAMにおいて
製造工程数を増加させることなく面積効率の優れた結合
容量素子を実現することができる。
【0108】図8は、図7に示す容量素子の平面レイア
ウトを示す図である。図8において、不純物領域52d
および52eの間に、導電層53eが配設され、不純物
領域52eおよび52fの間に導電層53fが配設され
る。不純物領域52eは、コンタクト孔65を介してビ
ット線に相当する導電層55aに電気的に接続される。
導電層53eおよび53fと導電層55aとは、互いに
直交する方向に配設される。これは、先に説明したよう
に、この容量素子はメモリセルと同一構成を有してお
り、導電層53eおよび53fがワード線に相当し、導
電層55aがビット線に相当するためである。不純物領
域52dは、破線で示すプラグ部分を介して第1の導電
層56cに電気的に接続され、不純物領域52fは、破
線で示すプラグ部分を介して導電層56dに電気的に接
続される。これらの第1の導電層56cおよび56d上
に第2の導電層59aが配置される。容量素子の電極ノ
ードを構成する第1の導電層56cおよび56dは、と
もに、導電層3eおよび3f上まで延在している。
【0109】図7に示すように、この第1の導電層56
cおよび56dの上側平坦部分は膜厚が厚くされてお
り、その側面の表面積が十分大きくされている。したが
って、第2の導電層59aおよび第1の導電層56cお
よび56dの対向面積が十分に大きくされる。この図7
および図8に示す容量素子がメモリセルのアレイ構成と
同様に、必要な数だけ行および列方向に配置される。
【0110】図9(A)および図9(B)は、1つの単
位容量素子の電気的等価回路を示し、図9(C)は、こ
の発明に従う結合容量素子の電気的等価回路を示す図で
ある。図9(A)で示すように、1つの単位容量素子
は、導電層59aおよび56(56cまたは56d)で
形成される容量CSと、導電層53(53e,53f)
と半導体基板領域(Nウェル)60とで形成される容量
Cpを含む。容量Cpおよび容量CSは、半導体基板領
域60に並列に接続される。容量CSの一方電極がノー
ドVAに接続される。半導体基板領域60は、他方電極
ノードVBに接続される。
【0111】図9(B)に示すように、容量Cpは、メ
モリセルトランジスタ(アクセストランジスタ)MTに
相当するMOSキャパシタであり、アクセストランジス
タMTのゲート容量に相当する。この容量Cpの耐圧
は、電源電圧VCC以上であり、導電層53に固定的に
電源電圧VCCが与えられても何ら信頼性が損なわれる
ことはない。しかしながら、この容量Cpを形成する導
電層53は、フローティング状態とされてもよい。一
方、容量CSは、メモリセルキャパシタMQに相当す
る。容量CSの絶縁膜は十分薄く、耐圧は中間電圧VC
C/2である。しかしながら、この電源ノードVAおよ
びVBの間に印加される電圧は、最大VCC/2であ
り、この容量CSの絶縁膜の信頼性が損なわれることは
ない。
【0112】この図9(A)に示す単位容量素子が、図
9(C)に示すように、ノードVAおよびVBの間に複
数個互いに並列に接続される。図9(C)においては、
容量Cpは、容量CSに比べてその容量値が十分小さい
ため、示していない。この図9(C)に示すように、容
量CSが並列にノードVAおよびVBの間に接続され
る。容量CSの数をXとすると、この結合容量素子は、
X・CSの容量値を有する。したがって、メモリセルキ
ャパシタに相当する単位容量素子CSを並列に必要な数
だけ接続することにより、必要とされる容量値を有する
結合容量素子を低占有面積で容易に実現することができ
る。
【0113】[結合容量素子の構造2]図10(A)
は、この発明の実施の形態2の結合容量素子の他の構成
を概略的に示す図である。図10(A)において、P型
半導体基板領域51表面に、結合容量素子の基板領域と
して機能するNウェル(以下、単にNウェルと称す)6
0aが形成される。このNウェル60aは、フィールド
絶縁膜(素子分離膜)58eおよび58dにより、その
周辺領域が規定される。Nウェル60aの表面ほぼ全域
にわたってゲート絶縁膜64aを介してワード線に相当
する導電層63aが形成される。Nウェル60aは、そ
の周辺部に形成された高濃度N型不純物領域52gを介
して電極ノードVBに電気的に接続され、一方、導電層
63aは、電極ノードVAに接続される。導電層63
a、ゲート絶縁膜64aおよびNウェル60aにより、
従来と同様のアクセストランジスタのゲート容量に相当
するゲートキャパシタCaが形成される。
【0114】図10(A)においてさらに、導電層63
a上に、ストレージノードに相当する導電層56a1−
56anが形成される。これらの導電層56a1−56
anは、メモリセルがストレージノードと同様、T型の
断面形状を有する。メモリセルキャパシタ形成時におい
て、アクセストランジスタのゲート電極層(ワード線)
を形成した後、このストレージノードが形成される。こ
のストレージノード形成時においてアクセストランジス
タの不純物領域とのコンタクトをとるためのコンタクト
孔が形成される。したがって、この図10(A)に示す
構成においても、先の図7に示す容量素子形成のための
不純物領域とストレージノード相当導電層との電気的接
続をとるためのコンタクト孔形成プロセスを利用して、
このストレージノードに相当する導電層56a1−an
と導電層63aとの電気的コンタクトをとるためのコン
タクト孔を形成することができる。したがって、メモリ
セルのストレージノード形成時と同一のプロセスでこれ
らのストレージノード相当導電層56a1−56anを
形成することができる。したがって、マスク数および工
程数を増加させる必要はない。
【0115】ストレージノードに相当する導電層56a
1−56an上に、メモリセルのキャパシタ絶縁膜に相
当する絶縁膜67aを介してセルプレートに相当する導
電層59aが形成される。導電層56a1−56anと
導電層59aとにより容量が形成されるのは、先の図7
に示す構成と同じである。導電層56aiと導電層56
aとの間に単位容量素子CSが形成される。導電層59
aは、電極ノードVBに電気的に接続される。用語「相
当する」は「同一製造プロセスで形成される」ことを示
す。
【0116】この図10(A)に示す構成の場合、その
電気的等価回路を図10(B)に示すように、電極ノー
ドVAおよびVBの間に、容量素子Caおよび単位容量
素子CS1−CSnが互いに並列に電気的に接続され
る。ストレージノードに相当する導電層56a1−56
anと絶縁膜67aと導電層59aとで構成される容量
素子は、導電層63a、絶縁膜64aおよびNウェル6
0aにより形成されるMOSキャパシタの上部に形成さ
れる。したがって、従来のようなMOSキャパシタの上
部に、階層的に追加の容量素子が形成されるため、何ら
面積増加を伴うことなく、容量素子の容量値を増大させ
ることができる。
【0117】この図10(A)に示す結合容量素子の構
成においても、電極ノードVAおよびVBの間に、電源
電圧VCCの1/2の電圧を印加することができる。し
たがって、耐圧特性を損なうことなく、低占有面積の面
積効率のよい結合容量素子を実現することができる。
【0118】[結合容量素子の構成3]図11(A)
は、この発明の実施の形態2に従う結合容量素子のさら
に他の構成を概略的に示す図である。この図11(A)
に示す構成においては、Nウェル60a表面に、絶縁膜
64aを介してワード線に相当する導電層63aがNウ
ェル60aの表面上にわたって形成される。この導電層
63a上に、層間絶縁膜76aを介して、ビット線に相
当する導電層75aが、この導電層63aとほぼ全面に
わたって対向するように形成される。導電層75a上
に、ストレージノードに相当する導電層56a1−56
anが形成される。これらの導電層56a1−56an
は、導電層75aに共通に電気的に接続される。メモリ
セルのストレージノードの容量形成部分(頭部の平坦部
分)は、ビット線よりも上部に形成される。したがっ
て、メモリセル製造プロセスにおいて、このストレージ
ノードは、ビット線製造後に形成される。
【0119】したがって、この図11(A)に示す結合
容量素子の構成においても、先の図7に示す単位容量素
子と対応の不純物領域とを接続するためのコンタクト孔
形成と同様にして、メモリセルキャパシタ製造プロセス
と同一製造プロセスで、これらの導電層56a1−56
anとビット線に相当する導電層75aと電気的に接続
するためのコンタクト孔を形成することができる。した
がって、この図11(A)に示す構成においても、マス
ク数および製造プロセス数を増加させることはない。
【0120】Nウェル60aは、不純物領域52gを介
して電極ノードVBに電気的に接続され、導電層63a
が電極ノードVAに電気的に接続され、また導電層75
aが電極ノードVBに電気的に接続される。
【0121】この図11(A)に示す結合容量素子の構
成においては、ワード線に相当する導電層63aとビッ
ト線に相当する導電層75aと層間絶縁膜76aとによ
り容量Cqが形成される。ストレージノードに相当する
導電層56a1−56anと導電層59aとは、先の図
10(A)に示す構成と同様、n・CSの容量値を有す
る容量を実現する。導電層75aが形成されていても、
導電層56a1−56anと導電層59aとにより形成
される容量は、これらの導電層56a1−56anの頭
部の平坦部分の表面面積によりその容量値が決定される
ため、これらの導電層59aと導電層56a1−56a
nと絶縁膜67aとにより形成される容量の容量値は、
先の図10(A)に示す結合容量素子の容量値と同じで
ある。
【0122】この図11(A)に示す結合容量素子の構
成において、図11(B)にその電気的等価回路を示す
ように、電極ノードVAおよびVBの間に、容量Ca、
CS1、…、CSnおよびCqが並列に接続される。し
たがって、導電層75a、層間絶縁膜76aおよび導電
層63aにより形成される容量Cqの容量値だけ結合容
量素子の容量値を図10(A)に示す容量素子よりも増
加させることができる。層間絶縁膜76aの膜厚は、ゲ
ート絶縁膜54aよりも、約20倍程度厚くされてい
る。これは、配線間の寄生容量による容量結合を防止す
るためである。したがって、容量Cqの容量値は、容量
Caの容量値の5%程度の値となり、この図11(A)
に示す結合容量素子の容量値は、図10(A)に示す結
合容量素子の容量値を5%程度増大させることができ
る。
【0123】ビット線に相当する導電層75aは、タン
グステンまたはモリブデンなどの高融点金属とポリシリ
コンとの複合構造または高融点金属シリサイド構造のい
ずれの構成を備えていてもよい。これは、ワード線に相
当する導電層63aについても同様である。
【0124】なお、図10(A)および図11(A)に
示す構成において、Nウェル60aの表面に、反転層を
形成するために、N型不純物領域52gに隣接して、P
型不純物領域を設け、このP型不純物領域を電極ノード
VBに電気的に接続してもよい。この場合、ゲート容量
に代えて、MOSキャパシタが形成される。
【0125】以上のように、この発明の実施の形態2に
従えば、結合容量素子として、メモリセルの容量と同一
構造を有する容量素子を用いているため、小占有面積で
容量値の大きい、面積利用効率の優れた結合容量素子を
製造工程を増加させることなく実現することができる。
【0126】[実施の形態3]図12は、この発明の実
施の形態3に従うDRAMの要部の構成を概略的に示す
図である。図12に示すDRAMは、64Mビットの記
憶容量を有し、メモリアレイ80は、4K行・16K列
に配列されるメモリセルを有する。ここで、4K行は、
リフレッシュサイクルが、4Kサイクルであり、1つの
リフレッシュサイクルにおいて1つの行のリフレッシュ
が行なわれる状態を想定している。したがって、このメ
モリアレイ80の4K行・16K列のメモリセルの配置
は、論理的なメモリセルの配置を示す。
【0127】メモリアレイ80は、32個のセンスブロ
ックSB0−SB31に分割される。センスブロックS
B0−SB31の各々は、メモリセルが行列状に配列さ
れるメモリサブアレイと、センスアンプ群とを含む。セ
ンスアンプ群は、対応のメモリサブアレイのメモリセル
の各列に対応して配置されるセンスアンプを含む。メモ
リアレイ80を、複数のメモリサブアレイに分割し、各
メモリサブアレイに対してセンスアンプ群を設けること
により、メモリサブアレイのビット線の長さを短くする
ことができ、ビット線容量を低減し、メモリセルからの
読出電圧を確保する。通常動作モード時においては、こ
のセンスブロックSB0−SB31のうち1つのセンス
ブロックが選択状態(メモリサブアレイのワード線が選
択状態)へ駆動される。
【0128】センス駆動制御回路4は、センスブロック
SB0−SB31それぞれに対応して設けられる電荷供
給用のnチャネルMOSトランジスタQN3−0〜QN
3−31と、これらのMOSトランジスタQN3−0〜
QN3−31に共通にセンス主駆動線MSALbを介し
て結合される結合容量素子C1と、センス制御信号φS
1に従って、結合容量素子C1を駆動するドライバ14
とを含む。
【0129】MOSトランジスタQN3−0〜QN3−
31の各々のゲートへは、ブロックセンス制御信号/φ
S2−0〜/φS2−31が与えられる。選択センスブ
ロックに対して設けられたブロックセンス制御信号のみ
が選択状態へ駆動され、選択センスブロックへ、対応の
MOSトランジスタQN3−i(iは0−31のいずれ
か)を介して対応のセンスアンプ群に対して設けられた
サブセンス駆動線SSALb−iを介して電荷(負電
荷)を供給する。
【0130】動作時においては、センスブロックSB0
−SB31それぞれに対応して設けられるサブセンス駆
動線SSALb−0〜SSALb−31の1つが主セン
ス駆動線MSALbに結合される。したがって、センス
ブロックSB0−SB31に共通に結合容量素子C1を
設けることにより、このセンス駆動制御回路の占有面積
を低減する。
【0131】ドライバ14および結合容量素子C1の動
作は、先の実施の形態1に示すセンス駆動制御回路4の
動作と同じである。ドライバ14により、ノードND1
の電圧レベルが変化すると、その電圧変化がノードND
2に伝達され、選択センスブロックに対応するサブセン
ス駆動線へこの電荷が供給される。
【0132】図13(A)は、センス制御信号/φS2
−iを発生する部分の構成を概略的に示す図である。図
13(A)において、センス制御信号発生部は、センス
ブロックを特定するブロックアドレス信号BAをデコー
ドしてセンスブロック特定信号φBSiを生成するブロ
ックデコーダ85aと、ブロックデコーダ85aからの
センスブロック特定信号φBSiとセンス制御信号/φ
S2とを受けるNAND回路85bと、NAND85b
の出力信号と行選択動作指示信号φRCとを受けてブロ
ックセンス制御信号/φS2−iを生成するNAND回
路85cを含む。行選択動作指示信号φRCは、図5に
示すように、行選択開始指示が与えられるとHレベルの
活性状態へ駆動され、行選択完了指示が与えられるとL
レベルの非活性状態へ駆動される。ブロックデコーダ8
5aは、ブロックアドレス信号BAが指定するセンスブ
ロックに対するセンスブロック特定信号φBSiを活性
状態(Hレベル)へ駆動する。次に、この図13(A)
に示すセンス制御信号発生部の動作を、図13(B)に
示す信号波形図を参照して説明する。
【0133】行選択動作指示信号φRCが活性化される
と、ブロックデコーダ85aが活性化され、ブロックア
ドレス信号BAをデコードし、アドレス指定されたセン
スブロックに対するセンスブロック特定信号φBSiを
活性状態へ駆動する。スタンバイサイクル時において
は、行選択動作指示信号φRCはLレベルであり、セン
ス制御信号/φS2−iはHレベルである。したがっ
て、このスタンバイ状態時においては、図12に示すサ
ブセンス駆動線SSALb−0〜SSALb−31は、
すべて主センス駆動線MSALbに結合されて中間電圧
にプリチャージされている。
【0134】行選択動作開始指示が与えられ、ブロック
デコーダ85aからのセンスブロック特定信号φBSi
がHレベルとなると、NAND回路85bがインバータ
として動作し、また、行選択動作指示信号φRCがHレ
ベルであり、NAND回路85cがインバータとして動
作する。したがって、選択センスブロックに対しては、
センス制御信号/φS2に従って、ブロックセンス制御
信号/φS2−iが生成される。一方、非選択センスブ
ロックに対して、センスブロック特定信号φBSiはL
レベルを維持する。したがって、NAND回路85bの
出力信号がHレベルとなり、NAND回路85cからの
ブロックセンス制御信号φS2−iはLレベルとなる。
したがって、非選択センスブロックに対して設けられた
サブセンス駆動線は、主センス駆動線MSALbから切
り離される。これにより、選択センスブロックに対して
のみ、結合容量素子C1からの電荷を供給することがで
きる。
【0135】行選択動作が完了し、1つのメモリサイク
ルが完了すると、行選択動作指示信号φRCがLレベル
となり、センス制御信号/φS2−iがHレベルへ立上
がり、サブセンス駆動線SSALb−0〜SSALb−
31が、主センス駆動線MSALbに結合される。
【0136】なお、図12においては明確に示していな
いが、サブセンス駆動線SSALb−0〜SSALb−
31に対しては、図2に示す接地電圧固定用のnレベル
MOSトランジスタQN2がそれぞれ設けられている。
この接地電位固定用のMOSトランジスタQN2の制御
は、図13(A)に示す制御信号発生部と同様の構成を
用いて実現することができる(選択ブロックは接地、非
選択ブロックはフローティング)。
【0137】また、図2に示すように、センスアンプ群
に含まれるPセンスアンプに対するサブセンス駆動線S
SALaに対するセンス駆動トランジスタ(QP2)の
制御も、センスブロック単位で実行される。この場合、
ブロックデコーダからのセンスブロック特定信号とセン
ス制御信号/φSPとの組合せにより選択センスブロッ
クに対するセンス制御信号/φSPiが活性化される。
【0138】[変更例1]図14は、この発明の実施の
形態3の変更例1の構成を概略的に示す図である。図1
4においては、メモリアレイ80に含まれるセンスブロ
ックSB0−SB31が、複数のグローバルセンスブロ
ックGB0−GBnに分割される。図14においては、
一例として、グローバルセンスブロックGB0が、セン
スブロックSB0−SBaを含み、グローバルセンスブ
ロックGBnが、センスブロックSBb−SB31を含
む。これらのグローバルセンスブロックGB0〜GBn
に対応して、グローバルセンス駆動線GSALb0〜G
SALbnが配置される。これらのグローバルセンス駆
動線GSALb0〜SASLbnの各々はそれぞれ対応
のグローバルセンスブロックに含まれるセンスブロック
に対するサブセンス駆動線にMOSトランジスタQ3N
を介して結合される。たとえば、グローバルセンス駆動
線GSALb0は、MOSトランジスタQN3−0〜Q
N3−aを介してセンスブロックSB0〜SBaに対し
て設けられたサブセンス駆動線SSALb−0〜SSA
SLb−aに結合される。グローバルセンス駆動線GS
ALbnは、MOSトランジスタQN3−b〜QN3−
31を介して、センスブロックSBb〜SB31に対し
て設けられたサブセンス駆動線SSALb−b〜SSA
Lb−31に結合される。
【0139】グローバルセンス駆動線GSALb0〜S
ASLbnそれぞれに対応して結合容量素子C1−0〜
C1−nが設けられ、これらの結合容量素子C1−0〜
C1−nに対応して、それぞれセンス制御信号φS1−
0〜φS1−nを受けるドライバ14−0〜14−nが
設けられる。
【0140】MOSトランジスタQN3−0〜QN3−
31は、先の図12に示す構成と同様、選択センスブロ
ックに対して設けられたもののみが、センス動作時に導
通状態とされ、残りは非導通状態に保持される。選択セ
ンスブロックを含むグローバルセンスブロックGBjに
対して設けられたドライバ14−jに対するセンス制御
信号φS1−jが活性化される。したがって、この図1
4に示す構成の場合、グローバルセンス駆動線GSAL
b0−GSALbnの各々は、その配線長さが短いた
め、配線抵抗および配線容量に起因する遅延を有するこ
となく、高速で、電荷を選択センスブロックに対して設
けられたセンス駆動線へ伝達することができ、高速でセ
ンス動作を行なうことができる。
【0141】図15は、センス制御信号φS1−jを発
生する部分の構成を概略的に示す図である。図15にお
いて、センス制御信号発生部は、グローバルブロックを
特定するグローバルアドレス信号GAをデコードして、
グローバルブロック特定信号φGBjを生成するグロー
バルブロックデコーダ87aと、グローバルブロック特
定信号φGBjとセンス制御信号φS1とを受けて、セ
ンス制御信号φS1−jを生成するAND回路87bを
含む。グローバルブロックアドレス信号GAは、ロウア
ドレス信号の特定のアドレスビットにより構成され、選
択センスブロックを含むグローバルセンスブロックがグ
ローバルセンスブロックGBjのとき、対応のグローバ
ルブロック特定信号φGBjが活性状態(Hレベル)へ
駆動される。したがって、選択センスグローバルブロッ
クに対してのみ、センス制御信号φS1−jが、センス
制御信号φS1に従って変化する。非選択センスグロー
バルブロックに対しては、センス制御信号φS1−j
は、Lレベルの非活性状態を維持する。
【0142】なお、このグローバルセンスブロック特定
信号φGBjが、図13(A)に示すNAND回路85
cへ与えられてもよい。この場合、選択グローバルセン
スブロックにおいてのみ、サブセンス駆動線と対応のグ
ローバルセンス駆動線との接続制御が行なわれ、非選択
グローバルセンスブロックにおいては、サブセンス駆動
線SSALbが対応のグローバルセンス駆動線GSAL
bに常時結合される(ただしこの場合、センス駆動線の
プリチャージ/イコライズ動作も、センスブロック単位
で実行されている)。
【0143】なお、図12および図14に示す構成にお
いて、メモリアレイ80の分割ブロックの数は、32に
限定されず、任意である。また、グローバルセンスブロ
ックGB0−GBnそれぞれに含まれるセンスブロック
の数は、4、8、および16のいずれであってもよい。
その数は、グローバルセンス駆動線における配線遅延に
応じて、適当に定められればよい。
【0144】[変更例2]図16は、この発明の実施の
形態3の変更例2の構成を示す図である。図16におい
ては、メモリサブブロックMALおよびMARそれぞれ
の1列に関連する部分の構成を概略的に示す。メモリサ
ブブロックMALにおいては、ビット線BLLおよび/
BLLが、ビット線分離ゲートBIGLを介してセンス
ノードSNaおよびSNbにそれぞれ結合され、また、
メモリサブブロックMARのビット線BLRおよび/B
LRが、ビット線分離ゲートBIGRを介してセンスノ
ードSNaおよびSNbに結合される。センスノードS
NaおよびSNb上の電圧が、センスアンプSAにより
差動増幅される。ビット線BLLおよび/BLLならび
にBLRおよび/BLRCそれぞれには、1列のメモリ
セルが接続されるが、図16においては、ワード線WL
Lとビット線BLLの交差部に対応して配置されるメモ
リセルMCと、ビット線BLRとワード線WLRの交差
部に対応し配置されるメモリセルMCを代表的に示す。
【0145】センスアンプSAは、センス駆動制御回路
4により駆動されるセンス駆動線SALaおよびSAL
b上の信号電圧に従って活性化されて、センスノードS
NaおよびSNb上の電圧を差動増幅する。センス駆動
制御回路4の構成は、先の図12および図14に示す構
成のいずれであってもよい。
【0146】この図16に示す構成は、いわゆる「シェ
アードセンスアンプ構成」として知られている。このシ
ェアードセンスアンプ構成においても、センス駆動線S
ALaおよびSALbを、センス動作時にオーバードラ
イブすることにより、高速のセンス動作が実現される。
【0147】ビット線分離ゲートBIGLおよびBIG
Rは、それぞれビット線分離指示信号φBILおよびφ
BIRに従って選択的に導通/非導通状態に設定され
る。メモリサブブロックMALおよびMARの一方が選
択メモリセルを含むとき、この選択メモリサブブロック
に対応するビット線分離ゲートは導通状態を維持し、一
方非選択メモリサブブロックに対して設けられたビット
線分離ゲートは非導通状態となる。したがって、センス
アンプSAは、一方のメモリサブブロックのビット線対
に結合されるだけであり、これらに説明した実施の形態
と同様、高速のセンス動作が実現される。
【0148】ここで、ビット線分離指示信号φBILお
よびφBIRは、高電圧Vppと接地電圧GNDの間で
変化する信号であり、ビット線分離ゲートBIGLおよ
びBIGRは、導通時、低抵抗状態であり、センスアン
プSAのセンス動作に対し、何ら悪影響を及ぼさない。
したがって、この図16に示すような、シェアードセン
スアンプ構成においても、センス駆動制御回路4によ
り、センス動作時センス駆動線をオーバードライブする
ことにより、低電源電圧下においても、高速のセンス動
作を実現することができる。
【0149】図17(A)は、ビット線分離指示信号発
生部の構成を概略的に示す図である。図17(A)にお
いて、ビット線分離指示信号発生部は、メモリサブブロ
ック特定信号φBSRを反転して、ビット線分離指示信
号φBILを生成するレベル変換機能付インバータ回路
89aと、メモリサブブロック特定信号φBSLを反転
してビット線分離指示信号φBIRを生成するレベル変
換機能付インバータ回路89bを含む。これらのインバ
ータ回路89aおよび89bは、電源電圧よりも高い高
電圧Vppを一方動作電源電圧として受けて動作し、ビ
ット線分離指示信号φBILおよびφBIRをHレベル
を高電圧Vppレベルに設定する。メモリサブブロック
特定信号φBSRおよびφBSLは、それぞれ、メモリ
サブブロックMARおよびMALを指定し、選択状態時
においては、Hレベル(電源電圧レベル)となる。
【0150】メモリサブブロック特定信号φBSRおよ
びφBSLは、OR回路90において、論理和がとら
れ、センス制御信号φS2を制御するための制御信号φ
S2Cを生成する。したがって、メモリサブブロックM
ALおよびMARの一方が選択されたとき(選択メモリ
セルを含むとき)、センスアンプSAがセンス駆動制御
回路4により活性化される。メモリサブブロックMAL
およびMARがともに非選択状態のとき(選択メモリセ
ルを含まないとき)、センスアンプSAは非活性状態を
維持する。次に、この図17(A)に示すビット線分離
指示信号発生部の動作を、図17(B)に示す信号波形
図を参照して説明する。
【0151】スタンバイサイクル時においては、メモリ
サブブロック特定信号φBSRおよびφBSLは、とも
に、Lレベルであり、メモリサブブロックMALおよび
MARは、非選択状態にある。この状態においては、イ
ンバータ回路89aおよび89bにより、ビット線分離
指示信号φBILおよびφBIRは、高電圧Vppレベ
ルにある。したがって、図16に示すビット線分離ゲー
トBIGLおよびBIGRはともに導通状態にあり、ビ
ット線BLLおよびBLRが、センスノードSNaに結
合され、ビット線/BLLおよび/BLRがセンスノー
ドSNbに結合される。この状態において、図示しない
プリチャージ/イコライズ回路により、このビット線B
LL,/BLL,BLR,/BLRおよびセンスノード
SNaおよびSNbが中間電圧レベルにプリチャージさ
れかつイコライズされる。
【0152】メモリサイクルが始まり、メモリサブブロ
ックMARが選択メモリセルを含むとき、メモリサブブ
ロック特定信号φBSRがHレベルへ立上がり、応じて
ビット線分離指示信号φBILが接地電圧レベルへ低下
する。したがって、この状態においては図16に示すビ
ット線分離ゲートBIGLが非導通状態となり、ビット
線BLLおよび/BLLが、センスノードSNaおよび
SNbから分離される。一方、ビット線分離ゲートBI
GRは、ビット線分離指示信号φBIRが高電圧Vpp
レベルであり、導通状態を維持する。この状態において
は、OR回路90からの制御信号φS2Cにより、セン
スアンプSAが活性化され、メモリサブブロックMAR
のビット線BLRおよび/BLRのメモリセルデータの
検知および増幅動作が行なわれる。
【0153】一方、メモリサブブロックMALが選択さ
れたときは、メモリサブブロック特定信号φBSLがH
レベルへ立上がり、次いで、ビット線分離指示信号φB
IRが接地電圧レベルへ立下がる。この状態において
は、ビット線分離ゲートBIGRが非導通状態なり、ビ
ット線BLRおよび/BLRが、センスアンプSAから
分離される。ビット線分離ゲートBIGLは、導通状態
にあり、センスアンプSAは、ビット線BLLおよび/
BLLに結合されており、ワード線WLLが選択された
後、センスアンプSAが活性化され、(OR回路90か
らの制御信号φS2Cにより)メモリセルデータの検
知、および増幅が行なわれる。
【0154】この図17(A)に示す制御信号発生部を
利用することにより、選択メモリサブブロックに対して
設けられたセンスアンプ群のみを活性状態へ駆動するこ
とができる。
【0155】なお、このシェアードセンスアンプ構成
が、メモリサブブロックの列方向についての両側にセン
スアンプが交互に配置される「交互配置型シェアードセ
ンスアンプ構成」であっても、同様の効果を得ることが
できる。
【0156】以上のように、この発明の実施の形態3に
従えば、メモリアレイを複数のメモリサブブロックに分
割し、所定数のサブブロックごとに、結合容量素子およ
びドライバを設けて、選択メモリサブブロックに対する
センス駆動線に対してのみ、この結合容量素子からの電
荷を供給しているため、低消費電力で高速動作するセン
スアンプ回路を実現することができる。
【0157】[実施の形態4]図18は、この発明の実
施の形態4の構成を概略的に示す図である。図18に示
す構成は、図2に示す構成と、センス駆動制御回路4の
構成が、以下の点において異なっている。すなわち、結
合容量素子C1からの電荷は、ノードND2を介して直
接、センス駆動線SALbに供給される。ノードND2
とセンス駆動線SALbとを分離するためのnチャネル
MOSトランジスタQN3は設けられていない。
【0158】一方、ドライバ14は、センス制御信号φ
S1をゲートに受けるMOSトランジスタQP1および
QN1と、MOSトランジスタQN1と接地ノードに接
続され、かつゲートにセンス制御信号/φS2を受ける
nチャネルMOSトランジスタQN4を含む。このMO
SトランジスタQN4が、図2に示す分離用のMOSト
ランジスタQN3と同様の機能を実現する。
【0159】他の構成は、図2に示す構成と同じであ
り、対応する部分には同一参照番号を付し、その詳細説
明は省略する。
【0160】この図18に示す構成においては、制御信
号φS1がLレベルからHレベルへ立上がると、ノード
ND1が、電源電圧VCCレベルから接地電圧レベルへ
低下する。応じて、ノードND2が、負電圧レベルに低
下する。ノードND2の電圧レベルが負電圧に低下した
後、所定のタイミングでセンス制御信号/φS2はHレ
ベルからLレベルに立下がり、nチャネルMOSトラン
ジスタQN4を非導通状態に設定する。これにより、ド
ライバ14は、出力ハイインピーダンス状態となり、結
合容量素子C1を介したノードND2への電荷の供給は
停止される。一方、MOSトランジスタQN2は、セン
ス制御信号φS3に従って所定期間経過後導通し、ノー
ドND2を、接地電圧レベルに固定する。したがって、
この図18に示す回路の動作は、図3に示す信号波形図
のそれとほぼ同じである。
【0161】この図18に示す構成においては、ノード
ND2は、センス駆動線SALbに直接結合されてい
る。したがって、結合容量素子C1からの電荷は、セン
ス駆動線SALbへ、効率的にかつ高速で伝達すること
ができる。また、スタンバイサイクル時において、中間
電圧へのプリチャージ時において、センスプリチャージ
/イコライズ回路12からの電荷は、センス駆動線SA
Lbを介してノードND2へ直接、トランジスタ素子を
介することなく伝達されるため、高速で、このノードN
D2の中間電圧レベルへのプリチャージを行なうことが
できる。ノードND2の電圧レベルが、接地電圧レベル
からの中間電圧レベルへ上昇する場合、ノードND1
は、ドライバ14により、電源電圧VCCレベルに固定
されており、このノードND1の電圧レベルは変化しな
い。
【0162】以上のように、この発明の実施の形態4に
従えば、結合容量素子の電荷は、直接センス駆動線へ伝
達するように構成しているため、効率的に電荷の授受
を、この結合容量素子の電極ノードとセンス駆動線との
間で行なうことができ、高速のセンス動作ならびに高速
のプリチャージ/イコライズ動作を実現することができ
る。
【0163】[実施の形態5]図19は、この発明の実
施の形態5の要部の構成を示す図である。この図19に
示す構成は、図2に示す構成と、センス駆動制御回路4
の構成が異なる。図19に示すセンス駆動制御回路4に
おいては、結合容量素子C1の電極ノードND2は、セ
ンス駆動線SALbに直結される。また、ドライバ14
においては、pチャネルMOSトランジスタQP1は、
センス制御信号φS1をゲートに受け、一方、nチャネ
ルMOSトランジスタQN1は、センス駆動制御信号φ
S1aをゲートに受ける。他の構成は、図2に示す構成
と同じであり、対応する部分には同一参照番号を付しそ
の詳細説明は省略する。センス制御信号φS1aは、セ
ンス制御信号φS1とほぼ同じタイミングで立上がり、
次いで、所定時間経過後に、接地電圧レベルのLレベル
となる。次に、この図19に示すセンス駆動制御回路4
の動作を、図20に示す信号波形図を参照して説明す
る。
【0164】時刻t1においてメモリサイクルが始ま
り、ビット線BLおよび/BLのチャージ/イコライズ
動作が完了し、またセンス駆動線SALaおよびSAL
bのプリチャージ/イコライズ動作が完了する。
【0165】時刻t2においてワード線WLが選択さ
れ、ビット線BLおよび/BLには、メモリセルMCの
記憶データに応じた電圧差が生じる。図20において
は、ビット線BLに、Lレベルデータが読出される場合
の信号波形を示す。
【0166】次いで、ビット線BLおよび/BLの電圧
差が十分拡大されると、時刻t3においてセンス制御信
号φS1およびφS1aが、Hレベル(電源電圧VCC
レベル)へ駆動される。これにより、ドライバ14にお
いてMOSトランジスタQP1が非導通状態、MOSト
ランジスタQN1が導通状態となり、ノードND1が、
電源電圧VCCレベルから、接地電圧GNDレベルへ低
下する。応じて、ノードND2の電圧レベルが、中間電
圧VCC/2から負の電圧−VCC/2の電圧レベルへ
低下する。ノードND2が、センス駆動線SALbに直
結されおり、センス駆動線SALbの電圧レベルも同様
に変化する。応じて、センスアンプSAのNセンスアン
プが活性化され、ビット線BLの電圧レベルが、さらに
低下する。
【0167】時刻t4において、ビット線BLの電圧レ
ベルが、ほぼ接地電圧レベルに低下すると、センス制御
信号φS1aが、接地電圧レベルへ駆動される。応じ
て、ドライバ14が、出力ハイインピーダンス状態とな
り、結合容量素子C1を介してのノードND2への電荷
の供給が停止される。センス制御信号/φSPが、活性
化され、センス駆動線SALaがHレベルデータに対応
する電源電圧VCCレベルに駆動され、センスアンプS
AのPセンスアンプが活性化され、ビット線/BLの電
圧レベルが上昇する。
【0168】時刻t6において、センス制御信号φS3
がHレベルへ駆動され、MOSトランジスタQN2が導
通し、センス駆動線SALbが接地電圧レベルに駆動さ
れる。これにより、ビット線BLに安定な接地電圧が供
給される。
【0169】この時刻t6以降、適当なタイミングで、
センス制御信号φS1が、非活性状態へ駆動され、ノー
ドND1の電圧レベルが、応じて電源電圧VCCレベル
に上昇する。この場合、結合容量素子C1からの供給電
荷は、MOSトランジスタQN2を介して放電される。
時刻t7においてメモリサイクルが完了する。
【0170】したがって、この図19に示す構成におい
て、低電圧のビット線(BL)の電圧レベルが、接地電
圧レベルに到達するまでの期間のみ、ドライバ14にお
いてMOSトランジスタQN1を導通状態とすることに
より、結合容量素子C1を介して、必要な期間のみ、電
荷(負電荷)を供給することができる。またノードND
2は、センス駆動線SALbに直結されており、効率的
に、電荷をセンス駆動線SALbに供給して、高速なセ
ンス動作を実現することができる。
【0171】ドライバ14においては、MOSトランジ
スタQN1の導通/非導通が制御信号φS1aに従って
制御されおり、ノードND1の電圧レベルは、高速で、
接地電圧レベルへ、必要な期間駆動される。これによ
り、高速でノードDN1の電圧レベルを変化させること
ができ、応じてセンス駆動線SALbの電圧レベルを高
速で変化させることができ、応じて高速のセンス動作を
実現することができる。
【0172】なお、図20に示す信号波形図において
は、センス制御信号φS1は、時刻t6以降の適当なタ
イミングで非活性化されている。しかしながら、センス
駆動線SALbを、確実に接地電圧レベルに固定するた
め、このセンス制御信号φS1は、メモリサイクルが完
了する時刻t7以降において、非活性状態へ駆動されて
もよい。
【0173】図21は、センス制御信号発生部の構成を
概略的に示す図である。図21において、センス制御信
号発生部は、センス活性化信号φSAに応答して、セン
ス制御信号φS1を発生するS1制御回路40bと、セ
ンス活性化信号φSAの活性化に応答してワンショット
パルスを発生するワンショットパルス発生回路40eを
含む。このワンショットパルス発生回路40eから、セ
ンス制御信号φS1aが出力される。この図21に示す
センス制御信号発生部の構成は、図4に示すセンス制御
信号発生部の構成に対応している。この図21に示す構
成を利用することにより、センス制御信号φS1aは、
センス制御信号φS1とほぼ同じタイミングでHレベル
に立上がり(活性化され)、かつ所定期間この活性状態
を維持することができる。
【0174】以上のように、この発明の実施の形態5に
従えば、結合容量素子をセンス駆動線に直結し、かつ結
合容量素子を駆動するCMOSインバータ型ドライバの
各トランジスタへ、互いに異なる制御信号を与えている
ため、このドライバの出力ノードの充放電を高速で行な
うことができ、応じて結合容量素子を介してセンス駆動
線を高速で駆動することができ、センス動作を高速化す
ることができる。
【0175】[実施の形態6]図22は、この発明の実
施の形態6に従う半導体記憶装置の要部の構成を示す図
である。図22においては、センス駆動線SALaに
は、Pセンス駆動制御回路4pが設けられ、センス駆動
線SALbには、Nセンス駆動制御回路4nが設けられ
る。このセンス駆動制御回路4nは、先の図2に示すセ
ンス駆動制御回路4の構成と同じであり、センスアンプ
SAに含まれるNセンス(MOSトランジスタNT1,
NT2)の活性化時、センス駆動線SALbを、オーバ
ードライブする。
【0176】Pセンス駆動制御回路4pは、センス制御
信号/φS1Pに従ってノードND3を駆動するドライ
バ104と、ドライバ104の出力信号を容量結合によ
りノードND4に伝達する結合容量素子C2と、センス
制御信号φS2Pに従ってノードND4をセンス駆動線
SALaに結合するpチャネルMOSトランジスタQP
3と、センス制御信号/φS3Pに従ってセンス駆動線
SALaと電源ノードとを電気的に接続するpチャネル
MOSトランジスタQP2を含む。
【0177】ドライバ104は、pチャネルMOSトラ
ンジスタQP4およびnチャネルMOSトランジスタQ
N4からなるCMOSインバータで構成される。MOS
トランジスタPQ2およびQP3のバックゲートには、
電源電圧VCCよりも高い高電圧Vppが与えられる。
この高電圧VPPは、3・VCC/2の電圧レベルであ
る。これは、後にその動作は詳細に説明するが、センス
駆動線SALaがオーバードライブされ、その電圧レベ
ルが、3・VCC/2の電圧レベルに上昇したとき、M
OSトランジスタQP2およびQP3の不純物領域とバ
ックゲートの間のPN接合ダイオードが、導通するのを
防止するためである(VPP>3・VCC/2−V
B)。
【0178】他のビット線周辺回路は、先の図2に示す
構成と同じであり、対応する部分には同一参照番号を付
し、その詳細説明は省略する。次に、図22に示すセン
ス駆動制御回路の動作を、図23を参照して説明する。
【0179】ここで、Nセンス駆動制御回路4nの動作
は、図3に示す信号波形図により示される動作と同じで
あり、以下の説明において、Pセンス駆動制御回路4p
の動作について説明する。
【0180】時刻ta以前のスタンバイサイクル時にお
いては、プリチャージ指示信号φPPおよびイコライズ
指示信号φEQおよびφPEは、電源電圧VCCレベル
であり、ビット線プリチャージ/イコライズ回路P/E
およびセンスプリチャージ/イコライズ回路12が活性
化され、ビット線BLおよび/BLならびにセンス駆動
線SALaおよびSALbは、中間電圧VCC/2の電
圧レベルにプリチャージされている。
【0181】時刻taにおいてメモリサイクルが始まる
と、ビット線プリチャージ/イコライズ指示信号φEQ
が、接地電圧レベルに低下し、一方、センスプリチャー
ジ指示信号φPPおよびセンスイコライズ指示信号φP
Eが、負電圧−VCC/2の電圧レベルに低下する。こ
れにより、プリチャージ/イコライズ動作が完了する。
【0182】次いで、図示しない回路により、行選択動
作が行なわれ、アドレス指定された行に対応して配置さ
れたワード線WLが選択状態へ駆動される。この選択ワ
ード線WLの電圧が上昇すると、メモリセルMCの記憶
データが、ビット線BLに伝達される。図23において
は、ビット線BLに、Lレベルデータが読出された場合
の動作波形が示される。
【0183】次いで、時刻t0においてNセンス駆動制
御回路4nが活性化され、低電位レベルのビット線BL
の電圧レベルが、接地電圧レベルへ駆動される。時刻t
bにおいて、センス制御信号φS1Pが電源電圧VCC
レベルから接地電圧GNDレベルへ低下し、ドライバ1
04により、ノードND3の電圧レベルが、接地電圧G
NDレベルから電源電圧VCCレベルに上昇する。この
ノードND3の電圧変化が、結合容量素子C2によりノ
ードND4に伝達される。センス制御信号φS2Pは、
接地電圧レベルであり、MOSトランジスタQP3は導
通状態にあり、このノードND4に伝達された電荷が、
センス駆動線SALaに伝達され、センス駆動線SAL
aの電圧レベルが、中間電圧VCC/2の電圧レベルか
ら、最大3・VCC/2の電圧レベルに上昇する。この
センス駆動線SALaの電圧レベルの上昇に従って、セ
ンスアンプSAに含まれるPセンス(MOSトランジス
タPT1,PT2)が活性化され、高電位のビット線/
BLの電圧レベルが中間電圧VCC/2から電源電圧V
CCレベルへ高速で上昇する。
【0184】このビット線/BLの電圧レベルが、電源
電圧VCCレベルに上昇すると、時刻tcにおいて、セ
ンス駆動制御信号φS2Pが、Hレベル(3・VCC/
2の電圧レベル)に上昇し、MOSトランジスタQP3
が非導通状態となり、ノードND4とセンス駆動線SA
Laが分離される。これにより、ビット線/BLが電源
電圧以上に駆動されて、メモリセルキャパシタにVCC
/2よりも高い電圧が印加されるのを防止する。
【0185】時刻tdにおいて、センス制御信号/φS
3Pが3・VCC/2の電圧レベルから接地電圧GND
レベルに低下し、MOSトランジスタQP2が導通し、
センス駆動線SALaが、Hレベルデータに対応する電
源電圧VCCレベルに固定され、ビット線/BLへ、安
定に電源電圧VCCが供給される。
【0186】時刻teにおいて、メモリサイクルが完了
すると、選択ワード線WLの電圧レベルが低下し、メモ
リセルMCとビット線BLとが切離される。次いで、各
制御信号が、所定のシーケンスでスタンバイサイクル時
と同様の電圧レベルへ駆動される。
【0187】なお、図23に示す信号波形図において、
センス制御信号/φS1Pは、センス制御信号φS2P
がHレベル(3・VCC/2の高電圧レベル)に立上が
った後、Hレベルに駆動されてもよい。
【0188】Pセンス駆動回路4pにおいても、MOS
トランジスタQP2およびQP3のゲートには、高電圧
3・VCC/2レベルの制御信号が与えられる。しかし
ながら、通常、選択ワード線WLも、高電圧VPPレベ
ルに駆動されるため、これらのMOSトランジスタQP
2およびQP3を、メモリセルMCに含まれるアクセス
トランジスタと同一構造のMOSトランジスタを用いる
ことにより、その信頼性が保証される。これは、nセン
ス駆動制御回路4nに含まれるMOSトランジスタQN
2およびQN3も同様である。
【0189】図24は、センス制御信号発生部の構成を
概略的に示す図である。図24において、このセンス駆
動信号発生部は、センス活性化信号φSAに従ってnセ
ンス駆動制御回路に対するセンス制御信号φS1、/φ
S2、およびφS3を生成するSN制御回路140a
と、センス活性化信号φSAに従ってセンス制御信号/
φS1Pを生成するPS1制御回路140bと、PS1
制御回路140bの出力するセンス制御信号/φS1P
に従ってセンス制御信号φS2Pを生成するPS2制御
回路140cと、PS2制御回路140cの出力するセ
ンス制御信号φS2Pに従ってセンス制御信号/φS3
Pを生成するPS3制御回路140dを含む。
【0190】センス制御信号φS2Pおよび/φS3P
は、接地電圧GNDと高電圧3・VCC/2の電圧レベ
ルの間で変化する。したがって、これらの制御回路14
0cおよび140dは、電圧レベル変換機能を備える。
これらのPS2制御回路140cおよびPS3制御回路
140dには、センス活性化信号φSAがまた与えられ
ており、このセンス活性化信号の非活性化時、センス制
御信号φS2Pおよび/φS3Pが非活性化される。し
たがってこの図24に示すPセンスアンプに対するセン
ス制御信号発生部は、図23に示す信号波形において実
線で示す信号波形を実現する。
【0191】SN制御回路140aは、図4に示す制御
回路40b−40dの構成と同様の構成を備える。
【0192】なお、これらのセンス制御信号/φS1
P、φS2P、および/φS3Pとセンスブロック特定
信号またはグローバルセンスブロック特定信号とを組合
せることにより、センスブロック単位またはグローバル
センスブロック単位でセンス駆動制御回路の動作を制御
することができる。したがって、これらのPセンス駆動
制御回路4pには、先の実施の形態3から5において説
明したような、Nセンス駆動制御回路4と同様の構成を
適用することができる。また、実施の形態3から6にお
いて、ドライバのnチャネルMOSトランジスタを、p
チャネルMOSトランジスタで置換えることにより、P
センス駆動制御回路に対する構成を実現することができ
る。
【0193】[変更例]センス駆動線SALaが、中間
電圧VCC/2にプリチャージされており、ドライバ1
04の出力信号の振幅が、電源電圧VCCのときには、
結合容量素子C2の電極間には、VCC/2の電圧が印
加される。結合容量素子C2として、先の実施の形態2
において説明した結合容量素子C1の構成と同様、メモ
リセル容量を利用することができる。
【0194】しかしながら、このドライバ104の出力
信号の振幅を電源電圧VCCよりも大きくした場合、結
合容量素子C2の電極間には、VCC/2の中間電圧よ
りも大きな電圧が印加される。この場合、図25に示す
ように、容量素子C2aおよびC2bを直列に接続し
て、結合容量素子C2として利用する。容量素子C2a
およびC2bは、メモリセル容量と同一構造を有してい
る場合、これらの容量素子C2aおよびC2bそれぞれ
には、最大VCC/2の電圧を印加することができ、応
じて、ノードND3およびND4の間の電圧を、最大、
電源電圧VCCレベルに設定することができる。これに
より、PセンスアンプのMOSトランジスタPT1およ
びPT2のゲート−ソース間電圧をVCCよりも大きく
することができ、より高速でセンス動作を行なうことが
できる。これにより、電源電圧VCCの電圧レベルが低
い低電源電圧下においても高速で動作するセンスアンプ
を実現することができる。
【0195】出力ドライバ104の出力信号振幅を、3
・VCC/2の電圧レベルにするためには、単に、この
ドライバ104に高電圧Vppを、電源電圧VCCに代
えて与えればよい。このセンス駆動線の信号の振幅を、
電源電圧VCCよりも大きくする構成は、また、Nセン
スの駆動制御回路に対しても適用することができる。
【0196】以上のように、この発明の実施の形態6に
従えば、Pセンスアンプを駆動するセンス駆動線に対し
ても、Pセンスアンプの活性化時、所定期間オーバード
ライブしているため、低電源電圧下においても、高速で
センス動作を行なうことができる。
【0197】[実施の形態7]図26は、この発明の実
施の形態7に従う構成を示す図である。この図26に示
す構成においては、ビット線BLおよび/BLならびに
センス駆動線SALaおよびSALbは、電源電圧VC
Cレベルにプリチャージされる。センス駆動制御回路4
においては、ドライバ14が、昇圧電圧VBSTを電源
電圧VCCに代えて受ける。他の構成は、図2に示す構
成と同じであり、対応する部分には同一参照番号を付し
その詳細説明は省略する。この昇圧電圧VBSTは、結
合容量素子C1の電極間に中間電圧VCC/2以上の電
圧が印加されないように、最大、3・VCC/2の電圧
レベルに設定される。
【0198】この図26に示す構成においては、ノード
ND2およびセンス駆動線SALbは、電源電圧VCC
と負電圧VCC−VBST(≧−VCC/2)の間で変
化する。したがって、この場合、センスアンプSAのN
センスアンプを構成するトランジスタNT1およびNT
2のドレイン−ソース間には、最大3・VCC/2の電
圧が印加されるため、先の実施の形態と同様、低電源電
圧下でも高速でセンス動作を行なうことができる。
【0199】また、図27に示す信号波形図において、
制御信号φPP、φPEおよびφEQは、そのHレベル
が電源電圧VCCより高い電圧VCC+ΔVに設定され
ている。これは、プリチャージ/イコライズ回路P/E
および12においてnチャネルMOSトランジスタが設
けられており、そのしきい値電圧の影響を防止し、確実
に、ビット線BLおよび/BLならびにセンス駆動線S
ALaおよびSALbを電源電圧VCCレベルにプリチ
ャージするためである。これらのプリチャージ/イコラ
イズ回路P/Eおよび12においてpチャネルMOSト
ランジスタが構成要素として用いられもよい。
【0200】また、図27に示す信号波形図において、
高電位側のビット線/BLの電圧レベルが、プリチャー
ジ電圧VCCよりも、データ読出において少し低下して
いる。これは、通常、ダミーメモリセルが接続されてお
り、このダミーセルにより、HレベルおよびLレベルの
中間レベルの電圧変化が生じているためであり、またこ
のとき、センス駆動線SALaが、フローティング状態
にあり、その電源電圧VCCレベルにあるため電荷が消
費されてその電圧レベルが低下する。Pセンスアンプ
(トランジスタPT1およびPT2)の活性化時、いわ
ゆるリストア動作が行なわれるだけである。
【0201】なお、この制御信号φPP、φPTおよび
φEQのHレベルが、電源電圧VCCレベルに設定され
ており、ビット線BLおよびBLならびにセンス駆動線
SALaおよびSALbのプリチャージ電圧レベルが電
源電圧VCCよりも少し低い電圧レベルに設定されても
よい。センスアンプSAのセンス動作時において構成要
素のMOSトランジスタのゲート−ドレイン間に電源電
圧よりも大きな電圧が印加されればよい。
【0202】なおこの実施の形態7においても、Pセン
スアンプを駆動するPセンス駆動線SALaに対して
も、同様、Pセンス駆動制御回路を設け、センス駆動線
SALaの電圧レベルを、電源電圧VCCよりも高い電
圧レベルにオーバードライブする構成が用いられてもよ
い。すなわち、図22に示す構成においてPセンス駆動
制御回路4pにおいて、ドライバ104の動作電源電圧
として電源電圧VCCに代えて昇圧電圧VBSTが与え
られてもよい。
【0203】さらに、この実施の形態7において、セン
ス駆動制御回路の構成として、先の実施の形態4および
5と同様の構成を利用することができ、またこのPセン
ス駆動制御回路に対しても、実施の形態4および5と同
様の構成が適用されてもよい。
【0204】この制御信号発生部の構成は、先の図2に
示す構成と同様の構成を利用することができ、単に制御
信号φS1が、昇圧電圧VBSTの接地電圧GNDの間
で変化し、また制御信号/φS2およびφS3が、電源
電圧VCCと負電圧VCC−VBSTの間で変化するだ
けである。したがってレベル変換回路のレベル変換する
電圧レベルを変更するだけで、図4に示す構成をこの実
施の形態7においても利用することができる。
【0205】なお、ビット線は、電源電圧VCCレベル
に近い電圧レベルにプリチャージされてもよい。
【0206】以上のように、この発明の実施の形態7に
従えば、電源電圧レベルにプリチャージされる構成にお
いて、センス駆動制御回路の結合容量素子を駆動するド
ライバへ、電源電圧よりも高い昇圧電圧を動作電源電圧
として与えているため、センス動作時においてセンス駆
動線をオーバードライブして、センスアンプのトランジ
スタのドレイン−ソース間に電源電圧よりも高い電圧を
印加することができ、低電源電圧下でも高速でセンス動
作を行なうことができる。
【0207】[実施の形態8]図28は、この発明の実
施の形態8の構成を示す図である。この図28に示す構
成は、以下の点において、図22に示す構成と異なって
いる。Nセンス駆動線SALbは、センス制御信号φS
3に応答して導通するnチャネルMOSトランジスタQ
N2により駆動される。センス駆動線SALbのオーバ
ードライブは行なわれない。一方、Pセンス駆動線SA
Laを駆動するPセンス駆動制御回路4pは、ドライバ
104が、動作電源電圧として、昇圧電圧VBSTを受
ける。また、ビット線BLおよび/BLならびにセンス
駆動線SALaおよびSALbは、接地電圧GNDにプ
リチャージされる。他の構成は、図22に示す構成と同
じであり、対応する部分には同一参照番号を付し、その
詳細説明は省略する。
【0208】この図28に示す構成の動作波形を、図2
9に示す。図29に示すように、Pセンス駆動制御回路
4pにおいて、ノードND3およびND4は、接地電圧
GNDと昇圧電圧VBSTの間で変化する。ビット線B
Lおよび/BLは、接地電圧GNDレベルにプリチャー
ジされかつイコライズされており、ワード線WLの電圧
は、Hレベルデータが読出された場合、そのビット線の
電圧レベルが、ダミーセルからのデータが読出されたビ
ット線よりも高くなる。
【0209】次いで、Nセンス駆動線SALbが接地電
圧レベルに固定されて、低電位のビット線が、安定に接
地電圧レベルに固定される。次いで、Pセンス駆動回路
4pにおいて、センス駆動線SALaのオーバードライ
ブが行なわれ、Pセンスアンプによるセンス動作が行な
われ、高電位のビット線が電源電圧VCCレベルに駆動
される。センス制御信号/φS1Pが、昇圧電圧VBS
Tから接地電圧GNDに時刻tbにおいて立下がると、
ノードND3の電圧レベルが昇圧電圧VBSTレベルに
立上がり、応じて結合容量素子C2を介してノードND
4の電圧レベルも昇圧電圧VBSTレベルに上昇する。
これにより、センス駆動線SALaも同様、昇圧電圧V
BSTレベルにまで駆動されて、高速でPセンスアンプ
(トランジスタPT1,PT2)によるセンス動作が行
なわれる。
【0210】これらのビット線電圧が、電源電圧VCC
レベルに上昇すると、制御信号φS2Pが、接地電圧G
NDレベルから昇圧電圧VBSTレベルに上昇し、ノー
ドND4とセンス駆動線SALaと切離し、次いで時刻
tdにおいて、センス制御信号/φS3Pが昇圧電圧V
BSTから接地電圧GNDレベルに立下がり、センス駆
動線SALaが、電源電圧VCCレベルに固定される。
【0211】したがって、この図28に示すこれらのP
センスアンプに関連する部分の動作は、先の図23に示
す信号波形図とノードの信号電圧が異なるだけであり、
実質的に同じである。PセンスアンプのMOSトランジ
スタPT1およびPT2のソース−ドレイン間には、電
源電圧VCCよりも高い電圧VBSTが印加され、高速
でセンス動作を行なうことができる。
【0212】なお、昇圧電圧VBSTは、トランジスタ
の耐圧特性を考慮して、最大3・VCC/2の電圧レベ
ルに設定される。ノードND3およびND4は、ほぼ同
相で変化するため、ノードND3およびND4の電位差
は、ほぼ0Vである。しかしながら、先の実施の形態4
または5に示されるような構成を、このPセンス駆動制
御回路に適用した場合、この結合容量素子C2の電極ノ
ード間には、VBST−VCCの電圧が印加される。こ
の場合、VBST≦3・VCC/2とすることにより、
メモリセル容量と同一構造の容量素子を結合容量素子C
2として利用することができる。しかしながら、このメ
モリセル容量と同一構造の容量素子を直列に接続するこ
とにより(図25参照)、この昇圧電圧VBSTの電圧
レベルは、結合容量素子C2の耐圧特性に関する限り、
3・VCC/2よりも高くすることができる。
【0213】なお、この実施の形態8においても、Nセ
ンス駆動線SALbに対するNセンス駆動制御回路とし
て、実施の形態4および5において用いた回路を適用し
てもよい。このNセンス駆動制御回路を適用する場合に
おいても、このNセンス駆動制御回路の動作電源電圧と
して昇圧電圧VBSTが用いられてもよい(図26に示
す構成参照)。
【0214】以上のように、この発明の実施の形態8に
従えば、接地電圧レベルにビット線がプリチャージされ
る場合、Pセンスアンプを駆動するPセンス駆動線を、
電源電圧VCCよりも高い昇圧電圧VBSTレベルにオ
ーバードライブしているため、電源電圧VCCの電圧レ
ベルが低い場合においても、高速でセンス動作を行なう
ことができる。なお、ビット線のプリチャージ電圧は、
接地電圧に近い電圧レベルであっても、同様の効果を得
ることができる。
【0215】
【発明の効果】以上のように、この発明に従えば、セン
ス動作時、センス駆動線を所定期間オーバードライブす
るように構成しているため、メモリセルキャパシタの信
頼性を損なうことなく、低電源電圧下においても、高速
でセンス動作を行なうことができる。
【0216】請求項1に係る発明に従えば、センスアン
プとビット線対とを接続した状態で、結合容量素子を用
いて所定期間センス駆動線をオーバードライブした後セ
ンス駆動線を所定電圧に保持しているため、高速でセン
ス動作を行なってビット線電圧を変化させることがで
き、リストア動作がセンス動作時に同時に行なわれるた
め、メモリサイクル時間を短縮することができ、低電源
電圧下でも高速動作する半導体記憶装置を実現すること
ができる。
【0217】請求項2に係る発明に従えば、結合容量素
子としてメモリセル容量と同一構造の容量素子を利用し
ているため、小占有面積で大きな容量値を有する結合容
量素子を何ら製造工程を増加させることなく実現するこ
とができる。
【0218】請求項3に係る発明に従えば、センス駆動
線のオーバードライブの後、センス駆動線を所定電圧供
給源に結合しているため、センス駆動線を介してビット
線電圧が所定電圧レベルに安定に保持され、正確に、メ
モリセルデータのリストアを行なうことができる。
【0219】請求項4に係る発明に従えば、結合容量素
子とセンス駆動線の間に分離ゲートを設け、所定期間経
過後、センス駆動線と結合容量素子とを分離しているた
め、容易に、センス駆動線が、長期間必要以上の期間に
わたってオーバードライブされるのを防止することがで
き、メモリセルキャパシタの絶縁特性が劣化するのを防
止することができる。
【0220】請求項5に係る発明に従えば、結合容量素
子とセンス駆動線とを直結し、この結合容量素子を介し
てセンス駆動線の駆動するドライバを、所定期間経過
後、非活性化するように構成しているため、センス駆動
線と結合容量素子との間で効率的に電荷を伝達すること
ができ、高速のセンス動作および高速のセンス駆動線プ
リチャージ動作を実現することができる。
【0221】請求項6に係る発明に従えば、所定期間の
間での結合容量素子を駆動してセンス駆動線へ電荷を供
給するように構成しているため、高速で、結合容量素子
に対して電荷供給動作を行なってオーバードライブを行
なうことができる。
【0222】請求項7に係る発明に従えば、センスアン
プのHレベルおよびLレベルデータ駆動用のセンス駆動
線それぞれに対しセンス駆動回路を設けているため、ビ
ット線充放電を、ともに、高速で行なうことができる。
【0223】請求項8に係る発明に従えば、Hレベルデ
ータおよびLレベルデータを駆動するためのセンス駆動
線の一方に、センス駆動制御回路を設けているため、動
作状況に応じて必要なセンス駆動線のみオーバードライ
ブするだけでよく、消費電流および占有面積を増加させ
ることなく、高速で低電源電圧下においてもセンス動作
を行なうことができる。
【0224】請求項9に係る発明に従えば、結合容量素
子の駆動信号の振幅を、メモリセルの記憶データのHレ
ベルおよびLレベルそれぞれに対応する電圧差の1.5
倍以下かつ1.0倍以上の電圧レベルに設定しているた
め、結合容量素子としてメモリセル容量を用いても、そ
の信頼性を損なうことがなく、確実にセンス駆動線を所
定期間オーバードライブすることができる。
【0225】請求項10に係る発明に従えば、センス駆
動制御回路は、センスアンプ群に共通に設けられてお
り、センス駆動制御回路の数を低減することができ、セ
ンス駆動制御回路の占有面積を低減することができる。
【0226】請求項11に係る発明に従えば、所定数の
アレイブロックごとにセンス駆動制御回路を設け、選択
アレイブロックのセンスアンプ駆動線に対してのみ電荷
を供給しているようにしているため、結合容量素子およ
びドライバを必要最小限の数に設定して、回路占有面積
を低減することができる。
【0227】請求項12に係る発明に従えば、センス駆
動線を一定の電圧レベルに保持するためのゲート素子
を、MOSトランジスタで構成し、そのバックゲート
を、センス駆動線上の電圧の最大絶対値とPN接合コン
タクトポテンシャルの差以上の絶対値を有するバイアス
電圧を与えているため、センス駆動線オーバードライブ
時においては、確実に、このゲート素子を非導通状態に
保持することができ、正確に、センス駆動線をオーバー
ドライブすることができる。
【0228】請求項13に係る発明に従えば、結合容量
素子とセンス駆動線とを分離するための分離ゲートを、
MOSトランジスタで構成し、そのバックゲートへ、セ
ンス駆動線上の電圧の最大絶対値とPN接合コンタクト
ポテンシャルの差以上の絶対値を有するバイアス電圧を
印加するように構成しているため、センス駆動線のオー
バードライブ時、センス駆動線とバックゲートとの間が
導通するのを防止することができ、正確にセンス駆動線
をオーバードライブすることができる。
【0229】請求項14に係る発明に従えば、結合容量
素子は、メモリセルの不純物領域と同一不純物濃度を有
する不純物領域と、この不純物領域上にこれと接続しか
つメモリセルキャパシタの第2電極層と同層に形成され
る第3の電極層と、この第3電極層上に、第2の絶縁膜
を介して第2電極層と同層に形成される第4電極層とで
構成しているため、この結合容量素子の容量値をメモリ
セルキャパシタの容量値の整数倍とすることができ、必
要とされる容量値を、小占有面積で容易に実現すること
ができる。
【0230】請求項15に係る発明に従えば、結合容量
素子を、ゲート電極層と同層に形成される第1の導電層
と、このゲート電極層に電気的に結合されかつストレー
ジノード電極層と同一層に形成される第2の導電層と、
この第2の導電層上に第2の絶縁膜を介してセルプレー
ト電極層と同一層に形成される第3の導電層とで構成し
ているため、何ら製造工程を増加させることなく、メモ
リセルキャパシタの容量値の少なくとも整数倍の容量値
を有するキャパシタを容易に実現することができる。
【0231】請求項16に係る発明に従えば、結合容量
素子を、ビット線に相当する第1の導電層と、この第1
導電層に電気的に結合され、かつストレージ電極層と同
層に形成される第2の導電層と、第2の絶縁膜を介して
この第2の導電層に対向して形成されるセルプレート電
極層と同層の第3の導電層とで構成しているため、何ら
製造工程を増加させることなく、容易に必要な容量値を
有する容量素子を小占有面積で形成することができる。
【0232】請求項17に係る発明に従えば、スタンバ
イサイクル時、保持回路により、センス駆動線は、ビッ
ト線と同じ電圧レベルでかつ、Hレベルデータ、および
Lレベルデータそれぞれに対応する電圧およびこれらの
中間電圧のいずれかに設定しているため、このビット線
プリチャージ電圧レベルにかかわらず、低電源電圧下に
おいても、正確に、高速でセンス動作を行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に従う半導体記憶装置の全体の構成
を概略的に示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に従う半導体記憶装
置の要部の構成を示す図である。
【図3】 図2に示す構成の動作を示す信号波形図であ
る。
【図4】 図2に示す構成の制御信号を発生する部分の
構成を概略的に示す図である。
【図5】 図4に示す構成の動作を示す信号波形図であ
る。
【図6】 図1に示すメモリセルの断面構造を概略的に
示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に従う結合容量素子
の断面構造を概略的に示す図である。
【図8】 図7に示す結合容量素子の平面レイアウトを
概略的に示す図である。
【図9】 (A)−(C)は、図7に示す結合容量素子
の電気的等価回路を示す図である。
【図10】 (A)は、この発明の実施の形態2に従う
結合容量素子の第2の構成を示し、(B)は、(A)に
示す構成の電気的等価回路を示す図である。
【図11】 (A)は、この発明の実施の形態2に従う
結合容量素子の第3の構成を概略的に示す図であり、
(B)は、(A)に示す構成の電気的等価回路を示す図
である。
【図12】 この発明の実施の形態3に従う半導体記憶
装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図13】 (A)は、図12に示す制御信号を発生す
る部分の構成を概略的に示し、(B)は、(A)に示す
構成の動作を示す信号波形図である。
【図14】 この発明の実施の形態3の第1の変更例の
構成を概略的に示す図である。
【図15】 図14に示す制御信号を発生する部分の構
成を概略的に示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態3の変更例2の構成
を概略的に示す図である。
【図17】 (A)は、図16に示す構成の制御信号を
発生する部分の構成を概略的に示し、(B)は、(A)
に示す構成の動作を示す信号波形図である。
【図18】 この発明の実施の形態4に従う構成を示す
図である。
【図19】 この発明の実施の形態5に従う構成を示す
図である。
【図20】 図19に示す構成の動作を示す信号系図で
ある。
【図21】 図19に示す制御信号を発生する部分の構
成を概略的に示す図である。
【図22】 この発明の実施の形態6の構成を示す図で
ある。
【図23】 図20に示す構成の動作を示す信号波形図
である。
【図24】 図22に示す制御信号を発生する部分の構
成を概略的に示す図である。
【図25】 この発明の実施の形態6の変更例の構成を
概略的に示す図である。
【図26】 この発明の実施の形態7に従う構成を示す
図である。
【図27】 図26に示す構成の動作を示す信号波形図
である。
【図28】 この発明の実施の形態8に従う構成を示す
図である。
【図29】 図28に示す構成の動作を示す信号波形図
である。
【図30】 従来の半導体記憶装置のアレイ部の構成を
概略的に示す図である。
【図31】 従来のセンスアンプの構成の一例を示す図
である。
【図32】 (A)は、従来の半導体記憶装置の他の構
成を示す図であり、(B)は、(A)に示す構成の動作
を示す信号波形図である。
【符号の説明】
1 メモリセルアレイ、2 センスアンプ群、3 行選
択回路、4,4n,4p センス駆動制御回路、5 列
選択回路、6 集積回路、SA センスアンプ、P/E
ビット線プリチャージ/イコライズ回路、12 セン
スプリチャージ/イコライズ回路、PT1,PT2,Q
P1 pチャネルMOSトランジスタ、NT1〜NT
5,QN1−QN3 nチャネルMOSトランジスタ、
C1 結合容量素子、BL,/BL ビット線、52a
−52c 不純物領域、55 ビット線、56a,56
b ストレージノード、57a,57b キャパシタ絶
縁膜、59 セルプレート、52d−52g 不純物領
域、56c,56d 第1の導電層、57c 絶縁膜、
59a 第2の導電層、56a1−56an 第1の導
電層、63a ワード線相当導電層、64a 絶縁膜、
75a ビット線相当導電層、SB0−SB31 セン
スブロック、QN3−0〜QN3−31 nチャネルM
OSトランジスタ、14,14−0,14−n ドライ
バ、C1−0〜C1−n 結合容量素子、GB0〜GB
n グローバルセンスブロック、BIGL,BIGR
ビット線分離ゲート、QN4 nチャネルMOSトラン
ジスタ、QP2 pチャネルMOSトランジスタ、C2
結合容量素子、104 ドライバ、SAL,SAL
a,SALb センス駆動線。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1列に整列して配置される複
    数のメモリセル、前記1列に整列して配置されるメモリ
    セルが接続するビット線対、 前記ビット線対に結合され、センス駆動線上の電圧に従
    って前記ビット線対の電圧を差動増幅するためのセンス
    アンプ、および前記センス駆動線に結合され、センス動
    作指示信号の活性化に応答して前記センス駆動線を結合
    容量素子の容量結合動作により所定電圧を超えて所定期
    間過駆動した後、前記所定電圧に前記センス駆動線を保
    持するためのセンス駆動制御回路を備え、前記ビット線
    対と前記センスアンプとは少なくとも前記センス動作指
    示信号が活性状態の間継続して接続される、半導体記憶
    装置。
  2. 【請求項2】 各前記メモリセルはメモリ容量を含み、
    前記結合容量素子は前記メモリ容量と同一構造の容量を
    含み、 前記センス駆動制御回路は、前記センス動作指示信号の
    活性化に応答して、前記結合容量素子を駆動して前記セ
    ンス駆動線へ前記所定期間電荷を供給するセンス駆動回
    路を含む、請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記センス駆動制御回路はさらに、前記
    所定期間の経過後、前記センス駆動線を前記所定電圧を
    供給する電圧供給源に結合するゲート素子を含む、請求
    項2記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記センス駆動回路は、 前記センス駆動線と前記結合容量素子との間に接続さ
    れ、前記所定期間前記センス駆動線と前記結合容量素子
    とを接続しかつ前記所定期間経過後前記センス駆動線と
    前記結合容量素子とを切離すための分離ゲートと、 前記センス動作指示信号の活性化に応答して、前記結合
    容量素子を駆動して電荷を前記分離ゲートへ伝達するた
    めのドライバを含む、請求項2または3記載の半導体記
    憶装置。
  5. 【請求項5】 前記センス駆動回路は、 前記センス動作指示信号の活性化に応答して、前記結合
    容量素子を駆動して前記センス駆動線へ電荷を供給する
    ためのドライバと、 前記ドライバに結合され、前記センス動作指示信号の活
    性化に応答して前記ドライバを前記所定期間経過後非活
    性化して前記結合容量素子の駆動を停止させるためのゲ
    ート素子とを含む、請求項2または3記載の半導体記憶
    装置。
  6. 【請求項6】 前記センス駆動制御回路は、前記センス
    動作指示信号の活性化に応答して、前記所定期間活性化
    されて前記結合容量素子を駆動して電荷を前記センス駆
    動線へ供給するためのドライバを含む、請求項2または
    3記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記センス駆動線は、メモリセルが記憶
    するHレベルデータに対応する電圧と前記メモリセルが
    記憶するLレベルデータに対応するデータをそれぞれ伝
    達する第1および第2の駆動電圧伝達線を含み、 前記センス駆動制御回路は、前記第1および第2の駆動
    電圧伝達線それぞれに対して設けられる、請求項1記載
    の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記センス駆動線は、前記メモリセルの
    記憶するHレベルデータに対応する電圧を伝達する第1
    の駆動電圧伝達線と、前記メモリセルの記憶するLレベ
    ルデータに対応する電圧を伝達する第2の駆動電圧伝達
    線とを含み、前記センス駆動制御回路は、前記第1およ
    び第2の駆動電圧伝達線の一方に設けられる、請求項1
    記載の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記センス駆動回路から前記結合容量素
    子へ与えられる駆動信号の振幅は、前記メモリセルの記
    憶データのHレベルおよびLレベル各々に対応する電圧
    の差の1.0倍以上1.5倍以下である、請求項2記載
    の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記複数のメモリセルは複数行・複数
    列のマトリックス状に配列され、 前記センスアンプは、各前記列に対応して配置され、 前記センス駆動制御回路は各前記列に対応して配置され
    るセンスアンプに共通に設けられる、請求項2記載の半
    導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記複数のメモリセルは、複数行・複
    数列のマトリックス状に配列され、前記マトリックス
    は、各々が複数行のメモリセルを有する複数のアレイブ
    ロックに分割され、各メモリセルはメモリ容量を含み、 前記センスアンプは各アレイブロックにおいて各列に対
    応して配置され、 前記センス駆動線は、各前記アレイブロックに対応して
    設けられ、各々に対応のアレイブロックのセンスアンプ
    が共通に接続する複数のサブセンス駆動線を含み、 前記複数のアレイブロックは各々が所定数のアレイブロ
    ックを含む1以上のグローバルブロックに分割され、前
    記センス駆動制御回路は、 前記グローバルブロックに対応して設けられ、かつ前記
    メモリ容量と同一構造を有する結合容量素子と、 前記結合容量素子に対応して設けられ、センス動作指示
    信号に応答して対応の結合容量素子を駆動するドライバ
    と、 前記複数のアレイブロック各々に対応して設けられ、前
    記センス動作指示信号とアレイブロック指示信号とに応
    答して導通し、対応の結合容量素子からの電荷を対応の
    サブセンス駆動線へ伝達するための複数のゲートを含
    む、請求項1記載の半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記ゲート素子は、前記センス駆動線
    上の電圧の最大絶対値とPN接合コンタクトポテンシャ
    ルの差以上の絶対値の電圧をバックゲートに受ける絶縁
    ゲート型電界効果トランジスタを備える、請求項3記載
    の半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記分離ゲートは、前記センス駆動線
    上の電圧の最大絶対値とPN接合コンタクトポテンシャ
    ルの差以上の絶対値の電圧をバックゲートに受ける絶縁
    ゲート型電界効果トランジスタを備える、請求項4記載
    の半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記メモリセルのメモリ容量は、 半導体基板領域表面に形成される不純物領域に接続する
    第1電極層と、 前記第1電極層上に絶縁膜を介して形成される第2電極
    層とを備え、 前記結合容量素子は、前記不純物領域と同一不純物濃度
    を有する第2の不純物領域に接続する前記第1電極層と
    同一層に形成される第3電極層と、前記第2電極層と同
    一層に前記第3電極層と対向して形成される第4の電極
    層とを両電極層として備える、請求項2記載の半導体記
    憶装置。
  15. 【請求項15】 前記メモリセルは、 ゲート電極と、前記ビット線対の一方のビット線に接続
    する第1の導通ノードと、第2の導通ノードとを有する
    絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、 前記第2の導通ノードに接続するストレージノード電極
    層と、前記ストレージノード電極層と絶縁膜を介して対
    向するように形成されるセルプレート電極層とを有する
    セルキャパシタとを備え、 前記結合容量素子は、前記ゲート電極と同一層に形成さ
    れる第一導電層と、前記セルプレート電極層と同一層に
    形成されかつ前記第1導電層に接続する第2導電層と、
    前記第2導電層上に前記セルプレート電極層と同一層に
    形成される第3導電層とを有する、請求項2記載の半導
    体記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記メモリセルは、 前記ビット線対の一方のビット線に接続する第1の導通
    ノードと、第2の導通ノードとを有するアクセストラン
    ジスタと、 前記第2の導通ノードに接続するストレージノード電極
    層と、前記ストレージノード電極層に絶縁膜を介して対
    向して前記ストレージノード電極層上に配置されるセル
    プレート電極層とを有するセルキャパシタとを含み、 前記結合容量素子は、前記ビット線と同一層に形成され
    る第1導電層と、前記第1導電層に接続されかつ前記ス
    トレージノード電極層と同一層に形成される第2導電層
    と、前記セルプレート電極層と同一層に前記第2導電層
    と対向して形成される第3導電層を備える、請求項2記
    載の半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】 スタンバイサイクル時、前記メモリセ
    ルの記憶データのHレベルデータおよびLレベルデータ
    各々に対応する第1および第2の電圧ならびに前記第1
    および第2の電圧の和の1/2のレベルの電圧のいずれ
    かに前記センス駆動線を保持するための回路をさらに備
    え、前記ビット線対の各ビット線は前記スタンバイサイ
    クル時前記センス駆動線と同一電圧レベルに保持され
    る、請求項1記載の半導体記憶装置。
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