JP2000240718A - 圧縮機の振動減衰装置 - Google Patents

圧縮機の振動減衰装置

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JP2000240718A
JP2000240718A JP11039438A JP3943899A JP2000240718A JP 2000240718 A JP2000240718 A JP 2000240718A JP 11039438 A JP11039438 A JP 11039438A JP 3943899 A JP3943899 A JP 3943899A JP 2000240718 A JP2000240718 A JP 2000240718A
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Hiroshi Ando
宏 安藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機の実駆動時の振動に対して効率的に減
衰効果をもたらし、特に冷媒配管への振動を減衰する圧
縮機の振動減衰装置を提供すること。 【解決手段】 圧縮機本体と、該圧縮機本体を載置する
ベースと、前記圧縮機本体と前記ベースとの間に設けら
れ前記圧縮機本体を弾性支持する弾性部材と、前記圧縮
機本体の回転軸回りに配置される動吸振器とを備えたの
で、圧縮機本体の回転振動を効果的に減衰させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷蔵庫等に搭載
する圧縮機の振動減衰装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の冷蔵庫等に搭載する圧縮機の振動
減衰装置としては、図16、図17に示すような構成の
ものが一般的に実施されている。図16は従来の圧縮機
の振動減衰装置の側面図、図17は従来の圧縮機の振動
減衰装置の上面図である。図16,17において、圧縮
機本体1は、この圧縮機本体1が搭載されている冷蔵庫
等のベース2上に設置されている。設置の方法は、ベー
ス2の任意位置に固定された例えば突き出しボルトであ
る固定具3に、中央に孔の空いた弾性部材4のこの穴部
4’を貫通する。即ち、ベース2上に立設している固定
具3の上方から、中央の穴部4’を固定具3に嵌め込む
よう弾性部材4を配置する。この弾性部材4は、例えば
筒状のゴム,コイルばね等で形成されている。
【0003】次に、この弾性部材4の上端面上に圧縮機
本体1の底面の両端部に設けた圧縮機支持板5を載せ
る。この際、圧縮機支持板5は穴が空いておりその部分
を固定具3が貫通する。この貫通している固定具3の先
を例えばナット等の留め具6で固定する。従って、圧縮
機本体1及び弾性部材4がベース2から上方に外れない
ように構成される。この際、圧縮機支持板5と留め具6
の間に空間を形成し圧縮機本体1の振動が固定具3を介
して直接ベース2に伝わらないようにしている。従っ
て、圧縮機本体1の駆動時に生じる上下振動が直接ベー
ス2に伝わらず、弾性部材4で振動が低減される。ま
た、11は圧縮機に一端を固定され圧縮した冷媒を供給
等する冷媒配管、12は圧縮機本体1への電源供給用の
電源線である。
【0004】図18は例えば、特開平4−347431
号公報に示された他の従来の圧縮機の振動減衰装置であ
る。図18において1は圧縮機本体、2はベース、13
はコイルばね、14は架台、15は動吸振器の重りであ
る。ベース2上にコイルばね13を介して架台14を取
り付け、架台14上に圧縮機本体1を横向きに設置して
固定する。この架台14の両端部に重り15をそれぞれ
設置している。重り15は圧縮機の回転運動する軸の軸
方向に設置されているため、圧縮機本体1の駆動時に生
じる上下振動を低減し、ベース2への振動伝達を抑制す
る。また、コイルばね13を介しているので、更に振動
が低減されてベース2に伝わるため、圧縮機本体1の駆
動時のベース2への振動伝達を十分に低減することが可
能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の圧縮機の振動減
衰装置は以上のように構成され、図16に示す圧縮機の
振動減衰装置では、弾性部材の吸振効果により圧縮機駆
動時の振動をベースに伝達しにくくし、図18に示す圧
縮機の振動減衰装置では圧縮機駆動時の振動を動吸振器
をも用いて更に減衰させてベースへの振動伝達を下げて
いたが、次のような課題があった。従来の方法では、圧
縮機内部のローターの回転に伴い発生する圧縮機の回転
軸(図16中の中心軸A)回り(図16中の矢印C方
向)の振動により結果的に発生する上下方向(図16中
の矢印B方向)の振動に対しては圧縮機ベースに伝達す
る振動を弾性部材で低減することができるが、圧縮機本
体に固定されている冷媒配管等へ伝達する振動、特に圧
縮機自体の回転軸(図16中の中心軸A)回り(図16
中の矢印C方向)の振動を低減させることができないと
いう課題があった。また、動吸振器を用いた他の従来例
でも、動吸振器を圧縮機の回転運動の回転軸方向に配置
しているので、圧縮機本体に固定されている冷媒配管等
へ伝達する振動特に圧縮機自体の回転軸(図16中の中
心軸A)回り(図16中の矢印C方向)の振動を低減さ
せることができないという課題があった。
【0006】本発明は上記のような課題を解決するため
になされたもので、圧縮機の駆動時に圧縮機自身の回転
振動を回転軸回りに配置された動吸振器により効率的に
下げることによって、冷媒配管等の各種配管へ伝達する
振動を低減するとともに、圧縮機ベースへの伝達振動に
も減衰効果をもたらすことのできる圧縮機の振動減衰装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】圧縮機本体と、該圧縮機
本体を載置するベースと、前記圧縮機本体と前記ベース
との間に設けられ前記圧縮機本体を弾性支持する弾性部
材と、前記圧縮機本体の回転軸回りに配置される動吸振
器とを備えたものである。この回転軸回りに動吸振器は
振動するものである。
【0008】また、本発明は、前記動吸振器は前記圧縮
機本体の回転軸と直交する方向に弾性変形するような支
持部材を配置し、前記支持部材の先端部に重りを設けた
ものである。
【0009】また、本発明は、前記動吸振器を前記回転
軸回りに対称に少なくとも一対配置したものである。
【0010】また、本発明は、前記動吸振器を複数設
け、それぞれの動吸振器の支持部材の弾性を異ならしめ
たものである。
【0011】また、本発明は、前記動吸振器を複数設
け、それぞれの動吸振器の重りの重さを異ならしめたも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1について図面を参照して説明する。図1は
この発明の実施の形態1による圧縮機の振動減衰装置を
示す正面図、図2はこの圧縮機の振動減衰装置の上面
図、図3はこの圧縮機の振動減衰装置の側面図である。
なお、本実施の形態は横置き状態のロータリー圧縮機に
ついて説明する。図1〜3において、1は圧縮機本体、
2は圧縮機本体1が搭載されている例えば冷蔵庫等のベ
ース、3はベース2上に4本立設している例えばボルト
等の固定具、4はベース2上に配置され、その上端面で
圧縮機本体1を支持する筒状のゴム、コイルばね等の弾
性部材、4’は弾性部材4の中央を挿通する穴部で固定
具3に嵌めこまれる。5は圧縮機本体1の底部両端に固
定された圧縮機支持板、5’は支持板5に形成された穴
部で固定具3を挿通する。6は固定具3の先に締結され
る例えばナット等の留め具である。また、11a,11
bは圧縮機に一端を固定されていて圧縮した冷媒を供給
・回収等する冷媒配管、12は圧縮機本体1への電源供
給用の電源線である。
【0013】7は圧縮機本体1の側面に設けられた支
軸、8は支軸7の先端に一端が固定された弾性変形する
支持部材、9はこの支持部材8の先端に固定されて所定
の重さを持つ重りである。この支持部材8と重り9とで
動吸振器10を構成する。
【0014】支軸7は適当な長さを持ち圧縮機本体1内
に配置されるローター(図示せず)の回転軸と略同軸
(図1中の中心軸A)上で、この回転軸の軸方向に突き
出すように圧縮機本体1の外側面に例えば溶接で固定さ
れている。支軸7の先端部には回転軸と直交する方向
(回転軸回り)に一定の長さ及び弾性変形する支持部材
8を固定し、その支持部材8の先に重り9を固定する。
また、この支持部材8は回転軸回り方向、即ち回転軸を
中心としこの軸に直交する円の円周方向に弾性変形する
ような支持部材である必要があり、例えば板ばね等が有
効である。
【0015】次に、図1〜3により上記構成の振動減衰
装置の動作を説明する。圧縮機の定常運転状態の振動
は、圧縮機本体1内でローター(図示せず)が回転運動
をしていることにより、回転軸(図1中の中心軸A)回
りに回転する方向(図1中の矢印C方向)に圧縮機本体
1が回転運動をすることによりに生じる。また、ロータ
リー圧縮機に限らずスクロール圧縮機も実駆動時に、圧
縮機本体1の重心を通る水平方向の軸を中心とした回転
運動(図1中の矢印C方向)により、振動が発生してい
る。
【0016】この回転運動により発生する振動がベース
2及び冷媒配管11a,11bに伝達されるが、弾性部
材4で振動を低減できるのは回転運動の結果主にベース
2に伝達される上下方向(図1中の矢印B方向)の振動
のみである。冷媒配管11a,11bに伝達される振動
を低減するには、特に圧縮機自体の回転軸(図1中の中
心軸A)回り(図1中の矢印C方向)の振動を低減させ
る必要がある。また、圧縮機本体1が例えば商用電源周
波数である50Hzで駆動している場合、一定速の圧縮
機本体1内のローターの回転数(運転周波数)も50H
zであり、この場合の振動は図4の様に運転周波数のほ
ぼ整数倍で発生し、例えば1次成分50Hzや2次成分
の100Hzと運転周波数のn倍で発生する。図4で縦
軸は重力加速度、横軸は周波数である。
【0017】ここで、回転軸(図1中の中心軸A)上に
支軸7の一端を圧縮機本体1に固定し、支軸7の他端で
この軸と直交する方向に支持部材8を固定し、その先端
に重り9を設けている。従って、圧縮機本体1の実駆動
時に重り9は圧縮機本体1が回転運動する振動数と同等
の振動数で支軸7を支点にして支持部材8を介して振り
子のように振動する。また、支持部材8の長さ等の形状
・弾性係数、および重り9の重量は圧縮機本体1自体の
振動成分と逆位相で振動するように調整されている。従
って、支持部材8と重り9が動吸振器10を構成し、圧
縮機本体1自体の振動と逆位相で振動することにより、
全体として圧縮機本体1の振動を低減することができ
る。
【0018】この動吸振器10の振動減衰効果を図5,
6で表す。図5は例えば50Hzの周波数をターゲット
として動吸振器10を調整したときの加速度での振動減
衰効果を示し、図6は加速度比で振動減衰効果を示した
ものである。図5で実線(○線)が、従来の振動減衰装
置(動吸振器10無し)で発生していた圧縮機本体1の
振動特性で、破線(×線)が本実施形態の振動低減装置
(動吸振器10有り)の振動特性である。よって、動吸
振器10は図5に示した特性でターゲットとした周波数
での振動の減衰効果を発揮することが確認できる。
【0019】また、動吸振器10は圧縮機本体1が回転
運動する回転軸(図1中の中心軸A)回りに配置されて
いるので、動吸振器10がこの圧縮機本体1と逆方向に
振動し、圧縮機の実駆動状態で最も効率的で振動減衰効
果が大きく、圧縮機本体1の振動を効率的に減衰させる
ことができる。また、運転周波数のn倍の振動数をター
ゲットとすることで圧縮機本体1全体の振動を抑制し、
従来低減することのできなかったベース2及び冷媒配管
11a,11bの両方に伝達する振動を効果的に減衰す
ることが可能である。更にこの振動伝達により、筐体が
振動し結果的に固体伝播音として発生していた音放射も
低減することができる。
【0020】本実施の形態では、図1〜図3の様に圧縮
機本体1の回転軸に対称な一対の動吸振器10を設け、
全体のバランスを保っているが、片方の動吸振器10の
みでも上述の効果は得られる。また、本実施の形態で
は、支軸7の先には回転軸と直交する方向(回転軸回
り)に一定の長さ、形状及び弾性係数を有する支持部材
8を配置し、その支持部材8の先端に重り9を固定した
が、回転軸に対して斜め方向に支持部材8を配置しても
良い。この場合でも、支持部材8は回転軸回り方向、即
ち回転軸に直交する円の円周方向に弾性変形するような
ものであれば、圧縮機本体1の回転振動を低減すること
ができる。
【0021】また、本実施の形態では、ロータリー圧縮
機について説明したが、ロータリー圧縮機に限らず、ス
クロール圧縮機等、他の形式のものにも適用できる。
【0022】実施の形態2.図7は、本発明の実施の形
態2に係わる圧縮機振動低減装置の側面図である。図7
において実施の形態1と同一部分には同一符号を付し、
説明は省略する。なお、本実施の形態は横置き状態のロ
ータリー圧縮機について説明する。図7で、7は圧縮機
本体1の外側面に設けられた支軸、8a,8b,8cは
支軸7に一端を固定され圧縮機本体1の回転軸回りに配
置された例えば板ばね等からなる支持部材、9a,9
b,9cは支持部材8a,8b,8cの先端に固定され
た重りである。この支持部材8a,8b,8cと重り9
a,9b,9cとでそれぞれ動吸振器10a,10b,
10cを構成する。ここで、支持部材8a,8c同等の
長さを有しているが、支持部材8bは長さを支持部材8
aより短くして高い周波数をターゲットとしている。ま
た、重り9a,9bは同等の重さを有しているが、重り
9cは重さを重り9aより重くして低い周波数をターゲ
ットとしている。従って全体として、動吸振器10bは
動吸振器10aよりも高い周波数をターゲットとし、動
吸振器10cは動吸振器10aよりも低い周波数をター
ゲットとしている。具体的には、重り9cは圧縮機本体
1の運転振動数と同等の振動数で支軸7を支点として支
持部材8cを介して振り子のように振動する。この際、
支持部材8cの弾性、および重り9cの重さは圧縮機本
体1自体の運転周波数の振動成分と逆位相で振動するよ
うに調整されている。従って、支持部材8c、重り9c
が全体として動吸振器10cを構成し、圧縮機本体1自
体の振動と逆位相で振動することにより、全体として圧
縮機本体1の振動を低減する。ここで、重り9aの重さ
は重り9cの重さよりも軽く、動吸振器10aは動吸振
器10cよりも高い周波数をターゲットとし、例えば圧
縮機本体1自体の運転周波数の2倍の振動成分と逆位相
で振動するように調整される。また、重り9bの重さは
重り9cの重さよりも軽く、かつ支持部材8bの長さは
支持部材8cの長さよりも長いので、動吸振器10bは
動吸振器10aがターゲットとしているよりも更に高い
周波数をターゲットとし、例えば圧縮機本体1自体の運
転周波数の3倍の振動成分と逆位相で振動するように調
整されている。つまり、動吸振器10a,10b,10
cは、それぞれ圧縮機本体1の複数の周波数をターゲッ
トとして振動を低減することができる。
【0023】本実施の形態では、支持部材8a,8b,
8cの長さ及び重り9a,9b,9cの重さを変えるこ
とによって、ターゲットとする周波数に動吸振器10
a,10b,10cを対応させたが、支持部材8a,8
b,8cの材料の変更でそれぞれの弾性係数を変えるこ
とにより、または長さ以外の形状例えば太さ等を変える
ことにより異なる周波数に対応する動吸振器10a,1
0b,10cを構成することもできる。
【0024】また、運転周波数を電源周波数に関係なく
変化させることができるインバーターを用いた圧縮機に
本発明を適用する場合には、予め設定された複数の周波
数をターゲットとして、動吸振器10a,10b,10
cをそれぞれの周波数で圧縮機本体1が駆動していると
きの圧縮機本体1自体の振動成分と逆位相で振動するよ
うに調整すれば、複数の周波数で圧縮機が運転する場合
でも、それぞれの周波数における振動成分を低減するこ
とができる。即ち、動吸振器10を複数設けることによ
り、複数の周波数をターゲットにして、その周波数にお
ける振動成分を効果的に低減することが可能となる。
【0025】実施の形態3.図8はこの発明の実施の形
態3による圧縮機の振動減衰装置を示す正面図、図9は
この圧縮機の振動減衰装置の上面図、図10はこの圧縮
機の振動減衰装置の側面図である。なお、本実施の形態
は横置き状態のロータリー圧縮機について説明する。図
8〜図10において実施の形態1と同一部分には同一符
号を付し、説明は省略する。図8〜10において、8は
圧縮機本体1の外側面に一端を直接固定された支持部材
で圧縮機の回転軸を対称にして一対設けられている。9
は一対の支持部材8の先端に固定されるされている重り
である。この支持部材8と重り9とで動吸振器10を構
成する。ここで、支持部材8は回転軸(図8中の中心軸
A)と直交する方向(回転軸回り)に配置され、回転軸
回り方向、即ち回転軸を中心としこの軸に直交する円の
円周方向に弾性変形する部材である必要があり、例えば
板ばね等である。即ち回転方向(図8中の矢印C方向)
に弾性変形する支持部材8の先に重り9を取り付けたも
のは動吸振器10を構成するため、支軸7を介さずに直
接圧縮機本体1に支持部材8を固定しても実施の形態1
と同等の効果を発揮できる。
【0026】実施の形態4.図11はこの発明の実施の
形態4による圧縮機の振動減衰装置を示す正面図、図1
2はこの圧縮機の振動減衰装置の上面図である。図1
1,図12において実施の形態1と同一部分には同一符
号を付し、説明は省略する。なお、本実施の形態は縦置
き状態のロータリー圧縮機について説明する。図11,
12に示すように、本実施の形態に係わる振動減衰装置
において、固定具3はベース2上の所定の位置に3本立
設している。また、支持板5は、圧縮機本体1の底部に
設けられたものであり、ベース2上の固定具3の配置さ
れる位置及び数に予め対応させて所定位置に配置されて
いる。この支持板5には固定具3が貫通する穴部5’が
設けられていて、支持板5を弾性体4の上端面に載せて
圧縮機本体1を配置する。
【0027】支軸7は圧縮機本体1内に配置されるロー
ター(図示せず)の回転軸と同軸(図11中の中心軸
A)上で、圧縮機本体1の上面に取り付けられている。
支軸7の先には回転軸と直交する方向(回転軸回り)
に、一定の長さ及び弾性係数を有する支持部材8を配置
し、その支持部材8の先に重り9を固定する。また、こ
の支持部材8は回転軸回り方向に弾性係変形するような
部材であることが必要であり、例えば板ばね等が挙げら
れる。本実施の形態のような縦置きの圧縮機に対して
も、圧縮機本体1の回転軸回りに動吸振器10を設けれ
ば、実施の形態1と同様の効果を発揮できる。また、縦
置きの圧縮機では横置きの圧縮機よりも安定性が低いた
め、動吸振器10の振動低減効果はより効果的になる。
また、特に冷媒配管11a,11bに伝達する振動を効
果的に減衰することが可能である。
【0028】実施の形態5.図13はこの発明の実施の
形態4による圧縮機の振動減衰装置を示す正面図、図1
4はこの圧縮機の振動減衰装置の上面図、図15はこの
圧縮機の振動減衰装置の側面図である。図13〜図15
において実施の形態1と同一部分には同一符号を付し、
説明は省略する。なお、本実施の形態は横置き状態のロ
ータリー圧縮機について説明する。図13〜図15にお
いて、7は圧縮機本体1の外側面の回転軸上に固定した
T字形の支軸、8は支軸7に一端が固定され圧縮機本体
1の回転軸方向に配置された一対の支持部材、9はこの
一対の支持部材8の先端に固定されている重りである。
この支持部材8と重り9とで動吸振器10を構成する。
【0029】圧縮機本体1の回転方向(図13中の矢印
C方向)に弾性を有する支持部材8の先に重り9を取り
付けたものであれば、回転軸に直交する方向に支持部材
8を設けなくても、T字形の先端に回転軸方向と同じ方
向に支持部材8を固定しても実施の形態1と同等の効果
を発揮できる。
【0030】
【発明の効果】以上の発明から明らかなように本発明に
係わる圧縮機の振動低減装置は、圧縮機本体と、該圧縮
機本体を載置するベースと、前記圧縮機本体と前記ベー
スとの間に設けられ前記圧縮機本体を弾性支持する弾性
部材と、前記圧縮機本体の回転軸回りに動吸振器とを備
えたものである。この回転軸回りに配置される動吸振器
は振動するものである。この結果、圧縮機の回転振動を
効率的に減衰させることができ、圧縮機ベースへの振動
伝達の低減のみならず各種配管等への振動伝達を効果的
に低減することができる。
【0031】また、本発明に係わる圧縮機の振動低減装
置は、前記動吸振器は前記圧縮機本体の回転軸と直交す
る方向に弾性変形するような支持部材を配置し、前記支
持部材の先端部に重りを設けたものである。この結果、
圧縮機の実駆動状態で最も効率的で振動減衰効果が大き
い方向(回転軸回り方向)に動吸振器を取り付けたもの
であり、圧縮機の振動を効率的に減衰させることがで
き、圧縮機ベースの振動伝達の低減のみならず各種配管
等への振動伝達を低減することができる。
【0032】また、本発明に係わる圧縮機の振動低減装
置は、前記動吸振器を前記回転軸回りに対称に少なくと
も一対配置したものである。この結果、圧縮機本体の回
転軸回りに複数動吸振器を取り付けることができ、複数
の動吸振器が対になっているのでバランスが保たれ、圧
縮機の振動を全体的に効率良く減衰させることができ
る。
【0033】また、本発明に係わる圧縮機の振動低減装
置は、前記動吸振器を複数設け、それぞれの動吸振器の
支持部材の弾性を異ならしめたものである。この結果、
圧縮機本体の回転軸回りに複数動吸振器を取り付けるこ
とができ、複数の周波数における振動成分に対応し、圧
縮機の振動を全体的に効率良く減衰させることができ、
インバーターの圧縮機にも適用可能である。
【0034】また、本発明に係わる圧縮機の振動低減装
置は、前記動吸振器を複数設け、それぞれの動吸振器の
重りの重さを異ならしめたものである。この結果、圧縮
機本体の回転軸回りに複数動吸振器を取り付けることが
でき、複数の周波数における振動成分に対応し、圧縮機
の振動を全体的に効率良く減衰させることができ、イン
バーターの圧縮機にも適用可能である。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態1の構成を示す圧縮機の
振動低減装置の正面図である。
【図2】 この発明の実施形態1の構成を示す圧縮機の
振動低減装置の上面図である。
【図3】 この発明の実施形態1の構成を示す圧縮機の
振動低減装置の側面図である。
【図4】 圧縮機の振動特性を示す図である。
【図5】 従来および本発明による振動特性を示す(実
線は従来装置、破線は本発明装置)図である。
【図6】 従来および本発明による振動特性の加速度比
を示す。(実線は従来装置、破線は本発明装置)図であ
る。
【図7】 実施の形態2による圧縮機の振動減衰装置を
示す側面図である。
【図8】 実施の形態3による圧縮機の振動減衰装置を
示す正面図である。
【図9】 実施の形態3による圧縮機の振動減衰装置を
示す上面図である。
【図10】 実施の形態3による圧縮機の振動減衰装置
を示す側面図である。
【図11】 実施の形態4による圧縮機の振動減衰装置
を示す正面図である。
【図12】 実施の形態4による圧縮機の振動減衰装置
を示す上面図である。
【図13】 実施の形態5による圧縮機の振動減衰装置
を示す正面図である。
【図14】 実施の形態5による圧縮機の振動減衰装置
を示す上面図である。
【図15】 実施の形態5による圧縮機の振動減衰装置
を示す側面図である。
【図16】 従来の圧縮機の振動減衰装置を示す正面図
である。
【図17】 従来の圧縮機の振動減衰装置を示す上面図
である。
【図18】 他の従来の圧縮機の振動減衰装置を示す正
面図である。
【符号の説明】
1 圧縮機本体、 2 ベース、 3 固定具、 4
弾性部材、 4’ 弾性部材の中央の穴部、 5 支持
板、 5’ 支持板に形成された穴部、 6留め具、
7 突出棒、 8,8a,8b,8c 支持部材、
9,9a,9b,9c 重り、 10,10a,10
b,10c 動吸振器、 11a,11b冷媒配管、
12 電源供給線、 13 コイルばね、 14 架
台、 15動吸振器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25D 19/00 540 F16F 15/06 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機本体と、該圧縮機本体を載置する
    ベースと、前記圧縮機本体と前記ベースとの間に設けら
    れ前記圧縮機本体を弾性支持する弾性部材と、前記圧縮
    機本体の回転軸回りに配置される動吸振器とを備えたこ
    とを特徴とする圧縮機の振動減衰装置。
  2. 【請求項2】 前記動吸振器は前記圧縮機本体の回転軸
    と直交する方向に弾性変形するような支持部材を配置
    し、前記支持部材の先端部に重りを設けたことを特徴と
    する請求項1記載の圧縮機の振動減衰装置。
  3. 【請求項3】 前記動吸振器は前記回転軸回りに対称に
    少なくとも一対配置したことを特徴とする請求項1また
    は2記載の圧縮機の振動減衰装置。
  4. 【請求項4】 前記動吸振器は複数設けられ、それぞれ
    の動吸振器の支持部材は弾性を異にしたことを特徴とす
    る請求項2記載の圧縮機の振動減衰装置。
  5. 【請求項5】 前記動吸振器は複数設けられ、それぞれ
    の動吸振器の重りは重さを異にしたことを特徴とする請
    求項2または4記載の圧縮機の振動減衰装置。
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