JP2000239560A - 処理粉体及びそれを含有する組成物 - Google Patents

処理粉体及びそれを含有する組成物

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宏一 井柳
Masaharu Kaneko
正治 金子
Kuriko Yamane
久里子 山根
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、生体親和性の高いアレルゲンの生
体への侵入を防ぐ手段を提供することを課題とする。 【解決手段】 次式一般式(I)に表される基を有する
ことを特徴とする、処理粉体を化粧料に含有させる。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料の原料など
に好適な処理粉体及び該処理粉体を含有する、化粧料に
関する。
【0002】
【従来の技術】粉体は様々な機能や特性を有しており、
この様な機能や特性は、場合により好ましいこともある
し、好ましくないこともある。この様な観点から、粉体
の表面を処理し、好ましい特性のみを発現させる、いわ
ゆる表面処理が盛んに行われている。この様な表面処理
としては、水性担体への分散性を高める為の燐酸塩等に
よるコーティング処理、光吸収時のラジカル発生を抑制
するシリカコーティング処理、粉体の表面に疎水性を与
えるシリコーンなどによる焼き付け処理やシランカップ
リング処理等が挙げられる。又、分析化学の分野に於い
ては、カラム担体に好適なように選択吸着性を高める、
アミノ化処理、オクタデシル化処理、フェニル化処理或
いはシアノ化処理などが挙げられる。しかしながら、タ
ンパクなどとの相互作用に関わる処理は、親和性を挙げ
る手段として特定のリガンドを弱い結合で吸着させるこ
とぐらいしか知られていない。即ち、アミノ酸、ペプチ
ド或いはタンパクと親和性の強い表面処理はまだ知られ
ていないのが実状である。この様な処理を行った粉体
は、アレルゲン等の好ましくないタンパクの侵入を阻止
する作用が具現しうるのでその登場が待たれていた。
【0003】他方、化粧料には、例えば、メークアップ
化粧料のように、粉体或いは処理粉体を含有させるもの
が多いが、その様な粉体に、例えば、アレルゲン吸着に
よる、アレルゲンの体内への侵入の防止作用を有するも
のはまだ全く知られていない。又、アレルゲンを防ぐよ
うな化粧料の存在も知られていない。
【0004】観点を変えて、アミノ酸、ペプチド、タン
パクなどのペプチド関連物質は、生体となじみの深い物
質であるが、これらはその構成アミノ酸の配列・構成に
よって、多様性があり、且つ、生物種によっての特異性
が高く、その為、異物認識されて、アレルゲンとなるも
のが少なくないが、生体親和性があるためこの様な物質
の生体への侵入は防ぎにくく、この為、アレルギー症状
を起こす人が多いことは否めない。即ち、この様なアレ
ルゲンの侵入防止手段の開発が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況下為されたものであり、生体親和性の高いアレルゲン
の生体への侵入を防ぐ手段を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題の解決手段】本発明者らは、この様な状況に鑑み
て、生体親和性の高いアレルゲンの生体への侵入を防ぐ
手段を求めて鋭意研究努力を重ねた結果、後記一般式
(I)に表される基を有することを特徴とする、処理粉
体に優れたアミノ酸、ペプチド、タンパクなどのペプチ
ド関連物質の吸着作用を見出した。更に検討を重ねた結
果、これを化粧料に含有させ、皮膚上に塗布することに
より、かかるアレルゲン性を有する物質の生体内への侵
入を防ぐことが出来ることを見出し、発明を完成させる
に至った。以下、本発明について、発明の実施を中心に
詳細に説明を加える。
【0007】
【化5】 一般式(I) (但し、式中Rは炭素数1〜4のアルキル基を表す。)
【0008】
【発明の実施の形態】(1)本発明の処理粉体 本発明の処理粉体は、シリカ、架橋ジメチルポリシロキ
サン及びメチルシロキサン網状重合体を除く、粉体を一
般式(I)に表される基を有するアルキルオキシシラン
誘導体やハロゲン化シラン誘導体で処理し、一般式
(I)に表される基を導入した粉体であり、これらはア
ミノ酸、ペプチド、タンパク等の吸着能に優れる。尚、
シリカ、架橋ジメチルポリシロキサン及びメチルシロキ
サン網状重合体に一般式(I)に表される基を導入した
粉体もこの様な作用を有しており、この様な粉体につい
ては、本発明者らによって、別途特許出願が為されてい
る。
【0009】本発明の処理粉体は、一般式(II)に表
されるアルキルオキシシラン誘導体やハロゲン化シラン
誘導体で、粉体表面に存在する水酸基をシリル化するこ
とにより得られる。かかる一般式(II)に表されるシ
ラン誘導体の内では一般式(IV)に表されるシラン誘
導体を用いるのが特に好ましい。又、この様な処理に際
しては、一般式(III)に表されるような一般式
(I)に表される基を有しない珪素化合物を供に加えて
処理し、粉体全体を一般式(I)の基を有する珪素化合
物でコーティングすることもできる。これらの処理の何
れを行ったものも、本発明の処理粉体である。ここで、
処理に使用する一般式(II)に表される化合物の量
は、処理される粉体に対して1〜100重量%が好まし
く、10〜50重量%が更に好ましい。これは、処理量
が少なすぎると、吸着作用を発現しない場合があり、多
すぎると、粉体そのものの特性を損なう場合があるから
である。又、一般式(III)に表される化合物を加え
て処理する場合には、処理剤を全量で2〜200重量
%、好ましくは20〜60重量%とするのが好ましく、
この時の一般式(II)の化合物と一般式(III)の
化合物の割合は、30:70〜70:30が好ましい。
この量比は、一般式(I)に表される基の存在密度が希
釈されるためと、これらの化合物を強固に粉体上に固定
するために好ましい範囲であるからである。処理は、例
えば、これらの化合物で表面をコーティングした後、1
00〜200℃で焼成する方法、アルカリ触媒或いは酸
触媒の存在下溶媒などともに縮合させる方法などが例示
できる。又、処理される粉体としては、化粧料で使用さ
れるものでシリカ、架橋ジメチルポリシロキサン及びメ
チルシロキサン網状重合体以外のものであれば、特段の
限定はなく使用でき、例えば、二酸化チタン、酸化鉄、
酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、マイカ、セリサイト、タ
ルク、炭酸カルシウム、珪酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、珪酸マグネシウム、チタン酸リチウムコバルト、
グンジョウ、紺青、チタンマイカ、チタンセリサイト及
びこれらから選ばれる2種以上の焼成物等が好ましく例
示できる。これら、本発明の処理粉体は、アミノ酸、ペ
プチド及びタンパクを吸着する作用を有するばかりでな
く、化粧料などに含有させた場合、優れた延展性、疎水
性、皮膚密着性などの化粧料用粉体として好ましい性質
も副次的効果により有する。
【0010】
【化6】 一般式(II) (但し、式中、R1’、R2’、R3’及びR4’はそ
れぞれ独立にハロゲン原子、OR5’、R5’を表し、
R5’はそれぞれ独立に水素原子又はメルカプト基を有
していても良い炭素数1〜4のアルキル基を表し、且
つ、R1’、R2’、R3’又はR4’の少なくとも1
個はメルカプト基を有する炭素数1〜4のアルキル基で
あり、且つ、少なくとも1個は炭素数1〜4のアルキル
オキシ基又はハロゲン原子又は水酸基であるものとす
る。)
【0011】
【化7】 一般式(III) (但し、式中R6、R7、R8及びR9はそれぞれ独立
に、ハロゲン原子、OH、O−R10又はR10を表
し、R10は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R6、
R7、R8及びR9の内、少なくとも2個はハロゲン原
子、水酸基又はアルキルオキシ基であるものとする。)
【0012】
【化8】 一般式(IV) (但し、式中、R1’はメルカプト基を有する炭素数1
〜4のアルキル基を表し、、R2’、R3’及びR4は
それぞれ独立にハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキ
ルオキシ基を表す。)
【0013】(2)本発明の化粧料 本発明の化粧料は、上記本発明の処理粉体及び一般式
(II)の化合物と一般式(III)の化合物を重合さ
せて得られる珪素化合物、本発明の処理粉体と同様にシ
リカ、架橋型ジメチルポリシロキサン、メチルシロキサ
ン網状重合体などの珪素化合物を処理して得られた処理
粉体などの一般式(I)に表す基を導入された粉体を含
有することを特徴とする。この様な粉体を含有すること
により、本発明の化粧料は、例えば、ダニアレルゲン、
杉花粉等のアレルゲンとなるようなペプチドやタンパク
が生体内に侵入することを防ぐ作用を有する。この様な
アレルゲンは、花粉症に代表される、呼吸器系の炎症や
眼粘膜等の炎症の原因となっているほか、例えばアトピ
ー性皮膚炎などの皮膚疾患にも関与していると言われて
いる。又、敏感肌の人に於いては、環境由来のペプチド
やタンパクへの被曝により、皮膚状態を悪化させること
も示唆されている。本発明の化粧料は、この様な好まし
くない生体への働きかけをするアミノ酸、ペプチド、タ
ンパクを吸着し、これによる好ましくない反応発現を抑
制する作用を有する。本発明の化粧料としては、通常使
用されているものであれば特段の限定なく使用すること
が出来、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パックなど
の基礎化粧料、アンダーメークアップ、ファンデーショ
ン、プレストパウダー、ルースパウダー、リップカラ
ー、アイカラー、マスカラ等のメークアップ化粧料、シ
ャンプー、リンス、石鹸などの洗浄化粧料、ヘアクリー
ム、ヘアリキッド、ヘアトニック等の毛髪化粧料等が好
ましく例示できる。本発明の化粧料に於ける、上記処理
粉体の好ましい含有量は、0.1〜60重量%であり、
更に好ましくは1〜50重量%である。以下に、シリ
カ、架橋型ジメチルポリシロキサン、メチルシロキサン
網状重合体の製造例を示す。
【0014】<製造例1>次に示す方法に従って、処理
珪素粉体を得た。即ち、テトラメトキシシラン34.2
g(0.25モル)とγ−メルカプトプロピルトリメト
キシシラン44.2(0.25モル)とメタノール3
6.5gとを冷却器をとりつけた反応容器に秤込み良く
混合撹拌した。濃塩酸0.9mlを水に溶解して162
gに調整した液を40.5g加え、50℃で二時間撹拌
を続け、トリエタノールアミン3.6gをメタノール3
6.5gに溶解した溶液を添加し撹拌を続け、系をゲル
化させた。このゲルを濾過、洗浄、乾燥させ処理珪素粉
体1を得た。このものは珪素原子1に対し硫黄原子を
0.45含有していることが多核核磁気共鳴よりわかっ
た。
【0015】<製造例2>製造例1のγ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシランをγ−メルカプトプロピルト
リエトキシシランに変え、処理珪素粉体2を得た。
【0016】<製造例3>製造例1のγ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシランをジメチルメチル−γ−メル
カプトプロピルシランに変え、処理珪素粉体3を得た。
【0017】<製造例4>製造例1のγ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシランをエチルジメチル−γ−メル
カプトプロピルシランに変え、処理珪素粉体4を得た。
【0018】<製造例5>シリカゲル20gにジメトキ
シ−γ−メルカプトプロピルシランクロリド5gをコー
ティングし、窒素気流下130℃で48時間加熱し、処
理珪素粉体5を得た。
【0019】<製造例6>架橋型ジメチルポリシロキサ
ン(トーレ株式会社製;「トレフィル」)20gにジメ
トキシ−γ−メルカプトプロピルシランクロリド5gを
コーティングし、窒素気流下130℃で48時間加熱
し、処理珪素粉体6を得た。
【0020】<製造例7>メチルシロキサン網状重合体
(東芝シリコーン株式会社製;「トスパール120
A」)20gにジメトキシ−γ−メルカプトプロピルシ
ランクロリド5gをコーティングし、窒素気流下130
℃で48時間加熱し、処理珪素粉体7を得た。
【0021】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明について更に
詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限
定されないことは言うまでもない。
【0022】<実施例1>上記製造例5と同様に二酸化
チタン20gを処理し、本発明の処理粉体1を得た。
【0023】<実施例2>次に示す方法に従って、本発
明の処理粉体を得た。即ち、テトラメトキシシラン3
4.2g(0.25モル)とγ−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン44.2(0.25モル)をメタノー
ル36.5gとを冷却器をとりつけた反応容器に秤込み
良く混合撹拌した。濃塩酸0.9mlを水に溶解して1
62gに調整した液を40.5g加え、50℃で二時間
撹拌を続けコーティング処理液とした。また、別に、二
酸化チタン70gとトリエタノールアミン3.6gとメ
タノール36.5gとを冷却器をとりつけた反応容器に
秤込み良く混合撹拌した。この分散液に、撹拌しなが
ら、上記のコーティング液を二時間かけて滴下し、得ら
れた粉体を濾過、洗浄、乾燥させ本発明の処理粉体2を
得た。
【0024】<実施例3>上記製造例5と同様に鉄ドー
プ二酸化チタン(タイペークTT0−F−6;石原産業
株式会社製)20gを処理し、本発明の処理粉体3を得
た。
【0025】<実施例4>上記製造例5と同様にベンガ
ラ20gを処理し、本発明の処理粉体4を得た。
【0026】<実施例5>上記製造例5と同様に黄色酸
化鉄20gを処理し、本発明の処理粉体5を得た。
【0027】<実施例6>上記製造例5と同様にマイカ
20gを処理し、本発明の処理粉体6を得た。
【0028】<実施例7>上記製造例5と同様にセリサ
イト20gを処理し、本発明の処理粉体7を得た。
【0029】<実施例8>上記製造例5と同様にチタン
セリサイト20gを処理し、本発明の処理粉体8を得
た。
【0030】<実施例9>上記製造例5と同様にチタン
マイカ20gを処理し、本発明の処理粉体9を得た。
【0031】<実施例10>上記製造例5と同様にタル
ク20gを処理し、本発明の処理粉体10を得た。
【0032】<実施例11>上記実施例1〜10の本発
明の処理粉体1〜10と処理珪素粉体1〜7について、
アルブミンを指標として、タンパクの吸着力を確かめ
た。方法は、50ppmのアルブミン水溶液25mlを
1Nの硝酸でpH4に調整し、これに粉体1gを加え、
24時間20℃で振とうし、濾過し、アルブミン検知試
薬(テストワコー)を加え発色させ、これを無処理の粉
体と比較し、その薄くなり具合からタンパクの吸着性を
○:優れた吸着(如実に発色が少ない)、△:やや吸着
(明らかに発色は薄くなっているもののそれほどの差違
はない。)、×:吸着無し(無処理粉体と同程度の発
色)で判定した。処理珪素粉体1〜5の比較の粉体とし
てはシリカゲルを用いた。結果を表1に示す。これよ
り、これら処理珪素粉体及び本発明の処理粉体は、タン
パクの吸着能に優れることがわかる。
【0033】
【表1】
【0034】<実施例12>下記に示す処方に従って、
本発明の化粧料であるファンデーションを製造した。即
ち、処方成分イをヘンシェルミキサーで混合した後、
0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで
粉砕し、これをヘンシェルミキサーで混合しながら処方
成分ロを徐々に加えコーティングし、1mmヘリングボ
ーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、金
皿に充填し加圧成形してファンデーション1を得た。こ
のファンデーションは延展性に優れ、優れた使用感を有
していた。 イ 処理粉体1 5 重量部 処理粉体2 5 重量部 処理粉体3 10 重量部 処理粉体4 0.1重量部 処理粉体5 2.9重量部 処理粉体6 15 重量部 処理粉体7 12 重量部 処理粉体8 1 重量部 処理粉体9 1 重量部 処理粉体10 3 重量部 処理珪素粉体1 5 重量部 シリコーン処理セリサイト 20 重量部 メチルシロキサン網状重合体 10 重量部 ロ オレイン酸オクチルドデシル 5 重量部 ジメチコン 5 重量部
【0035】<実施例13>ハートレー系白色種モルモ
ット(雄性、500g)1群20匹を用いて、本発明の
化粧料のアレルゲン侵入抑制作用を調べた。即ち、70
匹のモルモットにウサギ血清をフロインドの完全アジュ
バントとともに0.1mlづつ4回(1回/3日)皮内
注射し、インダクションし、2週間の休止期間の後、上
部背部を剃毛し、ウサギ血清を24時間クローズドパッ
チし、パッチ除去後1時間で陽性であった動物より、皮
膚反応の強かったものから20匹選び出し、実験動物と
した。これらの動物の背部の残りの部分を剃毛し、右面
には実施例12のファンデーションを塗布し、左面には
実施例12のファンデーションの処理粉体及び処理珪素
粉体を無処理のものに置換した、一般式(I)に表され
る基を有する粉体を含まないファンデーション(比較例
1)を塗布し、この上にウサギ血清を24時間クローズ
ドパッチし、パッチ除去後皮膚反応を判定した。結果を
表2に示す。これより、本発明の化粧料はアレルゲンに
よる炎症の惹起を抑制していることがわかる。これよ
り、本発明の化粧料がアミノ酸、ペプチド、タンパクの
皮膚への侵入を抑制し、皮膚を保護していることがわか
る。尚、皮膚反応の判定基準としてはドレーズの基準を
用いた。即ち、++:浮腫を伴う反応、+:明らかな紅
斑を伴う反応、±:微弱な紅斑を伴う反応、−:無反応
の基準である。
【0036】
【表2】
【0037】<実施例14>下記に示す処方に従って、
乳液を作成した。即ち、処方成分イ、ロ、ハをそれぞれ
70℃に加熱し、イにロを加え中和した後、撹拌しなが
ら、良く可溶化・分散したハを徐々に加え乳化し、撹拌
冷却し乳液を得た。これを処理珪素粉体6を架橋型ジメ
チルポリシロキサンに置換した比較例2とともに、実施
例13の評価を行ったところ、実施例14投与部位が±
6例、−14例であったのに対し、比較例2投与部位が
++7例、+13例であり、ここに於いても同様のアレ
ルゲン抑制効果が明らかである。 イ アクリル酸・メタクリル酸(C18〜30)アルキル共重合体 0.2重量部 水 45 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 ロ 水酸化カリウム 0.2重量部 グリセリン 3 重量部 メチルパラベン 0.2重量部 水 26.4重量部 ハ スクワラン 12 重量部 ジグリセリンテトラオレート 3 重量部 ステアリン酸 1 重量部 セタノール 2 重量部 POE(20)ベヘニルエーテル 0.5重量部 処理珪素粉体6 1.5重量部
【0038】<実施例15>下記に示す処方に従って、
乳液を作成した。即ち、処方成分イ、ロ、ハをそれぞれ
70℃に加熱し、イにロを加え中和した後、撹拌しなが
ら、良く可溶化・分散したハを徐々に加え乳化し、撹拌
冷却し乳液を得た。これを処理珪素粉体1をシリカゲル
に置換した比較例3とともに、実施例13の評価を行っ
たところ、実施例15投与部位が±2例、−18例であ
ったのに対し、比較例3投与部位が++4例、+12
例、±:4例であり、ここに於いても同様のアレルゲン
抑制効果が明らかである。 イ アクリル酸・メタクリル酸(C18〜30)アルキル共重合体 0.2重量部 水 45 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 ロ 水酸化カリウム 0.2重量部 グリセリン 3 重量部 メチルパラベン 0.2重量部 水 21.4重量部 ハ スクワラン 12 重量部 ジグリセリンテトラオレート 3 重量部 ステアリン酸 1 重量部 セタノール 2 重量部 POE(20)ベヘニルエーテル 0.5重量部 処理珪素粉体1 6.5重量部
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、生体親和性の高いアレ
ルゲンの生体への侵入を防ぐ手段を提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/40 A61K 7/40 C07F 7/08 C07F 7/08 Q 7/12 7/12 V 7/18 7/18 Q C09B 67/08 C09B 67/08 C Fターム(参考) 4C083 AB032 AB172 AB232 AB242 AB432 AC022 AC072 AC122 AC182 AC242 AC352 AC422 AC482 AC911 AC912 AD092 AD152 BB25 CC05 DD21 DD31 EE50 4H049 VN01 VP01 VQ09 VQ16 VQ21 VR11 VR12 VR21 VR22 VR23 VR31 VR32 VR33 VR41 VR42 VR43 VU04 VU31 4J037 AA15 AA22 CB23 FF26

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式一般式(I)に表される基を有する
    ことを特徴とする、処理粉体(但し、粉体として、シリ
    カ、架橋ジメチルポリシロキサン及びメチルシロキサン
    網状重合体を除く。)。 【化1】 一般式(I) (但し、式中Rは炭素数1〜4のアルキル基を表す。)
  2. 【請求項2】 処理粉体が、一般式(II)に表される
    化合物で粉体を処理して得られるものであることを特徴
    とする、請求項1に記載の処理粉体。 【化2】 一般式(II) (但し、式中、R1’、R2’、R3’及びR4’はそ
    れぞれ独立にハロゲン原子、OR5’、R5’を表し、
    R5’はそれぞれ独立に水素原子又はメルカプト基を有
    していても良い炭素数1〜4のアルキル基を表し、且
    つ、R1’、R2’、R3’又はR4’の少なくとも1
    個はメルカプト基を有する炭素数1〜4のアルキル基で
    あり、且つ、少なくとも1個は炭素数1〜4のアルキル
    オキシ基又はハロゲン原子又は水酸基であるものとす
    る。)
  3. 【請求項3】 一般式(II)の化合物に加えて、一般
    式(III)に表される化合物を加えた組成物で処理さ
    れるていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の
    処理粉体。 【化3】 一般式(III) (但し、式中R6、R7、R8及びR9はそれぞれ独立
    に、ハロゲン原子、OH、O−R10又はR10を表
    し、R10は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R6、
    R7、R8及びR9の内、少なくとも2個はハロゲン原
    子、水酸基又はアルキルオキシ基であるものとする。)
  4. 【請求項4】 一般式(IV)に表される化合物で処理
    されていることを特徴とする、請求項1に記載の処理粉
    体。 【化4】 一般式(IV) (但し、式中、R1’はメルカプト基を有する炭素数1
    〜4のアルキル基を表し、、R2’、R3’及びR4は
    それぞれ独立にハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキ
    ルオキシ基を表す。)
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一項に記載の処理
    粉体及び一般式(I)に表される基を有する珪素化合物
    から選ばれる1種乃至は2種以上を含有する化粧料。
  6. 【請求項6】 アミノ酸、ペプチド又はタンパクからの
    防護用であることを特徴とする、請求項5に記載の化粧
    料。
  7. 【請求項7】 アレルゲンからの保護用であることを特
    徴とする、請求項5又は6に記載の化粧料。
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