JP2000239220A - メタクリル酸の分離方法および製造方法 - Google Patents

メタクリル酸の分離方法および製造方法

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JP2000239220A
JP2000239220A JP4238399A JP4238399A JP2000239220A JP 2000239220 A JP2000239220 A JP 2000239220A JP 4238399 A JP4238399 A JP 4238399A JP 4238399 A JP4238399 A JP 4238399A JP 2000239220 A JP2000239220 A JP 2000239220A
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maa
condensate
reaction
water
ammonia
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Hideyasu Takezawa
英泰 竹沢
Koichi Yoshida
康一 吉田
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくともメタクリル酸とアンモニアを含む
混合ガスから効率よくメタクリル酸を分離する方法を提
供する。 【解決手段】 少なくともメタクリル酸とアンモニアを
含む混合ガスからメタクリル酸を分離するにおいて、該
混合ガスを50〜110℃に冷却し、該冷却で得られる
該混合ガスの凝縮液から有機溶媒でメタクリル酸を抽出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくともメタク
リル酸(以下、MAAと略す)とアンモニアを含む混合
ガスからMAAを分離する方法に関する。また本発明
は、アセトンシアンヒドリン(以下、ACHと略す)と水
の水和反応によって得られたα-ヒドロキシイソ酪酸ア
ミドを脱水水和反応させるメタクリル酸の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ACHと水を原料として水和反応を行い
α−ヒドロキシイソ酪酸アミドを得て、次いでこのα−
ヒドロキシイソ酪酸アミドと水から固体酸触媒を用いて
気相で脱水水和反応してMAAを得る方法が特開昭57
−67534号公報に開示されている。また、ACHと
水およびメタノールを原料として、MAAを経由してメ
タクリル酸メチルを製造する製造方法が特開平8−53
393号公報に開示されている。この方法は、二酸化
マンガン触媒を用いてACHと水を原料として水和反応
を行い、α−ヒドロキシイソ酪酸アミド生成液を得た
後、未反応ACHを熱分解除去し、この生成液をイ
オン交換樹脂を用いて精製し、精製α−ヒドロキシイ
ソ酪酸アミド水溶液を脱水水和反応してMAAおよび/
またはメタクリルアミドを生成させ、これをメタノール
でエステル化してメタクリル酸メチル生成物を得た後、
このメタクリル酸メチル生成物からメタクリル酸メチ
ルとアンモニアを回収するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、ACH
からα−ヒドロキシイソ酪酸アミドを経由してMAAを
製造する方法について検討し、α−ヒドロキシイソ酪酸
アミドの脱水水和反応で得られた反応生成ガスを凝縮し
てMAAを回収しようとしたところ、その大部分がメタ
クリル酸アンモニウム(以下、MAA−NH4と略す)
を形成し、MAAが高収率で得られないことが判った。
これは、この反応生成ガスを冷却して凝縮液を得る凝縮
処理工程において、反応生成ガス中に存在するMAA
と、MAAとほぼ等モルのアンモニアが、中和反応によ
ってMAA−NH4となるためと考えられた。このこと
は、上記脱水水和反応によってガス状のMAAを収率良
く得た場合でも、引き続き行われる凝縮処理の過程でM
AAがMAA−NH4を形成してしまうことを意味して
おり、最終的にMAAを高収率で得るためには、反応生
成ガスの凝縮処理においてMAA−NH4の生成を抑
え、MAAとアンモニアを効率よく分離して回収するこ
とが重要となる。
【0004】しかしながら、特開昭57−67534号
公報には、脱水水和反応の生成ガスからMAAを分離し
て回収する方法は記載されていない。また、特開平8−
53393号公報に記載の方法は、α−ヒドロキシイソ
酪酸アミド水溶液を脱水水和反応して得られるMAAを
含む反応生成ガスに、ガス状のメタノールを直接添加し
てメタクリル酸メチルを製造する方法であり、MAAを
分離して回収する方法は記載されていない。このよう
に、ACHからα−ヒドロキシイソ酪酸アミドを経由し
てMAAを工業的に製造するに際しては、脱水水和反応
の反応生成ガスから効率よくMAAを分離して回収する
ことが大きな課題であった。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、少なくともMAAとアンモニアを含む混合ガス
から効率よくMAAを分離する方法を提供することを目
的とする。また、ACHと水の水和反応によって得られ
たα-ヒドロキシイソ酪酸アミドを脱水水和反応させる
方法で高収率でMAAを製造する方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、少な
くともMAAとアンモニアを含む混合ガスからMAAを
分離する方法であって、該混合ガスを50〜110℃に
冷却し、該冷却で得られる該混合ガスの凝縮液から有機
溶媒でMAAを抽出するMAAの分離方法である。また
本発明は、ACHと水の水和反応によって得られたα-
ヒドロキシイソ酪酸アミドを脱水水和反応させて得られ
た少なくともMAAとアンモニアを含む反応生成ガスか
ら上記のMAAの分離方法を用いてMAAを分離するM
AAの製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、少なくともMA
Aとアンモニアを含む混合ガスは、どのような方法で得
られたものであっても特に限定されないが、このような
混合ガスとしては、例えばACHと水の水和反応によっ
て得られたα-ヒドロキシイソ酪酸アミドを脱水水和反
応させることによって得られた反応生成ガスが挙げられ
る。
【0008】次に、少なくともMAAとアンモニアを含
む混合ガスからMAAを分離する方法について説明す
る。本発明においては、少なくともMAAとアンモニア
を含む混合ガスを50〜110℃、好ましくは70〜1
00℃に冷却する。この冷却操作を第1段冷却と呼び、
この際に得られる該混合ガスの凝縮液を第1段凝縮液と
呼ぶ。第1段冷却で凝縮しなかった該混合ガスをさらに
冷却して凝縮液を得てもよく、この操作を第2段冷却と
呼び、この際に得られる凝縮液を第2段凝縮液と呼ぶ。
このような冷却操作をさらに繰り返してもよく、この操
作及び得られる凝縮液は同様に連番を付して呼ぶ。第2
段以降の凝縮液を得る際の下限温度は、その前段の冷却
の下限温度より低ければ特に限定されない。
【0009】第1段凝縮液は、第2段以降の凝縮液に対
して相対的にMAA−NH4を形成していないMAAを
多く含む。第2段以降の凝縮液は、MAAの凝縮量がア
ンモニアの凝縮量より多ければ、MAA−NH4を形成
していないMAAを含むので、後述する第1段凝縮液と
同様の抽出処理を行うことができる。一方、第2段以降
の冷却において、MAAの凝縮量がアンモニアの凝縮量
より少なければ、得られる凝縮液はMAA−NH4を形
成していないアンモニアを含む凝縮液となり、MAA−
NH4を形成していないMAAは含まれない。
【0010】本発明では、第1段凝縮液から有機溶媒で
MAAを抽出する。第1段凝縮液に有機溶媒を加える
と、MAAを含む有機相とMAA−NH4を含む水相に
別れる。得られた有機相は蒸留等により有機溶媒を適宜
分離する。ここで用いる有機溶媒は、MAA抽出能力を
有するものであれば特に限定されないが、MAAの沸点
(161℃)、MAAを抽出する能力、MAA−NH4
の溶解度、有機溶媒回収時の蒸留条件などを考慮する
と、沸点が60〜150℃、あるいは、沸点が170℃
以上の有機溶媒が好適である。さらに好ましくは沸点が
60〜150℃の有機溶媒が用いられる。このような有
機溶媒としては、例えばヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢
酸イソブチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルなどが挙げら
れる。これらは単独で使用してもよいが、二種以上を混
合して使用してもよい。有機溶媒の使用量は、第1段凝
縮液に含まれるMAA、水の濃度などによって適宜選択
されるが、通常、MAA1重量部に対して0.5〜10
重量部の範囲である。第2段以降の凝縮液の処理方法は
特に限定されないが、MAA−NH4を形成していない
MAAを含んでいる場合は、第1段凝縮液と同様の抽出
操作か、この凝縮液を第1段凝縮液に加えて第1段凝縮
液と同様の抽出操作を行うことができる。
【0011】以下、ACHと水の水和反応によって得ら
れたα-ヒドロキシイソ酪酸アミドを脱水水和反応させ
て得られた少なくともMAAとアンモニアを含む反応生
成ガスから上記のMAAの分離方法を用いてMAAを分
離する本発明のMAAの製造方法について説明する。使
用する原料ACHの製造方法は特に限定されず、公知の
方法によって製造したものが使用できる。ACHの製造
方法としては、例えば、少量のアルカリ類を触媒とし
て、青酸とアセトンとを反応させる方法などが知られて
いる。
【0012】ACHと水の水和反応によりα−ヒドロキ
シイソ酪酸アミドを得る際には、通常、触媒としてマン
ガン酸化物が用いられる。この反応は固定床型反応器ま
たは懸濁床型反応器のいずれでも行うことができる。触
媒であるマンガン酸化物としては、公知の方法、例えば
酸性で過マンガン酸カリウムと硫酸マンガンを処理する
方法、硫酸マンガン水溶液を電解酸化する方法などによ
って製造された二酸化マンガンを用いることができる。
通常、この触媒は適当な粒度の粉末で用いられる。
【0013】この水和反応に用いる水の量はACH1モ
ルに対し、通常1モル以上、好ましくは2〜20モルで
ある。水和反応の反応温度は通常20〜100℃、好ま
しくは40〜80℃の範囲である。なお、原料のACH
と水以外に、反応性の向上や副生する青酸の捕捉などの
目的に応じて、適当な反応溶媒、例えばアセトンなどを
添加してもよい。反応溶媒としてアセトンを添加する場
合は、ACH1モルに対し通常0.1〜5モルのアセト
ンが用いられる。
【0014】次いで、水和反応で得られたα−ヒドロキ
シイソ酪酸アミドを脱水水和反応に供してMAAとす
る。脱水水和反応は固体酸触媒を用いた気相で酸素の非
存在下で行われる。このとき窒素、アルゴンなどの不活
性ガス存在下に反応を行うこともできる。用いる固体酸
触媒としては、リン酸リチウムやリン酸ナトリウムなど
のリン酸塩を含有するものが好ましい。反応温度は25
0〜400℃の範囲で、通常は大気圧程度の反応圧力で
行われるが、加圧下または減圧下で行うこともできる。
脱水水和反応の原料となる水和反応で得られたα−ヒド
ロキシイソ酪酸アミドは、そのまま250℃以上に加熱
して気化させて反応器へ供給してもよいが、水などを溶
媒とした溶液を気化して供給することもできる。この脱
水水和反応は水の非存在下でも進行するが、水を共存さ
せておくことにより反応が進行し易くなる。共存させる
水の量は、α−ヒドロキシイソ酪酸アミド1モルに対し
て1〜100モルが好ましい。従って、脱水水和反応の
原料としてはα−ヒドロキシイソ酪酸アミドの水溶液を
気化して用いることが好ましい。
【0015】通常、脱水水和反応の原料としては、水和
反応で得られた反応液から溶媒として添加したアセトン
や副生する青酸などの低沸分を蒸留により適宜除去し、
さらに水を留去したα−ヒドロキシイソ酪酸アミドに、
水を加えて脱水水和反応に適した濃度に調整されたα−
ヒドロキシイソ酪酸アミド水溶液が用いられる。また、
この低沸分の除去や濃度調整の際に、α−ヒドロキシイ
ソ酪酸アミドの精製操作を同時に行うこともできる。例
えば、特開平8−53393号公報に開示されているよ
うに、未反応ACHをアセトンと青酸に熱分解した後、
これらを留去させて未反応ACHを除去したり、水を留
去した後に所定の溶媒に溶解して再結晶させるなどの処
理により精製α−ヒドロキシイソ酪酸アミドの水溶液を
得ることができる。
【0016】このようにして得られる脱水水和反応の反
応生成ガス中には、MAA、MAAとほぼ等モルのアン
モニア、水、および副生成物が含まれる。脱水水和反応
で得られる反応生成ガスは通常250〜400℃であ
る。次に、このMAAとアンモニアを含む脱水水和反応
の反応生成ガスからMAAを分離する方法について説明
する。本発明においては、この反応生成ガスを50〜1
10℃、好ましくは70〜100℃に冷却して第1段凝
縮液を得る。なお、冷却速度は通常1℃/sec以上、
好ましくは10℃/sec以上である。冷却方法は特に
限定されず、通常は、多管式熱交換器、フィンチューブ
式熱交換器、プレート式熱交換器など任意の装置を用い
て行うことができる。また、冷却された液と反応生成ガ
スを直接接触させて冷却することも可能で、この場合
は、予め凝縮させた液を冷却したものを用いることもで
きる。
【0017】本発明において、第1段冷却に引き続き第
2段冷却として50℃未満に冷却し、相対的にMAA−
NH4を形成していないアンモニアを多く含む第2段凝
縮液を得てもよい。以下、脱水水和反応で得られる反応
生成ガスを2段階で冷却する場合の例についてさらに詳
しく説明する。まず、第1段の冷却操作において凝縮す
る成分は、MAAの大部分と、一部の水、および水との
気液平衡により決定されるアンモニアである。従って第
1段凝縮液は、アンモニアとMAAが中和して生成した
MAA−NH4とMAAが共存している。このときMA
Aを選択的に凝縮させるには、冷却の下限温度を制御す
ることが重要である。第1段冷却の下限温度は50〜1
10℃、好ましくは70〜100℃の範囲である。この
下限温度は低いほど多くのMAAが凝縮し、高いほど水
の凝縮量は少なくなる。水の凝縮量が少なくなると、凝
縮液中に移行するアンモニアも少なくなるので、MAA
の収率が向上する。通常、第1段冷却の下限温度は、生
成したMAAのうち30%以上が第1段凝縮液に含まれ
るように設定し、好ましくは50〜98%に設定する。
【0018】第2段の冷却操作では、第1段冷却で凝縮
しなかった残りの反応生成ガスを50℃未満に冷却し
て、第1段冷却で凝縮しなかったMAAと水、およびア
ンモニアを凝縮させる。この第2段冷却においては、M
AA−NH4とMAA−NH4を形成していないアンモニ
アが共存する第2段凝縮液が得られる。第2段冷却で凝
縮せずに排出されるガスの中には、少量のアンモニアや
その他の低沸分が含まれている。このガスは、そのまま
排ガスとして燃焼処理することもできるし、水などの吸
収剤によって吸収させて回収することもできる。このよ
うにして得られた第1段凝縮液、すなわちMAA−NH
4を形成していないMAAを含む凝縮液と、第2段凝縮
液、すなわちMAA−NH4を形成していないアンモニ
アを含む凝縮液は、以下のようにして別々の工程で処理
する。
【0019】第1段凝縮液は、有機溶媒と接触させ、M
AAを含む有機相とMAA−NH4を含む水相とに分離
する。使用する有機溶媒の種類と量は前述の通りであ
る。抽出方法は特に限定されず、連続式、回分式のいず
れでもよいが、十分なMAA抽出率を得るためには多回
抽出、向流多段抽出などを採用すると好ましい。具体的
な抽出装置としては、例えば、ミキサーセトラー型抽出
器、多孔板型抽出器、撹拌式段型抽出器など任意の装置
を用いることができる。
【0020】通常、上記のMAAを含む有機相は、抽出
溶剤回収塔で蒸留し、有機溶媒と実質的に有機溶媒を含
まない粗MAAに分離する。蒸留時の圧力条件は常圧、
減圧のどちらでも可能であるが、MAAは重合性を有す
るため減圧蒸留で塔底温度を比較的低温に設定すること
が好ましい。このとき必要に応じて重合防止剤を添加し
てもよい。このようにして製造された粗MAAは、通常
不純物を含んでいるため、高純度のMAAが必要な場合
にはさらに蒸留を行う。この蒸留においては、低沸分除
去および高沸分除去操作を行うが、これらの操作の順序
は任意に選択できる。また、このときの蒸留条件は特に
限定されないが、上記の抽出溶剤回収工程と同じ理由か
ら、減圧蒸留が好ましい。
【0021】MAA抽出後の水相の処理方法は特に限定
されないが、通常は水相中に溶解した有機溶媒を蒸留し
て回収した後、蒸留して水を留去させ、所定の濃度に調
整したMAA−NH4を含む水溶液を得る。また、第2
段凝縮液の処理方法は特に限定されないが、通常はアン
モニア回収塔に送って蒸留し、アンモニア回収塔の塔底
からはMAA−NH4水溶液を、塔頂からはアンモニア
を得る。この蒸留の圧力条件は、常圧、加圧および減圧
のいずれでもよく、留去させるアンモニア濃度に合わせ
て条件を適宜選定すると好ましい。このようにすること
で、MAAと同時にMAA−NH4水溶液も製造するこ
とができる。ただし、第2段以降の冷却操作の下限温度
が50℃以上の場合は、MAA−NH4を形成していな
いMAAを含む凝縮液が得られるので、このようにして
得られた凝縮液は第1段凝縮液と同様の抽出操作、また
は、この凝縮液を第1段凝縮液に加えてMAAの抽出操
作を行ってもよい。
【0022】図1は、本発明のMAAの製造方法に用い
る装置の一例を示したものである。すなわち、水和反応
の原料であるACH、水および溶媒として用いられるア
セトンは、ライン1から水和反応器2に供給され、ここ
で水和反応が行われる。水和反応器2内の反応液は、ラ
イン3を経て低沸除去塔4に供給され、ここで、塔頂出
口5から副生青酸などの低沸分が除去される。この低沸
分が除去された反応液は、ライン6を経て蒸留塔7に送
られ、この蒸留塔7の塔頂から溶媒のアセトンおよび水
の混合物を留去させることにより、濃度調整されたα―
ヒドロキシイソ酪酸アミド水溶液を得る。なお、アセト
ンおよび水の混合物は、塔頂からライン8を経てライン
1に導かれ、水和反応の原料としてリサイクルされる。
【0023】α―ヒドロキシイソ酪酸アミド水溶液は、
ライン9によって蒸留塔7から抜き出され、このライン
9の途中でライン10から供給された不活性ガスと混合
されて気化され、脱水水和反応器11に導入される。そ
して、この脱水水和反応器11で脱水水和反応が行われ
る。この脱水水和反応器11からライン12によって抜
き出された反応生成ガスは、第1急冷塔13に供給さ
れ、所定の温度まで冷却される。その結果、MAAが選
択的に凝縮された第1段凝縮液が得られる。
【0024】第1急冷塔13で凝縮されなかったアンモ
ニアを多く含むガスは、塔頂からライン14を経て第2
急冷塔15に導入される。そして、さらに50〜110
℃に冷却され、非凝縮性ガスを主成分とする排ガスが、
塔頂出口16から排出される。第2急冷塔15内の第2
段凝縮液は、ライン17からアンモニア回収塔18に供
給され、この第2段凝縮液中のアンモニアがストリップ
され、塔頂出口19から排出される。そして、塔底から
はライン20によってMAA−NH4水溶液が抜き出さ
れ、後述するライン36に合流する。
【0025】一方、第1急冷塔13内の第1段凝縮液
は、ライン21を経て抽出塔22に導入される。そし
て、ライン23から供給される有機溶媒に接触させるこ
とによって、有機相と水相とに分けられる。この有機相
は、ライン24から溶剤回収塔26に導入され、有機溶
媒が分離され、粗MAA溶液が得られる。この粗MAA
溶液は、ライン27から低沸除去塔28、精製塔31を
経て精製され、塔頂出口32から製品MAAが回収され
る。精製塔31の塔底出口33からは高沸分が回収され
る。また、上記水相はライン25から溶剤除去塔34に
供給され、ここで水相中に含まれる有機溶媒が分離され
る。この有機溶媒は塔頂に接続されたライン35からラ
イン23に導かれ、再び抽出塔22に供給されてリサイ
クルされる。一方、溶剤除去塔34の塔底に接続された
ライン36からはMAA−NH4水溶液が回収される。
【0026】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を更に詳細に説
明する。なお、実施例中の「%」は重量基準である。ま
た、反応液、抽出操作の際の抽出液(有機相)および抽
残液(水相)、蒸留操作の際の塔頂液及び塔底液におけ
る各成分分析は、ガスクロマトグラフィーまたは液体ク
ロマトグラフィーを用いて行った。
【0027】反応液中の青酸濃度は、硝酸銀滴定法によ
り、MAAの分析は電位差滴定法により行った。電位差
滴定法とは、MAAとMAA−NH4の共存下でMAA
を定量するもので、アンモニア水溶液を滴下しながら溶
液のpH値を測定して、滴定終了点を接線の交点からM
AAを求める方法である。また、トータルMAAモル数
(MAAとMAA−NH4の合計モル数)は、MAAと
MAA−NH4が共存する溶液を、MAA−NH4の熱分
解温度以上で気化させてガスクロマトグラフィーで分析
した。
【0028】実施例は、「ACH水和反応工程」、「M
AA合成工程」、「脱水水和反応生成ガス冷却工程」、
「MAA抽出工程」、「MAA精製工程」の5工程に分
けて説明する。また、「ACH水和反応工程」における
ACH転化率とα-ヒドロキシイソ酪酸アミド選択率、
「MAA合成工程」におけるα-ヒドロキシイソ酪酸ア
ミド転化率とMAA選択率、「脱水水和反応生成ガス冷
却工程」におけるMAA回収率、「MAA抽出工程」に
おけるMAA抽出率は、下記の式により算出した値であ
る。
【0029】ACH転化率(%)={(仕込ACHモル
数―反応後ACHモル数)/仕込ACHのモル数}×1
00 α-ヒドロキシイソ酪酸アミド選択率(%)=(反応で
生成したα-ヒドロキシイソ酪酸アミドモル数/反応で
消費されたACHモル数)×100 α-ヒドロキシイソ酪酸アミド転化率(%)={(1−
(脱水水和反応後凝縮液中のα-ヒドロキシイソ酪酸ア
ミドモル数/反応器に供給したα-ヒドロキシイソ酪酸
アミドモル数)}×100
【0030】MAA選択率(%)=(凝縮液中のトータ
ルMAAモル数/反応したα-ヒドロキシイソ酪酸アミ
ドモル数)×100 MAA回収率(%)=(凝縮液中のメタクリル酸アンモ
ニウムを形成していないMAAモル数/凝縮液中のトー
タルMAAモル数)×100 MAA抽出率(%)=(有機溶媒側に移動したMAAの
重量/凝縮液中のメタクリル酸アンモニウムを形成して
いないMAA重量)×100
【0031】[実施例1] <触媒の調製> 二酸化マンガン触媒の調製(ACHの水和反応) 水938重量部にKMnO4を251重量部加えて70
℃まで昇温し、MgSO4を60重量部、MnSO4・
5H2Oを254重量部を添加した。このスラリーに9
8%硫酸90重量部を水300重量部で希釈した溶液を
添加した後、90℃まで昇温し、このまま3.5時間保
持した。その後、室温まで冷却した後に目開き1ミクロ
ン相当の濾紙で濾過し、5000重量部の水で洗浄して
沈殿物を得た。得られた沈殿物を120℃にて10kP
aの減圧下で乾燥して触媒を得た。
【0032】リン酸ナトリウム触媒の調製(MAA合成
反応) 水2000重量部に二リン酸ナトリウム180重量部お
よびシリカ/アルミナ(日揮化学社製、N633L、S
iO2/Al2O3=6.48/1)60重量部を加え
た。この溶液を撹拌しながら80℃に加熱した後2時間
保持した。室温まで冷却した後、沈殿物を濾過によって
捕集した。この沈殿物を120℃にて10kPaの減圧
下で乾燥した。そして、得られた固形物をプレス成形し
た後、破砕して10〜20メッシュ部分を分取し、空気
流通下にて400℃で6時間熱処理して触媒を得た。
【0033】「ACH水和反応工程」上記触媒調製で得
られた二酸化マンガンの粉末状触媒240g、ACH6
00g、アセトン400g、水1400g(ACH:ア
セトン:水=1:1:11モル比)を、内容量3L、S
US製、撹拌器付きの完全混合槽型反応器に仕込み、温
度60℃、常圧にて3.5時間反応させた。なお、反応
中の留出物はアルカリ/ホルマリントラップにて吸収し
た。
【0034】反応液を室温に冷却した後、目開き1ミク
ロン相当の濾紙にて触媒粒子と反応液に分離した。濾別
した触媒はアセトンで洗浄し、洗浄後のアセトンは反応
液と合わせて次の操作に供した。得られた反応液を蒸留
してアセトンと水を留去させ、若干の水を含む白色結晶
を得た。この白色結晶を約2倍重量のメタノールを加え
て加熱し、完全に溶解させた後、冷蔵庫にて5℃まで冷
却して再結晶させ、濾過し、120℃で減圧乾燥を行
い、α-ヒドロキシイソ酪酸アミド結晶を得た。また再
結晶後の濾液は、メタノールを留去させて結晶を得た
後、上記と同様の再結晶操作を3回行うことにより、濾
液に含まれていたα-ヒドロキシイソ酪酸アミドを結晶
として回収した。本反応におけるACH転化率は99.
5%、α-ヒドロキシイソ酪酸アミド選択率は94.6
%であった。
【0035】「MAA合成工程」上記触媒調製で得られ
たリン酸ナトリウム触媒50ml/シリコンカーバイド
100mlを、電気式ヒーターを備えたSUS製の管型
反応器に充填し、ACH水和反応工程で得られたα-ヒ
ドロキシイソ酪酸アミドに水を加えて調整した20wt
%のα-ヒドロキシイソ酪酸アミド水溶液を、60g/
hでSUS製の蒸発器に連続供給した。蒸発器は管型反
応器下部に直結されており、外部から電気式ヒーターで
加熱でき、また、管内にシリカアルミナ製の充填物を備
えたものであった。そして、蒸発器内の温度を300℃
に保持しながら、キャリヤーガスとして窒素ガスを蒸発
器下部から30NL/hで流し、α-ヒドロキシイソ酪
酸アミド水溶液を連続的に気化させて管型反応器へ供給
し、脱水水和反応を実施した。このときの反応器内触媒
層温度は約300℃であった。
【0036】「脱水水和反応生成ガス冷却工程」つい
で、前記管型反応器の出口から得られた反応生成ガス
を、以下のようにして2段階の冷却操作により凝縮さ
せ、それぞれの条件における第1段凝縮液と第2段凝縮
液を得た。第1および第2段の冷却に用いた第1および
第2のコンデンサーは、いずれもSUS製の多管式熱交
換器であり、同様の構成のものであった。第1のコンデ
ンサーはシェル側には温水を流しておいた。一方、第2
のコンデンサーはシェル側には冷却水を流しておいた。
それぞれのコンデンサーのシェル側に流す流体は独立し
た温度制御と流量制御が可能であり、コンデンサーの出
口ガス温度を見ながらシェル側に流れる流体の温度と流
量を制御できるものであった。また、管型反応器から第
1コンデンサーまでのライン、および第1コンデンサー
から第2コンデンサーまでのラインにはヒーターが設け
られ、ラインにおける凝縮を防ぐことができるようにな
っているものであった。
【0037】なお、第2コンデンサーの出口から排出さ
れるガスは、氷水で冷却した吸収水を通してバブリング
させ、凝縮成分および水に溶解する成分をトラップし
た。また、第1および第2段の凝縮液は、それぞれのコ
ンデンサー下部から流下し、直ちに10℃以下まで冷却
されたものを、ガラス容器で捕集した。
【0038】このときの温度条件は、MAA合成反応後
の反応生成ガス温度250℃、第1コンデンサー出口ガ
ス温度85℃、第2コンデンサー出口ガス温度20℃と
した。それぞれの凝縮液をサンプリングして分析した結
果、第1段凝縮液は水81.8%、MAAが9.2%、
MAA−NH4が8.5%、その他はα−ヒドロキシイ
ソ酪酸アミド等の高沸点物質を含むものであった。第2
段凝縮液は水78.2%、MAA−NH4が10.5%
であった。なお、第2段凝縮液を蒸留して凝縮液中のア
ンモニアを全量水で吸収させて回収し、この吸収液を滴
定によって分析した結果、第2段凝縮液基準で約8%の
アンモニアが検出された。
【0039】さらに、凝縮液中のα−ヒドロキシイソ酪
酸アミド分析により計算されるα−ヒドロキシイソ酪酸
アミド転化率は98.3%、凝縮液のトータルMAA分
析から計算されるMAA選択率は91.3%であった。
またMAA回収率を計算すると52.1%であった。
【0040】「MAA抽出工程」第1段凝縮液を室温ま
で昇温後、分液ロートを用いて回分抽出を行った。な
お、第1段凝縮液中には微量の乳白色析出物が見られ
た。抽出操作は、第1段凝縮液100重量部に対し、ト
ルエンとメタクリル酸メチルを混合した有機溶媒50重
量部を加えて撹拌混合後、有機相をデカンテーションに
より分離・回収した。ついで、残った水相1容積部に対
し、初回と同じ新品の有機溶媒0.5容積部を用いて同
様の操作を2回(初回を含めて3回の抽出操作)繰り返
し、合計135重量部の有機相を得た。この有機相を分
析してMAA抽出率を計算したところ、97.1%であ
った。
【0041】「MAA精製工程」MAA抽出工程で得ら
れた有機相を、減圧下でロータリーエバポレーターを用
い、有機溶媒を留去させた。得られた粗MAAを分析し
たところ、その純度は96.7%であった。
【0042】[実施例2]実施例1において、「ACH
水和反応工程」から「MAA合成工程」までを全く同じ
条件で行った。ついで「脱水水和反応生成ガス冷却工
程」において、 第1コンデンサーの出口ガス温度70
℃、第2コンデンサーの出口ガス温度20℃の条件で、
それぞれの凝縮液をサンプリングして分析した。その結
果、第1段凝縮液は水が81.6%、MAA−NH4
13.5%、MAAが4.7%であった。また、第2段
凝縮液は、水が78.8%、MAA−NH4が9.0%
であった。これらの結果からMAA回収率を計算したと
ころ、29.1%であった。
【0043】[実施例3]実施例1において、「ACH
水和反応工程」は全く同様に行った。また、「MAA合
成工程」において、供給するα-ヒドロキシイソ酪酸ア
ミド水溶液の濃度を50wt%とし、反応器への供給量
を50g/hとして脱水水和反応を行った。脱水水和反
応生成ガス冷却工程以降の工程は、以下のようにして行
った。
【0044】「脱水水和反応生成ガス冷却工程」MAA
合成反応後の反応生成ガス温度250℃、第1コンデン
サー出口ガス温度92℃、第2コンデンサー出口ガス温
度20℃の条件で凝縮液を得た。それぞれの凝縮液をサ
ンプリングして分析したところ、第1段凝縮液は、水が
45.3%、MAAが40.8%、MAA−NH4
9.3%、第2段凝縮液は、水が66.1%、MAA−
NH4が16.7%であった。α-ヒドロキシイソ酪酸ア
ミド分析によって計算した凝縮液中の転化率は95.1
%、凝縮液のMAAの総合量の分析から計算したMAA
選択率は89.5%であった。またMAA回収率は7
0.5%であった。
【0045】「MAA抽出工程」第1段凝縮液を30℃
まで昇温した後、ガラス製の連続多段式抽出装置を用い
てMAAの連続抽出を行った。抽出塔は、撹拌機付きの
実段数10の抽出塔であった。抽出塔内を撹拌しなが
ら、塔の側面下部に取り付けた軽質液フィード口から有
機溶媒としてヘプタン200g/hを、塔上部から少し
下がった位置に設置した重質液フィード口から抽料とし
て第1段凝縮液250g/hをそれぞれ連続供給した。
この操作により、塔上部のオーバーフロー口からMAA
を抽出した有機相280g/hを、塔下部からは水相1
80g/hを得た。MAAの抽出率は98.2%であっ
た。
【0046】「MAA精製工程」上記抽出操作で得たM
AAを含む有機相2000重量部に、重合防止剤として
ハイドロキノンとフェノチアジンを添加した後、回分蒸
留装置を用いてMAAの精製を行った。回分蒸留装置
は、内容積3Lの丸底フラスコに段数20段のガラス製
オルダーショウ型蒸留塔と撹拌器を備えたものであっ
た。最初は蒸留塔を外し、常圧の単蒸留操作で1200
重量部の溶剤を留去させ、引き続き蒸留塔を取り付けて
減圧蒸留により溶剤の留去、低沸分留去操作を行った。
低沸分の留去にともない塔頂温度は上昇し、圧力4kP
a、塔頂温度79.5℃の条件でほぼ塔内温度が安定と
なった。その時点から約200重量部の留出液をサンプ
リングして分析したところ、MAAとしての純度は9
9.4%であった。
【0047】[比較例1]実施例2において、「ACH
水和反応工程」から「MAA合成工程」までを全く同じ
条件で行った。ついで、「脱水水和反応生成ガス冷却工
程」において、MAA合成反応後の反応生成ガス温度2
50℃、第1コンデンサー出口ガス温度が30℃となる
まで、1段階のみで冷却して凝縮液を得た。凝縮液をサ
ンプリングして分析したところ、水が51.3%、MA
A−NH4が45.5%、MAAが1.8%であった。
また、MAA回収率は4.5%であり、大部分がMAA
−NH4となっていた。
【0048】[実施例4]実施例2において、 「AC
H水和反応工程」から「MAA合成工程」までを全く同
じ条件で行った。ついで、「脱水水和反応生成ガス冷却
工程」において、MAA合成反応後の反応生成ガス温度
250℃、第1コンデンサー出口ガス温度72℃、第2
コンデンサー出口ガス温度20℃の条件でそれぞれの凝
縮液をサンプリングして分析したところ、第1段凝縮液
は、水が53.3%、MAA−NH4が23.1%、M
AAが22.3%であった。また、第2段凝縮液は、水
が67.0%、MAA−NH4が12.1%であった。
そして、MAA回収率を計算したところ、50.1%で
あった。
【0049】これらの結果より、本発明に係る実施例に
おいては脱水水和反応の反応生成ガスからMAAを選択
的に分離し、MAAを収率良く回収することができるこ
とが明らかとなった。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
少なくともMAAとアンモニアを含む混合ガスから効率
よくMAAを分離することができる。また、ACHと水
の水和反応によって得られたα-ヒドロキシイソ酪酸ア
ミドを脱水水和反応させる方法で高収率でMAAを製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のMAAの製造方法に用いる製造装置
の一例を示した概略構成図である。
【符号の説明】
2…水和反応器、4…低沸除去塔、7…蒸留塔、11…
脱水水和反応器、13…第1急冷塔、15…第2急冷
塔、18…アンモニア回収塔、22…抽出塔、26…溶
剤回収塔、28…低沸除去塔、31…精製塔、34…溶
剤除去塔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともメタクリル酸とアンモニアを
    含む混合ガスからメタクリル酸を分離する方法であっ
    て、該混合ガスを50〜110℃に冷却し、該冷却で得
    られる該混合ガスの凝縮液から有機溶媒でメタクリル酸
    を抽出するメタクリル酸の分離方法。
  2. 【請求項2】 アセトンシアンヒドリンと水の水和反応
    によって得られたα-ヒドロキシイソ酪酸アミドを脱水
    水和反応させて得られた少なくともメタクリル酸とアン
    モニアを含む反応生成ガスから請求項1記載のメタクリ
    ル酸の分離方法を用いてメタクリル酸を分離するメタク
    リル酸の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012506358A (ja) * 2008-10-22 2012-03-15 ロンザ アーゲー エタンジニトリルからシアン化水素を除去する方法
KR101160305B1 (ko) 2003-06-30 2012-07-02 롬 앤드 하스 캄파니 2-히드록시이소부티르산의 분해를 방지하는 방법

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