JP2000238359A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2000238359A
JP2000238359A JP11039057A JP3905799A JP2000238359A JP 2000238359 A JP2000238359 A JP 2000238359A JP 11039057 A JP11039057 A JP 11039057A JP 3905799 A JP3905799 A JP 3905799A JP 2000238359 A JP2000238359 A JP 2000238359A
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carriage
guide shaft
magnetic field
electromagnet
recording
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JP11039057A
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Keiichi Yagi
圭一 八木
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリッジの移動時に生じるオーバーシュー
トや微小振動の発生を比較的簡単な構成で精度よく防止
できる記録装置を得る。 【解決手段】 SUS303により構成されたガイドシ
ャフト28に摺動可能に設けられて記録ヘッド18を記
録紙の幅方向に移動させるキャリッジ10が、ガイドシ
ャフト28と上方から対向する領域の中心位置に電磁石
12を備え、モータドライバIC13によるキャリッジ
の移動速度の制御と同期して、電磁石制御部15が、電
磁石12の励磁状態を制御してキャリッジ10とガイド
シャフト28と間に摺動抵抗を発生させるタイミング及
び摺動抵抗の大きさとを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置に関し、
特に、記録ヘッドを走査して記録媒体に記録を行う記録
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙やOHPシートなどの記録媒体に印刷
を行う記録装置の1つとして、シリアル型の記録装置が
ある。このシリアル型の記録装置は、間欠的に搬送され
る記録媒体上を、記録ヘッドを搭載したキャリッジを走
査させながら、記録ヘッドによって記録紙にインクを噴
射して文字や画像の記録(以下、画像記録と称す。)を
行う構成である。
【0003】このような構成のシリアル型記録装置にお
いては、モータの回転数を制御して速度調整を行なうも
のが一般的であり、駆動モータの回転周波数のぶれや、
駆動モータの振動及び駆動モータの回転力を伝達するベ
ルトの振動等により、キャリッジの移動時にキャリッジ
が振動して記録中の文字や画像にぶれが生じるのを防ぐ
ことが大きな課題となっている。
【0004】そのため、特開平2−187378号公報
には、記録媒体の送り方向に直交する方向に設けたキャ
リアの案内保持用ガイドシャフトを磁性体で構成し、キ
ャリアの摺動軸受け部分に半円弧状の電磁石を取り付
け、この半円弧状の電磁石の内側の円弧面がガイドシャ
フトの外周部を覆う構成のキャリアの制動機構が開示さ
れている。
【0005】このキャリアの制動機構は、キャリアの停
止や画像記録方向を変える際に電磁石に電流を流すこと
によって電磁石を励磁し、電磁石によりガイドシャフト
を吸引させることによって、キャリアの停止時や画像記
録方向を変える時に発生するキャリアの振動を少なく
し、罫線ズレや文字ブレを防ぐものである。
【0006】また、特開平9―240098号公報に
は、記録ヘッドの一走査時間の速度変動を検知するキャ
リッジ速度検知部と、キャリッジ速度検知部によって検
知されたデータを記憶する記憶手段と、キャリッジ速度
検知部によって初期に検知されたデータを所定値データ
として、キャリッジ速度検知部により検知されたデータ
を所定値データに基いて補正するための補正値を算出す
る算出手段とを備えた記録装置が開示されている。
【0007】この記録装置は、記録ヘッドの速度変動を
初期の記録ヘッドの速度に基づいて補正することによ
り、複雑な装置を用いずに、キャリッジの速度変動によ
る記録画像の劣化を軽減すると共に、低価格となるとい
うものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、キャリッジ
は、加速、定速、減速の順でその移動状態が制御され
る。即ち、移動開始時は加速され、予め定めた一定の走
査速度となると定速となって記録ヘッドによる画像記録
を行う。一定の走査速度での一定距離の画像記録が終了
したら、キャリッジは、減速され、停止する。
【0009】その後、再び反対方向に上述と同様な加
速、定速、減速の動作を繰り返して次の行からは反対方
向に画像記録を行う。または再び画像記録開始位置にま
で戻され、上述と同様な加速、定速、減速の動作を繰り
返して画像記録を行う。
【0010】記録装置の小型化、高速化を図る場合、キ
ャリッジの加減速に要する時間、距離を短縮することが
効果的であるが、短い時間で急激な加速を行うと、図7
に示すように、加速時に目標走査速度に達し、大きなオ
ーバーシュートを生じてしまい、記録画質が劣化すると
いう問題がある。また、キャリッジの定速移動中に、図
8に示すような微小振動が生じる恐れもある。
【0011】このようなオーバーシュートや微小振動を
防ぐために、キャリッジ側からガイドシャフトに押圧力
を与えて摩擦負荷を大きくする構成にすることが考えら
れる。しかし、このような構成では、常に一定の負荷が
キャリッジ側からガイドシャフトに係るため、特に、キ
ャリッジ加速時にキャリッジを移動させるモータに係る
負荷が大きくなり、高定格の高額なモータが必要とな
る。そのため、価格の高いものとなってしまい好ましく
ない。
【0012】上述の特開平2−187378号公報の構
成では、このようなオーバーシュートを比較的抑えるこ
とができるが、キャリッジのベアリング部分を円弧状の
電磁石としたため、案内保持用ガイドシャフトとの間で
の摺動性が悪く、画像記録中に図8に示すような微小な
振動が発生してしまう難点がある。それに加えて、円弧
状であることから磁力線の向きの調整が難しいという難
点もある。
【0013】即ち、効果的にキャリアの制動を行うため
には、案内保持用ガイドシャフトの軸線に対し垂直方向
に磁力線を発生させるのが望ましいが、この構成である
と、巻線装置、及び電磁石の製造が非常に難しく現実的
ではない。また、案内保持用ガイドシャフトの軸線と平
行な向きに磁力線を発生させると、電磁石による磁力発
生時に、電磁石の内周面と案内保持用ガイドシャフトの
外周面との間に作用する磁界が不均一であるため、接触
個所が安定しないという難点がある。
【0014】また、上述の特開平9―240098号公
報の構成では、高価なリニアエンコーダと、その検知手
段であるセンサを必要としコスト的に好ましくない。ま
た、記憶手段に予め記憶させた代表的な速度データに基
いて補正することも考えられるが、このような構成で
は、画像記録位置の差や記録装置の機差バラツキなどに
より精度の高い補正ができない。
【0015】以上のことから、本発明は、キャリッジの
移動時に生じるオーバーシュートや微小振動の発生を比
較的簡単な構成で精度よく防止できる記録装置を得るこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、記録媒体の送り方向に交差するように配置
した磁性体よりなるガイドシャフトと、該ガイドシャフ
トと対向する位置に磁界発生手段を備えると共に記録ヘ
ッドを搭載し、前記ガイドシャフトに摺動可能に設けら
れたキャリッジと、該キャリッジを前記ガイドシャフト
に沿って往復移動させる移動手段と、前記キャリッジの
移動中に、前記磁界発生手段が発生さる磁界の強さを制
御して前記ガイドシャフトと前記キャリアとの間に発生
する摺動抵抗の大きさを調整する摺動抵抗調整手段と、
を備える。
【0017】即ち、請求項1の発明では、磁性体から成
るガイドシャフトに対向するようにキャリッジに磁界発
生手段を設け、磁界発生手段が磁界を発生させたときに
磁界をキャリッジ側からガイドシャフトに作用させるこ
とにより、キャリッジが磁性タよりなるガイドシャフト
に引き付けられるように構成している。このように、キ
ャリッジがガイドシャフトに引き付けられることによっ
て、キャリッジとガイドシャフトとの間に発生する摺動
抵抗が増大するため、その分キャリッジの移動速度が遅
くなる。
【0018】また、この磁界発生手段は、ガイドシャフ
トに対向して設けられているので、ガイドシャフトに非
接触である。従って、磁界発生手段がガイドシャフトと
接触することに起因するキャリアの摺動性の悪化を招く
ことがなく、また、キャリッジの摺動面には摺動性の良
好な材質を用いることができるので、材質的にもキャリ
ッジ移動中に発生しやすい微小振動を抑えることができ
る。
【0019】このような磁界発生手段は、例えば、電源
の切り替えにより磁界を発生させる電磁石や、ガイドシ
ャフトの軸線に対して直交する方向に移動可能に設けた
永久磁石を昇降させることによりガイドシャフトに対し
て磁界を作用させる構成や、キャリアのガイドシャフト
側の側面に設けた開口部を介してキャリア側には永久磁
石、ガイドシャフト側には誘電体からなる扉部材を備
え、扉部材の開閉によりガイドシャフトに対して磁界を
作用させる構成等とできる。
【0020】また、摺動抵抗調整手段は、キャリッジの
移動中に、磁界発生手段が発生させる磁界の強さを制御
することにより、ガイドシャフトとキャリアとの間に発
生する摺動抵抗の大きさを調整して、キャリッジの移動
速度変動時や一定速度移動時にキャリッジが大きく振動
したりぶれるのを防止する。
【0021】例えば、請求項2に記載したように、移動
手段が、キャリッジを画像記録開始位置まで加速して移
動させ、画像記録領域では予め定めた一定の速度でキャ
リッジを移動し、画像記録終了位置から前記キャリッジ
を減速するように前記キャリッジの移動を制御する場
合、摺動抵抗調整手段は、移動手段がキャリッジの移動
速度を加速から予め定めた一定の速度に切り替えるとき
に、磁界発生手段により強い磁界を発生させてガイドシ
ャフトとキャリアとの間に発生する摺動抵抗を増大させ
るように制御する。
【0022】これにより、オーバーシュートの発生しや
すい加速から予め定めた一定の速度へのキャリアの移動
速度切り替え時にガイドシャフトとキャリアとの間に発
生させた強い磁界によってキャリアがガイドシャフトに
強く引き付けられて摺動抵抗が大きくなり、図6に示す
ように、オーバーシュートが抑えられるので、キャリッ
ジの速度切り替えがスムーズに行われることとなる。
【0023】また、移動手段がキャリッジを予め定めた
一定の速度で移動させるときには、摺動抵抗調整手段
は、微小振動が起きない程度の強さでキャリアがガイド
シャフトに引き付けられるように、磁界発生手段が発生
する磁界の強さを調整する。
【0024】さらに、移動手段がキャリッジの速度を予
め定めた一定の速度から減速させるときは、摺動抵抗調
整手段は、再び磁界発生手段により強い磁界を発生させ
てガイドシャフトとキャリアとの間に発生する摺動抵抗
を増大させるように制御する。
【0025】これにより、ガイドシャフトとキャリアと
の間に発生させた強い磁界によってキャリアがガイドシ
ャフトに強く引き付けられて摺動抵抗が大きくなり、キ
ャリアの移動速度が落ちるので、キャリアの移動速度切
り替え時にモータに大きな負荷をかけることなくキャリ
アを停止できる。
【0026】さらに、請求項3の発明では、請求項1ま
たは請求項2に記載の記録装置において、前記磁界発生
手段は1つ以上の電磁石から構成され、前記1つ以上の
電磁石は、前記キャリッジのガイドシャフトと対向する
領域において、その作用力が前記キャリッジの重心に対
して対称になるように配置されている。
【0027】即ち、請求項3の発明では、磁界発生手段
を1つ以上の電磁石から構成している。電磁石は、発生
させる磁界の強さなどの制御を、精度よく、簡単に行え
るだけでなく、比較的簡単な構成で、価格的にも好まし
いものとなる。
【0028】このような電磁石を磁界発生手段として1
つ以上用い、かつ、ガイドシャフトとキャリッジのガイ
ドシャフトと対向する領域にキャリッジの重心に対して
対称になるように配置することによって電磁石を磁界発
生手段として設けることによるキャリッジの移動中のガ
タツキを防止しつつ、良好な磁界発生の制御を実現でき
る。
【0029】なお、電磁石を1つ使用する場合、電磁石
はキャリッジのガイドシャフトと対向する領域のほぼ中
心位置、つまり、キャリッジの重心を通りガイドシャフ
トの軸線と直交する線と交差する前記キャリッジのガイ
ドシャフトと対向する領域上の位置と、電磁石の重心位
置とが一致するように配置し、また、電磁石を2つ以上
使用する場合は、キャリッジの重心を通りガイドシャフ
トの軸線と直交する線と交差する前記キャリッジのガイ
ドシャフトと対向する領域上の位置を中心として対称に
電磁石を配置するとよい。
【0030】さらに、請求項4の発明では、上記請求項
3に記載の記録装置において、電磁石の磁心を中心軸が
ガイドシャフトの軸線と直交するように配置することに
よって、磁界発生時に磁力線がガイドシャフトの軸線に
対し垂直方向に発生するため、キャリッジとガイドシャ
フトとの間に均一に磁界が作用するので、摺動個所がが
たつかず、効果的にキャリッジのぶれを抑えられる。そ
れに加えて、磁力線がガイドシャフトの軸線に対し垂直
方向に発生するため、ガイドシャフトに対して効果的に
磁界が作用することとなる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図1から図6を参照して本
発明の実施の形態であるインクジェット記録装置につい
て説明する。このインクジェット記録装置は、図1に示
すように、大別して、筐体40の内部に、図示しない記
録紙にインクを噴射して画像記録を行う記録ヘッド1
8、記録ヘッド18を図示しない記録紙の幅方向に移動
させるキャリッジ10、キャリッジ10を摺動可能に指
示するガイドシャフト28、キャリッジ10に回動力を
伝達する歯付きベルト24が設けられ、筐体40の外部
に歯付きベルト24を回動するオープンループ制御のス
テッピングモータ30を備えた構成である。
【0032】筐体40は、図示しない記録紙の幅よりも
若干長くなるように長手方向の寸法が決定されており、
記録紙の幅方向に沿って長手方向が配置される。
【0033】記録ヘッド18は、Y(イエロー)、M
(マゼンタ)、C(シアン)の3色のインクバックを格
納したカラーインクタンク20と、B(ブラック)イン
クを格納したブラックインクタンク22とを搭載し、各
色毎に対応したインク噴射孔を有している。この記録ヘ
ッド18は、外部から入力された画像情報に基づいて、
それぞれ対向する位置に搬送される記録紙に各インク噴
射孔からインクを噴射して画像記録を行う。
【0034】キャリッジ10は、キャリッジ10の背面
内側のロックレバー16が記録ヘッド18を固定すると
共に、キャリッジ10の上面の係止爪14が、記録ヘッ
ド18に搭載されたカラーインクタンク20とブラック
インクタンク22の上面側に設けられた突部20a、2
2aと係合することによってカラーインクタンク20と
ブラックインクタンク22とを固定する。
【0035】キャリッジ10の両側面の下方位置には、
それぞれ開口部10aが設けられている。この開口部1
0aには、キャリアの開口部10aの直径より若干小さ
い外径を有する略円柱状のガイドシャフト28が挿通
し、キャリッジ10を摺動可能に支持する。このガイド
シャフト28は、磁性体のSUS303により構成され
ており、中心軸が筐体40の長手方向となるように筐体
40に取り付けられている。
【0036】また、キャリッジ10の背面外側は、歯付
きベルト24の一部に固着されており、この歯付きベル
ト24は外周面に歯が形成されたプーリ26を介して筐
体40の外部に設けられたステッピングモータ30と連
結されている。従って、歯付きベルト24は、ステッピ
ングモータ30の回転により回動し、歯付きベルト24
の一部に固着されたキャリッジ10は、歯付きベルト2
4の回動によってガイドシャフト28上を摺動する。
【0037】さらに、キャリッジ10のガイドシャフト
28と上方から対向する領域の中心位置には、電磁石1
2が設けられている。この電磁石12は、ガイドシャフ
ト28の軸方向と垂直な方向に中心軸を有する鉄製の磁
心に銅製のコイルが巻回された構成であり、図2に示す
ように、ガイドシャフト28と接触しないようにキャリ
ッジに固着されている。
【0038】なお、この電磁石は、予めキャリッジに設
けた孔に鉄製の磁心を嵌め込んでキャリッジと一体化す
るように構成したり、キャリッジの型内に鉄製の磁心を
配置してから樹脂を注入してキャリッジを成形するイン
サート成形によってキャリッジと一体化するように構成
することかできる。なお、後者のインサート成形によっ
て電磁石をキャリッジと一体化する方法であれば、製造
が簡単で、はめ込み精度も良好であるので好ましいとい
う利点がある。
【0039】この電磁石12は、キャリッジ10の外側
面に設けられた電磁石制御部15により励磁状態が制御
されており、電磁石制御部15によって励磁されると、
ガイドシャフト28の軸線に対して垂直方向の磁力線を
発生させる。そのため、キャリッジ10は、ガイドシャ
フト28の軸線に対して垂直に働く引き付け力によって
ガイドシャフト28に引き付けられるので、キャリッジ
10とガイドシャフトとの間に均一に、かつ、効果的に
磁界が作用することとなる。従って、キャリッジ10と
ガイドシャフトとの摺動個所ががたつかず、効果的にキ
ャリッジ10の移動中のぶれを抑えられる。なお、電磁
石制御部15は、フレキシブルケーブル29を介して制
御基板上に設けられていてもよい。
【0040】ここで、図3の制御ブロック図及び図4の
タイミングチャート図を参照して本実施の形態のインク
ジェット記録装置のキャリッジの移動制御について説明
する。なお、図4において、A区間はキャリッジが移動
を開始してから画像記録領域に達するまでの区間であ
り、B区間は画像記録領域内をキャリッジが移動する区
間であり、C区間は画像記録領域の終端からキャリッジ
が停止するまでの区間である。
【0041】キャリッジの移動制御は、図3に示すよう
に、インクジェット記録装置全体の制御を行うCPU
(中央演算装置)17、ステッピングモータ30の駆動を
制御するモータドライバIC13、及び、電磁石12の
オン/オフおよび電磁石への通電電流の大きさを制御す
る電磁石制御部15とにより行われる。
【0042】CPU17は、印刷画像情報が入力される
と、ROM11に記憶された参照テーブルに基いてモー
タドライバIC13と電磁石制御部15とに画像記録開
始指示を出す。
【0043】モータドライバIC13は、CPU17か
ら画像記録開始指示が出されると、ステッピングモータ
30と電源装置19とを接続してステッピングモータ3
0に電源を入れると共に、図4(b)に示すように、ス
テッピングモータ30の回転周波数を制御する。
【0044】すなわち、キャリッジが移動を開始してか
らB区間に達したときにキャリッジの移動速度が予め定
めた画像記録速度Vとなるように、モータドライバIC
13は、B区間に達するまでのA区間内でのステッピン
グモータ30の回転周波数を徐々に高くしてステッピン
グモータ30を徐々に速く回転させる。これにより、A
区間では、キャリッジは一定の加速度で移動されること
となる。
【0045】キャリッジがB区間に達してからC区間に
達するまでの間、モータドライバIC13は、ステッピ
ングモータ30の回転周波数を一定にして、ステッピン
グモータ30を一定の回転数で回転させる。これによ
り、B区間では、キャリッジ10は、予め定めた画像記
録速度Vで移動することとなる。
【0046】さらに、キャリッジがC区間に達すると、
モータドライバIC13は、ステッピングモータ30の
回転周波数を徐々に低くして、ステッピングモータ30
を徐々に遅く回転させる。これにより、C区間では、キ
ャリッジ10は、減速され、最終的には、停止すること
となる。
【0047】一方、電磁石制御部15は、CPU17か
ら画像記録開始指示が出されると、図4(c)に示すよ
うに、電磁石12と電源装置19との接続タイミング及
び電磁石12に印加する電流の大きさを制御する。
【0048】すなわち、キャリッジが移動を開始してか
らキャリッジ10がA区間からB区間に移行する前のT
1時間からキャリッジが一定の速度で移動し始めるB区
間内のT2時間に達するまでの間、大きさI1の電流を電
磁石12に印加し、キャリッジ10とガイドシャフト2
8との間にオーバーシュートを抑え込める大きさの摺動
抵抗f1(図4(d)参照)を生じさせる。
【0049】T2時間となると、キャリッジ10は一定
の速度Vで移動し始めるが、このとき電磁石制御部15
は、大きさI2の電流を電磁石12に印加し、キャリッ
ジ10とガイドシャフト28との間にキャリッジ10の
微小振動を抑え込める大きさの摺動抵抗f2(図4
(d)参照)を生じさせる。なお、微小振動を抑え込め
る大きさの摺動抵抗f2の方が、オーバーシュートを抑
え込める大きさの摺動抵抗f1よりも小さいため、この
時印加する大きさI2の電流は大きさI1の電流よりも小
さい。
【0050】さらに、キャリッジ10がC区間に達する
と、モータの回転周波数が徐々に低くさされキャリッジ
10は一定の割合で減速され始めるが、キャリッジ10
がC区間に達したT3時間からキャリッジが停止するT4
時間に達するまでの間、再び大きさI1の電流を電磁石
12に印加し、キャリッジ10とガイドシャフト28と
の間に摺動抵抗f1(図4(d)参照)を生じさせる。
これにより、短時間でキャリッジをスムーズに停止させ
ることができる。
【0051】なお、キャリッジ10とガイドシャフト2
8との間に生じさせる摺動抵抗fの大きさは電磁石12
が発生する磁界の大きさにより決定されるため、予め必
要な大きさの摺動抵抗fが得られるように電磁石12に
印加する電流値I1及びI2を決定し、電磁石制御部15
によって各印加タイミングで電流を電磁石12に印加す
るように構成している。
【0052】このように、モータドライバIC13によ
るキャリッジの移動速度の制御と同期して、電磁石制御
部15が、キャリッジ10とガイドシャフト28と間に
摺動抵抗を発生させるタイミング及び摺動抵抗の大きさ
とを制御することにより、キャリッジ10にオーバーシ
ュートや微小振動などのブレが生じることなく、スムー
ズにキャリッジ10を移動できるものとなる。
【0053】また、キャリッジ10とガイドシャフト2
8との間に摺動抵抗を生じさせる必要にないときは、電
磁石をオフにすればよいので、キャリッジを移動させる
モータに不要な負荷をかけることがなく、従って、低規
格で低価格のモータを使用できる。また、磁界発生手段
として、制御が簡単で、比較的安価な電磁石を利用して
いるので、キャリッジの移動制御を高精度に行えるだけ
でなく、低価格なインクジェット記録装置となるという
利点もある。
【0054】なお、以上述べた実施の形態では、電磁石
を1つ用いた場合について説明したが、図5に示すよう
に、キャリッジ10の重心Gを通り、ガイドシャフト2
8の軸線28aと直交する線Pから同じ距離L1離れた
ガイドシャフト28の軸線28a上の位置に(即ち、線
Pを中心として対称に)配置することもできる。もちろ
ん、3個以上の電磁石を用いる場合も同様に、キャリッ
ジ10の重心Gを通り、ガイドシャフト28の軸線28
aと直交する線Pを中心として対称となるように配置す
るとよい。
【0055】また、本実施の形態では、電磁石をガイド
シャフトの上方に配置し、ガイドシャフトの上方から磁
界を作用させるものとしているが、もちろんこの構成に
限らず、電磁石をガイドシャフトの側方に配置し、ガイ
ドシャフトの側方から磁界を作用させたり、電磁石をガ
イドシャフトの下方に配置し、ガイドシャフトの下方か
ら磁界を作用させるように構成することもできる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、キ
ャリッジの移動時に生じるオーバーシュートや微小振動
の発生を比較的簡単な構成で精度よく防止できる記録装
置が得られる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のインクジェット記録装
置の概略を示す説明図である。
【図2】 図1に示したキャリッジ10の一部破断側面
図である。
【図3】 キャリッジの移動を制御する制御系のブロッ
ク図である。
【図4】 図3に示した制御系のタイミングチャート図
であり、(a)はキャリッジの制御上の速度を示し、
(b)はステッピングモータの回転周波数を示し、
(c)は電磁石の励磁タイミングと電磁石に印加する電
流の大きさを示し、(d)はキャリッジとガイドシャフ
トとの間に摺動抵抗が発生するタイミングと大きさを示
している。
【図5】 本発明の別の実施の形態を示す上面破断説明
図である。
【図6】 本発明の構成によるキャリッジの加速状態か
ら一定速度に切り替わるときのキャリッジの移動速度の
変化を示すグラフである。
【図7】 オーバーシュートが発生したときのキャリッ
ジの速度変動を示すグラフである。
【図8】 微小振動が発生したときのキャリッジの速度
変動を示すグラフである。
【符号の説明】
10 キャリッジ 10a 開口部 12 電磁石 13 モータドライバIC 14 係止爪 15 電磁石制御部 16 ロックレバー 18 記録ヘッド 19 電源装置 20 カラーインクタンク 20a 突部 22 ブラックインクタンク 24 ベルト 26 プーリ 28 ガイドシャフト 28a 軸線 29 フレキシブルケーブル 30 ステッピングモータ 40 筐体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の送り方向に交差するように配
    置した磁性体よりなるガイドシャフトと、 該ガイドシャフトと対向する位置に磁界発生手段を備え
    ると共に記録ヘッドを搭載し、前記ガイドシャフトに摺
    動可能に設けられたキャリッジと、 該キャリッジを前記ガイドシャフトに沿って往復移動さ
    せる移動手段と、 前記キャリッジの移動中に、前記磁界発生手段が発生さ
    せる磁界の強さを制御して前記ガイドシャフトと前記キ
    ャリアとの間に発生する摺動抵抗の大きさを調整する摺
    動抵抗調整手段と、 を備えた記録装置。
  2. 【請求項2】 前記移動手段は、前記キャリッジを画像
    記録開始位置まで加速して移動させ、画像記録領域では
    予め定めた一定の速度でキャリッジを移動し、画像記録
    終了位置から前記キャリッジを減速するように前記キャ
    リッジの移動を制御し、 前記摺動調整手段は、前記移動手段が前記キャリッジの
    移動速度を加速から前記予め定めた一定の速度に切り替
    えるときに、前記磁界発生手段により強い磁界を発生さ
    せて前記ガイドシャフトと前記キャリアとの間に発生す
    る摺動抵抗を増大させる請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記磁界発生手段は1つ以上の電磁石か
    ら構成され、前記1つ以上の電磁石は、前記キャリッジ
    のガイドシャフトと対向する領域において、前記キャリ
    ッジの重心に対して対称になるように配置されている請
    求項1または請求項2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記電磁石の磁心は、中心軸が前記ガイ
    ドシャフトの軸線と直交するように配置されている請求
    項3に記載の記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013208770A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Brother Industries Ltd 画像記録装置
CN117103873A (zh) * 2023-10-24 2023-11-24 陕西野森林现代农业有限公司 一种喷码枪用导向装置

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JP2013208770A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Brother Industries Ltd 画像記録装置
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