JP2000236581A - 通信システム - Google Patents

通信システム

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JP2000236581A
JP2000236581A JP3709499A JP3709499A JP2000236581A JP 2000236581 A JP2000236581 A JP 2000236581A JP 3709499 A JP3709499 A JP 3709499A JP 3709499 A JP3709499 A JP 3709499A JP 2000236581 A JP2000236581 A JP 2000236581A
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JP
Japan
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communication network
communication
phs
incoming call
private
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JP3709499A
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English (en)
Inventor
Masao Tsujii
正雄 辻井
Toru Kakehi
亨 筧
Hiroshi Sakai
浩志 酒井
Toru Yamazaki
徹 山崎
Akira Inoue
彰 井上
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信方式が互いに異なる複数の通信網が混在
する通信システムにおいて、発信者にとって経済性の向
上を図ることを目的とする。 【解決手段】 統合通信網22は、PDC通信網18、
PHS公衆通信網19およびPHS自営通信網20が混
在して構築されている。携帯電話装置1は、PHS自営
通信網20に位置登録しているときには(位置登
録)、統合通信網22に着信切替信号を送信する(着
信切替)。統合通信網22は、PDC通信網18から携
帯電話装置1への着信要求が発生すると、着信切替信号
を受信していることにより、着信電話番号をPDC電話
番号からPHS自営電話番号へ転送する。これにより、
携帯電話装置1は、PHS自営通信網20から着信する
ようになる(着信)。発信者には、PHS自営通信網
20を使用する分の通信料金が課金されることがないの
で、通信料金が安価になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信方式が互いに
異なる複数の通信網が混在して統合通信網が構築されて
いると共に、この統合通信網に簡易型携帯電話システム
(PHS)自営通信網が含まれてなり、通信装置が前記
統合通信網を通じて通信可能に構成されてなる通信シス
テムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】現在、移動通信に適用
されている通信システムとしては、例えば携帯電話シス
テムや自動車電話システムに代表されるパーソナルデジ
タルセルラー(PDC:Personal Digial Cellular)方
式の通信システムや、第2世代コードレス電話システム
として開発された簡易型携帯電話システム(PHS:Pe
rsonal Handyphone System)方式の通信システムなどが
ある。
【0003】PDC方式の通信システムは、無線基地局
(BS:Base Station)のエリア半径が1.5km〜数
km(マクロセル)となっていることから、サービスエ
リアが広く、高速移動中でも通信可能であるという利点
がある反面、携帯電話装置や自動車電話装置において消
費電力が大きいという欠点がある。一方、PHS方式の
通信システムは、無線基地局(CS:Cell Station)の
エリア半径が100m〜数百m(マイクロセル)となっ
ており、上記PDC方式の通信システムにおけるエリア
半径と比較すると小さいことから、簡易型携帯電話装置
において消費電力が小さいという利点がある反面、サー
ビスエリアが狭く、高速移動中には通信できないという
欠点がある。
【0004】このような事情から、近年では、使用形態
に応じて各々の通信システムにおける利点を活かすこと
ができるように、PDC方式の通信システムとPHS方
式の通信システムとの双方の通信システムで利用可能な
携帯電話装置が考えられている。
【0005】さて、ここで、このような携帯電話装置が
着信する場合を考えてみる。当該携帯電話装置がPHS
方式の通信システムとして公衆の通信システムおよび自
営の通信システムに対応しており、それに応じて、電話
番号としてPDC方式の通信システムに対応する電話番
号(PDC電話番号)、PHS公衆方式の通信システム
に対応する電話番号(PHS公衆電話番号)およびPH
S自営方式の通信システムに対応する電話番号(PHS
自営電話番号)の3つの電話番号を有している場合であ
れば、当該携帯電話装置に対して発信する発信者が発信
電話番号としてPDC電話番号を入力したときには、当
該携帯電話装置がPDC通信網から着信することにな
り、発信者が発信電話番号としてPHS公衆電話番号を
入力したときには、当該携帯電話装置がPHS公衆通信
網から着信することになり、発信者が発信電話番号とし
てPHS自営電話番号を入力したときには、当該携帯電
話装置がPHS自営通信網から着信することになる。
【0006】ところで、この場合、当該携帯電話装置が
PDC通信網から着信したときには、これ以降の通信を
PDC通信網を通じて実行することになるので、当該携
帯電話装置に対して発信した発信者には、PDC通信網
を使用する分の通信料金が課金されることになる。これ
に対して、当該携帯電話装置がPHS自営通信網から着
信したときには、これ以降の通信をPHS自営通信網を
通じて実行することになるので、当該発信者には、PH
S自営通信網を使用する分の通信料金が課金されること
はない。
【0007】すなわち、発信者にとっては、PDC通信
網から当該携帯電話装置に着信した場合とPHS自営通
信網から当該携帯電話装置に着信した場合とを比較する
と、PHS自営通信網から当該携帯電話装置に着信した
場合の方がPDC通信網から当該携帯電話装置に着信し
た場合よりも、通信料金が安価になるという利点があ
る。
【0008】しかしながら、発信者は、発信先である当
該携帯電話装置の待受状態を認識できないため、仮に当
該携帯電話装置がPHS自営方式の通信システムに対し
て待受を実行しており、つまり、当該携帯電話装置がP
HS自営通信網から着信することが可能な状況であって
も、発信電話番号としてPDC電話番号を入力してしま
う場合がある。そうなると、当該携帯電話装置がPHS
自営通信網から着信するのではなく、PDC通信網から
着信することになるので、発信者にとって経済性の点で
劣ることになる。
【0009】本発明は、上記した事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、通信方式が互いに異なる複数
の通信網が混在して統合通信網が構築されていると共
に、この統合通信網に簡易型携帯電話システム(PH
S)自営通信網が含まれてなるものにおいて、発信者に
とって経済性の向上を図ることができる通信システムを
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の通信シス
テムによれば、通信装置における制御手段は、PHS自
営通信網に位置登録していることを条件として、統合通
信網に着信切替信号を送信させる。そして、統合通信網
における着信要求切替手段は、他の通信装置が発信した
ことに応じて、PHS自営通信網以外の他の通信網から
通信装置への着信要求が発生したときには、通信装置か
ら送信された着信切替信号を受信したことを条件とし
て、PHS自営通信網から通信装置へ着信するように当
該着信要求を切替える。
【0011】すなわち、通信装置は、PHS自営通信網
に位置登録していることを条件として、着信切替信号を
送信し、統合通信網は、PHS自営通信網以外の他の通
信網から通信装置への着信要求が発生すると、通信装置
から送信された着信切替信号を受信したことを条件とし
て、PHS自営通信網以外の他の通信網から通信装置へ
着信するのではなく、PHS自営通信網から通信装置へ
着信するように当該着信要求を切替える。
【0012】これにより、通信装置は、これ以降、PH
S自営通信網以外の他の通信網を通じて通信を実行する
のではなく、PHS自営通信網を通じて通信を実行する
ことになるので、当該通信装置に対して発信した発信者
には、PHS自営通信網を使用する分の通信料金が課金
されることがなくなる。したがって、発信者にとって
は、PHS自営通信網以外の他の通信網を通じて通信を
実行する場合と比較すると、通信料金が安価になり、そ
の分、経済性の向上を図ることができる。
【0013】請求項2記載の通信システムによれば、通
信装置における制御手段は、着信切替信号を送信させる
か否かを設定可能に構成されている。すなわち、当該通
信装置を使用するユーザは、制御手段を設定することに
より、例えば、昼間の時間帯に限ってのみ、PHS自営
通信網以外の他の通信網から通信装置への着信要求が発
生した場合に、PHS自営通信網から着信するように当
該着信要求を切替えるようにするなど、つまり、特定の
時間帯に限ってのみ、発信者にとって経済性の向上を図
らせることができるようにするなど、使用形態に応じ
て、柔軟に対応することができる。
【0014】請求項3記載の通信システムによれば、通
信装置における制御手段は、他の通信装置が発信したこ
とに応じて、PHS自営通信網以外の他の通信網から着
信したときには、PHS自営通信網に位置登録している
ことを条件として、統合通信網に着信切替信号を送信さ
せる。そして、統合通信網における着信切替手段は、通
信装置から送信された着信切替信号を受信したときに
は、PHS自営通信網以外の他の通信網から通信装置へ
の着信を切断すると共に、当該他の通信装置の発信に対
してPHS自営通信網から通信装置へ着信するように着
信を切替える。
【0015】すなわち、通信装置は、PHS自営通信網
に位置登録しており、他の通信装置が発信したことに応
じて、PHS自営通信網以外の他の通信網から着信する
と、当該PHS自営通信網以外の他の通信網からの着信
を切断すると共に、当該他の通信装置の発信に対してP
HS自営通信網から着信するように着信を切替える。こ
れにより、通信装置は、これ以降、PHS自営通信網以
外の他の通信網を通じて通信を実行するのではなく、P
HS自営通信網を通じて通信を実行することになるの
で、上記した請求項1記載のものと同様にして、発信者
にとっては、通信料金が安価になり、その分、経済性の
向上を図ることができる。
【0016】請求項4記載の通信システムによれば、統
合通信網における着信切替手段は、着信を切替えたとき
には、他の通信装置に報知信号を送信させる。すなわ
ち、発信者は、統合通信網から送信された報知信号を受
信することにより、PHS自営通信網以外の他の通信網
から通信装置への着信が切断したと共に、PHS自営通
信網から通信装置へ着信するように着信が切替わったこ
とを認識することができ、通信を実行するにあたって、
通信料金が安価になったことを認識することができる。
【0017】請求項5記載の通信システムによれば、通
信装置における着信切断手段は、他の一つの通信装置が
発信したことに応じて、PHS自営通信網および当該P
HS自営通信網以外の他の通信網から同時に着信したと
きには、PHS自営通信網以外の他の通信網からの着信
を切断する。
【0018】すなわち、通信装置は、他の一つの通信装
置が発信したことに応じて、PHS自営通信網および当
該PHS自営通信網以外の他の通信網から同時に着信す
ると、PHS自営通信網以外の他の通信網からの着信を
切断する。これにより、通信装置は、これ以降、PHS
自営通信網以外の他の通信網を通じて通信を実行するの
ではなく、PHS自営通信網のみを通じて通信を実行す
ることになるので、上記した請求項1記載のものと同様
にして、発信者にとっては、通信料金が安価になり、そ
の分、経済性の向上を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明をPDC(Personal Digial Cellular)方式の通信シ
ステム、PHS(Personal Handyphone System)公衆方
式の通信システムおよびPHS自営方式の通信システム
で利用可能に構成された携帯電話装置に適用した第1実
施例(請求項1および2に対応)について、図1ないし
図6を参照して説明する。
【0020】まず、図2は、携帯電話装置の電気的な構
成を機能ブロック図として示している。携帯電話装置1
は、マイクロコンピュータを主体としてなる制御部2
(本発明でいう制御手段)を備えている。制御部2に
は、PDC通信部3を構成するPDC無線部4およびP
DCベースバンド処理部5、PHS通信部6を構成する
PHS無線部7およびPHSベースバンド処理部8、P
DC/PHS共通音声処理部9、キー操作検出部10な
らびに表示制御部11が接続されており、上記制御部2
は、それら各部3〜11との間で制御信号を転送するこ
とにより、それら各部3〜11を制御するように構成さ
れている。
【0021】PDC通信部3のPDC無線部4は、受信
系として受信回路および復調回路などを備えており、例
えば1.5GHz帯域の電波がPDC用アンテナ12に
より捕捉され、それに応じて、受信信号が与えられる
と、その与えられた受信信号に対して受信処理および復
調処理などを実行し、受信信号をPDCベースバンド処
理部5に出力するようになっている。
【0022】また、PDC無線部4は、送信系として変
調回路、直交変調回路および電力増幅回路などを備えて
おり、PDCベースバンド処理部5から送信信号が与え
られると、その与えられた送信信号に対して変調処理、
直交変調処理および電力増幅処理などを実行し、送信信
号をPDC用アンテナ12に出力するようになってお
り、PDC用アンテナ12は、PDC無線部4から送信
信号が与えられると、その与えられた送信信号を電波と
して放射するようになっている。
【0023】PDCベースバンド処理部5は、TDMA
制御回路を主体として構成されており、PDC無線部4
から受信信号が与えられると、その与えられた受信信号
に対してTDMA処理を実行し、受信信号をPDC/P
HS共通音声処理部9に出力するようになっている。ま
た、PDCベースバンド処理部5は、PDC/PHS共
通音声処理部9から送信信号が与えられると、その与え
られた送信信号に対してTDMA処理を実行し、送信信
号をPDC無線部4に出力するようになっている。
【0024】PHS通信部6のPHS無線部7は、基本
的には、上記したPDC無線部4と略同等の機能を備え
て構成されている。この場合、PDC無線部4がPDC
方式の通信規格に準拠する1.5GHz帯域の送信信号
および受信信号を処理するのに対して、PHS無線部7
は、PHS方式の通信規格に準拠する1.9GHz帯域
の送信信号および受信信号を処理するように構成されて
いる。
【0025】すなわち、PHS無線部7は、受信系とし
て受信回路および復調回路などを備えており、例えば
1.9GHz帯域の電波がPHS用アンテナ13により
捕捉され、それに応じて、受信信号が与えられると、そ
の与えられた受信信号に対して受信処理および復調処理
などを実行し、受信信号をPHSベースバンド処理部8
に出力するようになっている。
【0026】また、PHS無線部7は、送信系として変
調回路、直交変調回路および電力増幅回路などを備えて
おり、PHSベースバンド処理部8から送信信号が与え
られると、その与えられた送信信号に対して変調処理、
直交変調処理および電力増幅処理などを実行し、送信信
号をPHS用アンテナ13に出力するようになってお
り、PHS用アンテナ13は、PHS無線部7から送信
信号が与えられると、その与えられた送信信号を電波と
して放射するようになっている。
【0027】PHSベースバンド処理部8は、基本的に
は、上記したPDCベースバンド処理部5と略同等の機
能を備えて構成されている。この場合、PDCベースバ
ンド処理部5がPDC方式の通信規格に準拠する1.5
GHz帯域の送信信号および受信信号を処理するのに対
して、PHSベースバンド処理部8は、PHS方式の通
信規格に準拠する1.9GHz帯域の送信信号および受
信信号を処理するように構成されている。
【0028】すなわち、PHSベースバンド処理部8
は、TDMA制御回路を主体として構成されており、P
HS無線部7から受信信号が与えられると、その与えら
れた受信信号に対してTDMA処理を実行し、受信信号
をPDC/PHS共通音声処理部9に出力するようにな
っている。また、PHSベースバンド処理部8は、PD
C/PHS共通音声処理部9から送信信号が与えられる
と、その与えられた送信信号に対してTDMA処理を実
行し、送信信号をPHS無線部7に出力するようになっ
ている。
【0029】PDC/PHS共通音声処理部9は、DS
Pおよびオーディオインタフェース回路などを備えて構
成されており、上記PDCベースバンド処理部5あるい
はPHSベースバンド処理部8から受信信号が与えられ
ると、その与えられた受信信号に対して音声復号化処理
およびD/A変換処理などを実行して受話信号を生成
し、受話信号をレシーバ14に出力するようになってい
る。
【0030】また、PDC/PHS共通音声処理部9
は、マイク15から送話信号が与えられると、その与え
られた送話信号に対してA/D変換処理および音声符号
化処理などを実行して送信信号を生成し、送信信号をP
DCベースバンド処理部5あるいはPHSベースバンド
処理部8に出力するようになっている。
【0031】このような構成により、携帯電話装置1
は、制御部2がPDC通信部3(PDC無線部4および
PDCベースバンド処理部5)を制御することにより、
1.5GHz帯域の電波がPDC用アンテナ12により
捕捉されると、その電波に応じた受話信号をレシーバ1
4から出力すると共に、マイク15に送話信号が与えら
れると、その送話信号に応じた1.5GHz帯域の電波
をPDC用アンテナ12から放射するようになってい
る。また、携帯電話装置1は、制御部2がPHS通信部
6(PHS無線部7およびPHSベースバンド処理部
8)を制御することにより、1.9GHz帯域の電波が
PHS用アンテナ13により捕捉されると、その電波に
応じた受話信号をレシーバ14から出力すると共に、マ
イク15に送話信号が与えられると、その送話信号に応
じた1.9GHz帯域の電波をPHS用アンテナ13か
ら放射するようになっている。
【0032】キー操作検出部10は、電源キー、通話開
始キー、通話終了キー、「0」〜「9」の数字キー、F
(ファンクション)キーなどの各種キーが配設されてな
るキーパッド16に接続されており、キーパッド16か
らキー操作に応じたキー操作信号が与えられると、その
与えられたキー操作信号に応じた制御信号を制御部2に
出力するようになっている。そして、制御部2は、キー
操作検出部10から制御信号が与えられると、その与え
られた制御信号に応じた処理を実行するようになってい
る。
【0033】表示制御部11は、液晶表示部を備えてな
るディスプレイ17に接続されており、制御部2から制
御信号が与えられると、その与えられた制御信号に応じ
た表示指令信号をディスプレイ17に出力するようにな
っている。そして、ディスプレイ17は、表示制御部1
1から表示指令信号が与えられると、その与えられた表
示指令信号に応じた表示情報を表示させるようになって
いる。
【0034】制御部2は、所定の記憶領域に実行プログ
ラムを記憶しており、実行プログラムに記述されたアル
ゴリズムにしたがって詳しくは後述する処理を実行する
ようになっている。
【0035】次に、図3は、上記携帯電話装置1が使用
される通信システムの構成を概略的に示している。携帯
電話装置1は、外線用としては下記に示すようにPDC
方式の通信システムに対応する電話番号(PDC電話番
号)、PHS公衆方式の通信システムに対応する電話番
号(PHS公衆電話番号)およびPHS自営方式の通信
システムに対応する電話番号(PHS自営電話番号)の
3つの電話番号を有している。
【0036】 PDC電話番号 … 「0903ABアイウエオ」 PHS公衆電話番号 … 「0705CDカキクケコ」 PHS自営電話番号 … 「サシスセソタチツテ」 ここで、「0903」は、PDC方式の通信システムに
対応する所定のコードであり、「0705」は、PHS
公衆方式の通信システムに対応する所定のコードであ
る。尚、実際には、PDC方式の通信システムに対応す
るコードとしては、「0903」の他に、例えば「09
01」、「0902」および「0904」などが存在す
るが、ここでは、「0903」であると仮定して説明
し、また、PHS公衆方式の通信システムに対応するコ
ードとしては、「0705」の他に、例えば「070
6」が存在するが、ここでは、「0705」であると仮
定して説明する。
【0037】また、「AB」は、当該PDC方式の通信
システムを提供する通信事業者に割当てられた2桁の数
字からなる事情者識別コードであり、「CD」は、当該
PHS公衆方式の通信システムを提供する通信事業者に
割当てられた2桁の数字からなる事情者識別コードであ
る。また、「アイウエオ」、「カキクケコ」は、携帯電
話装置1に個別に割当てられた5桁の数字からなる加入
者番号である。また、「サシスセソタチツテ」は、固定
電話番号(市外局番号、市内局番号を含む)に対応する
9桁の数字からなる番号である。
【0038】このような構成により、携帯電話装置1
は、着信電話番号がPDC電話番号であるときには、P
DC通信網18から着信するようになり、着信電話番号
がPHS公衆電話番号であるときには、PHS公衆通信
網19から着信するようになり、着信電話番号がPHS
自営電話番号であるときには、PHS自営通信網20か
ら着信するようになっている。そして、これらPDC通
信網18、PHS公衆通信網19およびPHS自営通信
網20は、PSTN(Public Switched Telephone Netw
ork )およびISDN(Integrated Services Digital
Network )からなる公衆通信網21に相互接続してお
り、本発明でいう統合通信網22は、これら各通信網1
8〜21により構築されている。
【0039】さて、このように構築されてなる統合通信
網22には、サービス制御局(本発明でいう着信要求切
替手段)が設置されており、以下、このサービス制御局
について、図4を参照して説明する。
【0040】サービス制御局23は、加入者データベー
ス24との間で加入者情報を転送すると共に、交換機2
5との間で制御情報を転送するように構成されている。
この場合、サービス制御局23は、接続処理を実行する
にあたっては、加入者データベース24から必要な加入
者情報を読出し、その読出した加入者情報に基づいて交
換機25に交換処理を実行させることにより、上記統合
通信網22における接続制御を実行・管理するようにな
っている。
【0041】さて、加入者データベース24で管理され
る加入者情報は、加入者の電話番号、位置情報、課金情
報、発信履歴情報および着信履歴情報などの他に、本発
明の特徴である着信制限情報を含んで構成されている。
ここで、加入者が上記携帯電話装置1である場合を例と
して着信制限情報について説明する。
【0042】加入者データベース24は、加入者が携帯
電話装置1である場合には、加入者の電話番号として上
記したPDC電話番号、PHS公衆電話番号およびPH
S自営電話番号の3つの電話番号を管理していると共
に、着信制限情報として各々の電話番号に対応する着信
制限フラグを管理している。ここで、着信制限フラグと
は、「0」、「1」により設定されるもので、上記した
PDC通信網18、PHS公衆通信網19およびPHS
自営通信網20のうちのいずれかの通信網から携帯電話
装置1への着信要求が発生した場合に、その着信要求に
応じた通信網から携帯電話装置1への着信を許可するか
禁止するかを示す情報である。
【0043】すなわち、サービス制御局23は、いずれ
かの通信網から携帯電話装置1への着信要求が発生する
と、所定条件が成立している状況では、加入者データベ
ース24から当該着信要求に応じた通信網に対応する電
話番号と共に着信制限フラグを読出し、その読出した着
信制限フラグが「0」に設定されていれば、その通信網
から携帯電話装置1への着信を許可するように交換機2
5に交換処理を実行させ、一方、着信制限フラグが
「1」に設定されていれば、その通信網から携帯電話装
置1への着信を禁止すると共に、このとき、着信制限フ
ラグが「0」に設定されている他の電話番号が存在すれ
ば、着信電話番号を転送することにより、当該他の通信
網から携帯電話装置1へ着信するように交換機25に交
換処理を実行させるようになっている。
【0044】具体的には、サービス制御局23は、例え
ば携帯電話装置1のPDC電話番号の着信制限フラグが
「1」に設定されており、PHS自営電話番号の着信制
限フラグが「0」に設定されている状況では、PHS自
営通信網20から携帯電話装置1への着信要求が発生す
ると、PHS自営電話番号の着信制限フラグが「0」に
設定されていることから、当該PHS通信網20から携
帯電話装置1への着信を許可し、つまり、PHS自営通
信網20から携帯電話装置1に着信信号を送信させるよ
うに交換機25に交換処理を実行させるようになってい
る。
【0045】一方、サービス制御局23は、PDC通信
網18から携帯電話装置1への着信要求が発生すると、
PDC電話番号の着信制限フラグが「1」に設定されて
いることから、当該PDC通信網18から携帯電話装置
1への着信を禁止すると共に、このとき、PHS自営電
話番号の着信制限フラグが「0」に設定されていること
から、着信電話番号をPDC電話番号からPHS自営電
話番号へ転送することにより、当該PHS自営通信網2
0から携帯電話装置1へ着信するように交換機25に交
換処理を実行させるようになっている。
【0046】次に、上記した構成の作用について、図
1、図5および図6も参照して説明する。図1は、携帯
電話装置1と統合通信網22との間の信号の流れを概略
的に示しており、図5は、携帯電話装置1における制御
部2が実行する制御内容をフローチャートとして示して
おり、図6は、サービス制御局23が実行する制御内容
をフローチャートとして示している。
【0047】携帯電話装置1の制御部2は、最初に、
「PHS自営通信優先モード」が設定されているか否か
を判定する(ステップS1)。ここで、当該携帯電話装
置1を使用するユーザが「PHS自営通信優先モード」
を設定するためのキー操作を実行し、それに応じて、
「PHS自営通信優先モード」が設定されると、制御部
2は、ステップS1において「YES」と判定する。
【0048】次いで、制御部2は、PHS自営通信網2
0に位置登録しているか否かを判定する(ステップS
2)。ここで、携帯電話装置1がPHS自営通信網20
の圏内に存在し、それに応じて、PHS自営通信網20
に位置登録しているときには、制御部2は、ステップS
2において「YES」と判定する。
【0049】次いで、制御部2は、PDC機能停止フラ
グを「1」に設定し(ステップS3)、PHS公衆機能
停止フラグを「1」に設定し(ステップS4)、PHS
自営機能停止フラグを「0」に設定する(ステップS
5)。そして、制御部2は、着信切替信号をPHS自営
通信網20を通じてサービス制御局23に送信させる
(ステップS6)。
【0050】さて、サービス制御局23は、このように
して携帯電話装置1から送信された着信切替信号を受信
すると、その受信した着信切替信号を識別することによ
り、携帯電話装置1においてPDC機能停止フラグが
「1」に設定され、PHS公衆機能停止フラグが「1」
に設定され、PHS自営機能停止フラグが「0」に設定
されていることを認識する。
【0051】そして、サービス制御局23は、PDC機
能停止フラグが「1」に設定されていることに応じて、
加入者データベース24の加入者情報にあって携帯電話
装置1のPDC電話番号の着信制限フラグを「1」に設
定し、PHS公衆機能停止フラグが「1」に設定されて
いることに応じて、PHS公衆電話番号の着信制限フラ
グを「1」に設定し、PHS自営機能停止フラグが
「0」に設定されていることに応じて、PHS自営電話
番号の着信制限フラグを「0」に設定する。
【0052】このようにサービス制御局23は、携帯電
話装置1から送信された着信切替信号を受信すると、そ
の着信切替信号に基づいて加入者データベース24の加
入者情報にあって各々の電話番号の着信制限フラグを設
定する。
【0053】さて、例えば他の携帯電話装置を使用する
ユーザが携帯電話装置1のPDC電話番号、PHS公衆
電話番号およびPHS自営電話番号のうちのいずれかの
電話番号を入力した場合を考える。他の携帯電話装置を
使用するユーザが携帯電話装置1のいずれかの電話番号
を入力し、それに応じて、PDC通信網18、PHS公
衆通信網19およびPHS自営通信網20のうちのいず
れかの通信網から携帯電話装置1への着信要求が発生す
ると、サービス制御局23は、まず、当該着信要求に対
して、着信電話番号の着信制限フラグの値を判定する
(ステップS11)。
【0054】ここで、発信者が携帯電話装置1のPDC
電話番号を入力したと仮定すると、着信電話番号がPD
C電話番号であり、PDC電話番号の着信制限フラグが
上記したように「1」に設定されていることから、サー
ビス制御局23は、ステップS11において「YES」
と判定する。
【0055】次いで、サービス制御局23は、「電話ア
ナウンスモード」が設定されているか否かを判定する
(ステップS12)。ここで、「電話アナウンスモー
ド」が設定されていないと仮定すると、サービス制御局
23は、ステップS12において「NO」と判定し、加
入者データベース24の加入者情報にあって着信制限フ
ラグが「0」に設定されている電話番号を読出す(ステ
ップS13)。この場合には、PHS自営電話番号の着
信制限フラグが「0」に設定されていることから、サー
ビス制御局23は、PHS自営電話番号を読出す。
【0056】そして、サービス制御局23は、着信電話
番号をPDC電話番号から当該読出した電話番号、つま
り、PHS自営電話番号へ転送し(ステップS14)、
その転送先の着信電話番号に対応する通信網、つまり、
PHS自営通信網20から携帯電話装置1へ着信させる
(ステップS15)。これにより、携帯電話装置1は、
PDC通信網18から着信するのではなく、PHS自営
通信網20から着信するようになる。
【0057】すなわち、携帯電話装置1は、PHS自営
通信網20に位置登録しているときには(図1中、「
位置登録」参照)、統合通信網22のサービス制御局2
3に着信切替信号を送信し(図1中、「着信切替」参
照)、サービス制御局23は、着信切替信号を受信する
と、例えばPDC通信網18から携帯電話装置1への着
信要求が発生したときには、着信電話番号をPDC電話
番号からPHS自営電話番号へ転送することにより、P
HS自営通信網20から携帯電話装置1へ着信するよう
に当該着信要求を切替える(図1中、「着信」参
照)。
【0058】ところで、サービス制御局23は、「電話
アナウンスモード」が設定されていると仮定すると、ス
テップS12において「YES」と判定し、発信先であ
る他の携帯電話装置に転送先の電話番号、つまり、PH
S自営電話番号を音声ガイダンスにより送信させる(ス
テップS16)。これにより、発信者は、発信先のPH
S自営電話番号を認識することができ、PHS自営電話
番号を入力することが可能となる。
【0059】また、サービス制御局23は、着信電話番
号の着信制限フラグが「0」に設定されているときに
は、ステップS11において「YES」と判定し、上記
したように着信電話番号を転送することはなく、着信電
話番号に対応する通信網から携帯電話装置1へ着信させ
る(ステップS17)。
【0060】また、携帯電話装置1の制御部2は、PH
S自営通信網20に位置登録していないときには、ステ
ップS2において「NO」と判定し、全ての機能停止フ
ラグを「1」に設定し(ステップS7)、着信切替信号
をPHS自営通信網20を通じてサービス制御局23に
送信させる(ステップS6)。
【0061】また、制御部2は、「PHS自営通信優先
モード」が設定されていないときには、ステップS1に
おいて「NO」と判定し、この場合、キー操作とは別の
機械的な操作により各々の機能停止フラグが設定される
可能性があることから、ハードウェアによる設定を読込
み(ステップS8)、また、実行プログラムの処理によ
り各々の機能停止フラグが設定される可能性があること
から、ソフトウェアによる設定を読込み(ステップS
9)、着信切替信号をPHS自営通信網20を通じてサ
ービス制御局23に送信させる(ステップS6)。
【0062】このように第1実施例によれば、携帯電話
装置1は、PHS自営通信網20に位置登録しており、
「PHS自営通信優先モード」が設定されているときに
は、着信切替信号をサービス制御局23に送信するよう
に構成し、サービス制御局23は、携帯電話装置1から
送信された着信切替信号を受信すると、例えばPDC通
信網18から携帯電話装置1への着信要求が発生したと
きには、着信電話番号をPDC電話番号からPHS自営
電話番号に転送することにより、PHS自営通信網20
から携帯電話装置1へ着信するように当該着信要求を切
替えるように構成した。
【0063】これにより、携帯電話装置1は、これ以
降、PDC通信網18を通じて通信を実行するのではな
く、PHS自営通信網20を通じて通信を実行すること
になるので、当該携帯電話装置1に対して発信した発信
者には、PHS自営通信網20を使用する分の通信料金
が課金されることがなくなる。したがって、発信者にと
っては、PDC通信網18を通じて通信を実行する場合
と比較すると、通信料金が安価になり、その分、経済性
の向上を図ることができる。
【0064】また、携帯電話装置1を使用するユーザ
は、例えば昼間の時間帯に限ってのみ、「PHS自営通
信優先モード」を設定することにより、PDC通信網1
8から携帯電話装置1への着信要求に対してPHS自営
通信網18から着信するように着信要求を切替えること
ができ、つまり、特定の時間帯に限ってのみ、発信者に
とって経済性の向上を図らせることができるようにする
など、使用形態に応じて、柔軟に対応することができ
る。
【0065】また、PDC通信網18からPHS自営通
信網20に切替わったことに伴って、音声符号化方式も
切替わり、この場合には、PDC方式に採用されている
音声符号化方式とPHS方式に採用されている音声符号
化方式とを比較すると、一般的には、PHS方式に採用
されている音声符号化方式の方がPDC方式に採用され
ている音声符号化方式よりも音声品質が良好であること
から、音声品質が向上するという利点もある。さらに、
PHS自営通信網20の無線基地局は、一般的には、屋
内に設置されることから、PDC方式の通信システムで
は、電波が建物により遮蔽されて屋内で電波を補足する
環境が劣化するという虞があるが、この場合には、電波
を補足する環境が劣化することがないという利点もあ
る。
【0066】尚、上記した実施例では、PDC通信網1
8から携帯電話装置1への着信要求をPHS自営通信網
20から携帯電話装置1へ着信するように切替えた場合
を説明したものであるが、発信者がPHS公衆電話番号
を入力した場合も同様であり、つまり、PHS公衆通信
網19から携帯電話装置1への着信要求をPHS自営通
信網20から携帯電話装置1へ着信するように切替える
ことも可能である。着信切替信号を位置登録の際に送信
させることも可能である。
【0067】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
実施例(請求項3および4に対応)について、図7を参
照して説明する。尚、前述した第1実施例と同一部分に
は同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分に
ついて説明する。前述した第1実施例は、サービス制御
局23で着信制限フラグを管理し、サービス制御局23
が着信切替信号に基づいて着信制御フラグを設定するこ
とにより、PHS自営通信網20以外の他の通信網から
携帯電話装置1への着信要求が発生すると、PHS自営
通信網20から携帯電話装置1へ着信するように当該着
信要求を切替えるように構成したものであるが、この第
2実施例は、PHS自営通信網20以外の他の通信網か
ら携帯電話装置1へ着信すると、携帯電話装置1からサ
ービス制御局23に着信切替信号を送信することによ
り、サービス制御局23がPHS自営通信網20から携
帯電話装置1へ着信するように着信を切替えるように構
成したものである。
【0068】すなわち、この第2実施例では、携帯電話
装置1は、PHS自営通信網20に位置登録していると
きには(図7中、「位置登録」参照)、PDC通信網
18から着信すると(図7中、「着信」参照)、PD
C通信網18を通じてサービス制御局23(本発明でい
う着信切替手段に相当)に着信切替信号を送信し(図7
中、「着信切替」参照)、サービス制御局23は、携
帯電話装置1から送信された着信切替信号を受信する
と、着信電話番号をPDC電話番号からPHS自営電話
番号へ転送することにより、PHS自営通信網20から
携帯電話装置1へ着信するように着信を切替える(図7
中、「着信」参照)。そして、サービス制御局23
は、このように着信を切替えたときには、発信先に報知
信号を送信する。
【0069】このように第2実施例によれば、携帯電話
装置1は、PHS自営通信網20に位置登録しており、
PDC通信網18から着信したときには、PDC通信網
18を通じてサービス制御局23に着信切替信号を送信
するように構成し、サービス制御局23は、携帯電話装
置1から送信された着信切替信号を受信すると、PHS
自営通信網20から携帯電話装置1へ着信するように着
信を切替えるように構成した。
【0070】これにより、携帯電話装置1は、これ以
降、PDC通信網18を通じて通信を実行するのではな
く、PHS自営通信網20を通じて通信を実行すること
になるので、前述した第1実施例と同様にして、発信者
にとっては、通信料金が安価になり、その分、経済性の
向上を図ることができる。
【0071】また、サービス制御局23は、着信を切替
えたときには、発信先に報知信号を送信するように構成
したので、発信者は、報知信号を受信することにより、
PHS自営通信網20から携帯電話装置1へ着信が切替
わったことを認識することができ、通信を実行するにあ
たって、通信料金が安価になったことを認識することが
できる。
【0072】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
実施例(請求項5に対応)について、図8を参照して説
明する。尚、前述した第2実施例と同一部分には同一符
号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説
明する。前述した第2実施例は、PHS自営通信網20
以外の他の通信網から携帯電話装置1へ着信すると、携
帯電話装置1からサービス制御局23に着信切替信号を
送信することにより、サービス制御局23がPHS自営
通信網20から携帯電話装置1へ着信するように着信を
切替えるように構成したものであるが、この第3実施例
は、同一の発信先よりPHS自営通信網20およびPH
S自営通信網20以外の他の通信網から携帯電話装置1
へ同時に着信すると、携帯電話装置1がサービス制御局
23に着信切断信号を送信することにより、PHS自営
通信網20以外の他の通信網からの着信を切断し、PH
S自営通信網20のみを通じて通信を実行するように構
成したものである。
【0073】すなわち、この第3実施例では、携帯電話
装置1は、PHS自営通信網20に位置登録していると
きには(図8中、「位置登録」参照)、同一の発信先
よりPHS自営通信網20およびPDC通信網18から
同時に着信すると(図8中、「着信」参照)、PDC
通信網18を通じてサービス制御局23に着信切断信号
を送信することにより、PDC通信網18からの着信を
切断する(図8中、「着信切断」参照)。つまり、こ
の場合、本発明でいう着信切断手段は、携帯電話装置1
の制御部2により構成されるものである。
【0074】このように第3実施例によれば、携帯電話
装置1は、PHS自営通信網20に位置登録しており、
PHS自営通信網20およびPDC通信網18から同時
に着信したときには、PDC通信網18を通じてサービ
ス制御局23に着信切断信号を送信し、PDC通信網1
8からの着信を切断するように構成した。
【0075】これにより、携帯電話装置1は、これ以
降、PDC通信網18を通じて通信を実行するのではな
く、PHS自営通信網20のみを通じて通信を実行する
ことになるので、前述した第1実施例と同様にして、発
信者にとっては、通信料金が安価になり、その分、経済
性の向上を図ることができる。
【0076】尚、上記した実施例では、携帯電話装置1
がPDC通信網18からの着信を切断する場合を説明し
たものであるが、サービス制御局23がPDC通信網1
8から携帯電話装置1への着信を切断するように構成す
ることも可能である。
【0077】(その他の実施の形態)本発明は、上記し
た実施例にのみ限定されるものでなく、次のように変形
または拡張することができる。通信装置としては、携帯
電話装置に限らず、自動車電話装置などであっても良
い。また、統合通信網としては、PHS自営通信網を含
んで構築されるものであれば良く、符号分割多元接続
(CDMA:Code Division Multiple Access )方式の
通信方式を採用したCDMA通信網、DECT(Digita
l European Cordless Telephone )通信網およびGSM
(Grobal System for Mobile communications )通信網
などを含んで構築されるものであっても良い。
【0078】PDC通信部は、PDC通信規格に準拠す
る1.5GHz帯域に対応するものに限らず、PDC通
信規格に準拠する800MHz帯域に対応するものであ
っても良い。PDC用アンテナとPHS用アンテナとを
別々に設ける構成に限らず、アンテナ共用器を設けるこ
とにより、PDC用アンテナとPHS用アンテナとを兼
用する構成であっても良い。
【0079】PHS自営電話番号は、4桁に限らず、通
信規格に準拠する任意の桁数であれば良い。統合通信網
において、サービス制御局の機能を分散する構成であっ
ても良く、それに伴って、加入者データベースを分散し
て管理する構成であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すものであって、信号
の流れを概略的に示す図
【図2】電気的構成を示す機能ブロック図
【図3】通信システムの構成を概略的に示す図
【図4】サービス制御局の周辺の構成を概略的に示す図
【図5】携帯電話装置の制御部が実行する制御内容を示
すフローチャート
【図6】サービス制御局が実行する制御内容を示すフロ
ーチャート
【図7】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図8】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【符号の説明】
図面中、1は携帯電話装置(通信装置)、2は制御部
(制御手段、着信切断手段)、18はPDC通信網(通
信網)、19はPHS公衆通信網(通信網)、20はP
HS自営通信網(通信網)、21は公衆通信網(通信
網)、22は統合通信網、23はサービス制御局(着信
要求切替手段、着信切替手段)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 浩志 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 山崎 徹 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 井上 彰 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5K024 AA61 CC11 GG03 5K067 AA41 BB04 BB08 EE04 EE16 GG11 HH11 JJ61 9A001 CC05 HH34 JJ12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信方式が互いに異なる複数の通信網が
    混在して統合通信網が構築されていると共に、この統合
    通信網に簡易型携帯電話システム(PHS)自営通信網
    が含まれてなり、通信装置が前記統合通信網を通じて通
    信可能に構成されてなる通信システムにおいて、 前記通信装置は、 前記PHS自営通信網に位置登録していることを条件と
    して前記統合通信網に着信切替信号を送信させる制御手
    段を備えてなり、 前記統合通信網は、 他の通信装置が発信したことに応じて前記PHS自営通
    信網以外の他の通信網から前記通信装置への着信要求が
    発生したときには、前記通信装置から送信された着信切
    替信号を受信したことを条件として前記PHS自営通信
    網から前記通信装置へ着信するように当該着信要求を切
    替える着信要求切替手段を備えてなることを特徴とする
    通信システム。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記着信切替信号を送信させるか否かを設定可能に構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 通信方式が互いに異なる複数の通信網が
    混在して統合通信網が構築されていると共に、この統合
    通信網に簡易型携帯電話システム(PHS)自営通信網
    が含まれてなり、通信装置が前記統合通信網を通じて通
    信可能に構成されてなる通信システムにおいて、 前記通信装置は、 他の通信装置が発信したことに応じて前記PHS自営通
    信網以外の他の通信網から着信したときには、前記PH
    S自営通信網に位置登録していることを条件として前記
    統合通信網に着信切替信号を送信させる制御手段を備え
    てなり、 前記統合通信網は、 前記通信装置から送信された着信切替信号を受信したと
    きには、前記PHS自営通信網以外の他の通信網から前
    記通信装置への着信を切断すると共に、当該他の通信装
    置の発信に対して前記PHS自営通信網から前記通信装
    置へ着信するように着信を切替える着信切替手段を備え
    てなることを特徴とする通信システム。
  4. 【請求項4】 前記着信切替手段は、 前記PHS自営通信網から前記通信装置へ着信するよう
    に着信を切替えたときには、前記他の通信装置に報知信
    号を送信させることを特徴とする請求項3記載の通信シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 通信方式が互いに異なる複数の通信網が
    混在して統合通信網が構築されていると共に、この統合
    通信網に簡易型携帯電話システム(PHS)自営通信網
    が含まれてなり、通信装置が前記統合通信網を通じて通
    信可能に構成されてなる通信システムにおいて、 前記通信装置は、 他の一つの通信装置が発信したことに応じて前記PHS
    自営通信網および前記PHS自営通信網以外の他の通信
    網から同時に着信したときには、当該PHS自営通信網
    以外の他の通信網からの着信を切断する着信切断手段を
    備えてなることを特徴とする通信システム。
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