JP2000236285A - Cdma無線受信機 - Google Patents

Cdma無線受信機

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JP2000236285A
JP2000236285A JP3754199A JP3754199A JP2000236285A JP 2000236285 A JP2000236285 A JP 2000236285A JP 3754199 A JP3754199 A JP 3754199A JP 3754199 A JP3754199 A JP 3754199A JP 2000236285 A JP2000236285 A JP 2000236285A
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demodulation
digital signal
mixer
radio receiver
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JP3754199A
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Mariko Matsumoto
眞理子 松本
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NEC Corp
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CDMA無線受信機において消費電力を低減
する。 【解決手段】 直交復調と拡散復調を行うCDMA無線
受信機において、アナログフィルタ101からの出力を
A/D変換器102によりデジタル信号120に変換し
てからディジタル信号処理部104に入力することによ
り従来は2つ必要であったA/D変換器を1つのA/D
変換器102のみとし消費電力を低減する。さらに、直
交復調・拡散復調部105において直交復調と拡散復調
を同時に行うことにより消費電力の大きいアナログミキ
サを必要とせず消費電力が低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交変調および拡
散変調された信号を受信して復調するためのCDMA無
線受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動通信システムに用いられる通
信方式として、干渉や妨害に強いCDMA(符号分割多
元接続:Code Division Multipl
e Access)通信方式が注目されている。このC
DMA通信方式とは、送信側では送信したい信号を拡散
コードにより拡散して送信し、受信側ではその拡散コー
ドと同一の拡散コードを用いて逆拡散を行うことにより
元の信号を得る通信システムである。
【0003】ここで、情報として伝達する信号をシンボ
ルといい、このシンボルの伝送速度をシンボルレートと
いう。そして、このシンボルを拡散するための拡散コー
ドの伝送速度であるチップレートは、通常シンボルレー
トの数十倍から数百倍となっている。ここで、チップと
は拡散コードを構成しているデータの単位である。
【0004】このようなCDMA方式を用いた通信シス
テムにおいて、変調方式としてQPSK(Quadra
ture Phase Shift Keying)変
調方式を用いた従来のCDMA無線受信機の一部を図6
に示す。
【0005】このCDMA無線受信機は、送信機からの
信号を無線部により受信して、ダウンコンバージョンす
ることにより周波数fIFのアナログ入力信号118に変
換した後に直交復調および拡散復調して出力データ13
1を得ている。
【0006】そして、この従来のCDMA無線受信機
は、アナログ入力信号118の帯域を制限するためのア
ナログフィルタ101と、直交復調部606と、A/D
変換器601、602と、発振器603と、ディジタル
信号処理部604とを有している。
【0007】直交復調部606は、アナログフィルタ1
01により帯域制限された信号を直交復調するためのも
のであり、アナログミキサ607、610と、発振器6
09、610とから構成されている。
【0008】発振器609、610は、位相がπ/2だ
け異なるsinωt、cosωtの信号をそれぞれ生成
し出力している。アナログミキサ607、608は、発
振器609、610により生成された信号とアナログフ
ィルタ101により帯域制限された信号との乗算を行う
ことによりアナログのI信号、Q信号をそれぞれ生成し
ている。
【0009】発振器603は、クロック周波数fsの信
号を生成して出力している。A/D変換器601、60
2は、それぞれアナログのI信号、Q信号をサンプリン
グ周波数fsでサンプリングすることによりディジタル
信号に変換して出力している。ここで、図6には示され
ていないが、アナログのI信号、Q信号がA/D変換機
601、602に入力される際には通常それぞれLPF
(Low PassFilter)を介してから入力さ
れる。
【0010】信号処理部604は、拡散復調部605
と、ベースバンド復調部115と、次段信号処理部11
6と、制御部117とから構成されている。
【0011】また、拡散復調部605は、拡散コード発
生部112と、ミキサ611、612とから構成されて
いる。
【0012】拡散コード発生部112は、制御部117
により指示された、逆拡散を行うための拡散コードを発
生させて出力している。ミキサ611は、A/D変換器
601から出力されたディジタル信号であるI信号と、
拡散コード発生部112により生成された拡散コードと
の乗算を行なっている。ミキサ612は、A/D変換器
602から出力されたディジタル信号であるQ信号と、
拡散コード発生部112により生成された拡散コードと
の乗算を行なっている。
【0013】復調部115は、逆拡散されたI信号、Q
信号を入力しQPSK復調を行なっている。次段信号処
理部116は、ベースバンド復調部115により復調さ
れた信号に対して、デコード等の信号処理を行うことに
より音声データ、映像データ、FAXデータ、PCデー
タ等の出力データ131を得ている。
【0014】制御部117は、拡散コード発生部112
における複数の拡散コードからの拡散コードの選択や受
信信号と拡散コードの同期等の動作を行うとともに次段
信号処理部116に対する処理等を行なっている。
【0015】この従来のCDMA無線受信機では、アナ
ログ入力信号118はアナログフィルタ101で帯域制
限され、直交復調部606により直交復調された後に、
A/D変換機601、602によりアナログ信号からデ
ィジタル信号に変換される。そして、ディジタル信号に
変換されたI、Q信号は拡散復調部605において拡散
復調され、ベースバンド復調部115、次段信号処理部
116により処理された出力データ131として出力さ
れる。
【0016】CDMA通信方式においては、送信機から
送信される信号は拡散変調されているため、FDMA通
信方式に比べ1チャネルの周波数帯域が広くなってい
る。そのため、CDMA波を受信するCDMA無線受信
機では、そのA/D変換器には高いサンプリング周波数
が要求され、この高いサンプリング周波数によって、A
/D変換器が消費する消費電力は非常に大きなものにな
る。そして、図6に示した従来のCDMA無線受信機で
は、2つのA/D変換器601、602を必要とするた
め、CDMA無線受信機全体の消費電力が大きなものと
なっている。
【0017】また、従来のCDMA無線受信機では、直
交復調を行うために直交復調部606においてアナログ
信号どうしの乗算が行われ、拡散復調を行うために拡散
復調部605においてディジタル信号どうしの乗算が行
なわている。そして、アナログ信号どうしの乗算を行う
アナログミキサ607、608は、ディジタル信号どう
しの乗算を行うディジタルのミキサ611、612と比
較して大きな電力を消費する。図6に示した従来のCD
MA無線受信機では、2つのアナログミキサ607、6
08を必要とするためCDMA無線受信機全体の消費電
力が大きくなってしまっている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のCDM
A無線受信機では、直交復調および拡散復調を行うため
に、2つのA/D変換器を必要とするともにアナログミ
キサを必要とするため消費電力が大きいという問題点が
あった。
【0019】本発明の目的は、消費電力を低減したCD
MA無線受信機を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のCDMA無線受信機は、直交変調および拡
散変調された信号を受信して復調するためのCDMA無
線受信機であって、受信信号をA/D変換してディジタ
ル信号とするA/D変換器と、前記ディジタル信号をデ
ィジタル信号処理することにより直交復調と拡散復調を
同時に行うディジタル信号処理部とを有している。
【0021】また、本発明のCDMA無線受信機は、前
記ディジタル信号処理部が、前記ディジタル信号に対し
てある所定のデータを乗算することにより直交復調と拡
散復調を同時に行ないI信号、Q信号とする直交復調・
拡散復調部を有している。
【0022】さらに、本発明のCDMA無線受信機は、
前記直交復調・拡散復調部が、拡散復調を行うための拡
散コードを発生する拡散コード発生部と、(1、0、−
1、0)の信号を繰り返し生成して出力する(1、0、
−1、0)発生器と、(0、1、0、−1)の信号を繰
り返し生成して出力する(0、1、0、−1)発生器
と、前記拡散コードと(1、0、−1、0)の信号とを
乗算する第1のミキサと、前記拡散コードと(0、1、
0、−1)の信号とを乗算する第2のミキサと、前記第
1のミキサの出力と前記ディジタル信号とを乗算し、I
信号として出力する第3のミキサと、前記第2のミキサ
の出力と前記ディジタル信号とを乗算し、Q信号として
出力する第4のミキサとから構成されている。
【0023】本発明では、アナログの受信信号をA/D
変換した後に、ディジタル信号処理部において、直交復
調と拡散復調を同時に行うことによって、無線部で拡散
復調してI、Q変換してからA/D変換する場合に比べ
て、A/D変換器を1つしか必要としないとともに、拡
散復調と直交復調を同時に行うことによってアナログミ
キサを不要として低電力化を実現することができる
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施
形態のCDMA無線受信機の構成を示すブロック図であ
る。図6中と同一の符号が付された構成要素は同一の構
成要素を示す。
【0025】図1を参照すると、本実施形態のCDMA
無線受信機は、アナログフィルタ101と、A/D変換
器102と、A/D変換器102に周波数fsのサンプ
リングクロックを供給する発振器103と、ディジタル
信号処理部104とを有する。
【0026】A/D変換器102は、発振器102から
のサンプリングクロックに基づいて、アナログフィルタ
101により帯域制限された周波数fIFの信号をA/D
変換することによりディジタル信号120を生成して出
力している。ここで、発振器102により生成されるサ
ンプリングクロックの周波数fsはfIFの4倍となって
いて、4倍のオーバーサンプリングが行われている。
【0027】デジタル信号処理部104は、A/D変換
器102から受けたディジタルデータ120を直交復調
及び拡散復調する直交復調・拡散復調部105と、ベー
スバンド復調部115と、次段信号処理部116と、制
御部117とから構成されている。
【0028】デジタル信号処理部104は、ソフトウェ
アで実現する場合は、DSPまたはCPUと、ROMと
RAMとで構成し、ハードウェアで実現する場合は、ゲ
ートアレイまたはFPGA(Field Progra
mmable LogicArray)などのロジック
で構成してもよい。
【0029】また、直交復調・拡散復調部105は、ミ
キサ106、107、108、109と、拡散コード発
生器112と、(1、0、−1、0)発生器110と、
(0、1、0、−1)発生器111とで構成されてい
る。
【0030】(1、0、−1、0)発生器110は、
1、0、−1、0の信号を繰り返し発生して出力し、
(0、1、0、−1)発生器111は、0、1、0、−
1の信号を繰り返し発生して出力している。
【0031】ミキサ108は、拡散コード発生部112
により生成された拡散コードと(1、0、−1、0)発
生器110により生成された1、0、−1、0の信号と
を乗算して、その乗算結果を出力している。
【0032】ミキサ109は、拡散コード発生部112
により生成された拡散コードと(0、1、0、−1)発
生器110により生成された0、1、0、−1の信号と
を乗算して、その乗算結果を出力している。
【0033】ミキサ106は、ディジタル信号120と
ミキサ108からの出力とを乗算し、その乗算結果をI
信号126として出力している。
【0034】ミキサ107は、ディジタル信号120と
ミキサ109からの出力とを乗算し、その乗算結果をQ
信号127として出力している。
【0035】次に、本実施形態のCDMA無線受信機の
動作について図1を参照して説明する。
【0036】アナログ入力信号118は、拡散変調され
た信号であり、まずアナログフィルタ101によって帯
域制限される。
【0037】次に、帯域制限された信号は、発振器10
3で発生されたサンプリング周波数fsのサンプリング
クロックによって、A/D変換器102においてサンプ
リングされ、量子化される。このとき、サンプリング周
波数fsは、アナログフィルタ101によって帯域制限
された信号の中心周波数fIFの4倍の周波数である。A
/D変換器102によってサンプリングされたディジタ
ル信号120(データレートfs)は、デジタル信号処
理部104に入力される。
【0038】拡散コード発生部112は、制御部117
の指示に基づき、拡散変調された信号を逆拡散して拡散
復調するための拡散コードを生成して出力する。
【0039】(1、0、−1、0)発生器110、
(0、1、0、−1)発生器111により生成された、
(1、0、−1、0)の信号及び(0、1、0、−1)
の信号は、周波数fs/4の、π/2位相のずれたアナ
ログ信号と同等であり、これらの信号とディジタル信号
120と乗算することによって直交復調を行うことがで
きる。直交変調されたディジタル信号に(1、0、−
1、0)及び(0、1、0、−1)の信号を乗算するこ
とにより、簡易に直交復調を行えることは既存技術であ
る。
【0040】本実施形態においては、直交復調・拡散復
調部105は、直交復調を行うために入力信号の中心周
波数fIFと同じ周波数の、π/2位相のずれた(1、
0、−1、0)の信号及び(0、1、0、−1)信号を
乗算することと、拡散コードの乗算を同時に行う。つま
り、ミキサ108、109で、拡散コード発生部112
により生成された拡散コードと、周波数fIFの、位相が
π/2位相だけずれた(1、0、−1、0)の信号及び
(0、1、0、−1)信号とを、各々乗算しておき、そ
れをディジタル信号120と、ミキサ106、107に
おいて乗算することにより、逆拡散されたI、Q信号で
ある126、127を得る。
【0041】直交復調後のI、Q信号126、127
は、ベースバンド復調部115に入力されて復調が行わ
れ、次段信号処理部116において、音声データ、映像
データ、FAXデータ、PCデータ等の出力データ13
1に変換される。
【0042】次に、本実施形態のCDMA無線受信機に
おける直交復調・拡散復調部105の各部における信号
波形を図2(a)〜(g)および図3(a)〜(g)に
示す。図2(a)〜(g)はfs=ftipの場合であ
り、図3(a)〜(g)はfs=2ftipの場合であ
る。
【0043】本実施形態において、図2(a)はディジ
タル信号120を示していて、D0〜D12はディジタ
ル信号120のデータ列を示す。図2(b)は、(1、
0、−1、0)発生器110の出力を表し、図2(c)
は、(0、1、0、−1)発生器111の出力を示す。
図中の波線は、周波数fs/4のsin、cos波であ
り、この図より、(1、0、−1、0)の信号および
(0、1、0、−1)は、fs/4のsin、cos波
を、fsのサンプリングレートで、サンプリングしたも
のと同等であることが分かる。本実施形態においては、
ディジタル信号120の中心周波数fIFは、fs/4で
あることから、これらの信号をディジタル信号120と
乗算することによって直交復調を行ない、I、Q信号を
得ることができる。
【0044】図2(d)は、拡散コード発生部112に
より生成される拡散コードの一部を示したものである。
図2においては、拡散コードのチップレートftipは、
A/D変換器102のサンプリング周波数fsと等し
い。図2(e)、図2(f)は、上記で説明した図2
(b)、図2(c)と図2(d)の信号を各々乗算した
信号波形を示したものであり、図1中におけるミキサ1
08、109から出力される信号である。
【0045】図2(g)は、図2(a)に示したディジ
タル信号120のデータ列D0〜D12が、直交復調及
び拡散復調後のI、Q信号126、127として出力さ
れるときの、データの行き先を示す。つまり、D0はI
データとして、D1は、−1を掛けてQデータとして出
力されることになる。
【0046】図2(a)〜図2(g)からわかるよう
に、これらの信号の関係は拡散復調・直交復調する信号
に関係無く一定であり、予め計算しておくことができる
ことがわかる。
【0047】このように、本実施形態の直交復調・拡散
復調部105においては、極めて単純に、ディジタル信
号120に対して、−1、0、1を選択して乗算するこ
とのみの動作でI信号126、Q信号127が得られる
ことが分かる。
【0048】図3(a)〜図3(g)はfs=2ftip
の場合の直交復調・拡散復調部105における各部の波
形を示したものである。
【0049】図3(a)〜図3(c)は、図2(a)〜
図2(c)と同じ信号波形を示している。
【0050】図3(d)は、拡散コード発生部112に
より生成される拡散コードの一部を示したものである。
図3においては、拡散コードのチップレートftipは、
A/D変換器102のサンプリング周波数の半分の周波
数であるfs/2となっている。図3(e)、図3
(f)は、上記で説明した図3(b)、図3(c)と図
3(d)の信号を各々乗算した信号波形を示したもので
あり、図1中におけるミキサ108、109から出力さ
れる信号である。
【0051】図3(g)は、図3(a)に示したディジ
タル信号120のデータ列D0〜D12が、直交復調及
び拡散復調後のI、Q信号126、127として出力さ
れるときの、データの行き先を示す。つまり、D0は−
1を乗算してIデータとして、D1は、−1を乗算して
Qデータとして出力されることになる。
【0052】図3(a)〜図3(g)からわかるよう
に、これらの信号の関係は拡散復調・直交復調する信号
に関係無く一定であり、予め計算しておくことができる
ことがわかる。
【0053】このように、A/D変換器105のサンプ
リング周波数fsが、拡散コードのチップレートftip
の2倍である場合も、極めて単純に、ディジタル信号1
20に対して、−1、0、1を選択して乗算することの
みの動作でI信号126、Q信号127が得られること
が分かる。このことにより、サンプリング周波数fsが
tipの整数倍であるときには同様のことが言えること
が分かる。
【0054】図2(g)、図3(g)において説明した
ように、図1における直交復調・拡散復調部105は、
極めて単純に、ディジタル信号120に対して、−1、
0、1を選択して乗算することのみの動作でI信号12
6、Q信号127が得られる。この直交復調・拡散復調
部105の動作を概念的に説明するためのブロック図を
図4に示す。
【0055】図4を参照すると、直交復調・拡散復調部
105は、インバータ401と、スイッチ402とを有
する。
【0056】インバータ401は、ディジタル信号12
0の−1倍の信号をスイッチ402に出力している。ス
イッチ402は、ディジタル信号120とディジタル信
号120を−1倍したインバータ401からの信号のど
ちらかの選択、またはどちらの信号も出力しないことに
よりディジタル信号120に1、0、−1を乗算して、
それぞれI信号126、Q信号127として出力する。
スイッチ402が行う選択のロジックは、図1に示した
ミキサ106、107において行われるものである。
【0057】予め算出しておいた図2(g)または図3
(g)の関係を用いてスイッチ402を切り替えること
によって、受信中の動作が軽減されることが分かる。
【0058】次に、図5を参照して、アナログフィルタ
101を通過した後の信号の周波数fIFと、A/D変換
後の信号であるディジタル信号120の周波数関係を説
明する。
【0059】図5(a)はアナログフィルタ101から
出力された信号の周波数fIFがサンプリング周波数fs
の1/4倍である場合であり、図5(b)はアナログフ
ィルタ101から出力された信号の周波数fIFがサンプ
リング周波数fsの5/4倍である場合である。
【0060】図5(a)に示す場合には、図1のアナログ
フィルタ101は、図5(a)に示すようなローパスフ
ィルタ特性を持つ。
【0061】図5(b)は、図1における信号119の
周波数であるfIFが、サンプリング周波数fsの5/4
倍である場合を示す。このとき、図1のアナログフィル
タ101は、図5(b)のバンドパスフィルタ帯域の帯
域を持ち、アンダーサンプリングの効果によって、A/
Dサンプリング後の信号120では、中心信号周波数
は、折り返って、fs/4となる。同様にして、図1に
おける信号119の周波数であるfIFが、サンプリング
周波数fsの3/4倍、7/4倍である場合でも、中心
信号周波数は、fs/4となる。従って、A/D入力す
る信号周波数が、A/D変換器のサンプリング周波数の
(1/4)*i倍(i:奇数)である場合は、本実施形
態で述べてきた方法を用いることが出来る事が分かる。
【0062】また、A/D入力する信号周波数が、A/
D変換器のサンプリング周波数の(1/4)*m倍
(m:偶数)である場合にも本実施形態で述べてきた方
法を用いることが可能である。
【0063】上記で説明したように、本実施形態のCD
MA無線受信機を用いるためには、A/D入力する信号
周波数fIFが、A/D変換器102のサンプリング周波
数fsの(1/4)*k倍(k:整数)であり、A/D
変換器102のサンプリング周波数fsが、拡散コード
のチップレートの整数倍であることが条件となる。
【0064】本実施形態では、拡散復調するための拡散
コードと、直交復調するための(1、0、−1、0)信
号および(0、1、0、−1)信号との乗算を行ない、
得られた信号をディジタル信号120に乗算することに
より拡散復調と直交復調を同時に行なっていたが、本発
明はこのような場合に限定されるものではなく、拡散コ
ードと、(1、0、−1、0)発生器110または、
(0、1、0、−1)発生器111から出力される信号
とを乗算した信号をを予め記憶しておき、その記憶され
ている信号とディジタル信号120とを乗算することに
より拡散復調と直交復調を同時に行なうようにしてもよ
い。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のCDMA
無線受信機は、A/D変換器を1つしか必要とせず、ア
ナログミキサおよびLPFを不要とすることにより消費
電力を低減することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のCDMA無線受信機の構
成の一部を示すブロック図である。
【図2】図1中における直交復調・拡散復調部105
の、fs=ftipの場合の動作を説明する図である。
【図3】図1中における直交復調・拡散復調部105
の、fs=2ftipの場合の動作を説明する図である。
【図4】図1中における直交復調・拡散復調部105の
動作を概念的に説明するためのブロック図である。
【図5】図5(a)はアナログフィルタ101から出力
された信号の周波数fIFがサンプリング周波数fsの1
/4倍である場合の、A/D変換後のディジタル信号1
20の周波数を示す図、図5(b)はアナログフィルタ
101から出力された信号の周波数fIFがサンプリング
周波数fsの5/4倍である場合の、A/D変換後のデ
ィジタル信号120の周波数を示す図である。
【図6】従来のCDMA無線受信機の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
101 アナログフィルタ 102 A/D変換器 103 発振器 104 ディジタル信号処理部 105 直交復調・拡散復調部 106〜1109 ミキサ 110 (1、0、−1、0)発生器 111 (0、1、0、−1)発生器 112 拡散コード発生部 115 ベースバンド復調部 116 次段信号処理部 117 制御部 118 アナログ入力信号 120 ディジタル信号 126 I信号 127 Q信号 131 出力データ 401 インバータ 402 スイッチ 601、602 A/D変換器 604 ディジタル信号処理部 605 拡散復調部 606 直交復調部 607、608 アナログミキサ 609、610 発振器 611、612 ミキサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月10日(2000.4.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 前記直行復調と拡散復調を同時に行う手
が、 拡散復調を行うための拡散コードを発生する拡散コード
発生部と、 (1、0、−1、0)の信号を繰り返し生成して出力す
る(1、0、−1、0)発生器と、 (0、1、0、−1)の信号を繰り返し生成して出力す
る(0、1、0、−1)発生器と、 前記拡散コードと(1、0、−1、0)の信号とを乗算
する第1のミキサと、 前記拡散コードと(0、1、0、−1)の信号とを乗算
する第2のミキサと、 前記第1のミキサの出力と前記ディジタル信号とを乗算
し、I信号として出力する第3のミキサと、 前記第2のミキサの出力と前記ディジタル信号とを乗算
し、Q信号として出力する第4のミキサとから構成され
ている請求項記載のCDMA無線受信機。
【請求項】 前記ディジタル信号処理部が、 前記拡散コード発生部が生成する拡散コードの種類の選
択および前記ディジタル信号と拡散コードとの同期制御
を行なっている制御部をさらに有する請求項記載のC
DMA無線受信機。
【請求項】 前記直行復調と拡散復調を同時に行う手
が、 拡散復調を行うための拡散コードと(1、0、−1、
0)の信号を乗算したデータを記憶しておく第1の記憶
手段と、 拡散復調を行うための拡散コードと(0、1、0、−
1)の信号を乗算したデータを記憶しておく第2の記憶
手段と、 前記第1の記憶手段に記憶されているデータと前記ディ
ジタル信号とを乗算し、I信号として出力する第1のミ
キサと、 前記第2の記憶手段に記憶されているデータと前記ディ
ジタル信号とを乗算し、Q信号として出力する第2のミ
キサとから構成されている請求項記載のCDMA無線
受信機。
【請求項】 前記ディジタル信号処理部が、 逆拡散されたI信号、Q信号を入力しQPSK復調を行
なうためのベースバンド復調部と、 前記ベースバンド復調部により復調された信号に対して
信号処理を行うことにより出力データを得るための次段
信号処理部とをさらに有している請求項1からのいず
れか1項記載のCDMA無線受信機。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交変調および拡散変調された信号を受
    信して復調するためのCDMA無線受信機であって、 受信信号をA/D変換してディジタル信号とするA/D
    変換器と、 前記ディジタル信号をディジタル信号処理することによ
    り直交復調と拡散復調を同時に行うディジタル信号処理
    部とを有するCDMA無線受信機。
  2. 【請求項2】 前記ディジタル信号処理部が、 前記ディジタル信号に対してある所定のデータを乗算す
    ることにより直交復調と拡散復調を同時に行ないI信
    号、Q信号とする直交復調・拡散復調部を有する請求項
    1記載のCDMA無線受信機。
  3. 【請求項3】 前記所定のデータが、 拡散復調を行うための拡散コードと、(1、0、−1、
    0)の信号が繰り返された信号および(0、1、0、−
    1)の信号が繰り返された信号とをそれぞれ掛け合わせ
    た結果により得られるデータである請求項2記載のCD
    MA無線受信機。
  4. 【請求項4】 前記直交復調・拡散復調部が、 拡散復調を行うための拡散コードを発生する拡散コード
    発生部と、 (1、0、−1、0)の信号を繰り返し生成して出力す
    る(1、0、−1、0)発生器と、 (0、1、0、−1)の信号を繰り返し生成して出力す
    る(0、1、0、−1)発生器と、 前記拡散コードと(1、0、−1、0)の信号とを乗算
    する第1のミキサと、 前記拡散コードと(0、1、0、−1)の信号とを乗算
    する第2のミキサと、 前記第1のミキサの出力と前記ディジタル信号とを乗算
    し、I信号として出力する第3のミキサと、 前記第2のミキサの出力と前記ディジタル信号とを乗算
    し、Q信号として出力する第4のミキサとから構成され
    ている請求項2記載のCDMA無線受信機。
  5. 【請求項5】 前記ディジタル信号処理部が、 前記拡散コード発生部が生成する拡散コードの種類の選
    択および前記ディジタル信号と拡散コードとの同期制御
    を行なっている制御部をさらに有する請求項4記載のC
    DMA無線受信機。
  6. 【請求項6】 前記直交復調・拡散復調部が、 拡散復調を行うための拡散コードと(1、0、−1、
    0)の信号を乗算したデータを記憶しておく第1の記憶
    手段と、 拡散復調を行うための拡散コードと(0、1、0、−
    1)の信号を乗算したデータを記憶しておく第2の記憶
    手段と、 前記第1の記憶手段に記憶されているデータと前記ディ
    ジタル信号とを乗算し、I信号として出力する第1のミ
    キサと、 前記第2の記憶手段に記憶されているデータと前記ディ
    ジタル信号とを乗算し、Q信号として出力する第2のミ
    キサとから構成されている請求項2記載のCDMA無線
    受信機。
  7. 【請求項7】 前記ディジタル信号処理部が、 逆拡散されたI信号、Q信号を入力しQPSK復調を行
    なうためのベースバンド復調部と、 前記ベースバンド復調部により復調された信号に対して
    信号処理を行うことにより出力データを得るための次段
    信号処理部とをさらに有している請求項1から6のいず
    れか1項記載のCDMA無線受信機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002049228A1 (en) * 2000-12-13 2002-06-20 Advanced Communications Technologies (Australia) Pty Ltd A method of quadrature spreading
US7880656B2 (en) 2007-10-11 2011-02-01 Samsung Electronics Co., Ltd. RF chip including shared converter and transceiver including the RF chip

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