JP2000235398A - 復号装置および方法、並びに記録媒体 - Google Patents

復号装置および方法、並びに記録媒体

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JP2000235398A
JP2000235398A JP11347002A JP34700299A JP2000235398A JP 2000235398 A JP2000235398 A JP 2000235398A JP 11347002 A JP11347002 A JP 11347002A JP 34700299 A JP34700299 A JP 34700299A JP 2000235398 A JP2000235398 A JP 2000235398A
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Yoshiaki Oikawa
芳明 及川
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の入力信号を復号する復号装置の構成を
小さくする。 【解決手段】 符号列分解器12に入力された符号列
は、対応するチャンネルの信号成分復号器13−1乃至
13−5に入力される。信号成分復号器13により復号
された信号成分は、加算器21に入力され、加算され
る。加算された信号成分は、逆スペクトル変換器22に
より逆スペクトル変換され、出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は復号装置および方
法、並びに記録媒体に関し、特に、信号周波数成分を加
え合わせてから周波数時間変換することにより、回路規
模を小さくするのに適した復号装置および方法、並びに
記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】音響データの符号化方式として、例え
ば、時間軸の信号を所定時間単位でフレーム化して、こ
のフレーム毎の時間軸の信号を周波数軸上の信号に変化
(スペクトル変換)して複数の周波数領域に分割し、各
帯域毎に符号化する変換符号化方式や、時間軸上の音響
データをフレーム化せずに、複数の周波数帯域に分割し
て符号化するいわゆる帯域分割符号化方式(サブバンド
コーディング)などをあげることができる。
【0003】また、上述した変換符号化方式や帯域分割
符号化方式とを組み合わせた符号化方式も提案されてい
る。このような場合、上述した帯域分割符号化方式で帯
域分割が行なわれた後、各帯域毎の信号が周波数軸上の
信号にスペクトル変換され、このスペクトル変換された
信号毎に符号化される。
【0004】上述した帯域分割復号化方式に使用される
帯域分割フィルタとしては、例えば、ポリフェーズクワ
ドラチェアフィルタ(PQF)がある。このPQFは、
信号を等しい幅の複数の帯域に分割する際、一度に分割
し、分割された帯域を後に合成する際、いわゆるエリア
シングが発生しないことが特徴である。
【0005】また、上述したスペクトル変換としては、
例えば、入力音響データを所定の単位時間でフレーム化
し、フレーム毎に離散フーリエ変換(DFT)、離散コ
サイン変換(DCT)、またはモディファイド離散コサ
イン変換(MDCT)などを行うことで、時間軸の信号
を周波数軸の信号に変換する。
【0006】このように、フィルタやスペクトル変換に
より、帯域毎に分割された信号を量子化することによ
り、量子化雑音が発生する帯域を制御することができ、
換言すれば、マスキング効果などの性質を利用して聴覚
的により高能率の符号化を行うことができる。また量子
化を行う前に、各帯域毎に信号成分の絶対値の最大値で
正規化を行うようにすれば、さらに高能率な符号化を行
うことができる。
【0007】周波数帯域に分割された各周波数成分(以
下、スペクトル成分と記述する)を量子化する場合の周
波数分割幅としては、例えば、人間の聴覚特性を考慮し
た帯域幅が用いられる。すなわち、一般に広域ほど帯域
幅が広くなるような臨海帯域(クリティカルバンド)と
呼ばれる帯域幅で、音響データを複数(例えば、25バ
ンド)に分割する。このときの帯域毎のデータを符号化
する際、各帯域毎に所定のビット配分、或いは、各帯域
毎に適応的なビット割り当て(ビットアロケーション)
による符号化が行われる。例えば、上述したMDCT処理に
より得られた係数データをビットアロケーションにより
符号化する際、各フレーム毎のMDCT処理により得られる
各帯域毎のMDCT係数データに対して、適応的な割り当て
ビット数で符号化が行われる。
【0008】ビット配分の方式としては、例えば、帯域
毎の信号の大きさを基に、ビット割り当てを行う。この
方式では、量子化雑音スペクトルが平坦となり、雑音の
エネルギが最小となるが、マスキング効果が利用されて
いないため、聴覚的に最適になるとは限らない。
【0009】また、他のビット配分の方式として、聴覚
マスキングを用いて、帯域毎に必要な信号対雑音比を得
て、固定的なビット割り当てを行う方式がある。この方
式では、例えば、サイン波入力で特性を測定する場合で
も、ビット割り当てが固定的になるため、特性値がそれ
ほど良い値とはならない場合があった。
【0010】これらのビット配分の際の問題を解決する
ために、ビット割り当てに使用できる全ビットを、各帯
域毎、或いは、各帯域をさらに小分割したブロック毎
に、予め設定された固定の割り当てパターン分と、各ブ
ロック内の信号の大きさに依存したビット配分を行う分
とに分割して使用するとともに、その分割比を入力信号
に関係する信号に依存させ、例えば、信号のスペクトル
分布が滑らかなときほど、固定の割り当てビットのパタ
ーン分への分割比を大きくするような高能率符号化方式
が提案されている。
【0011】この方式によれば、例えば、サイン波入力
のような特定のスペクトル成分にエネルギを集中する場
合、そのスペクトル成分を含むブロックに対して多くの
ビットを割り当てるようにすることにより、全体の信号
対雑音比を改善することができる。一般に急峻なスペク
トル分布をもつ信号に対する人の聴覚は、極めて敏感で
あり、このような方式を用いることで、信号対雑音比を
改善することは、測定上の数値を向上させるばかりでは
なく、聴覚上の音質を改善するのに有効である。
【0012】ビット割り当ての方式に関しては上述した
方式以外にも、種々の方式が提案されており、さらに聴
覚に関するモデルが精緻化されている。
【0013】ここで、時間領域のデジタルオーディオ信
号のような波形要素(サンプルデータ)からなる波形信
号をスペクトル変換する方式として、上述したDFTや
DCTを使用した場合、例えば、M個のサンプルデータ
毎にブロックを構成し、このブロック毎にDFTやDC
Tのスペクトル変換を施すことになる。このようなブロ
ックに対してスペクトル変換を行うと、M個の独立した
実数データ(DFTの係数データ、或いはDCTの係数
データ)が得られる。このようにして得られたM個の実
数データは量子化され、符号化されて符号化データとさ
れる。
【0014】このようにして、符号化された符号化デー
タを復号化して再生波形信号を生成する場合、上述した
符号化データを復号化し、逆量子化し、得られた実数デ
ータに対して、符号化時のブロックに対応するブロック
毎に逆DFTや逆DCTによる逆スペクトル変換を施す
ことにより波形要素信号を得て、この波形要素信号から
なるブロックを接続することで、波形信号を生成する。
【0015】生成された波形信号は、ブロックの接続の
際の接続歪みが残り、聴覚上好ましくない場合がある。
このようなブロック間の接続歪みを軽減するために、符
号化する際、DFTやDCTを使用したスペクトル変換
を行うとき、両隣に位置するブロックで、それぞれM1
個ずつのサンプルデータをオーバラップさせてスペクト
ル変換を施す。
【0016】しかしながら、両隣に位置するブロック
を、それぞれM1個ずつのサンプルデータをオーバラッ
プさせてスペクトル変換を行った場合、平均して(M−
M1)個のサンプルデータに対して、M個の実数データ
が得られることになり、実際にスペクトル変換に用いた
サンプルデータの数よりも、スペクトル変換により得ら
れた実数データの数の方が増加することになる。このよ
うに、サンプルデータ数よりもスペクトル変換によって
得られる実数データ数の方が多いということは、符号化
効率上好ましくない。
【0017】これに対して、デジタルオーディオデータ
信号などのサンプルデータからなる波形信号をスペクト
ル変換する方式として、上述したMDCT処理を使用した場
合、ブロック間の接続歪みを軽減するために、両隣のブ
ロックで、それぞれM個ずつのサンプルデータをオーバ
ラップさせた2M個のサンプルデータを用いて、スペク
トル変換を行い、独立したM個の実数データ(MDCT係数
データ)を得るようにしている。このため、MDCTのスペ
クトル変換では、平均してM個のサンプルデータに対し
て、M個の実数データが得られることになり、上述した
DFTやDCTを使用したスペクトル変換の場合より
も、効率の良い符号化を行うことが可能となる。
【0018】上述したようにMDCT処理によるスペクトル
変換が用いられ、得られた実数データが量子化され、符
号化された符号化データが復号化される場合、符号化デ
ータが復号化され、逆量子化が行なわれ、得られた実数
データに対して逆MDCT処理による逆スペクトル変換が施
され、ブロック内の波形要素が得られ、この得られたブ
ロック内の波形要素が互いに干渉させながら加え合わせ
られることにより、波形信号が再構成される。
【0019】図5は、上述したような方式を用いて、デ
ータの符号化を行う符号化装置の一例の構成のブロック
図を示している。この符号化装置1は、5チャンネル分
の音響データを符号化する。スペクトル変換器2−1乃
至2−5(以下、スペクトル変換器2−1乃至2−5
を、個々に区別する必要がない場合、単にスペクトル変
換器2と記述する。また、他の装置も同様に記述する)
には、符号化される音響データが入力される。スペクト
ル変換器2は、入力された音響データを信号周波数成分
に変換し、それぞれ対応する量子化精度決定器3−1乃
至3−5と正規化量子化器4−1乃至4−5に出力す
る。
【0020】量子化決定器3は、量子化精度情報を、そ
れぞれ対応する正規化量子化器4−1乃至4−5と、符
号列生成器5に出力する。正規化量子化器4は、スペク
トル変換器2から入力された信号周波数成分を、量子化
精度決定部3から入力された量子化精度情報に基づい
て、正規化と量子化を行う。
【0021】正規化量子化器4は、正規化係数情報と符
号化された信号周波数成分を符号列生成器5に出力す
る。符号列生成器5は、量子化精度決定器3−1乃至3
−5と正規化量子化器4−1乃至4−5から、それぞれ
入力された信号から符号列を生成し、出力する。
【0022】図6は、図5に示した符号化装置1の符号
化について説明する図である。スペクトル変換器2に入
力された音響データは、所定の時間フレーム毎に、合計
64個のスペクトル信号成分ESに変換される。これら
の64個のスペクトル信号成分ESは、5つの所定の帯
域b1乃至b5毎にグループにまとめられる(以下、こ
のグループのことを符号化ユニットと記述する)。各符
号化ユニットは、正規化量子化器4により、正規化と量
子化が行われる。
【0023】ここでは、各符号化ユニットの帯域幅は低
域側で狭く、広域側で広くとっている。このようにする
と、聴覚の性質に合った量子化雑音の発生を抑制する事
ができる。図6においては、MDCT(Modified Discrete
Cosine Transform Coding)処理により得られたスペク
トル信号(周波数成分)の絶対値のレベルを、デシベル
値に変換して示している。
【0024】図7は、図5で示した符号化装置1により
生成される符号列を説明する図である。図7に示した符
号列は、図6における5つの符号化ユニットの符号化ユ
ニット情報U1乃至U5から構成されている。符号化ユ
ニット情報U1は、量子化精度情報、正規化係数情報、
および信号成分情報SC1乃至SC8から構成されてい
る。
【0025】量子化精度情報は、量子化精度決定器3か
ら出力された情報であり、正規化係数情報は、正規化量
子化器4から出力された情報である。信号成分情報SC
1乃至SC8は、スペクトル信号ESに対応した情報で
ある。図7に示したように、帯域b1(符号化ユニット
U1)に含まれるスペクトル信号ESは8本なので、そ
れぞれに対応した信号成分情報SCはSC1乃至SC8
の合計8個存在する。符号化ユニットU2乃至U5も、
上述した符号化ユニットU1と同様の構成である。この
ような構成をもつ符号列は、光ディスク等の記録媒体に
記録されたり、伝送路を介して伝送される。ここで、図
7の符号化ユニットU4に示したように、量子化精度情
報が0の場合、この符号化ユニットU4は、実際に符号
化がされないことを示している。
【0026】図8は、符号化装置1により生成された符
号列を復号する復号装置の構成を示すブロック図であ
る。この復号装置11は、5チャンネル分の音響データ
を1チャンネルの音響データとして出力する。符号化装
置1から送信された符号列は、復号装置11の符号列分
解器12に入力される。符号列分解器12は、入力され
た符号列を、まず、5チャンネル分のデータに分解す
る。分解されたチャンネル毎のデータは、それぞれ対応
する信号成分復号器13−1乃至13−5に供給され
る。
【0027】信号成分復号器13は、符号列分解器12
から供給される量子化精度情報、正規化係数情報、およ
び信号成分情報とから信号成分を復号し、それぞれ対応
する逆スペクトル変換器14−1乃至14−5に出力す
る。逆スペクトル変換器14は、入力された信号成分を
逆スペクトル変換することにより、音響データを生成す
る。
【0028】生成された音響データは、加算器15によ
り足し合わされ、出力される。このようにして、5チャ
ンネルの音響データは1チャンネルの音響データとして
出力される。
【0029】図9は、5チャンネルの音響データを2チ
ャンネルの音響データとして出力する復号装置11の構
成を示すブロック図である。図9に示した復号装置11
においては、逆スペクトル変換器14−1と逆スペクト
ル変換器14−2から出力された音響データは加算器1
6−1により足し合わされて出力される。また、逆スペ
クトル変換器14−3乃至14−5から出力された音響
データは、加算器16−2により足し合わされて出力さ
れる。
【0030】5チャンネルの音響データを5つのスピー
カで再生する場合、逆スペクトル変換器14から出力さ
れた音響データは、それぞれ対応するスピーカに出力さ
れる。例えば逆スペクトル変換器14−1から出力され
た音響データは、ユーザの右前方に位置するスピーカ
に、逆スペクトル変換器14−2から出力された音響デ
ータは、ユーザの右後方に位置するスピーカに、それぞ
れ出力される。同様に、逆スペクトル変換器14−3か
らの出力は左前方、逆スペクトル変換器14−4からの
出力は左後方、逆スペクトル変換器14−5からの出力
は中央に、それぞれユーザに対して位置するスピーカに
入力される。
【0031】このように逆スペクトル変換器14−1乃
至14−5から出力される音響データが割り当てられて
いる場合、図9のような構成の復号装置11では、加算
器16−1からの出力はユーザの右前方に位置するスピ
ーカに、加算器16−2からの出力はユーザの左前方に
位置するスピーカに、それぞれ出力されることになり、
このようにすることにより、音響のステレオ再生を実現
している。
【0032】上記の例は、符号化器1に入力する信号
が、復号器11の出力信号を複数のスピーカで再生する
ことを前提とした音響信号である場合を示している。
【0033】これ以外にも、符号化器1への入力信号
を、複数の独立した音響信号(いわゆるオブジェクト。
以下音響オブジェクトと呼ぶ)として符号例を生成し、
当該符号例を受け取った復号器11で、各音響データを
復号化後、所望のスピーカ数のチャンネルに混合するこ
とも行われている。また、当該符号例に、復号化された
各音響データをどのように混合して出力するかの情報を
も持たせることができる。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】上述した復号装置11
では、5つ(右前方、右後方、左前方、左後方、および
中央の各方向に位置するスピーカに対応する)の入力信
号を符号化して生成された符号化列を復号するために
は、5つの信号成分復号装置13と逆スペクトル変換器
14が必要であった。
【0035】また、上述した符号化器1への入力信号を
複数の音響オブジェクトとした場合、音響オブジェクト
の数だけの信号成分復号装置13と逆スペクトル変換器
14が必要であった。
【0036】復号装置11内において、逆スペクトル変
換器14が占める割合は高く、復号装置11内のメモリ
の容量と、演算量は多く必要となる。その結果、多数の
スピーカで再生することを前提とした音響信号が符号化
された場合や、多数の音響オブジェクトが符号化された
場合には、復号装置11全体の回路規模が大きくなると
いう課題があった。
【0037】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、信号周波数成分を加え合わせてから周波数
時間変換するようにし、もって、復号装置の回路規模を
小さくするものである。
【0038】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の復号装
置は、符号列を受信する受信手段と、受信手段により受
信された符号列をm個の信号に分解する分解手段と、分
解手段により分解されたm個の信号から、それぞれの信
号周波数成分を出力する出力手段と、出力手段から出力
されたm個の信号周波数成分を足し合わし、n個の信号
として出力する加算手段と、加算手段により出力された
n個の合成信号周波数成分を、それぞれ周波数時間変換
する変換手段とを備えることを特徴とする。
【0039】請求項3に記載の復号方法は、符号列を受
信する受信ステップと、受信ステップで受信された符号
列をm個の信号に分解する分解ステップと、分解ステッ
プで分解されたm個の信号から、それぞれの信号周波数
成分を出力する出力ステップと、出力ステップから出力
されたm個の信号周波数成分を足し合わせ、n個の信号
として出力する加算ステップと、加算ステップで出力さ
れたn個の合成信号周波数成分を、それぞれ周波数時間
変換する変換ステップとを含むことを特徴とする。
【0040】請求項4に記載の記録媒体は、符号列を取
得する取得ステップと、取得ステップの処理で取得され
た符号列をm個の信号に分解する分解ステップと、分解
ステップの処理で分解されたm個の信号から、それぞれ
の信号周波数成分を出力する出力ステップと、出力ステ
ップの処理で出力されたm個の信号周波数成分を足し合
わせ、n個の信号として出力する加算ステップと、加算
ステップの処理で出力されたn個の合成信号周波数成分
を、それぞれ周波数時間変換する変換ステップとを含む
ことを特徴とする。
【0041】請求項1に記載の復号装置、請求項3に記
載の復号方法、および請求項4に記載の記録媒体におい
ては、取得された符号列がm個の信号に分解され、分解
されたm個の信号から、それぞれの信号周波数成分が出
力され、その出力されm個の信号周波数成分が足し合わ
され、n個の信号とされ、その足し合わされたそれぞれ
の信号に対して、周波数時間変換される。
【0042】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用した復号装
置11の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
図1に示した復号装置11は、図5で示したような構成
をもつ符号化装置1から伝送された符号列を復号する。
すなわち、伝送された5チャンネル分の音響データを1
チャンネルの音響データにして出力する。
【0043】復号装置11の符号列分解器12に入力さ
れた符号列は、各チャンネル毎の符号列に分解され、そ
れぞれ対応する信号成分復号器13−1乃至13−5に
出力される。信号成分復号器13に入力される符号列の
データとしては、量子化精度情報、正規化係数情報、お
よび信号成分情報である。入力されたこれらの情報か
ら、信号成分復号器13は、信号成分の復号を行う。
【0044】信号成分復号器13−1乃至13−5で復
号された5チャンネル分の信号成分は、加算器21に入
力され、足し合わされる。逆スペクトル変換器22は、
加算器21により足し合わされた信号成分に逆スペクト
ルをかけることにより、1チャンネル分の音響データが
生成される。
【0045】図2は、復号装置11の他の構成を示すブ
ロック図である。この構成においては、信号成分復号器
13−1乃至13−5から出力された信号成分は、それ
ぞれ対応するスイッチ31−1乃至31−5に入力され
る。スイッチ31は、加算器32−1または加算器32
−2に入力された信号成分を出力する。
【0046】加算器32−1から出力された信号成分
は、逆スペクトル変換器33−1に入力され、加算器3
2−2から出力された信号成分は、逆スペクトル変換器
33−2に入力される。逆スペクトル変換器33−1,
33−2に入力された信号成分は、それぞれ逆スペクト
ルがかけられて、音響データにされ、加算器34に出力
される。加算器34は、入力された音響データを足し合
わせることにより、1チャンネルの音響データを出力す
る。
【0047】符号化装置1では、プリエコーを考慮して
音響データを符号化している。プリエコーとは、周波数
信号を量子化することによる量子化雑音が、分析した信
号の時間軸方向の全体に広がるため、前半に時間信号の
振幅が小さく、後半に振幅が大きい信号の前半の量子化
雑音が信号にマスキングされずに聞こえてしまう現象で
ある。
【0048】プリエコーによる影響を軽減するために、
例えば、2種類の時間周波数条件を切り換えて用いる場
合ある。図3に示すように、連続する長い分析長の変換
条件(図3(A))と、連続する短い分析長の変換条件
(図3(B))を、信号により使い分けた場合、図3
(C)に示すようになる。このように複数の分析長の変
換条件を用い、信号により切り分けることにより、プリ
エコーを軽減する事が可能となる。
【0049】このようにプリエコーを軽減するために、
複数の分析長が用いられている場合、復号側において1
チャンネル用のデータにまとめてから出力するときは、
同一条件の信号周波数成分を加え合わさなくてはならな
い。このため、図2に示した復号装置11においては、
同一条件の信号周波数成分は、スイッチ31が切り換え
られることにより、加算器32−1または加算器32−
2のどちらか一方により加え合わされる。
【0050】図2に示した復号装置11は、入力された
5チャンネル分の音響データを1チャンネルの音響デー
タにして出力する場合であったが、2チャンネルの音響
データにして出力する場合の復号装置11の構成を図4
に示す。スイッチ31−1とスイッチ31−2から出力
された信号成分は、加算器41−1または加算器42−
2に出力される。スイッチ31−3、スイッチ31−
4、およびスイッチ31−5から出力された信号成分
は、加算器42−3または加算器42−4に出力され
る。
【0051】加算器41−1乃至41−4は、入力され
たデータを加え合わし、それぞれ対応する逆スペクトル
変換器42−1乃至42−4に出力する。さらに、逆ス
ペクトル変換器42−1と逆スペクトル変換器42−2
から出力された音響データは、加算器43−1に入力さ
れ、逆スペクトル変換器42−3と逆スペクトル変換器
42−4から出力された音響データは、加算器43−2
に入力される。
【0052】加算器43−1から出力された音響データ
は、例えば、右チャンネル用、加算器43−2から出力
された音響データは、左チャンネル用として用いられ
る。図4に示した復号か装置11においても、図2に示
した復号装置11と同様に、同一条件の周波数成分が、
同一の加算器41に入力される。
【0053】上述した実施の形態においては、5チャン
ネル分のスピーカで再生することを前提とした音響デー
タを、1チャンネルまたは2チャンネルの音響データと
して出力する場合を説明したが、異なるチャンネル数の
音響データとして出力する場合にも、本発明を適用する
ことが可能である。更に、特定のチャンネルの音響デー
タを複数の出力音響データに含まれるように加え合わせ
たり、加え合わせる際に音響データに係数を乗じて加え
合わせることも可能である。
【0054】また、複数の音響オブジェクトの音響デー
タを、音響オブジェクトの数より少ないチャンネル数の
音響データにして出力する場合においても、同様に本発
明を適用することが可能である。
【0055】本発明を適用した復号装置においては、入
力された複数の信号周波数成分を加え合わせてから周波
数時間変換(逆スペクトル変換)するようにしたので、
復号装置の回路規模を小さくすることが可能である。
【0056】上述した一連の処理は、ハードウエアによ
り実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行
させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより
実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプロ
グラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコン
ピュータ、または、各種のプログラムをインストールす
ることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば
汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からイ
ンストールされる。
【0057】この記録媒体は、コンピュータとは別に、
ユーザにプログラムを提供するために配布される、プロ
グラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディス
クを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read
Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)
を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含
む)、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメ
ディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予
め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラム
が記録されているROMや、ハードディスクなどで構成さ
れる。
【0058】また、本明細書において、記録媒体に記録
されるプログラムを記述するステップは、記載された順
序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずし
も時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に
実行される処理をも含むものである。
【0059】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の復号装
置、請求項3に記載の復号方法、および請求項4に記載
の記録媒体のプログラムによれば、取得された符号列を
m個の信号に分解し、分解されたm個の信号から、それ
ぞれの信号周波数成分を出力し、その出力されm個の信
号周波数成分を足し合わせ、n個の信号とし、その足し
合わされたそれぞれの信号に対して、周波数時間変換す
るようにしたので、復号装置の回路構成を小規模にする
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した復号装置の一実施の形態の構
成を示すブロック図である。
【図2】復号装置の他の構成を示すブロック図である。
【図3】時間周波数変換の変換条件が異なる場合を説明
する図である。
【図4】符号化装置のさらに他の構成を示すブロック図
である。
【図5】符号化装置の一例を示すブロック図である。
【図6】信号成分を説明する図である。
【図7】符号列ユニットを説明する図である。
【図8】従来の復号装置の一例の構成を示すブロック図
である。
【図9】復号装置の他の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 復号装置, 12 符号列分解器, 13 信号
成分復号器, 21加算器, 22 逆スペクトル変換
器, 31 スイッチ, 32 加算器,33 逆スペ
クトル変換器, 34,41 加算器, 42 逆スペ
クトル変換器, 43 加算器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 m個の入力信号を符号化した符号列を受
    信し、m個より少ないn個の信号として復号する復号装
    置において、 前記符号列を受信する受信手段と、 前記受信手段により受信された符号列をm個の信号に分
    解する分解手段と、 前記分解手段により分解されたm個の信号から、それぞ
    れの信号周波数成分を出力する出力手段と、 前記出力手段から出力されたm個の信号周波数成分を足
    し合わせ、n個の信号として出力する加算手段と、 前記加算手段により出力されたn個の合成信号周波数成
    分を、それぞれ周波数時間変換する変換手段とを備える
    ことを特徴とする復号装置。
  2. 【請求項2】 複数の時間周波数変換の条件が用いられ
    て符号列が生成された場合、前記加算手段は、前記時間
    周波数成分の条件が同一の信号周波数成分を足し合わせ
    ることを特徴とする請求項1に記載の復号装置。
  3. 【請求項3】 m個の入力信号を符号化した符号列を受
    信し、m個より少ないn個の信号として復号する復号装
    置の復号方法において、 前記符号列を受信する受信ステップと、 前記受信ステップで受信された符号列をm個の信号に分
    解する分解ステップと、 前記分解ステップで分解されたm個の信号から、それぞ
    れの信号周波数成分を出力する出力ステップと、 前記出力ステップから出力されたm個の信号周波数成分
    を足し合わせ、n個の信号として出力する加算ステップ
    と、 前記加算ステップで出力されたn個の合成信号周波数成
    分を、それぞれ周波数時間変換する変換ステップとを含
    むことを特徴とする復号方法。
  4. 【請求項4】 m個の入力信号を符号化した符号列を取
    得し、m個より少ないn個の信号として復号するプログ
    ラムにおいて、 前記符号列を取得する取得ステップと、 前記取得ステップの処理で取得された符号列をm個の信
    号に分解する分解ステップと、 前記分解ステップの処理で分解されたm個の信号から、
    それぞれの信号周波数成分を出力する出力ステップと、 前記出力ステップの処理で出力されたm個の信号周波数
    成分を足し合わせ、n個の信号として出力する加算ステ
    ップと、 前記加算ステップの処理で出力されたn個の合成信号周
    波数成分を、それぞれ周波数時間変換する変換ステップ
    とを含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能
    なプログラムが記録されている記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005284301A (ja) * 2005-04-22 2005-10-13 Sony Corp 復号方法及び装置、並びにプログラム
JP5295380B2 (ja) * 2009-10-20 2013-09-18 パナソニック株式会社 符号化装置、復号化装置およびこれらの方法

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