JP2000233603A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2000233603A
JP2000233603A JP11038269A JP3826999A JP2000233603A JP 2000233603 A JP2000233603 A JP 2000233603A JP 11038269 A JP11038269 A JP 11038269A JP 3826999 A JP3826999 A JP 3826999A JP 2000233603 A JP2000233603 A JP 2000233603A
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JP
Japan
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rubber
weight
parts
pts
breaker
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Pending
Application number
JP11038269A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Ishikawa
泰弘 石川
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーカーのスチールベルト部のスチールベ
ルト間のスペーサーゴム及び/又は端末部を包囲する保
護ゴムの初期及び老化後の破断物性(破断伸び)を大き
くして耐久性を改善する。 【解決手段】 ブレーカーをスチールコードで構成した
空気入りタイヤにおいて、天然ゴム又は天然ゴム100
重量部に天然ゴム以外のジエン系ゴム20重量部以下を
ブレンドした原料ゴム100重量部に対して、カーボン
ブラック50〜90重量部、硫黄4.5〜10重量部、
有機酸コバルト0.01〜0.8重量部(コバルト元素
換算)、メタクレゾールを80重量%以上含むメタクレ
ゾール樹脂0.2〜10重量部を配合してなるゴム組成
物をブレーカーのスチールベルト部におけるスチールベ
ルト間のスペーサーゴム及び/又は端末部を包囲する保
護ゴムとして、用いたタイヤ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気入りタイヤに関
し、更にブレーカーをスチールコードで構成した空気入
りタイヤに関し、更に詳しくはブレーカーのスチールベ
ルト部におけるスチールベルト間のスペーサーゴム及び
/又は端末部を包囲する保護ゴムとして天然ゴム又は天
然ゴムとジエン系ゴムとのブレンドにメタクレゾール樹
脂を配合したゴム組成物を用いた空気入りタイヤに関す
る。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤの耐久性を向上させるた
めに、タイヤのブレーカー部でのスチールコードとの接
着性を向上させるためのゴム組成物についてはすでに多
くの提案がなされている。このような接着系の配合とし
ては有機酸コバルト/硫黄の多量配合系が多く使用され
ているが、ブレーカー部のスチールベルト端部における
スチールベルト間のスペーサーゴム用の配合は知られて
いない。
【0003】コバルト/硫黄の多量配合系に樹脂を配合
する提案としては、メタクレゾール樹脂/ヘキサメトキ
シメチルメラミン(特公昭63−4582号公報参
照)、メタクレゾール/チアゾール系促進剤(特開昭5
7−178862号公報参照、特公昭62−54345
号公報参照)などが知られており、ブレーカー部のベル
ト端部を包囲する保護ゴムとしては有機酸コバルト/硫
黄の多量配合系組成物を使用する例(特公昭63−50
201号公報参照)が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ブレーカー
のスチールベルト部のスチールベルト間のスペーサーゴ
ム及び/又は端末部を包囲する保護ゴムの初期及び老化
後の破断物性(破断伸び)を大きくしてタイヤの耐久性
を改善することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、ブレー
カーをスチールコードで構成した空気入りタイヤにおい
て、天然ゴム又は天然ゴム100重量部に天然ゴム以外
のジエン系ゴム20重量部以下をブレンドした原料ゴム
100重量部に対して、カーボンブラック50〜90重
量部、硫黄4.5〜10重量部、有機酸コバルト0.0
1〜0.8重量部(コバルト元素換算)、メタクレゾー
ルを80重量%以上含むメタクレゾール樹脂0.2〜1
0重量部を配合してなるゴム組成物をブレーカーのスチ
ールベルト部におけるスチールベルト間のスペーサーゴ
ム及び/又は端末部を包囲する保護ゴムとして、用いた
タイヤが提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】例えば、トラックやバス用タイヤ
のブレーカー部のスチールベルト端部におけるスチール
ベルト間のスペーサーゴムの引張物性とタイヤの耐久性
との間には相関性があり、特に破断伸びとタイヤの耐久
性の間の相関性が高い。これはスチールベルト間のセパ
レーションの多くがスペーサーゴム部分からスタートす
るからである。すなわち、破断伸びがあるレベル以下に
なるとスチールベルト間のセパレーションが多発するお
それがある。一般に空気入りタイヤは走行中に疲労劣化
によって破断伸びが低下する。従って、タイヤの耐久性
を確保するためには未走行時の破断伸びが高く、しかも
走行によって破断伸びが低下しないゴム組成物が望まし
い。
【0007】タイヤブレーカー部のスペーサーゴムはス
チールコード被覆ゴムと接触しているので、スチールコ
ード被覆ゴムと同じように硫黄を多量に配合した系が好
ましい。これは硫黄配合量が少ないと被覆ゴムから硫黄
が流れるので好ましくないからである。しかしながら、
硫黄を多量配合した系は耐疲労老化劣化性が悪化する傾
向にあるので好ましくない。
【0008】然るに、本発明者らの知見によれば、この
ゴム組成物にメタクレゾール樹脂を配合すると未走行時
の破断伸びも疲労老化劣化時の破断伸びの保持率も良好
になる。しかしながら、特公昭63−4582号公報に
記載のようにメタクレゾール樹脂とヘキサメトキシメチ
ルメラミンなどのホルマリン供与体を併用すると破断伸
びなどの物性が低下するので好ましくない。
【0009】本発明に係るゴム組成物に使用される原料
ゴムは天然ゴム又は天然ゴム100重量部に天然ゴム以
外のジエン系ゴム(例えばポリイソプレンゴム、各種ポ
リブタジエンゴム、各種スチレン−ブタジエン共重合体
ゴムなど)20重量部以下のブレンドゴムである。天然
ゴム以外のジエン系ゴムの配合量が多過ぎると発熱性が
高くなって、好ましくない。
【0010】本発明に係る組成物には、原料ゴム100
重量部当り、カーボンブラック50〜90重量部、好ま
しくは55〜70重量部、硫黄4.5〜10重量部、好
ましくは5〜7重量部、有機酸コバルト(コバルト元素
誘導)0.005〜0.8重量部、好ましくは0.01
〜0.5重量部、メタクレゾールを80重量%以上、好
ましくは90重量%以上含むメタクレゾール樹脂0.2
〜10重量部、好ましくは2〜5重量部を配合する。こ
れらの配合は従前通りの方法で行なうことができる。
【0011】本発明に係るゴム組成物に使用するカーボ
ンブラックには、特に限定はないが、好ましくはHAF
より粒形の小さいものが破断伸びに好ましい。カーボン
ブラックの配合量が少な過ぎると硬さが低下するので好
ましくなく、逆に多過ぎると発熱が高くなって好ましく
ない。
【0012】本発明に係るゴム組成物に使用するメタク
レゾール樹脂のメタクレゾール分が80重量%未満では
破断伸びの上昇効果は小さいので好ましくない。またク
レゾール樹脂の配合量が少な過ぎると同様に破断伸びの
上昇効果は小さいので好ましくなく、逆に多過ぎると発
熱が大きくなるので好ましくない。
【0013】本発明に係るゴム組成物に使用する有機酸
コバルトの配合量が少な過ぎると加硫が遅れるので好ま
しくなく、逆に多過ぎると破断伸びが低くなるので好ま
しくない。
【0014】本発明に係るゴム組成物には、前記必須成
分に加えて、ゴム工業で通常使用される任意の配合剤、
例えば軟化剤、老化防止剤、加硫促進剤、充填剤、可塑
剤等を必要に応じて、通常の配合量の範囲で適宜配合す
ることができる。
【0015】本発明に係るゴム組成物を用いて空気入り
タイヤを製造する方法は従来の方法と何ら変ることはな
く、従前通り実施することができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に説明する
が、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでな
いことは言うまでもない。
【0017】標準例1、実施例1〜6及び比較例1〜2 1.7リットルの密閉型バンバリーミキサーを用いて、
表Iに示す配合(重量部)の加硫促進剤及び硫黄を除く
成分を150℃で4.5分間混合し、次いでオープンロ
ールにて、加硫促進剤及び硫黄を混合して加硫シートサ
ンプルを得た。
【0018】得られたサンプルを用いて初期材料物性、
80℃×96時間老化後の材料物性及びタイヤ物性(タ
イヤ:11R22.5)を以下の方法で測定した。結果
を表Iに示す。
【0019】硬度:JIS硬度A6301 tanδ(20℃):東洋精機製粘弾性スペクトロメー
タ使用 20Hz 10±2% 引張強さ、破断伸び、100%及び300%モジュラ
ス:JIS A6301に従って50mm/分で測定
【0020】タイヤ走行距離:ドラム試験にて荷重14
0%、速度70km/時間にて破壊までの距離
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】表Iの結果から明きらかなように、本発明
の実施例1〜6においてはtanδ(20℃)、破断伸
び、80℃96時間後の破断伸び及びタイヤ走行距離の
いずれにおいても良好な結果が得られたのに対し、従来
の典型的な配合である標準例1では、tanδ(20
℃)、破断伸び、80℃96時間の破断伸びのいずれも
低く、またタイヤ走行距離も短かった。また比較例1で
はtanδ(20℃)、破断伸び、及び80℃96時間
の破断伸びのいずれも低く、またタイヤ走行距離も短か
った。更に比較例2では硬度が高く、引っ張り強さが低
く、80℃96時間の破断伸びも低く、またタイヤ走行
距離も短かった。
【0024】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に従えば、ス
チールコードでブレーカーを構成した空気入りタイヤに
おいて、ブレーカーのスチールベルト部におけるスチー
ルベルト間のスペーサーゴム及び/又は端末部を包囲す
る保護ゴムとしてメタクレゾール樹脂を添加したゴム組
成物を用いることによって初期及び老化後の破断物性、
特に破断伸びを大きくし、耐久性を改善することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/098 C08K 5/098 C08L 7/00 C08L 7/00 //(C08L 7/00 9:00 61:08)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーカーをスチールコードで構成した
    空気入りタイヤにおいて、天然ゴム又は天然ゴム100
    重量部に天然ゴム以外のジエン系ゴム20重量部以下を
    ブレンドした原料ゴム100重量部に対して、カーボン
    ブラック50〜90重量部、硫黄4.5〜10重量部、
    有機酸コバルト0.01〜0.8重量部(コバルト元素
    換算)、メタクレゾールを80重量%以上含むメタクレ
    ゾール樹脂0.2〜10重量部を配合してなるゴム組成
    物をブレーカーのスチールベルト部におけるスチールベ
    ルト間のスペーサーゴム及び/又は端末部を包囲する保
    護ゴムとして、用いたタイヤ。
JP11038269A 1999-02-17 1999-02-17 空気入りタイヤ Pending JP2000233603A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004323737A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴム組成物
JP2008062893A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Bridgestone Corp 重荷重用ラジアルタイヤ
US7569639B2 (en) 2003-10-14 2009-08-04 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Rubber composition containing cyclic polysulfide as vulcanization agent and pneumatic tire using the same

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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