JP2000233517A - インクジェットプリンタのメンテナンス装置 - Google Patents

インクジェットプリンタのメンテナンス装置

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JP2000233517A
JP2000233517A JP3744899A JP3744899A JP2000233517A JP 2000233517 A JP2000233517 A JP 2000233517A JP 3744899 A JP3744899 A JP 3744899A JP 3744899 A JP3744899 A JP 3744899A JP 2000233517 A JP2000233517 A JP 2000233517A
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lever
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carriage
maintenance device
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JP3744899A
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Ryuji Aoki
龍二 青木
Yoshikazu Konishi
良和 小西
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Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットプリンタのワイピングを行う
メンテナンス装置において、レバーと可動枠体とを合成
樹脂で一体成形する。ワイピングを従来と同様に行うこ
とができるようにする。 【解決手段】 ワイパーブレードを保持した可動枠体4
0と、レバー30と、支持枠体と、メンテナンス領域に
進入してきたキャリッジに同調して可動枠体40をその
往動位置まで移動させる連動機構と、キャリッジがメン
テナンス領域から後退するときにレバー30に作用して
そのレバー30のフック部34を係合部から離脱させる
係合解除機構と、を備える。レバー30と可動枠体40
とそれらを連結する連結部材を合成樹脂で一体成形す
る。連結部材を、レバー30の正逆回転方向に撓み変形
可能な樹脂片部70によって形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタのメンテナンス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−96740号公報や特開昭5
8−194567号公報などに、プリンタの印字ヘッド
にワイピングなどのメンテナンスを行うための機構につ
いての記載がある。
【0003】一方、図9に従来のメンテナンス装置Uが
装備されたインクジェットプリンタの概略構成を示して
ある。このインクジェットプリンタは、シートフィーダ
1にストックされている用紙Pが、図に表れていない給
紙ローラにより所定のタイミングで1枚ずつ搬出され
て、逆転しているフィードローラ2とピンチローラ3と
の対向箇所付近に搬送されて斜行補正が行われる。その
後、フィードローラ2の回転方向が正転に切り換わり、
そのフィードローラ2とピンチローラ3とにより挟まれ
た用紙Pが、キャリッジ4に装備されている印字ヘッド
5の移動領域の下側の印字領域に送り出される。こうし
て用紙Pが印字領域Pに送り出されてくると、キャリッ
ジ4が矢印Wのように用紙幅方向に往復移動して用紙P
に印字が行われる。印字された用紙Pは排紙ローラ6と
スターホイル7との共働によって排出される。
【0004】このインクジェットプリンタにおいて、印
字領域の片側にメンテナンス領域が定められており、そ
のメンテナンス領域に上記メンテナンス装置Uが装備さ
れている。このメンテナンス装置Uは、ワイパーブレー
ド11やゴムキャップ12などのメンテナンス具を備え
ている。そして、上記キャリッジ4が、モータ8の駆動
により水平なガイドシャフト8に案内されてメンテナン
ス領域に進入してきたときに、ゴムキャップ12が印字
ヘッド5をキャッピングしてインク乾きなどを防いだ
り、キャリッジ4がモータ8の駆動により水平なガイド
シャフト8に案内されてメンテナンス領域から後退する
ときに、ワイパーブレード11が印字ヘッド5をワイピ
ングしたりする。なお、メンテナンス装置Uに備わって
いるワイパーブレード11やゴムキャップ12の数は、
キャリッジ1に装備されている印字ヘッド5の個数に見
合う数になっており、図9のインクジェットプリンタで
は、キャリッジ1に異色印字を行う2つの印字ヘッドが
装備されているので、ワイパーブレード11やゴムキャ
ップ12も2つずつ備わっている。
【0005】図9に示した従来のメンテナンス装置U
は、概略的には、インクジェットプリンタのフレームF
に固定された支持枠体20と、支持枠体20に収容され
ているワイピング用の可動枠体40と、この可動枠体4
0に連結されたレバー30と、支持枠体20に収容され
ているキャッピング用の可動枠体60(図15参照:後
述する)などを備えている。
【0006】図10及び図11にワイピング用の可動枠
体40とその可動枠体40に連結されているレバー30
とを示してある。可動枠体40は左右2箇所に突起4
1,42を有していると共に、左右方向中央部に支軸4
3を有しており、その支軸43にレバー30の長手方向
中央部の軸孔31が嵌め込まれている。したがって、可
動枠体40とは別体のレバー30が、支軸43を連結部
材として、可動枠体40に正逆回転可能に連結されてい
ることになる。また、レバー30の一端部にフック部3
4が設けられ、そのフック部34の近傍箇所にばね掛け
片32が設けられていると共に、その他端部に作用部3
3が上向きに突き出されている。
【0007】図12〜図14に上記メンテナンス装置U
の動作を示してあり、また、図15にメンテナンス装置
Uの内部構造を示してある。
【0008】これらの図に見られるように、支持枠体2
0に収容されているワイピング用の可動枠体40は、そ
の左右の突起41,42が、支持枠体20の左右2箇所
に設けられているカム溝21,22に摺動自在に係合さ
れることによって、そのカム溝21,22の形状に一致
した右上がり経路を往復移動可能になっている。また、
レバー30のばね掛け片32と支持枠体20側に設けら
れたばね掛け片23との間に亘って引張りコイルばねで
なるばね体24が張設されており、このばね体24によ
って、可動枠体40が復動方向(図12〜図14におい
て左方向)に常時弾発付勢されている。また、図12〜
図14に示されているように、支持枠体20の左右2箇
所に別のカム溝25,26が設けられており、それらの
カム溝25,26には、支持枠体20に収容されたキャ
ッピング用の可動枠体60(図15参照)に設けられて
いる左右の突起61,62が摺動自在に係合されてい
る。なお、図15のように、キャッピング用の可動枠体
60には突片部63が上向きに突き出されている。
【0009】さらに、支持枠体20には、上記したカム
溝21,22,25,26の他に、レバー30のフック
部34が係脱される係合部27が設けられている一方、
上記キャリッジ4には、上記レバー30の作用部33に
対応する突出部4aが設けられている。
【0010】以上説明した従来のメンテナンス装置Uが
装備されたインクジェットプリンタにおいて、メンテナ
ンス領域に進入しているキャリッジ4がメンテナンス領
域から後退していくときには、ワイパーブレード11に
よるワイピングが行われる。すなわち、キャリッジ4が
メンテナンス領域に進入しているときには、図12のよ
うに、可動枠体40がばね体24の付勢に抗してその往
動位置まで移動しており、ばね体24によって弾発付勢
されているレバー30のフック部34が支持枠体20側
の係合部27に係合している。しかも、図15のよう
に、可動枠体40に取り付けられているワイパーブレー
ド11が印字ヘッド5に接触する動作位置に保持されて
いる。
【0011】この状態から図13の矢印X1のようにキ
ャリッジ4がメンテナンス領域から後退していくと、キ
ャリッジ4側の突出部4aがレバー30の作用部33に
当たるまでの間に、ワイパーブレード11が印字ヘッド
5と摺動してワイピングが行われる。そして、同図のよ
うに上記突出部4aが作用部33に当たってその作用部
33を図中左方向に少し押すと、図13のようにレバー
30が可動枠体40側の支軸43を中心に逆回転されて
そのフック部34が係合部27から外れる方向に移動す
る。
【0012】その後さらに図14の矢印X2のようにキ
ャリッジ4がメンテナンス領域から後退していくと、レ
バー30が支軸43を中心にさらに逆回転されてそのフ
ック部34が係合部27を乗り越えてその係合部27か
ら離脱してしまい、ばね体24の付勢によって、可動枠
体40がカム溝21,22と突起41,42とによって
規制される範囲内で復動して同図のようにフック部34
が係合部27の上に乗って支持された状態になる。
【0013】これに対し、キャリッジ4がメンテナンス
領域に進入してきたときには、キャリッジ4がキャッピ
ング用の可動枠体60の突片部63を押すことによっ
て、可動枠体60がカム溝25,26に沿って往動位置
まで移動され、その往動位置では、ゴムキャップ12が
印字ヘッド5をキャッピングする。また、可動枠体60
が往動位置まで移動するときには、図15に示した可動
枠体60に設けられている当り片64が、ワイピング用
の可動枠体40の受け部45を押してその可動枠体40
を往動位置まで移動させる。これにより、図12で説明
した状態、すなわち、レバー30のフック部34が支持
枠体20側の係合部27を乗り越えてその係合部27に
係合し、ワイパーブレード11が印字ヘッド5に接触す
る動作位置に保持される。
【0014】以上説明したところから判るように、従来
のメンテナンス装置においては、ワイピング用の可動枠
体40をその往動位置にロックする機能を有しているレ
バー30とその可動枠体40とが別体として形成されて
おり、可動枠体40に連結部材としての支軸43を介し
て取り付られたレバー30は、その正逆回転動作を通じ
て可動枠体40をその往動位置にロックしたり、そのロ
ックを解除したりするようになっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
メンテナンス装置のように、レバー30と、レバー30
を備えておく必要のある可動枠体40とが別体になって
いると、レバー30や可動枠体40を合成樹脂で別々に
成形する必要が生じて製作コストが高くつくだけでなく
部品点数も増えるので、全体としてコスト低減を図る上
での障害になる。
【0016】本発明は以上の事情の下でなされたもので
あり、レバーとレバーを備えておく必要のある可動枠体
とを合成樹脂で一体成形することができるものでありな
がら、上述したワイピングのようなメンテナンスを従来
と同様に行うことができるようにすることを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係るインクジェ
ットプリンタのメンテナンス装置は、その前提部分が、
往復移動可能で復動方向に常時弾発付勢されかつメンテ
ナンス具を保持した可動枠体と、この可動枠体に連結さ
れたレバーと、上記可動枠体に設けられた突起に係合し
てその可動枠体の往復移動を案内するためのカム溝を有
しかつ上記可動枠体が往動位置まで移動してきたときに
上記レバーに設けられたフック部に係合して上記メンテ
ナンス具を動作位置に保持させるための係合部を有する
支持枠体と、印字ヘッドを装着したキャリッジがメンテ
ナンス領域に進入してきたときにそのキャリッジに同調
して上記可動枠体をその往動位置まで移動させる連動機
構と、上記キャリッジがメンテナンス領域から後退する
ときに上記レバーに作用してそのレバーのフック部を上
記係合部から離脱させる係合解除機構と、を備え、上記
レバーの長手方向中間部が上記係合部に対する係脱方向
に正逆回転可能に上記可動枠体に連結されていると共
に、そのレバーが上記係合部に係合する正回転方向に常
時弾発付勢されている、という構成を備えている。
【0018】この構成は、図10〜図15で説明した従
来のメンテナンス装置Uにも備わっている。したがっ
て、この構成を有するメンテナンス装置によると、図1
2〜図15で説明したメンテナンス作用、すなわちワイ
ピングを行わせることが可能である。ここで、上記連動
機構は、印字ヘッドを装着したキャリッジがメンテナン
ス領域に進入してきたときにそのキャリッジに同調して
上記可動枠体をその往動位置まで移動させる作用を発揮
するものであるから、たとえば、図12〜図15で説明
したところの、キャリッジ4によって押されるキャッピ
ング用の可動枠体60に設けられている当り片64と、
その当り片64に対するワイピング用の可動枠体40の
受け部45とによって構成される。また、上記係合解除
機構は、上記キャリッジがメンテナンス領域から後退す
るときに上記レバーに作用してそのレバーのフック部を
上記係合部から離脱させるものであるから、たとえば、
図12〜図15で説明したところの、キャリッジ4に設
けられている突出部4aによって構成される。
【0019】本発明に係るインクジェットプリンタのメ
ンテナンス装置の特徴部分は、上記レバーと上記可動枠
体とを連結している連結部材が、そのレバーと可動枠体
とに一体に合成樹脂で成形されかつそのレバーの正逆回
転方向に撓み変形可能な樹脂片部によって形成されてい
る、という構成を備えている。
【0020】このようになっていると、レバーと、可動
枠体と、連結部材としての樹脂片部とが1つの部品にな
るので、従来に比べて部品点数が削減され、同時に、製
作コスト(成形コスト)も安くつく。また、レバーと可
動枠体とを連結している上記樹脂片部は、レバーの正逆
回転方向に撓み変形可能になっているので、従来のよう
に可動枠体の支軸にレバーを正逆回転可能に取り付けた
ものと同じ作用を発揮し得る。したがって、図12〜図
15で説明したメンテナンス作用が従来と同様に発揮さ
れる。
【0021】上記樹脂片部は湾曲形状に形成することが
可能であり、その場合には、樹脂片部の長手方向一端側
の幅方向一端縁が上記可動枠体に連設され、その樹脂片
部の長手方向他端側の幅方向他端縁が上記レバーに連設
されているという構成を採用することが可能である。こ
のようになっていると、湾曲形状の樹脂片部の撓み変形
によってレバーが可動枠体に対して正逆回転されるよう
になる。
【0022】別の発明に係るインクジェットプリンタの
メンテナンス装置は、その前提部分が、往復移動可能で
復動方向に常時弾発付勢されかつメンテナンス具を保持
した可動枠体と、この可動枠体に連結されたレバーと、
上記可動枠体に設けられた突起に係合してその可動枠体
の往復移動を案内するためのカム溝を有しかつ上記可動
枠体が往動位置まで移動してきたときに上記レバーに設
けられたフック部に係合して上記メンテナンス具を動作
位置に保持させるための係合部を有する支持枠体と、印
字ヘッドを装着したキャリッジがメンテナンス領域に進
入してきたときにそのキャリッジに同調して上記可動枠
体をその往動位置まで移動させる連動機構と、上記キャ
リッジがメンテナンス領域から後退するときに上記レバ
ーに作用してそのレバーのフック部を上記係合部から離
脱させる係合解除機構と、を備えるという構成を備えて
いる。
【0023】そして、その特徴部分は、上記レバーが上
記可動枠体に合成樹脂で一体成形されており、上記フッ
ク部と上記係合部との係脱動作は、上記可動枠体が往復
移動するときに上記フック部が上記係合部を乗り越える
動作を通じて行われるようになっていると共に、上記カ
ム溝に、上記フック部が上記係合部を乗り越えてその係
合部に対し係脱するときの上記可動枠体の傾動に伴う上
記突起の移動を許容する特定領域が具備されている、と
いう構成を有している。
【0024】この別の発明に係るインクジェットプリン
タのメンテナンス装置によると、レバーが可動枠体の傾
動を伴って正逆回転動作を行い、そのようなレバーの正
逆回転動作を通じて、図12〜図15で説明したところ
と同様のメンテナンス作用を行わせることが可能であ
る。なお、この別の発明においても、上記連動機構は、
たとえば図12〜図15で説明したところの当り片64
と受け部45とによって構成され、上記係合解除機構は
突出部4aによって構成される。
【0025】また、レバーと可動枠体とが1つの部品に
なるので、従来に比べて部品点数が削減され、同時に、
製作コスト(成形コスト)も安くつく。
【0026】上記カム溝の上記特定領域は、その特定領
域での上記フック部の移動経路に沿う湾曲形状に形成さ
れていることが望ましい。このようになっていると、レ
バーの正逆回転動作に伴って傾動する可動枠体の動作が
安定する。
【0027】また、上記レバーと上記可動枠体とが、そ
れらと共に合成樹脂で一体成形されたボス部を介して連
結されているものであってもよい。
【0028】以上説明したような2つの発明のインクジ
ェットプリンタのメンテナンス装置において、上記メン
テナンス具は、上記印字ヘッドをワイピングするための
ワイパーブレードであってもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るインクジェッ
トプリンタのメンテナンス装置に用いられるワイピング
用の可動枠体40とその可動枠体40に連結されている
レバー30とを示す平面図、図2は同側面図、図3は図
1のIII−III線に沿う断面図である。
【0030】図1〜図3において、レバー30と可動枠
体40とは、それらの長手方向中央部同士が、連結部材
としての樹脂片部70によって連結されている。具体的
には、樹脂片部70が倒立U字状の湾曲形状に形成され
ており、その樹脂片部70の長手方向一端側の幅方向一
端縁71が可動枠体40に連設され、その樹脂片部70
の長手方向他端側の幅方向他端縁72がレバー30に連
設されている。このものは、レバー30と可動枠体40
と樹脂片部70とを合成樹脂で一体成形することによっ
て安価に製作することが可能である。樹脂片部70は、
レバー30の正逆回転方向に撓み変形可能な程度の肉厚
を有することが必要であり、その樹脂片部70の肉厚が
薄すぎると、樹脂片部70によるレバー30の支持作用
が発揮されなくなる。そのため、樹脂片部70は、レバ
ー30の支持作用を発揮し得る程度の肉厚を有してい
て、しかも、レバー30の正逆回転方向に撓み変形可能
であることを要する。なお、樹脂片部70の形状が上記
したような倒立U字状になっていると、樹脂片部70の
肉厚を薄くしても樹脂片部70によるレバー30の支持
作用が発揮されやすいという利点がある。
【0031】以上の構成であれば、図10及び図11で
説明したレバー30と同様に、可動枠体40に対してレ
バー30が正逆回転可能である。したがって、図12〜
図15に示した可動枠体40やレバー30を、図1及び
図2に示した可動枠体40やそれと一体のレバー30と
置き換えることによって、図12〜図15で説明したも
のと同様のメンテナンス作用が発揮される。また、レバ
ー30と、可動枠体40と、連結部材としての樹脂片部
70とが1つの部品になるので、従来に比べて部品点数
が削減され、同時に、製作コスト(成形コスト)も安く
つく。
【0032】なお、図1〜図3においては、説明を簡略
にするため、図10及び図14のものと同一部分に同一
符号を付して詳細な説明を省略した。
【0033】図4は別の発明に係るインクジェットプリ
ンタのメンテナンス装置に用いられるワイピング用の可
動枠体40とその可動枠体40に連結されているレバー
30とを示す平面図、図5は同側面図、図6は図4のV
I−VI線に沿う断面図である。
【0034】図4〜図6において、レバー30と、可動
枠体40と、それらの長手方向中央部同士を連結してい
るボス部80とは、合成樹脂で一体成形されている。
【0035】図7及び図8に別の発明に係るインクジェ
ットプリンタのメンテナンス装置の動作を示してある。
これらの図に示したように、上記のように構成されたレ
バー30にボス部80を介して連結された可動枠体40
が支持枠体20に収容され、その可動枠体40の左右2
箇所に設けられている突起41,42が、支持枠体20
の左右2箇所に設けられているカム溝21,22に摺動
自在に係合されている。支持枠体20は、その構成が、
右側のカム溝22の形状を除いて、図12〜図14で説
明したものと同様になっている。そして、この支持枠体
20には、図15で説明したものと同様の状態で、同図
などに示したものと同様の構成のキャッピング用の可動
枠体60が収容されている。したがって、説明を簡略に
するため、同一部分に同一符号を付して詳細な説明を省
略する。
【0036】図7及び図8のように、支持枠体20に設
けられている右側の上記カム溝22には、山形の湾曲形
状に形成された特定領域22aを具備している。この特
定領域22aは、可動枠体40が支持枠体20に対して
往復移動されたときに、レバー30のフック部34が、
係合部27を乗り越えてその係合部27に対し係脱する
ときの可動枠体40の傾動に伴う上記突起42の移動を
許容する領域である。
【0037】次に、図7及び図8に示したメンテナンス
装置Uの作用を、図12〜図14を参照しつつ説明す
る。
【0038】メンテナンス領域に進入しているキャリッ
ジ4がメンテナンス領域から後退していくときには、ワ
イパーブレード11(図15参照)によるワイピングが
行われる。すなわち、キャリッジ4がメンテナンス領域
に進入しているときには、可動枠体40がばね体24の
付勢に抗してその往動位置まで移動しており、ばね体2
4によって弾発付勢されているレバー30のフック部3
4が支持枠体20側の係合部27に係合している。しか
も、可動枠体40に取り付けられているワイパーブレー
ド11が印字ヘッド5に接触する動作位置に保持されて
いる。この状態は図示されていないけれども、図12や
図15で説明した状態に準じた状態となる。
【0039】この状態から図7の矢印Y1のようにキャ
リッジ4がメンテナンス領域から後退していくと、キャ
リッジ4側の突出部4aがレバー30の作用部33に当
たるまでの間に、ワイパーブレードが印字ヘッド5と摺
動してワイピングが行われる。そして、同図のように上
記突出部4aが作用部33に当たってその作用部33を
図中左方向に少し押すと、可動枠体40の傾動を伴って
レバー30が左側の突起41付近を中心に逆回転されて
そのフック部34が係合部27から外れる方向に移動す
る。
【0040】その後さらに、図8の矢印Y2のようにキ
ャリッジ4がメンテナンス領域から後退していくと、レ
バー30がさらに逆回転されてそのフック部34が係合
部27を乗り越えてその係合部7から離脱してしまい、
ばね体24の付勢によって、可動枠体40がカム溝2
1,22と突起41,42とによって規制される範囲内
で復動して同図のようにフック部34が係合部27の上
に乗って支持された状態になる。このときの可動枠体4
0の傾動に伴う右側の突起42の移動は、右側のカム溝
22の特定領域22aによって許容される。
【0041】これに対し、キャリッジ4がメンテナンス
領域に進入してきたときには、キャリッジ4がキャッピ
ング用の可動枠体の突片部63を押すことによって、可
動枠体がカム溝25,26に沿って往動位置まで移動さ
れ、その往動位置では、図15に示したゴムキャップ1
2が印字ヘッド5をキャッピングする。また、可動枠体
が往動位置まで移動するときには、図15で説明したよ
うに可動枠体60に設けられている当り片64が、ワイ
ピング用の可動枠体40の受け部45を押してその可動
枠体40を往動位置まで移動させる。これにより、レバ
ー30のフック部34が支持枠体20側の係合部27を
乗り越えてその係合部27に係合し、ワイパーブレード
11が印字ヘッド5に接触する動作位置に保持される。
このときの可動枠体40の傾動に伴う右側の突起42の
移動も、右側のカム溝22の特定領域22aによって許
容される。
【0042】以上のように、このメンテナンス装置Uに
よると、レバー30が可動枠体40の傾動を伴って正逆
回転動作を行い、そのようなレバー30の正逆回転動作
を通じて、図12〜図15で説明したところと同様のメ
ンテナンス作用を行わせることが可能である。また、レ
バー30と可動枠体40とボス部80とが1つの部品に
なるので、部品点数が削減され、製作コスト(成形コス
ト)も安くつく。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明及び別の発明によ
れば、レバーとレバーを備えておく必要のある可動枠体
とを合成樹脂で一体成形することができるものでありな
がら、ワイピングのようなメンテナンスを従来と同様に
行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメンテナンス装置に用いられるワ
イピング用の可動枠体やレバーなどを示す平面図であ
る。
【図2】図1のものの側面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】別の発明に係るメンテナンス装置に用いられる
ワイピング用の可動枠体やレバーなどを示す平面図であ
る。
【図5】図4のものの側面図である。
【図6】図4のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】別の発明に係るメンテナンス装置の所定状態で
の動作説明図である。
【図8】別の発明に係るメンテナンス装置の他の所定状
態での動作説明図である。
【図9】従来のメンテナンス装置が装備された印字ヘッ
ド式プリンタの概略構成を示した斜視図である。
【図10】従来のメンテナンス装置に用いられるワイピ
ング用の可動枠体やレバーなどを示す平面図である。
【図11】図10のものの側面図である。
【図12】従来のメンテナンス装置の所定状態での動作
説明図である。
【図13】従来のメンテナンス装置の他の所定状態での
動作説明図である。
【図14】従来のメンテナンス装置のさらに他の所定状
態での動作説明図である。
【図15】従来のメンテナンス装置の内部構造を示した
断面図である。
【符号の説明】
4 キャリッジ 4a 突出部(係合解除機構) 5 印字ヘッド 11 ワイピングブレード(メンテナンス具) 20 支持枠体 21,22 カム溝 22a 特定領域 27 係合部 30 レバー 34 フック部 40 可動枠体 41,42 突起 45 受け部(連動機構) 64 当り片(連動機構) 70 樹脂片部 71 樹脂片部の長手方向一端側の幅方向一端縁 72 樹脂片部の長手方向他端側の幅方向他端縁 80 ボス部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復移動可能で復動方向に常時弾発付勢
    されかつメンテナンス具を保持した可動枠体と、この可
    動枠体に連結されたレバーと、上記可動枠体に設けられ
    た突起に係合してその可動枠体の往復移動を案内するた
    めのカム溝を有しかつ上記可動枠体が往動位置まで移動
    してきたときに上記レバーに設けられたフック部に係合
    して上記メンテナンス具を動作位置に保持させるための
    係合部を有する支持枠体と、印字ヘッドを装着したキャ
    リッジがメンテナンス領域に進入してきたときにそのキ
    ャリッジに同調して上記可動枠体をその往動位置まで移
    動させる連動機構と、上記キャリッジがメンテナンス領
    域から後退するときに上記レバーに作用してそのレバー
    のフック部を上記係合部から離脱させる係合解除機構
    と、を備え、上記レバーの長手方向中間部が上記係合部
    に対する係脱方向に正逆回転可能に上記可動枠体に連結
    されていると共に、そのレバーが上記係合部に係合する
    正回転方向に常時弾発付勢されたものにおいて、 上記レバーと上記可動枠体とを連結している連結部材
    が、そのレバーと可動枠体とに一体に合成樹脂で成形さ
    れかつそのレバーの正逆回転方向に撓み変形可能な樹脂
    片部によって形成されていることを特徴とするインクジ
    ェットプリンタのメンテナンス装置。
  2. 【請求項2】 上記樹脂片部が湾曲形状に形成されてい
    ると共に、その樹脂片部の長手方向一端側の幅方向一端
    縁が上記可動枠体に連設され、その樹脂片部の長手方向
    他端側の幅方向他端縁が上記レバーに連設されている請
    求項1に記載したインクジェットプリンタのメンテナン
    ス装置。
  3. 【請求項3】 往復移動可能で復動方向に常時弾発付勢
    されかつメンテナンス具を保持した可動枠体と、この可
    動枠体に連結されたレバーと、上記可動枠体に設けられ
    た突起に係合してその可動枠体の往復移動を案内するた
    めのカム溝を有しかつ上記可動枠体が往動位置まで移動
    してきたときに上記レバーに設けられたフック部に係合
    して上記メンテナンス具を動作位置に保持させるための
    係合部を有する支持枠体と、印字ヘッドを装着したキャ
    リッジがメンテナンス領域に進入してきたときにそのキ
    ャリッジに同調して上記可動枠体をその往動位置まで移
    動させる連動機構と、上記キャリッジがメンテナンス領
    域から後退するときに上記レバーに作用してそのレバー
    のフック部を上記係合部から離脱させる係合解除機構
    と、を備え、 上記レバーが上記可動枠体に合成樹脂で一体成形されて
    おり、上記フック部と上記係合部との係脱動作は、上記
    可動枠体が往復移動するときに上記フック部が上記係合
    部を乗り越える動作を通じて行われるようになっている
    と共に、上記カム溝に、上記フック部が上記係合部を乗
    り越えてその係合部に対し係脱するときの上記可動枠体
    の傾動に伴う上記突起の移動を許容する特定領域が具備
    されていることを特徴とするインクジェットプリンタの
    メンテナンス装置。
  4. 【請求項4】 上記カム溝の上記特定領域が、その特定
    領域での上記フック部の移動経路に沿う湾曲形状に形成
    されている請求項3に記載したインクジェットプリンタ
    のメンテナンス装置。
  5. 【請求項5】 上記レバーと上記可動枠体とが、それら
    と共に合成樹脂で一体成形されたボス部を介して連結さ
    れている請求項3又は請求項4に記載したインクジェッ
    トプリンタのメンテナンス装置。
  6. 【請求項6】 上記メンテナンス具が、上記印字ヘッド
    をワイピングするためのワイパーブレードである請求項
    1ないし請求項5のいずれかに記載したインクジェット
    プリンタのメンテナンス装置。
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