JP2000233302A - センタ - Google Patents

センタ

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JP2000233302A
JP2000233302A JP11034209A JP3420999A JP2000233302A JP 2000233302 A JP2000233302 A JP 2000233302A JP 11034209 A JP11034209 A JP 11034209A JP 3420999 A JP3420999 A JP 3420999A JP 2000233302 A JP2000233302 A JP 2000233302A
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JP
Japan
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tip
shank
center
lubricating oil
space
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JP11034209A
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English (en)
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Kenji Hayasaka
謙司 早坂
Teiji Hirashima
悌司 平嶋
Kenichiro Miyazaki
賢一郎 宮崎
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Noritake Co Ltd
Noritake Diamond Industries Co Ltd
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Noritake Co Ltd
Noritake Diamond Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センタのシャンク先端部と被加工物の接触面
への潤滑油の供給を良くするとともに、センタの製造コ
ストおよび超砥粒焼結体部分の補修コストを低減させ
る。 【解決手段】 鉄鋼材からなるモールステーパシャンク
のシャンク本体1の先端部2の周面に、ダイヤモンド焼
結体からなる4個の帯状のチップ3を、先端から後部に
向けて放射状に配設し、これらのチップ間の隙間に潤滑
油を保持する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、旋盤や円筒研削盤
などに使用され、被加工物の芯押し治具として用いられ
るセンタに関する。
【0002】
【従来の技術】研削や孔開けなど様々な加工が可能な旋
盤や円筒研削盤においては、特に被加工物を正確に芯出
しすることが重要であり、芯出しのためのセンタとし
て、シャンク先端部を硬質金属で形成したセンタが用い
られている。シャンク先端部は、切削または研削時に強
い力が集中的に加わるため非常に磨耗しやすく、この先
端部の磨耗は、回転体の中心位置のずれを生じ、これが
加工精度を低下させる大きな要因ともなっている。例え
ば、超硬合金をシャンク先端部に取り付けたセンタの場
合、真円度3μm以上の良好な加工精度を維持するため
には、約10日ごとにシャンク先端部の再研磨が必要と
なる。
【0003】この摩耗を軽減する対策として、株式会社
産業調査会、事典出版センター発行『新マシニング・ツ
ール事典』の8.4.2工作機械用耐磨工具(P64
6)に記載されているように、シャンク先端部に円錐状
に形成したダイヤモンド焼結体のチップを嵌め込んだセ
ンタが実用化されている。また、本出願人もダイヤモン
ド焼結体のチップを用いたセンタとして、特開平9−2
01703号公報、特開平9−201704号公報、特
開平9−201705号公報に記載のセンタを提案して
いる。
【0004】さらに、このような超砥粒焼結体のチップ
を用いたセンタにおいて、口径の大きいセンタ穴用のセ
ンタの場合に超砥粒焼結体の使用量を節減するための方
策が、特開平8−52602号公報や特開平10−61
06号公報に開示されている。
【0005】特開平8−52602号公報に開示されて
いるセンタは、尖端周辺部を金属質またはサーメット系
高剛性材で構成し、基体の尖端を除く傾斜周面に焼結超
砥粒層を接合したものであり、特開平10−6106号
公報に開示されているセンタは、先端の円錐形状部分
を、円錐形の抑え金、円錐台形の超砥粒焼結体及び円錐
台形の受け金で構成したものである。このように、円錐
形状の先端部の一部のみに超砥粒焼結体を用いるように
することによって、高価な超砥粒焼結体の使用量を節減
しようとするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、センタの使
用時においては、シャンク先端部と被加工物との摩擦を
低減するために潤滑油が使用されるが、従来のセンタは
シャンク先端部の周面形状が被加工物のセンタ穴の内面
形状とほぼ一致する形状をしており、両者は密接してい
るので、シャンク先端部と被加工物との接触面への潤滑
油の供給が十分に行われにくいという問題がある。
【0007】また、上記の公開公報に記載のセンタは、
その製造工程が複雑で製造コストが高くなるという問題
があるとともに、補修の点において問題を有している。
超砥粒焼結体は硬度,耐摩耗性に優れている反面、靱性
が低いという欠点がある。このため、センタの使用時に
被加工物との接触による衝撃により超砥粒焼結体に欠損
やクラックが発生することがある。超砥粒焼結体に欠損
やクラックが発生したときに、超砥粒焼結体の部分のみ
を交換しようとする場合、上記の公開公報に記載のセン
タではつぎのような問題がある。
【0008】特開平8−52602号公報に記載のセン
タの超砥粒焼結体部分は、雌型と基体の間に供給した超
砥粒粉粒体を焼結して、超砥粒相互間の焼結及び基体と
の接合を行う方法によって形成されるものである。した
がって、欠損やクラックが発生した超砥粒焼結体部分を
補修するためには、超砥粒焼結体部分を削除したうえ
で、再び上記の方法によって超砥粒焼結体部分を形成し
なければならず、補修コストが高いものとなる。
【0009】特開平10−6106号公報に記載のセン
タの超砥粒焼結体部分は、抑え金の脚部をシャンクの孔
に嵌着するか、抑え金と超砥粒焼結体と受け金をそれら
の接触面で接合するか、抑え金の脚部にねじを立てナッ
トで止めるかして、他の部分とともに固定し、その後、
円錐台形状に加工することによって形成されるものであ
る。したがって、超砥粒焼結体に欠損やクラックが発生
した先端部分を再生させるためには、先端部分を全部取
り外したうえで、新製の場合と同じ工程により先端部分
を製作しなければならず、補修コストが高いものとな
る。
【0010】本発明が解決すべき課題は、第1にセンタ
のシャンク先端部と被加工物の接触面への潤滑油の供給
を良くすることにあり、第2にシャンク先端部に超砥粒
焼結体を部分的に形成するセンタにおいて、センタの製
造コストおよび超砥粒焼結体部分の補修コストを低減さ
せることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために鋭意研究の結果、被加工物と接触するシャ
ンク先端部の周面に潤滑油を保持する空間を形成するこ
とによって、潤滑油の供給を良くすることを可能とし、
また、帯状とした超砥粒焼結体のチップをシャンク先端
部の外周面に配設することによって、センタの製造コス
トおよび超砥粒焼結体部分の補修コストを低減すること
を可能とした。
【0012】すなわち本発明は、シャンク先端部が円錐
形状または円錐台形状をしたセンタにおいて、被加工物
と接触するシャンク先端部の周面に潤滑油を保持する空
間を形成したことを特徴とする。この空間は、シャンク
先端部の周面に複数個の帯状チップを、隣り合うチップ
との間に潤滑油を保持可能な間隔で配設するか、また
は、シャンク先端部の周面に潤滑油を保持可能な溝を設
けることによって形成することができる。
【0013】シャンク先端部の周面に潤滑油を保持する
空間を形成することにより、センタ使用時にこの隙間を
通じて潤滑油が円滑に供給されるとともに保持され、セ
ンタ先端部と被加工物との摩擦が軽減される。
【0014】ここで、前記空間を形成するためにシャン
ク先端部の周面に複数個の帯状チップを、隣り合うチッ
プとの間に潤滑油を保持可能な間隔で配設する場合は、
シャンク先端部の先端から後部に向けて帯状のチップを
放射状に配設するか、または、先端から順次間隔をおい
て多重環状に配設する。また、シャンク先端部の周面に
潤滑油を保持可能な溝を設ける場合は、シャンク先端部
の先端から後部に向かう放射状の溝、または、先端から
順次間隔をおいた多重環状の溝を研削加工または切削加
工により形成する。ここで、潤滑油を保持可能な間隔あ
るいは溝とは、隣り合うチップとの間、あるいは溝のな
かに潤滑油が存在する場合、潤滑油の表面張力と付着力
との関係から、被加工物が回転中でも潤滑油がチップど
うしの間、あるいは溝のなかに留まることが可能な間隔
あるいは溝の幅を指す。
【0015】前記の帯状チップあるいは溝の配列をシャ
ンク先端部の先端から放射状とした場合は、多重環状と
した場合よりも外部からの潤滑油の供給がより効率的に
なる。他方、帯状チップの配列を多重環状とした場合
は、放射状とした場合に比してチップ外周面の包絡線の
真円度を高めることが容易となる。
【0016】帯状チップは、シャンク先端部の母材より
も硬質の材料として、超硬合金、サーメット、セラミッ
ク、超砥粒焼結体などを使用することができるが、耐摩
耗性および硬さの点からはダイヤモンドやCBN(立方
晶窒化硼素)などを50%以上含む超砥粒焼結体が望ま
しい。超砥粒焼結体を使用する場合は、帯状チップを間
隔をおいて配設することによって、従来の超砥粒焼結体
チップを用いたセンタの場合に比して高価な超砥粒焼結
体の使用量を削減できるので、センタの製造コストを低
減することができる。さらに、チップどうしが非連続で
あるので、いずれかのチップにクラックが発生した場合
でも、他のチップに伝播することがなく、損傷を最小限
にとどめることができる。
【0017】ここで、シャンク先端部に設けるチップあ
るいは溝の数は、シャンク先端部の大きさ、および後述
するチップの大きさにもよるが、チップあるいは溝を放
射状に配列する場合は、先端部周方向に等間隔に5〜1
5個程度とし、先端から順次間隔をおいて多重環状に配
列する場合は、先端部軸方向に等間隔に3〜10個程度
とするのが適当である。
【0018】シャンク先端部の周面にチップを配設する
場合の個々のチップの幅は2〜10mmの範囲とするの
が望ましい。チップの幅が2mmより小さいと製造時お
よび使用時に欠損しやすくなり、10mmを超えると潤
滑油がシャンク先端部に均等に行き渡りにくくなる。ま
た、チップを配設したときのシャンク先端部周面からの
チップの突出量は0.02〜0.1mmの範囲とするの
が望ましい。チップの突出量が0.02mmより小さい
と十分な潤滑油の保持が困難となり、0.1mmを超え
ると製造時および使用時に欠損しやすくなる。隣り合う
チップの間隔は0.02〜0.5mmの範囲とするのが
望ましい。この間隔が0.02mmより狭いと表面張力
の関係で潤滑油が隙間に入ることができず、0.5mm
を超えると潤滑油の保持が困難となる。
【0019】チップの製作は、超硬合金の場合は、原料
粉末を金型プレス、冷間等方圧プレスなどで仮成形後、
真空焼結、熱間等方圧プレスにより製作し、セラミック
の場合は、原料粉末を金型プレス、冷間等方圧プレスな
どで仮成形後、加圧焼結、熱間等方圧プレスにより製作
することができる。超砥粒焼結体の場合は、ダイヤモン
ドあるいはCBN粉末を金属、セラミックス、サーメッ
トなどの結合剤と混合し、超高圧焼結(5〜7GPa)
にて製作することができる。さらに必要により、研削加
工により寸法形状を精密に仕上げてもよい。シャンク先
端部へのチップの取り付けは、金属ロウ付け法が適して
いる。金属ロウ付け法によれば、チップを所定の位置に
正確に配設することができ、また、取り付け、交換の作
業性もよい。
【0020】シャンク先端部の周面に溝を設ける場合の
個々の溝の幅は0.02〜0.5mmの範囲とするのが
望ましい。溝の幅が0.02mmより小さいと表面張力
の関係で潤滑油が隙間に入ることができず、0.5mm
を超えると潤滑油の保持が困難となる。また、溝の深さ
は0.02〜0.1mmの範囲とするのが望ましい。溝
の深さが0.02mmより小さいと潤滑油の保持が困難
となり、0.1mmを超えると衝撃力に対して溝の縁が
欠損しやすくなる。隣り合う溝の間隔は0.5〜10m
mの範囲とするのが望ましい。この間隔が0.5mmよ
り狭いと被加工物との接触面積が小さくなるため耐摩耗
性が低下し、10mmを超えると潤滑油がシャンク先端
部に均等に行き渡りにくくなる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施形態を
示すセンタの正面図、図2は図1のセンタの先端部の拡
大図であり、(a)は外観図、(b)は断面図である。
図3は使用時の状態を示す要部の一部切欠正面図であ
る。
【0022】本実施形態のセンタは、シャンク先端部の
周面に複数個の帯状チップを、シャンク先端部の先端か
ら後部に向けて放射状に配設したセンタである。図にお
いて、1は鉄鋼材(SK5)からなる外径31.6m
m、テーパ番号4のモールステーパシャンクのシャンク
本体、2は角度60度の円錐台形状のシャンク先端部で
ある。シャンク先端部2に帯状のチップ3を、先端から
後部に向けて放射状に4個配設している。
【0023】チップ3は、ダイヤモンド焼結体を素材と
し、短辺2.2mm、長辺8.1mm、長さ10mm、
厚さ1.0mmの台形状に成形加工したものであり、こ
のチップ3をシャンク先端部2周面に埋め込み、銀ロウ
によって接合している。チップ間隔gは0.2mm、チ
ップ突出量hは0.05mmであり、被加工物が回転中
でもこの空間に潤滑油を保持することができる。また、
この空間は放射状に形成されているので、図3に示す被
加工物5のセンタ穴6とチップ3の接触面4に外部から
の潤滑油の供給が円滑にかつ確実に行われる。本実施形
態の場合、シャンク先端部の有効径は4〜14mmとな
る。
【0024】また、4個のチップ3はたがいに不連続で
あるので、いずれかのチップにクラックが発生した場合
でも、クラックが他のチップに伝播することがなく、ク
ラックや欠損が発生したチップのみを交換すればよいの
で、補修のコストを低減することができる。さらに、チ
ップ3はロウ付け法によりシャンク先端部に取り付けて
いるので、チップの取り付け、交換の作業性もよい。
【0025】図4は本発明の第2の実施形態を示すセン
タの正面図、図5は図4のセンタの先端部の拡大断面図
である。本実施形態のセンタは、シャンク先端部の周面
に複数個の帯状チップを、先端から順次間隔をおいて多
重環状に配設したセンタである。
【0026】図において、11は鉄鋼材(SK5)から
なる外径31.6mm、テーパ番号4のモールステーパ
シャンクのシャンク本体、12は角度60度の円錐台形
状のシャンク先端部である。シャンク先端部12に帯状
のチップ13を周回させて、先端から順次間隔をおいて
多重環状に4個配設している。
【0027】チップ13は、第1実施形態のチップ3と
同様にダイヤモンド焼結体を素材とし、幅2.0mm、
厚さ1.6mmで配設位置のシャンク先端部12周面の
埋め込み外径に合わせた内径に成形加工したものであ
り、このチップ3をシャンク先端部12周面に埋め込
み、銀ロウによって接合している。チップ間隔gは0.
13mm、チップ突出量hは0.05mmであり、被加
工物が回転中でもこの空間に潤滑油を保持することがで
きる。本実施形態の場合も、シャンク先端部の有効径は
4〜14mmとなる。
【0028】また、4個のチップ13はたがいに不連続
であるので、第1実施形態のチップ3と同様に、いずれ
かのチップにクラックや欠損が発生した場合は、当該チ
ップのみを交換すればよく、チップの取り付け、交換の
作業性もよい。
【0029】図6はシャンク先端部の周面に潤滑油を保
持可能な溝を設けた別の実施形態を示すシャンク先端部
の断面図である。同図の(a)は超硬合金からなるシャ
ンク先端部22の先端から後部に向かう放射状の溝23
を設けたものであり、同図の(b)は同じく超硬合金か
らなるシャンク先端部32の先端から順次間隔をおいた
多重環状の溝33を設けたものである。溝23および3
3は、被加工物が回転中でも潤滑油が溝23,33のな
かに留まることが可能な幅および深さとしている。
【0030】〔試験例〕超砥粒焼結体チップを用いた例
として、図1および図4に示した本発明のセンタ(発明
品1、2)、特開平8−52602号公報の図1に記載
のセンタと同様な構造のセンタ(比較品1)、特開平1
0−6106号公報の図9に記載のセンタと同様な構造
のセンタ(比較品2)を用いて旋盤による旋削加工試験
を行った。図7はセンタの使用態様を示す図であり、被
加工物Wの両端をセンタCで支持し、回し金Rで被加工
物Wに回転を伝達する。表1に試験に供したセンタの主
な仕様を、表2に試験結果を示す。
【0031】
【表1】
【0032】旋削条件 被加工物材質:JIS G4403 SKH11 焼入
材 外径30mm、長さ200mm 回転周速度 :10m/min 加工時間 :1500Hr
【0033】
【表2】
【0034】表2に示すように、発明品1、2のセンタ
は、被加工物とセンタとの接触面への潤滑油の供給が良
好であることにより、チップ摩耗量は比較品1,2の1
/5以下であった。発明品1のセンタではチップにクラ
ックがが発生していたが、複数のチップを不連続に配設
しているため他のチップに伝播することなく、1個のチ
ップのみにとどまっていた。これに対し比較品1のセン
タでは、一体成形されたチップを使用しているため発生
したクラックが軸方向へ伝播していた。
【0035】各センタの補修コストを表3に示す。
【表3】
【0036】発明品1,2のセンタでは、クラックが発
生したチップのみを取り外して交換することにより簡単
に補修することができる。これに対し比較品1,2のセ
ンタでは、チップが一体成形されているため、チップ全
体を交換しなければならず、補修コストが発明品1,2
のセンタの場合の約10倍となる。
【0037】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
【0038】(1)シャンク先端部の周面に複数個の帯
状チップを、隣り合うチップとの間に潤滑油を保持可能
な間隔で配設するか、または、シャンク先端部の周面に
潤滑油を保持可能な溝を設けることによって、被加工物
と接触するシャンク先端部の周面に潤滑油を保持する空
間を形成することにより、センタ使用時にこの隙間を通
じて潤滑油が円滑に供給されてセンタ先端部と被加工物
との摩擦が軽減される。
【0039】(2)帯状チップあるいは溝の配列をシャ
ンク先端部の先端から放射状とすることにより、外部か
らの潤滑油の供給をより効率的にすることができる。ま
た、帯状チップの配列を多重環状とした場合は、放射状
とした場合に比してチップ外周面の包絡線の真円度を高
めることが容易となる。
【0040】(3)シャンク先端部への帯状チップの取
り付けをロウ付け法で行うことにより、チップを所定の
位置に正確に配設することができ、また、取り付け、交
換の作業性がよくなる。
【0041】(4)帯状チップとして超砥粒焼結体を使
用し、この帯状チップを間隔をおいて配設することによ
って、従来の超砥粒焼結体チップを用いたセンタの場合
に比して高価な超砥粒焼結体の使用量を削減でき、セン
タの製造コストを低減することができる。また、チップ
どうしが非連続であるので、いずれかのチップにクラッ
クが発生した場合でも、他のチップに伝播することがな
く、損傷を最小限にとどめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示すセンタの正面
図である。
【図2】 図1のセンタの先端部の拡大図であり、
(a)は外観図、(b)は断面図である。
【図3】 使用時の状態を示す要部の一部切欠正面図で
ある。
【図4】 本発明の第2の実施形態を示すセンタの正面
図である。
【図5】 図4のセンタの先端部の拡大断面図である。
【図6】 シャンク先端部の周面に潤滑油を保持可能な
溝を設けた別の実施形態を示すシャンク先端部の断面図
である。
【図7】 加工試験におけるセンタの使用態様を示す図
である。
【符号の説明】
1,11 シャンク本体 2,12,22,32 シャンク先端部 3,13 チップ 4 接触面 5 被加工物 6 センタ穴 23,33 溝 g チップ間隔 h チップ突出量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平嶋 悌司 福岡県浮羽郡田主丸町大字竹野210番地 ノリタケダイヤ株式会社内 (72)発明者 宮崎 賢一郎 福岡県浮羽郡田主丸町大字竹野210番地 ノリタケダイヤ株式会社内 Fターム(参考) 3C045 FE07 FE12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャンク先端部が円錐形状または円錐台
    形状をしたセンタにおいて、被加工物と接触するシャン
    ク先端部の周面に潤滑油を保持する空間を形成したこと
    を特徴とするセンタ。
  2. 【請求項2】 前記シャンク先端部の周面に複数個の帯
    状チップを、隣り合うチップとの間に潤滑油を保持可能
    な間隔で配設することによって前記の空間を形成した請
    求項1記載のセンタ。
  3. 【請求項3】 前記帯状チップを、シャンク先端部の先
    端から後部に向けて放射状に、または、先端から順次間
    隔をおいて多重環状に配設した請求項2記載のセンタ。
  4. 【請求項4】 前記帯状チップを金属ロウによってシャ
    ンク先端部に接合して配設した請求項2または3記載の
    センタ。
  5. 【請求項5】 前記帯状チップが超砥粒焼結体である請
    求項2〜4のいずれかに記載のセンタ。
  6. 【請求項6】 前記シャンク先端部の周面に潤滑油を保
    持可能な幅の溝を設けることによって前記の空間を形成
    した請求項1記載のセンタ。
  7. 【請求項7】 前記溝を、シャンク先端部の先端から後
    部に向けて放射状に、または、先端から順次間隔をおい
    て多重環状に形成した請求項6記載のセンタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013027955A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Dai Ichi High Frequency Co Ltd 研磨装置
JP2015102221A (ja) * 2013-11-27 2015-06-04 住友重機械工業株式会社 減速装置

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