JP2000231009A - 光学特性可変光学素子 - Google Patents
光学特性可変光学素子Info
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Abstract
より駆動可能で、光学特性を変化させ得る光学特性可変
光学素子を提供する。 【解決手段】 本発明の光学特性可変光学素子は、らせ
ん構造を有し、Γ=2π(ne −no )d/λ,Φ=2
πd/Pとしたとき、下記条件を満足する液晶を含むこ
とを特徴とする。 |Γ/2Φ|≦π 但し、Pはらせん構造のねじれピッチ、λは入射光の使
用中心波長、dは液晶部分の光軸方向の最大厚さ、ne
は液晶の異常光に対する屈折率、no は液晶の常光に対
する屈折率である。
Description
素子、さらに詳しくは光学特性を変化させる光学特性可
変光学素子およびこれを含む光学系、この光学系を備え
た光学装置に関する。
わせは、通常、レンズを機械的に移動することによって
行われる。しかし、レンズ系の全体或いは一部を移動さ
せることは、超小型であることが要求される電子内視鏡
やマイクロマシンの眼等では不可能である。また、テレ
ビカメラ,電子スチルカメラ,銀塩フィルムカメラ等で
も、軽量化,コストダウンのためには、レンズ系を移動
させずに変倍や、ピント合わせができることが望まし
い。そこで、従来から、これらの課題をレンズの移動を
行わずに解決する手段として、例えば特開平5−346
56号公報や特開平4−345124号公報において、
可変焦点レンズが提案されている。
ある液晶レンズを示している。図中、1はシール部材2
により封止された斜め配向のネマティック液晶で、ドー
ナツ状の電極3を設けた一対の透明基板4,5の間に挟
まれている。6は透明基板4,5の内側表面に設けられ
た配向膜、7は透明基板4の前側(左側)に設けられ紙
面内で振動する光のみを透過する偏光板、8はスイッチ
9と可変抵抗器10を介して電極3に接続された交流電
源である。
フの場合、液晶1は図示のように一様に斜めに配向して
いて、光線Lは直進する。これに対し、スイッチ9をオ
ンにして電極3に電圧を印加すると、電極3がドーナツ
状をしているため電場Eの方向は図44に示すように不
均一になり、液晶1は図45に示すように配向する。つ
まり、液晶レンズの中心付近では電場が弱いため液晶1
は斜め配向を保っているが、電極3に近づくにつれて電
場が強くなるため液晶1は基板4,5に垂直となる。こ
のため、偏光板7を透過した偏光に対して液晶1の屈折
率は液晶レンズの中心ほど高く周辺ほど低くなり、液晶
レンズの半径方向(y方向)に屈折率分布をもつように
なる。このため、液晶レンズは凸レンズ作用を持つ不均
質レンズとなり、入射した光線Lは収束する。
液晶レンズでは偏光板7が必要なため、透過光量は半分
以下で、透過率としては30〜40%程度しかなく、応
用できる製品が限られるという欠点があった。
鑑みなされたもので、構造が簡単で、光量損失が少な
く、低電圧により駆動可能で、光学特性を変化させ得る
光学特性可変光学素子を提供することを目的とする。ま
た、この光学特性可変光学素子を含む撮像光学系,撮像
装置を提供することを第2の目的とする。
め、本発明による光学特性可変光学素子は、以下のよう
な特徴を備えている。
は、らせん構造を有し、Γ=2π(ne −no )d/
λ,Φ=2πd/Pとしたとき、下記条件を満足する液
晶を含むことを特徴とするものである。 |Γ/2Φ|≦π 但し、Pはらせん構造のねじれピッチ、λは入射光の使
用中心波長、dは液晶部分の光軸方向の最大厚さ、ne
は液晶の異常光に対する屈折率、no は液晶の常光に対
する屈折率である。
素子は、請求項1に記載の光学特性可変光学素子におい
て、らせん液晶が|Γ/2Φ|≦1なる条件を満足する
ことを特徴とするものである。
は、請求項1に記載の光学特性可変光学素子において、
らせん構造を有する液晶が|Γ/2Φ|≦π/6なる条
件を満足することを特徴とするものである。
光学素子は、らせん構造を有し、Γ=2π(ne −no
)d/λ,Φ=2πd/Pとしたとき、下記条件を満
足する液晶を含むことを特徴としている。 |Γ/2Φ|≦π (1) 但し、Pはらせん構造のねじれピッチ、λは入射光の使
用中心波長、dは液晶部分の光軸方向の最大厚さ、ne
は液晶の異常光に対する屈折率、no は液晶の常光に対
する屈折率である。
特性可変光学素子に入射する光のうち、例えば結像など
に必要な波長域の中心の波長と定義する。レーザー光な
どのような単色光を使用する場合はその波長であり、例
えば白色光のように様々な波長の光を含む場合には、結
像などに必要な波長域のうち中心の波長、或いは設計時
の基準の波長とする。白色光を入射して結像する光学系
に用いる場合、使用中心波長はd線の波長(587.5
6nm)と考えることができる。
いた可変焦点レンズの一例を示す図である。図中、前述
の従来例として説明したものと実質上同一の部材には同
一符号を付している。この可変焦点レンズ11は、ネマ
ティック液晶1からなる平凸レンズ形状の液晶層12
を、内側に透明電極13を形成した平行平面基板14,
凹平レンズ形状の基板15との間に配向膜6を介して挟
み、シール部材2により封止した構成が基本構成となっ
ている。また、図2はネマティック液晶1のねじれの様
子を示す図である。本発明に用いるネマティック液晶1
のねじれのピッチPは使用光の波長λに比べ非常に小さ
いものとする。すなわち、 P≪λ (2) である。
のピッチPが光の波長に比べ非常に小さいと、可変焦点
レンズ11の液晶の屈折率は入射光の偏光によらず、実
効的には屈折率n' となり、液晶層12は屈折率n' の
平凸レンズとして作用する。なお、このときの屈折率
n' は、次式(3)で表される。 n' =(ne +no )/2 (3) 但し、ne は液晶分子長軸方向の偏光に対する屈折率、
no は液晶分子短軸方向の偏光に対する屈折率である。
子に対応する屈折率楕円体を示す。ここで、x軸および
z軸は液晶分子の短軸方向、y軸は液晶分子の長軸方向
になっている。なお、この例ではne >no とする。
て、何故ネマティック液晶1が実効的に屈折率n' の等
方的な媒質としてふるまうのかを、以下に説明する。
美、岡崎雅則共著 コロナ社)」の85〜92頁に示さ
れている式3.10,式3.110および式3.126
によれば、絶対的な位相の変化exp(−iα)を含め
たとき、図1に示す可変焦点レンズ11の光軸近傍部分
の厚さdのネマティック液晶1に対するジョーンズの行
列Wt は、 で与えられる。但し、 Φ=2πd/P (5) Γ=2π(ne −no )d/λ (6) α=2π{(ne +no )/2}・d/λ (7) X=(Φ2 +Γ2 /2)1/2 (8) である。
と定義し、異常光を液晶分子の長軸方向の偏光、また
は、長軸を光軸に垂直な平面へ投影したときの方向の偏
光と定義すると、Γはネマティック液晶1による常光と
異常光の位相差を表す。なお、Φはネマティック液晶1
の液晶分子のねじれ角をラジアンで表したものである。
また、式(4),(9)の座標系は、図1に示したx,
y,z軸のようにとるものとする。つまり、x軸は紙面
の表から裏側へ向かっており、y軸はネマティック液晶
1の入射面での液晶分子の長軸方向である。
のWt がどのようになるかを調べてみる。まず、式
(2)は、 0<P/λ≪1 (10) と変形できる。そこで、P/λ→0のとき、式(4)の
Wt の極限値WtLを求めてみる。 Γ/Φ=(ne −no )P/λ (11) であるから、P/λ≪1のとき |Γ/Φ|≪1 (12) となり、P/λ→0のとき|Γ/Φ|→0となる。
(14),(15),(16)はそれぞれ、 X→Φ (17) cosX→cosΦ (18) となるので、P/λ→0のとき、 となる。
厚さdの、光軸に沿って等方な媒質のジョーンズ行列に
他ならない。従って、P/λ≪1であるので、図1に示
す可変焦点レンズ11の液晶層12の光軸近傍は、入射
光の偏光に依らず一定の屈折率n' となる。上記の式
(4)〜(21)は、液晶1の微小部分に対して適用さ
れる。光軸から少し離れた厚さd' の微小部分に対して
も同様に考えられ、液晶層12全体は屈折率n' の平凸
レンズとして作用する。
にすると、液晶分子は分子の長軸方向が電極と垂直な方
向に揃い、液晶1の屈折率は入射光の偏光に依らずno
となる。したがって、可変焦点レンズ11の液晶層12
は入射光の偏光に依らず一定の屈折率no の平凸レンズ
として作用する。
オフすると入射光の偏光に依らず液晶層12の屈折率は
no 或いはn' と変化し、可変焦点レンズ11の焦点距
離が変化する。ここで、式(21)にはP/λ→0の極
限の場合が示されているが、実際の可変焦点レンズで
は、液晶分子配列の乱れ等のため必ずしも極限値が当て
はまらない場合もあるので、式(4)の近似式を導いて
みる。以下の説明では、P/λ>1の場合も含むものと
する。
すると、次のようになる。つまり、式(13)〜式(1
5)でP/λの1次まで、すなわち式(11)より、Γ
/Φの1次までを残しP/λの2次以上、Γ/Φの2次
以上を省略すると、 を得る。
ンズ行列とほぼ等しいと見做せるためには、|i・Γ/
2Φ|が0に近ければよい。この時WtNは、 に近づくが、この式は、入射光の偏光方向は(Γ/4)
・(Γ/Φ)だけ回転するが、液晶1は等方媒質である
と見なせることを意味している。 |iΓ/2Φ|≒0 (26) つまり、 |Γ/2Φ|≪1 (27) であれば、ボケのない可変焦点レンズが得られる。式
(11)から、 (28) となる。
液晶1が等方媒質と見做せなくなり、屈折率が入射光の
偏光方向に依存するようになる。しかし、実際の光学系
で高解像を要求しない場合、例えば光ディスクのレンズ
等結像に用いないレンズ或いは画素数の少ない電子撮像
装置などの場合、式(27)の条件は、 |Γ/2Φ|≦π (1) であれば、ある程度依存性があっても実質上は問題がな
い。ne −no の値は液晶の物性で決まるが、可変焦点
レンズとして有効に焦点距離を変えるためには、実用上
ne −no は、 0.1≦|ne −no | (29) であることが望ましい。
はねじれピッチPと使用中心波長λで P/λ≦60 (30) と表現することもできる。すなわち、ねじれピッチPが
使用中心波長の60倍以下である。但し、焦点距離が大
きく変化する必要のない場合、あるいは可変焦点レンズ
以外の屈折率が大きく変化する必要のない素子に適用す
る場合などには、屈折率差ne −no は0.1より小さ
くても構わない。この場合は、式(30)の上限値はさ
らに大きくなる。また、ねじれピッチPの下限値は液晶
分子の大きさで決まり、3nm程度である。そのため、
例えば波長0.5μmの可視光を使用する場合には、P
/λの下限値は約0.006となる。
満足する液晶1を含む可変焦点レンズ11は、スイッチ
9がオフの場合にも液晶1が入射光の偏光に依らずほぼ
一定の屈折率n' となることがわかる。そして、屈折率
が偏光に対して等方であるから、この可変焦点レンズ1
1を透過する光は、どんな偏光状態でも同じように屈折
する。したがって、偏光板を用いる必要がない。
ズについて説明したが、例えば液晶層12をくさび形状
とすれば、液晶層12は入射光の偏光に依らず、スイッ
チ9がオフの場合には屈折率n' 、オンの場合には屈折
率no となる。したがって、このようにすることによ
り、偏光板を用いなくとも入射光の偏光に依らずそれぞ
れ一定の方向に光が射出し、スイッチ9のオン,オフで
射出方向を変化させることが可能なプリズムが得られる
(後述する第2実施例を参照)。
子は、らせん構造を有し、式(1)を満たす液晶を含む
ため、液晶に電場を印加しない場合でも入射光の偏光に
対して屈折率は等方であり、偏光板を必要としない。こ
のため、光の利用効率が高く明るい光学特性可変光学素
子となる。
学素子は、前記第1の光学特性可変光学素子において、
らせん構造を有する液晶が、 |Γ/2Φ|≦1 (31) なる条件を満足するようにしたものである。
小さいほど液晶の屈折率は入射光の偏光に対してより等
方になる。したがって、液晶が式(31)を満たすと
き、前記第1の光学特性可変光学素子よりも、液晶の屈
折率が入射光の偏光に対してさらに等方になる。そし
て、この第2の光学特性可変光学素子に入射した光はど
んな偏光状態でもより同じように屈折するようになる。
よって、例えば第2の光学特性可変光学素子を結像光学
系に用いれば、偏光板を用いることなく、よりボケの少
ない像が得られることになる。
VTRカメラなどの比較的低コストの撮像装置などのレ
ンズに本発明の第2の光学特性可変光学素子を用いる場
合、前記第1の光学特性可変光学素子の場合より液晶の
屈折率が入射光の偏光に対して等方である必要があり、
式(31)を満たすことが望ましい。式(31)を満た
せば、前記のようなより高解像を必要とする結像光学装
置に適用できるようになる。
したように、屈折率差ne −no は実用上は式(29)
を満たすことが望ましく、このとき、式(28)から式
(31)はねじれピッチPと使用中心波長λで P/λ≦5 (32) と表現することもできる。すなわち、ねじれピッチPが
使用中心波長λの5倍以下である。しかし、既に説明し
たように、屈折率差ne −no は必ずしも0.1以上で
ある必要はなく、応用対象によっては0.1より小さく
ても構わない。この場合は、式(32)の上限値はさら
に大きくなる。また、ねじれピッチPの下限値は既に説
明したように液晶分子の大きさで決まり、3nm程度で
あり、例えば波長0.5μmの可視光を使用する場合に
はP/λの下限値は約0.006となる。
子は、らせん構造を有し、式(31)を満たす液晶を含
むため、液晶に電場を印加しない場合でも入射光の偏光
に対して屈折率がより等方になり、偏光板を用いずに、
よりボケの少ない像を得られる。また、高解像を必要と
する結像光学装置にも適用できるため、応用範囲が広が
る。
前記第1の光学特性可変光学素子において、特にらせん
構造を有する液晶が、 |Γ/2Φ|≦π/6 (33) なる条件を満足するようにしたものである。
は、前記第2の光学特性可変光学素子の場合よりも|Γ
/2Φ|がさらに小さく、さらに液晶の屈折率は等方に
なり、この第3の光学特性可変光学素子に入射した光は
どんな偏光状態でもさらに同じように屈折するようにな
る。よって、例えばこの第3の光学特性可変光学素子を
結像光学系に用いれば、偏光板を用いることなくさらに
ボケの少ない像が得られることになる。
ズ,フィルムカメラ,顕微鏡など高画質の製品等のレン
ズでは特に高解像が要求されるので、前記第2の光学特
性可変光学素子よりもさらに液晶の屈折率が等方である
必要があるため、光学特性可変光学素子を構成する液晶
は式(33)を満たすことが望ましい。式(33)を満
たせば、上記のような特に高解像を必要とする結像光学
装置に適用できるようになる。なお、前述したように、
屈折率差ne −no は実用上は式(29)を満たすこと
が望ましく、このとき、式(28)から条件式(33)
はねじれピッチPと使用中心波長λで P/λ≦2.7 (34) と表現することもできる。すなわち、ねじれピッチPが
使用中心波長λの2.7倍以下である。しかし、既に説
明したように、屈折率差ne −no は必ずしも0.1以
上である必要はなく、応用対象によっては0.1より小
さくても構わない。この場合は、式(34)の上限値は
さらに大きくなる。また、ねじれピッチPの下限値は既
に説明したように液晶分子の大きさで決まり、3nm程
度であり、例えば波長0.5μmの可視光を使用する場
合にはP/λの下限値は約0.006となる。
子は、らせん構造を有し、式(33)を満たす液晶を含
むため、液晶に電場を印加しない場合でも入射光の偏光
に対して屈折率がさらに等方になり、偏光板を用いるこ
となく、よりボケの非常に少ない像を得られる。また、
特により高解像を必要とする結像光学装置にも適用でき
るようになり、応用範囲がさらに広がる。
らせん構造を有する液晶が、 λ≦P<20λ (35) λ≦P かつ |Γ/2Φ|<π (36) の何れかを満足するようにしたものである。
の偏光に対してより等方にし、光学系の性能を上げるた
めには、液晶のねじれピッチPは小さい方がよいが、一
般に液晶ではPが小さくなると液晶の粘性が増し、電場
の変化に対する屈折率変化の応答速度が遅くなる。この
点も考慮すると、Pの値は実験結果から、およそλより
大きい方がよく、前記式(35)または(36)の何れ
かを満足することが好ましい。前記式(35)または
(36)の何れかを満足させることで、液晶の屈折率変
化の応答速度が遅くなることを防ぐことができる。
子は、液晶が式(35)または(36)の何れかを満足
するものであり、液晶のねじれピッチPが極端に短くな
くλより大きいため、電場の変化に対する液晶の屈折率
変化の応答速度が遅くなることを防ぐことができる。よ
って、可変光学特性の応答速度が遅くなることもなく、
実用的な光学素子となる。
らせん構造を有する液晶が、 2λ≦P<20λ (37) 2λ≦P かつ |Γ/2Φ|<π (38) を満足するようにしたものである。
ねじれピッチPが小さくなると液晶の粘性が増し、電場
の変化に対する屈折率変化の応答速度が遅くなる。これ
を防ぐためにPはおよそλより大きい方がいいが、オー
トフォーカステレビカメラの光学系などではさらに速い
応答速度が要求されるので、前記らせん構造を有する液
晶が、前記式(37)または(38)の何れかを満足す
ることが好ましい。前記式(35)または(36)の何
れかを満足させることで、液晶の屈折率変化の応答速度
は第4の光学特性可変光学素子の場合よりもさらに速く
なる。
子は、液晶が式(37)または(38)の何れかを満足
するものであり、液晶のねじれピッチPが2λより大き
いため、電場の変化に対する液晶の屈折率変化の応答速
度は速くなる。よって、より速い応答速度が要求される
光学系にも用いることができ、より応用範囲の広い光学
素子となる。
らせん構造を有する液晶が、 2λ/3≦P<20λ (39) 2λ/3≦P かつ |Γ/2Φ|<π (40) の何れかを満足するようにしたものである。
ねじれピッチPが小さくなると液晶の粘性が増し、電場
の変化に対する屈折率変化の応答速度が遅くなる。これ
を防ぐためにPはおよそλより大きい方がいいが、それ
ほど速い応答速度が要求されない光学系、例えば眼鏡,
視度調整装置などでは前記式(39)または(40)の
何れかを満たせばよい。このとき、ねじれピッチPは第
4の光学特性可変光学素子の場合より短くなるため、入
射光の偏光に対して液晶がより等方になる。
子は、液晶が式(39)または(40)の何れかを満足
するものであり、液晶のねじれピッチPの下限値が2λ
/3である。このため、応答速度の低下を抑えつつ、入
射光の偏光に対する液晶の等方性を向上させることがで
きる。よって、光学特性も応答速度も優れた実用的な光
学特性可変光学素子となる。
前記第1ないし第6の光学特性可変光学素子において、
らせん構造を有する液晶がネマティック液晶を含むこと
を特徴とする。ネマティック液晶は非常に多くの種類が
ある。また、例えばカイラル剤などを混ぜるとらせん構
造に配向し、カイラル剤の混合比を変えることでらせん
のピッチを変えることができる。
光学素子の液晶には、種類が豊富なネマティック液晶が
含まれるため、目的に合わせて使用する液晶を広い範囲
から選ぶことができ、より使用目的に適した光学特性可
変光学素子を得ることができる。また、カイラル剤を混
ぜることでらせん構造のねじれピッチを変化させること
ができるため、目的にあったピッチの液晶が容易に得ら
れ、より目的に適した光学素子を得ることができる。
第7の光学特性可変光学素子において、らせん構造を有
する液晶がネマティック液晶にカイラル剤を混合したも
のであり、ネマティック液晶に対するカイラル剤の重量
比を0.3〜40%にしたことを特徴とする。
ピッチは比例し、カイラル剤の割合を増やせば増やすほ
ど液晶のねじれピッチは短くなる。例えばネマティック
液晶のOM−2002(チッソ石油化学製)にカイラル
剤のCM−33(チッソ石油化学製)を混ぜた場合、カ
イラル剤を0.33%混ぜるとピッチは33μm程度と
なることが予想される。また、ネマティック液晶のAD
K−9467(旭電化工業製)にカイラル剤のCLN−
662R(旭電化工業製)を0.3%混ぜると、ねじれ
ピッチは約29μmとなることが予想される。
中心波長の約60倍以下であれば、液晶の屈折率は入射
光の偏光に対して等方になる。光学特性可変光学素子を
可視域で使用した場合、入射光の使用中心波長を例えば
0.55μmとすると、ねじれピッチは33μmのとき
使用中心波長の約60倍となる。したがって、カイラル
剤を0.3%程度混ぜれば、液晶は実質的に等方にな
る。一方、カイラル剤を混ぜれば混ぜるほどねじれピッ
チは短くなるが、一般にカイラル剤の割合が高くなるほ
ど液晶の粘性が強くなって応答速度が遅くなり、また駆
動電圧も高くなってしまう。したがって、実用上はある
程度の割合に止める必要があり、約40%以内にするこ
とが望ましい。
子の液晶はネマティック液晶にカイラル剤を混合したも
のであり、ネマティック液晶に対するカイラル剤の重量
比が0.3%以上であるため、可視光を使用する場合ね
じれピッチは使用中心波長の約60倍以下となり、液晶
は入射光の偏光に対して実質的に等方になる。このた
め、偏光板を用いなくてもボケの少ない像を形成するこ
とのできる、光の利用効率が高く明るい光学特性可変光
学素子を得ることができる。また、ネマティック液晶に
対するカイラル剤の重量比が40%以下であるため、応
答速度の低下および駆動電圧の増大を抑えた光学特性可
変光学素子を得ることができる。
第7の光学特性可変光学素子において、特にらせん構造
を有する液晶がネマティック液晶にカイラル剤を混合し
たものであり、ネマティック液晶に対するカイラル剤の
重量比を1〜30%にしたことを特徴とする。
増やすほどねじれピッチは短くなり、例えばADK−9
467にCLN−662Rを約3%混ぜると、ねじれピ
ッチは約2.9μmとなることが予想される。また、O
M−2002にCM−33を約4%混ぜると、ねじれピ
ッチは約2.7μmとなることが予想される。これらの
ねじれピッチは、光学特性可変光学素子を可視域で使用
した場合、入射光の使用中心波長を例えば0.55μm
とすると、使用中心波長の約5倍となる。したがって、
カイラル剤を1%程度以上混ぜれば、液晶はより等方に
なる。一方、カイラル剤の割合を約30%以内にする
と、既に説明したように、より液晶の粘性の増大が抑え
られ、応答速度が速くなり、また駆動電圧も低くなる。
子の液晶はネマティック液晶にカイラル剤を混合したも
のであり、ネマティック液晶に対するカイラル剤の重量
比が1%以上であるため、可視光を使用する場合ねじれ
ピッチは使用中心波長の約5倍以下となり、液晶は入射
光の偏光に対してより等方になる。このため、偏光板を
用いなくてもよりボケの少ない像を形成することのでき
る、光の利用効率が高く明るい光学特性可変光学素子を
得ることができる。また、ネマティック液晶に対するカ
イラル剤の重量比が30%以下であるため、応答速度が
より速く、駆動電圧のより低い光学特性可変光学素子を
得ることができる。
は、第7の光学特性可変光学素子において、特にらせん
構造を有する液晶がネマティック液晶にカイラル剤を混
合したものであり、ネマティック液晶に対するカイラル
剤の重量比を5〜25%にしたことを特徴とする。
増やすほどねじれピッチは短くなり、例えばADK−9
467にCLN−662Rを約5%混ぜると、ねじれピ
ッチは約1.7μmとなり、また、OM−2002にC
M−33を約7.3%混ぜると、ねじれピッチは約1.
5μmとなることが予想される。これらのねじれピッチ
は、光学特性可変光学素子を可視域で使用した場合、入
射光の使用中心波長を例えば0.55μmとすると、使
用中心波長の約2.7〜3倍となる。したがって、カイ
ラル剤を5%程度以上混ぜれば、液晶はさらに等方にな
る。一方、カイラル剤の割合を約25%以内にすると、
既に説明したように、さらに液晶の粘性の増大が抑えら
れ、応答速度がさらに速くなり、また駆動電圧もさらに
低くなる。
素子の液晶はネマティック液晶にカイラル剤を混合した
ものであり、ネマティック液晶に対するカイラル剤の重
量比が5%以上であるため、可視光を使用する場合ねじ
れピッチは使用中心波長の約2.7倍以下となり、液晶
は入射光の偏光に対してさらに等方になる。このため、
偏光板を用いなくてもさらにボケの少ない像を形成する
ことのできる、光の利用効率が高く明るい光学特性可変
光学素子を得ることができる。また、ネマティック液晶
に対するカイラル剤の重量比が25%以下であるため、
応答速度がさらに速く、駆動電圧のさらに低い光学特性
可変光学素子を得ることができる。
は、第1ないし第10の光学特性可変光学素子におい
て、らせん構造を有する液晶をバナナ型に構成したもの
である。
えば下記のような構造を備えたものがある。 一般に、このような強誘電性の液晶は電圧を印加したと
きの応答速度が速い。
は、第1ないし第11の光学特性可変光学素子におい
て、特にらせん構造を有する液晶部分の最大の厚さを1
mm以下にしたことを特徴とする。
それによって光学的誘電率のゆらぎが生じて光を散乱す
る。したがって、液晶層の厚さが厚いとそれだけ散乱に
よる入射光の減衰が大きくなる。そこで、液晶層の厚さ
を、使用波長に対して実質的に透明であるように薄くす
る必要がある。液晶層の最大の厚さが1mm以下であれ
ば、液晶中での散乱が少なく、入射光の減衰は実用上問
題はない。よって、このような液晶を用いて光学特性可
変光学素子を構成すれば、入射光に対して実用上問題の
ない程度に透明となり、散乱の少ない明るい光学特性可
変光学素子を得ることができる。
は、第1ないし第11の光学特性可変光学素子におい
て、特にらせん構造を有する液晶部分の最大の厚さを
0.5mm以下にしたことを特徴とする。
が起こる。しかし、液晶層の厚さが0.5mm以下であ
れば、さらに光の散乱が抑えられ、入射光の減衰が小さ
くなる。よって、このような液晶を用いて光学特性可変
光学素子を構成すれば、入射光に対してさらに透明とな
り、より散乱の少ない明るい光学特性可変光学素子を得
ることができる。
た光学系について説明する。
い(第1の光学系)。ここで、可変焦点レンズとは、そ
の焦点距離を変化させることのできるレンズである。こ
の可変焦点レンズを屈折光学素子や回折光学素子などか
ら構成される光学系に配置すると、可変焦点レンズの焦
点距離を変えるだけで、その変化に応じて光学系全体の
焦点距離も変わり、ピント位置が変わる。したがって、
光学系に含まれるレンズなどの素子の位置を変えること
なく、光学系の焦点距離を変え、ピント位置を変えるこ
とができる。よって、光学系内のレンズなどの素子を動
かすことなく焦点距離を変えることができる。このた
め、素子を動かすための駆動装置などが必要なく、小型
化,軽量化された光学系となる。
ズを液晶レンズで構成するとよい(第2の光学系)。液
晶レンズとしては、例えば図1に示したようなレンズが
あり、液晶の屈折率を変えることで焦点距離を変えるこ
とができる。液晶を利用しているため、印加する電圧は
一般に数V程度と小さく、消費電力も小さい。また、液
晶には多くの種類があのため、目的に合わせて使用する
液晶を広い範囲から選ぶことができる。
レンズが液晶レンズであり、低電圧,小電力で駆動する
ことができるため、電源を小さくでき、光学系を組み込
んだ装置の小型化,軽量化が達成できる。また、使用す
る液晶を広い範囲から選ぶことができるため、より目的
に合った適切な可変焦点レンズを用いた光学系を構成で
きる。
液晶層が1層の液晶レンズで構成するとよい(第3の光
学系)。液晶層が1層であるため、液晶レンズの製作が
容易で安価となり、光学系も安価となる。
点レンズを前記第1ないし第13の何れかの光学特性可
変光学素子で構成するとよい(第4の光学系)。既に説
明したように、本発明の光学特性可変光学素子は常に液
晶の屈折率が入射光の偏光に対して等方であり、そのた
め偏光板を用いる必要がない。したがって、この光学素
子を用いて構成した可変レンズを含む光学系により結像
された像は、偏光板を通っていないにもかかわらず、像
のボケが少ない。このように、第4の光学系では偏光板
を用いる必要がないので、どの偏光状態の光も透過する
ことができ、光の利用効率が高くなる。
光学素子を用いれば、液晶が入射光の偏光に対して特に
等方な光学系となり、この光学系で結像する像は特にボ
ケが少なくなる。第4ないし第6の光学特性可変光学素
子を用いれば、入射光の偏光に対する液晶の等方性を確
保しつつ、応答速度が遅くなることを抑えた実用的な光
学系が得られる。第7の光学特性可変光学素子を用いれ
ば、より目的にあった光学系が得られる。第8ないし第
10の光学特性可変光学素子を用いれば、液晶が入射光
の偏光に対してより等方で、かつ、特に応答速度が速く
駆動電圧の低い光学系となる。第11の光学特性可変光
学素子を用いれば、応答速度の速い光学系となる。第1
2および第13の光学特性可変光学素子を用いれば、特
に入射光の散乱の少ない明るい光学系となる。
レンズが前記第1ないし第13の光学特性可変光学素子
を用いて構成されており、偏光板を用いなくてもボケの
少ない像を結像でき、光の利用効率が高いため、高解像
で明るい像を形成できる。さらに、目的に合った性能の
可変焦点レンズを用いることができるため、適用範囲の
広い光学系となる。また、高解像で明るい像を形成で
き、かつ、応答速度が速く駆動電圧の低い可変焦点レン
ズを用いているため、光学系全体の焦点距離を高速度で
変化させることができ、移動速度の速い対象物の撮影な
ど高速度でピントを合わせる必要がある装置にも適用す
ることができる。また、供給電圧の低い小さな電源を使
用できるため、この第4の光学系を組み込んだ装置の小
型化,軽量化が達成できる。さらに、入射光の散乱の少
ない明るい可変焦点レンズを用いることができるため、
散乱によるフレアーなどのない明るい像が得られる光学
系となる。
トロフォーカスタイプであることが好ましい(第5の光
学系)。
変焦点レンズの液晶層部分のパワーをφLC、光学系全体
のパワーをφとしたとき、 0.005≦|φLC/φ|≦0.4 (41) を満足することが望ましい(第6の光学系)。
体の焦点距離を可変焦点レンズの液晶層部分の屈折率を
変化させて可変焦点レンズの焦点距離を変化させること
で変えている。したがって、液晶層部分のパワーφLCが
光学系全体のパワーφに対して小さすぎると、液晶層部
分の焦点距離が変化しても光学系全体の焦点距離変化に
対して影響が小さくなり、光学系全体の焦点距離はあま
り変化しなくなる。よって、可変焦点レンズの液晶層部
分のパワーφLCは、光学系全体のパワーφを1としたと
き、0.005以上であることが望ましい。また、逆に
可変焦点レンズの液晶層部分のパワーφLCが強すぎる
と、液晶の屈折率がわずかに変化しただけで液晶層の焦
点距離が大きく変化し、光学系全体の収差が大きく変化
する。したがって、どの状態でも収差を良好に抑えるこ
とが困難になる。そのため、可変焦点レンズの液晶部分
のパワーφLCは、光学系全体のパワーφを1としたと
き、0.4以下であることが望ましい。
の液晶層部分のパワーφLCと光学系全体のパワーφとの
比が式(41)を満たすようにしたため、可変焦点レン
ズの液晶層部分の屈折率が変化したときでも、収差が大
きく劣化することなく全系の焦点距離を変化させること
ができる。このため、収差が良好に抑えられた像を得な
がら、焦点距離を変化させてピント位置を大きく変える
ことのできる光学系となる。
変焦点レンズの液晶層部分のパワーをφLC、光学系全体
のパワーをφとしたとき、 0.005≦|φLC/φ|≦0.25 (42) を満足するように構成すれば、さらに好ましい光学系と
なる(第7の光学系)。
部分の焦点距離変化を効率よく光学系全体の焦点距離変
化に反映させるためには、可変焦点レンズの液晶層部分
のパワーφLCは、光学系全体のパワーφを1としたと
き、0.005以上であることが望ましい。また、収差
を良好に抑えるためには可変焦点レンズの液晶層部分の
パワーφLCを光学系全体のパワーφに対してある程度の
割合に抑える必要があるが、液晶層部分のパワーφLCは
光学系全体のパワーφを1としたとき、特に0.25以
下になるようにするとよい。このようにすることで、液
晶層部分の焦点距離が変化しても、収差の劣化をより抑
えることができる。
層部分のパワーφLCと光学系全体のパワーφの比が式
(42)を満たすようにしたことで、可変焦点レンズの
液晶層部分の屈折率が変化したときでも、収差の劣化を
特に抑えて全系の焦点距離を変化させることができる。
このため、収差がさらに良好に抑えられた像を得なが
ら、焦点距離を変化させてピント位置を大きく変えるこ
とのできる光学系となる。
変焦点レンズの液晶層内における像高1の主光線と光軸
とのなす角度をYとしたとき、 |tanY|≦0.6 (43) を満足することが望ましい(第8の光学系)。
の場合、液晶のねじれピッチをPとすると、光軸に平行
な方向に進む光に対してはピッチはPであり、液晶の屈
折率は入射光の偏光によらず、n' (=(ne +no )
/2)となる。しかし、光軸と角度Yをなす方向に進む
光に対してはピッチはP/cosYとなり、Pよりも大
きくなる。このため、その入射光に対して液晶の屈折率
の偏光等方性は低下してしまう。よって、形成された像
のボケが大きくなり、さらに像高によってボケ量が異な
ることになる。
は、光軸とのなす角度が一番大きい像高1の光線の角度
を小さく抑えることが必要であり、像高1の主光線と光
軸とのなす角度Yが式(43)を満足することが望まし
い。像高1の主光線と光軸とのなす角度をこの範囲内に
すれば、液晶の屈折率の等方性低下による像ボケの増大
や、像高による像ボケの違いが抑制され、良好な像を形
成することができるようになる。さらに式(43)の上
限を0.5とすれば、よりボケの少ない像が形成でき
る。
レンズの液晶層内での像高が1の主光線が光軸となす角
度をYとしたとき、条件式(43)を満たすため、結像
した像のどの位置でもボケが少なく、またボケ量の違い
が抑えられた良好な像を得ることができる。歪曲収差を
補正し、かつ液晶内の主光線の傾角を小さくするため
に、f1 が正の場合、負の場合にあわせて −0.7≦f/f1 ≦∞ であることが望ましい。f/f1 が下限を下回ると強い
負の歪曲収差が発生してしまう。逆にf/f1 が大きす
ぎると正の歪曲収差が目立ってくるので −0.7≦f/f1 ≦3.0 とすればなおよい。正の歪曲収差をさらに良く補正する
には −0.7≦f/f1 ≦1.25 とすると良い。一方、画角の広い光学系ではf/f1 の
下限は小さい方が、tan Yを小さくできるので良く、 −1≦f/f1 ≦∞ であるのがよい。f/f1 の上限は正の歪曲を補正しレ
ンズ全長を短くするために3.0あるいは1.25と小
さくしていくにつれて、正の歪曲補正も良くなり、レン
ズ全長も小さくできる。
いて、可変焦点レンズは、絞り前群の焦点距離をf1 、
全系の焦点距離をfとしたとき、 1.4≦|f1 /f|≦∞ (44) を満足するものであることが望ましい(第9の光学
系)。
め、可変焦点レンズの焦点距離を変えることで光学系全
体の焦点距離を変えることができる。また、|f1 /f
|が極端に小さく、すなわち絞り前群の焦点距離が極端
に短くなると、後テレセントリック光学系で歪曲収差が
大きくなってしまう。このため、この歪曲収差を良好に
補正するために、|f1 /f|は1.4以上であること
が望ましい。なお歪曲収差の補正をそれほど要求しない
低価格のデジタルカメラなどでは式(44)の下限は
0.8程度でも実用になる。またf1 が正の光学系、例
えばトリプレットタイプなどでは式(44)の絶対値記
号はなくてもよい。
焦点距離をf1 、全系の焦点距離をfとしたとき、式
(44)を満たし、可変焦点レンズを含むものであるた
め、可変焦点レンズの焦点距離を変えることで光学系全
体の焦点距離を変えることができ、かつ、後テレセント
リック光学系で歪曲収差を良好に補正することができ
る。よって、レンズ位置を移動させる駆動装置の必要の
ない小型,軽量で、歪曲収差のない良好な像を結像でき
る光学系になる。
て、可変焦点レンズが、絞り前群の焦点距離をf1 、全
系の焦点距離をfとしたとき、 1.8≦|f1 /f|≦10 (45) を満足するものであれば、より好ましい(第10の光学
系)。
いと後テレセントリック光学系で歪曲収差が大きくなっ
てしまう。|f1 /f|を1.8以上とすると、第9の
光学系の場合よりさらに歪曲収差が小さくなり、より収
差を良好に補正することができる。また、|f1 /f|
が極端に大きい、すなわちf1 が極端に長い場合、光学
系全体の焦点距離をfにおさえるためには絞り後群のパ
ワーを大きくする必要がある。しかしパワーが極端に大
きいと様々な収差が発生し、各補正をバランスよく補正
することが困難となる。したがって、|f1 /f|を1
0以下にするとよい。
の焦点距離をf1 、全系の焦点距離をfとしたとき、式
(45)を満たし、可変焦点レンズを含むものであるた
め、可変焦点レンズの焦点距離を変えることで光学系全
体の焦点距離を変えることができ、かつ、後テレセント
リック光学系で歪曲収差をさらに良好に補正することが
できる。よって、レンズ位置を移動させる駆動装置の必
要のない小型,軽量で、歪曲収差がなく、各収差がバラ
ンスよく補正されたさらに良好な像を結像できる光学系
となる。
群と絞り後群の間に可変焦点レンズを設けたレトロフォ
ーカス光学系であることが望ましい(第11の光学
系)。
絞り後群の間で光束径が小さくなる。そこで、かかる位
置に可変焦点レンズを配置すると、可変焦点レンズの有
効径が小さくても様々な像高の光線を網羅することがで
きる。よって、有効径の小さな可変焦点レンズでも画面
全体に渡りピント調整を行うことができる。また、可変
焦点レンズ自体を小さくすることができ、光学系を小型
化,軽量化することができる。
1面から結像面までの距離をL、全系の焦点距離をfと
したとき、 1.0≦|L/f|≦15 (46) を満足する可変焦点レンズを含む光学系であることが望
ましい(第12の光学系)。
|L/f|の値が大きい、つまり全系の焦点距離Lが長
いと光学系全体の長さが長くなり、この光学系を組み込
んだ装置が大きくなってしまう。したがって、|L/f
|は15以下とすることが望ましい。しかし、fを変え
ずにLを極端に小さくすることは困難であることから、
光学系の設計を容易にするためには|L/f|を1.0
以上にするとよい。さらに好ましくは|L/f|を1.
3以上にするとよい。またさらに収差の補正を良くした
い用途のレンズでは|L/f|の下限は大きい方が、各
レンズパワーを弱くできるので良く、2.0程度とする
のが良い。一方収差の補正よりもコンパクト性を望む場
合は|L/f|は小さい方がよく0.8程度とするのが
良い。
の距離をL、全系の焦点距離をfとしたとき、式(4
6)を満たす可変焦点レンズを含むため、全長が短い光
学系となる。さらに、光学系の設計も容易になる。
面から結像面までの距離をL、全系の焦点距離をfとし
たとき、 2≦|L/f|≦6.5 (47) を満足する可変焦点レンズを含むものであれば、より好
ましい光学系となる(第13の光学系)。
ぎると光学系が長くなり、また、|L/f|が小さ過ぎ
ると設計が困難になる。この第11の光学系では、|L
/f|は6.5以下であるため、第10の光学系の場合
より、さらに光学系の全長が短くなる。また、|L/f
|が2以上であるため、さらに設計が容易になる。結像
性能の向上よりもレンズ全体を小さくしたい用途では|
L/f|の下限を1.3,1.0,0.8と小さくする
につれて、よりコンパクトになるので良い。
から結像面までの距離をL、全系の焦点距離をfとした
とき、式(47)を満たす可変焦点レンズを含むため、
全長が短い光学系となる。さらに、光学系の設計も容易
になる。
は、絞り後群の焦点距離をf2 、全系の焦点距離をfと
したとき、 f2 >0 (48) かつ、 0.5≦|f2 /f|≦4 (49) を満足する可変焦点レンズを含む光学系であることが望
ましい(第14の光学系)。
|f2 /f|が小さい、すなわちf 2 が短いと、像面湾
曲収差が悪くなる。したがって、|f2 /f|は0.5
以上であることが望ましい。一方用途によっては結像面
までの距離がさらに短い方が良い場合があり、式(4
9)の下限は0.3とするとよい。また、|f2 /f|
が大きい、すなわちf2 が長いと、収差を良好に抑えた
設計はしやすいが光学装置の全長は長くなる。したがっ
て、|f2 /f|は4以下であることが望ましい。
f2 、全系の焦点距離をfとしたとき、式(48)およ
び(49)を同時に満たす可変焦点レンズを含むため、
光学系から結像面までの距離が長くなく、この光学系を
組み込んだ光学装置の全長を短くすることができ、装置
の小型化を図ることができる。また、収差を良好に抑え
た設計が容易になる。
絞り後群の焦点距離をf2 、全系の焦点距離をfとした
とき、 f2 >0 (48) かつ、 0.7≦|f2 /f|≦1.5 (50) を満足する可変焦点レンズを含む光学系であれば、より
好ましい(第15の光学系)。
すぎると光学系から結像面までの距離が長くなり、この
光学系を組み込んだ装置が大きくなってしまう。また、
|f 2 /f|が小さすぎると設計が困難になる。この第
15の光学系では、|f2 /f|が0.7以上であるた
め、第14の光学系の場合よりさらに光学系から結像面
までの距離が短くなる。また、|f2 /f|が1.5以
下であるため、第14の光学系の場合よりさらに設計が
容易になる。さらに式(50)の下限を0.9とすれば
f2 が大きくでき、像面湾曲収差が補正しやすくなり有
利である。
f2 、全系の焦点距離をfとしたとき、式(48)およ
び(50)を同時に満たす可変焦点レンズを含むため、
さらに光学系から結像面までの距離が短くなり、光学系
の全長を短くし、小型化することができる。また、収差
の良好な光学系をさらに容易に設計できるようになる。
おいて、可変焦点レンズの焦点距離を2段階で変化させ
るとよい(第16の光学系)。
ンズ(液晶レンズLC)を参照して考える。この可変焦
点レンズでは、焦点距離が約1091mmのとき、光学
系のピント位置が800mm、被写界深度が約382m
m〜∞である。また、可変焦点レンズの焦点距離を約4
26mmと変えると、光学系のピント位置が約284m
m、被写界深度が約205mm〜約460mmと変化す
る。このとき、それぞれの場合の被写界深度範囲が重な
るため、可変焦点レンズの焦点距離を約1091mmか
ら約426mmへと変えることにより約205mm〜∞
までの連続的な広い範囲にピントを合わせることができ
るようになる。このように、可変焦点レンズの焦点距離
を2段階で変化させるだけなので、例えば可変焦点レン
ズに印加する電圧をオン,オフするなどの簡単な機構で
広い範囲にピントを合わせることができるようになる。
離を変えたとき、それぞれの被写界深度の範囲が重なる
場合を前提にしたものであるが、これに限定されるわけ
ではない。例えば、ピントを合わせたい領域が離れた2
点のそれぞれの近傍のみであり、中間地点にピントを合
わせる必要がない場合などには、被写界深度の範囲は重
なる必要はない。
1ないし第15の光学系において可変焦点レンズの焦点
距離を2段階で変化させるものであるため、例えば可変
焦点レンズに印加する電圧をオン,オフするなどの簡単
な機構で広い範囲にピントを合わせることができ、この
光学系を組み込んだ光学装置を小型化,軽量化できる。
また、かかる装置を安価にすることもできる。
いて、可変焦点レンズの焦点距離をn段階(但し、nは
3以上の整数)で変化させるようにしてもよい(第17
の光学系)。
る被写界深度の範囲が重なるようにすれば、可変焦点レ
ンズの焦点距離を変えるだけで広範囲にピントを合わせ
ることができるようになる。ここで、この光学系では3
以上の複数の段階で可変焦点レンズの焦点距離を変え
る。このため、それぞれの段階での被写界深度の範囲は
狭くても構わない。よって、光学系の設計も容易にな
る。また、可変焦点レンズの焦点距離を細かく変え、ピ
ント位置を細かく動かすため、2段階で動かす場合に比
べてどの位置でもよくピントが合う。
16の光学系と同様に、必ずしもn個の被写界深度の範
囲がそれぞれが重ならなくてもよい。離れたn個の領域
近傍のみにピントを合わせたい場合などには、それぞれ
の状態の被写界深度の範囲が重なる必要はない。
いし第15の光学系において、可変焦点レンズの焦点距
離を3以上の複数の段階で変化させるものであるため、
ピント位置を細かく動かすことができ、広範囲にわたっ
てよくピントの合った良好な像が得られる。また、設計
もさらに容易になる。
おいて、可変焦点レンズの焦点距離を連続的に変化させ
るようにしてもよい(第18の光学系)。
ピント位置を細かく動かすと、広範囲にわたってよりピ
ントの合った像が得られる。したがって、この第18の
光学系において、可変焦点レンズの焦点距離をより細か
く、すなわち連続的に変えれば、広範囲にわたって常に
ピントの合った良好な像を得ることができる。
レンズを前記第1ないし第13の光学特性可変光学素子
を用いた可変焦点レンズとしてもよい。
素子は、液晶の屈折率が入射光の偏光に依存しないため
偏光板を用いなくても像がボケることがなく、光学特性
を容易に変えることが可能な光学素子である。既に述べ
たように、これらの光学素子は応答速度が速く、駆動電
圧が低く、入射光の散乱も少ない。一方、前記第1ない
し第18の光学系は可変焦点レンズを含み、光学系内の
レンズなどを動かすことなく光学系の焦点距離を大きく
変化させることのできる光学系である。既に述べたよう
に、これらの光学系は収差を良好に補正された像が得ら
れるもの、光学系を小型化できるもの、広い範囲で常に
良好にピントを合わせることのできるものがある。
えた光学特性可変光学素子と光学系とを組み合わせるこ
とにより、より光学特性に優れ、小型化,軽量化された
光学系を得ることができる。よって、これまで説明した
各光学系は、より高い光学性能を要求される光学装置
や、より軽量化の必要な光学装置などに用いることがで
き、適用範囲の広い光学系となる。以下、かかる光学特
性可変光学素子或いは光学系を用いた各種装置について
説明する。
像装置は、前記第1ないし第13の光学特性可変光学素
子或いは前記第1ないし第18の光学系を備えたもので
ある。
素子は、光学素子自体で光学特性、例えば焦点距離を変
えることのできるものであり、この光学素子を光学系に
組み込めば、光学系内のレンズを移動させることなく、
光学系の焦点距離を変えることができるようになる。ま
た、かかる光学特性可変光学素子の液晶の屈折率は入射
光の偏光に依存しないため、偏光板を用いる必要がな
く、光の利用効率が高くなる。
記第1ないし第13の光学特性可変光学素子を備えた可
変焦点レンズを含んだものであり、光学系内のレンズを
移動させることなく、光学系の焦点距離を変えることが
できる。また、これらの光学系は、歪曲収差などの収差
が良好に補正された像が得られるもの、収差を抑えなが
ら焦点距離を大きく変化させることができるもの、像の
ボケを抑え、画像上の位置による像のボケ量の違いが小
さい像を得られるもの、可変焦点レンズを小さくして光
学系を小型化することができるもの、全長を短くできる
もの、広い範囲で常に良好にピントを合わせることがで
きるものなどがある。そこで、これらの光学系を、例え
ばフィルムカメラ,デジタルスチルカメラ,ビデオカメ
ラ,テレビカメラなどの撮像装置に使用することで、撮
像装置の小型化,軽量化が図れ、収差や像ボケの少ない
良好な像を撮影することができる。
系、或いは少なくとも前記第1ないし第13の光学特性
可変光学素子を備えて撮像装置を構成すれば、光学系内
のレンズを移動させるための駆動装置を組み込むことな
くピント位置を変えることができ、小型で軽量な撮像装
置を得ることができる。また、偏光板を必要とせず、光
の利用効率の高いため、明るい像を撮影することができ
る撮像装置を得ることができる。さらに、歪曲収差など
の収差やボケが少なく良好な像を撮影することのできる
撮像装置を得ることができる。
察装置は、前記第1ないし第13の光学特性可変光学素
子或いは前記第1ないし第18の光学系を備えたもので
ある。
学特性可変光学素子或いは前記第1ないし第18の光学
系を備えた場合、光学系内のレンズを移動させることな
く、光学系の焦点距離を変えることができる。前記各光
学特性可変光学素子では、液晶の屈折率が入射光の偏光
に依存しないため、偏光板を用いる必要がなく、光の利
用効率が高くなる。また、前記各光学系は、歪曲収差な
どの収差が良好に補正された像が得られるもの、収差を
抑えながら焦点距離を大きく変化させることができるも
の、像ボケを抑えて画像上の位置によるボケ量の違いが
小さい像を得られるもの、可変焦点レンズを小さくして
光学系を小型化することができるもの、全長を短くでき
るもの、広い範囲で常に良好にピントを合わせることが
できるものなどである。そこで、これらの光学系を、例
えば顕微鏡,内視鏡,カメラのファインダーなどの観察
装置に使用することで、観察装置の小型化,軽量化が図
れ、観察対象物を収差やボケの少ない良好な像で観察す
ることができる。
学特性可変光学素子或いは前記第1ないし第18の光学
系を備えた観察装置は、光学系内のレンズを移動させる
ための駆動装置を組み込むことなくピント位置を変える
ことができ、小型で軽量な観察装置となる。また、偏光
板を必要とせず、光の利用効率が高いため、明るい像を
観察することができる観察装置となる。また、歪曲収差
などの収差やボケが少なく良好な像で観察対象物を観察
することのできる観察装置となる。
影装置は、前記第1ないし第13の光学特性可変光学素
子或いは前記第1ないし第18の光学系を備えたもので
ある。
学特性可変光学素子或いは前記第1ないし第18の光学
系を備えた場合、光学系内のレンズを移動させることな
く、光学系の焦点距離を変えることができる。前記各光
学特性可変光学素子では、液晶の屈折率が入射光の偏光
に依存しないため、偏光板を用いる必要がなく、光の利
用効率が高くなる。前記各光学系は、歪曲収差などの収
差が良好に補正された像を得られるもの、収差を抑えな
がら焦点距離を大きく変化させることができるもの、像
のボケを抑え、画像上の位置によるボケ量の違いが小さ
い像を得られるもの、可変焦点レンズを小さくして光学
系を小型化することができるもの、全長を短くできるも
の、広い範囲で常に良好にピントを合わせることができ
るものなどである。そこで、これらの光学系を、例えば
OHP,液晶プロジェクター,フィルム映写機,スライ
ド映写機などの投影装置に使用することで、投影装置の
小型化,軽量化が図れ、収差やボケの少ない良好な画像
を投影することができる。
第13の光学特性可変光学素子或いは前記第1ないし第
18の光学系を備えることにより、光学系内のレンズを
移動させるための駆動装置を組み込むことなくピント位
置を変えることができ、小型で軽量な投影装置となる。
また、歪曲収差などの収差やボケが少なく良好な画像を
投影することが可能な投影装置となる。
は、前記第1ないし第13の光学特性可変光学素子を用
いたものである。
性可変光学素子は、この光学素子自体で光学特性、例え
ば焦点距離を変えることのできるものである。この光学
素子を眼鏡に用いれば、眼鏡の焦点距離を変えることが
できるようになる。また、偏光板を必要としないため、
光の利用効率が高くなる。さらに、液晶を利用している
ため、小電力で眼鏡の焦点距離を変えることができる。
3の光学特性可変光学素子を用いれば、偏光板を使用す
ることなく眼鏡の焦点距離を変えることができる。そこ
で、例えば白内障などの治療で眼球の水晶体を人工水晶
体に代えたため、眼のピント調整ができなくなった場合
でも、眼鏡の焦点距離を変えることで遠くから手元まで
ピントを合わせることができるようになる。また、偏光
板を使用していないため、自然光などのようにさまざま
な偏光状態が混在している光を見る場合にも光はほとん
ど減衰することなく、どんな環境でも明るい状態で見る
ことができる。さらに、小電力で焦点距離を変えること
ができるため、電源が小さくて済み、眼鏡およびその付
属品の小型化,軽量化を図ることができる。
らに詳細に説明する。
る可変焦点レンズを示している。この可変焦点レンズ1
1は、ネマティック液晶1からなる平凸レンズ形状の液
晶層12を、内側に透明電極13を形成した平行平面基
板14,凹平レンズ形状の基板15との間に配向膜6を
介して挟み、シール部材2により封止した構成が基本構
成となっている。また、図2に示すように、ネマティッ
ク液晶1はらせん構造を有し、そのピッチPは使用中心
波長λの60倍以下である。
たように、液晶がらせん構造を有し、そのピッチPが入
射光の波長に対して十分小さい場合、液晶の屈折率は入
射光の偏光に対して実質的に等方になる。このときの液
晶の屈折率n' は液晶の屈折率が図3に示したように常
光に対する屈折率がno 、異常光に対する屈折率がne
とすると、 n' =(no +ne )/2 (3) となる。
るが、実用上はピッチPが波長λより大きくてもよい場
合がある。例えば、光ディスクのレンズ等結像に用いな
いレンズ或いは画素数の少ない電子撮像装置などの場合
は、ピッチPは次の式(1)を満たすか、波長λの60
倍以下であればよい。 |Γ/2Φ|≦π (1)
較的低コストの製品などのレンズに本発明の光学特性可
変光学素子を用いる場合には、もう少し条件を厳しくし
て、次式(31)を満たすか、或いはピッチPを波長λ
の5倍以下にすることが望ましい。 |Γ/2Φ|≦1 (31)
ズ,フィルムカメラ,顕微鏡など高画質の製品等のレン
ズでは特により高解像が要求されるので、さらに条件は
厳しくなり、条件式(33)を満たすか、或いはピッチ
Pを波長λの2.7倍以下にすることが望ましい。 |Γ/2Φ|≦π/6 (33)
構造を有し、そのねじれピッチPが使用中心波長λに対
して小さいため、図1に示した可変焦点レンズ11のネ
マティック液晶1は屈折率が入射光の偏光によらずn'
となり、どの偏光状態の光が入射しても常に同じように
屈折する。したがって、偏光板を用いる必要がなく、光
の利用効率を高め、明るい像を得ることができる。
小さくなると液晶の粘性が増し、電場の変化に対する液
晶の屈折率変化の応答速度が遅くなる。よって、その応
答速度を考慮する場合には、次の式(35)または(3
6)を満たすことが必要となる。 λ≦P<20λ (35) λ≦P かつ |Γ/2Φ|<π (36) このようにすることで、液晶の屈折率変化の応答速度が
遅くなるのを抑えることができる。また、オートフォー
カステレビカメラの光学系などでは、さらに早い応答速
度が要求されるため、次の式(37)または(38)を
満たすことが望ましい。 2λ≦P<20λ (37) 2λ≦P かつ |Γ/2Φ|<π (38)
学系、例えば眼鏡,視度調整装置などでは、次の式(3
9)または(40)を満たせばよい。 2λ/3≦P<20λ (39) 2λ/3≦P かつ |Γ/2Φ|<π (40)
て、Pの上限は、光学性能を高く要求しない安価な光学
系、例えばカメラのファインダーなどでは60λまで許
される。なお、厚さ9μm、ねじれピッチ1.2μmの
カイラルネマティック液晶の場合、交流電場の変化に対
する応答時間は、1秒以下から30秒程度であった。
にし、ネマティック液晶1の両側の透明電極13に電圧
を印加する。するとネマティック液晶1は図4に示すよ
うに光軸に平行な方向に向きを変える。このとき、ネマ
ティック液晶1の屈折率はn o となる。このように、ス
イッチ9をオン,オフすることで、ネマティック液晶1
の屈折率をno ,n' と変えることができ、この可変焦
点レンズ11の焦点距離を変えることができる。
としてネマティック液晶を用いている。ネマティック液
晶は種類が多く、様々な特性のものがある。よって、ネ
マティック液晶を用いると、目的にあった特性の液晶を
容易に選ぶことができ、より目的にあった可変焦点レン
ズを構成することができる。
は、カイラル剤を混ぜて液晶にらせん構造を与える。一
般にカイラル剤の割合が多ければ多いほどねじれピッチ
は短くなる。しかし、カイラル剤の割合を多くするほど
液晶の粘性が強くなり、応答速度が遅くなってしまう。
また、駆動電圧も高くなってしまう。そこで、ネマティ
ック液晶に対するカイラル剤の重量比が、0.3〜40
%の範囲になるようにするとよい。また、この比率を3
〜30%とすると、液晶を等方に保ちつつ、さらに応答
速度を速め、駆動電圧も下げることができ、より望まし
い。さらに、この比率を5〜25%とすると、さらに応
答速度を速め、駆動電圧を下げることができ、特に望ま
しい。
ばネマティック液晶であるOM―2002にカイラル剤
であるCM−33を約9.1%混ぜたものを用いること
ができる。このとき液晶のねじれピッチは約1.2μm
である。そして、使用光の中心波長を0.55μmとす
ると、ねじれピッチは波長の約2.2倍となり、液晶は
十分等方となる。
それが光の散乱の原因となる。散乱による影響を抑える
ために、可変焦点レンズ11の液晶層12の厚さは、最
大でも1mm以下であることが望ましい。また、それを
0.5mm以下にすると、さらに散乱の影響が少なくな
り、より望ましい。このように液晶層12の厚さを薄く
保てば、散乱の影響を抑えられるため、散乱による入射
光の光量の損失がなく、明るい像を得られるようにな
る。
いた場合を説明したが、本発明ではらせん状の配向を持
つ液晶,強誘電体等を用いることもできる。このような
らせん状の配向を実現できる物質としては、ネマティッ
ク液晶の他、スメクティック液晶,コレステリック液
晶,スメクティックC* 液晶,強誘電性液晶,反強誘電
性液晶,トラン系液晶,ジフルオロスチルベン系低粘性
化合物,バナナ型液晶などがある。そして、もちろんこ
れらの液晶を用いても本発明の光学特性可変光学素子を
実現できる。
距離を2段階で変える場合について説明したが、必ずし
も2段階で変える必要はない。例えば3段階,5段階な
ど3段階以上に変えることにより、それだけ細かく焦点
距離を変えることができる。また、図1,図4に示した
ように、電源回路中に可変抵抗10を設け、連続的に電
圧を変えて連続的に焦点距離を変えるようにしてもよ
い。
状は、液晶層12が平凸レンズ形状であったが、液晶層
の形状はこれに限らない。用途に応じて、図5に示すよ
うに平凹レンズ形状としたり、図6に示すように両凸レ
ンズ形状としてもよい。また、両凹レンズ形状とした
り、片方或いは両方の面を非球面形状としてもよい。ま
た、レンズの直径が大きく、液晶層12の厚さが厚くな
る場合には、図7に示すようにフレネル形状として液晶
層12を薄くすることもできる。さらに、平面或いは曲
面上に細かい矩形,鋸歯形状,三角波形状,正弦波形状
などの凹凸を設け、回折格子としての機能も同時に持た
せてもよい。例えば図8に示すように、三角波形状の回
折格子を設けることができる。このとき、液晶層12の
屈折率を変えると、凹凸の位相差が変り、回折効率を変
えることができる。また、液晶層12を挟む基板の液晶
層12とは反対側の面を、平面ではなく球面,非球面,
回折格子面としてもよい。例えば、図9に示すように、
平凸レンズ形状の基板15の一方の面15aを非球面と
することで、収差を良好に補正することができる。
ある曲げ角可変プリズムを示している。このプリズム1
6は、透明電極13を形成したくさび型基板17と平行
平面基板18の内側に配向膜6を介して、くさび型の液
晶層19を挟んだ構成となっている。このプリズム16
に用いている液晶1は、第1実施例に示したものと同様
である。
おくと、第1実施例と同様に、液晶1はピッチPのらせ
ん構造となり、屈折率は入射光の偏光に依らずn' とな
る。このとき、液晶層19は屈折率n' のくさび型プリ
ズムとして作用し、プリズム16に入射した光はある方
向へ曲がって射出することになる。一方、スイッチ9を
オンにすると、液晶1は基板17,18に垂直な方向に
液晶分子の長軸を揃え、屈折率はno となる。よって、
この場合は液晶層19は屈折率no のプリズムとして作
用し、プリズム16に入射した光はスイッチ9をオフと
した場合とは異なる方向へ射出することになる。
ことで、プリズム16へ入射した光を異なる方向へ曲げ
て射出することができる。また、入射光の偏光によらず
屈折率が一定であるため、射出する光が分離したりする
ことがなく、また、偏光板を用いる必要がないため、利
用効率の高いプリズムとなる。
式(1),(31),(33),(35)〜(40)の
少なくとも何れか一つを満たす液晶を用いれば、第1実
施例に示したものと同様の効果が得られる。また、液晶
層19の最大の厚さを1mm以下とすれば、第1実施例
と同様に、液晶による散乱の影響の少ない明るいプリズ
ムを達成でき、さらに厚さを0.5mm以下とすれば、
より散乱の影響の少ない明るいプリズムとなる。また、
第1実施例と同様に、液晶はネマティック液晶に限ら
ず、第1実施例で述べたような様々な液晶を用いても、
同様の効果を得ることもできる。さらに、液晶の屈折率
を2段階だけでなく、3段階以上に変えたり、連続的に
変えたりしてもよい。このとき、射出光の進行方向も、
複数の方向或いは連続的に変えることができる。
も平面であるが、第1実施例でも述べたように、例えば
一方の面或いは両面を球面,非球面,回折格子面とし
て、さらに別の機能をもたせてもよい。また、液晶層1
9を挟む基板の液晶層19とは反対側の面を球面,非球
面,回折格子面としてもよい。
いた光学系の具体例として、以下の第3ないし第7実施
例に示す。
う断面図である。本実施例の光学系は、図示しない物体
側から順に、負のレンズ群GN、開口絞りD、可変焦点
レンズである液晶レンズLC、正のレンズ群GP、フィ
ルター,カバーガラス等の平行平面板群Fを配置して構
成する。負のレンズ群GNは、図示しない物体側から順
に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ、像側に
凹面を向けた負メニスカスレンズを配置して構成してい
る。正のレンズ群GPは、図示しない物体側から順に、
両凹レンズと両凸レンズの2枚接合レンズ、両凸レンズ
を配置して構成している。また、正のレンズ群GP中の
最も像側のレンズの物体側の面に非球面を用いている。
液晶レンズLCは、開口絞りDの像側に接して配置され
ており、物体側から平行平面基板、平凸レンズ形状の液
晶層、凹平レンズ形状の基板を配置して構成している。
また、前記平行平面基板および凹平レンズ形状の基板の
内側(液晶層側)には、透明電極と配向膜が設けられて
いる。液晶層の最大の厚さは8μmである。
液晶レンズLCの液晶の屈折率をn o とした場合の収差
曲線図、図13は本実施例の光学系において液晶レンズ
LCの液晶の屈折率をn' とした場合の収差曲線図であ
る。
種数値データを示す。
LCの液晶の屈折率がn′の場合),31.68 °(液晶レ
ンズLCの液晶の屈折率がne の場合) Fナンバー:2.88 像高:3.32
う断面図である。本実施例の光学系は、可変焦点レンズ
である液晶レンズLCの曲率半径が第3実施例のものと
比べて小さく、液晶層の最大の厚さが55μmである以
外は第3実施例の光学系と同様の構成である。
液晶レンズLCの液晶の屈折率をno とした場合の収差
曲線図、図16は本実施例の光学系において液晶レンズ
LCの液晶の屈折率をn' とした場合の収差曲線図であ
る。
折率をno からn' まで5段階に変えることによって焦
点距離を5段階に変えられる液晶レンズLCを用いてい
る。液晶の屈折率がno の状態を第1段階、n' の状態
を第5段階とし、第2から第4段階の屈折率をそれぞれ
n'2,n'3,n'4とし、no <n'2<n'3<n'4<n'
とする。このときの本実施例の光学系における第2段階
から第4段階の収差曲線図を図17〜19に示す。
種数値データを示す。
階),31.60 °(第2段階),31.61 °(第3段階),
31.62 °(第4段階),31.63 °(第5段階) Fナンバー:2.88 像高:3.32
う断面図である。本実施例の光学系は、可変焦点レンズ
である液晶レンズLCを、物体側から順に、平凹レンズ
形状の基板、凸平レンズ形状の液晶層、平行平面基板を
配置して構成している。前記液晶層の最大の厚さは34
μmである。また、液晶レンズLCは開口絞りDの物体
側に接して配置してある。これ以外の構成は、第3実施
例に示した光学系と同様である。
晶レンズLCの液晶の屈折率をnoとした場合の収差曲
線図、図22は本実施例の光学系において液晶レンズL
Cの液晶の屈折率をn' とした場合の収差曲線図であ
る。
種数値データを示す。
LCの液晶の屈折率がno の場合),31.68 °(液晶レ
ンズLCの液晶の屈折率がn’の場合) Fナンバー:2.88 像高:3.32
う断面図である。本実施例の光学系は、可変焦点レンズ
である液晶レンズLCを、物体側から順に、平凸レンズ
形状の基板、凹平レンズ形状の液晶層、平行平面基板を
配置して構成している。また、液晶の最大の厚さは12
μmである。これ以外の構成は第3実施例の光学系と同
様である。
液晶レンズLCの液晶の屈折率をno とした場合の収差
曲線図、図25は本実施例の光学系において液晶レンズ
LCの液晶の屈折率をn' とした場合の収差曲線図であ
る。
種数値データを示す。
LCの液晶の屈折率がno の場合),31.73 °(液晶レ
ンズLCの液晶の屈折率がn’の場合) Fナンバー:2.88 像高:3.32
う断面図である。本実施例の光学系は、可変焦点レンズ
である液晶レンズLCの液晶の最大の厚さが12μmで
ある点、また平行平面板群Fが3枚構成となっている点
以外は第3実施例に示した光学系と同様の構成である。
液晶レンズLCの液晶の屈折率をn o とした場合の収差
曲線図、図28は本実施例の光学系において液晶レンズ
LCの液晶の屈折率をn' とした場合の収差曲線図であ
る。
種数値データを示す。
LCの液晶の屈折率がno の場合),30.86 °(液晶レ
ンズLCの液晶の屈折率がn’の場合) Fナンバー:2.79 像高:3.0
データにおいて、r1 ,r2 ,・・・・は各レンズ面な
どの曲率半径(mm)、d1 ,d2 ,・・・・は各レン
ズなどの肉厚又はそれらの間隔(mm)、n1 ,n2 ,
・・・・は各レンズのd線の屈折率、ν1 ,ν2 ,・・
・・は各レンズのアッベ数を示している。また、前記各
非球面形状は、光軸上の光の進行方向をX軸、光軸と直
交する方向をY軸にとると、以下に示す式により与えら
れる。 但し、rは近軸曲率半径、A4 ,A6 ,A8 ,A10はそ
れぞれ4次,6次,8次,10次の非球面係数を示して
いる。
系において、液晶の屈折率を変えた状態での被写界深度
を表1に示す。なお、本発明においては、被写界深度の
近点,遠点は次式で定義する値である。 但し、Bはレンズ第1面から物点までの距離、fは光学
系の焦点距離、fF は光学系の前側焦点位置、Fnoは光
学系のF値、pは受光部の画素ピッチ(例えば受光部が
ファイバー束であればファイバー1本の直径、CCDで
あれば画素の大きさ)、kは受光部により異なる係数で
ある。第3ないし第7実施例に示した光学系について
は、kは2.5である。また、pは第3ないし第6実施
例では4.5μm、第7実施例ては5μmとした。
えて液晶レンズLCの焦点距離を変えることでピント位
置および被写界深度を変えることができる。また、第3
および第7実施例では、2段階で液晶レンズLCの焦点
距離を変えたとき、両状態の被写界深度が重なるため、
2段階に焦点距離を変えることで、それぞれ277.2
74mm〜∞、212.114mm〜∞までピントを合
わせることができる。
LCの焦点距離を変えて、108.128mm〜∞まで
という広範囲にわたってピントを合わせることができ
る。液晶レンズLCの焦点距離は、このように、2段階
或いはそれ以上の段階に変えるだけでなく、連続的に変
えてもよい。第4実施例において、液晶レンズLCの焦
点距離を5段階に変えたときのそれぞれの被写界深度を
表2に示す。
|φLC/φ|,|tan Y|,|f1/f|,|L/f
|,|f2 /f|の各値を表3に示す。
レンズLCの焦点距離を変えたときの各値を表4に示
す。
系では、液晶レンズLCの液晶層が平凸レンズ形状,凸
平レンズ形状,平凹レンズ形状の何れかであり、液晶層
を挟む基板の液晶層とは反対側の面が平面である場合を
示したが、光学系の性能要求に合わせて他の形状として
もよい。例えば、前述のように、図6ないし図9に示し
たような形状とすることもできる。
系を撮像装置に適用した例を第8実施例として示す。図
29は、本実施例にかかる撮像装置の概略構成図であ
る。この撮像装置は、図示しない物体側から順に、光学
系20、固体撮像素子21、信号処理回路22を配置し
て構成する。光学系20は前述した第3ないし第7実施
例に示した光学系のうち何れのものを用いてもよい。そ
して、この光学系20は、物体側から順に、正のレンズ
群23、絞り24、可変焦点レンズ11、負のレンズ群
25、赤外カットフィルターやローパスフィルターなど
からなるフィルター群26を配置して構成している。な
お、絞り24と可変焦点レンズ11は接している。ま
た、固体撮像素子21には、その光電変換面上に、RG
B3原色のモザイク状の色フィルターを設けている。
光学系20により固体撮像素子21上に結像し、その強
度に応じて電気信号に変換して信号処理回路22へ供給
する。ここで所要に応じてRGBそれぞれの信号強度の
正規化や表現する色をシフトさせるなどの方法により、
物体のカラー情報が損なわれないように補正してカラー
映像信号に変換し、図示しないメモリに書き込んだり、
パソコンや表示装置或いはプリンタなどの外部に出力す
る。なお、このような処理は、外部の制御装置或いは撮
像装置に組み込まれたCPUにより制御する。
明電極が設けられており、この透明電極には、図示しな
い電源から電圧を印加できるようになっている。そし
て、印加する電圧を変えることで可変焦点レンズ11の
焦点距離を変えることができる。したがって、前記透明
電極に印加する電圧を調整することで光学系20の焦点
距離も変わり、固体撮像素子21上に結像する物体の位
置も変わって、近くから遠方まで様々な距離にある物体
にピントを合わせることができる。
であるとき、印加電圧をオン,オフすると、例えばオフ
の場合、無限遠から約511mmの範囲にピントが合
い、印加電圧をオンにするとより手前の約623mmか
ら約277mmの範囲にピントが合う。したがって、印
加電圧をオン,オフするだけで無限遠から約277mm
の範囲にピントを合わせることができる。また、光学系
20が第4実施例の光学系であるとき、印加電圧を5段
階に調整すると、表2に示したようにピント位置も5段
階に変化し、無限遠から約108mmまでの範囲にピン
トを合わせることができるようになる。
11と光学系20はそれぞれ前述した第1ないし第13
の光学特性可変光学素子または第1ないし第18の光学
系を用いたものであるから、光の利用効率の高い明るい
像を撮影することができる。また、像のボケが少なく、
画像上の各位置ごとのボケ量の差が小さく、歪曲収差な
どの収差が良好に補正された像を撮影することができ
る。さらに、可変焦点レンズ11を小さくできるため、
撮像装置自体も小型化,軽量化することが可能である。
撮像素子で像を検出するデジタルスチルカメラに用いら
れるものであるが、物体の像を撮影する装置、例えばフ
ィルムカメラ,ビデオカメラ,テレビカメラなどにも応
用することができる。
子を用いた可変焦点レンズは、撮像装置の他に、例えば
顕微鏡,内視鏡などの観察装置、OHP(オーバーヘッ
ドプロジェクター),液晶プロジェクター,フィルム映
写機,スライド映写機などの投影装置、眼鏡などに応用
することもできる。そこで、以下にこれらに応用した場
合の具体例を示しながら説明する。
実施例にかかる観察装置の概略構成図である。これは内
視鏡に応用した例である。光源部27からの照明光を照
明用光ファイバー28を通して観察対象物29に照射す
る。観察対象物29で反射した光は、挿入部30の先端
の湾曲部31に配置した観察光学系32を通してCCD
33上に結像し、その強度に応じて電気信号に変換して
信号処理回路34に供給する。ここで、第8実施例の撮
像装置で説明したように様々な処理を行い映像信号に変
換し、例えばモニター35に表示し、観察する。
けられている。この可変焦点レンズの透明電極には、図
示しない電源から電圧を印加できるようになっており、
印加電圧を変えることで可変焦点レンズの焦点距離を変
えることができる。したがって、前記透明電極に印加す
る電圧を調整することで観察光学系32の焦点距離も変
わり、CCD33上に結像する観察対象物29の位置も
変わって、観察対象物29の様々な位置にピントを合わ
せて観察することができる。
と観察光学系32はそれぞれ前述の第1ないし第13の
光学特性可変光学素子または第1ないし第18の光学系
を用いたものであるから、明るくて像のボケが少なく、
収差の良好に補正された像で観察対象物29を観察でき
る。また、可変焦点レンズを小さくできるため、観察光
学系32も小さくなり、湾曲部31の径が小さくなって
挿入が楽になる。さらに、可変焦点レンズのみでピント
合わせが可能なため、他の光学素子を動かす必要がな
く、ピント位置を変えることができるにもかかわらず観
察光学系32の全長が長くなることはない。また、湾曲
部31の長さも短くなり、挿入が楽になる。
の例を示したが、この観察装置はその他にも、例えば顕
微鏡などにも適用可能であり、同様の効果を得ることが
できる。
図31は本実施例にかかるOHPの概略構成図である。
照明ランプ36からの光をミラー37で反射し、フレネ
ルレンズプレート38へ導く。フレネルレンズプレート
38から射出した光は投影光学系39に入射し、投影ミ
ラー40で反射して図示しないスクリーン上に投影され
る。投影光学系39中には可変焦点レンズが設けられて
いる。この可変焦点レンズの透明電極には、図示しない
電源から電圧を印加できるようになっており、印加電圧
を変えることで可変焦点レンズの焦点距離を変えること
ができる。したがって、前記透明電極に印加する電圧を
調整することで投影光学系39の焦点距離も変わり、ち
ょうどピントが合うスクリーン位置も変わる。よって、
スクリーン位置を変えたときに印加電圧を変えることで
ピント合わせを行うことができる。また、投影するシー
トなどを光軸方向に動かして投影像を拡大するときに
も、印加電圧を変えることでピント合わせを行うことが
できる。また、投影光学系39内の光学素子を動かす必
要がないため、投影光学系39を小型化でき、OHP自
体を小型化,軽量化することができる。
投影光学系39はそれぞれ前述の第1ないし第13の光
学特性可変光学素子または第1ないし第18の光学系を
用いたものであるから、明るくて像のボケが少なく、収
差の良好に補正された像を投影することができる。ま
た、この可変焦点レンズは小さく構成できるため、投影
光学系39も小さくなり、OHP自体もさらに小型化,
軽量化できる。
と同様に、液晶プロジェクター,フィルム映写機,スラ
イド映写機などを構成することも可能である。
ズを眼鏡に適用した例を示すものである。図32は本実
施例にかかる眼鏡の概略構成図である。この眼鏡はフレ
ーム41と2枚の可変焦点レンズ11、電源42からな
る。可変焦点レンズ11はフレーム41に固定されてお
り、可変焦点レンズ11の透明電極は導電性コード43
を介して電源42と接続されており、電圧を印加できる
ようになっている。
13の何れかの光学特性可変光学素子を用いたものであ
り、印加電圧を変えることで焦点距離を変えることがで
きる。このため、例えば白内障の治療で眼球の水晶体を
人工水晶体に代えたことによって、眼のピント調整がで
きなくなった場合でも、印加電圧を調整することで遠く
から手元までピントを合わせることができる。また、偏
光板を使用していないため、自然光などのように様々な
偏光状態が混在している光を見る場合でも光はほとんど
減衰することなく、どのような環境でも明るい状態で見
ることができる。さらに、小電力で眼鏡の焦点距離を変
えることができ、電源42が小さくなり、持ち運びが楽
になる。なお、図32では電源42は眼鏡と分離してい
るが、特に電圧が低く消費電力が小さい場合には、例え
ばボタン電池などを使用して電源42をフレームに取り
付け、一体化することもできる。
う断面図である。本実施例の光学系はトリプレットタイ
プであり、図示しない物体側から順に、物体側に凸面を
向けた正メニスカスレンズL1、両凹レンズL2、両凸
レンズL3からなる対称型のレンズ構成である。両凹レ
ンズL2と両凸レンズL3との間に、開口絞りDが配置
される。液晶レンズLCは、開口絞りDの物体側に接し
て配置されており、物体側から平凹レンズ形状の基板、
凸平レンズ形状の液晶層、平行平面基板を配置して構成
している。また、前記平凹レンズ形状の基板および平行
平面基板の内側(液晶層側)には、透明電極と配向膜が
設けられている。液晶層の最大の厚さは33μmであ
る。
折率をno からn′まで9段階に変えることによって焦
点距離を9段階に変えられる液晶レンズLCを用いてい
る。液晶の屈折率がno の状態を第1段階、n′の状態
を第9段階とし、第2から8段階の屈折率をそれぞれ
n′2,n′3,n′4,n′5,n′6,n′7,
n′8とし、no <n′2<n′3<n′4<n′5<
n′6<n′7<n′8<n′とする。このときの本実
施例の光学系における第1段階から第9段階の収差曲線
図を図34〜42に示す。
種数値データを示す。なお、各符号の意味は前述の通り
である。
階),23.76 ゜(第2段階),23.94 ゜(第3段階),
24.12 ゜(第4段階),24.30 ゜(第5段階),24.48
゜(第6段階),24.66 ゜(第7段階),24.84 ゜(第
8段階),25.02 ゜(第9段階) Fナンバー:6 像高:6.358
/φ|,|tan Y|,|f1 /f|,|f2 /f|,|
L/f|の各値、および液晶レンズLCの屈折率を変化
させた状態での被写界深度を表5に示す。
学系では9段階に液晶レンズLCの焦点距離を変えて、
202.295mm〜∞までという広範囲にわたってピ
ントを合わせることができる。
晶の性質について詳述する。本発明の光学特性可変光学
素子,可変焦点レンズ,可変プリズム等には、以下の
(1)ないし(10)の条件のうちの少なくとも1つを満たす
液晶を用いるとよい。以下の条件のうち、(2)と(10)は
カイラル材を混ぜない液晶の物性値、他はカイラル材等
を含んでもよい、使用状態での液晶混合物の物性値であ
る。また、撮像装置,観察装置,投影装置,眼鏡はいず
れも結像装置の1つである。なお条件(1),(2),(5),
(10)は固定特性の光学素子、たとえば液晶レンズにも適
用できる。固定焦点の液晶レンズは図1で電源8,電極
6を取り除けばよい。
で用いる眼鏡、カメラ等やや高精度の結像装置では1.
4μm以下。VTRカメラ、自動車運転等屋外で用いる
眼鏡のように高速応答を要求する結像装置等では10.
0μm以下とするのがよい。但し、短ければ短いほど屈
折率の等方性はよいが、応答速度低下,駆動電圧増大等
の問題が出るので上記いずれかを満たすとよい。Pの下
限値は液晶分子の大きさで決まり、2nm程度である。
ne −no |) △nはズームレンズ等大きく光学特性を変えたい用途の
液晶レンズ等では0.1以上2.0以下。オートフォー
カス用の液晶レンズ等やや光学特性を変えたい用途の場
合0.05以上0.8以下。VTRカメラ,自動車運転
等屋外で用いる眼鏡のように高速応答を要求する結像装
置では0.04以上0.6以下。デジタルカメラ,内視
鏡のオートフォーカス用の液晶レンズ等応答が遅くても
よいから耐久性を重視する場合は0.1以上0.5以下
がよい。なお、△nも大きいほどいいが、△nが大きい
ほど液晶物質の耐久性、応答速度等で問題が出るので、
上記の範囲が良い。なおne −no の符号は正でも負で
も、いずれでもよい。どちらでも光学特性可変光学素子
に利用できる。
も小さくてよいのでよいが、逆に△nは小さくなる傾向
に有り損である。従って以下の範囲がよい。ηの単位
〔mPa・s〕はミリ・パスカル・秒である。ηは通常回
転粘度計等で測定される。測定装置の光学系に用いる液
晶レンズ等、大電力が供給できる場合は0.01mPa・
s以上、300mPa・s以下。テレビカメラ等、AC電
源が取れる結像装置などでは0.01mPa・s以上、1
00mPa・s以下。デジタルカメラの液晶レンズのよう
に大容量電池が使える場合などでは0.01mPa・s以
上、40mPa・s以下。眼鏡、等、電力消費を小さくし
たい場合などでは0.1mPa・s以上、30mPa・s以
下とするのがよい。
流電圧の実効値である。小さければ小さいほど電源が小
さくできるのでよいが、あまり小さいと、液晶材料の耐
久性が低下する等の問題が起こる。本発明では、液晶層
の厚さ9ミクロンの平行平板のセルでVdを測定する。
単位V(ボルト)。測定装置の光学系に用いる液晶レン
ズ,プリズム等、任意の電圧が供給できる場合は0.1
V以上500V以下。VTRカメラ,デジタルカメラ
等、大容量バッテリーが使えるような用途では0.1V
以上60V以下。眼鏡用液晶レンズ、等、電源に制約の
大きい用途では0.1V以上22V以下とするのがよ
い。
℃。高ければ高いほど液晶として動作する温度範囲が広
いのでよいが、ねじれピッチPを小さくしにくくなる。
熱を大量に発生する結像装置,撮像装置、たとえば放送
局用テレビカメラ等の光学系では200℃以上。熱を発
生する結像装置,撮像装置、たとえば電子内視鏡,家庭
用VTRカメラ,デジタルカメラ等の光学系では110
℃以上。あまり熱を発生しない結像装置,撮像装置、例
えばフィルムカメラ,デジタルカメラ等の光学系では4
0℃以上。恒温室で扱う測定器に用いられる光学系等の
液晶光学素子では25℃以上であるとよい。NI点の上
限はねじれピッチPを小さくしにくくなったり、液晶物
質が存在しなくなることなどから600℃以下とするの
がよい。
液晶分子軸に直角な電場に対する誘電率である。いずれ
も1kHz程度の周波数に対する値である。なお本明細
書で記述する誘電率とはすべて真空の誘電率に対する
比、すなわち比誘電率のことである。Δεは大きいほど
屈折率変化の応答速度が速くてよいが、大きすぎると液
晶材料の耐久性が低下する等の問題が起こる。Δεは低
価格のカメラのファインダーに用いる液晶レンズ等では
0.1以上200以下がよい。デジタルカメラの撮像レ
ンズ用の液晶レンズ等、やや耐久性が必要な用途では
0.1以上100以下がよい。内視鏡等のフォ−カスに
用いる液晶レンズ等、高信頼性を要求する用途では0.
1以上40以下がよい。
ε⊥は大き過ぎると液晶レンズをコンデンサーと見なし
た時の静電容量が増え、電流が多く流れ損である。小さ
いと当然Δεも小さくなり応答速度が遅くなる。そこで
ε⊥は、測定装置の光学系に用いる液晶レンズ等、任意
の電圧が供給できる場合は1.1以上200以下。デジ
タルカメラの液晶レンズのように大容量電池が使える場
合などでは1.3以上100以下。眼鏡用液晶レンズ
等、電源に制約の大きい用途では1.3以上50以下で
あることが望ましい。
等の屈折力を大きく取れるのでよい。しかし大きくしす
ぎると液晶材料の耐久性が低下する、或いは波長分散が
大きくなり、色収差が増加する等の問題が起こる。no
はレーザーを光源とする測定器の光学系の液晶レンズの
ように色収差が問題にならない用途などでは、1.1以
上4.0以下。低価格のカメラのファインダーの視度調
整に用いる液晶レンズのようにある程度色収差が許容で
きる用途等では1.2以上2.5以下。デジタルカメラ
の撮像レンズのように色収差を充分除去する必要のある
光学系に用いる液晶光学素子では1.3以上1.9以下
であることが望ましい。
とができてよい。しかし大きすぎると液晶材料の耐久性
が低下する、コストが高い等の問題を生ずる。なおn’
は式(21)で定義される。n’−no の値は、ズーム
レンズ等焦点距離を大きく変えたい用途の液晶レンズで
は0.05以上1.0以下。それほど焦点距離が変らな
くても良い、オートフォーカス用の液晶レンズ等では
0.05以上0.5以下とするのがよい。
し大きすぎると屈折率異方性が小さくなり光学特性を大
きく変えることができず損である。νo は、低価格のカ
メラのファインダーの視度調整に用いる液晶レンズのよ
うにある程度色収差が許容できる用途等では3以上10
0以下であることが望ましい。また、デジタルカメラの
撮像レンズのように色収差を充分除去する必要のある光
学系に用いる液晶光学素子では5以上70以下であるこ
とが望ましい。
いられる液晶材料の具体例を掲げる。特性値はいずれも
室温(20から25℃)での値である。
学製) P=1.1μm Δn=0.204 η=80.8 Vd=20ボルト NI点=70.4℃ Δε=3.2 ε⊥=12.6 no =1.57 n’−no =0.14 νo =28.94
5L1(カイラル材12%を含むネマチック液晶,トラ
ンス−ジフルオロスチルベン系液晶) P=0.7μm Δn=0.25 η=23以上 Vd=10ボルト以下 NI点=約60℃ Δε=5.38 ε⊥=3.45 n’−no =0.12
L−662Rを20%混ぜたもの(旭電化製) P=0.43μm Δn=0.211 η=27以上 NI点=85℃以下 n’−no =0.1
の範囲に記載の特徴と併せ、以下の(1) 〜(75)に示すよ
うな特徴も備えている。
特徴とする光学特性可変光学素子。
no )d/λ,Φ=2πd/Pとしたとき、次式(3
5)または(36)を満足する液晶を含むことを特徴と
する光学特性可変光学素子。 λ≦P<20λ (35) λ≦P かつ |Γ/2Φ|<π (36) 但し、Pはらせん構造のねじれピッチ、λは入射光の使
用中心波長、dは液晶部分の光軸方向の最大厚さ、ne
は液晶の異常光に対する屈折率、no は液晶の常光に対
する屈折率である。
no )d/λ,Φ=2πd/Pとしたとき、次式(3
7)または(38)を満足する液晶を含むことを特徴と
する光学特性可変光学素子。 2λ≦P<20λ (37) 2λ≦P かつ |Γ/2Φ|<π (38) 但し、Pはらせん構造のねじれピッチ、λは入射光の使
用中心波長、dは液晶部分の光軸方向の最大厚さ、ne
は液晶の異常光に対する屈折率、no は液晶の常光に対
する屈折率である。
no )d/λ,Φ=2πd/Pとしたとき、次式(3
9)または(40)を満足する液晶を含むことを特徴と
する光学特性可変光学素子。 2λ/3≦P<20λ (39) 2λ/3≦P かつ |Γ/2Φ|<π (40) 但し、Pはらせん構造のねじれピッチ、λは入射光の使
用中心波長、dは液晶部分の光軸方向の最大厚さ、ne
は液晶の異常光に対する屈折率、no は液晶の常光に対
する屈折率である。
ィック液晶を含むことを特徴とする請求項1ないし3ま
たは前記(1) ないし(4) の何れかに記載の光学特性可変
光学素子。
ィック液晶にカイラル剤を混合し、ネマティック液晶に
対するカイラル剤の重量比が0.3〜40%になるよう
にしたものであることを特徴とする前記(5) に記載の光
学特性可変光学素子。
ィック液晶にカイラル剤を混合し、ネマティック液晶に
対するカイラル剤の重量比が1〜30%になるようにし
たものであることを特徴とする前記(5) に記載の光学特
性可変光学素子。
ィック液晶にカイラル剤を混合し、ネマティック液晶に
対するカイラル剤の重量比が5〜25%になるようにし
たものであることを特徴とする前記(5) に記載の光学特
性可変光学素子。
型液晶であることを特徴とする請求項1ないし3または
前記(1) ないし(8) の何れかに記載の光学特性可変光学
素子。
厚さが1mm以下であることを特徴とする請求項1ない
し3または前記(1) ないし(9) の何れかに記載の光学特
性可変光学素子。
厚さが0.5mm以下であることを特徴とする請求項1
ないし3または前記(1) ないし(9) の何れかに記載の光
学特性可変光学素子。
とを特徴とする前記(12)に記載の光学系。
あることを特徴とする前記(13)に記載の光学系。
たは前記(1) ないし(11)の何れかに記載の光学特性可変
光学素子であることを特徴とする前記(12)ないし(14)に
記載の光学系。
特徴とする前記(12)ないし(15)に記載の光学系。
をφLC、光学系全体のパワーをφとしたとき、 0.005≦|φLC/φ|≦0.4 を満足することを特徴とする前記(12)ないし(16)の何れ
かに記載の光学系。
をφLC、光学系全体のパワーをφとしたとき、 0.005≦|φLC/φ|≦0.25 を満足することを特徴とする前記(12)ないし(16)の何れ
かに記載の光学系。
高が1の主光線と光軸とのなす角度をYとしたとき、 |tanY|≦0.6 を満足することを特徴とする前記(12)ないし(18)の何れ
かに記載の光学系。
高が1の主光線と光軸とのなす角度をYとしたとき、 |tanY|≦0.5 を満足することを特徴とする前記(12)ないし(18)の何れ
かに記載の光学系。
点距離をfとしたとき、 1.4≦|f1 /f|≦∞ を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(12)ないし(20)の何れかに記載の光学系。
点距離をfとしたとき、 1.8≦|f1 /f|≦10 を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(12)ないし(20)の何れかに記載の光学系。
点距離をfとしたとき、 0.8≦|f1 /f|≦∞ を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(12)ないし(20)の何れかに記載の光学系。
点距離をfとしたとき、 0.8≦f1 /f≦∞ を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(12)ないし(20)の何れかに記載の光学系。
点距離をfとしたとき、 −0.7≦f/f1 ≦∞ を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(12)ないし(20)の何れかに記載の光学系。
点距離をfとしたとき、 −0.7≦f/f1 ≦3.0 を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(25)に記載の光学系。
点距離をfとしたとき、 −0.7≦f/f1 ≦1.25 を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(25)に記載の光学系。
点距離をfとしたとき、 −1≦f/f1 ≦∞ を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(12)ないし(20)の何れかに記載の光学系。
点距離をfとしたとき、 −1≦f/f1 ≦3.0 を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(28)に記載の光学系。
点距離をfとしたとき、 −1≦f/f1 ≦1.25 を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(28)に記載の光学系。
光学系において、絞り前群と絞り後群との間に可変焦点
レンズを設けたことを特徴とするレトロフォーカス光学
系。
L、全系の焦点距離をfとしたとき、 1.0≦|L/f|≦15 を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(12)ないし(31)の何れかに記載の光学系。
L、全系の焦点距離をfとしたとき、 1.3≦|L/f|≦15 を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(32)に記載の光学系。
L、全系の焦点距離をfとしたとき、 2.0≦|L/f|≦15 を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(32)に記載の光学系。
L、全系の焦点距離をfとしたとき、 0.8≦|L/f|≦15 を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(12)ないし(31)の何れかに記載の光学系。
L、全系の焦点距離をfとしたとき、 2≦|L/f|≦6.5 を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(12)ないし(31)の何れかに記載の光学系。
L、全系の焦点距離をfとしたとき、 0.8≦|L/f|≦6.5 を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(12)ないし(31)の何れかに記載の光学系。
L、全系の焦点距離をfとしたとき、 1.0≦|L/f|≦6.5 を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(37)に記載の光学系。
L、全系の焦点距離をfとしたとき、 1.3≦|L/f|≦6.5 を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(37)に記載の光学系。
点距離をfとしたとき、 f2 >0 かつ 0.5≦|f2 /f|≦4 を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(12)ないし(39)の何れかに記載の光学系。
点距離をfとしたとき、 f2 >0 かつ 0.3≦|f2 /f|≦4 を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(12)ないし(39)の何れかに記載の光学系。
点距離をfとしたとき、 f2 >0 かつ 0.7≦|f2 /f|≦1.5 を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(12)ないし(39)の何れかに記載の光学系。
点距離をfとしたとき、 f2 >0 かつ 0.9≦|f2 /f|≦1.5 を満足する可変焦点レンズを含むことを特徴とする前記
(12)ないし(39)の何れかに記載の光学系。
階で変化させるようにしたことを特徴とする前記(12)な
いし(43)の何れかに記載の光学系。
階(但し、nは3以上の整数)に変化させるようにした
ことを特徴とする前記(12)ないし(43)の何れかに記載の
光学系。
的に変化させるようにしたことを特徴とする前記(12)な
いし(43)の何れかに記載の光学系。
し(11)の何れかに記載の光学特性可変光学素子または前
記(12)ないし(46)の何れかに記載の光学系を備えたこと
を特徴とする撮像装置。
し(11)の何れかに記載の光学特性可変光学素子または前
記(12)ないし(46)の何れかに記載の光学系を備えたこと
を特徴とする観察装置。
し(11)の何れかに記載の光学特性可変光学素子または前
記(12)ないし(46)の何れかに記載の光学系を備えたこと
を特徴とする投影装置。
し(11)の何れかに記載の光学特性可変光学素子を備えた
ことを特徴とする眼鏡。
なくとも1つを満たす液晶を用いた光学特性可変光学素
子。
ずれか一つと、条件2−Aないし10−Bの少なくとも
一つとを満たす光学特性可変光学素子。
し(11)の何れかを満たしかつ前記(51)を満たす光学特性
可変光学素子。
子を備えた前記(12)ないし(46)の何れかに記載の光学
系。
らなる光学特性可変光学素子。
らなる液晶レンズ。
3または前記(1) ないし(11)または前記(51)ないし(56)
の何れかに記載の光学特性可変光学素子を備えた前記(1
2)ないし(46)に記載の光学系。
子または前記(57)に記載の光学系を備えた結像装置。
くとも一つを満たす液晶。
(7),(9)の何れかを満たす液晶。
ク液晶が含まれる液晶。
ク液晶にカイラル剤を混合したものであり、ネマティッ
ク液晶に対するカイラル剤の重量比が、0.3%〜40
%である液晶。
ク液晶にカイラル剤を混合したものであり、ネマティッ
ク液晶に対するカイラル剤の重量比が、1%〜30%の
液晶。
ク液晶にカイラル剤を混合したものであり、ネマティッ
ク液晶に対するカイラル剤の重量比が、5%〜25%の
液晶。
いし(66)の何れかに属する液晶。
(7),(9)の何れかを満たし、前記(63)ないし(67)
の何れかに属する液晶。
とする前記(12)ないし(15)の何れかに記載の光学系。
とする前記(69)に記載の光学系。
ンズを含む光学系。
含む光学系。
学系。
凸凹凸のパワーを備え、少なくとも1枚の可変焦点レン
ズを含む光学系。
凸凹凸のパワーを備え、少なくとも1枚の可変焦点レン
ズを含み、最も像側のレンズが凸レンズである光学系。
(76) 可変焦点レンズが請求項1ないし3又は前記(1
1) の少なくとも一つを満たし、かつ前記(12) ないし
(46) を満たす光学系。
変光学素子は、光量の損失が少なく、低電圧で駆動させ
ることが可能であるため、これを各種の光学系および撮
像装置などに用いることで、より優れた装置を提供する
ことができる。
いた可変焦点レンズの構成を示す図である。
る。
楕円体を示す図である。
状態を示す図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
用いたプリズムの構成を示す図である。
に沿う断面図である。
の液晶の屈折率をno とした場合の収差曲線図である。
の液晶の屈折率をn’とした場合の収差曲線図である。
に沿う断面図である。
の液晶の屈折率をno とした場合の収差曲線図である。
の液晶の屈折率をn’とした場合の収差曲線図である。
の液晶の屈折率をn'2とした場合の収差曲線図である。
の液晶の屈折率をn'3とした場合の収差曲線図である。
の液晶の屈折率をn'4とした場合の収差曲線図である。
に沿う断面図である。
の液晶の屈折率をno とした場合の収差曲線図である。
の液晶の屈折率をn’とした場合の収差曲線図である。
に沿う断面図である。
の液晶の屈折率をno とした場合の収差曲線図である。
の液晶の屈折率をn’とした場合の収差曲線図である。
に沿う断面図である。
の液晶の屈折率をno とした場合の収差曲線図である。
の液晶の屈折率をn’とした場合の収差曲線図である。
ある。
ある。
ある。
る。
軸に沿う断面図である。
Cの液晶の屈折率をno とした場合の収差曲線図であ
る。
Cの液晶の屈折率をn′2とした場合の収差曲線図であ
る。
Cの液晶の屈折率をn′3とした場合の収差曲線図であ
る。
Cの液晶の屈折率をn′4とした場合の収差曲線図であ
る。
Cの液晶の屈折率をn′5とした場合の収差曲線図であ
る。
Cの液晶の屈折率をn′6とした場合の収差曲線図であ
る。
Cの液晶の屈折率をn′7とした場合の収差曲線図であ
る。
Cの液晶の屈折率をn′8とした場合の収差曲線図であ
る。
Cの液晶の屈折率をn′とした場合の収差曲線図であ
る。
例を示す図である。
の様子を示す図である。
きの液晶の配向の変化を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 らせん構造を有し、Γ=2π(ne −n
o )d/λ,Φ=2πd/Pとしたとき、下記条件を満
足する液晶を含むことを特徴とする光学特性可変光学素
子。 |Γ/2Φ|≦π 但し、Pはらせん構造のねじれピッチ、λは入射光の使
用中心波長、dは液晶部分の光軸方向の最大厚さ、ne
は液晶の異常光に対する屈折率、no は液晶の常光に対
する屈折率である。 - 【請求項2】 前記液晶が|Γ/2Φ|≦1なる条件を
満足する請求項1に記載の光学特性可変光学素子。 - 【請求項3】 前記液晶が|Γ/2Φ|≦π/6なる条
件を満足する請求項1に記載の光学特性可変光学素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10373509A JP2000231009A (ja) | 1998-12-10 | 1998-12-28 | 光学特性可変光学素子 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-351986 | 1998-12-10 | ||
JP35198698 | 1998-12-10 | ||
JP10373509A JP2000231009A (ja) | 1998-12-10 | 1998-12-28 | 光学特性可変光学素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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