JP2000230455A - 内燃機関の構成部材 - Google Patents

内燃機関の構成部材

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JP2000230455A
JP2000230455A JP11031079A JP3107999A JP2000230455A JP 2000230455 A JP2000230455 A JP 2000230455A JP 11031079 A JP11031079 A JP 11031079A JP 3107999 A JP3107999 A JP 3107999A JP 2000230455 A JP2000230455 A JP 2000230455A
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JP
Japan
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insert member
hollow
liner surface
internal combustion
combustion engine
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JP11031079A
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English (en)
Inventor
Motoyuki Shioiri
基之 塩入
Toshiyuki Shin
敏幸 進
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性が高く且つ精度の高い中空構造部品の
製作を可能にし、中空部内面の面粗さの小さい鋳抜き可
能な高圧ダイカスト部材を提供する。 【解決手段】ダイカスト鋳造法により形成され且つ内部
中空のインサート部材が鋳包まれていることを特徴とす
る内燃機関の構成部材である。インサート部材の内部に
は冷却水水室を形成し得る。インサート部材と共にシリ
ンダライナを鋳包み得る。インサート部材を挟んで多重
壁構造とし得る。インサート部材に補強用のリブを設け
得る。インサート部材に鋳造後除去される充填物を充填
し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン(内燃機
関)のシリンダブロック、シリンダヘッド、両者の一体
化したモノブロック等のような、主として厚肉の内燃機
関の構成部材に関する。
【0002】
【従来の技術】特に冷却水水室のような複雑な形状の空
隙を持つ内燃機関の構成部材を崩壊性中子を用いた低圧
鋳造法で作る場合は、 1)低圧鋳造法では、鋳造サイクルタイムが長く、生産
性が低い。 2)低圧鋳造法では、穴形状等の鋳抜きができず、又一
般的に高圧ダイカスト法と比較して形状精度も劣る為、
後加工が多くなる。 3)崩壊性中子は、形状によっては砂残りの可能性が常
に存在する。 4)中空形状部は崩壊性中子を用いる為、形状精度及び
面粗さが悪い。 等の問題点があり、通常の高圧ダイカスト鋳造法では、 1)中空構造を鋳抜き出来ない、と言う問題点が避けら
れない。尚、先行技術としては、特開平9−10877
7号、特開平7−317594号、特開平2−1532
49号がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】生産性が高く且つ精度
の高い中空構造部品の製作を可能にし、中空部内面の面
粗さの小さい鋳抜き可能な高圧ダイカスト部材を提供す
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ダイ
カスト鋳造法により形成され且つ内部中空のインサート
部材が鋳包まれていることを特徴とする内燃機関の構成
部材である。請求項2の発明は、インサート部材の内部
に冷却水水室を形成した請求項1に記載の内燃機関の構
成部材である。請求項3の発明は、インサート部材と共
にシリンダライナが鋳包まれている請求項2に記載の内
燃機関の構成部材である。請求項4の発明は、インサー
ト部材を挟んで多重壁構造とされている請求項1に記載
の内燃機関の構成部材である。請求項5の発明は、イン
サート部材に補強用のリブを設けている請求項1に記載
の内燃機関の構成部材である。請求項6の発明は、イン
サート部材に鋳造後除去される充填物が充填されている
請求項1に記載の内燃機関の構成部材である。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は請求項1、2の実施例を示
しており、シリンダブロック1は例えばアルミニウムの
高圧ダイカスト鋳造品であり、燃焼室2に面した円筒状
のライナ面3(中心線は4)を囲む厚肉部にライナ面3
と同芯の内部中空のインサート部材5(置き中子)が一
体に鋳包まれている。ライナ面3は溶湯が冷たい金型に
触れることにより出来る堅い微細組織のチル層から成
り、図示されていない鋳鉄系スリーブの挿入又はライナ
面の表面硬質化により、図示されていないピストンとの
長期間の摺動に耐え得る。シリンダブロック1はその上
端部にシリンダヘッド部を一体に備えたモノブロック形
式であってもよい。
【0006】インサート部材5としては例えばアルミニ
ウムの高圧ダイカスト鋳造品である上半部5aと下半部
5bを図1(A)及び図1(A)のX1部分の拡大図
(B)のように接合面6で最中形式に合わせて一体化し
たものを採用することができ、その場合の一体化の手段
としては、耐熱性接着剤による接着、ろう付け、溶接、
アルミバンド7による固縛等が考えられる。又図1
(C)のように、各接合面に夫々矩形断面の内側突条8
と外側突条9を設けて入れ子形式に圧入嵌合又はかしめ
ることも出来る。更に、図1(D)のように、各接合面
に夫々三角形断面の内側突条10と外側突条11を設け
て入れ子形式に圧入嵌合させることも出来る。又、内面
の段差が問題にならない場合は上半部5aの下端部外面
を下半部5bの上端部内面に所定量圧入できるように寸
法を予め設定してもよい。上半部5aと下半部5bは板
材からプレス深絞り成型することも出来る。インサート
部材5は例えば割面16で接合する左右の外側ダイカス
ト金型内に環状のアルミニウム多孔板製支え部材15に
より図1(A)の所定位置に保持された状態で内側の金
型を組み、ダイカスト成型が行われる。インサート部材
5の内部空間は冷却水水室12を形成しており、ダイカ
スト成型後に錐孔加工により設けた入口13は冷却水ポ
ンプの吐出口に接続し、出口14は図示されていないシ
リンダヘッド内の冷却水水室に接続する。図1(E)の
ように、インサート部材5の上端部の体積をそれより下
方部分の体積より大きくすることにより上半部の冷却能
力を増し、燃焼室2の上端部の過熱されやすい部分の冷
却を促進することが出来る。インサート部材5を耐熱性
樹脂で作ることも可能である。
【0007】例えば割面16で左右に分割された外側金
型内に支え部材15を介して密閉構造のインサート部材
5を組み込み、その中に内側金型を配置して型を閉じ、
例えばアルミニウムの溶湯をキャビテイー内に高圧で押
し込む。溶湯は金型に接触して前述の硬いライナ面3を
形成すると共に、冷たいインサート部材5の外面に接触
して同様なチル層を形成して巣を作ることなくインサー
ト部材5と一体化し、ライナ面3のチル層とインサート
部材5近傍のチル層との間等を通して溶湯は瞬時にキャ
ビテイー内に充満する。所定冷却時間の後に型を開き、
シリンダブロック1を取出し、錐により入口13、出口
14を穿孔する。これにより内面の円滑な冷却水水室1
2を有するシリンダブロック1が得られる。
【0008】図2は請求項3の実施例を示しており、2
0は例えば鋼鉄(鋳鋼を含む)製のシリンダライナであ
り、インサート部材5と圧接した状態で金型内に組み込
まれる。この場合は図1の支え部材15は不要になる。
図2(A)のインサート部材5は上端に接合した蓋21
を有する。この蓋21の代わりに図2(B)のような入
れ子式の蓋22を採用して嵌合又は圧入等の手段で本体
と一体化してもよい。図2(A)の張出部23は湯流れ
を良くする為と溶湯がシリンダライナ20とインサート
部材5の間に侵入してインサート部材5の内壁を半径方
向外方へ変形させる恐れを回避する為に設けてある。図
2(B)の蓋22にも同様な張出部24を設けることが
出来る。シリンダライナ20を鋳包む構造を採用する
と、高負荷機関におけるシリンダライナの耐久性を高め
ることが容易になる。勿論図1のインサート部材5と支
え部材15を採用してシリンダライナ20とインサート
部材5の間に隙間を形成してもよい。その場合は、隙間
内に成型される壁がシリンダライナ20の外面を支持す
る機能を果たし、シリンダライナ20の強度アップ又は
薄肉化を可能にする効果を期待できる。
【0009】図3、図4は請求項4の実施例を示してお
り、図3の中空のインサート部材25はシリンダブロッ
ク1に鋳包まれて2重壁構造部分1a、1bを形成し、
図4の中空のインサート部材26はシリンダヘッド27
に鋳包まれて2重壁構造部分27a、27bを形成して
いる。28は排気通路29を形成する為のアルミニウム
製インサート部材、32は弁座を形成する為の鋼鉄製イ
ンサート部材、30、31は夫々鋼鉄製の弁ガイドとば
ね受けを形成する為のインサート部材である。インサー
ト部材25、26は透過音の遮蔽部材の機能を果たし、
且つ軽量化にも効果的である。
【0010】図5は請求項5の実施例を示しており、イ
ンサート部材34は補強用リブ35を有する。補強用リ
ブは複数箇所に設け得る。
【0011】図6は請求項6の実施例を示しており、最
中中子38(インサート部材)内に金属粒子から成る充
填物39(鋳造後に除去される)が配置されている。4
0はアルミダイカスト溶湯部である。充填物39として
は、金属粒子の他に砂、液体或いはそれらを組み合わせ
たものを採用可能である。充填物39は、高圧ダイカス
ト鋳造法を用いる場合、30〜100MPの鋳造圧力を
受ける為、中子38の潰れや破損、変形を防ぐ為に有効
である。この充填物39により、中子38の変形強度が
増すばかりでなく、中子の熱容量が増大し、冷やし金硬
化(チル層の形成により巣の発生も防止される)を期待
できる。尚、本発明は、マフラー、熱交換機、燃料タン
ク、内部にリブ構造が必要な特に自動車用強度部材、自
動車用サスペンション部材にも同様に応用可能である。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明によると、鋳造後の砂落
としが不要になり、高サイクル化により生産性が高くな
る。又複雑で高精度の中空構造部品が得られる。インサ
ート部材5が冷し金になるので、その近傍に微細な組織
のチル層が生成し付着効果を減す原因となる巣の発生を
防止することが出来る。又インサート部材の内面粗さを
小さくし得る。請求項2の発明によると、水室12の構
造を複雑に出来るので、例えば図1(E)の構造を採用
すると冷却性能が向上する。又水室12の水密性が高く
なる。請求項3の発明によると、シリンダライナ20を
後から圧入する場合に比べてシリンダライナ20とイン
サート部材5及びシリンダブロック1の密着強度が大き
くなる。又、水密性が高くなる。請求項4の発明による
と、インサート部材25、26の中空部により、透過音
を低減できる。又、重量が軽減する。請求項5の発明に
よると、インサート部材34が補強されることにより、
溶湯の射出圧力を高く出来る。しかも鋳造後の部品全体
の剛性が向上する。請求項6の発明によると、鋳造時の
最中中子38の強度が向上する。又、中子の熱容量が増
大し、冷し金効果により巣が発生しにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1、2の実施例を示す縦断正面図であ
る。
【図2】 請求項3の実施例を示す縦断正面図である。
【図3】 請求項4の実施例を示す縦断正面図である。
【図4】 請求項4の別の実施例を示す縦断正面図であ
る。
【図5】 請求項5の実施例を示す縦断正面図である。
【図6】 請求項6の実施例を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 1a、1b 2重壁構造部分 5、25、26 インサート部材 12 冷却水水室 20 シリンダライナ 35 リブ 39 充填物
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01P 3/02 F01P 3/02 C G F02F 1/10 F02F 1/10 D A 1/38 1/38 Z Fターム(参考) 3G024 AA21 AA25 AA41 BA05 CA05 FA01 FA05 FA13 FA14 GA02 GA06 GA11 GA32 GA33 HA02 HA03 HA07 HA13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイカスト鋳造法により形成され且つ内
    部中空のインサート部材が鋳包まれていることを特徴と
    する内燃機関の構成部材。
  2. 【請求項2】 インサート部材の内部に冷却水水室を形
    成した請求項1に記載の内燃機関の構成部材。
  3. 【請求項3】 インサート部材と共にシリンダライナが
    鋳包まれている請求項2に記載の内燃機関の構成部材。
  4. 【請求項4】 インサート部材を挟んで多重壁構造とさ
    れている請求項1に記載の内燃機関の構成部材。
  5. 【請求項5】 インサート部材に補強用のリブを設けて
    いる請求項1に記載の内燃機関の構成部材。
  6. 【請求項6】 インサート部材に鋳造後除去される充填
    物が充填されている請求項1に記載の内燃機関の構成部
    材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010071137A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Toyota Motor Corp クローズドデッキタイプのシリンダブロック
JP2010196601A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Toyota Motor Corp クローズドデッキタイプのシリンダブロック

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010071137A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Toyota Motor Corp クローズドデッキタイプのシリンダブロック
JP2010196601A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Toyota Motor Corp クローズドデッキタイプのシリンダブロック

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