JP2000229885A - 経皮薬物供給装置用粘着剤組成物 - Google Patents

経皮薬物供給装置用粘着剤組成物

Info

Publication number
JP2000229885A
JP2000229885A JP2000029321A JP2000029321A JP2000229885A JP 2000229885 A JP2000229885 A JP 2000229885A JP 2000029321 A JP2000029321 A JP 2000029321A JP 2000029321 A JP2000029321 A JP 2000029321A JP 2000229885 A JP2000229885 A JP 2000229885A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
polydiorganosiloxane
sensitive adhesive
formula
independently
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000029321A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4792152B2 (ja
Inventor
David Kanios
デイヴィッド・キャニオス
Juan Mantelle
ジュアン・マンテル
Linda Nartker
リンダ・ナートカー
Victor Albert Raul
ヴィクター・アルバート・ロール
Katherine Lynn Ulman
キャサリン・リン・アルマン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dow Silicones Corp
Original Assignee
Dow Corning Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dow Corning Corp filed Critical Dow Corning Corp
Publication of JP2000229885A publication Critical patent/JP2000229885A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4792152B2 publication Critical patent/JP4792152B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/70Web, sheet or filament bases ; Films; Fibres of the matrix type containing drug
    • A61K9/7023Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms
    • A61K9/703Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms characterised by shape or structure; Details concerning release liner or backing; Refillable patches; User-activated patches
    • A61K9/7038Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer
    • A61K9/7046Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer the adhesive comprising macromolecular compounds
    • A61K9/7053Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer the adhesive comprising macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon to carbon unsaturated bonds, e.g. polyvinyl, polyisobutylene, polystyrene
    • A61K9/7061Polyacrylates
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/70Web, sheet or filament bases ; Films; Fibres of the matrix type containing drug
    • A61K9/7023Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms
    • A61K9/703Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms characterised by shape or structure; Details concerning release liner or backing; Refillable patches; User-activated patches
    • A61K9/7038Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer
    • A61K9/7046Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer the adhesive comprising macromolecular compounds
    • A61K9/7069Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer the adhesive comprising macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon to carbon unsaturated bonds, e.g. polysiloxane, polyesters, polyurethane, polyethylene oxide

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 明確に規定された範囲で低濃度のシラノール
を含有し、経皮薬物供給装置用として有用なシリコーン
系粘着剤を提供すること。 【解決手段】 (I)トリオルガノシロキシ単位と四官
能性シロキシ単位とをモル比0.6〜0.9の割合で含
む樹脂共重合体40〜70重量部と、(ii)末端をTR
ASiO1/2単位で封鎖されたARSiO単位からなる
少なくとも一種のポリジオルガノシロキサン30〜60
重量部とからなる組成物と、(II)ケイ素結合ヒドロキ
シル基と反応し得る少なくとも一種の化学処理剤で化学
処理された組成物との混合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬剤を徐放させる
ための経皮薬物供給装置であって、明確に規定された濃
度のシラノールを含み、皮膚に対する粘着性を維持でき
る粘着剤組成物からなる皮膚接触型シリコーン系粘着剤
を含む経皮薬物供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】粘着剤(pressure sensitive adhesive
(PSA);感圧型接着剤)組成物はよく知られており、市
販されているものも多い。シリコーン系粘着剤は、通
常、シリコーン樹脂とポリジオルガノシロキサンとを混
合ないし縮合することによって製造される。このような
シリコーン系粘着剤は、米国特許明細書第273672
1号、第2814601号、第2857356号及び3
528940号等に開示されている。ポリジオルガノシ
ロキサンに対する樹脂状物質中の単位または樹脂の割合
を変えることによって、このような粘着剤の粘着性を変
えることができる。シリコーン系粘着剤を経皮薬物供給
装置に用いることもよく知られている。このような装置
は、例えば、米国特許明細書第3731683号、第3
797494号、第4031894号及び第43362
43号に記載されている。前記装置は粘着剤によって皮
膚との接触を保つものであり、通常、24時間以上皮膚
にはったままで使用することを意図している。長時間皮
膚に接触しているという観点から、前記粘着剤は、少な
くとも前記期間は皮膚に粘着し続けることができ、しか
も皮膚に対して刺激性や感作性を持たないものであるべ
きである。シリコーン系粘着剤は皮膚に対して刺激性や
感作性を持たないことが知られており、例えばニトログ
リセリンの徐放装置などのある種の装置の粘着剤として
用いられてきた。シリコーン系粘着剤はこの分野で知ら
れており、市販もされている。米国再発行特許明細書第
35474号には、アミノ官能性を有する薬物の制御放
出用経皮薬物供給装置が教示されている。アミノ官能性
を有する薬物は、ケイ素結合ヒドロキシル(シラノー
ル)基の反応を触媒し、前記粘着剤材料の剪断性を増加
させ、保存中のタック(被着体に対する濡れ性)を低下
させて、粘着剤の特性を損なう。前記文献には、粘着剤
を処理剤で化学処理してそのシラノール含有量を低下さ
せることによって、この悪影響を防止することが教示さ
れている。しかし前記文献は、粘着剤の処理に用いる処
理剤がシラノール基1モルあたり0.8モル以上のトリ
オルガノシリル単位を含まなければならないと教示して
いる。この量の処理剤を用いると、通常、粘着剤中のシ
ラノール濃度を7700ppm以下にすることができ
る。しかし、本発明者らは、シラノール含量が低すぎる
と、粘着性の網状組織の架橋が抑制され、この架橋不足
の網状組織が可塑性になって浸出し、粘着剤の品質が損
なわれることを見いだした。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、明確に規定された範囲で低濃度のシラノールを含有
し、経皮薬物供給装置用として有用なシリコーン系粘着
剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、有効薬剤を経
皮的に制御して供給するための経皮薬物供給装置を提供
する。前記装置は、(A)有効薬剤と前記薬剤を経皮的
に制御供給するための手段とからなる薬物供給装置;及
び(B)前記装置と装着者の皮膚との接触を保つための
シリコーン系粘着剤からなる。前記シリコーン系粘着剤
は、(i)式R 3SiO1/2(但し、前記式中Rはそれぞ
れ独立して炭素数1〜6の一価の炭化水素基を示す)で
表されるトリオルガノシロキシ単位と式SiO4/2で表
される四官能性シロキシ単位とを、前者/後者(モル
比)=0.6〜0.9の割合で含む少なくとも一種の樹
脂共重合体40〜70重量部;及び(ii)末端をTRA
SiO1/2単位で封鎖されたARSiO単位からなる少
なくとも一種のポリジオルガノシロキサン(但し、前記
ポリジオルガノシロキサンの25℃における粘度が10
0〜30000000mPa・sであり、式中Rは前記
と同じ意味を有し、基Aはそれぞれ独立してR又は炭素
数1〜6のハロゲン化炭化水素基から選ばれ、基Tはそ
れぞれ独立してR、OH、H又はOR’からなる群より
選ばれ、前記R’はそれぞれ独立して炭素数1〜4のア
ルキル基である)30〜60重量部からなる。前記シリ
コーン系粘着剤組成物のシラノール含量は、少なくとも
成分(i)又は(ii)の一部若しくは(i)及び(ii)
の混合物の一部を、ケイ素結合ヒドロキシル基と反応す
る少なくとも一種の化学処理剤(iii)で処理すること
によって低下している。すなわち、この処理により前記
組成物中のケイ素結合ヒドロキシル基含量は8000〜
13000ppmの範囲に低下している。また、本発明
は、前記シリコーン系粘着剤組成物の製造方法を教示す
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明者らは、特定の用途に有用
であるためには、シリコーン系粘着剤(PSA)組成物
のケイ素結合ヒドロキシル基(シラノール)の濃度を特
定の範囲にしなければならないことを見いだした。すな
わち、シリコーン系粘着剤を経皮薬物供給装置に用いる
場合、粘着力をある期間にわたって満足できるレベルに
保つためには、前記有効薬剤に対する粘着剤中のシラノ
ール含量を調整する必要がある。粘着剤のシラノール含
量が高すぎると、薬物によってシラノールの縮合が起こ
り、その結果、粘着剤の剪断性が増加して粘着力が低下
する。一方、粘着剤のシラノール含量が低すぎると、粘
着性の網状組織の架橋が不足し、可塑化(軟化)しすぎ
て流れ(低温塑性流れ)を起こすので好ましくない。
【0006】本発明で用いられる経皮薬物供給装置は特
に限定されず、公知のあるいは市販の各種の装置を用い
ることができる。一般的に前記装置は、有効薬剤(薬
物)とそれを経皮的に制御して供給するための手段とか
らなる。一般的な実施態様において、前記装置は、薬物
を保持するための適当な貯留部と薬物を徐放するための
手段とからなる。他の態様において、前記装置は、例え
ば薬物と粘着剤とを含むマトリックス、或いは粘着剤層
とマトリックスとからなる層状マトリックスで構成され
ていてもよい。同様に、前記装置は薬物を含浸したエラ
ストマー体(本質的に粘着性を有する)であって、前記
エラストマーマトリックスが薬物の放出を制御するもの
であってもよい。
【0007】一般的に、前記経皮薬物供給装置の片面に
シリコーン系粘着剤が塗布されていて、装置と装着者の
皮膚との接触を保つ。所望により、保存中に、慣用のシ
リコーン系粘着剤用剥離剤が塗布された慣用の薬物不透
過性フィルムからなる裏装材で前記シリコーン系粘着剤
を被覆してもよい。シリコーン系粘着剤を塗布した装置
が皮膚に接触すると、粘着剤を含む装置から薬物が制御
された速度で拡散し、表皮を介して真皮へと浸透する。
この拡散・浸透作用によって、薬物の治療濃度が24時
間以上持続できる。この時、薬物がシリコーン系粘着剤
と接触し、好ましからざる作用を引き起こす場合があ
る。勿論、他の種類の経皮薬物供給装置を用いてもよ
い。そのような装置は、後述のように薬物とシリコーン
系粘着剤とを組み合わせて用いていれば良く、経皮薬物
供給装置の形態や薬物の供給を制御する手段は特に限定
されない。例えば、前記エラストマー体の替わりに、薬
物の皮膚への放出速度を制御する半透過性膜からなる容
器に入った被供給薬物の溶液を用いてもよい。前記米国
特許明細書には、粘着剤を用いた他の種類の経皮薬物供
給装置が記載されている。
【0008】本発明では、生体適合性が高いのでシリコ
ーン系粘着剤を用いている。このシリコーン系粘着剤組
成物は、(i)式R3SiO1/2(但し、前記式中Rはそ
れぞれ独立して炭素数1〜6の一価の炭化水素基を示
す)で表されるトリオルガノシロキシ単位と、式SiO
4/2で表される四官能性シロキシ単位とを、前者/後者
(モル比)=0.6〜0.9の割合で含む少なくとも一
種の樹脂共重合体40〜70重量部;及び(ii)末端を
TRASiO1/2単位で封鎖されたARSiO単位から
なる少なくとも一種のポリジオルガノシロキサン(但
し、前記ポリジオルガノシロキサンの25℃における粘
度が100〜30000000mPa・sであり、式中
Rは前記と同じ意味を有し、基Aはそれぞれ独立してR
又は炭素数1〜6のハロゲン化炭化水素基から選ばれ、
基Tはそれぞれ独立してR、OH、H又はOR’からな
る群より選ばれ、前記R’はそれぞれ独立して炭素数1
〜4のアルキル基である)30〜60重量部からなる。
そして、少なくとも成分(i)又は(ii)の一部若しく
は(i)及び(ii)の混合物の一部を、ケイ素結合ヒド
ロキシル基と反応する少なくとも一種の化学処理剤(ii
i)で処理することによって、前記シリコーン系粘着剤
組成物のシラノール含量、すなわち前記組成物中のケイ
素結合ヒドロキシル基含量が8000〜13000pp
mの範囲に低下しており、そのために長期間にわたって
十分な粘着性が確保できる。
【0009】本明細書における「十分な粘着性」とは、
皮膚へ装置を貼着後直ちに皮膚に粘着し、かつ装置を皮
膚に粘着するのに必要以上の圧力を要しない、十分な指
触粘着性を有することを意味する。
【0010】治療を目的として供給される有効薬剤とし
ては、経皮的に供給可能であり、シリコーン系粘着剤と
相互作用して長期間にわたりその粘着性に影響しうるも
のが採用できる。そのような薬剤には、例えば、ニトロ
グリセリン、フェンタニル、スコポラミン、エストロゲ
ンやテストステロンなどのホルモン類、クロニジン、ニ
コチン、テトラカインなどが含まれる。勿論、その他経
皮薬物供給システムに用いられる公知ないし慣用の薬物
を用いることができる。経皮供給に適した薬物に関する
更に詳しい情報として、例えば、前記米国特許明細書
や、Yie Chien著の論文「新規薬物供給システム」(Dru
gs and the Pahrmaceutical Sciences, 14巻、Marcel D
ekker社、New York, N.Y. 10016(1982))などを参照す
ることができる。
【0011】特定の理論に限定するわけではないが、あ
る種の薬物は、シリコーン系粘着剤中のケイ素結合ヒド
ロキシル基の縮合に対して触媒として作用するという説
がある。このような薬物は、例えばカナダ特許明細書第
575664号や英国特許明細書第859511号に記
載されている。これらの薬物は、シリコーン系粘着剤が
十分量のケイ素結合ヒドロキシル基を含有する場合、前
記ヒドロキシル基の縮合を引き起こし、劣化(老化)に
伴ってその粘着性と皮膚に対する十分なタックを維持す
る能力とを低下させる可能性がある。皮膚の損傷を避け
るために比較的低いタック値(100g/cm2未満)
の接着剤が用いられている場合に、タックの低下が著し
い。タック値の低い粘着剤(「乾燥型粘着剤」、ここで
「乾燥」とは軽い指触で粘着性を示さないことをいう)
を含み、かつ樹脂共重合体含量が高い粘着剤組成物の場
合には、タックなどの組成物の物性に対する悪影響が更
に強くなる。
【0012】同様に、本発明者らは、シラノール含量を
低下させることによってこの相互作用を緩和しようとし
たところ、濃度が低すぎる場合には低温塑性流れが生じ
ることを見いだした。その結果、本発明者らは、ある薬
物の場合には明確に規定されたシラノール濃度を有する
シリコーン系粘着剤が望ましいことを見いだした。樹脂
共重合体、ポリジオルガノシロキサンやそれらの混合物
を化学的に処理することによって、これらの粘着剤中の
シラノール濃度を調整できる。また、後述のように、シ
ラノール濃度の高い粘着剤と、シラノール濃度を低下さ
せた粘着剤とを混合することによってもシラノール濃度
を好ましい範囲に調整することができる。
【0013】本発明の装置及び方法において使用するシ
リコン系粘着剤組成物として好ましいものは、米国特許
明細書第4591622号、第4584355号及び第
4585836号に記載されている。なお、この目的で
用いる粘着剤はいずれも生体適合性があり、標準試験法
で評価可能でなければならない。米国特許明細書第45
91622号に記載された好ましいシリコーン系粘着剤
を調製する方法を用いて、本発明で規定した範囲のシラ
ノール濃度を有するシリコーン系粘着剤を調製できる。
また、前記方法を用いて、シラノール濃度を大幅に低下
させたシリコーン系粘着剤を調製することもできる。前
記低シラノール濃度の粘着剤をシラノール濃度が高いシ
リコーン系粘着剤と混合することによって、得られる混
合物のシラノール濃度を本発明の規定する範囲にでき
る。これらの詳細及び組成例は前記米国特許明細書を参
照できる。
【0014】シリコーン系粘着剤組成物の一例として、
下記の方法で得られた組成物が挙げられる。すなわち、
(I)(i)ケイ素結合ヒドロキシル基を含み、必須成
分として式R3SiO1/2で表されるトリオルガノシロキ
シ単位と式SiO4/2で表される四官能性シロキシ単位
とを、前者/後者(モル比)=0.6〜0.9の割合で
含有する少なくとも一種の樹脂共重合体40〜70重量
部と、(ii)末端をTRASiO1/2単位で封鎖された
ARSiO単位からなる少なくとも一種のポリジオルガ
ノシロキサン(但し、前記ポリジオルガノシロキサンの
25℃における粘度が100〜30000000mPa
・sであり、式中Rはそれぞれ炭素数1〜6の炭化水素
基から選ばれた一価の有機基であり、基Aはそれぞれ独
立してR又は炭素数1〜6のハロゲン化炭化水素基から
選ばれ、基Tはそれぞれ独立してR、OH、H又はO
R’からなる群より選ばれ、前記R’はそれぞれ独立し
て炭素数1〜4のアルキル基である)を30〜60重量
部と、(iii)末端封鎖トリオルガノシリル単位を生成
して、シラノール濃度を8000〜13000ppmの
範囲にできる、少なくとも一種の有機ケイ素系末端封鎖
剤十分量と、前記成分(ii)ではシラノールの縮合が生
じない場合には、所望により更に触媒量のシラノール縮
合触媒(作用の穏和なもの)(iv)と、必要に応じて、
前記成分(i)、(ii)、(iii)及び(iv)の混合物
の粘度を低下させるため前記成分(i)、(ii)、(ii
i)及び(iv)に対して不活性な溶媒(v)有効量とを混
合する工程、及び(II)少なくとも十分量の末端封鎖ト
リオルガノシリル単位が前記成分(i)及び(ii)中の
ケイ素結合ヒドロキシル基及びT基と反応するまで、前
記成分(i)、(ii)、(iii)及び(iv)の混合物を
縮合させる工程によって、前記組成物が得られる。末端
封鎖トリオルガノシリル単位を生成できる有機ケイ素系
末端封鎖剤としては、例えば、米国特許明細書第459
1622号及び米国再発行特許明細書第35474号に
記載されたものが挙げられる。
【0015】本発明の粘着剤組成物は、シリコーン樹脂
共重合体(i)40〜70重量部と、ポリジオルガノシ
ロキサン(ii)30〜60重量部とを用いて、本発明の
方法により製造できる。前記ポリジオルガノシロキサン
(ii)は、組成物の製造に従来用いられたものであれば
よい。樹脂共重合体(i)50〜65重量部及びポリジ
オルガノシロキサン(ii)35〜50重量部からなる組
成物がより好ましい。
【0016】シリコーン樹脂共重合体(i)は周知の物
質である。これらの樹脂は、通常、ケイ素結合ヒドロキ
シル基を1〜4重量%含有し、式R3SiO1/2で表され
るトリオルガノシロキシ単位と式SiO4/2で表される
四官能性シロキシ単位とを、前者/後者(モル比)=
0.6〜0.9の割合で含む。これらの共重合体を二種
以上混合して用いてもよい。ポリジオルガノシロキサン
成分が、樹脂共重合体と共重合し、及び/又は、シリコ
ーン系粘着剤組成物を化学処理するために添加される前
記末端封鎖剤と反応するためには、ある量の、好ましく
は0.5%以上のケイ素結合ヒドロキシル基が含まれて
いるべきである。これらの樹脂共重合体は、通常、ベン
ゼン可溶性の樹脂状物質であって、多くは室温で固体で
あり、通常有機溶媒に溶解して溶液として用いられる。
但し、必ずしも溶液として用いる必要はない。樹脂共重
合体(i)を溶解するための有機溶媒の代表的なものと
しては、ベンゼン、トルエン、キシレン、塩化メチレ
ン、ペルクロロエチレン、ナフサミネラルスピリット、
及びこれらの溶媒の混合物が挙げられる。
【0017】樹脂共重合体(i)は、SiO4/2単位に
対してモル比で0.6〜0.9のR3SiO1/2単位を必
須成分として含有する。なお、得られる最終生成物であ
る粘着剤としての性能を損なわない限り、数モル%のR
2SiO単位が共重合体中に含まれていてもよい。前記
式中のRは、それぞれ独立して、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ヘキシル、シクロヘキシル、ビニ
ル、アリル、プロペニル、フェニルなどの炭素数1〜6
の一価の炭化水素基を示す。前記R3SiO1/2単位は、
好ましくはMe3SiO1/2単位及び/又はMe21Si
1/2単位(但し、R1はビニル(Vi)又はフェニル
(Ph)基を示す)である。より好ましくは、樹脂共重
合体(i)中のR3SiO1/2単位のうち10モル%以下
がMe22SiO1/2単位(但し、R2はビニル基を示
す)であり、残部がMe3SiO1/ 2単位である。前記R
3SiO1/2単位が全てMe3SiO1/2単位からなる共重
合体が最も好ましい。
【0018】R3SiO1/2単位とSiO4/2単位とのモ
ル比は、R3SiO1/2単位におけるR基の種類と樹脂共
重合体の炭素含有量が判れば容易に算定できる。Me3
SiO1/2単位とSiO4/2単位とからなり、そのモル比
が前者/後者(モル比)=0.6〜0.9である好まし
い樹脂共重合体において、炭素含量の分析値は19.8
〜24.4%となる。
【0019】樹脂共重合体(i)は、米国特許明細書第
2676182号に記載の方法で調製してもよい。この
方法によれば、低pH条件下、シリカヒドロゾルをR3
iO1 /2単位源となる物質で処理することによって樹脂
共重合体が得られる。前記物質には、Me3SiOSi
Me3、ViMe2SiOSiMe2Vi、MeViPh
SiOSiPhViMeなどのヘキサオルガノジシロキ
サン類や、Me3SiCl、Me2ViSiClやMeV
iPhSiClなどのトリオルガノシラン類などが含ま
れる。このような方法で得られた樹脂共重合体は、一般
的にケイ素結合ヒドロキシル基を1〜4重量%含有す
る。或いは、R基を含有しない適当な加水分解性のシラ
ンを共加水分解及び縮合に供してもよい。この方法の場
合、得られた共重合体を更に適当なシリル化剤で処理し
て共重合体生成物中のケイ素結合ヒドロキシル基含量を
1重量%未満に低下させる場合が多い。前記シリル化剤
にはヘキサメチルジシラザンやジビニルテトラメチルジ
シラザンなどが含まれる。この処理工程は必ずしも必要
ではないが、本方法で採用してもよい。用いる樹脂共重
合体は1〜4重量%のケイ素結合ヒドロキシル基を含有
することが好ましい。
【0020】成分(ii)も周知の物質であり、TRAS
iO1/2単位により末端が封鎖されたARSiO単位を
含む一種以上のポリジオルガノシロキサンである。前記
ポリジオルガノシロキサンの粘度はいずれも100〜3
0000000mPa・s(25℃)である。周知のよ
うに、粘度は、同一の末端封鎖単位を有するとともに分
子量が異なるポリジオルガノシロキサン中のジオルガノ
シロキサン単位の平均数に直接的に関連する。粘度が1
00〜100000mPa・s(25℃)の範囲にある
ポリジオルガノシロキサンは、液体から幾らか粘稠な重
合体に及ぶ形態をとる。これらのポリジオルガノシロキ
サンは、後述のように、末端封鎖剤(iii)の存在下縮
合を行う前に樹脂共重合体(i)で前処理することが好
ましい。この前処理によって得られる粘着剤のタックや
粘着性が向上する。粘度が1000000mPa・s
(25℃)を超えるポリジオルガノシロキサンは、前処
理することなく本発明の縮合・末端封鎖工程(II)に供
することができる場合が多い。粘度が1000000m
Pa・s(25℃)を超えるポリジオルガノシロキサン
は、非常に粘稠なのでゴムと呼ばれる場合が多く、その
粘度は、ウィリアムス可塑度で表される場合が多い。な
お、粘度が1000000mPa・sを超えるポリジオ
ルガノシロキサンゴムは、50ミル(1.27mm)以
上のウィリアムス可塑度(25℃)を有する場合が多
い。
【0021】前記ポリジオルガノシロキサン(ii)はA
RSiO単位(但し、Rはそれぞれ前記と同じ意味を有
する)を必須成分として含む。基AはそれぞれRや炭素
数1〜6のハロゲン化炭化水素基などの基から選ばれ
る。前記ハロゲン化炭化水素基には、クロロメチル、ク
ロロプロピル、1-クロロ-2-メチルプロピル、3,
3,3-トリフルオロプロピル、F3C(CH25基など
が含まれる。そのため、ポリジオルガノシロキサンは、
Me2SiO単位、PhMeSiO単位、MeViSi
O単位、Ph2SiO単位、メチルエチルシロキシ単
位、3,3,3-トリフルオロプロピル単位、1-クロロ
-2-メチルプロピル単位などを含む場合がある。好まし
いポリジオルガノシロキサンにおいて、ARSiO単位
は、R2SiORR’SiO単位及び/又はPh2SiO
単位(但し、R及びR’は前記と同義)から選ばれ、ポ
リジオルガノシロキサン(ii)中のR’基の50モル%
以上がメチル基であり、成分(ii)の各ポリジオルガノ
シロキサンにおけるARSiO単位の総量の50モル%
以下がPh2SiO単位である。より好ましくは、各ポ
リジオルガノシロキサン中のARSiO単位の10モル
%以下がMeRSiO単位(但し、Rは前記と同義)で
あり、残部がMe2SiO単位である。前記ARSiO
単位が実質的に全てMe2SiO単位であることが最も
好ましい。
【0022】各ポリジオルガノシロキサン(ii)は、末
端に式TRASiO1/2で表される末端封鎖単位を有す
る。但し、前記式中、R及びAは前記と同義であり、基
TはそれぞれR、OH、H又はOR’基であり、R’は
メチル、エチル、n-プロピル、イソブチル基などの炭
素数1〜4のアルキル基を示す。H、OH及びOR’基
は成分(iii)が末端封鎖性トリオルガノシリル単位と
反応する際の反応部位となり、また、ポリジオルガノシ
ロキサン(ii)内の他の基との縮合反応部位、又は樹脂
共重合体(i)中のケイ素結合ヒドロキシル基との縮合
反応部位となる。TがOH基であるポリジオルガノシロ
キサン類は、樹脂共重合体(i)との共重合性が高いの
で、これを用いることが最も好ましい。なお、クロロシ
ラン類を用いた場合にはHClが生成し、オルガノシラ
ザン類を用いた場合にはアンモニアが生成するが、これ
らのHClやアンモニアなどの適切な触媒を末端封鎖剤
として用いる場合は、トリオルガノシロキシ[例えば、
(CH33SiO1/2、CH2CH(CH33SiO1/2
などのR3SiO1/2]単位を末端に有するポリジオルガ
ノシロキサン類を用いることができる。これは、縮合反
応を加熱下で行う場合にトリオルガノシロキシ単位の一
部が開裂しうるからである。前記開裂によってケイ素結
合ヒドロキシル基が露出し、その露出したケイ素結合ヒ
ドロキシル基が、樹脂共重合体中のケイ素結合ヒドロキ
シル基、末端封鎖性トリオルガノシリル単位又はH、O
H又はOR’基若しくは開裂反応によって露出したケイ
素結合ヒドロキシル基を含有する他のポリジオルガノシ
ロキサンと縮合する。異なる置換基を有するポリジオル
ガノシロキサン類を混合して用いてもよい。
【0023】このようなポリジオルガノシロキサン類の
製造方法は周知であり、例えば米国特許明細書第249
0357号、第2542334号、第2927907
号、第3002951号、第3161614号、第31
86967号、第3509191号、第3697473
号等に記載されている。
【0024】過酸化物により、若しくは樹脂共重合体
(i)又はポリジオルガノシロキサン(ii)中に存在す
る不飽和脂肪族基により硬化する粘着剤を得るために
は、樹脂共重合体(i)が不飽和脂肪族基を含有する場
合はポリジオルガノシロキサン(ii)が不飽和脂肪族基
を含んではならず、また、逆の場合も同様である。前記
二成分が共に不飽和脂肪族基を含有する場合には、その
ような基による硬化で得られる生成物は粘着剤として作
用しない場合がある。
【0025】本発明は、シリコーン系粘着剤のシラノー
ル濃度が8000〜13000ppmという明確に規定
された範囲内であるという特徴がある。これは、本発明
の前記組成物をシラノールと反応する薬剤で処理する
か、前記シリコーン系粘着剤をシラノール含量の低いシ
リコーン系粘着剤と混合することによって達成できる。
前記シラノール含量の低いシリコーン系粘着剤として
は、例えば米国再発行特許明細書第35474号に記載
されたものが挙げられる。
【0026】組成物を化学処理してシラノール含量を低
下させる場合には、樹脂共重合体(i)を処理するか、
ポリジオルガノシロキサン(ii)を処理するか、樹脂共
重合体(i)とポリジオルガノシロキサン(ii)とを両
方処理するか、或いは、樹脂共重合体(i)とポリジオ
ルガノシロキサン(ii)の混合物を処理すればよい。ま
た、これらの処理を組み合わせてもよい。
【0027】前記化学処理は、末端封鎖トリオルガノシ
リル単位を生成しうる少なくとも一種の有機ケイ素系末
端封鎖剤(iii)の存在下、樹脂共重合体(i)とポリ
ジオルガノシロキサン(ii)とを縮合させて行うことが
好ましい。このような末端封鎖剤の例は米国特許明細書
第4591622号及び米国再発行特許明細書第354
74号に記載されている。
【0028】末端封鎖性のトリオルガノシリル単位を生
成し得る末端封鎖剤は、通常シリル化剤として用いら
れ、種々の種類のものが知られている。粘着剤フィルム
の物性を調整するため、ヘキサメチルジシラザンなどの
封鎖剤を単独で用いてもよく、例えばヘキサメチルジシ
ラザンとsym-テトラメチルジビニルジシラザンとの
組み合わせのように、二種以上を混合して用いてもよ
い。例えば、前記樹脂共重合体(i)が基Rを含み、か
つポリジオルガノシロキサン(ii)が実質的に全てメチ
ル基からなる場合には、[(CF3CH2CH2)Me2
i]2NHなどのフッ化トリオルガノシリル単位を含有
する末端封鎖剤を本発明の方法において用いると、得ら
れる粘着剤の成膜後の炭化水素溶媒に対する耐性が向上
する。また、前記フッ化トリオルガノシリル単位が粘着
剤のタック及び粘着性に影響する。末端封鎖剤が、炭素
数のより高いケイ素結合有機基、例えば、エチル、プロ
ピル又はヘキシル基を含有する場合、有機系粘着剤に対
するシリコーン系粘着剤の相溶性が向上するので、これ
らの粘着剤を配合して、得られる粘着剤組成物の特性を
向上できる。アミド、エステル、エーテル、シアノ基な
どの有機官能基を有するトリオルガノシリル単位を含有
する末端封鎖剤を用いると、本発明にかかる粘着剤の放
出特性を変えることができる。同様に、例えばROOC
R基を加水分解してHOOCR-基に転換し、このHO
OCR-基をMOOCR基(但し、Mはリチウム、カリ
ウム、ナトリウムなどの金属カチオンを示す)にするな
どして粘着剤組成物中の有機官能基を変えることができ
る。得られた組成物は、RCOOR-基を含有する元の
組成物とは放出特性や他の特性が異なる場合がある。
【0029】ビニル基などの不飽和有機基含有トリオル
ガノシリル単位を含む末端封鎖剤を用いると、これらの
基を介して架橋可能なシリコーン系粘着剤が得られる。
例えば、本発明の方法で得られたPhMeViSi-や
Me3Si-などの末端封鎖トリオルガノシリル単位を含
有するシリコーン系粘着剤組成物に、ケイ素結合水素ラ
ジカルを含有する有機ケイ素系架橋化合物と、白金族金
属、ロジウム属金属などの貴金属触媒とを加えることが
できる。前記貴金属を触媒としてケイ素結合水素ラジカ
ルがケイ素結合ビニル基へ付加し、得られた粘着剤組成
物が硬化する。フェニル基含有トリオルガノシリル単位
を有する末端封鎖剤を用いると、粘着剤の耐熱性を改善
できる。
【0030】このように、末端封鎖剤は本発明において
いくつかの役割を果たしている。すなわち、得られる粘
着剤の薬物に対する安定性に影響することのあるケイ素
結合水素ラジカルを、末端封鎖剤によって除去できる。
末端封鎖剤の量を適切に設定することによって、樹脂共
重合体とポリジオルガノシロキサンを実質的に変更する
ことなく粘着剤の特性を調整できる。また、トリオルガ
ノシリル単位が末端封鎖単位として作用するので、樹脂
共重合体(i)とポリジオルガノシロキサン(ii)との
縮合物の分子量、ひいてはその特性を変えることができ
る。
【0031】これらの効果を達成するためには、一種以
上の末端封鎖剤を十分量添加し、シラノール濃度を80
00〜13000ppmの範囲にしなければならない。
樹脂共重合体(i)とポリジオルガノシロキサン(ii)
とに含有されるケイ素結合ヒドロキシ基の総量の大部分
は樹脂共重合体(i)に含まれている場合が多い。特定
の基を有する末端封鎖剤を配合することによって粘着剤
の特性を変える場合、ケイ素結合ヒドロキシル基含量の
高い(例えば、1〜4重量%)樹脂共重合体(i)を用
いて、それらの基が結合したトリオルガノシリル単位の
より多くを反応させて樹脂共重合体(i)とポリジオル
ガノシロキサン(ii)との縮合物とすることが望まし
い。
【0032】末端封鎖剤としては、例えば、(Me3
i)2NH,(ViMe2Si)2NH,(MePhVi
Si)2NH,(CF3CH2CH2Me2Si)2NH,
(Me3Si)2NMe,(ClCH2Me2Si)2
H,Me3SiOMe,Me3SiOC25,Ph3Si
OC25,(C253SiOC25,Me2PhSiO
2 5,(i-C373SiOH,Me3Si(OC3
7),MePhViSiOMe,Me3SiCl,Me2
ViSiCl,MePhViSiCl,(H2CCHC
2)Me2SiCl,(n-C373SiCl,(F3
CCF2CF2CH2CH23SiCl,NCCH2CH2
Me2SiCl,(n-C6133SiCl,MePh2
SiCl,Me3SiBr,(t-C49)Me2SiC
l,CF3CH2CH 2Me2SiCl,(Me3Si)
2O,(Me2PhSi)2O,BrCH2Me2SiOS
iMe3,(p-FC64Me2Si)2O,(CH3CO
OCH2Me2Si)2O,[(H2CCCH3COOCH2
CH2)Me2Si]2O,[(CH3COOCH2CH2
2)Me2Si]2O,[(C25OOCCH2CH2
Me2Si] 2O,[(H2CCHCOOCH2)Me2
i]2O,(Me3Si)2S,(Me3Si)3N,Me3
SiNHCONHSiMe3,F3CH2CH2Me2Si
NMeCOCH3,(Me3Si)(C49)NCON
(C252,(Me3Si)PhNCONHPh,Me
3SiNHMe,Me3SiN(C252,Ph3SiN
2,Me3SiNHOCCH3,Me3SiOOCC
3,[(CH3CONHCH2CH2CH2)Me2Si]
2O,Me3SiO(CH24OSiMe3,Me3SiN
HOCCH3,Me3SiCCH,[HO(CH24Me
2Si]2O,(HOCH2CH2OCH2Me2Si)
2O,H2N(CH23Me2SiOCH3,CH3CH
(CH2NH2)CH2Me2SiOCH3,C25NHC
2CH2S(CH26Me2SiOC25,HSCH2
2NH(CH2)4Me2SiOC25,HOCH2CH
2SCH2Me2SiOCH3などが挙げられる。
【0033】前記末端封鎖剤としては(Me3Si)2
Hが好ましい。
【0034】前記トリオルガノシリル単位が、樹脂共重
合体(i)及びポリジオルガノシロキサン(ii)中のケ
イ素結合ヒドロキシル基及び/又はH、OH又はOR’
基と反応すると、これらの末端封鎖剤からシラノール縮
合触媒が生成する場合が多い。このような触媒には、塩
酸などの酸、アンモニアやアミン類などの塩基が含まれ
る。後述するように、本発明方法の縮合工程(II)は加
熱下行うことが好ましく、前記触媒が存在することによ
って、前記末端封鎖性トリオルガノシリル単位が末端を
封鎖するのと同時に、樹脂共重合体(i)とポリジオル
ガノシロキサン(ii)との縮合が起こる。用いる製造方
法によっては、樹脂共重合体(i)及び/又はポリジオ
ルガノシロキサン(ii)中に十分量の触媒が残留して縮
合と末端封鎖に影響を与える場合がある。このため、必
要に応じて、更に「穏和な」シラノール縮合触媒(iv)
を追加的な触媒量添加してもよい。なお、「穏和な」と
は、当該触媒が、末端封鎖剤と樹脂共重合体(i)及び
ポリジオルガノシロキサン(ii)との縮合を引き起こす
が、シロキサン結合の転位を引き起こしにくいことを意
味する。「穏和な」触媒としては、粘着剤組成物の硬化
剤として用いられているものが挙げられる。そのような
硬化剤には、例えば、トリエチルアミンなどのアミン
類;2-エチルカプロン酸テトラメチルグアニジン、2-
エチルヘキサン酸テトラメチルグアニジン、2-エチル
カプロン酸n-ヘキシルアミンなどの有機化合物が含ま
れる。追加的に用いられる前記触媒(iv)としては、縮
合反応中に樹脂共重合体(i)及び/又はポリジオルガ
ノシロキサン(ii)中のシロキサン結合の過剰な開裂を
引き起こさないものを選ぶべきである。例えば有機スズ
触媒や強酸などを用いた場合のように、このような過剰
な開裂が起きると、得られる組成物がゲル化したり、そ
の粘着特性(接着特性)がかなり低下したりする。末端
封鎖剤(iii)によって触媒が生成しない場合にのみ触
媒(iv)を用いることが好ましい。特定の末端封鎖性ト
リオルガノシリル単位と、樹脂共重合体(i)及びポリ
ジオルガノシロキサン(ii)中のオルガノシロキシ基の
ケイ素結合ヒドロキシル基との反応を触媒する適切な触
媒の例、その中から特定の触媒を選ぶこと、及びその量
は当業者にとって公知のことである。前記のように、R
3SiO1 /2末端封鎖性単位がポリジオルガノシロキサン
(ii)中に存在する場合は、クロロシラン系末端封鎖剤
を用いて、封鎖剤から生成するHClを触媒として用い
ることが好ましい。基TがRである場合は、シラザン系
末端封鎖剤を用いてもよく、ポリジオルガノシロキサン
(ii)中のTがHである場合は、前記シラザン系末端封
鎖剤を用いることが好ましい。ポリジオルガノシロキサ
ン(ii)中のTがOHである場合は、シラザン系末端封
鎖剤を用いることが特に好ましい。この場合触媒を追加
する必要はなく、生成するアンモニア化合物は通常揮発
性なので、不揮発性の固体触媒に比べて容易に除去でき
る。前記参考文献に記載されているように樹脂共重合体
(i)を酸性条件下で調製する場合は、生成した樹脂共
重合体中に十分量の酸触媒が存在することが多いので、
更に縮合触媒を添加しなくても、アルコキシ又はOH型
の基Yを含有する末端封鎖性単位を利用できる。所望に
より、有効量の有機溶媒(v)を、樹脂共重合体(i)
(固体又は有機溶媒の溶液として)、ポリジオルガノシ
ロキサン(ii)、末端封鎖剤(iii)及び触媒(iv)の
混合物に加えて、前記混合物の粘度を低下させてもよ
く、成分(i)及び/又は(ii)を溶媒に溶解した溶液
として添加して、その結果として混合物中に有機溶媒が
存在してもよい。前記有機溶媒は混合物中の他の成分に
対して不活性で、かつ縮合工程中に他の成分と反応しな
いものでなければならない。前記のように、樹脂共重合
体(i)はトルエン又はキシレンに溶解した溶液として
調製される場合が多い。ポリジオルガノシロキサン(i
i)が高粘度のガム状の場合、有機溶媒を用いる必要が
ある場合が多い。というのは、そのような高粘度のポリ
ジオルガノシロキサンを添加すると、混合物を例えば1
00〜150℃の処理温度に加熱しても混合物の粘度が
高くなりすぎるからである。水分を共沸により除去でき
るような有機溶媒が好ましい。
【0035】前記「有機溶媒」には、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、トリクロロエチレン、ペルクロロエチレ
ン、ケトン類、ジクロロジフルオロメタンなどのハロゲ
ン化炭化水素、ナフサミネラルスピリットなどの単一溶
媒や、二種以上の有機溶媒を混合した混合有機溶媒など
が含まれる。ポリジオルガノシロキサン(ii)中のシロ
キサン又はシリル単位の大部分がフッ素化された基であ
る場合は、相溶性の問題から、前記溶媒の少なくとも一
部としてメチルイソブチルケトンなどのケトン類を用い
ることが好ましい。好ましくは、前記混合物はベンゼ
ン、トルエン及びキシレンから選ばれた炭化水素溶媒を
含む。
【0036】本発明の工程(I)によれば、樹脂共重合
体(i)、ポリジオルガノシロキサン(ii)、及び必要
に応じて添加される有機溶媒(v)を混合する。2-エチ
ルヘキサン酸テトラメチルグアニジンなどの適当な反応
性を有する触媒を添加し、必要に応じて副生物を減圧除
去すれば、縮合反応は室温で進行する。しかし、縮合反
応は加熱下、より好ましくは100〜120℃で行うこ
とが好ましい。成分(i)、(ii)及び(v)を均一に
なるまで混合し、次いで末端封鎖剤(iii)を添加し、
最後に必要に応じて末端封鎖反応用縮合触媒(iv)を添
加する方法が好ましい。
【0037】縮合工程(II)の開始時点は、反応を室温
で行う場合にはシラザン類などの適当な反応性末端封鎖
剤を添加した時であり、反応を加熱下行う場合は、混合
物を80〜160℃、好ましくは100〜120℃に加
熱した時である。縮合反応は、少なくとも水などの縮合
副生物の発生がほぼ一定速度になるまで進行させること
が好ましい。次いで、粘度、タックや他の粘着特性など
の物性値が所望の値になるまで加熱を続ける。縮合副生
物の発生がほぼ一定速度に達した時点から更に1〜4時
間、混合物を環流させる場合が多い。組成物中のポリジ
オルガノシロキサン(ii)及び/又は末端封鎖剤がフッ
素化された基などの有機官能基を有する場合には、縮合
反応時間を長くしなければならない場合がある。これら
の基は、共重合体(i)中の基よりも相溶性に劣るから
である。
【0038】縮合反応が完了したら、縮合副生物を共沸
により除去すると同時に、或いは除去した後に、過剰の
溶媒を除去することによって残留した末端封鎖剤を溶媒
除去する。得られたシリコーン系粘着剤組成物の不揮発
性固形分は、溶媒を添加又は除去することによって調整
できる。残留する溶媒を完全に除去してから別の有機溶
媒を添加してもよく、縮合物の粘度が十分低い場合に
は、溶媒を完全に除去してもよい。また、混合物を回収
してそのまま使用することもできる。得られた粘着剤組
成物は、有機溶媒の溶液とすることが好ましい。特に、
ポリジオルガノシロキサン(ii)の粘度が100000
mPa・s(25℃)を超える場合は、前記有機溶媒溶
液中の成分(i)、(ii)、(iii)、(iv)及び(v)
の濃度が30〜70重量%の範囲にあることが好まし
い。
【0039】ポリジオルガノシロキサン(ii)の粘度が
100000mPa・s(25℃)を超える場合、前記
の方法が好ましい。ポリジオルガノシロキサン(ii)の
粘度が100000mPa・s(25℃)未満の場合
は、得られる粘着剤の物性のうち、タックや粘着性が所
望の値に達しない場合があるとともに、基体間の接着剤
移動が起こりやすくなる(前記Pailの特許などを参
照)。
【0040】上記の理由から、本発明の方法においてポ
リジオルガノシロキサン(ii)成分の大部分の粘度が1
00000mPa・s(25℃)未満の場合は、末端封
鎖剤の存在下における縮合工程の前に、前記Pailの
特許で用いられたような初期縮合工程を行うことが好ま
しい。この場合、本発明方法の工程(I)には、(I
a)前記の種類のシラノール縮合触媒(無水アンモニア
ガスが好ましい)の存在下、樹脂共重合体(i)、ポリ
ジオルガノシロキサン(ii)及び必要に応じて有機溶媒
(v)を混合する工程、(Ib)例えば環流条件下1〜
10時間加熱するなどして、成分(i)及び(ii)を縮
合して縮合物を生成する工程、及び(Ic)工程(I
b)で得られた縮合物を、成分(iii)及び(iv)並び
に、必要に応じて本発明法の工程(II)を進行させるの
に必要量の有機溶媒(v)と混合する工程を含む。この
初期縮合工程によって工程(Ib)で得られた生成物の
分子量が増加するが、前記生成物中にはケイ素結合ヒド
ロキシル基が残留しており、前記ヒドロキシル基は本発
明方法によって末端封鎖を行えるので、得られる粘着剤
組成物の物性が向上する。得られたシリコーン系粘着剤
組成物を次いで工程(II)に供し、その工程では前記の
ように溶媒を調整してもよく、最終生成物であるシリコ
ーン系粘着剤組成物を得る。
【0041】得られた粘着剤組成物は医療用に使用され
るので、ケイ素結合ヒドロキシル基との反応によってア
ンモニアを生成する末端封鎖剤、例えば(Me3Si)2
NHを用いる場合は、末端封鎖剤から生成するアンモニ
アのうち残留するものを除去することが好ましい。この
残留アンモニアの除去は、米国特許明細書458435
5号に記載の方法によって行える。但し、前記方法にお
いて、前記アンモニア生成末端封鎖剤を採用すると共
に、遊離したアンモニアが触媒として作用するので、末
端封鎖剤の存在下縮合を行う工程中に追加的な縮合触媒
(iv)を使用しない。また、下記のように水を成分とし
て添加する。
【0042】米国特許明細書第4584355号に記載
の方法によって組成物を調製する場合は、組成物中の全
末端封鎖剤のNH1モルに対して0.5〜10モルの水
を添加する。特に、ケイ素結合ヒドロキシル基成分が樹
脂共重合体(i)に由来する場合、組成物からアンモニ
アを十分除去するためには、最低限0.5モル、好まし
くは1.0モル以上、より好ましくは、例えば3.0モ
ル以上の水を添加する。NH1モル当たり10モル以上
の水を用いると不経済なので好ましくない。前記アンモ
ニア生成末端封鎖剤を用いてシリコーン系粘着剤組成物
を製造するに当たっては、米国特許明細書第45858
36号に教示された方法を用いるのが最も好ましい。し
かし、例えば溶媒を置換するなどして処理中に粘着剤組
成物の揮発性溶媒を除去する場合には、米国特許明細書
第4585836号に記載されたようにアルコールを用
いる必要はない。粘着剤組成物中の残留アンモニアを除
去するために水を用いる米国特許明細書4584355
号に記載の方法は、本発明を実施するに当たって有効な
場合が多い。前記米国特許明細書第4585836号記
載の方法は、上記米国特許明細書4584355号に記
載の方法と同様であり、組成物中の全末端封鎖剤(ii
i)に由来するNH1モルに対して0.1〜10モルの
水を配合する。水の添加量は特に限定的ではないが、N
H1モル当たり水0.1モルが有効な最低量であり、1
0モル以上では不経済であると思われる。
【0043】米国特許明細書第4585836号記載の
方法では、更に、樹脂共重合体(i)及びポリジオルガ
ノシロキサン(ii)の合計量100重量部に対して0.
001〜10重量部の、少なくとも一種の「アンモニア
捕集性化合物」を用いている。「アンモニア捕集性化合
物」とは、ヒドロキシル基などの極性部と非極性部とを
それぞれ一つ以上有する有機官能性化合物、例えばアル
コールなどをいう。特定の作用理論に限定するわけでは
ないが、組成物のシリコーン部位よりも前記アンモニア
捕集性化合物の極性部の方が末端封鎖剤由来のアンモニ
アに対する会合性が強いので、アンモニアが不要になっ
た時点でアンモニアを組成物から除去できる。アンモニ
ア捕集性化合物は非極性部も十分に有していなければな
らない。これは、前記化合物の非極性部をシリコーン系
粘着剤組成物の非極性部と会合させることによって、化
合物の極性部を末端封鎖剤から遊離したアンモニアと会
合させるためである。アンモニア捕集性化合物は十分な
揮発性をも有していなければならない。粘着剤組成物を
処理する温度(通常、80〜160℃)で粘着剤組成物
から除去できなければならないからである。アンモニア
捕集性化合物は添加された水と相乗的に作用して、重ね
剪断安定性を非常に向上させるようである。特に、米国
軍用規格T-81287に記載の厳しい方法で測定した
場合の米国特許明細書4591622号記載のシリコー
ン系粘着剤の耐クリープ性が著しく向上する。このた
め、重ね剪断安定性を低下させる要因の一つであるアン
モニアを前記アンモニア捕集性化合物が効率的に除去し
ているものと考えられる。アンモニア捕集性化合物は、
例えば樹脂共重合体(i)とポリジオルガノシロキサン
(ii)の合計量100重量部に対して0.001重量部
程度のごく少量であっても重ね剪断安定性を著しく向上
できる。但し、10重量部以上の添加は不経済である。
本シリコーン系粘着剤は医療装置に用いられるものなの
で、粘着剤中のアンモニアなどの副生物及び製造に使用
した反応原系や触媒の残留量はできる限り少ないことが
望ましい。
【0044】アンモニア捕集性化合物としては、例えば
エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、イソ
ブタノールなどの式HOCm2m+1(但し、mは2〜4
である)で表されるアルコール類;エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、へキシレングリコール、H
OCH2CH2OCH2CH3、HO(CH26O(C
26OH、HO(CHCH3CH2O)3Hなどの式H
OCx2x(OCx2xy(O) vH(但し、xは2〜
6、yは0〜3、及びvは0又は1である)で表される
グリコールエーテル類;C25OC25,C25OCH
2CH2OC25,C25O(CHCH3CH2)OC
25,C49O(CHCH3CH2)OC49,C25
(CH2CH2O)325,C25O(CH2CH2O)2
25などの式Cw2w+ 1(OCx2xyOCw
2w+1(但し、wは1〜0であり、x及びyは前記と同
じ)で表されるエーテル類;酢酸メチル、酢酸エチル、
酢酸プロピル、酢酸アミル、酢酸ヘキシル、ギ酸エチ
ル、プロピオン酸エチルなどの式Cw2w+1C(O)O
n2n+1及びHC(O)OCn2n+1(但し、w及びn
は前記に同じ)で表されるエステル類が挙げられる。ア
ンモニア捕集性化合物として最も好ましいのはアルコー
ル類である。第一級アルコールが最も効果的で、次いで
第二級アルコール、第三級アルコールの順である。第二
級アルコールの中ではイソプロパノールが効果的であ
る。水を単独で使用した場合にアンモニアを除去するこ
とによって重ね剪断安定性が改善されるのと同様に、ア
ンモニア捕集性化合物単独でもアンモニアを除去するこ
とによって重ね剪断安定性を改善できるものと思われ
る。
【0045】上記米国特許明細書4584355号又は
米国特許明細書第4585836号に記載の好ましい方
法によれば、工程(I)において樹脂共重合体(i)及
びポリジオルガノシロキサン(ii)を、水のみ又は水及
びアンモニア捕集性化合物、並びに必要に応じて有機溶
媒と混合する。末端封鎖剤(iii)から生成するアンモ
ニアを効果的に除去するために、成分(i)、(ii)及
び(iii)の縮合反応を80〜160℃、より好ましく
は100〜120℃に加熱して行うことが好ましい。こ
のように、成分(i)、(ii)、水又は水及びアンモニ
ア捕集剤、縮合触媒(iv)及び有機溶媒を添加混合した
後に、アンモニア生成末端封鎖剤(iii)を混合物に添
加する。必要に応じてトリフルオロ酢酸などの末端封鎖
反応用の縮合触媒を、末端封鎖剤(iii)の添加後に添
加する。得られた混合物を室温で撹拌して全成分を十分
混合する。操作を簡単にするため、水又は水とアンモニ
ア捕集性化合物とをこの工程の最初で添加してもよい。
なお、これらの成分は下記の縮合工程(II)中のいずれ
の時点で添加してもよく、前記工程終了後に添加しても
よい。これらの成分は粘着剤組成物の製造中に生成する
アンモニアを除去するために添加するからである。例え
ば、水又は水とアンモニア捕集性化合物は、後述する追
加的な除去工程(III)の直前に添加してもよい。この
時、低沸点の水及びアンモニア捕集性化合物(使用する
場合)を添加する前に反応混合物を冷却する必要がある
場合がある。末端封鎖反応用縮合触媒(iv)を用いる場
合、前記縮合触媒は末端封鎖剤(iii)の添加後かつ下
記の縮合工程(II)の前に添加すべきである。
【0046】縮合工程(II)は、アンモニア生成末端封
鎖剤(iii)を室温で添加した時点から開始する。混合
物を80〜160℃、好ましくは100〜120℃に加
熱すると縮合反応が持続する。縮合反応は、少なくとも
水などの縮合副生物の発生がほぼ一定速度になるまで進
行させることが好ましい。次いで、粘度、タックや粘着
特性などの物性値が所望の値になるまで加熱を続ける。
縮合副生物の発生がほぼ一定速度に達した時点から更に
1〜4時間、反応混合物を環流させる場合が多い。組成
物中のポリジオルガノシロキサン(ii)及び/又は末端
封鎖剤が、フッ素化された基などの有機官能基を有する
場合には、縮合反応時間を長くしなければならない場合
がある。これらの有機官能基は、共重合体(i)中の基
よりも相溶性に劣るからである。縮合工程と必要により
行われる環流工程では、少なくとも定期的に縮合副生物
を反応混合物から除去する。副生物の除去は、例えば共
沸除去や、定期的に溶媒の一部を反応混合物から除去す
るなどして行える。
【0047】粘着剤組成物からアンモニアを最大限除去
するためにアンモニア捕集性化合物を用いる場合、水、
末端封鎖剤(iii)及び縮合触媒(iv)を成分(i)及
び(ii)と共に添加して、前記縮合工程(II)を行うこ
とが好ましい。工程(II)が終了したら、アンモニア捕
集性化合物を添加し、反応生成物を適当な時間(3時間
が好ましいが、1〜5時間であってもよい)環流温度に
保って、除去工程(III)が開始する前のアンモニアの
除去効率を上げておく。この操作を行うことによって、
反応混合物からアンモニアを最大限に除去できるようで
ある。
【0048】米国特許明細書4584355号又は第4
585836号記載の縮合反応がほぼ完了した時点で工
程(III)を開始する。この工程(III)では、工程(I
I)中又は工程(II)終了後に過剰の溶媒を除去するこ
とによって、残留する末端封鎖剤、水又は水とアンモニ
ア捕集性化合物、及び残留アンモニアを溶媒除去する。
なお、この除去には縮合副生物の共沸除去も含まれる。
溶媒を除去する過程で、より揮発性の高い成分が溶媒の
一部として又は溶媒と共に独立した成分として除去され
る。得られたシリコーン系粘着剤組成物の不揮発性固形
分量は上記のように調整できる。同様に、アンモニア生
成末端封鎖剤の存在下に縮合を行う前に、上記のような
初期縮合工程を行ってもよい。医療用製品に用いる粘着
剤ではできる限り揮発性成分を除去することが好ましい
ので、上記のように、米国特許明細書4584355号
及び第4585836号に記載の方法を用いることが好
ましい。
【0049】好ましさの点では劣るがおそらく有用なシ
リコーン系粘着剤組成物として、下記の方法で得られる
組成物が挙げられる。この方法では、含有するケイ素結
合ヒドロキシル基含量を最大限低下させるため、前記樹
脂共重合体(i)を前記末端封鎖剤と縮合させる。この
化学処理した樹脂共重合体を、前記ポリジオルガノシロ
キサン(ii)において説明した高分子量のポリジオルガ
ノシロキサンゴムとそのまま常温混合するか加熱下混合
して粘着剤組成物を得る。得られた粘着剤組成物は、ケ
イ素結合ヒドロキシル基含量が非常に低い。ケイ素結合
ヒドロキシル基は主に樹脂共重合体(i)に由来する
が、この樹脂共重合体(i)があらかじめ化学処理され
ており、一方前記高分子量ポリジオルガノシロキサンで
は、末端のシロキシ単位中にのみケイ素結合ヒドロキシ
ル基が存在するので、そのケイ素結合ヒドロキシル基含
量が非常に低いからである。
【0050】前記シリコーン系粘着剤組成物は、そのま
ま公知の方法により成膜して経皮薬物供給装置用の粘着
剤フィルムとすることができる。或いは、必要に応じて
前記組成物を更に硬化させ、粘着剤フィルムの架橋密度
を増加させてフィルムの物性を改善してもよい。未硬化
の粘着剤は一般に硬化粘着剤よりも凝集力が低い。公知
の方法により、粘着剤固形分に対して0.5〜3重量%
の過酸化物触媒を組成物に添加し、110〜200℃で
1〜10分間フィルムの硬化を行ってもよい。前記過酸
化物触媒としては、過酸化ベンゾイル、2,4-ジクロ
ロ過酸化ベンゾイルなどが挙げられる。電子線照射や化
学作用光線照射などの他のフリーラジカル架橋法も粘着
剤フィルムの硬化に有用な場合がある。特に、シリコー
ン系粘着剤組成物がビニル基などの不飽和脂肪族基を含
有する場合にはこれらの方法が有用である。シリコーン
系粘着剤中の樹脂共重合体(i)及び/又は成分(ii
i)の末端封鎖性トリオルガノシリル単位がビニル基な
どの不飽和脂肪族基を含有する場合、前記粘着剤はSi
H含有共反応原系を塩化白金酸触媒と共に用いる公知の
方法によって、常温又は加熱下硬化できる。
【0051】所望により、本発明のシリコーン系粘着剤
を、シリコーン系粘着剤、有機系粘着剤などの他の粘着
剤と併用又は混合してもよい。本発明の粘着剤と混合し
て用いる他の粘着剤としては、例えば、官能性を有さな
いかOH又はCOOH官能基を有するアクリル系粘着
剤、及び天然ゴム、ポリイソブチレン、ポリブタジエン
などのゴム系粘着剤などが挙げられる。これらの混合物
における他の粘着剤に対する本発明の粘着剤の重量比
は、例えば、前者:後者=10:90〜90:10程度
である。
【0052】組成物の粘着特性や粘着剤の生体適合性を
損なわない範囲で、充填材や顔料などの他の公知の成分
を本発明にかかるシリコーン系粘着剤組成物に添加して
もよい。また、二種以上のシリコーン系粘着剤組成物を
常温混合して中間の特性を有する組成物を調製してもよ
い。例えば、樹脂共重合体(i)70〜90重量部及び
ポリジオルガノシロキサン(ii)10〜30重量部から
なり、接着強さの高い(例えば、512g/cm)シリ
コーン系粘着剤組成物を本発明のシリコーン系粘着剤組
成物と混合してもよい。得られるシリコーン系粘着剤組
成物は接着強さが向上している。このような改質剤(調
整剤)は、前記のように化学処理することが望ましい。
ケイ素結合ヒドロキシル基含量が極めて高い改質剤を用
いると、得られる粘着剤のタックが低下しすぎるおそれ
がある。前記改質剤は粘着剤でなくてもよく、樹脂共重
合体(i)1〜100重量部及びポリジオルガノシロキ
サン(ii)0〜99重量部を含有していればよい。
【0053】本発明で有用なシリコーン系粘着剤組成物
を上記に詳述したが、これらの組成物を用いて経皮薬物
供給装置を改良できる。すなわち、前記化学処理を施し
ていないシリコーン系粘着剤を用いた場合に比べて、本
発明にかかる組成物を用いると装置を装着者の皮膚によ
り長時間接触させておくことができる。また、本発明の
経皮薬物供給装置は貯蔵安定性が高い。前記粘着剤組成
物が、未処理の同種組成物に比べて、タックや皮膚に対
して瞬間的に接着する能力を貯蔵中経時的に失いにくい
からである。化学処理を施していない同種組成物がタッ
クや皮膚に対して瞬間的に接着する能力を経時的に失い
やすいのは、大半の装置において、装置の組立の直後に
薬物が徐放手段から遊離して粘着剤と接触するからであ
る。
【0054】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
するが、これらの実施例は本発明の範囲を限定するもの
ではない。なお、下記実施例中「部」及び「%」は特に
断らない限り、それぞれ「重量部」及び「重量%」を意
味する。試験方法: 試料の不揮発性固形分(NVC)は下記の方
法で測定した。試料3〜5g(A)をアルミホイル製皿
(直径60mm、深さ15mm)に入れ、空気循環型オ
ーブン中で200℃で1時間加熱した。加熱した試料を
室温まで冷却し、重量を再測定して不揮発分の重量
(B)を求めた。不揮発性固形分(%)=(B/A)×
100である。試料の溶液粘度は、No.5シャフトを
用いたRVT型ブルックフィールド(Brookfield(商品
名))粘度計により25℃、回転数20rpmで測定し
た。ケイ素結合ヒドロキシル基含量は、29Si-核磁気
共鳴(NMR)法及びフーリエ変換赤外分光分析(FT
IR)法を用いて求めた。29Si-NMRで得られたデ
ータとFTIRで得られたデータとの関係を求めた。29
Si-NMR分光法では、0.04Mアセチルアセトン
クロム(III)を含有する約50体積%のCDCl3溶液
として試料を調製し、定量条件を整えた。溶液状態29
i-NMR分光法は、79.458MHzに同調させた
16mmプローブを備えたバリアン型400MHzNM
R分光分析装置を用いて行った。ゲートデカップリン
グ、45°パルス幅13.0μ秒、及び緩和遅延時間
(at+dl)4.6秒(at=1.6秒、dl=3
秒)の条件で測定を行った。1024個の過渡事象を信
号平均して、適切な信号対雑音比に調整した。FTIR
分光では、粘着剤溶液を適当な剥離ライナー上に流し込
み、溶媒を除去して粘着剤フィルムとし、これを試料と
した。前記粘着剤フィルムを塩ディスク上に移して分析
に供した。赤外スペクトルは、パーキンエルマー160
0分光光度計を用いて測定した。バックグランド走査と
スペクトル走査は、吸光度モード、16走査、弱アポデ
ィゼーション、4cm-1解像度の条件で行った。試料を
走査し、A1/(A2×100)ピーク比を計算した。領
域A1はシラノール基からのO-H結合の二量体伸長振動
のピークに相当する。領域A2はポリジメチルシロキサ
ン(PDMS)メチル基の水素原子の変形の上音ピーク
領域に相当する。ケイ素結合ヒドロキシル基含量が異な
る粘着剤試料を29Si-NMR及びFTIR分光法で分
析した。両データの関係(図1)を下記の式として設定
した: シラノール(ppm、29Si-NMR)=19426.
6×[A1/(A2×100)]-1029.2 FTIRデータを用いて実施例における試料のシラノー
ル含量(ppm)を算出した。粘着剤を混合して用いた
場合は、シラノール含量の高値のものと低値のものの値
を採用し、重量%基準での線形補間によりFTIR値を
算出した。静的剪断試験に用いた試料は下記の方法で作
成した。シリコーン系粘着剤溶液、アクリル系接着剤溶
液及び薬物を混合した。得られた混合物を適当な剥離ラ
イナー上に溶媒を用いて流し込み、溶媒を除去して乾燥
粘着剤層を得た。得られたフィルムを適当な下地フィル
ムに積層し、最終的にマトリックス体を得た。この粘着
剤マトリックスを厚さ約1.5ミル、接触面積0.75
インチ×0.50インチの細片とし、これをステンレス
鋼板に貼付し、90°F(皮膚温度に近い)のオーブン
に入れて30分間保持した。ステンレス鋼板を垂直から
2°傾け、その上の細片に1000gの錘を接着した。
鋼板を2°傾けたのは、得られる剪断データから剥離に
よる影響を除くためである。測定値は粘着剤の細片が鋼
板から完全に剥がれるまでの時間を分単位で示したもの
である。
【0055】実施例1 本実施例では、(CH33SiNHで化学処理すること
によってシリコーン系粘着剤のケイ素結合ヒドロキシル
基含量を低下させた。なお、前記化学処理は、シラノー
ル基1モルに対してシリル単位が0.3〜0.8モルと
なるように(CH33SiNH濃度を変えて行った。 [初期縮合工程] (A)三次元構造を持つトリメチルシロキシ及びヒドロ
キシで末端封鎖されたシリケート樹脂65部(100%
固形分基準)と、粘度が13500cp(25℃)のヒ
ドロキシで末端封鎖されたポリジメチルシロキサン35
部と、充分量のキシレンとを混合し、見かけ固形分70
%の混合物を得た。得られた混合物を三つ口フラスコに
入れた。なお、フラスコは、底部吐出口、温度計、水冷
凝縮器が装着されたディーンスタークトラップ、撹拌パ
ドル及び加熱マントルを備えている。 [縮合工程] (B)前記混合物を115℃に加熱した。縮合触媒とし
て無水アンモニアを反応混合物に吹き込み、所定の溶液
粘度(25℃)に達するまで反応を続けた。 [部分封鎖反応] (C)下記の表に記載の所定量のヘキサメチルシラザン
を処理剤として反応容器に加えた。封鎖反応中は温度を
115℃に保った。FTIR測定でケイ素結合ヒドロキ
シル基含量の変化が検出されなくなるまで封鎖反応を持
続した。 [環流工程] (D)反応混合物を140℃まで加熱して環流し、残留
する処理剤とアンモニアを除去した。溶液のpHが中性
になった時点で環流を終了した。 [揮発分除去工程] (E)得られた組成物を適当な剥離ライナー上に置き、
溶媒が除去されるまでオーブン中に放置することによっ
て揮発分を除去した。 [再溶解工程] (F)十分量の酢酸エチルを粘着剤に加え不揮発性固形
分60%の溶液を得た。なお、混合物(溶液)が均一に
なるまで混合容器を回転させた。得られた粘着剤をアク
リル系粘着剤及びアミン系薬物と混合した。下記表に末
端封鎖の程度が異なる粘着剤に関するシラノール含量と
剪断試験のデータを示す。
【0056】
【表1】
【0057】実施例2 本実施例においては、実施例1で得られたシリコーン系
粘着剤のケイ素結合ヒドロキシル基含量を低下させた。
すなわち、米国再発行特許明細書第35474号記載の
方法により、シラノール基1モルに対して1モルを超え
るシリル基で封鎖したシリコーン系粘着剤及び未封鎖処
理のシリコーン系粘着剤(処理剤を添加しない)をアク
リル系接着剤及びアミン系薬物と混合した。結果を下記
表に示す。
【0058】
【表2】
【0059】これらの実施例において、未封鎖の粘着剤
を有効マトリックス中に配合した場合は、薬物が未封鎖
の粘着剤と反応したため、得られた積層体の初期タック
が低かった。この積層体の剪断性は安定していたが、積
層体を薬物供給装置として皮膚に相当時間貼付しておく
ことができなかった。末端を完全に封鎖した粘着剤を使
用した場合は、得られた積層体の初期タックは高かった
ものの経皮薬物供給装置として必要な凝集性に欠けてい
た。剪断値が低いことは、装置を皮膚に貼付した場合に
いわゆる「浸出」が起こることを示唆している。末端を
部分的に封鎖した粘着剤を用いた場合は、初期タックと
凝集力の双方に優れた積層体が得られた。前記剪断性デ
ータは実験室レベルの試料調製に基づくことに留意しな
ければならない。記録された数値はn+3の平均に基づ
くものだが、データの変動要因の一つである粘着剤層の
被覆量に関して変動は認められなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】29Si-NMRシラノール値とFTIRシラノ
ール値との関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジュアン・マンテル アメリカ合衆国、フロリダ州、マイアミ、 エスダブリュ・ナインティーセカンド・ア ベニュー 10821 (72)発明者 リンダ・ナートカー アメリカ合衆国、ミシガン州、ミッドラン ド、トレイルウッド・サークル・サウス 4406 (72)発明者 ヴィクター・アルバート・ロール アメリカ合衆国、ミシガン州、ミッドラン ド、ローンデイル・ドライブ 3409 (72)発明者 キャサリン・リン・アルマン アメリカ合衆国、ミシガン州、サンフォー ド、メリー・コート 5540

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)有効薬剤と前記薬剤を経皮的に制
    御供給するための手段とからなる薬物供給装置;及び
    (B)前記装置と装着者の皮膚との接触を保つためのシ
    リコーン系粘着剤からなる有効薬剤の経皮制御供給のた
    めの経皮薬物供給装置であって、前記シリコーン系粘着
    剤が、 (i)式R3SiO1/2(但し、前記式中Rはそれぞれ独
    立して炭素数1〜6の一価の炭化水素基を示す)で表さ
    れるトリオルガノシロキシ単位と、式SiO4/ 2で表さ
    れる四官能性シロキシ単位とを、前者/後者(モル比)
    =0.6〜0.9の割合で含む少なくとも一種の樹脂共
    重合体40〜70重量部;及び(ii)末端をTRASi
    1/2単位で封鎖されたARSiO単位からなる少なく
    とも一種のポリジオルガノシロキサン(但し、前記ポリ
    ジオルガノシロキサンの25℃における粘度が100〜
    30000000mPa・sであり、式中Rは前記と同
    じ意味を有し、基Aはそれぞれ独立してR又は炭素数1
    〜6のハロゲン化炭化水素基から選ばれ、基Tはそれぞ
    れ独立してR、OH、H又はOR’からなる群より選ば
    れ、前記R’はそれぞれ独立して炭素数1〜4のアルキ
    ル基である)30〜60重量部からなると共に;少なく
    とも成分(i)又は(ii)の一部若しくは(i)及び
    (ii)の混合物の一部を、ケイ素結合ヒドロキシル基と
    反応する少なくとも一種の化学処理剤(iii)で処理す
    ることにより、前記シリコーン系粘着剤組成物中のシラ
    ノール含量を低下させて、前記組成物中のケイ素結合ヒ
    ドロキシル基含量を8000〜13000ppmの範囲
    に低下させることを特徴とする経皮薬物供給装置。
  2. 【請求項2】 前記化学処理が、(I)(i)ケイ素結
    合ヒドロキシル基を含み、式R3SiO1/2で表されるト
    リオルガノシロキシ単位と、式SiO4/2で表される四
    官能性シロキシ単位とを、前者/後者(モル比)=0.
    6〜0.9の割合で含む少なくとも一種の樹脂共重合体
    40〜70重量部と、(ii)末端をTRASiO1/2
    位で封鎖されたARSiO単位からなる少なくとも一種
    のポリジオルガノシロキサン(但し、前記ポリジオルガ
    ノシロキサンの25℃における粘度が100〜3000
    0000mPa・sであり、式中Rは前記と同じ意味を
    有し、基Aはそれぞれ独立してR又は炭素数1〜6のハ
    ロゲン化炭化水素基から選ばれ、基Tはそれぞれ独立し
    てR、OH、H又はOR’からなる群より選ばれ、前記
    R’はそれぞれ独立して炭素数1〜4のアルキル基であ
    る)30〜60重量部とを含む組成物と、 (II)ケイ素結合ヒドロキシル基と反応し得る少なくと
    も一種の化学処理剤で化学処理された組成物とを混合す
    ることによって行なわれ、前記(i)ケイ素結合ヒドロ
    キシル基を含み、式R3SiO1/2で表されるトリオルガ
    ノシロキシ単位と、式SiO4/2で表される四官能性シ
    ロキシ単位とを、前者/後者(モル比)=0.6〜0.
    9の割合で含む少なくとも一種の樹脂共重合体40〜7
    0重量部と、(ii)末端をTRASiO1/2単位で封鎖
    されたARSiO単位からなる少なくとも一種のポリジ
    オルガノシロキサン(但し、前記ポリジオルガノシロキ
    サンの25℃における粘度が100〜30000000
    mPa・sであり、式中Rは前記と同じ意味を有し、基
    Aはそれぞれ独立してR又は炭素数1〜6のハロゲン化
    炭化水素基から選ばれ、基Tはそれぞれ独立してR、O
    H、H又はOR’からなる群より選ばれ、前記R’はそ
    れぞれ独立して炭素数1〜4のアルキル基である)30
    〜60重量部とからなる組成物のケイ素結合ヒドロキシ
    ル基含量が低下していることを特徴とする請求項1記載
    の経皮薬物供給装置。
  3. 【請求項3】 前記シリコーン系粘着剤が更に触媒量の
    縮合触媒を含むことを特徴とする請求項1記載の経皮薬
    物供給装置。
  4. 【請求項4】 経皮薬物供給装置用の粘着剤組成物の製
    造方法であって、(I)(i)式R3SiO1/2(但し、
    前記式中Rはそれぞれ独立して炭素数1〜6の一価の炭
    化水素基を示す)で表されるトリオルガノシロキシ単位
    と、式SiO 4/2で表される四官能性シロキシ単位と
    を、前者/後者(モル比)=0.6〜0.9の割合で含
    む少なくとも一種の樹脂共重合体40〜70重量部と、
    (ii)末端をTRASiO1/2単位で封鎖されたARS
    iO単位からなる少なくとも一種のポリジオルガノシロ
    キサン(但し、前記ポリジオルガノシロキサンの25℃
    における粘度が100〜30000000mPa・sで
    あり、式中Rは前記と同じ意味を有し、基Aはそれぞれ
    独立してR又は炭素数1〜6のハロゲン化炭化水素基か
    ら選ばれ、基Tはそれぞれ独立してR、OH、H又はO
    R’からなる群より選ばれ、前記R’はそれぞれ独立し
    て炭素数1〜4のアルキル基である)30〜60重量部
    とを混合する工程、及び(II)前記成分(i)及び(i
    i)の混合物を、末端封鎖トリオルガノシリル単位を生
    成できる少なくとも一種の有機ケイ素系末端封鎖剤を含
    む化学処理剤(iii)の十分量と縮合して、前記組成物
    中のケイ素結合ヒドロキシル基含量を8000〜130
    00ppmの範囲に低下させる工程とを含む粘着剤組成
    物の製造方法。
  5. 【請求項5】 (I)(i)ケイ素結合ヒドロキシル基
    を含み、式R3SiO 1/2(但し、前記式中Rはそれぞれ
    独立して炭素数1〜6の一価の炭化水素基を示す)で表
    されるトリオルガノシロキシ単位と、式SiO4/2で表
    される四官能性シロキシ単位とを、前者/後者(モル
    比)=0.6〜0.9の割合で含む少なくとも一種の樹
    脂共重合体40〜70重量部と、(ii)末端をTRAS
    iO1/2単位で封鎖されたARSiO単位からなる少な
    くとも一種のポリジオルガノシロキサン(但し、前記ポ
    リジオルガノシロキサンの25℃における粘度が100
    〜30000000mPa・sであり、式中Rは前記と
    同じ意味を有し、基Aはそれぞれ独立してR又は炭素数
    1〜6のハロゲン化炭化水素基から選ばれ、基Tはそれ
    ぞれ独立してR、OH、H又はOR’からなる群より選
    ばれ、前記R’はそれぞれ独立して炭素数1〜4のアル
    キル基である)30〜60重量部とからなる組成物と、 (II)ケイ素結合ヒドロキシル基と反応し得る少なくと
    も一種の化学処理剤で化学処理された組成物との混合物
    であって、 前記(i)ケイ素結合ヒドロキシル基を含み、式R3
    iO1/2で表されるトリオルガノシロキシ単位と、式S
    iO4/2で表される四官能性シロキシ単位とを、前者/
    後者(モル比)=0.6〜0.9の割合で含む少なくと
    も一種の樹脂共重合体40〜70重量部と、(ii)末端
    をTRASiO1/2単位で封鎖されたARSiO単位か
    らなる少なくとも一種のポリジオルガノシロキサン(但
    し、前記ポリジオルガノシロキサンの25℃における粘
    度が100〜30000000mPa・sであり、式中
    Rは前記と同じ意味を有し、基Aはそれぞれ独立してR
    又は炭素数1〜6のハロゲン化炭化水素基から選ばれ、
    基Tはそれぞれ独立してR、OH、H又はOR’からな
    る群より選ばれ、前記R’はそれぞれ独立して炭素数1
    〜4のアルキル基である)30〜60重量部とからなる
    組成物のケイ素結合ヒドロキシル基含量が低下してなる
    シリコーン系粘着剤組成物。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のシリコーン系粘着剤組成
    物を含む経皮薬物供給装置。
JP2000029321A 1999-02-06 2000-02-07 経皮薬物供給装置用粘着剤組成物 Expired - Fee Related JP4792152B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/245,687 US6337086B1 (en) 1999-02-06 1999-02-06 Pressure sensitive adhesive compositions for transdermal drug delivery devices
US09/245687 1999-02-06

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000229885A true JP2000229885A (ja) 2000-08-22
JP4792152B2 JP4792152B2 (ja) 2011-10-12

Family

ID=22927662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000029321A Expired - Fee Related JP4792152B2 (ja) 1999-02-06 2000-02-07 経皮薬物供給装置用粘着剤組成物

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6337086B1 (ja)
EP (1) EP1025843A3 (ja)
JP (1) JP4792152B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007284370A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Alcare Co Ltd 体表面用貼付材

Families Citing this family (61)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU5907500A (en) * 1999-07-02 2001-01-22 Procter & Gamble Company, The Systems comprising organosiloxane resins for delivering oral care substances and for prolonging such delivery
WO2003026596A1 (en) * 2001-09-26 2003-04-03 The Procter & Gamble Company Topical compositions containing solid particulates and a silicone resin copolymer fluid
US7223386B2 (en) * 2002-03-11 2007-05-29 Dow Corning Corporation Preparations for topical skin use and treatment
US20030180281A1 (en) * 2002-03-11 2003-09-25 Bott Richard R. Preparations for topical skin use and treatment
US8524200B2 (en) 2002-09-11 2013-09-03 The Procter & Gamble Company Tooth whitening products
US20050019277A1 (en) * 2002-09-11 2005-01-27 The Procter & Gamble Company Tooth whitening products
US20040161395A1 (en) * 2003-02-14 2004-08-19 Patil Anjali Abhimanyu Cosmetic compositions containing composite siloxane polymers
US20050019385A1 (en) * 2003-07-21 2005-01-27 Noven Pharmaceuticals, Inc. Composition and method for controlling drug delivery from silicone adhesive blends
WO2005044232A1 (en) * 2003-10-27 2005-05-19 Dow Corning Corporation A controlled-release composition for topical application and a method of delivering an active agent to a substrate
US20070218115A1 (en) * 2003-10-27 2007-09-20 Bott Richard R Preparation for Topical Application and Methods of Delivering an Active Agent to a Substrate
US20060083776A1 (en) * 2003-10-27 2006-04-20 Bott Richard R Preparations for topical application and methods of delivering an active agent to a substrate
US20050202073A1 (en) * 2004-03-09 2005-09-15 Mylan Technologies, Inc. Transdermal systems containing multilayer adhesive matrices to modify drug delivery
US9205062B2 (en) * 2004-03-09 2015-12-08 Mylan Pharmaceuticals, Inc. Transdermal systems containing multilayer adhesive matrices to modify drug delivery
EP1742620B1 (en) * 2004-03-12 2012-12-05 Dow Corning Corporation Method of making silicone pressure sensitive adhesives for delivering hydrophilic drugs using a silicone polyether
WO2007050580A2 (en) * 2005-10-25 2007-05-03 Dow Corning Corporation Transdermal drug delivery system with acrylate or methacrylate functional pressure sensitive adhesive composition
US7888422B2 (en) 2005-11-09 2011-02-15 Mylan Technologies Inc. Long-wearing removable pressure sensitive adhesive
US8569416B2 (en) 2006-06-06 2013-10-29 Dow Corning Corporation Single phase silicone acrylate formulation
US8614278B2 (en) 2006-06-06 2013-12-24 Dow Corning Corporation Silicone acrylate hybrid composition and method of making same
EP2024406B1 (en) * 2006-06-06 2012-08-01 Dow Corning Corporation A silicone acrylate hybrid composition
US10208158B2 (en) 2006-07-10 2019-02-19 Medipacs, Inc. Super elastic epoxy hydrogel
US20080226698A1 (en) * 2007-03-16 2008-09-18 Mylan Technologies, Inc. Amorphous drug transdermal systems, manufacturing methods, and stabilization
US9017301B2 (en) * 2007-09-04 2015-04-28 Mylan Technologies, Inc. Transdermal drug delivery systems comprising a coated release liner
EP2227635A2 (en) 2007-12-03 2010-09-15 Medipacs, Inc. Fluid metering device
US8231906B2 (en) * 2008-07-10 2012-07-31 Noven Pharmaceuticals, Inc. Transdermal estrogen device and delivery
WO2010056544A1 (en) 2008-10-29 2010-05-20 3M Innovative Properties Company Gentle to skin adhesive
EP2350195B1 (en) * 2008-10-29 2013-09-18 3M Innovative Properties Company Electron beam cured, nonfunctionalized silicone pressure sensitive adhesives
KR20110091694A (ko) * 2008-10-29 2011-08-12 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 전자빔 경화된 실리콘 물질
JP5278242B2 (ja) * 2009-08-14 2013-09-04 信越化学工業株式会社 分子鎖両末端トリオルガノシロキシ基封鎖オルガノポリシロキサンの製造方法
EP2467133B1 (en) 2009-08-18 2014-01-22 Dow Corning Corporation Multi-layer transdermal patch
US9238102B2 (en) 2009-09-10 2016-01-19 Medipacs, Inc. Low profile actuator and improved method of caregiver controlled administration of therapeutics
EP2506838A1 (en) 2009-12-01 2012-10-10 Noven Pharmaceuticals, INC. Transdermal testosterone device and delivery
US20110172609A1 (en) * 2010-01-08 2011-07-14 Ratio, Inc. Microneedle component assembly for drug delivery device
US20110172637A1 (en) * 2010-01-08 2011-07-14 Ratio, Inc. Drug delivery device including tissue support structure
US20110172639A1 (en) * 2010-01-08 2011-07-14 Ratio, Inc. Device and method for delivery of microneedle to desired depth within the skin
US20110172645A1 (en) * 2010-01-08 2011-07-14 Ratio, Inc. Wearable drug delivery device including integrated pumping and activation elements
US9500186B2 (en) 2010-02-01 2016-11-22 Medipacs, Inc. High surface area polymer actuator with gas mitigating components
WO2012061556A1 (en) 2010-11-03 2012-05-10 Flugen, Inc. Wearable drug delivery device having spring drive and sliding actuation mechanism
WO2012092165A1 (en) 2010-12-29 2012-07-05 Noven Pharmaceuticals, Inc. Transdermal drug delivery system comprising levonorgestrel acetate
BR112013014112A2 (pt) * 2010-12-29 2016-09-20 3M Innovative Properties Co métodos e artigos adevidos de silicone para reforço com baixa adesão
CN103635231A (zh) 2011-01-10 2014-03-12 道康宁法国公司 局部用组合物
EP2584016A1 (en) 2011-10-21 2013-04-24 Dow Corning Corporation Single phase silicone acrylate formulation
JP2013139554A (ja) 2011-11-29 2013-07-18 Dow Corning Corp シリコーンアクリレートハイブリッド組成物及び該組成物の製造方法
US20150034141A1 (en) 2011-12-14 2015-02-05 Dow Corning Corporation Photovoltaic Cell And An Article Including An Isotropic Or Anisotropic Electrically Conductive Layer
EP2811986A1 (en) 2012-02-08 2014-12-17 Dow Corning Corporation Silicone emulsions for delivery of healthcare actives
EP2812400A1 (en) 2012-02-08 2014-12-17 Dow Corning Corporation Silicone resin emulsions
JP2015510956A (ja) 2012-03-14 2015-04-13 メディパックス インコーポレイテッド 過剰反応性分子を含むスマートポリマー材料
WO2014105783A1 (en) 2012-12-28 2014-07-03 Noven Pharmaceuticals, Inc. Compositions and methods for transdermal delivery of amphetamine and clonidine
WO2014143757A1 (en) 2013-03-15 2014-09-18 Dow Corning Corporation Cosmetic compositions containing silicone resin emulsions
WO2014151587A2 (en) * 2013-03-15 2014-09-25 Dow Corning Corporation Amphiphilic resin linear copolymers for pharmaceutical drug delivery applications
AR095259A1 (es) 2013-03-15 2015-09-30 Noven Pharma Composiciones y métodos para la administración transdérmica de fármacos de amina terciaria
CN107779091B (zh) 2013-03-28 2020-05-19 美国陶氏有机硅公司 有机硅氧烷组合物和涂层、制成品、方法及用途
TWI674900B (zh) 2013-12-23 2019-10-21 諾芬藥品公司 用於經皮輸送***之組合物及方法
US20150366798A1 (en) * 2014-06-19 2015-12-24 Evgenia Lozinsky Pharmaceutical adhesive compositions for treatment of epistaxis and methods of use thereof
WO2016014609A1 (en) 2014-07-23 2016-01-28 Dow Corning Corporation Silicone emulsions
CN107530471B (zh) 2015-04-30 2020-10-16 科洛普拉斯特公司 粘合剂组合物
US20170000745A1 (en) 2015-07-02 2017-01-05 Noven Pharmaceuticals, Inc. Transdermal drug delivery systems for levonorgestrel and ethinyl estradiol
JP2018537451A (ja) 2015-11-16 2018-12-20 ノーヴェン ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド 経皮薬物送達システムのための伸縮可能なバッキング層
WO2018066572A1 (ja) * 2016-10-04 2018-04-12 東レ・ダウコーニング株式会社 新規レジン-リニアオルガノポリシロキサンブロックコポリマー、その用途、およびその製造方法
TW202022078A (zh) 2018-11-02 2020-06-16 日商信越化學工業股份有限公司 矽酮黏著劑組合物的製造方法
PL3854388T3 (pl) 2020-01-24 2024-02-26 Luye Pharma Switzerland Ag Transdermalny system terapeutyczny z substancją czynną rotygotyną i co najmniej jednym klejem silikonowym nieodpornym na działanie amin
WO2024052350A1 (en) 2022-09-06 2024-03-14 Institut National de la Santé et de la Recherche Médicale Methods and pharmaceutical compositions comprising d1-like dopamine receptor agonist for the treatment of autosomal dominant polycystic kidney disease

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4584355A (en) * 1984-10-29 1986-04-22 Dow Corning Corporation Silicone pressure-sensitive adhesive process and product with improved lap-shear stability-I
US4585836A (en) 1984-10-29 1986-04-29 Dow Corning Corporation Silicone pressure-sensitive adhesive process and product with improved lap-shear stability-II
US4591622A (en) 1984-10-29 1986-05-27 Dow Corning Corporation Silicone pressure-sensitive adhesive process and product thereof
US4655767A (en) 1984-10-29 1987-04-07 Dow Corning Corporation Transdermal drug delivery devices with amine-resistant silicone adhesives
US4615699A (en) 1985-05-03 1986-10-07 Alza Corporation Transdermal delivery system for delivering nitroglycerin at high transdermal fluxes
US5719197A (en) 1988-03-04 1998-02-17 Noven Pharmaceuticals, Inc. Compositions and methods for topical administration of pharmaceutically active agents
US5656286A (en) 1988-03-04 1997-08-12 Noven Pharmaceuticals, Inc. Solubility parameter based drug delivery system and method for altering drug saturation concentration
US4994267A (en) 1988-03-04 1991-02-19 Noven Pharmaceuticals, Inc. Transdermal acrylic multipolymer drug delivery system
US4814168A (en) 1988-03-04 1989-03-21 Noven Pharmaceuticals, Inc. Transdermal multipolymer drug delivery system
US5234957A (en) 1991-02-27 1993-08-10 Noven Pharmaceuticals, Inc. Compositions and methods for topical administration of pharmaceutically active agents
US4994278A (en) 1988-03-04 1991-02-19 Noven Pharmaceuticals, Inc. Breathable backing
US5300291A (en) 1988-03-04 1994-04-05 Noven Pharmaceuticals, Inc. Method and device for the release of drugs to the skin
US5446070A (en) 1991-02-27 1995-08-29 Nover Pharmaceuticals, Inc. Compositions and methods for topical administration of pharmaceutically active agents
US5405486A (en) 1988-03-04 1995-04-11 Noven Pharmaceuticals, Inc. Apparatus for forming a transdermal drug device
US5474783A (en) 1988-03-04 1995-12-12 Noven Pharmaceuticals, Inc. Solubility parameter based drug delivery system and method for altering drug saturation concentration
US5032207A (en) 1988-03-04 1991-07-16 Noven Pharmaceuticals, Inc. One-step method for forming a pressure-sensitive adhesive transdermal drug device
US5006108A (en) 1988-11-16 1991-04-09 Noven Pharmaceuticals, Inc. Apparatus for iontophoretic drug delivery
US5332576A (en) 1991-02-27 1994-07-26 Noven Pharmaceuticals, Inc. Compositions and methods for topical administration of pharmaceutically active agents
DE4414653A1 (de) * 1993-05-13 1994-11-17 Gen Electric Schneller klebende Silicon-Klebstoffzusammensetzungen
US5725876A (en) 1996-05-17 1998-03-10 Noven Pharmaceuticals Inc., Compositions and methods for using low-swell clays in nicotine containing dermal compositions

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007284370A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Alcare Co Ltd 体表面用貼付材

Also Published As

Publication number Publication date
EP1025843A2 (en) 2000-08-09
EP1025843A3 (en) 2002-01-02
US6337086B1 (en) 2002-01-08
JP4792152B2 (ja) 2011-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4792152B2 (ja) 経皮薬物供給装置用粘着剤組成物
USRE35474E (en) Transdermal drug delivery devices with amine-resistant silicone adhesives
JP2894738B2 (ja) 圧力付着性シリコーンエラストマー組成物並びにその使用方法及び使用製品
EP0183379B1 (en) Silicone pressure-sensitive adhesive process and product thereof
US4585836A (en) Silicone pressure-sensitive adhesive process and product with improved lap-shear stability-II
US4584355A (en) Silicone pressure-sensitive adhesive process and product with improved lap-shear stability-I
KR101432698B1 (ko) 실리콘 아크릴레이트 하이브리드 조성물
US5939477A (en) Silicone pressure sensitive adhesive composition containing functionalized polyisobutylene
EP0663431B1 (en) Hot-melt silicone pressure sensitive adhesive with siloxylated polyether waxes as additives
JPH0786192B2 (ja) 成形可能な弾性感圧接着剤組成物及びその用途
JPH07197008A (ja) シリコーン感圧接着剤
JPH0534382B2 (ja)
JPH10130617A (ja) シリコーン感圧接着剤を製造する方法
JPH06228526A (ja) シリコーン用感圧接着剤用オルガノ水素ポリシロキサン架橋剤
JPH07252467A (ja) 付加硬化性シリコーン接着組成物とビス(トリアルコキシシリルアルキレン)尿素接着増強剤
JP3576621B2 (ja) シロキシル化アリルオキシプロパンジオールコポリマーを添加剤として含有するホットメルトシリコーン感圧接着剤組成物
JP2006521302A5 (ja)
JPH07252463A (ja) 熱可塑性マルチセグメント化コポリマーを含むシリコーン感圧接着剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100511

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100806

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110628

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110725

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees