JP2000229371A - 透明積層体およびそれを用いたプラズマデイスプレイパネル用フイルタ - Google Patents

透明積層体およびそれを用いたプラズマデイスプレイパネル用フイルタ

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JP2000229371A
JP2000229371A JP11351094A JP35109499A JP2000229371A JP 2000229371 A JP2000229371 A JP 2000229371A JP 11351094 A JP11351094 A JP 11351094A JP 35109499 A JP35109499 A JP 35109499A JP 2000229371 A JP2000229371 A JP 2000229371A
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Toshitaka Nakamura
年孝 中村
Kazuaki Sasa
和明 佐々
Yoshihiro Hieda
嘉弘 稗田
Kazuhiko Miyauchi
和彦 宮内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマデイスプレイパネル用フイルタの光
学的基本部材として好適に使用される透明積層体で、上
記フイルタに要求される電磁波シ―ルド性、近赤外線カ
ツト性、可視光透過性、可視光低反射性、低表面抵抗
値、表面耐擦傷性などの諸特性を満足する透明積層体を
提供する。 【解決手段】 透明基体1の表面に、低屈折率透明薄膜
2Aが形成され、その面上に高屈折率透明薄膜3Aと銀
系透明導電体膜4Aを1単位としてn単位(3≦n≦
5)が順次積層され、その面上に高屈折率透明薄膜3D
が形成され、さらにその面上に低屈折率透明薄膜2Bが
形成されている積層体であつて、上記低屈折率透明薄膜
はその屈折率nL が1.3〜1.6の範囲で光学的透明
性を有する膜であり、上記高屈折率透明薄膜はその屈折
率nH が1.9〜2.5の範囲で光学的透明性を有する
膜であることを特徴とする透明積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明積層体および
それを用いたプラズマデイスプレイパネル(以下、PD
Pという)用フイルタに関し、さらに詳しくはPDPの
前面に配置して、PDPから原理的に発生する電磁波と
近赤外線を同時にカツトする基本機能に加え、可視光透
過性、可視光低反射性および表面耐擦傷性にすぐれたP
DP用フイルタに関するものである。また、本発明は、
上記のPDP用フイルタを貼り合わせてなるPDP表示
装置およびPDP用前面板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属薄膜層を透明誘電体膜層で挟んだ構
成の透明積層体は、真空蒸着法やスパツタリング法に代
表される薄膜形成技術の進歩に伴い検討されてきた。こ
れらの透明積層体は、金属薄膜層の有する導電性と赤外
線反射特性を利用し、かつ透明誘電体膜層にて金属表面
における可視光の反射を防止する機能を付与することが
できる。たとえば、可視光線は透過し熱線は反射するた
めの太陽電池用の透明断熱材、農業用のグリ―ンハウ
ス、建築用の窓材、食品用のシヨウケ―スなどに利用さ
れている。また、これらの積層体は、透明かつ高い導電
性を示すため、液晶デイスプレイ用電極、電場発光体用
電極、電磁波シ―ルド膜、帯電防止膜などに好適に利用
されている。これら透明積層体の構成は、たとえば特開
昭55−11804号公報、特開平9−176837号
公報などに記載されている。
【0003】デイスプレイ技術については、薄型、軽量
かつ大画面化の要望に応えるべく、大画面用デイスプレ
イとして、PDPの開発が進展している。PDPはパネ
ル内に封入された希ガス、とくにネオンを主体としたガ
ス中で放電を発生させ、その際に発生する真空紫外線に
より、パネルのセルに塗られたR、G、Bの蛍光体を発
光させる。この発光過程において、PDPの作動には不
必要な電磁波と近赤外線が同時に放出される。とくに電
磁波は周辺機器への誤動作を引き起こすばかりか、人体
へ悪影響を及ぼすため、カツトする必要がある。また、
放出される近赤外線は、波長が850〜1,200nm
であり、家電製品、カラオケ、音響映像機器などのリモ
―トコントロ―ラの受光感度が700〜1,300nm
のため、上記近赤外線がリモ―トコントロ―ラを誤動作
させる問題がある。したがつて、PDPから原理的に発
生する強度の近赤外線をカツトする必要がある。
【0004】このため、従来より、PDPから発生する
電磁波と近赤外線を同時にカツトするためのフイルタが
種々検討されてきた。たとえば、金属メツシユまたはエ
ツチングメツシユを埋め込んだアクリル板と近赤外線を
吸収する染料系の材料を混入させたアクリル板とを貼り
合わせまたは熱融着させた板などが用いられてきた。ま
た、これらメツシユタイプのものとは異なるフイルタと
して、前記したような透明積層体をPDP用フイルタに
応用する検討もなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
メツシユタイプのものは、低表面抵抗値は得られやすい
が、画素ピツチと導電メツシユとの間で生じるモアレ現
象による画像のかすみや、近赤外線吸収材料の耐久性な
どに問題があり、また近赤外線カツト率を高めるには近
赤外線吸収材料の添加量を多くする必要があり、それに
伴い可視光透過率の低下と色目の発生という問題があつ
た。また、前記したような透明積層体では、電磁波シ―
ルド性、近赤外線カツト性、可視光線透過性や低反射
性、低表面抵抗値などの諸特性を十分に満足するものは
得られなかつた。
【0006】本発明は、このような事情に照らし、PD
P用フイルタの光学的基本部材としてとくに好適に使用
される透明積層体、およびPDP用フイルタとして要求
される電磁波シ―ルド性、近赤外線カツト性、可視光透
過性、可視光低反射性、低表面抵抗値、表面耐擦傷性な
どの諸特性を満足させるととともに、視認性が良く、軽
量、薄型であるPDP用フイルタを提供することを課題
とする。また、本発明のさらなる課題としては、このP
DP用フイルタを備えたPDP表示装置とPDP用前面
板を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、鋭意検討を重ねた結果、透明基体の
表面に、低屈折率透明薄膜が形成され、その面上に高屈
折率透明薄膜と銀系透明導電体膜を1単位としてn単位
(3≦n≦5)が順次積層され、その面上に高屈折率透
明薄膜が形成され、さらにその面上に低屈折率透明薄膜
が形成されている積層体であつて、低屈折率透明薄膜は
その屈折率nl が1.3〜1.6の範囲で光学的透明性
を有する膜であり、高屈折率透明薄膜はその屈折率nH
が1.9〜2.5の範囲で光学的透明性を有する膜であ
ることを特徴とする透明積層体の発明に至つたものであ
る。
【0008】上記の光学的条件において、光学中心波長
をλ=550nmとしたとき、透明基体の表面上の低屈
折率透明薄膜の厚さが1×(λ/4nL )、最外層の低
屈折率透明薄膜の厚さが2×(λ/4nL )であり、低
屈折率透明薄膜に隣接した高屈折率透明薄膜の厚さが
(1/2)×(λ/4nH )、銀系透明導電体膜で挟ま
れた高屈折率透明薄膜の厚さが1×(λ/4nH )であ
り、銀系透明導電体膜の厚さが(1/5)×(λ/4n
H )×(nH −1)である条件を満たすことは、さらに
好ましく、この条件における低屈折率透明薄膜、高屈折
率透明薄膜および銀系透明導電体膜は、それぞれの厚さ
変化が±20%の範囲内であることができる。また、上
記構成の透明積層体において、最外層の低屈折率透明薄
膜を形成する代わりに、透明基体から最も離れた高屈折
率透明薄膜の面上に、透明粘着剤層を介して反射防止フ
イルム、映り込み防止フイルムまたは低反射映り込み防
止フイルムを貼り合わせたものも好適に使用できる。
【0009】本発明において、高屈折率透明薄膜として
は、酸化インジウム、酸化錫、二酸化チタン、酸化セリ
ウム、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化タンタル、五
酸化ニオブ、硫化亜鉛よりなる群から選ばれる1または
2以上の化合物からなる薄膜であるのが好ましい。ま
た、銀系透明導電体膜としては、90重量%以上の銀
と、金、銅、パラジウム、白金、マンガン、カドミウム
から選択された1つまたは2つ以上の元素により構成さ
れた薄膜であるのが好ましい。
【0010】本発明の透明積層体は、透明薄膜および銀
系透明導電体膜の厚さ、構成層数、材料、屈折率、形成
方法などの因子を検討し、好適な設計により得られたも
のであり、可視光透過率が50%以上、可視光反射率が
5%以下、表面抵抗が3Ω/□以下、800nmより長
波長域の近赤外線カツト率が80%以上であることが好
ましい。また、透明積層体の最外層の低屈折率透明薄膜
の表面に、厚さ10nm以下の防汚染層が形成されてい
るのが好ましい。
【0011】本発明の他の態様は、これらの透明積層体
を用いたPDP用フイルタに関するものであり、透明積
層体の裏面に、厚さ10〜500μmの透明粘着剤層が
形成されているのが好ましい。本発明においては、上記
透明粘着剤層の形成により、PDPの前面表示ガラス部
に、PDPフイルタを透明粘着剤層を介して直接貼り合
わせてなるPDP表示装置を提供することができる。ま
た、PDPの前面側に、空気層を介して設置される透明
成形体のPDP側と逆の面に、PDPフイルタを透明粘
着剤層を介して貼り合わせてなるPDP用前面板とする
ことができる。この場合、空気層を介して設置される透
明成形体のPDP側に、アンチグレア層もしくはアンチ
ニユ―トンリング層を直接形成、もしくは透明フイルム
上に形成し透明粘着剤層を介して貼り合わせてもよい。
これらのPDP用前面板は、PDPの前面に設置してP
DP表示装置とされる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1、図2および図3を使
用して、本発明の透明積層体およびPDP用フイルタの
例を具体的に説明する。
【0013】図1は、透明基体1の表面に、低屈折率透
明薄膜2Aが形成され、その面上に高屈折率透明薄膜お
よび銀系透明導電体膜を1単位(図1は3単位の例を示
す)として、高屈折率透明薄膜(3A、3B、3C)お
よび銀系透明導電体膜(4A、4B、4C)が順次繰り
返し積層され、その銀系透明導電体膜4Cの面上に高屈
折率透明薄膜3Dが積層され、さらにその面上に低屈折
率透明薄膜2Bが形成された透明積層体の断面図の概要
を示している。ここで、上記の低屈折率透明薄膜(2
A、2B)は、その屈折率nL が1.3〜1.6の範囲
の光学的透明性を有する膜であり、高屈折率透明薄膜
(3A、3B、3C、3D)は、その屈折率nH が1.
8〜2.5の範囲の光学的透明性を有する膜である。
【0014】各層の厚さは、光学中心波長をλ=550
nmとしたとき、透明基体の表面上の低屈折率透明薄膜
2Aは1×(λ/4nL )の厚さに、最外層の低屈折率
透明薄膜2Bは2×(λ/4nL )の厚さに、低屈折率
透明薄膜2Aまたは低屈折率透明薄膜2Bに隣接する高
屈折率透明薄膜3Aと高屈折率透明薄膜3Dは(1/
2)×(λ/4nH )の厚さに、銀系透明導電体膜(4
A、4B)で挟まれた高屈折率透明薄膜3Bおよび銀系
透明導電体膜(4B、4C)で挟まれた高屈折率透明薄
膜3Cは1×(λ/4nH )の厚さに、銀系透明導電体
膜(4A、4B、4C)は(1×5)×(λ/4nH
×(nH −1)の厚さになるように設計されている。ま
た、上記の低屈折率透明薄膜、高屈折率透明薄膜および
銀系透明導電体膜は、上記の厚さを中心に±20%の範
囲内であれば好適に使用できる。
【0015】図2は、上記の図1に示される透明積層体
を用いたPDP用フイルタの一例を示す断面図であり、
ここでは、最外層の低屈折率透明薄膜2Bの表面に防汚
染層5が形成されており、また透明積層体の裏面、すな
わち透明基体1の裏面には、貼着用の透明粘着剤層6が
形成されている。
【0016】上記の図1〜2の説明において、たとえ
ば、低屈折率透明薄膜材料および高屈折率透明薄膜材料
としてnL =1.4、nH =2.0の透明材料を選定し
たときには、各膜の厚さは、つぎのように決定される。 低屈折率透明薄膜2A :98.2nm±19.6nm 高屈折率透明薄膜3A、3D :34.4nm±6.9nm 高屈折率透明薄膜3B、3C :68.8nm±13.8nm 銀系透明導電体膜4A、4B、4C:13.1nm±2.6nm 低屈折率透明薄膜2B :196.4nm±39.3nm
【0017】本発明において使用する透明基体1として
は、可視光領域における透明性を有するものであつて、
ある程度表面が平滑なものであれば使用できる。たとえ
ば、ポリエチレンテレフタレ―ト、トリアセチルセルロ
―ス、ポリエチレンナフタレ―ト、ポリエ―テルスルホ
ン、ポリカ―ボネ―ト、ポリアクリレ―ト、ポリエ―テ
ルエ―テルケトンなどが好ましい。その厚さは、ドライ
プロセスで熱ジワなどの問題が発生しなければ、とくに
制限はないが、通常は10〜250μmであるのがよ
い。また、上記のような高分子フイルムそのもののほ
か、その片面または両面にハ―ドコ―ト処理を行つたも
のでもよい。UV硬化タイプでも熱硬化タイプでもよ
く、厚さは1〜10μmが適当である。
【0018】本発明において、低屈折率透明薄膜2Aと
低屈折率透明薄膜2Bは、同じ材料であつても、異なる
材料であつてもよく、異なる材料を用いた場合は、その
材料の屈折率を用いて、本発明の法則にしたがい、膜厚
を決定すればよい。低屈折率透明薄膜の材料としては、
低屈折率の光学膜材料で、可視光域で透明であれば使用
できるが、薄膜の屈折率が1.3〜1.6の範囲がよ
い。この薄膜は、スパツタリング法、真空蒸着法、イオ
ンプレ―テイング法などのドライプロセスで形成して
も、グラビア塗工法、マイクログラビア塗工法、リバ―
スコ―ト法、デイツプコ―ト法などのウエツトプロセス
で形成してもよい。
【0019】低屈折率透明薄膜2Aに使用される材料
は、透明基体1と高屈折率透明薄膜3Aとの密着性のよ
いものが好ましく、また透明基体1の表面にプライマ―
層を設けるなどして易接着処理を行つてもよい。好適な
材料には、フツ化マグネシウム、二酸化珪素、酸化珪
素、フツ素含有酸化珪素や熱硬化型もしくは紫外線硬化
型のフツ素系高分子、シリコ―ン系高分子材料などが挙
げられる。
【0020】低屈折率透明薄膜2Bに使用される材料
は、最表面のオ―バ―コ―ト層の役割をも果たすため、
耐擦傷性にすぐれた材料であるのが望ましい。そのた
め、少しでも厚い方が好ましく、本発明にしたがつた場
合、屈折率が低いほど膜を厚くできるので、屈折率のよ
り低い材料であるのが望ましい。低屈折率透明薄膜2B
自体が防汚染性を持ち合わせた材料であればなおよい。
好適な材料には、フツ化マグネシウム、二酸化珪素、酸
化珪素、フツ素含有酸化珪素、熱硬化型もしくは紫外線
硬化型のフツ素系高分子、シリコ―ン系高分子材料など
が挙げられる。
【0021】低屈折率透明薄膜2Bの表面上に厚さ10
nm以下の防汚染層を形成してもよい。10nm以下で
あれば、可視光領域な波長に対して十分薄いため、透明
積層体の光学特性を変化させることなく、防汚染性を付
与できる。防汚染層5の材料としては、有機ポリシロキ
サン系重合体またはパ―フルオロアルキル含有重合体か
らなる硬化物、パ―フルオロアルキル基を有するアルコ
キシシラン化合物、パ―フルオロポリエ―テル基と反応
性のシリル基を有する化合物、パ―フルオロアルキル基
を含むモノおよびジシラン化合物などが挙げられる。
【0022】なお、透明基体1の面上に低屈折率透明薄
膜2Aを形成すると、これを形成せず、高屈折率透明薄
膜(3A、3B、3C、3D)と銀系透明導電体膜(4
A、4B、4C)を透明基体1の面上に直接交互に積層
する場合に比べ、可視光線反射率の波長依存性を低減す
る効果があり、また特定波長では可視光線反射率が増加
するが、可視光域全体でみると平均反射率を低減する効
果もある。
【0023】また、最外層の低屈折率透明薄膜2Bは、
好ましくは光学的厚さがλ/2になるように選択され
る。光学薄膜においてλ/2の整数倍の厚さの層は、波
長λにおいて、光学的特性をなんら変化させることなく
挿入したり、取り去ることができるので、「存在しない
層」と呼ばれている。しかし、たとえばλ=550nm
(光学的中心波長)であるとすると、透明基体1から最
も離れた高屈折率透明薄膜3Dの面上に適当な屈折率を
有する透明薄膜をλ/2の光学的厚さで形成した場合、
確かに550nmでの光学的性質は全く変わらないが、
その他の波長域における可視光反射率が増大してしまう
など光学的性質は大きく変化する。しかるに、本発明者
らは、最外層の低屈折率透明薄膜2Bの屈折率nL
1.3〜1.6の範囲に選ぶと、最外層の低屈折率透明
薄膜2Bを形成しても、可視光域における光学的特性の
変化が最小限に抑えられることを見い出した。
【0024】また、本発明者らは、透明基体1の面上に
低屈折率透明薄膜2Aを形成しておくことにより、透明
基体1から最も離れた高屈折率透明薄膜3Dの面上に、
透明粘着剤層を介して反射防止フイルム、映り込み防止
フイルムまたは低反射映り込み防止フイルムを貼り合わ
せた場合においても、可視光線反射率、可視光線透過率
などの光学的性質を大きく損なうことはないことを見い
出した。
【0025】図3は、上記の例として、図1に示す透明
積層体において、最外層の低屈折率透明薄膜2Bを形成
する代わりに、透明基体1から最も離れた高屈折率透明
薄膜3Dの面上に、透明粘着剤層7を介して反射防止フ
イルム8を貼り合わせた構成を示したものであり、この
場合も、PDP用フイルタとして適用するため、透明基
体1の裏面に貼着用の透明粘着剤層6が形成されてい
る。
【0026】上記の反射防止フイルム8は、透明基体1
と同様のポリエチレンテレフタレ―トやトリアセチルセ
ルロ―スなどのフイルム上に、従来技術を用いて単層も
しくは多層の反射防止膜を形成したものがそのまま適用
できる。この反射防止フイルム8を透明粘着剤層7を介
して高屈折率透明薄膜3Dの面上に貼り合わせること
で、銀系透明導電体薄膜(4A、4B、4C)への水分
や硫化物の進入を容易に阻止でき、耐久性向上に大きな
効果があり、さらに表面耐擦傷性や防汚染性などの特性
面でも好ましい結果を得ることができる。この反射防止
フイルム8を貼り合わせるための透明粘着剤層7として
は、後述する透明粘着剤層6と同様のものを使用できる
が、厚さは5μm以上、通常は10〜200μmである
のがよい。また、上記の反射防止フイルム8に代えて、
前記した透明基体1と同様のフイルム上に従来公知の映
り込み防止層または低反射映り込み防止層を設けてなる
映り込み防止フイルムまたは低反射映り込み防止フイル
ムを使用してもよく、これらによつても上記とほぼ同様
の効果を奏することができる。
【0027】高屈折率透明薄膜(3A、3B、3C、3
D)の材料としては、高屈折率の光学膜材料ならある程
度使用できるが、薄膜の屈折率が1.9〜2.5の範囲
がよい。また、本発明にしたがえば、高屈折率透明薄膜
の屈折率が大きいほど、可視光透過率を損なわずに銀系
透明導電体膜を厚くできるため、表面抵抗率を低減する
意味で好ましい。また、単一の高屈折率透明材料であつ
ても、複数の高屈折率透明材料を焼結したものであつて
もよい。さらに銀系透明導電体膜のマイグレ―シヨン防
止効果や水、酸素のバリア効果がある材料ならさらによ
い。
【0028】上記好適な材料としては、酸化インジウム
を主成分とし二酸化チタンや、酸化錫、酸化セリウムを
少量含有させたもの、二酸化チタン、酸化ジルコニウ
ム、硫化亜鉛、酸化ビスマス、五酸化ニオブなどが挙げ
られる。これらの薄膜は、スパツタリング、真空蒸着、
イオンプレ―テイング、その他の真空ドライプロセスで
設けることができる。また、一般的に、酸化インジウム
を主成分とする材料は、光の吸収があり、消衰係数が零
でない場合があるが、本発明の透明薄膜の屈折率と各膜
厚との関係を適応するにおいて、消衰係数の大小は関係
なく、屈折率のみを考慮すればよい。言い換えれば、複
素屈折率として取り扱わず、単に実数部分である屈折率
の値をnH とすれば、上記の関係は満足される。ただ
し、高い可視光透過率を得るためには、消衰係数は小さ
いほど望ましい。
【0029】銀系透明導電体膜(4A、4B、4C)の
材料としては、90重量%以上の銀と、金、銅、パラジ
ウム、白金、マンガン、カドミウムから選択された1つ
または2つ以上の元素により構成されるが、90〜99
重量%の銀と上記金属1〜10重量%を固溶させた材料
であるのが好ましい。とくに銀中に1〜10重量%の金
を固溶させたものは、銀の劣化防止の観点から好まし
い。金を10重量%超えて混入すると、比抵抗が上昇し
低抵抗値が得られがたく、また1重量%未満では銀の劣
化が起こりやすい。銀系透明導電体膜を形成する手段と
しては、スパツタ法などの真空ドライプロセスが用いら
れる。
【0030】PDP用フイルタの透明基体1の裏面に
は、図2,図3のように、透明粘着剤層6が形成されて
おり、PDPの前面表示ガラス部に、透明粘着剤層6を
介して直接貼り合わせると、ガラスの飛散防止、PDP
自体の軽量化、薄型化、低コスト化が実現されるばかり
か、別途PDP本体に前面板を設置する場合に比較し
て、屈折率の低い空気層がなくなるため、余分な界面反
射による可視光反射率の増加、二重反射などの問題が解
決され、PDPの視認性が著しく向上する。
【0031】本発明に用いられる透明粘着剤層として
は、弾性係数が1×10E5 〜1×10E7 dyn /cm2
が好ましく、厚さは10〜500μm、さらに好ましく
は25〜300μmである。その材料としては、アクリ
ル系、ゴム系、ポリエステル系などがあり、とくにアク
リル系粘着剤を用いるのが好ましい。アクリル系粘着剤
は、粘着剤として適度の濡れ性、柔軟性を付与するため
の主単量体として、ポリマ―化した際のガラス転移点が
−10℃以下の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを
1種もしくは2種以上と、必要によりアクリル酸、メタ
クリル酸、2−ヒドロキシエチルアクリレ―トなどの官
能基含有単量体およびその他の共重合性単量体とを、適
宜の重合触媒を用いて溶液重合法、乳化重合法、塊状重
合法(とくに紫外線による重合法)、懸濁重合法などの
方法で重合して得られるアクリル系ポリマ―に、架橋剤
などの各種添加剤を添加したものが用いられる。熱架橋
タイプ、光(紫外線、電子線)架橋タイプなどであつて
もよい。
【0032】上記の特性からなる透明粘着剤層を使用す
ると、PDP前面表示ガラス部に直接貼り合わせた際
に、PDPガラス表面のウネリを吸収し、貼りあわせが
良好となる。また、貼り合わせたのち、外部から異物が
衝突しても、この範囲であると、粘着剤層のクツシヨン
効果により、フイルム表面に傷が付きにくいばかりか、
糊厚が瞬間的には薄くなるが、すぐに自己回復して、な
にもなかつたのように元どおりの平滑面になるという特
性が得られる。
【0033】また、PDPの製造工程、前面表示ガラス
の強度が十分でない点を考慮すると、透明粘着剤層を介
してPDP用フイルタを透明成形体の表面に貼り合わせ
て得られたPDP用前面板を、PDPの前面側に、空気
層を介して設置して用いてもよい。この場合、上記の透
明成形体としては、ガラス板、アクリル板、ポリカ―ボ
ネ―ト板などが好適に用いられるが、とくに制限される
ものではない。また、透明成形体のPDP側の表面に2
重反射、ニユ―トンリングの発生を抑制するため、アン
チグレア層やアンチニユ―トンリング層を直接形成、も
しくは透明フイルム上に形成し透明粘着剤層を介して貼
り合わせてもよい。上記のアンチグレア層やアンチニユ
―トンリング層は、0.1〜10μm程度の微小な凹凸
の表面状態を有し、可視光線に対し透明な層を意味す
る。このようなアンチグレア層、アンチニユ―トンリン
グ層については、公知の技術を応用できる。
【0034】本発明のPDP用フイルタおよびPDP用
前面板において、透過色の色調を調整するための色素な
どを、たとえば透明基体や透明成形体、透明粘着剤に添
加して用いたり、バインダ樹脂中に分散させて適当な層
を設けて形成してもよい。また、電磁波シ―ルド効果の
向上と、吸収した電磁波により誘起する電荷が再度電磁
波を発生することにより起こる電磁波シ―ルド効果の低
下を防ぐため、透明積層体の導電性を有する表面の周縁
部との間に電気的接続をとる必要がある。通常、高屈折
率透明薄膜(図2,3の3D)は十分薄いため、この表
面上にたとえば導電ペ―ストなどを形成してやることで
電気的接続を得ることができる。したがつて、最外層の
低屈折率透明薄膜(図2の2B)を、ドライプロセスや
ウエツトプロセスにより塗工したりして成膜する際、開
口部のみにそれらを形成し、透明積層体の周縁部から電
気的接続を取るようにしておくのがよい。
【0035】周縁部の電極形成には、たとえば、市販の
導電ペ―ストを印刷や塗工で形成する方法、導電性テ―
プをラミネ―トする方法、真空蒸着法やスパツタリング
法などにより銀、銅、金、白金、ニツケル、アルミニウ
ム、クロム、亜鉛などの単体や2種以上からなる合金を
成膜する方法などを用いることができるが、これらの方
法になんら制限されるものではない。
【0036】
【実施例】つぎに、本発明を実施例により、さらに具体
的に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定され
るものではない。
【0037】実施例1 厚さ125μmの透明ポリエチレンテレフタレ―ト(P
ET)フイルムの片面に、低屈折率透明薄膜として反応
性パルスDCスパツタリング法によりSiO2を形成
し、その面上にDCマグネトロンスパツタ法により高屈
折率透明薄膜および銀系透明導電体膜を1単位として3
〜5単位を順次形成し、その面上に高屈折率透明薄膜を
形成し、さらに反応性パルスDCスパツタリング法によ
りSiO2を形成する手法により、サンプル(1)〜
(3)の透明積層体を作製した。ここで、低屈折率透明
薄膜を形成するタ―ゲツト材料には、Siを使用し、高
屈折率透明薄膜を形成するタ―ゲツト材料には、In2
3 −12.6重量%TiO2(以下、ITと略記)を
使用し、銀系透明導電体膜を形成するタ―ゲツト材料に
は、Ag−5重量%Au(以下、Agと略記)を使用し
た。
【0038】上記のサンプル(1)〜(3)の透明積層
体において、SiO2 の屈折率nLとITの屈折率nH
の波長550nmにおける屈折率を、分光エリプソメ―
タで測定したところ、つぎのとおりであつた。 nL =1.46(消衰係数=0) nH =2.02(消衰係数=0.0102) この結果をもとに、上記のサンプル(1)〜(3)の透
明積層体について、本発明にしたがつて、各膜の厚さを
算出したところ、下記の( )内に示されるとおりであ
つた。数値の単位は、nmである。 サンプル(1):PET/SiO2(94)/IT(34)/Ag(14)/IT(68)/
Ag(14)/IT(68)/Ag(14)/IT(34)/SiO2(188) サンプル(2):PET/SiO2(94)/IT(34)/Ag(14)/IT(68)/
Ag(14)/IT(68)/Ag(14)/IT(68)/Ag(14)/IT(34)/SiO2(18
8) サンプル(3):PET/SiO2(94)/IT(34)/Ag(14)/IT(68)/
Ag(14)/IT(68)/Ag(14)/IT(68)/Ag(14)/IT(68)/Ag(14)/I
T(34)/SiO2(188)
【0039】実施例2 実施例1と同様の手法で、PETフイルム上にSiO2
を形成し、その面上にITとAgを1単位として3単位
を順次積層し、その面上にITを形成し、さらにその面
上に市販の反射防止フイルム(日本油脂社製の商品名
「リアルツク2201」)を透明粘着剤層を介してロ―
ルラミネ―タにより直接貼り合わせて、サンプル(4)
の透明積層体を作製した。この透明積層体は、最外層の
SiO2 に代えて反射防止フイルムを貼り合わせる構成
とした以外は、実施例1のサンプル(1)の透明積層体
と同じ構成である。各膜の厚さは、下記の( )内に示
されるとおり(数値の単位はnm)であつた。 サンプル(4):PET/SiO2(94)/IT(34)/Ag(14)/IT(68)/
Ag(14)/IT(68)/Ag(14)/IT(34)/透明粘着剤層/反射防止
フイルム
【0040】比較例1 実施例1と同様の手法で、PETフイルム上にSiO2
を形成し、その面上にITとAgを1単位として3単位
を順次積層し、その面上にITを形成し、さらにその面
上にSiO2 を形成して、サンプル(5)の透明積層体
を作製した。この透明積層体は、Ag層の厚さが本発明
の範囲から外れている。各膜の厚さは、下記の( )内
に示されるとおり(数値の単位はnm)であつた。 サンプル(5):PET/SiO2(94)/IT(34)/Ag(10)/IT(68)/
Ag(15)/IT(68)/Ag(10)/IT(34)/SiO2(188)
【0041】比較例2 実施例1と同様の手法で、PETフイルム上にSiO2
を形成し、その面上にITとAgを1単位として3単位
を順次積層し、その面上にITを形成し、さらにその面
上にSiO2 を形成して、サンプル(6)の透明積層体
を作製した。この透明積層体は、IT層の厚さが本発明
の範囲から外れている。各膜の厚さは、下記の( )内
に示されるとおり(数値の単位はnm)であつた。 サンプル(6):PET/SiO2(94)/IT(68)/Ag(14)/IT(68)/
Ag(14)/IT(68)/Ag(14)/IT(68)/SiO2(188)
【0042】比較例3 実施例1と同様の手法で、PETフイルム上にSiO2
を形成し、その面上にITとAgを1単位として3単位
を順次積層し、その面上にITを形成し、さらにその面
上にSiO2 を形成して、サンプル(7)の透明積層体
を作製した。このサンプル(7)の透明積層体は、PE
Tフイルムに隣接するSiO2 層の厚さが本発明の範囲
から外れている。各膜の厚さは、下記の( )内に示さ
れるとおり(数値の単位はnm)であつた。 サンプル(7):PET/SiO2(188)/IT(68)/Ag(14)/IT(68)
/Ag(14)/IT(68)/Ag(14)/IT(68)/SiO2(188)
【0043】比較例4 実施例1と同様の手法で、PETフイルム上にSiO2
を形成し、その面上にITとAgを1単位として3単位
を順次積層し、その面上にITを形成して、サンプル
(8)の透明積層体を作製した。このサンプル(8)の
透明積層体は、最外層のSiO2 層が形成されていない
以外は、実施例1のサンプル(1)の透明積層体と同じ
構成である。各膜の厚さは、下記の( )内に示される
とおり(数値の単位はnm)であつた。 サンプル(8):PET/SiO2(94)/IT(34)/Ag(14)/IT(68)/
Ag(14)/IT(68)/Ag(14)/IT(34)
【0044】比較例5 実施例1と同様の手法で、PETフイルム上にITとA
gを1単位として3単位を順次積層し、その面上にIT
を形成し、さらにその面上にSiO2 を形成して、サン
プル(9)の透明積層体を作製した。このサンプル
(9)の透明積層体は、PETフイルムに隣接するSi
2 層が形成されていない以外は、実施例1のサンプル
(1)の透明積層体と同じ構成である。各膜の厚さは、
下記の( )内に示されるとおり(数値の単位はnm)
であつた。 サンプル(9):PET/IT((34)/Ag(14)/IT(68)/Ag(14)/I
T(68)/Ag(14)/IT(34)/SiO2(188)
【0045】上記のサンプル(1)の透明積層体につい
て、光学特性を表わす可視光透過スペクトルと可視光反
射スペクトルを調べ、これを図4に示した。この図4か
ら明らかなように、上記の透明積層体は、可視光の波長
領域に透過性を有し、波長800nm以上の近赤外線
(IR)はカツトする特性が得られており、人間の目に
おいて最も視感度が強い波長550nm付近の可視光反
射率が最も低くなるように設計されていることがわか
る。
【0046】つぎに、上記のサンプル(1)〜(9)の
透明積層体について、PDP用フイルタとしての特性を
調べ、これを表1に示した。表1中、表面抵抗値は、最
表面のSiO2 を成膜していない状態で三菱油化製(L
oresterSP)を用いて測定した。また、光学特
性は、日立製作所製の「U−3410」を用いて測定
し、とくに反射率の測定は、薄膜が形成されていない面
を黒色塗装して行つた。得られた透過および反射スペク
トルから、JIS R−3016にしたがつて、可視光
透過率と可視光反射率を算出した。さらに、IRカツト
率(%)は、波長800〜1,200nmの近赤外線の
カツト率を示した。また、耐擦傷性試験は、#0000
スチ―ルウ―ルを250g/cm2 の荷重で10回擦り、
表面の傷の程度を目視により観察して、傷なしを〇、傷
ありを×として、評価した。
【0047】
【0048】上記の表1の結果から明らかなように、本
発明にしたがつて作製した実施例1のサンプル(1)〜
(3)の各透明積層体ならびに実施例2のサンプル
(4)の透明積層体は、いずれも、PDP用フイルタと
して一般的に要求される電磁波シ―ルド性、IRカツト
性、可視光透過性、可視光低反射性および表面耐擦傷性
を同時に満足するものであることがわかる。
【0049】なお、実施例1のサンプル(1)〜(3)
の透明積層体において、銀系透明導電体膜の層数が4層
または5層となるサンプル(2),(3)の方が、上記
層数が3層となるサンプル(1)に比べて、表面抵抗が
低くなり、好適であるが、同時に可視光透過率が低下し
ている。製造工程やコストの点からすると、一般的にP
DP用フイルタの電磁波シ―ルドに要求される表面抵抗
(3Ω/□以下)を満足できるサンプル(1)の方がよ
り好ましい。また、実施例2のサンプル(4)の透明積
層体は、可視光反射率が2.8%とやや大きくなつてい
るが、これは、使用した反射防止フイルムが単層タイプ
のものであつて、それ自体の可視光反射率が1.3%で
あることに起因する。よつて、多層タイプの低反射防止
フイルムを使用すれば、さらなる低反射化が可能であ
る。
【0050】これに対し、比較例1のサンプル(5)の
透明積層体は、表面抵抗が高くIRカツト率が低く、P
DP用フイルタに要求される特性を満足しないばかり
か、可視光反射率が高くなつた。また、比較例2のサン
プル(6)の透明積層体は、可視光透過率、とくに48
0nm付近の透過率が大きく低下し、しかも可視光反射
率が19.1%とあまりに大きく、PDP用フイルタと
して応用できるものではなかつた。さらに、比較例3の
サンプル(7)の透明積層体は、可視光反射率が4.6
%と高く、満足できるものではなかつた。
【0051】また、比較例4のサンプル(8)の透明積
層体は、サンプル(1)の透明積層体と同等の表面抵抗
を示し、可視光透過率や可視光反射率もすぐれている
が、耐擦傷性に乏しかつた。このサンプル(8)の透明
積層体は、耐擦傷性に乏しい銀系透明導電体膜の面上に
僅か34nmのIT膜が形成されているだけであるた
め、耐擦傷性試験後に著しい傷がフイルタ表面に認めら
れた。したがつて、このフイルタが最表面になるような
構成では使用できるものではなかつた。さらに、比較例
5のサンプル(9)の透明積層体は、耐擦傷性は満足す
るが、可視光反射率が高く、PDP用フイルタとして適
したものではなかつた。
【0052】実施例3 厚さ125μmのPETフイルム上に、低屈折率透明薄
膜材料として屈折率が1.36のフツ素系熱硬化型高分
子材料(日産化学社製の商品名「LR−201」)をグ
ラビア塗工し、その面上にITとAgを1単位として3
単位を順次積層し、その面上にITを形成し、さらにそ
の面上に反応性パルスDCスパツタリング法でSiO2
を形成して、サンプル(10)の透明積層体を作製し
た。各膜の厚さは、下記の( )内に示されるとおり
(数値の単位はnm)であつた。 サンプル(10): PET/LR-201(101)/IT(34)/Ag(14)/I
T(68)/Ag(14)/IT(68)/Ag(14)/IT(34)/SiO2(188)
【0053】実施例4 厚さ125μmのPETフイルム上に、反応性パルスD
Cスパツタリング法でSiO2 を形成し、その面上にI
TとAgを1単位として3単位を順次積層し、その面上
にITを形成し、さらにその面上に屈折率1.50のア
クリル系紫外線硬化型ハ―ドコ―ト材料(JSR社製の
商品名「Z7501」)をグラビア塗工して、サンプル
(11)の透明積層体を作製した。各膜の厚さは、下記
の( )内に示されるとおり(数値の単位はnm)であ
つた。 サンプル(11): PET/SiO2(94)/IT(34)/Ag(14)/IT(6
8)/Ag(14)/IT(68)/Ag(14)/IT(34)/Z7501(183)
【0054】比較例6 厚さ125μmのPETフイルム上に、真空蒸着法によ
り屈折率2.36のTiO2 を形成し、その面上にIT
とAgを1単位として3単位を順次積層し、その面上に
ITを形成し、さらにその面上に反応性パルスDCスパ
ツタリング法でSiO2 を形成して、サンプル(12)
の透明積層体を作製した。各膜の厚さは、下記の( )
内に示されるとおり(数値の単位はnm)であつた。 サンプル(12): PET/TiO2(58)/IT(34)/Ag(14)/IT(6
8)/Ag(14)/IT(68)/Ag(14)/IT(34)/SiO2(188)
【0055】比較例7 厚さ125μmのPETフイルム上に、反応性パルスD
Cスパツタリング法でSiO2 を形成し、その面上にI
TとAgを1単位として3単位を順次積層し、その面上
にITを形成し、さらにその面上に真空蒸着法により屈
折率2.36のTiO2 を形成して、サンプル(13)
の透明積層体を作製した。各膜の厚さは、下記の( )
内に示されるとおり(数値の単位はnm)であつた。 サンプル(13): PET/SiO2(94)/IT(34)/Ag(14)/IT(6
8)/Ag(14)/IT(68)/Ag(14)/IT(34)/TiO2(115)
【0056】比較例8 厚さ125μmのPETフイルム上に、真空蒸着法にて
屈折率2.36のTiO2 を形成し、その面上にITと
Agを1単位として3単位を順次積層し、その面上にI
Tを形成し、さらにその面上にTiO2 を形成して、サ
ンプル(14)の透明積層体を作製した。各膜の厚さ
は、下記の( )内に示されるとおり(数値の単位はn
m)であつた。 サンプル(14): PET/TiO2(58)/IT(34)/Ag(14)/IT(6
8)/Ag(14)/IT(68)/Ag(14)/IT(34)/TiO2(115)
【0057】上記のサンプル(10)〜(14)の透明
積層体について、前記の場合と同様にして、PDP用フ
イルタとしての特性を調べた。これらの結果は、下記の
表2に示されるとおりであつた。
【0058】
【0059】上記の実施例3のサンプル(10)および
実施例4のサンプル(11)の両透明積層体は、PET
面に隣接する低屈折率透明薄膜または最外層の低屈折率
透明薄膜の種類、形成法を変更したものであるが、その
屈折率が本発明の範囲内であるため、本発明にしたがつ
て各膜の厚さを決定することにより、表2に示されると
おり、一般的にPDP用フイルタに要求される特性を満
足するフイルタが得られるものであることがわかる。ま
た、この結果から、屈折率が本発明の範囲内であれば、
たとえば、基材フイルムとの密着性のよい材料や、表面
耐擦傷性と防汚染性を兼ね備えた材料なども好適に使用
できることがわかる。
【0060】これに対し、比較例6のサンプル(12)
および比較例7のサンプル(13)の両透明積層体は、
PET面に隣接する低屈折率透明薄膜または最外層の低
屈折率透明薄膜を、本発明の範囲から外れた高屈折率透
明薄膜であるTiO2 膜に置き換えたものであるが、そ
の場合、表2に示されるとおり、可視光透過率の低下と
可視光反射率の著しい増加がみられ、PDP用フイルタ
としてもはや応用できるものではなかつた。また、比較
例8のサンプル(14)の透明積層体は、PET面に隣
接する低屈折率透明薄膜および最外層の低屈折率透明薄
膜の両方を高屈折率透明薄膜であるTiO2 膜に置き換
えた場合であるが、屈折率が本発明の範囲から外れてい
るため、表2に示されるとおり、可視光透過率の低下と
可視光反射率の著しい増加が認められた。
【0061】実施例5 実施例1のサンプル(1)の透明積層体において、最外
層のSiO2 膜表面に、防汚染材料としてパ―フルオロ
アルキル基を有するシランカツプリング剤(信越化学社
製の商品名「KP801M」)を用いて、グラビア塗工
法により厚さが約8nmの防汚染層を形成して、サンプ
ル(15)の透明積層体を作製した。この透明積層体の
表面は、水に対して115°の接触角を有する撥水性に
すぐれたものであり、表面に付着した指紋や汚れを容易
に拭き取ることができた。また、この防汚染層を形成し
た透明積層体の光学特性は、サンプル(1)の透明積層
体と全く同じ透過および反射スペクトルを示し、防汚染
層の形成による光学特性の変化がないことも確認され
た。
【0062】実施例6 実施例5のサンプル(15)の透明積層体において、P
ETフイルムの裏面に、固形分20重量%のアクリル系
の粘着剤溶液を塗布し、150℃で5分間乾燥して、厚
さ100μm、弾性率1.0×106 dyn /cm2 の透明
粘着剤層を形成した。ただし、この例では、サンプル
(15)の透明積層体を作製する際に、最外層のSiO
2 は、電磁波シ―ルド効果をあげるためのア―ス電極を
形成するため、周縁部にマスクをしてSiO2 が形成さ
れないようにした。また、ア―ス電極は、市販の導電ペ
―スト(三井化学社製の「MSP−600F」)を塗布
する方式により形成し、PDP用フイルタを作製した。
このPDP用フイルタを、ロ―ルラミネ―タにて、PD
P前面表示ガラス部に直接貼り合わせて、PDP表示装
置を作製した。このPDP表示装置は、PDPの特徴で
ある薄型、軽量という長所を損なうことなく、しかも外
光の映り込み、二重映りなどが十分に抑制されており、
視認性にすぐれたものであつた。また、電磁波シ―ル
ド、近赤外線カツト、表面耐擦傷性なども、サンプル
(15)の透明積層体の特性がそのまま反映された、良
好なものであつた。
【0063】実施例7 実施例6で作製した透明粘着剤層およびア―ス電極を有
するPDP用フイルタを、ロ―ルラミネ―タにて、厚さ
3mmのPMMA板(三菱レイヨン社製の商品名「アクリ
ライト」)の一方の主面上に貼り合わせた。さらに、そ
の逆の面に市販のアンチグレアフイルム(きもと社製の
「KB−N05S」)を厚さ25μmの透明粘着剤層
(粘着剤は実施例6で使用したものと同じ)を介して貼
り合わせ、アンチグレアフイルムがPDP表示装置の前
面側に相対するように設置されるPDP用前面板を作製
した。これにより、サンプル(1)の透明積層体の特性
がそのまま反映された、またアンチグレア層により二重
映りが抑制されたPDP用前面板が得られた。ただし、
アンチグレア層のため、ヘイズが上昇した。
【0064】
【発明の効果】本発明の透明積層体によれば、低屈折率
透明薄膜、高屈折率透明薄膜および銀系透明導電体膜を
積層する際に、特定の光学的設計を行うことにより、と
くにPDPが必要とする電磁波シ―ルド特性、近赤外線
カツト特性、可視光透過特性、可視光低反射特性に加え
て、表面擦傷性をも同時に満足するPDP用フイルタを
提供することができる。また、本発明においては、この
PDP用フイルタをPDP表示装置の前面ガラス板に直
接貼り合わせて用いても、また前面板として透明成形体
に貼り合わせて用いても、好適に使用でき、いずれの場
合も、光学特性にすぐれたPDP表示装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透明積層体の一例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明のプラズマデイスプレイパネル用フイル
タの一例を示す断面図である。
【図3】上記プラズマデイスプレイパネル用フイルタの
別の例を示す断面図である。
【図4】実施例1のサンプル(1)の透明積層体の光学
特性を示す特性図である。
【符合の説明】
1 透明基体 2A,2B 低屈折率透明薄膜 3A,3B,3C,3D 高屈折率透明薄膜 4A,4B,4C 銀系透明導電体膜 5 防汚染層 6,7 透明粘着剤層 8 反射防止フイルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稗田 嘉弘 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 宮内 和彦 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基体の表面に、低屈折率透明薄膜が
    形成され、その面上に高屈折率透明薄膜と銀系透明導電
    体膜を1単位としてn単位(3≦n≦5)が順次積層さ
    れ、その面上に高屈折率透明薄膜が形成され、さらにそ
    の面上に低屈折率透明薄膜が形成されている積層体であ
    つて、低屈折率透明薄膜はその屈折率nl が1.3〜
    1.6の範囲で光学的透明性を有する膜であり、高屈折
    率透明薄膜はその屈折率nH が1.9〜2.5の範囲で
    光学的透明性を有する膜であることを特徴とする透明積
    層体。
  2. 【請求項2】 光学中心波長をλ=550nmとしたと
    き、透明基体の表面上の低屈折率透明薄膜の厚さが1×
    (λ/4nL )、最外層の低屈折率透明薄膜の厚さが2
    ×(λ/4nL )であり、低屈折率透明薄膜に隣接する
    高屈折率透明薄膜の厚さが(1/2)×(λ/4
    H )、銀系透明導電体膜で挟まれた高屈折率透明薄膜
    の厚さが1×(λ/4nH )であり、銀系透明導電体膜
    の厚さが(1/5)×(λ/4nH )×(nH −1)で
    ある請求項1に記載の透明積層体。
  3. 【請求項3】 低屈折率透明薄膜、高屈折率透明薄膜、
    銀系透明導電体膜それぞれの厚さ変化が±20%の範囲
    内である請求項2に記載の透明積層体。
  4. 【請求項4】 最外層の低屈折率透明薄膜を形成する代
    わりに、透明基体から最も離れた高屈折率透明薄膜の面
    上に、透明粘着剤層を介して反射防止フイルム、映り込
    み防止フイルムまたは低反射映り込み防止フイルムを貼
    り合わせてなる請求項1〜3のいずれかに記載の透明積
    層体。
  5. 【請求項5】 高屈折率透明薄膜が、酸化インジウム、
    酸化錫、二酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジルコニウ
    ム、酸化亜鉛、酸化タンタル、五酸化ニオブ、硫化亜鉛
    よりなる群から選ばれる1または2以上の化合物からな
    る薄膜である請求項1〜3のいずれかに記載の透明積層
    体。
  6. 【請求項6】 銀系透明導電体膜が90重量%以上の銀
    と、金、銅、パラジウム、白金、マンガン、カドミウム
    から選択された1つまたは2つ以上の元素により構成さ
    れた薄膜である請求項1〜3のいずれかに記載の透明積
    層体。
  7. 【請求項7】 可視光透過率が50%以上、可視光反射
    率が5%以下、表面抵抗が3Ω/□以下、800nmよ
    り長波長域の近赤外線カツト率が80%以上である請求
    項1〜6のいずれかに記載の透明積層体。
  8. 【請求項8】 最外層の低屈折率透明薄膜の表面に、厚
    さ10nm以下の防汚染層が形成されている請求項1〜
    3のいずれかに記載の透明積層体。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の透明積
    層体を用いたプラズマデイスプレイパネル用フイルタ。
  10. 【請求項10】 透明積層体の裏面に、厚さ10〜50
    0μmの透明粘着剤層が形成されている請求項9に記載
    のプラズマデイスプレイパネル用フイルタ。
  11. 【請求項11】 プラズマデイスプレイパネルの前面表
    示ガラス部に、請求項10に記載のフイルタを透明粘着
    剤層を介して直接貼り合わせてなるプラズマデイスプレ
    イパネル表示装置。
  12. 【請求項12】 プラズマデイスプレイパネルの前面側
    に、空気層を介して設置される透明成形体のプラズマデ
    イスプレイパネル側と逆の面に、請求項10に記載のフ
    イルタを透明粘着剤層を介して貼り合わせてなるプラズ
    マデイスプレイパネル用前面板。
  13. 【請求項13】 プラズマデイスプレイパネルの前面側
    に、空気層を介して設置される透明成形体のプラズマデ
    イスプレイパネル側に、アンチグレア層もしくはアンチ
    ニユ―トンリング層を直接形成、もしくは透明フイルム
    上に形成し、透明粘着剤層を介して貼り合わせてなる請
    求項12に記載のプラズマデイスプレイパネル用前面
    板。
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