JP2000229221A - 脱硝装置およびその制御方法 - Google Patents

脱硝装置およびその制御方法

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JP2000229221A
JP2000229221A JP11032184A JP3218499A JP2000229221A JP 2000229221 A JP2000229221 A JP 2000229221A JP 11032184 A JP11032184 A JP 11032184A JP 3218499 A JP3218499 A JP 3218499A JP 2000229221 A JP2000229221 A JP 2000229221A
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exhaust gas
reducing agent
denitration catalyst
denitration
temperature
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Masamichi Kuramoto
政道 倉元
Takashi Kondo
高史 近藤
Toshiharu Sato
利晴 佐藤
Yuji Ogawa
裕治 小川
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 還元剤注入量を最適に制御できるようにし
た。 【解決手段】 発電機20の運転を開始すると、ディー
ゼルエンジン12からの排気ガスGにより、反応器11
内の脱硝触媒14の温度は徐々に上昇する。脱硝触媒1
4の温度は、反応器11内に設けた熱電対34により測
定され、気化器13内の温度信号は熱電対31で測定さ
れる。脱硝触媒14の温度が反応温度より若干低い温度
まで昇温されたなら、気化器13内の温度が尿素の加熱
分解が良好に行われる温度範囲となるように、熱電対3
1からの信号に基づいて電磁弁SV3を開き、気化器1
3内へ冷却水の注入を行う。脱硝触媒14の温度が上昇
し、その触媒の反応温度に到達すると、尿素水ポンプ3
5を作動すると共に電磁弁SV1を開いて気化器13内
に尿素水の注入を開始する。ここでの尿素注入量は、発
電機20の負荷に基づいて予め設定した初期注入量であ
り、ポンプ35によって調節される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の排煙
等の窒素酸化物(NOX)含有ガスからNOXを除去する
脱硝装置およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からNOX処理技術は、種々の分野
で必要とされており、一般的処理方法としては、排煙脱
硝技術として実用化されている。この排煙脱硝技術は乾
式法と湿式法に大別される。現在では、乾式法の一つで
ある選択接触還元法が技術的に先行しており、有力な脱
硝方法として注目されている。この選択接触還元法の主
反応は次式で示される。
【0003】 4NO+4NH3+O2→4N2+6H2O ……(1) この(1)式の反応は、還元剤としてアンモニア、炭化
水素、一酸化炭素が使用され、特にアンモニアは、酸素
が共存しても選択的にNOXを除去するため、ディーゼ
ル機関等の排気ガス中に含まれているNOXの除去に用
いると有効である。この反応は、脱硝剤としてプラチナ
等の貴金属とか、アルミナ、チタニウム酸化物(TiO
2)を主成分とし、添加物としてバナジウム(V)、モ
リブデン(Mo)、タングステン(W)等の酸化物と
か、複塩を含有する触媒が使用される。
【0004】前記選択接触還元法は、簡単なシステムで
NOXを処理することができて、高脱硝率が得られ、し
かもNOXを無害な窒素ガス(N2)と水分(H2O)に
分解することができるので、廃液処理が不要であるとい
う利点がある。なお、還元剤としてアンモニアガスとか
アンモニア水が使用されているが、アンモニアは高価で
あるため、コストの面から尿素水が使用されつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したアンモニアを
使用した脱硝装置は、前記(1)式のような理論反応に
近い比率で脱硝反応が起こるように、尿素やアンモニア
の注入量を制御しなければならない。これは、注入量が
少ない場合は、脱硝率が低下し、多すぎる場合はアンモ
ニアが、リークして悪臭を発する恐れがあるからであ
る。
【0006】通常行われている注入量制御方法として
は、ディーゼル機関により運転される発電機の出力に比
例してアンモニア(尿素)を注入制御する方法と、内燃
機関から排出される排気ガス中のNOX濃度を測定し
て、アンモニア(尿素)を注入制御する方法とが採用さ
れている。
【0007】しかし、ディーゼル内燃機関は、排気ガス
量、NOX濃度が外気条件等によって大きく変化するた
め、前記(1)式のNO量が大幅に変化してしまう。N
O量は、NO濃度と排気ガス量により求めることはでき
るが、ガス量測定は自動的に行えないため、実際にはN
Oの発生量を測定してアンモニア(尿素)の注入量を制
御することは不可能であった。
【0008】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、還元剤注入量を最適に制御できるようにした脱硝
装置およびその制御方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を達成するために、第1発明は、内燃機関から排出さ
れ、配管内を流通する排気ガスに、還元剤を添加して脱
硝触媒と接触させ、排気ガス中のNOXを除去する脱硝
装置において、前記脱硝触媒の温度を測定する手段を有
し、この手段による脱硝触媒の測定温度が脱硝触媒の反
応温度に到達した時点で、前記還元剤の注入を開始させ
るようにしたことを特徴とするものである。
【0010】第2発明は、内燃機関から排出される排気
ガスが流通する排気ガス配管内に気化器を設け、配管内
を流通する排気ガスに、気化器から還元剤を添加して脱
硝触媒と接触させ、排気ガス中のNOXを除去する脱硝
装置において、前記脱硝触媒の温度を測定する手段及び
前記気化器内に温度測定手段を有し、脱硝触媒の反応温
度以下の時点で気化器に冷却水を注入して気化器内を9
0〜162℃の範囲に調整し、前記手段による脱硝触媒
の測定温度が脱硝触媒の反応温度に到達した時点で、前
記気化器に還元剤として尿素水の注入を開始させるよう
にしたことを特徴とするものである。
【0011】第3発明は、内燃機関から排出される排気
ガスが流通する排気ガス配管内に気化器を設け、尿素水
注入配管を介してこの気化器内に尿素水を注入し、排気
ガスの熱により気化器内にて尿素を熱分解して排気ガス
に添加した後、脱硝触媒と接触させることにより、排気
ガス中のNOXを除去する脱硝装置の制御方法におい
て、前記内燃機関の停止、又は前記脱硝触媒の温度がそ
の脱硝触媒の反応温度より低下した時点の何れかで尿素
水の注入を停止し、尿素水注入の停止に伴って、尿素水
注入配管へ水を流してその配管の洗浄を行うようにした
ことを特徴とするものである。
【0012】第4発明は、内燃機関から排出される排気
ガスが流通する排気ガス配管内に気化器を設け、配管内
を流通する排気ガスに、気化器から還元剤を添加した
後、脱硝触媒と接触させることにより、排気ガス中のN
Xを除去する脱硝装置の制御方法において、予めNOX
除去後のNOX濃度目標値を設定し、内燃機関の運転状
態から排出される排気ガス中のNOXを推定し、推定し
た量のNOXを除去して目標値とするために必要な還元
剤の量を初期添加量として算出するとともに、前記脱硝
触媒の温度を及び前記気化器内に温度を測定した後、脱
硝触媒の反応温度以下の時点で気化器に冷却水を注入し
た後、気化器内を90〜162℃の範囲に調整し、前記
脱硝触媒の測定温度が脱硝触媒の反応温度に到達した時
点で、前記気化器に還元剤として尿素水の注入を開始さ
せ、脱硝触媒と接触させることによりNOXの除去を実
施した後、NOXを除去した排気ガス中のNOX濃度を測
定し、測定したNOX濃度とNOX濃度目標値との比較を
行い、その差に基づいて還元剤添加量を増減調整して添
加する工程を繰り返すようにしたことを特徴とするもの
である。
【0013】第5発明は、内燃機関から排出され、配管
内を流通する排気ガスに、還元剤を添加した後、脱硝触
媒と接触させることにより、排気ガス中のNOXを除去
する脱硝装置の制御方法において、予めNOX除去後の
NOX濃度目標値を設定し、内燃機関の運転状態から排
出される排気ガス中のNOXを推定し、推定した量のN
Xを除去して目標値とするために必要な還元剤の量を
初期添加量として算出するとともに、前記脱硝触媒の温
度を測定し、この測定温度が脱硝触媒の反応温度に到達
した時点で、前記還元剤の注入を開始して、脱硝触媒と
接触させることによりNOXの除去を実施した後、NOX
を除去した排気ガス中のNOX濃度を測定し、測定した
NOX濃度とNOX濃度目標値との比較を行い、その差に
基づいて還元剤添加量を増減調整して添加する工程を繰
り返すようにしたことを特徴とするものである。
【0014】第6発明は、前記NOX濃度を測定し、測
定したNOX濃度とNOX濃度目標値との比較を行い、そ
の差に基づいて還元剤添加量を増減調整して添加する工
程は、この工程に要する時間をおいて繰り返すことを特
徴とするものである。
【0015】この発明において、上記気化器容器内にス
テンレス線材、金属メッシュ、ゼオライト粉末、ゼオラ
イトハニカムの何れかを充填しても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施の形態においては、
内燃機関としてディーゼルエンジン発電機のディーゼル
エンジンに脱硝装置を使用した場合を例にあげて説明す
る。
【0017】図1は本実施の形態の脱硝装置の概略構成
図で、11は密閉型の脱硝反応器(以下反応器と省略す
る)、12は発電機20を駆動する内燃機関(以下ディ
ーゼルエンジンと省略する)である。11aは内燃機関
からの排気ガスGを配管21を介して反応器11に導入
する導入部であり、11bは反応器11より排気ガスG
を排出する排出部である。配管21の途中には、排気ガ
スGに還元剤を添加する手段として気化器13が配置さ
れている。
【0018】反応器11の内部には、ハニカム状に形成
された脱硝触媒14が積層配置されている。脱硝触媒1
4としては、主原料にゼオライト(ZSM−5)を用
い、ハニカム状に成形した後、焼成して触媒担体を作製
し、この触媒担体にイオン交換によってコバルトを担持
させたものを用いた。24は反応器11内の導入部11
aと対向する位置に配置された遮蔽板である。17は還
元剤の添加量の調整等脱硝装置を制御するための脱硝制
御装置(以下制御装置と省略する)であり、19は各種
設定、操作を行うプログラムコントラローラ(以下コン
トローラと省略する)である。
【0019】21はNOX分析計で、反応器11の排出
部11bに接続された煙道22内に配置したセンサ23
とで、脱硝処理された後の排気ガスG中のNOX濃度を
測定するものである。34は脱硝触媒14の温度を測定
するために反応器11内に設けられた温度センサであ
り、本実施の形態においては熱電対が用いられている。
この温度センサ34は、脱硝触媒14の排気ガスG排出
側で温度測定可能な位置であれば、脱硝反応器11内に
限らず、煙道22内の排出部11b近傍に配置してもよ
い。
【0020】なお、15は水道管又は冷却水を貯留した
タンク等に接続された水配管であり、16は還元剤を貯
留しておくためのタンクである。還元剤としてはアンモ
ニアガス、アンモニア水、尿素等を使用することができ
るが、本実施の形態においては尿素水を用いている。尿
素水を還元剤として使用する場合には、尿素水を加熱蒸
発させることによって下記(2)式に示すように分解
し、発生したアンモニアを排気ガスに添加する方法が採
られる。 (NH22CO+H2O→NH3+CO2 ……(2) しかしながら、尿素は分解条件によってはアンモニアに
分解せずに他の高融点物質(シアヌル酸、メラミン、イ
ソシアン酸等)に変化してしまい、分解効率が低下する
と共に有害な物質を生じてしまうことがある。
【0021】そこで、尿素の分解特性を調べてみたとこ
ろ、図2、図3に示す結果が得られた。図2は視差熱天
秤を使用して尿素を毎分50℃で急激に昇温した場合の
分解特性を示すグラフであり、線Aは尿素の熱重量変化
(TG、%)を示し、線Bは反応熱(DTA、熱電対の
測定値μvからの換算による)の変化を示している。尿
素の融点は135℃であり、線Bの136℃からの変化
は尿素の蒸発を表している。同じく線Bの263℃の変
化はメラミンの融点を表している。更に線Aの344℃
からの変化はシアヌル酸の分解を表している。温度範囲
Cは高融点物質の生成領域を示しており、162℃を超
えた温度で高融点物質の生成が確認された。なお、温度
範囲Dは高融点物質の分解領域を示している。そして線
Aから、尿素の約71.5%が熱により直接気化され、
約28.5%が高融点物質であるメラミン、シアヌル酸
に変化することが解る。
【0022】即ち、尿素の分解は90℃から始まること
から、尿素の熱分解は90℃から図2の結果から確認さ
れた高融点物質の生成されない162℃の温度範囲で行
うことが好ましい。
【0023】また、ゼオライト粉末と尿素を混合した場
合の温度と熱重量変化(TG)について調べてみたとこ
ろ、その結果は図3のグラフに示す通りであった。ゼオ
ライトはアルミニウムとシリコンの酸化物を主体に構成
された物質で、5〜10Å(オングストローム)の細孔
が形成されているものである。図3中の線Eは尿素水の
みを毎分50℃で急激に昇温した場合の分解特性を示す
グラフであり、線Fは尿素水にゼオライト粉末を加えて
毎分2℃でゆっくりと昇温した場合の分解特性を示すグ
ラフであり、線Gは尿素水にゼオライト粉末を加えて毎
分50℃で急激に昇温した場合の分解特性を示すグラフ
である。
【0024】図3の結果から、ゼオライト粉末を共存さ
せることによって、尿素水を毎分50℃で急激に昇温し
ても高融点物質の生成割合が16%に低下し、ゼオライ
トが尿素の熱分解を促進する作用があることが確認され
た。これは尿素が極性の強い物質であるために、ゼオラ
イトの表面に吸着し、表面でアンモニアと炭酸ガスに分
解されるためであると考えられる。なお、尿素水のみを
毎分50℃で急激に昇温した場合の高融点物質の生成割
合は28.5%であった。
【0025】また、ゼオライト粉末に代えて、ステンレ
ス、銅、鉄、アルミニウム等の各種金属材料で、線状
(リボン状、線状、切屑状等)、メッシュ状、ベアリン
グボールのような小球状等の各種形状のものを用いて同
様の実験を試みたところ、ゼオライト粉末と同様に尿素
の熱分解を促進する作用があることが確認でき、尿素を
熱分解する際には、これらの物質(以下、熱分解促進剤
とする)を共存させることが好ましいことが確認でき
た。
【0026】更に、蒸留塔等の塔用充填物として岩尾磁
器工業から市販されている、図4に示すステンレス製充
填物(商品名:Pa11 Ring)を使用したところ、同様に
良好な結果が得られることが確認でき、これも熱分解促
進剤としての使用が可能である。そして、昇温速度を2
℃とした場合には、高融点物質の生成割合が6%とさら
に低下していることがわかる。これは、尿素の分解が終
了するまでの反応時間が確保でき、高融点物質の生成す
る温度になるまでに尿素が分解されたためと考えられ
る。
【0027】以上の結果から、尿素水を還元剤として使
用する場合には、90℃から162℃の温度範囲で、前
述何れかの熱分解促進剤を共存させた環境で尿素水の熱
分解を行い、発生したアンモニアを排気ガスに添加する
ことが、好ましいことが解った。そこで、これらの環境
を満足して還元剤を添加する還元剤添加手段として、本
実施の形態においては、図5に概略構成図を示す気化器
を採用した。図5において、25は気化器容器となるポ
ットで、このポット25の側壁には開孔部26が形成さ
れている。ポット25内には熱分解促進剤として金属線
材、例えば、幅2mm、厚さ0.05mmのステンレス製の
リボン(以下、SUSリボンと称する)27が充填され
ている。30はポット25の蓋であり、ポット25に形
成した開孔部26を下流側に向けた状態で、この蓋30
を配管21の開口部21aに形成されたフランジ部32
に固定することによって、気化器は配管21中に配置さ
れている。
【0028】28は尿素水をポット25内に注入するた
めの液送配管であり、29はポット25内に冷却水を供
給する水配管である。液送配管28と水配管29とは、
図1に示すように各々独立した配管を用いる他、図5に
示すように液送配管28の外周を水配管29が覆う2重
配管構造に構成することで、熱によって配管中で尿素が
固化し、配管が詰まってしまうことを防止することもで
きる。31はポット25内の温度を測定する温度測定手
段として、蓋30を貫通してポット25内に挿通配置さ
れた熱電対である。
【0029】なお、35は尿素タンク16から気化器1
3内へ尿素水を導入するための尿素水ポンプであり、S
V1,SV2,SV3は各々コントローラ19の信号に
よって開閉操作される電磁弁である。
【0030】このような構成で、液送配管28より尿素
水をポット25内に供給すると、尿素水はポット25内
で排気ガスGから供給される熱で熱分解され、気化した
アンモニアガスが開孔部26から配管21中に排出され
ることによって、排気ガスGに還元剤が添加される。こ
の時、熱電対31でポット25内の温度を測定し、測定
した温度に基づいて水配管29から冷却水を供給し、ポ
ット25内の温度が90℃〜162℃の範囲となるよう
に調節する。
【0031】図6は反応器11の要部断面図である。2
4は反応器11内の導入部11aと脱硝触媒14との間
の空間で、導入部11aと対向する位置に配置された円
板状の遮蔽板である。この遮蔽板24を配置することに
よって、配管21のダクト33部分を通って反応器11
内に送り込まれる排気ガスGは、遮蔽板24に衝突し
て、その下流側に後渦流Aを発生して排気ガスGを整流
し、この後渦流Aにより排気ガスGと還元剤とが良好に
混合されると共に、その整流効果でガス密度を平均化し
て脱硝触媒14を通過させることができる。
【0032】また、遮蔽板24を設けることで排気ガス
Gと還元剤との混合が良好に行われるため、排気ガスG
と還元剤とが良好に混合するに十分な長さの配管21を
必要とせず、装置全体としての小型化も可能となる。な
お、図6に示すように排気ガスGが曲部を有するダクト
33を通って導入される場合、曲がり方向外側部分にガ
ス流が集中して曲がり方向内側部分に滞留部Cが生じる
ことにより、排気ガスGが偏流となって反応器11内に
流入することがある。このように排気ガスGが偏流とな
って反応器11内に導入される場合には、図6に示すよ
うに遮蔽板24の中心Oを、流入する排気ガスGの風圧
中心と一致するよう位置調整して配置することで、排気
ガスGと還元剤との良好な混合及び排気ガスGの平均化
等の効果を得ることができる。
【0033】次に、図1に示す脱硝装置を例に、本実施
の形態による還元剤添加量の制御方法について説明す
る。制御装置17に制御因子として取り込むパラメータ
としては、発電機負荷(発電機の負荷率)と、脱硝装置
の出口における排気ガスG中のNOx濃度である。
【0034】図7は制御方法を説明する工程説明図で、
図7において、41は内燃機関の運転により排出される
NOX量を概略推定するNOX量推定工程である。このN
X量推定工程41では、例えば図8の発電機負荷と排
気ガス量の関係特性図、及び図9の発電機負荷とNOX
濃度の関係特性図に例示すように、事前に測定した発電
機負荷/排気ガス量Vkwと発電機負荷/NOX濃度VNO
の各関係を図1に示す制御装置17に取り込んでおき、
パラメータとして取り込む内燃機関の運転状態での発電
機負荷に応じたNOX濃度の中心値と排気ガス量の中心
値との積から推定NOX量を求める。
【0035】なお、図8、図9の関係特性図を見ても解
るように、ここで求めた推定NOX量にはかなりのばら
つきが含まれることになる。目標NOX濃度(範囲)設
定工程42では、NOX量推定工程41で求めた推定N
X量に対するNOXの削減目標を目標NOX濃度(範
囲)として設定する。還元剤初期注入量算出工程43で
は、目標NOX濃度(範囲)設定工程42で設定した目
標NOX濃度(範囲)を達成する、脱硝率(出口側のN
X濃度を入口側の何%に削減するか)を得るために必
要な還元剤の量を、還元剤初期注入量として算出する。
還元剤初期注入工程44では、還元剤初期注入量算出工
程43で算出した量で還元剤の注入を開始する。
【0036】還元剤は気化器を介して排気ガスGに添加
され、還元剤を添加された排気ガスGは、反応器内に流
入して遮蔽板の作用により混合及びガス密度の平均化等
が、なされた後、脱硝触媒と接触して前記(1)式に示
す反応により排気ガスG中のNOXが除去される。
【0037】次に、NOX濃度計測工程45では、反応
器の出口側にてNOXが除去された排気ガスGのNOX
度が計測され、計測されたNOX濃度は、NOX濃度比較
工程46で、目標NOX濃度(範囲)設定工程42にて
設定された目標NOX濃度(範囲)との比較が行われ
る。NOX濃度比較工程46で比較した結果に基づいて
還元剤注入量調整工程47で還元剤の注入量を調整し、
以後調整された量の還元剤が注入される。
【0038】計測したNOX濃度と目標NOX濃度(範
囲)とに差がない場合は、初期注入量が適切であったと
いうことであり、還元剤注入量調整工程47での調整量
は、0(ゼロ)で、初期注入量のままの還元剤の注入が
続けられる。そして、以降は45〜47の工程を組り返
すことで、最初に設定した推定NOX量のばらつきがあ
ったとしても、また、内燃機関の運転状態の変化等によ
り排気ガスG中のNOX量が変化が生じた場合でも、還
元剤を目標NOx濃度(範囲)とするために必要な量に
調整できるので、目標のNOX濃度を得るための適切な
制御を行うことができる。
【0039】なお、NOX分析計によるNOX濃度の計測
には、センサによるサンプリングから分析するまでの時
間(通常1分程度)を要するため、45〜47の各工程
の繰り返し時間は、これより長く設定する必要がある。
【0040】また、目標NOX濃度は範囲で設定しても
良く、例えば、目標NOX濃度の平均値を100ppmとし
たい場合には、上限値を110ppm、下限値を80ppmと
設定しておき、反応器出口側のNOX濃度が110〜8
0ppmの範囲から外れた場合に還元剤の量を調整するよ
うにしても良い。
【0041】更にこの時、尿素が高融点物質に変化する
ことなく、前記(1)式の反応が行われるようにするた
めには、ポット25内を常に適宜な温度範囲(例えば、
尿素の分解の開始される90℃から、高融点物質の生成
されない162℃以下)にコントロールしておく必要が
あるため、ポット25内の温度を熱電対等の測定手段に
より測定し、前述の温度範囲を外れることのないよう適
宜に水配管15からポット25内へ冷却水を注入してポ
ット25内を冷却している。
【0042】次に上記実施の形態の動作フローチャート
を図10に示す。図10において、S1は、脱硝装置の
NOX量を推定するステップで、このステップS1でN
X量を推定する際に、発電機負荷/排気ガス量VKW
発電機負荷/NOX濃度VNOをパラメータとして取り込
むことにより推定する。NOX量の推定の結果から、目
標NOX濃度範囲をステップS2で設定する。ステップ
S2での設定の後、還元剤初期注入量をステップS3で
算出し、この注入量(l/hr)の算出を、次式(3)から求
める。このようにして算出した注入量に従ってステップ
S4で還元剤の初期注入が行われる。 注入量(l/hr)=A×VKW+B ……(3) 但し、Aはエンジンの出力によって定められる定数,B
は暖機運転等の出力以外(発電機負荷に影響しない)の
エンジンの運転に対する定数である。
【0043】ステップS4における還元剤の注入は、図
示しないポンプにて行われる。ここで、還元剤のポンプ
での注入量を(PV)とすると、その注入量は次式によ
り求められる。 PV=補正係数(k)×還元剤注入量 ……(4) 但し、補正係数k=1(初期値)である。
【0044】ステップS4で還元剤が注入されると、脱
硝装置のNOX濃度の測定がステップS5で行われる。
このステップS5によるNOX濃度測定がステップS6
で示す目標NOX濃度範囲内にあるかを判断する。その
NOX濃度VNOが次式(5)、(6)に示す範囲なら処
理がステップS4に戻る。 VNO>上限値(ppm)…補正係数k’=k+2% ……(5) VNO<下限値(ppm)…補正係数k’=k−2% ……(6) また、ステップS6の判断で範囲外ならステップS7の
処理で還元剤注入量をポンプを動作させて調節し、ステ
ップS4の処理に戻る。このときの、ポンプ動作による
還元剤の注入量(PV’)は、PV’=k’×PVから求
める。
【0045】上記のようにして脱硝装置のNOX濃度の
制御を行った結果を図11に示す。この図11から発電
機の負荷を変化させた場合、一時的にNOX濃度が上限
値よりも高くなることがあるけれども、全体的に制御は
良好に行われているが明らかである。
【0046】なお、図11の制御結果を示す特性図にお
いて、還元剤初期注入の前の時間帯で還元剤注入量が飛
躍的に多くなっている。これは、脱硝装置停止時には、
自動(又は手動)により冷却水を液送配管に流して管内
に残留している尿素の排出及び配管内の洗浄を行って、
尿素固化により配管が詰まることを防止することにある
からである。この停止時の洗浄で配管内に残留した水の
排出を行う。
【0047】次に、図1及び図12に示す運転フロー図
に基づいてこの脱硝装置の運転方法について説明する。
なお、運転開始前には、各電磁弁SV1,SV2,SV
3は、全て閉じた状態である。また、本実施の形態にお
いては、良好に脱硝処理が行われる脱硝触媒14の反応
温度が320℃より高い温度とする。
【0048】先ず、制御装置17の電源を投入した後
に、ディーゼルエンジン発電機20の運転を開始する。
ディーゼルエンジン発電機20の運転を開始すると、デ
ィーゼルエンジン12からの排気ガスGにより、反応器
11内の脱硝触媒14の温度は徐々に上昇する。脱硝触
媒14の温度は、制御装置17の電源投入とともに反応
器11内に設けた熱電対34により測定され、熱電対3
4からの温度信号は制御装置17のプログラムコントロ
ーラ19にて常時監視される。また、気化器13内の温
度も熱電対31により測定され、熱電対31からの温度
信号も制御装置17のコントローラ19にて常時監視さ
れる。
【0049】そして、脱硝触媒14の温度が反応温度よ
り若干低い温度(例えば300℃)まで昇温されたこと
が確認できたところで、気化器13内の温度が尿素の加
熱分解が良好に行われる温度範囲(90〜162℃)と
なるように、熱電対31からの信号に基づいて電磁弁S
V3を開き、気化器13内へ冷却水の注入を行う。な
お、気化器13内の温度が90〜162℃であれば尿素
の分解は良好に行われるが、温度範囲が狭い方が制御が
容易であるため、本実施の形態においては、気化器13
内の温度が、運転中は常に91〜94℃の間となるよう
に電磁弁SV3を制御して冷却水の注入量を調整してい
る。
【0050】さらに、脱硝触媒14の温度が上昇し、脱
硝触媒14の反応温度(320℃)に到達すると、尿素
水ポンプ35を作動すると共に電磁弁SV1を開いて気
化器13内に尿素水の注入を開始する。ここでの尿素注
入量は、発電機20の負荷に基づいて予め設定した初期
注入量であり、ポンプ35によって調節される。
【0051】ディーゼルエンジン発電機20の運転中
は、前述の制御方法の通りに、センサ23及びNOX
析計21からの計測信号により、コントローラ19で脱
硝処理後の排気ガスG中に含まれるNOX濃度の監視が
常に行われており、センサ2323及びNOX分析計2
1からの信号に基づいて、脱硝処理後のNOX濃度が目
標NOX濃度(範囲)となるように、ポンプ35を制御
して尿素注入量の調整が行われる。
【0052】次に、ディーゼルエンジン発電機20の停
止時の運転方法について説明する。発電機20の停止と
ともに、発電機20側の遮断器(図示省略)の運転停止
接点信号に基づいて電磁弁SV1を閉じて、尿素水の注
入を停止する。そして、ディーゼルエンジン12が停止
前の暖機運転に入ると、電磁弁SV2を開き、冷却水の
一部を液送配管28側に流し、液送配管28内に残留す
る尿素を排出するとともに、液送配管28の洗浄が行わ
れる。これによって、尿素の固化により配管が詰まるこ
とを防止することができる。暖機運転の終了とともに、
ポンプ35を停止し、電磁弁SV2,SV3を閉じて脱
硝装置の運転を終了する。
【0053】なお、運転中においても、例えば何らかの
異常等により、脱硝触媒14の温度が反応温度(本実施
の形態の場合は320℃)より低下した場合には、尿素
の注入が、脱硝触媒14の温度が冷却水注入開始温度
(本実施の形態では300℃)より低下した場合には、
冷却水の注入が、各々コントローラ19からの信号によ
り停止される。
【0054】また、ディーゼルエンジン12の停止以外
でも、前述のように何らかの異常により脱硝触媒14の
温度が脱硝触媒14の反応温度より低下した場合等、尿
素水の注入が停止された際には、電磁弁SV2を開いて
冷却水の一部を液送配管28側へ流し、液送配管28内
に残留する尿素水を排出して、尿素固化により配管が詰
まることを防止し、その状態で待機して異常解決を待
つ、又はディーゼル発電機20を停止させるなど、適宜
な対応が行われる。
【0055】更に、以上説明した何れの液送配管28の
洗浄の際にも、電磁弁SV3は閉じるように制御しても
よい。
【0056】上記実施の形態において、還元剤として尿
素水を使用し、前記配管21中に配置したポット25内
に配管外方より尿素水を注入して、排気ガスから供給さ
れる熱で尿素をアンモニアに分解した後、ポット25よ
り排出することによって還元剤を排気ガスに添加するよ
うにしても良い。また、この実施の形態では、ポット2
5内の温度を測定し、測定した温度に基づいてポット2
5内に配管外方より水を供給することにより、ポット2
5内の温度が、90℃以上162℃以下となるように調
整するようにしても良く、さらにポット25内に熱分解
促進剤としてステンレス線材、金属メッシュ、ゼオライ
ト粉末、ゼオライトハニカムの何れかを充填しても良
い。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
外気条件によってもNOX濃度の除去が確実にできるよ
うに、還元剤の注入開始時点を制御して還元剤注入量を
最適に制御できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態を示す脱硝装置の概略構成図。
【図2】尿素の分解特性図。
【図3】尿素の分解特性(ゼオライトの有無)図
【図4】ステンレス製充填物の斜視図。
【図5】気化器の概略構成図。
【図6】遮蔽板を備えた反応器の要部断面図。
【図7】この発明の実施の形態を説明する工程説明図。
【図8】発電機負荷と排気ガス量の関係を示す特性図。
【図9】発電機負荷とNOX濃度の関係を示す特性図。
【図10】実施の形態の動作を述べるフローチャート。
【図11】制御結果を示す特性図。
【図12】尿素水注入運転方式を説明するための運転フ
ロー図。
【符号の説明】
11…脱硝反応器 12…内燃機関 13…気化器 14…脱硝触媒 15…水配管 16…タンク 17…脱硝制御装置 19…プログラムコントローラ 20…発電機 21…NOX分析計 22…煙道 23…センサ 24…遮蔽板 31、34…熱電対 41…NOX量推定工程 42…目標NOX濃度(範囲)設定工程 43…還元剤初期注入量算出工程 44…還元剤初期注入工程 45…NOX濃度計測工程 46…NOX濃度比較工程 47…還元剤注入量調整工程
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 利晴 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式会 社明電舎内 (72)発明者 小川 裕治 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式会 社明電舎内 Fターム(参考) 4D048 AA06 AB02 AC04 BA03Y BA11Y BA35Y BA36Y DA01 DA02 DA10 DA13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関から排出され、配管内を流通す
    る排気ガスに、還元剤を添加して脱硝触媒と接触させ、
    排気ガス中のNOXを除去する脱硝装置において、 前記脱硝触媒の温度を測定する手段を有し、この手段に
    よる脱硝触媒の測定温度が脱硝触媒の反応温度に到達し
    た時点で、前記還元剤の注入を開始させるようにしたこ
    とを特徴とする脱硝装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関から排出される排気ガスが流通
    する排気ガス配管内に気化器を設け、配管内を流通する
    排気ガスに、気化器から還元剤を添加して脱硝触媒と接
    触させ、排気ガス中のNOXを除去する脱硝装置におい
    て、 前記脱硝触媒の温度を測定する手段及び前記気化器内に
    温度測定手段を有し、脱硝触媒の反応温度以下の時点で
    気化器に冷却水を注入して気化器内を90〜162℃の
    範囲に調整し、前記手段による脱硝触媒の測定温度が脱
    硝触媒の反応温度に到達した時点で、前記気化器に還元
    剤として尿素水の注入を開始させるようにしたことを特
    徴とする脱硝装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関から排出される排気ガスが流通
    する排気ガス配管内に気化器を設け、尿素水注入配管を
    介してこの気化器内に尿素水を注入し、排気ガスの熱に
    より気化器内にて尿素を熱分解して排気ガスに添加した
    後、脱硝触媒と接触させることにより、排気ガス中のN
    Xを除去する脱硝装置の制御方法において、 前記内燃機関の停止、又は前記脱硝触媒の温度がその脱
    硝触媒の反応温度より低下した時点の何れかで尿素水の
    注入を停止し、尿素水注入の停止に伴って、尿素水注入
    配管へ水を流してその配管の洗浄を行うようにしたこと
    を特徴とする脱硝装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 内燃機関から排出される排気ガスが流通
    する排気ガス配管内に気化器を設け、配管内を流通する
    排気ガスに、気化器から還元剤を添加した後、脱硝触媒
    と接触させることにより、排気ガス中のNOXを除去す
    る脱硝装置の制御方法において、 予めNOX除去後のNOX濃度目標値を設定し、内燃機関
    の運転状態から排出される排気ガス中のNOXを推定
    し、推定した量のNOXを除去して目標値とするために
    必要な還元剤の量を初期添加量として算出するととも
    に、前記脱硝触媒の温度を及び前記気化器内に温度を測
    定した後、脱硝触媒の反応温度以下の時点で気化器に冷
    却水を注入した後、気化器内を90〜162℃の範囲に
    調整し、前記脱硝触媒の測定温度が脱硝触媒の反応温度
    に到達した時点で、前記気化器に還元剤として尿素水の
    注入を開始させ、脱硝触媒と接触させることによりNO
    Xの除去を実施した後、NOXを除去した排気ガス中のN
    X濃度を測定し、測定したNOX濃度とNOX濃度目標
    値との比較を行い、その差に基づいて還元剤添加量を増
    減調整して添加する工程を繰り返すようにしたことを特
    徴とする脱硝装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 内燃機関から排出され、配管内を流通す
    る排気ガスに、還元剤を添加した後、脱硝触媒と接触さ
    せることにより、排気ガス中のNOXを除去する脱硝装
    置の制御方法において、 予めNOX除去後のNOX濃度目標値を設定し、内燃機関
    の運転状態から排出される排気ガス中のNOXを推定
    し、推定した量のNOXを除去して目標値とするために
    必要な還元剤の量を初期添加量として算出するととも
    に、前記脱硝触媒の温度を測定し、この測定温度が脱硝
    触媒の反応温度に到達した時点で、前記還元剤の注入を
    開始して、脱硝触媒と接触させることによりNOXの除
    去を実施した後、NOXを除去した排気ガス中のNOX
    度を測定し、測定したNOX濃度とNOX濃度目標値との
    比較を行い、その差に基づいて還元剤添加量を増減調整
    して添加する工程を繰り返すようにしたことを特徴とす
    る脱硝装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記NOX濃度を測定し、測定したNOX
    濃度とNOX濃度目標値との比較を行い、その差に基づ
    いて還元剤添加量を増減調整して添加する工程は、この
    工程に要する時間をおいて繰り返すことを特徴とする請
    求項4、5記載の脱硝装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN117358024A (zh) * 2023-09-21 2024-01-09 华能苏州热电有限责任公司 一种尿素溶液配液顺控方法及***

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