JP2000227954A - ハイブリッド型icカード及びicモジュール - Google Patents

ハイブリッド型icカード及びicモジュール

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JP2000227954A
JP2000227954A JP2837999A JP2837999A JP2000227954A JP 2000227954 A JP2000227954 A JP 2000227954A JP 2837999 A JP2837999 A JP 2837999A JP 2837999 A JP2837999 A JP 2837999A JP 2000227954 A JP2000227954 A JP 2000227954A
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Keiichiro Tsunoda
圭一郎 角田
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Toppan Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接触方式及び非接触方式の両方式に使用するこ
とができ、カード基材に形成するコイル又はアンテナの
端子部とICモジュールの接続端子部との接続を容易と
し、製造工程も高度の精度を要求されない製造コスト及
び量産性に優れたハイブリッド型ICカードを提供す
る。 【解決手段】少なくとも基板に外部接続端子と基板の裏
面に搭載された外部接続端子と電気的に接続してなるI
Cチップと、基板上にICチップと電気的に接続し形成
した突起部を有するICモジュールと、ICチップと端
子部を介して接続し外部と非接触状態で電源供給及び/
又は通信を行うコイル又はアンテナとをカード基材内部
に有し、コイル又はアンテナの端子部に突起部を刺し込
むことにより、ICチップと端子部とを電気的に接続し
てなるハイブリッド型ICカードである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部からの電源供
給や外部との通信を直接端子間を接続して行う方式と、
コイル又はアンテナを用いては非接触(すなわち、外部
接続端子による外部機器との接続を行わずに外部から電
源供給や外部との通信を行う)状態で接続を行う方式の
両方を備えてなるハイブリッド型ICカードに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、ICカードは、例えば、キャッシ
ュカード、クレジットカード、IDカード、電子通貨、
電話カード或いは公共輸送機関、とくにバスや鉄道の定
期券など、銀行取引、料金支払い、電話による通信、ま
たは各種の身元確認操作など、種々の操作を行うよう構
成され、個人に関する情報や金融情報など重要な情報の
記録や処理が行われており、多方面での使用が始まって
いる。これらの操作は、ICカードのICモジュールと
情報の読み取り書き込みを行う端末装置との間で、外部
接続端子間の直接電気的結合による接触方式と、電磁波
を利用し間接的な電気的結合による非接触方式の2通り
のいずれかによって行われている。方式はICカードの
用途に応じて選択されるが、ICカードの複数用途によ
っては接触法式と非接触方式の両方式を備えた1枚とす
るほうが利便性に優れるとし、両方式を備えたICカー
ドが既にハイブリッド型ICカードやコンビカードの名
称で上市されている。
【0003】現在のICカードは、標準化された寸法か
らなる携帯可能媒体として製造されている。通常のIS
O規格7810は、長さ85mm、幅54mm、厚さ
0.76mmの標準形態を有するカードを規定してお
り、非接触方式のICカードの構成は、それぞれ、熱可
塑性樹脂シートとIC(集積回路チップ)を含むICモ
ジュールとを組み立てて構成されるカード本体を有し、
チップには誘導コイル形のアンテナが接続されている。
しかしながら、非接触方式のICカードの場合では、接
触方式のICカードよりもしばしばより厚いものとな
る。
【0004】一般的には、ラミネート技術によって非接
触方式ICカードを作成する方法が知られている。この
方法では、プレスの2枚の板の間に複数の熱可塑性シー
トを積み重ねて配置し、非接触型のICモジュールをそ
の中間に配置する。このICモジュールは、あらかじめ
このICチップ、制御回路等を取り囲むコイル又はアン
テナと電気的に接続されている。その配置後、熱と圧力
を加えて複数の熱可塑性シートを溶着させ、ICモジュ
ールと熱可塑性シートを一体化させる。
【0005】熱によるラミネート方式は、使用する材料
の膨張係数の違いがあるため、ラミネート時の圧力と温
度の作用によって、カード表面及びICモジュールの間
に残留変形が生じ、衝撃と捩じりに対して異なった耐性
を有する領域が作り出され、ICカードが歪んだように
見えるものとなる。すなわち、これを防止するには、I
Cカードの厚さを厚くする必要があり、このようにしな
い限り、得られるICカードの外観は満足できるもので
はない。これによれば上記の規格の標準的な厚さ0.7
6mmを有するカードの製造が困難な場合があることを
示している。したがって、そのような方法の生産効率は
低く、さらには不良品とみなされたICカードには、I
Cモジュールとコイル又はアンテナが内蔵されてしまっ
ているので、このまま廃棄となると製造コストは高いも
のになるという問題を有していた。
【0006】また、熱可塑性シートの間にカードのサイ
ズに合った矩形のフレームを設置し、このフレームと中
間のシートによって形成された空洞内に、あらかじめコ
イル又はアンテナに接続されているICモジュールを設
置し、上記空洞に熱硬化樹脂を注入し、この後この空洞
を上記熱可塑性シートで被覆するという非接触方式IC
カードの作製方法があるが、このICカードは、厚さが
上記の規格を上回る厚さとなったり、カード縁部が歪む
ようになり、美観を損ねることとなる。
【0007】さらに接触方式と非接触方式の両方式を組
み合わせたハイブリッド型ICカードは、両者の機能を
用途に応じて適宜選択できるように1枚のICカードと
したものであるが、異なる構造を1つのカード基材に配
置し収めるため、カード構造が複雑となり、製造工程も
複雑となる。例えば、図7に示すように、ラミネート方
式または射出成型方式によりカード基材20内にコイル
又はアンテナ(図示しない)を封入してなり、そのコイ
ル又はアンテナ(図示しない)の端部には、ICモジュー
ル23と電気的に接続される端子部22が設けられてい
る。このカード基材20にはICモジュール23を収納
する凹部24がコイル又はアンテナ(図示しない)の端子
部22が露出されるように設けられ、この端子部22は
ICモジュール23が凹部24に収納されるとICモジ
ュール23の接続端子部26と接続されるものである。
ICモジュール23は接触方式の外部接続端子25とカ
ード基材20に内蔵されたコイル又はアンテナ(図示し
ない)と接続される接続端子部26を有し、これらの接
触方式、非接触方式はICチップ21を共有してなり、
いずれかの方式を選択した場合に選択した方式により、
外部から電源供給および情報の入出力を行うものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このカード基材20の
製造方法は、ラミネート方式では熱可塑性樹脂シート間
にコイル又はアンテナ(図示しない)を設置した後、熱可
塑性樹脂シートを加熱加圧により一体化し、小切れに裁
断し1枚毎のカード基材20とするものであり、また射
出成型方式ではカード基材20の形状に成型した金型に
樹脂シートとその樹脂シート上にコイル又はアンテナ
(図示しない)21を設置した後、金型を閉じて形成され
た金型内部空間に溶融樹脂を射出しカード基材20を成
型するものである。カード基材20に凹部24を設ける
方法は通常切削加工用ドリルを用いたザグリ加工により
形成し、端子部22を露出させる必要があり、この端子
部22を露出させなければ接続端子部26と電気的に接
続させることができないため、端子部22の位置を正確
に把握する必要があった。しかしながら、従来のカード
基材の製造方法ではコイル又はアンテナ(図示しない)の
位置は必ずしも一定の位置にはないので、ザグリ加工時
に確実に端子部22をザグリ面表面に露出させ、かつI
Cモジュール23の収納用の凹部24を確実に形成する
には、厚さの薄いカード基材を用いることもあるため、
厳密な精度が要求され、加工精度の高い高価な製造設備
を要するため、カード基材の加工にコストおよび時間が
かかり量産の困難な製品であった。
【0009】さらにこのカード基材20の凹部24に嵌
合するICモジュールの接続端子部26と凹部24に露
出した端子部22を接続導通させるためにはんだ付け2
7を行っているが、はんだ付け27による固着は工程を
複雑化する一因ともなっていた。
【0010】そこで本発明は、上記の事情を考慮してな
されたものであり、接触方式及び非接触方式の両方式に
使用することができ、カード基材に形成するコイル又は
アンテナの端子部とICモジュールの接続端子部との接
続を容易とし、製造工程も高度の精度を要求されない製
造コスト及び量産性に優れたハイブリッド型ICカード
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るICカードは、請求項1に記載の発明
は、少なくとも基板に外部接続端子と基板の裏面に搭載
された外部接続端子と電気的に接続してなるICチップ
とを有するICモジュールと、ICチップと端子部を介
して接続し外部と非接触状態で電源供給及び/又は通信
を行うコイル又はアンテナとをカード基材内部に具備し
てなるハイブリッド型ICカードにおいて、ICチップ
と電気的に接続し基板上に形成した突起部を端子部に刺
し込むことによりICチップと端子部とを電気的に接続
してなることを特徴とするハイブリッド型ICカードで
ある。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のハイブリッド型ICカードにおいて、カード基材内部
に配置してなるコイル又はアンテナの端子部の少なくと
も一部が前記ICモジュールを収納する凹部に露出又は
近傍に存在してなることを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のハイブリッド型ICカードにおいて、凹部は前記板を
収納し、かつ前記外部接続端子の表面と前記カード基材
の表面がほぼ同一となる第1凹部と、前記基板上に搭載
される樹脂封止してなるICチップを収納する第2凹部
からなることを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
のハイブリッド型ICカードにおいて、端子部の少なく
とも一部がICモジュールを収納する第1凹部に露出又
は近傍に存在してなることを特徴とする。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
のハイブリッド型ICカードにおいて、突起部の形状が
針状、波状、鋲状、凹凸状であることを特徴とする。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至4
に記載のハイブリッド型ICカードにおいて、接続端子
は熱収縮性を有することを特徴とする
【0017】請求項7に記載の発明は、少なくとも基板
に外部接続端子と前記基板の裏面に搭載された前記外部
接続端子と電気的に接続してなるICチップと、該IC
チップと電気的に接続されてなる突起部を前記基板上に
形成してなることを特徴とするICモジュールである。
【0018】請求項8に記載の発明は、請求項6に記載
のICモジュールにおいて、突起部の形状が針状、波
状、鋲状、凹凸状であることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は本発明のハイブリッド
型ICカードの正面図であり、図2は本発明のハイブリ
ッド型ICカードに用いるカード基材の正面図であり、
図3は図2のB−B’線における部分拡大断面図であ
り、図4は本発明のハイブリッド型ICカードに用いら
れるコイルの概略図であり、図5(a)及び(b)は本
発明のICモジュールの断面図であり、図6(a)及び
(b)は本発明のハイブリッド型ICカードのA−A’
線における部分拡大断面図である。
【0020】図1のハイブリッド型ICカード1は、図
3に示すように下面側の熱可塑性樹脂シート3と上面側
の熱可塑性樹脂シート4で形成されたカード基材5を有
し、さらに熱可塑性樹脂シート3の上に配置されたアン
テナ6を内蔵している。このアンテナ6は、図3で示す
ように熱可塑性樹脂シート3と熱可塑性樹脂シート4と
の間に配置されている。ハイブリッド型ICカード1は
さらに、アンテナ6上に位置する凹部7にICモジュー
ル2を有している。
【0021】このICモジュール2は、図5を参照して
説明する。ICモジュール2は、ICチップ8を有し、
このICチップ8は、基板9の導電性の配線10によ
り、例えば金属製、具体的には銅からなる金属部分(例
えば銅薄膜、銅箔、銅メッキなど)を構成する外部接続
端子11と直接電気的に接続されている。外部接続端子
11は、一例として8個の区画線により電気的に絶縁さ
れ独立した端子パット12からなる。このICモジュー
ル2は凹部7に配置されてハイブリッド型ICカード1
のカード表面と外部接続端子11とは同じ高さになるよ
うに構成されている。これらは、ICカードのコンタク
ト端子の配置を規定したISO規格7816を満たすよ
うにハイブリッド型ICカード1上に配置されるもので
ある。外部接続端子11の端子パッド12の下側の面
は、基板9が密着しており、この基板9は例えばガラス
/エポキシ、ポリエステル、ポリイミドまたは任意の適
したポリマー等から構成される。上記の端子パッド12
は基板9の裏面、すなわちICチップ8のある面にIC
チップと電気的に接続されたは配線部10と基板9に形
成されたスルーホール(図示しない)を介して電気的に
接続される。
【0022】また、ICモジュール2の基板9の配線部
10には、端子パッド12と同様にICチップ8と電気
的に接続されてなる突起部13が形成されている。これ
らの突起部13はICチップ8と図2及び図4に示すア
ンテナ6の2つの端子部14との接続を行うものであ
る。この突起部13は、導電性材料、例えば金属材料、
銅、銀、金、鉄、ニッケル、アルミニウムなどの金属単
体或いはそれらを含む合金や導電性を有し、かつ硬度を
有する材料であればとくに制限されることはない。この
突起部13は導電性材料の層を突起状に削り取るか、ま
たは突起状に形成した突起物を植え込むなどして形成
し、この突起物は1つ或いは複数個を設けることがで
き、波状、鋲状など基板9から突出して構造を有し、端
子部14に対して食い込み、密着可能であればよい。突
起部13は、長さや大きさは特に限定されないが、IC
カードの厚さによって決定される。
【0023】これに対応して、端子部14は突起部13
が食い込むこと、或いは突き刺さることが可能で、突起
部13と密着可能な導電性材料であることが望ましい。
例えば、導電性ゴム、銀ペースト、または導電性の金属
薄膜としてもよい。
【0024】アンテナ6は、金属、あるいは金属箔をコ
イル状に基板上に形成したもの、コイル状に形成した金
属シートまたは金属ワイヤからなるコイルによって構成
される。これは各種の方法、特に、それぞれ化学エッチ
ングまたは打ち出し(stamping) あるいはワイヤをコイ
ル状に巻き取るといった各種方法により製造することが
できる。またスクリーン印刷法によって熱可塑性樹脂シ
ートに粘着剤を被着し、そして金属蒸着を行うことによ
り形成することも可能である。図4では、アンテナ6が
三重の渦巻状に配置されており、その2つの端部、つま
り端子部14は、一方は渦巻の内側に、もう一方が渦巻
の外側に、アンテナのそれぞれ端部に接続され端子部1
4を大きく形成している。
【0025】アンテナ6は任意の幾何学的形状を取るこ
とができる。渦巻の巻数は単に目安として挙げたもので
ある。さらに、熱可塑性樹脂シート上に形成する場合に
は、その両面にアンテナを設けることができ、もう一方
の面に渦巻が形成できる。この具体例では、両面プリン
ト基板技術(dual-face printed circuit technology)に
よるヴィアホールを用いるか、或いは両面の金属層を綴
じるようにシートを切り込み圧着させることにより、両
面の金属層を導通させることもできる。両面回路を形成
する代わりに、連続して数回スクリーン印刷を行い、多
層の渦巻を形成することも可能である。
【0026】なお、アンテナ6の外周は、ハイブリッド
型ICカード1の外周にほぼ一致するのが好ましい。ア
ンテナ6の範囲と受信容量は、アンテナ6がカバーする
磁束の表面積に依存するので、その場合に最大になる。
そのために、アンテナ6の渦巻形状はハイブリッド型I
Cカード1と類似の矩形になっている。
【0027】熱可塑性樹脂シート3、4は、本実施例で
はICカードのISO規格7810に相当する標準的な
ICカードを熱ラミネート方式で作製した場合に厚さ
0.78mmを満たすような厚さを選定する約180 μm
である。この熱可塑性樹脂シート3、4としては、例え
ばPVC(ポリビニルクロライド)、PC(ポリカーボ
ネート)、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン)、PET(ポリエチレン)、PETG(ポリエ
チレンテレフタレートグリコール)、PVDF(ポリビ
ニリデンフルオライド)または同等の特性を有するその
他任意の熱可塑性樹脂フィルムで形成することができ
る。
【0028】熱可塑性樹脂シート3上に配置されるアン
テナ6は、アンテナを樹脂シート上に金属箔により形成
したもので、これを接着剤を用いて熱可塑性樹脂シート
3上に固定することができる。熱可塑性樹脂シート3、
4はその間にアンテナ6を配置し、ラミネート処理によ
る加熱加圧において起きる熱可塑性樹脂材料の軟化によ
って、相互間の接着が行われ、図2に示すようなカード
基材5が得られる。なお、このカード基材5の製造方式
は上記のような熱ラミネート方式、金型を用いる射出成
型方式、樹脂シートの間にアンテナ6を配置しそれを樹
脂で充填しICカードを作製する樹脂充填方式など公知
の方法を用いることができる。
【0029】このカード基材5を図2及び図3に示すよ
うにICモジュール2を収納する凹部7を形成する。こ
の凹部7は本実施例の図5に示すICモジュール2の樹
脂封止されてなるICチップを収納する第2凹部16
と、ICモジュール2の基板9を収納する第1凹部15
からなり、この第1凹部15の近傍に端子部14が存在
し、ICモジュール2の基板9の周囲に形成された突起
部13を押し込んだ時に突起部13が端子部14に食い
込む或いは突き刺さればよい。したがってこの条件が満
たされれば、端子部14は第1凹部の表面に露出させる
必要はない。
【0030】この凹部7の形成得方法は、公知の切削工
具を用いた、いわゆるザグリ加工によってカード基材5
から削り出すことによって容易に実施することができ
る。端子部14が完全に削り取られなければ、端子部1
4が露出しても問題はない。上記のカード基材5の製造
方法のうち、射出成型方法では、金型に予め凹部7の構
造が形成されるように加工を加え、また射出成型時に金
型内にアンテナ6を装着し射出成型加工を行うことによ
り、上記の後加工であるザグリ加工を省略することが可
能である。
【0031】なお、凹部7の構造は、収納するICモジ
ュール2の形状によっても異なるが、本発明の特徴は、
ICチップ8と電気的に接続されICモジュール2に形
成された突起部13をアンテナ6の端子部14に刺し込
むことにより、容易に両者の接続を行えるようにし、確
実な導通を確保できるようにしたことが達成可能であれ
ば、如何なる形状としてもよい。
【0032】上記の様に、カード基材5に予めアンテナ
6を配置し、ICモジュール2を収納する凹部7をアン
テナ6の端子部14が少なくともICモジュール2の基
板9の裏面、すなわちICチップの搭載する面にICチ
ップと電気的に接続された突起部13と位置的に重なる
ように第1凹部15を、さらにICチップ8を収納する
第2凹部16をザクリ加工により形成する。このザグリ
加工では第1凹部15の底面には端子部14が露出して
いても、またカード基材5の層に被覆されるような状態
であっても突起部13の刺し込みにより容易に端子部1
4に達し接合できる程度の厚さであればよい。その凹部
7にICモジュール2を嵌合し、端子部14に突起部1
3を刺し込み、接合することにより、ハイブリッド型I
Cカードが完成する。
【0033】なお、凹部7にICモジュール2を確実に
固定するには、突起部13以外の領域に熱硬化性接着剤
や感圧接着剤などの公知の接着剤を用いて、凹部7にI
Cモジュール2を固定することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明のハイブリッド型ICカード及び
ICモジュールによれば、ICモジュールと接続するコ
イル又はアンテナの端子部にICモジュールに形成した
突起部を刺し込み接合させることにより、端子部を凹部
をザグリ加工する際に常に露出させるようにしなくても
よく、端子部の露出のためのカード基材のコイル又はア
ンテナ、端子部の位置設定の精度やザグリ加工の加工精
度が高精度でなくてもすみ、また端子部に突起部を食い
込ませる構造であるので、端子部と突起部の接着面積が
大きくなり、導通性が向上するとともにICモジュール
とカード基材の接着力の増加しICモジュールのカード
基材からの物理的剥離強度が向上するものである。
【0035】さらに凹部から端子部が露出しない場合
は、大気に端子部が直接触れることがないため、カード
基材の保管やハイブリッド型ICカードの保管におい
て、端子部の劣化を防止することができ、在庫としてカ
ード基材を保管していても安定してカードの製造を行う
ことができ、ハイブリッド型ICカードは機能が経年劣
化による障害が発生することなく使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハイブリッド型ICカードの正面図で
ある。
【図2】本発明のハイブリッド型ICカードに用いるカ
ード基材の正面図である。
【図3】図2のB−B’線における部分拡大断面図であ
る。
【図4】本発明のハイブリッド型ICカードに用いられ
るコイルの概略図である。
【図5】(a)及び(b)は本発明のICモジュールの
断面図である。
【図6】(a)及び(b)は本発明のハイブリッド型I
CカードのA−A’線における部分拡大断面図である。
【図7】従来のハイブリッド型ICカードの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ハイブリッド型ICカード 2 ICモジュール 3 熱可塑性樹脂シート 4 熱可塑性樹脂シート 5 カード基材 6 コイル又はアンテナ 7 凹部 8 ICチップ 9 基板 10配線 12端子パット 13突起部 14端子部 15第1凹部 16第2凹部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも基板に外部接続端子と前記基
    板の裏面に搭載された前記外部接続端子と電気的に接続
    してなるICチップとを有するICモジュールと、前記
    ICチップと端子部を介して接続し外部と非接触状態で
    電源供給及び/又は通信を行うコイル又はアンテナとを
    カード基材内部に具備してなるハイブリッド型ICカー
    ドにおいて、前記ICチップと電気的に接続し前記基板
    上に形成した突起部を前記端子部に刺し込むことにより
    前記ICチップと前記端子部とを電気的に接続してなる
    ことを特徴とするハイブリッド型ICカード。
  2. 【請求項2】 カード基材内部に配置してなるコイル又
    はアンテナの端子部の少なくとも一部が前記ICモジュ
    ールを収納する凹部に露出又は近傍に存在してなること
    を特徴とする請求項1に記載のハイブリッド型ICカー
    ド。
  3. 【請求項3】 前記凹部は前記板を収納し、かつ前記外
    部接続端子の表面と前記カード基材の表面がほぼ同一と
    なる第1凹部と、前記基板上に搭載される樹脂封止して
    なるICチップを収納する第2凹部からなることを特徴
    とする請求項2に記載のハイブリッド型ICカード。
  4. 【請求項4】 前記端子部の少なくとも一部が前記IC
    モジュールを収納する前記第1凹部に露出又は近傍に存
    在してなることを特徴とする請求項3に記載のハイブリ
    ッド型ICカード。
  5. 【請求項5】 前記突起部の形状が針状、波状、鋲状、
    凹凸状であることを特徴とする請求項1に記載のハイブ
    リッド型ICカード。
  6. 【請求項6】 前記端子部は熱収縮性を有することを特
    徴とする請求項1乃至4に記載のハイブリッド型ICカ
    ード。
  7. 【請求項7】 少なくとも基板に外部接続端子と前記基
    板の裏面に搭載された前記外部接続端子と電気的に接続
    してなるICチップと、該ICチップと電気的に接続さ
    れてなる突起部を前記基板上に形成してなることを特徴
    とするICモジュール。
  8. 【請求項8】 前記突起部の形状が針状、波状、鋲状、
    凹凸状であることを特徴とする請求項7に記載のICモ
    ジュール。
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