JP2000225718A - 印刷装置、印刷方法および記録媒体 - Google Patents

印刷装置、印刷方法および記録媒体

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JP2000225718A JP11028515A JP2851599A JP2000225718A JP 2000225718 A JP2000225718 A JP 2000225718A JP 11028515 A JP11028515 A JP 11028515A JP 2851599 A JP2851599 A JP 2851599A JP 2000225718 A JP2000225718 A JP 2000225718A
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  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各画素ごとに複数のドットを形成する多値プ
リンタにおいて、ドットの形成位置の偏りに起因する濃
淡ムラやザラツキ感を抑制する。 【解決手段】 インクジェットプリンタにおいて、主走
査中に一各画素に対して連続的にインクを吐出可能とす
る。ドット数に応じて各画素ごとに多階調を表現可能と
する。この際、各画素に形成されるドット全体の重心位
置が画素の重心にほぼ一致するようにドットの形成パタ
ーンを設定する。こうすることにより、画素内でのドッ
トの偏りを抑制することができ、濃淡ムラやザラツキ感
を抑制することができる。特に双方向印刷を行う場合に
は、往動時と復動時のドットの形成位置のずれを抑制す
ることができ、高画質な印刷を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷媒体上にドッ
トを形成して画像を印刷する印刷装置に関し、詳しく
は、一画素に複数のドットを形成することによって、各
画素ごとに3値以上の濃度表現が可能な印刷装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータの出力装置として、
種々のプリンタが多色多階調の画像を印刷するのに広く
用いられている。かかるプリンタの一つとして、例え
ば、ヘッドに備えられた複数のノズルから吐出される数
色のインクによりドットを形成して画像を記録するイン
クジェットプリンタがある。インクジェットプリンタ
は、通常、各画素ごとにはドットのオン・オフの2階調
しか表現し得ない。従って、原画像データの有する多階
調をドットの分布により表現するハーフトーン処理を施
した上で画像を印刷する。
【0003】近年では、豊かな階調表現を実現を図る技
術として、各ドットごとにオン・オフの2値以上の階調
表現を可能としたプリンタ、いわゆる多値プリンタが提
案されている。多値プリンタとしては、各画素ごとにN
個(Nは2以上の整数)のドットを重ねて形成すること
により多階調を表現可能としたプリンタがある。かかる
多値プリンタでは、ドットの非形成も含めてN+1段階
の階調を表現することができ、滑らかな階調表現を実現
して高画質な印刷を行うことができる。また、かかるプ
リンタは、形成されるドットの最大個数Nを増やすこと
で表現可能な階調範囲を広げることができるため、イン
ク量やインク濃度を変化させるプリンタに比較して幅広
い範囲での階調表現を実現しやすいという利点がある。
【0004】一方、かかるプリンタにおいては、個数N
を増やせば、その分、印刷速度が低下する。つまり、各
画素に連続してN個のドットを形成するためには、主走
査の速度を低下させる必要がある。また、N個のドット
を複数の主走査に分けて形成するためには、主走査の回
数を増やす必要がある。いずれにしても印刷速度が低下
する。従来、N個のドットを重ねて形成する多値プリン
タでは、滑らかな階調表現を実現することによる高画質
化と、印刷速度との両面を考慮して、各画素あたりに形
成されるドットの最大個数Nが決められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の多値プ
リンタでは、各画素当たりに形成されるドットの位置に
ついては何ら検討されていなかった。従って、ドットの
形成位置を改善することにより画質を向上する余地が残
されていた。かかる課題は、インクジェット式のみなら
ず、各画素当たりに複数のドットを形成する多値プリン
タに共通の課題であった。本発明は、上述の課題を解決
するためになされたものであり、各画素に複数のドット
を形成可能な印刷装置における画質を向上することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題を解決するため、本発明は、次の構成を採用し
た。本発明の印刷装置は、駆動信号に応じてドットを形
成可能なヘッドを印刷媒体の一方向に相対的に往復動し
ながら、各画素ごとにドットを形成することで該印刷媒
体上に画像を印刷する印刷装置であって、前記往復動の
過程において、前記ヘッドに前記駆動信号を出力して、
各画素ごとに一の運動中につきN個(Nは2以上の整
数)まで、形成されるドット全体の重心と前記画素の重
心との距離を考慮して設定された所定の形成パターンで
ドットを形成する駆動手段を備えることを要旨とする。
【0007】かかる印刷装置によれば、各画素ごとに形
成されるドットの数を0〜N個まで変更することによ
り、各画素ごとにN+1段階の階調表現を行うことがで
きる。この際、上記印刷装置は、形成されるドット全体
の重心と画素の重心との距離を考慮して設定された形成
パターンでそれぞれのドットを形成することにより画質
を向上することができる。
【0008】本発明の作用の説明に先だち、まず、ドッ
トの形成位置が画質に与える影響について説明する。1
回の主走査中にヘッドが移動しながら各画素に連続的に
ドットを形成するプリンタでは、各ドットの重心位置が
主走査方向にずれる。このため、各画素に形成されるド
ットの数を順次増やした場合、その個数に応じてドット
全体の重心が主走査方向に移動する。各画素当たりに形
成されるドットの最大個数Nを増した場合には、ドット
の重心の移動量は非常に大きくなる。かかる移動が生じ
ると、ドットの形成位置がずれた場合と同様、隣接する
画素間で濃淡ムラが生じたり画像のザラツキ感が増した
りして、画質が低下する。
【0009】1回の主走査中にヘッドが移動しながら各
画素に連続的にドットを形成するプリンタは提案されて
から日が浅く、従来、画質に対するこのような影響につ
いては報告がなかった。本発明の発明者は、ドットの形
成位置と画質との関係に着眼し、ドットの形成位置を改
善することにより画質を容易に向上することができるこ
とに想到した。
【0010】本発明では、ドットの重心位置と画素の重
心との距離を考慮してドットの形成パターンを設定す
る。例えば、画素内に形成されるドットの個数が変化し
ても、ドットの重心位置と画素の重心との距離の変動
が、画質に影響を与えない程度の範囲に入るように形成
パターンを設定することができる。従って、ドットの重
心位置のずれに起因する濃淡ムラやザラツキを抑制して
高画質な印刷を実現することができる。しかも、従来の
ハードウェア構成を変更することなく、ドットの形成パ
ターンの設定を変更するのみで容易に画質を向上するこ
とができる利点もある。
【0011】なお、ここでの重心とは、ドットまたは画
素が占める面積上の重心を意味する。従って、面積が大
小異なるドットを形成可能なヘッドを備える印刷装置に
おいては、各ドットの中心が各画素内で主走査方向に対
称に位置しない場合もある。また、「一の運動中につき
N個」とは、2回以上の主走査に分けることなく各画素
当たりにN個のドットを形成可能であることを意味して
いる。ヘッドの往動時または復動時のいずれかにおいて
のみドットを形成するものとしてもよいし、双方向の運
動時にそれぞれ各画素にN個のドットを形成可能として
もよい。
【0012】ドットの重心と画素の重心との距離を考慮
した設定は、種々の設定が可能であり、例えば、前記所
定の形成パターンは、形成されるドット全体の重心と前
記画素の重心との距離が極小になるパターンであるもの
とすることもできる。
【0013】こうすれば、形成されるドット全体の重心
と画素の重心との距離が極小になるパターンでそれぞれ
のドットを形成することができる。つまり、ドットの個
数に関わらずドット全体の重心が画素のほぼ中央近傍に
位置するようにドットを形成することができる。この結
果、ドットの重心のずれを最も小さくすることができる
ため、画質を向上することができる。
【0014】もちろん、形成パターンは、必ずしも上記
距離が極小になるパターンに限定されるものではない。
画質を低下させない範囲で、距離が極小となるパターン
以外の形成パターンを選択するものとしてもよい。例え
ば、2つのドットを形成するとき、ドットの重心と画素
の重心との距離を極小にするパターンでは、両者の間隔
が開く場合がある。ところが、2つのドットを形成する
場合には、近接して両者を形成することによってドット
の形状がいびつになることを回避できるため画質の面で
は好ましい。かかる場合には、ドットの重心と画素の重
心との距離による画質への影響と、ドットの形状による
画質への影響を考慮した上で、後者の態様でドットを形
成するものとしてもよい。
【0015】形成パターンは、種々の態様で設定するこ
とが可能である。例えば、前記駆動信号を出力するタイ
ミングを各画素に形成するドットの個数ごとに独立に設
定してもよいし、ドットの個数に対応した各形成パター
ンに関連を持たせた設定としてもよい。
【0016】後者の設定に対応した印刷装置としては、
例えば、前記駆動手段は、各画素ごとに予め設定された
M回(MはN以上の整数)のタイミングの中から形成す
べきドットの個数に応じた回数のタイミングを選択して
設定された形成パターンに従ってドットを形成する手段
であるものとすることができる。
【0017】こうすれば、駆動手段に対する駆動信号の
出力タイミングを一定の間隔に統一することができるた
め、印刷装置を比較的簡易な構成とすることができる。
つまり、こうすれば、前記駆動手段を、一定周期で駆動
信号を出力する回路と、上記形成パターンに応じて該駆
動信号の一部がヘッドに出力されないようにマスクする
回路を備える構成とすることができる。
【0018】なお、上述の印刷装置では、各画素ごとに
設定されたタイミングの回数Mは必ずしも各画素に形成
されるドットの最大個数Nに一致させる必要はない。N
よりも多く設定されたタイミングから選択してN個まで
のドットを形成するものとすれば、形成パターンを柔軟
に設定することができ、より高画質な印刷を実現可能と
なる。
【0019】このように所定回数のタイミングを選択し
て形成パターンを設定する印刷装置において、前記駆動
信号が単一の大きさのドットを形成する駆動信号であ
り、前記Mが3以上の奇数である場合には、前記所定の
形成パターンは、各画素内で、前記往復動の方向に対称
となる位置関係でそれぞれのドットを形成するパターン
であるものとすることができる。
【0020】かかる印刷装置では、単一の大きさのドッ
トが形成されるため、上述のパターンでドットを形成す
ることにより、ドット全体の重心位置を画素の重心位置
と一致させることができる。
【0021】前記M、Nがともに偶数である場合には、
偶数個のドットを形成する際の形成パターンは、前記往
復動の方向に対称となる位置関係でそれぞれのドットを
形成するパターンとすることができる。また、奇数個の
ドットを形成する際、ドットの重心と画素の重心とを完
全に一致させることはできないが、前記対称の軸に隣接
する位置に形成されるドットを含んだパターンで形成パ
ターンを設定することができる。
【0022】また、本発明の印刷装置において、前記駆
動手段は、前記相対的な往復動の双方向においてドット
を形成する手段であるものとすることが好ましい。
【0023】一画素に複数のドットを形成する印刷装置
においては、特に双方向でドットを形成する際に、ドッ
トの重心位置のずれによる画質の低下が顕著となる。例
えば、図9に示すように各画素に駆動信号W1,W2,
W3を用いてドットを形成可能な場合において、駆動信
号W1をオンにすることでドットを1つ形成し、駆動信
号W1,W2をオンにすることでドットを2つ形成する
ように形成パターンを設定した場合を考える。それぞれ
のドットの重心位置を図中に「■」で示した。これらは
画素の重心とはずれている。図9(a)は往動時の様子
を示し、図9(b)は復動時の様子を示している。かか
る設定によって双方向でドットを形成した際の様子を図
10に示す。図中のラスタR1,R3は往動時に形成さ
れたラスタであり、図中のラスタR2は復動時に形成さ
れたラスタである。ドットの重心位置が画素の重心とず
れている場合には、双方向で印刷することにより、副走
査方向に見た場合のドットの位置にずれが生じ、画質が
低下する。
【0024】本発明の印刷装置によれば、ドット全体の
重心位置と画素の重心位置との距離が極小になるように
ドットが形成されるため、双方向でドットを形成した場
合に、かかるずれを極小に抑えることができる。従っ
て、本発明は、双方向で画像を印刷する印刷装置におい
て特にその有用性が高い。
【0025】本発明の印刷装置において、前記駆動信号
は必ずしも単一の大きさのドットを形成可能な信号に限
定されるものではなく、大きさの異なる2種類以上のド
ットを形成する駆動信号を用いるものとしてもよい。か
かる印刷装置、即ち、前記駆動手段が、各画素ごとに予
め設定されたM回(MはN以上の整数)のタイミングの
中から形成すべきドットの個数に応じた回数のタイミン
グを選択して設定された形成パターンに従って、ドット
を形成する手段であり、前記駆動信号は大きさの異なる
2種類以上のドットを形成する駆動信号である印刷装置
においては、前記所定の形成パターンは、大きさが最小
のドットを画素の重心に近接して形成するパターンであ
るものとすることが望ましい。
【0026】このように大きさの異なるドットを形成可
能な駆動信号を備える印刷装置においては、形成された
ドットの面積が小さいものほど、主走査方向の重心位置
のずれが顕著に視認されるため、画質に影響を与えやす
い。上記印刷装置によれば、大きさが最小のドットを画
素の重心に近接して形成することができるため、かかる
重心位置のずれを抑制し、画質を向上することができ
る。特に、最小のドットが用いられる低階調領域の画質
を向上することができる。この場合、最小のドットは、
画素の重心に一致するように形成されることが好ましい
が、両者の重心間の距離が画質への影響が小さい範囲に
納まっていればよい。ドットの重心位置のずれは特に双
方向記録を行う場合の画質に顕著に影響するから、上記
印刷装置においては、双方向印刷を行う駆動手段を備え
ることが更に望ましい。
【0027】大きさの異なるドットを形成可能な駆動信
号を有する印刷装置において、さらに、前記駆動手段
は、前記相対的な往復動の双方向においてドットを形成
する手段であり、前記駆動信号は、各大きさのドットを
画素の重心に対して左右対称に形成可能な駆動信号であ
り、前記所定の形成パターンは、往復いずれの運動中に
形成されたかに関わらず、各大きさのドットの重心と画
素の重心との位置関係が一致する態様でドットを形成す
るパターンであるものとすることも好ましい。
【0028】かかる印刷装置では、各大きさのドットを
画素の重心に対して左右対称に形成可能な駆動信号を備
える。画素の重心に一致して形成されるドットに対して
は一つの駆動信号を備え、画素の重心から離れて形成さ
れるドットに対しては同一の駆動信号をタイミングをず
らして2つ備える。
【0029】かかる駆動信号の例を図16に示す。図1
6に示すように各画素に駆動信号W1,W2,W3を用
いてドットを形成可能な場合において、インク量が大小
異なる2種類のドットを形成可能な駆動信号を用意す
る。駆動信号W2は小ドットを形成するための信号であ
り、駆動信号W1,W3は共に大ドットを形成するため
の信号である。小ドットは駆動信号W2により画素の重
心位置に形成される。大ドットは駆動信号W1,W3に
より画素の重心に対称な位置に2つのドットが形成され
得る。かかる場合において、大ドットと小ドットとを1
つずつ組み合わせて所定の濃度を表現する場合を考え
る。図16(a)に示す通り、駆動信号W2およびW3
をオンにすることにより、大ドットおよび小ドットを一
つずつ形成することができる。この場合、ドット全体の
重心は画素の重心からずれた位置となる。
【0030】かかる態様で双方向記録を行う場合を考え
る。双方向記録時には往動時と復動時とで駆動信号の順
序が逆転する。図9(b)に復動時の駆動信号を示す。
図示する通り、画素に対して右側から駆動信号W1,W
2,W3の順で出力される。上記印刷装置では、駆動信
号W1とW3とが同じ信号であるから、復動時は駆動信
号W1,W2をオンにすることにより、往動時と同じ重
心位置でドットを形成することが可能となる。
【0031】このように各インク量のドットを画素に対
して対称に形成可能な駆動波形を備えることにより、ド
ット全体の重心位置が画素の重心から離れたパターンを
選択しても、往動時に形成されるドットと復動時に形成
されるドットとの重心位置を一致させることが可能とな
る。この結果、双方向記録を行っても往動時に形成され
たドットと復動時に形成されたドットとの重心位置を一
致させることができ、画質を向上することができる。上
記説明では、2種類のインク量でドットを形成する場合
を例にとって説明したが、ドットの種類が増えた場合も
同様である。
【0032】本発明は種々の方法によりドットを形成す
る印刷装置に適用可能であり、例えば、前記ヘッドは、
インクを吐出してドットを形成するヘッドであるものと
することができる。
【0033】本発明は、以下に示す印刷方法として構成
することもできる。即ち、本発明の印刷方法は、駆動信
号に応じてドットを形成可能なヘッドを印刷媒体の一方
向に相対的に往復動しながら、各画素ごとにドットを形
成することで該印刷媒体上に画像を印刷する印刷方法で
あって、前記往復動の過程において、前記ヘッドに前記
駆動信号を出力して、各画素ごとに一の運動中につきN
個(Nは2以上の整数)まで、形成されるドット全体の
重心と前記画素の重心との距離を考慮して設定された所
定の形成パターンでドットを形成する工程を備える印刷
方法である。かかる印刷方法によれば、先に印刷装置で
説明したのと同様の作用により、高画質な印刷を実現す
ることができる。
【0034】また、本発明は、以下に示す記録媒体とし
て構成することもできる。即ち、本発明の記録媒体は、
駆動信号に応じてドットを形成可能なヘッドを印刷媒体
の一方向に相対的に往復動しながら、各画素ごとにN個
(Nは2以上の整数)まで所定の形成パターンでドット
を形成可能な印刷装置を駆動するためのプログラムをコ
ンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体であって、
ドットを形成するタイミングを示すタイミングデータで
あって、形成されるドット全体の重心と前記画素の重心
との距離を考慮して設定された前記所定の形成パターン
を実現するデータを記録した記録媒体である。
【0035】かかる記録媒体に記録されたプログラムが
コンピュータによって実現されることにより、本発明の
印刷装置および印刷方法を実現することができる。な
お、印刷装置を駆動するためのプログラムの本体を別の
記録媒体に記憶し、上記所定の形成パターンのみを記憶
した記録媒体としての構成も可能である。
【0036】この場合の記憶媒体としては、フレキシブ
ルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカー
ド、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードな
どの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶
装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装
置等、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用で
きる。また、通信経路を介してこれらのプログラムおよ
び形成パターンをコンピュータに供給するプログラム供
給装置としての態様も含む。
【0037】
【発明の実施の形態】(1)装置の構成:以下、本発明
の実施の形態について、実施例に基づき説明する。図1
は、本発明の実施例としてのプリンタPRTを用いた印
刷システムの構成を示す説明図である。プリンタPRT
は、コンピュータPCに接続され、コンピュータPCか
ら画像データを受け取って印刷を実行する。コンピュー
タPCは、外部のネットワークTNに接続されており、
特定のサーバーSVに接続することにより、プリンタP
RTを駆動するプログラムをダウンロードすることも可
能である。また、必要なプログラムをフレキシブルディ
スクドライブFDDやCD−ROMドライブCDDを用
いてフレキシブルディスクやCD−ROMなどの記録媒
体からロードすることも可能である。さらに、こうして
ロードされたプログラムの一部をプリンタPRTに転送
することも可能である。
【0038】図1にプリンタPRTの機能ブロックの構
成を併せて示した。プリンタPRTには、入力部91、
バッファ92、主走査部93、副走査部94、ヘッド駆
動部95、形成パターンテーブル96が備えられてい
る。入力部91は、コンピュータPCから画像データを
受け取り、一旦バッファ92に蓄える。コンピュータP
Cから与えられる画像データは、2次元的に配列された
各画素ごとにドットを形成することによって表現される
べき濃度を与えるデータである。主走査部93は、画像
データに基づいてプリンタPRTのヘッドを印刷用紙に
対して相対的に往復動する主走査を行う。副走査部94
は、主走査が終了する度に印刷用紙を主走査方向に直交
する方向に搬送する副走査を行う。ヘッド駆動部95
は、主走査中にバッファ92に記憶された画像データに
基づいてプリンタのヘッドを駆動し、印刷用紙上にドッ
トを形成する。後述する通り、本実施例のプリンタPR
Tは、各画素ごとに3つまでドットを形成することによ
り、4段階の濃度を表現可能である。画像データとして
与えられた濃度とドットの形成パターンとの対応関係
は、形成パターンテーブル96に記憶されている。ヘッ
ド駆動部95は、この形成パターンテーブル96を参照
しつつ、各画素に所定のパターンでドットを形成する。
【0039】次に、図2によりプリンタPRTの概略構
成を説明する。図示するように、このプリンタPRT
は、紙送りモータ23によって用紙Pを搬送する機構
と、キャリッジモータ24によってキャリッジ31をプ
ラテン26の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ
31に搭載された印字ヘッド28を駆動してインクを吐
出する機構と、これらの紙送りモータ23,キャリッジ
モータ24,印字ヘッド28および操作パネル32との
信号のやり取りを司る制御回路40とから構成されてい
る。
【0040】キャリッジ31をプラテン26の軸方向に
往復動させる機構は、プラテン26の軸と並行に架設さ
れキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、
キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を
張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検
出する位置検出センサ39等から構成されている。
【0041】このキャリッジ31には、黒インク(K)
用のカートリッジ71とシアン(C)、ライトシアン
(LC)、マゼンタ(M)、ライトマゼンタ(LM)、
イエロ(Y)の5色のインクを収納したカラーインク用
カートリッジ72が搭載可能である。キャリッジ31の
下部の印字ヘッド28には計6個のインク吐出用ヘッド
61〜66が形成されている。キャリッジ31にカート
リッジ71、72を装着すると、各インクカートリッジ
からヘッド61〜66にインクが供給される。
【0042】図3は、ヘッド61〜66におけるノズル
Nzの配列を示す説明図である。これらのノズルは、各
色ごとにインクを吐出する6組のノズルアレイから成っ
ており、各ノズルアレイには48個のノズルNzが一定
のノズルピッチkで千鳥状に配列されている。各ノズル
アレイの副走査方向の位置は互いに一致している。
【0043】インクを吐出する機構について説明する。
図4はインク吐出用ヘッド28の内部の概略構成を示す
説明図である。図示の都合上K、C、LCの3色につい
て示した。ヘッド61〜66には、各ノズルごとにピエ
ゾ素子PEが配置されている。図4に示すように、ピエ
ゾ素子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路
68に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PE
は、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、
極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子であ
る。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた
電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、ピエ
ゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、図中の矢印で
示すようにインク通路68の一側壁を変形させる。この
結果、インク通路68の体積はピエゾ素子PEの伸張に
応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、粒子I
pとなって、ノズルNzの先端から高速に吐出される。
このインク粒子Ipがプラテン26に装着された用紙P
に染み込むことにより印刷が行われる。
【0044】本実施例のプリンタPRTは、各画素あた
りに形成されるドットの数を0〜3個までで変えること
によって、各画素ごとに4段階の濃度を表現することが
できる。図5に本実施例におけるドットの形成パターン
を示す。プリンタPRTは、各画素あたりにW1、W
2、W3の3つの駆動波形を用いてドットを形成する。
図5に示す通り、各駆動波形は、基準電圧から一旦電圧
を低くし、その後高い電圧を印加して基準電圧に戻る波
形をなしている。駆動波形W1,W2,W3は同一の波
形である。本実施例のプリンタPRTは、キャリッジ3
1の移動とともに、各画素あたりに3つの駆動波形が入
る周期で出力する。
【0045】プリンタPRTの制御回路40は、各画素
ごとに形成すべきドットの種類に応じて駆動波形W1,
W2,W3を選択的にオン・オフする。例えば、画像デ
ータがドットのオフを意味する値0である場合は、駆動
波形W1,W2,W3の全てをオフにする。このときは
図5に示す通り、ドットは形成されない。
【0046】画像データが最も面積の小さいドット(以
下、小ドットという)の形成を意味する値1である場合
は、駆動波形W2のみをオンにする。このときは図5に
示す通り、ノズルから1回で吐出されるインクによって
面積の小さいドットが形成される。図中のハッチングを
施した円が形成されるドットを意味している。駆動波形
W1,W2,W3のいずれを選択しても小ドットに相当
するドットを形成することが可能であるが、本実施例で
は、駆動波形W2を選択することにより、画素の中央に
ドットを形成可能としている。図中の「■」は形成され
たドットの重心を示している。駆動波形W2によってド
ットを形成することにより、画素の重心とドットの重心
とを一致させることができる。
【0047】画像データが中間の面積のドット(以下、
中ドットという)の形成を意味する値2である場合は、
駆動波形W1およびW3をオンにする。このときは図5
に示す通り、ノズルから2回で吐出されるインクによっ
て中間の面積のドットが形成される。図中の「●」は各
ドットの重心を示しており、「■」が全体の重心を示し
ている。駆動波形W1,W2,W3のいずれの2つを選
択しても中ドットに相当するドットを形成することが可
能であるが、本実施例では、駆動波形W1とW3とを選
択することにより、図示する通り、ドット全体の重心と
画素の重心とを一致させてドットを形成することができ
る。
【0048】画像データが最大の面積のドット(以下、
大ドットという)の形成を意味する値3である場合は、
全ての駆動波形をオンにする。このときは図5に示す通
り、ノズルから3回で吐出されるインクによって大ドッ
トが形成される。なお、プリンタPRTでは、大ドット
が画素を十分覆うことができる程度の大きさとなるよう
に画素のサイズ、即ち解像度が設定されている。大ドッ
トにおいても、図示する通り、ドット全体の重心は画素
の重心と一致している。
【0049】次にプリンタPRTの制御回路40の内部
構成を説明する。図6は制御回路40の内部構成を示す
説明図である。図示する通り、この制御回路40の内部
には、CPU81,PROM42,RAM43の他、コ
ンピュータPCとのデータのやりとりを行うPCインタ
フェース44と、紙送りモータ23、キャリッジモータ
24および操作パネル32などとの信号をやりとりする
周辺入出力部(PIO)45と、計時を行うタイマ46
と、ヘッド61〜66にドットのオン・オフの信号を出
力する駆動用バッファ47などが設けられており、これ
らの素子および回路はバス48で相互に接続されてい
る。また、制御回路40には、図5に示した駆動波形を
出力する発信器51、および発信器51からの出力をヘ
ッド61〜66に所定のタイミングで分配する分配器5
5も設けられている。
【0050】制御回路40は、コンピュータPCで処理
された画像データを受け取り、これを一時的にRAM4
3に蓄え、所定のタイミングで駆動用バッファ47に出
力する。駆動用バッファ47は、画像データに従って各
画素ごとに駆動波形W1,W2,W3のオン・オフを決
定し、分配器55に出力する。この結果に応じて、駆動
波形W1,W2,W3が各ノズルに出力され、図5に示
した種々のドットが形成される。画像データの値TNと
駆動波形W1,W2,W3のオン・オフとの対応関係
は、形成パターンテーブルとしてROM42に記憶され
ている。
【0051】以上説明したハードウェア構成を有するプ
リンタPRTは、紙送りモータ23により用紙Pを搬送
しつつ(以下、副走査という)、キャリッジ31をキャ
リッジモータ24により往復動させ(以下、主走査とい
う)、同時に印字ヘッド28の各色ヘッド61〜66の
ピエゾ素子PEを駆動して、各色インクの吐出を行い、
ドットを形成して用紙P上に多色の画像を形成する。
【0052】なお、本実施例では、上述の通りピエゾ素
子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリン
タPRTを用いているが、他の方法によりインクを吐出
するプリンタを用いるものとしてもよい。例えば、イン
ク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生
する泡(バブル)によりインクを吐出するタイプのプリ
ンタに適用するものとしてもよい。その他、いわゆる熱
転写型、昇華型やドットインパクト型など種々のプリン
タを適用することも可能である。
【0053】(2)ドット形成制御:次に本実施例にお
けるドット形成処理について説明する。ドット形成ルー
チンのフローチャートを図7に示す。これは、プリンタ
PRTのCPU41が実行する処理である。本実施例で
は、プリンタPRTは主走査において、ヘッドの往動
時、復動時の双方でドットを形成する。以下、この記録
方法を双方向記録という。
【0054】この処理が開始されると、CPU41は、
画像データを入力する(ステップS10)。この画像デ
ータは、コンピュータPCで処理されたデータであり、
画像を構成する各画素ごとにプリンタPRTが備える各
インクで表現されるべき濃度TNを値0〜3までの4段
階で表したデータである。
【0055】CPU41は、このデータを入力すると、
一旦、RAM43に記憶する。そして、往動時用のデー
タとして、往動時に各ノズルに順次出力するデータを駆
動用バッファ47に設定した後(ステップS20)、主
走査としてヘッドを往運動しながらドットを形成する
(ステップS30)。次に、CPU41は、所定の送り
量で用紙の搬送、即ち副走査を行う(ステップS4
0)。その後、復動時用のデータを設定し(ステップS
50)、ヘッドを復運動しながらドットを形成する(ス
テップS60)。ドットの形成が終了すると副走査を行
う(ステップS70)。以上の処理を印刷が終了するま
で繰り返し(ステップS80)、画像を完成させる。
【0056】図8(a)に本実施例によるドット形成の
様子を示す。図中の左側には、1回目〜3回目までの主
走査におけるヘッドの副走査方向の位置を示した。図示
の都合上、2ドットのノズルピッチで3つのノズルを備
えるヘッドについて示した。図中の数字を丸印で囲んだ
ものがノズルである。数字はノズル番号を意味してい
る。この例では、1回目の主走査でヘッドを往運動、即
ち図中の右側への移動を行いながら2番ノズルおよび3
番ノズルを用いてドットを形成する。2回目の主走査で
は、ヘッドを復運動、即ち図中の左側への移動を行いな
がらドットを形成する。3回目の主走査では再び往運動
しながらドットを形成する。こうして形成されたドット
の様子を図中の右側に示した。丸印のシンボルが往動時
に形成されたドットを意味し、四角のシンボルが復動時
に形成されたドットを意味している。図中のR1,R2
等は便宜上付したラスタ番号である。図示する通り、往
動時に形成されたラスタと、復動時に形成されたラスタ
とが交互に隣接して画像が印刷される。
【0057】図8(b)に印刷された画像の一部を拡大
して示した。図中の四角が画素を示し、ハッチングを施
した丸印がドットを示している。ここでは、ラスタR1
〜R3までについて、主走査方向に3画素分を示した。
主走査方向に順に画像データTNが値1〜3に変化する
場合を示した。それぞれの値に応じて先に図5に示した
形成パターンでドットが形成される。各画素に形成され
るドットの個数を変化させることにより、値TNに応じ
た濃度が各画素ごとに表現される。
【0058】以上で説明した本実施例のプリンタPRT
によれば、各画素に形成される全ドットの重心位置が画
素の重心と一致しているため、隣接する画素との間で濃
淡のムラを生じることなく画像を印刷することができ
る。この結果、高画質な印刷を実現することができる。
【0059】比較例として、画像データの値TNに応じ
たドットの形成パターンを、全ドットの重心位置と画素
の重心との距離が大きい状態に設定とした場合の様子を
示す。図9にかかる形成パターンの例を示す。図5とド
ットの様子が異なる階調値1,2の場合についてのみ示
した。各画素ごとに3つまでドットを形成する点では本
実施例と同じであるが、ドットを1つ形成する場合には
駆動波形W1のみをオンとし、2つ形成する場合には駆
動波形W1,W2のみをオンとした。図9(a)は往動
時の様子を示している。形成されるドットの重心位置
(図中の「■」の位置)は画素の重心と一致していな
い。図9(b)は復動時の様子を示している。かかる設
定では、主走査方向の往動時と復動時とで駆動波形の順
序が入れ替わるため、形成されるドットの様子が異なっ
たものとなる。
【0060】このように形成パターンを設定した場合の
ドットの様子を図10に示す。図8の送り量で画像を印
刷すると、ラスタR1,R3は往動時に形成され、ラス
タR2は復動時に形成される。各画素に形成されるドッ
トの重心位置が画素の重心位置とずれているため、往動
時に形成されたドットと復動時に形成されたドットとは
主走査方向の位置にずれが生じる。従って、図9に示し
た形成パターンで印刷された画像は、ドットの形成位置
のずれに起因した濃淡ムラやザラツキが生じ、画質の低
いものとなる。本実施例のプリンタPRTは図9(b)
に示した通り、双方向印刷を行ってもドットの形成位置
にずれが生じないため、高画質な印刷を実現することが
できる。
【0061】ドットの重心位置を画素の重心位置と一致
させることにより画質が向上する効果は、双方向印刷を
行う時に限られるものではない。図10に示す通り、ド
ットの重心位置が画素の重心位置とずれて設定された場
合には、主走査方向に隣接する画素との間に濃淡のムラ
が生じやすい。例えば、図10に示すB1,B2の空白
部分は、ヘッドの往動時にのみドットを形成した場合で
も生じるムラである。本実施例のプリンタPRTによれ
ば、ドットの重心位置を画素の重心位置と一致させるこ
とにより、かかる濃淡ムラやザラツキを抑制することが
でき、画質を向上することができる。
【0062】本実施例では、各画素ごとに3つまでドッ
トを形成する場合を例にとって説明した。各画素に形成
するドット数は種々の設定が可能である。偶数のドット
を形成する場合、例えば各画素に4つまでのドットを形
成する場合の形成パターンの設定例を第1の変形例とし
て図11に示す。画像データTNの値と駆動波形のオン
・オフとの関係は次の通りである。 TN=0→W1=OFF、W2=OFF、W3=OF
F、W4=OFF; TN=1→W1=OFF、W2=ON 、W3=OF
F、W4=OFF; TN=2→W1=OFF、W2=ON 、W3=ON
、W4=OFF; TN=3→W1=ON 、W2=ON 、W3=ON
、W4=OFF; TN=4→W1=ON 、W2=ON 、W3=ON
、W4=ON ;
【0063】このように形成パターンを設定した場合、
TNが値0,2,4には、ドットの重心と画素の重心と
を一致させることができる。TNが値1、3の場合に
は、ドットの重心と画素の重心とを完全に一致させるこ
とはできない。しかし、上述の態様で設定することによ
り、両者の距離を極小にすることができる。従って、図
11の態様で形成パターンを設定することにより、濃淡
ムラやザラツキを抑制した高画質な印刷を実現すること
ができる。形成パターンは、各画素に形成されるドット
の最大数に応じて種々の設定が可能である。
【0064】なお、各画素に対応した駆動波形の種類と
ドットの形成数とは必ずしも一致している必要はない。
図12に、第2の変形例として駆動波形が5つ対応して
いる場合の形成パターンの例を示す。この場合は、当
然、図示する通り、これらの駆動波形5つを用いて画像
データTNが値0〜5までを表現するように形成パター
ンを設定することが可能である。このうち、全駆動波形
をオンにする場合を省略した形成パターンで画像データ
TNが値0〜4までの5段階を表現するものとしてもよ
い。こうすれば、コンピュータPCによる画像処理の都
合上、各画素ごとに表現すべき階調値が奇数段階、即ち
各画素ごとに形成されるドットの個数が偶数の場合にお
いても、その重心位置を画素の重心と一致させた態様で
ドットを形成することができ、より一層画質を向上する
ことができる。
【0065】当然、ドット全体の重心が画素の重心と一
致しない場合であっても、ドットの形成数よりも多い駆
動波形を用いて形成パターンを設定するものとして構わ
ない。図13に、第3の変形例として、各画素に対応す
る4つの駆動波形のうち、3つを用いる場合の形成パタ
ーンの例を示す。図の上部に示す通り、往動時に矢印の
方向へのキャリッジ31の移動に伴って駆動波形W1,
W2,W3,W4が出力されるものとする。復動時に
は、図の下部に示す通り、矢印の方向へのキャリッジ3
1の移動に伴って駆動波形が出力されるものとする。か
かる例では、往動時において、階調値TNが値1の場合
には駆動波形W2のみをオンとし、階調値TNが値2の
場合には駆動波形W1,W3をオンとし、階調値TNが
値3の場合には駆動波形W1,W2,W3をオンとす
る。往動時には、W4は用いられない。逆に復動時に
は、駆動波形W2〜W4を用いる。
【0066】こうすることにより、往動時と復動時とで
ドットの主走査方向の重心位置を一致させてドットを形
成することができる。また、それぞれの運動方向におい
て、ドットの形成に使用されない駆動波形が存在するこ
とにより、ドット全体の重心位置の微調整を行うことも
できる。例えば、往動時にインクの吐出タイミングが早
まる傾向にある場合には、往動時のドットを駆動波形W
2〜W4によって形成することにより適切な位置にドッ
トを形成することが可能となる。このようにドット数よ
りも多くの駆動波形を備える場合には、形成パターンの
選択をより柔軟に行うことができる利点がある。
【0067】実施例では、単一種類のインクを吐出する
駆動波形を用いた場合を例にとって説明した。各画素に
それぞれ異なる量のインクを吐出する複数種類の駆動波
形が対応している場合でも本発明を適用することが可能
である。かかる場合の形成パターンの例を第4の変形例
として図14に示す。ここでは、駆動波形W1,W2,
W3の順にインクの吐出量が増大する場合の例を示す。
かかる場合においても、図示する通り、形成されるドッ
トの重心と画素の重心とのずれを極小にするように形成
パターンを設定可能であり、かかる形成パターンを適用
することによって、濃淡ムラやザラツキ感を抑えた高画
質な印刷を実現することができる。
【0068】異なる量のインクを吐出する複数種類の駆
動波形を用いる場合において、駆動波形とインク量との
関係も種々の設定が可能である。例えば、第5の変形例
として図15に示す通り、駆動波形W1,W2,W3の
うち、インクの吐出量をW2<W1<W3とするものと
してもよい。つまり、最小のインク量となるドットが画
素の重心に近接して形成されるように駆動波形と吐出量
との対応関係を設定するものとしてもよい。こうすれ
ば、低階調領域の印刷に使用されるドットとして最小の
インク量のドットを使用した場合に、小ドットを画素の
重心付近に形成することができる。一般に小ドットは、
ドットの占める面積が小さいため、画素の中心からのず
れがドット全体のずれとして視認されやすい。図15に
示した通り、最小のドットを画素の重心付近に形成すれ
ば、ドットのずれに起因する濃淡ムラやザラツキ感を抑
えた高画質な印刷を実現することができる。特に、小ド
ットが使用される低階調領域において、その効果は大き
い。
【0069】図16の態様でドットを双方向記録により
形成する場合、小ドット(画像データTNが値1の場
合)は、往動時および復動時の双方で画素の重心に一致
して形成される。例えば、駆動波形W1またはW3によ
って小ドットを形成するものとした場合は、往動時と復
動時とで駆動波形の順序が異なるため(図9参照)、小
ドットの形成位置は両者で大きくずれる。小ドットはか
かるずれが顕著に視認されやすいため、画質は大きく損
なわれる。従って、図16に示した態様、即ちインク量
の少ないドットを画素の重心付近に形成可能な態様で設
定された形成パターンは、双方向記録を行う場合に特に
有効性が高い。
【0070】異なる量のインクを吐出する複数種類の駆
動波形を用いる場合には、必ずしも全ての駆動波形が異
なっている必要はない。かかる駆動波形の例を第6の変
形例として図16に示す。図16に示すように各画素に
駆動波形W1,W2,W3を用いてドットを形成可能な
場合において、インク量が大小異なる2種類のドットを
形成可能な駆動波形を用意する。駆動波形W2は小ドッ
トを形成するための波形であり、駆動波形W1,W3は
共に大ドットを形成するための波形である。小ドットは
駆動波形W2により画素の重心位置に形成される。大ド
ットは駆動波形W1,W3により画素の重心に対称な位
置に2つのドットが形成され得る。かかる場合におい
て、大ドットと小ドットとを1つずつ組み合わせて所定
の濃度を表現する場合を考える。図16(a)に示す通
り、駆動波形W2およびW3をオンにすることにより、
大ドットおよび小ドットを一つずつ形成することができ
る。この場合、ドット全体の重心は画素の重心からずれ
た位置となる。
【0071】かかる態様で双方向記録を行う場合を考え
る。双方向記録時には往動時と復動時とで駆動波形の順
序が逆転する(図9参照)。図16(b)に復動時の駆
動波形を示す。図示する通り、画素に対して右側から駆
動波形W1,W2,W3の順で出力される。上記印刷装
置では、駆動波形W1とW3とが同じ波形であるから、
復動時は駆動波形W1,W2をオンにすることにより、
往動時と同じ重心位置でドットを形成することが可能と
なる。
【0072】このように各インク量のドットを画素に対
して対称に形成可能な駆動波形を備えることにより、ド
ット全体の重心位置が画素の重心から離れたパターンを
選択しても、往動時に形成されるドットと復動時に形成
されるドットとの重心位置を一致させることが可能とな
る。この結果、双方向記録を行っても往動時に形成され
たドットと復動時に形成されたドットとの重心位置を一
致させることができ、画質を向上することができる。上
記説明では、2種類のインク量でドットを形成する場合
を例にとって説明したが、ドットの種類が増えた場合も
同様である。
【0073】本実施例では、形成されたドットの重心位
置と画素の重心位置との距離が極小になるように形成パ
ターンを設定した例を中心に説明した。形成パターンの
設定は必ずしもこの距離が極小になるパターンに限定さ
れるものではない。かかる形成パターンの一例を第7の
変形例として図17に示す。ここでは、図12と同様、
駆動波形が5つ対応している場合の形成パターンの例を
示す。図17では、偶数個のドットを形成するパター
ン、即ち画像データTNが値2および値4に対応するパ
ターンの設定が図12とは相違する。図12では、これ
らの画像データに対して、駆動波形W3をオフにして左
右対称にドットを形成することにより、ドットの重心と
画素の重心とが一致するように形成パターンが設定され
ている。これに対し、図17では、駆動波形W3をオン
にすることでドット間の距離が離れないように形成パタ
ーンが設定されている。かかるパターンではドットを近
接して形成することにより、比較的楕円に近く形の整っ
たドットが形成される利点がある。形成されるドットの
重心と画素の重心との距離は極小とはならないが、画質
の面から許容される範囲内である。このように形成パタ
ーンは、ドットの重心と画素の重心との距離を考慮して
種々のパターンを設定可能である。
【0074】なお、以上の説明では、種々の形成パター
ンでドットを形成する例を説明した。実際のプリンタで
は、各ノズルでのインクの吐出特性のばらつきなどによ
ってドットの形成位置やインク量にばらつきが生じるの
が通常である。本明細書にいう形成パターンは、最も良
好な状態でドットが形成された場合の設定を意味するも
のであり、かかるばらつきによるドットの重心位置のず
れが許容されることは言うまでもない。
【0075】以上、本発明の種々の実施例について説明
してきたが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の形態による実
施が可能である。例えば、上記実施例で説明した種々の
制御処理は、その一部または全部をハードウェアにより
実現してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のプリンタPRTを適用した印刷システ
ムの概略構成図である。
【図2】プリンタPRTの概略構成図である。
【図3】プリンタPRTにおけるノズル配置例を示す説
明図である。
【図4】プリンタPRTにおけるドット形成原理を示す
説明図である。
【図5】実施例におけるドットの形成パターンを示す説
明図である。
【図6】プリンタPRTの制御装置の内部構成を示す説
明図である。
【図7】ドット形成ルーチンのフローチャートである。
【図8】実施例におけるドットの形成の様子を示す説明
図である。
【図9】比較例としての形成パターンを示す説明図であ
る。
【図10】比較例におけるドットの形成の様子を示す説
明図である。
【図11】第1の変形例としての形成パターンを示す説
明図である。
【図12】第2の変形例としての形成パターンを示す説
明図である。
【図13】第3の変形例としての形成パターンを示す説
明図である。
【図14】第4の変形例としての形成パターンを示す説
明図である。
【図15】第5の変形例としての形成パターンを示す説
明図である。
【図16】第6の変形例としての形成パターンを示す説
明図である。
【図17】第7の変形例としての形成パターンを示す説
明図である。
【符号の説明】
23…モータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…印字ヘッド 31…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 46…タイマ 47…駆動用バッファ 48…バス 51…発信器 55…分配器 61〜66…ヘッド 68…インク通路 71…カートリッジ 72…カラーインク用カートリッジ 91…入力部 92…バッファ 93…主走査部 94…副走査部 95…ヘッド駆動部 96…形成パターンテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤森 幸光 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF39 CA01 CA04 2C062 KA03 LA09 PA04 PA14 QB01 QB06 2C262 AA02 AA24 AB05 AB13 BB14 BB32 GA29

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動信号に応じてドットを形成可能なヘ
    ッドを印刷媒体の一方向に相対的に往復動しながら、各
    画素ごとにドットを形成することで該印刷媒体上に画像
    を印刷する印刷装置であって、 前記往復動の過程において、前記ヘッドに前記駆動信号
    を出力して、各画素ごとに一の運動中につきN個(Nは
    2以上の整数)まで、形成されるドット全体の重心と前
    記画素の重心との距離を考慮して設定された所定の形成
    パターンでドットを形成する駆動手段を備える印刷装
    置。
  2. 【請求項2】 前記形成パターンは、形成されるドット
    全体の重心と前記画素の重心との距離が極小になるパタ
    ーンである請求項1記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、各画素ごとに予め設定
    されたM回(MはN以上の整数)のタイミングの中から
    形成すべきドットの個数に応じた回数のタイミングを選
    択して設定された形成パターンに従って、ドットを形成
    する手段である請求項1記載の印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の印刷装置であって、 前記駆動信号は単一の大きさのドットを形成する駆動信
    号であり、 前記Mは3以上の奇数であり、 前記所定の形成パターンは、各画素内で、前記往復動の
    方向に対称となる位置関係でそれぞれのドットを形成す
    るパターンである印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段は、前記相対的な往復動の
    双方向においてドットを形成する手段である請求項1記
    載の印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記駆動手段は、各画素ごとに予め設定されたM回(M
    はN以上の整数)のタイミングの中から形成すべきドッ
    トの個数に応じた回数のタイミングを選択して設定され
    た形成パターンに従って、ドットを形成する手段であ
    り、 前記駆動信号は大きさの異なる2種類以上のドットを形
    成する駆動信号であり、 前記所定の形成パターンは、大きさが最小のドットを画
    素の重心に近接して形成するパターンである印刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の印刷装置であって、 前記駆動手段は、前記相対的な往復動の双方向において
    ドットを形成する手段であり、 前記駆動信号は、各大きさのドットを画素の重心に対し
    て左右対称に形成可能な駆動信号であり、 前記所定の形成パターンは、往復いずれの運動中に形成
    されたかに関わらず、各大きさのドットの重心と画素の
    重心との位置関係が一致する態様でドットを形成するパ
    ターンである印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記ヘッドは、インクを吐出してドット
    を形成するヘッドである請求項1記載の印刷装置。
  9. 【請求項9】 駆動信号に応じてドットを形成可能なヘ
    ッドを印刷媒体の一方向に相対的に往復動しながら、各
    画素ごとにドットを形成することで該印刷媒体上に画像
    を印刷する印刷方法であって、 前記往復動の過程において、前記ヘッドに前記駆動信号
    を出力して、各画素ごとに一の運動中につきN個(Nは
    2以上の整数)まで、形成されるドット全体の重心と前
    記画素の重心との距離を考慮して設定された所定の形成
    パターンでドットを形成する工程を備える印刷方法。
  10. 【請求項10】 駆動信号に応じてドットを形成可能な
    ヘッドを印刷媒体の一方向に相対的に往復動しながら、
    各画素ごとにN個(Nは2以上の整数)まで所定の形成
    パターンでドットを形成可能な印刷装置を駆動するため
    のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記
    録媒体であって、 ドットを形成するタイミングを示すタイミングデータで
    あって、形成されるドット全体の重心と前記画素の重心
    との距離を考慮して設定された前記所定の形成パターン
    を実現するデータを記録した記録媒体。
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