JP2000225308A - 積層フィルター材および製造方法 - Google Patents

積層フィルター材および製造方法

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JP2000225308A
JP2000225308A JP2501899A JP2501899A JP2000225308A JP 2000225308 A JP2000225308 A JP 2000225308A JP 2501899 A JP2501899 A JP 2501899A JP 2501899 A JP2501899 A JP 2501899A JP 2000225308 A JP2000225308 A JP 2000225308A
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JP
Japan
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nonwoven fabric
fiber nonwoven
filter material
organic fiber
glass fiber
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JP2501899A
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Toshiaki Kadota
敏明 門田
Taira Omori
平 大森
Takehiko Mitsuyoshi
威彦 三吉
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有効な濾過面積を有する積層フィルターの提
供。 【解決手段】有機繊維不織布とガラス繊維不織布を少な
くとも2層以上積層してなる積層フィルター材であっ
て、有機繊維不織布とガラス繊維不織布の層間が実質的
に接着されていないことを特徴とする積層フィルター
材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気中のダストを
分離捕集するのに好適な積層フィルター材および製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルター材としては、有機繊維
不織布または無機繊維不織布をそれぞれ単層で用いた
り、2層以上積層した積層フィルター材が用いられてい
る。該積層フィルター材の各層間は接着剤などで接着さ
れ積層一体化されている。該積層フィルター材の接着積
層方法としては、積層フィルター材を構成する各層の材
料よりも低融点である樹脂パウダーを積層々間に均一に
塗布し、熱カレンダーおよびサクションドラムドライヤ
ーなどを用いて樹脂パウダーを溶融し接着積層する方法
や、熱エンボスおよび超音波ウエルダーなどで部分的に
積層フィルター材を溶融することにより積層接着する方
法などが用いられている。しかし、低融点樹脂パウダー
の塗布部分、熱エンボスおよび超音波ウエルダーなどで
溶融した部分は通気性がなく、有効な濾過面積を低下さ
せるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
点を解決しようとするものであり、有効な濾過面積を最
大限に確保できる積層フィルター材および製造方法を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる問題
点を解決すべく鋭意検討の結果、本発明に到達した。す
なわち、本発明は、「有機繊維不織布とガラス繊維不織
布を少なくとも2層以上積層してなる積層フィルター材
であって、有機繊維不織布とガラス繊維不織布の層間が
実質的に接着されていないことを特徴とする積層フィル
ター材」ならびに「有機繊維不織布とガラス繊維不織布
とをプリーツ加工によって積層することを特徴とする積
層フィルター材の製造方法。」である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳しく説明す
る。本発明における有機繊維不織布の素材としては、ポ
リプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン、ポ
リエステル、ナイロン、アクリロニトリル、ポリクラー
ルなどが使用できるが、エレクトレットにより高表面電
荷密度を達成できるポリオレフィン系が好ましい。ま
た、不織布は、紡糸しながら流体で延伸したフィラメン
トをスクリーンコンベアや孔あきドラム上に集積させて
ウェブとするスパンボンド不織布やメルトブロー不織
布、または短繊維をカーディングにより多層積層した短
繊維不織布を用いることができるが、微細な粉塵を効率
良く捕集するためには粉塵が付着する繊維表面積が大き
いことが好ましく、繊維径が小さく繊維表面積が大きく
できることを特徴とするメルトブロー不織布が好まし
い。
【0006】また、不織布は気体中の粉塵をより効率良
く捕集できるエレクトレット加工を施すことが好まし
く、このエレクトレットによる静電気力によりガラス繊
維不織布への接着力が得られるため好ましい。
【0007】エレクトレットによる静電気力は、表面電
荷密度で表すことができる。本発明による有機繊維不織
布の表面電荷密度は、2×10-10 クーロン/cm2
上とすることが好ましい。2×10-10 クーロン/cm
2 未満であると、気体中の粉塵等の吸着力が下がる傾向
にある。
【0008】また、本発明の有機繊維不織布の総目付
は、10〜300g/m2とするのが好ましく、20〜
200g/m2が特に好ましい。目付が10g/m2未満
であると空気中の粉塵等の分離捕集性能が著しく低くな
り、300g/m2を越えると通気性が低くなる。
【0009】また、本発明の有機繊維不織布を構成する
単糸径は、0.5〜30μmとするのが好ましく、0.
5〜10μmが特に好ましい。単糸径が0.5μm未満
であると通気性低くなり、30μmを越えると空気中の
粉塵等の分離捕集性能が劣るようになるため好ましくな
い。
【0010】このように有機繊維不織布が形成され、本
発明ではガラス繊維不織布と積層される。
【0011】本発明におけるガラス繊維不織布の総目付
は、40〜150g/m2とすることが好ましく、50
〜120g/m2が特に好ましい。目付が40g/m2
満であるとシートの強力が著しく劣り、150g/m2
を越えると通気性が低くなる。
【0012】また、本発明のガラス繊維不織布を構成す
る単糸径は、0.1〜10μmとするのが好ましく、
0.1〜5μmが特に好ましい。単糸径が0.1μm未
満であると通気性低くなり、10μmを越えると空気中
の粉塵等の分離捕集性能が劣るようになるため好ましく
ない。
【0013】このように、本発明のフィルターは、ガラ
ス繊維不織布が形成され、有機繊維不織布との層間が実
質的に接着されていない積層フィルターである。層間が
低融点樹脂パウダーや、熱エンボスおよび超音波ウエル
ダーなどで部分的に積層接着すると、低融点樹脂パウダ
ーの塗布部分、熱エンボスおよび超音波ウエルダーなど
で溶融した部分は通気性がなくなり、有効な濾過面積を
低下させる。
【0014】本発明の有機繊維不織布とガラス繊維不織
布の重ね合わせ方法を図を用いて説明する。図1はプリ
ーツ加工工程の例を示している。有機繊維不織布とガラ
ス繊維不織布は、それぞれ単体で折刃部分に供給され、
折刃部分において重ね合わすと共にプリーツするため前
記した接着加工を省略できる。
【0015】以上のようにして得られた積層フィルター
材および積層方法は、有効な濾過面積を最大限に確保で
きる。
【0016】
【実施例】実施例1 ポリプロピレンをメルトブロー法で紡糸して作製したメ
ルトブロー不織布を準備した。このメルトブロー不織布
を構成する繊維の平均繊維径は、2.3μm、目付は、
50g/m2であった。このメルトブロー不織布をアー
ス電極ロール上を走らせながら、不織布上5cmのとこ
ろに設置したワイヤー電極に30KVの電圧を印加し5
秒間コロナ荷電を行いエレクトレット化し、濾過層を得
た。この不織布の表面電荷密度は5×10-9クーロン/
cm2 であった。また、ガラス繊維不織布として、信越
製紙社製ガラス繊維を用いた。このガラス繊維不織布を
構成する繊維の平均繊維径は、0.5μm、目付は、1
00g/m2であった。このようにして得られたメルト
ブロー不織布とガラス繊維不織布とを図1のごとくプリ
ーツ加工工程で重ね合わせを行い、ジグザグ状の積層フ
ィルター材を得た。
【0017】比較例1 実施例1と全く同じ方法で得られたメルトブロー不織布
およびガラス繊維不織布の層間に、低融点樹脂粉を均一
に塗布し、サクションドラムを用いて低融点樹脂粉を溶
融することにより接着した、積層フィルター材を得た。
【0018】比較例2 実施例1と全く同じ方法で得られたメルトブロー不織布
およびガラス繊維不織布を重ね合わせし、熱エンボスで
部分的にメルトブロー不織布を溶融することにより接着
した、積層フィルター材を得た。
【0019】実施例1および比較例1〜2で得られた積
層フィルター材について、全濾材面積に対する有効濾過
面積の比率を有効濾過面積比率として測定した。得られ
た結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】表1からわかるように、本発明により得ら
れた積層フィルター材および製造方法(実施例1)は、
有効濾過面積を最大限に確保できものであるのに対し、
低融点樹脂粉および熱エンボスを用いて接着積層加工を
施した積層フィルター材(比較例1〜2)は有効濾過面
積が減少し不十分な積層フィルター材であった。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の積層フィ
ルター材は、有機繊維不織布とガラス繊維不織布の積層
々間が接着されずに重ね合された状態であるため、有効
な濾過面積を最大限に確保できる積層フィルター材が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層フィルター材を得るプリーツ加工
工の概念図である。
【符号の説明】
1 有機繊維不織布のロール 2 ガラス繊維不織布のロール 3 折刃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D019 AA01 BA04 BA13 BB03 BB10 BC01 BD01 CA02 CB06 DA03 4F100 AG00B AK01A AK03A AK07 AK62A AK66A BA02 DG01A DG01B DG15A DG15B EH012 EJ55 GB56 JG03A JG10A JL11 YY00A YY00B

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機繊維不織布とガラス繊維不織布を少
    なくとも2層以上積層してなる積層フィルター材であっ
    て、有機繊維不織布とガラス繊維不織布の層間が実質的
    に接着されていないことを特徴とする積層フィルター
    材。
  2. 【請求項2】 有機繊維不織布がポリオレフィン系エレ
    クトレット不織布であることを特徴とする請求項1記載
    の積層フィルター材。
  3. 【請求項3】 有機繊維不織布の総目付が、10〜30
    0g/m2であることを特徴とする請求項1または2に
    記載の積層フィルター材。
  4. 【請求項4】 有機繊維不織布を構成する単糸径が0.
    5〜30μmであることを特徴とする請求項1〜3いず
    れかに記載の積層フィルター材。
  5. 【請求項5】 有機繊維不織布の表面電荷密度が、2×
    10-10 クーロン/cm 2 以上であることを特徴とする
    請求項1〜4いずれかに記載の積層フィルター材。
  6. 【請求項6】 ガラス繊維不織布の総目付が、40〜1
    50g/m2であることを特徴とする請求項1記載の積
    層フィルター材。
  7. 【請求項7】 ガラス繊維不織布を構成する繊維の単糸
    径が0.1〜10μmであることを特徴とする請求項1
    〜6いずれかに記載の積層フィルター材。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7いずれかの記載の積層フィ
    ルター材の製造方法であって、プリーツ加工によって有
    機繊維不織布とガラス繊維不織布とを積層することを特
    徴とする積層フィルター材の製造方法。
  9. 【請求項9】 有機繊維不織布とガラス繊維不織布とを
    プリーツ加工によって積層することを特徴とする積層フ
    ィルター材の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006175352A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Toyota Boshoku Corp フィルタ用濾材
JP2019155244A (ja) * 2018-03-09 2019-09-19 日本バイリーン株式会社 積層帯電濾材

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006175352A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Toyota Boshoku Corp フィルタ用濾材
JP2019155244A (ja) * 2018-03-09 2019-09-19 日本バイリーン株式会社 積層帯電濾材
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