JP2000225096A - 放射体温計 - Google Patents

放射体温計

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JP2000225096A
JP2000225096A JP11030957A JP3095799A JP2000225096A JP 2000225096 A JP2000225096 A JP 2000225096A JP 11030957 A JP11030957 A JP 11030957A JP 3095799 A JP3095799 A JP 3095799A JP 2000225096 A JP2000225096 A JP 2000225096A
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Japan
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probe
temperature
heating
radiation thermometer
heater
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JP11030957A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Inui
弘文 乾
Tadashi Nakatani
直史 中谷
Keiko Noda
桂子 野田
Kazuko Awaya
加寿子 粟屋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の放射体温計は、冬などの低い室温環境
では冷えたプローブにより耳孔内の温度が下がって、計
測した体温結果に誤差が生じる。 【解決手段】 本体内に電源を供給する電池10と、耳
に挿入するプローブ12と、プローブ12を介して鼓膜
から放射される赤外線を検出する赤外線センサ11と、
赤外線センサ11の信号を温度に換算する温度換算手段
17と、プローブ12を加熱するヒータ19と、ヒータ
19の加熱量を制御するヒータ制御手段20とを有し、
プローブ12に設けたヒータ18により、プローブ1を
加熱することで低い室温環境でも耳孔内の温度安定にし
て高精度で体温が測定できる放射体温計としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鼓膜等から放射さ
れる赤外線によって人体の温度を測定する放射体温計に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、口内や腋の下等で体温を測定する
サーミスタにより体温を測定する、電子式体温計と比べ
て短時間で体温が測定できる放射体温計が開発されてい
る。この種の放射体温計は、耳の鼓膜から放射される赤
外線を検出することによって体温を測定できるものであ
る。
【0003】図13は、従来の放射体温計の構成を説明
するブロック図である。耳孔に挿入して使用するプロー
ブ1を介して、鼓膜からは赤外線が放射されている。こ
の赤外線は人体の温度に比例するものであり、焦電型赤
外線検出素子2によって検出している。焦電型赤外線検
出素子2の前部には遮光板3を配置している。この遮光
板3はセラミック等の圧電材料を用いたバイモルフで構
成され、昇圧駆動手段4はこの遮光板3を駆動してい
る。遮光板3が例えば上下方向に或いは左右方向に駆動
されると、前記鼓膜から放射される赤外線を断続して、
焦電型赤外線検出素子2によって検出され、焦電型赤外
線検出素子3は、検出した赤外線の量に対応する電気信
号を発生する。この電気信号は体温測定手段5に伝達さ
れる。体温測定手段5は、この電気信号から体温を演算
し、表示手段6にこの体温を表示している。7は電源
で、前記遮光板3と各部に電源を供給している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成の放射
体温計は、プローブを耳孔に挿入して体温を測定する構
成としているため、冬などの低い室温環境では計測した
体温結果に誤差が生じるという課題を有している。つま
り、冷えたプローブによって耳孔内の温度が下がること
が原因しているものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、プローブにヒ
ータを設けてプローブを加熱することで低い室温環境で
も耳孔内の温度を安定にして、高精度で体温が測定でき
る放射体温計としているものである。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、プロ
ーブを加熱するヒータと、前記ヒータの加熱量を制御す
るヒータ制御手段により、環境温度の影響を少なくして
体温が測定できる放射体温計としているものである。
【0007】請求項2に記載した発明は、ヒータの温度
を検出するプローブ温度検出手段により、プローブの温
度を安定した温度に加熱することができる放射体温計と
している。
【0008】請求項3に記載した発明は、保熱性のある
収納部に各部を収納するようにして、プローブ温度に与
える環境温度の影響を低減した放射体温計としている。
【0009】請求項4に記載した発明は、プローブを熱
容量の大きい金属にして、加熱されたプローブの温度低
下を少なくするようにした放射体温計としている。
【0010】請求項5に記載した発明は、収納部にプロ
ーブを加熱するプローブ加熱手段を設けて、プローブを
加熱できるようにした放射体温計としている。
【0011】請求項6に記載した発明は、磁束発生手段
からの磁束を受けて発熱する発熱体により、プローブを
加熱するようにした放射体温計としている。
【0012】請求項7に記載した発明は、発熱体を金属
蒸着で薄く構成して、より耳孔への挿入を容易にした放
射体温計としている。
【0013】請求項8に記載した発明は、プローブ内面
の発熱体を鏡面にするようにして、安定に体温測定がで
きる放射体温計としている。
【0014】請求項9に記載した発明は、収納部に設け
ている加熱手段によって収納している全体を加熱するよ
うにして、安定に体温測定ができる放射体温計としてい
る。
【0015】請求項10に記載した発明は、装着検知手
段によって各部が装着されたことを検知したときに発熱
体を通電するようにして、確実に各部が加熱される放射
体温計としている。
【0016】請求項11に記載した発明は、タイマー手
段により設定時刻に加熱するようにした放射体温計とし
ている。
【0017】請求項12に記載した発明は、室温に応じ
て予熱を開始する時刻を変えるようにした放射体温計と
している。
【0018】
【実施例】(実施例1)以下本発明の第1の実施例につ
いて説明する。図1は本実施例の構成を示すブロック図
である。10は電源を供給する電池である。11はプロ
ーブ12を介して鼓膜から放射される赤外線を受ける薄
膜焦電型の赤外線センサ(以下単に赤外線センサ11と
称する)である。前記赤外線センサ11に入射する赤外
線を遮光する遮光板13と、前記遮光板13を駆動する
モータ14と、前記モータ14を制御するモータ制御手
段15と、前記赤外線センサ11の温度を検出するセン
サ温度検出手段16は、サーミスタによって構成してい
る。赤外線センサ11の検知信号は、温度換算手段17
に伝達され、またセンサ温度検出手段16の検知信号と
共に温度換算手段17に伝達されている。また温度換算
手段17はマイコンによって構成しており、センサ温度
検出手段16の信号と赤外線センサ11からの信号によ
って温度を演算し、表示手段18に表示している。赤外
線センサ11の前方には遮光板13を配置している。こ
の遮光板13はモータ14の回転軸に取り付けられてい
る。前記モータ14を駆動するモータ制御手段15によ
ってモータを正逆転させ、モータ14に連動して遮光板
13が、赤外線センサ11の入光窓を開閉している。前
記プローブ12を加熱するヒータ19は、ヒータ制御手
段20によって通電量を制御されている。ヒータ19の
電源は、前記電池10から供給されている。またモータ
制御手段15とヒータ制御手段20とは温度換算手段1
7の指示によって動作している。なお、本実施例の赤外
線センサ11は薄膜焦電型を用いているが、他にセラミ
ック等の誘電材料による焦電型赤外線センサやサーモパ
イルに置き換えても良い。
【0019】以下本実施例の動作について説明する。図
示していない測定開始ボタンを押すと、各部が動作を開
始する。温度換算手段17の指示により、ヒータ制御手
段20がヒータ19に通電し加熱が開始される。そして
設定時間加熱されると、プローブ12は、体温近傍の温
度まで加熱される。そして、赤外線センサ11はプロー
ブ12を介して鼓膜から放射された赤外線の検出を開始
する。赤外線センサ11は、自己の温度と入光窓から得
られた温度の差に応じた量の電荷を発生する。センサ温
度検出手段17は、前記赤外線センサ11の自己温度を
検出している。この赤外線センサ11とセンサ温度検出
手段16の信号は、温度換算手段17に伝達されてい
る。本実施例では、この体温測定時に遮光板13に連結
したモータ14が駆動している。つまり、温度換算手段
17の指示によってモータ制御手段15がモータ14を
正逆転させて、遮光板13が動作しているものである。
遮蔽板13はモータ14に取り付けられているため、モ
ータ14に連動して遮蔽板13が反転運動し、赤外線セ
ンサ11の入光窓を開閉することができる。赤外線セン
サ11に発生する信号は、入光窓が開の間に体温の赤外
線を検出し、閉の間に遮蔽板13の赤外線を検出するサ
イクルを繰り返し、この赤外線の量により電荷量が変わ
る特性により温度が検出できるものである。また前記し
たように、この信号のピークの電圧は測定者の体温と赤
外線センサ11の自己温度との差に比例しているもので
ある。温度換算手段17は、この赤外線センサ11の信
号と、センサ温度検出手段16の信号とを演算して測定
者の体温を測定し、表示手段18に表示しているもので
ある。
【0020】ここでプローブ12の温度の影響について
説明する。低い室温の場合、プローブ12温度は冷た
く、これを体温測定時に耳孔内に挿入すると、プローブ
12より耳孔内が冷やされる。つまり、前記プローブ1
2温度を体温近傍まで加熱することによって、耳孔挿入
時のプローブ12の温度の影響を少なくすることができ
る。特にこのとき本実施例では、測定前にプローブ12
ヒータ19により加熱するようにして、プローブ12体
温近傍の温度に上昇させることによって、プローブ12
挿入による耳孔内の温度低下を防止して、低い環境温度
でも安定に体温測定ができる放射体温計を実現している
ものである。
【0021】(実施例2)続いて本発明の第2の実施例
について、図2に基づいて説明する。本実施例ではプロ
ーブ内のヒータ19の温度を検出するサーミスタからな
るプローブ温度検出手段21を備えている。プローブ温
度検出手段21の信号によりヒータ19を制御してい
る。
【0022】以下本実施例の動作について説明する。実
施例1で説明しているように、プローブ12をヒータ1
9によって加熱する。このときのヒータ19の温度をサ
ーミスタからなるプローブ温度検出手段21が検出し、
温度換算手段17に信号を送る。前記温度換算手段17
により、ヒータ19の加熱量を制御するようにヒータ加
熱制御手段20に信号を送る。前記ヒータ19が設定温
度より高くなった場合は、ヒータ19の通電を停止させ
る。なお、本実施例ではヒータ19の温度はヒータ19
に供給する電源をオンオフすることによって調整するよ
うにしているが、パルス幅を変えて加熱量を制御する等
の方法を採れば、より安定した温度制御ができる。以上
のように本実施例によれば、ヒータ19の温度をプロー
ブ温度検出手段21により検出して、プローブ12の温
度を安定に加熱することができ、プローブ12の温度の
影響なく安定に体温計測ができる放射体温計を実現でき
るものである。
【0023】(実施例3)次に本発明の第3の実施例に
ついて、図3に基づいて説明する。図3は本実施例の放
射体温計の構成を示すブロック図である。本実施例で
は、保熱性のある材質で構成した収納部22によって、
電池10、プローブ12、赤外線センサ11、表示手段
18等を収容している本体部30を収納するようにして
いる。
【0024】以下本実施例の動作について説明する。収
納部22は、断熱材などの保熱性の高い材質で構成さ
れ、本体部30を収納部22に納めた場合、外気と遮断
できる。つまり、一度加熱されたプローブ12は、収納
部22に納めることにより、外気温度が低下した場合で
も、外気の温度の影響が低減される。従って次の測定時
にプローブ12の加熱を短時間で終了することができ
る。収納部22によりプローブ12を外気の影響を受け
にくくすることによって、短時間でプローブ12の再加
熱を行うことができ、測定精度の高い放射体温計を実現
しているものである。
【0025】(実施例4)続いて本発明の第4の実施例
について説明する。図4は、本実施例のプローブの構成
を示す断面図である。本実施例では、プローブ12を熱
容量の大きい金属とする構成としている。
【0026】以下本実施例の動作について説明する。他
の構成要素は実施例3と同様であり、詳しい説明は省略
する。プローブ12は、熱容量の大きい金属にしてい
る。プローブ12の材質が樹脂の場合は、金属に比べ熱
容量が小さいため、プローブを加熱してもすぐに温度が
低下してしまう。また、熱容量を大きくするために容量
を大きくするとプローブ12の形状が大きくなり、耳に
挿入しにくい傾向になる。つまり、プローブ12を熱容
量の大きい金属にすることによって、加熱したプローブ
12の温度低下を少なくして安定に体温測定ができる。
なお、プローブ12の金属は、真鍮やステンレスなど酸
化しにくい金属の方が、プローブ内面が酸化することに
よる放射率の低減を少なくすることができる。
【0027】以上のように本実施例によれば、プローブ
12を金属にすることにより、加熱したプローブ12の
温度を保つことができ、測定時のプローブ温度の影響を
少なくして精度の高い体温測定ができる。
【0028】(実施例5)次に本発明の第5の実施例に
ついて説明する。図5は、本実施例の構成を示すブロッ
ク図である。本実施例では、プローブ12を加熱するプ
ローブ加熱手段23を収納部22に備えた構成としてい
る。
【0029】以下本実施例の動作について説明する。プ
ローブ加熱手段23は、ヒータ19と、ヒータ制御手段
20とで構成され、図示していない電池の電源により加
熱される。図示していない計測スイッチが押されると、
ヒータ制御手段20がヒータ19を通電し、ヒータ19
が加熱される。このヒータ19の熱を受け、プローブ1
2が加熱され、温度が上昇する。そして、プローブ12
の温度が体温近傍になった時点で耳孔内の体温測定がで
きる。つまり、収納部22内のヒータ19により、プロ
ーブ12を加熱することができ、より小さい形状のプロ
ーブを可能とし、容易に耳孔内に挿入することができる
放射体温計を実現することができる。
【0030】(実施例6)次に本発明の第6の実施例に
ついて説明する。図6は、本実施例の構成を示すブロッ
ク図である。本実施例では、誘導加熱するための磁束発
生手段24と、プローブ12内に前記磁束発生手段24
からの磁束を受け発熱する発熱体25を備えている。
【0031】以下本実施例の動作について説明する。収
納部22内の磁束発生手段24が誘導磁束を発生させ
る。この磁束をプローブ12内の発熱体25が受け、自
己の抵抗成分から自己発熱する。この発熱により、プロ
ーブ12を加熱することができる。プローブ12は、薄
い金属板で発熱体25を構成することができ、小型な形
状のプローブを実現することができる。
【0032】(実施例7)次に本発明の第7の実施例に
ついて説明する。図7は、本実施例のプローブの構成を
示す断面図である。本実施例では、発熱体25を金属蒸
着によって薄く構成している。
【0033】以下本実施例の動作について説明する。プ
ローブ12の外周に金属蒸着によって薄く金属が蒸着さ
れており、発熱体24が形成されている。この金属も実
施例6で説明した磁束発生手段24からの磁束を受け、
自己発熱する。この発熱によって、プローブ12の温度
が上昇する。つまり、発熱体24を金属蒸着によって薄
い金属で形成することによって、より小型な形状のプロ
ーブ12を実現することができる。
【0034】(実施例8)次に本発明の第8の実施例に
ついて説明する。図8は、本実施例のプローブの構成を
示す断面図である。本実施例では、発熱体25をプロー
ブ12の内面を鏡面にした構成としている。
【0035】以下本実施例の動作について説明する。プ
ローブ12内面は、上記赤外線センサ11に入射する赤
外線の光路である。前記内面が鏡面でなく荒い状態で
は、放射率が高くなり、プローブ12の内面温度の赤外
線が放射される。内面が鏡面の場合は、放射率が低くな
り、プローブ12の内面温度の赤外線は放射されにくく
なる。つまり、発熱体25が加熱され内面の温度が上昇
しても、鏡面の場合はこの温度の影響が少なくなり、安
定な体温測定ができる。
【0036】(実施例9)次に本発明の第9の実施例に
ついて説明する。図9は、本実施例の構成を示すブロッ
ク図である。本実施例では、収納部22に本体部30全
体を加熱する加熱手段26を備えた構成としている。
【0037】以下本実施例の動作について説明する。加
熱手段26は、ヒータ19と、ヒータ制御手段20とで
構成され、図示していない電池の電源により加熱され
る。図示していない計測スイッチが押されると、ヒータ
制御手段20がヒータ19を通電し、ヒータ19が加熱
される。このヒータ19の熱を受け、本体が加熱され、
温度が上昇する。そして、本体の温度が体温近傍になっ
た時点で耳孔内の体温測定ができる。つまり、収納部2
2内のヒータ19により、本体を加熱することができ、
本体の内部にある電子回路の使用温度範囲を小さくする
ことができる。体温測定時の本体内部の温度は、加熱さ
れた温度であり、より高精度な体温測定を実現すること
ができる。
【0038】(実施例10)次に本発明の第10の実施
例について説明する。図10は、本実施例の構成を示す
ブロック図である。本実施例では、収納部22に本体部
30が装着された状態を検知する装着検知手段27を備
えた構成としている。
【0039】以下本実施例の動作について説明する。収
納部22内の装着検知手段27は、スイッチで構成され
ている。本体部30が収納部22に装着されると、前記
スイッチが本体部30によって押され、装着検知手段2
7が本体部30が装着されたことを検知する。この信号
をヒータ制御手段20が受け、本体部30が装着された
場合のみヒータを加熱させる。なお、装着状態を使用者
に報知することで、より装着を確実にすることができる
ものである。つまり、装着検知手段27を設けることに
より、プローブ12の加熱を確実に行うことができる。
【0040】(実施例11)次に本発明の第11の実施
例について説明する。図11は、本実施例の構成を示す
ブロック図である。本実施例では、設定時刻にプローブ
12の加熱を開始するタイマー手段28を備えた構成と
している。
【0041】以下本実施例の動作について説明する。タ
イマー手段28は、使用者が設定する時刻を計数して、
設定時刻から求められた時間前になるとプローブ12の
加熱を開始する。そして、加熱を継続し設定時刻になる
と加熱を停止させる。この加熱停止時には、プローブ1
2は体温近傍の温度に達している。あらかじめ決められ
た時刻に体温測定を行う場合、特に基礎体温測定は、朝
起床時に体温を測定するものであり、設定時刻に速やか
に体温測定ができる。
【0042】(実施例12)次に本発明の第12の実施
例について説明する。図12は、本実施例の構成を示す
ブロック図である。本実施例では、室温に応じてプロー
ブ12の加熱を開始する時刻を変える様にした構成とし
ている。
【0043】以下本実施例の動作について説明する。セ
ンサ温度検知手段16は、赤外線センサ11の温度を検
出しているが、この温度は雰囲気温度であり、室温と同
じであるため、室温を検出していることになる。この温
度を検出することにより、加熱前の室温が検知できる。
この室温が低い場合は、タイマー手段28で決められた
時刻より長く前から加熱を開始する。また室温が高い場
合は、前記時刻より短い時間から加熱を開始する。つま
り、室温によってプローブ12の加熱を開始する時刻を
変えることにより、効率的な加熱を実現する放射体温計
ができる。
【0044】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、本体内に電
源を供給する電池と、耳に挿入するプローブと、前記プ
ローブを介し非測定物から放射される赤外線を検出する
赤外線センサと、前記赤外線センサからの信号により温
度に換算する温度換算手段と、前記プローブを加熱する
ヒータと、前記ヒータの加熱量を制御するヒータ制御手
段とを有し、プローブに設けたヒータにより、プローブ
を加熱することで低い室温環境でも耳孔内の温度を安定
にして高精度で体温が測定できる放射体温計を実現する
ものである。
【0045】請求項2に記載した発明は、ヒータの温度
を検出するプローブ温度検出手段により、プローブの温
度を安定した温度に加熱することができる放射体温計を
実現するものである。
【0046】請求項3に記載した発明は、保熱性のある
収納部に本体を収納するようにして、プローブ温度を環
境温度の影響を低減するようにした放射体温計を実現す
るものである。
【0047】請求項4に記載した発明は、プローブを熱
容量の大きい金属にして、加熱されたプローブの温度低
下を少なくなるようにして、安定に体温計測ができる放
射体温計を実現するものである。
【0048】請求項5に記載した発明は、収納部にプロ
ーブを加熱するプローブ加熱手段により、プローブを加
熱できると共に、小型なプローブ形状が実現できる放射
体温計が期待できるものである。
【0049】請求項6に記載した発明は、磁束発生手段
からの磁束を受け発熱する発熱体により、プローブを加
熱するようにして、より小型なプローブ形状が実現でき
るものである。
【0050】請求項7に記載した発明は、発熱体を金属
蒸着によって薄く構成して、より耳孔への挿入が容易に
できる放射体温計放射体温計を実現するものである。
【0051】請求項8に記載した発明は、プローブ内面
の発熱体を鏡面にするようにして、プローブ温度の影響
を低減させ安定に体温測定ができる放射体温計を実現す
るものである。
【0052】請求項9に記載した発明は、本体加熱手段
により本体全体を加熱するようにして、安定に体温測定
ができる放射体温計を実現するものである。
【0053】請求項10に記載した発明は、装着検知手
段により本体が収納部に装着したことを検知するように
して、本体装着時に確実に加熱するようにした放射体温
計を実現するものである。
【0054】請求項11に記載した発明は、タイマー手
段により設定時刻に加熱するようにした放射体温計を実
現するものである。
【0055】請求項12に記載した発明は、室温に応じ
て予熱を開始する時刻を変え、効率的な加熱ができるよ
うにした放射体温計を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である放射体温計の構成
を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施例である放射体温計の構成
を示すブロック図
【図3】本発明の第3の実施例である放射体温計の構成
を示すブロック図
【図4】本発明の第4の実施例であるプローブの構成を
示す断面図
【図5】本発明の第5の実施例である放射体温計の構成
を示すブロック図
【図6】本発明の第6の実施例である放射体温計の構成
を示すブロック図
【図7】本発明の第7の実施例であるプローブの構成を
示す断面図
【図8】本発明の第8の実施例であるプローブの構成を
示す断面図
【図9】本発明の第9の実施例である放射体温計の構成
を示すブロック図
【図10】本発明の第10の実施例である放射体温計の
構成を示すブロック図
【図11】本発明の第11の実施例である放射体温計の
構成を示すブロック図
【図12】本発明の第12の実施例である放射体温計の
構成を示すブロック図
【図13】従来例である放射体温計の構成を示すブロッ
ク図
【符号の説明】
10 電池 11 赤外線センサ 12 プローブ 13 遮光板 14 モータ 15 モータ制御手段 16 センサ温度検出手段 17 温度換算手段 18 表示手段 19 ヒータ 20 ヒータ制御手段 21 プローブ温度検出手段 22 収納部 23 プローブ加熱手段 24 磁束発生手段 25 発熱体 26 加熱手段 27 装着検知手段 28 タイマー手段 30 本体部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 桂子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 粟屋 加寿子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2G066 AC13 BA01 BA08 BA09 BA34 BB11 BB20 CA20

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源を供給する電池と、耳に挿入するプ
    ローブと、前記プローブを介し非測定物から放射される
    赤外線を検出する赤外線センサと、前記赤外線センサか
    らの信号により温度に換算する温度換算手段と、前記プ
    ローブを加熱するヒータと、前記ヒータの加熱量を制御
    するヒータ制御手段とを備えた放射体温計。
  2. 【請求項2】 プローブ内のヒータの温度を検出するプ
    ローブ温度検出手段を備えた請求項1に記載した放射体
    温計。
  3. 【請求項3】 保熱性のある材質で構成した収納部を備
    えた請求項1または2に記載した放射体温計。
  4. 【請求項4】 プローブは熱容量の大きい金属で構成し
    た請求項1から3のいずれか1項に記載した放射体温
    計。
  5. 【請求項5】 プローブを加熱するプローブ加熱手段を
    収納部に備えた請求項1から4のいずれか1項に記載し
    た放射体温計。
  6. 【請求項6】 誘導加熱するための磁束発生手段と、プ
    ローブ内に前記磁束発生手段からの磁束を受け発熱する
    発熱体を備えた請求項1から5のいずれか1項に記載し
    た放射体温計。
  7. 【請求項7】 発熱体は金属蒸着で構成した請求項6に
    記載した放射体温計。
  8. 【請求項8】 発熱体は、プローブ内面を鏡面にした請
    求項7に記載した放射体温計。
  9. 【請求項9】 収納部は、内部に収納する全体を加熱す
    る加熱手段を備えた請求項3に記載した放射体温計。
  10. 【請求項10】 収納部に、収納部品が装着されたこと
    を検知する装着検知手段を備えた請求項3または請求項
    9に記載した放射体温計。
  11. 【請求項11】 設定時刻にプローブを加熱するタイマ
    ー手段を備えた請求項1から10のいずれか1項に記載
    した放射体温計。
  12. 【請求項12】 室温に応じて加熱を開始する時刻を変
    えるようにした請求項11に記載した放射体温計。
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