JP2000224385A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2000224385A
JP2000224385A JP11019350A JP1935099A JP2000224385A JP 2000224385 A JP2000224385 A JP 2000224385A JP 11019350 A JP11019350 A JP 11019350A JP 1935099 A JP1935099 A JP 1935099A JP 2000224385 A JP2000224385 A JP 2000224385A
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JP11019350A
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Tetsuya Miyazaki
哲也 宮崎
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Funai Electric Co Ltd
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】部品コスト及び製造コストの上昇、並びに、製
造作業の煩雑化を招くことなく、原稿の画像を正確なタ
イミングで伸縮なく読み取る。 【構成】CPU21は、原稿センサ15がテストシート
31の前端部を検出した際にカウンタCにより駆動ステ
ップ数の計数を開始し(s4,s5)、読取画像におい
てテストシート31の前部テスト画像32の幅が2回拡
大した際のカウンタCの計数値Caを読取開始タイミン
グTaとして格納し(s6,s7)、読取画像において
テストシート31の前部テスト画像32の画像が存在し
なくなった際のカウンタCの計数値Cb及びテストシー
ト31の後部テスト画像33が出現した際のカウンタC
の計数値Ccから算出した誤差値Mを格納し(s1
3)、読取画像においてテストシート31の後部テスト
画像33の幅が3回縮小した際のカウンタCの計数値C
dを読取終了タイミングTbとして格納する(s14,
s15)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、原稿を給紙部から読
取部を経由して搬送する間に、読取部を通過する原稿の
画像を読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やファクシミリ等の画像読取装置
では、給紙部に載置された単一又は複数枚の原稿を1枚
ずつ読取部に搬送し、読取部において原稿の画像を読み
取るようにしたものがある。このような画像読取装置で
は、原稿全面の画像を正確に読み取るために、原稿の前
端部が読取部を通過するタイミングを基準として画像の
読取開始タイミングを決定する必要がある。
【0003】そこで、従来の画像読取装置では、図7に
示すように、給紙部を構成する原稿トレイ61に原稿が
セットされた状態を検出する給紙センサ62、原稿トレ
イ61にセットされた原稿の下端部に当接する給紙ロー
ラ63、原稿の画像を読み取る読取ユニット64、読取
ユニット64に対向するプラテンローラ65、及び、給
紙ローラ63とプラテンローラ65との間においてプラ
テンローラ65に近接する位置で原稿を検出する原稿セ
ンサ66を備えている。
【0004】この構成において、給紙センサ62が原稿
トレイ61に原稿がセットされたことを検出すると、給
紙ローラ63及びプラテンローラ65に対する回転力の
供給を開始し、原稿センサ66が原稿の前端部を検出し
た時から原稿の前端部がプラテンローラ65に当接する
までの所定時間を経過した後に給紙ローラ63の駆動を
停止し、さらに、プラテンローラ65の回転によって原
稿の前端部近傍が読取ユニット64とプラテンローラ6
5との間に挟持された後に画像の読取を開始するように
していた。
【0005】即ち、従来の構成では、読取ユニット64
とプラテンローラ65とが対向する読取位置から所定距
離だけ給紙ローラ63側に原稿センサ66を配置し、こ
の原稿センサ66が原稿の前端部を検出したタイミング
を基準として、給紙ローラ63の回転によって原稿の前
端部が原稿センサ66と読取位置との間の所定距離を移
動した時を画像の読取開始タイミングとして決定してい
た。
【0006】原稿の前端部が原稿センサ66と読取位置
との間の所定距離を移動する期間は、例えば、原稿セン
サ66が原稿の前端部を検出した後に給紙ローラ63に
回転を供給するステッピングモータの駆動ステップ数
を、所定距離と給紙ローラ63の径とから算出すること
によって予め設定しておくことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、給紙ローラ63とプラテンローラ65
との間に配置された原稿センサ66が原稿の前端部を検
出した後にステッピングモータを所定ステップ数だけ駆
動したタイミングを画像の読取開始タイミングとするこ
ととした場合、読取ユニット64と原稿センサ66との
間の寸法誤差、及び、給紙ローラ63の径の誤差によ
り、原稿の前端部が原稿センサ66と読取位置との間を
移動するために必要なステッピングモータの駆動ステッ
プ数が変動することから、原稿の前端部が原稿センサ6
6を通過した後に移動する距離を一定にすることができ
ず、原稿の前端部が読取ユニット64に対向するタイミ
ングと画像の読取開始タイミングとが正確に一致しなく
なる場合を生じ、原稿の画像を正確に読み取ることがで
きなくなる問題がある。
【0008】このような問題は、画像の読取終了タイミ
ングの決定においても同様に生じる。即ち、画像の読取
終了タイミングを、プラテンローラ65に回転を供給す
るステッピングモータの駆動ステップ数を基準として、
原稿センサ66が原稿の後端部の通過を検出した後に原
稿センサ66の設置位置から画像の読取終了時に原稿の
後端が対向すべき位置までの距離だけプラテンローラ6
5の周面を移動させるためのステップ数、又は、画像の
読取開始後に画像読取範囲の副走査方向の長さだけプラ
テンローラ65の周面を移動させるためのステップ数を
設定することとした場合、ステッピングモータの1ステ
ップ当りのプラテンローラ65の周面の移動量がプラテ
ンローラ65の径の誤差によって変動すると、読取終了
タイミングも変化して画像読取範囲を一定にすることが
できず、原稿の画像を正確に読み取ることができなくな
る問題がある。
【0009】この場合に、原稿を挟んで読取部に対向す
る板状部材の表面に特定パターンを印刷しておき、読取
部が読み取った画像データ中に特定パターンが存在する
か否かに応じて原稿の搬送位置を判定するようにした特
開平4−372273号公報に開示された構成では、読
取部に原稿が対向しているか否かの判定結果に基づいて
原稿の前端部及び後端部が読取部に対向したタイミング
を検出することはできるが、原稿内の副走査方向におけ
る特定位置が読取部に対向したタイミングを検出するこ
とはできない。
【0010】このため、特開平4−372273号公報
に開始された構成においても、読取開始位置及び読取終
了位置が原稿の前端部及び後端部から所定長さだけ内側
の位置に設定されている場合には、原稿の前端部を検出
したタイミングから読取部が原稿の読取開始位置及び読
取終了位置に対向するタイミングを給紙ローラ又はプラ
テンローラ等の搬送部材による原稿の移動量に基づいて
制御する必要があり、搬送部材の形状寸法の誤差によっ
て搬送部材の駆動量と原稿の移動量との関係が変化する
と、読取部が原稿の読取開始位置及び読取終了位置に対
向するタイミングを正確に検出することができず、画像
読取範囲が変動して原稿の画像を正確に読み取ることが
できなくなる。
【0011】これらのことから、画像の読取開始位置、
読取終了位置及び画像読取範囲を設計値に一致させるた
めには、搬送部材及び駆動機構の寸法精度及び取付位置
精度を厳格に維持する必要があり、部品コスト及び製造
コストの上昇、並びに、製造作業の煩雑化を招く。
【0012】この発明の目的は、特定のパターンを表記
したテストシートの読取結果に基づいて搬送部材の駆動
量と原稿の移動量との関係を測定し、この測定結果を用
いて原稿の搬送部材の駆動を制御することにより、搬送
路中の特定位置を原稿が通過するタイミングを基準とし
て読取開始タイミング及び読取終了タイミングを正確に
設定するとともに、実際の画像読取範囲を設計値に正確
に一致させて搬送部材の寸法形状の個体差による搬送部
材の駆動量と原稿の移動量との関係の誤差を補正し、部
品コスト及び製造コストの上昇、並びに、製造作業の煩
雑化を招くことなく、原稿の画像を正確なタイミングで
伸縮なく読み取ることができる画像読取装置を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、搬送部材の駆動により給紙部から読取部を経由して
原稿を搬送し、読取部を通過する原稿の画像を読み取る
画像読取装置において、テストモード時に、読取開始位
置及び読取終了位置を表すテスト画像を表記したテスト
シートを搬送し、テストシートが基準位置を通過した後
に読取部が読取開始位置及び読取終了位置のそれぞれの
テスト画像を読み取るまでの間の搬送部材の駆動ステッ
プ数を測定し、この測定結果を読取開始タイミング及び
読取終了タイミングとして設定することを特徴とする。
【0014】請求項1に記載した発明においては、テス
トシートが基準位置を通過した後に読取部が読取開始位
置及び読取終了位置のそれぞれのテスト画像を読み取る
までの間の搬送部材の駆動ステップ数が読取開始タイミ
ング及び読取終了タイミングとして設定される。したが
って、搬送路中の特定位置を原稿が通過するタイミング
を基準として読取開始タイミング及び読取終了タイミン
グが正確に設定されるとともに、実際の画像読取範囲を
設計値に正確に一致させて搬送部材等の寸法形状の個体
差による搬送部材の駆動量と原稿の移動量との関係の誤
差が補正され、原稿の画像が正確に読み取られる。
【0015】請求項2に記載した発明は、搬送部材の駆
動により給紙部から読取部を経由して原稿を搬送し、読
取部を通過する原稿の画像を読み取る画像読取装置にお
いて、テストモード時に、副走査方向における誤差抽出
距離の前端位置及び後端位置を表すテスト画像を表記し
たテストシートを搬送し、読取部が誤差抽出距離の前端
位置のテスト画像を読み取った後に後端位置のテスト画
像を読み取るまで間の搬送部材の駆動ステップ数を測定
し、この測定値と設計値とを比較して算出した値をデー
タ量の補正値として設定することを特徴とする。
【0016】請求項2に記載した発明においては、読取
部が誤差抽出距離の前端位置のテスト画像を読み取った
後に後端位置のテスト画像を読み取るまで間の搬送部材
の駆動ステップ数に基づいてデータ量の補正値が設定さ
れる。したがって、搬送部材等の寸法形状の個体差によ
る搬送部材の駆動量と原稿の移動量との関係の誤差が、
テストシートが誤差抽出距離を移動する間の搬送部材の
駆動ステップ数の測定値と設計値との比較結果に基づい
て補正され、原稿の画像が伸縮することなく読み取られ
る。
【0017】請求項3に記載した発明は、前記テストシ
ートのテスト画像が副走査方向における誤差抽出距離の
前端位置及び後端位置のそれぞれのテスト画像を含み、
テストモード時に1枚のテストシートを搬送する間に、
テストシートが基準位置を通過した後に読取部が読取開
始位置のテスト画像を読み取るまでの間の搬送部材の駆
動ステップ数の測定結果を読取開始タイミングとして設
定する処理、読取部が誤差抽出距離の前端位置のテスト
画像を読み取った後に後端位置のテスト画像を読み取る
まで間の搬送部材の駆動ステップ数に基づいてデータ量
の補正値を設定する処理、及び、テストシートが基準位
置を通過した後に読取部が読取終了位置のテスト画像を
読み取るまでの間の搬送部材の駆動ステップ数の測定結
果を読取終了タイミングとして設定する処理を順に実行
することを特徴とする。
【0018】請求項3に記載した発明においては、テス
トモード時に1枚のテストシートを搬送する間に、読取
開始タイミング、データ量の補正値及び読取終了タイミ
ングが設定される。したがって、原稿の画像を正確なタ
イミングで伸縮なく読み取るために必要なデータが素早
く設定される。
【0019】請求項4に記載した発明は、前記データ量
の補正値に基づいて、読取部が原稿から読み取った画像
データの副走査方向の画像の間引処理又は補間処理を実
行することを特徴とする。
【0020】請求項4に記載した発明においては、テス
トモード時に設定されたデータ量の補正値に基づいて、
原稿から読み取られた画像データの副走査方向の画像に
対する間引処理又は補間処理が行われる。したがって、
搬送部材等の寸法形状の個体差による搬送部材の駆動量
と原稿の移動量との関係が変動した場合にも、原稿の画
像が伸縮することなく正確に読み取られる。
【0021】
【実施の形態】図1は、この発明の実施形態に係る画像
読取装置であるファクシミリの外観図である。この発明
の実施形態に係るファクシミリ1は、上面に操作部2を
備えているとともに、原稿トレイ3及び用紙トレイ4を
装着している。また、ファクシミリ1の前面には、排紙
トレイ5が装着されている。このファクシミリ1におい
ては、下端部近傍を上面の開口部6から内部に挿入した
状態で原稿トレイ3に単一又は複数枚の原稿がセットさ
れる。原稿トレイ3上にセットされた原稿は、後述する
給紙ローラの回転により1枚ずつ内部に搬送される。フ
ァクシミリ1は、内部において後述する読取ユニットに
よって原稿の画像を読み取り、読み取った画像を送信デ
ータとして公衆電話回線網を介して送信先のファクシミ
リに送信する。一方、ファクシミリ1は、公衆電話回線
網を介してファックスデータを受信すると、用紙トレイ
4にセットされた記録用紙を1枚ずつ内部に給紙し、記
録用紙の表面に対してファックスデータに基づく画像形
成を行う。
【0022】図2は、上記ファクシミリの要部の構成を
示す側面断面の略図である。ファクシミリ1の内部に
は、原稿トレイ3にセットされた原稿の下端部を検出す
る給紙センサ11、原稿の下端部に当接する給紙ローラ
12、原稿の画像を読み取る読取ユニット13、読取ユ
ニット13に対向するプラテンローラ14、及び、給紙
ローラ12とプラテンローラ14との間で原稿を検出す
る原稿センサ15が配置されており、原稿トレイ3から
読取ユニット13を経由して排紙トレイ5に至る間に原
稿搬送路16が形成されている。給紙ローラ12は、ス
テッピングモータである給紙モータ17から回転力の供
給を受けて回転し、原稿トレイ3にセットされた単一又
は複数枚の原稿を1枚ずつ原稿搬送路16内に給紙す
る。プラテンローラ14は、ステッピングモータである
読取モータ18から回転力の供給を受けて回転し、原稿
トレイ3から給紙された原稿をその画像面を読取ユニッ
ト13に当接させつつ排紙トレイ5方向に搬送する。こ
の間に原稿の画像が読取ユニット13によって読み取ら
れ、画像の読取が完了した原稿は排紙トレイ5上に排出
される。読取ユニット13及びプラテンローラ14が、
ファクシミリ1の読取部を構成している。
【0023】図3は、上記ファクシミリにおける原稿の
画像読取範囲を示す図である。この実施形態に係るファ
クシミリ1では、例えば、副走査方向についての読取解
像度が200dpiである場合、n=8本/mmの走査
ラインの密度で画像を読み取り、副走査方向の長さが2
96mmであるA4サイズの原稿において、前端部から
2mm内側の位置を読取開始位置とし、後端部から2m
m内側の位置を読取終了位置としている。したがって、
A4サイズの原稿についての副走査方向の画像読取範囲
Lは、 L=297−2−2=292mm となる。また、A4サイズの画像読取範囲における走査
ライン数Nは、 N=292×8=2336本 となり、原稿の前端部を第1ラインとした場合、読取開
始位置である第17ラインから第2352ラインまで原
稿の画像データを読み取る。
【0024】図4は、上記ファクシミリの制御部の構成
を示すブロック図である。ファクシミリ1の制御部は、
ROM22及びRAM23を備えたCPU21に、画像
メモリ24、操作部2、給紙センサ11、原稿センサ1
5、給紙モータ17、読取モータ18、CCD27及び
露光ランプ28を含む入出力機器を接続して構成されて
いる。CCD27及び露光ランプ28は、読取ユニット
13内に備えられている。CPU21は、ROM22に
予め書き込まれたプログラムにしたがって各入出力機器
を統括して制御し、この間に入出力されるデータをRA
M23の所定のメモリエリアに格納する。CPU21
は、CCD27を介して読み取った原稿の画像データを
画像メモリ24に格納した後、図外のモデム又は作像部
に出力する。
【0025】なお、ROM22は、少なくとも1回のデ
ータの書込が可能にされている。但し、RAM23をバ
ッテリバックすること、又は、他の不揮発性メモリを備
えることにより、ROM22に対するデータの書込を不
要にしてもよい。
【0026】図5は、上記ファクシミリ装置のテストモ
ードの処理に用いられるテストシートを示す図である。
テストシート31は、例えば、A4サイズの白色の可撓
性樹脂シートの表面において、前端部近傍及び後端部近
傍に前部テスト画像32及び後部テスト画像33を表記
したものである。この例では、前部テスト画像32は、
副走査方向(Y方向)の幅がそれぞれ1mmであり、主
走査方向(X方向)の幅が後端部側にいくにしたがって
拡大する5個の黒色矩形によって構成された左右対称の
図形である。また、後部テスト画像33は、前部テスト
画像32と上下対称の形状を呈する図形である。
【0027】前述のように、画像の読取開始位置及び読
取終了位置を原稿の前端部及び後端部から2mm内側の
位置とした場合、テストシート31において、読取開始
位置は前部テスト画像32の2番目の矩形と3番目の矩
形との間に位置し、読取終了位置は後部テスト画像33
の3番目の矩形と4番目の矩形との間に位置する。ま
た、テストシート31において前部テスト画像32と後
部テスト画像33との間の副走査方向の長さである誤差
抽出距離Eは286mmであり、設計上はこの間に28
6×8=2288本の読取ラインが存在する。
【0028】なお、テストシート31に表記するテスト
画像は、この実施形態の形状に限るものではなく、少な
くとも副走査方向について読取開始位置及び読取終了位
置の最小の調整長さ(例えば1mm間隔)毎に主走査方
向の形状が変化するものであれば、1種類のテストシー
ト31によって複数種の読取開始位置及び読取終了位置
を決定することができる。また、前部テスト画像32と
後部テスト画像33とを上下対称の形状にしているた
め、テストシート31の前端側又は後端側のいずれを下
方にして原稿トレイ2にセットされた場合でも、後述す
るテストモード時の処理を適正に実行することができ
る。
【0029】図6は、上記ファクシミリ装置の制御部の
テストモード時における処理手順を示すフローチャート
である。テストモード時においてCPU21は、原稿ト
レイ3にテストシート31がセットされ、給紙センサ1
1がオンすると(s1)、給紙モータ17及び読取モー
タ18を駆動し(s2,s3)、原稿センサ15がテス
トシート31の前端部を検出することを待機する(s
4)。CPU21は、原稿センサ15がテストシート3
1の前端部を検出してオンすると、RAM23の所定の
メモリエリアに割り当てられたカウンタCにより給紙モ
ータ17及び読取モータ18の駆動ステップ数の計数を
開始する(s5)。
【0030】この後、CPU21は、読取ユニット13
の読取画像においてテストシート31の前部テスト画像
32の幅が2回拡大した際のカウンタCの計数値Caを
読み取り、この計数値Caを読取開始タイミングTaと
して書込可能なROM22のメモリエリアMA1に格納
する(s6,s7)。さらに、CPU21は、読取ユニ
ット13の読取画像においてテストシート31の前部テ
スト画像32の画像が存在しなくなった際のカウンタC
の計数値Cbを読み取り、RAM23の所定のメモリエ
リアに格納する(s8,s9)。
【0031】次いで、CPU21は、読取ユニット13
の読取画像においてテストシート31の後部テスト画像
33が出現した際のカウンタCの計数値Ccを読み取り
(s10,s11)、誤差値Mを M=(Cc−Cb)/E・n によって算出する(s12)。但し、上式においてEは
誤差抽出距離(286mm)、nは走査ラインの密度の
設計値(8本/mm)である。CPU21は、算出した
誤差値MをROM22のメモリエリアMA2に格納する
(s13)。
【0032】さらに、CPU21は、読取ユニット13
の読取画像においてテストシート31の後部テスト画像
33の幅が3回縮小した際のカウンタCの計数値Cdを
読み取り、この計数値Cdを読取終了タイミングTbと
してROM22のメモリエリアMA3に格納する(s1
4,s15)。
【0033】CPU21は、ファクシミリ1における通
常の原稿の画像読取時に、原稿センサ15が給紙トレイ
2から給紙された原稿の前端部を検出した後に給紙モー
タ17及び読取モータ18の駆動ステップ数が読取開始
タイミングTaとして記憶されているステップ数に一致
した時に読取ユニット13が読み取った画像データを所
定の画像処理後に画像メモリ24に格納する処理を開始
し、読取モータ18の駆動ステップ数が読取終了タイミ
ングTbとして記憶されているステップ数に一致した時
にこの処理を終了する。
【0034】さらに、CPU21は、このようにして画
像メモリ24に格納した画像データに対して、誤差値M
に基づく間引処理又は補間処理を行う。例えば、テスト
モード時における誤差抽出距離E内の駆動ステップ数の
測定値が2357であり、設定値2288に対して3%
過大である場合、画像メモリ24に格納した画像データ
について100ライン毎に3ラインの画像を削除する間
引処理を行う。また、テストモード時における誤差抽出
距離E内の駆動ステップ数の測定値が2219であり、
設定値2288に対して3%過少である場合、画像メモ
リ24に格納した画像データについて100ライン毎に
3ラインの画像を追加する補間処理を行う。
【0035】以上のようにして、この実施形態に係るフ
ァクシミリ1では、テストモード時にテストシート31
についての画像読取処理を実行し、原稿センサ15がテ
ストシート31の前端部を検出したタイミングを基準と
して、読取開始タイミングTa及び読取終了タイミング
Tbを給紙モータ17及び読取モータ18の駆動ステッ
プ数によって測定し、この測定結果を記憶しておく。ま
た、テストシート31における誤差抽出距離E内の駆動
ステップ数の測定値と設計値との比較によって誤差値M
を算出して記憶しておく。通常の原稿の画像読取処理時
には、テストモード時に記憶された読取開始タイミング
Ta、読取終了タイミングTb及び誤差値Mを用い、給
紙モータ17及び読取モータ18の駆動ステップ数に基
づいて画像処理を制御する。
【0036】したがって、給紙ローラ12及びプラテン
ローラ14、並びに、これらに給紙モータ17及び読取
モータ18の回転を供給する伝達機構の寸法誤差や取付
位置の誤差により、給紙モータ17及び読取モータ18
の単位駆動ステップ当りの原稿搬送距離が設計値に一致
しなくなった場合にも、原稿から正確なタイミングで伸
縮のない画像を確実に読み取ることができる。
【0037】なお、上述したテストモードの処理は、フ
ァクシミリ1の出荷前に1回のみ実施するだけでなく、
使用中における任意のタイミングで繰り返し実施して最
新のテストモード時に得られた読取開始タイミングT
a、読取終了タイミングTb及び誤差値Mを更新的に記
憶するようにし、装置の経時変化による誤差を補正する
よにうしてもよい。
【0038】また、画像読取装置はファクシミリに限る
ものではなく、読取部に搬送される原稿の画像を読み取
る複写機等の他の画像読取装置においてもこの発明を同
様に実施することができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、テス
トシートが基準位置を通過した後に読取部が読取開始位
置及び読取終了位置のそれぞれのテスト画像を読み取る
までの間の搬送部材の駆動ステップ数を読取開始タイミ
ング及び読取終了タイミングとして設定することによ
り、搬送路中の特定位置を原稿が通過するタイミングを
基準として読取開始タイミング及び読取終了タイミング
を正確に設定できるとともに、実際の画像読取範囲を設
計値に正確に一致させて搬送部材等の寸法形状の個体差
による搬送部材の駆動量と原稿の移動量との関係の誤差
を補正することができ、原稿の画像を正確なタイミング
で読み取ることができる。
【0040】請求項2に記載した発明によれば、読取部
が誤差抽出距離の前端位置のテスト画像を読み取った後
に後端位置のテスト画像を読み取るまで間の搬送部材の
駆動ステップ数に基づいてデータ量の補正値を設定する
ことにより、搬送部材等の寸法形状の個体差による搬送
部材の駆動量と原稿の移動量との関係の誤差を、テスト
シートが誤差抽出距離を移動する間の搬送部材の駆動ス
テップ数の測定値と設計値との比較結果に基づいて補正
することができ、原稿の画像を伸縮なく正確に読み取る
ことができる。
【0041】請求項3に記載した発明によれば、テスト
モード時に1枚のテストシートを搬送する間に、読取開
始タイミング、データ量の補正値及び読取終了タイミン
グを順次設定することにより、原稿の画像を正確なタイ
ミングで伸縮なく読み取るために必要なデータを素早く
設定することができる。
【0042】請求項4に記載した発明によれば、テスト
モード時に設定されたデータ量の補正値に基づいて、原
稿から読み取られた画像データの副走査方向の画像に対
する間引処理又は補間処理を行うことにより、搬送部材
等の寸法形状の個体差による搬送部材の駆動量と原稿の
移動量との関係が変動した場合にも、原稿の画像を伸縮
なく正確に読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る画像読取装置である
ファクシミリの外観図である。
【図2】上記ファクシミリの要部の構成を示す側面断面
の略図である。
【図3】上記ファクシミリにおける原稿の画像読取範囲
を示す図である。
【図4】上記ファクシミリの制御部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】上記ファクシミリ装置のテストモードの処理に
用いられるテストシートを示す図である。
【図6】上記ファクシミリ装置の制御部のテストモード
時における処理手順を示すフローチャートである。
【図7】従来のファクシミリの要部の構成を示す側面断
面の略図である。
【符号の説明】
1−ファクシミリ(画像形成装置) 3−原稿トレイ 5−排紙トレイ 11−給紙センサ 12−給紙ローラ 13−読取ユニット 14−プラテンローラ 15−原稿センサ 16−原稿搬送路 17−給紙モータ 18−読取モータ 27−CCD 28−露光ランプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送部材の駆動により給紙部から読取部を
    経由して原稿を搬送し、読取部を通過する原稿の画像を
    読み取る画像読取装置において、 テストモード時に、読取開始位置及び読取終了位置を表
    すテスト画像を表記したテストシートを搬送し、テスト
    シートが基準位置を通過した後に読取部が読取開始位置
    及び読取終了位置のそれぞれのテスト画像を読み取るま
    での間の搬送部材の駆動ステップ数を測定し、この測定
    結果を読取開始タイミング及び読取終了タイミングとし
    て設定することを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】搬送部材の駆動により給紙部から読取部を
    経由して原稿を搬送し、読取部を通過する原稿の画像を
    読み取る画像読取装置において、 テストモード時に、副走査方向における誤差抽出距離の
    前端位置及び後端位置を表すテスト画像を表記したテス
    トシートを搬送し、読取部が誤差抽出距離の前端位置の
    テスト画像を読み取った後に後端位置のテスト画像を読
    み取るまで間の搬送部材の駆動ステップ数を測定し、こ
    の測定値と設計値とを比較して算出した値をデータ量の
    補正値として設定することを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】前記テストシートのテスト画像が副走査方
    向における誤差抽出距離の前端位置及び後端位置のそれ
    ぞれのテスト画像を含み、テストモード時に1枚のテス
    トシートを搬送する間に、テストシートが基準位置を通
    過した後に読取部が読取開始位置のテスト画像を読み取
    るまでの間の搬送部材の駆動ステップ数の測定結果を読
    取開始タイミングとして設定する処理、読取部が誤差抽
    出距離の前端位置のテスト画像を読み取った後に後端位
    置のテスト画像を読み取るまで間の搬送部材の駆動ステ
    ップ数に基づいてデータ量の補正値を設定する処理、及
    び、テストシートが基準位置を通過した後に読取部が読
    取終了位置のテスト画像を読み取るまでの間の搬送部材
    の駆動ステップ数の測定結果を読取終了タイミングとし
    て設定する処理を順に実行する請求項1に記載の画像読
    取装置。
  4. 【請求項4】前記データ量の補正値に基づいて、読取部
    が原稿から読み取った画像データの副走査方向の画像の
    間引処理又は補間処理を実行する請求項2又は3に記載
    の画像読取装置。
JP11019350A 1999-01-28 1999-01-28 画像読取装置 Pending JP2000224385A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7467694B2 (ja) 2019-05-31 2024-04-15 株式会社Pfu 画像読取装置、制御方法及び制御プログラム

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