JP2000223590A - ゲート電荷蓄積形メモリセル - Google Patents

ゲート電荷蓄積形メモリセル

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JP2000223590A JP11027261A JP2726199A JP2000223590A JP 2000223590 A JP2000223590 A JP 2000223590A JP 11027261 A JP11027261 A JP 11027261A JP 2726199 A JP2726199 A JP 2726199A JP 2000223590 A JP2000223590 A JP 2000223590A
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Mikio Mukai
幹雄 向井
Yutaka Hayashi
豊 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造プロセスが左程複雑になることがなく、外
部配線数や端子部の面積の増加を抑制することができ、
セル面積の大幅な増加を改善することができるゲート電
荷蓄積形メモリセルを提供する。 【解決手段】ゲート電荷蓄積形メモリセルは、(A)チ
ャネル形成領域15と、(B)第1のゲート部13と、
(C)該第1のゲート部13と容量結合した第2のゲー
ト部19と、(D)該チャネル形成領域15と接して設
けられ、互いに離間して設けられたソース/ドレイン領
域16,17と、(E)二端を有し、その内の一端が第
1のゲート部13に接続された第1の非線形抵抗素子3
0と、(F)第1のゲート部13と、絶縁膜12と、チ
ャネル形成領域15又は少なくとも一方のソース/ドレ
イン領域16,17とから構成された第2の非線形抵抗
素子33から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所謂DRAMゲイ
ンセルの一種であるゲート電荷蓄積形メモリセルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】DRAMセルは、通常、従来のRAMセ
ルの中で最小面積を実現できる1トランジスタ+1キャ
パシタから構成されている。しかしながら、設計ルール
が微細化されるに従い、小面積でしかもキャパシタに必
要とされる容量値を実現するために、複雑なキャパシタ
構造及び新キャパシタ材料の開発が要求されている。そ
して、誘電体材料及び電極の成膜、加工、パッシベーシ
ョン技術の研究開発費や新規に導入すべき製造装置等に
より、DRAM製造コストは増加の一途を辿っており、
もはや、トランジスタの製造コストよりもキャパシタの
製造コストの方が高くなっている。また、構造及び材料
を変更しない限り、半導体装置の微細化と共に読み出し
信号は小さくなり、ついにはメモリセルに記憶された情
報を検出することが困難となる。
【0003】このような問題を解決するためのDRAM
ゲインセルの一種が、例えば、文献"Super-Low-Voltage
Operation of a Semi-Static Complementary Gain DRA
M Memory Cell", S. Shukuri, et al., 1993 Symposium
on VLSI Technology, Digest of Tech. Papers, 3A-4,
pp23-24, 1993 から知られている。フローティングゲ
ートを有するメモリトランジスタRMと、相補型のワー
ドトランジスタWMとから構成された、かかるDRAM
ゲインセルの等価回路を図28に示す。このDRAMゲ
インセルにおいては、ワードトランジスタWMのゲート
部とメモリトランジスタRMのゲート部とを共通のワー
ド線WLに接続し、且つワードトランジスタWMのソー
ス/ドレイン領域の一方とメモリトランジスタRMのソ
ース/ドレイン領域の一方を共通のビット線BLに接続
することで、外部配線の数を減少させている。このDR
AMゲインセルに情報を書き込む場合、ビット線BLに
例えば1.5ボルトの電圧を印加し、ワード線WLにマ
イナスの電圧を印加する。その結果、メモリトランジス
タRMのフローティングゲートには正電荷が充電され、
メモリトランジスタRMの閾値電圧はマイナス方向にシ
フトする。DRAMゲインセルが待機時の状態にあって
は、メモリトランジスタRM及びワードトランジスタW
Mがオン状態にならないような電位にワード線WLを保
つ。情報の読み出し時には、ワード線WLの電位を、フ
ローティングゲートに正電荷が蓄積されたときのメモリ
トランジスタRMの閾値電圧と、蓄積されていないとき
の閾値電圧の間の電位とする。これによって、正電荷が
フローティングゲートに蓄積されている場合には、DR
AMゲインセルに電流が流れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、図28に
示したDRAMゲインセルは、補助的に必要な場合があ
るが、原理的にはキャパシタが不要である。しかしなが
ら、DRAMゲインセルの面積の縮小化を図る場合、ワ
ードトランジスタWMを薄膜トランジスタ(TFT)か
ら構成する必要があり、製造プロセスが複雑になるし、
従来の製造プロセスの延長では製造することができない
という問題がある。また、TFTの制御、再現性が現在
の量産技術では困難であるといった問題もある。更に
は、このDRAMゲインセルは動作マージンが小さく、
動作マージンを確保するためには2つのトランジスタの
ゲート又はドレインを別々のワード線又はビット線に接
続する必要があり、セルの面積を縮小化できないという
問題もある。
【0005】従って、本発明の目的は、製造プロセスが
左程複雑になることがなく、外部配線数や端子部の面積
の増加を抑制することができ、従来のフラッシュメモリ
の製造プロセスの若干の延長で製造することができ、し
かも、従来のDRAMのような複雑な構造のキャパシタ
が不要であり、セル面積の大幅な増加を抑制することが
できるゲート電荷蓄積形メモリセルを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルは、(A)チ
ャネル形成領域と、(B)絶縁膜を介して該チャネル形
成領域と対向して設けられた第1のゲート部と、(C)
該第1のゲート部と容量結合した第2のゲート部と、
(D)該チャネル形成領域と接して設けられ、互いに離
間して設けられたソース/ドレイン領域と、(E)二端
を有し、その内の一端が第1のゲート部に接続された第
1の非線形抵抗素子と、(F)第1のゲート部と、絶縁
膜と、チャネル形成領域又は少なくとも一方のソース/
ドレイン領域とから構成された第2の非線形抵抗素子、
から成ることを特徴とする。尚、第1の非線形抵抗素子
の一端が第1のゲート部に接続されているとは、第1の
非線形抵抗素子の一端が第1のゲート部を兼ねている場
合を含む。
【0007】本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルにお
いては、絶縁膜の膜厚は、第2の非線形抵抗素子を構成
するチャネル形成領域又は少なくとも一方のソース/ド
レイン領域と第1のゲート部との間を適切な電位差とし
たときに、絶縁膜にトンネル電流が流れるような膜厚と
すればよい。また、絶縁膜は、SiO2、SiN、Si
ON、SiO2/SiNの積層構造等から構成すること
ができるが、中でも、厚さ3nm以下のSiO2(シリ
コン酸化膜)から成ることが好ましい。第2の非線形抵
抗素子は、第1のゲート部と絶縁膜とチャネル形成領
域、あるいは、第1のゲート部と絶縁膜と一方のソース
/ドレイン領域、あるいは、第1のゲート部と絶縁膜と
両方のソース/ドレイン領域、あるいは、第1のゲート
部と絶縁膜とチャネル形成領域と一方のソース/ドレイ
ン領域、あるいは、第1のゲート部と絶縁膜とチャネル
形成領域と両方のソース/ドレイン領域から構成され
た、所謂、MIS型あるいはMOS型トンネルダイオー
ドから構成されていることが好ましい。
【0008】本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルにお
いては、第1の非線形抵抗素子は二端子動作特性を有す
ることが好ましい。ここで、二端子動作特性とは、ダイ
オードのように、2つの領域の間に流れる電流量がこれ
らの2つの領域の間の電圧によって一義的に決まる動作
特性を指す。
【0009】本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルにお
ける第1の非線形抵抗素子は、順方向導通電圧と同極性
であって、絶対値が順方向導通電圧の絶対値以上である
第1の電圧が二端間に印加されると低抵抗状態となり、
順方向導通電圧と同極性であって絶対値が該順方向導通
電圧の絶対値未満である第2の電圧、あるいは順方向導
通電圧と逆極性の電圧が二端間に印加されると高抵抗状
態となる特性を有することが望ましい。例えば、第1の
非線形抵抗素子がダイオードから成る場合、順方向導通
電圧以上の第1の電圧が印加されると低抵抗状態になる
特性を有するダイオードを用いることが好ましい。
【0010】具体的には、このような特性を有する第1
の非線形抵抗素子として、pn接合ダイオードを挙げる
ことができ、この場合、pn接合ダイオードは、ソース
/ドレイン領域の導電型と同じ導電型の半導体領域、及
び、ソース/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の半
導体領域を有し、ソース/ドレイン領域の導電型とは逆
の導電型の該半導体領域は第1の非線形抵抗素子の一端
に相当し、ソース/ドレイン領域の導電型と同じ導電型
の該半導体領域は第1の非線形抵抗素子の他端に相当す
る構成とすることが好ましい。第1の非線形抵抗素子の
高抵抗状態における抵抗値を一層大きくすることができ
るといった観点から、pn接合ダイオードのpn接合領
域は単結晶半導体から形成されていることが好ましい。
あるいは又、pn接合ダイオードはラテラルpn接合を
有することが、第1の非線形抵抗素子の高抵抗状態にお
ける抵抗値を更に一層大きくすることができるといった
観点から望ましい。あるいは、第1の非線形抵抗素子
は、順方向導通電圧を小さく(低く)するといった観点
から、ヘテロ接合ダイオードから構成することもでき
る。
【0011】本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルにお
いては、前記容量結合は、第1のゲート部と第2のゲー
ト部との間に誘電体膜を介在させることによって形成さ
れていることが望ましい。誘電体膜としては、例えばS
iO2、SiO2/Sixy、SiO2/Sixy/Si
2あるいはTa25/Sixyを挙げることができ
る。
【0012】本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルにお
いては、第2のゲート部はワード線に接続され、第1の
非線形抵抗素子の他端はビット線に接続され、一方のソ
ース/ドレイン領域は読み出し線に接続されており、第
2の非線形抵抗素子を構成するチャネル形成領域又は少
なくとも一方のソース/ドレイン領域は消去線に接続さ
れている構成とすることができる。尚、このような本発
明のゲート電荷蓄積形メモリセルを、本発明のゲート電
荷蓄積形メモリセルの第1の構成と呼ぶ。読み出し線
は、ワード線と平行に設けてもよいし、ビット線と平行
に設けてもよい。即ち、1本のワード線と1本の読み出
し線に複数のゲート電荷蓄積形メモリセルを接続する構
成としてもよいし、1本のビット線と1本の読み出し線
に複数のゲート電荷蓄積形メモリセルを接続する構成と
してもよい。更には、任意の位置に配置された任意の数
のゲート電荷蓄積形メモリセルを、1本の読み出し線で
接続してもよい。また、消去線は、複数のゲート電荷蓄
積形メモリセルに接続されている構成とすることが好ま
しい。
【0013】本発明の第1の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、ビット線を第1のビット線電
位とし、且つ、読み出し線を第1の読み出し線電位と
し、次いで、ワード線を第1のワード線電位から第2の
ワード線電位とすることによって、第1のゲート部と第
2のゲート部との容量結合に基づき第1のゲート部と第
1の非線形抵抗素子の他端との間を前記第1の電圧とす
ることで、第1の非線形抵抗素子を低抵抗状態とし、以
て、ビット線から第1の非線形抵抗素子を介して第1の
極性の電荷を第1のゲート部に移動させ、かかる第1の
極性の電荷を第1のゲート部に蓄積することが好まし
い。これによって、ゲート電荷蓄積形メモリセルに情報
を書き込むことができる。
【0014】あるいは又、本発明の第1の構成に係るゲ
ート電荷蓄積形メモリセルにおいては、ビット線を第2
のビット線電位とし、且つ、読み出し線を第1の読み出
し線電位とし、次いで、ワード線を第1のワード線電位
から第2のワード線電位とすることによって、第1のゲ
ート部と第2のゲート部との容量結合に基づき第1のゲ
ート部と第1の非線形抵抗素子の他端との間を、前記第
2の電圧若しくは順方向導通電圧と逆極性の電圧とする
ことで、第1の非線形抵抗素子を高抵抗状態のままと
し、以て、第1のゲート部に蓄積された電荷の状態の変
化を阻止することが好ましい。これによって、ゲート電
荷蓄積形メモリセルへの情報の書き込みを阻止すること
ができる。
【0015】本発明の第1の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、消去線に消去線電位を印加す
ることによって、第2の非線形抵抗素子を介して消去線
から第1の極性とは逆極性である第2の極性の電荷を第
1のゲート部に移動させ、あるいは又、第1の極性の電
荷を第1のゲート部から第2の非線形抵抗素子を介して
消去線に放電させ、以て、第1のゲート部の電荷蓄積状
態を第2の電荷蓄積状態とすることが好ましい。これに
よって、ゲート電荷蓄積形メモリセルに蓄積された情報
の消去を行うことができる。
【0016】本発明の第1の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、第1の非線形抵抗素子はpn
接合ダイオードから成り、該第1の非線形抵抗素子は、
第1のゲート部又は第1のゲート部の延在部に形成され
ていることが、構成の簡素化の観点から望ましい。ここ
で、pn接合ダイオードは、ソース/ドレイン領域の導
電型と同じ導電型の半導体領域、及び、ソース/ドレイ
ン領域の導電型とは逆の導電型の半導体領域を有し、ソ
ース/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の該半導体
領域は第1の非線形抵抗素子の一端に相当し、ソース/
ドレイン領域の導電型と同じ導電型の該半導体領域は第
1の非線形抵抗素子の他端に相当する構成とすることが
できる。
【0017】尚、このpn接合ダイオードは、第1のゲ
ート部あるいはその延在部がポリシリコン薄膜から形成
されている場合には、このポリシリコン薄膜中に形成さ
れたラテラルpn接合を有する構成とすることもでき
る。更には、ポリシリコンを単結晶化して、少なくとも
pn接合領域を単結晶化された部分に形成することが、
即ち、pn接合ダイオードのpn接合領域は単結晶半導
体から形成されていることが、第1の非線形抵抗素子の
高抵抗状態における抵抗値を一層大きくすることができ
るといった観点から望ましい。
【0018】あるいは又、本発明の第1の構成に係るゲ
ート電荷蓄積形メモリセルにおいては、第1の非線形抵
抗素子はヘテロ接合ダイオードから成り、該第1の非線
形抵抗素子は、第1のゲート部又は第1のゲート部の延
在部に形成されている構成とすることが、順方向導通電
圧を小さく(低く)するといった観点から、好ましい。
【0019】本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルにお
いては、第2のゲート部はワード線に接続され、第1の
非線形抵抗素子の他端及び一方のソース/ドレイン領域
はビット線に接続されており、第2の非線形抵抗素子を
構成するチャネル形成領域又は少なくとも一方のソース
/ドレイン領域は消去線に接続されている構成とするこ
ともできる。尚、このような本発明のゲート電荷蓄積形
メモリセルを、本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルの
第2の構成と呼ぶ。
【0020】本発明の第2の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、ビット線を第1のビット線電
位とし、次いで、ワード線を第1のワード線電位から第
2のワード線電位とすることによって、第1のゲート部
と第2のゲート部との容量結合に基づき第1のゲート部
と第1の非線形抵抗素子の他端との間を前記第1の電圧
とすることで、第1の非線形抵抗素子を低抵抗状態と
し、以て、ビット線から第1の非線形抵抗素子を介して
第1の極性の電荷を第1のゲート部に移動させ、かかる
第1の極性の電荷を第1のゲート部に蓄積することが好
ましい。これによって、ゲート電荷蓄積形メモリセルに
情報を書き込むことができる。
【0021】あるいは又、本発明の第2の構成に係るゲ
ート電荷蓄積形メモリセルにおいては、ビット線を第2
のビット線電位とし、次いで、ワード線を第1のワード
線電位から第2のワード線電位とすることによって、第
1のゲート部と第2のゲート部との容量結合に基づき第
1のゲート部と第1の非線形抵抗素子の他端との間を、
前記第2の電圧若しくは順方向導通電圧と逆極性の電圧
とすることで、第1の非線形抵抗素子を高抵抗状態のま
まとし、以て、第1のゲート部に蓄積された電荷の状態
の変化を阻止することが好ましい。これによって、ゲー
ト電荷蓄積形メモリセルへの情報の書き込みを阻止する
ことができる。
【0022】本発明の第2の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいても、消去線に消去線電位を印加す
ることによって、第2の非線形抵抗素子を介して消去線
から第1の極性とは逆極性である第2の極性の電荷を第
1のゲート部に移動させ、あるいは又、第1の極性の電
荷を第1のゲート部から第2の非線形抵抗素子を介して
消去線に放電させ、以て、第1のゲート部の電荷蓄積状
態を第2の電荷蓄積状態とすることが好ましい。これに
よって、ゲート電荷蓄積形メモリセルに蓄積された情報
の消去を行うことができる。
【0023】本発明の第2の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、第1の非線形抵抗素子はpn
接合ダイオードから成り、該第1の非線形抵抗素子は、
第1のゲート部又は第1のゲート部の延在部に形成され
ていることが、構成の簡素化の観点から望ましい。ここ
で、pn接合ダイオードは、ソース/ドレイン領域の導
電型と同じ導電型の半導体領域、及び、ソース/ドレイ
ン領域の導電型とは逆の導電型の半導体領域を有し、ソ
ース/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の該半導体
領域は第1の非線形抵抗素子の一端に相当し、ソース/
ドレイン領域の導電型と同じ導電型の該半導体領域は第
1の非線形抵抗素子の他端に相当する構成とすることが
できる。
【0024】尚、このpn接合ダイオードは、第1のゲ
ート部あるいはその延在部がポリシリコン薄膜から形成
されている場合には、このポリシリコン薄膜中に形成さ
れたラテラルpn接合を有する構成とすることもでき
る。更には、ポリシリコンを単結晶化して、少なくとも
pn接合領域を単結晶化された部分に形成することが、
即ち、pn接合ダイオードのpn接合領域は単結晶半導
体から形成されていることが、第1の非線形抵抗素子の
高抵抗状態における抵抗値を一層大きくすることができ
るといった観点から望ましい。あるいは又、第1の非線
形抵抗素子はヘテロ接合ダイオードから成り、該第1の
非線形抵抗素子は、第1のゲート部又は第1のゲート部
の延在部に形成されている構成とすることが、順方向導
通電圧を小さく(低く)するといった観点から、好まし
い。
【0025】本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルにお
いては、第2のゲート部はワード線に接続され、第1の
非線形抵抗素子の他端は一方のソース/ドレイン領域に
接続され、該一方のソース/ドレイン領域はビット線に
接続されており、第2の非線形抵抗素子を構成するチャ
ネル形成領域又は少なくとも一方のソース/ドレイン領
域は消去線に接続されている構成とすることができる。
尚、このような本発明のゲート電荷蓄積形メモリセル
を、本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルの第3の構成
と呼ぶ。ここで、第1の非線形抵抗素子の他端が一方の
ソース/ドレイン領域に接続されているとは、第1の非
線形抵抗素子の他端が一方のソース/ドレイン領域を兼
ねている場合を含む。尚、第2の非線形抵抗素子が少な
くとも一方のソース/ドレイン領域から構成されている
場合には、かかるソース/ドレイン領域は、第1の非線
形抵抗素子の他端が接続された一方のソース/ドレイン
領域と異なるソース/ドレイン領域とする。
【0026】本発明の第3の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、ビット線を第1のビット線電
位とし、次いで、ワード線を第1のワード線電位から第
2のワード線電位とすることによって、第1のゲート部
と第2のゲート部との容量結合に基づき第1のゲート部
と一方のソース/ドレイン領域との間を前記第1の電圧
とすることで、第1の非線形抵抗素子を低抵抗状態と
し、以て、ビット線から一方のソース/ドレイン領域及
び第1の非線形抵抗素子を介して第1の極性の電荷を第
1のゲート部に移動させ、かかる第1の極性の電荷を第
1のゲート部に蓄積することが好ましい。これによっ
て、ゲート電荷蓄積形メモリセルに情報を書き込むこと
ができる。
【0027】あるいは又、本発明の第3の構成に係るゲ
ート電荷蓄積形メモリセルにおいては、ビット線を第2
のビット線電位とし、次いで、ワード線を第1のワード
線電位から第2のワード線電位とすることによって、第
1のゲート部と第2のゲート部との容量結合に基づき第
1のゲート部と一方のソース/ドレイン領域との間を、
前記第2の電圧若しくは順方向導通電圧と逆極性の電圧
とすることで、第1の非線形抵抗素子を高抵抗状態のま
まとし、以て、第1のゲート部に蓄積された電荷の状態
の変化を阻止することが好ましい。これによって、ゲー
ト電荷蓄積形メモリセルへの情報の書き込みを阻止する
ことができる。
【0028】本発明の第3の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいても、消去線に消去線電位を印加す
ることによって、第2の非線形抵抗素子を介して消去線
から第1の極性とは逆極性である第2の極性の電荷を第
1のゲート部に移動させ、あるいは又、第1の極性の電
荷を第1のゲート部から第2の非線形抵抗素子を介して
消去線に放電させ、以て、第1のゲート部の電荷蓄積状
態を第2の電荷蓄積状態とすることが好ましい。これに
よって、ゲート電荷蓄積形メモリセルに蓄積された情報
の消去を行うことができる。
【0029】本発明の第3の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、第1の非線形抵抗素子はpn
接合ダイオードから成り、第1の非線形抵抗素子の一端
に相当する該pn接合ダイオードの領域(ソース/ドレ
イン領域の導電型とは逆の導電型を有するこのpn接合
ダイオードの領域)は一方のソース/ドレイン領域に形
成されており、第1の非線形抵抗素子の他端に相当する
該pn接合ダイオードの領域(ソース/ドレイン領域の
導電型と同じ導電型を有するこのpn接合ダイオードの
領域)は、一方のソース/ドレイン領域を兼ねている構
成とすることができる。あるいは又、第1の非線形抵抗
素子はpn接合ダイオードから成り、第1の非線形抵抗
素子の一端に相当する該pn接合ダイオードの領域(ソ
ース/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型を有するこ
のpn接合ダイオードの領域)は、第1のゲート部を兼
ねており、第1の非線形抵抗素子の他端に相当する該p
n接合ダイオードの領域(ソース/ドレイン領域の導電
型と同じ導電型を有するこのpn接合ダイオードの領
域)は、一方のソース/ドレイン領域に延在する第1の
ゲート部の延在部に形成されている構成とすることがで
きる。尚、このpn接合ダイオードは、第1のゲート部
あるいはその延在部がポリシリコン薄膜から形成されて
いる場合には、このポリシリコン薄膜中に形成されたラ
テラルpn接合を有する構成とすることもできるが、ポ
リシリコンを単結晶化して、少なくともpn接合領域を
単結晶化された部分に形成することが、即ち、第1の非
線形抵抗素子はpn接合ダイオードから成り、そして、
このpn接合ダイオードのpn接合領域は単結晶半導体
から形成されていることが、第1の非線形抵抗素子の高
抵抗状態における抵抗値を一層大きくすることができる
といった観点から望ましい。あるいは又、第1の非線形
抵抗素子を形成するpn接合ダイオードはラテラルpn
接合を有することが、第1の非線形抵抗素子の高抵抗状
態における抵抗値を更に一層大きくすることができると
いった観点から望ましい。あるいは又、第1の非線形抵
抗素子はヘテロ接合ダイオードから成ることが、順方向
導通電圧を小さく(低く)するといった観点から、好ま
しい。
【0030】本発明の第1、第2あるいは第3の構成に
係るゲート電荷蓄積形メモリセルにおいては、ワード線
に第2のワード線電位を印加するとき、他方のソース/
ドレイン領域をチャネル形成領域に対して逆バイアスす
ることが好ましい。具体的には、第1のゲート部の電位
から、第1のゲート部から見た閾値電圧の値を減じた値
よりも、ゲート電荷蓄積形メモリセルがn型の場合には
大きな電位を、また、ゲート電荷蓄積形メモリセルがp
型の場合には小さな電位を、他方のソース/ドレイン領
域に印加すればよい。あるいは又、ワード線に第2のワ
ード線電位を印加するとき、他方のソース/ドレイン領
域をチャネル形成領域に対して浮遊状態とすることが好
ましい。具体的には、他方のソース/ドレイン領域に接
続された例えば選択用トランジスタをオフにすればよ
い。以上によって、情報の書き込み時、即ち、第1のゲ
ート部に電荷を蓄積する際、ゲート電荷蓄積形メモリセ
ルのソース/ドレイン領域間を電流が流れることを確実
に阻止することができ、ゲート電荷蓄積形メモリセルの
消費電力の減少を図ることができる。
【0031】本発明の第1、第2、あるいは第3の構成
に係るゲート電荷蓄積形メモリセルにおいては、第1の
ゲート部に蓄積すべき電荷が記憶された情報に相当し、
記憶された情報は、第1のビット線電位の水準数に対応
した情報である態様とすることができる。そして、この
場合、ビット線に印加される第1のビット線電位の水準
数は1であり、記憶された情報は2値情報である態様と
することもできるし、ビット線に印加される第1のビッ
ト線電位の水準数は2以上であり、記憶された情報は多
値情報である態様とすることもできる。あるいは又、第
1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶された情報に相当
し、記憶された情報は、第2のワード線電位の水準数に
対応した情報である態様とすることもできる。そして、
この場合、ワード線に印加される第2のワード線電位の
水準数は1であり、記憶された情報は2値情報である態
様とすることもできるし、ワード線に印加される第2の
ワード線電位の水準数は2以上であり、記憶された情報
は多値情報である態様とすることもできる。更には、第
1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶された情報に相当
し、記憶された情報は、第2のワード線電位と第1のビ
ット線電位との間の電圧の水準数に対応した情報である
態様とすることもできる。そして、この場合、第2のワ
ード線電位と第1のビット線電位との間の電圧の水準数
は1であり、記憶された情報は2値情報である態様とす
ることもできるし、第2のワード線電位と第1のビット
線電位との間の電圧の水準数は2以上であり、記憶され
た情報は多値情報である態様とすることもできる。即
ち、例えば、ビット線に印加される第1のビット線電位
の水準数が2の場合、あるいは、ワード線に印加される
第2のワード線電位の水準数が2の場合、更には、第2
のワード線電位と第1のビット線電位との間の電圧の水
準数が2の場合には、記憶される情報は3値情報とな
る。また、例えば、ビット線に印加される第1のビット
線電位の水準数が3の場合、あるいは、ワード線に印加
される第2のワード線電位の水準数が3の場合、更に
は、第2のワード線電位と第1のビット線電位との間の
電圧の水準数が3の場合には、記憶される情報は4値情
報となる。一般には、ビット線に印加される第1のビッ
ト線電位の水準数がMの場合、あるいは、ワード線に印
加される第2のワード線電位の水準数がMの場合、更に
は、第2のワード線電位と第1のビット線電位との間の
電圧の水準数がMの場合には、記憶される情報は(M+
1)値情報となる。
【0032】[本発明の第1の構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルの動作原理の説明(その1)]先ず、本
発明の第1の構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの
動作原理を説明する。この本発明の第1の構成に係るゲ
ート電荷蓄積形メモリセルの原理図を図1の(A)に示
し、等価回路を図1の(B)及び図2に示す。尚、以下
の説明においては、n型のゲート電荷蓄積形メモリセル
を例にとり説明するが、p型のゲート電荷蓄積形メモリ
セルに関しては、電位等の変化が逆の変化となる点を除
き、同様の動作をする。
【0033】本発明の第1の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルは、チャネル形成領域15と、絶縁膜12
を介してこのチャネル形成領域15と対向して設けられ
た第1のゲート部13と、この第1のゲート部13と容
量結合した第2のゲート部19と、チャネル形成領域1
5と接して設けられ、互いに離間して設けられたソース
/ドレイン領域16,17(ドレイン領域16及びソー
ス領域17)と、二端を有する第1の非線形抵抗素子3
0と、第2の非線形抵抗素子から構成されている。ここ
で、第1の非線形抵抗素子30の一端は第1のゲート部
13に接続され、他端はビット線BLに接続されてい
る。また、第2の非線形抵抗素子33は、第1のゲート
部13と、絶縁膜12と、例えばチャネル形成領域15
とから構成されている。更には、第2のゲート部19は
ワード線WLに接続されており、一方のソース/ドレイ
ン領域(ドレイン領域16)は読み出し線RLに接続さ
れている。容量結合は、第1のゲート部13と第2のゲ
ート部19との間に誘電体膜18を介在させることによ
って形成されている。第1のゲート部13は、一種のフ
ローティングゲートである。
【0034】図1の(A)及び図2中、符号C1は、第
1の非線形抵抗素子30の寄生容量CD1の容量値を表
す。また、符号C0は、第1のゲート部13と、誘電体
膜18と、第2のゲート部19とによって構成されたコ
ンデンサCD0の容量値を示す。更には、符号CDDは、
一方のソース/ドレイン領域16と、絶縁膜12と、第
1のゲート部13とによって構成されたコンデンサを示
す。更には、符号CD Cは、第1のゲート部13と絶縁
膜12とチャネル形成領域15とによって構成されたコ
ンデンサを示し、符号CDSは、第1のゲート部13と
絶縁膜12と他方のソース/ドレイン領域17とによっ
て構成されたコンデンサを示す。コンデンサCDDの容
量値CD、コンデンサCDCの容量値CC、コンデンサC
Sの容量値CS、コンデンサCD0の容量値C0、並びに
第1の非線形抵抗素子30の寄生容量CD1の容量値C1
は、ゲート電荷蓄積形メモリセルの構造や大きさ等によ
って多岐に変化する。以下においては、コンデンサCD
D、CDC及びCDSの容量値CD、CC及びCSは無視でき
る程度に小さいと仮定し、コンデンサCD0の容量C0
び第1の非線形抵抗素子30の寄生容量CD1の容量値
1のみを考慮して、ゲート電荷蓄積形メモリセルの動
作原理を説明する。
【0035】第1の非線形抵抗素子30のV−I特性
を、模式的に図3に例示する。この第1の非線形抵抗素
子30は、IF1の電流値に対してVF1の電圧(順方向導
通電圧)を示す順方向特性を有する。即ち、第1の非線
形抵抗素子30は、二端子動作特性を有し、あるいは
又、順方向導通電圧と同極性であって、絶対値が順方向
導通電圧(VF1)の絶対値以上である第1の電圧が二端
間に印加されると低抵抗状態となり、第1の非線形抵抗
素子30を流れる電流は急増し、順方向導通電圧と同極
性であって絶対値が順方向導通電圧(VF1)の絶対値未
満である第2の電圧、あるいは順方向導通電圧と逆極性
の電圧が二端間に印加されると高抵抗状態となる特性を
有する。例えば、非線形抵抗素子をpn接合ダイオード
から構成する場合、kT/qの電圧増加に対して、電流
はe倍増加する。ここで、kはボルツマン定数、Tは絶
対温度、qは電子電荷であり、eは指数値である。
【0036】本発明の第1の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、第1のゲート部13に蓄積す
べき電荷が記憶された情報に相当する。ゲート電荷蓄積
形メモリセルの初期条件を、例えば、以下の表1のとお
りとする。尚、表中、γは容量比で決まる比例定数であ
る。
【0037】 [表1] 第2のゲート部の電位(第1のワード線電位):VWL1 第1のゲート部の電位 :γVWL1 ビット線の電位 :VBL0 読み出し線の電位(第1の読み出し線電位) :VRL1 ソース領域の電位 :VS
【0038】尚、具体的には、VWL1、γVWL1
BL0、VRL1、VSの値は0ボルトに近い値とすればよ
い。
【0039】(情報の書き込み)ゲート電荷蓄積形メモ
リセルに情報を書き込む場合、即ち、第1のゲート部1
3に第1の極性である負の電荷QFを蓄積する場合、最
初にビット線BLの電位を第1のビット線電位VBL1
し、読み出し線の電位を第1の読み出し線電位VR L1
ままとしておき、次いで、ワード線WLの電位を第1の
ワード線電位VWL1から第2のワード線電位VWL2(≫V
F1)とする。尚、第1のビット線電位VBL1はVBL0と等
しくしてもよい。即ち、ビット線BLに印加される電位
を変更しなくともよい。ここで、図2の点A,B,Cに
おける電位をVA,VB,VCとすると、VA,VB,V
Cは、以下のとおりとなる。尚、書き込みの手順は、先
ず、ビット線電位をVBL0(例えば0ボルト)から第1
のビット線電位VBL1若しくは後述する第2のビット線
電位VBL2とし、次いで、ワード線電位を第1のワード
線電位VWL1から第2のワード線電位VWL2とし、その
後、ワード線電位を第2のワード線電位VWL2から第1
のワード線電位VWL1に戻し、次いで、ビット線電位を
第1のビット線電位VBL1若しくは第2のビット線電位
BL2からVBL0に戻す。
【0040】 VA=VWL2 (1−1) VB={C0/(C1+C0)}(VWL2−VBL1)+VBL1 (1−2) VC=VBL1 (1−3)
【0041】さて、式(1−2)は第1の非線形抵抗素
子30が高抵抗状態であると仮定して計算されたもので
あるが、(VB−VBL1)の値がVF1より大きくなれば、
第1の非線形抵抗素子30は低抵抗状態になる。言い換
えれば、以下の式(2)を満足するようにVWL2,VBL1
を選択すれば、即ち、第1のゲート部13と第1の非線
形抵抗素子30の他端との間を第1の電圧にすることに
よって、第1の非線形抵抗素子30は低抵抗状態にな
る。その結果、第1のゲート部13は、初期の高抵抗で
ビット線BLに接続されたフローティングに近い状態か
らビット線BLと低抵抗で電気的に接続された状態とな
る。
【0042】 |{C0/(C1+C0)}(VWL2−VBL1)|>|VF1| (2)
【0043】以上の結果から、点Bから見た(即ち、第
1のゲート部13から見た)点Aと点Bとの間の電位差
ABは、以下の式(3)のとおりとなる。
【0044】VAB≒VWL2−VF1−VBL1 (3)
【0045】次に、先ず、第2のゲート部19の電位を
第2のワード線電位VWL2から第1のワード線電位VWL1
とし、その後、ビット線BLの電位をVBL0にする。そ
の結果、第1の非線形抵抗素子30は高抵抗状態にな
る。そして、第1のゲート部13は再び概ねフローティ
ング状態となり、第1のゲート部13には第1の極性で
ある負の電荷QFが新たに蓄積される。第1のゲート部
13に蓄積されたかかる負の電荷(QF)が、ゲート電
荷蓄積形メモリセルに記憶された情報に相当する。
【0046】上述の式(3)に示すように、点Aと点B
との間の電位差VABは、第2のワード線電位VWL2と第
1のビット線電位VBL1との間の電圧に依存する。ま
た、点Aと点Bとの間の電位差VABは、コンデンサCD
S,CDC,CDDの容量値が無視できないときは、ソー
ス領域、チャネル形成領域及びドレイン領域の電位のそ
れぞれにも依存するが、ここでは、説明を簡単にするた
めに、これ以上は言及しない。例えば、(1−1)第2
のワード線電位VWL2と第1のビット線電位VBL1との間
の電圧の水準数が1の場合、あるいは又、(2−1)第
2のワード線電位V WL2を一定としたときに第1のビッ
ト線電位VBL1の水準数が1の場合、あるいは又、(3
−1)第1のビット線電位VBL1を一定としたときに第
2のワード線電位VWL2の水準数が1の場合、第1のゲ
ート部13に記憶された情報に相当する電荷は2値情報
(”0”又は”1”)となる。あるいは又、第1のゲー
ト部13に蓄積される電荷量は、第2のワード線電位V
WL2と第1のビット線電位VBL1との間の電圧に依存する
ので、(1−2)第2のワード線電位VWL2と第1のビ
ット線電位VBL1との間の電圧の水準数を2以上とする
ことによって、あるいは又、(2−2)第2のワード線
電位VWL2を一定としたときに第1のビット線電位VBL1
の水準数を2以上とすることによって(例えば、
BL1,VBL1_1,VBL1_2,・・・,VBL2。ここで最低
値をVBL1、最高値をVBL2とする)、あるいは又、(3
−2)第1のビット線電位VBL1を一定としたときに第
2のワード線電位VWL2の水準数を2以上とすることに
よって、第1のゲート部13に蓄積される電荷を負の電
荷QF,QF_1,QF_2,・・・とすることができる。即
ち、第1のゲート部13に記憶された情報を、(1−
3)第2のワード線電位VWL2と第1のビット線電位V
BL1との間の電圧の水準数に対応した多値情報、あるい
は又、(2−3)ビット線に印加される第1のビット線
電位の水準数に対応した多値情報、あるいは又、(3
−)ワード線に印加される第2のワード線電位の水準数
に対応した多値情報とすることができる。尚、この結
果、これらの負の電荷QF,QF_1,QF_2,・・・を第
1のゲート部13の電位に換算した値は、VINF,VI
NF_1,VINF_2,・・・となる。
【0047】一方、ゲート電荷蓄積形メモリセルへの情
報の書き込みの際、或るゲート電荷蓄積形メモリセルに
は情報を書き込む必要がない場合、最初にビット線BL
の電位を第2のビット線電位VBL2とし、次いで、ワー
ド線WLの電位を第1のワード線電位VWL1から第2の
ワード線電位VWL2(≫VF1)とする。ここで、図2の
点A,B,Cにおける電位をVA,VB,VCとすると、
A,VB,VCは、以下のとおりとなる。
【0048】 VA=VWL2 (4−1) VB={C0/(C1+C0)}(VWL2−VBL2)+VBL2 (4−2) VC=VBL2 (4−3)
【0049】さて、式(4−2)において(VB−VC
[={C0/(C1+C0)}(VWL2−VBL2)]の値が
F1未満であれば、第1の非線形抵抗素子30は高抵抗
状態のままである。言い換えれば、第1のゲート部13
と第1の非線形抵抗素子30の他端との間を、順方向導
通電圧(VF1)と同極性であって順方向導通電圧
(V F1)の絶対値よりも小さな絶対値の電圧(第2の電
圧)、若しくは、順方向導通電圧(VF1)と逆極性の電
圧とすることで、即ち、以下の式(5)を満足するよう
にVBL2を選択すれば、第1の非線形抵抗素子30は高
抵抗状態のままとなる。
【0050】 {C0/(C1+C0)}(VWL2−VBL2)<VF1 (5)
【0051】その結果、第1のゲート部13は、概ねフ
ローティング状態のままであり、第1の非線形抵抗素子
30の寄生容量CD1及びコンデンサCD0の両端の電位
差をV1,V2としたとき、V1,V2は以下のとおりとな
る。
【0052】 V1={C0/(C1+C0)}(VWL2−VBL2) (6−1) V2={C1/(C1+C0)}(VWL2−VBL2) (6−2)
【0053】その後、先ず、第2のゲート部19の電位
を第2のワード線電位VWL2から第1のワード線電位V
WL1とし、次に、ビット線BLの電位をVBL0にする。そ
の結果、コンデンサCD0及び第1の非線形抵抗素子3
0に一時的に誘起された電荷は放電され、第1のゲート
部13には何ら電荷が蓄積されない。言い換えれば、第
1の非線形抵抗素子30を経由した電荷の充放電は無視
できる程度に小さいので、第1のゲート部13は初期の
状態に戻る。即ち、ゲート電荷蓄積形メモリセルには情
報は実質的に書き込まれない。
【0054】尚、情報の書き込み時、ゲート電荷蓄積形
メモリセルのソース/ドレイン領域16,17間を電流
が流れることを確実に阻止するために、他方のソース/
ドレイン領域(ソース領域17)をチャネル形成領域1
5に対して逆バイアスすることが好ましい。具体的に
は、第1のゲート部13の電位から、第1のゲート部1
3から見た閾値電圧の値を減じた値よりも大きな電位
を、他方のソース/ドレイン領域(ソース領域17)に
印加すればよい。あるいは又、他方のソース/ドレイン
領域(ソース領域17)をチャネル形成領域15に対し
て浮遊状態とすることが好ましい。具体的には、他方の
ソース/ドレイン領域(ソース領域17)に接続された
例えば選択用トランジスタをオフにすればよい。
【0055】尚、スタンバイ状態においては、ワード線
WLの電位を、ゲート電荷蓄積形メモリセルがオン状態
(ソース/ドレイン領域16,17間に電流が流れる状
態)にはならない電位に保持する。具体的には、後述す
るVth_L以下の電位とする。一方、同一ビット線BLに
接続された他のゲート電荷蓄積形メモリセルが動作して
いる状態もあり得るので、ビット線BLの電位がVBL2
であり、ゲート電荷蓄積形メモリセルの第1のゲート部
13に蓄積された電荷と等価の電位がVINFである場
合、当該ゲート電荷蓄積形メモリセルの第1の非線形抵
抗素子30を流れる電流はIR1であることが保証されて
いなければならない。従って、スタンバイ状態における
ワード線WLの電位は、次式で示される値以下であって
はならない。尚、VINFは、ワード線WLの電位が0ボ
ルトのときの電位である。 {(C1+C0)/C0}×|VINF
【0056】(情報の読み出し)QF/IR1よりも短い
時間内においては、第1のゲート部13に蓄積された情
報を読み出すことができる。例えば、C0=1×10-15
F、IR1=1×10-15Aの場合、約1秒近くの間、情
報を読み出すことができる。
【0057】第1のゲート部13における電荷の蓄積の
有無によって、ゲート電荷蓄積形メモリセルにおける閾
値電圧が変化する。即ち、ゲート電荷蓄積形メモリセル
に情報が蓄積されている場合、言い換えれば、第1のゲ
ート部13に負の電荷QFが蓄積されている場合、ゲー
ト電荷蓄積形メモリセルの閾値電圧はプラス側にシフト
する。かかる閾値電圧をVth_Hとする。一方、ゲート電
荷蓄積形メモリセルに情報が蓄積されていない場合、言
い換えれば、第1のゲート部13に電荷が蓄積されてい
ない場合(正の電荷が蓄積されている場合もあり得
る)、ゲート電荷蓄積形メモリセルの閾値電圧に変化は
ない(あるいは、マイナス側にシフトする場合もあり得
る)。かかる閾値電圧をVth_Lとする。ゲート電荷蓄積
形メモリセルに蓄積された情報を読み出す場合には、ワ
ード線、ビット線、読み出し線の電位を、例えば、表2
のとおりとする。
【0058】[表2] 第2のゲート部の電位(ワード線電位) :VWL-R ビット線の電位 :VBL-R 読み出し線の電位(第2の読み出し線電位):VRL-R ソース領域の電位 :VS
【0059】但し、第2のゲート部の電位(ワード線電
位)VWL-Rは、Vth_L<VWL-R<V th_Hを満足する電位
とする。一方、読み出し線RLの電位である第2の読み
出し線電位VRL-Rは0.5ボルト乃至電源電位Vddまで
の値とする。また、ビット線の電位VBL-Rは、VBL0
BL-R<VBL2を満足する値とすればよい。
【0060】その結果、第1の非線形抵抗素子30は高
抵抗状態のままである。また、ゲート電荷蓄積形メモリ
セルに情報が蓄積されている場合、ゲート電荷蓄積形メ
モリセルはオフ状態のままである。一方、ゲート電荷蓄
積形メモリセルに情報が蓄積されていない場合には、ゲ
ート電荷蓄積形メモリセルはオン状態になる。従って、
ゲート電荷蓄積形メモリセルのソース/ドレイン領域1
6,17を流れる電流の有無を検出することによって、
ゲート電荷蓄積形メモリセルに情報が蓄積されているか
否かを判断することができる。
【0061】尚、第1のゲート部13に記憶された情報
が多値情報の場合、即ち、第1のゲート部13に負の電
荷QF,QF_1,QF_2,・・・が蓄積されている場合、
ゲート電荷蓄積形メモリセルの閾値電圧はプラス側にシ
フトする。尚、説明上、|Q F|>|QF_1|>|QF_2
|・・・とする。そして、かかる閾値電圧をVth_H,V
th_1,Vth_2,・・・とする。ゲート電荷蓄積形メモリ
セルに蓄積された情報を読み出す場合には、先ず、ワー
ド線WLの電位をVth_(N-1)とVth_Nの間の電位にす
る。ここで、N=1の場合には、Vth_HとVth_Lの間の
電位にする。尚、「N」は多値情報のN番目の水準であ
って最も高い水準を表す。その結果、ゲート電荷蓄積形
メモリセルにN番目の水準の情報が蓄積されている場
合、ゲート電荷蓄積形メモリセルはオフ状態のままであ
る。一方、ゲート電荷蓄積形メモリセルに情報が蓄積さ
れていない場合、あるいは、ゲート電荷蓄積形メモリセ
ルに(N−1)番目の水準以下の情報が蓄積されている
場合には、ゲート電荷蓄積形メモリセルはオン状態にな
る。従って、ゲート電荷蓄積形メモリセルのソース/ド
レイン領域16,17を流れる電流の有無を検出するこ
とによって、ゲート電荷蓄積形メモリセルにN番目の水
準の情報が蓄積されているか否かを判断することができ
る。
【0062】(情報の消去)情報が書き込まれた、即ち
負の電荷QFが第1のゲート部13に蓄積されたゲート
電荷蓄積形メモリセルにおける情報の消去は、単純に、
ソース/ドレイン領域16,17及びチャネル形成領域
15を0ボルトとし、ワード線WLに対してマイナスの
電位を加えることによって実現することもできるし、第
1のゲート部13の電位をソース/ドレイン領域16,
17あるいはチャネル形成領域15に対して十分に負の
電位として絶縁膜12を介してトンネル電流が流れる状
態に駆動することによって実現することもできる。尚、
情報の消去は、例えば、1本のワード線に接続されてい
るゲート電荷蓄積形メモリセルの全てに対して一括し
て、あるいは又、ゲート電荷蓄積形メモリセルの全てに
対して一括して、あるいは又、同一ウエル内に形成され
たゲート電荷蓄積形メモリセルの全てに対して一括して
行う。
【0063】あるいは又、ワード線WLに0ボルト又は
マイナスの電位を加え、ビット線BL、読み出し線RL
及びコモン又はソース線をフローティング状態として、
消去線EL(より具体的には、ゲート電荷蓄積形メモリ
セルに形成されたチャネル形成領域)に、消去線電位で
ある所定の電位(例えば+数ボルト)を加えることによ
って、情報の消去を行うことが可能である。その結果、
チャネル形成領域と第1のゲート部との間が或る電位差
となり、チャネル形成領域15から絶縁膜12を経由し
て第1のゲート部13にトンネル電流が流れる。これに
よって、第2の非線形抵抗素子33を介して消去線から
第1の極性とは逆極性である第2の極性の電荷を第1の
ゲート部13に移動させ、あるいは又、第1の極性の電
荷を第1のゲート部13から第2の非線形抵抗素子33
を介して消去線に放電させることができ、第1のゲート
部13の電荷蓄積状態を第2の電荷蓄積状態、即ち、消
去状態とすることができる。尚、情報の消去は、例え
ば、1本のワード線に接続されているゲート電荷蓄積形
メモリセルの全てに対して一括して、あるいは又、ゲー
ト電荷蓄積形メモリセルの全てに対して一括して、ある
いは又、同一ウエル内に形成されたゲート電荷蓄積形メ
モリセルの全てに対して一括して行う。以下の説明にお
いても同様である。
【0064】尚、ワード線WLに0ボルト又はマイナス
の電位を加え、ビット線BL、読み出し線RL、及びチ
ャネル形成領域をフローティング状態として、消去線E
L(より具体的には、コモン又はソース線)に、消去線
電位を加えてもよい。この場合には、第2の非線形抵抗
素子は、第1のゲート部と、絶縁膜と、一方のソース/
ドレイン領域(具体的にはソース領域)とから構成され
ることになる。
【0065】また、ワード線WLに0ボルト又はマイナ
スの電位を加え、ビット線BL、及びコモン又はソース
線、チャネル形成領域をフローティング状態として、消
去線EL(より具体的には、読み出し線RL)に、消去
線電位を加えてもよい。この場合には、第2の非線形抵
抗素子は、第1のゲート部と、絶縁膜と、一方のソース
/ドレイン領域(具体的にはドレイン領域)とから構成
されることになる。
【0066】更には、ワード線WLに0ボルト又はマイ
ナスの電位を加え、ビット線BL、及び読み出し線RL
をフローティング状態として、消去線EL(より具体的
には、コモン又はソース線及びチャネル形成領域)に、
消去線電位を加えてもよい。この場合には、第2の非線
形抵抗素子は、第1のゲート部と、絶縁膜と、一方のソ
ース/ドレイン領域(具体的にはソース領域)及びチャ
ネル形成領域とから構成されることになる。
【0067】また、ワード線WLに0ボルト又はマイナ
スの電位を加え、ビット線BL、及びコモン又はソース
線をフローティング状態として、消去線EL(より具体
的には、読み出し線RL及びチャネル形成領域)に、消
去線電位を加えてもよい。この場合には、第2の非線形
抵抗素子は、第1のゲート部と、絶縁膜と、一方のソー
ス/ドレイン領域(具体的にはドレイン領域)及びチャ
ネル形成領域とから構成されることになる。
【0068】更には、ワード線WLに0ボルト又はマイ
ナスの電位を加え、ビット線BL及びチャネル形成領域
の全てをフローティング状態として、消去線EL(より
具体的には、読み出し線RL及びコモン又はソース線)
に、消去線電位を加えてもよい。この場合には、第2の
非線形抵抗素子は、第1のゲート部と、絶縁膜と、両方
のソース/ドレイン領域とから構成されることになる。
【0069】尚、本発明の第3の構成においては、第1
の非線形抵抗素子の他端は一方のソース/ドレイン領域
に接続されている。従って、本発明の第3の構成に係る
ゲート電荷蓄積形メモリセルにあっては、上述の各種の
第2の非線形抵抗素子の構成において、第2の非線形抵
抗素子が少なくとも一方のソース/ドレイン領域から構
成されている場合には、かかるソース/ドレイン領域
は、第1の非線形抵抗素子の他端が接続された一方のソ
ース/ドレイン領域と異なるソース/ドレイン領域とす
る必要がある。
【0070】また、ワード線WL及びビット線BLをフ
ローティング状態として、消去線EL(より具体的に
は、読み出し線RL、コモン又はソース線及びチャネル
形成領域)に、消去線電位を加えてもよい。この場合に
は、第2の非線形抵抗素子は、第1のゲート部と、絶縁
膜と、両方のソース/ドレイン領域及びチャネル形成領
域とから構成されることになる。
【0071】[本発明の第2若しくは第3の構成に係る
ゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理の説明(その
1)]次に、本発明の第2若しくは第3の構成に係るゲ
ート電荷蓄積形メモリセルの動作原理を説明する。本発
明の第2の構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの原
理図を図4の(A)に示し、等価回路を図4の(B)及
び図5に示す。また、本発明の第3の構成に係るゲート
電荷蓄積形メモリセルの原理図を図6の(A)に示し、
等価回路を図6の(B)に示す。尚、以下の説明におい
ては、n型のゲート電荷蓄積形メモリセルを例にとり説
明するが、p型のゲート電荷蓄積形メモリセルに関して
は、電位等の変化が逆の変化となる点を除き、同様の動
作をする。
【0072】本発明の第2及び第3の構成に係るゲート
電荷蓄積形メモリセルは、第1の非線形抵抗素子30の
他端の接続あるいは一方のソース/ドレイン領域16の
接続が、本発明の第1の構成に係るゲート電荷蓄積形メ
モリセルと相違している。その他の構成は本発明の第1
の構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルと同じであ
る。即ち、本発明の第2の構成に係るゲート電荷蓄積形
メモリセルにおいては、第1の非線形抵抗素子30の他
端及び一方のソース/ドレイン領域16はビット線BL
に接続されている。また、本発明の第3の構成に係るゲ
ート電荷蓄積形メモリセルにおいては、非線形抵抗素子
の他端30は一方のソース/ドレイン領域16に接続さ
れ、この一方のソース/ドレイン領域16はビット線B
Lに接続されている。
【0073】図2に示した本発明の第1の構成に係るゲ
ート電荷蓄積形メモリセルにおける等価回路と異なり、
図5に示した本発明の第2あるいは第3の構成に係るゲ
ート電荷蓄積形メモリセルにおける等価回路において
は、符号C1は、一方のソース/ドレイン領域16と、
絶縁膜12と、第1のゲート部13とによって構成され
たコンデンサCDDと第1の非線形抵抗素子30の寄生
容量との並列合成容量値を示す。尚、合成容量値C
1は、通常、コンデンサCDC及びCDSの容量値よりも
大きいことが多いので、以降の議論では、コンデンサC
Cの容量値CC及びコンデンサCDSの容量値CSは省略
する。ここで、第1の非線形抵抗素子30のV−I特性
は、図3に例示したと同様とすることができる。
【0074】本発明の第2若しくは第3の構成に係るゲ
ート電荷蓄積形メモリセルにおいても、第1のゲート部
13に蓄積された電荷が記憶された情報に相当する。ゲ
ート電荷蓄積形メモリセルの初期条件を、例えば、以下
の表3のとおりとする。尚、具体的には、VWL1、γV
WL1、VBL0、VSの値は0ボルトに近い値とすればよ
い。
【0075】 [表3] 第2のゲート部の電位(第1のワード線電位):VWL1 第1のゲート部の電位 :γVWL1 ビット線の電位 :VBL0 ソース領域の電位 :VS
【0076】(情報の書き込み)ゲート電荷蓄積形メモ
リセルに情報を書き込む場合の動作原理は、本発明の第
1の構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理
にて説明したと同じであるが故に、詳細な説明は省略す
る。
【0077】(情報の読み出し)第1のゲート部13に
おける電荷の蓄積の有無によって、ゲート電荷蓄積形メ
モリセルにおける閾値電圧が変化する。ゲート電荷蓄積
形メモリセルに情報が蓄積されている場合の閾値電圧を
th_Hとする。一方、ゲート電荷蓄積形メモリセルに情
報が蓄積されていない場合の閾値電圧をVth_Lとする。
ゲート電荷蓄積形メモリセルに蓄積された情報を読み出
す場合には、ワード線及びビット線の電位を、例えば、
表4のとおりとする。
【0078】[表4] 第2のゲート部の電位(ワード線電位) :VWL-R ビット線の電位 :VBL-R ソース領域の電位 :VS
【0079】但し、第2のゲート部の電位(ワード線電
位)VWL-Rは、Vth_L<VWL-R<V th_Hを満足する電位
とする。また、ビット線の電位VBL-Rは、VBL0<V
BL-R<VBL2を満足する値とすればよい。
【0080】その結果、第1の非線形抵抗素子30は高
抵抗状態のままである。また、ゲート電荷蓄積形メモリ
セルに情報が蓄積されている場合、ゲート電荷蓄積形メ
モリセルはオフ状態のままである。一方、ゲート電荷蓄
積形メモリセルに情報が蓄積されていない場合には、ゲ
ート電荷蓄積形メモリセルはオン状態になる。従って、
ゲート電荷蓄積形メモリセルのソース/ドレイン領域1
6,17を流れる電流の有無を検出することによって、
ゲート電荷蓄積形メモリセルに情報が蓄積されているか
否かを判断することができる。
【0081】(情報の消去)ゲート電荷蓄積形メモリセ
ルに蓄積された情報を消去する場合の動作原理は、本発
明の第1の構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動
作原理にて説明したと同じであるが故に、詳細な説明は
省略する。
【0082】また、第1のゲート部13に記憶された情
報が多値情報の場合の動作原理も、基本的には、本発明
の第1の構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動作
原理と同様とすることができるので、詳細な説明は省略
する。
【0083】[本発明の第1、第2若しくは第3の構成
に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理の説明
(その2)]本発明の第1の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、ゲート電荷蓄積形メモリセル
の構造や大きさ等に依存して、コンデンサCDDの容量
値CD、コンデンサCDCの容量値CC、コンデンサCDS
の容量値CS、並びに第1の非線形抵抗素子30の寄生
容量CD1の容量値C1は無視できる程度に小さい場合も
ある。以下、コンデンサCD0の容量値C0のみを考慮し
た場合のゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理を説明
する。この場合、容量比で決まる比例定数γは1に近い
値となる。尚、第1の非線形抵抗素子30のV−I特性
は、図3に例示したと同様とすることができる。また、
本発明の第2及び第3の構成に係るゲート電荷蓄積形メ
モリセルの動作原理も、基本的には、以下に説明する本
発明の第1の構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの
動作原理と同様であるので、本発明の第2及び第3の構
成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理に関し
ての説明は省略する。
【0084】ゲート電荷蓄積形メモリセルの初期条件
は、例えば、上述の表1のとおりとすることができる。
【0085】(情報の書き込み)ゲート電荷蓄積形メモ
リセルに情報を書き込む場合の手順は、[本発明の第1
の構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理の
説明(その1)]と同様とすればよい。尚、図2の点
A,B,Cにおける電位をVA,VB,VCは、以下のと
おりとなる。
【0086】 VA=VWL2 (7−1) VB=γVWL2 (7−2) VC=VBL1 (7−3)
【0087】さて、(VB−VBL1)の値がVF1より大き
くなれば、第1の非線形抵抗素子30は低抵抗状態にな
る。言い換えれば、以下の式(8)を満足するようにV
WL2,VBL1を選択すれば、即ち、第1のゲート部13と
第1の非線形抵抗素子30の他端との間を第1の電圧に
することによって、第1の非線形抵抗素子30は低抵抗
状態になる。その結果、第1のゲート部13は、初期の
高抵抗でビット線BLに接続されたフローティングに近
い状態からビット線BLと低抵抗で電気的に接続された
状態となる。
【0088】|γVWL2−VBL1|>|VF1| (8)
【0089】以上の結果から、点Bから見た(即ち、第
1のゲート部13から見た)点Aと点Bとの間の電位差
ABは、以下の式(9)のとおりとなる。
【0090】VAB≒VWL2−VF1−VBL1 (9)
【0091】次に、先ず、第2のゲート部19の電位を
第2のワード線電位VWL2から第1のワード線電位VWL1
とし、その後、ビット線BLの電位をVBL0にする。そ
の結果、第1の非線形抵抗素子30は高抵抗状態にな
る。そして、第1のゲート部13は再び概ねフローティ
ング状態となり、第1のゲート部13には第1の極性で
ある負の電荷QFが新たに蓄積される。第1のゲート部
13に蓄積されたかかる負の電荷(QF)が、ゲート電
荷蓄積形メモリセルに記憶された情報に相当する。
【0092】一方、ゲート電荷蓄積形メモリセルへの情
報の書き込みの際、或るゲート電荷蓄積形メモリセルに
は情報を書き込む必要がない場合、最初にビット線BL
の電位を第2のビット線電位VBL2とし、次いで、ワー
ド線WLの電位を第1のワード線電位VWL1から第2の
ワード線電位VWL2(≫VF1)とする。ここで、図2の
点A,B,Cにおける電位をVA,VB,VCとすると、
A,VB,VCは、以下のとおりとなる。
【0093】 VA=VWL2 (10−1) VB=γVWL2 (10−2) VC=VBL2 (10−3)
【0094】さて、(VB−VC)[=γVWL2−VBL2
の値がVF1未満であれば、第1の非線形抵抗素子30は
高抵抗状態のままである。言い換えれば、第1のゲート
部13と第1の非線形抵抗素子30の他端との間を、順
方向導通電圧(VF1)と同極性であって順方向導通電圧
(VF1)の絶対値よりも小さな絶対値の電圧(第2の電
圧)、若しくは、順方向導通電圧(VF1)と逆極性の電
圧とすることで、即ち、以下の式(11)を満足するよ
うにVBL2を選択すれば、第1の非線形抵抗素子30は
高抵抗状態のままとなる。その結果、第1のゲート部1
3は、概ねフローティング状態のままとなる。
【0095】γVWL2−VBL2<VF1 (11)
【0096】その後、先ず、第2のゲート部19の電位
を第2のワード線電位VWL2から第1のワード線電位V
WL1とし、次に、ビット線の電位をVBL0にする。その結
果、コンデンサCD0に一時的に誘起された電荷は放電
され、第1のゲート部13には何ら電荷が蓄積されな
い。言い換えれば、第1の非線形抵抗素子30を経由し
た電荷の充放電は無視できる程度に小さいので、第1の
ゲート部13は初期の状態に戻る。即ち、ゲート電荷蓄
積形メモリセルには情報は実質的に書き込まれない。
【0097】尚、情報の書き込み時、ゲート電荷蓄積形
メモリセルのソース/ドレイン領域16,17間を電流
が流れることを確実に阻止するために、他方のソース/
ドレイン領域(ソース領域17)をチャネル形成領域1
5に対して逆バイアスすることが好ましい。あるいは
又、他方のソース/ドレイン領域(ソース領域17)を
チャネル形成領域15に対して浮遊状態とすることが好
ましい。具体的には、[本発明の第1の構成に係るゲー
ト電荷蓄積形メモリセルの動作原理の説明(その1)]
と同様の操作を行えばよい。
【0098】尚、スタンバイ状態においては、ワード線
WLの電位を、ゲート電荷蓄積形メモリセルがオン状態
(ソース/ドレイン領域16,17間に電流が流れる状
態)にはならない電位に保持する。具体的には、後述す
るVth_L以下の電位とする。一方、同一ビット線BLに
接続された他のゲート電荷蓄積形メモリセルが動作して
いる状態もあり得るので、ビット線BLの電位がVBL2
であり、ゲート電荷蓄積形メモリセルの第1のゲート部
13の電位がVINFであっても、当該ゲート電荷蓄積形
メモリセルの第1の非線形抵抗素子30を流れる電流は
R1であることが保証されていなければならない。従っ
て、スタンバイ状態におけるワード線WLの電位は、|
INF|以下であってはならない。
【0099】(情報の読み出し)情報の読み出しにおけ
る動作原理は、[本発明の第1の構成に係るゲート電荷
蓄積形メモリセルの動作原理の説明(その1)]と同様
とすればよいので、詳細な説明は省略する。
【0100】ゲート電荷蓄積形メモリセルに蓄積された
情報を消去する場合の動作原理は、本発明の第1の構成
に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理にて説明
したと同じであるが故に、詳細な説明は省略する。
【0101】尚、第1のゲート部13に記憶された情報
が多値情報の場合の情報の書き込み動作原理及び読み出
し原理も、先に説明したと同様であるので、詳細な説明
は省略する。
【0102】以上のように、本発明のゲート電荷蓄積形
メモリセルにおいては、第1のゲート部、第2のゲート
部、第1の非線形抵抗素子及び第2の非線形抵抗素子を
組み合わせることによって、簡素な構造のDRAMゲイ
ンセルを得ることができ、しかも、その製造プロセスは
左程複雑になることがなく、従来のフラッシュメモリの
製造プロセスの若干の延長で製造することが可能であ
る。また、本発明の第2あるいは第3の構成に係るゲー
ト電荷蓄積形メモリセルにおいては、外部配線数や端子
部の面積の増加を抑制することができる。しかも、従来
のDRAMのような複雑な構造のキャパシタが不要であ
り、補助的に必要な場合があるかもしれないが、従来の
DRAMに必要とされるキャパシタが原理的には不要で
ある。従って、本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルに
おいては、セル面積が大幅に増加することもない。
【0103】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発
明を説明する。
【0104】(実施の形態1)実施の形態1は、本発明
の第1の構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルに関す
る。実施の形態1のゲート電荷蓄積形メモリセルの原理
図を図1の(A)に示し、等価回路を図1の(B)及び
図2に示し、模式的な一部断面図を図7の(A)及び
(B)に示す。また、隣接する2つのゲート電荷蓄積形
メモリセルにおける第1のゲート部13、第1のゲート
部の延在部13A、チャネル形成領域15、ドレイン領
域16、ソース領域17、第1の非線形抵抗素子30の
模式的な配置図を図8の(A)に示す。尚、図7の
(A)は、図8の(A)の矢印A−Aに沿った模式的な
一部断面図であり、図7の(B)は、図8の(A)の矢
印B−Bに沿った模式的な一部断面図である。尚、図で
は、ゲート電荷蓄積形メモリセルを、単にメモリセルと
いう用語で示している。
【0105】実施の形態1のゲート電荷蓄積形メモリセ
ルは、チャネル形成領域15と、所謂ゲート絶縁膜であ
る絶縁膜12を介してチャネル形成領域15と対向して
設けられた第1のゲート部13と、第1のゲート部13
と容量結合した第2のゲート部19と、チャネル形成領
域15と接して設けられ、互いに離間して設けられたソ
ース/ドレイン領域16,17(ドレイン領域16及び
ソース領域17)と、二端を有する第1の非線形抵抗素
子30と、第2の非線形抵抗素子33から構成されてい
る。容量結合は、第1のゲート部13と第2のゲート部
19との間に誘電体膜18を介在させることによって形
成されている。尚、参照番号10は半導体基板であり、
参照番号10Aは、必要に応じて半導体基板10の表面
に設けられたウエルであり、ゲート電荷蓄積形メモリセ
ルがnチャネル型の場合にはp型、pチャネル型の場合
にはn型である。尚、図7以外の図面においては、図面
の簡素化のためにウエルを表示していない。また、参照
番号11は素子分離領域であり、参照番号14はエッチ
ングストップ層であり、参照番号20は層間絶縁層であ
る。
【0106】第2の非線形抵抗素子33は、第1のゲー
ト部13と、絶縁膜12と、チャネル形成領域15とか
ら構成されている。即ち、第2の非線形抵抗素子33は
MOS型トンネルダイオードから構成されている。絶縁
膜12は、例えば、厚さ2nmのSiO2(シリコン酸
化膜)から成る。このような膜厚の絶縁膜12に適切な
電位(例えば−4ボルト)が加わることによって、絶縁
膜12内をトンネル電流が流れて、第1のゲート部13
に蓄積されていた電子電荷は数100n秒で放電され
る。また、絶縁膜12の膜厚を2nmとしたとき、文献
"Sub-5nm Multiple-Thickness Gate Oxide Technology
Using Oxygen Impantation", Y.C. King.et al., IEDM
98-585 において、QBD値(絶縁破壊が起こるまでに絶
縁膜中を流れる電荷量)は、同文献の Fig. 9 より10
5C/cm2が得られるので、たとえトンネル電流を10
-5A/cm2とした場合であっても、20年を遙かに越
える絶縁破壊までの寿命を確保することができる。
【0107】実施の形態1においては、第2のゲート部
19はワード線WLに接続され、一方のソース/ドレイ
ン領域(ドレイン領域16)は読み出し線(RL)22
に接続されている。また、チャネル形成領域15は消去
線(具体的には図示せず)に接続されている。尚、各実
施の形態においては、第2のゲート部19は、ワード線
WLと共通領域を有する。
【0108】第1の非線形抵抗素子30の一端は第1の
ゲート部13に接続され、他端はビット線(BL)21
に接続されている。この第1の非線形抵抗素子30は、
二端子動作特性を有し、更に具体的には、図3に示した
ように、第1の非線形抵抗素子30は、順方向導通電圧
(VF1)と同極性であって、絶対値が順方向導通電圧
(VF1)の絶対値以上である第1の電圧が二端間に印加
されると低抵抗状態となり、順方向導通電圧(VF1)と
同極性であって絶対値が順方向導通電圧(VF1)の絶対
値未満である第2の電圧、あるいは順方向導通電圧(V
F1)と逆極性の電圧が二端間に印加されると高抵抗状態
となる特性を有する。即ち、第1の非線形抵抗素子30
は、所定の電圧が印加されると低抵抗状態になる特性を
有する。具体的には、第1の非線形抵抗素子30は、p
n接合ダイオードから構成されている。
【0109】このpn接合ダイオードから構成された第
1の非線形抵抗素子30は、絶縁領域(実施の形態1に
おいては、LOCOS構造あるいはトレンチ構造を有す
る素子分離領域11の絶縁膜)上に延在する第1のゲー
ト部の延在部13Aに形成されている。pn接合ダイオ
ードは、ソース/ドレイン領域16,17の導電型と同
じ導電型の半導体領域31、及び、ソース/ドレイン領
域16,17の導電型とは逆の導電型の半導体領域(実
施の形態1においては第1のゲート部の延在部13A)
を有する。そして、ソース/ドレイン領域16,17の
導電型とは逆の導電型の半導体領域である第1のゲート
部の延在部13Aは、第1の非線形抵抗素子30の一端
に相当する。一方、ソース/ドレイン領域16,17の
導電型と同じ導電型の半導体領域31は、第1の非線形
抵抗素子30の他端に相当する。具体的には、例えばn
型の不純物を含む半導体領域31が第1のゲート部の延
在部13A(p+形の不純物を含む)に形成されてお
り、第1のゲート部の延在部13A内にラテラルpn接
合が形成されている。第1の非線形抵抗素子30の他端
に相当する半導体領域31はビット線(BL)21に接
続されている。尚、図8の(A)において、pn接合領
域は第1のゲート部13の端部の延長線上に位置する
が、第1のゲート部の延在部13Aにおける不純物濃度
及び半導体領域31における不純物濃度、あるいは又、
不純物導入時に用いられるマスクの形状に依存してpn
接合領域の位置は変化し得る。
【0110】以下、図7及び図8の(A)に示した実施
の形態1のゲート電荷蓄積形メモリセルの作製方法を、
半導体基板10等の模式的な一部断面図である図9〜図
11を参照して説明する。尚、図9の(A)、図10の
(A)及び図11の(A)は、図8の(A)の矢印A−
Aに沿ったと同様の部分における模式的な一部断面図で
あり、図9の(B)、図10の(B)及び図11の
(B)は、図8の(A)の矢印B−Bに沿ったと同様の
部分における模式的な一部断面図である。
【0111】[工程−100]先ず、半導体基板10
に、LOCOS構造若しくはトレンチ構造を有する素子
分離領域11を公知の方法に基づき形成する。次いで、
チャネル形成領域15を設けるために、p型不純物を半
導体基板10にイオン注入する。その後、半導体基板1
0の表面を熱酸化法、あるいは熱酸化に続いて熱窒化を
行う方法にて処理し、ゲート絶縁膜に相当する膜厚3〜
1.5nmの絶縁膜12を半導体基板10の表面に形成
する。次に、例えばp型不純物をドーピングしたシリコ
ン薄膜13P(ポリシリコン薄膜であってもよいし、ア
モルファスシリコン薄膜であってもよい)を全面にCV
D法にて成膜した後、少なくとも第1のゲート部13及
び第1のゲート部の延在部13Aの平面形状と同じ平面
形状が残るように、シリコン層13Pをパターニングす
る。その後、後述する誘電体18の膜厚よりも厚いSi
2等から成るエッチングストップ層14を堆積させ
る。次いで、後に形成すべき第1のゲート部の延在部1
3Aの平面形状と同じ平面形状が残るように、エッチン
グストップ層14をパターニングする(図8の(B)、
図9の(A)及び(B)参照)。尚、パターニングされ
たシリコン薄膜13P及びエッチングストップ層14の
模式的且つ部分的な配置図を、図8の(B)に示す。こ
こで、図8の(B)において、第1のゲート部13を形
成すべきシリコン薄膜13Pの領域には斜線を付した。
また、第1のゲート部の延在部13Aを形成すべきシリ
コン薄膜13Pの領域を一点鎖線で囲んだ。更には、ド
レイン領域を形成すべきシリコン薄膜13Pの領域、チ
ャネル形成領域を形成すべきシリコン薄膜13Pの領
域、ソース領域を形成すべきシリコン薄膜13Pの領域
を、点線で囲んだ。
【0112】[工程−110]その後、誘電体膜18と
して機能する、例えばSiO2、SiO2/Sixy、S
iO2/Sixy/SiO2あるいはTa25/Sixy
から成る層間絶縁層をCVD法、熱酸化法、熱窒化法あ
るいはプラズマ窒化法にて全面に成膜する。次に、例え
ばn型不純物をドーピングしたポリシリコン層をCVD
法にて全面に成膜した後、かかるポリシリコン層、誘電
体膜18、シリコン薄膜13Pを1つのエッチング用マ
スク(図示せず)を用いて漸次パターニングする。これ
によって、第2のゲート部19及び第1のゲート部13
を形成する。尚、第1のゲート部13はシリコン薄膜か
ら形成され、第2のゲート部19はポリシリコン層から
形成されている。また、第1のゲート部13の下方には
チャネル形成領域15が形成される。このとき、パター
ニングされたエッチングストップ層14の下に、第1の
ゲート部の延在部13Aを構成するシリコン薄膜13P
が残される。即ち、平面的に見て、第2のゲート部19
の外側にも第1のゲート部の延在部13Aが形成される
(図10の(A)及び(B)参照)。更には、第2のゲ
ート部19の下方には、第1のゲート部の延在部13A
の一部分が形成される。尚、第2のゲート部19はワー
ド線WLと共通領域を有する。
【0113】[工程−120]その後、例えばn型不純
物をイオン注入法にて半導体基板10及び第1のゲート
部の延在部13Aの一部分にイオン注入する。これによ
って、ドレイン領域16及びソース領域17を形成し、
併せて、第1のゲート部13の延在部13Aの一部分に
半導体領域31を形成する(図11の(A)及び(B)
参照)。こうして、pn接合ダイオードから成り、pn
接合領域を有する第1の非線形抵抗素子30を形成する
ことができる。また、第1のゲート部13と、絶縁膜1
2と、チャネル形成領域15から構成された第2の非線
形抵抗素子33を得ることができる。
【0114】[工程−130]次に、例えばSiO2
ら成る層間絶縁層20をCVD法にて全面に成膜した
後、ドレイン領域16及び半導体領域31の上方の層間
絶縁層20に開口部を形成する。そして、かかる開口部
内を含む層間絶縁層20上に、例えばアルミニウム系合
金から成る配線層をスパッタ法にて成膜し、かかる配線
層をパターニングすることによって、第1の非線形抵抗
素子30の他端である半導体領域31と電気的に接続さ
れたビット線(BL)21、及び、ドレイン領域16と
電気的に接続された読み出し線(RL)22を形成す
る。こうして、図7及び図8の(A)に示した構成のゲ
ート電荷蓄積形メモリセルを得ることができる。
【0115】(実施の形態2)実施の形態2は実施の形
態1の変形である。実施の形態2が実施の形態1と相違
する点は、第1の非線形抵抗素子30であるpn接合ダ
イオードのpn接合領域(ラテラルpn接合の領域)が
単結晶半導体から形成されている点にある。実施の形態
2のゲート電荷蓄積形メモリセルのその他の構成は、実
施の形態1のゲート電荷蓄積形メモリセルの構成と同様
とすることができる。以下、実施の形態2のゲート電荷
蓄積形メモリセルの作製方法を説明する。
【0116】[工程−200]先ず、実施の形態1の
[工程−100]と同様にして、半導体基板10に、L
OCOS構造若しくはトレンチ構造を有する素子分離領
域11、半導体基板10へのp型不純物のイオン注入、
絶縁膜12の形成を行う。次に、シリコン薄膜を半導体
基板10に形成する。
【0117】[工程−210]そして、少なくとも第1
のゲート部13及び第1の非線形抵抗素子30を形成す
べき第1のゲート部の延在部13Aに相当するシリコン
薄膜に、例えばSiをイオン注入して、アモルファス化
する。その後、必要に応じて、SiO2やSixyから
成る保護膜を堆積させ、次いで、不活性ガス雰囲気中で
半導体基板10を600〜800゜Cにて1〜3時間、
加熱する。これによって、第1のゲート部13及び非線
形抵抗素子を形成すべき第1のゲート部の延在部13A
に相当するシリコン薄膜の部分は単結晶化し、あるいは
又、大粒径化し、単結晶半導体領域となる。次に、この
単結晶半導体領域に、例えばp型不純物をイオン注入す
る。その後、実施の形態1の[工程−100]と同様に
して単結晶化されたシリコン薄膜をパターニングし、更
に、後述する形成する誘電体18の膜厚よりも厚いSi
2等から成るエッチングストップ層14を堆積させ
る。次いで、後に形成すべき第1のゲート部の延在部1
3Aの平面形状と同じ平面形状が残るように、エッチン
グストップ層14をパターニングする。
【0118】[工程−220]次いで、誘電体膜18と
して機能する、例えばSiO2、SiO2/Sixy、S
iO2/Sixy/SiO2あるいはTa25/Sixy
から成る層間絶縁層をCVD法、熱酸化法、熱窒化法あ
るいはプラズマ窒化法にて全面に成膜する。次に、例え
ばn型不純物をドーピングしたポリシリコン層をCVD
法にて全面に成膜した後、かかるポリシリコン層、誘電
体膜18、シリコン薄膜を1つのエッチング用マスクを
用いて漸次パターニングする。これによって、第2のゲ
ート部19及び第1のゲート部13を形成する。尚、第
1のゲート部13は単結晶化されたシリコン薄膜から形
成され、第2のゲート部19はポリシリコン層から形成
されている。また、第1のゲート部13の下方にはチャ
ネル形成領域15が形成される。このとき、パターニン
グされたエッチングストップ層14の下に、第1のゲー
ト部の延在部13Aを構成する単結晶化されたシリコン
薄膜が残される。即ち、平面的に見て、第2のゲート部
19の外側に、単結晶化半導体領域から構成された第1
のゲート部の延在部13Aが形成される。更には、第2
のゲート部19の下方には、第1のゲート部の延在部1
3Aの一部分が形成される。尚、第2のゲート部19は
ワード線WLと共通領域を有する。
【0119】[工程−230]その後、例えばn型不純
物をイオン注入法にて半導体基板10及び第1のゲート
部の延在部13Aの一部分にイオン注入する。これによ
って、ドレイン領域16及びソース領域17を形成し、
併せて、第1のゲート部13の延在部13Aに半導体領
域31を形成する。こうして、第1の非線形抵抗素子3
0であるpn接合ダイオードが形成され、しかも、pn
接合領域(ラテラルpn接合の領域)が単結晶半導体か
ら形成される。また、第1のゲート部13と、絶縁膜1
2と、チャネル形成領域15から構成された第2の非線
形抵抗素子33を得ることができる。
【0120】[工程−240]その後、実施の形態1の
[工程−130]を実行し、図7及び図8の(A)に示
した構成のゲート電荷蓄積形メモリセルを得ることがで
きる。
【0121】(実施の形態3)実施の形態3も実施の形
態1の変形である。実施の形態3が実施の形態1と相違
する点は、第1の非線形抵抗素子30がヘテロ接合ダイ
オード(例えば、ショットキーバリアダイオード)から
成る点にある。実施の形態3のゲート電荷蓄積形メモリ
セルの模式的な一部断面図を、図12に示す。尚、図1
2は、図8の(A)の矢印B−Bに沿ったと同様の模式
的な一部断面図である。実施の形態3においては、第1
のゲート部の延在部13Aの一部分の表面にシリサイド
層32が形成されている。実施の形態3のゲート電荷蓄
積形メモリセルのその他の構成は、実施の形態1のゲー
ト電荷蓄積形メモリセルの構成と同様とすることができ
る。以下、実施の形態3のゲート電荷蓄積形メモリセル
の作製方法を説明する。尚、実施の形態3においては、
各種の領域における導電型を実施の形態1とは逆とし
た。実施の形態3においては、隣接する2つのゲート電
荷蓄積形メモリセルの第1のゲート部の延在部13A
を、互いに分離する必要がある。
【0122】[工程−300]先ず、実施の形態1の
[工程−100]と同様にして、半導体基板10に、L
OCOS構造若しくはトレンチ構造を有する素子分離領
域11、n型不純物の半導体基板10へのイオン注入、
絶縁膜12の形成を行う。次に、例えばn型不純物をド
ーピングしたシリコン薄膜を堆積させた後、実施の形態
1の[工程−100]と同様にしてシリコン薄膜をパタ
ーニングする。尚、ヘテロ接合の逆耐圧が確保されるた
めには、n型不純物の濃度は1019原子/cm3以下で
あることが望ましい。
【0123】[工程−310]その後、実施の形態1の
[工程−110]と同様にして、第1のゲート部13、
第1のゲート部の延在部13A、誘電体膜18、第2の
ゲート部19を形成する。尚、隣接する2つのゲート電
荷蓄積形メモリセルの第1のゲート部の延在部13Aが
互いに分離されるように、第1のゲート部の延在部13
Aのパターニングを行う。
【0124】[工程−320]その後、p型不純物をイ
オン注入法にて半導体基板10にイオン注入し、ドレイ
ン領域16及びソース領域17を形成する。実施の形態
3においては、第1のゲート部13の延在部13Aには
p型不純物をイオン注入せず、n型不純物を含んだまま
とする。これによって、第1のゲート部13と、絶縁膜
12と、チャネル形成領域15から構成された第2の非
線形抵抗素子33を得ることができる。
【0125】[工程−330]次に、例えばSiO2
ら成る層間絶縁層20をCVD法にて全面に成膜した
後、ドレイン領域16の上方及び第1のゲート部の延在
部13Aの一部分の上方の層間絶縁層20に開口部を形
成する。そして、かかる開口部内を含む層間絶縁層20
上に、例えばチタン層(図示せず)をスパッタ法にて成
膜した後、アニール処理を施す。これによって、開口部
の底部に堆積したチタン層中のTi原子は、ポリシリコ
ンから成る第1のゲート部の延在部13A中のSi原子
と反応し、開口部の底部に位置する第1のゲート部の延
在部13Aの表面にチタンシリサイド層32が形成され
る。その後、未反応のチタン層を除去し、次いで、アル
ミニウム系合金から成る配線層をスパッタ法にて成膜
し、かかる配線層をパターニングすることによって、第
1の非線形抵抗素子30の他端であるチタンシリサイド
層32と電気的に接続されたビット線(BL)21、及
び、ドレイン領域16と電気的に接続された読み出し線
RL(図12には図示せず)を形成する。こうして、図
12に示した構成のゲート電荷蓄積形メモリセルを得る
ことができる。
【0126】尚、ヘテロ接合ダイオードを形成するため
の材料はチタンシリサイドに限定されず、コバルトシリ
サイド、タングステンシリサイド等の材料を用いること
もでき、あるいは又、モリブデン等の金属材料を用いる
こともできる。ここで、ヘテロ接合ダイオードから非線
形抵抗素子を構成する場合、VF1の制御は、例えばアニ
ール温度あるいはシリサイド化する金属を適宜選択する
ことによって行うことができる。また、実施の形態3を
実施の形態2と組み合わせ、ヘテロ接合ダイオードから
成る非線形抵抗素子を単結晶半導体から形成することも
できる。
【0127】(実施の形態4)実施の形態4は、本発明
の第2の構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルに関す
る。実施の形態4のゲート電荷蓄積形メモリセルの原理
図を図4の(A)に示し、等価回路を、図4の(B)及
び図5に示す。また、隣接する2つのゲート電荷蓄積形
メモリセルにおける第1のゲート部13、第1のゲート
部の延在部13A、チャネル形成領域15、ドレイン領
域16、ソース領域17、第1の非線形抵抗素子30の
模式的な配置図を図13に示す。更には、模式的な一部
断面図を図14の(A)及び(B)、並びに図15の
(A)及び(B)に示す。尚、図14の(A)は、図1
3の矢印A−Aに沿った模式的な一部断面図であり、図
14の(B)は、図13の矢印B−Bに沿った模式的な
一部断面図である。図15の(A)は、図13の矢印C
−Cに沿った模式的な一部断面図(但し、コンタクト・
ホールを含む部分)である。図15の(B)は、図13
の矢印C−Cに沿ったと同様の模式的な一部断面図(但
し、コンタクト・ホールを含まない部分)である。
【0128】実施の形態4のゲート電荷蓄積形メモリセ
ルの構成は、第1の非線形抵抗素子30の形成された位
置、及び、第1の非線形抵抗素子30の他端である半導
体領域31と一方のソース/ドレイン領域(ドレイン領
域16)とが所謂シェアード・コンタクト・ホールを介
してビット線(BL)21に接続されている点を除き、
実施の形態1にて説明したゲート電荷蓄積形メモリセル
の構成と同じ構成とすることができる。
【0129】即ち、実施の形態4のゲート電荷蓄積形メ
モリセルも、チャネル形成領域15と、第1のゲート部
13と、この第1のゲート部13と容量結合した第2の
ゲート部19と、チャネル形成領域15と接して設けら
れ、互いに離間して設けられたソース/ドレイン領域1
6,17(ドレイン領域16,ソース領域17)と、二
端を有する第1の非線形抵抗素子30と、第2の非線形
抵抗素子33から成る。第2の非線形抵抗素子33の構
成は、実施の形態1にて説明した第2の非線形抵抗素子
33と同様とすることができる。第1のゲート部13
は、絶縁膜12(所謂ゲート絶縁膜)を介してチャネル
形成領域15と対向して設けられている。尚、容量結合
は、第1のゲート部13と第2のゲート部19との間に
誘電体膜18を介在させることによって形成されてい
る。第2のゲート部19はワード線WLに接続されてい
る。第2のゲート部19は、具体的には、ワード線WL
と共通領域を有する。
【0130】実施の形態4においても、第1の非線形抵
抗素子30は、実施の形態1にて説明したと同様の特性
を有し、より具体的には、ラテラルpn接合を有するp
n接合ダイオードから構成されている。このpn接合ダ
イオードから構成された第1の非線形抵抗素子30は、
一方のソース/ドレイン領域(実施の形態4において
は、ドレイン領域16)の上に形成された絶縁膜12上
の第1のゲート部の延在部13Aに、一部分が形成され
ている。また、第1の非線形抵抗素子30の他の部分
は、絶縁領域(素子分離領域11)上の第1のゲート部
の延在部13Aにも形成されている。
【0131】即ち、第1の非線形抵抗素子30を構成す
るpn接合ダイオードは、ソース/ドレイン領域16,
17の導電型(例えばn型)と同じ導電型の半導体領域
31、及び、ソース/ドレイン領域16,17の導電型
とは逆の導電型(例えばp型)の半導体領域(第1のゲ
ート部の延在部13A)を有する。そして、第1のゲー
ト部の延在部13Aは、第1の非線形抵抗素子30の一
端に相当する。一方、半導体領域31は、第1の非線形
抵抗素子30の他端に相当する。更には、第1のゲート
部の延在部13Aと半導体領域31の境界領域に、ラテ
ラルpn接合が形成されている。また、第1の非線形抵
抗素子30の他端に相当する半導体領域31(導電型
は、例えばn型)と一方のソース/ドレイン領域(実施
の形態4においては、ドレイン領域16)とは、シェア
ード・コンタクト・ホールを介してビット線(BL)2
1に接続されている。
【0132】実施の形態4のゲート電荷蓄積形メモリセ
ルの作製方法は、実施の形態1あるいは実施の形態2の
ゲート電荷蓄積形メモリセルの作製方法と基本的には同
じ方法とすることができるが故に、詳細な説明は省略す
る。
【0133】あるいは又、図16の(A)及び(B)並
びに図17に模式的な一部断面図を示すように、シェア
ード・コンタクト・ホールの底部に相当する第1のゲー
ト部の延在部13Aの一部の表面領域に、例えばシリサ
イド層32を形成することによって、ヘテロ接合ダイオ
ードから構成された第1の非線形抵抗素子30を形成す
ることもできる。尚、図16の(A)及び(B)に示す
ゲート電荷蓄積形メモリセルの模式的な一部断面図は、
図15の(A)及び(B)に示したゲート電荷蓄積形メ
モリセルの模式的な一部断面図と同様の図である。ま
た、図17に示すゲート電荷蓄積形メモリセルの模式的
な一部断面図は、図14の(B)に示したゲート電荷蓄
積形メモリセルの模式的な一部断面図と同様の図であ
る。
【0134】(実施の形態5)実施の形態5は、本発明
の第3の構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルに関す
る。実施の形態5のゲート電荷蓄積形メモリセルの模式
的な一部断面図を図18の(A)に示し、原理図及び等
価回路を図6の(A)及び(B)に示す。実施の形態5
のゲート電荷蓄積形メモリセルは、チャネル形成領域1
5と、第1のゲート部13と、この第1のゲート部13
と容量結合した第2のゲート部19と、チャネル形成領
域15と接して設けられ、互いに離間して設けられたソ
ース/ドレイン領域16,17(ドレイン領域16,ソ
ース領域17)と、二端を有する第1の非線形抵抗素子
40と、第2の非線形抵抗素子33から成る。実施の形
態5においては、第1の非線形抵抗素子40の一端は第
1のゲート部13に接続され、第1の非線形抵抗素子4
0の他端は一方のソース/ドレイン領域(ドレイン領域
16)に接続されている。第1のゲート部13は、膜厚
3〜1.5nmの絶縁膜12(所謂ゲート絶縁膜)を介
してチャネル形成領域15と対向して設けられている。
第2の非線形抵抗素子33は、第1のゲート部13、絶
縁膜12及びチャネル形成領域15から構成されてい
る。尚、容量結合は、第1のゲート部13と第2のゲー
ト部19との間に誘電体膜18を介在させることによっ
て形成されている。第2のゲート部19はワード線WL
に接続されている。具体的には、第2のゲート部19
は、ワード線WLと共通領域を有する。また、一方のソ
ース/ドレイン領域(ドレイン領域16)はビット線
(BL)21に接続されている。
【0135】実施の形態5のゲート電荷蓄積形メモリセ
ルにおける第1の非線形抵抗素子40も、所定の電圧が
印加されると低抵抗状態になる特性を有する。即ち、第
1の非線形抵抗素子40は、実施の形態1にて説明した
と同様の特性を有し、より具体的には、pn接合ダイオ
ードから構成されている。そして、ソース/ドレイン領
域の導電型(例えばn型)と逆の導電型(例えばp型)
を有するpn接合ダイオードの領域(逆導電型不純物領
域41であり、第1の非線形抵抗素子40の一端に相当
する)は、一方のソース/ドレイン領域(ドレイン領域
16)の表面領域に形成されている。一方、ソース/ド
レイン領域16,17の導電型と同じ導電型(例えばn
型)を有するこのpn接合ダイオードの領域(第1の非
線形抵抗素子40の他端に相当する)は、一方のソース
/ドレイン領域(ドレイン領域16)を兼ねている。即
ち、ドレイン領域16の比較的不純物濃度が低い領域1
6Aの表面に、かかるドレイン領域16の導電型(例え
ばn型)とは逆の導電型(例えばp型)の領域(逆導電
型不純物領域)41が形成されている。尚、第1のゲー
ト部13の延在部13Aは、かかる逆導電型不純物領域
41の表面と接している。
【0136】以下、図18の(A)に示した実施の形態
5のゲート電荷蓄積形メモリセルの作製方法を、半導体
基板等の模式的な一部断面図である図19を参照して説
明する。
【0137】[工程−500]先ず、半導体基板10
に、LOCOS構造若しくはトレンチ構造を有する素子
分離領域(図示せず)を公知の方法に基づき形成する。
次いで、チャネル形成領域15を設けるために、p型不
純物を半導体基板10にイオン注入する。その後、半導
体基板10の表面を熱酸化法、あるいは熱酸化に続いて
熱窒化を行う方法にて処理し、ゲート絶縁膜に相当する
膜厚3〜1.5nmの絶縁膜12を半導体基板10の表
面に形成する。次に、例えばp型不純物をドーピングし
た第1のポリシリコン層を全面にCVD法にて成膜した
後、第1のゲート部13の一部となる第1のポリシリコ
ン層が残るように、第1のポリシリコン層及び絶縁膜1
2をパターニングする。次に、例えばn型不純物をイオ
ン注入法にて半導体基板10にイオン注入し、比較的不
純物濃度が低い領域16Aを露出した半導体基板10に
形成する。その後、再度、例えばp型不純物をドーピン
グした第2のポリシリコン層を全面にCVD法にて成膜
した後、第2のポリシリコン層をパターニングする。こ
れによって、第1のゲート部13及び第1のゲート部の
延在部13Aを得ることができる。尚、この第2のポリ
シリコン層は、次のn型不純物のイオン注入工程で不純
物イオンが半導体基板10の表面に到達する程度に薄く
成膜する必要がある。図において、第1のゲート部13
はこれらの2層のポリシリコン層から構成されている
が、1層で表した。こうして、絶縁膜12上に第1のゲ
ート部13を形成し、この第1のゲート部13から半導
体層(実施の形態5においては半導体基板10)のソー
ス/ドレイン領域の一方の形成予定領域(具体的には、
ドレイン形成予定領域)へと延びる延在部13Aを半導
体層(実施の形態5においては、半導体基板10)上に
形成することができる。かかる延在部13Aは、第1の
ゲート部13から、逆導電型不純物領域41を形成すべ
き半導体層(実施の形態5においては、半導体基板1
0)の領域に延びる。また、第1のゲート部13の下方
にはチャネル形成領域15が形成される。更には、第1
のゲート部13と、絶縁膜12と、チャネル形成領域1
5から構成された第2の非線形抵抗素子33を得ること
ができる。
【0138】[工程−510]その後、例えばn型不純
物をイオン注入法にて半導体基板10にイオン注入し、
ドレイン領域16及びソース領域17を形成する(図1
9の(A)参照)。
【0139】[工程−520]次いで、pn接合ダイオ
ードから成る第1の非線形抵抗素子40を形成する。そ
のために、第1のゲート部13の延在部13Aの下方の
ドレイン領域16の表面領域に、例えば、延在部13A
を構成する第2のポリシリコン層からの不純物拡散、若
しくはp型不純物のイオン注入を行う。これによって、
逆導電型不純物領域41を形成することができる(図1
9の(B)参照)。その後、イオン注入された不純物の
活性化アニール処理を行う。尚、[工程−510]と
[工程−520]の順序は逆にしてもよい。場合によっ
ては、逆導電型不純物領域41の形成、あるいは、ドレ
イン領域16及びソース領域17の形成は、第1のゲー
ト部13及び延在部13Aの形成前に行ってもよい。
【0140】[工程−530]その後、誘電体膜18と
して機能する、例えばSiO2、SiO2/Sixy、S
iO2/Sixy/SiO2あるいはTa25/Sixy
から成る層間絶縁層をCVD法、熱酸化法、熱窒化法あ
るいはプラズマ窒化法にて全面に成膜する。次に、例え
ばn型不純物をドーピングしたポリシリコン層をCVD
法にて全面に成膜した後、かかるポリシリコン層をパタ
ーニングすることによって、第2のゲート部19を形成
する(図19の(C)参照)。尚、第2のゲート部19
はワード線WLと共通領域を有する。
【0141】[工程−540]次に、例えばSiO2
ら成る層間絶縁層20をCVD法にて全面に成膜した
後、ドレイン領域16の上方の層間絶縁層20に開口部
を形成する。そして、かかる開口部内を含む層間絶縁層
20上に、例えばアルミニウム系合金から成る配線層を
スパッタ法にて成膜し、かかる配線層をパターニングす
ることによって、ドレイン領域16と電気的に接続され
たビット線(BL)21を形成する。こうして、図18
の(A)に示した構造のゲート電荷蓄積形メモリセルを
得ることができる。
【0142】(実施の形態6)実施の形態6のゲート電
荷蓄積形メモリセルは、実施の形態5のゲート電荷蓄積
形メモリセルの変形である。実施の形態6のゲート電荷
蓄積形メモリセルが実施の形態5と相違する点は、図2
0の(A)に模式的な一部断面図を示すように、ゲート
電荷蓄積形メモリセルが所謂SOI構造を有している
点、及び、第1の非線形抵抗素子40が、シリコン層4
4の厚さ方向全体に亙って形成された逆導電型不純物領
域45(例えばp型不純物を含有する)とドレイン領域
16(例えばn型不純物を含有する)とから構成されて
いる点にある。即ち、ソース/ドレイン領域16,17
の導電型(例えばn型)と逆の導電型(例えばp型)を
有するpn接合ダイオードの領域(逆導電型不純物領域
45であり、第1の非線形抵抗素子40の一端に相当す
る)は、一方のソース/ドレイン領域(ドレイン領域1
6)の一部分の領域に形成されている。尚、第1の非線
形抵抗素子40の他端に相当するpn接合ダイオードの
領域は、一方のソース/ドレイン領域(実施の形態6に
おいては、ドレイン領域16)を兼ねている。第1の非
線形抵抗素子40を構成するpn接合ダイオードは、ラ
テラルpn接合を有し、しかも、単結晶半導体領域であ
るシリコン層44に形成されている。第1のゲート部1
3、第1のゲート部13の延在部13A、ドレイン領域
16及びソース領域17の模式的な配置図を、図20の
(B)に示す。図20の(A)は、図20の(B)の線
A−Aに沿った模式的な一部断面図である。逆導電型不
純物領域45は延在部13Aの下に形成されており、逆
導電型不純物領域45はドレイン領域16の幅方向の一
部分のみを占めている。第1の非線形抵抗素子40をこ
のような構成とすることによって、pn接合面積を減少
させることができ、IR1の値を小さくすることができ
る。その結果、第1のゲート部13に蓄積された情報
を、一層長い時間の間、読み出すことができる。
【0143】以下、図20に示した実施の形態6のゲー
ト電荷蓄積形メモリセルの作製方法を、半導体基板等の
模式的な一部断面図である図21を参照して説明する。
【0144】[工程−600]先ず、基板張り合わせに
次いで研削・研磨を行う、所謂張り合わせ法、あるいは
SIMOX法等に基づき、薄膜単結晶のシリコン層44
をSiO2等から成る絶縁層43を介して、例えばシリ
コン半導体基板から成る支持基板42上に形成する。次
いで、シリコン層44に選択酸化処理を実行し、ゲート
電荷蓄積形メモリセルを形成すべき領域を残して、所謂
フィールド酸化膜(絶縁領域)を形成する。その後、半
導体層(実施の形態6においてはシリコン層44)の表
面を熱酸化法、あるいは熱酸化に続いて熱窒化を行う方
法にて処理し、ゲート絶縁膜に相当する膜厚3〜1.5
nmの絶縁膜12をシリコン層44の表面に形成する。
次に、例えばp型不純物をドーピングした第1のポリシ
リコン層を全面にCVD法にて成膜した後、第1のゲー
ト部13の一部となる第1のポリシリコン層が残るよう
に第1のポリシリコン層及び絶縁膜12をパターニング
する。その後、再度、例えばp型不純物をドーピングし
た第2のポリシリコン層を全面にCVD法にて成膜した
後、第2のポリシリコン層をパターニングする。これに
よって、第1のゲート部13及び第1のゲート部の延在
部13Aを得ることができる。尚、この第2のポリシリ
コン層は、次のn型不純物のイオン注入工程で不純物イ
オンがシリコン層44に到達する程度に薄く成膜する必
要がある。図において、第1のゲート部13はこれらの
2層のポリシリコン層から構成されているが、1層で表
した。こうして、絶縁膜12上に第1のゲート部13を
形成し、しかも、この第1のゲート部13から半導体層
(実施の形態6においてはシリコン層44)のソース/
ドレイン領域の一方の形成予定領域に延びる延在部13
Aを半導体層(シリコン層44)上に形成することがで
きる(図21の(A)参照)。かかる延在部13Aは、
第1のゲート部13から、逆導電型不純物領域45を形
成すべき半導体層(実施の形態6においては、シリコン
層44)の領域に延びる。尚、第1のゲート部13の延
在部13Aの平面形状は、例えば図20の(B)に示し
た形状とすることが好ましいが、かかる平面形状に限定
するものではない。
【0145】[工程−610]その後、例えばn型不純
物をイオン注入法にてシリコン層44にイオン注入し、
ドレイン領域16及びソース領域17を形成する(図2
1の(B)参照)。また、第1のゲート部13と、絶縁
膜12と、チャネル形成領域15から構成された第2の
非線形抵抗素子33を得ることができる。
【0146】[工程−620]次いで、pn接合ダイオ
ードから成る第1の非線形抵抗素子40を形成するため
に、第1のゲート部13の延在部13Aの下方のシリコ
ン層44の厚さ方向全体に、例えばp型不純物をイオン
注入し、逆導電型不純物領域45を形成する(図21の
(C)参照)。その後、イオン注入された不純物の活性
化アニール処理を行う。尚、[工程−610]と[工程
−620]の順序は逆にしてもよい。場合によっては、
逆導電型不純物領域45の形成は、第1のゲート部13
及び延在部13Aの形成前に行ってもよい。
【0147】[工程−630]その後、誘電体膜18と
して機能する、例えばSiO2、SiO2/Sixy、S
iO2/Sixy/SiO2あるいはTa25/Sixy
から成る層間絶縁層をCVD法、熱酸化法、熱窒化法あ
るいはプラズマ窒化法にて全面に成膜する。次に、例え
ばn型不純物をドーピングしたポリシリコン層をCVD
法にて全面に成膜した後、かかるポリシリコン層をパタ
ーニングすることによって、第2のゲート部19を形成
する。尚、第2のゲート部19はワード線WLと共通領
域を有する。
【0148】[工程−640]次に、例えばSiO2
ら成る層間絶縁層20をCVD法にて全面に成膜した
後、ドレイン領域16の上方の層間絶縁層20に開口部
を形成する。そして、かかる開口部内を含む層間絶縁層
20上に、例えばアルミニウム系合金から成る配線層を
スパッタ法にて成膜し、かかる配線層をパターニングす
ることによって、ドレイン領域16と電気的に接続され
たビット線(BL)21を形成する。こうして、図20
に示した構造のゲート電荷蓄積形メモリセルを得ること
ができる。
【0149】(実施の形態7)実施の形態7のゲート電
荷蓄積形メモリセルも、実施の形態5のゲート電荷蓄積
形メモリセルの変形である。実施の形態7のゲート電荷
蓄積形メモリセルが実施の形態5と相違する点は、以下
のとおりである。即ち、図22に模式的な一部断面図を
示すように、第1の非線形抵抗素子40がpn接合ダイ
オードから成り、第1の非線形抵抗素子40の一端に相
当するpn接合ダイオードの領域[ソース/ドレイン領
域16,17の導電型(例えばn型)と逆の導電型(例
えばp型)を有するpn接合ダイオードの領域]は第1
のゲート部13を兼ねている。一方、第1の非線形抵抗
素子40の他端に相当するpn接合ダイオードの領域
[ソース/ドレイン領域16,17の導電型(例えばn
型)と同じ導電型(例えばn型)を有するpn接合ダイ
オードの領域]は、第1のゲート部13から一方のソー
ス/ドレイン領域(ドレイン領域16)へと延在する第
1のゲート部の延在部13Aに形成されている。即ち、
pn接合ダイオードは、例えばp型不純物を含有する第
1のゲート部13と、かかる第1のゲート部13からド
レイン領域16へと延びる延在部13A(例えばn型不
純物を含有する)とから構成されている。第1の非線形
抵抗素子40をこのような構成とすることによっても、
pn接合面積を減少させることができ、IR1の値を小さ
くすることができる。その結果、第1のゲート部13に
蓄積された情報を、一層長い時間の間、読み出すことが
できる。
【0150】以下、図22に示した実施の形態7のゲー
ト電荷蓄積形メモリセルの作製方法を説明する。
【0151】[工程−700]先ず、実施の形態5の
[工程−500]と同様に、半導体基板10に、LOC
OS構造若しくはトレンチ構造を有する素子分離領域
(図示せず)を公知の方法に基づき形成する。その後、
半導体基板10の表面を熱酸化法、あるいは熱酸化に続
いて熱窒化を行う方法にて処理し、ゲート絶縁膜に相当
する膜厚3〜1.5nmの絶縁膜12を半導体基板10
の表面に形成する。次に、例えばp型不純物をドーピン
グした第1のアモルファスシリコン層を全面にCVD法
にて成膜した後、第1のゲート部13の一部となる第1
のアモルファスシリコン層が残るように、第1のアモル
ファスシリコン層及び絶縁膜12をパターニングする。
その後、自然酸化膜や表面の汚染を意図的に除去し、清
浄化した後、再度、例えばp型不純物をドーピングした
第2のアモルファスシリコン層を全面に薄くCVD法に
て成膜する。次いで、アモルファスシリコン層を不活性
ガス雰囲気中で700゜C程度に加熱すると、半導体基
板10上の第2のアモルファスシリコン層は、半導体基
板10と接する部分から単結晶に変換され、横方向に成
長していく。その後、単結晶化されたシリコン層をパタ
ーニングする。これによって、第1のゲート部13及び
第1のゲート部の延在部13Aを得ることができる。こ
の第2のアモルファスシリコン層は、次のn型不純物の
イオン注入工程で不純物イオンが半導体基板10の表面
に到達する程度に薄く成膜する必要がある。尚、図にお
いて、第1のゲート部13はこれらの2層のシリコン層
で構成されているが、1層で表した。こうして、絶縁膜
12上に第1のゲート部13を形成し、この第1のゲー
ト部13から半導体層(実施の形態7においては半導体
基板10)のソース/ドレイン領域の一方の形成予定領
域に延びる延在部13Aを半導体層(半導体基板10)
上に形成することができる。
【0152】[工程−710]その後、例えばn型不純
物をイオン注入法にて半導体基板10にイオン注入し、
ドレイン領域16及びソース領域17を形成する。この
とき、第1のゲート部13の延在部13Aにはn型不純
物がイオン注入される。尚、第1のゲート部13の部分
をレジスト材料で選択的に覆っておくことによって、そ
の部分はp型不純物を含有した領域として残り、第1の
非線形抵抗素子40の逆導電型不純物領域46としても
機能する。更には、第1のゲート部13と、絶縁膜12
と、チャネル形成領域15から構成された第2の非線形
抵抗素子33を得ることができる。
【0153】[工程−720]その後、実施の形態5の
[工程−530]及び[工程−540]と同様の工程を
経て、図22に示した構造のゲート電荷蓄積形メモリセ
ルを得ることができる。
【0154】実施の形態7においては、[工程−70
0]において、単結晶化されたシリコン層に、ラテラル
pn接合を有するpn接合を形成することができる。こ
のように、単結晶化シリコン層にpn接合を形成するこ
とにより、第1の非線形抵抗素子40の非導通時の漏洩
電流(IR1)の減少を確実に図ることができる。
【0155】(実施の形態8)実施の形態8のゲート電
荷蓄積形メモリセルも、実施の形態5のゲート電荷蓄積
形メモリセルの変形である。実施の形態8のゲート電荷
蓄積形メモリセルの構造は、実質的に実施の形態5のゲ
ート電荷蓄積形メモリセルの構造と同様であるが、その
作製方法は、実施の形態5における作製方法と若干異な
る。特に、実施の形態8のゲート電荷蓄積形メモリセル
の作製方法により、セル面積の縮小化を図ることが可能
となる。以下、図23〜図26を参照して、実施の形態
8のゲート電荷蓄積形メモリセルの作製方法を説明す
る。
【0156】[工程−800]先ず、半導体基板10
に、LOCOS構造若しくはトレンチ構造を有する素子
分離領域(図示せず)を公知の方法に基づき形成する。
尚、必要に応じて、半導体基板10の表面にウエル(図
示せず)を形成してもよい。その後、半導体基板10の
表面を熱酸化法、あるいは熱酸化に続いて熱窒化を行う
方法にて処理し、ゲート絶縁膜に相当する膜厚3〜1.
5nmの絶縁膜12を半導体基板10の表面に形成す
る。次に、例えばp型不純物をドーピングした第1のポ
リシリコン層113Aを全面にCVD法にて成膜した
後、少なくとも第1のゲート部13の一部及び延在部1
3Aの一部となる第1のポリシリコン層113Aが残る
ように、第1のポリシリコン層113A及び絶縁膜12
をリソグラフィ技術及びドライエッチング技術に基づき
パターニングする(図23の(A)参照)。
【0157】[工程−810]その後、再度、例えばp
型不純物をドーピングした第2のポリシリコン層113
Bを全面にCVD法にて成膜する(図23の(B)参
照)。尚、第2のポリシリコン層113Bの厚さは、第
1のポリシリコン層113Aの厚さより薄いことが、プ
ロセスマージンの観点から好ましい。そして、第2のポ
リシリコン層113B以上の厚さであって、第1のポリ
シリコン層113Aと第2のポリシリコン層113Bと
の厚さ合計未満の厚さだけ、第2のポリシリコン層11
3B及び第1のポリシリコン層113Aを一様にエッチ
ングする。これによって、第1のポリシリコン層113
Aが残され、且つ、第1のポリシリコン層113A及び
絶縁膜12の側壁部分に第2のポリシリコン層113B
が残される(図23の(C)参照)。尚、残された第1
のポリシリコン層113Aの一部は、第1のゲート部1
3及びその延在部13Aに相当する。更には、残された
第2のポリシリコン層113Bは、第1のゲート部の延
在部13Aに相当する。尚、この工程で、前述した実施
の形態7における[工程−700]を実行すれば、第1
のゲート部13の延在部13Aは単結晶化される。その
結果、単結晶化されたシリコン層にpn接合を形成する
ことができ、第1の非線形抵抗素子30の非導通時の漏
洩電流(IR1)の減少を確実に図ることが可能となる。
【0158】[工程−820]その後、例えばSi
2、SiO2/Sixy、SiO2/Sixy/SiO2
あるいはTa25/Sixyから成る誘電体膜18をC
VD法、熱酸化法、熱窒化法あるいはプラズマ窒化法に
て全面に成膜する。そして、更に、その上に第2のゲー
ト部となる、例えばn型不純物をドーピングした第3の
ポリシリコン層19Aあるいはポリシリコン層とタング
ステンシリサイド層の積層構造を形成する。更に、エッ
チングマスクとして機能する酸化膜60をその上に成膜
する(図24の(A)参照)。
【0159】[工程−830]次に、リソグラフィ技術
に基づき第2のゲート部の形状を有するレジスト材料6
1を形成し、かかるレジスト材料61をマスクとして、
酸化膜60及び第3のポリシリコン層19Aをエッチン
グし、誘電体膜18が露出した時点でエッチングを停止
する(図24の(B)参照)。これによって、第2のゲ
ート部19が形成される。尚、第2のゲート部19はワ
ード線WLと共通領域を有する。
【0160】[工程−840]その後、レジスト材料6
1を除去し、次いで、再度、リソグラフィ技術に基づき
レジスト材料62を形成する。そして、第1のゲート部
のソース領域側の端部を形成するために、酸化膜60と
レジスト材料62をマスクとして、誘電体膜18、第1
のポリシリコン層113A及び絶縁膜12をエッチング
する(図25の(A)参照)。尚、第1のゲート部のソ
ース領域側の端部は、酸化膜60の側面の存在によって
セルフアラインエッチングされる。こうして、絶縁膜1
2上に第1のポリシリコン層113Aから成る第1のゲ
ート部13を形成し、併せて、この第1のゲート部13
から半導体層(実施の形態8においては半導体基板1
0)のソース/ドレイン領域の一方の形成予定領域に延
びる第1のゲート部の延在部13Aを半導体層(半導体
基板10)上に形成することができる。かかる第1のゲ
ート部の延在部13Aは、第1のゲート部13から、逆
導電型不純物領域47を形成すべき領域に延び、第1の
ポリシリコン層113A及び第2のポリシリコン層11
3Bから構成されている。
【0161】[工程−850]次に、レジスト材料62
を除去し、表面を清浄化した後、第2のゲート部19を
マスクとしてn型不純物を選択的にイオン注入し、低濃
度ドレイン領域及び低濃度ソース領域を形成する。ここ
で、絶縁膜12及び第1のポリシリコン層113Aの合
計厚さが、このイオン注入工程における飛程よりも小さ
くなるように設計しておく。その後、熱処理を行い、第
2のポリシリコン層113B中に含まれたp型不純物を
低濃度ドレイン領域の表面に熱拡散させる。これによっ
て、pn接合ダイオードから成る第1の非線形抵抗素子
40を構成する逆導電型不純物領域47(p型不純物領
域)が、半導体層(実施の形態8においては、半導体基
板10)の表面に形成される(図25の(B)参照)。
【0162】[工程−860]その後、公知のLDDプ
ロセスによりスペーサ絶縁膜63を形成し、高濃度のド
レイン領域16及びソース領域17を形成するためのn
型不純物のイオン注入を行う(図26参照)。また、こ
れによって、第1のゲート部13と、絶縁膜12と、チ
ャネル形成領域15から構成された第2の非線形抵抗素
子33を得ることができる。
【0163】[工程−870]次いで、例えばSiO2
から成る層間絶縁層をCVD法にて全面に成膜した後、
ドレイン領域16の上方の層間絶縁層に開口部を形成す
る。そして、かかる開口部内を含む層間絶縁層上に、例
えばアルミニウム系合金から成る配線層をスパッタ法に
て成膜し、かかる配線層をパターニングすることによっ
て、ドレイン領域16と電気的に接続されたビット線
(BL)を形成する。こうして、ゲート電荷蓄積形メモ
リセルを得ることができる。
【0164】以上に説明した実施の形態8のゲート電荷
蓄積形メモリセルの作製方法によれば、リソグラフィ技
術における解像度に依らず小面積の非線形抵抗素子を形
成することが可能となり、最小エッチング加工寸法(線
幅)をFとしたとき、6F2に近い面積のゲート電荷蓄
積形メモリセルを作製することができる。
【0165】尚、pn接合ダイオードから成る非線形抵
抗素子の代わりに、図27に模式的な一部断面図を示す
ように、ヘテロ接合ダイオード(例えば、ショットキー
バリアダイオード)から非線形抵抗素子を構成すること
もできる。この場合には、例えば、実施の形態5におい
て、第2のポリシリコン層を形成する代わりに、例えば
チタンシリサイド層をドレイン領域16の表面に形成す
ればよい。これによって、ヘテロ接合ダイオードを、一
方のソース/ドレイン領域(ドレイン領域16)の表面
領域に形成された導体領域(延在部13Aが相当し、第
1の非線形抵抗素子30の一端に相当する)と、一方の
ソース/ドレイン領域(ドレイン領域16であり、第1
の非線形抵抗素子30の他端に相当する)から構成する
ことができる。即ち、例えば、第1のゲート部13を、
ポリシリコン層とチタンシリサイド層の2層構造とし、
第1のゲート部13からの延在部13Aをチタンシリサ
イド層から構成してもよい。この場合、ドレイン領域1
6、及びドレイン領域16と接するチタンシリサイド層
から成る延在部13Aの部分(導体領域)によってヘテ
ロ接合ダイオードが構成される。尚、ヘテロ接合ダイオ
ードを形成するための材料はチタンシリサイドに限定さ
れず、コバルトシリサイド、タングステンシリサイド等
の材料、あるいはモリブデン等の金属材料を用いること
もできる。ここで、ヘテロ接合ダイオードから非線形抵
抗素子を構成する場合、VF1の制御は、例えばアニール
温度あるいはシリサイド化する金属を適宜選択すること
によって行うことができる。
【0166】以上、本発明を、発明の実施の形態に基づ
き説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。発明の実施の形態にて説明したゲート電荷蓄積形メ
モリセルの構造は例示であり、適宜設計変更することが
できる。また、発明の実施の形態においては、主にn型
のゲート電荷蓄積形メモリセルを例にとり説明を行った
が、本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルをp型のゲー
ト電荷蓄積形メモリセルに適用することができることは
云うまでもない。尚、この場合には、図1の(B)、図
4の(B)あるいは図6の(B)に示したゲート電荷蓄
積形メモリセルの等価回路における第1の非線形抵抗素
子30及び第2の非線形抵抗素子33の極性は逆とな
る。更には、この場合、第1の非線形抵抗素子のV−I
特性は、図3に例示したV−I特性を、原点を中心とし
て180度回転して得られるV−I特性とすればよい。
また、例えば、実施の形態1〜実施の形態5、実施の形
態7、実施の形態8で説明したゲート電荷蓄積形メモリ
セルを、SOI構造を有するゲート電荷蓄積形メモリセ
ルに適用することができる。一例として、図18の
(A)に示した実施の形態5のゲート電荷蓄積形メモリ
セルにSOI構造を適用した場合のゲート電荷蓄積形メ
モリセルの構造を、図18の(B)に示す。場合によっ
ては、第1のゲート部から延在する延在部を設ける代わ
りに、第1のゲート部と非線形抵抗素子の一端とを接続
する配線を設けてもよい。また、実施の形態において
は、一方のソース/ドレイン領域を専らドレイン領域と
して説明したが、代わりに、一方のソース/ドレイン領
域をソース領域としてもよい。また、本発明のゲート電
荷蓄積形メモリセルは、所謂TFT構造を有していても
よい。更には、シリコン半導体のみならず、例えばGa
As系等の化合物半導体から構成されたゲート電荷蓄積
形メモリセルとすることもできる。また、実施の形態
1、実施の形態2及び実施の形態4にて説明したゲート
電荷蓄積形メモリセル(nチャネル型ゲート電荷蓄積形
メモリセル)において、第1のゲート部の導電型と半導
体領域31の導電型とを逆にすることによって、第1の
非線形抵抗素子の極性を逆にすることもできる。また、
実施の形態5〜実施の形態8にて説明したゲート電荷蓄
積形メモリセル(nチャネル型ゲート電荷蓄積形メモリ
セル)において、第1のゲート部の導電型の導電型を逆
にすることによって、第1の非線形抵抗素子の極性を逆
にすることもできる。
【0167】
【発明の効果】本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルあ
るいはその作製方法においては、簡素な構造のDRAM
ゲインセルを得ることができ、しかも、その製造プロセ
スが左程複雑になることがないし、従来のフラッシュメ
モリの製造プロセスの若干の延長で製造することがで
き、しかも、外部配線数や端子部(コンタクト部)の面
積の増加を抑制することができる。また、従来のDRA
Mのような複雑な構造のキャパシタが不要であり、従来
のDRAMに必要とされた大きなキャパシタが原理的に
は不要である。従って、本発明のゲート電荷蓄積形メモ
リセルにおいては、セル面積が大幅に増加することもな
い。また、DRAM混載ロジック回路の製造が容易とな
る。
【0168】トンネル電流に基づくメモリセルへの情報
の書き込み及び消去は、例えば、電気的書き換えが可能
なメモリ素子(EEPROM:Electrically Erasable
andProgrammable ROM)から周知の技術である。しかし
ながら、かかるメモリ素子においては、情報の書き込み
速度が遅いといった難点がある。本発明のゲート電荷蓄
積形メモリセルにおいては、例えばpn接合ダイオード
から成る第1の非線形抵抗素子が設けられているので、
高速にて情報の書き込みを行うことができる。一方、第
2の非線形抵抗素子が設けられているので、例えば複数
のゲート電荷蓄積形メモリセルに対して情報の消去を一
括して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の構成に係るゲート電荷蓄積形メ
モリセルの原理図及び等価回路である。
【図2】本発明の第1の構成に係るゲート電荷蓄積形メ
モリセルの等価回路である。
【図3】非線形抵抗素子及び第2の非線形抵抗素子のV
−I特性の一例を示すグラフである。
【図4】本発明の第2の構成に係るゲート電荷蓄積形メ
モリセルの原理図及び等価回路である。
【図5】本発明の第2の構成に係るゲート電荷蓄積形メ
モリセルの等価回路である。
【図6】本発明の第3の構成に係るゲート電荷蓄積形メ
モリセルの原理図及び等価回路である。
【図7】発明の実施の形態1におけるゲート電荷蓄積形
メモリセルの模式的な一部断面図である。
【図8】発明の実施の形態1におけるゲート電荷蓄積形
メモリセルの模式的且つ部分的な配置図、及び、パター
ニングされたシリコン薄膜及びエッチングストップ層を
示す模式的且つ部分的な配置図である。
【図9】発明の実施の形態2のゲート電荷蓄積形メモリ
セルの作製方法を説明するための半導体基板等の模式的
な一部断面図である。
【図10】図9に引き続き、発明の実施の形態2のゲー
ト電荷蓄積形メモリセルの作製方法を説明するための半
導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図11】図10に引き続き、発明の実施の形態2のゲ
ート電荷蓄積形メモリセルの作製方法を説明するための
半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図12】発明の実施の形態3におけるゲート電荷蓄積
形メモリセルの模式的な一部断面図である。
【図13】発明の実施の形態4におけるゲート電荷蓄積
形メモリセルの模式的且つ部分的な配置図である。
【図14】発明の実施の形態4におけるゲート電荷蓄積
形メモリセルの模式的な一部断面図である。
【図15】発明の実施の形態4におけるゲート電荷蓄積
形メモリセルの模式的な一部断面図である。
【図16】発明の実施の形態4の変形におけるゲート電
荷蓄積形メモリセルの模式的な一部断面図である。
【図17】発明の実施の形態4の変形におけるゲート電
荷蓄積形メモリセルの模式的な一部断面図である。
【図18】発明の実施の形態5におけるゲート電荷蓄積
形メモリセル及びその変形例の模式的な一部断面図であ
る。
【図19】発明の実施の形態5のゲート電荷蓄積形メモ
リセルの作製方法を説明するための半導体基板等の模式
的な一部断面図である。
【図20】発明の実施の形態6におけるゲート電荷蓄積
形メモリセルの模式的な一部断面図及び第1のゲート部
等の配置を示す図である。
【図21】発明の実施の形態6のゲート電荷蓄積形メモ
リセルの作製方法を説明するための半導体基板等の模式
的な一部断面図である。
【図22】発明の実施の形態7のゲート電荷蓄積形メモ
リセルの模式的な一部断面図である。
【図23】発明の実施の形態8のゲート電荷蓄積形メモ
リセルの作製方法を説明するための半導体基板等の模式
的な一部断面図である。
【図24】図23に引き続き、発明の実施の形態8のゲ
ート電荷蓄積形メモリセルの作製方法を説明するための
半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図25】図24に引き続き、発明の実施の形態8のゲ
ート電荷蓄積形メモリセルの作製方法を説明するための
半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図26】図25に引き続き、発明の実施の形態8のゲ
ート電荷蓄積形メモリセルの作製方法を説明するための
半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図27】発明の実施の形態1のゲート電荷蓄積形メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図28】従来の所謂DRAMゲインセルの等価回路を
示す図である。
【符号の説明】
10・・・半導体基板、11・・・絶縁領域(素子分離
領域)、12・・・絶縁膜、13・・・第1のゲート
部、13A・・・第1のゲート部の延在部、13P・・
・シリコン薄膜、14・・・エッチングストップ層、1
5・・・チャネル形成領域、16,17・・・ソース/
ドレイン領域、18・・・誘電体膜、19・・・第2の
ゲート部、20・・・層間絶縁層、21・・・ビット
線、22・・・読み出し線、30,40・・・第1の非
線形抵抗素子、31・・・半導体領域、32・・・シリ
サイド層、33・・・第2の非線形抵抗素子、41,4
5,46,47・・・逆導電型不純物領域、42・・・
支持基板、43・・・絶縁層、44・・・シリコン層、
113A,113B,19A・・・ポリシリコン層

Claims (72)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)チャネル形成領域と、 (B)絶縁膜を介して該チャネル形成領域と対向して設
    けられた第1のゲート部と、 (C)該第1のゲート部と容量結合した第2のゲート部
    と、 (D)該チャネル形成領域と接して設けられ、互いに離
    間して設けられたソース/ドレイン領域と、 (E)二端を有し、その内の一端が第1のゲート部に接
    続された第1の非線形抵抗素子と、 (F)第1のゲート部と、絶縁膜と、チャネル形成領域
    又は少なくとも一方のソース/ドレイン領域とから構成
    された第2の非線形抵抗素子、から成ることを特徴とす
    るゲート電荷蓄積形メモリセル。
  2. 【請求項2】絶縁膜は、厚さ3nm以下のシリコン酸化
    膜から成ることを特徴とする請求項1に記載のゲート電
    荷蓄積形メモリセル。
  3. 【請求項3】第2の非線形抵抗素子はMIS型又はMO
    S型トンネルダイオードであることを特徴とする請求項
    2に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  4. 【請求項4】第1の非線形抵抗素子は二端子動作特性を
    有することを特徴とする請求項1に記載のゲート電荷蓄
    積形メモリセル。
  5. 【請求項5】第1の非線形抵抗素子は、順方向導通電圧
    と同極性であって、絶対値が順方向導通電圧の絶対値以
    上である第1の電圧が二端間に印加されると低抵抗状態
    となり、順方向導通電圧と同極性であって絶対値が該順
    方向導通電圧の絶対値未満である第2の電圧、あるいは
    順方向導通電圧と逆極性の電圧が二端間に印加されると
    高抵抗状態となる特性を有することを特徴とする請求項
    1に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  6. 【請求項6】第1の非線形抵抗素子はpn接合ダイオー
    ドから成ることを特徴とする請求項5に記載のゲート電
    荷蓄積形メモリセル。
  7. 【請求項7】pn接合ダイオードは、ソース/ドレイン
    領域の導電型と同じ導電型の半導体領域、及び、ソース
    /ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の半導体領域を
    有し、 ソース/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の該半導
    体領域は第1の非線形抵抗素子の一端に相当し、 ソース/ドレイン領域の導電型と同じ導電型の該半導体
    領域は第1の非線形抵抗素子の他端に相当することを特
    徴とする請求項6に記載のゲート電荷蓄積形メモリセ
    ル。
  8. 【請求項8】前記pn接合ダイオードのpn接合領域
    は、単結晶半導体から形成されていることを特徴とする
    請求項6に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  9. 【請求項9】前記pn接合ダイオードはラテラルpn接
    合を有することを特徴とする請求項6に記載のゲート電
    荷蓄積形メモリセル。
  10. 【請求項10】第1の非線形抵抗素子はヘテロ接合ダイ
    オードから成ることを特徴とする請求項5に記載のゲー
    ト電荷蓄積形メモリセル。
  11. 【請求項11】前記容量結合は、第1のゲート部と第2
    のゲート部との間に誘電体膜を介在させることによって
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載のゲー
    ト電荷蓄積形メモリセル。
  12. 【請求項12】第2のゲート部はワード線に接続され、
    第1の非線形抵抗素子の他端はビット線に接続され、一
    方のソース/ドレイン領域は読み出し線に接続されてお
    り、第2の非線形抵抗素子を構成するチャネル形成領域
    又は少なくとも一方のソース/ドレイン領域は消去線に
    接続されていることを特徴とする請求項5に記載のゲー
    ト電荷蓄積形メモリセル。
  13. 【請求項13】ビット線を第1のビット線電位とし、且
    つ、読み出し線を第1の読み出し線電位とし、次いで、
    ワード線を第1のワード線電位から第2のワード線電位
    とすることによって、第1のゲート部と第2のゲート部
    との容量結合に基づき第1のゲート部と第1の非線形抵
    抗素子の他端との間を前記第1の電圧とすることで、第
    1の非線形抵抗素子を低抵抗状態とし、以て、ビット線
    から第1の非線形抵抗素子を介して第1の極性の電荷を
    第1のゲート部に移動させ、かかる第1の極性の電荷を
    第1のゲート部に蓄積することを特徴とする請求項12
    に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  14. 【請求項14】ビット線を第2のビット線電位とし、且
    つ、読み出し線を第1の読み出し線電位とし、次いで、
    ワード線を第1のワード線電位から第2のワード線電位
    とすることによって、第1のゲート部と第2のゲート部
    との容量結合に基づき第1のゲート部と第1の非線形抵
    抗素子の他端との間を、前記第2の電圧若しくは順方向
    導通電圧と逆極性の電圧とすることで、第1の非線形抵
    抗素子を高抵抗状態のままとし、以て、第1のゲート部
    に蓄積された電荷の状態の変化を阻止することを特徴と
    する請求項12に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  15. 【請求項15】ワード線に第2のワード線電位を印加す
    るとき、他方のソース/ドレイン領域をチャネル形成領
    域に対して逆バイアスすることを特徴とする請求項13
    又は請求項14に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  16. 【請求項16】ワード線に第2のワード線電位を印加す
    るとき、他方のソース/ドレイン領域をチャネル形成領
    域に対して浮遊状態とすることを特徴とする請求項13
    又は請求項14に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  17. 【請求項17】消去線に消去線電位を印加することによ
    って、第2の非線形抵抗素子を介して消去線から第1の
    極性とは逆極性である第2の極性の電荷を第1のゲート
    部に移動させ、あるいは又、第1の極性の電荷を第1の
    ゲート部から第2の非線形抵抗素子を介して消去線に放
    電させ、以て、第1のゲート部の電荷蓄積状態を第2の
    電荷蓄積状態とすることを特徴とする請求項12に記載
    のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  18. 【請求項18】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第1のビット
    線電位の水準数に対応した情報であることを特徴とする
    請求項13に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  19. 【請求項19】ビット線に印加される第1のビット線電
    位の水準数は1であり、記憶された情報は2値情報であ
    ることを特徴とする請求項18に記載のゲート電荷蓄積
    形メモリセル。
  20. 【請求項20】ビット線に印加される第1のビット線電
    位の水準数は2以上であり、記憶された情報は多値情報
    であることを特徴とする請求項18に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  21. 【請求項21】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第2のワード
    線電位の水準数に対応した情報であることを特徴とする
    請求項13に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  22. 【請求項22】ワード線に印加される第2のワード線電
    位の水準数は1であり、記憶された情報は2値情報であ
    ることを特徴とする請求項21に記載のゲート電荷蓄積
    形メモリセル。
  23. 【請求項23】ワード線に印加される第2のワード線電
    位の水準数は2以上であり、記憶された情報は多値情報
    であることを特徴とする請求項21に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  24. 【請求項24】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第2のワード
    線電位と第1のビット線電位との間の電圧の水準数に対
    応した情報であることを特徴とする請求項13に記載の
    ゲート電荷蓄積形メモリセル。
  25. 【請求項25】第2のワード線電位と第1のビット線電
    位との間の電圧の水準数は1であり、記憶された情報は
    2値情報であることを特徴とする請求項24に記載のゲ
    ート電荷蓄積形メモリセル。
  26. 【請求項26】第2のワード線電位と第1のビット線電
    位との間の電圧の水準数は2以上であり、記憶された情
    報は多値情報であることを特徴とする請求項24に記載
    のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  27. 【請求項27】第1の非線形抵抗素子はpn接合ダイオ
    ードから成り、該第1の非線形抵抗素子は、第1のゲー
    ト部又は第1のゲート部の延在部に形成されていること
    を特徴とする請求項12に記載のゲート電荷蓄積形メモ
    リセル。
  28. 【請求項28】pn接合ダイオードは、ソース/ドレイ
    ン領域の導電型と同じ導電型の半導体領域、及び、ソー
    ス/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の半導体領域
    を有し、 ソース/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の該半導
    体領域は第1の非線形抵抗素子の一端に相当し、 ソース/ドレイン領域の導電型と同じ導電型の該半導体
    領域は第1の非線形抵抗素子の他端に相当することを特
    徴とする請求項27に記載のゲート電荷蓄積形メモリセ
    ル。
  29. 【請求項29】pn接合ダイオードはラテラルpn接合
    を有することを特徴とする請求項27に記載のゲート電
    荷蓄積形メモリセル。
  30. 【請求項30】pn接合ダイオードのpn接合領域は、
    単結晶半導体から形成されていることを特徴とする請求
    項29に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  31. 【請求項31】第1の非線形抵抗素子はヘテロ接合ダイ
    オードから成り、該第1の非線形抵抗素子は、第1のゲ
    ート部又は第1のゲート部の延在部に形成されているこ
    とを特徴とする請求項12に記載のゲート電荷蓄積形メ
    モリセル。
  32. 【請求項32】第2のゲート部はワード線に接続され、
    第1の非線形抵抗素子の他端及び一方のソース/ドレイ
    ン領域はビット線に接続されており、第2の非線形抵抗
    素子を構成するチャネル形成領域又は少なくとも一方の
    ソース/ドレイン領域は消去線に接続されていることを
    特徴とする請求項5に記載のゲート電荷蓄積形メモリセ
    ル。
  33. 【請求項33】ビット線を第1のビット線電位とし、次
    いで、ワード線を第1のワード線電位から第2のワード
    線電位とすることによって、第1のゲート部と第2のゲ
    ート部との容量結合に基づき第1のゲート部と第1の非
    線形抵抗素子の他端との間を前記第1の電圧とすること
    で、第1の非線形抵抗素子を低抵抗状態とし、以て、ビ
    ット線から第1の非線形抵抗素子を介して第1の極性の
    電荷を第1のゲート部に移動させ、かかる第1の極性の
    電荷を第1のゲート部に蓄積することを特徴とする請求
    項32に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  34. 【請求項34】ビット線を第2のビット線電位とし、次
    いで、ワード線を第1のワード線電位から第2のワード
    線電位とすることによって、第1のゲート部と第2のゲ
    ート部との容量結合に基づき第1のゲート部と第1の非
    線形抵抗素子の他端との間を、前記第2の電圧若しくは
    順方向導通電圧と逆極性の電圧とすることで、第1の非
    線形抵抗素子を高抵抗状態のままとし、以て、第1のゲ
    ート部に蓄積された電荷の状態の変化を阻止することを
    特徴とする請求項32に記載のゲート電荷蓄積形メモリ
    セル。
  35. 【請求項35】ワード線に第2のワード線電位を印加す
    るとき、他方のソース/ドレイン領域をチャネル形成領
    域に対して逆バイアスすることを特徴とする請求項33
    又は請求項34に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  36. 【請求項36】ワード線に第2のワード線電位を印加す
    るとき、他方のソース/ドレイン領域をチャネル形成領
    域に対して浮遊状態とすることを特徴とする請求項33
    又は請求項34に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  37. 【請求項37】消去線に消去線電位を印加することによ
    って、第2の非線形抵抗素子を介して消去線から第1の
    極性とは逆極性である第2の極性の電荷を第1のゲート
    部に移動させ、あるいは又、第1の極性の電荷を第1の
    ゲート部から第2の非線形抵抗素子を介して消去線に放
    電させ、以て、第1のゲート部の電荷蓄積状態を第2の
    電荷蓄積状態とすることを特徴とする請求項32に記載
    のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  38. 【請求項38】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第1のビット
    線電位の水準数に対応した情報であることを特徴とする
    請求項33に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  39. 【請求項39】ビット線に印加される第1のビット線電
    位の水準数は1であり、記憶された情報は2値情報であ
    ることを特徴とする請求項38に記載のゲート電荷蓄積
    形メモリセル。
  40. 【請求項40】ビット線に印加される第1のビット線電
    位の水準数は2以上であり、記憶された情報は多値情報
    であることを特徴とする請求項38に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  41. 【請求項41】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第2のワード
    線電位の水準数に対応した情報であることを特徴とする
    請求項33に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  42. 【請求項42】ワード線に印加される第2のワード線電
    位の水準数は1であり、記憶された情報は2値情報であ
    ることを特徴とする請求項41に記載のゲート電荷蓄積
    形メモリセル。
  43. 【請求項43】ワード線に印加される第2のワード線電
    位の水準数は2以上であり、記憶された情報は多値情報
    であることを特徴とする請求項41に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  44. 【請求項44】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第2のワード
    線電位と第1のビット線電位との間の電圧の水準数に対
    応した情報であることを特徴とする請求項33に記載の
    ゲート電荷蓄積形メモリセル。
  45. 【請求項45】第2のワード線電位と第1のビット線電
    位との間の電圧の水準数は1であり、記憶された情報は
    2値情報であることを特徴とする請求項44に記載のゲ
    ート電荷蓄積形メモリセル。
  46. 【請求項46】第2のワード線電位と第1のビット線電
    位との間の電圧の水準数は2以上であり、記憶された情
    報は多値情報であることを特徴とする請求項44に記載
    のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  47. 【請求項47】第1の非線形抵抗素子はpn接合ダイオ
    ードから成り、該第1の非線形抵抗素子は、第1のゲー
    ト部又は第1のゲート部の延在部に形成されていること
    を特徴とする請求項32に記載のゲート電荷蓄積形メモ
    リセル。
  48. 【請求項48】pn接合ダイオードは、ソース/ドレイ
    ン領域の導電型と同じ導電型の半導体領域、及び、ソー
    ス/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の半導体領域
    を有し、 ソース/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の該半導
    体領域は第1の非線形抵抗素子の一端に相当し、 ソース/ドレイン領域の導電型と同じ導電型の該半導体
    領域は第1の非線形抵抗素子の他端に相当することを特
    徴とする請求項47に記載のゲート電荷蓄積形メモリセ
    ル。
  49. 【請求項49】pn接合ダイオードはラテラルpn接合
    を有することを特徴とする請求項47に記載のゲート電
    荷蓄積形メモリセル。
  50. 【請求項50】pn接合ダイオードのpn接合領域は、
    単結晶半導体から形成されていることを特徴とする請求
    項49に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  51. 【請求項51】第1の非線形抵抗素子はヘテロ接合ダイ
    オードから成り、該第1の非線形抵抗素子は、第1のゲ
    ート部又は第1のゲート部の延在部に形成されているこ
    とを特徴とする請求項32に記載のゲート電荷蓄積形メ
    モリセル。
  52. 【請求項52】第2のゲート部はワード線に接続され、
    第1の非線形抵抗素子の他端は一方のソース/ドレイン
    領域に接続され、該一方のソース/ドレイン領域はビッ
    ト線に接続されており、第2の非線形抵抗素子を構成す
    るチャネル形成領域又は少なくとも一方のソース/ドレ
    イン領域は消去線に接続されていることを特徴とする請
    求項5に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  53. 【請求項53】ビット線を第1のビット線電位とし、次
    いで、ワード線を第1のワード線電位から第2のワード
    線電位とすることによって、第1のゲート部と第2のゲ
    ート部との容量結合に基づき第1のゲート部と一方のソ
    ース/ドレイン領域との間を前記第1の電圧とすること
    で、第1の非線形抵抗素子を低抵抗状態とし、以て、ビ
    ット線から一方のソース/ドレイン領域及び第1の非線
    形抵抗素子を介して第1の極性の電荷を第1のゲート部
    に移動させ、かかる第1の極性の電荷を第1のゲート部
    に蓄積することを特徴とする請求項52に記載のゲート
    電荷蓄積形メモリセル。
  54. 【請求項54】ビット線を第2のビット線電位とし、次
    いで、ワード線を第1のワード線電位から第2のワード
    線電位とすることによって、第1のゲート部と第2のゲ
    ート部との容量結合に基づき第1のゲート部と一方のソ
    ース/ドレイン領域との間を、前記第2の電圧若しくは
    順方向導通電圧と逆極性の電圧とすることで、第1の非
    線形抵抗素子を高抵抗状態のままとし、以て、第1のゲ
    ート部に蓄積された電荷の状態の変化を阻止することを
    特徴とする請求項52に記載のゲート電荷蓄積形メモリ
    セル。
  55. 【請求項55】ワード線に第2のワード線電位を印加す
    るとき、他方のソース/ドレイン領域をチャネル形成領
    域に対して逆バイアスすることを特徴とする請求項53
    又は請求項54に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  56. 【請求項56】ワード線に第2のワード線電位を印加す
    るするとき、他方のソース/ドレイン領域をチャネル形
    成領域に対して浮遊状態とすることを特徴とする請求項
    53又は請求項54に記載のゲート電荷蓄積形メモリセ
    ル。
  57. 【請求項57】消去線に消去線電位を印加することによ
    って、第2の非線形抵抗素子を介して消去線から第1の
    極性とは逆極性である第2の極性の電荷を第1のゲート
    部に移動させ、あるいは又、第1の極性の電荷を第1の
    ゲート部から第2の非線形抵抗素子を介して消去線に放
    電させ、以て、第1のゲート部の電荷蓄積状態を第2の
    電荷蓄積状態とすることを特徴とする請求項52に記載
    のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  58. 【請求項58】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第1のビット
    線電位の水準数に対応した情報であることを特徴とする
    請求項53に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  59. 【請求項59】ビット線に印加される第1のビット線電
    位の水準数は1であり、記憶された情報は2値情報であ
    ることを特徴とする請求項58に記載のゲート電荷蓄積
    形メモリセル。
  60. 【請求項60】ビット線に印加される第1のビット線電
    位の水準数は2以上であり、記憶された情報は多値情報
    であることを特徴とする請求項58に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  61. 【請求項61】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第2のワード
    線電位の水準数に対応した情報であることを特徴とする
    請求項53に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  62. 【請求項62】ワード線に印加される第2のワード線電
    位の水準数は1であり、記憶された情報は2値情報であ
    ることを特徴とする請求項61に記載のゲート電荷蓄積
    形メモリセル。
  63. 【請求項63】ワード線に印加される第2のワード線電
    位の水準数は2以上であり、記憶された情報は多値情報
    であることを特徴とする請求項61に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  64. 【請求項64】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第2のワード
    線電位と第1のビット線電位との間の電圧の水準数に対
    応した情報であることを特徴とする請求項53に記載の
    ゲート電荷蓄積形メモリセル。
  65. 【請求項65】第2のワード線電位と第1のビット線電
    位との間の電圧の水準数は1であり、記憶された情報は
    2値情報であることを特徴とする請求項64に記載のゲ
    ート電荷蓄積形メモリセル。
  66. 【請求項66】第2のワード線電位と第1のビット線電
    位との間の電圧の水準数は2以上であり、記憶された情
    報は多値情報であることを特徴とする請求項64に記載
    のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  67. 【請求項67】第1の非線形抵抗素子はpn接合ダイオ
    ードから成り、 第1の非線形抵抗素子の一端に相当する該pn接合ダイ
    オードの領域は、一方のソース/ドレイン領域に形成さ
    れており、 第1の非線形抵抗素子の他端に相当する該pn接合ダイ
    オードの領域は、一方のソース/ドレイン領域を兼ねて
    いることを特徴とする請求項52に記載のゲート電荷蓄
    積形メモリセル。
  68. 【請求項68】第1の非線形抵抗素子はpn接合ダイオ
    ードから成り、 第1の非線形抵抗素子の一端に相当する該pn接合ダイ
    オードの領域は、第1のゲート部を兼ねており、 第1の非線形抵抗素子の他端に相当する該pn接合ダイ
    オードの領域は、一方のソース/ドレイン領域に延在す
    る第1のゲート部の延在部に形成されていることを特徴
    とする請求項52に記載のゲート電荷蓄積形メモリセ
    ル。
  69. 【請求項69】第1の非線形抵抗素子は、ラテラルpn
    接合を有するpn接合ダイオードから成ることを特徴と
    する請求項52に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  70. 【請求項70】pn接合ダイオードのpn接合領域は、
    単結晶半導体から形成されていることを特徴とする請求
    項69に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  71. 【請求項71】第1の非線形抵抗素子はpn接合ダイオ
    ードから成り、 該pn接合ダイオードのpn接合領域は、単結晶半導体
    から形成されていることを特徴とする請求項52に記載
    のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  72. 【請求項72】第1の非線形抵抗素子はヘテロ接合ダイ
    オードから成ることを特徴とする請求項52に記載のゲ
    ート電荷蓄積形メモリセル。
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