JP2000217304A - 電動アクチュエ―タ - Google Patents

電動アクチュエ―タ

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JP2000217304A
JP2000217304A JP11010511A JP1051199A JP2000217304A JP 2000217304 A JP2000217304 A JP 2000217304A JP 11010511 A JP11010511 A JP 11010511A JP 1051199 A JP1051199 A JP 1051199A JP 2000217304 A JP2000217304 A JP 2000217304A
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screw shaft
bush
bevel gear
electric actuator
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JP11010511A
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Hiroshi Imai
博史 今井
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手動操作によりアクチュエータロッドを伸縮
することができるのみならず、その際の手動操作性が良
い電動アクチュエータを得る。 【解決手段】 電動アクチュエータ10では、スクリュ
ーシャフト16にナット20が螺合しており、スクリュ
ーシャフト16の回転によってアクチュエータロッド2
2が伸縮する。スクリューシャフト16の端部にはブッ
シュ42が遊嵌しており、さらに、内周面に形成された
ガイド溝44内にスクリューシャフト16のガイドピン
46が入り込んでいる。ブッシュ42を手動回転させる
と、ブッシュ42がベベルギヤ26を押圧してベベルギ
ヤ32との噛み合いを解除できると共に、これに連続す
る手動回転によってスクリューシャフト16を回転させ
ることができる。したがって、手動操作力がウォームギ
ヤ38等を回転させる力として消費されることがなく、
最小限の操作力でよくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動アクチュエー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば病院等で使用される介護用ベッド
は、床部が昇降可能とされており、所望に応じてその高
さを調節変更することができる。この場合、ベッドの床
部を昇降させるために電動式のアクチュエータが用いら
れており、さらに、この電動式アクチュエータとして好
適なものが知られている(一例として、特開平7−17
4204号公報)。
【0003】前記公報に示された電動式のアクチュエー
タでは、ハウジング内に駆動ロッドが収容配置されてい
る。この駆動ロッドは、螺子スピンドルと駆動ナットか
ら成る送り螺子機構に連結されており、さらに、螺子ス
ピンドルはウォームホイール及びウォームギヤを介して
モータに接続されている。モータの回転により螺子スピ
ンドルが回転することによって、駆動ロッドが軸線方向
に伸縮する構成である。
【0004】ところで、前記公報に示される如き電動式
アクチュエータにおいては、例えば停電の際やモータや
コントローラ等が仮に故障した際には、当然に駆動ロッ
ドを伸縮することができなくなるため、このような事態
に対処できるように、手動操作機構を採用したものが提
案されている(一例として、特開平9−191611号
公報)。
【0005】前記公報に示された電動式アクチュエータ
の手動操作機構では、ウォームホイールの回転軸を出力
側と反対側へ向けて延長し、この延長部分に手動操作用
のハンドルを連結可能に構成している。これにより、例
えば停電の際やモータ等の故障の際には前記ハンドルを
操作することで直接ウォームホイールを回転させて駆動
ロッドを伸縮することができる。
【0006】しかしながら、このような従来の手動操作
機構を備えた電動式アクチュエータでは、前述の如く非
常時には、ウォームギヤに噛み合ったままのウォームホ
イールをそのまま強制的に手動回転させる構成であるた
め、ウォームギヤとウォームホイールとの回転摩擦力に
打ち勝つ大きな操作力が必要であり、手動操作性が悪い
欠点があり、この点で改善の余地があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、手動操作によりアクチュエータロッドを伸縮する
ことができるのみならず、その際の手動操作性が良い電
動アクチュエータを得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の電
動アクチュエータは、回転駆動源と、前記回転駆動源か
ら伝達された回転力を直線運動に変換してアクチュエー
タロッドを伸縮させる動力変換部と、前記回転駆動源と
前記動力変換部との間に介在され、前記回転駆動源の回
転力を前記動力変換部へ伝達すると共に、前記回転駆動
源との連係を機械的に解除することで前記動力伝達を遮
断可能な動力伝達部と、前記動力伝達部を手動操作可能
に設けられ、手動操作による第1の手動動作により前記
動力伝達部の前記連係を解除すると共に、前記第1の手
動動作に連続する第2の手動動作により前記動力変換部
へ前記手動操作力を直接に伝達して前記アクチュエータ
ロッドを伸縮させる手動操作機構と、を備えている。
【0009】請求項1記載の電動アクチュエータでは、
通常は、回転駆動源が回転作動すると、この回転力は動
力伝達部によって動力変換部へ伝達され、動力変換部に
て直線運動に変換されてアクチュエータロッドが伸縮さ
れる。
【0010】ここで、例えば停電の際や回転駆動源が仮
に故障した際には、手動操作機構を操作することでアク
チュエータロッドを伸縮させることができる。すなわ
ち、手動操作機構においては、手動操作による第1の手
動動作によって、動力伝達部における回転駆動源との連
係が機械的に解除され、さらに、第1の手動動作に連続
する第2の手動動作によって、この手動操作力が動力変
換部へ直接に伝達される。これにより、通常の場合と同
様に、前記手動操作力が動力変換部にて直線運動に変換
されてアクチュエータロッドが伸縮される。
【0011】この場合、第2の手動動作によってこの手
動操作力が動力変換部へ直接に伝達される際には、既
に、動力伝達部における回転駆動源との連係が機械的に
解除されているため、前記手動操作力が回転駆動源へ作
用することがない。換言すれば、前記手動操作力の一部
が、回転駆動源を回転させる力として消費されることが
ない。したがって、アクチュエータロッドを伸縮させる
に必要な最小限の操作力でよくなり、従来の手動操作機
構にに比べて大幅に操作性が向上する。
【0012】このため、請求項1記載の電動アクチュエ
ータを、例えば、ベッドの床部を昇降可能に保持するリ
ンク機構を備えたベッドに適用し、アクチュエータロッ
ドの軸線方向移動力によってベッドの床部を昇降するよ
うに構成した場合に、仮に停電等の事態が生じても、手
動操作機構を操作することで操作性良くベッドの床部を
昇降することができる。
【0013】請求項2に係る発明の電動アクチュエータ
は、請求項1記載の電動アクチュエータにおいて、前記
第1の手動動作と第2の手動動作は、連続する同じ動き
とされる、ことを特徴としている。
【0014】請求項2記載の電動アクチュエータでは、
第1の手動動作と第2の手動動作とが連続する同じ動き
(例えば、一連の回転動作)とされるため、これら二つ
の動きに切れ目がなく、結果として1つの動作で全てが
完了し、手動による手動操作機構の操作性が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】図1には本発明の第1の実施の形
態に係る電動アクチュエータ10の全体構成が断面図に
て示されている。
【0016】電動アクチュエータ10は、カバーハウジ
ング12及びこれに固定されたパイプホルダ14を備え
ている。パイプホルダ14は円筒形に形成されており、
このパイプホルダ14の内部には、動力変換部を構成す
るスクリューシャフト16が収容配置されている。スク
リューシャフト16は軸受18によって回転自在に支持
されており、さらに、スクリューシャフト16には、同
様に動力変換部を構成するナット20が螺合している。
このため、スクリューシャフト16の回転によってナッ
ト20がスクリューシャフト16の軸線方向に移動され
る構成である。ナット20には、アクチュエータロッド
22が連結固定されている。アクチュエータロッド22
はスクリューシャフト16の外周に位置しており、一端
部がナット20の外周に嵌合して一体とされると共に、
他端側はパイプホルダ14の先端開口部分を移動可能に
貫通して外部に突出しており、さらに、先端部にはジョ
イント24が取り付けられている。このアクチュエータ
ロッド22は、スクリューシャフト16の回転によって
ナット20と共にスクリューシャフト16の軸線方向に
沿って移動し、パイプホルダ14の先端部から外部へ伸
縮する構成である。
【0017】一方、スクリューシャフト16の基端部に
は、動力伝達部を構成するベベルギヤ26が設けられて
いる。このベベルギヤ26は、キー28を介してスクリ
ューシャフト16に連結されており、スクリューシャフ
ト16と一体に回転すると共にスクリューシャフト16
の軸線方向に沿って相対移動可能となっている。また、
このベベルギヤ26は、軸受30によってカバーハウジ
ング12に支持され同様に動力伝達部を構成するベベル
ギヤ32に噛み合っている。さらに、ベベルギヤ26
は、スプリング34によってベベルギヤ32に噛み合う
方向へ常に付勢されている。このため、通常は、ベベル
ギヤ32の回転力はベベルギヤ26を介してスクリュー
シャフト16へ伝達され、一方、スプリング34の付勢
力に抗してベベルギヤ26をスクリューシャフト16の
軸線方向(図1左方向)に沿って移動させてベベルギヤ
32との噛み合いを解除させることにより、ベベルギヤ
32からスクリューシャフト16への回転力の伝達が遮
断される構成である。
【0018】さらに、このベベルギヤ32は、ウォーム
ホイール36及びウォームギヤ38を介して回転駆動源
としてのモータ40に連結されている。これにより、通
常は(ベベルギヤ26がベベルギヤ32に噛み合った状
態では)、モータ40の回転力はベベルギヤ32及びベ
ベルギヤ26を介してスクリューシャフト16へ伝達さ
れて、スクリューシャフト16が軸線周りに回転される
構成である。
【0019】なお、このモータ40は図示しない制御装
置に接続されており、制御装置によって正逆方向に回転
制御される。
【0020】一方、前述したベベルギヤ26の側近のス
クリューシャフト16端部には、手動操作機構を構成す
るブッシュ42が設けられている。ここで、図2(A)
にはこのブッシュ42の一部破断した側面図が示されて
いる。この図に詳細に示す如く、ブッシュ42は有底の
円筒形に形成されており、スクリューシャフト16の端
部に遊嵌している。また、このブッシュ42の内周面に
は、ガイド溝44が形成されている。ここで、図2
(B)には前記ガイド溝44の展開図が示されている。
この図に詳細に示す如く、ブッシュ42に形成されたガ
イド溝44は、全体として側面視U字状に形成されてお
り、最もベベルギヤ26寄りの部位はU字形の底部44
Aとされると共に、最もベベルギヤ26から離間した部
位はU字形の先端部44Bとされている。さらに、前記
先端部44Bは、略直線状に形成されている。
【0021】このガイド溝44には、スクリューシャフ
ト16の端部近傍に固着されたガイドピン46が移動可
能に入り込んでいる。この場合、通常は、このガイドピ
ン46は、ガイド溝44の底部44A(最もベベルギヤ
26寄りの部位)に位置している。したがって、この状
態からブッシュ42が回転されると(第1の手動動
作)、ガイドピン46が徐々にガイド溝44の先端部4
4B(最もベベルギヤ26から離間した部位)へ移動し
ながらブッシュ42を案内し、ブッシュ42がスクリュ
ーシャフト16の軸線方向に沿ってベベルギヤ26に接
近するように(図1左方向に)移動される構成である。
すなわち、このブッシュ42の軸線方向移動によって、
ベベルギヤ26を押圧して軸線方向に沿って移動させて
ベベルギヤ32との噛み合いを解除させることができる
構成である。
【0022】また一方、ガイドピン46がガイド溝44
の先端部44B(最もベベルギヤ26から離間した部
位)に達した後に、更にブッシュ42が回転されると
(前記第1の手動動作に連続する第2の手動動作)、ガ
イドピン46のガイド溝44内での相対移動が制限され
るため、ブッシュ42と共にガイドピン46すなわちス
クリューシャフト16が一体に回転されることになる。
【0023】以上の構成のブッシュ42の底部には、カ
バーハウジング12の外側へ向けて突出する嵌合部48
が形成されており、さらに、カバーハウジング12には
この嵌合部48に対向して操作用開口50が形成されて
いる。この嵌合部48にクランクハンドル52を嵌合さ
せることで、外部からブッシュ42を手動操作して回転
させることができるようになっている。
【0024】次に、本第1実施の形態の作用を説明す
る。
【0025】上記構成の電動アクチュエータ10では、
上昇スイッチまたは降下スイッチが操作されると、モー
タ40が正方向または逆方向にそれぞれ回転する。モー
タ40が回転すると、このモータ40の回転駆動力は、
ウォームギヤ38及びウォームホイール36を介してベ
ベルギヤ32に伝達され、さらにこのベベルギヤ32か
らベベルギヤ26を介してスクリューシャフト16へ伝
達されて、スクリューシャフト16が軸線周りに回転さ
れる。さらに、スクリューシャフト16の回転によって
ナット20がスクリューシャフト16の軸線方向に移動
され、このナット20に連結されたアクチュエータロッ
ド22がナット20と共に軸線方向に移動して伸縮す
る。
【0026】ここで、この電動アクチュエータ10で
は、例えば停電の際やモータ40が仮に故障した際に
は、手動操作機構を操作することでアクチュエータロッ
ド22を伸縮させることができる。
【0027】すなわち、カバーハウジング12の外部か
らブッシュ42の嵌合部48にクランクハンドル52を
嵌合させ、クランクハンドル52を介して外部からブッ
シュ42を手動操作して回転させる(第1の手動動
作)。ブッシュ42が回転されると、ガイド溝44の底
部44A(最もベベルギヤ26寄りの部位)に位置する
ガイドピン46が、徐々にガイド溝44の先端部44B
(最もベベルギヤ26から離間した部位)へ移動しなが
らブッシュ42を案内し、ブッシュ42がスクリューシ
ャフト16の軸線方向に沿ってベベルギヤ26に接近す
るように移動される。このブッシュ42の軸線方向移動
によって、ベベルギヤ26が押圧されて軸線方向に沿っ
て移動され、ベベルギヤ32との噛み合いが解除され
る。
【0028】更に、ガイドピン46がガイド溝44の先
端部44B(最もベベルギヤ26から離間した部位)に
達した後に、更にブッシュ42が回転されると(前記第
1の手動動作に連続する第2の手動動作)、ガイドピン
46のガイド溝44内での相対移動が制限されるためブ
ッシュ42と共にガイドピン46すなわちスクリューシ
ャフト16が一体に回転される。これにより、通常のモ
ータ40駆動時の場合と同様に、このスクリューシャフ
ト16の回転がナット20によって直線運動に変換され
てアクチュエータロッド22が軸線方向に伸縮される。
【0029】この場合、ガイドピン46がガイド溝44
の先端部44Bに達した後の更なるブッシュ42の回転
(第2の手動動作)によってこの手動操作力がナット2
0による直線運動に変換される際には、既に、前記第1
の手動動作によってベベルギヤ26とベベルギヤ32と
の噛み合いが解除されているため、前記第2の手動動作
力(すなわち、手動によるスクリューシャフト16の回
転力)がモータ40の側へ作用することがない。換言す
れば、前記第2の手動動作力の一部が、ウォームホイー
ル36及びウォームギヤ38を介してモータ40を回転
させる力として消費されることがない。したがって、手
動によりアクチュエータロッド22を伸縮させるに必要
な最小限の操作力でよくなり、従来の手動操作機構にに
比べて大幅に操作性が向上する。
【0030】さらに、ガイドピン46がガイド溝44の
先端部44Bに達した状態においては(第1の手動動作
の後の更なるブッシュ42の第2の手動動作時において
は)、ガイド溝44の先端部44Bは略直線状に形成さ
れているため、ガイドピン46はガイド溝44の先端部
44Bにそのまま保持された状態となる。したがって、
この際にブッシュ42に加える操作力を減少させても、
ガイドピン46がガイド溝44の底部44A方向へ戻る
(ブッシュ42が逆回転される)ことがなく、軽い操作
力でクランクハンドル52(ブッシュ42)を手動操作
することができる。
【0031】またさらに、この手動操作機構では、手動
操作によるブッシュ42の回転、すなわち第1の手動動
作とこの第1の手動動作に連続する第2の手動動作と
は、連続する同じ動き(すなわち、ブッシュ42の一連
の回転動作)とされるため、これら二つの動きに切れ目
がなく、結果として1つの動作で全てが完了し、これに
よっても手動による手動操作機構の操作性が向上する。
【0032】このため、本実施の形態に係る電動アクチ
ュエータ10を、例えば、ベッドの床部を昇降可能に保
持するリンク機構を備えたベッドに適用し、アクチュエ
ータロッド22の軸線方向移動力によってベッドの床部
を昇降するように構成した場合に、仮に停電等の事態が
生じても、電動アクチュエータ10の前記手動操作機構
を操作することで操作性良くベッドの床部を昇降するこ
とができる。
【0033】このように、本第1の実施の形態に係る電
動アクチュエータ10は、手動操作によりアクチュエー
タロッド22を伸縮することができるのみならず、その
際の手動操作性が良い。
【0034】なお、前記第1の実施の形態においては、
ブッシュ42にガイド溝44が形成されると共にスクリ
ューシャフト16に固着されたガイドピン46がこのガ
イド溝44に入り込んだ構成としたが、これに限らず、
スクリューシャフト16にガイド溝を形成すると共にブ
ッシュ42にガイドピンを設ける構成とすることも可能
である。
【0035】次に本発明の第2の実施の形態を説明す
る。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部品
には前記第1の実施の形態と同一の符号を付与してその
説明を省略する。
【0036】図3及び図4には、本発明の第2の実施の
形態に係る電動アクチュエータ60の構成が断面図にて
示されている。
【0037】電動アクチュエータ60は、カバーハウジ
ング62及びこれに固定されたパイプホルダ64を備え
ている。パイプホルダ64は円筒形に形成されており、
パイプホルダ64の内部には、スクリューシャフト66
が収容配置されている。スクリューシャフト66は、前
述した第1の実施の形態と同様のベベルギヤ26、26
(図示省略)、ウォームホイール36及びウォームギヤ
38等から成る動力伝達部を介してモータ40に連結さ
れている。さらに、カバーハウジング62内には、前述
した第1の実施の形態と同様のブッシュ42等から成る
手動操作機構が内蔵配置されている。
【0038】また、スクリューシャフト66にはナット
68が螺合しており、このため、スクリューシャフト6
6の回転によってナット68がスクリューシャフト66
の軸線方向に移動される構成である。ナット68には、
アクチュエータロッド70が連結固定されている。アク
チュエータロッド70はスクリューシャフト66の外周
に位置しており、一端部がナット68の外周に嵌合して
一体とされると共に、他端側はパイプホルダ64の先端
開口を移動可能に貫通して外部に突出しており、さら
に、先端部にはジョイント72が取り付けられている。
このアクチュエータロッド70は、スクリューシャフト
66の回転によってナット68と共にスクリューシャフ
ト66の軸線方向に沿って移動し、パイプホルダ64の
先端部から外部へ伸縮する構成である。
【0039】一方、カバーハウジング62内には、スラ
イダ74が配置されている。スライダ74は、図5及び
図6に示す如く、前述したナット68の移動方向に沿っ
て移動可能にネジ76によってケース78に支持されて
いる。さらに、スライダ74には、パイプホルダ64の
側へ向けて腕部80が延出されている。腕部80の先端
には爪82が形成されており、前述したナット68の鍔
部84に係合可能である。したがって、鍔部84が爪8
2に係合した状態では、ナット68と共にスライダ74
も移動する。一方、腕部80と反対側のスライダ74に
は、突起86が形成されており、同様にナット68の鍔
部84に係合可能である。したがって、鍔部84が突起
86に係合した状態では、ナット68と共にスライダ7
4も移動する。
【0040】図5に示す如く、スライダ74を支持する
ケース78の側近には、一対のリミットスイッチ88、
90がスライダ74に係合可能に配置されている。一方
のリミットスイッチ88は、ナット68の鍔部84が爪
82に係合した状態で移動しその移動限(換言すれば、
アクチュエータロッド70の伸長限)に達した際に、ス
ライダ74によって押圧されることで作動して、アクチ
ュエータロッド70の伸長限を検出することができる構
成である。また、他方のリミットスイッチ90は、ナッ
ト68の鍔部84が突起86に係合した状態で移動しそ
の移動限(換言すれば、アクチュエータロッド70の縮
長限)に達した際に、スライダ74によって押圧される
ことで作動して、アクチュエータロッド70の縮長限を
検出することができる構成である。
【0041】さらに、スライダ74を支持するケース7
8内にはスプリング92が配置されており、常にスライ
ダ74を中立位置へ向けて付勢している。
【0042】次に、本第2実施の形態の作用を説明す
る。
【0043】上記構成の電動アクチュエータ60では、
モータ40が回転すると、このモータ40の回転駆動力
は、前述した第1の実施の形態と同様の動力伝達部を介
してスクリューシャフト66へ伝達され、スクリューシ
ャフト66の回転によってナット68がスクリューシャ
フト66の軸線方向に移動され、このナット68に連結
されたアクチュエータロッド70がナット68と共に軸
線方向に移動して伸縮する。
【0044】この場合、アクチュエータロッド70がそ
の伸長限に達すると、ナット68の鍔部84がスライダ
74の爪82に係合して一方のリミットスイッチ88が
作動され、このアクチュエータロッド70の伸長限が検
出される。また、アクチュエータロッド70がその縮長
限に達すると、ナット68の鍔部84がスライダ74の
突起86に係合して他方のリミットスイッチ90が作動
され、このアクチュエータロッド70の縮長限が検出さ
れる。したがって、電動アクチュエータ60の内部部品
が、アクチュエータロッド70の過大な伸縮により突き
当てられて破損することを未然に防止することができ
る。
【0045】またここで、この電動アクチュエータ60
においても、前述した第1の実施の形態と同様に、例え
ば停電の際やモータ40が仮に故障した際には、手動操
作機構を操作することでアクチュエータロッド70を伸
縮させることができる。この場合にも、手動によりアク
チュエータロッド70を伸縮させるに必要な最小限の操
作力でよくなり、従来の手動操作機構にに比べて大幅に
操作性が向上する。
【0046】このように、本第2の実施の形態に係る電
動アクチュエータ60においても、手動操作によりアク
チュエータロッド70を伸縮することができるのみなら
ず、その際の手動操作性が良い。
【0047】なお、前述した各実施の形態においては、
第1の手動動作とこの第1の手動動作に連続する第2の
手動動作が共にブッシュ42を回転させる手動回転操作
として説明したが、これに限らず、手動による例えば揺
動操作あるいは押圧操作や引張操作として構成すること
もでき、さらにこれらを組み合わせて構成することも可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電動アクチュ
エータの全体構成を示す断面図である。
【図2】(A)は、本発明の第1の実施の形態に係る電
動アクチュエータのブッシュの構成を示す一部破断した
側面図であり、(B)は、ブッシュに形成されたガイド
溝の展開図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る電動アクチュ
エータの全体構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る電動アクチュ
エータの全体構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る電動アクチュ
エータのスライダ及びリミットスイッチの構成を示す平
面図である。
【図6】図5の6−6線に沿った断面図である。
【符号の説明】
10 電動アクチュエータ 16 スクリューシャフト(動力変換部) 20 ナット(動力変換部) 22 アクチュエータロッド 26 ベベルギヤ(動力伝達部) 32 ベベルギヤ(動力伝達部) 34 スプリング 36 ウォームホイール(動力伝達部) 38 ウォームギヤ(動力伝達部) 40 モータ(回転駆動源) 42 ブッシュ(手動操作機構) 44 ガイド溝(手動操作機構) 46 ガイドピン(手動操作機構) 52 クランクハンドル(手動操作機構)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動源と、 前記回転駆動源から伝達された回転力を直線運動に変換
    してアクチュエータロッドを伸縮させる動力変換部と、 前記回転駆動源と前記動力変換部との間に介在され、前
    記回転駆動源の回転力を前記動力変換部へ伝達すると共
    に、前記回転駆動源との連係を機械的に解除することで
    前記動力伝達を遮断可能な動力伝達部と、 前記動力伝達部を手動操作可能に設けられ、手動操作に
    よる第1の手動動作により前記動力伝達部の前記連係を
    解除すると共に、前記第1の手動動作に連続する第2の
    手動動作により前記動力変換部へ前記手動操作力を直接
    に伝達して前記アクチュエータロッドを伸縮させる手動
    操作機構と、 を備えた電動アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記第1の手動動作と第2の手動動作
    は、連続する同じ動きとされる、ことを特徴とする請求
    項1記載の電動アクチュエータ。
JP11010511A 1999-01-19 1999-01-19 電動アクチュエ―タ Pending JP2000217304A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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