JP2000216985A - 電子透かし埋込み装置および方法,電子透かし埋込みプログラムを格納した記録媒体ならびにディジタル・カメラおよびその制御方法 - Google Patents

電子透かし埋込み装置および方法,電子透かし埋込みプログラムを格納した記録媒体ならびにディジタル・カメラおよびその制御方法

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JP2000216985A
JP2000216985A JP11016981A JP1698199A JP2000216985A JP 2000216985 A JP2000216985 A JP 2000216985A JP 11016981 A JP11016981 A JP 11016981A JP 1698199 A JP1698199 A JP 1698199A JP 2000216985 A JP2000216985 A JP 2000216985A
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image data
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JP11016981A
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English (en)
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Hironori Okamura
広紀 岡村
Itsuki Nakajima
一城 中島
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像の一部を表すディジタル画像データに電
子透かしによって所定のデータを埋込む。 【構成】 ディジタル・カメラは透かし情報埋込回路51
および透かし情報読出回路52を備えている。撮像によっ
て得られた1駒分の画像の一部を表すディジタル画像デ
ータに,電子透かしによって所定のデータを埋込む設定
をディジタル・カメラに入力して被写体を撮影する。撮
影によって得られた画像データのうち,指定された領域
の部分を表す画像データにのみ,透かし情報埋込回路51
において電子透かしによって所定のデータが埋込まれ
る。その他の部分の画像を表す画像データには所定のデ
ータは埋込まれない。透かし情報読出回路52において電
子透かしによって埋込まれた画像データから,所定のデ
ータが読出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,電子透かし埋込み装置および
方法,電子透かし埋込みプログラムを格納した記録媒体
ならびにディジタル・カメラおよびその制御方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】電子透かしを利用してディジタル画像デー
タに種々の情報を埋込むことが行われている。電子透か
しによって所定のデータが埋込まれたディジタル画像デ
ータに画像加工(たとえば,ぼかし処理,シャープネス
処理等のフィルタリング処理)や画像フォーマット変換
(たとえば,JPEG(Joint Photographic coding Expert
s Group )フォーマットからビットマップ・フォーマッ
トへの変換)を施しても,加工後または変換後のディジ
タル画像データに埋込まれたデータは失われない。この
ような性質を利用してディジタル画像データに,そのデ
ィジタル画像データによって表される画像の著作権に関
する情報(著作権を保持する旨,著作権者名等)等が,
電子透かしによって埋込まれる。ディジタル画像データ
が加工され,または変換されたとしても,加工または変
換後のディジタル画像データから,依然として著作権情
報を読出すことができ,著作権を保有する旨の主張が可
能となる。
【0003】従来では,1駒の画像を表すディジタル画
像データの全体に電子透かしによってデータが埋込まれ
ている。このために電子透かしによってデータが埋込ま
れたディジタル画像データの一部(ディジタル画像デー
タの大半)が消失した場合は,埋込まれたデータを読出
して再現することができなくなるおそれがある。また画
像に複数の人物が写し出されている場合には,一の人物
とディジタル画像データに埋め込まれた著作権情報(肖
像権情報)の対応関係を明確にできない。
【0004】
【発明の開示】この発明は,画像を表す画像データの一
部に,電子透かしによってデータを埋込むことができる
装置および方法を提供することを目的とする。
【0005】またこの発明は,撮像によって得られる画
像データに,電子透かしによってデータを埋込むことが
できるディジタル・カメラおよびその制御方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】さらにこの発明は,画像データによって表
される画像の複数の部分に,それぞれ異なる内容を有す
るデータを電子透かしによって埋込むことができる装置
を提供することを目的とする。
【0007】第1の発明による電子透かし埋込み装置
は,原画像データによって表される全体画像中の所望の
位置を指定する位置指定手段,および上記位置指定手段
によって指定された位置にもとづいて定められる部分の
画像を表す部分画像データに,電子透かしによって所定
のデータを埋込む第1の電子透かし埋込み手段を備えた
ものである。
【0008】第1の発明による電子透かしの埋込み方法
は,原画像データによって表される全体画像中の所望の
位置を指定し,指定された位置にもとづいて定められる
部分の画像を表す部分画像データに,電子透かしによっ
て所定のデータを埋込むものである。
【0009】第1の発明は,上記方法を実現するための
プログラムを格納した記録媒体も提供している。
【0010】第1の発明によると,指定された全体画像
中の所望の位置にもとづいて定められる部分の画像を表
す部分画像データに,電子透かしによって所定のデータ
が埋込まれる。全体画像のうちユーザの所望の部分の画
像を表す画像データに所定のデータを電子透かしによっ
て埋込むことができる。
【0011】好ましくは,電子透かし埋込み装置には,
電子透かしによって埋込まれた部分画像データに埋込ま
れている所定のデータを読出す電子透かし読出手段を設
けるとよい。電子透かしによって所定のデータが埋込ま
れている部分画像データから,所定のデータを読出すこ
とができる。電子透かし読出手段による所定のデータの
読出しは,電子透かしによって所定のデータが埋込まれ
ている部分画像データから所定のデータの内容を単に読
出すだけであってもよいし,電子透かしによって埋込ま
れている所定のデータを抽出するものであってもよい。
【0012】一実施態様では,上記位置指定手段は,表
示装置の表示画面上に表示されている上記全体画像上に
おける所望の位置を指定するものである。表示装置の表
示画面上に表示されている全体画像を見ながら,所定の
データを電子透かしによって埋込む位置を指定すること
ができる。
【0013】上記位置指定手段は,複数の所望の位置を
指定するものであってもよい。全体画像中の複数の部分
の画像を表すそれぞれの部分画像データに,電子透かし
によって所定のデータ(同一のデータでも異なるデータ
でもよい)を埋込むことができる。
【0014】上記位置指定手段によって複数の所望の位
置を指定する場合には,上記位置指定手段によって指定
された複数の所望の位置にもとづいて定められる複数の
部分の画像を表す部分画像データのそれぞれについて,
電子透かしによって埋込むべきデータを指定する埋込み
データ指定手段をさらに備えるとよい。この場合,上記
第1の電子透かし埋込み手段によって,上記埋込みデー
タ指定手段によって指定された埋込みデータが,対応す
る部分画像データに電子透かしによって埋込まれる。
【0015】位置指定手段によって指定された位置にも
とづいて定められる部分の画像の内容に対応するデータ
を,埋込みデータとして埋込むことができる。たとえ
ば,全体画像中に複数の人物が写し出されている場合
に,それぞれの人物に関する情報を,人物の画像を表す
部分画像データに,それぞれ電子透かしによって埋込む
ことができる。
【0016】好ましくは,上記原画像データのすべてに
わたって,上記所定のデータと同一または異なるデータ
を電子透かしによって埋込む第3の電子透かし埋込み手
段がさらに備えられる。部分画像データと原画像データ
のそれぞれに,同一のまたは互いに異なるデータが電子
透かしによって埋込まれる。
【0017】部分画像データと原画像データのそれぞれ
に異なるデータを埋込む場合には,たとえば,部分画像
データに埋込むデータはその部分画像データによって表
される人物に関するデータとし,全体画像を表す原画像
データに埋込むデータは撮影者に関するデータとする。
1駒の画像を表す画像データについて複数の著作権(肖
像権)に関する情報を重畳的に埋込むことができる。さ
らに,同一のデータを部分画像データと原画像データの
両方に埋込むことによって,原画像データの大半が消失
した場合であっても,埋込まれたデータを読出して再現
しやすくすることができる。
【0018】第2の発明による電子透かし埋込み装置
は,原画像データによって表される全体画像またはその
一部の画像の輪郭部分を表す輪郭データを抽出する輪郭
抽出手段,および上記輪郭抽出手段によって抽出された
輪郭データに,電子透かしによって所定のデータを埋込
む第2の電子透かし埋込み手段を備えたものである。
【0019】第2の発明による電子透かし埋込み方法
は,原画像データによって表される全体画像またはその
一部の画像の輪郭部分を表す輪郭データを抽出し,抽出
された輪郭データに,電子透かしによって所定のデータ
を埋込むものである。
【0020】輪郭部分は画像の変化が著しく,このため
輪郭部分を表す輪郭データにノイズが混入したとして
も,それを画像表示した場合にはノイズが混入している
ことが目立ちにくい。第2の発明によると,このような
輪郭データ(原画像によって表される全体画像またはそ
の一部の画像の輪郭部分を表す輪郭データのいずれでも
よい)に,電子透かしによって所定のデータが埋込まれ
る。電子透かしによって所定のデータが埋込まれた画像
データによって表される画像を,より自然に表示装置等
に表示することができる。
【0021】一実施態様では,上記全体画像の中の一部
の領域を指定する領域指定手段をさらに備え,上記輪郭
抽出手段が,上記領域指定手段によって指定された領域
内の画像の輪郭部分を表す輪郭データを抽出するもので
ある。
【0022】他の実施態様では,上記輪郭抽出手段によ
って抽出された輪郭データによって表される輪郭の一部
の輪郭部分を指定する手段をさらに備え,上記第2の電
子透かし埋込み手段が,上記輪郭部分を指定する手段に
よって指定された輪郭部分を表す部分輪郭データに,電
子透かしによって所定のデータを埋込むものである。
【0023】指定された領域内の画像データの輪郭を表
す輪郭データ,または,指定された輪郭部分の部分輪郭
データに,所定のデータが電子透かしによって埋込まれ
るので,所定のデータが電子透かしによって埋込まれた
輪郭を含む部分画像データが全体画像を表す画像データ
から切出されたとしても,その切出された部分画像デー
タから所定のデータを読出して,ほぼ完全に再現するこ
とができる。
【0024】第3の発明によるディジタル・カメラは,
被写体を撮像し,被写体像を表す原画像データを出力す
る撮像手段,所定のデータを電子透かしによって上記原
画像データに埋込み,上記所定のデータが電子透かしに
よって埋込まれている透かし画像データを出力する電子
透かし埋込み手段,および上記電子透かし埋込み手段に
よって出力された透かし画像データを記録媒体に記録す
る記録媒体制御手段を備えたものである。
【0025】第3の発明によるディジタル・カメラの制
御方法は,被写体を撮像して被写体像を表す原画像デー
タを出力し,所定のデータを電子透かしによって上記原
画像データに埋込み,上記所定のデータが電子透かしに
よって埋込まれている透かし画像データを出力し,出力
された透かし画像データを記録媒体に記録するものであ
る。
【0026】第3の発明によると,撮像によって得られ
た原画像データに著作権情報等の所定のデータを電子透
かしによって埋込んで,記録媒体に記録することができ
る。記録媒体に記録された透かし画像データについて,
著作権を保有する旨の主張等をすることができる。
【0027】一実施態様では,ディジタル・カメラに
は,上記電子透かし埋込み手段によって所定のデータが
埋込まれた透かし画像データを読出す透かし画像データ
読出し手段,および上記透かし画像データ読出し手段に
よって読出された透かし画像データから,上記所定のデ
ータを読出す電子透かし読出手段がさらに備えられる。
ディジタル・カメラにおいて,電子透かしによって埋込
まれている所定のデータを読出すことができる。
【0028】
【実施例の説明】第1実施例 図1から図8は第1実施例を示している。第1実施例
は,ディジタル・カメラを用いた撮像によって得られた
被写体像を表すディジタル画像データの全体にわたっ
て,著作権情報等のデータを電子透かしによって埋込む
ものである。
【0029】図1はディジタル・カメラの電気的構成を
示すブロック図を,図2はディジタル・カメラの操作部
の一部を,図3はディジタル・カメラの操作用LCDの
表示例を示すものである。
【0030】ディジタル・カメラの全体の動作は,メイ
ンCPU40によって統括される。
【0031】ディジタル・カメラは不揮発性メモリ54お
よびタイマ55を含む。不揮発性メモリ54には撮影者の氏
名(「特許太郎」)および著作権を保持する旨を示すデ
ータ(「Copyright」)が記憶されているものとする
(以下,著作権情報という)。タイマ55によって時間が
計測される。撮像によって得られた被写体像を表わすデ
ィジタル画像データには,不揮発性メモリ54に記憶され
ているデータおよびタイマ55において計測される時間を
表わす撮影日時情報(年月日を含む)が電子透かしによ
って埋込まれる。
【0032】著作権情報は,パーソナル・コンピュータ
等の外部装置を用いて前もって作成されている。ディジ
タル・カメラは送受信回路66を含み,パーソナル・コン
ピュータ67から送信される著作権情報を受信することが
できる。送受信回路66によって受信された著作権情報
は,ドライバ65およびメインCPU40を通して不揮発性
メモリ54に入力し,記憶される。
【0033】ディジタル・カメラは,撮像によって得ら
れたディジタル画像データに,電子透かしによって著作
権情報または撮影日時情報を埋込むための透かし情報埋
込回路51を含んでいる。またディジタル・カメラは,デ
ィジタル画像データに電子透かしによって埋込まれてい
る著作権情報または撮影日時情報を読出すための透かし
情報読出回路52を含んでいる。透かし情報埋込回路51に
よるディジタル画像データへのデータの埋込み処理,透
かし情報読出回路52におけるデータが電子透かしによっ
て埋込まれたディジタル画像データからのデータの読出
処理の詳細については,後述する。
【0034】ディジタル・カメラは操作部63を含んでい
る。操作部63により設定された信号はメインCPU40に
入力する。主として図2を参照してこの操作部63には各
種のモードを選択するモード選択ダイヤル63a,各モー
ドごとにあらかじめ設定された設定項目の選択,設定値
の選択などに用いる十字キー63b,確定ボタン63cおよ
び撮像によって得られたディジタル画像データの全体,
または一部のいずれに電子透かしによって著作権情報等
を埋込むかを設定する全体/一部設定スイッチ63d(押
上/押下式)が設けられている。全体/一部設定スイッ
チ63d は,スライド式等の他の形状(構成)のスイッチ
でもよい。
【0035】モード選択ダイヤル63aは回転自在であ
り,これによって撮影モード(REC),再生モード
(PLAY),カメラ設定モード(SETUP),消去
モード(ERASE)およびPCモード(PC)の5つ
のモードのうちのいずれかのモードが選択される。矢印
Aの位置に合わせられたモードが選択されたモードとな
る。
【0036】撮影モード(REC)では,被写体を撮影
し撮影によって得られた1駒分のディジタル画像データ
がメモリ・カード61に記録される。電子透かしによって
著作権情報または撮影日時情報を埋込むべき旨が設定さ
れている場合(この設定の詳細は後述する)には,撮影
によって得られた1駒分のディジタル画像データの全体
に電子透かしによって著作権情報等が埋込まれ,著作権
情報等が埋込まれたディジタル画像データがメモリ・カ
ード61に記録される。
【0037】再生モード(PLAY)では,メモリ・カ
ード61に記録されているディジタル画像データのうち,
指定された1駒分の画像データを再生する。電子透かし
によって著作権情報等が埋込まれているディジタル画像
データについては,指定された1駒分のディジタル画像
データによって表される画像を再生するとともに,その
ディジタル画像データに電子透かしによって埋込まれて
いるデータ(著作権情報または撮影日時情報の一方)が
読出される。
【0038】カメラ設定モード(SETUP)では,撮
影によって得られたディジタル画像データに電子透かし
によってデータを埋込むかどうか,埋込むデータは著作
権情報または撮影日時情報のいずれにするのか,その両
方か等の種々の設定を行う。
【0039】消去モード(ERASE)では,メモリ・
カード61に記録されたディジタル画像データのうち,指
定されたディジタル画像データを消去する。
【0040】PCモード(PC)では,パソコン等の外
部機器67とディジタル・カメラとの間でデータの送受信
が行われる。
【0041】主として図3を参照して,操作用LCD62
にはモード表示領域A1,設定項目表示領域A2,設定
値表示領域A3が含まれている。モード表示領域A1に
モード選択ダイヤル63aによって設定されたモードが表
示される。設定項目表示領域A2にディジタル・カメラ
について設定すべき項目が表示される。設定値表示領域
A3に設定項目表示領域A2に表示されている設定項目
についての詳細な設定値が表示される。
【0042】撮影モード(REC)において撮像する被
写体像を表すディジタル画像データに電子透かしによっ
てデータを埋込むのかどうか,埋込むとすれば著作権情
報または撮影日時情報のいずれを埋込むのかの設定は,
撮像する前に,あらかじめ次のようにして設定される。
【0043】ディジタル・カメラの電源スイッチ(図示
略)をオンし,モード選択ダイヤル63aを「カメラ設定
モード(SETUP)」に合わせる。ディジタル・カメ
ラの操作用LCD62のモード表示領域A1には選択され
たモード(SETUP)を表わす文字が表示される。
【0044】上述の5つのモードのそれぞれには,設定
すべき項目(設定項目)があらかじめ定められている。
モード選択ダイヤル63aによって5つのモードのうちの
いずれかが選択されると,その選択されたモードについ
て,あらかじめ定められた設定項目の項目名のうちの一
つが,操作用LCD62に表示される。十字キー63bの上
矢印の部分または下矢印の部分を押すと,操作用LCD
62の設定項目表示領域A2に表示される項目名が変わ
る。
【0045】表示された設定項目に関し,さらに詳細に
設定すべき値(設定値)が操作用LCD62の設定値表示
領域A3に表示される。十字キー63bの左矢印の部分ま
たは右矢印部分を押すと,操作用LCD62の設定値表示
領域A3に表示される設定値が変わる。
【0046】カメラ設定モード(SETUP)の設定項
目の一つに,撮影によって得られたディジタル画像デー
タに電子透かしによってデータを埋込むかどうかを設定
するための項目「情報埋込み」がある。設定項目「情報
埋込み」を選択すると,操作用LCD62の設定値表示領
域A3には「なし」,「著作権」または「撮影日時」の
3つの設定値のいずれかが表示される(図3は,設定項
目表示領域A2に「情報埋込み」が表示され,設定値表
示領域A3に「著作権」が表示されている様子を示して
いる。)。
【0047】十字キー63b の左矢印の部分または右矢印
の部分の押下によって,設定値「著作権」を選択して確
定ボタン63cを押すと,それ以降のディジタル・カメラ
を用いた撮像によって得られたディジタル画像データ
に,著作権情報を電子透かしによって埋込むように,メ
インCPU40によってディジタル・カメラが制御され
る。設定値「撮影日時」を選択した場合には,それ以降
に得られたディジタル画像データに撮影日時情報を電子
透かしによって埋込むように,メインCPU40によって
ディジタル・カメラが制御される。カメラ設定モード
(SETUP)において設定された設定データ(上述の
場合,撮像によって得られたディジタル画像データに,
著作権情報または撮影日時情報を電子透かしによって埋
込む旨)は,不揮発性メモリ54に記憶される。設定値
「なし」が選択された場合には,電子透かしによる画像
データへのデータ埋込みは行われない。
【0048】メインCPU40は,通信ラインによって測
光/測距CPU30と相互に接続されている。測光/測距
CPU30にはフォーカス・レンズおよび絞りを含む光学
ユニット21と,ストロボ22の充電および発光を制御する
充電/発光制御回路31と,CCD41,撮像回路42および
アナログ/ディジタル変換回路43を制御するクロック・
ジェネレータ(Clock Generator:CG)32とが接続さ
れている。
【0049】モード選択ダイヤル63aを記録(REC)
モードに合わせると,CCD41の受光面上に結像した被
写体像は,撮像回路42を経て(単に通過して)アナログ
/ディジタル回路43に与えられ,R(赤),B(青),
G(緑)のディジタル画像データに変換される。RGB
画像データはバッファ・メモリ44を経てYC処理回路46
に入力し,ここで輝度(Y)データと色(C)データと
が生成される。輝度データと色データはYC処理回路46
からバッファ・メモリ44に入力し,ここで一時的に記憶
される。輝度および色データはバッファ・メモリ44から
読出され,YC/RGB変換回路53に入力する。YC/
RGB変換回路53において輝度および色データはRGB
画像データに戻される。
【0050】RGB画像データは,YC/RGB変換回
路53からドライバ56を介して画像表示用LCD57に与え
られる。画像表示用LCD57にはCCD41によって撮像
された被写体像を表す画像が表示される。
【0051】ディジタル・カメラのユーザ(撮影者)は
画像表示用LCD57に表示された被写体像を見ながら,
またはディジタル・カメラのファインダに現れる被写体
像を見ながら,構図等を決定してシャッタ・レリーズ・
スイッチ64を押す。
【0052】図4は,撮像によって得られたディジタル
画像データを記録する処理を示すフローチャートであ
る。図6はディジタル画像データに電子透かしによって
データ(著作権情報または撮影日時情報)を埋込む処理
(図6上段)および読出処理(図6下段)の流れを詳細
に示すものである。図7は電子透かしによって著作権情
報(Copyringht 特許太郎)が埋込まれている被写体像
を概念的に示すとともに,著作権情報の内容と著作権情
報が埋込まれていない被写体像を示すものである。
【0053】図1および図4を参照して,シャッタ・レ
リーズ・スイッチ64が押されると,その押し下げを示す
信号はメインCPU40に入力する(ステップ101 )。メ
インCPU40から押し下げを示す信号が出力され,通信
ライン,測光/測距CPU30を通してクロック・ジェネ
レータ32に与えられる。クロック・ジェネレータ32から
クロック・パルスが発生し,このクロック・パルスに応
答して,被写体像を表す一駒分の静止画映像信号がCC
D41から出力されて撮像回路42に入力する。撮像回路42
は静止画映像信号にホワイト・バランス調整,ガンマ補
正等の撮像処理を行い,出力する。
【0054】撮像回路42から出力された被写体像を表す
静止画映像信号はアナログ/ディジタル回路43に与えら
れ,ここでディジタル画像データに変換されて(ステッ
プ102 ),バッファ・メモリ44に入力する。被写体像を
表す一駒分のディジタル画像データ(RGB画像デー
タ)は,バッファ・メモリ44からYC処理回路46に入力
し,ここで輝度データと色データとに変換され,バッフ
ァ・メモリ44に戻される。バッファ・メモリ44は被写体
像を表す輝度データと色データを一時的に記憶する(ス
テップ103 )。
【0055】メインCPU40は不揮発性メモリ54から電
子透かしによる埋込みに関する設定データ(あらかじめ
カメラ設定モード(SETUP)で設定された設定項目
および項目値のデータ)を読出す(ステップ104 )。電
子透かしによる埋込み処理(ステップ105 )に進む。
【0056】バッファ・メモリ44に一時的に記憶された
ディジタル画像データが読出され,8×8画素分のディ
ジタル画像データ(以下,ブロック画像データという)
を単位として,順に圧縮/伸張回路45に入力する。圧縮
/伸張回路45では,入力したブロック画像データ単位で
1駒分の画像データについてDCT(Discrete Cosine
Transform;離散コサイン変換)が行なわれる。DCT変
換によりブロック画像データが空間周波数成分のデータ
に変換される。さらにブロック画像データには圧縮/伸
張回路45において線形量子化が行なわれ量子化データが
生成される。
【0057】設定値「著作権」が選択されている場合に
は(図5,ステップ111 で著作権),メモリ54から著作
権情報が読出され,透かし情報埋込回路51に入力する
(ステップ112 )。透かし情報埋込回路51は,著作権情
報を表すデータビット列を用いて,量子化されたブロッ
ク画像データの特定の空間周波数成分の量子化データを
書き換える。量子化データの書き換えによって著作権情
報の一部がブロック画像データに埋込まれることになる
(電子透かし;ステップ113 )。著作権情報が埋込まれ
たブロック画像データは,透かし情報埋込回路51から出
力されて順次バッファ・メモリ44に入力する。
【0058】著作権情報が埋込まれたディジタル画像デ
ータの全体がバッファ・メモリ44から圧縮/伸張回路45
に与えられ,符号化される。これにより,著作権情報の
ディジタル画像データへの埋込みと,著作権情報が埋込
まれたディジタル画像データの圧縮とが完了する(圧縮
透かし画像データ;ステップ106)。
【0059】設定値「撮影日時」が選択されている場合
には(ステップ111 で撮影日時),透かし情報埋込回路
51は,タイマ55からシャッタ・レリーズ・スイッチ64が
押し下げられたときの日時情報を得(ステップ114 ),
これを電子透かしによってブロック画像データに埋込む
(ステップ115 )。撮影日時情報が埋込まれたブロック
画像データは,透かし情報埋込回路51から出力されて順
次バッファ・メモリ44に入力する。撮影日時情報が埋込
まれたディジタル画像データの全体がバッファ・メモリ
44から圧縮/伸張回路45に与えられ,符号化される。撮
影日時情報のディジタル画像データへの埋込みと圧縮と
が完了する(ステップ106)。
【0060】ディジタル・カメラはカードI/F47を備
え,ここにメモリ・カード61を装着することができる。
電子透かしによって著作権情報または撮影日時情報が埋
込まれ,かつ圧縮されたディジタル画像データがメモリ
・カード61に記録される(ステップ107 )。
【0061】図7の右側には電子透かしによって著作権
情報が埋込まれている被写体像が示されている。ここで
は,分かりやすくするために,電子透かしによって著作
権情報が被写体像に埋込まれている様子が斜線によって
示されている(実際の画像では斜線は見えない)。
【0062】カメラ設定モード(SETUP)において
情報を埋込まないとする設定(「なし」)がされている
場合(図5,ステップ111 で設定なし)には,バッファ
・メモリ44に一時的に記憶されたディジタル画像データ
は透かし情報埋込回路51に入力することなく(図4,ス
テップ105 の処理はスキップされる),圧縮/伸張回路
45で圧縮されてメモリ・カード61に保存される(ステッ
プ106,107)。
【0063】メモリ・カード61に記録された著作権情報
または撮影日時情報が電子透かしによって埋込まれたデ
ィジタル画像データからは,上述の埋込みの処理を逆に
辿る(図6下段)ことによって,これら情報を読出すこ
とができる。
【0064】すなわち,モード選択ダイヤル63aを再生
モード(PLAY)に合わせる。再生モードにおいて再
生すべき駒が指定される。メモリ・カード61に記録され
ている圧縮透かし画像データの中から指定された駒の画
像を表わす圧縮透かし画像データが読出される。メモリ
・カード61から読出された圧縮透かし画像データは圧縮
/伸張回路45に入力し,ここで復号される。復号された
画像データ(量子化データ)は一旦バッファ・メモリ44
に入力し,そこから8×8画素分のブロック画像データ
ずつ透かし情報読出回路52に与えられる。透かし情報読
出回路52はブロック画像データの著作権情報または撮影
日時情報が埋込まれている空間周波数成分の量子化デー
タから著作権情報または撮影日時情報を読出す。著作権
情報または撮影日時情報の読出しに用いられたブロック
画像データは再び圧縮/伸張回路45に与えられ,伸張処
理が行われる(逆量子化および逆DCT)。伸張された
ブロック画像データは順次バッファ・メモリ44に入力す
る。
【0065】1駒分のすべてのブロック画像データにつ
いて上述の処理を終えると,著作権情報または撮影日時
情報の読出しが完了する。著作権情報または撮影日時情
報が読出された画像データには依然として著作権情報ま
たは撮影日時情報が電子透かしによって埋込まれている
(透かし画像データ)。
【0066】ディジタル・カメラは,キャラクタ・ジェ
ネレータ(Character Generator)59を含んでいる。圧
縮透かし画像データから読出された著作権情報または撮
影日時情報は,バッファ・メモリ44に入力する。メイン
CPU40によって著作権情報等を表わす文字データがキ
ャラクタ・ジェネレータ59から読出され,バッファ・メ
モリ44において透かし画像データに著作権情報等がスー
パインポーズ処理される。スーパインポーズ処理された
画像データはYC/RGB変換回路53およびドライバ56
を経て,画像表示用LCD57に与えられる。著作権情報
等がスーパインポーズ処理された被写体像が,画像表示
用LCD57に表示される(図8参照)。
【0067】上述の例では,撮像によって得られたディ
ジタル画像データに著作権情報または撮影日時情報のい
ずれかを埋込む態様を示しているが,著作権情報と撮影
日時情報の両方を,撮像によって得られたディジタル画
像データに埋込むようにしてもよいのはいうまでもな
い。その場合は図5におけるステップ112〜115の処理を
すべて行なうこととなる。
【0068】ディジタル・カメラは,撮像によって得ら
れたディジタル画像データだけでなく,メモリ・カード
61またはパソコン等の外部機器からディジタル・カメラ
内に取り込んだディジタル画像データに対して,著作権
情報を電子透かしによって埋込むこともできる。メモリ
・カード61に記録されたディジタル画像データはカード
I/F47,圧縮/伸張回路45を経てバッファ・メモリ44
に一時的に記憶される。パソコン等の外部機器67に記憶
されたディジタル画像データは,送受信回路66からディ
ジタル・カメラ内に取り込まれ,ドライバ65およびメイ
ンCPU40を介してバッファ・メモリ44に一時的に記憶
される(モード選択ダイヤル63a が「PCモード(P
C)」に合わせられる。)。撮像によって得られたディ
ジタル画像データへの埋込みと同じようにして,バッフ
ァ・メモリ44に一時的に記憶されたディジタル画像デー
タに,著作権情報等が電子透かしによって埋込まれる。
【0069】著作権情報または撮影日時情報の読出処理
についても,メモリ・カード61に記録された圧縮透かし
画像データからの読出だけでなく,パソコン等の外部機
器67に記憶されている圧縮透かし画像データをディジタ
ル・カメラ内に取り込み,その圧縮透かし画像データに
電子透かしによって埋込まれているデータを,ディジタ
ル・カメラにおいて読出すことができるのはいうまでも
ない。
【0070】透かし情報読出回路52には,圧縮透かし画
像データから著作権情報等を読出す機能でなく,圧縮透
かし画像データから著作権情報等を抽出(分離)する機
能を持たせてもよい。この場合,電子透かしによって埋
込まれたデータを読出す処理(図6下段)を経ると,透
かし情報読出回路52において圧縮透かし画像データから
著作権情報等のデータが抽出され,最後に著作権情報等
のデータと,著作権情報等が埋込まれていないディジタ
ル画像データ(原画像データ)とが得られる。
【0071】第2実施例 図9から図12はこの発明の第2実施例を示すものであ
る。第2実施例は,撮像によって得られた被写体像の中
の所望の位置をユーザが指定し,指定された位置近傍の
画像部分を表すディジタル画像データに,著作権情報等
のデータを電子透かしによって埋込むものである。
【0072】図9はディジタル・カメラによる電子透か
しによる埋込み処理(図4,ステップ 105)を示すフロ
ーチャートであり,第1実施例の図5に示すフローチャ
ートに対応する。図10は著作権情報等のデータの電子透
かしによる埋込み位置を指定するための表示画面の一例
を示している。図11は指定された位置近傍部分の画像を
表すディジタル画像データに著作権情報等のデータが埋
め込まれている様子を概念的に示すものである。第2実
施例において,ディジタル・カメラの電気的構成は図1
と同じである。
【0073】図9に示すフローチャートにおいて,図5
の処理と同じ処理については同一符号を付して説明を省
略する。
【0074】指定した位置の近傍に著作権情報等のデー
タを埋込むときには,操作部63の全体/一部設定スイッ
チ63dによって一部埋込みが設定される。
【0075】画像表示用LCD57には図10に示すように
被写体像が表示されている。十字マークを表わすデータ
がメモリ54から出力され,画像表示用LCD57に与えら
れる。画像表示用LCD57に表示されている被写体上に
十字マーク71が重ねて表示される。十字マーク71は操作
部63の十字キー63bの各矢印の押下に応じて,その矢印
の方向に,画像表示用LCD57に表されている被写体像
上を動く。十字マーク71の交点の周辺に,データが電子
透かしによって埋込まれる。
【0076】電子透かしによってデータを埋込もうとす
る位置に十字マークが移動させられる。その後シャッタ
・レリーズ・スイッチ64が押される(ステップ101 )。
【0077】すると,上述のようにバッファ・メモリ44
から8×8画素分のブロック画像データごとに画像デー
タが出力されて圧縮/伸張回路45に入力する。ブロック
画像データに圧縮/伸張回路45においてDCTおよび線
形量子化が行われ,透かし情報埋込回路51に入力する。
埋込み指定によって指定された部分(十字マーク71の周
辺,たとえば数ブロック分)のブロック画像データが透
かし情報埋込回路51に入力すると,そのブロック画像デ
ータには電子透かしによって著作権情報等が埋込まれる
(ステップ131でYES,ステップ113,またはステップ
133 でYES,ステップ115 )。
【0078】埋込み指定がされていない部分のブロック
画像データは透かし情報埋込回路51を単に通過してバッ
ファ・メモリ44に入力する(電子透かしによって著作権
情報等を埋込むべき部分のブロック画像データのみを透
かし情報埋込回路51に入力してもよい)。埋込み指定が
されていない部分のブロック画像データについては(ス
テップ131 でNO,またはステップ133 でNO),ステ
ップ113または115の処理はスキップされる。電子透かし
による埋込み処理が終了するまでステップ131および113
またはステップ133および115の処理が繰り返される(ス
テップ 132,またはステップ 134)。
【0079】図11は撮影によって得られた画像データの
一部に電子透かしによって著作権情報等のデータが埋込
まれている様子を示すものである。ハッチングで示され
ている部分に電子透かしによって著作権情報等が埋込ま
れている。
【0080】位置を指定することによって,画像全体の
うちのユーザの所望の部分のみに,著作権情報等のデー
タを電子透かしによって埋込むことができる。たとえ
ば,複数の人物が一駒分の画像に写っている場合に,そ
の人物の名前や職業等のその人物に関するデータを,対
応する人物を表わす画像上に電子透かしによって埋込む
ことができる。
【0081】図12はディジタル・カメラのビューファイ
ンダに表示される画像の一例である。ビューファインダ
を備えているディジタル・カメラにおいては,そのビュ
ーファインダに焦点合わせに用いるフォーカス領域72が
表示される。このようなディジタル・カメラにおいて,
フォーカス領域72を基準にして,その近傍の画像を表す
画像データに電子透かしによって著作権情報等を埋込む
ようにしてもよい(電子透かしによってデータが埋込ま
れている様子をハッチングで示す)。
【0082】画像表示用LCD57にフォーカス領域72が
表示される場合にも,同様に適用できる。
【0083】第3実施例 図13から図15はこの発明の第3実施例を示すものであ
る。第3実施例は,撮像によって得られた1駒分の画像
データが表わす画像の複数の部分に,それぞれ著作権情
報等のデータを電子透かしによって埋込むものである。
【0084】図13はディジタル・カメラの電子透かしに
よる埋込み処理を示すフローチャートである。
【0085】まず,ユーザによってモード選択ダイアル
63aが操作され,再生モード(PLAY)が設定され
る。再生モードにおいて,電子透かしによってデータを
埋込むべき画像の駒が指定される。指定された駒の画像
を表わす画像データがメモリ・カード61から読出され
る。読出された画像データが上述したように再生され
(ステップ 140),画像表示用LCD57に表示される
(図14参照)。
【0086】再生画像が画像表示用LCD57に表示され
ると,電子透かしによってデータを埋込むべき領域が次
のようにして指定される(ステップ 141)。
【0087】1駒分の画像の複数の領域に,著作権情報
等のデータを電子透かしによって埋込む場合には,1つ
の領域について著作権情報等のデータの埋込みを行い,
その後,他の領域に対する埋込みに進む。はじめに図14
に示す第1の被写体像Obaを囲む領域aが埋込み領域
として指定され,その後,第2の被写体像Obb を囲む
領域bが埋込み領域として指定された場合を説明する。
【0088】埋込み領域を指定する旨が操作部63の領域
指定スイッチ(図示略)を用いて入力される。すると,
画像表示用LCD57には領域指定のための十字カーソル
73が表示される。ユーザは操作部63の十字キー63bを操
作して,著作権情報等のデータを埋込むべき領域(矩形
領域)の左上の頂点p1に十字カーソル73を位置決めし
て確定ボタン63cを押し,その領域の右下の頂点p2に
十字カーソル73を位置決めして再び確定ボタン63cを押
す。頂点p1と頂点p2との間を対角線にもつ矩形の領
域aが被写体像上に表示される。
【0089】矩形領域aによって囲まれた画像領域の部
分を表わすディジタル画像データが,再生されているデ
ィジタル画像データ(バッファ・メモリ44に一時的に記
憶されている)から読出される(ステップ142 )。読出
されたディジタル画像データは,バッファ・メモリ44か
ら透かし情報埋込回路51に入力する。
【0090】矩形領域a内の画像を表わすディジタル画
像データに対し,透かし情報埋込回路51において著作権
情報等が電子透かしによって埋込まれる(ステップ143
)。著作権情報等が埋込まれた矩形領域aのディジタ
ル画像データは,透かし情報埋込回路51からバッファ・
メモリ44に送られ,ここで再生に用いられている画像デ
ータの矩形領域aに相当する部分の画像データと置換え
られる(上書きされる)(ステップ144 )。
【0091】次に,矩形領域b内の画像を表わす画像デ
ータに著作権情報等が埋込まれる(ステップ145 でYE
S)。ディジタル・カメラのユーザは画像表示用LCD
57に表示された画像を見ながら,操作部63の十字キー63
bを用いて再び著作権情報等のデータを埋込むべき矩形
領域bを指定する(ステップ141 )。この指定は矩形領
域aの指定と同様にして行なわれる。
【0092】指定された矩形領域b内の画像を表わすデ
ィジタル画像データが,再生されているバッファ・メモ
リ44内のディジタル画像データから読出される。読出さ
れた画像データに,透かし情報埋込回路51において電子
透かしによって著作権情報等が埋込まれる(ステップ14
2 ,143 )。電子透かしによって著作権情報等が埋込ま
れた矩形領域bの画像データが,透かし情報埋込回路51
からバッファ・メモリ44に送られ,再生に用いられてい
るディジタル画像データの矩形領域bに相当する部分の
画像データと置換えられる(ステップ144 )。
【0093】埋込みを終えた旨が操作部63の終了ボタン
(図示略)から入力され(ステップ145 でNO),矩形
領域aおよび矩形領域bの画像を表わす画像データにそ
れぞれ著作権情報等のデータが電子透かしによって埋込
まれたディジタル画像データが,メモリ・カード61に記
録される。
【0094】複数の矩形領域のディジタル画像データを
読出して,その複数の矩形領域のそれぞれに著作権情報
等を電子透かしによって埋込む場合,領域ごとに埋込む
べきデータの内容を異ならせることができる。たとえ
ば,矩形領域aの画像データについては第1の被写体像
Oba に対応する個人の情報(名前等)を,矩形領域b
の画像データについては第2の被写体像Obb に対応す
るグループの情報(グループ名,所属先等)を,電子透
かしによって埋込むデータとすることができる。もちろ
ん,同じデータを矩形領域aおよびb内の画像を表わす
画像データにそれぞれ埋込むようにしてもよい。
【0095】メモリ54にあらかじめ記憶された複数のデ
ータのうちのいずれかを埋込む場合には,電子透かしに
よる埋込み処理(ステップ143 )において,埋込むべき
データがユーザによって選択され,選択されたデータが
読出されている領域のディジタル画像データに電子透か
しによって埋込まれる。
【0096】図15は,第3実施例の変形例を示すもの
で,1駒分のディジタル画像データによって表される画
像全体の一部を表すディジタル画像データに,電子透か
しによって所定のデータが埋込まれているとともに,画
像全体を表すディジタル画像データのすべてにわたっ
て,所定のデータが電子透かしによって埋込まれている
様子を概念的に示すものである。
【0097】図15に示す画像において,著作権情報等の
所定のデータは画像の一部(矩形領域aおよびb)を表
わす画像データに埋込まれ,かつ画像全体を表わす画像
データのすべてにわたって埋込まれている。矩形領域a
およびb内の画像を表わす画像データには重畳的に電子
透かしによってデータが埋込まれる。著作権情報等の埋
込みは,はじめに画像全体を表わす画像データにわたっ
て行い(第1実施例),その後,矩形領域aおよびb内
の画像を表わす画像データに行なう(第3実施例)よう
にしてもよいし,その逆でもよい。
【0098】矩形領域a,bおよび1駒分の画像の全体
のそれぞれを表わす画像データに埋込むデータもまた,
それぞれ異なる内容とすることができるのはいうまでも
ない。たとえば,矩形領域aおよびbについては,それ
ぞれの領域内に存在する被写体像等に関するデータを,
1駒分の画像全体については,この画像を撮像した撮影
者についてのデータを,それぞれ電子透かしによって埋
込む。もちろん同一データを,矩形領域a,bおよび画
像全体のそれぞれを表わす画像データに埋込むことがで
きるのはいうまでもない。
【0099】画像全体のうち特定の領域以外の部分に電
子透かしによってデータを埋込む場合には,その特定の
領域を除いて画像データを読出せばよい。
【0100】第4実施例 図16および図17はこの発明の第4実施例を示している。
第4実施例は,撮影によって得られた1駒分の画像デー
タによって表される画像の輪郭を表す画像データに,電
子透かしによってデータを埋込むものである。
【0101】図16は第4実施例における電子透かしによ
るデータの埋込み処理の流れを示すフローチャートであ
る。図16に示すフローチャートにおいて,図13に示す処
理と同一の処理については同一符号を付して説明を省略
する。図17は画像表示用LCD57に表示される画像の一
例を示している。
【0102】第4実施例においては,ディジタル・カメ
ラに輪郭抽出回路58が設けられる(図1参照)。輪郭抽
出回路58は,画像を表わす画像データから,その画像の
輪郭部分を表す輪郭画像データを抽出する回路である。
【0103】モード選択ダイアル63aによって再生モー
ド(PLAY)とされる。メモリ・カード61に記憶され
ている画像データの中から所望の画像を表わす画像デー
タが読出される。読出された画像データはバッファ・メ
モリ44に一時的に記憶される。画像データはバッファ・
メモリ44から読出され,読出された画像データによって
表される画像が画像表示用LCD57に表示される。
【0104】次に上述したように画像全体の中の一部の
領域が指定される(ここでは領域cおよびdが指定され
るものとする)(ステップ 141)。領域cおよびdを表
わす矩形が画像表示用LCD57に表示されている画像上
に重ねて表示される(図17では鎖線で示されている)。
【0105】矩形領域cおよびd内の画像を表わすディ
ジタル画像データが,バッファ・メモリ44から読出され
て,輪郭抽出回路58に入力する(ステップ 142)。
【0106】輪郭抽出回路58は入力した領域cおよびd
内の画像を表わすディジタル画像データに,輪郭抽出処
理を行う(ステップ151)。輪郭抽出回路58では,ディ
ジタル画像データによって表わされる画像の輪郭部分を
表わす多値のデータ(輪郭画像データ)が抽出される。
抽出された輪郭画像データによって表される輪郭画像
が,図17に示すように画像表示用LCD57に表示され
る。
【0107】輪郭抽出回路58において抽出された輪郭画
像データは,透かし情報埋込回路51にも与えられる。透
かし情報埋込回路51において領域cおよび領域d内の画
像の輪郭を表す画像データに,著作権情報等のデータが
電子透かしによって埋込まれる(ステップ152 )。輪郭
画像データに電子透かしによってデータが埋込まれた透
かし輪郭画像データが,透かし情報埋込回路51からバッ
ファ・メモリ44に入力する。バッファ・メモリ44に一時
的に記録されているディジタル画像データの輪郭データ
と置換えられる(ステップ144 )。
【0108】撮影した1駒分の画像データによって表さ
れる画像の全体に輪郭抽出処理を行ってその輪郭を表す
輪郭画像データを抽出しておき,その後,電子透かしに
よってデータを埋込む領域を読出し,読出した領域の輪
郭を表すデータに,所定のデータを電子透かしによって
埋込んでもよい。
【0109】1駒分のディジタル画像データの一部また
は全部に電子透かしによって所定のデータを埋込む処理
は,ディジタル・カメラに限られず,パーソナル・コン
ピュータ等の他の画像処理が可能な装置でも実現可能で
ある。この場合にはパソコン等の装置には,透かし情報
埋込回路51,透かし情報読出回路52および圧縮/伸張回
路45またはこれらの回路が行う処理と同等の処理を行う
プログラムが設けられる。これらの回路が行う処理を実
現するプログラムは図1に示すように,CD−ROM68
に格納されている。CD−ROM68に格納されたプログ
ラムは,パソコン67によって読取られ,そのハードディ
スク等に格納される。
【0110】ネットワーク(たとえば,インターネッ
ト)に接続されたコンピュータ等に電子透かしによるデ
ータの埋込処理/読出処理を行わせる場合,埋込むべき
データの内容をインターネットにおいて用いられる内容
としてもよい。たとえば,そのデータの内容のインター
ネットのホームページのリンク情報(URL:UniformR
esource Locator)とする。マウスを用いて表示画面に
表示された商品の部分がクリックされると,その商品の
部分(領域)に電子透かしによって埋込まれたデータが
読出されるようにする(クリックされた部分(領域)の
画像データを透かし情報読出回路52に与えて,埋込まれ
ているデータを読出せばよい)。読出されたデータの内
容(URL)にもとづいて,商品画像が表示されている
コンピュータを,他のコンピュータ(たとえば,表示さ
れた商品を扱う企業等のコンピュータ)にインターネッ
トを介して接続させることができる。商品情報が表示さ
れているコンピュータに,表示された商品を扱う企業の
ホームページ(HTMLファイル)等を送信することが
でき,オンラインによる商品販売等に利用することがで
きる。
【0111】第5実施例 図18から図20はこの発明の第5実施例を示すものであ
る。
【0112】図18はラボラトリ・システムの全体構成を
示している。図20はディジタル・カメラにおいて画像デ
ータに電子透かしによってユーザID(AA00001)を埋
込む処理の流れを示すものである。
【0113】ラボラトリ・システムは,複数のラボラト
リ81と,管理センタ82と,ネットワーク80によって構成
されている。
【0114】ラボラトリ81には,ディジタル・カメラに
装着されるメモリ・カード61に記録された画像データを
プリント処理するラボラトリ装置81aが設置されてい
る。ユーザはディジタル・カメラで被写体を撮影し,被
写体像を表す画像データが記録されたメモリ・カード61
を,複数のラボラトリ81のいずれかに持ち込む。メモリ
・カード61が持ち込まれたラボラトリ81では,ラボラト
リ装置81aを用いてメモリ・カード61に記録された画像
データを印画紙等にプリントする。
【0115】ラボラトリ装置81aは,電子透かしによっ
て所定のデータが埋込まれたディジタル画像データか
ら,その所定のデータを読出す透かし情報読出回路およ
び伸張回路を備えている。メモリ・カード61に記録され
た圧縮画像データに電子透かしによって所定のデータが
埋込まれている場合,ラボラトリ装置81aによって所定
のデータを読出すことができる。
【0116】管理センタ82はホスト・コンピュータ82a
を備えており,このホスト・コンピュータ82aと複数の
ラボラトリ装置81aとがネットワーク80によって接続さ
れている。管理センタ82のホスト・コンピュータ82aと
ラボラトリ装置81aとは,ネットワーク80を通じて相互
にデータ通信可能である。
【0117】ラボラトリ・システムの利用態様を説明す
る。
【0118】ラボラトリ81では,あらかじめディジタル
・カメラを保有するユーザのユーザ登録が行われる。デ
ィジタル・カメラを保有するユーザは,あらかじめディ
ジタル・カメラをラボラトリ81に持ち込む(ラボラトリ
81に持ち込まれるディジタル・カメラは第1実施例(図
1)と同じ電気的構成を持つものとする)。ラボラトリ
81ではオペレータがラボラトリ装置81aに新規ユーザに
関する情報(氏名,住所等)を入力する。
【0119】ラボラトリ装置81aに入力された新規ユー
ザに関する情報は,ネットワーク80を介して管理センタ
82のホスト・コンピュータ82aに送信される。新規ユー
ザに関する情報を受信した管理センタ82のホスト・コン
ピュータ82aは,受信した新規ユーザに関する情報を記
憶するとともに,そのユーザについて固有のユーザID
を生成する。
【0120】さらにラボラトリ装置81aには,ディジタ
ル・カメラの電子透かしの埋込み処理および読出処理に
用いる鍵データおよび生成されたユーザIDが,ホスト
・コンピュータ82aから送信される。鍵データについて
は特定のユーザに固有のものでも,特定のラボラトリ81
に固有のものでもない。鍵データはネットワーク80を介
して送信せずに,ラボラトリ装置81aにあらかじめ保持
させておいてもよい。
【0121】ホスト・コンピュータ82aから送信された
ユーザIDと鍵データがラボラトリ装置81aにおいて受
信される。受信したユーザIDと鍵データとがラボラト
リ装置81aから読出され,ユーザが持込んだディジタル
・カメラに内蔵されている不揮発性メモリ54に記憶され
る。メモリ54に記憶されたユーザIDはディジタル・カ
メラの操作用LCD62に表示可能である。
【0122】ユーザIDおよび鍵データをメモリ54に記
憶したディジタル・カメラを用いて被写体が撮影される
と,撮影によって得られた被写体像を表わす画像データ
には,鍵データ(たとえば64ビットのデータ)にもとづ
いてユーザID(AAA00001)が電子透かしによって埋込
まれる。
【0123】鍵データにもとづいてユーザIDが埋込ま
れた画像データからユーザIDを抽出するには,ユーザ
IDの埋込みに用いた鍵データと同じ鍵データが必要と
される。埋込みに用いた鍵データと同じ鍵データにもと
づいて読出処理を行うことによって,画像データからユ
ーザIDを読出すことができる。埋込みに用いた鍵デー
タと異なる鍵データを用いた場合には,画像データから
ユーザIDを読出すことはできない。
【0124】図20は,ラボラトリ81において,鍵データ
にもとづいてユーザIDが電子透かしによって埋込まれ
た画像データを記録したメモリ・カード61をラボラトリ
81に持ち込み,画像をプリント処理するまでの処理の流
れを示すものである。
【0125】ラボラトリ81にメモリ・カード61が持ち込
まれると,ラボラトリ81のオペレータはラボラトリ装置
81aにメモリ・カード61を装着する。メモリ・カード61
から画像データが読出される(ステップ161 )。
【0126】ラボラトリ装置81aはホスト・コンピュー
タ82aから鍵データを受信し,受信した鍵データにもと
づいて,画像データについてユーザIDの読出処理を行
う(ステップ162 )。ラボラトリ装置81aが鍵データを
あらかじめ保持している場合には,ホスト・コンピュー
タ82aから鍵データを受信する必要はない。
【0127】メモリ・カード61から読出された画像デー
タに電子透かしによってデータが埋込まれていなかった
場合(ステップ163 でNO),画像データはそのままプ
リント処理される(ステップ166 )。画像データによっ
て表される画像は,たとえば印画紙等に印刷されてラボ
ラトリ装置81aから出力される。
【0128】メモリ・カード61から読出された画像デー
タに電子透かしによってデータが埋込まれていた場合
(ステップ163 でYES),ラボラトリ装置81aのオペ
レータはユーザからユーザIDを聞き,そのユーザID
をラボラトリ装置81aに入力する(ステップ164 )。
【0129】ラボラトリ装置81aに入力されたユーザI
Dと,画像データから読出されたユーザIDとが相互に
一致すると(ステップ165 でYES),メモリ・カード
61に記録された画像データによって表される画像のプリ
ント処理が行われる(ステップ166 )。
【0130】ラボラトリ装置81aに入力されたユーザI
Dと,画像データから読出されたユーザIDとが異なる
場合には,メモリ・カード61に記録された画像データに
よって表される画像のプリント処理は行われない(ステ
ップ165 でNO)。
【0131】鍵データはディジタル・カメラを持つユー
ザ本人が知ることができず,もちろんその他の第三者も
知ることはできない。ユーザIDが電子透かしによって
埋込まれた画像データを入手した第三者がその画像デー
タからユーザIDを取除こうとしても,鍵データを知ら
ないので,ユーザIDを画像データから取除くのは困難
である。もちろん,画像データにフィルタリング処理や
フォーマット変換を行ったとしても,ユーザIDは取除
くことができない。
【0132】さらに,ラボラトリ81にメモリ・カード61
を持ち込んだとしても,ユーザIDを知らない第三者の
場合には,そのメモリ・カード61に記録された画像デー
タによって表される画像のプリント処理は行われない
(ステップ165 でNO)。
【0133】結局,ユーザIDを知るユーザがメモリ・
カード61(またはメモリ・カード61に記録された画像デ
ータ)をラボラトリ81に持ち込んだ場合にのみ,プリン
トを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例におけるディジタル・カメラの電気
的構成を示すブロック図を示す。
【図2】ディジタル・カメラの操作部の一部を示す。
【図3】ディジタル・カメラの操作用LCDの表示例を
示す。
【図4】第1実施例において被写体を撮影し,得られた
1駒分の画像データに電子透かしによってデータ埋込ん
でメモリ・カードに記録するまでのディジタル・カメラ
の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】第1実施例における画像データに電子透かしに
よってデータを埋込む処理を示すフローチャートであ
る。
【図6】第1実施例における画像データに電子透かしに
よってデータを埋込む処理および読出す処理を示すもの
である。
【図7】画像データの全体に電子透かしによって著作権
情報が埋込まれている様子を概念的に示すものである。
【図8】電子透かしによって著作権者情報が埋込まれた
画像データを表示画面に表示した例を示す。
【図9】第2実施例を示すもので,得られた画像データ
の一部に電子透かしによってデータを埋込む処理を示す
フローチャートである。
【図10】第2実施例における電子透かしによってデー
タを埋込むべき位置の指定に用いる画像表示用LCDの
表示例を示す。
【図11】画像データの一部に電子透かしによってデー
タが埋込まれている様子を概念的に示すものである。
【図12】ディジタル・カメラのファインダに映しださ
れた画像の例を示す。
【図13】第3実施例を示すもので,得られた画像デー
タの一または複数の部分に電子透かしによってデータを
埋込む処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】第3実施例における電子透かしによってデー
タを埋込むべき領域の指定に用いる画像表示用LCDの
表示例を示す。
【図15】第3実施例の変形例を示すもので,画像デー
タに重畳的に電子透かしによってデータが埋込まれてい
る様子を示す概念図である。
【図16】第4実施例を示すもので,得られた画像デー
タの輪郭部分に電子透かしによってデータを埋込む処理
を示すフローチャートである。
【図17】輪郭抽出処理が施された画像を示す。
【図18】第5実施例を示すもので,ラボラトリ・シス
テムの全体構成を示している。
【図19】第5実施例における画像データに電子透かし
によってデータを埋込む処理および読出す処理を示すも
のである。
【図20】ラボラトリにおける画像のプリント処理を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
44 バッファ・メモリ 45 圧縮/伸張回路 51 透かし情報埋込回路 52 透かし情報読出回路 54 不揮発性メモリ 55 タイマ 57 画像表示用LCD 61 メモリ・カード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 BA02 BA24 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CB19 CC02 CC03 CE08 CG05 CG06 CG07 DA06 DA16 DA17 DB02 DB06 DB09 DC16 5C076 AA12 AA14 AA31 AA40 BA06 CA02 CA10

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像データによって表される全体画像
    中の所望の位置を指定する位置指定手段,および上記位
    置指定手段によって指定された位置にもとづいて定めら
    れる部分の画像を表す部分画像データに,電子透かしに
    よって所定のデータを埋込む第1の電子透かし埋込み手
    段,を備えた電子透かし埋込み装置。
  2. 【請求項2】 上記位置指定手段は,表示装置の表示画
    面上に表示されている上記全体画像上における所望の位
    置を指定するものである,請求項1に記載の電子透かし
    埋込み装置。
  3. 【請求項3】 上記位置指定手段は複数の所望の位置を
    指定するものである,請求項1または2に記載の電子透
    かし埋込み装置。
  4. 【請求項4】 上記位置指定手段によって指定された複
    数の所望の位置にもとづいて定められる複数の部分の画
    像を表す部分画像データのそれぞれについて,電子透か
    しによって埋込むべきデータを指定する埋込みデータ指
    定手段をさらに備え,上記第1の電子透かし埋込み手段
    は,上記埋込みデータ指定手段によって指定された埋込
    みデータを,対応する部分画像データに電子透かしによ
    って埋込むものである,請求項3に記載の電子透かし埋
    込み装置。
  5. 【請求項5】 原画像データによって表される全体画像
    またはその一部の画像の輪郭部分を表す輪郭データを抽
    出する輪郭抽出手段,および上記輪郭抽出手段によって
    抽出された輪郭データに,電子透かしによって所定のデ
    ータを埋込む第2の電子透かし埋込み手段,を備えた電
    子透かし埋込み装置。
  6. 【請求項6】 上記全体画像の中の一部の領域を指定す
    る領域指定手段をさらに備え,上記輪郭抽出手段が,上
    記領域指定手段によって指定された領域内の画像の輪郭
    部分を表す輪郭データを抽出するものである,請求項5
    に記載の電子透かし埋込み装置。
  7. 【請求項7】 上記輪郭抽出手段によって抽出された輪
    郭データによって表される輪郭の一部の輪郭部分を指定
    する手段をさらに備え,上記第2の電子透かし埋込み手
    段が,上記輪郭部分を指定する手段によって指定された
    輪郭部分を表す部分輪郭データに,電子透かしによって
    所定のデータを埋込むものである,請求項5に記載の電
    子透かし埋込み装置。
  8. 【請求項8】 上記領域指定手段は,表示装置の表示画
    面上に表示されている全体画像上における所望の領域を
    指定するものである,請求項6に記載の電子透かし埋込
    み装置。
  9. 【請求項9】 上記輪郭部分を指定する手段は,表示装
    置の表示画面上に表示されている輪郭データによって表
    される輪郭の所望の位置の輪郭部分を指定するものであ
    る,請求項7に記載の電子透かし埋込み装置。
  10. 【請求項10】 上記原画像データのすべてにわたっ
    て,上記所定のデータと同一または異なるデータを電子
    透かしによって埋込む第3の電子透かし埋込み手段をさ
    らに備えた,請求項1から9のいずれか1項に記載の電
    子透かし埋込み装置。
  11. 【請求項11】 上記第1,第2および第3の電子透か
    し埋込み手段によって埋込まれた所定のデータを読出す
    電子透かし読出手段をさらに備えた,請求項1から10の
    いずれか一項に記載の電子透かし埋込み装置。
  12. 【請求項12】 被写体を撮像し,被写体像を表す原画
    像データを出力する撮像手段,所定のデータを電子透か
    しによって上記原画像データに埋込み,上記所定のデー
    タが電子透かしによって埋込まれている透かし画像デー
    タを出力する電子透かし埋込み手段,および上記電子透
    かし埋込み手段によって出力された透かし画像データを
    記録媒体に記録する記録媒体制御手段,を備えたディジ
    タル・カメラ。
  13. 【請求項13】 上記電子透かし埋込み手段によって所
    定のデータが埋込まれた透かし画像データを読出す透か
    し画像データ読出し手段,および上記透かし画像データ
    読出し手段によって読出された透かし画像データから,
    電子透かしによって埋込まれた上記所定のデータを読出
    す電子透かし読出手段をさらに備えた,請求項12に記載
    のディジタル・カメラ。
  14. 【請求項14】 原画像データによって表される全体画
    像中の所望の位置を指定し,指定された位置にもとづい
    て定められる部分の画像を表す部分画像データに,電子
    透かしによって所定のデータを埋込む,電子透かし埋込
    み方法。
  15. 【請求項15】 原画像データによって表される全体画
    像またはその一部の画像の輪郭部分を表す輪郭データを
    抽出し,抽出された輪郭データに,電子透かしによって
    所定のデータを埋込む,電子透かし埋込み方法。
  16. 【請求項16】 被写体を撮像して被写体像を表す原画
    像データを出力し,所定のデータを電子透かしによって
    上記原画像データに埋込み,上記所定のデータが電子透
    かしによって埋込まれている透かし画像データを出力
    し,出力された透かし画像データを記録媒体に記録す
    る,ディジタル・カメラの制御方法。
  17. 【請求項17】 原画像データに電子透かしによって所
    定のデータを埋込むためのプログラムであって,原画像
    データによって表される全体画像中の所望の位置を指定
    させ,指定された位置にもとづいて定められる部分の画
    像を表す部分画像データに,電子透かしによって所定の
    データを埋込ませるようにコンピュータを制御させるプ
    ログラムを格納した,コンピュータが読取り可能な記録
    媒体。
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