JP2000215553A - テ―プ走行装置 - Google Patents

テ―プ走行装置

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JP2000215553A
JP2000215553A JP11014821A JP1482199A JP2000215553A JP 2000215553 A JP2000215553 A JP 2000215553A JP 11014821 A JP11014821 A JP 11014821A JP 1482199 A JP1482199 A JP 1482199A JP 2000215553 A JP2000215553 A JP 2000215553A
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JP
Japan
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gear
tape
drive
flywheel
slider
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JP11014821A
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English (en)
Inventor
Toshimasa Totsune
敏正 戸恒
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動モータを本体駆動部の左右どちらに配置
するかにより、最終的に駆動される駆動ギアに動力を伝
達するための中間ギアの配置を決定し、その中間ギアの
駆動力をベルトの張り側に位置するフライホイールから
持ってくる。 【解決手段】 互いに所定の間隔をあけてシャーシ32
に回転自在に支持される一対のフライホイール74,7
5と、この一対のフライホイール74,75の外側に配
置される駆動モータ70と、この駆動モータ70の回転
部に設けられる駆動プーリ72と一対のフライホイール
74,75との間に掛け渡されるゴムベルト73と、こ
のゴムベルト73の張り側に位置するフライホイール7
4と駆動ギア36との間に介在される中間ギア77と、
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ等のテ
ープ状記録媒体を用いて情報信号の記録及び/又は再生
を行うようにしたテープ記録及び/又は再生装置に関
し、特に、再生又は記録時にテープ状記録媒体を所定速
度で走行させるテープ走行装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、この種のテープ走行装置
としては、例えば、図19に示すようなものが知られて
いる。図19において、1は供給側リールでもある供給
側フライホイール、2は巻取り側リールでもある巻取り
側フライホイールである。両フライホイール1,2は、
互いに所定の間隔をあけてシャーシに回転自在に支持さ
れている。
【0003】また、巻取り側フライホイール2の外側に
は駆動モータ3が配置されている。駆動モータ3の回転
軸3aには、駆動プーリ4が取り付けられて一体に回転
可能とされている。この駆動プーリ4と供給側フライホ
イール1と巻取り側フライホイール2には、無端状のゴ
ムベルト5が掛け渡されている。更に、ゴムベルト5に
は中間プーリ6が掛けられている。この中間プーリ6に
は中間ギア7が一体に設けられており、その中間ギア7
には駆動ギア8が噛合されている。
【0004】このようなテープ走行装置を有するテープ
記録及び/又は再生装置において、装置の都合から本体
駆動部を共通に使用して駆動モータ3のみを逆側、即
ち、駆動モータ3を供給側フライホイール1の外側に配
置したい場合が生ずる。この駆動モータ3を供給側フラ
イホイール1の外側に配置したテープ走行装置を図20
に示す。
【0005】この図20に示すテープ走行装置は、駆動
モータ3の配置を除いて、その他の構成は図19に示し
たテープ走行装置と同様である。このような場合に、駆
動モータ3Aを実線で示す位置に配置して、ゴムベルト
5Aを実線で示すように供給側フライホイール1と巻取
り側フライホイール2と駆動プーリ4と中間プーリ6と
に掛け渡す。このとき、中間プーリ6と一体の中間ギア
7によって駆動される駆動ギア8の回転方向を一致させ
ると、供給側フライホイール1及び巻取り側フライホイ
ール2の回転方向が逆となってしまう。また、駆動モー
タ3Bを破線で示す位置に配置して、ゴムベルト5Bを
破線で示すように供給側フライホイール1と巻取り側フ
ライホイール2と駆動プーリ4と中間プーリ6とに掛け
渡す。このとき、同様に駆動ギア8の回転方向を一致さ
せると、同じく供給側フライホイール1及び巻取り側フ
ライホイール2の回転方向が逆となってしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
ような従来のテープ走行装置では、駆動モータ3の配置
を左右に配置換えすると、供給側フライホイール1及び
巻取り側フライホイール2の回転方向がそれぞれ逆方向
になってしまうため、本体駆動部を共通に使用すること
ができなかった。そのため、例えば、電気的ノイズや機
械的ノイズ等の理由によって駆動モータ3を本体駆動部
の逆位置に配置したい場合には、本体駆動部を新たに製
作しなければならないという課題があった。
【0007】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、駆動モータを本体駆動部の左右どちら
に配置するかにより、最終的に駆動される駆動ギアに動
力を伝達するための中間ギアの配置を決定し、その中間
ギアの駆動力をベルトの張り側に位置するフライホイー
ルから持ってくる構成とすることにより、上記課題を解
決することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本発明の請求項1
記載のテープ走行装置は、互いに所定の間隔をあけてシ
ャーシに回転自在に支持される一対のフライホイール
と、この一対のフライホイールの外側に配置される駆動
モータと、この駆動モータの回転部に設けられる駆動プ
ーリと一対のフライホイールとの間に掛け渡される伝動
ベルトと、この伝動ベルトの張り側に位置するフライホ
イールと駆動ギアとの間に介在される中間ギアと、を設
けたことを特徴としている。
【0009】本発明の請求項2記載のテープ走行装置
は、第1及び第2のフライホイールを有する第1のテー
プ駆動部と、第3のフライホイールを有する第2のテー
プ駆動部と、第1のテープ駆動部と第2のテープ駆動部
との間に配置される駆動モータと、この駆動モータの回
転部に設けられる第1の駆動プーリと第1及び第2のフ
ライホイールとに掛け渡される第1の伝動ベルト並びに
回転部に設けられる第2の駆動プーリと第3のフライホ
イールとに掛け渡される第2の伝動ベルトと、第1の伝
動ベルトの張り側に位置するフライホイールと第1のテ
ープ駆動部に設けられる第1の駆動ギアとの間に介在さ
れる第1の中間ギア並びに第2の伝動ベルトの張り側に
位置するフライホイールと第2のテープ駆動部に設けら
れる第2の駆動ギアとの間に介在される第2の中間ギア
と、を設けたことを特徴としている。
【0010】上述のように構成したことにより、本発明
の請求項1記載のテープ走行装置では、駆動モータを本
体駆動部の左右どちらに配置するかを決定した後、駆動
プーリと供給側フライホイールと巻取り側フライホイー
ルとに掛け渡される伝動ベルトの張り側に中間プーリを
配置し、伝動ベルトの張り側から持ってきた駆動力で中
間プーリを回してその回転力で駆動ギア駆動する。これ
により、本体駆動部を共通にして駆動モータを左右どち
らにも任意に配置することができ、テープ走行装置の標
準化を図ることができる。
【0011】本発明の請求項2記載のテープ走行装置で
は、第1のテープ駆動部と第2のテープ駆動部を左右ど
ちらに配置するかを決定した後、第1の駆動プーリと第
1のテープ駆動部の第1のフライホイールと第2のフラ
イホイールとに掛け渡される第1の伝動ベルトの張り側
に第1の中間プーリを配置し、第2の駆動プーリと第2
のテープ駆動部の第3のフライホイールに掛け渡される
第2の伝動ベルトの張り側に第2の中間プーリを配置す
る。そして、第1の伝動ベルトの張り側から持ってきた
駆動力で第1の中間プーリを回してその回転力で第1の
駆動ギア駆動し、第2の伝動ベルトの張り側から持って
きた駆動力で第2の中間プーリを回してその回転力で第
2の駆動ギアを駆動する。これにより、第1のテープ駆
動部と第2のテープ駆動部を左右どちらにも任意に配置
することができ、テープ走行装置の標準化を図ることが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜図14は、本発明のテープ
走行装置の第1の実施例を示すもので、磁気テープ等の
テープ状記録媒体を用いて情報信号の記録及び再生を行
うようにしたテープ記録及び/又は再生装置の一具体例
を示すメカデッキを1個備えたシングルデッキ方式のテ
ープ記録再生装置に適用したものである。また、図15
〜図18は、本発明のテープ走行装置の第2の実施例を
示すもので、メカデッキを2個備えたダブルデッキ方式
のテープ記録再生装置に適用したものである。
【0013】即ち、図1は本発明の第1の実施例に係る
シングルデッキ方式のテープ記録再生装置の平面図、図
2は図1に示したテープ記録再生装置からサブシャーシ
を取り除いた状態の平面図、図3は同じくテープ記録再
生装置の底面図、図4はテープ記録再生装置のフライホ
イール部分の断面図、図5は同じくテープ記録再生装置
のリール台部分の断面図、図6はテープ記録再生装置の
回動部材組立体部分の断面図、図7は正方向回転(FW
D:forward)で再生スライダを操作したときの動作説明
図、図8は逆方向回転(RVS:reverse)で再生スライ
ダを操作したときの動作説明図、図9は巻取りスライダ
を操作したときの動作説明図、図10は巻取りスライダ
を操作したときの図6に対応する部分の断面図、図11
は早送りスライダを操作したときの動作説明図、図12
は回動部材組立体の規制部材の動作説明図、図13は伝
動ベルトの掛け渡し状態を示す説明図、図14は図13
に示す駆動モータの配置を左右入れ換えた状態を示す説
明図である。
【0014】また、図15は本発明の第2の実施例に係
るダブルデッキ方式のテープ記録再生装置の概略構成を
示す平面図、図16は同じくテープ記録再生装置の概略
構成を示す断面図、図17は第1及び第2の伝動ベルト
の掛け渡し状態を示す説明図、図18は図17に示す第
1のテープ駆動部と第1のテープ駆動部の配置を左右入
れ換えた状態を示す説明図である。
【0015】第1の実施例に係るテープ記録再生装置3
1は、図1〜図6に示すように、略長方形をなす板体か
らなる第1のメインシャーシ32を備えている。この第
1のメインシャーシ32の幅方向Yの両端部は所定の幅
で一面側に折り曲げられており、その折曲部が長手方向
Xに連続されている。この第1のメインシャーシ32の
長手方向Xの略中央部において幅方向Yに若干偏倚した
位置には、長手方向Xに所定の間隔をあけて第1のリー
ル台である供給側リール台33と第2のリール台である
巻取り側リール台34とが回転自在に支持されている。
【0016】それぞれのリール台33,34は、図示し
ないテープカセットのリールハブが装着されるリール台
軸33a,34aと、各リール台軸33a,34aの下
端部に連続して形成されたリール台ギア33b,34b
と、各リール台軸33a,34aの中央部に一体に設け
られた中心軸33c,34cとを備えている。各中心軸
33c,34cは、第1のメインシャーシ32にカシメ
等の固着手段によって固定された円筒状の軸受部材35
a,35bにより回転自在に支持されている。一対のリ
ール台33,34のリール台軸33a,34a及びリー
ル台ギア33b,34bは、第1のメインシャーシ32
の一面である上面側に突出されている。
【0017】この第1のメインシャーシ32の一対のリ
ール台33,34の中間部には、第1の駆動ギアである
上下動ギア36が配置されている。この図6に示すよう
に、上下動ギア36は、大径ギア部36aと、この大径
ギア部36aの一面側に連続して形成された小径ギア部
36bと、これらギア部の中央部において小径ギア部3
6b側に突出するように形成された軸部36cとを備え
ている。上下動ギア36の軸部36cは、第1のメイン
シャーシ32にカシメ等の固着手段によって固定された
円筒状の軸受スリーブ37の穴に挿通されている。この
上下動ギア36の軸部36cの先端部にはバネ受けリン
グ38が嵌合され、このバネ受けリング38には圧縮コ
イルバネ39の一端が着座されている。この圧縮コイル
バネ39の他端は、軸受スリーブ37によって第1のメ
インシャーシ32に回動自在に支持された挟持部材41
に着座されている。
【0018】回動部材40は、図1及び図6等に示すよ
うに、軸受スリーブ37が挿通されたハブ部40aと、
このハブ部40aの一側に連続するギア支持部40b
と、ハブ部40aの他側に連続する回動操作部40cと
を備えている。この回動部材40は、第1のメインシャ
ーシ32を挟んで反対側に配置される挟持部材41との
組み合せにより第1のメインシャーシ32に対して軸受
スリーブ37を中心に回動自在に支持されている。この
挟持部材41は、ハブ部40aに対応するハブ部41a
と、このハブ部41aの一側に連続するバネ受け部41
bとを備えている。更に、挟持部材41のバネ受け部4
1bには貫通穴が設けられていて、この貫通穴には第1
のメインシャーシ32に立設されたガイドピン43が挿
通されている。
【0019】図5に示すように、挟持部材41には一対
の連結脚片41c,41cが設けられている。この一対
の連結脚片41c,41cを、第1のメインシャーシ3
2に設けた第1の開口穴49aを通過させて回動操作部
40cに設けた係合穴に係合する。これにより、挟持部
材41が回動部材40と結合されて、第1のメインシャ
ーシ32を挟んで一体的に構成されている。この一対の
連結脚片41c,41cは、回動部材40の回動量を所
定範囲に規制するストッパの役割も兼ねており、第1の
開口穴49aの縁によって各連結脚片41cの回動量が
規制されている。
【0020】更に、挟持部材41のハブ部41aには捩
りコイルバネ44のコイル部が嵌合され、このコイル部
の両端から突出した一対のバネ片がバネ受け部41bに
係止されている。このハブ部41aの端面に上述した圧
縮コイルバネ39の他端が着座され、この圧縮コイルバ
ネ39のバネ力で上下動ギア36が常時第1のメインシ
ャーシ32側に付勢されている。回動部材40の回動操
作部40cの両端角部には、操作力が加えられる一対の
入力部45a,45bが設けられている。この入力部4
5a,45bは、第1のメインシャーシ32に設けた第
2の開口穴49bを貫通して第1のメインシャーシ32
の上面に突出されている。
【0021】また、回動部材40のギア支持部40bに
は、互いに噛合された一対の首振りギア46,47が取
り付けられている。両首振りギア46,47は、上下動
ギア36の軸部36cを中心とした同一曲率半径上に設
定されている。供給側リール台33側に配置されている
第2の首振りギア47は、ギア支持部40bに立設され
た支持軸48aに回動自在に支持されている。一方、巻
取り側リール台34側に配置されている第1の首振りギ
ア46は、ギア支持部40bに立設された筒軸48bに
回転自在に支持されたクラッチ板50の軸部50aに固
定されて一体に回動可能とされている。
【0022】クラッチ板50は、軸部50aの他に、こ
の軸部50aと同心をなすように設けられた第1の筒軸
部50bと、軸部50aの反対側に突出するように設け
られた第2の筒軸部50cとを備えている。クラッチ板
50の第1の筒軸部50bには、ドーナッツ状の大径ギ
ア51が回転自在に嵌合されている。この大径ギア51
とクラッチ板50の一面との間にはクラッチ部材52a
が介在されている。この大径ギア51は、円錐形をなす
圧縮コイルバネ53aによってクラッチ板50側に付勢
されている。圧縮コイルバネ53aの他端は、第1の筒
軸部50bの先端部に取り付けられた取付ナット54に
着座されて抜止めされている。
【0023】また、クラッチ板50の第2の筒軸部50
cには、ドーナッツ状の小径ギア55が回転自在に嵌合
されている。この小径ギア55には押圧板55aが一体
に設けられており、この押圧板55aとクラッチ板50
の他面との間にはクラッチ部材52bが介在されてい
る。この小径ギア55は、円筒形をなす圧縮コイルバネ
53bによってクラッチ板50側に付勢されている。圧
縮コイルバネ53bの他端は、第2の筒軸部50cの先
端部に取り付けられた取付ネジ56の頭部に着座されて
抜止めされている。
【0024】このクラッチ板50と大径ギア51と押圧
板55aを有する小径ギア55と圧縮コイルバネ53
a,53bとで、正方向(FWD)及び逆方向(RV
S)の再生操作と早送り(FF:first-forward)及び巻
戻し(REW:rewind)操作とのテープ走行モードを切
り換えるクラッチ機構57が構成されている。このクラ
ッチ機構57は、図6に示すように、圧縮コイルバネ3
9のバネ力で上下動ギア36が引き上げられた上端位置
にあるときには、上下動ギア36の小径ギア部36bが
大径ギア51に噛合されていて、小径ギア55は解放さ
れている。一方、図10に示すように、圧縮コイルバネ
39のバネ力に抗して上下動ギア36が押し下げられた
下端位置にあるときには、上下動ギア36の大径ギア部
36aが小径ギア55に噛合されて、大径ギア51の噛
合が解除される。
【0025】また、回動部材40のギア支持部40bの
大部分はメインシャーシ32に設けた略楕円形をなす開
口窓58内に露出されている。このギア支持部40bの
先端部には、一対の凸起片60a,60bが設けられて
いる。各凸起片60a,60bは、上下動ギア36の回
動中心と第1及び第2の首振りギア46,47の回転中
心とを結んだ延長線上に突出するように設けられてい
る。そして、一方の凸起片60aの先端部は開口窓58
の内側に入り込んで第1のメインシャーシ32の下面に
摺動可能に接触され、他方の凸起片60bの先端部は開
口窓58の外側に突出して第1のメインシャーシ32の
上面に摺動可能に接触されている。
【0026】これら凸起片60a,60bの基部には、
回動部材の位置を2箇所で規制する規制部材61,62
がそれぞれ一体に設けられている。各規制部材61,6
2は、各凸起片60a,60bの延在する方向と交差す
る方向に突出されており、これにより、図12に示すよ
うに、各凸起片60a,60bの両側から張り出した第
1及び第2の規制部61a,61b及び62a,62b
が形成されている。このような規制部材61,62を収
容するため、第1のメインシャーシ32の開口窓58の
縁には規制部材61,62よりも若干大きな切欠き63
a,63bが設けられている。
【0027】これら切欠き63a,63bの両側に規制
部材61,62の規制部61a,62a又は61b,6
2bが乗り上げる規制受部64a,64b及び65a,
65bが設定されている。これら規制受部64a,65
a又は64b,65bに対応する規制部61a,62a
又は61b,62bが乗り上げることにより、その接触
面に生ずる摩擦力によって回動部材40の位置が中立位
置以外の正方向位置又は逆方向位置のいずれか一方に規
制される。一対の規制部材61,62の略中間部には、
この回動部材40の沈み込み、即ち、回動部材40が第
1のメインシャーシ32の下面側に移動するのを防止す
る規制片66が設けられている。
【0028】更に、回動部材40には、この回動部材4
0を開口窓58の中立位置、即ち、供給側リール台ギア
33bと巻取り側リール台ギア34bとの中間部に保持
するための規制アーム67が設けられている。この規制
アーム67は、回動部材40の一方の側部に連続され且
つ第1のメインシャーシ32の下面に沿って延在されて
いて、その先端部にはバネ受け部67aが設けられてい
る。このバネ受け部67aには、捩りコイルバネ68の
両端に設定されたバネ片が両側から挟み込むように圧接
されている。
【0029】この捩りコイルバネ68のバネ力により回
動部材40は、回動部材組立体13の中立位置に保持さ
れている。この捩りコイルバネ68のバネ力に抗して、
図1において回動部材40を反時計方向へ回動させるこ
とにより、第2の首振りギア47が供給側リール台ギア
33bに噛合される。また、捩りコイルバネ68のバネ
力に抗して、図1において回動部材40を時計方向へ回
動させることにより、第1の首振りギア46が巻取り側
リール台ギア34bに噛合される。
【0030】これらリール台ギア33b,34bを回転
駆動するための動力源となる駆動モータ70が取付ネジ
等の固着手段によってモータシャーシ71に取り付けら
れている。このモータシャーシ71は、同じく取付ネジ
等の固着手段によって第1のメインシャーシ32の下面
に取り付けられている。駆動モータ70の回転軸70a
には第1の駆動プーリ72が取り付けられている。第1
の駆動プーリ72には伝動ベルトである無端状をなす第
1のゴムベルト73の一端が掛けられている。この第1
のゴムベルト73の他端は、供給側プーリである第1の
フライホイール74に掛けられている。そして、第1の
ゴムベルト73の中途部には、外側からテンションを掛
けるように巻取り側プーリである第2のフライホイール
75が接触されている。
【0031】一対のフライホイール74,75は、互い
に所定の間隔をあけると共に上下動ギア36との間にお
いても所定の間隔をあけて配置されている。そして、図
4に示すように、各フライホイール74,75の回転軸
74a,75aは、第1のメインシャーシ32にカシメ
等の固着手段によって固定された軸受部材76a,76
bによって回転自在に支持されている。第1のフライホ
イール74の回転軸74aは供給側のキャプスタンであ
り、第2のフライホイール75の回転軸75aは巻取り
側のキャプスタンである。更に、各フライホイール7
4,75にはギア部74b,75bが一体に設けられて
いる。
【0032】第1のフライホイール74のギア部74b
には第1の中間ギア77が噛合されている。この第1の
中間ギア77には、連絡ギア78の大径ギア部78aが
噛合されている。連絡ギア78の大径ギア部78aは、
上述した上下動ギア36の小径ギア部36bに噛合され
ている。この連絡ギア78は大径ギア部78aと一体に
形成された小径ギア部78bを有している。この連絡ギ
ア78の小径ギア部78bはカムギア79の大径ギア部
79aに噛合されている。
【0033】このカムギア79は、大径ギア部79aと
一体に形成された小径ギア部79bを有している。この
カムギア79の小径ギア部79bは間欠動ギア80に噛
合されている。間欠動ギア80は、外周面に形成された
一部の歯を切除した歯車からなり、この切除部によって
間欠運動を生じさせている。これら第1の中間ギア77
と連絡ギア78とカムギア79と間欠動ギア80とは、
第1のメインシャーシ32にそれぞれ立設された支持軸
81a,81b,81c,81dによって回転自在に支
持されている。
【0034】また、第2のフライホイール75のギア部
75bには、第2の中間ギア82が噛合されている。第
2の中間ギア82は、上下動ギア36の小径ギア部36
bに直に噛合されている。この第2の中間ギア82は、
第1のメインシャーシ32に立設された支持軸81eに
よって回転自在に支持されている。
【0035】上下動ギア36を上下動作させるため、第
1のメインシャーシ32の略中央部にはスライド部材8
4が幅方向Yに摺動可能に配置されている。図2等に示
すように、スライド部材84は、幅方向Yに延びるベー
ス本体84aと、このベース本体84aの上下動ギア3
6側に連続して設けられたスライドカム84bとを備え
ている。スライドカム84bは、ベース本体84aの端
部からL字状に立ち上がるように形成されている。この
スライドカム84bには、首振りギア46,47側に延
びるカム部85aと、このカム部85aと反対側に延在
された長穴85bと、カム部85aが延びる方向と直交
する方向に延びる左右のガイド部85c,85cとが設
けられている。
【0036】スライドカム84bの長穴85bには第1
のメインシャーシ32に立設された上述のガイドピン4
3が挿通される。スライドカム84bのカム部85aに
は上下動ギア36側を傾斜させたカム面が設けられてお
り、このカム部85aのカム面が上下動ギア36の軸部
36cの先端部に臨まれている。このスライドカム84
bが首振りギア46,47側に移動することにより、カ
ム部85aのカム面が上下動ギア36の軸部36cの先
端部に当接して軸部36cを押し上げる。これにより、
上下動ギア36が圧縮コイルバネ39のバネ力に抗して
軸部36cの軸方向へ移動し、小径ギア部36bと大径
ギア51との噛合が解除される一方、大径ギア部36a
が小径ギア55に噛合される。
【0037】このスライド部材84をスライド動作させ
るためベース本体84aには一対の操作凸起86a,8
6bと長穴86cとが設けられている。一対の操作凸起
86a,86bは、スライド方向と交差する方向の両側
部に1個ずつ配置されている。ベース本体84aの長穴
86cには、第1のメインシャーシ32に設けられたガ
イドピン32aが摺動可能に挿入されている。
【0038】また、第1のメインシャーシ32の上面側
には、所定の隙間をあけてサブシャーシ87が配置され
ている。このサブシャーシ87は、第1のメインシャー
シ32の上面にスライド可能に保持された再生スライダ
88に固定され、再生スライダ88と一体にスライド動
作するように構成されている。このサブシャーシ87に
は、図示しないが、磁気ヘッドや各キャプスタン74
a,74bに対応させて設けられた左右のピンチローラ
等を有する磁気ヘッド組立体が搭載されている。磁気ヘ
ッド組立体は、サブシャーシ87の首振りギア46,4
7とは反対側の側縁部に配設されている。
【0039】サブシャーシ87の首振りギア46,47
側は左右のリール台33,34間に入り込んでおり、こ
のサブシャーシ87によってスライド部材84の全体が
覆われている。このサブシャーシ87には、スライド部
材84のカム部85aとガイドピン43とを露出させる
ための十字状の十字穴89が設けられている。この十字
穴89は、第1のメインシャーシ32の長手方向X及び
幅方向Yに延在されている。この十字穴89の幅方向Y
に延びた長穴の一方にカム部85aが緩く挿入され、そ
の長穴の他方にガイドピン43のガイド溝が係合されて
いる。即ち、ガイドピン43の先端部には、周方向に延
びる環状のガイド溝が設けられており、このガイド溝に
サブシャーシ87の十字穴89の周縁が摺動可能に係合
されている。
【0040】このガイドピン43のガイド溝でサブシャ
ーシ87をガイドすることにより、サブシャーシ87の
先端部に倒れ変形が生ずるのを防止している。更に、こ
のガイド溝でサブシャーシ87の倒れを防止することに
より、後述するようにスライド部材84のカム部85a
で上下動ギア36を上下動作させたときに圧縮コイルバ
ネ39からの反力を支えて上下動ギア36を確実に所定
量だけ精度良く移動させることができる。また、サブシ
ャーシ87には、供給側プーリ74の回転軸74aを露
出させるための開口部87aと、巻取り側プーリ75の
回転軸75aを露出させるための切欠き部87bとが設
けられている。
【0041】更に、第1のメインシャーシ32の上面に
は、第1の再生スライダ(FWD:forward /RVS:
reverse)88の他に6本のスライダ、即ち、第1の録音
スライダ(REC:record)90と第1の巻取りスライ
ダ(REW:rewind)91と第1の早送りスライダ(F
F:first-forward)92と第1の停止スライダ(STO
P)93と第1の一時停止スライダ(PAUSE)94
と操作スライダ95とがそれぞれ摺動可能に支持されて
いる。操作スライダ95を除く6本のスライダ88,9
1〜94は、メインシャーシ32の長手方向Xにそれぞ
れ所定の間隔をあけると共に、それぞれ幅方向Yに延在
されて配置されている。そして、一時停止スライダ94
の後方に操作スライダ95が配置されている。
【0042】図1及び図2等に示すように、最も左側に
配置されたスライダは録音スライダ90であり、その右
側に再生スライダ88が配置され、以下左側から順に巻
取りスライダ91、早送りスライダ92、停止スライダ
93及び一時停止スライダ94が配置されている。録音
スライダ90は、テープ記録再生装置31を録音動作さ
せるためのスライダである。この録音スライダ90をス
ライド操作することにより、再生スライダ88が同時に
スライド動作される。
【0043】再生スライダ88は、テープ記録再生装置
31を再生動作させるためのスライダである。この再生
スライダ88をスライド操作することにより、駆動モー
タ70の回転方向に応じて回動部材組立体が首振り動作
される。その結果、駆動モータ70の回転方向が正方向
(FWD)である場合には、図7に示すように、第1の
首振りギア46が巻取り側リール台ギア34bに噛合さ
れる。一方、駆動モータ70の回転方向が逆方向(RV
S)である場合には、図8に示すように、第2の首振り
ギア47が供給側リール台ギア33bに噛合される。
【0044】巻取りスライダ91は、図示しないテープ
カセット内に収納されている磁気テープを巻戻すための
スライダである。この巻取りスライダ91をスライド操
作することにより、スライド部材84がスライド動作さ
れてスライド部材84によって回動部材組立体が強制的
に首振り動作される。その結果、図9に示すように、第
2の首振りギア47が供給側リール台ギア33bに噛合
される。
【0045】早送りスライダ92は、テープカセット内
の磁気テープを早送りするためのスライダである。この
早送りスライダ92をスライド操作することにより、ス
ライド部材84がスライド動作されてスライド部材84
によって回動部材組立体が強制的に首振り動作される。
その結果、図11に示すように、回動部材組立体が図9
の場合とは逆方向に回動されて、第1の首振りギア46
が巻取り側リール台ギア34bに噛合される。
【0046】停止スライダ93は、テープ記録再生装置
31による記録又は再生動作を停止させるためのスライ
ダである。この停止スライダ93を操作すると、それま
でスライド動作されていた再生スライダ88、録音スラ
イダ90、巻取りスライダ91又は早送りスライダ92
のスライド動作が解除される。また、一時停止スライダ
94は、テープ記録再生装置31による記録又は再生動
作を一時的に停止させるためのスライダである。この一
時停止スライダ94を操作すると、それまでの再生スラ
イダ88、録音スライダ90、巻取りスライダ91又は
早送りスライダ92のスライド動作を保持しつつ、一時
的に記録又は再生動作が停止される。その後、一時停止
スライダ94を再び操作すると、一時停止状態が解除さ
れて記録又は再生動作が再開される。
【0047】これらスライダの首振りギア46,47側
とは反対側には、それぞれ対応する操作釦が取り付けら
れる操作釦取付部88a,91a,92a,93a及び
94aが設けられている。これら操作釦取付部88a,
91a,92a,93a,94aは、第1のメインシャ
ーシ32の幅方向Yの一側において互いの突出量を揃え
るように配置されている。更に、各スライダ88,9
0,91,92,93,94には、幅方向Yに延びるガ
イド穴88b,91b,92b,93b及び94bが設
けられている。図2等に示すように、各ガイド穴88
b,91b,92b,93b,94bには、メインシャ
ーシ32に設けられたガイド凸部32b,32c,32
d,32e,32f及び32gがそれぞれ摺動可能に挿
入されている。
【0048】更に、再生スライダ88には、供給側リー
ル台33のリール台軸33a及びリール台ギア33bを
囲うように形成された環状部88cと、供給側プーリ7
4の回転軸74aを露出させる開口穴88dとが設けら
れている。そして、再生スライダ88首振りギア46側
の先端部には、捩りコイルバネからなるリターンスプリ
ング96の一方のバネ片96bが係合されている。リタ
ーンスプリング96のコイル部96aはメインシャーシ
32のコイル受けピン32hに緩く嵌合されていて、他
方のバネ片96cはメインシャーシ32に係止されてい
る。このリターンスプリング96のバネ力により、再生
スライダ88は常時外側、即ち、メインシャーシ32か
ら飛び出す方向に付勢されている。
【0049】巻取りスライダ91及び早送りスライダ9
2の首振りギア46,47側の先端部には、それぞれ回
動部材40を回動動作させるためのカム部91c,92
cが設けられている。各スライダ91,92のカム部9
1c,92cは、回動部材40の左右の入力部45a,
45bに対向するように設けられている。そして、各カ
ム部91c,92cの互いに対向する面には、メインシ
ャーシ32の長手方向X(又は幅方向Y)に対して適宜
角度傾斜されたカム面が形成されている。
【0050】巻取りスライダ91のカム部91cは回動
部材40の左側入力部45bに対向され、カム部91c
のカム面で入力部45bを押圧することにより、図2に
おいて回動部材40が反時計方向に回動される。また、
早送りスライダ92のカム部92cは回動部材40の右
側入力部45aに対向され、カム部92cのカム面で入
力部45aを押圧することにより、図2において回動部
材40が時計方向に回動される。
【0051】この巻取りスライダ91及び早送りスライ
ダ92のスライド動作によってスライド部材84をスラ
イド動作させるため、各スライダ91,92には作動凸
起91d,92dが設けられている。巻取りスライダ9
1の作動凸起91dは、側方へ突出してスライド部材8
4の操作凸起86aの後方に配置されている。また、早
送りスライダ92の作動凸起92dは、同じく側方へ突
出してスライド部材84の操作凸起86bの後方に配置
されている。
【0052】これら6本のスライダ88,90〜94
は、図2に示すように、3本の捩りコイルバネ97a,
97b,97cによって首振りギア46,47から遠ざ
かる方向へ付勢されている。第1のコイルバネ97aは
録音スライダ90と再生スライダ88との間に配置さ
れ、第2のコイルバネ97bは巻取りスライダ91と早
送りスライダ92との間に配置され、第3のコイルバネ
97cは停止スライダ93と一時停止スライダ94との
間に配置されている。
【0053】これら3個の捩りコイルバネ97a〜97
cのコイル部はメインシャーシ32に設けられたバネ受
け部に支持されている。更に、第1のコイルバネ97a
の一方のバネ片は録音スライダ90に係止され、他方の
バネ片は再生スライダ88に係止されている。第2のコ
イルバネ97bの一方のバネ片は巻取りスライダ91に
係止され、他方のバネ片は早送りスライダ92に係止さ
れている。そして、第3のコイルバネ97cの一方のバ
ネ片は停止スライダ93に係止され、他方のバネ片は一
時停止スライダ94に係止されている。
【0054】尚、上述した第1の中間ギア77及び第2
の中間ギア82は、駆動モータ70の配置に対応して、
どちらか一方が選択的に使用されるものである。即ち、
テープ記録再生装置31がシングルメカデッキである場
合、図13に示すように、第1及び第2のフライホイー
ル74,75の右外側に駆動モータ70が配置される場
合には、第1の中間ギア77が使用され、第2の中間ギ
ア82は削除される。一方、図14に示すように、第1
及び第2のフライホイール74,75の左外側に駆動モ
ータ70Aが配置される場合には、第2の中間ギア82
が使用され、第1の中間ギア77は削除される。このと
き、ゴムベルト73Aは、図14に示すように掛け渡
す。即ち、ゴムベルト73Aは、第1のフライホイール
74の内側に通して第2のフライホイール75の外側に
掛け渡す。
【0055】このような構成を有するテープ記録再生装
置31によれば、例えば、次のようにしてテープ走行モ
ードを切り換えることができる。図1及び図2は、テー
プ走行が停止された状態を示すものである。この状態に
おいて、一対のリール台軸33a,34aに図示しない
テープカセットの一対のリールハブが嵌合されることに
より、このテープカセットが第1のメインシャーシ32
上の所定位置に位置決めされてセットされる。このと
き、それぞれがキャプスタンである第1のフライホイー
ル74及び第2のフライホイール75の各回転軸74
a,75aは、テープカセットに設けたキャプスタン孔
にそれぞれ入り込む。
【0056】この状態から、再生ボタンを操作して再生
スライダ88を押し込むことにより、メインシャーシ3
2上に装着されているテープカセットの磁気テープに記
録されている情報信号が再生される。このとき、駆動モ
ータ70の回転軸70aの回転方向が正方向(FWD)
にセットされている場合には、図7に示すように、回転
軸70aの回転方向に応じて回動部材40が上下動ギア
36の軸部36cを中心に時計方向へ回動される。その
結果、回動部材40に支持されている第1の首振りギア
46が巻取り側リール台34のリール台ギア34bに噛
合される。
【0057】この際、図示しないスイッチ手段が操作さ
れ、駆動モータ70の回転軸70aが回転駆動される。
これにより、回転軸70aに取り付けられている第1の
駆動プーリ72が、図7において時計方向に回転駆動さ
れる。この第1の駆動プーリ72の回転により第1のゴ
ムベルト73が矢印で示す方向に走行駆動され、第1の
フライホイール74が時計方向に回転され、第1のフラ
イホイール75は反時計方向に回転される。図13に示
すように、第1のフライホイール74の回転力は、その
ギア部74bから第1の中間ギア77を介して連絡ギア
78の大径ギア部78aに伝達される。この連絡ギア7
8の回転力は、上下動ギア36の小径ギア部36bに伝
達される。
【0058】また、図14に示すモータ配置の場合、第
1のフライホイール75の回転力は、そのギア部75b
から第2の中間ギア82を介して上下動ギア36の小径
ギア部36bに伝達される。この巻取り側のキャプスタ
ンである第1のフライホイール75の回転軸75aに
は、図示しないピンチローラを介して磁気テープが圧接
される。これにより、磁気テープが回転軸75aとピン
チローラとに挟まれて所定速度で巻取り側リール台34
側に走行される。
【0059】このとき、図6に示すように、スライド部
材84が当初の引き下がった位置にあって、カム部85
aが上下動ギア36の軸部36cから離れているため、
圧縮コイルバネ39のバネ力によって上下動ギア36が
上側位置にある。従って、上下動ギア36の小径ギア部
36bが大径ギア51と噛合しており、この大径ギア5
1からクラッチ部材52aを介してクラッチ板50に回
転力が伝達される。これにより、クラッチ板50の軸部
50aに固定された第1の首振りギア46が一体に回転
される。この第1の首振りギア46によって巻取り側リ
ール台ギア34bが回転駆動され、これと一体のリール
台軸34aの回転により、図示しないテープカセットの
巻取り側リールハブが回転駆動される。その結果、巻取
り側のキャプスタンによって送り出された磁気テープ
が、比較的ゆっくりと巻取り側リールハブに巻き取られ
る。
【0060】一方、再生スライダ88を操作する際に、
駆動モータ70の回転軸70aの回転方向が逆方向(R
VS)にセットされている場合には、図8に示すよう
に、回転軸70aの回転方向に応じて回動部材40が上
下動ギア36の軸部36cを中心に反時計方向へ回動さ
れる。その結果、回動部材40に支持されている第2の
首振りギア47が供給側リール台33のリール台ギア3
3bに噛合される。
【0061】この際、図示しないスイッチ手段が操作さ
れ、駆動モータ70の回転軸70aが回転駆動される。
これにより、回転軸70aに取り付けられている駆動プ
ーリ72が、図8において反時計方向に回転駆動され
る。この駆動プーリ72の回転により第1のゴムベルト
73が矢印で示す方向に走行駆動され、第1のフライホ
イール74が反時計方向に回転される一方、第1のフラ
イホイール75は時計方向に回転される。そして、第1
のフライホイール74の回転力は、そのギア部74bか
ら第1の中間ギア77を介して連絡ギア78の大径ギア
部78aに伝達される。この連絡ギア78の回転力は、
上下動ギア36の小径ギア部36bに伝達される。
【0062】また、第2のフライホイール75の回転力
は、そのギア部75bから第2の中間ギア82を介して
上下動ギア36の小径ギア部36bに伝達される。この
際、供給側のキャプスタンである第1のフライホイール
74の回転軸74aには、図示しないピンチローラを介
して磁気テープが圧接される。これにより、磁気テープ
が回転軸74aとピンチローラとに挟まれて所定速度で
供給側リール台33側に走行される。
【0063】このとき、スライド部材84は当初の引き
下がった位置にあって、カム部85aが上下動ギア36
の軸部36cから離れているため、圧縮コイルバネ39
のバネ力によって上下動ギア36が上側位置にある。従
って、上下動ギア36の小径ギア部36bが大径ギア5
1と噛合しており、この大径ギア51からクラッチ部材
52aを介してクラッチ板50に回転力が伝達される。
これにより、クラッチ板50の軸部50aに固定された
第1の首振りギア46を介して第2の首振りギア47が
回転される。この第2の首振りギア47によって供給側
リール台ギア33bが回転駆動され、これと一体のリー
ル台軸33aの回転により、図示しないテープカセット
の供給側リールハブが回転駆動される。その結果、供給
側のキャプスタンによって送り出された磁気テープが、
比較的ゆっくりと供給側リールハブに巻き取られる。
【0064】次に、図9に示すように、巻取りボタンを
操作して巻取りスライダ91を押し込むことにより、メ
インシャーシ32上に装着されているテープカセットの
磁気テープが供給側リール台33側に急速に巻戻され
る。このとき、巻取りスライダ91を押し込むと、側方
に突出している作動凸起91dがスライド部材84の巻
取りスライダ91側の操作凸部86aに当接する。この
操作凸部86aから加えられる外力により、スライド部
材84が首振りギア46,47側に移動し、そのカム部
85aのカム面が上下動ギア36の軸部36cの先端部
に当接する。
【0065】更に、スライド部材84の移動力を増加さ
せ、圧縮コイルバネ39のバネ力に抗して軸部36cを
カム面に乗り上げさせる。これにより、図10に示すよ
うに、上下動ギア36が下降して小径ギア部36bと大
径ギア51との噛合が解除される一方、大径ギア部36
aが小径ギア55に噛合される。これにより、上下動ギ
ア36の大径ギア部36a及び小径ギア部36bとクラ
ッチ機構57の大径ギア51及び小径ギア55とをつな
ぐギア比が増大される。
【0066】これと同時又は前後して、巻取りスライダ
91の先端部に設けたカム部91cのカム面が回動部材
40の回動操作部40cの左右両角部に設けた一方の入
力部45bに当接して押圧する。これにより、回動部材
40が上下動ギア36の軸部36cを回動中心として、
図9において反時計方向に回動される。その結果、第2
の首振りギア47が供給側リール台33のリール台ギア
33bに噛合される。
【0067】この際、図示しないスイッチ手段の操作に
より駆動される駆動モータ70の回転軸70aの回転力
が、上述した逆方向(RVS)における再生動作の場合
と同様に、第1の駆動プーリ72から第1のゴムベルト
73を介して第1のフライホイール74及び第2のフラ
イホイール75に伝達される。これにより、第1のフラ
イホイール74の回転力は、ギア部74bから第1の中
間ギア77及び連絡ギア78の大径ギア部78aを介し
て上下動ギア36の大径ギア部36aに伝達される。一
方、第2のフライホイール75の回転力は、ギア部75
bから第2の中間ギア82を介して上下動ギア36の大
径ギア部36aに伝達される。
【0068】この上下動ギア36の大径ギア部36aに
より、クラッチ機構57の小径ギア55が高速度で回転
される。この小径ギア55の回転力が、クラッチ機構5
7及び第1の首振りギア46を介して第2の首振りギア
47に伝達される。これにより、第2の首振りギア47
の回転力によって供給側リール台33のリール台ギア3
3bが比較的高速度で回転駆動される。その結果、磁気
テープが比較的高速度で供給側リール台33側に走行さ
れ、供給側リールハブに速やかに巻き取られる。
【0069】一方、図11に示すように、早送りボタン
を操作して早送りスライダ92を押し込むことにより、
第1のメインシャーシ32上に装着されているテープカ
セットの磁気テープが巻取り側リール台34側に急速に
早送りされる。このとき、早送りスライダ92を押し込
むと、側方に突出している作動凸起92dがスライド部
材84の早送りスライダ92側の操作凸部86bに当接
する。この操作凸部86bから加えられる外力により、
スライド部材84が首振りギア46,47側に移動し、
そのカム部85aのカム面が上下動ギア36の軸部36
cの先端部に当接する。
【0070】更に、スライド部材84の移動力を増加さ
せて圧縮コイルバネ39のバネ力に抗して軸部36cを
カム面に乗り上げさせることにより、同じく図10に示
すように、上下動ギア36が下降して小径ギア部36b
と大径ギア51との噛合が解除される一方、大径ギア部
36aが小径ギア55に噛合される。これにより、上下
動ギア36の大径ギア部36a及び小径ギア部36bと
クラッチ機構57の大径ギア51及び小径ギア55とを
つなぐギア比が増大される。
【0071】これと同時又は前後して、早送りスライダ
92の先端部に設けたカム部92cのカム面が回動部材
40の回動操作部40cに設けた他方の入力部45aに
当接して押圧する。これにより、回動部材40が上下動
ギア36の軸部36cを回動中心として、図11におい
て時計方向に回動される。その結果、第1の首振りギア
46が巻取り側リール台34のリール台ギア34bに噛
合される。
【0072】この際、図示しないスイッチ手段の操作に
より駆動される駆動モータ70の回転軸70aの回転力
が、上述した正方向(FWD)における再生動作の場合
と同様に、駆動プーリ72からゴムベルト73を介して
第1のフライホイール74及び第2のフライホイール7
5に伝達される。これにより、第1のフライホイール7
4の回転力は、ギア部74bから第1の中間ギア77及
び連絡ギア78の大径ギア部78aを介して上下動ギア
36の大径ギア部36aに伝達される。一方、第2のフ
ライホイール75の回転力は、ギア部75bから第2の
中間ギア82を介して上下動ギア36の大径ギア部36
aに伝達される。
【0073】この上下動ギア36の大径ギア部36aに
より、クラッチ機構57の小径ギア55が高速度で回転
される。この小径ギア55の回転力が、クラッチ機構5
7を介して第2の首振りギア47に伝達される。これに
より、第2の首振りギア47の回転力によって巻取り側
リール台34のリール台ギア34bが比較的高速度で回
転駆動される。その結果、磁気テープが比較的高速度で
巻取り側リール台34側に走行され、巻取り側リールハ
ブに速やかに巻き取られる。
【0074】この場合、回動部材40が時計方向又は反
時計方向に回動されると、回動部材40の少なくとも2
箇所に設けた規制部材61,62の左右の規制部61
a,62a又は61b,62bの一方が第1のメインシ
ャーシ32の切欠き63a,63bの左右の規制受部6
4a,65a又は64b,65bの一方に乗り上げるた
め、これら規制部と規制受部との間に生ずる摩擦力によ
って回動部材40の位置が規制される。しかも、この回
動部材40の規制部61a,62a又は61b,62b
が、スライド部材84に設けたカム部85aが上下動ギ
ア36を押圧することによってメインシャーシ32の一
面に圧接されるため、回動部材40の位置の規制が更に
強固に行われる。
【0075】従って、上下動ギア36を精度良く移動さ
せることができると共に、クラッチ機構57の大径ギア
51及び小径ギア55を所定位置に精度良く保持するこ
とができる。その結果、各ギアの寸法精度が比較的ラフ
なものである場合にも、ギアの切換時において、互いに
噛み合うギア間を確実に噛合させることができる。その
ため、各ギアの移動量が不足して噛み合い不良を生じた
り、これと逆に移動量が多くなり過ぎて他の部品と接触
したりする等の不具合の発生を防止することができる。
しかも、ギアを支持する支持軸をメインシャーシ32に
取り付けるために特殊なカシメ技術を用いることがない
ため、製造時のコストアップを招くことがない。
【0076】また、この実施例では、図13及び図14
等に示すように、駆動モータ70を本体駆動部の左右ど
ちらに配置するかによって最終的に駆動される駆動ギア
36に動力を伝達するための中間ギア77又は82の配
置を決定し、その中間ギアの駆動力をベルトの張り側に
位置するフライホイールから持ってくる構成とした。そ
のため、本体駆動部に大きな変更を加えることなく、中
間ギア77,82及びその配置を変更するだけで駆動モ
ータ70の配置変更に対応することができる。その結
果、例えば、電気ノイズや機械ノイズ等の理由で駆動モ
ータの配置を変更する必要が生じたような場合にも、本
体駆動部の大部分を共用できるため、この種の装置にお
けるメカデッキの標準化を図ることができる。従って、
本体駆動部の共通化によるコストダウンを図ることがで
きる。
【0077】次に、図15〜図18に基づいて、本発明
の第2の実施例に係るダブルデッキ方式のテープ記録再
生装置について説明する。このテープ記録再生装置10
0は、第1及び第2のフライホイールを有する第1のテ
ープ駆動部101と、第3のフライホイールを有する第
2のテープ駆動部102とを備えている。両テープ駆動
部101,102は、連結プレート104を介して取付
ネジにより連結されて一体的に構成されている。
【0078】このテープ記録再生装置100は、上述し
たテープ記録再生装置31と後述するテープ記録再生装
置との組み合せからなり、テープ記録再生装置31を第
1のテープ駆動部101として用いて他のテープ記録再
生装置を第2のテープ駆動部102とし用いている。そ
して、第1のテープ駆動部101と第2のテープ駆動部
102との間に1個の駆動モータ103が配置されてい
る。更に、第1のテープ駆動部101の駆動モータ10
3と反対側の端部には、テンションプーリ104が設け
られている。
【0079】第1のテープ駆動部101は、テンション
プーリ104を除く他の構成はテープ記録再生装置31
と同様であるため、その説明は省略し、ここではテンシ
ョンプーリ104について述べる。テンションプーリ1
04は、第1のメインシャーシ32に回転自在に支持さ
れている。このテンションプーリ104と第1のフライ
ホイール74と第2のフライホイール75と第1の駆動
プーリ72との間に第1のゴムベルト73が掛け渡され
ている。即ち、図17に示すように、第1のゴムベルト
73は、第1の駆動プーリ72及びテンションプーリ1
04を外側に回って第1のフライホイール74の内側に
入り込み、再び外に出て第2のフライホイール75の外
側に回り込んだ後、第1の駆動プーリ72に戻ってい
る。
【0080】第2のテープ駆動部102は、第2のメイ
ンシャーシ105を備えている。この第2のメインシャ
ーシ105と第1のメインシャーシ32との間にモータ
シャーシ106が設けられ、このモータシャーシ106
によって両メインシャーシ32,105が連結されて一
体に構成されている。第2のメインシャーシ105に
は、リールである第3のフライホイール107が回転自
在に支持されている。この第3のフライホイール107
の回転軸107aは、第1及び第2のフライホイール7
4,75と同様にキャプスタンを構成している。更に、
第3のフライホイール107にはギア部107bが一体
に設けられている。
【0081】第3のフライホイール107にはギア部1
07bには中間ギア108が噛合されている。この中間
ギア108には第2の駆動ギア110の小径ギア部11
0aが噛合されていて、この小径ギア部110aには大
径ギア部110bが一体に設けられている。更に、中間
ギア108には巻取り側リール台111の大径ギア部1
11aが噛合されている。また、第2の駆動ギア110
の大径ギア部110bは、供給側リール台112のリー
ル台ギア112aに噛合可能に構成されている。更に、
第2の駆動ギア110の大径ギア部110bは、上下動
ギア113に噛合可能に構成されている。この上下動ギ
ア113は、巻取り側リール台111の大径ギア部11
1aと一体に設けられた中径ギア部111baに噛合可
能に構成されている。
【0082】巻取り側リール台111と供給側リール台
112とは、第1のテープ駆動部101における巻取り
側リール台34及び供給側リール台33と同様に、互い
に所定の間隔をあけて第2のメインシャーシ105に回
転自在に支持されている。これらのリール台33,34
には、図示しないテープカセットのハブがそれぞれ装着
される。また、中間ギア108と第2の駆動ギア110
と上下動ギア113も同様に、それぞれ第2のメインシ
ャーシ105に回転自在に支持されている。
【0083】第3のフライホイール107と第2の駆動
プーリ114との間には、第2のゴムベルト115が掛
け渡されている。この第2のゴムベルト115、第3の
フライホイール107のギア部107b及び中間ギア1
08を介して第2の駆動ギア110が回転駆動される。
この第2の駆動ギア110は、図16に示すように、第
1の駆動ギア72と一体に設けられている。
【0084】更に、第2のメインシャーシ105の上面
には6本のスライダ、即ち、第2の録音スライダ(RE
C)120と第2の再生スライダ(FWD)121と第
2の巻取りスライダ(REW)122と第2の早送りス
ライダ(FF)123と第2の停止スライダ(STO
P)124と第2の一時停止スライダ(PAUSE)1
25とがそれぞれ摺動可能に支持されている。
【0085】このような構成を有するテープ記録再生装
置100によれば、1個の駆動モータ103によって2
箇所のテープ駆動部101,102を駆動操作すること
ができる。即ち、駆動モータ103を駆動して第1及び
第2の駆動プーリ72,114を回転すると、第1のテ
ープ駆動部101には第1のゴムベルト73を介して回
転力が伝達され、第2のテープ駆動部102には第2の
ゴムベルト115を介して回転力が伝達される。これに
より、第1のテープ駆動部101では第1及び第2のフ
ライホイール74,75が回転駆動され、第2のテープ
駆動部102では第3のフライホイール107が回転駆
動される。
【0086】その結果、第1のテープ駆動部101で
は、上述したように第2の中間ギア82を介して第1の
駆動ギア36が駆動される。また、第2のテープ駆動部
102では、中間ギア108を介して第2の駆動ギア1
10が駆動される。これにより、第1のテープ駆動部1
01では、供給側リール台33と巻取り側リール台34
とに装着された図示しないカセットテープが所定速度で
走行され、一方のリール台から他方のリール台に磁気テ
ープが送られる。また、第2のテープ駆動部102で
は、供給側リール台112と巻取り側リール台111と
に装着された図示しないカセットテープが所定速度で走
行され、同じく一方のリール台から他方のリール台に磁
気テープが送られる。
【0087】また、このテープ記録再生装置100によ
れば、第1のテープ駆動部101と第2のテープ駆動部
102の位置を左右に入れ換えて構成する場合にも、大
きな変更を加えることなく極めて容易に対応することが
できる。即ち、図17及び図18に示すように、第1の
テープ駆動部101と第2のテープ駆動部102の位置
を左右に入れ換えた後、テンションプーリ104を削除
して第1及び第2のゴムベルト73,115の掛け方を
若干変更して装着する。これにより、本体駆動部の他の
構成に何らの変更を加えることなく、簡単に対応するこ
とができる。従って、モータの取付位置に影響されるこ
となく、本体駆動部を共通化することができ、1モータ
ダブルメカデッキにおける標準化を図ることができる。
【0088】以上説明したが、本発明は上記実施の例に
限定されるものではなく、例えば、上記実施の例におい
ては、磁気テープに対して情報信号の記録及び再生の双
方を行うことができるテープ記録再生装置に適用した例
について説明したが、磁気テープに対して情報信号の記
録のみを専用に行うテープ記録装置又は再生のみを専用
に行うテープ再生装置に適用できることは勿論である。
【0089】また、上記実施例では、第2のテープ駆動
部102が1個のフライホイールを有する場合について
説明したが、フライホイールを2個設けて正方向(FW
D)及び逆方向(RVS)のいずれにおいても、記録又
は再生が行える構成とすることができる。このように、
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ものである。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載のテープ走行装置によれば、駆動モータを本体駆動
部の左右どちらに配置するかを決定した後、駆動プーリ
と供給側フライホイールと巻取り側フライホイールとに
掛け渡される伝動ベルトの張り側に中間プーリを配置
し、伝動ベルトの張り側から持ってきた駆動力で中間プ
ーリを回してその回転力で駆動ギア駆動する構成とし
た。そのため、本体駆動部を共通にして駆動モータを左
右どちらにも任意に配置することができ、シングルメカ
デッキタイプのテープ走行装置の標準化を図ることがで
きるという効果を得ることができる。
【0091】本発明の請求項2記載のテープ走行装置に
よれば、第1のテープ駆動部と第2のテープ駆動部を左
右どちらに配置するかを決定した後、第1の駆動プーリ
と第1のテープ駆動部の第1のフライホイールと第2の
フライホイールとに掛け渡される第1の伝動ベルトの張
り側に第1の中間プーリを配置し、第2の駆動プーリと
第2のテープ駆動部の第3のフライホイールに掛け渡さ
れる第2の伝動ベルトの張り側に第2の中間プーリを配
置する構成とした。そのため、第1の伝動ベルトの張り
側から持ってきた駆動力で第1の中間プーリを回してそ
の回転力で第1の駆動ギア駆動し、第2の伝動ベルトの
張り側から持ってきた駆動力で第2の中間プーリを回し
てその回転力で第2の駆動ギアを駆動することができ
る。その結果、第1のテープ駆動部と第2のテープ駆動
部を左右どちらにも任意に配置することができ、ダブル
メカデッキタイプのテープ走行装置の標準化を図ること
ができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテープ走行装置を使用したテープ記録
再生装置の一実施例を示す平面図である。
【図2】本発明のテープ走行装置を使用した図1に示す
テープ記録再生装置からサブシャーシを取り除いた状態
の平面図である。
【図3】本発明のテープ走行装置を使用した図1に示す
テープ記録再生装置のギア及びプーリ相互間の関係を示
す底面図である。
【図4】本発明のテープ走行装置を使用した図1に示す
テープ記録再生装置のプーリ部分の断面図である。
【図5】本発明のテープ走行装置を使用した図1に示す
テープ記録再生装置のリール台部分の断面図である。
【図6】本発明のテープ走行装置を使用した図1に示す
テープ記録再生装置の回動部材組立体部分を断面して示
すもので、上下動ギアの小径ギア部とクラッチ機構の大
径ギアとが噛合した状態の説明図である。
【図7】本発明のテープ走行装置を使用した図1に示す
テープ記録再生装置を示すもので、モータの正方向回転
において再生スライダを操作した状態の平面図である。
【図8】本発明のテープ走行装置を使用した図1に示す
テープ記録再生装置を示すもので、モータの逆方向回転
において再生スライダを操作した状態の平面図である。
【図9】本発明のテープ走行装置を使用した図1に示す
テープ記録再生装置を示すもので、巻取りスライダを操
作した状態の平面図である。
【図10】本発明のテープ走行装置を使用した図1に示
すテープ記録再生装置の回動部材組立体部分を断面して
示すもので、上下動ギアの大径ギア部とクラッチ機構の
小径ギアとが噛合した状態の説明図である。
【図11】本発明のテープ走行装置を使用した図1に示
すテープ記録再生装置を示すもので、早送りスライダを
操作した状態の平面図である。
【図12】本発明のテープ走行装置を使用した図1に示
すテープ記録再生装置の要部を側方から見た状態の説明
図である。
【図13】本発明のテープ走行装置を使用した図1に示
すテープ記録再生装置の伝動ベルトの掛け渡し状態を示
す説明図である。
【図14】本発明のテープ走行装置を使用した図1に示
すテープ記録再生装置の図13に示す駆動モータの配置
を左右入れ換えた状態を示す説明図である。
【図15】本発明のテープ走行装置の第2の実施例に係
るダブルデッキ方式のテープ記録再生装置の概略構成を
示す平面図である。
【図16】本発明のテープ走行装置の第2の実施例に係
るダブルデッキ方式のテープ記録再生装置の概略構成を
示す断面図である。
【図17】本発明のテープ走行装置の第2の実施例に係
るダブルデッキ方式のテープ記録再生装置の第1及び第
2の伝動ベルトの掛け渡し状態を示す説明図である。
【図18】本発明のテープ走行装置の第2の実施例に係
るダブルデッキ方式のテープ記録再生装置の第1のテー
プ駆動部と第1のテープ駆動部の配置を左右入れ換えた
状態を示す説明図である。
【図19】従来のテープ走行装置を示す平面図である。
【図20】従来のテープ走行装置の駆動モータの配置を
左右入れ換えた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
31,100,100A テープ記録再生装置(テープ
記録及び/又は再生装置)、 32,105 メインシ
ャーシ、 33,112 供給側リール台、34,11
1 巻取り側リール台、 33a,34a リール台
軸、 33b,34b リール台ギア、 36,113
上下動ギア、 39 圧縮コイルバネ、 40 回動
部材、 45a,45b 入力部、 46,47 首振
りギア、50 クラッチ板、 51 大径ギア、 55
小径ギア、 57 クラッチ機構、 61,62 規
制部材、 70,103 駆動モータ、 72,114
駆動プーリ、 73,115 ゴムベルト、 74 供
給側プーリ、 75巻取り側プーリ、 74a,75a
回転軸、 77,78,82,108 中間ギア、
84 スライド部材、 85a カム部、 86a,8
6b 操作凸起、 88 再生スライダ、 91 巻取
りスライダ、 91c カム部、 91d,92d 作
動突起、 92 早送りスライダ、 101 第1のテ
ープ駆動部、 102 第2のテープ駆動部、 104
テンションプーリ、 107第3のフライホイール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに所定の間隔をあけてシャーシに回
    転自在に支持される一対のフライホイールと、 上記一対のフライホイールの外側に配置される駆動モー
    タと、 上記駆動モータの回転部に設けられる駆動プーリと上記
    一対のフライホイールとの間に掛け渡される伝動ベルト
    と、 上記伝動ベルトの張り側に位置するフライホイールと駆
    動ギアとの間に介在される中間ギアと、を設けたことを
    特徴とするテープ走行装置。
  2. 【請求項2】 第1及び第2のフライホイールを有する
    第1のテープ駆動部と、 第3のフライホイールを有する第2のテープ駆動部と、 上記第1のテープ駆動部と第2のテープ駆動部との間に
    配置される駆動モータと、 上記駆動モータの回転部に設けられる第1の駆動プーリ
    と上記第1及び第2のフライホイールとに掛け渡される
    第1の伝動ベルト並びに上記回転部に設けられる第2の
    駆動プーリと上記第3のフライホイールとに掛け渡され
    る第2の伝動ベルトと、 上記第1の伝動ベルトの張り側に位置するフライホイー
    ルと上記第1のテープ駆動部に設けられる第1の駆動ギ
    アとの間に介在される第1の中間ギア並びに上記第2の
    伝動ベルトの張り側に位置するフライホイールと上記第
    2のテープ駆動部に設けられる第2の駆動ギアとの間に
    介在される第2の中間ギアと、を設けたことを特徴とす
    るテープ走行装置。
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