JP2000214176A - 移動物体検出装置 - Google Patents

移動物体検出装置

Info

Publication number
JP2000214176A
JP2000214176A JP11017671A JP1767199A JP2000214176A JP 2000214176 A JP2000214176 A JP 2000214176A JP 11017671 A JP11017671 A JP 11017671A JP 1767199 A JP1767199 A JP 1767199A JP 2000214176 A JP2000214176 A JP 2000214176A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grommet
resin
case
substrate
moving object
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11017671A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Fukuoka
誠二 福岡
Shigeo Saito
重男 斉藤
Takatoshi Oyama
貴俊 大山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP11017671A priority Critical patent/JP2000214176A/ja
Publication of JP2000214176A publication Critical patent/JP2000214176A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Indicating Or Recording The Presence, Absence, Or Direction Of Movement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気感応素子や電子部品を基板に装着してそ
の周囲を樹脂成形する場合に、樹脂成形に起因する基板
の反りや曲がりを防止して電子部品の破壊や接続不良の
発生を防止する。 【解決手段】 磁気感応素子1と該磁気感応素子に磁界
を加える永久磁石2と前記磁気感応素子の出力信号を処
理する回路を実装した基板4とをホルダー3で支えて樹
脂製ケース10に収納し、ケース10開口を封止用樹脂
で封止する場合に、前記基板4に樹脂通過穴4aを設け
おき、樹脂封止時の基板4の反りや曲がりを防止する構
成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟磁性体からなる
ラックや歯車のような直線移動や回転移動する非検知物
の移動状態を磁気的に検知する移動物体検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁性移動物体を検出する移動物体検出装
置としての磁気センサは、実開平4−21962号の如
くホールIC等の磁気感応素子、電子部品で検出した電
気信号を外部に出力する端子を内蔵するハウジングを樹
脂で一体に成形したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実開平4−
21962号に示した如き磁気センサにおいては、磁気
感応素子と電子部品を端子に取り付け、この磁気感応素
子、電子部品及び端子を樹脂で一体に被って成形するた
め、応力に弱い磁気感応素子及び電子部品が破壊されて
しまうおそれがある。さらに、はんだ付け箇所も樹脂成
形時の応力により短絡するおそれがある。
【0004】また、磁気感応素子や電子部品を基板に装
着してから樹脂成形する構造も考えられるが、基板が樹
脂成形時に反ったり曲がったりすると、電子部品の破壊
及び端子と各部品とのはんだ付け箇所の接続不良が発生
してしまう。
【0005】本発明は、上記の点に鑑み、磁気感応素子
や電子部品を基板に装着してその周囲を樹脂成形する場
合に、樹脂成形に起因する基板の反りや曲がりを防止し
て電子部品の破壊や接続不良の発生を防止し、ひいては
信頼性の向上を図ることができる移動物体検出装置を提
供することを目的とする。
【0006】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願請求項1の発明は、磁気感応素子と該磁気感応
素子に磁界を加える永久磁石と前記磁気感応素子の出力
信号を処理する回路を実装した基板とを樹脂製ケースに
収納した構成であって、前記基板に樹脂通過穴を設けて
前記ケースの開口部を封止用樹脂で封止したことを特徴
としている。
【0008】本願請求項2の発明は、前記請求項1にお
いて、前記磁気感応素子と前記永久磁石との位置関係を
規定するホルダーで前記基板の片面を支持したものであ
る。
【0009】本願請求項3の発明は、前記請求項2にお
いて、前記封止用樹脂の注入口が前記基板の前記ホルダ
ーで支持された側の反対側の少なくとも2カ所であるこ
とを特徴としている。
【0010】本願請求項4の発明は、前記請求項1,2
又は3において、前記基板に電気信号を外部に導出する
導体が接続され、該導体を通した弾性体のグロメットを
覆う樹脂製カバーグロメットが前記ケースに嵌着されて
おり、前記カバーグロメットの嵌着部分を前記封止用樹
脂の成形体で封止するとともに当該封止用樹脂の成形体
で取付部を構成したものである。
【0011】本願請求項5の発明は、前記請求項4にお
いて、前記導体の前記グロメットの外側に突出した突出
部がコネクタピンを構成しているものである。
【0012】本願請求項6の発明は、前記請求項4にお
いて、前記導体が前記グロメットを貫通して導出された
絶縁樹脂被覆線であることを特徴としている。
【0013】本願請求項7の発明は、前記請求項4,5
又は6において、前記ケース及び前記カバーグロメット
の外周部の前記封止用樹脂の成形体で覆われる部分に当
該外周部を周回する断面鋸歯状リブが形成されているも
のである。
【0014】本願請求項8の発明は、前記請求項4,
5,6又は7において、前記グロメットの一端部に前記
カバーグロメットのケース側端面に係合する係合部を一
体に形成したものである。
【0015】本願請求項9の発明は、前記請求項4,
5,6又は7において、前記グロメットの一端部に対面
する位置に前記カバーグロメットのケース側端面に当接
するように板材を設け、該板材を貫通させて前記導体を
前記グロメットに通したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る移動物体検出
装置の実施の形態を図面に従って説明する。
【0017】図1乃至図7で本発明の第1実施の形態を
説明する。図1は側断面図、図2は側面図、図3は正面
図、図4は第1の実施の形態で用いる基板の平面図、図
5は基板のホルダーへの取り付けを説明する分解側面
図、図6は基板及びホルダーの樹脂製ケースへの挿入を
説明する分解側面図、図7は樹脂製ケースを樹脂封止す
る際の注入口の配置を示す背面図である。
【0018】これらの図において、1はホール素子、ホ
ールIC等の磁気感応素子、2は磁気感応素子に所要の
磁界を印加する(磁気バイアスを加える)永久磁石であ
り、磁気感応素子1及び永久磁石2は樹脂製ホルダー3
でプリント基板4に固定されている。プリント基板4に
は磁気感応素子1の出力信号を処理する信号処理回路が
実装されており、図4はプリント基板4に実装された信
号処理回路の構成部品(IC、チップ部品等)6の搭
載、配置例であり、プリント基板4のほぼ中央部には樹
脂製ケース10内に封止用樹脂を注入して当該ケース開
口部を封止する際の樹脂通過穴4aが形成されている。
前記ホルダー3は図4乃至図6(但し、図4では点線で
図示)のように前記基板4片面の全長にわたり基板幅方
向両縁部に当接して基板4を補強、支持する構造であ
り、前記樹脂通過穴4aとともに封止用樹脂の注入時の
基板4の反り、湾曲等の変形を防止する作用を果たすも
のである。また、ホルダー3は基板4の支持面よりも突
出してケース10内面に当たる部分3aを持ち、ケース
内にて成形時にがたつかないようになっている。
【0019】図1及び図6の如く、基板4にはL字状に
折り曲げ形成された導体5の末端部がそれぞれ接続され
ている。導体5は少なくとも2本必要であり、これらの
導体5は磁気感応素子1により検出された出力信号を信
号処理回路で信号処理(増幅等)した後の電気信号を外
部に導出するためのものである。
【0020】PBT等の樹脂製ケース10は有底円筒状
であって、図6の如く、樹脂封止する前は一端が開口部
11となっており、さらに開口部11の縁から切欠部1
2が形成されている。この切欠部12には、ケース10
と同材質の樹脂製カバーグロメット20が嵌着されるよ
うになっている。カバーグロメット20はケース10と
同材質であるが、組立及び成形の都合上別部品として構
成されていて、組立時にケース10に組み付けられる。
カバーグロメット20は筒状であって、内側面22がコ
ネクタの機械的嵌合部分を構成するものである。これら
のケース10及びカバーグロメット20の外周部は、封
止用樹脂成形体30で部分的に覆われるのであるが、封
止用樹脂成形体30で覆われる部分に断面鋸歯状の環状
リブ13,21がそれぞれ形成されている。リブ13は
ケース10の外周部を周回しており、リブ21はカバー
グロメット20の外周部を周回している。
【0021】図1及び図6のグロメット40はゴム等の
弾性体であり、その一端部にカバーグロメット20のケ
ース側端面(内壁面)に係合するフランジ部41(係合
部)が一体に形成されている。グロメット40の貫通穴
には前記導体5がそれぞれ挿通される。
【0022】第1の実施の形態に係る移動物体検出装置
の組立は以下の手順で行うことができる。まず、図5の
分解図の如く、信号処理回路の構成部品6を搭載したプ
リント基板4を樹脂製ホルダー3上に載置、固定すると
ともに、図6の如く磁気感応素子1及び永久磁石2をホ
ルダー3で保持して、磁気感応素子1と永久磁石2との
位置関係を一定に規定する。また、磁気感応素子1の出
力端子をプリント基板4に接続するとともに、前記基板
4に導体5を接続し、さらに導体5を弾性体のグロメッ
ト40に挿通しておく。そして、グロメット40を樹脂
製カバーグロメット20の内側に嵌合(圧入)する。
【0023】次いで、樹脂製ケース10内に、磁気感応
素子1及び永久磁石2をホルダー3で一体化した基板4
を収納するとともに、ケース開口部側の切欠部12に樹
脂製カバーグロメット20を嵌着する。これにより、射
出成形で封止用樹脂成形体30を作製する前の半組立品
ができあがる。
【0024】その後、図1のように、前記半組立品に対
しインサート射出成形により、封止用樹脂成形体30を
樹脂製ケース10及び樹脂製カバーグロメット20の外
周部の一部と共にケース側開口部11を覆うように2次
成形し、ケース10の側方に延びた取付部31を封止用
樹脂成形体30で形成する。この際、成形前の背面図で
ある図7のように、封止用樹脂の注入口(ゲート口)は
ケース開口部側のG1,G2の少なくとも2カ所とし、
しかも前記基板4の前記ホルダー3で支持された側の反
対側となるように設定している。これは、ケース内に封
止用樹脂を注入する際に、基板4がホルダー3から浮き
上がらないようにし、かつ封止用樹脂が基板4の上側か
ら樹脂通過穴4aを通って基板裏側に円滑に回り込むよ
うにして基板4の反り、湾曲等の変形を防止するためで
ある。
【0025】図3の如く取付部31の取付穴32の周囲
には取付穴周辺の補強のための金属等のブッシュ33が
同時成形されている。使用する成形樹脂はPBT等の樹
脂で、ケース10及びカバーグロメット20に対して溶
着可能な材質、特に同材質であることが好ましい。
【0026】なお、ケース10の開口部11を樹脂で封
止する際に、グロメット40をカバーグロメット20か
ら外側に押し出す向きに圧力が加わるが、グロメット4
0にフランジ部41が形成されているため、これがカバ
ーグロメット20のケース側端面に係合し、グロメット
40の飛び出しを防止している。また、ケース10及び
カバーグロメット20の外周部には、断面が鋸歯状とな
る環状リブ13,21を形成しておくことで、取付部3
1を封止用樹脂成形体30で成形する際に少なくとも環
状リブ13,21の尖った先端部分が溶着して防水効果
を高めるようにしている。
【0027】図1に示すように、カバーグロメット20
の外側に開口した凹部は、コネクタ50を構成する部分
で、カバーグロメット20の内側においてグロメット4
0を貫通して突出した導体5の先端部がコネクタピン5
1として機能している。なお、導体5は、ゴム等の弾性
体のグロメット40が圧縮状態でカバーグロメット20
内周に入り込んでいることからグロメット40で水密に
保持される。
【0028】この第1の実施の形態によれば、次の通り
の効果を得ることができる。
【0029】(1) 封止用樹脂成形体30で樹脂製のケ
ース10の開口部11の封止及びカバーグロメット20
の嵌着部の封止を行うと共に取付部31を成形する、2
次成形を用いた製作方法であるため、量産性が向上し、
安価に製造できる。
【0030】(2) プリント基板4に樹脂通過穴4aを
形成し、樹脂製ホルダー3でプリント基板4の片面全長
を補強して支える構造とし、さらに封止用樹脂の注入口
G1,G2をホルダーで支持された基板面の反対側の少
なくとも2カ所に設定したことで、ケース内への封止用
樹脂注入を円滑化し、基板4のホルダー3からの浮き上
がりや、基板の反り、曲がり等の変形を防止できる。こ
の結果、基板4の変形に起因する基板上の信号処理回路
の構成部品6の破壊や構成部品6と基板上の導体パター
ンとのはんだ接続不良、パターンの断線等の故障発生を
回避し、信頼性の向上を図ることができる。
【0031】(3) 磁気感応素子1で検出した磁気変化
(磁性体が移動したことに起因する磁界変化)に対応す
る電気信号を外部に導出する導体5をゴム等の弾性体の
グロメット40に通すことにより、外部からの水の浸入
を防止できる。つまり、ゴム等の弾性体のグロメット4
0が圧縮状態でカバーグロメット20内周に入り込んで
いることから導体5はグロメット40で水密に保持され
る。
【0032】(4) 樹脂製ケース10及びカバーグロメ
ット20の外周部の封止用樹脂成形体30で覆われる部
分に当該外周部を周回する断面鋸歯状の環状リブ13,
21をそれぞれ形成したので、取付部31を封止用樹脂
成形体30で成形する際に少なくとも環状リブ13,2
1の尖った先端部分が溶着することになり、2次成形時
の溶着効果を高め、防水効果の向上を図ることができ
る。
【0033】(5) グロメット40の一端部にカバーグ
ロメット20のケース側端面に係合するフランジ部41
を一体に形成してあるため、封止用樹脂成形体30の成
形時にグロメット40がカバーグロメット20から飛び
出すことを防止できる。なお、グロメット40の飛び出
し量が軽微なときは問題はないが、飛び出し量が過大に
なると、グロメット40の飛び出した部分はカバーグロ
メット20で圧縮されないため、水密封止が不良にな
る。グロメット40の飛び出しを防止したことで、導体
5の水密保持の信頼性が向上する。
【0034】図8乃至図14で本発明の第2実施の形態
を説明する。図8は側断面図、図9は側面図、図10は
正面図、図11及び図12は封止用樹脂成形体を2次成
形する前の側面図及び背面図、図13はカバーグロメッ
ト及びグロメットのケースへの取り付けを説明する分解
図、図14はカバーグロメットの平断面図である。この
第2の実施の形態の場合は、単なる導体に代えて軟質塩
化ビニール等の絶縁被覆線を用いたワイヤーハーネス
(絶縁被覆線の先端部にコネクタや端子を設けたもの)
をカバーグロメットの内側にはめ込まれたゴム等の弾性
体のグロメットに貫通させて引き出したものである。
【0035】図8、図13及び図14に示すように、カ
バーグロメット60は、PBT等の樹脂製ケース10と
同材質で円筒状に形成されており、封止用樹脂成形体3
0で覆われる部分に断面鋸歯状の環状リブ61が形成さ
れると共にケース10の切欠部12に嵌着される嵌合部
62が基端部に形成されている。カバーグロメット60
の先端開口63は内側に嵌合するグロメット70の飛び
出しを防止するため、内径よりも幾分狭く形成されてい
る。
【0036】グロメット70はゴム等の弾性体であり、
図13の如くその一端部にカバーグロメット60のケー
ス側端面に係合するフランジ部71(係合部)が一体に
形成されるとともに他端部に図14のグロメット70の
先端開口63に嵌り込む凸部72が形成されている。グ
ロメット70の貫通穴73(図13中点線で示す)に
は、図8の磁気感応素子1で検出し、プリント基板4上
の信号処理回路で信号処理した磁気変化に対応する電気
信号を外部に導出するために、ワイヤーハーネス80の
絶縁樹脂被覆線81がそれぞれ挿通されるようになって
いる。なお、図13の如くグロメット70の外周部に環
状リブ74が形成されている。該環状リブ74はカバー
グロメット60内側にグロメット70を圧入したときに
カバーグロメット60内周面に圧接して水密封止をいっ
そう確実にする機能を持つ。
【0037】なお、プリント基板4及び樹脂製ホルダー
3の構造は第1の実施の形態と同様で、封止用樹脂の射
出成形の際のプリント基板4の反り、曲がり等の変形を
防止できる構造となっている。
【0038】第2の実施の形態に係る移動物体検出装置
の組立は以下の手順で行うことができる。まず、図13
の分解図の如く、ワイヤーハーネス80の絶縁樹脂被覆
線81を弾性体のグロメット70の貫通穴73に挿通
し、さらにグロメット70を樹脂製カバーグロメット6
0の内側に嵌合(圧入)する。そして、図8に示される
磁気感応素子1及び永久磁石2をホルダー3で固定した
基板4に絶縁樹脂被覆線81を接続したものを収納する
とともに、ケース10の開口部11側の切欠部12にカ
バーグロメット60の嵌合部62を嵌着する。これによ
り、射出成形で封止用樹脂成形体30を作製する前の半
組立品が図11及び図12の如くできあがる。
【0039】その後、図8乃至図10のように、図11
及び図12の半組立品に対しインサート射出成形によ
り、封止用樹脂成形体30を樹脂製ケース10及び樹脂
製カバーグロメット60の外周部の一部と共にケース側
開口部11を覆うように2次成形し、ケース10の側方
に延びた取付部31を封止用樹脂成形体30で形成す
る。この際、図12のように、封止用樹脂の注入口(ゲ
ート口)はケース開口部側のG1,G2の少なくとも2
カ所とし、しかも前記基板4の前記ホルダー3で支持さ
れた側の反対側となるように設定している。これは、ケ
ース内に封止用樹脂を注入する際に、基板4がホルダー
3から浮き上がらないようにし、かつ封止用樹脂が基板
4の上側から樹脂通過穴を通って基板裏側に円滑に回り
込むようにして基板4の反り、湾曲等の変形を防止する
ためである。
【0040】なお、ケース10の開口部11を樹脂で封
止する際に、グロメット70をカバーグロメット60か
ら外側に押し出す向きに圧力が加わるが、図13のよう
にグロメット70に係合部としてのフランジ部71が形
成されているため、これがカバーグロメット60のケー
ス側端面(内壁面)に係合し、グロメット70の飛び出
しを防止している。また、ケース10及びカバーグロメ
ット60の外周部には、断面が鋸歯状となる環状リブ1
3,61を形成しておくことで、取付部31を封止用樹
脂成形体30で成形する際に少なくとも環状リブ13,
61の尖った先端部分が溶着して防水効果を高めるよう
にしている。ワイヤーハーネス80の各絶縁樹脂被覆線
81は、ゴム等の弾性体のグロメット70が圧縮状態で
カバーグロメット60内周に入り込んでいることからグ
ロメット70で水密に保持される。
【0041】なお、その他の構成は前述した第1の実施
の形態と同様であり、同一又は相当部分に同一符号を付
して説明を省略する。
【0042】この第2の実施の形態の場合、基板4の変
形に伴う不都合を除去可能であるとともに、ワイヤーハ
ーネス80の絶縁樹脂被覆線81が一般的な軟質塩化ビ
ニール被覆等で、封止用樹脂成形体30の成形樹脂と溶
着しない材質であっても、絶縁樹脂被覆線81はゴム等
の弾性体であるグロメット70が圧縮状態でカバーグロ
メット60内周に入り込んでいることによりグロメット
70で水密に保持される。安価な軟質塩化ビニール被覆
等を用いたワイヤーハーネス80を利用でき、原価低減
を図ることができる。その他の作用効果は前述の第1の
実施の形態と同様である。
【0043】図15及び図16は本発明の第3の実施の
形態であって、図15は側断面図、図16は主要構成部
分の分解図である。この場合、グロメット70Aの一端
部にフランジ部を形成する代わりに、2次成形時の圧力
を受け止めて、カバーグロメット60からのグロメット
70Aの飛び出しを防止する板材90を設けている。板
材90は鉄板等の金属板が好ましいが、樹脂板であって
もよい。板材90にはワイヤーハーネス80の絶縁樹脂
被覆線81を挿通させる貫通穴91があけられており、
絶縁樹脂被覆線81を挿通した後、カバーグロメット6
0のケース側端面に当接するように配置される。その他
の構成は前述した第2の実施の形態と同様であり、同一
又は相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0044】この場合、ケース10の開口部11を樹脂
で封止する際に、グロメット70Aをカバーグロメット
60から外側に押し出す向きに圧力が生じるが、この圧
力はカバーグロメット60のケース側端面に当接する配
置の板材90で受け止められるため、グロメット70の
飛び出しを防止することができる。その他の作用効果は
前述の第2の実施の形態と同様である。
【0045】なお、各実施の形態において、樹脂製ケー
ス及び樹脂製カバーグロメットの材質は封止用樹脂成形
体が溶着するものであれば適宜変更可能であり、外形形
状も用途に応じて変更可能である。但し、樹脂製ケース
及び樹脂製カバーグロメットの開口部側には、取付部の
成形と同時に開口部の封止ができるように、図7、図1
1及び図12に図示したような凸部95を設けておくこ
とが好ましく、凸部95があることで成形金型内で樹脂
が円滑に回り込む。
【0046】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る移動
物体検出装置によれば、磁気感応素子と該磁気感応素子
に磁界を加える永久磁石と前記磁気感応素子の出力信号
を処理する回路を実装した基板とを樹脂製ケースに収納
した構造を備える場合において、前記基板に樹脂通過穴
を設けて前記ケースの開口部を封止用樹脂で封止するよ
うにしたので、前記基板の変形を防止して、基板の反り
や曲がりに起因する電子部品の破壊や基板面の導体パタ
ーンと各部品とのはんだ付け箇所の接続不良を防止して
信頼性向上を図ることができる。また、前記磁気感応素
子や永久磁石の位置関係を規定するホルダーでプリント
基板の片面を補強して支える構造とし、さらに封止用樹
脂の注入口をホルダーで支持された基板面の反対側の少
なくとも2カ所に設定することで、上記基板の反り、曲
がり等の変形防止効果をいっそう確かなものとすること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移動物体検出装置の第1の実施の
形態を示す側断面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】第1の実施の形態で用いるプリント基板の平面
図である。
【図5】第1の実施の形態におけるプリント基板のホル
ダーへの取り付けを説明する分解側面図である。
【図6】第1の実施の形態におけるプリント基板及びホ
ルダーの樹脂製ケースへの挿入を説明する分解側断面図
である。
【図7】第1の実施の形態における樹脂製ケースを樹脂
封止する際の注入口の配置を示す背面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す側断面図であ
る。
【図9】同側面図である。
【図10】同正面図である。
【図11】第2の実施の形態の封止用樹脂成形体を成形
する前の側面図である。
【図12】同背面図である。
【図13】第2の実施の形態の要部構成を示す分解図で
ある。
【図14】第2の実施の形態で用いるカバーグロメット
の平断面図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態を示す側断面図で
ある。
【図16】第3の実施の形態の要部構成を示す分解図で
ある。
【符号の説明】
1 磁気感応素子 2 永久磁石 3 ホルダー 4 基板 4a 樹脂通過穴 5 導体 10 樹脂製ケース 11 開口部 12 切欠部 13,21,61 リブ 20,60 樹脂製カバーグロメット 30 封止用樹脂成形体 31 取付部 40,70,70A グロメット 41,71 フランジ部 50 コネクタ 51 コネクタピン 62 嵌合部 63 先端開口 72 凸部 73 貫通穴 80 ワイヤーハーネス 81 絶縁樹脂被覆線 90 板材 95 凸部 G1,G2 注入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大山 貴俊 東京都中央区日本橋一丁目13番1号ティー ディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 2F034 AA09 AA13 BA10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気感応素子と該磁気感応素子に磁界を
    加える永久磁石と前記磁気感応素子の出力信号を処理す
    る回路を実装した基板とを樹脂製ケースに収納した移動
    物体検出装置であって、前記基板に樹脂通過穴を設けて
    前記ケースの開口部を封止用樹脂で封止したことを特徴
    とする移動物体検出装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気感応素子と前記永久磁石との位
    置関係を規定するホルダーで前記基板の片面を支持した
    請求項1記載の移動物体検出装置。
  3. 【請求項3】 前記封止用樹脂の注入口が前記基板の前
    記ホルダーで支持された側の反対側の少なくとも2カ所
    である請求項2記載の移動物体検出装置。
  4. 【請求項4】 前記基板に電気信号を外部に導出する導
    体が接続され、該導体を通した弾性体のグロメットを覆
    う樹脂製カバーグロメットが前記ケースに嵌着されてお
    り、前記カバーグロメットの嵌着部分を前記封止用樹脂
    の成形体で封止するとともに当該封止用樹脂の成形体で
    取付部を構成してなる請求項1,2又は3記載の移動物
    体検出装置。
  5. 【請求項5】 前記導体の前記グロメットの外側に突出
    した突出部がコネクタピンを構成している請求項4記載
    の移動物体検出装置。
  6. 【請求項6】 前記導体が前記グロメットを貫通して導
    出された絶縁樹脂被覆線である請求項4記載の移動物体
    検出装置。
  7. 【請求項7】 前記ケース及び前記カバーグロメットの
    外周部の前記封止用樹脂の成形体で覆われる部分に当該
    外周部を周回する断面鋸歯状リブが形成されている請求
    項4,5又は6記載の移動物体検出装置。
  8. 【請求項8】 前記グロメットの一端部に前記カバーグ
    ロメットのケース側端面に係合する係合部を一体に形成
    した請求項4,5,6又は7記載の移動物体検出装置。
  9. 【請求項9】 前記グロメットの一端部に対面する位置
    に前記カバーグロメットのケース側端面に当接するよう
    に板材を設け、該板材を貫通させて前記導体を前記グロ
    メットに通した請求項4,5,6又は7記載の移動物体
    検出装置。
JP11017671A 1999-01-26 1999-01-26 移動物体検出装置 Pending JP2000214176A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11017671A JP2000214176A (ja) 1999-01-26 1999-01-26 移動物体検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11017671A JP2000214176A (ja) 1999-01-26 1999-01-26 移動物体検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000214176A true JP2000214176A (ja) 2000-08-04

Family

ID=11950331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11017671A Pending JP2000214176A (ja) 1999-01-26 1999-01-26 移動物体検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000214176A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6781367B2 (en) 2001-11-05 2004-08-24 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Rotation sensor
KR100469027B1 (ko) * 2001-11-05 2005-01-29 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 회전센서 및 그의 제조금형
US7221149B2 (en) 2005-04-28 2007-05-22 Tdk Corporation Moving object detection device
JP2008089573A (ja) * 2006-08-07 2008-04-17 Trw Automotive Gmbh センサーを製造するための方法及びそのセンサー
CN103158757A (zh) * 2011-12-12 2013-06-19 湖南晟通科技集团有限公司 一体化电动汽车转向与转速传感器
JP2015222181A (ja) * 2014-05-22 2015-12-10 三菱電機株式会社 磁気検出装置
WO2019230490A1 (ja) * 2018-05-28 2019-12-05 日本精機株式会社 振動検出センサ

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6781367B2 (en) 2001-11-05 2004-08-24 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Rotation sensor
KR100469027B1 (ko) * 2001-11-05 2005-01-29 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 회전센서 및 그의 제조금형
DE10219880B4 (de) * 2001-11-05 2013-05-08 Mitsubishi Denki K.K. Rotationssensor
US7221149B2 (en) 2005-04-28 2007-05-22 Tdk Corporation Moving object detection device
JP2008089573A (ja) * 2006-08-07 2008-04-17 Trw Automotive Gmbh センサーを製造するための方法及びそのセンサー
CN103158757A (zh) * 2011-12-12 2013-06-19 湖南晟通科技集团有限公司 一体化电动汽车转向与转速传感器
CN103158757B (zh) * 2011-12-12 2016-08-17 晟通科技集团有限公司 一体化电动汽车转向与转速传感器
JP2015222181A (ja) * 2014-05-22 2015-12-10 三菱電機株式会社 磁気検出装置
WO2019230490A1 (ja) * 2018-05-28 2019-12-05 日本精機株式会社 振動検出センサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6427316B1 (en) Manufacturing method of a rotation sensor
KR100485050B1 (ko) 자기 검출 장치
US6971269B2 (en) Pressure sensor device with temperature detecting element and attachment method thereof
US7221149B2 (en) Moving object detection device
JP3649010B2 (ja) 回転センサ及びその製造方法
JPH0831346B2 (ja) シールドモジュラージャック
JP2001108544A (ja) 半導体センサ
JP4236940B2 (ja) 電子制御機器のケース及びこのケースを使用する電子制御機器
JP2000214176A (ja) 移動物体検出装置
US6494099B1 (en) Pressure detection apparatus having first and second cases defining pressure detection chamber there between and method of manufacturing the same
JP2005227156A (ja) センサ装置
JPH11295331A (ja) 回転数センサあるいは回転角度センサ
JP5035746B2 (ja) 回転検出装置
JP3315443B2 (ja) 自動車用車輪速センサ装置
JP2000018966A (ja) 移動物体検出装置
JPH11295021A (ja) 電子部品
JP3208369B2 (ja) センサ装置
JP3821723B2 (ja) 液体浸入防止構造を有する電気装置
JP2001183385A (ja) 回転検出装置
JP2906952B2 (ja) 圧力センサ
JP5720450B2 (ja) 圧力センサおよび圧力センサの取り付け構造
JP3208371B2 (ja) センサ装置
JP2597510Y2 (ja) 磁気センサ
JPH028384Y2 (ja)
JPH11325961A (ja) 回転検出器のセンサ本体

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040127