JP2000212381A - プロピレン重合体組成物 - Google Patents

プロピレン重合体組成物

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JP2000212381A
JP2000212381A JP11014524A JP1452499A JP2000212381A JP 2000212381 A JP2000212381 A JP 2000212381A JP 11014524 A JP11014524 A JP 11014524A JP 1452499 A JP1452499 A JP 1452499A JP 2000212381 A JP2000212381 A JP 2000212381A
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Japan
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ethylene
weight
propylene
copolymer
olefin
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JP11014524A
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Inventor
Yasuo Tanaka
泰夫 田中
Kiminobu Sueda
公宣 末田
Tomoya Matayoshi
智也 又吉
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 硬度、剛性、耐熱性に優れるとともに脆化
温度、特に低温における耐衝撃性に優れたプロピレン重
合体組成物。 【解決手段】[A](1) ASTM D1238に準拠し
て測定されるメルトフローレート(MFR:230℃、
2.16kg荷重)が10〜400g/10分であり、(2)
常温n-デカン可溶成分を3〜20重量%の量で含有し、
かつエチレンから導かれる単位を30〜50モル%の量
で含有し、(3) ポリプロピレン成分のメルトフローレー
トが20〜450g/10分である、プロピレンブロック
共重合体25〜94重量%と、 [B](1) α−オレフィンから導かれる単位を7〜25
モル%の量で含有し、(2) 密度が0.855〜0.89
5g/cm3である、エチレン・α−オレフィンランダ
ム共重合体5〜45重量%と、 [C]変性ポリオレフィン0.01〜20重量%と、 [D]無機充填材1〜30重量%と、 からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、硬度、剛性、耐熱性に優
れるとともに脆化温度、耐衝撃性特に低温における耐衝
撃性に優れ、しかも成形性にも優れたプロピレン重合体
組成物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】ポリプロピレンからなる成形品
は、剛性、耐熱性、表面光沢性などに優れており、広い
用途に使用されている。
【0003】一方ポリプロピレンは、通常結晶性であ
り、耐衝撃性特に低温における耐衝撃性に劣り、このた
め用途が限定されるという問題点があった。このような
ポリプロピレンの耐衝撃性を向上させるには、従来、ポ
リプロピレンに、ポリエチレンを配合したり、あるいは
ポリイソブチレン、ポリブタジエン、非晶性エチレン・
プロピレン共重合体などのゴム状物質を配合していた。
これらのうちでも、非晶性あるいは低結晶性エチレン・
プロピレンランダム共重合体を用いる場合が多い。
【0004】しかしながら本発明者らは、このような非
晶性あるいは低結晶性エチレン・プロピレンランダム共
重合体とポリプロピレンとからなるプロピレン重合体組
成物について研究した結果、非晶性あるいは低結晶性エ
チレン・プロピレンランダム共重合体は耐衝撃性改良効
果が小さく、耐衝撃性を改善するためにはプロピレン重
合体組成物中にエチレン・プロピレンランダム共重合体
を多量に含有させる必要がある。このためこのプロピレ
ン重合体組成物では、耐衝撃性が改善されるが、剛性、
耐熱性および表面硬度は大きく低下してしまう傾向にあ
る。一方プロピレン重合体組成物中へのエチレン・プロ
ピレンランダム共重合体の配合量を少量にして、剛性、
耐熱性および表面硬度を保持しようとすると、耐衝撃性
が充分に改善されないという問題点があった。
【0005】このような非晶性あるいは低結晶性エチレ
ン・プロピレンランダム共重合体に代えて、他のエチレ
ン・α−オレフィン共重合体をポリプロピレンに配合し
て耐衝撃性に優れたプロピレン重合体組成物を得ようと
する試みもなされている。たとえば特公昭58−256
93号公報、特公昭58−38459号公報には、結晶
性ポリプロピレンと、1-ブテンから誘導される構成単位
が15モル%以下であるエチレン・1-ブテン共重合体と
を含む組成物が開示されており、また特開昭61−24
3842号公報には、結晶性ポリプロピレンと、チタン
不均一系触媒を用いて得られるエチレン・1-ブテン共重
合体とを含むプロピレン重合体組成物が開示されてい
る。これら公報に開示されているプロピレン重合体組成
物は、耐衝撃性、剛性が改善されているが耐衝撃性はさ
らなる向上が望まれている。
【0006】また特公昭63−42929号公報には、
結晶性ポリプロピレンと、1-ブテンから誘導される構成
単位が25〜10重量%であり、かつ極限粘度[η]が
1.5dl/g以下であるエチレン・1-ブテン共重合体と
を含むプロピレン重合体組成物が開示されているが、こ
のプロピレン重合体組成物は耐衝撃性が不充分である。
【0007】さらに特開平3−250040号公報にお
いては、1-ブテンから誘導される構成単位が10〜90
重量%のエチレン・1-ブテンブロック共重合体をポリプ
ロピレンの耐衝撃性改良材として用いているが、このエ
チレン・1-ブテンブロック共重合体はポリプロピレンと
の相溶性に劣っており、耐衝撃性改良効果は不充分であ
る。
【0008】最近の動向として脆化温度の更なる向上が
望まれている。このため硬度、剛性、耐熱性に優れると
ともに耐衝撃性特に低温における耐衝撃性にも優れたプ
ロピレン重合体組成物の出現が望まれている。本発明者
は上記のような従来技術に鑑みて研究した結果、特定の
プロピレンブロック共重合体と特定のエチレン・α−オ
レフィン共重合体と特定の変性ポリオレフィンと無機充
填材とからなるプロピレン重合体組成物は、硬度、剛
性、耐熱性に優れるとともに、脆化温度、耐衝撃性にも
著しく優れていることを見出して本発明を完成するに至
った。
【0009】
【発明の目的】本発明は、硬度、剛性、耐熱性に優れる
とともに脆化温度、耐衝撃性に優れ、しかも成形性にも
優れたプロピレン重合体組成物を提供することを目的と
している。
【0010】
【発明の概要】本発明に係るプロピレン重合体組成物
は、 [A] (1) ASTM D1238に準拠して測定されるメルト
フローレート(MFR:230℃、2.16kg荷重)が
10〜400g/10分であり、(2) 常温n-デカン可溶成
分を3〜20重量%の量で含有し、該常温n-デカン可溶
成分の極限粘度[η]が4〜10dl/gであり、かつエ
チレンから導かれる単位を30〜50モル%の量で含有
し、(3) ポリプロピレン成分のメルトフローレートが2
0〜450g/10分であり、かつ13C−NMR法により
求められるペンタッドアイソタクティシティ(I5)が
0.95以上である、プロピレンブロック共重合体25
〜94重量%と、 [B] (1) α−オクレフィンから導かれる単位を7〜25モル
%の量で含有し、(2) 極限粘度[η]が1.0〜5dl/
gであり、(3) ガラス転移点(Tg)が−30℃以下で
あり、(4) 密度が0.855〜0.895g/cm3
ある、エチレン・α−オレフィンランダム共重合体5〜
45重量%と、 [C]変性ポリオレフィン0.01〜20重量%と、 [D]無機充填材1〜30重量%とからなっている。
【0011】
【発明の具体的説明】以下本発明に係るプロピレン重合
体組成物について説明する。本発明に係るプロピレン重
合体組成物は、[A]プロピレンブロック共重合体と、
[B]エチレン・α−オレフィンランダム共重合体と、
[C]変性ポリオレフィンと、[D]無機充填材とから
形成されている。
【0012】[A]プロピレンブロック共重合体 本発明では、下記のような特性を有する特定のプロピレ
ンブロック共重合体が用いられる。このプロピレンブロ
ック共重合体は、高結晶性のポリプロピレン成分(結晶
成分)と、常温(23℃)n-デカン可溶成分であるエチ
レン・プロピレン共重合ゴム成分(ゴム成分)とから形
成されていることが好ましい。
【0013】(1) 本発明で用いられるプロピレンブロッ
ク共重合体のメルトフローレート(MFR;ASTM
D1238、230℃、2.16kg荷重下)は、10〜
400g/10分好ましくは50〜90g/10分である。
【0014】このようなMFR値のプロピレンブロック
共重合体からは、流動性に優れ、大型品も成形すること
ができるようなプロピレン重合体組成物が得られる。な
おMFR値が400g/10分を超えるプロピレンブロッ
ク共重合体から形成される組成物は耐衝撃性(IZ衝撃
強度)に劣ることがある。
【0015】(2) 本発明で用いられるプロピレンブロッ
ク共重合体は、常温(23℃)n-デカン可溶成分(ゴム
部)を3〜20重量%好ましくは4〜10重量%の量で
含有している。
【0016】この常温n-デカン可溶成分の極限粘度
[η](135℃、デカリン中で測定)は、4〜10dl
/g好ましくは6〜10dl/gより好ましくは7〜9dl
/gである。またこの常温n-デカン可溶成分は、エチレ
ンから導かれる単位を30〜50モル%好ましくは30
〜45モル%の量で含有している。
【0017】この常温n-デカン可溶成分は、プロピレン
ブロック共重合体[A]中のゴム成分であり、エチレン
・プロピレン共重合体であることが好ましい。一方本発
明で用いられるプロピレンブロック共重合体は、高結晶
性のポリプロピレン成分(結晶成分)を、97〜80重
量%好ましくは96〜90重量%の量で含有している。
【0018】本発明で用いられるプロピレンブロック共
重合体は、上記のように極限粘度が高くかつエチレン単
位を特定量で含有するゴム成分(常温n-デカン可溶成
分)を特定量で含有しており、このようなプロピレンブ
ロック共重合体からは、耐衝撃性(IZ衝撃強度)に優
れ、かつ剛性に優れたプロピレン重合体組成物を形成す
ることができる。
【0019】なおプロピレンブロック共重合体の常温n-
デカン可溶成分含量は、試料(プロピレンブロック共重
合体)5gを、沸騰n-デカン200cc中に5時間浸漬し
て溶解した後、室温まで冷却して、析出した固相をG4
ガラスフィルターで濾過した後、乾燥して測定した固相
重量から逆算して求めることができる。
【0020】本発明で用いられるプロピレンブロック共
重合体[A]の常温n-デカン可溶成分は、本発明の目的
を損なわない範囲で、エチレンおよびプロピレン以外の
重合性化合物から導かれる単位を含有していてもよい。
【0021】このような他の重合性化合物としては、具
体的にたとえば1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-
ヘプテン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-ヘキ
サドデセン、4-メチル-1- ペンテンなどのα−オレフィ
ン、ビニルシクロペンテン、ビニルシクロヘキサン、ビ
ニルノルボルナンなどのビニル化合物、酢酸ビニルなど
のビニルエステル、無水マレイン酸などの不飽和有機酸
またはその誘導体などが挙げられる。
【0022】(3) 本発明で用いられるプロピレンブロッ
ク共重合体のポリプロピレン成分(結晶成分)のメルト
フローレート(MFR)は、20〜450g/10分好ま
しくは30〜350g/10分である。
【0023】またこのポリプロピレン成分の13C−NM
R法により求められるペンタッドアイソタクティシティ
5は、0.95以上好ましくは0.97以上である。ペ
ンタッドアイソタクティシティI5は、エイ・ザムベル
(A.Zambelli )らにより、Macromolecules 6、925(19
73) に提案された方法すなわち13C−NMR法(核磁気
共鳴法)によって測定されるポリプロピレン分子鎖中の
ペンタッド単位でのアイソタクティック分率であり、プ
ロピレン単位が5個連続してアイソタクティック結合し
たプロピレンモノマー単位の分率である。
【0024】上述のNMRの測定におけるピークの帰属
は、Macromolecules 8、687(1975)の記載に基づいて行
われる。また13C−NMRは、フーリエ変換NMR[5
00MHz(水素核測定時)]装置を用いて、周波数1
25MHzで、20000回の積算測定することによ
り、シグナル検出限界を0.001まで向上させて測定
することができる。
【0025】ポリプロピレン成分のI5がこのような値
であるプロピレンブロック共重合体からは、剛性に優れ
た組成物を得ることができる。上記のような本発明で用
いられる[A]プロピレンブロック共重合体は、エチレ
ンから導かれる単位を、該共重合体中に、2〜9モル%
好ましくは2〜8モル%の量で含有していることが望ま
しい。
【0026】なお上記のエチレンから導かれる単位の含
有量は、プロピレンブロック共重合体またはn-デカン可
溶成分を、赤外線分光法、NMR法などの常法によって
それぞれ測定することにより求められる。
【0027】本発明で用いられるプロピレンブロック共
重合体[A]は、ゴム部がエチレン、プロピレンおよび
他の重合性モノマーの三元系共重合体と、ゴム部がエチ
レンとプロピレンとの二元系共重合体であるプロピレン
ブロック共重合体との混合物であってもよい。
【0028】また本発明で用いられるプロピレンブロッ
ク共重合体[A]は、3-メチル-1-ブテン、3,3-ジメチ
ル-1- ブテン、3-メチル-1- ペンテン、3-メチル-1- ヘ
キセン、3,5,5-トリメチル-1- ヘキセン、ビニルシクロ
ペンテン、ビニルシクロヘキサン、ビニルノルボルナン
などの単独重合体または共重合体を、たとえば前重合に
より形成される前重合体として含有していると、結晶化
速度が大きい。
【0029】上記のような本発明で用いられるプロピレ
ンブロック共重合体は、種々の方法により製造すること
ができるが、たとえば立体規則性触媒を用いて製造する
ことができる。具体的には、固体状チタン触媒成分と有
機金属化合物触媒成分とさらに必要に応じて電子供与体
とから形成される触媒を用いて製造することができる。
【0030】本発明では、固体状チタン触媒成分として
は、具体的に、三塩化チタンまたは三塩化チタン組成物
が、比表面積が100m2/g以上である担体に担持さ
れた固体状チタン触媒成分、あるいはマグネシウム、ハ
ロゲン、電子供与体(好ましくは芳香族カルボン酸エス
テルまたはアルキル基含有エーテル)およびチタンを必
須成分とし、これらの必須成分が比表面積100m2
g以上である担体に担持された固体状チタン触媒成分が
挙げられる。これらのうち、特に後者の固体状チタン触
媒成分が好ましい。
【0031】また有機金属化合物触媒成分としては、有
機アルミニウム化合物が好ましく、有機アルミニウム化
合物としては具体的に、トリアルキルアルミニウム、ジ
アルキルアルミニウムハライド、アルキルアルミニウム
セスキハライド、アルキルアルミニウムジハライドなど
が挙げられる。なお有機アルミニウム化合物は、使用す
るチタン触媒成分の種類に合わせて適宜選択することが
できる。
【0032】電子供与体としては、窒素原子、リン原
子、硫黄原子、ケイ素原子あるいはホウ素原子などを有
する有機化合物を使用することができ、好ましくは上記
のような原子を有するエステル化合物およびエーテル化
合物などが挙げられる。
【0033】このような触媒は、さらに共粉砕等の手法
により活性化されてもよく、また上記のようなオレフィ
ンが前重合されていてもよい。
【0034】[B]エチレン・α−オレフィンランダム
共重合体 本発明で用いられるエチレン・α−オレフィンランダム
共重合体は、α−オレフィンから誘導される構成単位を
7〜25モル%、好ましくは8〜23モル%より好まし
くは8〜22モル%の量で含有している。
【0035】本発明で用いられるα−オレフィンから誘
導される構成単位を上記のような量で含有するエチレン
・α−オレフィンランダム共重合体のガラス転移温度
は、−30℃以下、好ましくは−40℃以下である。ま
た融点は90℃以下、好ましくは85℃以下である。な
おこの融点は、DSC法により主ピークとして測定され
る。
【0036】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィンランダム共重合体は、135℃、デカリン中で測定
される極限粘度[η]が、1.0〜5.0dl/g、好ま
しくは1.5〜3.5dl/gである。
【0037】本発明に用いられるエチレン・α−オレフ
ィンランダム共重合体の密度は、0.855〜0.895
g/cm3であり、好ましくは0.858〜0.890g
/cm3である。密度が前記範囲内にある場合には、ポ
リプロピレン組成物の硬度が充分で、耐衝撃強度にも優
れる。
【0038】上記のようなエチレン・α−オレフィンラ
ンダム共重合体は、ポリプロピレンとの相溶性に優れ、
この共重合体を含有してなるプロピレン重合体組成物
は、剛性に優れるとともに耐衝撃性にも優れ、しかも流
動性にも優れているため、外観に優れた成形品を形成す
ることができる。
【0039】上記のようなエチレン・α−オレフィンラ
ンダム共重合体は、公知のバナジウム系触媒またはメタ
ロセン系触媒を用いて製造することができる。
【0040】[C]変性ポリオレフィン 本発明に用いられる変性ポリオレフィンは、一部もしく
は全部が不飽和カルボン酸もしくはその誘導体から選ば
れた少なくとも一種のモノマーでグラフトされた変性ポ
リプロピレンあるいは変性プロピレン・α−オレフィン
共重合体(a)もしくは変性ポリエチレンあるいは変性
エチレン・α−オレフィン共重合体(b)などが使用さ
れる。
【0041】(a)のポリプロピレンとしてはプロピレ
ン単独重合体またはプロピレン含有率が93モル%以上
であるプロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体で
あることもできる。共重合体は融点が120℃〜150
℃の共重合体が好ましい。他のα−オレフィンとしては
エチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−メチル−1
−ペンテン、1−オクテン、1−デセン等を挙げること
ができる。ポリプロピレンのメルトフローレート(AS
TM D1238に準じて230℃で測定した値)は、
好ましくは0.1〜100、より好ましくは0.5〜50
g/10分である。
【0042】グラフトされるモノマー(以下「グラフト
モノマー」と称する)は、不飽和カルボン酸またはその
誘導体であり、不飽和カルボン酸としては、具体的に
は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸等が挙げられる。また不飽和カルボン酸
の誘導体としては、酸無水物、エステル、アミド、イミ
ド、金属塩等が挙げられる。具体的には、無水マレイン
酸、無水ハイミック酸、無水イタコン酸、無水シトラコ
ン酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸グリシジ
ル、マレイン酸モノエチルエステル、マレイン酸ジエチ
ルエステル、フマル酸モノメチルエステル、フマル酸ジ
メチルエステル、イタコン酸モノメチルエステル、イタ
コン酸ジエチルエステル、アクリルアミド、メタクリル
アミド、マレイン酸モノアミド、マレイン酸ジアミド、
マレイン酸−N−モノエチルアミド、マレイン酸−N,
N−ジエチルアミド、マレイン酸−N−モノブチルアミ
ド、マレイン酸−N,N−ジブチルアミド、フマル酸モ
ノアミド、フマル酸ジアミド、フマル酸−N−モノブチ
ルアミド、フマル酸−N,N−ジブチルアミド、マレイ
ミド、N−ブチルマレイミド、N−フェニルマレイミ
ド、アクリル酸ナトリウム、メタクリル酸ナトリウム、
アクリル酸カリウム、メタクリル酸カリウム等が挙げら
れる。これらのグラフトモノマーの中では無水マレイン
酸または無水ハイミック酸を使用するのが最も好まし
い。
【0043】不飽和カルボン酸もしくはその誘導体で変
性されたポリプロピレンは、好ましくは変性前のポリプ
ロピレンに基づいて0.05〜15重量%、より好まし
くは0.1〜10重量%の不飽和カルボン酸もしくはそ
の誘導体でグラフト変性されている。なお、一部もしく
は全部とは、ポリプロピレンの全部が変性されていても
よいし、未変性ポリプロピレンとグラフト変性ポリプロ
ピレンとの組成物であってもよい。
【0044】(b)の変性ポリエチレンあるいは変性エ
チレン・α−オレフィン共重合体としては、融点が13
0℃以下の樹脂をベース樹脂とし、不飽和カルボン酸も
しくはその誘導体でグラフト変性されたものであり、好
ましくは(i)密度が0.860〜0.930g/cm3
(ii)190℃、2.16kg荷重におけるメルトフロ
ーレート(MFR)が0.1〜50g/10分、そして
(iii)グラフト率が0.01〜5重量%である変性ポリ
エチレンあるいは変性エチレン・α−オレフィン共重合
体である。さらに好ましくは、非晶性もしくは低結晶性
のエチレン・α−オレフィン共重合体等をベース樹脂と
した変性エチレン・α−オレフィン共重合体である。
【0045】エチレン・α−オレフィン共重合体(b)
は、好ましくはエチレンと炭素数3〜20のα−オレフ
ィンとのランダム共重合体である。これらのうち、α−
オレフィンとしては、炭素数3〜10のα−オレフィン
が好ましい。α−オレフィンとしては、例えばプロピレ
ン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペン
テン、1−オクテン、1−デセン等を好ましいものとし
て挙げることができる。エチレン・α−オレフィン共重
合体(b)は、チタン(Ti)系、バナジウム(V)系
のチーグラー触媒およびジルコニウム(Zr)系のメタ
ロセン触媒等を用いて、従来公知の方法で製造すること
ができる。
【0046】また、エチレン・α−オレフィン共重合体
(b)は、好ましくはエチレンに由来する重合単位を9
5〜70モル%、より好ましくは90〜75モル%で含
有する。また、エチレン・α−オレフィン共重合体
(b)は非晶性ないし低結晶性であり、好ましくは結晶
化度(X線回析法で測定)が40%より小さいものであ
る。
【0047】グラフトモノマーをポリオレフィンにグラ
フト共重合して変性物を製造するには、公知の種々の方
法を採用することができる。例えば、ポリオレフィンを
押出機を用いて溶融させグラフトモノマーを添加してグ
ラフト共重合させる溶融変性法あるいは溶媒に溶解させ
グラフトモノマーを添加してグラフト共重合させる溶液
変性法がある。何れの場合にも、グラフトモノマーを効
率よくグラフト共重合させるためには、ラジカル開始剤
の存在下に反応を開始することが好ましい。グラフト反
応は、通常60〜350℃の温度で行われる。ラジカル
開始剤の使用割合は、ポリオレフィン100重量部に対
して、通常0.001〜1重量部の範囲である。ラジカ
ル開始剤としては、有機ペルオキシド、有機ペルエステ
ル、例えばベンゾイルペルオキシド、ジクロルベンゾイ
ルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブ
チルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ペル
オキシドベンゾエート)ヘキシン−3、1,4−ビス(t
ert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、ラウ
ロイルペルオキシド、tert−ブチルペルアセテート、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキ
シ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert
−ブチルペルオキシ)ヘキサン、tert−ブチルペルベン
ゾエート、tert−ブチルペルフェニルアセテート、tert
−ブチルペルイソブチレート、tert−ブチルペル−sec
−オクトエート、tert−ブチルペルピバレート、クミル
ペルピバレートおよびtert−ブチルペルジエチルアセテ
ート、その他アゾ化合物、例えばアゾイソブチロニトリ
ル、ジメチルアゾイソブチレート等が用いられる。これ
らのうちではジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブチル
ペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキ
ベンゾエート)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,4−ビ
ス(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼンな
どのジアルキルペルオキシドが好ましい。反応に際し、
スチレンのような他のモノマーを共存させてもよい。
【0048】ポリエチレンやエチレン・α−オレフィン
共重合体の場合は溶融変性法、溶液変性法のとちらも採
用できるが、ポリプロピレンの場合はグラフト反応効率
と分子量低下抑制の点から溶液変性法が好ましい。
【0049】[D]無機充填材 本発明で用いられる無機充填材としては、具体的に、微
粉末タルク、カオリナイト、焼成クレー、バイロフィラ
イト、セリサイト、ウォラスナイトなどの天然珪酸また
は珪酸塩、沈降性炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウムなどの炭酸塩、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウムなどの水酸化物、酸化亜鉛、亜
鉛華、酸化マグネシウムなどの酸化物、含水珪酸カルシ
ウム、含水珪酸アルミニウム、含水珪酸、無水珪酸など
の合成珪酸または珪酸塩で代表される粉末状充填剤、マ
イカなどのフレーク状充填剤、塩基性硫酸マグネシウム
ウィスカー、チタン酸カルシウムウィスカー、ホウ酸ア
ルミニウムウィスカー、セピオライト、PMF(Proces
sed Mineral Fiber)、ゾノトライト、チタン酸カリ、
エレスタダイトなどの繊維状充填剤、ガラスバルン、フ
ライアッシュバルンなどのバルン状充填剤などが挙げら
れる。
【0050】またこのような無機充填材とともに、ハイ
スチレン類、リグニン、再ゴムなどの有機充填剤を用い
てもよい。上記のような無機充填材としては、特に微粉
末タルクが好ましく、平均粒径0.2〜3μm特に0.2
〜2.5μmの微粉末タルクが好ましく用いられる。ま
たこのタルクは、平均粒径5μm以上の粒子の含有量
が、10重量%以下好ましくは8重量%の以下であるこ
とが好ましい。なおタルクの平均粒径は、液相沈降方法
によって測定することができる。本発明では、このよう
なタルクのうちでも、アスペクト比(縦または横のいず
れかの長さと厚みの比を示す)の平均値が3以上、特に
4以上であるタルクが好ましく用いられる。
【0051】また本発明で用いられる無機充填材特にタ
ルクは、無処理であっても予め表面処理されていてもよ
い。この表面処理に例としては、具体的には、シランカ
ップリング剤、高級脂肪酸、脂肪酸金属塩、不飽和有機
酸、有機チタネート、樹脂酸、ポリエチレングリコール
などの処理剤を用いる化学的または物理的処理が挙げら
れる。このような表面処理が施されたタルク及び無機充
填材を用いると、ウェルド強度、塗装性、成形加工性に
も優れたプロピレン重合体組成物を得ることができる。
【0052】プロピレン重合体組成物 本発明に係るプロピレン重合体組成物は、上記[A]ポ
リプロピレンを、25〜94重量部、好ましくは40〜
80重量%、より好ましくは43〜70重量%の量で、
[B]エチレン・α−オレフィンランダム共重合体を、
5〜45重量部、好ましくは5〜35重量%、より好ま
しくは15〜35重量%の量で、[C]変性ポリオレフ
ィンを0.01〜20重量%、好ましくは0.05〜1
0重量%、より好ましくは0.1〜8重量%の量で、ま
た[D]無機充填材を1〜30重量%、好ましくは15
〜25重量%、さらに好ましくは15〜22重量%の量
で含有している。
【0053】本発明に係るプロピレン重合体組成物は、
無機充填材として2種類以上の無機充填材を含有してい
てもよい。本発明に係るプロピレン重合体組成物は、さ
らに本発明の目的を損なわない範囲で、耐熱安定剤、芳
香族カルボン酸アルミニウム塩、芳香族リン酸エステル
塩、ジベンジリデンソルビトールなどの核剤、紫外線吸
収剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤、顔料、染料、フェノ
ール系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化防止
剤などの酸化防止剤、分散剤、銅害防止剤、中和剤、発
泡剤、可塑剤、気泡防止剤、架橋剤、過酸化物などの流
れ性改良剤、光安定剤、ウェルド強度改良剤などの添加
剤、さらには他の重合体、他のエラストマーなどを含有
していてもよい。
【0054】本発明において用いられる他のエラストマ
ーとしては、オレフィン系エラストマー、スチレン系熱
可塑性エラストマーを挙げることができる。オレフィン
系エラストマーとしては、エチレン、プロピレン、1-ブ
テン、1-ペンテンなどのα−オレフィンが共重合してな
るエラストマーあるいはこれらと非共役ジエンとが共重
合してなるエラストマーなどが挙げられる。
【0055】この非共役ジエンとしては、ジシクロペン
タジエン、1,4-ヘキサジエン、ジシクロオクタジエン、
メチレンノルボルネン、5-エチリデン-2-ノルボルネン
などを挙げることができる。
【0056】このようなオレフィン系エラストマーとし
ては、具体的には、エチレン・プロピレン共重合体エラ
ストマー、エチレン・1-ブテン共重合体エラストマー、
エチレン・プロピレン・1-ブテン共重合体エラストマ
ー、エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体エラ
ストマー、エチレン・1-ブテン・非共役ジエン共重合体
エラストマー、エチレン・プロピレン・1-ブテン・非共
役ジエン共重合体エラストマーなどのオレフィンを主成
分とする無定型の弾性共重合体を挙げることができる。
【0057】またスチレン系熱可塑性エラストマーとし
ては、スチレン系化合物と共役ジエン化合物のブロック
共重合体が挙げられる。このスチレン系化合物として
は、スチレン、α−メチルスチレン、p-メチルスチレ
ン、p-t-ブチルスチレンなどのアルキルスチレン、p-メ
トキシスチレン、ビニルナフタレンなどが挙げられる。
これらの中でもスチレンが好ましい。
【0058】共役ジエン化合物としては、ブタジエン、
イソプレン、ピペリレン、メチルペンタジエン、フェニ
ルブタジエン、3,4-ジメチル-1,3-ヘキサジエン、4,5-ジ
エチル-1,3-オクタジエンなどが挙げられる。これらの
中でもブタジエン、イソプレンが好ましい。
【0059】これらの化合物は、2種以上を組み合わせ
て用いることもできる。本発明で用いてもよいスチレン
系熱可塑性エラストマーでは、スチレン系化合物から導
かれる単位と共役ジエン化合物から導かれる単位の重量
比が、10/90〜65/35であることが好ましく、
20/80〜50/50であることがさらに好ましい。
【0060】またこのスチレン系熱可塑性エラストマー
の分子構造は、直鎖状、分岐状、放射状またはこれらの
組み合わせなどいずれであってもよい。このようなスチ
レン系熱可塑性エラストマーとしては、具体的に、スチ
レン・ブタジエンジブロック共重合体、スチレン・ブタ
ジエン・スチレントリブロック共重合体、スチレン・イ
ソプレンジブロック共重合体、スチレン・イソプレン・
スチレントリブロック共重合体、スチレン・ブタジエン
ジブロック共重合体の水素添加物、スチレン・ブタジエ
ン・スチレントリブロック共重合体の水素添加物、スチ
レン・イソプレンジブロック共重合体の水素添加物、ス
チレン・イソプレン・スチレントリブロック共重合体の
水素添加物を挙げることができる。
【0061】また他の重合体としては、熱可塑性樹脂ま
たは熱硬化性樹脂を挙げることができ、具体的には、ポ
リ1-ブテンなどのα−オレフィン単独重合体またはα−
オレフィン共重合体、α−オレフィンとビニルモノマー
との共重合体、無水マレイン酸変性ポリプロピレンなど
の変性オレフィン重合体、ナイロン、ポリカーボネー
ト、ABS、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリフェ
ニレンオキサイド、石油樹脂、フェノール樹脂などが挙
げられる。
【0062】このような添加剤は、プロピレン重合体組
成物100重量部に対して、0.0001重量部〜10
重量部の量で用いることができる。本発明に係るプロピ
レン重合体組成物は、上記のような添加剤などを含有す
ることによって、物性バランス、耐久性、塗装性、印刷
性、耐傷付き性および成形加工性などが一層向上された
成形体を形成することができる。
【0063】また本発明に係るプロピレン重合体組成物
は、上述のように核剤を含有していてもよい。核剤とし
ては、従来知られている種々の核剤が特に制限されるこ
となく用いられる。核剤は、プロピレンブロック共重合
体[A]100重量部に対して、0.001〜10重量
部、好ましくは0.01〜5重量部、特に好ましくは0.
1〜3重量部の量で組成物中に含有されていてもよい。
核剤を含有していると、プロピレン重合体組成物の結晶
化速度が向上され、結晶化時に結晶粒子を微細化するこ
とができるとともに、より高速で成形することができ
る。
【0064】本発明に係るプロピレン重合体組成物は、
上記各成分を同時に、または逐次的にたとえばヘンシェ
ルミキサー、V型ブレンダー、タンブラーブレンダー、
リボンブレンダー等に装入して、混練した後、単軸押出
機、多軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサー等で溶
融混練することによって得られる。これらのうちでも、
多軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサー等の混練性
能に優れた装置を使用すると、各成分がより均一に分散
された高品質のプロピレン重合体組成物を得ることがで
きて好ましい。
【0065】
【発明の効果】本発明に係るプロピレン重合体組成物
は、硬度、剛性、耐熱性に優れるとともに耐衝撃性に優
れている。本発明に係るプロピレン重合体組成物は、伸
びがよく靱性が顕著に改良されている。また本発明に係
るプロピレン重合体組成物は、成形性に優れており、外
観に優れた成形体を得ることができる。
【0066】このような本発明に係るプロピレン重合体
組成物は、広範な用途に利用することができ、ハウジン
グ、洗濯槽などの家電用途、一軸延伸フィルム、二軸延
伸フィルム、インフレーションフィルムなどのフィルム
用途、カレンダー成形、押出成形などによるシート用
途、バッグ、レトルト容器などの容器用途、たとえばト
リム、インパネ、コラムカバーなどの自動車内装用途、
フェンダー、バンパー、サイドモール、マッドガード、
ミラーカバーなどの自動車外装用途、一般雑貨用途など
に好適に利用することができる。
【0067】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例により限定されるものではな
い。
【0068】なお下記実施例において、各物性は以下の
ようにして測定した。 (1)MFR ASTM D1238に準拠した。 条件:230℃、2.16kg (2)曲げ弾性率(FM) ASTM D790に準拠
した。 試験片 12.7(幅)×3.2(厚さ)×127m
m(長さ) スパン間 51mm 曲げ速度 20mm/分 (3)アイゾット衝撃強度(IZ) ASTM D256に準拠した 温度 23℃ 試験片 12.7(幅)×6.4(厚さ)×64(長
さ) ノッチは機械加工 (4)脆化温度 ASTM D2430に準拠した。 試験片 38(縦)x6(横)x2(厚さ)mm 衝撃速度 1.97m/秒 (5)ロックウェル硬度 ASTM D785に準拠し
た。 試験片 110(縦)x110(横)x3(厚さ)mm Rスケール 温度 23℃
【0069】
【実施例1〜8】表1に示すプロピレン重合体組成物
を、樹脂温度185℃、金型温度50℃の条件下に射出
成形機にて、ASTM試験片を成形して上記の物性
(1)〜(5)を測定した。また上記のように外観試験
片の評価も行った。結果を表1に示す。
【0070】
【比較例1】表1に示すプロピレン重合体組成物を、実
施例と同様にして成形して、物性を測定した。結果を表
1に示す。以下に実施例および比較例で用いた成分を示
す。
【0071】 [A]プロピレンブロック共重合体 B-PP-1: MFR;52g/10分 常温n-デカン可溶成分量 11.1重量% 常温n-デカン可溶成分[η] 6.7dl/g [B]エチレン・α−オレフィンランダム共重合体 EBR :1-ブテンから誘導される構成単位19mol% [η] 1.6dl/g Tg:−63℃ 密度 0.863g/cm3 [C]変性ポリオレフィン 変性-1 :エチレン・1-ブテン共重合体(エチレン/1-ブテンのモル比=81 /19)の変性体 密度 0.865g/cm3 MFR230 1.9 M値 0.5重量% 変性-2 :プロピレン重合体の変性体 [η]PP 0.4dl/g M値 3.0重量% [D]無機充填材 タルク :平均粒径;2.5μm 平均粒径5μm以上の粒子の含有量;3重量%
【0072】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BB05X BB213 BN053 BN063 BP02W BP03W CD193 DE076 DE106 DE146 DE186 DE206 DE236 DG046 DJ006 DJ036 DJ046 DJ056 DL006 DM006 FA066 FA106 FD016

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】[A] (1) ASTM D1238に準拠して測定されるメルト
    フローレート(MFR:230℃、2.16kg荷重)が
    10〜400g/10分であり、 (2) 常温n-デカン可溶成分を3〜20重量%の量で含有
    し、 該常温n-デカン可溶成分の極限粘度[η]が4〜10dl
    /gであり、かつエチレンから導かれる単位を30〜5
    0モル%の量で含有し、 (3) ポリプロピレン成分のメルトフローレートが20〜
    450g/10分であり、 かつ13C−NMR法により求められるペンタッドアイソ
    タクティシティ(I5)が0.95以上である、 プロピレンブロック共重合体25〜94重量%と、 [B] (1) α−オレフィンから導かれる単位を7〜25モル%
    の量で含有し、 (2) 極限粘度[η]が1.0〜5dl/gであり、 (3) ガラス転移点(Tg)が−30℃以下であり、 (4) 密度が0.855〜0.895g/cm3である、 エチレン・α−オレフィンランダム共重合体5〜45重
    量%と、 [C]変性ポリオレフィン0.01〜20重量%と、 [D]無機充填材1〜30重量%と、 からなることを特徴とするプロピレン重合体組成物。
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