JP2000211248A - インクジェット記録紙の製造方法 - Google Patents

インクジェット記録紙の製造方法

Info

Publication number
JP2000211248A
JP2000211248A JP11017047A JP1704799A JP2000211248A JP 2000211248 A JP2000211248 A JP 2000211248A JP 11017047 A JP11017047 A JP 11017047A JP 1704799 A JP1704799 A JP 1704799A JP 2000211248 A JP2000211248 A JP 2000211248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cast
ink
layer
jet
gloss
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11017047A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4094152B2 (ja
Inventor
Kunio Nohara
邦男 野原
Shinya Miyake
慎也 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kakoh Seishi KK
Original Assignee
Nippon Kakoh Seishi KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kakoh Seishi KK filed Critical Nippon Kakoh Seishi KK
Priority to JP01704799A priority Critical patent/JP4094152B2/ja
Publication of JP2000211248A publication Critical patent/JP2000211248A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4094152B2 publication Critical patent/JP4094152B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 最表面の記録面に高い光沢度、写真に近い光
沢平滑感、高い印字濃度、優れた印字耐水性および優れ
たインクジェットインクの定着性・吸収性等を保持した
インクジェット記録紙の製造方法を提供すること。 【解決手段】 基紙1の一方の面に形成したインクジェ
ット下塗り層2を介して、インクジェットキャストコー
ト塗料層3を形成し、次いで平滑化処理を施した後、イ
ンクジェットキャスト光沢層4をリウェット法により形
成することにより、その最表面のJIS−Z−8741
による60度鏡面光沢度を60〜80%である上記のイ
ンクジェット記録紙を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトグレード用
のインクジェット記録紙の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ、ワードプロセッサー、パ
ーソナルコンピューター等のプリンターには、液体のイ
ンクを特殊構造のノズルからジェット状に噴射し、その
飛跡を制御して用紙に付着させて印字するインクジェッ
トプリンターが広く利用されている。また、これに使用
する用紙としては、インクジェット用インクの定着性や
吸収性、印字濃度、ドット形状の真円性、ドット周辺の
シャープ性、光沢度、白色度、耐水性及び吸脱湿による
寸法安定性等の諸特性を保持させたインクジェット記録
紙が用いられている。
【0003】しかし、前記インクジェット記録紙にあっ
て、特にフォトグレード用としては、その記録面の特性
として、高い光沢度、写真に近い光沢平滑感、高い印字
濃度、優れたインクジェット用インクの定着性や吸収性
等を保持したインクジェット記録紙が要求されている。
【0004】このようなより高度な特性を付与する方法
としては、通常に用いられているアート紙やキャストコ
ート紙のような高光沢印刷用紙の表面に、表面処理剤と
してPVA、ポリビニルピロリドン、ポリウレタン、ポ
リビニルアセタール等のような水系の樹脂やエマルジョ
ンを直接に塗被する方法や、ポリエステルフィルムの表
面に前記水系の樹脂やエマルジョンを直接に塗被し、該
塗被面が半乾燥の湿潤状態の時に、上質紙等を重ね合わ
せてそのまま乾燥し、乾燥後ポリエステルフィルムを剥
がして、上質紙等の表面に前記水系の樹脂やエマルジョ
ンの皮膜を形成すると同時に、ポリエステルフィルムの
表面光沢と平滑性とを写し取るフィルム転写法や、キャ
ストコート紙のキャストコート層の塗被組成物を改良し
て、キャストコート紙そのものに特性を付与する方法等
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記水系の樹
脂やエマルジョンを直接に塗被する方法では、樹脂を選
択することによって、ある程度までの光沢度や平滑性は
得られるが、インクジェットインクの吸収性が遅くなっ
てインクジェットインクのブロッキングを起こしたり、
インクジェットインクの重ね部分やインクジェットイン
ク同士の境界面でインクジェットインクの滲みが生じた
り、インクジェットインクの吸収不良によるプリンター
内で走行中に擦れが起こったりして満足なものが得られ
ていない。
【0006】また、前記フィルム転写法では、ポリエス
テルフィルムの表面の状態を写し取るもので、これもあ
る程度までの光沢度や平滑性は得られるが、フィルム自
体がもつ光沢度や平滑性に左右されて、転写された表面
に部分的なムラやボコ付き感を生じ易く、写真のような
光沢平滑感を得ることは難しい。
【0007】更に、前記キャストコート層の塗被組成物
の改良としては、顔料の選択、接着剤の選択、各種の添
加剤の選択等に対して種々検討されているが、未だ十分
な品質のものが得られていない。
【0008】そこで発明者らは、特にキャストコート塗
被組成物の内、顔料に対する再検討を行うと同時に、キ
ャストコート紙の層形成方法について再検討を試みたも
のである。
【0009】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、インクジェット記録紙の記録面に高い光沢度、写真
に近い光沢平滑感、高い印字濃度、優れた印字耐水性お
よび優れたインクジェットインクの定着性・吸収性等を
保持したインクジェット記録紙の製造方法を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、基紙の一方の面に、顔料としてシリカ及び/又
は軽質炭酸カルシウムを、添加剤としてカチオン化剤を
含有するインクジェット下塗り塗料をドライ換算で5〜
20g/m2 塗被し乾燥して下塗り層を形成し、該イン
クジェット下塗り層の上に、顔料としてγ−アルミナを
使用し、添加剤としてカチオン性のエマルジョンを含有
するインクジェットキャストコート塗料をドライ換算で
4〜15g/m2 塗被し乾燥してインクジェットキャス
トコート塗料層を形成し、次いで平滑化処理を行った
後、該インクジェットキャストコート塗料層の上にキャ
スト塗工機によりリウェット法で、顔料としてアニオン
性のコロイダルシリカを、添加剤として離型剤を使用し
たインクジェットキャスト光沢塗料(即ちリウェット塗
料)をドライ換算で0.1〜5g/m2 塗被し乾燥して
インクジェットキャスト光沢層を形成することによっ
て、最表面のJIS−Z−8741による60度鏡面光
沢度が60〜80%のインクジェット記録紙を得ること
を要旨とするものである。
【0011】本発明によれば、インクジェット下塗り層
の上に、インクジェットキャストコート塗料層を形成
し、その表面を平滑化処理した後、キャスト塗工機でリ
ウェット法によってインクジェットキャスト光沢塗料を
塗被したこと、及び、インクジェットキャストコート塗
料層とインクジェットキャスト光沢塗料層が相互に作用
しあうことによって、その最表面が、JIS−Z−87
41による60度鏡面光沢度で60〜80%の高い光沢
度、写真に近い光沢平滑感、高い印字濃度、優れた印字
耐水性及び優れたインクジェットインクの定着性・吸収
性等の特性を保持したインクジェット記録紙となる。
【0012】即ち、インクジェットキャストコート塗料
層を形成後、平滑化処理することなく、リウェット法に
よりインクジェットキャスト光沢塗料を塗被してインク
ジェットキャスト光沢層を形成したのでは、前記のよう
な特性を保持したインクジェット記録紙は得られない。
【0013】また、インクジェットキャストコート塗料
層あるいはインクジェットキャスト光沢塗料層のいずれ
か一層でキャスト層を形成しても、当然のことながら、
前記のような特性を保持したインクジェット記録紙は得
られない。
【0014】なお、インクジェット下塗り層は、基紙の
表面の粗さを覆って平滑にし、この上に形成するインク
ジェットキャストコート塗料層を平滑にすることによっ
て、最表面であるインクジェットキャスト光沢層の平滑
性を向上させる。
【0015】また、インクジェット下塗り層は添加剤と
してカチオン化剤を含有することによってインクジェッ
トインクの発色濃度を向上させる。更に、インクジェッ
ト下塗り層の形成によって、通気性のばらつきが小さく
なり、キャスト塗工機でインクジェットキャスト光沢層
を形成する時のキャスト作業性を向上させる。
【0016】次に、インクジェットキャストコート塗料
層は、インクジェットインクを確実に吸収して、擦れや
ブロッキングやベタツキ等を起こすことなく、この上に
形成するインクジェットキャスト光沢層の特性の発揮を
より効果的なものとすることができる。
【0017】更に、インクジェットキャストコート塗料
層はカチオン性のアルミナ水和物であるγ−アルミナ及
びカチオン性のエマルジョンを含有するため、該インク
ジェットキャストコート塗料層の上に塗被する、インク
ジェットキャスト光沢塗料中のアニオン性のコロイダル
シリカとの電気的な結合により、強固な接着を得ること
ができる。
【0018】また、本発明によれば、インクジェット下
塗り層の上にインクジェットキャストコート塗料層を形
成した後、キャスト塗工機でのインクジェットキャスト
光沢塗料の塗被に先だって、その表面を平滑化処理した
ことにより、得られるインクジェット記録紙の最表面に
高い平滑感を付与することができる。
【0019】更に、前記平滑化処理に加えて、インクジ
ェットキャスト光沢塗料をインクジェットキャストコー
ト塗料層の上に塗被した時、該インクジェットキャスト
光沢塗料が、既に形成されているインクジェットキャス
トコート塗料層を湿潤し膨潤させるとともに、インクジ
ェットキャスト光沢塗料の顔料に使用した微細粒子のコ
ロイダルシリカが、インクジェットキャストコート塗料
層の微細な亀裂および凹凸に入り込んで、より平滑なイ
ンクジェットキャスト光沢層を形成することと、インク
ジェットキャスト光沢塗料自体がもつ特性とが絡み合っ
て高い光沢度や写真に近い光沢平滑感が得られるものと
推定される。
【0020】また、インクジェットキャスト光沢塗料に
使用したコロイダルシリカがアニオン性であるため、前
述したとおり、下層のインクジェットキャストコート塗
料層に含有されているカチオン性のアルミナ水和物であ
るγ−アルミナ及びカチオン性のエマルジョンとの電気
的な結合により、インクジェットキャスト光沢塗料に接
着剤を使用することなく強固な接着を得ることができ
る。
【0021】なお、本発明によれば、前もって形成され
たインクジェットキャストコート塗料層の上に、リウェ
ット法によりインクジェットキャスト光沢層を形成した
ため、該インクジェットキャスト光沢層形成時の塗被速
度がアップし、キャスト面の面形成がし易く、安定した
作業性が得られると共に、品質面において前記のような
諸特性を保持したインクジェット記録紙を容易に安価に
製造することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明のインクジェット記
録紙の製造方法の実施の形態を説明する。図1は本発明
の製造方法により製造されるインクジェット記録紙の縦
断側面図である。
【0023】本発明の製造方法により製造されたインク
ジェット記録紙は、図1に示すように、基紙1の一方の
面に形成したインクジェット下塗り層2を介して、イン
クジェットキャストコート塗料層3及びインクジェット
キャスト光沢層4を順次積層して構成した4層体構造で
あって、その最表面のJIS−Z−8741による60
度鏡面光沢度を60〜80%としたものである。
【0024】基紙1は、上質紙、中質紙、アート・コー
ト紙用の原紙、キャストコート紙用の原紙及び微塗工紙
等の内から適宜に選択して使用される。基紙1の坪量と
しては、通常30〜250g/m2 程度のものが使用さ
れる。
【0025】インクジェット下塗り層2は、基紙1の一
方の面にインクジェット下塗り塗料をドライ換算で5〜
20g/m2 程度、塗被し乾燥することによって形成さ
れる。このインクジェット下塗り塗料の組成は、顔料、
接着剤及びカチオン化剤を主成分とし、これに分散剤、
粘性調整剤及び架橋剤等が必要に応じて適宜に添加使用
される。
【0026】インクジェット下塗り層2を形成する目的
は、基紙1の表面の粗さを覆って平滑にし、この上に形
成するインクジェットキャストコート塗料層3を平滑に
することによって、最表面であるインクジェットキャス
ト光沢層4の平滑性を向上させること、インクジェット
インクの印字発色濃度を向上させること、更に、通気性
のばらつきを小さくして、キャスト塗工機でインクジェ
ットキャスト光沢層4を形成する時のキャスト作業性を
向上させること等である。
【0027】インクジェット下塗り層2の顔料として
は、シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ水和物、カオ
リン、炭酸カルシウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、サチ
ンホワイト及び有機顔料等を単独又は併用して使用でき
るが、品質、価格等を勘案すると、中でもシリカ、軽質
炭酸カルシウムが好ましく使用される。
【0028】インクジェット下塗り層2の接着剤として
は、PVA、ポリビニルピロリドン、CMC、ヒドロキ
シエチルセルロース、カゼイン、ゼラチン、澱粉及びア
ルギン酸ナトリウム等の水溶性樹脂、更に、酢酸ビニ
ル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、ポリウレタン、アクリル共重合体、マ
レイン酸共重合体等の合成樹脂のエマルジョンが使用さ
れる。これらは適宜に選択し単独又は併用して適量を用
いる。
【0029】インクジェット下塗り層2に添加するカチ
オン化剤としては、次のようなものが使用される。即
ち、 第1級、第2級または第3級アミン等の塩・・・例えば
ラウリルアミン酢酸塩、ステアリルアミン酢酸塩等。 第4級アンモニウム塩型化合物・例えばラウリルトリメ
チルアンモニウムクロライド、ラウリルジメチルアンモ
ニウムクロライド等。 カチオン性高分子化合物・・・・例えばポリアリルアミ
ン塩酸塩、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート、
ポリジエチルアミノエチルアクリレート等。 カチオン性基を有するモノマー単独又は他の物質との共
重合体・・・・・・・例えばジエチルアミノスチレン。 この他に、ポリアルキレンポリアミン類、第2級アミ
ン、第3級アミンや第4級アンモニウム基を有するアク
リル樹脂、ジシアンジアミド系樹脂等を使用することが
できる。その使用量は選択する顔料によっても変わって
くるが、通常は顔料に対して4〜20%程度に添加され
る。
【0030】次にインクジェットキャストコート塗料層
3は、前記インクジェット下塗り層2の上に、インクジ
ェットキャストコート塗料をドライ換算で4〜15g/
2程度、塗被乾燥して形成する。このインクジェット
キャストコート塗料の組成は顔料、接着剤、カチオン性
エマルジョンを主成分とし、これに離型剤、分散剤、粘
性調整剤および架橋剤等が必要に応じて適宜に添加使用
される。
【0031】インクジェットキャストコート塗料層3を
形成する目的は、インクジェットインクの優れた吸収性
を保持させることと、この上に形成するインクジェット
キャスト光沢層4によって高い光沢度、写真に近い光沢
平滑感、高い印字濃度、優れたインクジェットインクの
定着性等をより効果的に発揮させることとによるもので
ある。因みにインクジェットキャストコート塗料層3を
形成しないで、インクジェット下塗り層2を形成した
後、平滑化処理して、直接インクジェットキャスト光沢
塗料を塗被したのでは、JIS−Z−8741による6
0度鏡面光沢度は35%程度乃至それ以下の光沢度しか
得られず、当初の目的を達成することができない。
【0032】更に、インクジェットキャストコート塗料
層3はカチオン性のアルミナ水和物であるγ−アルミナ
及びカチオン性のエマルジョンを含有しているので、該
インクジェットキャストコート塗料層3の上に形成す
る、インクジェットキャスト光沢層4に使用されるアニ
オン性のコロイダルシリカとの電気的な結合により強固
な接着を得ることができる。
【0033】インクジェットキャストコート塗料層3の
顔料としては、アルミナ水和物、微粒子のシリカ等が用
いられ、特にキャスト面の形成には、使用するキャスト
塗料濃度を高濃度とした方が作業面および品質面から有
利であることから、カチオン性のアルミナ水和物である
γ−アルミナが好ましく用いられる。
【0034】インクジェットキャストコート塗料層3の
接着剤としては、前記インクジェット下塗り層2の形成
に用いるインクジェット下塗り塗料の接着剤と同様なも
のが使用できる。これらの接着剤は適宜に選択し単独又
は併用して適量を用いる。
【0035】インクジェットキャストコート塗料層3の
カチオン性のエマルジョンとしては、カチオン化された
酢酸ビニル系エマルジョン、ウレタン系エマルジョン、
アクリル系エマルジョン等のカチオン変性の合成樹脂エ
マルジョンが好適である。
【0036】インクジェットキャストコート塗料層3形
成後の平滑化処理としては、通常に用いられるスーパー
キャレンダー、グロスキャレンダー、サーモプラニッシ
ャー等を用いて、ロールのニップ間を通し塗被層の表面
を平滑にすることによって達成される。
【0037】次にインクジェットキャスト光沢層4は、
前記インクジェットキャストコート塗料層3を形成後、
平滑化処理した後、インクジェットキャスト光沢塗料を
ドライ換算で0.1〜5g/m2 塗被乾燥して形成す
る。このインクジェットキャスト光沢塗料の組成は顔料
及び離型剤を主成分とし、これに分散剤、粘性調整剤お
よび架橋剤等が必要に応じて適宜に添加使用される。
【0038】インクジェットキャスト光沢層4を形成す
る目的は、その最表面にJIS−Z−8741による6
0度鏡面光沢度で60〜80%の高い光沢度、写真に近
い光沢平滑感、高い印字濃度、優れたインクジェットイ
ンクの定着性等を保持させることである。更に、インク
ジェットキャスト光沢層4はアニオン性のコロイダルシ
リカを使用しているため、下層のインクジェットキャス
トコート塗料層3に含有されるカチオン性のアルミナ水
和物であるγ−アルミナ及びカチオン性のエマルジョン
との電気的な結合により、インクジェットキャスト光沢
塗料に接着剤を使用することなく強固な接着を得ること
ができる。
【0039】インクジェットキャスト光沢層4の顔料と
しては、微粒子のシリカ、500nm以下のコロイダル
シリカ等が使用され、中でも500nm以下のアニオン
性のコロイダルシリカが好ましく使用される。
【0040】インクジェットキャスト光沢層4の離型剤
としては、塗被面がクロムメッキしたキャストドラムか
らスムーズに剥がれるようにする目的で添加するもので
あって、脂肪酸、脂肪酸塩、各種ワックスエマルジョン
等が適宜に選択され、単独又は併用して使用される。し
かし、これらの離型剤は多量に用いるとインクジェット
インクの吸収性の低下を引き起こすので、塗被面の剥が
れる状態とインクジェットインクの吸収性の低下の状態
とを総合的に見て両者のバランスを採った適量を用い
る。
【0041】次に本発明のインクジェット記録紙の製造
方法について説明する。先ず、第1工程として、ロール
状の基紙1の一方の面に、塗工機、例えばブレードコー
ター、エアーナイフコーター、リバースコーター、バー
コーター、グラビアコーター、ダイコーター等によっ
て、前記組成のインクジェット下塗り塗料組成物をドラ
イ換算で5〜20g/m2 になるように塗被し乾燥して
インクジェット下塗り層2を形成しロール状に巻き取
る。ここでインクジェット下塗り塗料の塗被は、1度塗
被としても2度以上の塗被としても良く、多層に分けて
塗被することはより平滑となるので好ましい。
【0042】次いで第2工程として、ロール状に巻き取
られたインクジェット下塗り層2の上に、前記インクジ
ェットキャストコート塗料をドライ換算で4〜15g/
2になるように塗被し乾燥させてインクジェットキャ
ストコート塗料層3を形成しロール状に巻き取る。な
お、インクジェットキャストコート塗料の塗被には、第
1工程と同様にブレードコーター、エアーナイフコータ
ー、リバースコーター、バーコーター、グラビアコータ
ー、ダイコーター等の塗工機が使用される。
【0043】次いで第3工程として、ロール状に巻き取
られたインクジェットキャストコート塗料層3は、通常
に用いられるスーパーキャレンダー、グロスキャレンダ
ー、サーモプラニッシャー等を用いて、ロールのニップ
間を通すことにより塗被層の表面を平滑にする。
【0044】更に、第4工程として、キャスト塗工機で
リウェット法によって、前記インクジェットキャスト光
沢塗料、即ち、リウェット塗料をドライ換算で0.1〜
5g/m2 になるように塗被し、既に形成されているイ
ンクジェットキャストコート塗料層3を湿潤し膨潤さ
せ、膨潤した状態で、クロムメッキしたキャストドラム
に圧着させ、乾燥させると同時に鏡面を転写させて、イ
ンクジェットキャスト光沢層4を形成しロール状に巻き
取ることにより、本発明の製造方法によるインクジェッ
ト記録紙が得られる。
【0045】次にキャスト紙を製造するキャスト法を説
明すると、一般にウェット法、ゲル化法及びリウェット
法の3つの方法が知られている。
【0046】即ち、ウェット法は、直接法とも呼ばれて
いるもので、基紙にキャスト塗料を塗被し、湿潤状態の
ままでキャストドラムに圧着させ、乾燥と同時にキャス
トドラムの鏡面を写し取る方法である。
【0047】ゲル化法は、凝固法とも呼ばれているもの
で、基紙にキャスト塗料を塗被し、湿潤状態の塗被層を
酸や塩類の水溶液によって処理し、塗被層をゲル化させ
た状態でキャストドラムに圧着させ、乾燥と同時にキャ
ストドラムの鏡面を写し取る方法である。
【0048】リウェット法は、基紙にキャスト塗料を塗
被し乾燥した後、スーパーキャレンダー等によって表面
を平滑化した後、塗被層を再びリン酸塩等の水溶液によ
って湿潤し膨潤させ、膨潤した状態でキャストドラムに
圧着させ、乾燥と同時にキャストドラムの鏡面を写し取
る方法である。
【0049】これらの方法は広く認知されているもので
あり、それぞれの方法によって得られたキャスト紙の品
質面には微妙な違いが保持されたものとなる。本発明で
は、それぞれの方法によって試験した結果、インクジェ
ットキャスト光沢層4の形成にリウェット法を適用する
ことにより、該インクジェットキャスト光沢層4形成時
の塗被速度がアップし、キャスト面の面形成がし易く、
安定した作業性が得られると共に、得られる品質が最適
にフォトグレード用インクジェット記録紙に適応できる
こと等の理由から採用したものである。
【0050】
【実施例】次に、実施例および比較例によって本発明を
詳細に説明するが、これは本発明の効果を具体的に説明
するためのものであって、これによって本発明が限定さ
れるものではない。
【0051】<実施例1>基紙1として113g/m2
のコート紙用の原紙を用い、第1工程として、塗工機に
エアーナイフコーターを使用して、下記インクジェット
下塗り塗料組成物をドライ換算で15g/m2 になるよ
うに塗被乾燥し、インクジェット下塗り層2を形成しロ
ール状に巻き取った。 <インクジェット下塗り塗料組成物> (表示はドライ重量部) カープレックス BS304N (シリカ、塩野義製薬社製) 80重量部 ブリリアントB15(軽質炭酸カルシウム、白石工業社製) 20重量部 パテラコール IJ50 (ウレタンエマルジョン、大日本インキ化学工業社製) 17重量部 パテラコール D302 (ウレタンエマルジョン、大日本インキ化学工業社製) 12重量部 PVA217 (PVA、クラレ社製) 10重量部 PAS−H−10L(カチオン化剤) (ジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合物、日東紡績社製)7重量部 上記配合により塗料濃度20%のインクジェット下塗り
塗料を作成した。
【0052】次いで、第2工程として、前記インクジェ
ット下塗り層2の上に、エアーナイフコーターにより、
下記インクジェットキャストコート塗料組成物をドライ
換算で13g/m2 となるように塗被乾燥し、インクジ
ェットキャストコート塗料層3を形成しロール状に巻き
取った。 <インクジェットコート塗料組成物> (表示はドライ重量部) AKP−G015(γ−アルミナ、住友化学社製) 100重量部 酢酸(市販の試薬品) 有姿で4重量部 PVA210(PVA、クラレ社製) 12重量部 ウルトラゾール SIX11 (カチオン性アクリルエマルジョン、ガンツ化成社製) 8重量部 セロゾール524(離型剤、カルナバワックス、中京油脂社製) 1重量部 上記配合により塗料濃度30%のインクジェットキャス
トコート塗料を作成した。
【0053】次いで、第3工程として、ロール状に巻き
取られたインクジェットキャストコート塗料層3を、ス
ーパーキャレンダーにより線圧150kg/cmの条件
で平滑化処理して、再びロール状に巻き取った。
【0054】更に、第4工程として、平滑化処理を施し
た前記インクジェットキャストコート塗料層3の上に、
リウェット法のキャスト塗工機のバーコーターにより、
下記インクジェットキャスト光沢塗料組成物をドライ換
算で0.1g/m2 となるように塗被し、既に形成され
たインクジェットコート塗料層3を湿潤し膨潤させ、膨
潤状態のままでクロムメッキしたキャストドラムに圧着
させ、乾燥させると同時にキャストドラムの鏡面を転写
させてインクジェットキャスト光沢層4を形成して巻き
取り、これを所定の寸法に裁断して、本発明の製造方法
による坪量が141.1g/m2 の実施例1のインクジ
ェット記録紙を得た。 <インクジェット光沢塗料組成物> (表示はドライ重量部) スノーテックスO(コロイダルシリカ、日産化学工業社製) 20重量部 オレイン酸アンモニウム(離型剤、市販品) 5重量部 上記配合により塗料濃度3%のインクジェットキャスト
光沢塗料を作成した。
【0055】<実施例2>実施例1の第1工程で得られ
たインクジェット下塗り層2の上に、第2工程として、
エアーナイフコーターにより、下記インクジェットキャ
ストコート塗料組成物をドライ換算で15g/m2 とな
るように塗被し乾燥させてインクジェットキャストコー
ト塗料層3を形成しロール状に巻き取った。 <インクジェットコート塗料組成物> (表示はドライ重量部) AKP−G015(γ−アルミナ、住友化学社製) 100重量部 酢酸(市販の試薬品) 有姿で4重量部 PVA210(PVA、クラレ社製) 12重量部 ポリトロンX3601.01 (カチオン変性アクリルラテックス、旭化成工業社製) 8重量部 セロゾール524(離型剤、カルナバワックス、中京油脂社製) 1重量部 上記配合により塗料濃度30%のインクジェットキャス
トコート塗料を作成した。
【0056】次いで、第3工程として、実施例1と同様
に、ロール状に巻き取られたインクジェットキャストコ
ート塗料層3を、スーパーキャレンダーにより線圧15
0kg/cmの条件で平滑化処理して、再びロール状に
巻き取った。
【0057】更に、平滑化処理をしたインクジェットキ
ャストコート塗料層3の上に、第4工程として、リウェ
ット法のキャスト塗工機のバーコーターにより、下記イ
ンクジェットキャスト光沢塗料組成物をドライ換算で5
g/m2 となるように塗被し、既に形成されたインクジ
ェットコート塗料層3を湿潤し膨潤させ、膨潤状態のま
までクロムメッキしたキャストドラムに圧着させ、乾燥
させると同時にキャストドラムの鏡面を転写させてイン
クジェットキャスト光沢層4を形成して巻き取りこれを
所定の寸法に裁断して、本発明の製造方法による坪量が
148g/m2の実施例2のインクジェット記録紙を得
た。 <インクジェット光沢塗料組成物> (表示はドライ重量部) カタロイドSI30(コロイダルシリカ、触媒化成工業社製) 30重量部 オレイン酸アンモニウム(離型剤、市販品) 6重量部 上記配合により塗料濃度15%のインクジェットキャス
ト光沢塗料を作成した。
【0058】<比較例1>実施例1の第2工程で得られ
たインクジェットキャストコート塗料層3を、第3工程
の平滑化処理を行わずに、第4工程のインクジェットキ
ャスト光沢塗料組成物を塗被しインクジェットキャスト
光沢層を形成したことの他は、実施例1と同様にして比
較例1のインクジェット記録紙とした。(坪量141.
1g/m2
【0059】<比較例2>実施例1の第3工程で得られ
た平滑化処理を施したインクジェットキャストコート塗
料層3の上に、リウェット法のキャスト塗工機のバーコ
ーターを使用し、通常の印刷用キャストコート紙製造に
使用されるリウェット液を用いて塗被量をドライ換算で
0.1g/m2 としたことの他は、実施例1と同様にし
て比較例2のインクジェット記録紙とした。(坪量14
1.1g/m2 ) <リウェット液組成物> (表示はドライ重量部) ヘキサメタリン酸ソーダ(市販の試薬品) 10重量部 ポリエチレンエマルジョン(離型剤、市販品) 10重量部 上記配合により濃度1%のリウェット液を作成した。
【0060】実施例1〜2及び比較例1〜2で得たイン
クジェット記録紙を試験試料として、その各々に対し
て、次に示す各測定項目を対応して示した測定方法によ
って測定しその結果を表1にまとめた。
【0061】<試験項目および試験方法> 1.光沢度 最表面のJIS−Z−8741による60度の鏡面光沢
度を測定する。単位は%で表示する。
【0062】2.印字濃度 最表面にエプソン社製のプリンターPM−700Cを使
用して、指定インクのブラックを使用し、印字モードと
して専用光沢フィルムで標準テストチャートを印字し、
印字24時間後マクベス濃度計RD915によって指定
印字部分(ブラック)の濃度を測定する。
【0063】3.印字耐水性 最表面にエプソン社製のプリンターPM−700Cを使
用して、指定インクを使用し、印字モードとして専用光
沢フィルムで標準テストチャートを印字し、印字24時
間後、指定箇所に水滴を3滴滴下し、10秒後ティシュ
ペーパーで軽く3回擦って、ティシュペーパーへのイン
クの溶出の有無を視覚で観察する。 (判定基準) ◎・・・非常に優れる。 ○・・・優れる。 △・・・
普通。 ×・・・劣る。 ××・・・非常に劣る。
【0064】4.記録紙耐水性 最表面に水滴を1滴滴下し10秒後に指先で軽く10回
擦って塗料の溶出の有無を視覚で観察する。 (判定基準) ◎・・・非常に優れる。 ○・・・優れる。 △・・・
普通。 ×・・・劣る。 ××・・・非常に劣る。
【0065】5.インクの吸収性 最表面に前記エプソン社製のプリンターPM−700C
を使用して、指定インクを使用し、印字モードとして専
用光沢フィルムで印字し、印字面の擦れ、重色部分のイ
ンクの滲みの有無を視覚で観察する。 (判定基準) ◎・・・非常に優れる。 ○・・・優れる。 △・・・
普通。 ×・・・劣る。 ××・・・非常に劣る。
【0066】6.光沢平滑感 最表面の光沢平滑感を視覚により次の5段階により判定
する。 (判定基準) ◎・・・非常に優れる。 ○・・・優れる。 △・・・
普通。 ×・・・劣る。 ××・・・非常に劣る。
【0067】<試験の結果>
【表1】
【0068】上記試験の結果から読み取れるように、本
発明の製造方法によるインクジェット記録紙である実施
例1〜2の品質は、比較例1〜2の品質に比べていずれ
の項目においても極めて優れたものであることが判る。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のインクジェ
ット記録紙の製造方法により得られるインクジェット記
録紙は、基紙の一方の面に形成したインクジェット下塗
り層の上に、インクジェットキャストコート塗料層を形
成し、その表面を平滑化処理した後、キャスト塗工機で
リウェット法によってインクジェットキャスト光沢塗料
を塗被したこと、及び、インクジェットキャストコート
塗料層とインクジェットキャスト光沢塗料層が相互に作
用しあうことによって、その最表面が、高い光沢度、写
真に近い光沢平滑感、高い印字濃度、優れた印字耐水性
を有するものであり、また、優れたインクジェットイン
クの定着性・吸収性等の特性を保持できるものである。
【0070】また、インクジェット下塗り層は、基紙の
表面の粗さを覆って平滑にし、この上に形成するインク
ジェットキャコート塗料層を平滑にすることによって、
最表面のインクジェットキャスト光沢層の平滑性を向上
させることができる。また、カチオン化剤を含有するこ
とによってインクジェットインクの発色濃度を向上さ
せ、インクジェット下塗り層の形成によって、通気性の
ばらつきが小さくなり、キャスト塗工機でインクジェッ
トキャスト光沢層を形成する時のキャスト作業性を向上
させる。
【0071】次に、インクジェットキャストコート塗料
層は、インクジェットインクを確実に吸収して、擦れや
ブロッキングやベタツキ等を起こすことなく、この上に
形成するインクジェットキャスト光沢層の特性の発揮を
より効果的なものとする。
【0072】更に、インクジェットキャストコート塗料
層はカチオン性のアルミナ水和物であるγ−アルミナ及
びカチオン性のエマルジョンを含有することによって、
該インクジェットキャストコート塗料層の上に塗被す
る、インクジェットキャスト光沢塗料中のアニオン性の
コロイダルシリカとの電気的な結合により強固な接着が
得られる。
【0073】また、インクジェット下塗り層の上にイン
クジェットキャストコート塗料層を形成した後、キャス
ト塗工機でのインクジェットキャスト光沢塗料の塗被に
先だって、その表面を平滑化処理したことにより、得ら
れるインクジェット記録紙の最表面に高い平滑感を付与
することができる。
【0074】更に、前記平滑化処理に加えて、インクジ
ェットキャスト光沢塗料をインクジェットキャストコー
ト塗料層の上に塗被した時、即ち、リウェット塗料とし
て使用した時に、該インクジェットキャスト光沢塗料
が、既に形成されているインクジェットキャストコート
塗料層を湿潤し膨潤させるとともに、インクジェットキ
ャスト光沢塗料の顔料に使用した微細粒子のコロイダル
シリカが、インクジェットキャストコート塗料層の微細
な亀裂および凹凸に入り込んで、より平滑なインクジェ
ットキャスト光沢層を形成することと、インクジェット
キャスト光沢塗料自体がもつ特性とが絡み合って高い光
沢度や写真に近い光沢平滑感が得られると推定される。
【0075】更に、インクジェットキャスト光沢塗料に
使用したコロイダルシリカがアニオン性であるため、前
述したとおり、下層のインクジェットキャストコート塗
料層に含有されるカチオン性のアルミナ水和物であるγ
−アルミナ及びカチオン性のエマルジョンとの電気的な
結合により、インクジェットキャスト光沢塗料に接着剤
を使用することなく強固な接着を得ることができる。
【0076】また、前もって形成したインクジェットキ
ャストコート塗料層の上に、リウェット法によりインク
ジェットキャスト光沢層を形成したため、該インクジェ
ットキャスト光沢層形成時の塗被速度がアップし、キャ
スト面の面形成がし易く、安定した作業性が得られると
共に、品質面において前記のような諸特性を保持したイ
ンクジェット記録紙を容易に安価に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法によるインクジェット記録紙
の縦断側面図である。
【符号の説明】
1…基紙 2…インクジェット下塗り層 3…インクジェットキャストコート塗料層 4…インクジェットキャスト光沢層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H086 BA02 BA31 BA33 4L055 AG12 AG17 AG18 AG51 AG64 AG71 AG85 AG94 AG97 AH02 AH37 AH38 AH50 AJ04 BE02 BE09 EA11 EA14 FA12 FA14 FA15 FA19 GA09 GA20

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基紙の一方の面に、顔料としてシリカ及
    び/又は軽質炭酸カルシウムを、添加剤としてカチオン
    化剤を含有するインクジェット下塗り塗料をドライ換算
    で5〜20g/m2 塗被し乾燥して下塗り層を形成し、
    該インクジェット下塗り層の上に、顔料としてカチオン
    性のγ−アルミナを、添加剤としてカチオン性のエマル
    ジョンを含有するインクジェットキャストコート塗料を
    ドライ換算で4〜15g/m2 塗被し乾燥してインクジ
    ェットキャストコート塗料層を形成し、次いで平滑化処
    理を行った後、該インクジェットキャストコート塗料層
    の上にキャスト塗工機によりリウェット法で、顔料とし
    てアニオン性のコロイダルシリカを、添加剤として離型
    剤を使用したインクジェットキャスト光沢塗料(即ちリ
    ウェット塗料)をドライ換算で0.1〜5g/m2 塗被
    し乾燥してインクジェットキャスト光沢層を形成し、最
    表面のJIS−Z−8741による60度鏡面光沢度を
    60〜80%としたことを特徴とするインクジェット記
    録紙の製造方法。
JP01704799A 1999-01-26 1999-01-26 インクジェット記録紙の製造方法 Expired - Fee Related JP4094152B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01704799A JP4094152B2 (ja) 1999-01-26 1999-01-26 インクジェット記録紙の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01704799A JP4094152B2 (ja) 1999-01-26 1999-01-26 インクジェット記録紙の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000211248A true JP2000211248A (ja) 2000-08-02
JP4094152B2 JP4094152B2 (ja) 2008-06-04

Family

ID=11933091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01704799A Expired - Fee Related JP4094152B2 (ja) 1999-01-26 1999-01-26 インクジェット記録紙の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4094152B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002074549A1 (fr) * 2001-03-19 2002-09-26 Clariant International Ltd Composition de revetement pour support d'impression a jet d'encre et support d'impression a jet d'encre
WO2003076203A1 (fr) * 2002-03-08 2003-09-18 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Feuille d'impression a jet d'encre
WO2003082591A1 (fr) * 2002-03-28 2003-10-09 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Support d'enregistrement a jet d'encre
JP2006002259A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Oji Paper Co Ltd キャスト塗工シートの製造方法及びキャスト塗工シート
JP2007015253A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Oji Paper Co Ltd インクジェット記録体
WO2007029770A1 (ja) * 2005-09-07 2007-03-15 Mitsubishi Paper Mills Limited インクジェット記録媒体
JP2007118529A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Mitsubishi Paper Mills Ltd インクジェット記録媒体
US7317056B2 (en) 2001-12-28 2008-01-08 Celanese International Corporation Synthetic resin emulsion, easily water-swellable pressure-sensitive adhesive compositions containing the same and process for production of the emulsion
JP2008246964A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Mitsubishi Paper Mills Ltd インクジェット記録媒体
US8048497B2 (en) * 2007-04-27 2011-11-01 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Gloss-enhancing coating for ink-jet media
JP5016222B2 (ja) * 2003-10-15 2012-09-05 日本製紙株式会社 キャスト塗工紙及びその製造方法

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7144944B2 (en) 2001-03-19 2006-12-05 Gelanese International Corporation Coating composition for ink-jet recording medium and ink-jet recording medium
WO2002074549A1 (fr) * 2001-03-19 2002-09-26 Clariant International Ltd Composition de revetement pour support d'impression a jet d'encre et support d'impression a jet d'encre
US7317056B2 (en) 2001-12-28 2008-01-08 Celanese International Corporation Synthetic resin emulsion, easily water-swellable pressure-sensitive adhesive compositions containing the same and process for production of the emulsion
WO2003076203A1 (fr) * 2002-03-08 2003-09-18 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Feuille d'impression a jet d'encre
CN1318225C (zh) * 2002-03-28 2007-05-30 日本制纸株式会社 喷墨记录介质
WO2003082591A1 (fr) * 2002-03-28 2003-10-09 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Support d'enregistrement a jet d'encre
JP5016222B2 (ja) * 2003-10-15 2012-09-05 日本製紙株式会社 キャスト塗工紙及びその製造方法
JP2006002259A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Oji Paper Co Ltd キャスト塗工シートの製造方法及びキャスト塗工シート
JP4501798B2 (ja) * 2005-07-08 2010-07-14 王子製紙株式会社 インクジェット記録体
JP2007015253A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Oji Paper Co Ltd インクジェット記録体
US7763333B2 (en) 2005-09-07 2010-07-27 Mitsubishi Paper Mills Limited Ink jet recording medium
WO2007029770A1 (ja) * 2005-09-07 2007-03-15 Mitsubishi Paper Mills Limited インクジェット記録媒体
JP2007118529A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Mitsubishi Paper Mills Ltd インクジェット記録媒体
JP4638324B2 (ja) * 2005-10-31 2011-02-23 三菱製紙株式会社 インクジェット記録媒体
JP2008246964A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Mitsubishi Paper Mills Ltd インクジェット記録媒体
JP4536082B2 (ja) * 2007-03-30 2010-09-01 三菱製紙株式会社 インクジェット記録媒体の製造方法
US8048497B2 (en) * 2007-04-27 2011-11-01 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Gloss-enhancing coating for ink-jet media
US8449669B2 (en) 2007-04-27 2013-05-28 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Gloss-enhancing coating for ink-jet media

Also Published As

Publication number Publication date
JP4094152B2 (ja) 2008-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5397619A (en) Inkjet recording paper and a manufacturing process thereof
JP3841362B2 (ja) インクジェット記録シート
JP4893313B2 (ja) インクジェット記録用紙
JP4094152B2 (ja) インクジェット記録紙の製造方法
JP3942752B2 (ja) インクジェット記録紙及びその製造方法
JP4314333B2 (ja) インクジェット記録紙及びその製造方法
JP4518090B2 (ja) インクジェット記録用紙の製造方法
JP2001347750A (ja) インクジェット記録用紙
JP2010058492A (ja) 記録材料用支持体及びその製造方法ならびにインクジェット記録体
JP2005288801A (ja) 光沢インクジェット記録用紙
JPH11208103A (ja) インクジェット記録用シート及びその製法
JPH06305237A (ja) インクジェット記録用キャスト塗被紙
JP2004249564A (ja) インクジェット記録用キャストコート紙
JP3136097B2 (ja) インクジェット記録用紙の製造方法
JP3791030B2 (ja) インクジェット記録体の製造方法
JP4380626B2 (ja) 光沢インクジェット記録用紙の製造方法
JP2000263926A (ja) インクジェット記録用紙
JP2003108007A (ja) インクジェット記録用ラベル
JP2007237524A (ja) インクジェット記録紙用基材
JP3586799B2 (ja) インクジェット記録用キャスト塗被紙の製造方法
JP4096907B2 (ja) 光沢インクジェット記録用紙、及び、光沢インクジェット記録用紙の製造方法
JP3956842B2 (ja) インクジェット記録用紙
JP3832478B2 (ja) インクジェット記録用紙の製造方法
JP2008238488A (ja) インクジェット記録用紙及びその製造方法
JP2001010218A (ja) インクジェット記録紙

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040608

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20040910

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071026

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080303

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080305

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140314

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees