JP2000205728A - 車両用冷凍装置 - Google Patents

車両用冷凍装置

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JP2000205728A
JP2000205728A JP884299A JP884299A JP2000205728A JP 2000205728 A JP2000205728 A JP 2000205728A JP 884299 A JP884299 A JP 884299A JP 884299 A JP884299 A JP 884299A JP 2000205728 A JP2000205728 A JP 2000205728A
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Japan
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evaporator
refrigerator
house
fan
air
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JP884299A
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Tsutomu Ishikawa
努 石川
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 限られたスペースで熱交換効率の低下を防止
できる車両用冷凍装置を提供する。 【解決手段】 本発明にかかる車両用冷凍装置は、エバ
ポレータハウス29の内側にエバポレータ19とエバポ
レータ用ファン25とを搭載し、エバポレータハウスの
外側にコンデンサ15とコンデンサ用ファン23とを搭
載した冷凍機ユニット9を備え、この冷凍機ユニットを
車両の冷蔵庫に架装して冷蔵庫3内を冷却する装置であ
って、エバポレータ19はエバポレータハウスの上側
で、エバポレータハウスの内側面との間に通風路30を
形成する間隔を空けて配置され、エバポレータ用ファン
25は軸流ファンであり、エバポレータハウス29の内
側面とエバポレータとの間に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の冷蔵庫に架
装して冷蔵庫内を冷却する車両用冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の車両用冷凍装置として、
特開平9ー99773号公報には、車両の収納庫(冷蔵
庫)内に蒸発器(エバポレータ)を取付け、冷蔵庫の外
側に凝縮器(コンデンサ)を取り付けて、エバポレータ
を収納庫からキャビン側に突設した内壁に配置した構成
が開示されている。
【0003】一般にかかる車両用冷凍装置では、エバポ
レータハウスの内側にエバポレータを設けてその上にエ
バポレータ用ファンを配置し、エバポレータの下から上
に向けて空気を通過させ、エバポレータを通過した空気
をファンにより冷蔵庫内に向けて送風している。
【0004】一方、エバポレータでは、エバポレータに
結露した水滴が重力に従って落下しエバポレータ下端に
集まり、エバポレータの下端に結露水がブリッジを形成
し、更に、結露水が凍ってしまうことがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の車両用冷凍装置では、エバポレータを通過する空気
は、エバポレータの下から上に向けて送風されるため、
エバポレータの下端のフィン間に形成された結露水のブ
リッジにより、通風が阻害され、熱交換効率の低下を生
じることがある。
【0006】また、エバポレータハウスの内側にエバポ
レータ、エバポレータ用ファン、外側にコンデンサ及び
コンデンサ用ファンを搭載したいわゆる冷凍機ユニット
では、エバポレータハウスの内側のスペースが限られて
いるため、エバポレータを通過する空気の流れは制限さ
れている。
【0007】そこで、本発明の目的は、限られたスペー
スで熱交換効率の低下を防止できる車両用冷凍装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、エバポレータハウスの内
側にエバポレータとエバポレータ用ファンとを搭載し、
エバポレータハウスの外側にコンデンサとコンデンサ用
ファンとを搭載した冷凍機ユニットを備え、この冷凍機
ユニットを車両の冷蔵庫に架装して冷蔵庫内を冷却する
車両用冷凍装置であって、前記エバポレータはエバポレ
ータハウスの上側で、エバポレータハウスの内側面との
間に通風路を形成する間隔を空けて配置され、前記エバ
ポレータ用ファンは軸流ファンであり、前記エバポレー
タハウスの内側面とエバポレータとの間に設けられ、エ
バポレータハウスの下側からエバポレータハウスの内側
に流入された空気が、エバポレータハウスの内側からエ
バポレータを通過して冷蔵庫内に向けて送風されること
を特徴とするものである。
【0009】この請求項1に記載の発明では、エバポレ
ータハウスの内側において、冷蔵庫内の空気はエバポレ
ータの下側からエバポレータの裏側にある通風路を通
り、エバポレータ用ファンにより、通風路からエバポレ
ータに向けて送風される。送風空気はエバポレータを略
水平方向に通過して、冷蔵庫内に送風される。従って、
エバポレータの下端に結露水がブリッジを形成した場合
にも、送風空気はエバポレータを水平方向に通過するの
で、送風空気の通風が阻害されることなく、熱交換効率
の低下を防止する。また、エバポレータのフィン間を結
露水が集まる下端から上方に向けて空気が通過して水を
巻き上げるということがないので、水の飛散を防止す
る。しかも、エバポレータハウスの内側スペースは従来
とほとんど変わらず、冷凍機ユニットが大型になること
を防止できる。更に、エバポレータ用ファンとして軸流
ファンを用いているので、風量を確保でき、構成もコン
パクトにできる。更に、エバポレータ、コンデンサ等の
冷凍機器をエバポレータハウスに取り付けた冷凍機ユニ
ットとして一体化し、この冷凍機ユニットを冷蔵庫の開
口部に装着するだけで容易に且つ迅速に架装できる。
【0010】請求項2に記載の発明は、エバポレータハ
ウスの内側にエバポレータとエバポレータ用ファンとを
搭載し、エバポレータハウスの外側にコンデンサとコン
デンサ用ファンとを搭載した冷凍機ユニットを備え、こ
の冷凍機ユニットを車両の冷蔵庫に架装して冷蔵庫内を
冷却する車両用冷凍装置であって、前記エバポレータ
は、エバポレータハウスの下側に、エバポレータハウス
の内側面との間に通風路を形成する間隔を空けて配置さ
れ、前記エバポレータ用ファンは、遠心式ファンであ
り、エバポレータの上側に設けられ、冷蔵庫側からエバ
ポレータを通過して前記通風路に流入された空気が、エ
バポレータ用ファンから冷蔵庫内に向けて送風されるこ
とを特徴とするものである。
【0011】この請求項2に記載の発明では、エバポレ
ータハウスの下側において、冷蔵庫内の空気はエバポレ
ータを水平方向に通過してエバポレータの裏側にある通
風路を通り、上方にあるエバポレータ用ファンにより、
エバポレータハウス内側の通風路から冷蔵庫内に向けて
送風される。従って、エバポレータの下端に結露水がブ
リッジを形成した場合にも、送風空気はエバポレータを
水平方向に通過するので、送風空気の通風が阻害される
ことなく、熱交換効率の低下を防止する。また、エバポ
レータのフィン間を結露水が集まる下端から上方に向け
て空気が通過して水を巻き上げるということがないの
で、水の飛散を防止する。しかも、エバポレータハウス
の内側スペースは従来とほとんど変わらず、冷凍機ユニ
ットが大型になることを防止できる。更に、エバポレー
タ用ファンとして遠心ファンを用い交差方向に空気を送
風しているので、簡易な構成で且つスペースを取らない
で、通風路から冷蔵庫内への送風方向を確保できる。更
に、エバポレータ、コンデンサ等の冷凍機器をエバポレ
ータハウスに取り付けた冷凍機ユニットとして一体化
し、この冷凍機ユニットを冷蔵庫の開口部に装着するだ
けで容易に且つ迅速に架装できる。
【0012】請求項3に記載の発明は、エバポレータハ
ウスの内側にエバポレータとエバポレータ用ファンとを
搭載し、エバポレータハウスの外側にコンデンサとコン
デンサ用ファンとを搭載した冷凍機ユニットを備え、こ
の冷凍機ユニットを車両の冷蔵庫に架装して冷蔵庫内を
冷却する車両用冷凍装置であって、前記エバポレータ
は、エバポレータハウスの上側に、エバポレータハウス
の内側面との間に通風路を形成する間隔を空けて配置さ
れ、前記エバポレータ用ファンは、遠心式ファンであ
り、エバポレータの下側に設けられ、冷蔵庫側の空気を
前記通風路に向けて送風し、通風路からエバポレータを
通過して冷蔵庫内に向けて送風されることを特徴とする
ものである。
【0013】この請求項3に記載の発明では、エバポレ
ータハウスの下側において、冷蔵庫内の空気はエバポレ
ータ用ファンによりエバポレータの裏側にある通風路に
送られ、通風路からエバポレータを水平方向に通過し
て、冷蔵庫内へ送風される。従って、エバポレータの下
端に結露水がブリッジを形成した場合にも、送風空気は
エバポレータを水平方向に通過するので、送風空気の通
風が阻害されることなく、熱交換効率の低下を防止す
る。また、エバポレータのフィン間を結露水が集まる下
端から上方に向けて空気が通過して水を巻き上げるとい
うことがないので、水の飛散を防止する。しかも、エバ
ポレータハウスの内側スペースは従来とほとんど変わら
ず、冷凍機ユニットが大型になることを防止できる。更
に、エバポレータ用ファンとして遠心ファンを用い交差
方向に空気を送風しているので、簡易な構成で且つスペ
ースを取らないで、通風路から冷蔵庫内への送風方向を
確保できる。更に、エバポレータ、コンデンサ等の冷凍
機器をエバポレータハウスに取り付けた冷凍機ユニット
として一体化し、この冷凍機ユニットを冷蔵庫の開口部
に装着するだけで容易に且つ迅速に架装できる。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記エバポレータハウスの内側面は、
下側に傾斜面を備え、冷蔵庫側の空気を通風路に案内す
ることを特徴とするものである。
【0015】この請求項4に記載の発明では、請求項1
に記載の発明と同様な作用効果を奏するとともに、エバ
ポレータハウスの下側において、冷蔵庫内からエバポレ
ータハウスの内側に送風される空気は、エバポレータハ
ウスの傾斜面に沿って交差方向に案内されて、通風路に
導入される。従って、空気の流れをスムーズに保つこと
ができ、通風抵抗を小さくできる。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項2または
3に記載の発明において、前記エバポレータハウスの内
側面は、エバポレータが配置されている部位に傾斜面を
備え、通風路の空気をエバポレータに向けて案内するこ
とを特徴とするものである。
【0017】この請求項5に記載の発明では、請求項2
または3に記載の発明と同様な作用効果を奏するととも
に、通風路とエバポレータの送風方向とが交差する位置
にあるが、エバポレータハウスの傾斜面により送風方向
を案内しているので、空気の流れをスムーズに保つこと
ができ、通風抵抗を小さくできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面の図1乃至図1
0を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する
が、まず図1乃至図5を参照して本発明の第1実施の形
態について説明する。図1に示すように、本発明の実施
の形態にかかる冷凍車両1は冷蔵庫(本実施の形態では
温蔵機能をも有する)3を荷台7に備えており、冷凍機
ユニット9はキャビン11側に突設して配置されてい
る。
【0019】ここで、冷凍機ユニット9が構成する冷凍
サイクルについて説明する。図5に示すように、冷凍サ
イクルは、コンプレッサ13、コンデンサ15、レシー
バタンク20、ドライヤ16、減圧弁17、エバポレー
タ19、アキュムレータ21とで冷凍サイクルを形成し
ており、冷媒はこの順序で流れて、エバポレータ19を
冷却するようになっている。尚、冷凍サイクルは、コン
プレッサ13の出口からエバポレータ19にバイパスす
るホットガス配管65を備え、ソレノイドバルブ14の
開閉によりエバポレータ19の霜取りをおこなえるよう
になっている。更に、コンデンサ15には、コンデンサ
用ファン23、エバポレータ19にはエバポレータ用フ
ァン25が設けられており、それぞれ送風により熱交換
をするようになっている。
【0020】冷凍機ユニット9は、上述の冷凍サイクル
を構成する冷凍機器のうちコンプレッサ13を除いた、
全てを一体のユニット化した構成とし冷蔵庫に架装する
ものである。尚、コンプレッサ13は、車両のエンジン
に連動して駆動するため、車両のキャビン11の床下空
間に取付けられる。
【0021】この冷凍機ユニット9は、図2及び図3に
示すように、冷蔵庫3におけるキャビン11側(図1参
照)に架装されており、冷蔵庫3の架装位置には予め開
口部27が形成されている。冷凍機ユニット9は、エバ
ポレータハウス29の凹状に形成した内側にエバポレー
タ19及びエバポレータ用ファン25を収納している。
このように、エバポレータハウス29の凹状部分にエバ
ポレータ19とそのファン25を収納しているので、冷
凍機ユニット19を架装した際に、図3に示すように、
これらが冷蔵庫3の内壁3aよりも外側に位置してお
り、冷蔵庫3内の収納容積を狭めることがない。
【0022】エバポレータハウス29は、断熱材ででき
ており、FRP(ガラス繊維強化樹脂)に発泡樹脂を封
入して断熱性が付与されている。エバポレータ19は、
エバポレータハウス29内の上方に設けられ、エバポレ
ータハウス29の内面29aとの間に通風路30を形成
する間隔を空けて配置されている。エバポレータハウス
29の内側面29aには、その下側に傾斜面32が形成
されており、エバポレータハウス29の下側から斜め上
に向けて冷蔵庫3内の空気を案内している。
【0023】エバポレータ19は、上下(重力方向)方
向が長手のフィンを積層しており、エバポレータハウス
29の内側から冷蔵庫3に向けて、水平方向に風が通過
するようになっている。エバポレータ用ファン25は、
本実施の形態では、プロペラファン(軸流ファン)であ
り、通風路30におけるエバポレータの内側面29aと
エバポレータ19との間に配置されている。これによ
り、エバポレータ用ファン25は、通風路30の空気を
エバポレータ19に向けて送風し、空気はエバポレータ
19で熱交換された後冷蔵庫3内に向けて送風される。
【0024】エバポレータハウス29の外側には、コン
デンサ15及びコンデンサ用ファン23が取付けられ
て、これらはキャビン11側に突設されている。コンデ
ンサ15は、本実施の形態では、高効率コンデンサを用
いており、送風方向に対して略直角に配置し、突設スペ
ースを小さくして、冷凍機ユニット9の小型化が図られ
ている。
【0025】図4を参照して、冷凍機ユニット9の構成
を更に詳述する。本実施の形態では、3個のエバポレー
タ用ファン25が並列に配置されており、一方、エバポ
レータハウス29の外側に取付けられている一つのコン
デンサ15に対応して2個のコンデンサ用ファン23、
23がコンデンサ15に並列に固定されている。コンデ
ンサ15をエバポレータハウス29に取り付けることに
よって、安定に固定できる。また、モータ等が通風の邪
魔にならず、熱交換効率が良い。
【0026】尚、エバポレータハウス29には、上述し
た冷凍サイクルの主要機器の他、アキュムレータ、ドラ
イヤ、レシーバタンク、減圧弁、リレーボックスやヒュ
ーズボックス等を取付けており(図示せず)、コンプレ
ッサ13を除く殆どの冷凍機器が冷凍機ユニット9に纏
められている。このようにコンプレッサ13を除く殆ど
の冷凍機器を纏めてユニット化することで、一体ユニッ
ト9をそのまま取付け固定するだけで容易に且つ短時間
で車両への架装ができる。また、各機器が纏められてい
るので、メンテナンスも容易である。
【0027】次に、本実施の形態における作用を説明す
る。冷凍機ユニットの製造は、冷凍サイクルを形成する
主要機器のうち、コンプレッサ13を除く、エバポレー
タ19、エバポレータ用ファン25、コンデンサ15、
コンデンサ用ファン23等の冷凍機器をエバポレータハ
ウス29に取り付け、一体のユニットを構成する。かか
るユニットは工場の出荷段階で容易に製造することがで
きる。
【0028】次に、冷蔵庫への架装は、冷凍機ユニット
9のカバ−31(図4参照)を外した状態で、エバポレ
ータハウス29を冷蔵庫の開口部27にボルト止めす
る。この架装時には、上述したように、エバポレータハ
ウス29の両側をボルト固定するだけで容易に装着でき
る。
【0029】冷凍機ユニット9の冷凍運転時には、図3
に矢印で示すように、冷蔵庫3内の空気は、エバポレー
タ19の下側からエバポレータ19とエバポレータハウ
ス29の内面との間にある通風路30を通り、エバポレ
ータ用ファン25により、通風路30からエバポレータ
19に向けて送風される。送風空気はエバポレータ19
を略水平方向に通過して、熱交換された後、冷蔵庫3内
に送風される。
【0030】一方、冷凍運転時または霜取り運転時に、
エバポレータ19のフィンに結露した水または溶解した
水は、エバポレータ19のフィン面に沿って下方に流れ
フィンの下端側に集められ、エバポレータ19の下端に
結露水がブリッジを形成した場合にも、送風空気はエバ
ポレータ19を水平方向に通過するので、結露水のブリ
ッジにより送風空気の通風が阻害されることなく、熱交
換効率の低下が防止される。また、エバポレータ19の
フィン間を結露水が集まる下端から上方に向けて空気が
通過して水を巻き上げるということがないので、水の飛
散が防止される。
【0031】更に、エバポレータハウス29の内側スペ
ースは従来とほとんど変わらず、冷凍機ユニット9が大
型になることがなく、また、エバポレータ用ファン25
として軸流ファンを用いているので、風量を確保でき、
構成もコンパクトである。
【0032】次に、添付図面の図6乃至図10を参照し
て、本発明の他の実施の形態を説明するが、以下に説明
する実施の形態では、上述した実施の形態と同一の作用
効果を奏する部分には同一の符号を付することによっ
て、その部分の詳細な説明を省略する。
【0033】図6に示す実施の形態では、エバポレータ
19は、エバポレータハウス29内の下方に配置してお
り、且つエバポレータハウス29の内側面29aとの間
に通風路30を形成する間隔を空けて配置されている。
【0034】エバポレータ用ファンは、ターボファン
(遠心式ファン)35であり、エバポレータ19の上側
に配置され、冷蔵庫3からエバポレータ19を通過して
通風路30に流入された空気が、エバポレータ用ファン
35から冷蔵庫3内に向けて送風されるようになってい
る。
【0035】このターボファン35は、図7に示すよう
に、一側に吸入開口37を備える一方の側板39と他方
側板41とを備え、これらの板の間に円状に配置した多
数の羽43が設けられ、中央部に設けられたモータ45
により、羽43を回転駆動するものであり、全体として
厚みが薄く、コンパクトな構成で且つ大きな風量を得る
ことができる。尚、空気は吸入開口37から吸入され、
羽43の外方に向けて送風される。
【0036】この第2実施の形態では、図6に矢印で示
すように、エバポレータハウス29内の下側において、
冷蔵庫3内の空気はエバポレータ19を水平方向に通過
してエバポレータの裏側にある通風路30を通り、上方
にあるエバポレータ用ファン35により、通風路30か
ら冷蔵庫3内に向けて送風される。
【0037】この第2実施の形態においても、上述した
実施の形態と同様な作用効果を得ることができる。即
ち、エバポレータ19の下端に結露水がブリッジを形成
した場合にも、送風空気はエバポレータ19を水平方向
に通過するので、送風空気の通風が阻害されることな
く、熱交換効率の低下を防止する。また、エバポレータ
19のフィン間を結露水が集まる下端から上方に向けて
空気が通過して水を巻き上げるということがないので、
水の飛散を防止する。
【0038】更に、エバポレータ用ファンとしてターボ
ファン35を採用しているので、風量及び風速を充分に
確保できる。また、ターボファン35は設置スペースを
小さくできるとともに、吸い込み方向に対し交差方向
(略直角方向)に空気を送風し、通風路30から冷蔵庫
3内への送風方向を簡易な構成で確保できる。
【0039】図8に示す第3実施の形態では、エバポレ
ータ19は、エバポレータハウス29内の上側に、エバ
ポレータハウス29の内側面29aとの間に通風路30
を形成する間隔を空けて配置されている。エバポレータ
ハウス29の下側には、上述した第2実施の形態と同様
のターボファン35が配置されている。このターボファ
ン35は、エバポレータハウス29の下側に形成された
傾斜面45に設けられ、吸入開口37を冷蔵庫内に斜め
に向けている。
【0040】この第3実施の形態では、エバポレータハ
ウス29の下側において、冷蔵庫3内の空気はターボフ
ァン35によりエバポレータ19の裏側にある通風路3
0に送られ、通風路30の上方からエバポレータ19を
水平方向に通過して、冷蔵庫3内へ送風される。この第
3実施の形態においても、エバポレータ19の下端に結
露水がブリッジを形成した場合にも、送風空気はエバポ
レータ19を水平方向に通過するので、送風空気の通風
が阻害されることなく、熱交換効率の低下を防止する。
また、エバポレータ19のフィン間を結露水が集まる下
端から上方に向けて空気が通過して水を巻き上げるとい
うことがないので、水の飛散を防止する。更に、上述し
た実施の形態と同様に、冷凍機ユニット9が大型になる
ことを防止できるとともに、エバポレータ用ファンとし
てターボファン(遠心ファン)35を用い交差方向に空
気を送風しているので、簡易な構成で且つスペースを取
らないで、通風路30から冷蔵庫3内への送風方向を確
保できる。
【0041】図9に示す第4実施の形態は、上述した第
2実施の形態において、ターボファン35に変えて遠心
ファンとしてシロッコファン(商標)49を用いたもの
である。このシロッコファン49は、図10に示すよう
に、1個のモータ51の軸53に2つのファン55a、
55bが設けられており、各ファン55a、55bは仕
切り板59a、59bにより2分されている。ファンケ
ース57a、57bでは、モータ51側とこれと反対の
方向に合計4つの吸入口61が形成されており、2つの
吹出口63a、63bから吹出するようになっている。
この構成により、エバポレータ用ファンの風量を高める
ことができる。
【0042】この第4実施の形態においても、上述した
第2実施の形態と同様に、エバポレータ19の下端に結
露水がブリッジを形成した場合にも、送風空気はエバポ
レータ19を水平方向に通過するので、送風空気の通風
が阻害されることなく、熱交換効率の低下を防止する。
また、エバポレータ19のフィン間を結露水が集まる下
端から上方に向けて空気が通過して水を巻き上げるとい
うことがないので、水の飛散を防止する。更に、シロッ
コファン49により交差方向(略直角方向)に空気を送
風し、通風路から冷蔵庫内への送風方向を簡易な構成で
確保できる。
【0043】発明は上述した実施例に限定されず、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0044】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、送風空
気はエバポレータを略水平方向に通過する構成であるか
ら、エバポレータの下端に結露水がブリッジを形成した
場合にも、送風空気の通風が阻害されることなく、熱交
換効率の低下を防止するとともに、結露水の巻き上げに
よる飛散を防止できる。更に、コンパクトな構成である
から冷凍機ユニットが大型になることを防止でき、且
つ、エバポレータ用ファンとして軸流ファンを用いてい
るので、風量を確保でき、構成もコンパクトにできる。
また、エバポレータ、コンデンサ等の冷凍機器を一体化
した冷凍機ユニットを冷蔵庫の開口部に装着するだけで
容易に且つ迅速に架装できる。
【0045】請求項2に記載の発明によれば、送風空気
はエバポレータを水平方向に通過する構成であるから、
エバポレータの下端に結露水がブリッジを形成した場合
にも、送風空気の通風が阻害されることなく、熱交換効
率の低下を防止するとともに、結露水の巻き上げによる
水の飛散を防止できる。更に、コンパクトな構成である
から冷凍機ユニットが大型になることを防止でき、且
つ、エバポレータ用ファンとして遠心ファンを用い交差
方向に空気を送風しているので、通風路から冷蔵庫内へ
の送風方向を簡易な構成で且つスペースを取らないで確
保できる。また、エバポレータ、コンデンサ等の冷凍機
器を一体化した冷凍機ユニットを冷蔵庫の開口部に装着
するだけで容易に且つ迅速に架装できる。
【0046】請求項3に記載の発明によれば、送風空気
はエバポレータを水平方向に通過する構成であるから、
エバポレータの下端に結露水がブリッジを形成した場合
にも、送風空気の通風が阻害されることなく、熱交換効
率の低下を防止するとともに、結露水の巻き上げによる
水の飛散を防止できる。更に、コンパクトな構成である
から冷凍機ユニットが大型になることを防止でき、且
つ、エバポレータ用ファンとして遠心ファンを用い交差
方向に空気を送風しているので、通風路から冷蔵庫内へ
の送風方向を簡易な構成で且つスペースを取らないで確
保できる。また、エバポレータ、コンデンサ等の冷凍機
器を一体化した冷凍機ユニットを冷蔵庫の開口部に装着
するだけで容易に且つ迅速に架装できる。
【0047】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果を奏するとともに、エバポレータハ
ウスの傾斜面により風の流れを案内する構成であるか
ら、空気の流れをスムーズに保つことができ、通風抵抗
を小さくできる。
【0048】請求項5に記載の発明は、請求項2または
3に記載の発明の効果を奏するとともに、エバポレータ
ハウスの傾斜面により送風方向を案内しているので、空
気の流れをスムーズに保つことができ、通風抵抗を小さ
くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる車両用冷凍装置の
架装状態を示す概略図である。
【図2】冷凍機ユニットの概略的構成を示す縦断面図で
ある。
【図3】図2に示す冷凍機ユニットの架装状態における
縦断面図である。
【図4】図2における冷凍機ユニットの横断面図であ
る。
【図5】冷凍サイクルの回路図である。
【図6】第2実施の形態にかかる冷凍機ユニットの概略
的構成を示す縦断面図である。
【図7】図6に示すターボファンの斜視図である。
【図8】第3実施の形態にかかる冷凍機ユニットの概略
的構成を示す縦断面図である。
【図9】第4実施の形態にかかる冷凍機ユニットの概略
的構成を示す縦断面図である。
【図10】図9に示すエバポレータ用ファンの正面図で
ある。
【符号の説明】
9 冷凍機ユニット 15 コンデンサ 19 エバポレータ 23 コンデンサ用ファン 25 エバポレータ用ファン(軸流ファン) 29 エバポレータハウス 30 風通路 32 傾斜面 35 ターボファン(遠心ファン) 47 傾斜面 49 シロッコファン(遠心ファン)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エバポレータハウスの内側にエバポレー
    タとエバポレータ用ファンとを搭載し、エバポレータハ
    ウスの外側にコンデンサとコンデンサ用ファンとを搭載
    した冷凍機ユニットを備え、この冷凍機ユニットを車両
    の冷蔵庫に架装して冷蔵庫内を冷却する車両用冷凍装置
    であって、 前記エバポレータはエバポレータハウスの上側で、エバ
    ポレータハウスの内側面との間に通風路を形成する間隔
    を空けて配置され、前記エバポレータ用ファンは軸流フ
    ァンであり、前記エバポレータハウスの内側面とエバポ
    レータとの間に設けられ、エバポレータハウスの下側か
    らエバポレータハウスの内側に流入された空気が、エバ
    ポレータハウスの内側からエバポレータを通過して冷蔵
    庫内に向けて送風されることを特徴とする車両用冷凍装
    置。
  2. 【請求項2】 エバポレータハウスの内側にエバポレー
    タとエバポレータ用ファンとを搭載し、エバポレータハ
    ウスの外側にコンデンサとコンデンサ用ファンとを搭載
    した冷凍機ユニットを備え、この冷凍機ユニットを車両
    の冷蔵庫に架装して冷蔵庫内を冷却する車両用冷凍装置
    であって、 前記エバポレータは、エバポレータハウスの下側に、エ
    バポレータハウスの内側面との間に通風路を形成する間
    隔を空けて配置され、前記エバポレータ用ファンは、遠
    心式ファンであり、エバポレータの上側に設けられ、冷
    蔵庫側からエバポレータを通過して前記通風路に流入さ
    れた空気が、エバポレータ用ファンから冷蔵庫内に向け
    て送風されることを特徴とする車両用冷凍装置。
  3. 【請求項3】 エバポレータハウスの内側にエバポレー
    タとエバポレータ用ファンとを搭載し、エバポレータハ
    ウスの外側にコンデンサとコンデンサ用ファンとを搭載
    した冷凍機ユニットを備え、この冷凍機ユニットを車両
    の冷蔵庫に架装して冷蔵庫内を冷却する車両用冷凍装置
    であって、 前記エバポレータは、エバポレータハウスの上側に、エ
    バポレータハウスの内側面との間に通風路を形成する間
    隔を空けて配置され、前記エバポレータ用ファンは、遠
    心式ファンであり、エバポレータの下側に設けられ、冷
    蔵庫側の空気を前記通風路に向けて送風し、通風路から
    エバポレータを通過して冷蔵庫内に向けて送風されるこ
    とを特徴とする車両用冷凍装置。
  4. 【請求項4】 前記エバポレータハウスの内側面は、下
    側に傾斜面を備え、冷蔵庫側の空気を通風路に案内する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用冷凍装置。
  5. 【請求項5】 前記エバポレータハウスの内側面は、エ
    バポレータが配置されている部位に傾斜面を備え、通風
    路の空気をエバポレータに向けて案内することを特徴と
    する請求項2または3に記載の車両用冷凍装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003254658A (ja) * 2002-02-26 2003-09-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 輸送用冷凍装置
CN100337079C (zh) * 2003-03-12 2007-09-12 乐金电子(天津)电器有限公司 电冰箱的轴流风扇

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