JP2000205060A - エンジンの吸気装置 - Google Patents
エンジンの吸気装置Info
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Abstract
しを防ぐことにより、燃焼効率の向上及び燃費の改善を
図り、さらに排気ガス中の有害成分も低減可能である。 【解決手段】吸気通路30aに燃料を供給する燃料供給
装置を備えるエンジンの吸気装置において、燃料供給装
置より下流側の吸気通路30aに、多数の孔を有するプ
レート50を配置し、多数の孔は上流側と下流側とで大
きさが異なる。
Description
を供給する燃料供給装置を備えるエンジンの吸気装置に
関する。
ンには、2サイクルエンジンや4サイクルエンジンがあ
り、これらのエンジンには吸気装置が備えられる。この
吸気装置として、例えば吸気通路に燃料を供給する燃料
供給装置を備えるものがある。
は、空気と燃料とを混合させて供給しているが、混合気
の充填効率を向上させるために、例えば整流板等を吸気
通路に配置したものがある。このように整流板により混
合気を整流するだけでは、混合気の霧化が十分でなかっ
たし、吹き返しを防ぐことも十分でなく、燃費がかか
り、排気ガス中の有害成分も低減も十分ではなかった。
れたもので、混合気の霧化率を向上させるとともに、吹
き返しを防ぐことにより、燃焼効率の向上及び燃費の改
善を図り、さらに排気ガス中の有害成分も低減可能であ
るエンジンの吸気装置を提供することを目的としてい
る。
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
料を供給する燃料供給装置を備えるエンジンの吸気装置
において、前記燃料供給装置より下流側の吸気通路に、
多数の孔を有するプレートを配置し、前記多数の孔は上
流側と下流側とで大きさが異なることを特徴とするエン
ジンの吸気装置。』である。
給装置により供給される燃料は空気と混合するが、上流
側と下流側とで大きさが異なる多数の孔を有するプレー
トにより一層乱流が生じて霧化され、また吹き返しを防
ぐことで混合気の燃料成分がプレートの孔に液滴となっ
て残り、この残留混合気が次の吸入行程で供給され、こ
の二段階で霧化された混合気が供給されるため燃焼効率
が向上し、さらに燃費が改善され、排気ガス中の有害成
分も低減可能である。
料を供給する燃料供給装置を備えるエンジンの吸気装置
において、前記燃料供給装置より下流側の吸気通路に、
多数の孔を有するプレートを複数配置し、前記上流側の
プレートと下流側のプレートは、孔の大きさが異なるこ
とを特徴とするエンジンの吸気装置。』である。
給装置により供給される燃料は空気と混合するが、上流
側のプレートの孔と下流側のプレートの孔の大きさが異
なることによりにより一層乱流が生じて霧化され、また
吹き返しを防ぐことで霧化された混合気の燃料成分がプ
レートの孔に液滴となって残り、この残留混合気が次の
吸入行程で供給され、この二段階で霧化された混合気が
供給されるため燃焼効率が向上し、さらに燃費が改善さ
れ、排気ガス中の有害成分も低減可能である。
側が大きく、下流側が小さいことを特徴とする請求項1
または請求項2に記載のエンジンの吸気装置。』であ
る。
流側が大きく、下流側が小さいから、上流側でより一層
乱流が生じて霧化され、下流側で吹き返す混合気を止め
ることができる。
を有するプレートを、前記吸気の流れ方向にほぼ平行に
沿わせて配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項
3のいずれかに記載のエンジンの吸気装置。』である。
流れの流速を低下させることがなく、混合気の霧化率を
より一層向上させることができ、燃焼効率の向上及び燃
費の改善を図り、さらに排気ガス中の有害成分も低減可
能である。
を有する複数のプレートを、前記吸気の流れ方向に沿わ
せて上流側と下流側に位置し、かつ複数のプレート同士
の取り付け角度を変えて配置したことを特徴とする請求
項2に記載のエンジンの吸気装置。』である。
路の取り付け方向に拘らず、吸気の流れの流速を低下さ
せることがなく、混合気の霧化率をより一層向上させる
ことができ、燃焼効率の向上及び燃費の改善を図り、さ
らに排気ガス中の有害成分も低減可能である。
を有するプレートを、前記吸気通路に配置される吸入手
段に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のい
ずれか1項に記載のエンジンの吸気装置。』である。
バルブやピストンバルブ等の吸入手段に設けられたプレ
ートにより一層乱流が生じて霧化された混合気が直にク
ランク室の吸入空気の一次圧縮室に供給されるため燃焼
効率が向上し、さらに燃費が改善される。また、吹き返
しを防ぐことで霧化された混合気の燃料成分がプレート
の孔に液滴となって残り、この残留混合気が次の吸入行
程で供給されるため、燃焼効率が一層向上し、排気ガス
中の有害成分も低減可能である。
を有するプレートを、前記吸気通路に配置されるインシ
ュレータに設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項
5のいずれか1項に記載のエンジンの吸気装置。』であ
る。
孔を有するプレートを吸気通路に配置されるインシュレ
ータにより吹き返す混合気を完全に止めることで霧化さ
れた混合気の燃料成分がプレートの孔に液滴となって残
り、この残留混合気が次の吸入行程で供給されるため、
燃焼効率が一層向上し、排気ガス中の有害成分も低減可
能である。
装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至
図4は2サイクルエンジンに適用した実施の形態を示
し、図1は吸気装置を備える2サイクルエンジンの縦断
面図、図2は図1のIIーII線に沿う断面図、図3は混合
気の流れの状態を説明する図、図4は多数の孔を有する
プレートを示す図である。
ス2を備えており、クランクケース2は上ケース3と下
ケース4で構成される。上ケース3と下ケース4との間
にはクランク軸5が回動可能に軸支され、また上ケース
3と下ケース4とでクランク室6が形成されている。
付けられ、さらにシリンダブロック7にシリンダヘッド
8が取り付けられる。シリンダブロック80に形成され
たシリンダ9にはピストン10が往復動可能に設けら
れ、シリンダ9と、ピストン10の頭部と、シリンダヘ
ッド8との間に燃焼室11が形成され、シリンダヘッド
8には点火プラグ12が燃焼室11に臨むように取り付
けられる。シリンダブロック7には掃気行程でクランク
室6と燃焼室11とを連通する3個の掃気通路13が形
成されると共に、排気行程で燃焼室11の排気ガスを排
出する排気通路14が形成されている。3個の掃気通路
13のうちの2個の掃気通路13はシリンダ9の径方向
に対向して配置されているとともに、残りの1個の掃気
通路13はこの対向し合う2個の掃気通路13の間で、
排気通路14に対向して配置されている。
ング15が設けられる。ピストン10に設けられたピス
トンピン20には、コンロッド21の小端21aが軸受
22を介して回転自在に支持され、コンロッド21の大
端21bはクランク軸5のクランクピン23に軸受24
を介して支持されており、このコンロッド21により、
ピストン10の往復運動が回転運動に変換されてクラン
ク軸5に伝達される。
バルブ7を介して吸気管30が取り付けられ、吸気管3
0にはさらに燃料供給装置である気化器31が接続され
る。リードバルブ7は、ボディ70に吸入口71が形成
され、この吸入口71を開閉するバルブ72とバルブス
トッパ73がビス74により共締めされている。吸入手
段であるリードバルブ7は、そのバルブ72はクランク
室6が負圧になる吸気行程で開き、吸気管30の吸気通
路30aから混合気が吸入される。このようにリードバ
ルブ7は、吸気管30からクランク室6に向かう吸入空
気の流れのみを許容し、クランク室6を吸入空気の一次
圧縮室としている。
の吸気通路30aに配置されるリードバルブ7には、多
数の孔を有するプレート50が配置されている。多数の
孔を有するプレート50は、上流側の孔50a1が大き
く、下流側の孔50a2が小さく形成されている。
混合するが、リードバルブ7のバルブ72が開き吸入口
71から吸気されるときに、図3に示すようにプレート
50の多数の孔が、上流側の孔50a1が大きく、下流
側の孔50a2が小さく形成されているため、上流側で
より一層乱流が生じて霧化され、また下流側で吹き返し
を防ぐことができる。このように、吹き返す混合気を止
めより下流側の孔50a2に液滴となって残り、この残
留混合気が次の吸入行程で供給され、この二段階で霧化
された混合気が供給されるため燃焼効率が向上し、さら
に燃費が改善され、排気ガス中の有害成分も低減可能で
ある。
吸気通路30aに配置されるリードバルブ7に設けられ
ており、プレート50により一層乱流が生じて霧化され
た混合気が直にクランク室6の吸入空気の一次圧縮室に
供給されるため燃焼効率が向上し、さらに燃費が改善さ
れ、さらに排気ガス中の有害成分、例えば一酸化炭素
(CO)、炭化水素(HC)及び窒素酸化物(NOx)
を低減させることができる。
図5に示すように構成することができる。図5(a)は
プレート50の最上流側の孔50a3が小さく、上流側
の孔50a1が大きく、下流側の孔50a2が小さく形
成され、図5(b)はプレート50の最上流側の孔50
a3がより大きく小さく、上流側の孔50a1が大き
く、下流側の孔50a2が小さく形成され、より効果的
に乱流を生じさせて混合気を霧化することができ、燃焼
効率の向上及び燃費の改善を図り、さらに排気ガス中の
有害成分も低減可能である図6に示すようにリードバル
ブ7に配置してもよいが、図1及び図2に示すように配
置する方がプレート50が大きくなり孔50a1,50
a2を多く形成でき、より効果的に乱流を生じさせて混
合気を霧化することができる。なお、この実施の形態で
は、プレート50が混合気の流れと平行に配置されてい
るが、混合気の流れと直交するように配置してもよい
し、所定角度傾斜して配置してもよい。
した他の実施の形態を示し、図7は吸気装置を備える2
サイクルエンジンの縦断面図、図8は図7のVIIIーVIII
線に沿う断面図、図9は多数の孔を有するプレートの他
の配置を示す図である。
実施の形態と同様に構成されるものは、同じ符号を付し
て説明を省略する。
数のプレート200,201を、吸気の流れ方向に沿わ
せて上流側と下流側に位置し、かつ複数のプレート20
0,201同士の取り付け角度を変えて配置している。
上流側のプレート201の孔201aが大きく、下流側
のプレート200の孔200aが小さく形成されてい
る。
7の吸入口71に対して対向する位置にあり、上流側の
プレート201は、図8に示すように下流側のプレート
200に対して略45度の交差させて取り付け角度を変
化させている。
を、吸気の流れ方向に沿わせて上流側と下流側に位置さ
せ、かつ複数のプレート200,201同士の取り付け
角度を変えて配置することで、吸気通路30aの取り付
け方向に拘らず、吸気の流れの流速を低下させることが
なく、混合気の霧化率をより一層向上させることがで
き、燃焼効率の向上及び燃費の改善を図り、さらに排気
ガス中の有害成分、例えば一酸化炭素(CO)、炭化水
素(HC)及び窒素酸化物(NOx)を低減させること
ができる。
側のプレート200,201を、一枚のプレートにより
一体に形成しており、簡単に製作することができ、しか
も吸気通路30aへの組み付けも容易である。
200は、リードバルブ7の吸入口71に対して直交す
る位置にあり、上流側のプレート201は、下流側のプ
レート200に対して略45度の交差させて取り付け角
度を変化させ、吸気通路30aの取り付け方向に拘ら
ず、吸気の流れの流速を低下させることがなく、混合気
の霧化率をより一層向上させることができる。
示す断面図である。この実施の形態のリードバルブ30
0は、内部に2枚の中央プレート301、この中央プレ
ート301の外側に2枚の外側プレート302が配置さ
れている。2枚の中央プレート301は外側プレート3
02に対して下流側に偏位させて配置され、2枚の中央
プレート301は、多数の孔を有し、上流側の孔301
a1が大きく、下流側の孔301a2が小さく形成され
ている。2枚の外側プレート302にも同様に多数の孔
を有し、上流側の孔301a1が大きく、下流側の孔3
01a2が小さく形成されており、吸気の乱流を均等に
流して内側の中央プレート301側に導き、外側の流速
を上げてクランク室に導く。2枚の中央プレート301
及び外側プレート302は、上流側の孔301a1,3
02a1が大きく、下流側の孔301a2,302a2
が小さく形成されているため、より一層乱流が生じて霧
化され、また吹き返しを防ぐことで下流側の孔に液滴と
なって残り、この残留混合気が次の吸入行程で供給され
るため燃焼効率が向上し、さらに燃費が改善される。
の実施の形態を示す縦断面図である。この実施の形態の
2サイクルエンジン1は、クランクケース400の吸気
入口部400aにリードバルブ401を組み付け、この
吸気入口部401には吸気管402を介して燃料供給装
置である気化器403が接続されている。この気化器4
03の下流側の吸気通路404には上流側と下流側で大
きさの異なる多数の孔を有するプレート405が配置さ
れ、筒状のプレート405の外側と排気通路414の内
壁との間に隙間が形成されている。
は、ピストン410が上昇する圧縮行程でリードバルブ
401が開き、クランク室411内に混合気が入り、燃
焼室412で混合気が燃焼され、ピストン410が下降
する掃気行程でリードバルブ401が閉じ、クランク室
411内の混合気が圧縮されて掃気通路413から燃焼
室412へ供給され、排気通路414から排気ガスを排
出する。この実施の形態では、気化器403の下流側で
上流側と下流側で大きさの異なる多数の孔を有する筒状
のプレート405により乱流が生じて霧化され、しかも
筒状のプレート405の外側と排気通路414の内壁と
の間の隙間に吹き返す混合気を止めることができる。こ
れにより筒状のプレート405に混合気が液滴となって
残り、この残留混合気が次の吸入行程で供給されるた
め、燃焼効率が一層向上する。
吸気系に配置されるインシュレータの実施の形態を示
し、図12はインシュレータの正面図、図13は図12
のXIII-XIII線に沿う断面図である。
は、下流側に多数の孔501aを有するリブ501が複
数形成され、上流側に多数の孔502aを有する筒状の
プレート502が配置され、筒状のプレート502の外
側と排気通路503の内壁との間に隙間が形成されてい
る。リブ501は吸気の流れに沿って配置され、その孔
501aを上流側と下流側で大きさを異なるようにして
もよく、また筒状のプレート502の孔502aを上流
側と下流側で大きさを異なるようにしてもよく、あるい
はリブ501の孔501aと筒状のプレート502の孔
502aの大きさを異なるようにしてもよい。
は、混合気が筒状のプレート502により霧化され、こ
の霧化された混合気をリブ501によりリードバルブ室
内に均等に混合気を分割して混入するため、燃焼効率の
向上及び燃費の改善を図り、さらに排気ガス中の有害成
分、例えば一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)及び
窒素酸化物(NOx)を低減させることができる。ま
た、吹き返す混合気によりリブ501の間に混合気が液
滴となって残る。さらに、筒状のプレート502の外側
と排気通路503の内壁との間に吹き返す混合気を完全
に止めることができ、これにより筒状のプレート502
に混合気が液滴となって残り、この残留混合気が次の吸
入行程で供給されるため、燃焼効率が一層向上する。
を示し、図14(a)は2サイクルエンジンの断面図、
図14(b)は図14(a)のb−b線に沿う断面図で
ある。
0は、ピストンバルブ吸気方式のエンジンである。クラ
ンクケース601には、吸気通路602がシリンダボア
601aに開口して形成され、この開口はピストン60
3の往復動によって開閉される。吸気通路602には、
上流側と下流側で大きさの異なる多数の孔を有するプレ
ート610が配置され、筒状のプレート610の外側と
排気通路602の内壁との間に隙間が形成されている。
また、筒状のプレート610の中央部には、吸気の流れ
に平行な中央プレート611が設けられ、この中央プレ
ート611にも上流側と下流側で大きさの異なる多数の
孔が形成されている。
通路602の開口602aが開き、クランク室604内
に混合気が入り、燃焼室605で混合気が燃焼され、ピ
ストン603が下降する掃気行程で吸気通路602の開
口602aが閉じ、クランク室604内の混合気が圧縮
されて掃気通路606から燃焼室605へ供給され、排
気通路607から排気ガスを排出する。
1に形成された吸気通路602に、筒状のプレート61
0及び中央プレート611により乱流が生じて霧化さ
れ、しかも筒状のプレート610の外側と排気通路60
2の内壁との間の隙間に吹き返す混合気を止めることが
できる。これにより筒状のプレート610及び中央プレ
ート611に混合気が液滴となって残り、この残留混合
気が次の吸入行程で供給されるため、燃焼効率が一層向
上する。
他の実施の形態を示し、図15は2サイクルエンジンの
側面図、図16は2サイクルエンジンの断面図、図17
はロータリーバルブの斜視図である。
0は、ロータリーバルブ吸気方式のエンジンである。ク
ランクケース701には、クランク軸702が軸支さ
れ、このクランク軸702の端部にロータリーバルブ7
03が固定されている。クランクケース701の側部に
はバルブカバー704が設けられ、ロータリーバルブ7
03はバルブカバー704により形成されたバルブ室7
05に配置されている。バルブ室705はクランクケー
ス701に形成された吸気孔707によりクランク室7
08と連通している。
続され、気化器710からの混合気が吸気通路711を
介してバルブ室705に供給される。ロータリーバルブ
703が回転して吸気孔707を開閉することで、バル
ブ室705内の混合気は、吸気孔707を介してクラン
ク室708へ供給される。
711には、上流側と下流側で大きさの異なる多数の孔
を有する筒状のプレート720が配置され、筒状のプレ
ート720の外側と排気通路711の内壁との間に隙間
が形成されている。また、筒状のプレート720の中央
部には、吸気の流れに平行な中央プレート721が設け
られ、この中央プレート721にも上流側と下流側で大
きさの異なる多数の孔が形成されている。
1に形成された吸気通路711に、筒状のプレート72
0及び中央プレート721により乱流が生じて霧化さ
れ、しかも筒状のプレート720の外側と排気通路71
1の内壁との間の隙間に吹き返す混合気を止めることが
できる。これにより筒状のプレート720及び中央プレ
ート721に混合気が液滴となって残り、この残留混合
気が次の吸入行程で供給されるため、燃焼効率が一層向
上する。
の形態を説明する。図18は吸気装置を備える4サイク
ルエンジンの縦断面図である。
01のシリンダブロック102にシリンダヘッド103
が取付けられ、このシリンダヘッド103はヘッド下部
104とヘッド上部105とから構成されている。ヘッ
ド下部104とシリンダブロック102に嵌合されたピ
ストン106とで燃焼室107が形成され、ヘッド上部
105にはヘッドカバー108が取付けられる。ヘッド
下部104には吸気通路109が形成され、この吸気通
路109は3個の分岐通路109aにより燃焼室107
に開口している。
9aには吸気弁112が設けられ、この吸気弁112の
開閉で混合気を燃焼室107へ供給する。また、ヘッド
下部104には排気通路115が形成され、排気通路1
15は一対の分岐通路115aが燃焼室107に開口し
ている。この分岐通路115aには図示しない排気弁が
設けられ、この排気弁の開閉により排気通路115に接
続された図示しない排気管から排気ガスが排出される。
続され、この吸気管110には燃料供給装置であるイン
ジェクタ111が設けられており、燃料を所定のタイミ
ングで噴射する。また、ヘッド下部104には点火プラ
グ150が燃焼室107に臨むように取付けられてい
る。
り下流側の吸気通路109には、多数の孔60aを有す
るプレート60が配置されている。この実施の形態で
は、プレート60が混合気の流れと平行に配置されてい
るが、混合気の流れと直交するように配置してもよい
し、所定角度傾斜して配置してもよい。
は空気と混合するが、さらに上流側と下流側とで異なる
大きさの多数の孔60aを有するプレート60が配置さ
れている。このプレート60は2サイクルエンジンの実
施の形態と同様に構成され、多数の孔が、上流側の孔が
大きく、下流側の孔が小さく形成することで、上流側で
より一層乱流が生じて霧化され、また下流側で吹き返し
を防ぐことができる。このように、吹き返す混合気を止
めより下流側の孔に液滴となって残り、この残留混合気
が次の吸入行程で供給され、この二段階で霧化された混
合気が供給されるため燃焼効率が向上し、さらに燃費が
改善され、排気ガス中の有害成分も低減可能である。
実施の形態を説明する。図19は吸気装置を備える4サ
イクルエンジンの縦断面図である。この実施の形態で
は、図18に示す実施の形態と同様に構成されるもの
は、同じ符号を付して説明を省略する。
901aを有する複数のプレート900,901を、吸
気の流れ方向に沿わせて上流側と下流側に位置し、かつ
複数のプレート900,901同士の取り付け角度を変
えて配置している。プレート900の孔900aが小さ
く、プレート901の孔901aが大きく形成され、孔
の大きさが異なる。この実施の形態では、吸気通路30
aの取り付け方向に拘らず、吸気の流れの流速を低下さ
せることがなく、混合気の霧化率をより一層向上させる
ことができ、燃焼効率の向上及び燃費の改善を図り、さ
らに排気ガス中の有害成分、例えば一酸化炭素(C
O)、炭化水素(HC)及び窒素酸化物(NOx)を低
減させることができる。
らに他の実施の形態を説明する縦断面図である。この実
施の形態では、吸気通路30aに図14に示すものと同
様に、上流側と下流側で大きさの異なる多数の孔を有す
るプレート800が配置され、筒状のプレート800の
外側と排気通路30aの内壁との間に隙間が形成されて
いる。また、筒状のプレート800の中央部には、吸気
の流れに平行な中央プレート801が設けられ、この中
央プレート801にも上流側と下流側で大きさの異なる
多数の孔が形成されている。
4が開くタイミングで、燃焼室805に混合気が入り、
吸気バルブ804及び排気バルブ806が閉じピストン
803が上昇して燃焼室605で混合気が圧縮されて燃
焼され、排気バルブ806が開くことで、排気ガスが排
気通路808から排出される。この実施の形態では、吸
気通路30aに配置された筒状のプレート800及び中
央プレート801により乱流が生じて霧化され、しかも
筒状のプレート800の外側と排気通路808の内壁と
の間の隙間に吹き返す混合気を止めることができる。こ
れにより筒状のプレート800及び中央プレート801
に混合気が液滴となって残り、この残留混合気が次の吸
入行程で供給されるため、燃焼効率が一層向上する。
は、燃料供給装置により供給される燃料は空気と混合す
るが、上流側と下流側とで大きさが異なる多数の孔を有
するプレートにより一層乱流が生じて霧化され、また吹
き返しを防ぐことで混合気の燃料成分がプレートの孔に
液滴となって残り、この残留混合気が次の吸入行程で供
給され、この二段階で霧化された混合気が供給されるた
め燃焼効率が向上し、さらに燃費が改善され、排気ガス
中の有害成分も低減可能である。
により供給される燃料は空気と混合するが、上流側のプ
レートの孔と下流側のプレートの孔の大きさが異なるこ
とによりにより一層乱流が生じて霧化され、また吹き返
しを防ぐことで霧化された混合気の燃料成分がプレート
の孔に液滴となって残り、この残留混合気が次の吸入行
程で供給され、この二段階で霧化された混合気が供給さ
れるため燃焼効率が向上し、さらに燃費が改善され、排
気ガス中の有害成分も低減可能である。
大きく、下流側が小さいから、上流側でより一層乱流が
生じて霧化され、下流側で吹き返す混合気を止めること
ができる。
流速を低下させることがなく、混合気の霧化率をより一
層向上させることができ、燃焼効率の向上及び燃費の改
善を図り、さらに排気ガス中の有害成分も低減可能であ
る。
り付け方向に拘らず、吸気の流れの流速を低下させるこ
とがなく、混合気の霧化率をより一層向上させることが
でき、燃焼効率の向上及び燃費の改善を図り、さらに排
気ガス中の有害成分も低減可能である。
やピストンバルブ等の吸入手段に設けられたプレートに
より一層乱流が生じて霧化された混合気が直にクランク
室の吸入空気の一次圧縮室に供給されるため燃焼効率が
向上し、さらに燃費が改善される。また、吹き返しを防
ぐことで霧化された混合気の燃料成分がプレートの孔に
液滴となって残り、この残留混合気が次の吸入行程で供
給されるため、燃焼効率が一層向上し、排気ガス中の有
害成分も低減可能である。
するプレートを吸気通路に配置されるインシュレータに
より吹き返す混合気を完全に止めることで霧化された混
合気の燃料成分がプレートの孔に液滴となって残り、こ
の残留混合気が次の吸入行程で供給されるため、燃焼効
率が一層向上し、排気ガス中の有害成分も低減可能であ
る。
図である。
である。
図である。
である。
である。
態を示す縦断面図である。
14(a)は2サイクルエンジンの断面図、図14
(b)は図14(a)のb−b線に沿う断面図である。
面図である。
面図である。
施の形態を説明する縦断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】吸気通路に燃料を供給する燃料供給装置を
備えるエンジンの吸気装置において、前記燃料供給装置
より下流側の吸気通路に、多数の孔を有するプレートを
配置し、前記多数の孔は上流側と下流側とで大きさが異
なることを特徴とするエンジンの吸気装置。 - 【請求項2】吸気通路に燃料を供給する燃料供給装置を
備えるエンジンの吸気装置において、前記燃料供給装置
より下流側の吸気通路に、多数の孔を有するプレートを
複数配置し、前記上流側のプレートと下流側のプレート
は、孔の大きさが異なることを特徴とするエンジンの吸
気装置。 - 【請求項3】前記孔は上流側が大きく、下流側が小さい
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエン
ジンの吸気装置。 - 【請求項4】前記多数の孔を有するプレートを、前記吸
気の流れ方向にほぼ平行に沿わせて配置したことを特徴
とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のエンジ
ンの吸気装置。 - 【請求項5】前記多数の孔を有する複数のプレートを、
前記吸気の流れ方向に沿わせて上流側と下流側に位置
し、かつ複数のプレート同士の取り付け角度を変えて配
置したことを特徴とする請求項2に記載のエンジンの吸
気装置。 - 【請求項6】前記多数の孔を有するプレートを、前記吸
気通路に配置される吸入手段に設けたことを特徴とする
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のエンジン
の吸気装置。 - 【請求項7】前記多数の孔を有するプレートを、前記吸
気通路に配置されるインシュレータに設けたことを特徴
とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のエ
ンジンの吸気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00243299A JP3799183B2 (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | エンジンの吸気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP00243299A JP3799183B2 (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | エンジンの吸気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000205060A true JP2000205060A (ja) | 2000-07-25 |
JP3799183B2 JP3799183B2 (ja) | 2006-07-19 |
Family
ID=11529113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00243299A Expired - Lifetime JP3799183B2 (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | エンジンの吸気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3799183B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7367329B2 (en) * | 2005-08-24 | 2008-05-06 | Toshihiko Yamamoto | Intake device for engine |
JP2013050048A (ja) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Toshihiko Yamamoto | エンジンの吸気装置 |
JP2014134197A (ja) * | 2013-01-12 | 2014-07-24 | Toshihiko Yamamoto | エンジンの吸気装置 |
CN106870217A (zh) * | 2017-04-14 | 2017-06-20 | 四川森洁燃气设备有限公司 | 一种发动机燃料混合器 |
-
1999
- 1999-01-08 JP JP00243299A patent/JP3799183B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
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JP2013050048A (ja) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Toshihiko Yamamoto | エンジンの吸気装置 |
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CN106870217A (zh) * | 2017-04-14 | 2017-06-20 | 四川森洁燃气设备有限公司 | 一种发动机燃料混合器 |
CN106870217B (zh) * | 2017-04-14 | 2019-01-18 | 四川森洁燃气设备有限公司 | 一种发动机燃料混合器 |
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