JP2000202872A - サイドゲ―ト式ホットランナ金型装置におけるゲ―ト切断装置 - Google Patents

サイドゲ―ト式ホットランナ金型装置におけるゲ―ト切断装置

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JP2000202872A
JP2000202872A JP11003034A JP303499A JP2000202872A JP 2000202872 A JP2000202872 A JP 2000202872A JP 11003034 A JP11003034 A JP 11003034A JP 303499 A JP303499 A JP 303499A JP 2000202872 A JP2000202872 A JP 2000202872A
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cutting member
gate
mold
hot runner
cutting
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JP11003034A
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English (en)
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Fujio Yamada
藤夫 山田
Hiroyasu Hiramatsu
裕康 平松
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ESUIPI KK
Toyota Industries Corp
Original Assignee
ESUIPI KK
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイドゲート式ホットランナ金型装置におい
て、ホットノズル自体を動かすことなくゲート切断を円
滑におこなえかつ平滑な切断面を得ることができるゲー
ト切断装置の提供。 【解決手段】 サイドゲート式ホットランナ金型装置1
において、ゲート切断装置は金型4と別体の切断部材7
と、該切断部材7をホットランナノズル6に対して該ホ
ットランナノズル6の側部に設けられた出口穴19〜1
9を横切る方向に動かすためのアクチュエータとを備え
ている。アクチュエータとしては切断部材7に連係され
た突き出し装置22が利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はサイドゲート式ホ
ットランナ金型装置におけるゲート切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サイドゲート式ホットランナ金型
装置においては、ホットランナノズル全体を、金型(固
定型)に設けられたノズル挿通穴内において、固定型の
ゲート穴に対して軸方向に相対的に動かすことによっ
て、ゲートを切断するように構成されていた。また、ゲ
ート切断の後にはホットランナノズルの出口穴はノズル
挿通穴の内壁に対面して閉塞されるように構成されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成は下記の問題点が有る。 (1)ホットノズルには加熱のためのヒータ等の電気部
品が付設されており、ホットノズルを動かすということ
はこれらの電気部品さらにはこれらへの接続配線が動く
こととなり、電気部品自体の作動不良や配線の断線或い
はショート等を生じる可能性が有る。 (2)ホットノズルは溶融材料が内部を流れる管路部品
であり、このような管路部品を動かすことは管路の接続
部からの溶融材料の漏れにつながる可能性が有る。 (3)ホットノズルは(1),(2)の理由からも、急
速な動きを行わせることができないので、ゲートの切断
のための十分な剪断速度を与えることができず、平滑な
切断面を得ることができない。 (4)ゲートの円滑な切断を行うことと、平滑な切断面
を得ることとのためにはホットノズルの外周面(ノズル
出口穴開口部)と固定型のノズル挿通穴内周面(ゲート
穴開口部)とが平滑でかつこれらの間の隙間がなるべく
少ないことが望ましいが、これにはホットノズルの外周
面と固定型のノズル挿通穴との両方の精度の良い加工が
必要である。 しかしながら、ホットノズル自体或いはノズル挿通穴自
体を精度良く加工したとしてもこれには多少の加工誤差
が伴い、実際に設置した場合に隙間がきつすぎたり、あ
きすぎたりする場合が生じる。隙間がきつすぎた場合に
は金型の再度の加工が必要であり、非常に面倒かつ困難
である。また、隙間があきすぎた場合の対処は全く不可
能である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の請求項1の発明は、サイドゲート式ホットラ
ンナ金型装置において、金型と別体の切断部材と、該切
断部材をホットランナノズルに対して該ホットランナノ
ズルの側部に設けられた出口穴を横切る方向に動かすた
めのアクチュエータとを備えたゲート切断装置である。
請求項1の発明は、このような構成によって下記の作用
効果を奏する。 (1)ゲート切断をホットランナノズルを動かさずに行
うことができるので、ホットランナノズルはその電気部
品の作動不良や配線の断線或いはショート等を生じるこ
となく確実に作動でき、かつ管路の接続部からの溶融材
料の漏れも生じない。従って、成形作業を確実に行うこ
とができる。 (2)ホットノズルではなく、切断部材を動かすことで
ゲートの切断を行うものであり、切断部材には電気部品
や流路を設ける必要はないので、ゲートの平滑な切断面
を得るに十分な速度で切断部材を動かすことができる。 (3)切断部材が金型と別体になっているので、容易に
精度の良い加工を行うことができ。特に、設置した際に
隙間がきつすぎた場合には金型から取り外して容易に後
加工を行うことができ、また、隙間があきすぎた場合に
も容易に補修でき、あるいは新たに切断部材を製作し直
すことができる。
【0005】請求項2の発明は請求項1において、前記
切断部材は前記ホットランナノズルの出口穴の周部と協
働してゲート切断を行うための切断縁を有する壁面を有
しており、前記切断部材は前記壁面が前記出口穴に対し
て離隔した位置と、前記壁面が前記出口穴に対面して該
出口穴を閉塞する位置との間で移動可能である構成であ
り、切断部材がゲート切断とホットランナノズルの出口
穴の閉塞との両方の機能を有することができる。
【0006】請求項3の発明は請求項1において、前記
ホットランナノズルはほぼ円筒状の外周面を有してお
り、前記切断部材の前記壁面は該外周面に対応する円筒
面状を成している構成であり、切断部材の壁面を例えば
円形の穴あけ加工により簡単に形成できる。
【0007】請求項4の発明は請求項3において、前記
切断部材は移動方向に所定の厚さを有する平板状をなし
ており、前記固定型に対して摺動可能に支持されている
構成であり、切断部材の構造が簡単となり、かつ容易に
設置できる。
【0008】請求項5の発明は請求項1〜4のいずれか
において、前記アクチュエータは製品を成形後に突き出
すための突き出しピンの駆動装置を利用するものであ
り、切断部材専用の駆動装置を特別に設ける必要がない
ので、構造が簡単となりかつ製造コストが低減する。
【0009】請求項6の発明は請求項1〜4のいずれか
において、前記アクチュエータは前記切断部材を前記可
動型に向けて通常付勢するスプリングであり、前記切断
部材は前記金型が閉じた状態で前記可動型に当接する当
接面を有しており、型開きに伴う前記可動型の動きに追
従して前記出口穴を横切ることでゲートの切断を行う構
成であり、請求項5の発明と同様、切断部材専用の駆動
装置を特別に設ける必要がないので、構造が簡単となり
かつ製造コストが低減する。
【0010】
【実施の形態】次に本発明の実施形態を図面を参照して
説明する。まず、本発明の第1実施形態を図1〜図4を
参照して説明すると、金型装置1は概略構造として、固
定型2と可動型3とからなる金型4と、図1に示した型
締め状態で固定型2と可動型3との間に形成されるキャ
ビティー5に溶融樹脂や溶融金属(以下単に溶融材料と
言う)を充填するためのホットノズル6と、成形材料の
ゲートを剪断するための切断部材7とからなっている。
【0011】固定型2は固定側取付板8にスペーサブロ
ック9,9を介して取り付けられており、上記キャビテ
ィー5を形成するキャビティー溝2aを可動型3と対向
する側の面に備えている。一方、可動型3は可動側取付
板10に取り付けられており、固定型2に取り付けられ
たガイドピン11,11によるガイドのもとで、該固定
型2に対して前後方向(図中上下方向)に離接動可能と
なっている。
【0012】ホットノズル6は図示しない射出成形機の
ノズルから射出された溶融材料を受け入れるマニホルド
12に取り付けられている。マニホルド12は上記固定
側取付板8の中央部に挿通固定されており、その後面側
には射出成形機のノズル先端を受容するノズルタッチ部
13が形成されている。またマニホルド12の内部には
溶融材料の通路14が形成されており、通路の周囲には
ヒータ15が埋設されている。次にホットノズル6の構
造について説明すると、ホットノズル6は上記マニホル
ド12に図示しないボルト等により固定されるフランジ
状の基部16と、円筒状のノズル部17とからなってい
る。また、ホットノズル6の中心部には基部16からノ
ズル部17の先端部近傍に至り軸方向に通路18が形成
されている。通路18の後端は上記マニホルド12の通
路14に連通しており、先端は半径方向かつ斜め前方
(図中斜め下方)に向かう4つの出口穴19〜19に放
射状に分岐して外部に開口している。なお、これらの出
口穴19〜19は図1に示した型締め状態においてキャ
ビティー5に連通しているものである(図2参照)。ま
た、このホットノズル6は溶融材料、特に出口穴19〜
19内部の溶融材料を後述するように成形サイクルに応
じた流動性状態とするために、温度調節可能に構成され
ている。このような温度調節構造は従来周知であるの
で、特に詳細には説明しないが、例えば、本願の発明者
の一人による特許第1589967号(特公平1ー59
895号)に開示したように、ホットノズルそれ自体が
通電により発熱する構成としてその通電電圧を制御する
ことによっても良いし、またはホットノズルの内部に別
個のヒータを埋め込んでこのヒータへの通電電圧を制御
することによっても良い。
【0013】さて、次に、切断部材7について説明する
と、この切断部材7は図1及び図2に示すように、ホッ
トノズル6のノズル部17が挿通する該ノズル部17と
ほぼ同じ径の中心穴7aを有する平板状をなしており、
上記固定型2にキャビティー溝2aに連通して段状に形
成された受容溝2b内に収容されている。切断部材7の
板厚は受容溝2bの深さと同じ寸法に設定されており、
従って、切断部材7の前面7bは図1に示した型締め状
態でキャビティー溝2aの底面と同一面をなしている。
また、切断部材7の中心穴7aの周面の前側(図中下
側)の環状の縁部7cは後述するように成形後の製品の
ゲートを剪断するための剪断縁を構成している。切断部
材7の後部(図中上部)には一対のピン20,20(図
1は一方のみを示す)が連結されている。これらのピン
20,20は固定型2に設けられた対応するピン穴2
1、21にスライド可能に挿通されており、切断部材7
と反対側の端部は突き出し装置22に連結されている。
この突き出し装置22はピン20,20のフランジ状端
部を相互間に挟み込んで保持する前後の突き出し板2
3,24と、これらの突き出し板23,24を固定側取
付板8に対して前後に動かすための例えば図示しないエ
アシリンダ等の駆動装置とからなっており、この突き出
し装置22が切断部材7とともに本実施形態のゲート切
断装置を構成している。
【0014】また、この突き出し装置22にはさらに成
形後の製品をキャビティー5から直接突き出すための4
本のピン25〜25(図2参照)が連結されている。こ
れらのピン25〜25は、上記ピン20,20と同様
に、フランジ状の端部が前後の突き出し板23,24に
挟み込まれた状態で突き出し装置22に連結されてお
り、他端側が固定型2に設けられた対応するピン穴26
〜26に挿通されている。ここで、ピン25〜25は図
1に示した型締め状態において固定型2側の端部がキャ
ビティー溝2aの底面と面一で位置するようになってい
る。
【0015】次に上記実施形態の作用を成形サイクルの
一連の段階に従って説明する。 (1)まず、図1に示した型締め状態では、切断部材7
の前面7bは上記したようにキャビティー溝2aの底面
と同一面をなしており、したがって、キャビティー5の
後面の一部を構成している。また、ピン25〜25も同
様にキャビティー5の後面の一部を構成している。 (2)この状態で射出成形機から溶融材料が射出される
と、溶融材料はマニホルド12の通路14からホットノ
ズル6の通路18に導入され、出口穴19〜19よりキ
ャビティー5内に射出される。 (3)キャビティー5内に溶融材料が完全に充填される
と、固定型2と可動型3とが冷却され、キャビティー5
内の溶融材料が冷却固化される。 (4)次に可動側取付板10を図示しない駆動装置によ
り前方(図中下方)に動かし、可動型3を固定型2から
引き離して型開きを行う(図3参照)。すると、冷却固
化した製品Pが固定型2側に残った状態ができる。但
し、このようにキャビティー5内の溶融材料が完全に冷
却固化した後でもホットノズル6の先端部は適宜加熱さ
れて出口穴19〜19内の材料が半溶融状態に保たれて
おり、従って、製品Pとの接続部すなわちゲート部Gの
材料も半溶融状態に保たれている。 (5)型開きが完了すると、次に突き出し装置22を駆
動して突き出し板23,24を前方(図3中下方)に動
かす。すると、ピン20,20を介して切断部材7が前
方に突き出され、またピン25〜25も同時に突き出さ
れて製品Pがキャビティー5から押し出される(図4参
照)。このような切断部材7の移動に伴ってその中心穴
7aの前側の縁部7cがホットノズル6の出口穴19〜
19の開口部を横切って移動し、それによってゲート部
Gが縁部7cにより剪断される。また、切断部材7の移
動は図4に示すように中心穴7aの周面が出口穴19〜
19に対面する位置に達するとそこで停止し、これによ
って、出口穴19〜19が中心穴7aの周面により塞が
れた状態が実現される。なお、切断部材7は固定型2を
通じて冷却された状態にある。 (6)このように、製品Pは切断部材7によりキャビテ
ィー5からの押出とゲートGの切断とが同時に行われ、
その後金型4から取り出される。 (7)製品Pの取り出しが終わると可動側取付板10が
後方(図中上方)に動いて可動型3が固定型2に向けて
動かされ、型締めが行われる。 (8)次に突き出し装置22が上記とは逆方向に駆動さ
れて突き出し板23,24が後退し、切断部材7及びピ
ン25〜25が図1乃至図3の位置に戻される。これに
よって、キャビティー5が再び形成される。 (9)次いでホットノズル6が出口穴19〜19を含む
通路18内の材料が完全に溶融状態になるまで、加熱さ
れ、その後射出成形機から溶融材料が加圧状態で供給さ
れて、キャビティー5内に材料が再び充填される。
【0016】すなわち、本実施形態では、ゲートGの切
断をホットランナノズル6を動かすことによってではな
く、ホットランナノズル6さらには固定型2と可動型3
を含む金型4とは別体の切断部材7を動かすことで行う
ものであるから、ホットランナノズル6は加熱のための
電気配線の断線或いはショート等を生じることなく確実
に作動でき、かつ例えばマニホルド12との接続部から
の溶融材料の漏れも生じない。従って、成形作業を確実
に行うことができる。また、切断部材7は平板に中心穴
7aをあけただけの簡単な構造であり、電気部品や流路
は設けられていないので、ゲートGの平滑な切断面を得
るに十分な速度で動かすことができる。さらに、切断部
材7は上記のような簡単な構造であるので、中心穴7a
をホットランナノズル6のノズル部6Bの外周径に応じ
た径で精度良く加工でき、例えば取付後に不具合があっ
た場合や継続使用により剪断縁を構成する縁部7cが丸
くなって切れ味が悪くなったような場合には容易に固定
型2から取り外して修正加工を行うことができ、或いは
新たに切断部材7を製作して容易に取り付けることがで
きる。加えて、本実施形態では、切断部材7の突き出し
装置22は成形後の製品をキャビティー5から直接突き
出すためのピン25〜25の突き出しをも行うものであ
るが、このようなピンによる突き出し装置はこの種の金
型装置に通常備えられているものである。換言すれば、
本実施形態によれば、従来から備えられているピンによ
る突き出し装置をそのまま切断部材7のアクチュエータ
として利用でき、切断部材7のために別個にアクチュエ
ータを設ける必要がなくなり、構造が簡略化されるとと
もに製造コストが低減する利点を有する。また、本実施
形態の切断部材7は、(イ)ゲートGの剪断、(ロ)ホ
ットランナノズル6の出口穴19〜19の開閉、及び
(ハ)キャビティー5の前面の限定の3つの機能を有す
る多機能部品となっている。
【0017】なお、以上の実施形態は1つのホットノズ
ル6により4点のゲートGで1つの製品Pを成形する場
合を示したが、ゲートGの数すなわち出口穴19〜19
の数は4に限らず、構造的に許容される範囲内でいかな
る数で設けてもよく、また、各ゲートGに関連してそれ
ぞれ独立したキャビティー5と切断部材7とを設けるこ
とで、1つのホットノズル6により複数の製品を成形で
きるようにしてもよい。
【0018】次に本発明の第2実施形態の金型装置10
0を図5〜図7を参照して説明する。なお、第2実施形
態は第1実施形態の変形例であり、同様な部材には同一
符号を付して説明を省略する。本第2実施形態におい
て、図5に示すように、切断部材107は固定型102
においてホットノズル6を取り囲んで形成された、ホッ
トノズル6よりも大径の収容穴108内に収容されてい
る。収容穴108の後端側(図中上端側)はさらに拡径
されて、固定型102の後面に環状溝109を形成して
いる。また、収容穴108の前端側(図中下端側)はこ
れとは逆に縮径されて、固定型102の前面に連続する
内向きの環状突部110を形成している。
【0019】さて、切断部材107は上記第1実施形態
の切断部材7と同様にホットノズル6のノズル部17が
挿通する該ノズル部17とほぼ同じ径の中心穴107a
を有している。しかしながら、本実施形態の切断部材1
07は平板状ではなくて、切断部材収容穴108の内周
面に摺接する大径のフランジ部111と、上記環状突部
110の内周面に摺接する小径の円筒部112とを有し
ており、この円筒部112の前端中央部には第1キャビ
ティー溝113が形成されている。一方、可動型103
には図5に示すように上記第1キャビティー溝113と
対面する部位に、該第1キャビティー溝113と協働し
てキャビティー105を形成する第2キャビティー溝1
14が形成されている。
【0020】また、上記固定型102後面の環状溝10
9にはスプリング押さえ板115が嵌合されてボルト1
16〜116により固定型102に位置固定されてい
る。このスプリング押さえ板115と切断部材107の
後面との間には圧縮コイルスプリング117が介在され
ており、この圧縮コイルスプリング117が切断部材1
07とともに本実施形態のゲート切断装置を構成してい
る。圧縮コイルスプリング117は切断部材107を前
方すなわち可動型103に向かう側に常に付勢してお
り、図5に示した型締め状態では、同図に示すように切
断部材107の円筒部112の前面が可動型103の後
面に当接して、この後面さらには固定型102の前面と
ほぼ面一に位置している。ここで、円筒部112の第1
キャビティー溝113の深さは、図5に示した型締め状
態で、その溝底がホットノズル6の出口穴19〜19よ
りも僅かに後方に位置するように設定されており、この
溝底と中心穴107aとが交差する環状の縁部107c
が後述するようにゲートGを切断する切断縁となってい
る。また、この状態で切断部材107のフランジ部11
1と固定型2の内向きの環状突部110との間には隙間
Sが形成されており、切断部材107は後述するように
この隙間Sの範囲でホットノズル6さらには固定型10
2に対して動くようになっている。
【0021】また、本実施形態の金型装置100にも突
き出し板123,124とその駆動装置とからなる突き
出し装置122が設けられているが、この突き出し装置
122は固定側取付板8にではなくて可動側取付板10
に取り付けられている。上記第1実施形態のピン25〜
25と同様な、成形後の製品を突き出すためのピン12
5がそのフランジ状端部を突き出し板123,124相
互間に挟み込まれた状態で取り付けられており、図5に
示した型締め状態で他端が可動型103の上記第2キャ
ビティー溝114の底面と面一で位置している。すなわ
ち、本実施形態では突き出し装置122は切断部材10
7の駆動装置の役割は有しておらず、成形後の製品を突
き出すためのピン125だけを駆動する役割を果たす。
なお、このように突き出し装置122を可動側取付板1
0に取り付けた関係上、可動型103は可動側取付板1
0に対してスペーサブロック126,126を介して取
り付けられており、また固定型102に対するガイドピ
ン127,127も固定型102にではなく可動型10
3に取り付けられている。
【0022】次に上記実施形態の作用を第1実施形態の
場合と同様、成形サイクルの一連の段階に従って説明す
る。 (1)まず、図5に示した型締め状態では、切断部材1
07の第1キャビティー溝113は可動型103の第2
キャビティー溝114と協働して閉じたキャビティー1
05を構成している。 (2)この状態で射出成形機から溶融材料が射出される
と、溶融材料はマニホルド12の通路14からホットノ
ズル6の通路18に導入され、出口穴19〜19よりキ
ャビティー105内に射出される。 (3)キャビティー105内に溶融材料が完全に充填さ
れると、固定型102と可動型103とが冷却され、キ
ャビティー105内の溶融材料が冷却固化される。但
し、キャビティー105内の溶融材料が完全に冷却固化
した後でもホットノズル6の先端部は適宜加熱されて出
口穴19〜19内の材料が半溶融状態に保たれており、
従って、後述する製品P’との接続部すなわちゲート部
の材料も半溶融状態に保たれている。 (4)次に可動側取付板10を図示しない駆動装置によ
り前方(図中下方)に動かし、可動型103を固定型1
02から引き離して型開きを行う(図6参照)。する
と、このような可動型103の動きに伴って切断部材1
07が圧縮コイルスプリング117の付勢力により、可
動型103に追従して前方に移動し、キャビティー10
5内で冷却固化した材料も同様に前方に移動する。この
ような切断部材107の移動に伴って円筒部112の第
1キャビティー溝113の溝底の縁部107cがホット
ノズル6の出口穴19〜19の開口部を横切って移動
し、それによってゲート部が縁部7cにより剪断され
る。ここで、切断部材107は、そのフランジ部111
と固定型2の内向きの環状突部110との間の隙間Sに
相当する距離だけ移動すると、フランジ部111が環状
突部110に当接して停止し、その位置で図6に示すよ
うに中心穴107aの周面が出口穴19〜19に対面し
てこれを塞ぐ。切断部材107の移動がこのように停止
した後も可動型103はさらに前方に動き、同図6に示
したようにゲート部切断後の製品P’は切断部材107
から離れて可動型103とともに移動する。 (5)次いで突き出し装置122が駆動されてピン12
5が図7に示すように後方(図中上方)に突き出され、
製品P’が可動型103の第2キャビティー溝114か
ら押し出されて外れる。 (6)製品P’の取り出しが終わると突き出し装置12
2の突き出しピン125が元の位置に戻され、可動側取
付板10が後方に動いて可動型3が固定型2に向けて動
かされ、型締めが行われる。ここで、可動型103は固
定型102に当接するに先だってまず切断部材107の
円筒部112の前端に当接し、圧縮コイルスプリング1
17の付勢力に抗して切断部材107を後方に押す。そ
して、可動型3が固定型2に当接して完全に型締めされ
た状態になると、切断部材107の円筒部112の前端
は固定型102の前面とほぼ面一となって図5の状態に
戻る。 (7) 次いでホットノズル6が出口穴19〜19を含
む通路18内の材料が完全に溶融状態になるまで、加熱
され、その後射出成形機から溶融材料が加圧状態で供給
されて、キャビティー105内に材料が再び充填され
る。
【0023】本実施形態の効果は第1実施形態と基本的
に同様であるが、切断部材107の駆動装置として、第
1実施形態の突き出し装置22のようなエアシリンダ等
の駆動装置を必要とするアクチュエータは不要であり、
圧縮コイルスプリング117によって切断部材107に
可動型103に向かう付勢力を加えるようにしただけ
で、圧縮コイルスプリング117を剪断方向のアクチュ
エータとし、可動型103を切断部材107を元の位置
に戻すアクチュエータとして利用できるので、構造がさ
らに簡単となり、製造コストが安価で済む利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のゲート切断装置を採用
したサイドゲート式ホットランナ金型装置の水平方向断
面図であり、図2のI−I線断面に対応する図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】型開き状態を示す図1と同様な断面図である。
【図4】ゲート切断装置によりゲートが切断された状態
を示す、要部の断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態のゲート切断装置を採用
したサイドゲート式ホットランナ金型装置の水平方向断
面図である。
【図6】ゲートが切断されて型開きされた状態を示す要
部の断面図である。
【図7】製品が突き出しピンにより突き出された状態を
示す図6と同様な断面図である。
【符号の説明】
1,100 金型装置 2,102 固定型 3,103 可動型 5,105 キャビティー 6 ホットノズル 7,107 切断部材 19〜19 出口穴 20,20 ピン 22 突き出し装置 117 圧縮コイルスプリング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイドゲート式ホットランナ金型装置に
    おいて、金型と別体の切断部材と、該切断部材をホット
    ランナノズルに対して該ホットランナノズルの側部に設
    けられた出口穴を横切る方向に動かすためのアクチュエ
    ータとを備えたゲート切断装置。
  2. 【請求項2】 前記切断部材は前記ホットランナノズル
    の出口穴の周部と協働してゲート切断を行うための切断
    縁を有する壁面を有しており、前記切断部材は前記壁面
    が前記出口穴に対して離隔した位置と、前記壁面が前記
    出口穴に対面して該出口穴を閉塞する位置との間で移動
    可能である請求項1のゲート切断装置。
  3. 【請求項3】 前記ホットランナノズルはほぼ円筒状の
    外周面を有しており、前記切断部材の前記壁面は該外周
    面に対応する円筒面状を成している請求項1のゲート切
    断装置。
  4. 【請求項4】 前記切断部材は移動方向に所定の厚さを
    有する平板状をなしており、前記金型の固定型に対して
    摺動可能に支持されている請求項3のゲート切断装置。
  5. 【請求項5】 前記アクチュエータは製品を成形後に突
    き出すための突き出しピンの駆動装置を利用するもので
    ある請求項1〜4のいずれかのゲート切断装置。
  6. 【請求項6】 前記アクチュエータは前記切断部材を前
    記可動型に向けて通常付勢するスプリングであり、前記
    切断部材は前記金型が閉じた状態で前記可動型に当接す
    る当接面を有しており、型開きに伴う前記可動型の動き
    に追従して前記出口穴を横切ることでゲートの切断を行
    う請求項1〜4のいずれかのゲート切断装置。
JP11003034A 1999-01-08 1999-01-08 サイドゲ―ト式ホットランナ金型装置におけるゲ―ト切断装置 Pending JP2000202872A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102490324A (zh) * 2011-11-12 2012-06-13 董彦 一种三板模分流道冷料头的自动断料机构
KR101827201B1 (ko) 2017-02-17 2018-02-08 엘케이 주식회사 주물제작된 흡배기매니폴드의 탕구커팅장치

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